JP2000247496A - 用紙搬送状態判別装置 - Google Patents

用紙搬送状態判別装置

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JP2000247496A
JP2000247496A JP11044868A JP4486899A JP2000247496A JP 2000247496 A JP2000247496 A JP 2000247496A JP 11044868 A JP11044868 A JP 11044868A JP 4486899 A JP4486899 A JP 4486899A JP 2000247496 A JP2000247496 A JP 2000247496A
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sensors
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JP11044868A
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Nobuaki Sunaga
信明 須永
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ搬送異常の斜行と角折れとを別々に判別
することができ、かつ、判別位置に基づいて許容範囲を
設定する。 【解決手段】 画像転写前では斜行と角折れを判断し、
画像定着後は、角折れを判断するようにしたため、画像
定着時に起こりうる角折れを見逃すことがなく、品質の
向上を図ることができる。また、斜行、角折れの判別時
に、その度合いを演算し、予め定められた許容値と比較
することによって、僅かな斜行又は角折れを許容するよ
うにしたため、作業効率を極端に低下させることがな
い。すなわち、品質の維持と作業効率の維持という二律
背反の目的を同時に達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に複写装置やプリンタ等において、積層されたカット紙
をトレイに収容した状態で装填し、前記カット紙を最上
層から1枚毎に装置本体へ送り込み、画像形成する場合
の用紙の搬送状態を判別する用紙搬送状態判別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
複写機やプリンタ等の印刷装置において、印刷後の取り
扱いを考慮して、連続カット紙よりも予め定型のサイズ
(例えば、A4サイズ、B5サイズ等)にカットされた
用紙(以下、カット紙という)を用いることが多くなっ
ている。カット紙は、予め印刷装置に設けられたトレイ
に積層された形で収容され、このトレイから最上層(或
いは最下層)のカット紙を1枚づつ取り出し、装置本体
へ送り込むようになっている。
【0003】この用紙の搬送中、搬送路上の用紙が斜行
したり、角部が折れたりすることがある(紙折れは、搬
送前におきている場合もある)。
【0004】そこで、従来は、搬送路上に搬送方向と直
交するように用紙の先端を検出する3個の用紙検出セン
サを配列し、この3個の用紙検出センサからの用紙検出
信号に基づいて、斜行又は角折れを判別するようにして
いる(一例として、特開平10−183601号公報参
照)。
【0005】この従来技術では、用紙の未検出をローレ
ベル、検出をハイレベルとした場合、3個の用紙検出セ
ンサの立ち上がりパターンとして、角折れが生じたとき
のパターンを予め準備しておき、実際に検出したパター
ンと照合することによって、角折れの有無を判断するよ
うにしている。
【0006】しかしながら、上記従来技術では、用紙検
出センサの配設位置が、画像を用紙に転写する工程の直
前位置とされており、この転写工程よりも下流側では用
紙の角折れを判断することができない。
【0007】これに対して、角折れが発生するのは、転
写工程よりも下流側の定着工程であることが、実験や市
場からの報告で知られている。
【0008】また、上記パターンの照合による角折れ判
別では、角折れの許容範囲が設定できず、例えば、僅か
な(1mm程度)の角折れであり、画像や品質に影響を及
ぼさないものまでも異常として判別してしまうため、作
業効率の低下を招いている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、同じ搬送異常
の斜行と角折れとを別々に判別することができ、かつ、
判別位置に基づいて許容範囲を設定することができる用
