JP2000246439A - スケジュ−ルに従がう溶接装置および溶接方法 - Google Patents

スケジュ−ルに従がう溶接装置および溶接方法

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JP2000246439A
JP2000246439A JP11056948A JP5694899A JP2000246439A JP 2000246439 A JP2000246439 A JP 2000246439A JP 11056948 A JP11056948 A JP 11056948A JP 5694899 A JP5694899 A JP 5694899A JP 2000246439 A JP2000246439 A JP 2000246439A
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groove shape
groove
points
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Seiichi Sato
藤 清 一 佐
Mitsuaki Otoguro
黒 盈 昭 乙
Yoshitaka Kawakami
上 善 孝 川
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続姿勢変化の開先線を均一品質で自動溶
接。ビ−ド厚みを均一にする。開先形状検出サンプリン
グ数が少くても緻密に開先形状に追従した溶接条件自動
切換を行なう。 【解決手段】 予定軌跡の複数箇所の、基準開先形状用
の溶接条件をメモリ上に定め;該軌跡の複数点において
開先形状を検出してメモリに書込み;前記複数箇所の切
換点の中の開先形状を検出していない切換点の前後の開
先形状に基づいて補間法により該切換点の開先形状を算
出し、切換点および複数点を区間の区切り点とし、与え
られた総ブロック数を区間それぞれに、各区間の軌跡長
に対応して比例配分し、配分したブロック数で各区間の
軌跡長を等分に分割し、各区間の開始区切り点および終
了区切り点の開先形状と区間内のブロック位置に従って
補間法により各ブロック位置の開先形状を算出してその
箇所の基準開先形状に対するずれに対応して、溶接条件
を修正してブロック位置対応でスケジュ−ルメモリに書
込み;それに従って溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接対象材の開先
を、コンピュ−タに設定された溶接スケジュ−ルに従っ
て溶接する自動溶接に関し、特に、これに限定する意図
ではないが、端面を突合せて連続にした2鋼管の間の開
先を、自動溶接ロボットにて鋼管を中心に溶接ト−チを
旋回させて多層盛り溶接する装置および溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶接中に溶接条件を変更する必要がある
一連の溶接予定軌跡の溶接は、予め溶接条件切換点毎に
溶接条件を定めた溶接スケジュ−ルを作成してメモリに
登録し、溶接時には、溶接の進行に合せてメモリから順
次に溶接条件を読み出して溶接条件を切換える、メモリ
上のスケジュ−ルに従った自動溶接を行なうのが好まし
い。
【0003】水平面(又は垂直面)に対する開先の向き
である開先姿勢(水平,垂直,45度,××度)が溶接
予定軌跡上で変化する場合には、それに応じて溶接条件
を変更しなければならない。例えば、最も代表的な例で
は、端面を突合せて連続にした水平2鋼管の間のリング
状の開先(円周方向に延びる開先)の全周溶接では、上
向き溶接,横向き溶接および下向き溶接を連続的に行な
うことになり、周溶接中に、溶接条件の少しづつの変更
が必要となる。
【0004】特開昭62−259673号公報には、水
平2鋼管の間のリング状の開先を溶接するために、全周
を8等分に区間分割して、各区間に対して、開先寸法デ
−タと今回パスにて形成しようとするビ−ド厚さを与え
て、これらに基づいて今回パスのビ−ド幅と単位長当り
の所要溶接金属量を算出し、そして算出値と指定溶接電
流に基づいて更にウィ−ビング幅と溶接速度を演算し
て、溶接電流,溶接速度およびウィ−ビング幅を溶接ス
ケジュ−ルの中の、該当区間宛ての溶接条件に定め、そ
して溶接スケジュ−ルに従って溶接を実行する、自動溶
接方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、水平鋼
管の全周の8分割では、1区間の間の溶接ト−チの姿勢
変化が大きいので、区間内同一溶接条件では、溶接条件
の制御が粗過ぎる。また、開先形状が溶接条件に対する
パラメ−タであるが、1区間内に1つの開先形状を与え
るのも、実際の開先形状との解離が大きいと推察され
る。したがって、固定的な大区分を外し、区分数や区間
長の設定を任意とし、かつ、開先形状も周方向に高密度
(多点)で与えて、開先線に沿っての溶接条件の制御を
細密にするのが好ましい。
【0006】ところで、溶接予定軌跡(開先線)上の、
主に開先姿勢の変化に対応する、溶接条件の切換わり点
と、開先形状が与えられた点(開先形状付与点;例えば
開先形状検出点)とが同じであると、開先形状に基づい
て調整又は修正した溶接条件の信頼度は高い。しかし異
なる場合があり、その場合でも、開先形状に正しく対応
した溶接条件を設定するのが好ましい。
【0007】本発明は、開先をそれが延びる方向に均一
な品質で自動溶接することを第1の目的とし、連続して
姿勢が変化する開先線を、自動的かつビ−ド厚みを均一
に溶接することを第2の目的とし、比較的に少い数の開
先形状検出サンプリング数でも緻密に開先線各部の開先
形状に追従した溶接条件自動切換を行なうことを第3の
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)溶接予定軌跡(リ
