JP2000246896A - インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2000246896A
JP2000246896A JP5444899A JP5444899A JP2000246896A JP 2000246896 A JP2000246896 A JP 2000246896A JP 5444899 A JP5444899 A JP 5444899A JP 5444899 A JP5444899 A JP 5444899A JP 2000246896 A JP2000246896 A JP 2000246896A
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ink
piezoelectric element
ink jet
jet recording
recording head
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Tetsuji Takahashi
哲司 高橋
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に良好なインク吐出特性でインクを吐出す
ることのできるインクジェット式記録ヘッド及びインク
ジェット式記録装置を提供する。 【解決手段】 流路形成基板10の圧電素子300と同
一面側の圧電素子300とは対向しない位置には圧力発
生室12と連通して各圧力発生室12にインクを供給す
るリザーバ21を画成するリザーバ形成基板20が接合
されると共に、流路形成基板10のリザーバ21に対向
する領域にはインク供給路51を介して圧力発生室12
に連通する連通部13が設けられ、インク供給路51に
対向する領域にはインク供給路51の一部を塞ぐと共に
圧電素子300とは独立して駆動される第2の圧電素子
330,340が片持ち梁状に設けられており、第2の
圧電素子330,340を駆動してインク供給連通路5
1の大きさを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
るノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構
成し、この振動板を介して圧電素子を設けて、圧電素子
の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式記
録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出するノズル開口と連通す
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧して
ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦
振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、た
わみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの
2種類が実用化されている。
【0003】前者は圧電素子の端面を振動板に当接させ
ることにより圧力発生室の容積を変化させることができ
て、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛
歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた
圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必
要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作
り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関
係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難
であるという問題がある。
【0005】一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消す
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案さ
れている。
【0006】これによれば圧電素子を振動板に貼付ける
作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、か
つ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばか
りでなく、圧電素子の厚みを薄くできて高速駆動が可能
になるという利点がある。
【0007】また、このようなインクジェット式記録ヘ
ッドでは、一般に、各圧力発生室の共通のインク室とな
るリザーバが設けられており、このリザーバから各圧力
発生室にインクが供給される。また、このリザーバと圧
力発生室との間には、一端が圧力発生室に連通され且つ
圧力発生室よりも流路の狭いインク供給路が形成されて
おり、このインク供給路によって圧力発生室に流入する
インクの流路抵抗を一定に保持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構造では、インク供給路の大きさでインク流量が
調整されている。したがって、インク供給路の大きさは
一定であるため、所定の駆動条件下のみでしか、インク
速度及びインク吐出量等の所望の吐出特性が得られない
という問題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、常に良
好なインク吐出特性でインクを吐出することのできるイ
ンクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装
置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室が
画成される流路形成基板と、前記流路形成基板の一方面
に振動板を介して設けられ且つ少なくとも下電極、圧電
体層及び上電極を有する圧電素子を具備するインクジェ
ット式記録ヘッドにおいて、前記流路形成基板の前記圧
電素子と同一面側の当該圧電素子とは対向しない位置に
は前記圧力発生室と連通して各圧力発生室にインクを供
