JP2000246919A - 液体残量警告装置 - Google Patents

液体残量警告装置

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JP2000246919A
JP2000246919A JP11054587A JP5458799A JP2000246919A JP 2000246919 A JP2000246919 A JP 2000246919A JP 11054587 A JP11054587 A JP 11054587A JP 5458799 A JP5458799 A JP 5458799A JP 2000246919 A JP2000246919 A JP 2000246919A
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liquid
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ink
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JP11054587A
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Tomonari Hosaka
知成 保坂
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不所望な印刷不可能となる事態を回避すべ
く、液体の補充の警告を液体の残量の減少に応じて複数
回行うことができること。 【解決手段】 警告部54が、吐出回数算出部52から
の吐出回数、および、警告状態が強制的に解除される回
数に応じて閾値設定部により変更された閾値に基づいて
警告するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対する
記録動作に使用される液体が貯留される液体貯留部を備
える記録装置における液体貯留部の液体残量を監視し警
告を行う液体残量警告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置、例えば、インクジェット記録
装置における記録ヘッド部に使用されるインクが記録動
作開始時、もしくは、記録動作中に不足することを回避
するためにインク貯留部としての各インクカートリッジ
部ごとのインクの残量を監視することが提案されてい
る。
【0003】インクカートリッジ部のインクの残量の監
視するにあたっては、インクカートリッジ部ごとにイン
ク残量を検出するインク残量検出部を含むインク残量デ
ータ送出部を印刷装置に設け、印刷装置に接続されるホ
ストコンピュータ内に設けられる制御部が、例えば、光
学式センサとされるインク残量検出部からの検出出力信
号に基づくデータに応じてインク残量を監視し、所定値
以下のインク残量となるとき、その表示部においてイン
ク残量が残り少ないことを警告する警告表示を行うこと
も提案されている。
【0004】インクカートリッジ部の内部が、例えば、
液体のインクのみが貯留されるインク液室、および、イ
ンク液室からのインクが吸収保持される吸収体を内蔵す
る吸収体収容室を含んで形成される場合、上述の制御部
は、インク残量データ送出部からのデータに基づいてイ
ンク液室内のインクが空となる状態であると判断したと
き、画像データに基づく記録ヘッド部から吐出され消費
されるインク消費量と、推測される吸収体内のインク量
との差に基づいてインク残量を表示するとともに、イン
ク消費量が所定値に到達する場合、即ち、インク残量が
所定値となることが推測される場合、新たなインクカー
トリッジ部の交換を促す警告を表示するものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】新たなインクカートリ
ッジ部の交換を促す警告が表示される場合において、例
えば、その警告が無視されて交換が行われることなく、
継続して記録動作が、所定量、可能な場合がある。これ
は、インク残量の検知精度において、ある程度の誤差が
含まれるからである。
【0006】しかしながら、警告が無視されて引き続き
記録動作が行われた場合、それ以降、警告状態から強制
的に解除された時点からのインク消費量が当初設定され
た所定値に到達するまで警告されないので記録動作途中
において記録動作を中断せざるえない状況となったり、
