JP2000247363A - 樹脂製容器 - Google Patents

樹脂製容器

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JP2000247363A
JP2000247363A JP5066799A JP5066799A JP2000247363A JP 2000247363 A JP2000247363 A JP 2000247363A JP 5066799 A JP5066799 A JP 5066799A JP 5066799 A JP5066799 A JP 5066799A JP 2000247363 A JP2000247363 A JP 2000247363A
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Tetsuo Yasuike
徹郎 安池
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な剛性を有しつつ、しかも不要後の廃棄
時には、容易に容器の嵩張りをなくし、減容可能であ
り、ひいては産業廃棄物量の低減にも寄与しうる容器を
提供する。 【解決手段】 少なくとも基材層とシーラント層を有す
る樹脂製多層シートからなり、かつフランジ部を有する
略同一形状の一対の成形体を、そのフランジ部で接合し
て形成される容器であって、シーラント層と基材層との
間に存在する任意の2層の界面で剥離しうるものであ
る。該容器の最外層をなす樹脂の融点が、最内層をなす
シーラント層の樹脂の融点より15℃以上高い。シーラ
ント層と基材層との間に存在する任意の2層の界面のう
ち、少なくとも1つの界面での界面剥離強度が500〜
2500g/15mmである。多層シートの全厚みが1
00〜1000μmであり、シーラント層の厚みが20
〜300μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製容器に関
し、さらに詳しくは、多層シートからなり、かつフラン
ジ部を有する一対の成形体を用いて得た樹脂製容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量でしかも機械的強度をも満足
することから、ガラスに代わって樹脂が、種々の容器製
造用材料として広く用いられている。かかる容器につい
ては、その薄肉化とともに、さらに十分な剛性を満足さ
せる方法として、その容器形状に工夫を加えることが通
常行なわれているが、さらに剛性を付与しようとした場
合、概して嵩張った形状にならざるを得ないことが指摘
されていた。このような嵩張った容器については、その
容器が不要となった後、その処分にあたっては、該容器
を機械力を加えて圧縮し、体積を小さくして、産業廃棄
物として廃棄することが提案されている(特開平07−
052934号公報)。
【0003】しかし、これら、圧縮減容可能にするため
には、もともと該容器に高い剛性を付与しておくことが
できず、そのため機械的物性に欠けるものにならざるを
得ないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
上記観点からなされたものであって、十分な剛性を有し
つつ、しかも不要後の廃棄時には、容易に容器の嵩張り
をなくし、減容可能であり、ひいては産業廃棄物量の低
減にも寄与しうる容器の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
つき鋭意検討した結果、樹脂製多層シートからなり、か
つフランジ部を有する一対の成形体を用いて、そのフラ
ンジ部におけるシーラント層どうしを熱融着することに
より形成される特定の樹脂製容器は、不要時には、該多
層シートにおけるシーラント層と、例えば、シーラント
層と接する樹脂層との界面を剥離することにより、容易
に減容でき、上記目的を達成しうるを見出した。本発明
はかかる知見に基づいてなされたものである。
【0006】即ち、本発明は、以下の樹脂製容器を提供
するものである。 1.少なくとも基材層とシーラント層を有する樹脂製多
層シートからなり、かつフランジ部を有する略同一形状
の一対の成形体を、そのフランジ部で接合して形成され
る容器であって、シーラント層と基材層との間に存在す
る任意の2層間の界面で剥離しうることを特徴とする樹
脂製容器。 2.前記シーラント層と基材層との間に存在する任意の
2層間の界面のうち、少なくとも1つの界面での界面剥
離強度が500〜2500g/15mmであるものであ
る上記1に記載の樹脂製容器。 3.上記1に記載の略同一形状の一対の成形体につい
て、そのフランジ部におけるシーラント層どうしを熱融
着することにより形成された樹脂製容器であって、該容
器の最外層をなす樹脂の融点が、最内層をなすシーラン
ト層の樹脂の融点より15℃以上高いものであることを
特徴とする上記1又は2に記載の樹脂製容器。 4.前記樹脂製多層シートの全厚みが100〜1000