ング状の開先)の複数箇所のそれぞれにおける、開先の
基準形状(表1上の板厚,ル-ト幅,開先角度)対応の溶接条
件(表1)を定めるための基準条件設定手段(40;図5);溶
接予定軌跡の複数点のそれぞれにおける開先形状(検出
形状)を入力する手段(8〜12,30);前記複数箇所の箇所
間の切換点の中の開先形状(検出形状)が入力されていな
い切換点の前後の開先形状に基づいて補間法により該切
換点の開先形状を算出し、前記溶接予定軌跡に与えられ
た総ブロック数を前記複数箇所のそれぞれに、各箇所の
溶接予定軌跡長に対応して比例配分し、配分したブロッ
ク数で各箇所の溶接予定軌跡長を等分に分割し、各箇所
の開始部および終了部の切換点の前記開先形状と箇所内
のブロック位置に従って補間法により各ブロック位置の
開先形状を算出してその箇所の基準形状に対する、算出
した開先形状のずれに対応して、前記溶接条件を修正し
てブロック位置対応で溶接スケジュ−ルに定める、溶接
条件演算手段(40;図6〜8);および、前記溶接スケジュ
−ルに従って溶接予定軌跡を溶接する手段(8〜12,16〜1
8,30);を備える、スケジュ−ルに従がう溶接装置。
【0009】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対
応事項を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0010】これによれば、溶接条件の切換点に開先形
状が与えられない場合でも、その前後の開先形状の間の
開先形状が補間法により与えられ、この開先形状の信頼
性が高く、したがって溶接スケジュ−ルの信頼性が高
い。また、開先形状付与点(例えば開先形状検出点)を
格別に多くしなくても、溶接条件の切換点を多くするこ
とができると共に、溶接条件の切換点と開先形状付与点
とが同一位置とならなくても、溶接条件の切換点の開先
形状と合致する開先形状が与えられ、信頼性が高い溶接
スケジュ−ルを得ることができる。
【0011】各箇所の溶接予定軌跡長を等分にブロック
分割し、各箇所の開始部および終了部の切換点の前記開
先形状と箇所内のブロック位置に従って補間法により各
ブロック位置の開先形状を算出し、これに基づいて各ブ
ロック位置の溶接条件を定め、溶接施工中はブロック単
位で溶接条件を切換えるので、溶接予定軌跡に沿っての
溶接条件の制御が緻密になり、比較的に少い数の開先形
状検出サンプリング数でも緻密に開先線各部の開先形状
に滑らかに追従した溶接条件自動切換を行なうことがで
きる。これにより、より均一な品質の自動溶接を実現し
うる。 (2)溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおける、開
先の基準形状対応の溶接条件を定めるための基準条件設
定手段(40;図5);溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにお
ける開先形状を入力する手段(8〜12,30);前記溶接予定
軌跡に与えられた総ブロック数を前記複数点の間の区間
のそれぞれに、各区間の溶接予定軌跡長に対応して比例
配分し、配分したブロック数で各区間の溶接予定軌跡長
を等分に分割し、各区間の開始点および終了点の前記開
先形状と区間内のブロック位置に従って補間法により各
ブロック位置の開先形状を算出してその箇所の基準形状
に対する、算出した開先形状のずれに対応して、前記溶
接条件を修正してブロック位置対応で溶接スケジュ−ル
に定める、溶接条件演算手段(40;図6〜8);および、前
記溶接スケジュ−ルに従って溶接予定軌跡を溶接する手
段(8〜12,16〜18,30);を備える、スケジュ−ルに従が
う溶接装置。
【0012】これによれば、開先形状を抽出又は与えた
点に対して溶接条件が定められ、溶接スケジュ−ルは、
開先形状を抽出又は与えた点の連なりに対する溶接条件
の連なりとなり、開先形状を抽出又は与える点を任意と
することができる。溶接条件切換点を格別に多くしなく
ても、開先形状付与点(例えば開先形状検出点)を多く
して細密な溶接スケジュ−ルを得ることができる。
【0013】開先形状を抽出又は与えた点(開先形状検
出点)の間の区間の溶接予定軌跡長を等分にブロック分
割し、各区間の開始部および終了部の位置(各開先形状
検出点)の前記開先形状と区間内のブロック位置に従っ
て補間法により各ブロック位置の開先形状を算出し、こ
れに基づいて各ブロック位置の溶接条件を定め、溶接施
工中はブロック単位で溶接条件を切換えるので、溶接予
定軌跡に沿っての溶接条件の制御が緻密になり、比較的
に少い数の開先形状検出サンプリング数でも緻密に開先
線各部の開先形状に滑らかに追従した溶接条件自動切換
を行なうことができる。これにより、より均一な品質の
自動溶接を実現しうる。 (3)溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおける、開
先の基準形状対応の溶接条件を定めるための基準条件設
定手段(40;図5);溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにお
ける開先形状を入力する手段(8〜12,30);前記複数箇所
の箇所間の切換点の中の開先形状が入力されていない切
換点の前後の開先形状に基づいて補間法により該切換点
の開先形状を算出し、前記切換点および複数点を区間の
区切り点とし、前記溶接予定軌跡に与えられた総ブロッ
ク数を前記区間のそれぞれに、各区間の溶接予定軌跡長
に対応して比例配分し、配分したブロック数で各区間の
溶接予定軌跡長を等分に分割し、各区間の開始区切り点
および終了区切り点の前記開先形状と区間内のブロック
位置に従って補間法により各ブロック位置の開先形状を
算出してその箇所の基準形状に対する、算出した開先形
状のずれに対応して、前記溶接条件を修正してブロック
