JP2000247907A - 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法 - Google Patents

角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法

Info

Publication number
JP2000247907A
JP2000247907A JP11051743A JP5174399A JP2000247907A JP 2000247907 A JP2000247907 A JP 2000247907A JP 11051743 A JP11051743 A JP 11051743A JP 5174399 A JP5174399 A JP 5174399A JP 2000247907 A JP2000247907 A JP 2000247907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
activity
stratum corneum
keratin
proteinase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11051743A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Horikoshi
俊雄 堀越
Shigeru Igarashi
滋 五十嵐
Sachiyo Hirotsu
祥代 廣津
Akinori Haratake
昭憲 原武
Toshio Hikima
俊雄 引間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP11051743A priority Critical patent/JP2000247907A/ja
Publication of JP2000247907A publication Critical patent/JP2000247907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚の生理学的剥離を促進し健康な皮膚とする
のに役立つ角質剥離促進剤及び皮膚化粧料等の皮膚外用
剤、皮膚の角質層のターンオーバー速度を早め、古い角
質を速やかに除去することにより古い角質層に含まれる
メラニンを除去し美しく白い皮膚を取り戻すのに効果の
ある美白化粧料を提供する。 【解決手段】アプリコットエキス、米糠エキス、キャロ
ットエキスその他の皮膚のアスパラギン酸プロテイナー
ゼの活性を高める物質からなる角質剥離促進剤、更に皮
膚のキモトリプシン様プロテイナーゼの活性を高める物
質を併用する角質剥離促進剤、これらの角質剥離促進剤
を含有することを特徴とする種々の皮膚外用剤及び皮膚
化粧料、並びに皮膚のアスパラギン酸プロテイナーゼの
活性を高めることによる角質剥離促進方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角質剥離促進剤に
関し、詳しくは表皮角質層の剥離を調節するアスパラギ
ン酸プロテイナーゼの活性を高める物質を含有する皮膚
外用剤、肌荒れ防止剤、皮膚化粧料、美白化粧料及び荒
れ肌防止用化粧料、並びに角質剥離を促進する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライスキンや肌荒れの改善には
保湿剤を含む化粧料を使用する方法が用いられてきた。
この保湿剤がドライスキンに有効であることの理解には
次のことが考えられている。正常な皮膚では、角質層の
細胞同士を接着しているデスモソームの分解がスムーズ
に行なわれるため、角質層の最外層では角質層の細胞同
士の接着が弱くなり、自然な剥離(落屑)が行なわれ
る。一方、ドライスキンの特徴として、その電子顕微鏡
写真から明らかなように、デスモソームが切れずに最外
層の角質層でも残っていることが挙げられる(Rawling
s,et al. 1994, J.Invest.Dermatol.,103:731-740.,Raw
lings,et al.1992,IFSCC congress 865-880)。従って、
このデスモソームの分解を促進させることがドライスキ
ンの改善につながることが期待されている。
【0003】このデスモソームの分解には、プロテイナ
ーゼの関与が提案されており、現在までに角質層に存在
するキモトリプシン様酵素(Stratum Corneum Chymotr
yptic Enzyme;SCCE)やトリプシン酵素の関与の報告が
なされてきた(Lundostromand Egelrud,1991,Acta.Der
matol.Venereol.,71:471-474., Suzuki et al.,199
3,Arch.Dermatol.Res.,285:372-377., Suzuki et al.19
94,Arch.Dermatol.Res.,286:249-253)。このような技
術背景を踏まえた上で、保湿剤によるドライスキンの改
善効果は、前記2種の酵素が働く場(すなわち水性環
境)を整えることにより発揮されるということが推測さ
れている。
【0004】ドライスキンの改善には保湿剤が有効では
あるものの、万能ではない。特開平10−175844
号公報には、キモトリプシン様酵素やトリプシン酵素の
活性が低下した個体では、それら酵素が働くための環境
を保湿剤によって整えるだけでは十分な角質剥離が達成
出来ないため、より積極的に上記2種の酵素活性を増強
しうる調製物が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】確かにキモトリプシン
様酵素やトリプシン酵素の活性が低下した個体における
ドライスキンを改善するために、積極的にこれらの酵素
活性を増強するという考え方は、皮膚の研究に携わって
いる者であれば容易に発想が出来、非常に理にかなって
いる。しかし、その考え方は、これら酵素が角質層の剥
離に大きく関わっていることが前提条件となる。上述し
た様に、現在までの研究で両酵素が角質層の剥離を調節
している可能性が示されている。しかしながら、プロテ
イナーゼの分類において、これらの酵素はセリン系プロ
