JP2000247269A - 装軌式車両 - Google Patents

装軌式車両

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JP2000247269A
JP2000247269A JP11046124A JP4612499A JP2000247269A JP 2000247269 A JP2000247269 A JP 2000247269A JP 11046124 A JP11046124 A JP 11046124A JP 4612499 A JP4612499 A JP 4612499A JP 2000247269 A JP2000247269 A JP 2000247269A
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mudguard cover
frame
cover
mud
track frame
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JP11046124A
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English (en)
Inventor
Takashi Fujimoto
隆司 藤本
Yasuo Hayakawa
泰夫 早川
Hisataka Takano
悠敬 高野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックフレームと履帯との間に泥土等が堆
積するの防止し、メンテナンス時における泥土の除去作
業等を簡略化できるようにする。 【解決手段】 下部走行体のトラックフレーム7と履帯
との間には泥除けカバー21を配置し、泥除けカバー2
1とサイドフレーム11の上板部11Aとの間には複数
のガイド23を設ける。また、泥除けカバー21の内側
端部21A近傍にはセンタフレーム8の脚部10との間
に位置して加振用アクチュエータ24を設ける。そし
て、トラックフレーム7上には泥除けカバー21を幅方
向外側に向けて斜め下向きに傾斜させて設け、泥除けカ
バー21を加振用アクチュエータ24により矢示A方向
に沿って高速で振動させ、履帯によって掻き上げられて
くる泥土等を、その傾斜方向に沿って外部ヘと排出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の履帯を備えた建設機械に好適に用
いられる装軌式車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に用
いられる装軌式車両は、センタフレームの左,右両側に
一対のサイドフレームが設けられたトラックフレーム
と、前記サイドフレームの前,後方向の一側に設けられ
た遊動輪と、前記サイドフレームの前,後方向の他側に
設けられた駆動輪と、前記遊動輪と駆動輪との間に巻回
して設けられた履帯と、前記サイドフレームの上面側に
設けられ前記履帯をガイドする上ローラ等を備えてい
る。
【0003】この種の従来技術による装軌式車両は、ト
ラックフレームのサイドフレームに設けた駆動輪を走行
用の油圧モータ等で回転駆動し、履帯を遊動輪と駆動輪
との間で周回動作させることによって、車両を前進また
は後進させるものである。
【0004】ところで、従来技術による装軌式車両にあ
っては、例えば泥濘地等を走行するときに、履帯によっ
て掻き上げられた泥土等がサイドフレームと履帯との間
に堆積することが多く、この泥土によって上ローラの円
滑な回動が妨げられて履帯の動きが悪くなり、走行性が
低下し易くなる。
【0005】これに対し、他の従来技術として、サイド
フレームの遊動輪側と駆動輪側とにそれぞれ排土部材を
設け、履帯の走行駆動時に履帯の内側に付着した泥土を
排土部材によって掻き落とすように排出させる構成とし
たものが知られている(例えば、特開平8−31045
7号公報)。
【0006】この従来技術にあっては、サイドフレーム
の遊動輪側と駆動輪側とにそれぞれ設けた排土部材が、
履帯の内側に付着した泥土に接触して泥土を掻き落とす
ように動作し、これによってサイドフレームと履帯との
間に泥土が堆積するのを防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した他
の従来技術では、サイドフレームに排土部材を単に設け
ているに過ぎないため、例えば泥濘地等の走行時には履
帯に付着した泥土を十分に排土するのが難しく、サイド
フレームの上面側には履帯との間に泥土が堆積すること
が多い。
【0008】特に、例えば関東ローム層等のように粘度
の大きい泥土からなる軟弱地を走行するときには、この
泥土がトラックフレームと履帯との間の隙間にぎっしり
詰まってしまうことがある。そして、この場合には泥土
によって油圧ショベル等の装軌式車両の外観品質が著し
く低下し、リース業者またはレンタル業者等にとっては
大きな問題となる。
【0009】また、サイドフレームと履帯との間に堆積
した泥土は、上ローラの円滑な回転を妨げてしまうた
め、例えば洗浄水、スコップ等を用いて泥土を除去する
必要があり、この除去作業には多大な時間と労力を費や
すという問題がある。
【0010】さらに、寒冷地等においては、サイドフレ
ームと履帯との間に堆積した泥土が凍土となった場合