位置対応で溶接スケジュ−ルに定める、溶接条件演算手
段(40;図6〜7);および、前記溶接スケジュ−ルに従っ
て溶接予定軌跡を溶接する手段(8〜12,16〜18,30);を
備える、スケジュ−ルに従がう溶接装置。
【0014】これによれば、上記(1)および(2)の
作用,効果が同時に得られる。 (4)溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおける、開
先の基準形状対応の溶接条件をメモリ上に定め(図5の2,
11〜19);溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにおいて開
先形状を検出して位置対応でメモリに書込み(図4の5);
前記複数箇所の箇所間の切換点の中の開先形状が入力さ
れていない切換点の前後の開先形状に基づいて補間法に
より該切換点の開先形状を算出し、前記切換点および複
数点を区間の区切り点とし、前記溶接予定軌跡に与えら
れた総ブロック数を前記区間のそれぞれに、各区間の溶
接予定軌跡長に対応して比例配分し、配分したブロック
数で各区間の溶接予定軌跡長を等分に分割し、各区間の
開始区切り点および終了区切り点の前記開先形状と区間
内のブロック位置に従って補間法により各ブロック位置
の開先形状を算出してその箇所の基準形状に対する、算
出した開先形状のずれに対応して、前記溶接条件を修正
してブロック位置対応でスケジュ−ルメモリに書込み
(図6〜8);前記スケジュ−ルメモリ上の溶接条件に従っ
て溶接予定軌跡を溶接する(図4の9〜10);メモリ上のス
ケジュ−ルに従がう溶接方法。
【0015】これによれば、上記(1)および(2)の
作用,効果が同時に得られる。 (5)溶接機構は、鋼管(14)を周回するリング状のレ−
ル(10),該レ−ル(10)に装着されレ−ル(10)に沿って鋼
管(14)を周回移動する溶接台車(11),溶接台車(11)に搭
載された溶接ト−チ(12),溶接台車(11)に搭載された走
行駆動機構(2L,RL,ML)、および、該走行駆動機構を正,
逆走行駆動する駆動手段(4,3,1L)、を含む。
【0016】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0017】
【実施例】図1に本発明の一実施例の機構の外観を示
す。端面を合せて水平に配置された右鋼管13と左鋼管
14の突合せ端面には、レ型開先(図12)が形成され
ている。左鋼管14には、それと同軸にリング状のレ−
ル10が固定されており、このレ−ル10に溶接台車1
1が装着されている。溶接台車11には、レ−ル10を
その周方向には移動自在に、水平方向xおよび半径方向
rには移動不可に保持するガイドロ−ラおよびレ−ルと
噛み合う車輪があり、該車輪は、図示しない減速機を介
して、周回駆動用の電気モ−タMyで、正,逆回転駆動
され、正回転駆動されると溶接台車11の基台は時計方
向に、逆回転駆動されると反時計方向に回動する。すな
わちレ−ル10に沿って円運動する。電気モ−タMyに
はロ−タリエンコ−ダRyが結合しておりこれが、キヤ
リッジ11の所定短距離の移動につき1パルスの電気パ
ルスを発生する。
【0018】溶接台車11の、車輪を支持する基台には
x移動機構が結合されており、x移動駆動用の電気モ−
タMxにて該機構が駆動され、電気モ−タMxの正回転
により、溶接台車11の基台に対してx移動台19が左
移動し、逆回転により右移動する。電気モ−タMxには
ロ−タリエンコ−ダRxが結合しておりこれが、x移動
台19の所定短距離の移動につき1パルスの電気パルス
を発生する。
【0019】x移動台19には進退機構が結合されてお
り、進退駆動用の電気モ−タMrにて該機構が駆動さ
れ、電気モ−タMrの正回転により、進退台20が鋼管
14の中心に近付く方向に移動し、逆回転により中心よ
り離れる方向に移動する。電気モ−タMrにはロ−タリ
エンコ−ダRrが結合しておりこれが、進退台20の所
定短距離の移動につき1パルスの電気パルスを発生す
る。
【0020】進退台20には傾動機構が結合されてお
り、傾動用の電気モ−タMθにて該機構が駆動され、電
気モ−タMθの正回転によりト−チホルダ21の、水平
面に対する傾斜θが小さくなり、逆回転により大きくな
る。電気モ−タMθにはロ−タリエンコ−ダRθが結合
しておりこれが、ト−チホルダ21の所定小角度の回転
につき1パルスの電気パルスを発生する。
【0021】溶接ト−チ12はト−チホルダ21で支持
され、水平面に対して角度θをなす。溶接ト−チ12に
は、ワイヤ送給装置18(図2)より溶接ワイヤが供給
される。
【0022】図1に示す溶接機構は、図2に示す溶接シ
ステムの一部であり、中継箱30の電気装置によって駆
動される。中継箱30の電気装置にはホストとしてパソ
コン41が接続されており、このパソコン41が、溶接
スケジュ−ルに従って溶接条件を中継箱30の電気装置
に与える。
【0023】図3に、中継箱30の電気要素の概要を示
す。上述のx移動機構,進退機構および傾動機構には、
それぞれに運動範囲を定める始端リミットスイッチLx
o,Lro,Lθoおよび終端リミットスイッチLx
e,Lre,Lθeが備わっており、ト−チ12が各機
構の始端相当位置にあるときに始端リミットスイッチが
開、終端リミットスイッチは閉であり、ト−チ12が始
端相当位置と終端相当位置の間にあるときには両スイッ
チ共に閉、ト−チ12が各機構の終端相当位置にあると
きに始端リミットスイッチは閉、終端リミットスイッチ
は開である。
【0024】上述のx移動機構,進退機構および傾動機
構それぞれの電気モ−タMx,Mr,およびMθの回転
軸には、ロ−タリエンコ−ダRx,RrおよびRθが結
合されており、これらは電気モ−タの所定小角度の回転
につき1個の電気パルスを発生する。ト−チ12を駆動
しているとき、マイクロプロセッサを含むコントロ−ラ