テイナーゼと位置付けされ、基本的に至適pHはアルカ
リ性である。一方、角質層のpHは4.5〜5.4と弱
酸性に保たれている(Ohman and Vahlquist,1994,Act
a.Dermatol.Venereol.,74:375-379, Yosipovitch et
al.,1998,J.Invest.Dermatol.110:20-23.)。また、
角質層の中においてもpH勾配が存在し、最外層が最も
低くpH4.5位であるとされている。この点を考慮す
ると角質層の剥離に関係する酵素はアルカリ性に至適p
Hをもつセリン系プロテイナーゼの関与は低いと考えら
える。
【0006】角質層のpHが4.5〜5.4と弱酸性で
あるにもかかわらず、アルカリ性に至適pHをもつセリ
ン系プロテイナーゼの関与が提唱されたことの原因に、
その関与を示唆するための実験条件が中性からアルカリ
性であったことがあげられる。当時の技術ではin vitr
oの実験で角質層の剥離を再現することが難しく、それ
を再現するためにキレート剤であるEDTAや界面活性
剤の添加が必要であった。確かにこの条件ではin vitr
oの実験で角質層の剥離を再現できるが、そのpH範囲
は中性からアルカリ性でしか再現できない。この条件に
おいて様々なプロテイナーゼ阻害剤を用いた試験をする
ことにより、キモトリプシン様酵素やトリプシン酵素の
関与が示されてきたのである。
【0007】従って、本発明の目的は、角質層のpHで
ある弱酸性条件下で角質層の剥離を再現する方法を見出
し、更に該条件下で角質層の剥離を調節する酵素を特定
し、皮膚の生理学的剥離を促進し健康な皮膚とするのに
役立つ角質剥離促進剤及び皮膚化粧料等の皮膚外用剤を
提供することにある。また、皮膚の角質層のターンオー
バー速度を早め、古い角質を速やかに除去することによ
り古い角質層に含まれるメラニンを除去し美しく白い皮
膚を取り戻すのに効果のある美白化粧料を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、角質層のpHである弱酸性領域において、角
質層の剥離を再現することに成功した。これは、従来用
いられて来たキレート剤や界面活性剤を添加しないで、
角質層を水溶液中に放置することで再現できるという単
純なものである。しかしながら、これが観察されるには
1日では不十分であり、目で観察される量の剥離が認め
られるまでには最低4日を必要とする。この検討過程で
確認されたが、従来の技術において剥離を再現するため
に用いられて来たキレート剤や界面活性剤は主に中性か
らアルカリ性での剥離現象を増大させるものであり、こ
のため、中性からアルカリ性において1日で十分な剥離
が観察できるのである。この方法の欠点は短時間で剥離
が観察されるがために、観察できるpHでのみ検討が行
なわれてきたことである。
【0009】更に、本発明者等は、この弱酸性領域にお
ける角質層の剥離の再現実験系を用いて、皮膚の角質層
における落屑に関与する酵素の特定を行なった結果、角
質層の剥離には従来知られていなかったアスパラギン酸
プロテイナーゼが関与することを見出した。アスパラギ
ン酸プロテイナーゼの至適pHは古くから知られてお
り、酸性側に偏っている。また、アスパラギン酸プロテ
イナーゼが角質層に存在することはすでに公知のことで
ある(Lazarus and Poole,1975,Arch.dermatol. 11
1:1150-1153.,Mier and JJMA,1975,Br.J.Dermatol.,9
3:509-517., Wormser et al.,1997,Arch.Dermatol.R
es.289:686-691., Hara et al.,1993,J.Invest.Derm
atol.,100:394-399.,Horikoshi et al.,1998,Biochim
ie,80:605-612)。しかしながら、存在するという事実
をもって、その酵素が剥離に関係するという証拠や示唆
にはなりえない。これは角質層には様々な酵素が存在す
るが、その全てが剥離に関係していることは実際にはあ
りえないからである。
【0010】また、国際出願第PCT/EP94/03
000号明細書にはアスパラギン酸プロテイナーゼであ
るカセプシンD様酵素を含有しデスモソームの分解を促
進することによって異常落屑を伴なっている状態を軽
減、又は予防するための化粧用途又は医薬用途の皮膚用
組成物が記載されている。そして、キモトリプシン様酵
素は、更に加えることができるグリコシダーゼやリパー
ゼ、セラミダーゼ等の数多くの酵素の一つとして記載さ
れている。
【0011】しかしながら、該出願明細書は、酵素を外
的に角質層に作用させた時に角質層のデスモソームが分
解されるという結果に基づいており、外来の酵素を作用
させる実験系で行われている。この点に関しては、従来
化粧品で用いられている酵素配合洗浄剤(Ohta et al.,
Cosmetics & Toiletries,1996,111:79-85)としての
発明と何ら変るところは無い。また、該出願明細書の中
で、彼等は角質層から抽出した画分にPepstatinAで阻
害される活性があったことから、アスパラギン酸プロテ
イナーゼが存在することを示している。しかしながら、
アスパラギン酸プロテイナーゼに属するカセプシンDや
カセプシンEが角質層に存在することは公知の事項であ
り、特に新たな知見ではない。
【0012】即ち、該出願明細書にて示されている内容
は、既知の内容を述べた上で、アスパラギン酸プロテイ
ナーゼの皮膚用組成物としての可能性を示したに過ぎな
い。また、カセプシンDがアスパラギン酸プロテイナー
ゼの1種であること、角質層には数多くのプロテイナー
ゼが含まれていることを考慮すると、アスパラギン酸プ
ロテイナーゼが角質層の剥離に特に関与していると断じ
ることは不可能である。通常、角質層剥離に関与する酵
素を特定する場合、剥離モデルにおいてプロテイナーゼ
阻害剤の作用を調べることが最低限必要となる。先のLu
ndstrom(1991)やSuzuki(1993,1994)でもプロテイナーゼ
の特定にこの手法を採っている。
【0013】本発明における要点は、該手法に則った上