μmであり、シーラント層の厚みが20〜300μmで
ある上記1〜3のいずれかに記載の樹脂製容器。 5.前記基材層をなす樹脂がポリプロピレン系樹脂であ
る上記1〜4のいずれかに記載の樹脂製容器。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。なお、以下に、具体的に図を用い
て説明を行なうが、本発明にかかる樹脂製容器の形状や
構造は、これらにより限定されるものではない。 1.本発明にかかる樹脂製容器の構造 本発明にかかる樹脂製容器の構造としては、次のような
ものである。
【0008】即ち、まず、図1に示すような、少なくと
も基材層とシーラント層を有する樹脂製多層シートを、
図2のようにフランジ部を有する成形体に成形する。か
かる成形体が本発明にかかる容器の片側半分をなすもの
となる。このようにして得た略同一形状の成形体一対に
ついて、図3に示すように、そのフランジ部におけるシ
ーラント層どうしを接合させることにより一体化させ、
容器とするものである。接合方法としては熱融着が好ま
しく用いられる。
【0009】このようにして得られた樹脂製容器は、シ
ーラント層と基材層との間に存在する任意の2層間の界
面で剥離しうることを特徴としている。 (1)樹脂製多層シート 本発明にかかる樹脂製容器の材料として用いられる多層
シートは、少なくとも、基材層とシーラント層を有する
ものである。基材層及びシーラント層とも、その材料に
特に制限ないが、具体的には、基材層としては、ホモポ
リプロピレン樹脂、ポリプロピレンランダム共重合体、
ポリプロピレンブロック共重合体、又はこれらと高密度
ポリエチレンや低密度ポリエチレン、さらには直鎖状低
密度ポリエチレン等との混合物が挙げられる。シーラン
ト層としては、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリ
プロピレンブロック共重合体、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、高密度ポリエチレ
ン,低密度ポリエチレン、又は、これらの混合物が挙げ
られる。基材層及びシーラント層の厚さについても、特
に制限はないが、樹脂製多層シートの全厚みが100〜
1000μmであり、シーラント層の厚みが20〜30
0μmであることが好ましい。多層シートの全厚みが1
00μm未満であると、剛性が不足するおそれがあり、
1000μmを超えると、厚くなりすぎて、フランジ部
分を熱溶着させる際、加えた熱が内部まで十分に届か
ず、溶着が不十分になるおそれがある。また、シーラン
ト層の厚みが20μm未満であると、密封性が不十分に
なるおそれがあり、300μmを超えると、相対的に基
材層の厚みが薄くなるため、剛性に欠けるものとなるお
それがある。
【0010】該多層シートは、少なくとも、基材層とシ
ーラント層を有するものであればよく、さらに目的に応
じて適宜、他の樹脂層を積層させてもよい。ただし、該
多層シートをフランジ部を有する成形体に成形し、その
フランジ部におけるシーラント層どうしを熱融着させて
容器を製造するにあたって、容器の最外層をなす樹脂の
融点が、最内層をなすシーラント層の樹脂の融点より1
5℃以上高いことが望ましい。例えば、基材層とシーラ
ント層の2層のみからなる場合は、基材層に用いた樹脂
の融点が、シーラント層に用いた樹脂の融点より15℃
以上高いことが望ましい。15℃未満の場合、成形して
容器を製造する際、内層が溶着する前に外層が溶断して
しまうおそれがあり好ましくない。
【0011】また、この多層シートにおいて、シーラン
ト層と基材層との間に存在する任意の2層間の界面のう
ち、少なくとも1つの界面での界面剥離強度が500〜
2500g/15mm、さらには700〜1200g/
15mmであることが好ましい。500未満であると容
器として使用している間に剥がれてくるおそれがあり、
また、2500を超えると、容器が不要になり解体した
いとき、容易に剥がれないおそれがある。ここで、界面
剥離強度とは、試験に供されるシートを15mm幅に切
り取り、引張試験機を用いて、引張速度300m/分,
方向180°の条件で剥離試験を行なった時、両層の界
面で剥離が生じる時の強度をいう。
【0012】上記、シーラント層と基材層との間に存在
する任意の2層間の界面とは、例えば、前記多層シート
がシーラント層と基材層の2層のみからなる場合は、シ
ーラント層と基材層との界面をさし、また、シーラント
層と中間層と基材層の3層からなる場合は、シーラント
層と中間層との界面又は中間層と基材層との界面をさ
す。この場合、シーラント層と中間層との界面又は中間
層と基材層との界面のどちらの界面で剥離してもよく、
少なくともどちらかの界面での界面剥離強度が500〜
2500g/15mmであればよい。4層以上の場合も
同様である。
【0013】該多層シートの製造方法としては、特に制
