JP2000246471A - 帯状金属薄板の接続装置および接続方法 - Google Patents

帯状金属薄板の接続装置および接続方法

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JP2000246471A
JP2000246471A JP11051268A JP5126899A JP2000246471A JP 2000246471 A JP2000246471 A JP 2000246471A JP 11051268 A JP11051268 A JP 11051268A JP 5126899 A JP5126899 A JP 5126899A JP 2000246471 A JP2000246471 A JP 2000246471A
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strip
shaped metal
metal sheet
metal sheets
shaped
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JP11051268A
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Atsushi Tsushima
淳士 津嶋
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1および第2の帯状金属薄板の重ね合わせ接
続部を解消して、顕著な段差部または突出部を生じさせ
ることなく、当該第1および第2の帯状金属薄板を再び
接続すること。 【解決手段】第1巻出機HP1にセットされた第1フー
プまたは第2巻出機HP2にセットされた第2フープ
が、複数本の帯状金属薄板を重ね合わせ接続して巻回さ
れている場合には、その重ね合わせ接続部がテープシャ
ー部30で除去される。そして、重ね合わせ接続部を除
去することによって分割された第1および第2の帯状金
属薄板は、接続機構部40に導入されて、先行する帯状
金属薄板の後端面と後続の帯状金属薄板の前端面が突き
合わされ、レーザ溶接によって接続される。これによ
り、顕著な段差部または突出部の無い接続部によって、
第1および第2の帯状金属薄板B1rが再接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管用
のシャドウマスクおよびアパーチャグリル(トリニトロ
ン管等用)、ならびに半導体素子のリードフレームなど
に用いられる帯状金属薄板同士を接続する接続装置およ
び接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、カラー受像管用のシャドウマ
スクやアパーチャグリルの製造ラインは、帯状金属薄板
の表面の調整およびレジストの塗布・乾燥を行うための
整面コーティングライン、レジストを所定の焼き付けパ
ターンに露光する焼き付けライン、未露光領域のレジス
トを溶融除去してレジストをパターニングする現像ライ
ン、パターニングされたレジストをマスクとして帯状金
属薄板をエッチングし、電子ビームの通過口を規定する
開口を形成するエッチングライン、ならびに帯状金属薄
板の表面に残留するレジストを剥離して除去する剥離ラ
インを含む。これらの各ラインには、帯状金属薄板を搬
送するための搬送ローラが複数個配置されており、帯状
金属薄板をロール状に巻き取ったフープから繰り出され
る帯状金属薄板をその長手方向に搬送しながら、一連の
処理を施すようになっている。
【0003】たとえば、整面コーティングラインは、帯
状金属薄板の表面を洗浄するための洗浄槽、レジスト液
が貯留されたレジスト槽、および帯状金属薄板表面のレ
ジストを乾燥させるためのレジスト乾燥室を含む。帯状
金属薄板は、洗浄槽によって表面の洗浄が行われた後
に、レジスト槽に貯留されたレジスト液中を通ることに
よって、その表面にレジストが塗布され、さらに、レジ
スト乾燥室を通る際に、表面のレジストが乾燥させられ
る。レジスト液中を通った直後の帯状金属薄板は、一対
のスクイジローラの間を通って引き上げられ、レジスト
乾燥室に導かれるようになっている。このスクイジロー
ラの働きによって、帯状金属薄板の表裏面には、一様の
厚さでレジストが塗布されることになる。
【0004】1つのフープは、必ずしも連続した一本の
帯状金属薄板で構成されているわけではなく、複数本の
帯状金属薄板を接続して巻回されている場合もある。具
体的には、先に繰り出される第1帯状金属薄板の後端部
と、それに引き続いて繰り出される第2帯状金属薄板の
前端部とは、重ね合わせられて両面テープにより接着さ
れ、さらに、ハトメ等の固定具で重ね合わせ部分を強化
して接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1帯状金属薄板と第
2帯状金属薄板との接続部は、両薄板が重ね合わされて
いるため、他の部分に比較して厚くなっており、顕著な
段差部が生じている。しかも、ハトメにより機械的に接
合している場合には、その部分はさらに突出した突出部
をなす。したがって、接続部が上述のスクイージローラ
に至り、その間を通過すると、スクイジローラが傷つけ
られる。これにより、その後は、スクイジローラによる
処理が不良になり、レジスト膜を帯状金属薄板の表面に
一様の膜厚で形成できなくなる。同様の問題は、上述の
焼き付けラインにおいて焼き付けパターン板を帯状金属
薄板に密着させる焼き付け処理部、ならびに、上述の一
連の処理ライン中の洗浄、現像、エッチング、または剥