記録されるべき画像の品位が低下する虞がある。そのよ
うに警告されないのは、その警告状態が強制的に解除さ
れた時点において、過去の累積されたインク消費量のデ
ータが零に設定されるからである。
【0007】従って、仮に再度、警告されたときは、イ
ンクは、既に、吸収体内には完全にない状態となる。
【0008】以上の問題点を考慮し、本発明は、記録動
作に使用される液体が貯留される液体貯留部を備える記
録装置における液体貯留部の液体残量を監視し警告を行
う液体残量警告装置であって、不所望な印刷不可能とな
る事態を回避すべく、液体の補充の警告を液体の残量の
減少に応じて複数回行うことが可能とされる液体残量警
告装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る液体残量警告装置は、記録に用いら
れる液体が貯留される液体貯留部における液体の残量が
所定値以下であることをあらわす警告が行なわれる残量
警告状態が、強制的に解除された回数を計数する警告回
数計数部と、警告に相当する液体残量の閾値を設定する
とともに、警告回数計数部により計数された回数に応じ
て閾値を変更する閾値設定部と、所定の記録動作開始時
点からの液体の消費量の推定値を算出する液体消費量算
出部と、閾値設定部により設定された閾値、および、液
体消費量算出部により算出された液体消費量に基づいて
警告するとともに、閾値設定部により変更された閾値、
および、液体消費量算出部により算出された液体消費量
に基づいて警告する警告部とを備えて構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る液体残量警
告装置の一例が適用された印刷システムの主要な構成を
示す。
【0011】図2において、印刷システムは、印刷装置
としてのインクジェット記録装置2と、印刷装置の制御
部としてのホストコンピュータ4とが伝送媒体としての
双方向通信路6を介して接続されて構成されている。
【0012】インクジェット記録装置2は、図1および
図2に示されるように、例えば、記録媒体としての用紙
Paが所定枚数、積載される給紙部STと、図示が省略
されるが、給紙部からの用紙Paを、記録動作を行う記
録部に搬送する用紙搬送部と、用紙Paの記録面に対し
て記録動作を行う記録部と、記録部により記録された用
紙Pa′を排出する排紙部ETとを主な要素として含ん
で構成されている。
【0013】また、インクジェット記録装置2は、加え
て、双方向セントロニクス信号線とされる双方向通信路
6の一端部に接続され、各種のデータおよび制御信号の
送受信を行う通信部30と、通信部30からの各データ
および制御信号に基づき後述する記録動作制御を行う制
御ユニット20と、制御ユニット20が実行する動作プ
ログラムが格納され、または、ホストコンピュータ4か
らの用紙Paに印刷されるべき画像データ、後述するイ
ンクタンク部10Y〜10Bごとのインク残量をあらわ
すインク残量データ群DRが一時格納されるメモリ部2
6と、を主要な構成要素として備えて構成されている。
【0014】制御ユニット20は、通信部30からの各
データおよび制御信号に基づき記録動作制御データDR
を形成し、それを記録動作制御部16に供給するととも
にバブルジェット式とされる記録ヘッド部10を、選択
的に着脱可能に搭載するキャリッジ部材60の搬送動作
制御データDK、および、記録媒体としての用紙Paの
送り動作制御データDMを、それぞれ、キャリッジ搬送
制御部22、および用紙搬送制御部12に供給するもの
とされる。
【0015】記録ヘッド部10は、図3に示されるよう
に、用紙Paの記録面に対向して配され記録面に向けて
インク滴を吐出するインク吐出部が複数個設けられるヘ
ッド10Y,10M,10C、および、10Bと、各ヘ
ッドにそれぞれ対応して設けられる複数のインクタンク
部14Y〜14Bとを含んで構成されている。
【0016】ヘッド10Y,10M,10C、および、
10Bは、それぞれ、各インク色、例えば、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックに対応して配置され、ま
た、各インクタンク部14Y〜14Bは、例えば、対応
する各ヘッド10Y〜10Bに対して着脱交換可能とさ
れる既知の構造を有している。
【0017】ヘッド10Y〜10Bは、記録動作制御部
16からの駆動制御パルス信号群が供給されるとき、駆