で、実際の皮膚に近い弱酸性領域でのプロテイナーゼの
特定を目的としており、該条件下で落屑に関与する酵素
を特定したことが本発明に繋がっており、前記国際出願
明細書における記載に示唆され為し得たものでないこと
は明らかである。
【0014】更に本発明者等は、皮膚への連続塗布によ
るアスパラギン酸プロテイナーゼ活性と角質細胞剥離量
を評価する試験により、生体におけるアスパラギン酸プ
ロテイナーゼの活性を増強する物質の探索を行なった結
果、アプリコットエキス、米糠エキス及びキャロットエ
キスにその効果があることを見出した。そして、これら
は角質剥離量も増大することも見出した。尚、従来、角
質層の剥離を促進させるために用いられてきたα−ヒド
ロキシ酸にはアスパラギン酸プロテイナーゼ活性増強効
果は確認されなかった。しかし、アプリコットエキス、
米糠エキス及びキャロットエキスからなる群より選ばれ
る1種又は2種以上と、α−ヒドロキシ酸とを組み合わ
せることにより、相乗的に角質層の剥離量が増大するこ
とを見出した。
【0015】上述したように、本発明の目的は、アプリ
コットエキス、米糠エキス、キャロットエキスその他の
皮膚のアスパラギン酸プロテイナーゼの活性を高める物
質からなる角質剥離促進剤、更に皮膚のキモトリプシン
様プロテイナーゼの活性を高める物質を併用する角質剥
離促進剤、これらの角質剥離促進剤を含有することを特
徴とする種々の皮膚外用剤及び皮膚化粧料、並びに皮膚
のアスパラギン酸プロテイナーゼの活性を高めることに
よる角質剥離促進方法によって達成される。また、該角
質剥離促進剤と、α−ヒドロキシ酸とを含有する皮膚化
粧料によって達成される。
【0016】そして、該角質剥離促進剤を含有すること
により、皮膚の角質層のターンオーバー速度を早め、古
い角質層に含まれるメラニンを除去し美しく白い皮膚を
取り戻すのに効果のある美白化粧料により達成される。
また、該角質剥離促進剤と、チロシナーゼ阻害剤とを含
有する美白化粧料により達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態に則し本
発明を詳述する。
【0018】本発明において角質層とは、踵や掌の皮膚
の角質層のみならず手、足、顔、背中、腹等のいわゆる
通常の皮膚の角質層を示す。本発明で言うアスパラギン
酸プロテイナーゼとは、広くはアスパラギン酸プロテイ
ナーゼの阻害剤であるペプスタチンAで阻害される酵素
を指し、通常の表皮においては他の臓器と同じ性質を示
すカセプシンDとカセプシンEが同定されている。踵に
ついては現在のところ報告されていないが、インスリン
B鎖を用いた活性確認の結果によれば、踵角質層におい
ても通常角質層と同じアスパラギン酸プロテイナーゼの
活性に由来するピークが確認されており、同様のアスパ
ラギン酸プロテイナーゼが存在すると考えられる。
【0019】本発明では、角質層のアスパラギン酸プロ
テイナーゼの活性を増大させる、又は表皮中や角質層の
アスパラギン酸プロテイナーゼの発現量を増やすことに
より相対的に活性を増大させることに限定しているた
め、本発明で言うアスパラギン酸プロテイナーゼとは、
表皮又は角質層に存在するものに限定して定義できる。
尚、外来の(外的に)アスパラギン酸プロテイナーゼを
適用しても弱酸性領域では落屑に関し影響を与えず、何
ら落屑を促進しない。
【0020】本発明で言うアスパラギン酸プロテイナー
ゼの活性とは、角質層中の同酵素の活性を示し、これ
は、テープストリッピングや他の方法で採取した角質層
の活性を測ることで調べることができる。更に直接皮膚
の表面でも測定することも可能である。測定の際に用い
る基質としては、通常広く用いられる酸変性ヘモグロビ
ンやインスリンB鎖等が用いることができる。条件等も
通常の方法で構わない。「活性を高める」とは、実際に
角質層の活性を測った場合にその活性が上昇しているこ
とを示し、高める方法としては、直接的に酵素に働きか
け活性を高めたり、酵素が働く環境を改善したり、酵素
そのものの量を増やす等の方法が考えられるが、最終的
に測定した場合の活性が高まれば良く、特に限定される
ものではない。保湿剤によって角質層中の水分量が上
り、見かけ上酵素の活性が高まったとしても、実際の酵
素活性測定系では該測定系が水溶系であるのでアスパラ
ギン酸プロテイナーゼ活性増大は検出されない。その観
点では、保湿剤による酵素活性の増加は、本発明の範囲
からは除外される。
【0021】皮膚の角質層剥離を調節するアスパラギン
酸プロテイナーゼの活性を高める物質とは、その物質を
適用することにより角質層のアスパラギン酸プロテイナ
ーゼの活性を上げるものであれば何でも良い。また、表
皮細胞の培養系においてアスパラギン酸プロテイナーゼ
の活性を上げる物質もその範疇に含まれる。該物質とし
ては、具体的には、アプリコットエキス、米糠エキス、
キャロットエキス等を挙げることができる。尚、表皮細
胞であるケラチノサイトによるアスパラギン酸プロテイ
ナーゼの産生を促進することでも同様に角質層剥離量を
増大させる作用が期待できる。
【0022】ケラチノサイトによるアスパラギン酸プロ
テイナーゼの産生量は、タンパクレベル及びmRNAレ
ベルでの検出がなされる。その検出にはタンパクの場
合、ウエスタンブロッティング等、そしてmRNAの場
合、ノザンブロッティング等の方法が用いることができ
る。検出できるアスパラギン酸プロテイナーゼは、現在
の技術ではカセプシンDやカセプシンEが代表的である
が、本発明に係るアスパラギン酸プロテイナーゼとして
は、何らそれらに限定されるものではない。
【0023】本発明に係る角質剥離促進剤は、皮膚のア
スパラギン酸プロテイナーゼ活性を高める物質を含有す
ることを特徴とする。皮膚のアスパラギン酸プロテイナ
ーゼ活性を高める物質としては、具体的には、アプリコ
ットエキス、米糠エキス、キャロットエキスを挙げるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。そし
て更に、α−ヒドロキシ酸を合わせて用いることにより
該剤の角質層剥離効果は相乗的に高まる。また、皮膚の
キモトリプシン様プロテイナーゼの活性を高める物質を
併用することにより更なる効果が期待できる
