JP2000247225A - 保線作業用軌道車両 - Google Patents

保線作業用軌道車両

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JP2000247225A
JP2000247225A JP11049482A JP4948299A JP2000247225A JP 2000247225 A JP2000247225 A JP 2000247225A JP 11049482 A JP11049482 A JP 11049482A JP 4948299 A JP4948299 A JP 4948299A JP 2000247225 A JP2000247225 A JP 2000247225A
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Takeshi Hino
毅 日野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、鉄道軌道上を走行して保線作業を
行なう保線作業用軌道車両に関し、中,大型の保線作業
用装置を搭載しても小型化するとともに効率的に保線作
業を行なうことを目的とする。 【解決手段】 鉄道軌道用の走行輪が装着された車台
と、前記車台上に車幅方向の一方側に寄せて配置された
走行用運転台と、前記車台上に旋回自在に搭載された保
線作業用装置とで構成され、前記保線作業用装置は、前
記走行用運転台の車台の長手方向の一方に位置する作業
用運転台と、前記車台上における車幅方向の他方側に該
車台の長手方向に格納される作業用アーム機構とを有し
ているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道軌道上を走行
して保線作業を行なう保線作業用軌道車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、広範囲に施設された鉄道軌道に
おいて点在する小規模の保線箇所に対して保線作業を迅
速容易に処理するためには、目的地まで迅速に保線機材
を運搬し、保線機材を使って保線作業を行なう必要があ
る。目的地まで迅速に保線機材を運搬するためには、保
線機材を積んだ貨車等を運搬する牽引走行機能のある牽
引用軌道モータカーが用いられ、機動性が担保されてい
る。すなわち、図4,図5に示すように、牽引用軌道モ
ータカー101は車台102を有し、車台102には鉄
道軌道用の4個の走行輪103,103,103,10
3(図には2個のみ図示)が装着されている。車台10
2の一端部102A,他端部102Bに連結器104
A,104Bが装着されている。
【0003】前記車台102上に走行用運転台105,
機関106が配置されるとともに、車台102の下側に
転車台107が垂設されている。必要に応じて転車台1
07により、鉄道軌道T上で車台102が持ち上げられ
て旋回され、牽引用軌道モータカー101の前後の向き
が逆方向に変えられるようになっている。この牽引用軌
道モータカー101と連結されて保線機材を積んだ貨車
或いはトロッコ等が目的地まで牽引運搬される。このよ
うな牽引走行を目的とする牽引用軌道モータカー101
は遠隔地への高速移動において機動性に優れているが、
その機能は牽引走行としての単一機能となっている。
【0004】一方、図6に示すように、鉄道の保線作業
用機械としてショベル系軌陸車111が広く使用されて
いる。ショベル系軌陸車111は、ショベル本体112
と、ショベル113と、ショベル本体112の両端部1
12A,112Bに装着された小径の鉄車輪114,1
14とで構成されている。鉄車輪114,114を鉄道
軌道Tに乗せてショベル系軌陸車111が移動され、シ
ョベル113を別のアタッチメントに交換することによ
り多様な保線作業が行なわれる。
【0005】しかし、ショベル系軌陸車111は車速が
遅いため、その遠隔地への移動は鉄道軌道或いは道路で
も困難で、別の道路用運搬車に積まれて運ばれることが
多い。また、ショベル系軌陸車111は、貨車,トロッ
コ等の牽引走行も鉄道車両用として定められた連結装置
を車端部に具備していないので不可能である。このた
め、ショベル系軌陸車111は中,大規模な移動の少な
い同一場所での作業において多用されている。
【0006】そこで、運搬牽引走行の機動性と、土木作