紙搬送状態判別装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定の搬送路に沿って用紙を搬送しながら、当該用
紙に画像を転写する転写工程と、転写された画像を定着
する定着工程と、を経て前記用紙を排出する画像形成装
置に用いられ、前記用紙の搬送状態を判別する用紙搬送
状態判別装置であって、搬送される用紙サイズに拘ら
ず、少なくとも用紙の搬送幅方向両角部近傍の通過軌跡
位置を含む3点が別々に検出されるように配設された複
数の用紙端検出センサと、前記用紙端検出センサからの
各用紙端検出時期と、及び各用紙端検出センサ間の相対
位置、とに基づいて、用紙の斜行と、用紙の角折れと、
を別々に判別する判別手段と、を有している。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、3個の用
紙端検出センサを用いて、用紙の搬送状態を判別する場
合に、この用紙端検出センサからの各用紙端検出時期
(検出時間差)と、用紙端検出センサ間の相対位置と、
に基づいて行っている。このため、例えば前記検出時間
差にある程度許容範囲を持たせておけば、僅かな角折れ
は正常と判別することもでき、品質と、作業効率との双
方を考慮しつつ、この品質と作業効率という二律背反の
妥協点を許容範囲として定めることができる。
【0012】また、角折れと斜行とを別々に判別し、そ
れぞれ、最適な位置での判別を行うことにより、多少の
斜行があっても、画質に全く影響ない斜行を許容して正
常と判断することもできる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記用紙の斜行を判別する用紙端
検出センサが前記転写工程の上流側に配置され、前記用
紙の角折れを判別する用紙端検出センサが前記定着工程
の下流側に配置されている、ことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1で記載した斜行判別と角折れ判別とをそれぞれ最適
位置に配置している。すなわち、用紙の角折れを判別す
る用紙端検出センサを前記転写工程の上流側に配置し、
前記用紙の斜行を判別する用紙端検出センサを前記定着
工程の下流側に配置する。
【0015】許容範囲を超える斜行があった場合、画像
を転写しても、その画像の一部が用紙からはみ出し、適
正な画像転写が行えない。従って、この転写工程前で異
常と判断すれば、無駄な画像転写をすることなく、未然
に処理を中止することができる。
【0016】一方、角折れは、定着工程へ至るときに生
じ易い。従って、定着工程の後で角折れ状態を判別する
ことが好ましい。なお、このとき、斜行があったとして
も、画像の転写が終了した後の斜行であると判断でき、
正常と判定することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記複数の用紙端検
出センサが、前記用紙搬送手段による搬送方向と直交す
る方向に沿って一列に配列されており、前記用紙端検出
センサ間の相対位置が、適用される3個の用紙端検出セ
ンサ間の距離である、ことを特徴としている。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、複数の用
紙端検出センサが搬送方向と直交する方向に沿って一列
に配列されているため、これらの相対位置関係を一次
元、すなわち距離で認識することができる。すなわち、
正常に搬送されている用紙の場合には、全ての用紙検出
端センサの検出時期が一致する。
【0019】一方、3個の内の中央に位置する用紙端検
出センサ位置を通る搬送幅方向ラインを基準とした、左
右の用紙端検出センサによる用紙端検出時間と用紙搬送
速度とから得られる距離により、斜行と角折れの独立し
た判別、並びにその大きさを認識することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記複数の用紙検出
端センサが、用紙搬送方向にランダムに配設されてお
り、前記用紙点検出センサ間の相対位置が、2次元の座
標で表現される、ことを特徴としている。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、装置構成上、用紙端検出センサ
が搬送方向に直交する方向に1列に並べられないとき、
それぞれの用紙端検出センサの位置を二次元、すなわち
座標で表現することにより、搬送方向のオフセット量を
考慮すれば請求項3と同様に斜行と角折れの独立した判
別、並びにその大きさを認識することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に示される如く、カット紙1