限はなく、通常用いられる公知の方法、例えば、共押出
法,熱ラミネーション法,ドライラミネーション法,押
出ラミネーション法等が挙げられる。 (2)フランジ部を有する成形体 前記多層シートを用いて、真空成形、圧空成形、真空・
圧空成形法等の公知の成形法により、望む形状の容器の
半身体を得ることができる。フランジ部の大きさについ
ては、特に制限はなく、容器自体の大きさを勘案し、該
フランジ部分での熱溶着により該一対の成形体が十分な
る溶着強度を得られるものであればよい。 (3)容器 前記フランジ部を有する成形体一対について、そのフラ
ンジ部におけるシーラント層どうしを接合、好ましくは
熱融着させることにより一体化させ、容器とすることが
できる。熱融着させる際の温度についても特に制限はな
く、フランジ部の厚さや大きさ、さらにはシーラント層
及び基材層の樹脂種に応じて、適宜選択すればよい。
【0014】本発明にかかる容器においては、不要にな
ったとき、該シーラント層と基材層との間に存在する任
意の2層間の界面を剥離させて、その状態にて廃棄す
る。即ち、容器そのものを廃棄するのではなく、このよ
うに分解し、さらには、その成形体に押しつぶす等の処
理を施すことにより、最大に体積を減らして廃棄するこ
とが可能となる。
【0015】
〔実施例1〕
(1)多層シートの製造 容器の最外側層を形成する基材層の材料樹脂として、ホ
モポリプロピレン樹脂(出光石油化学社製、IDEMI
TSU PP E−105GM、融点161℃、MI
0.6)を用い、また最内層を形成するシーラント層の材
料樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化
学社製、IDEMITSU LLDPE、融点127
℃、MI1.2)を用いて、共押出により、厚みが、基材
層(PP)500μm,シーラント層(LLDPE)1
00μm、全厚み600μmの2層シートを製造した。
【0016】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は1300g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、UNIFILL社製
TRGF2000にて容器用成形体を成形し、続いて
ヒートシールを行なうことにより容器を製造した。即
ち、上記(1)に記したように、2本のスプールから捲
き出され、平行して流れ出た2枚の樹脂多層シートを熱
板で加熱し、それぞれ容器用成形体が形成されるよう金
型に導入し、圧空エアにて金型形状に成形し、続いて、
このようにして成形された1対の成形体をフランジ部で
重ね、該フランジ部を加熱することにより溶着した。容
器の容積は2000ミリリットルであった。 (3)容器の評価 耐久性 JIS Z−1703に準拠して、落下試験を行なっ
た。具体的には、前記樹脂容器に水を満杯に充填し、口
部を熱溶着により完全に閉じて密封し、120cmの高
さからコンクリート床に横向きに落下させ、破袋の有無
を調べた。
【0017】上記(2)で製造した容器5サンプルにつ
いて、それぞれ5回ずつ落下させたところ、破袋は全く
起こらなかった。 剥離分離性 容器の開口部において、そのフランジ部に対し垂直方向
に、溶着シーラント部を引き伸ばすようにして引張っ
た。その結果、基材層とシーラント層の界面で剥離が生
じ、最終的に容器を2体に分割することができた。 〔実施例2〕 (1)多層シートの製造 容器の最外側層を形成する基材層の材料樹脂として、ホ
モポリプロピレン樹脂(出光石油化学社製、IDEMI
TSU PP E−105GK、融点160℃)を用
い、また最内層を形成するシーラント層の材料樹脂とし
て、ランダムポリプロピレン(出光石油化学社製、ID
EMITSU PP F744NP、融点145℃)
と、低密度ポリエチレン(東ソー社製 ペトロセン21
9、融点118℃)を7:3(重量比)でブレンドした
ものを用いた。共押出により、厚みが、基材層(PP)
500μm,シーラント層(LLDPE+LDPE)1
00μm、全厚み600μmの2層シートを製造した。
【0018】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は2500g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造した。 (3)容器の評価 耐久性 実施例1(3)と同様にして破袋の有無を調べた。
【0019】上記(2)で製造した容器5サンプルにつ
いて、それぞれ5回ずつ落下させたところ、破袋は全く
起こらなかった。 剥離分離性 実施例1(3)と同様にして剥離分離性を調べた。基材
層とシーラント層の界面での剥離性はやや不十分であっ
たが、最終的に容器を2体に分割することができた。 〔実施例3〕 (1)多層シートの製造 基材層,シーラント層共、実施例1と同様の樹脂材料を
用いたが、その厚みを基材層(PP)580μm,シー
ラント層(LLDPE)20μm、全厚み600μmと