1x,1rおよび1θが、電気モ−タMx,Mrおよび
Mθを正転付勢しているときにはロ−タリエンコ−ダが
発生する電気パルスをカウントアップし、逆転付勢して
いるときにはロ−タリエンコ−ダが発生する電気パルス
をカウントダウンし、始端リミットスイッチLxo,L
roおよびLθoが開のときにはカウント値をクリアす
る(カウントデ−タを0を示すものにする)。
【0025】例えば、コントロ−ラ1xは、それ自身に
電源が投入されると、始端リミットスイッチLxoが開
(ト−チ12の回転位置が始端位置)であるかをチェッ
クし、それが閉(始端位置にない)であると、モ−タド
ライバ2xにモ−タ逆転付勢を指示し、モ−タドライバ
2xが逆転通電回路を閉じる。この逆転通電回路に始端
リミットスイッチLxoが含まれておりそれが閉である
ので、電気モ−タMxに逆転電流が流れ電気モ−タMx
が逆回転する。この逆回転で始端リミットスイッチLx
oが開になると、逆転通電回路が開となって電気モ−タ
Mxへの逆転電流が遮断されて電気モ−タMxが停止す
る。一方コントロ−ラ1xは、始端リミットスイッチL
zoが閉から開に切換わると、モ−タドライバ2xへの
逆転指示を解除し、x移動位置レジスタ(マイクロプロ
セッサの内部RAMの1領域)をクリアする。ここでト
−チ12のx移動位置がx移動範囲の始端にあり、x移
動位置レジスタのデ−タは0(基点)を示すものになっ
ていることになる。
【0026】コントローラ1rおよび1θの動作も1x
のものと同様であり、モータドライバ2rおよび2θの
動作も2xのものと同様である。
【0027】コントローラ1wはCPU4の指示に応じ
て、トーチ12が接続される溶接電源16には、溶接電
流・電圧およびオン(通電)/オフ(通電停止)を指定
する信号を与え、流体供給装置17にはオン(ガス供
給)/オフ(供給停止)を指示する信号を与え、ワイヤ
送給装置18には供給速度およびオン(供給)/オフ
(供給停止)を指示する信号を与える。CPU4には、
入出力(I/O)ポート3を介してコントローラ1y,
1x,1r,1θおよび1w、ならびに操作/表示ボー
ド8が選択的に接続される。この接続は、システムコン
トローラ5を介してCPU4が指定する。CPU4のア
ドレスバス,データバスにはROM6およびRAM7が
接続されている。システムコントローラ5は、CPU4
が指示する制御信号をROM6,RAM7および操作/
表示ボード8に与える。
【0028】再度図2を参照する。パソコン41には2
次元ディスプレイ42ならびにキ−ボ−ドおよびマウス
43が接続されており、これら全体のコンピュ−タシス
テムが制御盤として構成され、パソコン41に、オペレ
−タ入力に対応して溶接スケジュ−ルを生成し、溶接ス
ケジュ−ルに従って溶接機構を駆動し溶接を行なうプロ
グラムが格納されている。
【0029】図4に、該プログラムによって実現する機
能を、オペレ−タの作業フロ−に従って示す。制御盤4
0に電源が投入されてパソコン41が電源オン応答の初
期化を終えると、該プログラムが起動されて、ディスプ
レイに、溶接作業メニュ−が表示される。該メニュ−上
の主な項目は、 溶接条件作成編集(溶接条件作成,溶接条件編集) 教示 溶接スケジュ−ル作成(スケジュ−ル生成,スケジュ−
ル編集) 溶接作業 である。オペレ−タは、パソコン41の表示メニュ−の
「溶接条件作成編集」を選択して、その中のサブメニュ
−の「溶接条件作成」又は「溶接条件編集」で溶接条件
を生成又は編集して今回の溶接作業用に登録し、次に
「教示」を選択して、操作ペンダント8の入力キ−を操
作して開先に対する溶接ト−チ位置を順次に定めて各点
で開先形状の検出を行ない、今回の溶接作業用に登録す
る。そして「溶接スケジュ−ル作成」を選択して溶接ス
ケジュ−ルを確定して登録し、次に「溶接作業」を選択
して、パソコン41に溶接スケジュ−ルを実行させる。
【0030】図5に、「溶接条件作成編集」2の概要を
示す。これが選択されるとパソコン41は、「溶接条件
作成編集」のサブメニュ−を表示する。このサブメニュ
−の主要な項目は、「溶接条件作成」および「溶接条件
編集」であり、オペレ−タが「溶接条件編集」を指定す
ると、パソコン41は、これまでに登録されている溶接
条件テ−ブルのリストをディスプレイ42に表示する
(ステップ11,16,17)。オペレ−タが、リスト
の中の1つの溶接条件テ−ブルを指定すると、それがデ
ィスプレイ42に表示される(ステップ18)。その一
例を表1に示す。なお、本書において「テ−ブル」と
は、メモリ上の記憶領域,そこの情報群又はそこから読
出してディスプレイ42に表示したデ−タ表を意味す
る。
【0031】
【表1】
【0032】表1上の「板厚(32)」,「ル−ト幅
(6)」および「開先角度(35)」が、基準開先形状
デ−タであり、板厚は図10のTの値(mm)、ル−ト
幅は図12の開先の底の幅Gの値(mm)および開先角
度は図12の開先斜辺の傾斜角度α(°)である。デ−
タNo.の「15」は、15組のデ−タセット(デ−タ
の縦列)があることを意味する。表1にはNo.1〜9
のデ−タセットのみを示すが、左スクロ−ルすることに
より残りのデ−タNo.10〜15のデ−タが順次に画
面上に現われる。
【0033】表1上の「距離」の欄の0.0は、鋼管1
3,14上の周方向位置の基点を意味し、後述する教示
デ−タの編集6の終了後の最初の点の、鋼管13,14
に対する溶接ト−チ12の位置が、距離の基点0.0
(溶接ト−チの基点位置)である。デ−タNo.2の
「距離」の欄の「100」は、溶接ト−チ12が基点
0.0から、周方向で円弧長100mm分回動移動した
位置を意味する。デ−タNo.1〜15は、鋼管13,
14の間のリング状の開先の全体又は一部分の、周方向
15点を溶接条件切換点に定めたことを意味し、デ−タ
No.1のデ−タは、溶接ト−チが距離0.0(基点)
にあるときに設定すべき溶接条件である。デ−タNo.