28は、異なるサイズ毎に給紙トレイ130、132に
積み重ねられて収容されている。給紙トレイ130、1
32は装置本体から着脱可能であり、予め給紙トレイ毎
にサイズの異なるカット紙128を収容しておき、必要
に応じて取り替えることも可能となっている。なお、図
1では、給紙トレイ130、132の大きさ(カット紙
128の収容量)が異なっているが、一般に多く利用さ
れるカット紙サイズ(例えばA4サイズ)を大きい給紙
トレイ130側とすれば、カット紙補給の手間を軽減す
ることができる。なお、給紙トレイ130の上方には、
中間トレイ134が設けられており、片面に印字された
カットし28を一旦中間トレイ134内に退避させ、再
度給紙し、もう一方の面に印字することで、両面印字を
可能としている。
【0023】給紙トレイ130、132には、カット紙
供給装置136の一部を構成する給紙装置138がそれ
ぞれ設けられており、積層されたカット紙128の最上
層から順次1枚毎取り出すことができるようになってい
る。
【0024】給紙トレイ130(又は給紙トレイ13
2)から取り出されたカット紙128は、搬送方向が垂
直方向とされた搬送ベルト140によって垂下され、次
いで搬送方向が水平方向とされた搬送ベルト142に受
け渡され、水平状態で露光部144が配設された方向
(図1の左方向)へ搬送されるようになっている。
【0025】露光部144は、複数のローラ(本実施の
形態では、2個の大径のローラ146、148と1個の
小径のローラ150)に掛け渡された無端の感光体ベル
ト152と、露光ユニット(以下、ROSという)15
4とで構成されている。
【0026】感光体ベルト152の図2の右側の大径の
ローラ148は図示しない駆動部からの駆動力で回転す
る駆動ローラとしての機能を有しており、さらにエンコ
ーダ156が取り付けられている。感光体ベルト152
は、この駆動ローラ148の駆動力で図2の反時計方向
回り(図1の矢印A方向)に搬送される。
【0027】なお、この駆動ローラ148の回転数は、
エンコーダ156からの出力信号で認識することができ
るようになっている。
【0028】また、感光体ベルト152の一部(幅方向
端部近傍が好ましい)には、孔152Aが設けられてお
り、この孔152Aの移動軌跡上には、ベルトホールセ
ンサ158の光軸が交差している。このベルトホールセ
ンサ158では、感光体ベルト152の1周毎に孔15
2Aと対向し、孔152Aと対向しないときとは異なる
信号を出力するようになっている。
【0029】さらに、感光体ベルト152の外周には、
前記露光ユニット154を間に挟んでクリーナ160及
び現像器162が配設されている。このため、感光体ベ
ルト152の外周面(静電露光面)は、クリーナ160
でクリーニングされた後、露光ユニット154で画像が
露光され、現像器162でトナーを付着させ顕像化され
るようになっている。顕像化された画像領域に相当する
感光体ベルト152は、前記カット紙128の搬送経路
と接触する転写部164へ送り込まれるようになってい
る。
【0030】前記カット紙128が搬送ベルト142で
水平搬送され、感光体ベルト152に接近すると、図1
の上方向に方向転換され、転写部164へ至るようにな
っている。この転写部164の直前位置には、カット紙
斜行検出センサ166が設けられている。
【0031】このカット紙斜行検出センサ166では、
カット紙128が転写部164へ至る直前でカット紙の
有無を検出すると共に、主としてカット紙128に斜行
(スキュー)が発生しているか否かを判別し、副として
カット紙128の角部が折れ曲がっているか否かを判別
するようになっている。なお、このカット紙斜行検出セ
ンサによる、斜行検出(及び角折れ検出)については後
述する。
【0032】転写部164では、カット紙128が感光
体ベルト152と貼り合わされ、画像が転写される。画
像が転写されたカット紙128は、搬送ベルト152に
よって、そのまま図1の上方向略垂直に搬送され、一対
のロ―ラ168で構成された定着部170へ送り込まれ
る。定着部170では、一対のローラ168が所定温度
に加熱されており、この加熱された一対のローラ168
に挟持されるされることによって、カット紙128は加
熱され転写された画像が定着する。なお、定着部170
の加熱源としては、一対のローラ168の一方又は両方
をヒートローラとしてもよいし、別途温風発生手段を用
いて温風を送り込み加熱するようにしてもよい。
【0033】定着部170を通過したカット紙128