に、泥土の除去作業が極めて困難な作業となる。特に、
履帯によって跳ね上げられた泥水等は、遊動輪、駆動
輪、上ローラ等に付着して凍結することにより、これら
の遊動輪、駆動輪、上ローラ等の円滑な作動が妨げら
れ、安定した走行動作を行うことが難しくなるという問
題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、トラックフレームと履
帯との間に泥土等が堆積するの抑え、外観品質が低下す
るのを防止できると共に、泥土の除去作業を簡略化する
ことができ、長期に亘って安定した走行性能を確保でき
るようにした装軌式車両を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、センタフレームの左,右両側にサイ
ドフレームが設けられたトラックフレームと、前記各サ
イドフレームの前,後方向の一側に設けられた遊動輪
と、前記各サイドフレームの前,後方向の他側に設けら
れた駆動輪と、前記遊動輪と駆動輪との間に巻回された
履帯とからなる装軌式車両に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記トラックフレームに、前記サイドフレーム
の上面と履帯との間に位置して前記トラックフレームを
上側から覆う泥除けカバーと、前記トラックフレームと
泥除けカバーとの間に位置して前記泥除けカバーを板厚
方向とほぼ直交する方向に振動させる加振装置とを設け
たことにある。
【0014】このように構成することにより、トラック
フレーム上で泥除けカバーをほぼ水平方向に振動させる
ことができ、履帯によって掻き上げられた泥土等がトラ
ックフレーム上に堆積するのを防止できると共に、泥除
けカバー上からも泥土を排出することができる。この場
合、泥除けカバーの振動方向は、板厚方向とほぼ直交す
る方向であるため、泥除けカバー全体をほぼ均等に振動
させることができ、振動の節となる部分をなくすことが
できる。
【0015】また、請求項2の発明では、加振装置を、
トラックフレームと泥除けカバーとの間に配設され前記
泥除けカバーを板厚方向とほぼ直交する方向に変位可能
に支持する複数のガイドと、前記複数のガイドと協働し
て泥除けカバーを板厚方向とほぼ直交する方向に振動さ
せる加振用アクチュエータとから構成している。
【0016】これにより、加振用アクチュエータを用い
て泥除けカバーを各ガイドに沿ってほぼ水平方向に振動
させることができ、トラックフレーム上に設けた泥除け
カバーに対して安定した振動を加えることができる。
【0017】また、請求項3の発明では、加振用アクチ
ュエータは、外部から圧油が繰返し給排されることによ
りチューブからロッドを繰返し伸縮させる油圧シリンダ
からなり、前記油圧シリンダはトラックフレーム側にチ
ューブを取付け、泥除けカバー側にロッドを取付ける構
成としている。
【0018】これにより、油圧シリンダからなる加振用
アクチュエータは、チューブ内に圧油が繰返し給排され
ることによってロッドを高速で伸縮させ、この伸縮動作
に従って泥除けカバーを高速で振動させることができ
る。
【0019】また、請求項4の発明では、加振用アクチ
ュエータは、外部からの給電によりハウジングからロッ
ドを繰返し伸縮させる電磁アクチュエータからなり、前
記電磁アクチュエータはトラックフレーム側にハウジン
グを取付け、泥除けカバー側にロッドを取付ける構成と
している。
【0020】これにより、電磁アクチュエータからなる
加振用アクチュエータは、例えば交流電源から給電され
ることによって、交流電源の周波数に対応した速度でロ
ッドを繰返し伸縮駆動でき、この伸縮動作に従って泥除
けカバーを高速で振動させることができる。
【0021】一方、請求項5の発明では、泥除けカバー
は、トラックフレームのセンタフレーム側から各サイド
フレーム側へと左,右方向に下向きに傾斜して延びる
左,右一対の板体からなり、前記一対の板体は各サイド
フレームの上面側をほぼ全長に亘って覆う構成としてい
る。
【0022】これにより、泥除けカバーは履帯とトラッ
クフレームとの間に位置して各サイドフレームとセンタ
フレームの一部とを上側から覆うことができ、履帯によ
って掻き上げられた泥土等がトラックフレーム上に付着
または堆積するのを阻止することができる。
【0023】また、請求項6の発明では、加振装置は板
体を傾斜方向に沿って左,右方向に振動させる構成とし
ている。これにより、板体からなる泥除けカバー上に泥
土等が落下してきても、この泥土を泥除けカバーの傾斜
方向へと振動を加えながら良好に排出することができ
る。
【0024】さらに、請求項7の発明では、泥除けカバ
ーの表面側に撥水性の被膜を形成してなる構成としてい
る。これにより、泥土等が泥除けカバーの表面側に付着
するのを撥水性の被膜で阻止することができ、泥除けカ
バーに振動を加えることにより泥土等を外部ヘと速やか
に排出できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
装軌式車両を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、
添付図面に従って詳細に説明する。
【0026】ここで、図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態を示し、図中、1は下部走行体、2は下部走