離等の処理において、帯状金属薄板に供給された処理液
を拭い取るためのスポンジローラ部においても生じる。
すなわち、焼き付けパターン板またはスポンジローラが
損傷を受け、その後の処理が不良になるおそれがある。
【0006】そこで、従来では、接続部が通過する際に
は、スクイジローラ、焼き付けパターンおよびスポンジ
ローラをそれぞれ退避させ、これらが接続部に接触しな
いようにしている。しかし、これにより派生するさらに
別の問題は回避することができない。すなわち、たとえ
ば、接続部が通過する際にスクイジローラを回避させる
と、接続部の前後においてレジスト膜の膜厚が厚くな
る。そのため、レスト液の垂れが生じたり、レジスト乾
燥室内におけるレジスト乾燥処理に要する時間が長くな
ってしまうか、あるいは、このレジスト乾燥処理が不十
分であった場合には、ローラ?が汚されてその汚れが帯
状金属薄板に転写されたりするという問題がある。
【0007】また、そもそも、接続部が通過する際に、
スクイジローラ、焼き付けパターンおよびスポンジロー
ラ等をそれぞれ退避させるような機構が必要となり、帯
状金属薄板を処理する処理装置の構成が複雑なものとな
ってしまう。さらには、第1帯状金属薄板と第2帯状金
属薄板とを両面テープで貼り合わせて接続しているた
め、テープからはみ出した糊が搬送ローラなどに付着す
るおそれがあり、これが帯状金属薄板に転写すると、処
理不良が生じてしまうと言う問題もある。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、第1および第2の帯状金属薄板の重ね合
わせ接続部を解消して、顕著な段差部または突出部を生
じさせることなく当該第1および第2の帯状金属薄板を
再び接続することができる帯状金属薄板の接続装置およ
び接続方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、端部同士
を重ね合わせて接続された第1および第2の帯状金属薄
板の重ね合わせ接続部を除去する除去手段と、この除去
手段によって上記重ね合わせ接続部が除去されることに
より分離された上記第1および第2の帯状金属薄板の各
一端部の端面同士を接近させて突き合わせる突き合わせ
手段と、この突き合わせ手段によって端面同士が突き合
わされた上記第1および第2の帯状金属薄板の各一端部
同士を溶接して上記第1および第2の帯状金属薄板を接
続する溶接手段とを含むことを特徴とする帯状金属薄板
の接続装置である。
【0010】上記の構成によれば、第1および第2の帯
状金属薄板の重ね合わせ接続部が除去される。こうして
分離された第1および第2の帯状金属薄板の各一端部
は、端面同士が突き合わされ、溶接によって接続され
る。これにより、顕著な段差部または突出部の無い接続
部によって第1および第2の帯状金属薄膜が再接続され
ることになる。したがって、第1および第2の帯状金属
薄板に処理を施す処理部においては、接続部を回避する
ための構成を要しない。そのため、構成を簡単にするこ
とができる。しかも、接続部を回避する必要がないの
で、接続部の回避に伴って生じていた処理不良が生じる
こともない。また、第1および第2の重ね合わせ接続が
両面テープのように糊を使用して達成されている場合で
あっても、この重ね合わせ接続部が除去されるため、糊
の転写に起因する処理不良が生じるおそれもない。
【0011】請求項2記載の発明は、上記第1および第
2の帯状金属薄板の重ね合わせ接続部を検出する検出手
段をさらに含み、上記除去手段は、上記検出手段によっ
て検出された上記重ね合わせ接続部を除去するものであ
ることを特徴とする請求項1記載の帯状金属薄板の接続
装置である。この構成により、重ね合わせ接続部を検出
して、検出された重ね合わせ接続部を自動的に除去する
ことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記検出手段は、
上記第1および第2の帯状金属薄板の重ね合わせ接続部
の厚みを検出するものであることを特徴とする請求項2
記載の帯状金属薄板の接続装置である。重ね合わせ接続
部は、他の部分に比較して厚みが厚いので、請求項3の
構成によって、確実に重ね合わせ接続部を検出すること
ができる。
【0013】この場合に、検出手段は、たとえば、磁
気、光または超音波等を用いて重ね合わせ接続部の厚み
を検出するものであってもよい。なお、重ね合わせ接続
部を検出するための検出手段には、厚みを検出するもの
のほかにも、重ね合わせ接続部に生じている段差を光な
どを用いて検出するものや、また第1および第2の帯状
金属薄板に接触して転動するローラの変位により重ね合
わせ接続部の段差を検出するもの、重ね合わせ接続部付
近を撮像した画像を処理して重ね合わせ接続部の段差を
認識するものなどを適用することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、端部同士を重ね合
わせて接続された第1および第2の帯状金属薄板の重ね
合わせ接続部を除去する工程と、上記重ね合わせ接続部
の除去によって分離された上記第1および第2の帯状金
属薄板の各一端部の端面同士を突き合わせて溶接して、
上記第1および第2の帯状金属薄板を接続する工程とを
含むことを特徴とする帯状金属薄板の接続方法である。
【0015】この方法により、請求項1の発明と同様な
効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る帯状金属薄板の接続装置の構成
を示す断面図である。この接続装置は、先行する帯状金