は、複数の搬送ローラ171及びガイド板173に案内
されて、スタッカー部176へ送られる。ここで、定着
部170の下流側の搬送路上には、カット紙角折れ検出
センサ178が配設されている。
【0034】このカット紙角折れ検出センサ178は、
カット紙128の角部が折れ曲がっているか否かを判別
するようになっている(斜行は未検出)。なお、このカ
ット紙角折れ検出センサ178による、角折れ検出につ
いては後述する。
【0035】スタッカー部176には、複数の排出トレ
イ172、174が設けられており、所定の排出トレイ
172(又は排出トレイ174)に排出させることがで
きる。
【0036】なお、本実施の形態では、排出トレイ17
2が正常のカット紙128の排出用、排出トレイ174
が異常のカット紙128の排出用とされ、前記カット紙
斜行検出センサ166及びカット紙角折れ検出センサ1
78からの信号に基づいて、図示しない制御部の判断に
よって、排出トレイ172、174が選択されるように
なっている。すなわち、選択された排出トレイ172
(又は排出トレイ174)に案内されるようにポイント
切り換え部175が制御されるようになっている。
【0037】次に、カット紙斜行検出センサ166とカ
ット紙角折れ検出センサ178について説明する。ま
ず、最初に共通の構成について説明する。
【0038】図2に示される如く、カット紙128に
は、複数のサイズが用意されている(本実施の形態で
は、搬送方向に沿ってB5横、A4横、A3縦、B4横
及びレターサイズ横)。これらのカット紙128は、搬
送幅方向一端部を基準(図2の下辺を基準)として搬送
されるようになっている。
【0039】カット紙斜行検出センサ166とカット紙
角折れ検出センサ178は、それぞれ6個のセンサ群
(S1乃至S6)からなり、カット紙搬送方向に対して
直交する方向に1列に配列されている。前記センサ群の
内、センサS1は、前記基準となる一端部側の角部近傍
の移動軌跡上に配置され、全てのカット紙サイズに共通
のセンサとして適用される。
【0040】また、センサS3乃至センサS6は、それ
ぞれのサイズのカット紙の他端部の角部近傍の移動関上
に配置されている。なお、センサS2は、全てのサイズ
に共通に適用される、中間位置センサとしての役目を有
している(なお、B4横サイズにおいては、センサS3
又はセンサS4を中間位置センサとして選択してもよい
が、本実施の形態では、センサ3を全てに共通として説
明する。)。
【0041】これにより、全てのサイズにおいて、搬送
幅方向両端部近傍及びその中間位置の3個のセンサが対
応され、図示しないサイズ認識手段からの信号に応じ
て、3個のセンサが機能するようになっている。以下、
カット紙サイズに基づいて機能するセンサをセンサS
A、センサSB、センサSCとして説明する。
【0042】カット紙128の搬送には、正常(図3
(A)参照)、斜行(図3(B)参照、角折れ(図3
(C)参照)、斜行と角折れ(図3(D1)及び(D
2)参照)の4種類が存在する。
【0043】図3(A)に示される如く、正常に搬送さ
れるカット紙128では、3個のセンサSA、SB、S
C共に同時にカット紙128を検出しているため、検出
時間差は0となる。
【0044】次に、図3(B)に示される如く、斜行搬
送されるカット紙128では、センサSA、SB、SC
によるカット紙128の検出に時間差が生じている。こ
こで、図4に示される如く、センサSA―センサSB間
のピッチ(距離)をL1とし、センサSB―センサSC
間のピッチ(距離)をL2、センサSBで検出するカッ
ト紙128の先端位置を通る搬送方向と直交する線分H
Lとカット紙128の先端の辺CLとが交差する角度が
θ、センサSA及びセンサSCを通る搬送方向ライン上
での線分HLと辺CLとのギャップをそれぞれR1、2
とすると、 RI/LI=R2/L2・・・(1) が成り立つことになる。
【0045】仮に、この(1)式が成り立たない場合に
は、何れかの角部が折れ曲がっていると判断することが
できる。また、R1/L1或いはR2/L2から、斜行
の度合い(角度θ)を得ることができる。
【0046】 θ=tan-1(R1/L1)=tan-1(R2/L2)・・・(2) 図3(C)に示される如く、斜行はなく角折れが発生し
ている場合には、3個のセンサSA乃至SCの内、2個
のセンサに検出時間差がなく、1個のセンサのみに検出
時間差(遅れ)が生じるため、容易に角折れを判別する
ことができ、この時間差に基づいて角折れ量を認識する
ことができる。
【0047】図3(D1及びD2)に示される如く、斜