した。
【0020】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は1000g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造した。 (3)容器の評価 耐久性 実施例1(3)と同様にして破袋の有無を調べた。上記
(2)で製造した容器5サンプルについて、それぞれ5
回ずつ落下させたところ、破袋は全く起こらなかった。 剥離分離性 実施例1(3)と同様にして剥離分離性を調べた。基材
層とシーラント層の界面での剥離性は良好で、最終的に
容器を2体に分割することができた。 〔実施例4〕 (1)多層シートの製造 基材層,シーラント層共、実施例1と同様の樹脂材料を
用いたが、その厚みを基材層(PP)900μm,シー
ラント層(LLDPE)100μm、全厚み1000μ
mとした。
【0021】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は1200g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造した。 (3)容器の評価 耐久性 実施例1(3)と同様にして破袋の有無を調べた。上記
(2)で製造した容器5サンプルについて、それぞれ5
回ずつ落下させたところ、破袋は全く起こらなかった。 剥離分離性 実施例1(3)と同様にして剥離分離性を調べた。基材
層とシーラント層の界面での剥離性は良好で、最終的に
容器を2体に分割することができた。 〔実施例5〕 (1)多層シートの製造 基材層,シーラント層共、実施例1と同様の樹脂材料を
用いたが、その厚みを基材層(PP)80μm,シーラ
ント層(LLDPE)20μm、全厚み100μmとし
た。
【0022】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は1100g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造した。 (3)容器の評価 耐久性 実施例1(3)と同様にして破袋の有無を調べた。上記
(2)で製造した容器5サンプルについて、それぞれ5
回ずつ落下させたところ、破袋は全く起こらなかった。 剥離分離性 実施例1(3)と同様にして剥離分離性を調べた。両層
共、薄いため、基材層とシーラント層の界面での剥離性
はやや不十分であったが、最終的に容器を2体に分割す
ることができた。 〔実施例6〕 (1)多層シートの製造 容器の最外側層を形成する基材層の材料樹脂として、ホ
モポリプロピレン樹脂(出光石油化学社製、IDEMI
TSU PP E−105GK、融点160℃)を用
い、また最内層を形成するシーラント層の材料樹脂とし
て、低密度ポリエチレン(東ソー社製 ペトロセン21
9、融点118℃)と、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(東ソー社製 メルセンH、融点100℃)を
95:5(重量比)でブレンドしたものを用いた。共押
出により、厚みが、基材層500μm,シーラント層1
00μm、全厚み600μmの2層シートを製造した。
【0023】この多層シートにおいて、シーラント層
と、シーラント層に接する樹脂層、即ち、基材層との間
の界面剥離強度は500g/15mmであった。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造した。 (3)容器の評価 耐久性 実施例1(3)と同様にして破袋の有無を調べた。
【0024】上記(2)で製造した容器5サンプルにつ
いて、それぞれ5回ずつ落下させたところ、破袋は全く
起こらなかった。 剥離分離性 実施例1(3)と同様にして剥離分離性を調べた。基材
層とシーラント層の界面での剥離性は良好で、最終的に
容器を2体に分割することができた。 〔比較例1〕 (1)多層シートの製造 容器の最外側層を形成する基材層の材料樹脂として、ラ
ンダムポリプロピレン(出光石油化学社製、IDEMI
TSU PP F744NP、融点145℃)を用い、
また最内層を形成するシーラント層の材料樹脂として、
高密度ポリエチレン(出光石油化学社製、IDEMIT
SU HDPE 548B、融点133℃、MI1.2)
を用いて、共押出により、厚みが、基材層(PP)50
0μm,シーラント層(HDPE)100μm、全厚み
600μmの2層シートを製造した。 (2)容器の製造 上記(1)の2層シートを用いて、実施例1(2)と同
様にして、容器を製造しようとしたが、シーラント層ど
うしを溶着させることが難しく、シール温度を上げた場
合、シーラント層が溶着する前にシール刃に基材樹脂が
付着してしまうという事態になった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、十分な剛性を有しつつ、
しかも不要後の廃棄時には、容易に容器の嵩張りをなく