業性に優れた旋回ショベル機能の両機能を1つの車両で
まかなえば保全作業の時間短縮と効率化を図ることがで
きる。かかる要求に沿った保線作業用軌道車両として、
例えば、実開平2−62949号公報にいわゆる軌陸作
業車が開示されている。この軌陸作業車は、4本のタイ
ヤを装着した作業車をベースとして、各タイヤの内側に
小径の鉄車輪を設けたもので、道路上を走行する場合に
はタイヤを使用し、鉄道軌道上を走行する場合には鉄車
輪を使用することにより、鉄道軌道も道路も走れるよう
にしたものである。
【0007】また、保線作業用軌道車両として軌道モー
タカー上に小型の旋回ショベル装置からなる保線作業用
装置を搭載した旋回ショベル装置付き軌道車両も考えら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の軌陸
作業車にあっては、次の問題がある。
【0009】軌陸作業車は、鉄道軌道上を走ることはで
きるが高速走行はできないので、通常は目的地近くまで
タイヤを使用して道路上を走行し、目的地近くの踏切な
どから鉄道軌道内に入る。しかし、踏切が長い区間や高
架軌道の場合に鉄道軌道に入ってから目的地に到達する
までの時間が長くなり、また、保線作業後の鉄道軌道か
ら退避するまでの時間も同様に長くなる。そのため、列
車の間合いの短い時間内で鉄道軌道の保線作業を行なお
うとしても、車速の遅い軌陸作業車は走行時間が長く、
対応することが容易ではない。また、軌陸作業車の走行
時間が長いだけ、作業機械としてすぐに保線作業ができ
ず、その分実働の保線作業時間が多く取れないことにな
る。このように、効率的に保線作業を行なうことが困難
である。
【0010】また、後者の旋回ショベル装置付き軌道車
両にあっては、次の問題がある。牽引用軌道モータカー
上に小型の旋回ショベル装置を容易に搭載できるが、小
型の旋回ショベル装置はパワーが弱く作業範囲も狭いの
で、保線のいろいろな作業を行なうのが困難である。例
えば枕木交換等のパワーの必要な作業は効率的に行なう
のが困難である。勿論、旋回ショベル装置を中,大型化
すればパワーが強くなりまた作業範囲を広くすることは
できる。しかし、牽引用軌道モータカー上に中,大型の
旋回ショベル装置を搭載すると、牽引用軌道モータカー
は、全長が長くなり、2軸車で構成することは困難とな
って4軸構成のボギー台車方式を余儀なくされ、大型化
され、取り扱いが面倒になる。
【0011】また、牽引用軌道モータカー上に小型の旋
回ショベル装置を搭載した旋回ショベル装置付き軌道車
両として例えば図7に示すものが考えられる。図におい
て、旋回ショベル装置付き軌道車両201は、車台20
2を有し、車台202には鉄道軌道用の走行輪203,
203,203,203が装着されている。車台202
上に走行用運転台204が車幅方向の中央に配置されて
いる。車台202上には、図面上で走行用運転台204
の左方に保線作業用装置205が配置されるとともに、
図面上で走行用運転台204の右方に機関206が配置
されている。保線作業用装置205は、保線作業を行な
うためのもので旋回自在に構成され、作業用運転台20
7と、ショベル用アーム機構からなる作業用アーム機構
208とを備えている。作業用アーム機構208は走行
用運転台204の屋根204Aの上を通って該走行用運
転台204上に長手方向に格納される。
【0012】しかしながら、図7に示す旋回ショベル装
置付き軌道車両にあっては、次の問題がある。旋回ショ
ベル装置付き軌道車両201が走行する鉄道軌道の上方
には架線があり、旋回ショベル装置付き軌道車両201
が架線と干渉しないように高さに制限がある。走行用運
転台204の屋根204Aの上に保線作業用装置205
の作業用アーム機構208を格納しようとすれば、走行
用運転台204の高さを低くすることを余儀なくされ
る。走行用運転台204の高さを低くすれば、走行用運
転台204の上に作業用アーム機構208を格納したま
まの状態で、前方または後方(図の左右方向)に走行す
るときに、運転者の視界が確保できないことになる。こ
の場合、作業用アーム機構208が走行用運転台204
に重ならなように保線作業用装置205を図では左方に
寄せて配置することが考えられるが、旋回ショベル装置
付き軌道車両201の全長が長くなる。この場合、2軸
構成では軸間距離が長くなり過ぎて曲線通過のための2