2のデ−タは、溶接ト−チ12が、先行の点(デ−タN
o.1)から距離(円弧長)100mm進んだ位置で切
換える溶接条件である。
【0034】オペレ−タは、不要なデ−タNo.を消去
し、不足のデ−タNo.を追加し、デ−タNo.を連続
に振り直し、かつ、各溶接条件値を、今回必要な値に変
更する。そして、所望の溶接条件の設定(編集)を終え
ると、今回溶接用のものとしてパソコン41に登録する
(ステップ18,19,15)。
【0035】上述の「溶接条件編集」ではなく「溶接条
件作成」をオペレ−タが指定したときには、パソコン4
1は、表1の溶接条件テ−ブルと同様ではあるが、デ−
タ値が空欄、表1上の「溶接条件編集画面」の代りに
「溶接条件入力画面」を表示し、かつ、「*編集条件を
編集して下さい。」の代りに「*溶接条件を入力して下
さい。」を表示した、溶接条件作成テ−ブルを、ディス
プレイ42に表示する。そのテ−ブル上にオペレ−タは
まず基準開先形状(板厚,ル−ト幅&開先角度)を入力
する(ステップ12)。すなわち、今回の溶接の基本開
先形状の、板厚T,ル−ト幅G&開先角度α(図12を
参照)を入力する。
【0036】そして各セット(デ−タNo.)の溶接条
件を入力する。所要デ−タを入力した後のオペレ−タお
よびパソコン41の処理は、上述の「溶接条件編集」の
場合と同様である。デ−タ入力および編集を終えると、
作成したテ−ブルを今回の溶接用に、パソコン41に登
録する(ステップ15)。
【0037】登録が完了するとパソコン41は、ディス
プレイ42に初期メニュ−画面を表示する。オペレ−タ
は次に「教示」を指定し、操作ペンダント8の溶接機構
操作キ−および制御入力用キ−を操作して、溶接ト−チ
12を基点0.0から順次に周方向に位置を移して複数
の点でティ−チングを行なう。ここでの基点0,0は、
鋼管13,14上の周方向位置の基点を意味し、図2に
示すシステム全体の動作電圧が印加され、各部が正常な
待機状態になったときの、鋼管13,14に対する溶接
ト−チ12の位置が基点0,0(溶接ト−チの基点位
置)である。またティ−チングとは、開先形状の検出&
登録である。すなわち、オペレ−タは、操作ペンダント
8の溶接機構操作キ−を操作して複数の点のそれぞれに
溶接ト−チ12を駆動し、開先形状計測指示キ−を押
す。
【0038】すると中継箱30のCPU4が、溶接ト−
チ12を、所定シ−ケンスで、開先形状検出用の溶接ト
−チ駆動を行ない、鋼管13の表面位置r1,裏面位置
()r2および開先壁面の4点〜(図12)の位
置を、計測する。この開先形状検出用の溶接ト−チ駆動
は、図12を参照すると、まず溶接ト−チ12を、鋼管
13の外表面に溶接ワイヤの先端が対向する位置に位置
決めして鋼管13の中心に向けて溶接ト−チ12をr方
向に駆動し、溶接ワイヤが鋼管13の表面に当るとその
ときの溶接ト−チ12のr位置r1をセ−ブし、そして
溶接ト−チ12を開先を横切る方向yに駆動して溶接ワ
イヤの先端が鋼管13から外れて開先底幅(G)の略中
間となる位置で停止し、そしてr方向に、ワイヤの先端
が裏当板15に接触するまで、すなわち図12のの位
置まで、溶接ト−チ12を駆動する。接触すると、そこ
で停止して溶接ト−チのr位置r2をセ−ブする。そし
てT=r1−r2と算出する。
【0039】次に、a・T(aは定数、例えば1/4)
までr方向に溶接ト−チ12を駆動し、そして溶接ワイ
ヤの先端が鋼管13の開先壁面(図12の)に当るま
で、x駆動し、溶接ワイヤが鋼管13に接触したときの
x位置x1をセ−ブする。そして今度はx方向に戻し駆
動し溶接ワイヤが鋼管14に接触したときのx位置x2
(図12の)をセ−ブする。
【0040】次にb・T(bは定数、例えば3/4)ま
でr方向に溶接ト−チ12を駆動し、そして溶接ワイヤ
の先端が鋼管13の開先壁面(図12の)に当るま
で、x駆動し、溶接ワイヤが鋼管13に接触したときの
x位置x3をセ−ブする。そして今度はx方向に戻し駆
動し溶接ワイヤが鋼管14に接触したときのx位置x4
(図12の)をセ−ブする。
【0041】そしてCPU4は、この開先形状検出を終
了し、オペレ−タが登録指示を入力すると、Tおよびx
1〜x4を、周方向位置デ−タ(開先形状検出点のy位
置デ−タ)と共に、パソコン41に転送する。パソコン
41は、x1〜x4で規定される2直線+/+
が、裏当板15と交わる点の点間距離G(ル−ト幅)お
よび2直線がなす角度α(開先角度)を算出して、T,
Gおよびαを、開先形状(検出した開先形状)とし、開
先形状(T,G,α)を、教示点(周方向位置y)対応
で、今回の溶接用のティ−チングデ−タテ−ブルに書込
む。
【0042】オペレ−タが教示の終了を入力するとパソ
コン41は、教示デ−タの編集6を実行する。その内容
を図6に示す。ここでパソコン41は、ティ−チングデ
−タテ−ブルのデ−タを、最初の点を最後の点とし、最
後の点を最初の点とするように順番(溶接の進行に伴っ
て読出す順番)を入れ替える(ステップ21)。この過
程を図9の(a)および(b)に示す。これによって最
初となった点を基点0.0とするように、ティ−チング
点のy位置デ−タを書直す(ステップ22)。この過程