属薄板(先行薄板)の後端部に、後続の帯状金属薄板
(後行薄板)の前端部を接続して、たとえばカラー受像
管用のシャドウマスクやアパーチャグリルの製造処理装
置MEに送り込むための装置である。この接続装置で
は、たとえば、第1巻出機HP1にセットされた第1フ
ープの帯状金属薄板B1と、第2巻出機HP2にセット
された第2フープの帯状金属薄板B2とを接続したり、
また、第1フープまたは第2フープが複数本の帯状金属
薄板を重ね合わせ接続して巻回されている場合には、そ
の重ね合わせ接続部を除去して帯状金属薄板を分離した
後、この分離した帯状金属薄板を再接続したりすること
ができる。
【0017】このような機能を実現するために、この接
続装置は、帯状金属薄板B1,B2の送出方向Tに沿っ
て、トップシャー部10、入口ピンチ部20、テープシ
ャー部30、接続機構部40、圧延部50、耳シャー部
60および出口ピンチ部70を順に配列して構成されて
いる。また、入口ピンチ部20とテープシャー部30と
の間、テープシャー部30と接続機構部40との間、接
続機構部40と圧延部50との間および耳シャー部60
と出口ピンチ部70との間には、帯状金属薄板B1,B
2をその幅方向に位置決めするためのアライメント部8
0が配置されている。
【0018】トップシャー部10は、この接続装置に帯
状金属薄板B1,B2を供給する前に、帯状金属薄板B
1,B2の前端部を、その端面が送出方向Tとおおよそ
で直交するように切断しておくためのものである。入口
ピンチ部20は、送出方向Tと直交する水平軸まわりに
回転駆動される駆動ローラ21と、駆動ローラ21に対
して近接/離間可能に設けられたピンチローラ22A,
22Bと、帯状金属薄板B1,B2の有無をそれぞれ検
出するための薄板有無センサ23A,23Bとを備えて
いる。駆動ローラ21は、ピンチローラ22Aとの間に
帯状金属薄板B1を狭持した状態で時計回りに回転駆動
されて、帯状金属薄板B1を送出方向Tに送り出すこと
ができ、ピンチローラ22Bとの間に帯状金属薄板B2
を狭持した状態で図中反時計回りに回転駆動されて、帯
状金属薄板B2を送出方向Tに送り出すことができる。
また、駆動ローラ21が停止した状態で、駆動ローラ2
1とピンチローラ22A,22Bとの間にそれぞれ帯状
金属薄板B1,B2を狭持させることにより、送出方向
Tに送り出すべき帯状金属薄板B1,B2を待機させて
おくことができる。
【0019】テープシャー部30は、第1フープまたは
第2フープが複数本の帯状金属薄板を重ね合わせ接続し
て巻回されている場合に、その重ね合わせ接続部を切除
するためのものであり、帯状金属薄板の重ね合わせ接続
部を検出するための板厚センサ31と、重ね合わせ接続
部を切除するためのテープ切除装置32とを備えてい
る。板厚センサ31は、テープ切除装置32よりも送出
方向上流側に配設されており、テープ切除装置32の動
作は、板厚センサ31の出力に基づいて制御されるよう
になっている。テープ切除装置32で切除された重ね合
わせ接続部は、バキューム装置33によって、テープ切
除装置32内から取り出されて、回収トレー34上に落
下させられて、回収される。
【0020】なお、板厚センサ31としては、たとえ
ば、帯状金属薄板の厚みによって変化する磁気量を検出
することのできる磁気センサを用いることができる。接
続機構部40は、先行薄板の後端部付近を保持するため
の出側クランプ装置41と、後行薄板の前端部付近を保
持するための入側クランプ装置42とを備えている。出
側クランプ装置41と入側クランプ装置42とは、互い
に近接する方向および離反する方向に往復移動可能に構
成されている。また、接続機構部40には、出側クラン
プ装置41に保持された先行薄板の後端部および入側ク
ランプ装置42に保持された後行薄板の前端部を切断す
るための端部切断装置と、先行薄板の後端部と後行薄板
の前端部とを溶接するための溶接装置とを内蔵した切断
/溶接装置43が備えられている。
【0021】この構成により、出側クランプ装置41に
保持された先行薄板の前端部および入側クランプ装置4
2に保持された後行薄板の後端部とを突き合わせて、切
断/溶接装置43の溶接装置で溶接することができる。
また、先行薄板の後端部と後行薄板の前端部とを溶接す
る前に、切断/溶接装置43の端部切断装置で先行薄板
の後端部および後行薄板の前端部を予め切断しておくこ
とにより、突き合わされる端面同士の形状を整合させる
ことができ、先行薄板と後行薄板との接続を確実に行う
ことができる。
【0022】圧延部50は、接続機構部40で溶接され
た先行薄板と後行薄板との溶接部分の突出部分を圧延し
て表面(上面)を滑らかにするためのものであり、帯状
金属薄板の幅方向(送出方向Tとほぼ直交する水平方
向)に転動可能な圧延ローラ51を備えている。接続機
構部40において先行薄板と後行薄板との溶接が完了す
ると、その溶接部分が圧延ローラ51による圧延位置
(圧延ローラ51の軌道上)まで送られる。そして、圧
延ローラ51が溶接部分に押し付けられながら転動され
ることにより、溶接部分の表面が、圧延ローラ51によ
って滑らかに圧延される。
【0023】耳シャー部60は、接続機構部40で溶接
された先行薄板と後行薄板との接続部の幅方向に関する
両端付近を切除するためのものであり、たとえば、特に
先行薄板と後行薄板の板幅が異なる場合には、先行薄板
および後行薄板のうち板幅が大きなものの一端部付近の
耳部を切除して先細り形状に整形することにより、板幅
の小さなものの一端部に段差なく連接させることがで
き、また、特に先行薄板と後行薄板の板幅がほぼ同じ場
