JP2000247768A - 使用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法及びその方法により作られた堆肥又は土壌改良剤 - Google Patents

使用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法及びその方法により作られた堆肥又は土壌改良剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みの紙おむつを有効に処理する方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 使用済みの紙おむつを細かく裁断する工
程(ステップ1)と、裁断された紙おむつを発酵処理装
置1に収容する工程(ステップ2)と、予め微生物を播
種した発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物又は半発酵状
態のスタータを発酵処理装置1内に投入する工程(ステ
ップ3)と、内容物を攪拌混合しつつ所定温度で所定時
間保持して発酵処理する工程(ステップ4)と、発酵処
理された内容物から吸水性のないポリエチレン等の高分
子材料を除去してコンポストとする工程(ステップ5)
とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み紙おむつ
のコンポスト化による再利用方法及びその方法により作
られた堆肥又は土壌改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人糞尿は堆肥化された後、農業等
に再利用されており、資源の自然リサイクルが形成され
ていた。その一方で、同時に公衆衛生に関する問題等も
生じていたことから次第に下水道が整備され、農業等へ
の再利用は次第に減少していった。現在では水洗トイレ
が行き渡り日常生活での衛生面での問題は少なくなって
きている。
【0003】しかし、文化社会化の進展がさらに進んだ
今日では、育児用の「紙おむつ」の開発が行なわれ、従
来使用されていた布おむつは次第に敬遠されるようにな
り、紙おむつの需要が伸びるようになった。また、高齢
化社会の進展に伴い、成人用の紙おむつの需要も伸びて
きており、使用済みの紙おむつの処理の問題は深刻にな
りつつある。
【0004】ここで、紙おむつの一般的構成について概
説すると、まず、人間の肌に接触する表面材、液体を吸
収する吸収体、排泄物の漏れを防止する防水材、腰回り
や大腿部を締めつけるギャザー等により構成されてい
る。表面材は、排泄物を受け止め、液体を吸収体に移行
させるもので、一般的にはポリプロピレンやポリエチレ
ン等の繊維を用いた不織布が使用されている。吸収材は
吸水性ポリマーの周りをパルプで包んで構成されてお
り、吸水性ポリマーは自重の千倍もの水分を吸収するこ
とができ、吸水すると半透明のゼリー状となる。パルプ
は木材から作る紙の原料であり、これを吸水ポリマーと
組み合わせることで紙おむつの吸水性を高め、しかも薄
くてコンパクトなものとすることが可能となる。
【0005】防水材は、排泄物が漏れないよう紙おむつ
の外側部分をおおうものであり、主に25ミクロン程度
のポリエチレンフィルムが使用される。尚、防水材に穴
をあけて透湿性を持たせているものもある。大腿部と腰
周りにはウレタンフィルムやプラスチック又は合成繊維
等を組み込んだギャザーが設けられ、また、固定用の粘
着テープにポリプロピレンフィルムが使われている。
【0006】紙おむつは、上述のように、いわゆるプラ
スチックの複合製品であり、このようなプラスチックの
複合製品の廃棄処理の方法については問題が多い。現在
のところ、東京都では、紙おむつの使用前の発熱量は1
リットルあたり5,000kcal/kgであり、紙よ
り約1,000kcal/kg程高いが、使用済の廃棄
物となると水分が60%以上含まれることから発熱量は
ゴミよりも低くなること、ゴミの中の紙おむつの比率は
0.74%と少ないことや衛生上の問題も考慮されて可
燃ゴミとして収集・処理されているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高齢化社会の
進展等の現状を考えれば、今後紙おむつの使用量は増加
すると考えられる。また、廃棄物を焼却処理することに
よって発生するダイオキシンの問題も拡大化する傾向に
ある。従って、現状の処理方法を続けていたのでは問題
が大きくなることは目に見えている。そこで、使用済み
の紙おむつを環境に影響を与えることなく、有効に処理
する方法を開発することが極めて大切となり、本発明で
は、そのような使用済み紙おむつの有効な処理方法を提
供することを目的とする。また、使用済みの紙おむつの
有効利用を図るに際しては、病原性菌、例えば結核菌・
病原性大腸菌や虫卵等に対する対策を施しておくことも
重要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、吸水性ポリマー及びポリ
エチレン等の高分子材料が用いられた使用済みの紙おむ
つを細かく裁断する工程と、裁断された紙おむつを攪拌
手段及び温度検出手段を備えた発酵処理装置に収容する
工程と、予め微生物を播種した発酵促進剤と生ゴミ等の