軸間許容制限寸法を超えることになり好ましくない。ま
た、旋回ショベル装置付き軌道車両201の全体重量が
重くなり、2軸で許容軸重を超えるので、2軸構成が不
可能になり、ボギー台車2台分すなわち4軸構成とな
る。4軸構成では、保線作業用旋回装置付き軌道車両が
大型化して取り扱いが面倒になる。
【0013】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、中,大型の保線作業用装
置を搭載しても小型化するとともに効率的に保線作業を
行なうことができる保線作業用軌道車両を提供すること
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鉄道軌道用の走行輪が装着された車台と、前記車台上に
車幅方向の一方側に寄せて配置された走行用運転台と、
前記車台上に旋回自在に搭載された保線作業用装置とで
構成され、前記保線作業用装置は、前記走行用運転台の
車台の長手方向の一方に位置する作業用運転台と、前記
車台上における車幅方向の他方側に該車台の長手方向に
格納される作業用アーム機構とを有していることを特徴
とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の保
線作業用軌道車両において、前記作業用アーム機構は、
前記車台上に装着した旋回軸受台上に水平方向に回動自
在に軸着されていることを特徴とする。
【0016】(作用)請求項1記載の発明においては、
保線作業用軌道車両は、鉄道軌道上において用いられ、
その走行輪を介して鉄道軌道上を移動される。また、保
線作業用装置により、保全作業が行なわれる。
【0017】そして、保線作業用装置は、車台上におけ
る車幅方向の他方側に該車台の長手方向に格納される作
業用アーム機構を有しているので、作業用アーム機構の
格納の高さが低くなり、作業用アーム機構を長くした
中,大型の保線作業用装置が搭載される。請求項2記載
の発明においては、作業用アーム機構の姿勢を旋回軸受
台上で変えることにより、格納状態と作業状態との2つ
の状態が選択される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1,図2により、請求項1,
請求項2記載の発明の実施の形態に係わる保線作業用軌
道車両について説明する。図において、保線作業用軌道
車両1は車台2を有し、車台2には鉄道軌道用の4個の
鉄製の走行輪3,3,3,3(図には2個のみ図示)が
装着され、該車台2は2軸構成になっている。
【0019】車台2上に走行用運転台4が車幅方向の一
方側R(図1の右側)に寄せて配置されている。走行用
運転台4は車台2の全幅より狭い幅になっており、走行
用運転台4を車幅方向の一方側R(図1の右側)に寄せ
ることにより車台2上には車幅方向の他方側L(図1の
左側)に走行用運転台4の横に位置して空間Sが形成さ
れることになる。車台2の一端部2A,他端部2Bに
は、それぞれ連結器5A,5Bが装着されている。連結
器5A,5Bに図示しない保線機材運搬用の貨車,トロ
ッコ等が連結され、貨車,トロッコ等は保線作業用軌道
車両1により牽引されるようになっている。
【0020】車台2上には、長手方向で走行用運転台4
の車台2の長手方向の右方に位置して機関6が車幅方向
の一方側R(図1の右側)に寄せて搭載されている。保
線作業用軌道車両1が鉄道軌道T上を従来の牽引用軌道
モータカーと同様に高速で走行できるように、機関6の
能力,走行輪3の径等の動力系が決められている。さら
に、車台2上に保線作業用装置7が配置されているとと
もに、車台2の下側の中心に転車台2Cが備えられてい
る。保線作業用装置7として例えば旋回ショベル装置が
挙げられる。転車台2Cにより必要に応じて鉄道軌道T
上で車台2が持ち上げられて旋回され、保線作業用軌道
車両1の前後の向きが逆方向に変えられる。
【0021】上述の保線作業用装置7は、車台2上に固
定された旋回軸受台8と、旋回軸受台8上に旋回自在に
設けた回転部材8A上に配置された作業用運転台9,作
業用駆動機関10,作業用アーム機構11とで構成され
ている。
【0022】作業用アーム機構11は、基端部12Aが
回転部材8Aの作業用運転台9の前部側の中心のサポー
ト部9Bに回動自在に軸着された第1アーム12と、第