行と角折れが同時に生じている場合には、3個のセンサ
SA乃至SCに検出時間差があり、かつ前記(1)が成
り立たないことで、斜行と角折れが同時に生じているこ
とを認識することができる。
【0048】図5には、カット紙斜行検出センサ166
とカット紙角折れ検出センサ178による異常検出の制
御ブロック図が示されている。
【0049】カット紙斜行検出センサ166とカット紙
角折れ検出センサ178はそれぞれセレクタ180に接
続されている。このセレクタ180は、印字指令によっ
て作動するタイマ182からの信号で有効なセンサ(カ
ット紙斜行検出センサ166又はカット紙角折れ検出セ
ンサ178)が適宜選択されるようになっている。この
タイマ182には、印字指令信号が入力されるようにな
っており、印字指令があってから、カット紙128がそ
れぞれのセンサ配設至るまでを時間で予測し、セレクタ
180を制御するようになっている。
【0050】セレクタ180で選択されたセンサ(カッ
ト紙斜行検出センサ166又はカット紙角折れ検出セン
サ178)からの信号は、カウンタ184へ出力される
ようになっている。カウンタ184には、クロック発生
器186からのクロック信号と、カット紙サイズ認識部
188からのカット紙サイズ信号が入力されており、こ
のカウンタ184では、カット紙サイズに基づいて、3
個のセンサ(S1乃至S6の内の3個のセンサ)が選択
され、クロック信号に基づいて、カット紙先端検出時間
がカウントされるようになっている。
【0051】カウントされた検出時間は、比較演算部1
90へ送られ、前記(1)及び(2)式の演算がを行わ
れるようになっている。
【0052】判定部192では、前記図3(A)乃至図
3(D2)の状態の何れかを選択し、斜行、角折れの有
無、正常、異常の判別を行う。この正常、異常の信号
は、装置各部へ送出され、必要に応じて搬送を停止した
り、ポイント部175(図1参照)を切り換えたり、画
像転写を中止したりの制御が実行される。
【0053】上記の如く、本実施の形態では、カット紙
斜行検出センサ166とカット紙角折れ検出センサ17
8とから、斜行及び角折れの度合いを演算すると共に、
それぞれ別々の位置に配設することによって、斜行の許
容値、紙折れの許容値を設定することにより、品質と作
業効率という、互いに相反する目的の妥協点を得て、互
いの向上を図っている。
【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】印字命令があると、指定されたカット紙1
28のサイズに応じた給紙装置138が作動する。
【0056】給紙装置138によって持ち出されたカッ
ト紙128は、搬送ベルト140によって垂下され、次
いで搬送方向が水平方向とされた搬送ベルト142に受
け渡され、水平状態で露光部144が配設された方向
(図1の左方向)へ搬送される。
【0057】露光部144の転写部164では、カット
紙128が感光体ベルト152と貼り合わされ、画像が
転写される。画像が転写されたカット紙128は、搬送
ベルト152によって、そのまま図2の上方向略垂直に
搬送され、一対のロ―ラ168で構成された定着部17
0へ送り込まれる。定着部170では、一対のローラ1
68に挟持されるされることによって、カット紙128
は加熱され転写された画像が定着する。
【0058】定着部170を通過したカット紙128
は、複数の搬送ローラ172及びガイド板174に案内
されて、スタッカー部176へ送られる。
【0059】上記動作中における、カット紙128の搬
送状態の判別手順を図6乃至図8のフローチャートに従
い説明する。
【0060】図6は、カット紙128の搬送状態判別制
御のメインルーチンであり、ステップ200では、印字
指示があったか否かが判断され、肯定判定されると、ス
テップ202へ移行してカット紙128のサイズを読み
取る。
【0061】次のステップ204では、読み取ったカッ
ト紙128のサイズに基づいて、センサS1〜S6から
センサSA、SB、SCを選択し、ステップ206へ移
行する。
【0062】ステップ206では、図4に示す距離L1
(センサSA−SB間の距離)、L2(センサSB−S
C間の距離)を演算し、ステップ208へ移行する。
【0063】以上が、斜行検出センサ166及び角折れ
検出センサ178における共通して行う制御であり、以
下ステップ208では斜行検出センサ166による斜行
検出(角折れ検出も行う)制御を行い、ステップ210
では角折れ検出制御を行う。
【0064】図7には、上記ステップ208(図6参
照)の制御、すなわち、斜行検出センサ166を用いた