有機廃棄物又は該発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物と
を攪拌且つ粉砕化して得られた半発酵状態のスタータを
紙おむつが収容された発酵処理装置内に投入する工程
と、発酵処理装置内に収容された内容物を攪拌手段によ
り攪拌混合しつつ所定温度で所定時間保持して発酵処理
する工程と、そして、発酵処理された内容物から吸水性
のないポリエチレン等の高分子材料を除去してコンポス
トとする工程とを備えて構成されていることを特徴とす
る使用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法。
【0009】上記課題を解決するために請求項2に記載
の本発明は、請求項1に記載の使用済み紙おむつのコン
ポスト化による再利用方法において、発酵処理工程は、
発酵処理装置内に収容された内容物を攪拌手段により攪
拌混合しつつ所定温度で所定時間保持して前発酵する工
程と、前発酵が終了した内容物を取り出して、さらに自
然発酵する工程とにより構成されていることを特徴とす
る。
【0010】上記課題を解決するために請求項3に記載
の本発明は、請求項1又は2に記載の使用済み紙おむつ
のコンポスト化による再利用方法において、使用済みの
紙おむつを細かく裁断する裁断機が発酵処理装置に設け
られていることを特徴とする。
【0011】上記課題を解決するために請求項4に記載
の本発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用
済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法におい
て、発酵処理工程で、発酵処理装置内に収容された内容
物を少なくとも65℃で30分間保持することにより内
容物を殺菌処理することを特徴とする。
【0012】上記課題を解決するために請求項5に記載
の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用
済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法におい
て、得られたコンポストを砂漠地帯等の高温乾燥地域の
土壌改良剤として、あるいは鉢植え等の極めて限定され
た容量の土壌の改良剤として利用することを特徴とす
る。
【0013】上記課題を解決するために請求項6に記載
の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用
済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法によって
作られた堆肥又は土壌改良剤を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る使用済み紙おむつの
コンポスト化による再利用方法及びその方法により作ら
れた堆肥又は土壌改良剤について図示された好ましい実
施形態に基づいて説明する。図1は本発明に係る使用済
み紙おむつのコンポスト化による再利用方法のフローチ
ャート、図2は本発明に係る使用済み紙おむつのコンポ
スト化による再利用方法に使用する発酵処理装置の一実
施形態を示す概略斜視図である。発酵処理装置1は、概
略的に、略逆円錐形の処理槽10と、使用済みの紙おむ
つを細かく裁断する裁断機11と、処理槽10を鉛直方
向に貫通して支持された回転軸12と、回転軸に鉛直方
向に間隔をあけて固定された複数のカッタ翼14と、そ
して、処理槽10内の鉛直方向に間隔をあけた複数の部
位における温度を検出する多数の温度センサ16とを備
えて構成されている。
【0015】処理槽10は金属製の密閉可能な容器で、
概略的に、略逆円錐形状を有している。図示された好ま
しい実施形態では、処理槽10の上部には円筒状の部分
10aが設けられている。この円筒状の部分10aに
は、逆円錐形の部分10bにおいて粉砕・混合し得る量
よりも多い量の裁断済みの紙おむつと予め微生物を播種
した発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物又は発酵促進剤
と生ゴミ等の有機廃棄物を混合し半発酵状態となったス
タータにより構成される内容物を溜めておくためのスペ
ースである。モータ21を駆動して攪拌・混合すると逆
円錐形の部分10bに溜められた内容物が円筒状の部分
10aに溜められていた内容物と一緒に攪拌・混合され
る。
【0016】処理槽10の頂面10cには開閉可能な蓋
10dで覆われた投入口10eが設けられ、投入口10
eの下部には使用済みの紙おむつを細かく裁断する裁断
機11が設けられている。カットサイズとしては発酵処
理されないポリエチレン等の高分子材料を最後に篩分け
にて分離できるようなサイズであればよく、例えば、5
cm×5cm程度に裁断するのが好ましい。裁断機11
は、図3に示すように、概略として2つのロータ11
b、11bとカッタ11cとにより構成されている。ロ
ータ11b、11bは凸部と凹部が繰り返し連続した形
状を有し、2つのロータ11b、11bが互いに対向す
るように配置されると共に図示しないモータによって相
互に内側方向へ回転するようになっている。そして、そ