【0024】キャロットエキスは、ニンジン(Daucus
carota L.)を圧搾又はプロピレングリコールもしく
は大豆油等を用いた抽出によって得られるエキスであ
る。抽出エキスとしては、上記のようにプロピレングリ
コール等の低級アルコールや水又はこれらの混液等で得
られる水溶性エキスでも、落花生油や大豆油等の液状油
を用いた油溶性エキスでも良い。
【0025】米糠エキスは、コメヌカより、水、1,3
−ブチレングリコール等の低級アルコール又はこれらの
混液にて抽出して得られるエキスである。また、これら
の抽出液をアクチナーゼ、ペプシン類、トリプシン類、
パパイン類、ぺプチダーゼ類、プロメライン等の酵素で
分解したものも用いることができる。
【0026】アプリコットエキスは、ホンアンズ(Pr
unus armeniaca L.)、モウコアンズ
(Prunus sibirica L.)、マンシュ
ウアンズ(Prunus mandshurica
L.)又はその近縁植物の果実を圧搾又は水や、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコールその他の
低級アルコール、又はこれらの混液にて抽出して得られ
るエキスである。
【0027】本発明に係る角質剥離促進剤は、優れた角
質層の剥離促進効果を有し、角質層の自然な剥離(落
屑)を促すので、皮膚化粧料等の皮膚外用剤に配合した
場合、皮膚の角質層のターンオーバー速度を早め、病理
学的にも、美容的にも健やかな皮膚とすることができ
る。また肌荒れ防止剤とすることもできる。その結果、
皺や肌荒れ、ドライスキンの防止、延いては角質層が異
常に肥厚した疾患である乾癬又は角化症の外用治療剤等
に利用できる。また、角質層のターンオーバー速度を早
めることは古い角質を速やかに除去することであり古い
角質層に含まれるメラニンをも除去することとなり美し
く白い皮膚を取り戻すのに効果のある美白化粧料を提供
することができる。
【0028】即ち、本願発明の係る角質剥離促進剤は、
皺や肌荒れ、ドライスキンの防止・改善、乾癬又は角化
症の治療、美白を目的とする皮膚外用剤として有用であ
る。
【0029】本発明に係る角質剥離促進剤を皮膚化粧料
に用いる場合、皺や肌荒れ、ドライスキンを防止又は改
善することができるが、光老化や皺防止等に効果がある
とされるα−ヒドロキシ酸を併用すると相乗的に優れた
効果を奏することができる。α−ヒドロキシ酸は、特に
限定されるものではなく、具体的には、グリコール酸、
乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等を
挙げることができる。
【0030】また、本発明に係る角質剥離促進剤を美白
化粧料に用いる場合、チロシナーゼ阻害剤と組み合わせ
ることにより更に優れた美白効果を奏することができ
る。チロシナーゼ阻害剤によるメラニン生成抑制作用
と、該作用とは異なる作用機序である角質層剥離促進作
用との協同にて優れた美白効果を奏する。チロシナーゼ
阻害剤とは、ビタミンC及び脂肪酸アスコルビル、配糖
体その他誘導体、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ル
シノール、油溶性甘草エキス等を挙げることができる。
【0031】また、本発明に係る角質剥離促進剤は、他
の作用機序からなる角質剥離促進剤との併用も可能であ
る。更に、保湿剤、収斂剤、増粘剤等、一般的に化粧
料、医薬品、医薬部外品等に用いられるものとの併用が
可能である。
【0032】本発明によれば、角質層の剥離を調節する
生体中のアスパラギン酸プロテイナーゼの活性を増大さ
せることで角質層の剥離が促進される。この作用機序
は、生体の機能を利用/増強したものであり、機械的剥
離や刺激による剥離の増強とは異なり、極めて生体への
負担が少ないというメリットをも有する。
【0033】本発明に係る皮膚のアスパラギン酸プロテ
イナーゼの活性を高める物質からなる角質剥離促進剤及
び肌荒れ防止剤は、皮膚化粧料、肌荒れ防止剤、美白化
粧料等の外用剤に配合する場合、全量に対し0.001
〜10重量%が好ましく、0.01〜5重量%が更に好
ましい。また、乾癬又は角化症外用治療剤に配合する場
合、0.5〜100重量%とすることが好ましい。
【0034】本発明に係る角質剥離促進剤は、剤形とし
ては化粧料、医薬品、医薬部外品等に用いられる種々の
剤形とすることができ、具体的には、軟膏、クリーム、
乳液、ローション、液剤、粉末、顆粒、錠剤等にするこ
とができる。これらは、美容液、ミスト、クレンジング
剤、パック剤、パップ剤、ふきとり化粧水、洗浄料、フ
ァンデーション、口紅、入浴剤等特に限定されず広く用
いることができる。また、適用方法としては、上記剤形
に適合した形で、塗布、パック、パップ等、皮膚に一般
に用いられる方法を、広く用いることができる。
【0035】
【実施例】以下具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。以下、行った試験内容を説明する。
【0036】試験例1)踵角質層の落屑試験 ヒトの足底の踵から角質層をナイフで切り出し、1mm
の直方体に裁断し、落屑試験の標品とした。落屑試験
は、各pHに調製した防腐剤を含む緩衝液(300μ
l)の中に上記角質層片を入れ、37℃で1日間又は4
日間放置した。放置した後、ボルテックスミキサーで混
合、撹拌し、浮遊してきた角質細胞の数を血球計算盤に
て定量した。
【0037】図1に先行技術として知られている(Lund
ostrom and Egelrud,1988,J.Invest.Dermatol.,91:34
0-343)EDTAを添加した条件での1日間放置後の落
屑細胞数を示す。細胞数はpHがアルカリ側の条件で多
くなり、至適pHは約9であった。一方、pHが6以下
の酸性条件では先行技術で報告された通り、ほとんど落
屑が確認されなかった。一方、EDTA等の添加剤を用
いないで放置した場合にもほとんど落屑が確認されなか
った。しかしながら、図2に示すように、EDTA等の
添加剤を用いない条件でも4日間放置した場合には落屑
が確認され、しかもその至適pHは6と弱酸性であっ
た。また、落屑は角質層のpHであるpH5においても