動制御パルス信号群に基づいて各インク吐出部における
各インク流路に形成される電気熱変換体としての各ヒー
タが所定の温度まで高められてヒータ近傍のインクが加
熱されて分離、液滴化する膜沸騰現象によって得られる
インク滴を用紙Paの記録面に向けて吐出するものとさ
れる。
【0018】各インクタンク部14Y〜14Bは、図4
に示されるように、それぞれ、用紙Paの搬送方向に対
して略直行する方向に用紙Paの記録面に対向して往復
動せしめられるキャリッジ部材60の各収納室60Y,
60M,60C,および、60Bに装着される。
【0019】各インクタンク部14Y〜14Bは、図3
に示されるように、それぞれ、互いに同一の構造とされ
るのでヘッド10Yに接続されるインクタンク部14Y
について説明し、他のインクタンク部14M〜14Bに
ついての説明は省略される。
【0020】インクタンク部14Yの内部は、ヘッド1
0Yの共通液室に一端が接続される供給パイプ10pの
他端が連結される第1の部屋14D、および、第1の部
屋14Dに連通路14Rを通じて連通する第2の部屋1
4Aを含んで構成されている。第1の部屋14Dには、
多孔質材料で作られインクを吸収保持する吸収体28が
充填されている。第1の部屋14Dと第2の部屋14A
とは、仕切壁14wにより、区切られ、仕切壁14wの
下方の連通路14Rを通じて互いに連通している。
【0021】第2の部屋14Aには、液体のイエローイ
ンクYINが所定量充填されている。第2の部屋14A
の底部には、後述されるインク残量検出器18diから
の所定の光ビームが通過せしめられる透明体14aが設
けられている。また、収納室60Yの底部の裏面側にお
ける透明体14aに対向する位置には、イエローインク
YINの有無を光学的に検出するインク残量検出器18
di(i=1〜4)が設けられている。収納室60Yの
底部には、インク残量検出器18diからの光ビームが
通過せしめられる透孔60aが配されている。
【0022】インク残量検出器18diは、例えば、反
射型の光学的センサとされ、イエローインクYINが第
2の部屋14Aに存在する状態から第2の部屋14Aに
存在しない状態となった場合、所謂、空の状態に変化し
たとき、光ビームの液体またはケース本体に対する反射
率の変化に基づく信号レベルの変化した検出信号を送出
するものとされる。また、インク残量検出器18di
は、空になったインクタンク部10Yが新たなインクタ
ンク部10Yに交換された場合、光ビームの反射率の変
化に基づく信号レベルの変化した検出信号を送出するも
のとされる。
【0023】なお、インクタンク部10Yが、新たなイ
ンクタンク部10Yに交換されたことを検知するにあた
っては、例えば、さらに、インクタンク部10Y〜10
Bの外周部における所定位置に、例えば、バーコードシ
ンボルとされる登録部が、設けられている構成におい
て、各登録部には、対向してカートリッジ情報検出部が
設けられている構成とされてもよい。
【0024】カートリッジ情報検出部は、例えば、光学
手段としてのバーコードリーダとされて、各バーコード
シンボルを読み取り、識別記号としての連続番号をあら
わすデータを制御ユニット20に供給する。さらに、登
録部は、個々のインク色情報、インクタンク部のインク
全容量などのインクタンク部10Y〜10Bの種別をあ
らわすデータが含まれてもよい。
【0025】制御ユニット20は、ホストコンピュータ
4のデータ入力操作部40からのデータ送信要求信号S
Rに応じて通信部30から転送される印刷動作直前にお
ける例えば、インク残量検出器18diからの検出信号
に基づくデータに基づいて各インクタンク部14Y〜1
4Bごとのインク残量データを更新し、それを新たなイ
ンク残量データとしてデータメモリ部26および通信部
30に供給する演算部と、通信部30から転送される印
刷動作直前に係る例えば、記録ヘッド部10の一走査分
ごとの記録データDGに基づいて所定の画像処理を施
し、二値化された記録動作制御データ群DRを形成し、
それを記録動作制御部16に供給する画像処理部を主要
な要素として備えている。
【0026】また、制御ユニット20には、演算部が実
行するプログラム、および、画像処理部が実行するプラ
グラムのデータが格納されるとともにインクタンク部1
4Y〜14Bごとのインク残量をあらわすインク残量デ
ータ群が一時格納されるメモリ部26が接続されてい
る。
【0027】演算部は、ホストコンピュータ4からのデ
