JP2000246509A - 硬質被覆層がすぐれた耐初期チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製スローアウエイ切削チップ - Google Patents

硬質被覆層がすぐれた耐初期チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製スローアウエイ切削チップ

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JP2000246509A
JP2000246509A JP5350299A JP5350299A JP2000246509A JP 2000246509 A JP2000246509 A JP 2000246509A JP 5350299 A JP5350299 A JP 5350299A JP 5350299 A JP5350299 A JP 5350299A JP 2000246509 A JP2000246509 A JP 2000246509A
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Akira Osada
晃 長田
Keiji Nakamura
惠滋 中村
Kunihiro Endo
邦博 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質被覆層がすぐれた耐初期チッピング性を
発揮する表面被覆超硬合金製切削チップを提供する。 【解決手段】 表面被覆超硬合金製切削チップが、WC
基超硬合金基体の表面に、(a)1.5〜20μmの平
均層厚を有し、かつTiC層、TiN層、TiCN層、
Ti2 3 層、TiCO層、TiNO層、およびTiC
NO層のうちの1種または2種以上からなるTi化合物
層の内層と、(b)1〜20μmの平均層厚を有し、か
つ表面側に、表面から前記1〜20μmの平均層厚の1
0〜30%に相当する深さに亘って、Al2 3 の素地
に、Al2 3 との合量に占める割合で、0.5〜7重
量%のZrO2 が分散分布した組織を有する靭性化帯域
が存在し、残りの基体側が実質的にAl2 3 からなる
外層と、(c)必要に応じて0.1〜5μmの平均層厚
を有するTiN層の最外層と、で構成された硬質被覆層
を3〜35μmの全体平均層厚で化学蒸着および/また
は物理蒸着してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切削開始時に最
初に被削材と当接する硬質被覆層の外層である酸化アル
ミニウム(以下、Al23 で示す)層がすぐれた耐チ
ッピング性(耐初期チッピング性)を示し、これによっ
て例えば鋼の断続切削を高送りや高切り込みなどの重切
削条件で行っても、切刃にチッピング(微小欠け)が発
生するのが防止され、すぐれた切削性能を長期に亘って
発揮するようになる表面被覆超硬合金製スローアウエイ
切削チップ(以下、被覆超硬チップという)に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、炭化タングステン基超硬
合金基体(以下、超硬基体という)の表面に、(a)
1.5〜20μmの平均層厚を有し、かつ炭化チタン
(以下、TiCで示す)層、窒化チタン(以下、同じく
TiNで示す)層、炭窒化チタン(以下、TiCNで示
す)層、酸化チタン(以下、Ti2 3 で示す)層、炭
酸化チタン(以下、TiCOで示す)層、窒酸化チタン
(以下、TiNOで示す)層、および炭窒酸化チタン
(以下、TiCNOで示す)層のうちの1種または2種
以上からなるTi化合物層の内層と、(b) 1〜20
μmの平均層厚を有するAl23 層の外層と、(c)
さらに必要に応じて自身のもつ黄金色の色調を利用し
て被覆超硬チップの使用前後を識別する目的で形成され
る、0.1〜5μmの平均層厚を有するTiN層の最外
層と、で構成された硬質被覆層を3〜35μmの全体平
均層厚で化学蒸着および/または物理蒸着してなる被覆
超硬チップが知られており、またこの被覆超硬チップが
鋼や鋳鉄などの連続切削や断続切削に用いられることも
知られている。また、一般に上記の被覆超硬チップの硬
質被覆層を構成するTi化合物層およびAl23 層が
粒状結晶組織を有し、かつ前記Al23 層はα型結晶
構造をもつものやκ型結晶構造をもつものなどが広く実
用に供されることも良く知られており、さらに例えば特
開平6−8010号公報や特開平7−328808号公
報に記載されるように、前記Ti化合物層を構成するT
iCN層を、層自身の靭性向上を目的として、通常の化
学蒸着装置にて、反応ガスとして有機炭窒化物を含む混
合ガスを使用し、700〜950℃の中温温度域で化学
蒸着することにより形成して縦長成長結晶組織をもつよ
うにすることも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
に対する省力化および省エネ化の要求は強く、これに伴
い、被覆超硬チップには切削条件に影響されない汎用性
が求められる傾向にある。しかし上記の従来被覆超硬チ