行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、この上
部旋回体2は、例えば原動機等を収容した建屋カバー
3、運転室としてのキャブ4及びカウンタウエイト5等
によって大略構成されている。また、上部旋回体2の前
部には土砂等の掘削作業を行う作業装置6が俯仰動可能
に設けられている。
【0027】7は下部走行体1の本体部分を構成するト
ラックフレームで、このトラックフレーム7は鋼板等を
溶接することにより図2ないし図4に示す如く形成さ
れ、中央に位置するセンタフレーム8と、センタフレー
ム8の左,右両側に設けられ、前,後方向に延びた後述
のサイドフレーム11,11とによって大略構成されて
いる。
【0028】ここで、センタフレーム8は、図3、図4
に示す如く中央の丸胴9と、この丸胴9の外周側から
前,後、左,右方向に延び全体としてH型形状をなす脚
部10とにより構成されている。そして、脚部10は、
上板部10A、下板部10B及びこれらの板部10A,
10Bを上,下方向で連結した側板部10C等により製
缶構造体として形成されている。
【0029】11,11はセンタフレーム8の脚部10
の先端側に溶接して設けられた左,右のサイドフレーム
で、サイドフレーム11は図4、図5に示す如く前,後
方向に延びた略コ字状の枠体として形成されている。そ
して、サイドフレーム11は、左,右の幅方向途中部分
がく字状に折曲げられた上板部11Aと、上板部11A
の幅方向の内側端部(図5中の右側端部)から下向きに
延びた内側の側板部11Bと、上板部11Aの幅方向の
外側端部から下向きに延びた外側の側板部11Cとによ
り大略構成されている。
【0030】また、サイドフレーム11の前,後方向の
一側端部には端板12が設けられ、この端板12には遊
動輪ブラケット13が一体に設けられている。また、サ
イドフレーム11の前,後方向の他側端部には端板14
が設けられ、この端板14には駆動輪ブラケット15が
一体に設けられている。
【0031】16はサイドフレーム11の前,後方向の
一側に位置して遊動輪ブラケット13に回動可能に設け
られた遊動輪、17はサイドフレーム11の前,後方向
の他側に位置して駆動輪ブラケット15に設けられた駆
動輪で、この駆動輪17は、後述する走行用油圧モータ
28によって回転駆動されるものである。
【0032】18は遊動輪16と駆動輪17との間に巻
回して設けられた左,右で一対の履帯(一方のみ図示)
で、この履帯18は、遊動輪16と駆動輪17との間で
サイドフレーム11の上面側および下面側を前,後方向
に延びている。そして、履帯18は、走行用油圧モータ
28で駆動輪17を回転駆動することにより、下部走行
体1を走行駆動するものである。
【0033】19,19はサイドフレーム11の上板部
11Aに前,後に離間して設けられた上ローラで、各上
ローラ19はサイドフレーム11の上側で履帯18をガ
イドし、履帯18の円滑な動きを補償するものである。
また、20,20,…はサイドフレーム11の下部側に
設けられた下ローラで、各下ローラ20はサイドフレー
ム11の下側で履帯18をガイドし、地面に対する履帯
18の接地面積を広げると共に、地面に沿って履帯18
を円滑に作動させるものである。
【0034】21,21はサイドフレーム11と履帯1
8との間に位置して上板部11A上に設けられた泥除け
カバーで、これらの泥除けカバー21は鋼板等の板体か
らなり、図3ないし図5に示す如くトラックフレーム7
のセンタフレーム8側から各サイドフレーム11側へと
左,右方向に下向きに傾斜して延びている。
【0035】そして、これらの泥除けカバー21は丸胴
9の左,右両側でセンタフレーム8の脚部10(上板部
10A)を上側から部分的に覆うと共に、各サイドフレ
ーム11の上面側をほぼ全長に亘って覆う構成となって
いる。また、泥除けカバー21の表面側には、図6に示
す如く後述のコーティング層22が形成され、泥土等の
付着防止機能が付加されている。
【0036】ここで、泥除けカバー21は図6に示す如
くサイドフレーム11の上板部11A上に後述の各ガイ
ド23を用いて変位可能に取付けられ、これらのガイド
23により図5中の矢示A方向、即ち泥除けカバー21
の板厚方向とほぼ直交する左,右方向へと繰返し加振動
作されるものである。
【0037】また、泥除けカバー21は左,右方向の内
側端部21Aが、センタフレーム8の脚部10(上板部
10A)に沿って丸胴9に近い位置まで延び、その左,
右の幅方向途中部位は、図5に示すようにサイドフレー
ム11の上板部11Aに合わせて略く字状に折曲げられ
ている。さらに、泥除けカバー21の外側端部は、サイ
ドフレーム11の上板部11Aと側板部11Cとの角隅
側の位置で折返し部21Bとなって下向きに略L字状に
折曲げられている。
【0038】また、泥除けカバー21の幅方向途中部位
には、図3、図4に示すように各上ローラ19と対応し
た位置に略矩形状の切欠部21C,21Cが形成され、
これらの切欠部21Cは、泥除けカバー21をサイドフ
レーム11等に取付けて加振動作を行うとき等にも、泥
除けカバー21が上ローラ19と干渉するのを避ける構
成となっている。
【0039】かくして、左,右の泥除けカバー21,2
1は、センタフレーム8側からサイドフレーム11の幅
方向外側に向けて斜め下向きに配置され、脚部10の上