画像転写前制御サブルーチンが示されている。
【0065】ステップ250では、斜行検出センサ16
6として適用されるセンサSA、SB、SCでカット紙
128の先端を検出したか否かが判断され、肯定判定さ
れると、ステップ252へ移行して、検出パターンとカ
ット紙128の搬送速度とからセンサSBを基準とする
センサSA、での搬送方向の検出ずれ量R1、R2を演
算する。
【0066】次のステップ254では、演算されたR1
とR2とが等しいか否かが判断される。ここで、肯定判
定、すなわちR1=R2と判定された場合には、角折れ
はないと判断され、ステップ256へ移行して、前述の
(2)式に基づいてθを演算する。ステップ258で
は、演算されたθが許容範囲か否かが判断され、肯定判
定された場合には、斜行がないか或いは斜行があっても
僅かであると判断し、ステップ260へ移行して正常と
判別する。この場合、カット紙128は正常の排出トレ
イ172へ搬送されるように制御される。
【0067】一方、ステップ258において否定判定さ
れた場合は、斜行があり、かつその度合いが大きく画像
の転写に影響を及ぼすと判断し、ステップ262へ移行
して異常と判別する。この場合、カット紙128は、異
常の排出トレイ174へ搬送されるように制御される。
【0068】次に、前記254ステップ254において
R1とR2とが等しくない判定された場合には、角折れ
有りと判断し、ステップ264へ移行して、その差(|
R1−R2|が許容値か否かを判断する。ここで、肯定
判定された場合には、角折れはあるが画像の転写に影響
ない程度であると判断し、ステップ260へ移行する。
【0069】一方、ステップ264で否定判定された場
合には、角折れがあり画像の転写に影響を及ぼすと判断
し、ステップ266へ移行して角折れ異常と判別する。
この場合も、異常排出トレイ174に搬送されるように
制御される。
【0070】このように、画像転写前検知制御では、主
として斜行の検知を行い、かつ斜行の度合いによって適
正に画像が転写可能か否かを判断しているため、若干の
斜行があっても、処理を継続するため、作業効率を向上
することができる。
【0071】次に、図8を用いて前記図6のステップ2
10の制御、すなわち、角折れ検出センサ178を用い
た画像定着後制御サブルーチンを説明する。
【0072】ステップ270では、角折れ検出センサ1
78として適用されるセンサSA、SB、SCでカット
紙128の先端を検出したか否かが判断され、肯定判定
されると、ステップ272へ移行して、検出パターンと
カット紙128の搬送速度とからセンサSBを基準とす
るセンサSA、での搬送方向の検出ずれ量R1、R2を
演算する。
【0073】次のステップ274では、演算されたR1
とR2とが等しいか否かが判断される。ここで、肯定判
定、すなわちR1=R2と判定された場合には、角折れ
はないと判断され、ステップ276へ移行紫して正常と
判別する。この場合、カット紙128は正常の排出トレ
イ172へ搬送されるように制御される。
【0074】次にステップ274においてR1とR2と
が等しくない判定された場合には、角折れ有りと判断
し、ステップ278へ移行して、その差(|R1−R2
|が許容値か否かを判断する。ここで、肯定判定された
場合には、角折れはあるが画像の転写に影響ない程度で
あると判断し、ステップ276へ移行する。
【0075】一方、ステップ278で否定判定された場
合には、角折れがあり画像の転写に影響を及ぼすと判断
し、ステップ280へ移行して角折れ異常と判別する。
この場合も、異常排出トレイ174に搬送されるように
制御される。
【0076】このように、画像定着後検知制御では、角
折れ検知のみを行い、斜行検知は行わない。すなわち、
画像転写前に斜行がなければ画像の転写にニ影響はな
く、その後に斜行が生じても問題ないからである。
【0077】これに対して、角折れは、画像転写後の定
着工程時に数多くおこることがわかっているため、仮
に、画像転写前に角折れがなかったとしても、その後に
起こり得る確率が高い。そこで、画像転写後に角折れを
判断するようにすれば、品質の向上を図ることができ
る。
【0078】なお、角折れの度合いによって品質への影
響を判断しているため、若干の角折れがあっても、処理
を継続するため、作業効率を向上することができる。
【0079】このように、本実施の形態では、画像転写
前では斜行と角折れを判断し、画像定着後は、角折れを
判断するようにしたため、画像定着時に起こりうる角折
れを見逃すことがなく、品質の向上を図ることができ
る。
【0080】また、斜行、角折れの判別時に、その度合