給するリザーバを画成するリザーバ形成基板が接合され
ると共に前記流路形成基板の前記リザーバに対向する領
域には前記圧力発生室に連通する連通部が設けられ、前
記リザーバと前記連通部とを連通するインク供給連通路
には前記圧電素子とは独立して駆動される片持ち梁状の
第2の圧電素子が前記インク供給連通路の少なくとも一
部を塞ぐように設けられていることを特徴とするインク
ジェット式記録ヘッドにある。
【0011】かかる第1の態様では、第2の圧電素子を
駆動して片持ち梁の先端部を変形することにより、イン
ク供給連通路を塞ぐ面積を変化させ流路面積を調整する
ことができる。
【0012】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記インク供給連通路には、一対の第2の圧電素子
がそれぞれの先端部が相対向するように設けられている
ことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0013】かかる第2の態様では、駆動により片持ち
梁状の一対の第2の圧電素子の先端部が変形し、インク
供給連通路の流路面積を広い範囲で調整することができ
る。
【0014】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧力発生室と前記連通部とは、流路の狭
いインク供給路を介して連通されていることを特徴とす
るインクジェット式記録ヘッドにある。
【0015】かかる第3の態様では、インク供給連通路
が圧力発生室とは異なる位置に設けられているため、イ
ンク吐出への悪影響を防止することができる。
【0016】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記連通部が前記ノズル開口とは反対側の前記圧力
発生室の長手方向端部に設けられていることを特徴とす
るインクジェット式記録ヘッドにある。
【0017】かかる第4の態様では、ノズル開口とは離
れた位置にインク供給連通路が設けられているため、イ
ンク吐出への悪影響を確実に防止することができる。
【0018】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記リザーバに対向する領域の前記第
2の圧電素子は、絶縁膜によって覆われていることを特
徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0019】かかる第5の態様では、第2の圧電素子に
インクが外部と遮断され、インクによる第2の圧電素子
の不良を防止することができる。
【0020】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記第2の圧電素子は、前記インク供
給連通路の流路面積を制御するために駆動されることを
特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0021】かかる第6の態様では、圧電素子の駆動に
よる圧力発生室内の圧力を調整でき、インク吐出速度及
び吐出量を調整することができる。
【0022】本発明の第7の態様は、第6の態様におい
て、前記インク供給連通路近傍の環境温度を検出する検
出手段を有し、前記第2の圧電素子は、前記検出手段の
検出結果に基づいて駆動されることを特徴とするインク
ジェット式記録ヘッドにある。
【0023】かかる第7の態様では、環境温度に伴うイ
ンクの粘度の変化に応じてインク供給連通路の流路面積
が調整され、常に均一な大きさのインク滴が吐出され
る。
【0024】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板
に異方性エッチングにより形成され、前記圧電素子の各
層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたものであ
ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
【0025】かかる第8の態様では、高密度のノズル開
口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ比
較的容易に製造することができる。
【0026】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
の態様のインクジェット式記録ヘッドを具備することを
特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0027】かかる第9の態様では、ヘッドの信頼性を
向上したインクジェット式記録装置を実現することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0029】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解視図で
あり、図2は、図1の平面図及び断面図である。
【0030】図示するように、流路形成基板10は、本
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
【0031】流路形成基板10の一方の面は開口面とな
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成され
ている。
【0032】一方、流路形成基板10の開口面には、シ
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12が幅
方向に並設され、各圧力発生室12の長手方向一端部側
には、それぞれ連通部13が形成されており、各圧力発
生室12とインク供給路14を介して連通されている。
この連通部13は、後述するリザーバ形成基板に設けら
れるリザーバ21とインク供給路14を介して圧力発生
室12とを接続するための中継室である。
【0033】ここで、異方性エッチングは、シリコン単
結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々
に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面
と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且
つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(1
11)面とが出現し、(110)面のエッチングレート
と比較して(111)面のエッチングレートが約1/1
80であるという性質を利用して行われるものである。
かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(11
1)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成され
る平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行う
ことができ、圧力発生室12を高密度に配列することが
できる。
【0034】本実施形態では、各圧力発生室12の長辺
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、
シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵
される量がきわめて小さい。また、各圧力発生室12の
一端に連通する各インク供給路14は、シリコン単結晶
基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハーフエッチン
グ)することにより、圧力発生室12より浅く形成され
ている。なお、ハーフエッチングは、エッチング時間の
調整により行われる。
【0035】また、流路形成基板10の開口面側には、
各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通
するノズル開口15が穿設されたノズルプレート16が
接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。な
お、ノズルプレート16は、厚さが例えば、0.1〜1
mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜
4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、又
は不錆鋼などからなる。ノズルプレート16は、一方の
面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコン
単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も果
たす。
【0036】ここで、インク滴吐出圧力をインクに与え
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口15の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口15は数十μmの直径で精度よく形成する必要
がある。
【0037】また、流路形成基板10の各圧力発生室1
2に連通される連通部13とリザーバ形成基板20のリ
ザーバ21とは、連通部13に対向する領域に設けられ
たインク供給連通路51によって連通され、インクはこ
のインク供給連通路51を介してリザーバ21から各連
通部13に分配され、さらにインク供給路14を介して
圧力発生室12に供給される。
【0038】リザーバ形成基板20は、複数の圧力発生
室12の共通のインク室であるリザーバ21を有し、流
路形成基板10の圧電素子300側に、この圧電素子3
00とは対向しない位置に接合されている。また、この
リザーバ21は、リザーバ形成基板20を厚さ方向に貫
通して圧力発生室12の並設方向に亘って形成されてお
り、上述のようにインク供給連通路51を介して流路形
成基板10の連通部13と連通されている。
【0039】さらに、このリザーバ形成基板20には、
封止膜31及び固定板32とからなるコンプライアンス
基板30が接合されている。ここで、封止膜31は、剛
性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmの
ポリフェニレンスルフィド(PPS)フィルム)からな
り、この封止膜31によってリザーバ21の一方面が封
止されている。また、固定板32は、金属等の硬質の材
料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)
等)で形成される。この固定板32のリザーバ21に対
向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部33
となっているため、リザーバ21の一方面は可撓性を有
する封止膜31のみで封止され、内部圧力の変化によっ
て変形可能となっている。
【0040】また、このリザーバ21の長手方向略中央
部外側のコンプライアンス基板30上には、インクカー
トリッジ等のインク供給手段からインクを供給するため
のインク導入口25が形成されており、リザーバ形成基
板20にはインク導入口25とリザーバ21の側壁とを
連通するインク導入路26が設けられている。そして、
これらインク導入口25及びインク導入路26を介して
インク供給手段からリザーバ21にインクが供給され
る。
【0041】一方、流路形成基板10の開口面とは反対
側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.2μm
の下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜
70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80と
が、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子30
0を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極
膜60、圧電体膜70、及び上電極膜80を含む部分を
いう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極
を共通電極とし、他方の電極及び圧電体膜70を各圧力
発生室12毎にパターニングして構成する。そして、こ
こではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体
膜70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電
歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施
形態では、下電極膜60を圧電素子300の共通電極と
し、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としてい
るが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障は
ない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体
能動部が形成されていることになる。また、ここでは、
圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位
が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称す
る。なお、上述した例では、弾性膜50及び下電極膜6
0が振動板として作用するが、下電極膜が弾性膜を兼ね
るようにしてもよい。
【0042】また、リザーバ形成基板20のリザーバ2
1と流路形成基板10の連通部13とを連通するインク
供給連通路51内には、このインク供給連通路51の少
なくとも一部を塞ぐように、一対の第2の圧電素子33
0及び340が設けられている。これら一対の第2の圧
電素子330及び340は、インク供給連通路51の開
口面積を調整するためのものであり、本実施形態では、
インク供給連通路51に対向する領域に片持ち梁状にそ
れぞれの先端部が所定の間隔で相対向するように圧電素
子300の長手方向に沿って設けられている。
【0043】ここで、シリコン単結晶基板からなる流路
形成基板10上に、圧電素子300及び第2の圧電素子
330及び340等を形成するプロセスを図3及び図4
を参照しながら説明する。
【0044】まず、図3(a)に示すように、流路形成
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
【0045】次に、図3(b)に示すように、スパッタ
リングで下電極膜60を形成する。下電極膜60の材料
としては、白金等が好適である。これは、スパッタリン
グ法やゾル−ゲル法で成膜する後述の圧電体膜70は、
成膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜10
00℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるか
らである。すなわち、下電極膜60の材料は、このよう
な高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければなら
ず、殊に、圧電体膜70としてチタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)を用いた場合には、酸化鉛の拡散による導電
性の変化が少ないことが望ましく、これらの理由から白
金が好適である。
【0046】次に、図3(c)に示すように、圧電体膜
70を成膜する。本実施形態では、金属有機物を溶媒に
溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、
さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体
膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて形成し
た。圧電体膜70の材料としては、チタン酸ジルコン酸
鉛系の材料がインクジェット式記録ヘッドに使用する場
合には好適である。なお、この圧電体膜70の成膜方法
は、特に限定されず、例えば、スパッタリング法で形成
してもよい。
【0047】さらに、ゾル−ゲル法又はスパッタリング
法等によりチタン酸ジルコン酸鉛の前駆体膜を形成後、
アルカリ水溶液中での高圧処理法にて低温で結晶成長さ
せる方法を用いてもよい。
【0048】次に、図3(d)に示すように、上電極膜
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、アルミニウム、金、ニッケル、白金等の多
くの金属や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態
では、白金をスパッタリングにより成膜している。
【0049】次に、図4(a)に示すように、圧電体膜
70及び上電極膜80のみをエッチングして各圧力発生
室12に対応する領域に圧電素子300をパターニング
すると共に、各連通部13に対応する領域に第2の圧電
素子330及び340をパターニングする。さらに、第
2の圧電素子330及び340の間と片持ち梁の固定端
部を除く第2の圧電素子の周囲の下電極膜60及び弾性
膜50をパターニングにより除去することによりインク
供給連通路51を形成する。
【0050】次いで、図4(b)に示すように、圧電素
子300及び第2の圧電素子330及び340の上電極
膜80の周縁部及び圧電体膜70の側面を覆うように絶
縁体層90を形成する。
【0051】次に、図4(c)に示すように、圧電体能
動部320の上電極膜80の長手方向端部の絶縁体層9
0の一部をパターニングしてコンタクトホール90aを
形成する。また、第2の圧電素子330及び340の所
定位置、例えば、本実施形態では、連通部13の周壁に
対向する領域にそれぞれコンタクトホール90b及び9
0cを形成する。さらに、導電体層を全面に成膜した
後、パターニングすることによりリード電極100及び
110を形成する。圧電素子300に形成されたリード
電極100の一端はコンタクトホール90aを介して圧
電体能動部320の上電極膜80と接続され、他端は図
示しない外部配線と接続される。また、第2の圧電素子
330及び340に形成されたリード電極110は、両
端がそれぞれコンタクトホール90b及び90cを介し
て各第2の圧電素子330及び340の上電極膜80と
接続される。なお、このリード電極100及び110
は、駆動信号を上電極膜80に確実に供給できる程度に
可及的に狭い幅となるように形成されている。
【0052】次いで、図4(d)に示すように、第2の
圧電素子330及び340の上面及び側面を覆うように
第2の絶縁体層95を形成する。この第2の絶縁体層9
5は、第2の圧電素子330及び340を構成する各層