合には、先行薄板および後行薄板の接続部の板幅方向に
関する両端付近のみを切除することにより、圧延部50
において接続部を圧延した後にその板幅方向に関する両
端付近に生じる圧延突起部と言われる圧延突起部を除去
することができる。
【0024】出口ピンチ部70は、駆動ローラ71と、
駆動ローラ71に対して近接/離間可能に設けられたピ
ンチローラ72とを備えている。駆動ローラ71は、ピ
ンチローラ72との間に帯状金属薄板B1,B2を狭持
した状態で、図示しないモータの回転駆動力により図中
反時計回りに回転して、帯状金属薄板B1,B2を送出
方向Tに送り出すことができる。
【0025】なお、この接続装置における接続処理の開
始時には、製造処理装置MEの入口付近に設けられたニ
ップ装置Nが作動した後、予め定める時間が経過した時
点で、出口ピンチ部70の駆動ローラ71とピンチロー
ラ72との間で先行薄板がニップされることにより、こ
の接続装置と製造処理装置MEとの間の先行薄板に、接
続機構部40で先行薄板と後行薄板とが突き合わされる
際の先行薄板の移動量分の弛みが形成されるようになっ
ている。
【0026】また、製造処理装置ME内には、製造処理
装置MEが所定の時間で処理する量(長さ)の帯状金属
薄板を蓄積しておくことのできるアキュームレータ部が
備えられている。したがって、先行薄板と後行薄板との
接続のために、この接続装置から製造処理装置MEへの
帯状金属薄板の供給が停止されても、その停止時間が上
記所定の時間以下であれば、製造処理装置MEの処理動
作を停止させる必要はない。
【0027】図2は、テープシャー部30を送出方向T
と平行な鉛直面で切断したときの断面図であり、図3
は、テープシャー部30を送出方向Tと直交する鉛直面
で切断したときの断面図である。テープシャー部30
は、上記したように、帯状金属薄板B1,B2の重ね合
わせ接続部を検出するための板厚センサ31と、重ね合
わせ接続部を切除するためのテープ切除装置32と、テ
ープ切除装置32で切除された重ね合わせ接続部を吸着
して、回収トレー34上に回収するためのバキューム装
置33とを備えている。
【0028】テープ切除装置32は、フレーム321内
に、帯状金属薄板B1,B2の幅方向(図3の左右方
向)に延びた一対の上刃322Aおよび下刃322Bを
有している。上刃322Aは、ほぼ鉛直方向に延びたガ
イドレール323に沿って移動自在な昇降ブロック32
4の下端部に取り付けられている。昇降ブロック324
には、シリンダ325のロッドが連結されており、この
シリンダ325は、ロッドをガイドレール323と平行
な方向に伸縮させることができるように配置されてい
る。一方、下刃322Bは、フレーム321に対して固
定されている。この構成により、シリンダ325のロッ
ドを伸縮させて、昇降ブロック324に取り付けられた
上刃322Aを、下刃322Bに近接させたり、下刃3
22Bから離間させたりすることができる。
【0029】昇降ブロック324には、送出方向Tに関
して上流側(図3の手前側)の面に、昇降ブロック32
4の全幅にほぼ等しい幅を有する保持板326が、ほぼ
水平方向に沿って取り付けられている。保持板326に
は、下刃322Bの上流側に配置された薄板支持台32
7に帯状金属薄板B1,B2を押さえつけるための複数
本の押さえ棒328が、互いにほぼ等しい間隔をあけ
て、ほぼ鉛直方向に沿って移動自在に挿通されている。
保持板326の下面と押さえ棒328の下端部とは、コ
イルばね329で連結されており、上刃322Aを下刃
322Bに近接させたときに、コイルばね329の弾性
力によって、押さえ棒328を薄板支持台327に適度
な圧力で押しつけることができるようになっている。
【0030】上記の構成により、上刃322Aと下刃3
22Bとの間に帯状金属薄板B1,B2を進入させた状
態で、シリンダ325を駆動して、昇降ブロック324
をガイドレール323に沿って下降させると、帯状金属
薄板B1,B2が、複数本の押さえ棒328によって薄
板支持台327に押さえつけられるとともに、上刃32
2Aおよび下刃322Bによって切断される。
【0031】バキューム装置33は、図2に示すよう
に、送出方向Tに延びたガイドレール331に沿って移
動自在なスライド板332と、スライド板322に取り
付けられた昇降用シリンダ333と、この昇降用シリン
ダ333のロッドの先端部に連結された連結板334
と、連結板334の先端部に保持された吸着パッド33
5とを備えている。
【0032】スライド板332は、たとえばシリンダ
(図示せず)によって、ガイドレール331に沿って移
動されるようになっている。昇降用シリンダ333は、
スライド板332の上面に固定されており、そのロッド
が、スライド板322を挿通した状態でほぼ鉛直方向に
沿って伸縮するように設けられている。また、連結板3
34は、昇降用シリンダ333のロッドの先端部からほ
ぼ水平方向に延びており、吸着パッド335は、連結板
334の先端部に挿通されたアーム336の下端に取り
付けられている。
【0033】上記の構成により、図2に二点鎖線で示す
状態から、スライド板332を送出方向Tと逆方向に移
動させ、さらに昇降用シリンダ333のロッドを伸長さ
せて、上刃322Aおよび下刃322Bで切除された重
ね合わせ接続部を、吸着パッド335の下面に吸着させ
ることができる。そして、昇降用シリンダのロッドを収
縮させるとともに、スライド板332を送出方向Tに移
動させることにより、吸着パッド335で吸着した重ね
合わせ接続部を、回収トレー34上に搬送することがで
きる。