1アーム12の傾斜角度を変化させる第1油圧シリンダ
13と、第1アーム12の先端部12Bに基端部14A
をピン結合された第2アーム14と、第2アーム14の
折曲げ角度を変化させる第2油圧シリンダ15と、第2
アーム14の先端部14Bにピン結合されたバケット1
6と、バケット16の折曲げ角度を変化させる第3油圧
シリンダ17と、第4油圧シリンダ18とで構成されて
いる。第4油圧シリンダ18は、その基端部18Aが回
転部材8Aに軸着されるとともに、その先端部18Bが
第1アーム12に設けたブラケット12Cにピン結合さ
れていることから、旋回軸受台8上に水平方向に回動自
在に軸着されている。第4油圧シリンダ18を操作して
第1アーム12を水平方向に90度回動させることによ
り作業用運転台9の向きと作業用アーム機構11の向き
が交差する角度θは90度(作業用アーム機構11は格
納状態)または0度(作業用アーム機構11は作業状
態)に設定されるようになっている。なお、保線作業用
装置7は、バケット16が中型(0.10m3 〜0.1
5m3 の容量)以上の大きさのものである。このよう
に、作業用アーム機構11は、ショベル機構からなり、
回転部材8Aのサポート部9Bに90度回動自在に軸着
されている。これにより、作業用アーム機構11の姿勢
を90度変えて格納状態と作業状態との2つの状態が選
択されるようになっている。
【0023】そして、上述のように、車台2上に走行用
運転台4,作業用運転台9は車幅方向の一方側R(図1
の右側)に寄せて配置されていることから、細長い空間
S1が車幅方向の他方側L(図1の左側)に形成されて
おり、この細長い空間S1に作業用アーム機構11が格
納される。すなわち、作業用アーム機構11は、走行用
運転台4の車台2上における横の空間Sを通っており、
車台2上における車幅方向の他方側L(図1の左側)に
該車台2の長手方向に格納されている。
【0024】作業用アーム機構11の格納状態におい
て、作業用運転台9の向きは車幅方向に平行になってお
り、作業用アーム機構11は車台2の長手方向に平行に
なっている。従って、作業用運転台9の向きと作業用ア
ーム機構11の向きとは直角になっている。一方、作業
用アーム機構11の作業状態は、図1の二点鎖線で示さ
れ、該作業用アーム機構11は、車幅方向に平行になっ
ている。しかも、作業用アーム機構11が回転部材8A
のサポート部9Bの回動中心11Aに回動自在に軸着さ
れていることから、車台2の一端部2Aからサポート部
9Bの回動中心11Aまでの距離L1を、作業用運転台
9の向きを車台2の長手方向に平行に配置した場合(レ
イアウト的には成立しない)の距離L2よりも長くする
ことができ、空間S1の車台2の長手方向の距離を大き
くし、より容量の大きいバケット16の保線作業用装置
7を搭載を可能にしている。
【0025】そして、作業用運転台9の室内には、運転
シート9Aが配置されるとともに、作業用アーム機構1
1の操作及びその作業用駆動機関10の運転に必要な操
作レバー,スイッチ及び計器等が備えられている。ま
た、作業用運転台9の室内には、保線作業用装置7によ
る保線作業時に保線作業用軌道車両1を低速作業走行さ
せるためのみに限定した走行操作レバー,スイッチ,計
器等の走行操作用機器が備えられている。これは、作業
用運転台9の室内に保線作業用軌道車両1としての操縦
機器を全て備えると、多くの機器を狭い作業用運転台9
の室内に配置しなければならず、室内の運転操作性が悪
くなるのを回避するためである。
【0026】しかして、本実施の形態においては、格納
時の作業用アーム機構11は、図1,図2の実線で示さ
れように、走行用運転台4の車台2上における横の空間
Sを通って該車台2上に長手方向に折り曲げた状態にな
っており、平面的に見ると走行用運転台4の向きに対し
て直角になっている。このため、作業用アーム機構11
の格納の高さは、走行用運転台4の屋根4Aより低くな
っており、保線作業用軌道車両1の走行中、作業用アー
ム機構11は架線(図示せず)に干渉することはない。
【0027】この状態で、保線作業用軌道車両1は、そ
の走行輪3,3,3,3を介して鉄道軌道T上を従来の
牽引用軌道モータカー101と同様に高速移動される。
保線作業用軌道車両1により、保線機材を積んだ貨車,
トロッコ等が牽引され、目的地に運搬される。そして、
保線作業用軌道車両1が保線機材を積んだ貨車,トロッ