をインクから保護する目的で形成されるものであり、各
第2の圧電素子330及び340のインク供給連通路5
1側の側面もこの第2の絶縁体層95によって確実に覆
われるようにする。
【0053】以上が膜形成プロセスである。このように
して膜形成を行った後、図4(e)に示すように、前述
したアルカリ溶液によるシリコン単結晶基板の異方性エ
ッチングを行い、圧力発生室12及び連通部13等を形
成する。なお、以上説明した一連の膜形成及び異方性エ
ッチングは、一枚のウェハ上に多数のチップを同時に形
成し、プロセス終了後、図1に示すような一つのチップ
サイズの流路形成基板10毎に分割する。また、分割し
た流路形成基板10を、リザーバ形成基板20及びコン
プライアンス基板と順次接着して一体化し、インクジェ
ット式記録ヘッドとする。
【0054】また、このように構成したインクジェット
ヘッドは、図示しない外部インク供給手段と接続したイ
ンク導入口25からインクを取り込み、リザーバ21か
らノズル開口15に至るまで内部をインクで満たす。そ
の際、本実施形態では、詳しくは後述するように、圧力
発生室12に流入するインクの流路抵抗が最適となるよ
うに、第2の圧電素子330及び340を駆動すること
によってインク供給連通路51の開口面積を調整してい
る。また、圧力発生室12内にインクを満たした後、図
示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、圧電素
子の上電極膜80と下電極膜60との間に電圧を印加
し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体膜70をたわ
み変形させることにより、圧力発生室12内の圧力が高
まりノズル開口15からインク滴が吐出する。
【0055】このように形成されたインクジェット式記
録ヘッドにおける圧力発生室12及び連通部13と圧電
素子300及び第2の圧電素子330,340との位置
関係を示す要部平面及び断面を図5に示す。
【0056】本実施形態では、上述のように各圧力発生
室12に対応する領域には、圧電素子300が形成さ
れ、図5に示すように、各圧力発生室12毎に連通する
連通部13とリザーバ21とを連通するインク供給連通
路51内には、一対の第2の圧電素子330及び340
が、それぞれの先端部が相対向するように圧電素子30
0の長手方向に沿って設けられている。これらの第2の
圧電素子330及び340は、それぞれ、連通部13に
対向する領域の外側から連通部13に対向する領域に張
り出した片持ち梁状に設けられている。したがって、第
2の圧電素子330及び340の固定端部を除く周囲の
隙間が、リザーバ21と連通部13とを連通する開口面
積となる。
【0057】また、これらの第2の圧電素子330及び
340は、圧電素子300と同一層からなるが圧電素子
300とは独立して駆動される。例えば、本実施形態で
は、上電極膜80及び圧電体層70をパターニングする
ことにより、圧電素子300と第2の圧電素子330及
び340とが分離されている。そして、これら第2の圧
電素子330及び340は、圧電素子300と同様に下
電極膜60が共通電極となっており、上電極膜80がそ
れぞれの第2の圧電素子の個別電極となっている。ま
た、第2の圧電素子330及び340の上電極膜80
は、その外側に位置する第2の圧電素子330の圧電体
膜70及び上電極膜80が流路形成基板10の端部近傍
まで延設されて上電極膜80が図示しない外部配線と接
続されている。さらに、各連通部13に対応する領域の
第2の圧電素子330及び340の上電極膜80同士が
絶縁体層90のコンタクトホール90b及び90cを介
して、連通部13の周囲に延設されたリード電極110
によって接続されている。したがって、外部の駆動回路
から外側に位置する第2の圧電素子330に電圧が供給
されることにより、リード電極110を介して第2の圧
電素子340も共に電圧が供給される。
【0058】なお、これらの第2の圧電素子330及び
340は、一部がインク内に位置することになるが、少
なくともリザーバ21内の第2の圧電素子330及び3
40は、第2の絶縁体層95によって完全に覆われてお
り、インクの付着によるショート等の不良の発生を防止
している。
【0059】このような第2の圧電素子330及び34
0に電圧が印加されると、第2の圧電素子330及び3
40は、それぞれ片持ち梁状に設けられているため、図
6に示すように、それぞれの先端部が反り上がる。これ
により、第2の圧電素子330及び340の周囲の隙
間、すなわちインク供給連通路51の開口面積が拡大さ
れ、リザーバ21から連通部13に供給されるインク流
量が増加する。
【0060】また、このような第2の圧電素子330及
び340の駆動時期は、特に限定されないが、本実施形
態では、リザーバ21からインク供給連通路51を介し
て各圧力発生室12に供給されるとき、すなわち、イン
ク滴を吐出するために圧電素子300が駆動されて元に
戻るときに、各圧電素子300の駆動に同期して駆動す
るようにした。これにより、インク供給連通路51を通
過するインクの流路抵抗が常に最適な状態に調整され、
リザーバ21から圧力発生室12へのインク供給がスム
ーズに行われる。
【0061】また、本実施形態では、第2の圧電素子3
30及び340を、圧力発生室12にインクが流入され
るときだけ駆動するようにした。したがって、ノズル開
口からインクを吐出する際には、インク供給連通路51
が、最も狭い状態となっているため、圧電素子300の
駆動による圧力の逃げを最小限とすることができ、イン
ク吐出速度及びインク吐出量を向上することができる。
【0062】なお、本実施形態では、圧力発生室12に
インクが供給される際に第2の圧電素子330及び34
0を駆動してインク供給連通路51を大きくするように
したが、これに限定されず、勿論インク吐出の際にも、
第2の圧電素子300及び340を駆動するようにして
もよい。
【0063】また、第2の圧電素子330及び340の
駆動電圧等の条件は、特に限定されないが、それぞれの
駆動条件で最適な流路抵抗となるようにすればよい。ま
た、例えば、第2の圧電素子330及び340の駆動条
件を、圧電素子300の駆動電圧等の駆動条件に基づい
て、適宜変更するようにしてもよく、これにより、常に
最適な流路抵抗とすることができる。