し、減容可能であり、ひいては産業廃棄物量の低減にも
寄与しうる容器を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材層とシーラント層を有する樹脂製多層シー
トの概略断面図である。
【図2】基材層とシーラント層を有する樹脂製多層シー
トを成形してなるフランジ部を有する成形体の概略断面
図である。
【図3】前記フランジにおけるシーラント層どうしを熱
融着させることにより一体化させて得た容器の概略断面
図である。
【符号の説明】
1: シーラント層 2: 基材層 3: フランジ部 4: シーラント層どうしの熱溶着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 65/40 D 4F208 C08J 5/12 CES C08J 5/12 CES 4F211 5/18 CES 5/18 CES // B29C 65/02 B29C 65/02 B29K 23:00 B29L 9:00 22:00 C08L 23:00 Fターム(参考) 3E033 AA08 AA10 BA13 BA16 BB08 DA06 DA08 DD01 FA04 3E067 BA07A BB14A BB25A CA24 CA30 EA06 EA32 GD08 3E086 AD06 BA04 BA15 BB51 BB90 4F071 AA15 AA15A AA15B AA16A AA18A AA19A AA20 AA20A AA20B AA75 AA75B AH05 BA01 BB06 BC01 BC04 CA01 CB06 CC02 CD01 CD06 4F100 AK01A AK01B AK05 AK06 AK07A AK63 AK69 AT00A BA02 BA03 BA04 BA25B DA01 DB09 EH202 GB16 GB23 JA04A JA04B JK01 JK06 JL12B YY00 YY00A YY00B 4F208 AA05 AA08 AA10 AA11 AD05 AD08 AG01 AG03 AG06 AG24 AH55 AH56 MA02 MB01 MB22 MC01 MG04 MG22 4F211 AA05 AA08 AA10 AA11 AD05 AD08 AG01 AG03 AG06 AG24 AH55 AH56 TA01 TC08 TC13 TC14 TD11 TN02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材層とシーラント層を有す
    る樹脂製多層シートからなり、かつフランジ部を有する
    略同一形状の一対の成形体を、そのフランジ部で接合し
    て形成される容器であって、シーラント層と基材層との
    間に存在する任意の2層間の界面で剥離しうることを特
    徴とする樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 前記シーラント層と基材層との間に存在
    する任意の2層間の界面のうち、少なくとも1つの界面
    での界面剥離強度が500〜2500g/15mmであ
    るものである請求項1に記載の樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の略同一形状の一対の成
    形体について、そのフランジ部におけるシーラント層ど
    うしを熱融着することにより形成された樹脂製容器であ
    って、該容器の最外層をなす樹脂の融点が、最内層をな
    すシーラント層の樹脂の融点より15℃以上高いもので
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製容
    器。
  4. 【請求項4】 前記樹脂製多層シートの全厚みが100
    〜1000μmであり、シーラント層の厚みが20〜3
    00μmである請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製
    容器。
  5. 【請求項5】 前記基材層をなす樹脂がポリプロピレン
    系樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂製容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002170436A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Hitachi Cable Ltd 架橋ポリエチレン電気ケーブル及びその製造法
JP2010094860A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 共押出多層フィルム

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