を図10の(c)に示す。
【0043】次に、今回の溶接用の溶接条件テ−ブル
(表1)の各デ−タNo.を割り付ける周方向y位置
(距離の欄のデ−タ)とティ−チングデ−タテ−ブルの
ティ−チング点y位置とを対比して、溶接条件テ−ブル
の各デ−タNo.に、そのy位置と同一位置の、ティ−
チングデ−タテ−ブル上のデ−タ(検出した開先形状)
を割り付ける。ティ−チングデ−タテ−ブル上に同一位
置のデ−タが存在しないと、そのデ−タNo.のy位置
の前と後のティ−チングデ−タテ−ブル上のデ−タ(検
出した開先形状)に基づいて該y位置の開先形状を補間
法により算出して、該デ−タNo.に割り付ける(ステ
ップ25,26)。そしてこの算出した開先形状を、テ
ィ−チングデ−タテ−ブルの、対応y位置に書込む(2
7,28)。この過程を図10の(d)に示す。
【0044】以上により、実際に検出した各点の開先形
状と、それに基づいて補間法によって算出した開先形状
がティ−チングデ−タテ−ブル上に整い、溶接条件テ−
ブル(表1)の各デ−タNo.の位置のすべてに宛てる
開先形状(検出値,算出値)がティ−チングデ−タテ−
ブル上にあることになる。
【0045】次にパソコン41は、溶接予定軌跡の「ブ
ロック分割」BLDを実行する。その内容を図7に示
す。ここでパソコン41は、各パス(P)の溶接予定軌
跡全長(溶接始点S〜終点E)を表示して、各パスのブ
ロック分割数(総ブロック数)の入力を求める。オペレ
−タが各パス宛てのブロック分割数の入力をすべて終え
るとパソコン41は、第1パス(P=1)から各パスを
注目パスとして(51)、溶接予定軌跡のブロック分割
を行なう。すなわち、注目パスの溶接予定軌跡全長を該
パスのブロック分割数で除して、1ブロック当りの溶接
長を算出し(52,53)、この溶接長/ブロックで該
パスの各区間を除して、例えば図11の(e)に示すよ
うに、各区間のブロック数を算出する。すなわち、該パ
スのブロック分割数(総ブロック数)を、各区間に比例
配分する。図11の(e)には、1区間にはブロック数
10を、2区間にはブロック数15を、3区間にはブロ
ック数5を、また4区間にはブロック数20を配分して
いる。そして、各区間を配分ブロック数にブロック区分
し、各ブロックに番号Bを付ける(54〜59)。図1
1の(e)に示す例では、1ブロックを4mmの溶接長
としているので、該パスの溶接予定軌跡全長が4mmピ
ッチで区切られ、すなわちブロック化されて、ブロック
番号Bが付される。以上の1パスの各区間のブロック化
を、全パスに実施する(61,62−52〜60)。
【0046】全パスのブロック化を終えるとパソコン4
1は、メインメニュ−を表示する。オペレ−タが、溶接
スケジュ−ル作成のサブメニュ−である「スケジュ−ル
生成」を指定すると、パソコン41は、「溶接軌跡・条
件作成」7に進む。その内容を図8に示す。ここでパソ
コン41は、今回の溶接用の溶接条件テ−ブル(表1)
と、今回の溶接用のティ−チングデ−タテ−ブルならび
に上述のブロック化に基づいて、各パスの各区間の各ブ
ロックの溶接条件および溶接軌跡を、表1上の溶接条件
と、基準開先形状(表1上の板厚,ル−ト幅,開先角
度)に対する、ブロック位置の検出開先形状(又は補間
法によって算出した開先形状)のずれ量、に従って算出
し、算出した溶接条件および溶接軌跡を、ブロック位置
(y位置)対応で、溶接スケジュ−ルテ−ブルに書込む
(37〜42)。
【0047】ここではまず、ティ−チングデ−タテ−ブ
ル上の開先形状計測点および切換点、すなわち図11の
(e)に示す1点目〜4点目の計測位置および1〜4区
間の境界位置、に該当するブロックにつき、ティ−チン
グデ−タテ−ブル上の該位置に宛てた検出又は算出開先
形状の、基準形状(表1上の板厚(32),ル-ト幅(6),開先
角度(35))に対するずれに基づいて、該ブロックの該当
箇所(表1上のデ−タNo.とパスNo.)に宛てられ
た溶接条件(表1上)を補正し、これに対応してブロッ
ク内溶接軌跡を算出して、算出した溶接条件および溶接
軌跡を、溶接スケジュ−ルテ−ブルの、該ブロックの番
号Bのアドレスに書込む(31〜37)。
【0048】次に、開先形状計測点および切換点のいず
れにも該当しない各ブロックについては、ティ−チング
デ−タテ−ブル上に開先形状が存在しないので、注目ブ
ロックの両側直近の、上述のように溶接条件および溶接
軌跡を算出して溶接スケジュ−ルテ−ブルに書込んだ処
理済ブロック(開先形状計測点又は切換点)の溶接条件
と、処理済ブロックで区画される区間内での注目ブロッ
クの位置に基づいて、補間法により注目ブロックの溶接
条件を算出し、これに対応して注目ブロック内溶接軌跡
を算出して、算出した溶接条件および溶接軌跡を、溶接
スケジュ−ルテ−ブルの、注目ブロックの番号Bのアド
レスに書込む(38〜42)。
【0049】パソコン41は、以上の処理を、各パスの
各区間の各ブロックにつき、実行する。
【0050】オペレ−タが、溶接スケジュ−ル作成のサ
ブメニュ−である「スケジュ−ル編集」を指定したとき
には、パソコン41は、パソコン41に登録されている