【0064】さらに、第2の圧電素子330及び340
の駆動条件を制御することにより、製品完成後に流路抵
抗を調整することができるという利点がある。
【0065】また、これら第2の圧電素子330及び3
40によってインク供給連通路51の大きさを制御し
て、吐出されるインク滴の大小の打ちわけを行うことも
できる。例えば、圧電素子300を駆動してインクを吐
出させる際、第2の圧電素子330及び340を駆動さ
せて、インク供給連通路51を拡大した状態で圧電素子
300を駆動させると、圧電素子300の変形によって
発生する圧力の一部がリザーバ21方向に逃げてしまう
ため、ノズル開口15から吐出されるインク吐出量が減
少し小さいインク滴となる。一方、上述のように、第2
の圧電素子330及び340の駆動を解除してインク供
給連通路51の開口面積を狭くした状態でインクを吐出
すると圧力の逃げが減少して、インク吐出量は第2の圧
電素子330及び340を駆動させたままの場合よりも
インク吐出量が増加し、相対的に大きいインク滴とな
る。このように、第2の圧電素子330及び340によ
ってインク吐出時の圧力の逃げを制御することにより、
インク吐出量を調整することができる。すなわち、イン
ク滴の大小の打ち分けを行うことができる。
【0066】また、環境温度の変化に伴って、インクの
粘度が変化してインク吐出特性が変化する場合がある。
そこで、これに対応して、例えば、インク供給連通路5
1近傍の環境温度を検出する検出手段を設け、この検出
手段の検出結果に基づいて第2の圧電素子330及び3
40の駆動条件を決定して、適宜変更するようにしても
よい。これにより、環境温度、すなわちインクの粘度に
関係なく、常に良好なインク吐出を行うことができる。
【0067】なお、上述の実施形態では、各第2の圧電
素子330及び340の駆動をそれに対応した圧電素子
300の駆動に同期して行うようにしたが、これに限定
されず、圧電素子300の駆動条件に関係なく、例え
ば、印刷時等に全ての第2の圧電素子330及び340
を所定条件で駆動するようにしてもよい。
【0068】また、本実施形態では、第2の圧電素子3
30及び340を、上方に変形させるようにしたが、こ
れに限定されず、例えば、第2の絶縁体膜95等の応力
又は膜厚を変化させて、下方に変形させるようにしても
よい。
【0069】また、本実施形態では、圧電素子300と
第2の圧電素子330及び340とを上電極膜80及び
圧電体膜70をパターニングすることにより分離してい
るが、これに限定されず、少なくとも上電極膜80をパ
ターニングすることにより分離するようにしてもよい。
【0070】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的
構成は上述したものに限定されるものではない。
【0071】例えば、上述の実施形態では、リザーバ2
1と圧力発生室12と連通部13とをインク供給路14
で連通するようにしたが、これに限定されず、例えば、
図7に示すように、流路形成基板10にインク供給路1
4を設けずに、圧力発生室12の長手方向端部の一部が
連通部13Aとなるようにし、この連通部13Aとリザ
ーバ21とをインク供給連通路51で連通するようにし
てもよい。また、上述の実施形態では、一対の第2の圧
電素子330及び340を先端部が相対向して設けるよ
うにしたが、これに限定されず、例えば、第2の圧電素
子330Aを一方側のみに設けるようにしてもよい。こ
のような構成によっても、勿論、上述の実施形態と同様
な効果が得られる。
【0072】また、例えば、上述の実施形態では、リザ
ーバ形成基板20を連通部13に対向する領域のみに設
けるようにしたが、これに限定されず、例えば、図8に
示すように、リザーバ形成基板20に、圧電素子300
の運動を阻害しない程度の空間を確保した状態でその空
間を密封可能な圧電素子保持部24を一体的に設け、圧
電素子300の少なくとも圧電体能動部320をこの圧
電素子保持部24内に密封するようにしてもよい。これ
により、圧電素子300を外部環境と遮断して、水分等
の外部環境による圧電素子300の破壊を防止すること
ができ、ヘッドの耐久性を向上することができる。
【0073】なお、上述の各実施形態では、成膜及びリ
ソグラフィプロセスを応用して製造される薄膜型のイン
クジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定
されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付も
しくはスクリーン印刷等により圧電体膜を形成するもの
等各種構造のインクジェット式記録ヘッドにも本発明を
採用することができる。
【0074】このように、本発明は、その趣旨に反しな
い限り、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドに応
用することができる。
【0075】また、これら各実施形態のインクジェット
式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するイン
ク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成し
て、インクジェット式記録装置に搭載される。図9は、
そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図であ
る。
【0076】図9に示すように、インクジェット式記録
ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、イ
ンク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着
脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1
Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けら
れたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられてい
る。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、
それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物