板部10A及びサイドフレーム11等を上側から覆うこ
とにより、履帯18により掻き上げられた泥土等が脚部
10の上板部10A及びサイドフレーム11上に落ちる
のを防止し、後述の加振動作に伴って泥土等を泥除けカ
バー21の傾斜方向に沿って外部に排出させるものであ
る。
【0040】22は図6に示す如く泥除けカバー21の
表面側に形成された被膜としてコーティング層で、この
コーティング層22は、例えばフッ素樹脂、シリコン樹
脂等を主剤とした摩擦係数の低い、即ち撥水性、排土性
のよい被覆層からなり、履帯18に付着した泥土が泥除
けカバー21上に落ちてきたときに、この泥土を泥除け
カバー21の傾斜方向に沿って外部へと滑らかに排出さ
せる機能を有したものである。
【0041】23,23,…はサイドフレーム11の上
板部11Aと泥除けカバー21との間に配設されたガイ
ドで、これらのガイド23は図4に示す如くサイドフレ
ーム11の長さ方向に間隔をもって配設され、図5、図
6に示す如くサイドフレーム11の上板部11Aに溶接
等の手段で固着されたガイドレール23Aと、泥除けカ
バー21の裏面(下面)側に取付けられガイドレール2
3Aに摺動可能に嵌合した摺動子23Bとから構成され
ている。
【0042】ここで、ガイド23のガイドレール23A
には、図6に示す如く凹湾曲状のレール溝23Cが形成
され、この泥除けカバー21側の摺動子23Bはレール
溝23Cに抜止め状態で装着されている。そして、これ
らの各ガイド23は後述の加振用アクチュエータ24と
共に加振装置を構成し、泥除けカバー21が図5中の矢
示A方向に滑らかに摺動変位(振動)するのを補償して
いるものである。
【0043】24,24,…は各ガイド23と共に加振
装置を構成する加振用アクチュエータで、これらの加振
用アクチュエータ24は、図4に示す如くセンタフレー
ム8の脚部10上で前,後、左,右に離間して合計4個
配設され、左,右の泥除けカバー21,21を矢示A方
向に振動させるものである。なお、加振用アクチュエー
タ24は、例えば特開平8−184042号公報等に開
示にされた振動作業装置とほぼ同様の構成を有するもの
である。
【0044】ここで、加振用アクチュエータ24は油圧
シリンダからなり、図5及び図7に示すようにセンタフ
レーム8の脚部10上に取付けられたチューブ24A
と、このチューブ24A内に摺動可能に挿嵌されたピス
トン24Bと、一端側がピストン24Bに固着され他端
がチューブ24A外に突出したロッド24Cとから構成
されている。
【0045】この場合、加振用アクチュエータ24はチ
ューブ24A、ロッド24C等が泥除けカバー21によ
って上側から覆われ、外部の飛石等から保護された状態
に設置されている。また、ロッド24Cの突出端側は泥
除けカバー21の内側端部21Aに近い位置で、その下
面側に後述のジョイント25を介して揺動可能に取付け
られている。
【0046】そして、加振用アクチュエータ24は、後
述の加振器用制御弁30を介して圧油が給排されること
により、ロッド24Cを繰返し伸縮させ、泥除けカバー
21を各ガイド23と協働して矢示A方向(左,右方
向)に振動させるものである。なお、この場合に泥除け
カバー21に付加する振動周波数は、例えば20〜10
0Hz程度に設定することが望ましい。
【0047】25は加振用アクチュエータ24のロッド
24Cを泥除けカバー21に取付けるためのジョイント
で、これらのジョイント25は自在継手(例えばボール
ジョイント)等により構成され、図5に示す如くロッド
24Cの突出端側を泥除けカバー21の下面側に揺動可
能に連結している。これにより、泥除けカバー21はロ
ッド24Cの伸縮動作に追従して、その板厚方向とほぼ
直交する方向(矢示A方向)に振動変位するものであ
る。
【0048】次に、図7を参照して加振用アクチュエー
タ24の作動及び走行用油圧モータ28の作動を制御す
る制御回路について述べる。
【0049】26はタンク27と共に油圧源を構成する
油圧ポンプで、この油圧ポンプ26は上部旋回体2の建
屋カバー3内で収容され、前記原動機で回転駆動される
ことにより、タンク27内の作動油を高圧の圧油として
加振用アクチュエータ24、走行用油圧モータ28等に
給排するものである。
【0050】28は油圧ポンプ26、タンク27に接続
された走行用油圧モータで、この走行用油圧モータ28
は、走行用制御弁29を切換操作することによって正,
逆方向に回転し、駆動輪17を駆動するものである。こ
こで、走行用制御弁29は例えば4ポート3位置の方向
制御弁等によって構成されるものである。
【0051】30は加振用アクチュエータ24と油圧ポ
ンプ26、タンク27との間に配設された加振器用制御
弁で、この加振器用制御弁30は、例えば4ポート3位
置の電磁式の方向制御弁によって構成される。そして、
この加振器用制御弁30はコントローラ(図示せず))
等からの制御信号により、例えば20〜100Hz程度
の周期をもって切換制御され、この周期に対応させて加
振用アクチュエータ24のロッド24Cを繰返し伸縮動
作させるものでる。
【0052】本実施の形態による装軌式車両は上述の如
き構成を有するもので、路上走行時には走行用油圧モー
タ28によって駆動輪17を回転駆動することにより、
履帯18を遊動輪16と駆動輪17との間で周回動作さ
せ、これにより車両を前進または後進させる。