十分に確認された。
【0038】試験例2)プロテイナーゼ阻害剤による落
屑阻害試験 EDTA等の添加剤を含まないpH5の緩衝液に上記角
質層片を入れ、37℃で4日間放置する落屑実験系に、
各種プロテイナーゼ阻害剤(各50μg/ml)を予め
添加し落屑阻害の程度を調べた。表1に示すように、p
H5での落屑はキモトリプシンやカセプシンA、B、D
の阻害剤であるChymostatinを単独で用いた場合、又は
セリンプロテイナーゼとシステインプロテイナーゼの阻
害剤であるPMSF(phenylmethylsulfonyl fluoride)
とアスパラギン酸プロテイナーゼの阻害剤であるPepsta
tinAを共存させた場合に顕著な阻害が観察された。一
方、PMSFやPepstatinA単独では、その阻害効果は
弱かった。また、システインプロテイナーゼの阻害であ
るE−64は全く効果を示さなかった。この結果は、p
H5における落屑にはキモトリプシン様酵素とアスパラ
ギン酸プロテイナーゼが深く関与していることを示すも
のである。この阻害パターンはpH5.5でも確認され
た。同様の落屑阻害パターンが、弱酸性(pH5)条件
下において踵以外の通常の角質層を用いた場合でも観察
された。
【0039】また、角質細胞間同士を接着しているデス
モソームの構成タンパク質であるデスモグレインIの量
をウェスタンブロッティング法を用いて調べた結果、阻
害剤を含まない緩衝液で落屑させることにより得られた
落屑細胞では、顕著なデスモグレインIの分解が確認さ
れた。一方、Chymostatin単独、又はPMSFとPepstat
inAの共存下で落屑させることにより得られる少量の落
屑細胞においても、顕著なデスモグレインIの分解が確
認されたが、落屑せずに大量に残っている角質層片中の
デスモグレインIの量は、ほとんど分解されずに残存し
ていた。
【0040】
【表1】
【0041】試験例3)落屑細胞表面の酵素活性の同定 pH5で落屑させることにより得られる角質落屑細胞を
用いて、表面のプロテイナーゼ活性を測定した。基質は
酸化型インスリンB鎖を用い、pH5の緩衝液中で上記
角質落屑細胞と37℃で15時間反応させた。残存して
いる酸化型インスリンB鎖と分解物をYMC−pack
ODS-A, A-312 HPLCカラム(YMC社製)を用
い、検出定量を行った。溶出は2ml/mlの流量で行
い、最初の5分間は25%アセトニトリル−0.1%ト
リフルオロ酢酸で、そして次の5分間は25〜33%の
アセトニトリルの勾配をかけた0.1%トリフルオロ酢
酸で溶出した。最後に33%アセトニトリル−0.1%
トリフルオロ酢酸で更に5分間溶出を続けた。検出は波
長220nmで行った。
【0042】その結果を図3に示す。pH5で酸化型イ
ンスリンB鎖を角質落屑細胞と反応させることにより、
酸化型インスリンB鎖(15分で溶出)以外に溶出時間
が4,6,8,9分の4つのピークが検出された。これ
ら4つのピークは酸化型インスリンB鎖が角質落屑細胞
表面のプロテイナーゼによって分解されてできた分解産
物である。
【0043】試験例4)プロテイナーゼ阻害剤による落
屑細胞表面の酵素活性阻害試験 上記反応液に予めプロテイナーゼ阻害剤を添加してから
反応した場合の結果を図3に示す。キモトリプシンやカ
セプシンA,B(システインプロテイナーゼ),D(ア
スパラギン酸プロテイナーゼ)の阻害剤であるChymosta
tinを単独添加した場合では4つの分解物ピークが全て
阻害された。セリンプロテイナーゼやシステインプロテ
イナーゼを阻害するPMSF単独では4及び9分で溶出
されるピークの出現抑制が観察された。アスパラギン酸
プロテイナーゼの阻害剤であるPepstatinA単独では6
及び8分で溶出されるピークの出現抑制が観察された。
PMSFとPepstatinAの共存下では4つの分解物ピー
クが全て阻害された。一方、システインプロテイナーゼ
の阻害であるE−64は全く効果を示さなかった。この
結果は、6及び8分で溶出されるピークは、落屑細胞表
面のアスパラギン酸プロテイナーゼの活性によって分解
されたものであり、4及び9分のピークはキモトリプシ
ン様酵素によるものであることを示している。即ち、落
屑細胞表面にはpH5においては、キモトリプシン様酵
素とアスパラギン酸プロテイナーゼの活性が主要な酵素
活性であることが確認された。
【0044】試験例5)皮膚への連続塗布によるアスパ
ラギン酸プロテイナーゼ活性と角質細胞の剥離量の評価
試験:試験品として、アプリコットエキス(ホーモフル
ーツ アプリコット;エスペリス社製)乾固物又はα−
ヒドロキシ酸混合物(乳酸:グリコール酸:クエン酸:
リンゴ酸:酒石酸=1:1.5:1:0.5:1)を用
いた。試料溶液を皮膚に1週間連続塗布することによる
角質層のアスパラギン酸プロテイナーゼ活性と角質細胞
の剥離量の変動を調べた。
【0045】50%エタノール水溶液(以下、基剤とす
る)に、0.1%(W/V)濃度になるように試験品を
溶解し調製した。試験品の溶解物を1日1回の頻度で7
日間連続、皮膚上の直径2.5cmの円内に均一になる
ように50μl塗布した。最終塗布翌日に3M社製Scot
chメンディングテープ(2.4cm×2.4cm)を皮
膚に粘着させ、軽く表面を押さえた後、テープを剥離し
た。この一連の処理を1回として、2回処理を繰り返し
た。タンパク量を測定するために、剥がした処理2回目
のテープをトルエン(3ml)で洗い、溶媒を窒素雰囲
気下で蒸発乾固させ、角質細胞を得た。得られた細胞に
1%Triton−X(200μl)、0.5N−Na
OH(200μl)を加え、ボルテックス後、DCプロ
テインアッセイキット(Bio−Rad社製)を用い、
タンパク質量を測定した。アスパラギン酸プロテイナー
ゼ活性の測定には基質として、酸化型インシュリンB鎖
溶液を用い、採取した角質のついたテープ上の活性を測
定した。pH3で37℃で2時間反応させた後、50%
アセトニトリルと等量混合した。50μlをHPLCで
前記同様に分析した。インシュリンB鎖は分解され、H
PLC上では6及び8分に溶出される分解物ピークとし
て検出された。両分解物ピークの面積を活性の指標と
し、上述のタンパク量で割った値、即ち単位タンパク量