ータ送信要求信号SRに応じて現時点において装着され
ているインクタンク部14Y〜14Bごとのインク残量
ついてデータメモリ部26内に格納されるインク残量デ
ータをインク残量検出器18diからの検出信号に基づ
いて更新するとともに、そのインク残量データMDR
を、通信部30および32を通じて後述するインク残量
判定部42に供給する。その際、演算部は、インク残量
検出器18diからの検出信号が、所定のレベルに変化
したとき、インクタンク部14Y〜14Bが新たなイン
クタンク部14Y〜14Bに交換されたと判断し、その
インク残量データをデータメモリ部26に供給する。こ
れにより、データメモリ部26はそのデータを新たなメ
モリアドレスを設定し記憶する。
【0028】ホストコンピュータ4は、例えば、双方向
セントロニクス信号線とされる双方向通信路6の他端部
に接続され、各種のデータおよび制御信号の送受信を行
う通信部32と、制御ユニット56とを含んでなり、制
御ユニット56は、通信部32からのインク残量データ
MDRに基づいて各インクタンク部14Y〜14Bの第
2の部屋14Aごとのインク残量の有無を判定するイン
ク残量判定部42と、インク残量判定部42からの判定
出力に基づいて所定の時点からヘッド10Y〜10Bか
ら吐出されるインクの吐出回数において警告すべき吐出
回数の基準となる閾値を設定する閾値設定部50と、イ
ンク残量判定部42からの判定出力が、各インクタンク
部14Y〜14Bにおけるインク残量がそれぞれ、空に
近い状態であることをあらわす場合、その判定出力に基
づいて所定の時点からヘッド部10Y〜10Bから吐出
されたインクの吐出回数を計数する吐出回数算出部52
と、警告状態を解除させるべく、リセットされた回数を
計数するリセット回数計数部48と、閾値設定部50か
らの閾値データおよび吐出回数算出部52からの吐出回
数データに基づいて互いに比較し、比較出力としての警
告指令を送出する警告部54と、警告部54からの警告
指令データに基づいて警告表示信号を形成する表示信号
形成部38と、後述するメモリ部44に格納されたデー
タの読出し制御、および、メモリ部44に対してのデー
タの書込制御を行うメモリ制御部46とを含んで構成さ
れている。
【0029】また、ホストコンピュータ4は、加えて、
図1および図2に示されるように、例えば、ハードディ
スクなどで構成され、インク残量データ、上述のリセッ
トされた回数に応じた閾値をあらわすデータ、および、
印刷されるべき記録データなどが格納されるメモリ部4
4と、制御ユニット56における表示信号形成部38か
らの表示信号に基づきインク残量の警告表示を行う、例
えば、液晶もしくはCRTとされる表示部34とを備え
て構成されている。
【0030】メモリ制御部46は、例えば、図1および
図2に示されるように、キーボードとされるデータ入力
操作部40からの指令信号およびデータ送信要求信号S
Rに基づいてインクジェット記録装置2における記録動
作直前に供給される記録データDG、インク残量データ
群MDRなどをメモリ部44に対して書込を行わせるべ
く、書込タイミング信号を形成し、それをメモリ部44
に供給する。これにより、各データがメモリ部44に記
憶されることとなる。
【0031】また、メモリ制御部46は、後述する閾値
設定部50および吐出回数算出部52からの読出し指令
信号に応じてメモリ部44から各データを読み出すべく
読出しタイミング信号を形成し、それをメモリ部44に
供給する。これにより、各データが読み出され、それが
閾値設定部50、吐出回数算出部52、もしくは通信部
32に供給される。
【0032】リセット回数計数部48は、データ入力操
作部40からの警告状態を解除し記録動作を続行させる
リセット指令をあらわすデータDCの到来した回数を計
数し、その計数値を表すデータを閾値設定部50,およ
び、吐出回数算出部52に送出する。
【0033】閾値設定部50は、インク残量判定部42
からの判定出力が、インク残量が所定以上あることをあ
らわす場合、あるいは、新たなインクタンクの交換の
際、警告部54において比較の基準となる閾値として最
大値となる吐出数に相当する閾値Fを設定する。即ち、
閾値Fは、例えば、所定の記録モードにおいて印刷品位
が劣ることなく記録可能とされる総吐出数に相当する値
とされる。
【0034】一方、閾値設定部50は、インク残量判定