【0053】ところで、例えば泥濘地等の粘度の大きい
泥土からなる軟弱地を走行するときには、この泥土がト
ラックフレーム7と履帯18との間に堆積し易く、履帯
18の円滑な周回動作が妨げられる虞れが生じる。ま
た、寒冷地等を走行するときでも、泥土がトラックフレ
ーム7と履帯18との間に凍土となって堆積し、履帯1
8の円滑に周回動作を妨げる場合がある。
【0054】そこで、本実施の形態では、下部走行体1
のトラックフレーム7と履帯18との間に左,右の泥除
けカバー21,21を配置し、これらの泥除けカバー2
1とサイドフレーム11の上板部11Aとの間には複数
のガイド23,23,…を設けると共に、泥除けカバー
21の内側端部21A近傍にはセンタフレーム8の脚部
10との間に位置して加振用アクチュエータ24,24
を設ける構成としている。
【0055】そして、トラックフレーム7上では左,右
の泥除けカバー21,21を幅方向外側に向けて斜め下
向きに傾斜させて設け、各泥除けカバー21を加振用ア
クチュエータ24により傾斜方向(矢示A方向)に沿っ
て高速で振動させ、履帯18によって掻き上げられてく
る泥土等を、その傾斜方向に沿って外部ヘと排出させる
ようにしている。
【0056】即ち、油圧ショベルの走行時または走行停
止時等に加振用アクチュエータ24を駆動し、ロッド2
4Cを繰返し高速で伸縮させたときには、泥除けカバー
21が各ガイド23に沿って案内されることにより、泥
除けカバー21を図5中の矢示A方向へと左,右に繰返
し振動させることができる。
【0057】かくして、本実施の形態では、走行時に履
帯18に付着した泥土が泥除けカバー21上に落ちてき
たとしても、上述の如く加振用アクチュエータ24によ
って泥除けカバー21を振動させることができるから、
泥除けカバー21上で泥土を高速で左,右(矢示A方
向)に加振させつつ、泥除けカバー21の傾斜方向に沿
って外部へと円滑に排出することができる。
【0058】しかも、泥除けカバー21の振動方向は、
その板厚方向とほぼ直交する方向に設定しているため、
板厚の方向(例えば上,下方向)に振動させる場合に比
較して、いわゆる振動の節が形成されることはなく、泥
除けカバー21全体を均等に矢示A方向へとほぼ水平に
加振でき、泥除けカバー21の表面側から泥土を効率的
に排出することができる。
【0059】また、泥除けカバー21の表面側には撥水
性の被膜からなるコーティング層22を形成しているた
め、粘性の高い泥土等が泥除けカバー21上に落ちてき
たとしても、コーティング層22により泥土を泥除けカ
バー21に付着させることなく、泥除けカバー21の傾
斜方向に沿って滑動させ、泥土をより良好に排出できる
ものである。
【0060】従って、本実施の形態によれば、走行時に
トラックフレーム7と履帯18との間に泥土、凍土等が
堆積するのを防止でき、油圧ショベルのメンテナンス作
業時等に行う泥土の除去作業を大幅に簡略化することが
できる。これにより、油圧ショベルのレンタル業者、リ
ース業者等に対する負担を軽減でき、洗車作業等を効率
的に行い、メンテナンス時の作業性等を高めることがで
きる。
【0061】そして、油圧ショベルを清浄な状態に保つ
ことができるため、その外観品質を向上させ、商品価値
を高めることが可能となる。また、メンテナンス後には
履帯18を駆動輪17と遊動輪16との間で上ローラ1
9等を介して円滑に駆動できるため、走行時の機械的な
摩擦損失等を低減でき、走行性能を確実に向上させ、走
行時の安全性を高めることができる。
【0062】また、加振用アクチュエータ24は泥除け
カバー21の内側端部21Aに近い位置で、その下面と
センタフレーム8の脚部10との間に設置する構成とし
ているので、加振用アクチュエータ24を泥除けカバー
21でほぼ完全に覆った状態を保つことができ、外部か
ら土砂、泥土等に対して加振用アクチュエータ24を確
実に保護できると共に、加振用アクチュエータ24の耐
久性、寿命等を高めることができる。
【0063】また、泥除けカバー21の左,右の外側端
には、サイドフレーム11の上板部11Aと側板部11
Cとの角隅側の位置で下向きに屈曲する折返し部21B
を設けているので、この泥除けカバー21の折返し部2
1Bによって上板部11Aと側板部11Cとの角隅側を
外側から覆うことができ、例えば走行時に土砂等がサイ
ドフレーム11側に飛散したとしても、この土砂が上板
部11Aと泥除けカバー21との間に侵入してガイド2
3等に衝突するのを防止でき、これによってもガイド2
3及び加振用アクチュエータ24の耐久性、寿命等を向
上できる。
【0064】そして、例えばサイドフレーム11の側板
部11Cに泥土が付着するような場合でも、泥除けカバ
ー21の折返し部21Bを加振用アクチュエータ24で
振動させることにより、側板部11Cに付着した泥等も
加振動作に伴って剥離させ、速やかに外部へと排出でき
る。
【0065】また、泥除けカバー21には上ローラ19
と対応した位置に切欠部21Cを設けているため、泥除
けカバー21をサイドフレーム11に取付けるとき、さ
らには加振動作させるとき等に、泥除けカバー21が上
ローラ19と干渉するのを切欠部21Cによって避ける
ことができ、泥除けカバー21の設置作業、メンテナン
ス作業を容易に行うことができる。
【0066】さらに、加振用アクチュエータ24をチュ
ーブ24A、ピストン24B及びロッド24Cからなる