を吐出するものとしている。
【0077】そして、駆動モータ6の駆動力が図示しな
い複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリ
ッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及
び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿っ
て移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ3に沿
ってプラテン8が設けられている。このプラテン8は図
示しない紙送りモータの駆動力により回転できるように
なっており、給紙ローラなどにより給紙された紙等の記
録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられ
て搬送されるようになっている。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、リザー
バと連通部との間に、これらを連通するインク供給連通
路の開口面積を変化させるための第2の圧電素子を設け
るようにした。これにより、圧電素子の駆動条件等に応
じてインク供給連通路の開口面積を変化させることがで
き、圧力発生室に供給するインク流量を常に最適な状態
とすることができる。また、ノズルからインクを吐出す
る際にインク供給連通路の開口面積を変化させることに
よりインク吐出量を調整することもでき、大小のインク
滴の打ち分けを行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドを示す図であり、図1の平面図及び断面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態1の薄膜製造工程を示す断面
図である。
【図4】本発明の実施形態1の薄膜製造工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの要部を示す平面図及び断面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの要部を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係るインクジェット式
記録ヘッドを示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係るインクジェット式
記録ヘッドを示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の概略図である。
【符号の説明】
10 流路形成基板 12 圧力発生室 15 ノズル開口 50 弾性膜 51 インク供給連通路 60 下電極膜 70 圧電体膜 80 上電極膜 300 圧電素子 320 圧電体能動部 330,340 第2の圧電素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口に連通する圧力発生室が画成
    される流路形成基板と、前記流路形成基板の一方面に振
    動板を介して設けられ且つ少なくとも下電極、圧電体層
    及び上電極を有する圧電素子を具備するインクジェット
    式記録ヘッドにおいて、 前記流路形成基板の前記圧電素子と同一面側の当該圧電
    素子とは対向しない位置には前記圧力発生室と連通して
    各圧力発生室にインクを供給するリザーバを画成するリ
    ザーバ形成基板が接合されると共に前記流路形成基板の
    前記リザーバに対向する領域には前記圧力発生室に連通
    する連通部が設けられ、前記リザーバと前記連通部とを
    連通するインク供給連通路には前記圧電素子とは独立し
    て駆動される片持ち梁状の第2の圧電素子が前記インク
    供給連通路の少なくとも一部を塞ぐように設けられてい
    ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インク供給連通
    路には、一対の第2の圧電素子が、それぞれの先端部が
    相対向するように設けられていることを特徴とするイン
    クジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記圧力発生
    室と前記連通部とは、流路の狭いインク供給路を介して
    連通されていることを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記連通部が前記ノ
    ズル開口とは反対側の前記圧力発生室の長手方向端部に
    設けられていることを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記リ
    ザーバに対向する領域の前記第2の圧電素子は、絶縁膜
    によって覆われていることを特徴とするインクジェット
    式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記第
    2の圧電素子は、前記インク供給連通路の流路面積を制
    御するために駆動されることを特徴とするインクジェッ
    ト式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記インク供給連通
    路近傍の環境温度を検出する検出手段を有し、前記第2
    の圧電素子は、前記検出手段の検出結果に基づいて駆動
    されることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記圧
    力発生室がシリコン単結晶基板に異方性エッチングによ
    り形成され、前記圧電素子の各層が成膜及びリソグラフ
    ィ法により形成されたものであることを特徴とするイン
    クジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかのインクジェット
    式記録ヘッドを具備することを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
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