【0034】図4は、接続機構部40を送出方向Tと直
交する鉛直面で切断したときの断面図である。また、図
5および図6は、接続機構部40を送出方向Tと平行な
鉛直面で切断したときの断面図であり、図5は帯状金属
薄板の切断時の状態を示し、図6は帯状金属薄板の溶接
時の状態を示している。接続機構部40は、出側クラン
プ装置41と入側クランプ装置42との間に、切断/溶
接装置43を配置して構成されている。
【0035】出側クランプ装置41は、送出方向Tに延
びたガイドレール91に沿って往復移動可能な下移動板
92と、この下移動板92に対して昇降可能な昇降ブロ
ック93とを備えている。下移動板92には、入側クラ
ンプ装置42に対向する先端縁に沿って、断面先細り形
状の下クランプ爪94が取り付けられている。また、下
移動板92には、シリンダ95が連結されており、この
シリンダ95のロッドを伸縮させることによって、下移
動板92をガイドレール91に沿って往復移動させるこ
とができるようになっている。
【0036】シリンダ95のロッドの先端には、帯状金
属薄板の溶接時において、下移動板92の入側クランプ
装置42に近接する方向への移動量を規制するための当
接ピン96が取り付けられている。さらに、下移動板9
2には、帯状金属薄板の切断時において、下移動板92
の入側クランプ装置42に近接する方向への移動量を規
制するための当接片97が取り付けられている。
【0037】昇降ブロック93は、ほぼ鉛直方向に延び
たガイドレール98に沿って移動自在な連結板99に取
り付けられている。連結板99には、シリンダ100の
ロッドが連結されており、このロッドを伸縮させること
によって、連結板99をガイドレール98に沿って移動
させることができるようになっている。この構成によ
り、連結板99をガイドレール98に沿って往復移動さ
せて、昇降ブロック93を下移動板92に対して昇降さ
せることができる。
【0038】なお、ガイドレール98、連結板99およ
びシリンダ100は、図5において、入側クランプ装置
42に関連して示されている。昇降ブロック93には、
帯状金属薄板B1,B2の幅方向に延びた揺動軸101
aを中心に揺動可能な上揺動板101が備えられてお
り、この上揺動板101の先端縁に沿って、下クランプ
爪94と対をなす上クランプ爪102が取り付けられて
いる。また、上揺動板101は、上クランプ爪102が
下クランプ爪94から離間する方向にばね103で弾性
付勢されていて、このばね103の弾性力に抗して、上
揺動板101を微少角度だけ回転させることにより、上
クランプ爪102の先端縁を下クランプ爪94の先端縁
に当接させることができるようになっている。
【0039】入側クランプ装置42と出側クランプ装置
41とは、図5および図6において左右対称に構成され
ている。そこで、入側クランプ装置42の各部には、出
側クランプ装置41の対応部分の参照符号を付して示す
こととし、その説明を省略する。切断/溶接装置43
は、出側クランプ装置41に保持された先行薄板の後端
部および入側クランプ装置42に保持された後行薄板の
前端部を切断するための端部切断装置44と、先行薄板
の後端部と後行薄板の前端部とを溶接するための溶接装
置45とを備えている。
【0040】端部切断装置44と溶接装置45とは、出
側クランプ装置41と入側クランプ装置42との間に切
り換えて配置できるようになっている。具体的に説明す
ると、端部切断装置44および溶接装置45は、帯状金
属薄板B1,B2の幅方向に並べた状態で、この方向に
延びたガイドレール46に沿って移動自在に設けられた
スライドフレーム47に取り付けられている。スライド
フレーム47には、ガイドレール46に沿って配置され
たねじ軸48Aに螺合するボールナット48Bが設けら
れており、ねじ軸48Aには、正逆回転が可能なモータ
49からの回転力が与えられるようになっている。この
ように、ねじ軸48A、ボールナット48Bおよびモー
タ49などにより、端部切断装置44と溶接装置45と
を出側クランプ装置41と入側クランプ装置42との間
に切り換えて配置させるためのボールねじ機構(切り換
え手段)が構成されている。
【0041】端部切断装置44は、帯状金属薄板B1,
B2の幅方向に延びた2枚の下刃441A,441Bを
有している。2枚の下刃441A,441Bは、送出方
向Tに所定間隔(たとえば50mm)だけ離れて配置さ
れている。下刃441A,441Bの上方には、シリン
ダ442によって、ほぼ鉛直方向に延びたガイドレール
44に沿って移動される取付ブロック444が配設され
ている。取付ブロック444の下端部には、下刃441
A,441Bの間隔とほぼ同じ厚みを有し、かつ、下刃
441A,441Bとほぼ同じ幅(図5および図6の奥
行き方向の長さ)を有する上刃445が取り付けられて
おり、この上刃445は、取付ブロック444を下降さ
せたときに、下刃441Aと下刃441Bとの間に入り
込むようになっている。
【0042】また、下刃441Aと下刃441Bとの間
には、これらの間に入り込んだ帯状金属薄板B1,B2
の切除片を排除するための排除バー446が設けられて
いる。この排除バー446には、シリンダ447のロッ
ドが連結されており、このロッドを伸長させることによ
って、排除バー446を下刃441A,441Bの上端
縁よりも上方に突き上げることができるようになってい
る。
【0043】さらに、たとえば下刃441A,441B
の上方には、排除バー446が上方に突き上げられた状
態で、この排除バー446の上面に向けてエアを吹きつ
けるためのエア供給管448(図5参照)の先端開口が