部42からの判定出力が、インク残量が空に近い状態で
あることをあらわす場合、リセット回数計数部48から
のデータに基づいて1つのインクタンク部についてのリ
セット指令回数が零である場合、上述の閾値Fを設定
し、リセット指令回数が1である場合、閾値Fよりも小
なる値である閾値Sを設定する。また、閾値設定部50
は、リセット指令回数が2以下である場合、閾値Sより
も小なる値である閾値Tを設定し、リセット指令回数が
3を超える場合、閾値Tよりも小なる値である閾値Mを
設定する。なお、閾値S、閾値T、および、閾値Mをあ
らわすデータのメモリ部44からの読み出しのタイミン
グは、閾値Fをあらわすデータの読み出しのタイミング
に比して早いものとされる。また、リセット指令回数が
3を超える場合、リセット指令回数の増大に応じて閾値
Mよりも小なる値が順次設定されてもよい。
【0035】液体消費量算出部としての吐出回数算出部
52は、1つのインクタンク部についてインク残量判定
部42からの判定出力が、インク残量が所定以上あるこ
とをあらわす場合、吐出回数の計数値を初期化(クリ
ア)する。
【0036】一方、吐出回数算出部52は、1つのイン
クタンク部についてインク残量判定部42からの判定出
力が、インク残量が空に近い状態であることを表す場
合、リセット回数計数部48からのデータに基づいて1
つのインクタンク部についてのリセット指令回数が零で
あるとき、例えば、一走査分の記録データDGに基づい
て現時点から必要なインクの吐出数を演算し、その結果
を過去の累積された吐出数に加算する。また、吐出回数
算出部52は、1つのインクタンク部についてのリセッ
ト指令回数が1以上となるとき、吐出回数の計数値を初
期化した後、同様に一走査分の記録データDGに基づい
て、例えば、データ“1”を計数し、現時点から必要な
インクの吐出数を演算し、その結果を過去の累積された
吐出数に加算する。吐出回数算出部52は、得られた演
算結果を表すデータを警告部54に供給する。
【0037】警告部54は、閾値設定部50から供給さ
れる閾値をあらわすデータ、および、吐出回数算出部5
2から供給される必要なインクの吐出数をあらわすデー
タに基づいて閾値とその累積された吐出数とを比較し、
その吐出数が、閾値を超える場合、比較出力として、警
告表示指令をあらわすデータを表示信号形成部38に供
給する。
【0038】表示信号形成部38は、警告表示指令をあ
らわすデータに基づいてインク残量警告をあらわす表示
信号SDを形成し、それを表示部34に供給する。これ
により、各インクタンク部14Y〜14Bごとのインク
残量警告が表示されることとなる。
【0039】従って、各インクタンク部14Y〜14B
ごとのインク残量が監視され、しかも、インクジェット
記録装置2から離れた遠隔の場所から、例えば、ホスト
コンピュータ4によりインクタンク部14Y〜14Bの
インク残量が監視されることととなる。
【0040】その際、インクタンク部14Y〜14B内
のインク残量が、空に近い状態であり、換言すれば、最
大吐出数に近い状態であり、記録されるべき記録データ
のデータ量に応じて必要とされるインク量未満であると
推測される場合、警告状態が強制的に解除されて記録動
作が続行されても、インクの消費(インク残量の減少)
に応じてインク残量警告が強制的に解除されるごとに閾
値が変更されて警告が表示されるので記録動作途中のイ
ンク不足が回避されることとなる。
【0041】インクジェット記録装置2の制御ユニット
56における閾値設定部50および吐出回数算出部52
は、例えば、マイクロコンピュータにより構成される
が、かかるマイクロコンピュータが実行するプログラム
の一例を図5および図6に示されるフローチャートを参
照して説明する。なお、図5および図6においては、1
つのインクタンク部についての警告に関し、示されてい
る。従って、他のインクタンクについても同様な警告制
御が行われてもよい。また、図5および図6に示される
プログラムは、所定の周期的な割込み処理により、実行
されてもよく、あるいは、ヘッドの所定数の走査終了
時、または、1枚の用紙Paについての記録動作終了
時、さらにまた、回復処理が実行される時に、実行され
てもよい。
【0042】図5に示されるプログラムにおいて、閾値
設定部50は、スタート後、ステップ70において各種
のデータを取込み、ステップ71において、インク残量
判定部42からの判定出力に基づいてインクタンク部の