コ等を牽引して目的地に到着すると、格納された作業用
アーム機構11は水平方向で(イ)に示すように90°
回動されて図1の二点鎖線の作業状態にされる。さら
に、作業用アーム機構11のバケット16はそのままま
使用されたり或いは別のアタッチメントに交換される。
作業用運転台9の運転シート9Aに座った運転者によ
り、作業用アーム機構11の旋回,上下動等の操作を介
して保全作業が行なわれる。操作の際、作業用アーム機
構11は、図1の二点鎖線で示すように、作業状態にな
っているので、運転者は、その前方の真っ直ぐな方向に
作業用アーム機構11を見て保全作業のための操作を行
なうことができ、操作が容易である。
【0028】以上の如き構成によれば、次の効果を奏す
る。第1に、車台2には、鉄道軌道用の走行輪3,3,
3,3が装着されているので、保線作業用軌道車両1を
鉄道軌道T上において用いることができ、機動性を確保
することができる。しかも、保線作業用装置7が車台2
上に搭載されて旋回自在に構成されているので、保線作
業用装置7により保線作業を行なうことができ、別途に
保線作業用機械を用意する必要がない。このように、機
動性と保線作業の両機能を1つの車両でまかない、保全
作業の効率化を図ることができる効果を奏する。第2
に、保線作業用軌道車両1は従来と同様の車速の速い軌
道モータカーとしての機能を有している。従って、踏切
が長距離間無い区間や高架軌道の場合でも、鉄道軌道に
入ってから目的地に到達するまで時間を短くでき、ま
た、保線作業後に鉄道軌道から退避する時間も短くでき
る。また、車速の速い保線作業用軌道車両1は走行時間
が短く、鉄道軌道の保線作業は列車の間合いの短い時間
内での作業に容易に対応できる。さらに、保線作業用軌
道車両1の走行時間が短いだけ、作業機械としてすぐに
作業ができ、その分実働作業時間が多く取れることにな
る。
【0029】第3に、走行用運転台4の横に空間Sを作
って、車台2上に走行用運転台4,作業用運転台9を車
幅方向の一方側R(図1の右側)に寄せて配置すること
により、車幅方向の他方側L(図1の左側)に空間S1
を形成し、この空間S1を作業用アーム機構11を格納
するためのものとして用いることができる。すなわち、
作業用アーム機構11を、車台2上における車幅方向の
他方側L(図1の左側)に該車台2の長手方向に格納す
ることができる。
【0030】これにより、作業用アーム機構11を長く
するとともにそれに見合ってバケット16の容量も中,
大型にして、中,大型の保線作業用装置7を搭載でき
る。従って、中,大型の保線作業用装置7を搭載して
も、保線作業用軌道車両1を2軸車で構成して全長が長
くならずに小型化することができる。この結果、保線作
業用装置7のパワーが強くなり、作業範囲も広くでき、
保線のいろいろな作業が行なうことができ、保全作業を
効率に行なうことができる。例えば、パワーの必要な枕
木交換作業等を効率的に行なうことができる。
【0031】しかも、作業用アーム機構11の格納状態
の高さを低くでき、次の効果を奏する。作業用アーム
機構11を鉄道軌道Tの上方の架線と干渉させない。
走行用運転台4の上に作業用アーム機構11を格納した
ままの状態で前方または後方に走行するときに運転者の
視界を確保することができる。保線作業用軌道車両1
の全長が長くならない。保線作業用軌道車両1は、2
軸構成では、軸間距離が長くならず曲線通過のための2
軸間許容制限寸法を超えることがない。保線作業用軌
道車両1はその全体重量が重くならず、許容軸重を超え
ずに2軸構成が可能になり、ボギー台車2台分すなわち
4軸構成にして大型化する必要がない。
【0032】第4に、作業用運転台9の向きと作業用ア
ーム機構11の向きとの角度θを90度に設定して作業
用アーム機構11の格納状態を確保するとともに、作業
用運転台9の向きと作業用アーム機構11の向きとの角
度θを0度に設定して保全作業の作業性を良くできる効
果を奏する。
【0033】なお、本実施の形態においては、図1に示
すように、車台2上に走行用運転台4,機関6,作業用
運転台9を車幅方向の一方側R(図1の右側)に寄せて
配置するとともに、作業用アーム機構11を車幅方向の
他方側L(図1の左側)に配置しているが、車台2上に
走行用運転台4,機関6,作業用運転台9を車幅方向の