油圧シリンダを用いて構成したので、ロッド24Cの伸
縮動作を利用することによって、泥除けカバー21を高
速で加振動作させることができ、泥土の排出作業を効率
的に実行できる。
【0067】次に、図8及び図9は本発明の第2の実施
の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、加
振用アクチュエータ41,41を泥除けカバー21の外
側に位置し、センタフレーム8の脚部10上で前,後に
離間させて配設する構成としたことにある。
【0068】ここで、加振用アクチュエータ41は、前
記第1の実施の形態で延べた加振用アクチュエータ24
とほぼ同様の油圧シリンダからなり、チューブ41A側
は泥除けカバー21の内側端部21Aよりも丸胴9側に
はみ出した位置で、脚部10の上板部10A上にボルト
等を用いて取付けられている。また、ロッド41Bの突
出端側はジョイント42を介して泥除けカバー21の内
側端部21A下面に取付けられ、このジョイント42も
ボールジョイント等の自在継手により構成されている。
【0069】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態にあっては、
加振用アクチュエータ41を泥除けカバー21の外側に
はみ出した状態で設置しているため、加振用アクチュエ
ータ41の取付自由度を高め、メンテナンス作業を容易
に行うことができる。
【0070】次に、図10は本発明の第3の実施の形態
を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、単一の加
振用アクチュエータ51を泥除けカバー21の長さ方向
(前,後方向)中間部に位置してセンタフレーム8の脚
部10上に配設する構成としたことにある。
【0071】ここで、加振用アクチュエータ51は、前
記第1の実施の形態で延べた加振用アクチュエータ24
とほぼ同様の油圧シリンダからなり、チューブ51A側
は泥除けカバー21の内側端部21Aよりも丸胴9側に
はみ出した位置で、脚部10の上板部10A上にボルト
等を用いて取付けられている。また、ロッド51Bの突
出端側はジョイント52を介して泥除けカバー21の内
側端部21A下面に取付けられ、このジョイント52も
ボールジョイント等の自在継手により構成されている。
【0072】さらに、センタフレーム8の脚部10と泥
除けカバー21との間には、加振用アクチュエータ51
の前,後に離間した位置に一対のガイド53,53が配
設されている。そして、これらのガイド53は第1の実
施の形態で延べた各ガイド23とほぼ同様に構成され、
泥除けカバー21が板厚方向とほぼ直交する矢示A方向
に繰返し振動するのを補償するものである。
【0073】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態にあっては、
単一の加振用アクチュエータ51で泥除けカバー21を
加振させることにより、例えば2個のアクチュエータを
設ける場合に比較して、加振用アクチュエータ51の駆
動制御を簡略化でき、加振動作を安定させることができ
る。
【0074】次に、図11及び図12は本発明の第4の
実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、加振用アクチュエータ61を電磁アクチュエータに
より構成したことにある。
【0075】ここで、電磁式の加振用アクチュエータ6
1は、図12に示す如く箱形状のハウジング62と、ハ
ウジング62から伸縮動作するロッド63と、ハウジン
グ62の内周側に間隔もって設けられ互いに逆向きの磁
界を発生させる固定マグネット64,65と、ハウジン
グ62内に位置してロッド63の外周側に設けられ外部
から交流電力が給電される可動部コイル66とから大略
構成されている。
【0076】また、ハウジング62内には固定マグネッ
ト64,65用の筒形ヨーク62Aが設けられ、ロッド
63の基端側には可動部コイル66を囲繞するピストン
部63Aが一体に設けられている。そして、ピストン部
63Aは筒形ヨーク62Aの内周側に摺動可能に挿嵌さ
れ、ロッド63の先端側は筒状のロッドガイド67を介
してハウジング62の外部へと突出している。
【0077】また、ハウジング62とロッド63との間
にはスプリング68が設けられ、このスプリング68は
比較的弱いばね力でロッド63を伸長方向に常時付勢し
ている。さらに、ロッド63の突出端側には図11に示
す如く切込み部63Bが形成され、この切込み部63B
には泥除けカバー21の内側端部21Aがボルト69等
を用いて取付られている。
【0078】そして、ロッド63のピストン部63A側
はハウジング62内で固定マグネット64,65による
強磁界内におかれ、この状態で可動部コイル66に交流
電流を通電することにより、ロッド63は交流周波数に
対応した速度で矢示B方向に伸縮を繰返すことになる。
これにより、泥除けカバー21はロッド63の伸縮動作
に追従して板厚方向とほぼ直交する矢示A方向に加振さ
れるものである。
【0079】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、外部か
ら加振用アクチュエータ61に交流電力を給電するだけ
で、ロッド63を高速で伸縮させることができ、全体を
コンパクトに形成できる。