第2の部屋14A内にインクが残留しているか否かを判
断し、インクが残留していない場合、続くステップ72
においてリセット回数計数部48からのデータに基づい
て1つのインクタンク部についてのリセット指令回数が
零であるか否かを判断し、リセット指令回数が零である
場合、ステップ73に進み、閾値Fを設定して元に戻
る。
【0043】また、閾値設定部50は、ステップ71に
おいて、インクが残留している場合、ステップ73に進
み、閾値Fを設定して元に戻る。
【0044】さらに、閾値設定部50は、ステップ72
において、リセット指令回数が零でない場合、続くステ
ップ75において、リセット指令回数が1回目であるか
否かを判断し、リセット指令回数が1回目である場合、
ステップ76に進み、閾値Sを設定して元に戻り、リセ
ット指令回数が1回目でない場合、ステップ77に進
む。
【0045】閾値設定部50は、ステップ77におい
て、リセット指令回数が2回目であるか否かを判断し、
リセット指令回数が2回目以内である場合、続くステッ
プ78において、閾値Tを設定して元に戻り、リセット
指令回数が2回目を超え3回目以降である場合、ステッ
プ79に進み、閾値Mを設定して元に戻る。
【0046】図6においては、吐出回数算出部52は、
スタート後、ステップ80において、各種のデータを取
込み、続くステップ81において、インク残量判定部4
2からの判定出力に基づいてインクタンク部の第2の部
屋14A内にインクが残留しているか否かを判断し、イ
ンクが残留していない場合、ステップ82に進み、リセ
ット指令回数が零であるか否かを判断し、リセット指令
回数が零である場合、続くステップ83において、所定
の記録データに基づいて必要な吐出回数を算出し、元に
戻る。
【0047】また、吐出回数算出部52は、ステップ8
1において、インクが残留している場合、吐出回数値を
初期化して、元に戻る。
【0048】さらに、吐出回数算出部52は、ステップ
82において、リセット指令回数が零でない場合、ステ
ップ85において、吐出回数値を初期化して、ステップ
86に進み、所定の記録データに基づいて必要な吐出回
数を算出し、元に戻る。
【0049】上述の例においては、インクタンク部14
Y〜14Mは、それぞれ、吸収体28が内蔵される第1
の部屋14D、および、第2の部屋14Aから構成さ
れ、また、インク残量検出器18diを備えているが、
かかる例に限られることなく、インク残量検出器18d
iを備えず、かつ、各インクタンク部が、例えば、吸収
体が内蔵される1つの部屋からなるものであってもよ
い。
【0050】このような場合においては、インク残量判
定部42は、所定の記録モードにおいて、制御ユニット
20に順次供給されるべき所定量の各記録データに基づ
く必要な吐出回数に応じた消費インク量を算出する。ま
た、インク残量判定部42は、得られた消費インク量の
データとメモリ部26に記憶される各インクタンク部に
おける所定の最大累積吐出数についてのデータとに基づ
いて記録動作直前における各インクタンク部におけるイ
ンク残量を算出する。そして、インク残量判定部42
は、各インクタンク部におけるインク残量が、所定値未
満となるとき、そのインクタンク部が、空に近い状態で
あることをあらわす判定出力を閾値設定部50および吐
出回数算出部52に供給する。最大累積吐出数は、例え
ば、印刷品位を劣化させることなく、記録可能な吐出数
とされる。
【0051】閾値設定部50は、上述の例と同様に、イ
ンク残量判定部42からの判定出力が、供給されない場
合、あるいは、新たなインクタンクの交換の際、警告部
54において比較の基準となる閾値として最大値となる
吐出数に相当する閾値Fを設定する。新たなインクタン
クの好感の検出は、例えば、上述のように、バーコード
シンボル、バーコードリーダが用いられてもよい。
【0052】一方、閾値設定部50は、インク残量判定
部42からの判定出力が、供給される場合、リセット回
数計数部48からのデータに基づいて1つのインクタン
ク部についてのリセット指令回数が零である場合、上述
の閾値Fを設定し、リセット指令回数が1である場合、
閾値Fよりも小なる値である閾値Sを設定する。また、
閾値設定部50は、リセット指令回数が2以下である場
合、閾値Sよりも小なる値である閾値Tを設定し、リセ
ット指令回数が3を超える場合、閾値Tよりも小なる値
である閾値Mを設定する。なお、閾値S、閾値T、およ