他方側L(図1の左側)に寄せて配置するとともに、作
業用アーム機構11を車幅方向の一方側R(図1の右
側)に配置することもできる。
【0034】また、本実施の形態においては、走行用運
転台4を車台2の全幅より狭い幅にすることにより、走
行用運転台4を車幅方向の一方側R(図1の右側)に寄
せているが、走行用運転台4の幅を車台2の全幅と同じ
にして、車台2から一部をはみ出した状態で、走行用運
転台4を車幅方向の一方側R(図1の右側)に寄せるこ
ともできる。
【0035】さらに、本実施の形態においては、作業用
アーム機構11が作業用運転台9の前部側の中心のサポ
ート部9Bに軸着され、90度回転自在になっている
が、図3に示すように、作業用運転台21を、その前部
側が走行用運転台4を向くように配置するとともに、作
業用アーム機構22を作業用運転台21の前部右側21
Aに上下方向にのみ回動自在に軸着することもできる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車台に
は、鉄道軌道用の走行輪が装着されているので、保線作
業用軌道車両を鉄道軌道上において用いることができ、
機動性を確保することができる。しかも、保線作業用装
置が車台上に搭載されて旋回自在に構成されているの
で、保線作業用装置により保線作業を行なうことがで
き、別途に保線作業用作業機械を用意する必要がない。
このように、機動性と保線作業の両機能を1つの車両で
まかない、保全作業を効率に行なうことができる効果を
奏する。
【0037】また、保線作業用装置の作業用アーム機構
を車台上における車幅方向の他方側に該車台の長手方向
に格納することができるので、作業用アーム機構を長く
した中,大型の保線作業用装置を搭載できる。従って、
中,大型の保線作業用装置を搭載しても保線作業用軌道
車両を小型化できる効果を奏する。しかも、中,大型の
保線作業用装置を車台上に配置しても、作業用アーム機
構の格納の高さを低くできるので、作業用アーム機構
が鉄道軌道の上方の架線と干渉せず、走行用運転台の
上に作業用アーム機構を格納したままの状態で前方また
は後方に走行するときに運転者の視界を確保できる効果
を奏する。
【0038】請求項2記載の発明によれば、作業用アー
ム機構の格納状態を確保するとともに保全作業の作業性
を良くできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係わる保線作業用軌道車両の平
面図である。
【図2】同保線作業用軌道車両の側面図である。
【図3】保線作業用軌道車両の変形例を示す平面図であ
る。
【図4】従来の牽引用軌道モータカーの平面図である。
【図5】同牽引用軌道モータカーの側面図である。
【図6】ショベル系軌陸車の側面図である。
【図7】旋回ショベル装置付き軌道車両の一例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 保線作業用軌道車両 2 車台 3 走行輪 4 走行用運転台 7 保線作業用装置 9 作業用運転台 11 作業用アーム機構 R 一方側 L 他方側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道軌道用の走行輪が装着された車台
    と、 前記車台上に車幅方向の一方側に寄せて配置された走行
    用運転台と、 前記車台上に旋回自在に搭載された保線作業用装置とで
    構成され、 前記保線作業用装置は、 前記走行用運転台の車台の長手方向の一方に位置する作
    業用運転台と、 前記車台上における車幅方向の他方側に該車台の長手方
    向に格納される作業用アーム機構とを有していることを
    特徴とする保線作業用軌道車両。
  2. 【請求項2】 前記作業用アーム機構は、前記車台上に
    装着した旋回軸受台上に水平方向に回動自在に軸着され
    ていることを特徴とする請求項1記載の保線作業用軌道
    車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021046680A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社テムザック 保線作業装置

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