の下部にはロータ11b、11bに平行するように設け
られた薄板状の刃を複数有するカッタ11cが図示しな
いモータにより回転可能に設けられている。蓋10dを
開いて使用済み紙おむつを投入すると2つのロータ11
b、11bの回転によりその下に配置されたカッタ11
cへ送られて細かく裁断される。そして、裁断機11の
底面は斜めに形成されているので裁断された紙おむつ
は、処理槽10内に排出するための排出口11aから排
出される。尚、排出口11aは裁断機の底部に設けても
かまわない。
【0017】一方、処理する紙おむつの量が多い場合に
は、裁断機は発酵処理装置1とは別に設けてもよい。例
えば、図4に示すような2つの切断部を有する裁断機3
1を用いてもよい。この裁断機31は概略として使用済
み紙おむつを裁断機内に投入するための投入口33と、
上部裁断部31a及び下部裁断部31bと、キャリア3
5とより構成されている。上部裁断部31a及び下部裁
断部31bはいずれも2つのロータ11b、11bとカ
ッタ11cとにより構成されている。機構については既
に述べたものと同じなので省略する。上部裁断部31a
と下部裁断部31bは互いに直交するように配置されて
いる。そして裁断機31の底部には排出口37が設けら
れ、裁断された紙おむつはキャスタ35a付きのキャリ
ア35上に排出される。
【0018】また、処理槽10の内部で発生した炭酸ガ
ス及び水蒸気を排出する排気ダクト10fが設けられて
いる。頂面10cには、また、多数の温度センサ16か
らの信号を受け、予めセットされている適切な制御を行
なう制御盤17が設置されている。
【0019】処理槽10の逆円錐形の部分10bは、鉛
直方向に対して20度〜50度の傾斜を有するように形
成されている。この角度の範囲では、処理槽10内に投
入された紙おむつ及び予め微生物を播種した発酵促進剤
と生ごみ等の有機廃棄物又は発酵促進剤と生ゴミ等の有
機廃棄物を混合し半発酵状態となったスタータにより構
成される内容物の上方からの荷重の一部が傾斜した壁面
によって支持されているため、カッタ翼14に掛かる回
転抵抗を有効に軽減する。
【0020】処理槽10の底部には、発酵が終了した又
は前発酵済みの内容物を排出するスクリュウコンベア1
9が設置されている。これにより、処理槽10の逆円錐
形の部分10bの斜面に沿って全ての内容物を簡単に処
理槽外へ排出することができる。なお、発酵が終了して
いれば紙おむつに使用されていたポリエチレン等の高分
子材料や生ゴミ中の巨大な魚の頭、豚骨は堆肥化された
コンポスト中に残るが、簡単な篩分けにより簡単に分離
することができる。
【0021】回転軸12の下端には、安価に入手できる
汎用のモータ21が設置されている。発酵促進剤及び有
機物の粉砕・混合を十分に行なうためには110回/分
程度の回転数が必要である。そこで、かかる汎用のモー
タ21を使用する場合は、過度の負荷が汎用のモータ2
1に掛からないようにするために、処理槽10の高さを
100cm以下に制限することが好ましい。回転軸12
には、また、高さ方向に間隔を開けて多数のカッタ翼1
4が片持ち梁状に例えばボルト・ナット等の締結具を用
いて固定されている。図示された好ましい実施形態で
は、カッタ翼14は薄板状の金属棒であるが、もちろ
ん、他の形状のカッタ刃を用いることができる。
【0022】次に、図1を用いて、本発明に係る使用済
み紙おむつのはコンポスト化による再利用方法について
説明する。本発明は、概略として、使用済みの紙おむつ
を細かく裁断する工程(ステップ1)と、裁断された紙
おむつを発酵処理装置に収容する工程(ステップ2)
と、予め微生物を播種した発酵促進剤と生ごみ等の有機
廃棄物又は半発酵状態のスタータを発酵処理装置内に投
入する工程(ステップ3)と、発酵処理装置内に収容さ
れた内容物を発酵処理する工程(ステップ4)と、そし
て、内容物から吸水性のないポリエチレン等の高分子材
料を除去してコンポストとする工程(ステップ5)とを
備えている。また、発酵処理装置内に収容された内容物
を発酵処理する工程は、内容物を所定温度で所定時間保
持する前発酵工程と、前発酵が終了した内容物取り出し
てさらに発酵を継続させる自然発酵工程とに分けること
もできる。
【0023】まず、攪拌装置及び検温手段を備えた処理
槽10に設けられた蓋10dを開いて投入口10eへ使
用済みの紙おむつを投入し、裁断機11にて細かく裁断
する(ステップ1)。裁断された使用済みの紙おむつは
裁断機11の排出口11aから排出され処理槽10内に
溜まっていく(ステップ2)。一方、処理する使用済み
の紙おむつの量が多い場合には、裁断機31によって別
途裁断したものを裁断機11を介さずに直接処理槽10
内に投入しても良い。
【0024】次に、予め微生物を播種した発酵促進剤と
生ごみ等の有機廃棄物又は半発酵状態のスタータを発酵
処理装置内に投入する(ステップ3)。半発酵状態のス
タータは発酵促進剤と生ゴミ等の有機物とを攪拌且つ粉
砕化して得られたもので微生物による発酵が進みつつあ
る状態のものである。尚、生ごみには多くの水分が含ま
れているため単に生ごみに微生物を作用させただけでは
発酵がスムーズに進行しないことから水分調整材として
鋸屑が用いられていたが、紙おむつには吸水性ポリマー