び、閾値Mをあらわすデータの44からの読み出しのタ
イミングは、閾値Fをあらわすデータの読み出しのタイ
ミングに比して早いものとされる。また、リセット指令
回数が3を超える場合、リセット指令回数の増大に応じ
て閾値Mよりも小なる値が順次設定されてもよい。
【0053】吐出回数算出部52は、1つのインクタン
ク部についてインク残量判定部42からの判定出力が、
供給されない場合、吐出回数の計数値を初期化( クリ
ア) する。
【0054】一方、吐出回数算出部52は、1つのイン
クタンク部についてインク残量判定部42からの判定出
力が、供給される場合、リセット回数計数部48からの
データに基づいて1つのインクタンク部についてのリセ
ット指令回数が零であるとき、例えば、一走査分の記録
データDGに基づいて例えば、データ“1”を計数し現
時点から必要なインクの吐出数を演算し、その結果を過
去の累積値に加算する。また、吐出回数算出部52は、
1つのインクタンク部についてのリセット指令回数が1
以上となるとき、吐出回数の計数値を初期化した後、一
走査分の記録データDGに基づいて、例えば、データ
“1”を計数し、必要なインクの吐出数を演算し、過去
の累積値に加算する。吐出回数算出部52は、得られた
演算結果を表すデータを警告部54に供給する。
【0055】警告部54は、上述の例と同様に、閾値設
定部50から供給される閾値をあらわすデータ、およ
び、吐出回数算出部52から供給される必要なインクの
吐出数をあらわすデータに基づいて閾値とその吐出数と
を比較し、その吐出数が、閾値を超える場合、比較出力
として、警告をあらわすデータを表示信号形成部38に
供給する。
【0056】従って、かかる例においても、上述の例と
同様な作用効果が得られることとなる。
【0057】上述の例におけるインクタンク部内には、
各色のインクが貯留されるものであるが、必ずしもイン
クでなくともよく、例えば、インクを不溶化する処理液
であってもよいことは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る液体残量警告装置によれば、警告部が、閾値設定
部により設定された閾値、および、液体消費量算出部に
より算出された液体消費量に基づいて警告するととも
に、閾値設定部により変更された閾値、および、液体消
費量算出部により算出された液体消費量に基づいて警告
するので不所望な印刷不可能となる事態を回避すべく、
液体の補充の警告を液体の残量の減少に応じて複数回行
うことができる。従って、印刷品位の劣化した印刷を未
然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体残量警告装置の一例を備える
印刷システムにおける制御ブロックの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示される例における印刷システムの外観
を示す斜視図である。
【図3】図1に示される例に備えられるインクタンク部
および記録ヘッドを、キャリッジ部とともに示す断面図
である。
【図4】図3に示される例におけるインクタンク部およ
びキャリッジ部の一部を示す斜視図である。
【図5】図1に示される例における制御ユニット56の
閾値設定部が例えばマイクロコンピュータにより構成さ
れた場合、かかるマイクロコンピュータが実行するプロ
グラムの一例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示される例における制御ユニット56の
吐出回数算出部が例えばマイクロコンピュータにより構
成された場合、かかるマイクロコンピュータが実行する
プログラムの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 インクジェット記録装置 4 ホストコンピュータ 18di インク残量検出器 42 インク残量判定部 48 リセット回数計数部 50 閾値設定部 52 吐出回数算出部 54 警告部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録に用いられる液体が貯留される液体
    貯留部における液体の残量が所定値以下であることをあ
    らわす警告が行なわれる残量警告状態が、強制的に解除
    された回数を計数する警告回数計数部と、 前記警告に相当する液体残量の閾値を設定するととも
    に、前記警告回数計数部により計数された前記回数に応