に対する活性を算出し、比活性とした。
【0046】上述の方法にて、アプリコットエキス、α
−ヒドロキシ酸混合物、米糠エキス及びキャロットエキ
スの効果を調べた結果、図4に示すように、これら全て
において、基剤(コントロール)に対して角質剥離量
(タンパク量)の増加効果が認められた。また、アプリ
コットエキスとα−ヒドロキシ酸混合物とを併用した場
合、角質剥離量がそれぞれ単独の場合と比べ、顕著な増
加が確認された。また、全ての試料において、基剤(コ
ントロール)に対して酵素比活性の上昇が確認された。
特にアプリコットエキスを塗布した場合、顕著であった
(図5)。
【0047】実施例1〜4、比較例1、2 下記の組成の皮膚化粧料を常法により調製し、後記試験
6及び7を実施した。
【0048】 実施例1〜4(スキンローション) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 原料名 配合量(重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 エタノール 10.0 10.0 7.0 7.0 ポリオキシエチレン 0.1 0.1 0.2 0.2 硬化ヒマシ油(60E.O.) 1,3−ブチレングリコール 3.0 3.0 5.0 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 0.3 − − キサンタンガム − − 0.2 0.2 アプリコットエキス 1.0 1.0 1.0 1.0 クエン酸 − 0.3 − − 乳酸 − 1.0 − − グリコール酸 − − − 0.5 酒石酸 − − − 0.8 メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 0.1 精製水 85.5 84.2 86.5 85.2
【0049】 比較例1,2(スキンローション) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 原料名 配合量(重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 比較例2 エタノール 10.0 7.0 ポリオキシエチレン 0.1 0.2 硬化ヒマシ油(60E.O.) 1,3−ブチレングリコール 3.0 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 − キサンタンガム − 0.2 アプリコットエキス − − クエン酸 − − 乳酸 − − グリコール酸 − − 酒石酸 − − メチルパラベン 0.1 0.1 精製水 86.5 87.5
【0050】試験例6)ドライスキン改善効果評価試験 ドライスキンに対する効果を調べるために、このローシ
ョンをドライスキンの症状を持つパネルの下肢外側皮膚
に毎日朝夕2回4週間連続塗布させた。4週間後のドラ
イスキンの状態を専門観察者により目視観察によって判
定した。その結果、アプリコットエキスを配合していな
いプラセボローション(比較例1)に対し、アプリコッ
トエキスを1%配合したローション(実施例1)を塗布
した群では80%の改善効果が確認された。また、この
効果はα−ヒドロキシ酸の混合物と併用した場合(実施
例2)、更に優れた改善効果が確認された。
【0051】試験例7)美白効果試験 1MEDのUVBを上腕内側皮膚に照射し2週間後に色
素沈着が起きた皮膚に、上記のスキンローションを3週
間連続塗布した。色素沈着の改善効果は色彩色差計を用
いて測定することにより得られるL値を明度の指標とし
た。その結果、アプリコットエキスを配合していないプ
ラセボローション(比較例2)に対し、アプリコットエ
キスを1%配合したローション(実施例3)を塗布した
群では100%の色素沈着の改善効果が確認された。α
−ヒドロキシ酸の混合物と併用した場合、更に優れた改
善効果が確認された。米糠エキスとキャロットエキスに
おいても同様であった。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る角質剥離促
進剤は、優れた角質層の剥離促進効果を有し、角質層の
自然な剥離(落屑)を促すので、皮膚化粧料等の皮膚外
用剤に配合した場合、皮膚の角質層のターンオーバー速
度を早め、病理学的にも、美容的にも健やかな皮膚とす
ることができる。また肌荒れ防止剤とすることもでき
る。その結果、皺や肌荒れ、ドライスキンの防止、延い
ては角質層が異常に肥厚した疾患である乾癬又は角化症
の外用治療剤等に利用できる。また、角質層のターンオ
ーバー速度を早めることは古い角質を速やかに除去する
ことであり古い角質層に含まれるメラニンをも除去する
こととなり美しく白い皮膚を取り戻すのに効果のある美
白化粧料を提供することができる。また、本発明に係る
角質剥離促進剤のように生体の機能を利用する作用機序
を用いれば、皮膚にとっての負担も少なく、安全性の高
い皮膚化粧料等の外用剤を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト角質層の落屑のpH依存性を示す図であ
る。縦軸は、37℃、1日間放置した後の落屑細胞数で
ある。
【図2】ヒト角質層の落屑のpH依存性を示す図であ
る。縦軸は、37℃、4日間放置した後の落屑細胞数で
ある。
【図3】各種条件下での落屑細胞によるインスリンB鎖
(基質)の分解物の、HPLCチャートを示す図であ
る。
【図4】アプリコットエキス、米糠エキス、キャロット
エキス及び「アプリコットエキスとα−ヒドロキシ酸混
合物」の角質剥離量(タンパク量)の増加効果を示す図
である。
【図5】アプリコットエキス、米糠エキス、キャロット
エキス及び「アプリコットエキス+α−ヒドロキシ酸混