いを演算し、予め定められた許容値と比較することによ
って、僅かな斜行又は角折れを許容するようにしたた
め、作業効率を極端に低下させることがない。すなわ
ち、品質の維持と作業効率の維持という二律背反の目的
を同時に達成することができる。なお、本実施の形態で
は、センサS1〜S6をカット紙128の搬送方向と直
交する方向に1列に配列したが、装置構成上、1列に配
列できない場合がある。この場合、図9に示される如
く、各センサ間にカット紙搬送方向のオフセットが生じ
る。そこで、このような場合には、前記(1)式及び
(2)式のR1、R2を補正する必要がある。
【0081】補正の方法は、図9に示される如く、中央
のセンサSBよりもT1だけ後方にある場合には、R1
−T1とし、センサSBよりもT2だけ前方にある場合
には、R2+T2とすればよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る用紙搬送
状態判別装置は、同じ搬送異常の斜行と角折れとを別々
に判別することができ、かつ、判別位置に基づいて許容
範囲を設定することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る印字装置の概略構成図で
ある。
【図2】 カット紙のサイズを説明する平面図である。
【図3】 カット紙の搬送状態とセンサ検出信号を示す
特性図である。
【図4】 カット紙の搬送状態を示す平面図である。
【図5】 カット紙の斜行、角折れを検出するための制
御ブロック図である。
【図6】 カット紙の搬送状態判別のためのメイルーチ
ンを示す制御フローチャートである。
【図7】 画像転写前制御サブルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図8】 画像定着後制御サブルーチンを示す制御フロ
ーチャートである。
【図9】 センサ位置が横1列に配列されていない場合
のオフセット量(T1、T2)を示す平面図である。
【符号の説明】
130、132 給紙トレイ 138 給紙装置 166 斜行検出センサ 178 角折れ検出センサ S1〜S6 センサ SA、SB、SC 選択されたセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送路に沿って用紙を搬送しなが
    ら、当該用紙に画像を転写する転写工程と、転写された
    画像を定着する定着工程と、を経て前記用紙を排出する
    画像形成装置に用いられ、前記用紙の搬送状態を判別す
    る用紙搬送状態判別装置であって、 搬送される用紙サイズに拘らず、少なくとも用紙の搬送
    幅方向両角部近傍の通過軌跡位置を含む3点が別々に検
    出されるように配設された複数の用紙端検出センサと、 前記用紙端検出センサからの各用紙端検出時期と、及び
    各用紙端検出センサ間の相対位置、とに基づいて、用紙
    の斜行と、用紙の角折れと、を別々に判別する判別手段
    と、を有する用紙搬送状態判別装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙の斜行を判別する用紙端検出セ
    ンサが前記転写工程の上流側に配置され、前記用紙の角
    折れを判別する用紙端検出センサが前記定着工程の下流
    側に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の
    用紙搬送状態判別装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の用紙端検出センサが、前記用
    紙搬送手段による搬送方向と直交する方向に沿って一列
    に配列されており、前記用紙端検出センサ間の相対位置
    が、適用される3個の用紙端検出センサ間の距離であ
    る、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用
    紙搬送状態判別装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の用紙検出端センサが、用紙搬
    送方向にランダムに配設されており、前記用紙点検出セ
    ンサ間の相対位置が、2次元の座標で表現される、こと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙搬送状
    態判別装置。
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