配置されている。エア供給管448には、図外のエア供
給源から、電磁弁449を介して、エアが供給されるよ
うになっている。
【0044】また、端部切断装置44には、出側クラン
プ装置41および入側クランプ装置42の当接片97に
対向して、出側クランプ装置41および入側クランプ装
置42の近接方向への移動量を規制するための当て止め
ブロック440A,440Bが配設されている。当て止
めブロック440A,440Bは、当接片97が当接し
たときに、出側クランプ装置41の上クランプ爪102
の先端縁と下刃441Bの先端縁との、帯状金属薄板B
1,B2の長手方向における間隔、および、入側クラン
プ装置42の上クランプ爪102の先端縁と下刃441
Aの先端縁との、帯状金属薄板B1,B2の長手方向に
おける間隔が、予め定める長さ(たとえば0.5mm)
となるような位置に配設されている。
【0045】溶接装置45は、帯状金属薄板B1,B2
の幅方向に延びたバックバー451と、バックバー45
1の上方に設けられたレーザ出射トーチ452とを備え
ている。レーザ出射トーチ452には、光ファイバ45
3を介して、レーザ出力装置454(図4参照)が接続
されている。レーザ出力装置454としては、たとえ
ば、比較的大きなパワーを有するYAG(Y3Al
512)レーザを出力するYAGレーザ出力装置が適用
されている。レーザ出力装置454から出力されたYA
Gレーザは、光ファイバ453を介してレーザ出射トー
チ452に送られて、レーザ出射トーチ452から出射
される。
【0046】レーザ出射トーチ452は、帯状金属薄板
の幅方向に延びたガイドレール455に沿って移動可能
に設けられている。具体的には、レーザ出射トーチ45
2は、トーチホルダ456に取り付けられており、この
トーチホルダ456には、ガイドレール455に沿って
配置されたねじ軸457Aに螺合するボールナット45
7Bが設けられている。ねじ軸457Aの一端には、プ
ーリ458が取り付けられており、このプーリ458に
は、正逆回転が可能なモータ459からの回転力が与え
られるようになっている。また、レーザ出射トーチ45
2は、シリンダ460によって、バックバー451に近
接した位置とバックバー451から離間した位置との間
で昇降されるようになっている。
【0047】また、溶接装置45には、出側クランプ装
置41および入側クランプ装置42の当接ピン96に対
向して、出側クランプ装置41および入側クランプ装置
42の近接方向への移動量を規制するための当て止めブ
ロック450A,450Bが備えられている。当て止め
ブロック450A,450Bは、端部切断装置44によ
ってクランプ爪94,102の先端縁から一定長さ(た
とえば0.5mm)だけ突出した状態に切断された先行
薄板の後端部と後行薄板の前端部とを突き合わすことが
できる位置に配設されている。
【0048】なお、レーザ出力装置454としては、上
記のYAGレーザ出力装置以外に、たとえば、炭酸ガス
レーザを出力する炭酸ガスレーザ出力装置を用いてもよ
い。図7ないし図9は、この接続装置による再接続処理
について説明するための図解図である。以下では、第1
巻出機HP1(図1参照)にセットされた第1フープ
が、帯状金属薄板B1f,B1rを両面テープで重ね合
わせ接続して巻回されている場合に、その重ね合わせ接
続部Wを除去して帯状金属薄板B1f,B1rを分離し
た後、この分離した帯状金属薄板B1f,B1rを再接
続する際の動作を取り上げて説明する。
【0049】なお、図7は、テープシャー部30による
重ね合わせ接続部Wの除去の様子を示している。また、
図8は、接続機構部40の端部切断装置44による帯状
金属薄板B1f,B1rの様子を示し、図9は、溶接装
置45による帯状金属薄板B1f,B1rの溶接の様子
を示している。帯状金属薄板B1f,B1rの再接続処
理は、板厚センサ31によって、帯状金属薄板B1f,
B1rの重ね合わせ接続部Wが検出されたことに応答し
て開始される。再接続処理が開始されると、図7(a) に
示すように、出口ピンチ部70のピンチローラ72が駆
動ローラ71に近接されて、駆動ローラ71とピンチロ
ーラ72との間に、先行側の帯状金属薄板B1fがニッ
プされる。
【0050】次いで、駆動ローラ71が一定量だけ回転
されて、帯状金属薄板B1f,B1rが一定距離だけ送
られることにより、図7(b) に示すように、重ね合わせ
接続部Wが、テープシャー部30の下刃322Bの手前
側(送出方向Tに関して上流側)に移動される。そし
て、上刃322Aが下降されて、上刃322Aおよび下
刃322Bによって、重ね合わせ接続部Wの先行側の帯
状金属薄板B1fが切断される。切断によって重ね合わ
せ接続部Wから分離した帯状金属薄板B1fは、出口ピ
ンチ部70の駆動ローラ71が回転されることにより、
送出方向Tに送られていく。
【0051】その後、図7(c) に示すように、入口ピン
チ部20の駆動ローラ21が一定量だけ回転されて、帯
状金属薄板B1rが一定距離(たとえば150mm)だ
け送られることにより、重ね合わせ接続部Wが、テープ
シャー部30の下刃322Bの下流側に移動される。そ
して、図7(d) に示すように、上刃322Aが下降され
て、上刃322Aおよび下刃322Bによって、重ね合
わせ接続部Wの後続側の帯状金属薄板B1rが切断され
る。これにより、重ね合わせ接続部Wが、帯状金属薄板
B1rから切除される。
【0052】こうして重ね合わせ接続部Wが切除される
と、図7(e) に示すように、バキューム装置33の吸着
パッド335が移動されて、その切除された重ね合わせ