合物」の酵素比活性の上昇を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 H U N W (72)発明者 原武 昭憲 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社基礎科学研究所内 (72)発明者 引間 俊雄 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC102 AC122 AC301 AC302 AC432 AC482 AD092 AD352 BB51 CC02 CC04 DD23 DD27 EE06 EE07 EE12 EE13 EE16 4C084 AA17 AA20 MA02 MA05 MA63 NA14 ZA891 ZA911 ZC192 ZC202 4C088 AB40 AB52 AB74 AC04 AC12 BA08 BA09 BA10 CA05 CA06 CA08 MA17 MA63 NA14 ZA89 ZA91 ZC19 ZC20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚のアスパラギン酸プロテイナーゼの
    活性を高める物質からなる角質剥離促進剤。
  2. 【請求項2】 更に、皮膚のキモトリプシン様プロテイ
    ナーゼの活性を高める物質を含有する請求項1記載の角
    質剥離促進剤。
  3. 【請求項3】 皮膚のアスパラギン酸プロテイナーゼの
    活性を高める物質が、アプリコットエキス、米糠エキ
    ス、キャロットエキスからなる群より選ばれる少なくと
    も1種以上である請求項1又は2記載の角質剥離促進
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の角質剥離促
    進剤を含有することを特徴とする角質剥離促進用皮膚外
    用剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3いずれか記載の角質剥離促
    進剤を含有することを特徴とする角質剥離促進用皮膚化
    粧料。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3いずれか記載の角質剥離促
    進剤を含有することを特徴とする美白化粧料。
  7. 【請求項7】 アプリコットエキス、米糠エキス、キャ
    ロットエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種以
    上を含有することを特徴とする美白化粧料。
  8. 【請求項8】 更に、チロシナーゼ阻害剤を含有する請
    求項6又は7記載の美白化粧料。
  9. 【請求項9】 アプリコットエキス、米糠エキス、キャ
    ロットエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種以
    上と、α−ヒドロキシ酸とを含有することを特徴とする
    皮膚化粧料。
  10. 【請求項10】 皮膚のアスパラギン酸プロテイナーゼ
    の活性を高める物質を含有することを特徴とする肌荒れ
    防止剤。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の肌荒れ防止剤を含有
    する肌荒れ防止用皮膚化粧料。
  12. 【請求項12】 請求項1〜3いずれか記載の角質剥離
    促進剤を用いることを特徴とする角質剥離促進方法(但
    し、医療行為を除く)。
JP11051743A 1999-02-26 1999-02-26 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法 Pending JP2000247907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11051743A JP2000247907A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11051743A JP2000247907A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000247907A true JP2000247907A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12895414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11051743A Pending JP2000247907A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000247907A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030076829A (ko) * 2002-03-22 2003-09-29 한완석 미백, 각질 제거, 여드름 제거 및 검은 버섯 제거용화장료 조성물
JP2004059441A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kanebo Ltd 口唇用化粧料及び口唇荒れ改善剤
JP2006143608A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Nof Corp アルギナーゼ活性促進剤及びそれを含有する皮膚外用剤
JP2007161589A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Naris Cosmetics Co Ltd 角質剥離剤
JP2007254343A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Naris Cosmetics Co Ltd 人参抽出物を含有する化粧料
JP2009506045A (ja) * 2005-08-26 2009-02-12 イーエルシー マネージメント エルエルシー プロテアーゼ活性化剤を含有する化粧品組成物
JP2010065025A (ja) * 2008-08-13 2010-03-25 Seiren Co Ltd 角層剥離酵素保護用組成物
US20120329756A1 (en) * 2003-11-21 2012-12-27 Nestec S.A. Food composition comprising glucosamine