が含まれているので鋸屑の添加は僅かで済むかあるいは
不要となる。そして、裁断された使用済みの紙おむつと
発酵促進剤又は半発酵状態のスタータが均一に混合され
るように攪拌を行ない発酵処理をする。
【0025】次に 処理槽10内に収容された内容物を
モータ21を作動して回転軸12を回転させながらカッ
タ翼14により攪拌混合しつつ所定温度で所定時間保持
して発酵処理を行なう(ステップ4)。この発酵処理工
程は処理槽10内で発酵処理を完了させることもできる
が、前発酵工程と自然発酵工程に分けることができる。
一例としては、処理槽10内に収容された内容物を攪拌
混合しつつ約2時間ほど保持して前発酵し、前発酵が終
了したら半発酵状態の内容物を取り出して、容器23
(図5参照)に収納し、さらに14日から30日程度に
期間自然発酵させ、発酵を完了させる。この自然発酵期
間中は適宜攪拌を行ないながら発酵処理が均一に進むよ
うにするのが好ましい。
【0026】ここで、内容物を約65cmの位置まで投
入し、回転軸12を110回/分で15分回転させた。
そして内容物を十分に粉砕・混合した後、温度センサ1
6を用いて処理槽10の下部、中部及び上部を測定し
た。図6に示されているように、モータ21を始動した
後45分程度までは、処理槽10の下部、中部及び上部
の間で約5℃の温度差が存在していた。しかしながら、
60分経過した頃より、それらの間の温度差はほとんど
なくなった、さらに、モータ21の始動後1時間15分
で65℃に到達している。従って、モータ21の始動後
少なくとも2時間保持すれば、病原性菌、例えば結核菌
・病原性大腸菌や虫卵等の殺菌条件である65℃で30
分保持をクリアできるので衛生面の問題も解消される。
【0027】その後、発酵処理が終了した内容物を篩2
5にて紙おむつの周りを被っていた吸水性のないポリエ
チレン等の高分子材料を除去してコンポストと残渣に分
離する(ステップ5)。
【0028】このようにして得られたコンポストには紙
おむつに使用されていた吸水ポリマーが含まれているた
め、保水性に極めて優れている。従って、本発明に係る
方法により得られたコンポストは堆肥として有効に活用
し得ることはもちろんであるが、この中に含まれる吸水
ポリマーの優れた保水性により、例えば、砂漠や乾燥地
帯等の雨の少ない地域での植物栽培のための土壌改良剤
としても大変効果的である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、まず使用
済みの紙おむつを廃棄物として焼却処理等するのではな
く、有効利用に供することができるので廃棄物の量の増
加を抑制することが可能となるという効果がある。今後
ますます増加するであろうと予想されるゴミ問題に対す
る一つの解決策を提供するものである。また、生ごみに
は多くの水分が含まれているため単に生ごみに微生物を
作用させただけでは発酵がスムーズに進行しないことか
ら水分調整材として鋸屑を用いられていたが紙おむつに
含まれている吸水性ポリマーが鋸屑の役目を果たすため
鋸屑の量を減らし又は不要となるという効果もある。さ
らに、発酵処理工程を前発酵工程と自然発酵工程に分け
ることにより処理槽に滞留する時間を短くすることがで
きるので、毎日生まれる使用済み紙おむつの処理にも対
応することができるという効果もある。
【0030】加えて、最終的に処理された使用済みの紙
おむつは堆肥化され農業や植物栽培に利用可能となる効
果がある。そして、本発明によって作られた堆肥は紙お
むつ中の吸水ポリマーを含んでいるため非常に保水性が
良く、例えば、砂漠や乾燥地帯等の雨の少ない地域での
植物栽培のための土壌改良剤として効果がある。もちろ
ん、鉢植え等の極めて限定された容量の土壌により育成
されるような場合の土壌改良剤としても利用することが
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使用済み紙おむつのコンポスト化
による再利用方法のフローチャートである。
【図2】本発明に係る使用済み紙おむつのコンポスト化
による再利用方法に使用する発酵処理装置の一実施形態
を示す概略斜視図である。
【図3】裁断機の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図4】図3とは別の裁断機の一実施形態を示す概略斜
視図である。
【図5】本発明に係る使用済み紙おむつのコンポスト化
による再利用方法の概略構成図である。
【図6】処理槽の下部、中部及び上部における温度変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 発酵処理装置 10 処理槽 10a 円筒状の部分 10b 逆円錐形の部分 10c 頂面 10d 蓋 10e 投入口 10f 排気ダクト 11 裁断機 11a 排出口 11b ロータ 11c カッタ 12 回転軸 14 カッタ翼 16 温度センサ 17 制御盤 19 スクリュウコンベア 21 汎用モータ 31 裁断機 31a 上部裁断部 31b 下部裁断部 33 投入口 35 キャリア 35a キャスタ 37 排出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月19日(1999.11.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、吸水性ポリマー及びポリ