ップにおいては、これを構成する硬質被覆層の外層であ
るAl2 3 層は、耐酸化性および熱的安定性にすぐ
れ、さらに高硬度を有することから、所定の耐摩耗性を
確保するには硬質被覆層の構成層として不可欠である
が、反面脆い性質をもつものであるため、これを特に断
続切削を高送りや高切り込みなどの重切削条件で行う切
削に用いると、切削開始直後、切刃にチッピングが発生
し易く、これが原因で、比較的短時間で使用寿命に至る
のが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来被覆超硬チップを構
成する硬質被覆層の外層であるAl2 3 層に着目し、
特にこれの切削開始初期の耐チッピング性向上を図るべ
く研究を行った結果、 (a)被覆超硬チップの硬質被覆層を構成するAl2
3 層に、表面から層厚の10〜30%に相当する深さに
亘って、Al2 3 の素地に、Al2 3 との合量に占
める割合で、0.5〜7重量%の酸化ジルコニウム(以
下、ZrO2 で示す)が分散分布した組織を有する帯域
を形成すると、前記ZrO2 によってもたらされる靭性
化で、この帯域が切削開始直後における被削材との当接
に伴って生じる強い衝撃を吸収し、かつ被削材との接触
抵抗を緩和することから、切刃のチッピング発生が抑制
されるようになること。 (b)上記の被覆超硬チッブの硬質被覆層を構成するA
2 3 層は、通常の化学蒸着装置にて、例えば、反応
ガス組成(容量%で、以下同じ)、 AlCl3 :1〜10%、 CO2 :3〜10%、 H2 S:0.02〜2%、 HCl:0.5〜5%、 H2 :残り、 反応雰囲気温度:1000〜1050℃、 反応雰囲気圧力:40〜400Torr、 の条件で形成されるが、上記の反応ガスにZrCl4
加えて、反応ガス組成を、例えば、 AlCl3 :1〜10%、 CO2 :3〜10%、 H2 S:0.02〜2%、 HCl:0.5〜5%、 ZrCl4 :0.05〜3%、 H2 :残り、 とし、反応雰囲気温度および反応雰囲気圧力は同じ条件
として化学蒸着を行うと、Al2 3 の素地に、微細な
ZrO2 が分散分布した組織を有する靭性化潤滑化帯域
が形成されるようになり、この場合ZrO2 の割合は上
記の条件を調整することにより所望の割合に設定できる
こと。以上(a)および(b)に示される研究結果を得
たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、超硬基体の表面に、(a) 1.
5〜20μmの平均層厚を有し、かつTiC層、TiN
層、TiCN層、Ti2 3 層、TiCO層、TiNO
層、およびTiCNO層のうちの1種または2種以上か
らなるTi化合物層の内層と、(b) 1〜20μmの
平均層厚を有し、かつ表面側に、表面から前記1〜20
μmの平均層厚の10〜30%に相当する深さに亘っ
て、Al2 3 の素地に、Al2 3 との合量に占める
割合で、0.5〜7重量%のZrO2 が分散分布した組
織を有する靭性化帯域が存在し、残りの基体側が実質的
にAl2 3 からなる外層と、(c) 必要に応じて
0.1〜5μmの平均層厚を有するTiN層の最外層
と、で構成された硬質被覆層を3〜35μmの全体平均
層厚で化学蒸着および/または物理蒸着してなる、硬質
被覆層がすぐれた耐初期チッピング性を発揮する被覆超
硬チップに特徴を有するものである。
【0006】つぎに、この発明の被覆超硬チップにおい
て、硬質被覆層に関して、上記の通りに数値限定した理
由を以下に説明する。 (a) 靭性化帯域の深さ その深さが、外層の平均層厚の10%未満では、所望の
すぐれた耐初期チッピング性を確保することができず、
この結果重切削条件での断続切削では切刃にチッピング
が発生するのが避けられず、一方その深さが、同30%
を越えると、相対的に基体側のAl2 3 部分の層厚が
薄くなり過ぎてしまい、所望の耐摩耗性を確保すること
ができなくなることから、その深さを外層の平均層厚の
10〜30%、望ましくは15〜25%と定めた。
【0007】(b) 靭性化帯域おけるZrO2 の分布
割合 上述の通りAl2 3 の素地に微細なZrO2 を分散分
布させることで靭性を具備するようになった帯域を外層
の表面側に形成することによって硬質被覆層はすぐれた
耐初期チッピング性を示すようになり、特に断続切削を
重切削条件で行った場合にも、切削開始直後、切刃にチ
ッピングが発生するのが著しく抑制されるようようにな
るが、所望のすぐれた耐初期チッピング性を確保するた
めには、その分布割合がいずれも0.5重量%以上の割
合で存在する必要があり、一方その分布割合がそれぞれ
7重量%を越えると、切刃面における切削開始直後にお
ける耐摩耗性に低下傾向が現れるようになることから、
その分布割合を0.5〜7重量%、望ましくは2〜5重
量%と定めた。
【0008】(c) 外層の平均層厚 外層には、上記の通り表面側の靭性化帯域によってすぐ
れた耐初期チッピング性を確保し、残りの基体側のAl
2 3 によってすぐれた耐酸化性および熱的安定性、さ
らに高硬度を確保し、もって硬質被覆層の耐摩耗性向上