    じて閾値を変更する閾値設定部と、 所定の記録動作開始時点からの前記液体の消費量の推定
    値を算出する液体消費量算出部と、 前記閾値設定部により設定された閾値、および、前記液
    体消費量算出部により算出された液体消費量に基づいて
    警告するとともに、前記閾値設定部により変更された閾
    値、および、前記液体消費量算出部により算出された液
    体消費量に基づいて警告する警告部と、 を具備して構成される液体残量警告装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値設定部は、前記警告回数計数部
    により計数された前記回数が増大するに従い、新たに設
    定されるべき前記閾値を減少させることを特徴とする請
    求項1記載の液体残量警告装置。
  3. 【請求項3】 前記液体消費量算出部は、記録動作に供
    される所定量の記録データに基づいて前記液体の消費量
    の推定値を算出することを特徴とする請求項1記載の液
    体残量警告装置。
  4. 【請求項4】 液体貯留部は、前記液体が吸収保持され
    る吸収体が収容される第1の部屋および該第1の部屋に
    連通し、該吸収体に吸収保持されるべき液体が収容され
    る第2の部屋を有することを特徴とする請求項1記載の
    液体残量警告装置。
  5. 【請求項5】 記録に用いられる液体が貯留される液体
    貯留部の該液体の残量を検出し、検出出力を送出する残
    留液体検出部と、 前記残留液体検出部からの検出出力に基づいて前記液体
    貯留部の液体の残量の有無を判定し、判定出力を送出す
    る液体残量判定部と、 前記液体貯留部における液体の残量が所定値以下である
    ことを警告する残量警告が強制的に解除された回数を計
    数する警告回数計数部と、 前記液体残量判定部からの判定出力に基づいて前記残量
    警告に相当する液体残量の閾値を設定するとともに、前
    記警告回数計数部により得られた前記回数に応じて閾値
    を変更する閾値設定部と、 前記残留液体検出部からの検出出力に応じて所定の記録
    動作開始時点からの前記液体の消費量の推定値を算出す
    る液体消費量算出部と、 前記閾値設定部により設定された閾値、および、前記液
    体消費量算出部により算出された液体消費量に基づいて
    警告するとともに、前記閾値設定部により変更された閾
    値、および、前記液体消費量算出部により算出された液
    体消費量に基づいて警告する警告部と、 を具備して構成される液体残量警告装置。
  6. 【請求項6】 前記閾値設定部は、前記警告回数計数部
    により得られた前記回数が増大するに従い、新たに設定
    されるべき前記閾値を減少させることを特徴とする請求
    項5記載の液体残量警告装置。
  7. 【請求項7】 前記液体消費量算出部は、記録動作に供
    される所定量の記録データに基づいて前記液体の消費量
    の推定値を算出することを特徴とする請求項5記載の液
    体残量警告装置。
  8. 【請求項8】 液体貯留部は、前記液体を吸収保持する
    吸収体により、該液体が貯留されていることを特徴とす
    る請求項5記載の液体残量警告装置。
  9. 【請求項9】 前記液体は、インクまたは該インクを不
    溶化する処理液であることを特徴とする請求項1または
    5記載の液体残量警告装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103282A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Canon Inc インクジェット記録装置およびその制御方法
US7802860B2 (en) 2006-03-13 2010-09-28 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for determining liquid depletion to maintain a pressure differential between an ink jet head and ink cartridge

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