【0080】なお、前記第4の実施の形態では、加振用
アクチュエータ61のハウジング62内に固定マグネッ
ト64,65を設けるものとして述べたが、これに替え
て、例えばハウジング62内に2個の励磁コイルを設け
る構成としてもよい。また、ピストン部63A側に可動
部コイルに替えて、例えば永久磁石等のマグネットを設
け、前記励磁コイル側に交流電力を給電する構成として
もよい。
【0081】また、前記第4の実施の形態では、ロッド
63の突出端側を泥除けカバー21の内側端部21A側
にボルト69等を用いて取付ける場合を例に挙げて説明
したが、これに替えて、例えばロッド63の突出端側を
泥除けカバー21に溶接等の手段を用いて固着する構成
としてもよい。また、第1の実施の形態で述べたジョイ
ント25等を用いてロッド63の突出端側を泥除けカバ
ー21に取付ける構成としてもよい。
【0082】また、前記各実施の形態では、泥除けカバ
ー21を傾斜方向である左,右方向(矢示A方向)に加
振させるものとして説明したが、これに替えて、例えば
車両の前,後方向または斜めとなる方向に泥除けカバー
21を加振させる構成としてもよく、要は泥除けカバー
21の板厚方向とほぼ直交する方向に加振させる構成と
すればよいものである。
【0083】また、前記各実施の形態では、泥除けカバ
ー21の表面側に撥水性の被膜からなるコーティング層
22を塗布等の手段で形成するものとして述べたが、こ
れに替えて、例えば四弗化エチレン等からなる樹脂性シ
ートを泥除けカバー21の表面に貼り付ける構成として
もよい。
【0084】さらに、前記各実施の形態では、装軌式車
両として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、油圧クレーン等の装軌式車両にも広く
適用できるものである。
【0085】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、トラックフレームと履帯との間にはトラッ
クフレームを上側から覆う泥除けカバーを設け、加振装
置により泥除けカバーを板厚方向とほぼ直交する方向に
振動させる構成としたので、トラックフレーム上で泥除
けカバーをほぼ水平方向に振動させることができ、履帯
によって掻き上げられた泥土等がトラックフレーム上に
堆積するのを防止できると共に、泥除けカバー上からも
泥土を良好に排出することができる。従って、トラック
フレームと履帯との間に泥土、凍土等が堆積するのを防
止でき、当該車両のメンテナンス時等には、泥土等の除
去作業を簡略化でき、作業性を大幅に向上できる。そし
て、トラックフレーム、履帯等を清浄な状態に保つこと
ができ、その外観品質を向上できると共に、走行性能を
確実に高めることができる。
【0086】また、請求項2に記載の発明では、加振装
置を複数のガイドと加振用アクチュエータとで構成して
いるので、加振用アクチュエータを用いて泥除けカバー
を各ガイドに沿ってほぼ水平方向に振動させ、トラック
フレーム上に設けた泥除けカバーに対して安定した振動
を加えることができると共に、泥除けカバーを全体に亘
って均等に振動させ、振動の節等をなくすことができ
る。
【0087】また、請求項3に記載の発明では、油圧シ
リンダからなる加振用アクチュエータを採用したので、
外部からチューブ内に圧油を繰返し給排することによっ
てロッドを高速で伸縮駆動でき、この伸縮動作に従って
泥除けカバーを高速で振動させることができる。
【0088】また、請求項4に記載の発明では、電磁ア
クチュエータからなる加振用アクチュエータを採用した
ので、例えば交流電源の給電によって交流周波数に対応
した速度でロッドを繰返し伸縮駆動でき、この伸縮動作
に従って泥除けカバーを高速で振動させることができ
る。
【0089】一方、請求項5に記載の発明では、泥除け
カバーを、トラックフレームのセンタフレーム側から各
サイドフレーム側へと左,右方向に下向きに傾斜して延
びる左,右一対の板体により構成し、これらの板体によ
って各サイドフレームの上面側をほぼ全長に亘って覆う
構成としているため、泥除けカバーによりトラックフレ
ームのセンタフレーム及び各サイドフレームを上側から
ほぼ全体に亘って覆うことができ、履帯によって掻き上
げられた泥土等がトラックフレーム上に付着または堆積
するのを防止できると共に、これらの泥土等を泥除けカ
バーの傾斜方向に沿って円滑に排出することができる。
【0090】また、請求項6に記載の発明では、加振装
置は板体を傾斜方向に沿って左,右方向に振動させる構
成としているので、板体からなる泥除けカバー上に泥土
等が落下してきても、この泥土を泥除けカバーの傾斜方
向へと振動を加えながら良好に排出でき、メンテナンス
時の作業性を大幅に向上させることができる。
【0091】さらに、請求項7に記載の発明では、泥除
けカバーの表面側に撥水性の被膜を形成しているため、
泥土等が泥除けカバーの表面側に付着するのを撥水性の
被膜によって阻止でき、泥除けカバーの振動により泥土
等を外部ヘと速やかに排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す全体図である。
【図2】図1中の下部走行体を拡大して示す正面図であ
る。
【図3】図2中のトラックフレーム及び泥除けカバー等
を示す斜視図である。
【図4】トラックフレーム及び泥除けカバー等を示す図