接続部Wが、吸着パッド335の下面に吸着される。そ
して、図7(f) に示すように、吸着パッド335が回収
トレー34上にされて、吸着パッド335に吸着された
重ね合わせ接続部が回収トレー34に回収される。
【0053】一方、重ね合わせ接続部Wから分離した帯
状金属薄板B1fは、出口ピンチ部70の駆動ローラ7
1が一定量だけ回転されることにより送られ、図8(g)
に示すように、その後端部が下クランプ爪94の先端縁
よりも予め定める距離だけ手前側に位置した状態で待機
している。このとき、入側クランプ装置42と出側クラ
ンプ装置41とは、送出方向Tに大きく離間しており、
出側クランプ装置41および入側クランプ装置42の上
クランプ爪102は、上方に待避して、下クランプ爪9
4から大きく離間している。
【0054】また、重ね合わせ接続部Wが切除された帯
状金属薄板B1rが、入口ピンチ部70の駆動ローラ7
1によって接続機構部40に送られてくる。そして、図
8(h) に示すように、入側クランプ装置42の下クラン
プ爪94の先端縁から予め定める距離だけ送られた位置
で停止される。次いで、入口ピンチ部20とテープシャ
ー部30との間、および、テープシャー部30と接続機
構部40との間のアライメント部80(図1参照)によ
って、帯状金属薄板B1rが幅方向に位置決めされる。
その後、図8(i) に示すように、入側クランプ装置42
が、出側クランプ装置41に近接する方向に移動され
る。この移動の途中で、入側クランプ装置42の当接片
97が当て止めブロック440Bに当接し、これによ
り、入側クランプ装置42の移動が規制され、入側クラ
ンプ装置42が所定の切断位置に移動される。つづい
て、上クランプ爪102が、下クランプ爪94に近接し
た位置まで下降された後に、その前端部が下クランプ爪
94に向けて押し下げられる。これにより、入側クラン
プ装置42の下クランプ爪94と上クランプ爪102と
の間に帯状金属薄板B1rが狭持される。
【0055】この入側クランプ装置42による帯状金属
薄板B1rの挟持に至るまでの一連の動作の後(あるい
はその前でもよい)、入側クランプ装置42による帯状
金属薄板B1rの挟持に至るまでの一連の動作が行われ
る。すなわち、接続機構部40と圧延部50との間、お
よび、耳シャー部60と出口ピンチ部70との間のアラ
イメント部80(図1参照)によって、帯状金属薄板B
1rが幅方向に位置決めされる。その後、図8(j) に示
すように、出側クランプ装置41が、入側クランプ装置
42に近接する方向に移動される。この移動の途中で、
出側クランプ装置41の当接片97が当て止めブロック
440Aに当接し、これにより、出側クランプ装置41
の移動が規制され、出側クランプ装置41が所定の切断
位置に移動される。つづいて、上クランプ爪102が、
下クランプ爪94に近接した位置まで下降された後に、
その前端部が下クランプ爪94に向けて押し下げられ
る。これにより、出側クランプ装置41の下クランプ爪
94と上クランプ爪102との間に帯状金属薄板B1f
が狭持される。
【0056】その後、図8(k) に示すように、端部切断
装置44の上刃445が下降されて、上刃445が下刃
441A,441B間に入り込み、帯状金属薄板B1
f,B1rの下刃441A,441B間に位置する部分
が切除される。これにより、帯状金属薄板B1f,B1
rは、それぞれ下クランプ爪94の先端縁から互いに近
接する方向に、一定長さ(たとえば1mm)だけ突出し
た状態となる。
【0057】次いで、図9(l) に示すように、溶接装置
45が、出側クランプ装置41と入側クランプ装置42
との間に配置される。そして、図9(m) に示すように、
出側クランプ装置41および入側クランプ装置42が、
互いに近接する方向に移動される。この移動の途中で、
出側クランプ装置41および入側クランプ装置42の当
接ピン96が、それぞれ当て止めブロック450A,4
50Bに当接し、これにより、出側クランプ装置41お
よび入側クランプ装置42の移動が規制され、出側クラ
ンプ装置41に保持された帯状金属薄板B1fの後端部
と入側クランプ装置42に保持された帯状金属薄板B1
rの前端部とが、バックバー451上で突き合わされ
る。
【0058】その後、図9(n) に示すように、レーザ出
射トーチ452がバックバー451に近接する位置に下
降される。そして、帯状金属薄板B1fの後端部と帯状
金属薄板B1rの前端部との突き合わせ部分に、レーザ
出射トーチ452からYAGレーザが照射されつつ、レ
ーザ出射トーチ452が突き合わせ部分に沿って移動さ
れることにより、帯状金属薄板B1fと帯状金属薄板B
1rとがレーザ溶接される。
【0059】帯状金属薄板B1fと帯状金属薄板B1r
との溶接が完了すると、出側クランプ装置41による帯
状金属薄板B1fの保持が解除される。つづいて、出口
ピンチ部70の駆動ローラ71が回転されて、帯状金属
薄板B1fと帯状金属薄板B1rとの溶接部分が圧延部
50(図1参照)内の圧延位置まで移動される。そし
て、帯状金属薄板B1fと帯状金属薄板B1rとの溶接
部分が圧延される。
【0060】圧延部50による圧延後は、駆動ローラ7
1がさらに回転されて、帯状金属薄板B1fと帯状金属
薄板B1rとの接続部が耳シャー部60(図1参照)に
送り込まれる。そして、溶接部分の幅方向に関する両端
付近が切除され、これにより、帯状金属薄板B1fと帯
状金属薄板B1rとの接続が完了する。以上のようにこ
の実施形態によれば、帯状金属薄板B1fと帯状金属薄
板B1rとが重ね合わせ接続されている場合には、その