JP2014221754A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 共栄化学工業株式会社 化粧料

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030076829A (ko) * 2002-03-22 2003-09-29 한완석 미백, 각질 제거, 여드름 제거 및 검은 버섯 제거용화장료 조성물
JP2004059441A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kanebo Ltd 口唇用化粧料及び口唇荒れ改善剤
US20120329756A1 (en) * 2003-11-21 2012-12-27 Nestec S.A. Food composition comprising glucosamine
US9101639B2 (en) * 2003-11-21 2015-08-11 Nestec S.A. Food composition comprising glucosamine
JP2006143608A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Nof Corp アルギナーゼ活性促進剤及びそれを含有する皮膚外用剤
JP2009506045A (ja) * 2005-08-26 2009-02-12 イーエルシー マネージメント エルエルシー プロテアーゼ活性化剤を含有する化粧品組成物
JP4845966B2 (ja) * 2005-08-26 2011-12-28 イーエルシー マネージメント エルエルシー プロテアーゼ活性化剤を含有する化粧品組成物
EP1916993A4 (en) * 2005-08-26 2014-12-10 Elc Man Llc COSMETIC COMPOSITION WITH A PROTEASE ACTIVATOR
JP2007161589A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Naris Cosmetics Co Ltd 角質剥離剤
JP2007254343A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Naris Cosmetics Co Ltd 人参抽出物を含有する化粧料
JP2010065025A (ja) * 2008-08-13 2010-03-25 Seiren Co Ltd 角層剥離酵素保護用組成物
JP2014221754A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 共栄化学工業株式会社 化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100858575B1 (ko) 피부 외용제 및 그 제조 방법
US20080175935A1 (en) Method to Treat Skin Conditions with Narcissus Tazetta Bulb Extract
US20030118617A1 (en) Resveratrol analogues
CA2267077A1 (en) Methods for treating skin pigmentation
KR20120082888A (ko) 세포성 노화를 지연시키기 위한 조성물
US20220409510A1 (en) Polypeptides And Methods For Improving Skin Conditions
JP4441123B2 (ja) 加齢皮膚の徴候を処置するための組成物におけるロスマリヌス属の植物抽出物の使用
JP2008143903A (ja) 落屑を促進するためのアニス酸の美容的使用
US20120164088A1 (en) Cosmetic composition containing enzyme and amino acid
EP2051690B1 (en) Use of c-glycoside derivatives as pro-desquamating active agents
JP2002187838A (ja) 皮膚外用剤
JP2000247907A (ja) 角質剥離促進剤、外用剤、化粧料及び角質剥離促進方法
JP2000136124A (ja) 皮膚外用剤
US20030232043A1 (en) Compositions and methods for softening, thinning and removing hyperkeratotic tissue
JP2002234845A (ja) 皮膚外用剤
US20030232042A1 (en) Compositions and methods for softening, thinning and removing hyperkeratotic tissue
JP2001507008A (ja) ターミナリア・カタッパ(terminalia catappa)の抽出物の使用
JP2007161589A (ja) 角質剥離剤
JPH0925212A (ja) 皮膚外用剤
JPH0925213A (ja) 皮膚外用剤
EP1673057B1 (en) Hair growth inhibition
JP2001507009A (ja) コルディア・ディコトマの抽出物の使用
JP2021004237A (ja) N−アシルジペプチド誘導体及びグリコール酸を含有する局所用組成物
KR20220004119A (ko) Par2 활성화를 억제하는 방법 및 이를 위한 조성물
JPH09255546A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060208

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080714

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080714

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090707