溶接スケジュ−ルテ−ブルのリストを、ディスプレイ4
2に表示する。オペレ−タがその1つを指定すると、そ
のテ−ブルの内容をディスプレイ42に表示する。オペ
レ−タは、そのデ−タに変更を加えて、パソコン41に
更新登録又は別スケジュ−ルとして新規登録することが
できる。
【0051】溶接スケジュ−ル作成の終了が入力される
とパソコン41は、メインメニュ−をディスプレイ42
に表示する。オペレ−タが「溶接作業」を指定すると、
パソコン41は、「溶接作業」用の入力画面を表示す
る。オペレ−タはこの画面上で溶接スケジュ−ルテ−ブ
ルを指定して溶接開始を指示し、またその他の指示やデ
−タ入力を行なうことができる。パソコン41は、溶接
開始が指示されると、溶接スケジュ−ル上の第1位置
(溶接条件テ−ブル(表1)上のデ−タNo.1の位置
に対応)の溶接条件に基づいて溶接を開始し、溶接の進
行に伴って順次に溶接スケジュ−ルテ−ブルから溶接ト
−チのy位置(ブロックNo.B)に対応付けられてい
る溶接条件を読出して、それに従って溶接を行なう。
【0052】以上に説明した実施例では、溶接条件テ−
ブル(表1)上の全デ−タNo.の位置(溶接条件切換
点)および教示によって開先形状を検出した点、のすべ
てに対して、基準開先形状(表1上の板厚,ル−ト幅,
開先角度)に対する、検出した開先形状又はそれに基づ
いて補間法によって算出した開先形状、のずれ量、に対
応して補正した溶接条件が定められ、これに基づいて溶
接が実行される。したがって、溶接条件の切換わり点
(表1上の各デ−タNo.の割り宛てy位置)の開先形
状が検出されていない場合でも、その前後の開先形状の
間の開先形状が補間法により与えられ、この開先形状の
信頼性が高く、したがって溶接スケジュ−ルの信頼性が
高い。均一な品質の自動溶接が実現する。また、開先形
状検出点(教示点)を格別に多くしなくても、溶接条件
の切換わり点を多くすることができると共に、溶接条件
の切換わり点と開先形状検出点とが同一位置とならなく
ても、溶接条件の切換わり点の開先形状と合致する開先
形状が与えられ、信頼性が高い溶接スケジュ−ルを得る
ことができる。
【0053】更には、各箇所(図11の(e)の各区
間)の溶接予定軌跡長を等分にブロック分割し、各箇所
の開始部および終了部の切換点の前記開先形状と箇所内
のブロック位置に従って補間法により各ブロック位置の
開先形状を算出し、これに基づいて各ブロック位置の溶
接条件を定め、溶接施工中はブロック単位で溶接条件を
切換えるので、溶接予定軌跡に沿っての溶接条件の制御
が緻密になり、比較的に少い数の開先形状検出サンプリ
ング数でも緻密に開先線各部の開先形状に滑らかに追従
した溶接条件自動切換が行なわれる。これにより、より
均一な品質の自動溶接が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の機構外観を示す斜視図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1に示す中継箱30内の電気回路構成を示
すブロック図である。
【図4】 図2に示すパソコン41の、オペレ−タ指示
に応答して実現する溶接スケジュ−ルの生成および該ス
ケジュ−ルに基づいた溶接動作の概要を示すフロ−チャ
−トである。
【図5】 図4に示す「溶接条件作成編集」2の内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図4に示す「教示デ−タの編集」6の内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図4に示す「ブロック分割」BLDの内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図4に示す「溶接軌跡・条件作成」7の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図6に示す「教示デ−タの編集」6での、教
示デ−タの配列変更の過程を示す図表である。
【図10】 図6に示す「教示デ−タの編集」6での、
検出開先形状が欠落している位置への開先形状の補間の
過程を示す図表である。
【図11】 図7に示す「ブロック分割」BLDによっ
て各区間に割当てたブロック数を示す図表である。
【図12】 図1に示す溶接対象鋼管13,14の一部
の拡大縦断面であり、開先の横断面とワイヤ先端の教示
位置を示す。
【符号の説明】
10:レ−ル 11:溶接台車 12:溶接ト−チ 13,14:鋼管 19:昇降基台 20:進退基台 21:ト−ルホルダ My,Mx,Mr,Mθ:電気モ
−タ Ry,Rx,Rr,Rθ:ロ−タリエンコ−ダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおけ
    る、開先の基準形状対応の溶接条件を定めるための基準
    条件設定手段;溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにおけ
    る開先形状を入力する手段;前記複数箇所の箇所間の切
    換点の中の開先形状が入力されていない切換点の前後の