重ね合わせ接続部Wが除去された後、この除去によって
分離した帯状金属薄板B1fの後端面と帯状金属薄板B
1rの前端面が突き合わされ、レーザ溶接によって接続
される。これにより、顕著な段差部または突出部の無い
接続部によって、帯状金属薄板B1fと帯状金属薄板B
1rとが再接続されることになる。
【0061】したがって、製造処理装置MEにおいて
は、帯状金属薄板B1fと帯状金属薄板B1rとの接続
部を回避するための構成を要しない。そのため、構成を
簡単にすることができる。しかも、接続部を回避する必
要がないので、接続部の回避に伴って生じていた処理不
良が生じることもない。また、帯状金属薄板B1fと帯
状金属薄板B1rとの重ね合わせ接続が両面テープのよ
うに糊を使用して達成されている場合であっても、この
重ね合わせ接続部が除去されるため、糊の転写に起因す
る処理不良が生じるおそれもない。
【0062】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、上述の実施形態においては、重
ね合わせ接続部を検出するためのセンサとして、帯状金
属薄板の厚みによって変化する磁気量を検出することの
できる磁気センサを用いることができるとしたが、たと
えば、光や超音波を用いて重ね合わせ接続部の厚みを検
出するものが適用されてもよい。
【0063】また、厚みを検出するもののほかにも、重
ね合わせ接続部に生じている段差を光などを用いて検出
するものや、また、帯状金属薄板に接触して転動するロ
ーラの変位により重ね合わせ接続部の段差を検出するも
の、重ね合わせ接続部付近を撮像した画像を処理して重
ね合わせ接続部の段差を認識するものなどを適用するこ
ともできる。
【0064】さらには、作業者等によって重ね合わせ接
続部につけられた目印を検出するものであってもよく、
この目印としては、テープまたはインク、あるいはポン
チ穴またはケガキ線等がある。この場合、テープまたは
インクの色や光反射率に基づいて目印を検出したり、ポ
ンチ穴またはケガキ線の光透過率または光反射率に基づ
いて目印を検出したりすることで、結果的に重ね合わせ
接続部を検出することができる。
【0065】さらに、上述の一実施形態においては、先
行薄板と後行薄板とをレーザ溶接する構成を取り上げた
が、たとえば、先行薄板と後行薄板との突き合わせ部分
に向けて不活性ガスを供給しつつ放電を行うことによ
り、先行薄板と後行薄板とを溶接する構成(ティグ溶
接、プラズマ溶接)が適用されてもよい。その他、特許
請求の範囲に記載された技術的事項の範囲で種々の設計
変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る帯状金属薄板の接
続装置の構成を示す断面図である。
【図2】テープシャー部を送出方向と平行な鉛直面で切
断したときの断面図である。
【図3】テープシャー部を送出方向と直交する鉛直面で
切断したときの断面図である。
【図4】接続部を送出方向と直交する鉛直面で切断した
ときの断面図である。
【図5】端部切断装置の構成を示す断面図である。
【図6】溶接装置の構成を示す断面図である。
【図7】帯状金属薄板の再接続処理(重ね合わせ接続部
の除去)について説明するための図解図である。
【図8】帯状金属薄板の再接続処理(帯状金属薄板の端
部切断)について説明するための図解図である。
【図9】帯状金属薄板の再接続処理(帯状金属薄板の溶
接)について説明するための図解図である。
【符号の説明】
30 テープシャー部(除去手段) 31 板厚センサ(検出手段) 45 溶接装置(溶接手段) 95 シリンダ(突き合わせ手段) B1f,B1r 帯状金属薄板(第1および第2の帯状
金属薄板) W 重ね合わせ接続部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部同士を重ね合わせて接続された第1お
    よび第2の帯状金属薄板の重ね合わせ接続部を除去する
    除去手段と、 この除去手段によって上記重ね合わせ接続部が除去され
    ることにより分離された上記第1および第2の帯状金属
    薄板の各一端部の端面同士を接近させて突き合わせる突
    き合わせ手段と、 この突き合わせ手段によって端面同士が突き合わされた
    上記第1および第2の帯状金属薄板の各一端部同士を溶
    接して上記第1および第2の帯状金属薄板を接続する溶
    接手段とを含むことを特徴とする帯状金属薄板の接続装
    置。
  2. 【請求項2】上記第1および第2の帯状金属薄板の重ね
    合わせ接続部を検出する検出手段をさらに含み、 上記除去手段は、上記検出手段によって検出された上記
    重ね合わせ接続部を除去するものであることを特徴とす
    る請求項1記載の帯状金属薄板の接続装置。
  3. 【請求項3】上記検出手段は、上記第1および第2の帯
    状金属薄板の重ね合わせ接続部の厚みを検出するもので
    あることを特徴とする請求項2記載の帯状金属薄板の接
    続装置。
  4. 【請求項4】端部同士を重ね合わせて接続された第1お
    よび第2の帯状金属薄板の重ね合わせ接続部を除去する
    工程と、 上記重ね合わせ接続部の除去によって分離された上記第
    1および第2の帯状金属薄板の各一端部の端面同士を突
    き合わせて溶接して、上記第1および第2の帯状金属薄
    板を接続する工程とを含むことを特徴とする帯状金属薄
    板の接続方法。
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