2の平面図である。
【図5】サイドフレーム及び泥除けカバー等を拡大して
示す図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【図6】ガイドを拡大して示す図5中の矢示VI−VI方向
からみた断面図である。
【図7】加振用アクチュエータ及び走行用油圧モータの
作動を制御する制御回路図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による油圧ショベル
のトラックフレーム及び泥除けカバー等を示す平面図で
ある。
【図9】サイドフレーム及び泥除けカバー等を拡大して
示す図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による油圧ショベ
ルのトラックフレーム及び泥除けカバー等を示す平面図
である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による加振用アク
チュエータ及び泥除けカバー等を示す断面図である。
【図12】図11中の加振用アクチュエータを拡大して
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 7 トラックフレーム 8 センタフレーム 11 サイドフレーム 11A 上板部 11B,11C 側板部 16 遊動輪 17 駆動輪 18 履帯 19 上ローラ 21 泥除けカバー 22 コーティング層(被膜) 23,53 ガイド 24,41,51,61 加振用アクチュエータ(加振
装置) 24A,41A,51A チューブ 24C,41B,51B,63 ロッド 25,42,52 ジョイント 62 ハウジング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタフレームの左,右両側にサイドフ
    レームが設けられたトラックフレームと、前記各サイド
    フレームの前,後方向の一側に設けられた遊動輪と、前
    記各サイドフレームの前,後方向の他側に設けられた駆
    動輪と、前記遊動輪と駆動輪との間に巻回された履帯と
    からなる装軌式車両において、 前記トラックフレームには、前記サイドフレームの上面
    と履帯との間に位置して前記トラックフレームを上側か
    ら覆う泥除けカバーと、前記トラックフレームと泥除け
    カバーとの間に位置して前記泥除けカバーを板厚方向と
    ほぼ直交する方向に振動させる加振装置とを設ける構成
    としたことを特徴とする装軌式車両。
  2. 【請求項2】 前記加振装置は、前記トラックフレーム
    と泥除けカバーとの間に配設され前記泥除けカバーを板
    厚方向とほぼ直交する方向に変位可能に支持する複数の
    ガイドと、前記複数のガイドと協働して前記泥除けカバ
    ーを板厚方向とほぼ直交する方向に振動させる加振用ア
    クチュエータとから構成してなる請求項1に記載の装軌
    式車両。
  3. 【請求項3】 前記加振用アクチュエータは、外部から
    圧油が繰返し給排されることによりチューブからロッド
    を繰返し伸縮させる油圧シリンダからなり、前記油圧シ
    リンダは前記トラックフレーム側にチューブを取付け、
    前記泥除けカバー側にロッドを取付ける構成としてなる
    請求項2に記載の装軌式車両。
  4. 【請求項4】 前記加振用アクチュエータは、外部から
    の給電によりハウジングからロッドを繰返し伸縮させる
    電磁アクチュエータからなり、前記電磁アクチュエータ
    は前記トラックフレーム側にハウジングを取付け、前記
    泥除けカバー側にロッドを取付ける構成としてなる請求
    項2に記載の装軌式車両。
  5. 【請求項5】 前記泥除けカバーは、前記トラックフレ
    ームのセンタフレーム側から各サイドフレーム側へと
    左,右方向に下向きに傾斜して延びる左,右一対の板体
    からなり、前記一対の板体は各サイドフレームの上面側
    をほぼ全長に亘って覆う構成としてなる請求項1,2,
    3または4に記載の装軌式車両。
  6. 【請求項6】 前記加振装置は前記板体を傾斜方向に沿
    って左,右方向に振動させる構成としてなる請求項5に
    記載の装軌式車両。
  7. 【請求項7】 前記泥除けカバーの表面側には撥水性の
    被膜を形成してなる請求項1,2,3,4,5または6
    に記載の装軌式車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536489A (ja) * 2013-10-21 2016-11-24 エスコ・コーポレイションEsco Corporation 摩耗アセンブリ取外しおよび取付け
CN107697173A (zh) * 2017-11-02 2018-02-16 湖南农业大学 履带行走装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536489A (ja) * 2013-10-21 2016-11-24 エスコ・コーポレイションEsco Corporation 摩耗アセンブリ取外しおよび取付け
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