    開先形状に基づいて補間法により該切換点の開先形状を
    算出し、前記溶接予定軌跡に与えられた総ブロック数を
    前記複数箇所のそれぞれに、各箇所の溶接予定軌跡長に
    対応して比例配分し、配分したブロック数で各箇所の溶
    接予定軌跡長を等分に分割し、各箇所の開始部および終
    了部の切換点の前記開先形状と箇所内のブロック位置に
    従って補間法により各ブロック位置の開先形状を算出し
    てその箇所の基準形状に対する、算出した開先形状のず
    れに対応して、前記溶接条件を修正してブロック位置対
    応で溶接スケジュ−ルに定める、溶接条件演算手段;お
    よび、 前記溶接スケジュ−ルに従って溶接予定軌跡を溶接する
    手段;を備える、スケジュ−ルに従がう溶接装置。
  2. 【請求項2】溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおけ
    る、開先の基準形状対応の溶接条件を定めるための基準
    条件設定手段;溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにおけ
    る開先形状を入力する手段;前記溶接予定軌跡に与えら
    れた総ブロック数を前記複数点の間の区間のそれぞれ
    に、各区間の溶接予定軌跡長に対応して比例配分し、配
    分したブロック数で各区間の溶接予定軌跡長を等分に分
    割し、各区間の開始点および終了点の前記開先形状と区
    間内のブロック位置に従って補間法により各ブロック位
    置の開先形状を算出してその箇所の基準形状に対する、
    算出した開先形状のずれに対応して、前記溶接条件を修
    正してブロック位置対応で溶接スケジュ−ルに定める、
    溶接条件演算手段;および、 前記溶接スケジュ−ルに従って溶接予定軌跡を溶接する
    手段;を備える、スケジュ−ルに従がう溶接装置。
  3. 【請求項3】溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおけ
    る、開先の基準形状対応の溶接条件を定めるための基準
    条件設定手段;溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにおけ
    る開先形状を入力する手段;前記複数箇所の箇所間の切
    換点の中の開先形状が入力されていない切換点の前後の
    開先形状に基づいて補間法により該切換点の開先形状を
    算出し、前記切換点および複数点を区間の区切り点と
    し、前記溶接予定軌跡に与えられた総ブロック数を前記
    区間のそれぞれに、各区間の溶接予定軌跡長に対応して
    比例配分し、配分したブロック数で各区間の溶接予定軌
    跡長を等分に分割し、各区間の開始区切り点および終了
    区切り点の前記開先形状と区間内のブロック位置に従っ
    て補間法により各ブロック位置の開先形状を算出してそ
    の箇所の基準形状に対する、算出した開先形状のずれに
    対応して、前記溶接条件を修正してブロック位置対応で
    溶接スケジュ−ルに定める、溶接条件演算手段;およ
    び、 前記溶接スケジュ−ルに従って溶接予定軌跡を溶接する
    手段;を備える、スケジュ−ルに従がう溶接装置。
  4. 【請求項4】溶接予定軌跡の複数箇所のそれぞれにおけ
    る、開先の基準形状対応の溶接条件をメモリ上に定め;
    溶接予定軌跡の複数点のそれぞれにおいて開先形状を検
    出して位置対応でメモリに書込み;前記複数箇所の箇所
    間の切換点の中の開先形状が入力されていない切換点の
    前後の開先形状に基づいて補間法により該切換点の開先
    形状を算出し、前記切換点および複数点を区間の区切り
    点とし、前記溶接予定軌跡に与えられた総ブロック数を
    前記区間のそれぞれに、各区間の溶接予定軌跡長に対応
    して比例配分し、配分したブロック数で各区間の溶接予
    定軌跡長を等分に分割し、各区間の開始区切り点および
    終了区切り点の前記開先形状と区間内のブロック位置に
    従って補間法により各ブロック位置の開先形状を算出し
    てその箇所の基準形状に対する、算出した開先形状のず
    れに対応して、前記溶接条件を修正してブロック位置対
    応でスケジュ−ルメモリに書込み;前記スケジュ−ルメ
    モリ上の溶接条件に従って溶接予定軌跡を溶接する;メ
    モリ上のスケジュ−ルに従がう溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110315232A (zh) * 2019-07-11 2019-10-11 捷安特(中国)有限公司 车架座管焊接方法及其焊接辅助治具
CN112950633A (zh) * 2021-04-19 2021-06-11 上海电机学院 一种基于线结构光的铝合金焊缝表面缺陷检测方法

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