エチレン等の高分子材料が用いられた使用済みの紙おむ
つを細かく裁断する工程と、裁断された紙おむつを鉛直
方向に対して20〜50度の傾斜を有する略逆円錐形に
形成され、内容物を粉砕・混合する複数のカッタ翼を有
する攪拌手段及び間隔をあけて配置された複数の温度検
出手段を備えた発酵処理装置に収容する工程と、予め微
生物を播種した発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物又は
該発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物とを攪拌且つ粉砕
化して得られた半発酵状態のスタータを紙おむつが収容
された発酵処理装置内に投入する工程と、発酵処理装置
内に収容された内容物を攪拌手段により攪拌混合しつつ
所定温度で所定時間保持して発酵処理する工程と、そし
て、発酵処理された内容物から吸水性のないポリエチレ
ン等の高分子材料を除去してコンポストとする工程とを
備えて構成されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 101:00 Fターム(参考) 4D004 AA07 AA12 BA02 BA04 CA04 CA07 CA15 CA19 CB06 CB12 CB27 CC08 DA01 DA02 DA03 DA06 DA12 4H026 AA10 AA11 AA15 AB04 4H061 AA01 AA02 CC55 DD14 EE35 EE66 GG13 GG43 GG48 GG52 GG70 HH14 LL02 LL05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性ポリマー及びポリエチレン等の高
    分子材料が用いられた使用済みの紙おむつを細かく裁断
    する工程と、 裁断された前記紙おむつを攪拌手段及び温度検出手段を
    備えた発酵処理装置に収容する工程と、 予め微生物を播種した発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄
    物又は該発酵促進剤と生ゴミ等の有機廃棄物とを攪拌且
    つ粉砕化して得られた半発酵状態のスタータを前記紙お
    むつが収容された発酵処理装置内に投入する工程と、 前記発酵処理装置内に収容された内容物を前記攪拌手段
    により攪拌混合しつつ所定温度で所定時間保持して発酵
    処理する工程と、そして、 発酵処理された前記内容物から吸水性のないポリエチレ
    ン等の高分子材料を除去してコンポストとする工程と、 を備えて構成されていることを特徴とする使用済み紙お
    むつのコンポスト化による再利用方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の使用済み紙おむつのコ
    ンポスト化による再利用方法において、 前記発酵処理工程は、前記発酵処理装置内に収容された
    内容物を前記攪拌手段により攪拌混合しつつ所定温度で
    所定時間保持して前発酵する工程と、 前発酵が終了した前記内容物を取り出して、さらに自然
    発酵する工程と、 により構成されていることを特徴とする使用済み紙おむ
    つのコンポスト化による再利用方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の使用済み紙おむ
    つのコンポスト化による再利用方法において、 使用済みの前記紙おむつを細かく裁断する裁断機が前記
    発酵処理装置に設けられていることを特徴とする使用済
    み紙おむつのコンポスト化による再利用方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の使
    用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法におい
    て、 前記発酵処理工程で、前記発酵処理装置内に収容された
    内容物を少なくとも65℃で30分間保持することによ
    り前記内容物を殺菌処理することを特徴とする使用済み
    紙おむつのコンポスト化による再利用方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の使
    用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法におい
    て、 得られた前記コンポストを砂漠地帯等の高温乾燥地域の
    土壌改良剤として、あるいは鉢植え等の極めて限定され
    た容量の土壌の改良剤として利用することを特徴とする
    使用済み紙おむつの堆肥化又はコンポスト化による再利
    用方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の使
    用済み紙おむつのコンポスト化による再利用方法によっ
    て作られた堆肥又は土壌改良剤。
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