に寄与する作用があるが、その層厚が1μm未満では、
前記作用に所望の効果が得られず、一方その層厚が20
μmを越えると、切刃にチッピングが発生し易くなるこ
とから、その層厚を1〜20μm、望ましくは3〜12
μmと定めた。
【0009】(d) 内層であるTi化合物層の平均層
厚 Ti化合物層には、硬質被覆層の構成層相互間の密着性
を向上させると共に、靭性を向上させ、さらに前記Ti
化合物層を構成するTiCN層が縦長成長結晶組織をも
つ場合には、硬質被覆層の一段の靭性向上に寄与する
が、その層厚が1.5μm未満では、前記作用に所望の
向上効果が得られず、一方その層厚が20μmを越える
と、耐摩耗性が急激に低下するようになることから、そ
の層厚を1.5〜20μm、望ましくは5〜12μmと
定めた。
【0010】(e) 硬質被覆層の全体平均層厚 その層厚が3μm未満では、所望の耐摩耗性を確保する
ことができず、一方その層厚が35μmを越えると、切
刃にチッピングが発生し易くなることから、その層厚を
3〜35μm、望ましくは8〜20μmと定めた。
【0011】(f) 最外層であるTiN層の平均層厚 最外層であるTiN層は、上記の通り自身が黄金色の色
調をもつことから、被覆超硬チップの使用前後を識別す
るのに必要に応じて適用されるが、前記着色には0.1
μm以上の層厚が必要であり、しかし5μmまでの層厚
で十分であることから、その層厚を0.1〜5μm、望
ましくは0.3〜2μmと定めた。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の被覆超硬チッ
プを実施例により具体的に説明する。原料粉末として、
平均粒径:1.5μm有する細粒WC粉末、同3μmの
中粒WC粉末、同1.2μmの(Ti,W)CN(重量
比で、以下同じ、TiC/TiN/WC=24/20/
56)粉末、同1.3μmの(Ta,Nb)C(TaC
/NbC=90/10)粉末、同1μmのCr粉末、同
1.2μmのZrC粉末、および同1.2μmのCo粉
末を用意し、これら原料粉末を表1に示される配合組成
に配合し、ボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した
後、この混合粉末をISO規格CNMG150612に
則した形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を同じ
く表1に示される条件で真空焼結することにより超硬基
体A〜Eをそれぞれ製造した。さらに、上記超硬基体E
に対して、50TorrのCH4 ガス雰囲気中、温度:
1400℃に1時間保持後、徐冷の滲炭処理を施し、処
理後、超硬基体表面に付着するカーボンとCoを酸およ
びバレル研磨で除去することにより、表面から8μmの
位置で最大Co含有量:14.2重量%、深さ:32μ
mのCo富化帯域を基体表面部に形成した。また、いず
れも焼結したままで、上記超硬基体Cには、表面部に表
面から18μmの位置で最大Co含有量:9.3重量
%、深さ:22μmのCo富化帯域、超硬基体Dには、
表面部に表面から20μmの位置で最大Co含有量:1
3.5重量%、深さ:27μmのCo富化帯域がそれぞ
れ形成されており、残りの超硬基体AおよびBには、前
記Co富化帯域の形成がなく、全体的に均質な組織をも
つものであった。なお、表1には、上記超硬基体A〜E
の内部硬さ(ロックウエル硬さAスケール)をそれぞれ
示した。
【0013】ついで、これらの超硬基体A〜Eの表面
に、ホーニング加工を施した状態で、通常の化学蒸着装
置を用い、表2、3(表2におけるl−TiCNは、縦
長成長結晶組織をもつTiCN層の形成条件を示すもの
であり、これ以外の条件で形成された層はいずれも粒状
結晶組織をもつものである)に示される条件にて、表
4、5に示される組成および目標層厚(切刃の逃げ面)
の硬質被覆層を形成することにより本発明被覆超硬チッ
プ1〜10および従来被覆超硬チップ1〜10をそれぞ
れ製造した。なお、この結果得られた本発明被覆超硬チ
ップ1〜10の硬質被覆層を構成する外層における靭性
化帯域について、ZrO2 の分布割合を電子プローブマ
イクロアナライザー(EPMA)を用いて測定したとこ
ろ、表3に示される目標値に相当する値を示した。ま
た、硬質被覆層を構成する構成層もそれぞれ目標層厚と
実質的に同じ平均層厚を示した。
【0014】つぎに、上記本発明被覆超硬チップ1〜1
0および従来被覆超硬チップ1〜10について、 被削材:SCM440の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸
棒、 切削速度:220m/min.、 切り込み:5.5mm、 送り:0.35mm/rev.、 切削時間:10分、 の条件での合金鋼の乾式高切り込み断続切削試験、並び
に、 被削材:S45Cの長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、 切削速度:220m/min.、 切り込み:3.5mm、 送り:0.5mm/rev.、 切削時間:10分、 の条件での炭素鋼の乾式高送り断続切削試験を行い、い
ずれの切削試験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。こ
の測定結果を表6に示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【発明の効果】表4〜6に示される結果から、硬質被覆
層の外層における表面側に靭性化帯域が存在する本発明
被覆超硬チップ1〜10は、いずれも前記靭性化帯域が
切削開始直後における被削材との当接に伴って生じる強
い衝撃を吸収し、かつ被削材との接触抵抗を緩和するこ
とから、きわめて苛酷な条件での切削となる高切り込み
および高送りの断続切削でも、切刃にチッピングの発生
なく、すぐれた耐摩耗性を示すのに対して、硬質被覆層
が実質的にTi化合物層の内層とAl2 3 層の外層で
構成された従来被覆超硬チップ1〜10においては、特
に外層であるAl 2 3 層の切削開始時の靭性不足が原
因で、上記の苛酷な切削条件では、いずれも切削開始直
後にチッピングが発生し、これが原因で比較的短時間で
使用寿命に至ることが明らかである。上述のように、こ
の発明の被覆超硬チップは、切削開始直後における耐チ
ッピング性(耐初期チッピング性)にすぐれているの
で、例えば鋼や鋳鉄などの通常の条件での連続切削や断
続切削は勿論のこと、特にこれらの切削のうちの断続切
削をきわめて苛酷な切削条件となる高切り込みおよび高
送りなどの重切削条件で行っても、切刃にチッピングの
発生なく、すぐれた切削性能を長期に亘って発揮するも
のであり、切削加工の省力化および省エネ化に十分満足
に対応できるものである。
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 邦博 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3C046 FF03 FF09 FF10 FF19 FF22 FF25 4K029 AA04 BA41 BA44 BA48 BA54 BA55 BA60 BB02 BC00 BD05 EA01 4K030 BA18 BA35 BA36 BA38 BA41 BA43 BB12 CA03 LA00 LA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化タングステン基超硬合金基体の表面
    に、 (a) 1.5〜20μmの平均層厚を有し、かつ炭化
    チタン層、窒化チタン層、炭窒化チタン層、酸化チタン
    層、炭酸化チタン層、窒酸化チタン層、および炭窒酸化
    チタン層のうちの1種または2種以上からなるTi化合
    物層の内層と、 (b) 1〜20μmの平均層厚を有し、かつ表面側
    に、表面から前記1〜20μmの平均層厚の10〜30
    %に相当する深さに亘って、酸化アルミニウムの素地
    に、酸化アルミニウムとの合量に占める割合で、0.5
    〜7重量%の酸化ジルコニウムが分散分布した組織を有
    する靭性化帯域が存在し、残りの基体側が実質的に酸化
    アルミニウムからなる外層と、で構成された硬質被覆層
    を3〜35μmの全体平均層厚で化学蒸着および/また
    は物理蒸着してなる、硬質被覆層がすぐれた耐初期チッ
    ピング性を発揮する表面被覆超硬合金製スローアウエイ
    切削チップ。
  2. 【請求項2】 炭化タングステン基超硬合金基体の表面
    に、 (a) 1.5〜20μmの平均層厚を有し、かつ炭化
    チタン層、窒化チタン層、炭窒化チタン層、酸化チタン
    層、炭酸化チタン層、窒酸化チタン層、および炭窒酸化
    チタン層のうちの1種または2種以上からなるTi化合
    物層の内層と、 (b) 1〜20μmの平均層厚を有し、かつ表面側
    に、表面から前記1〜20μmの平均層厚の10〜30
    %に相当する深さに亘って、酸化アルミニウムの素地
    に、酸化アルミニウムとの合量に占める割合で、0.5
    〜7重量%の酸化ジルコニウムが分散分布した組織を有
    する靭性化帯域が存在し、残りの基体側が実質的に酸化
    アルミニウムからなる外層と、 (c) 0.1〜5μmの平均層厚を有する窒化チタン
    層の最外層と、で構成された硬質被覆層を3〜35μm
    の全体平均層厚で化学蒸着および/または物理蒸着して
    なる、硬質被覆層がすぐれた耐初期チッピング性を発揮
    する表面被覆超硬合金製スローアウエイ切削チップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248218A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Mitsubishi Materials Corp 硬質被覆層が高速重切削加工ですぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具
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