JPH10337636A - 5軸加工機の制御装置 - Google Patents

5軸加工機の制御装置

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JPH10337636A
JPH10337636A JP16491897A JP16491897A JPH10337636A JP H10337636 A JPH10337636 A JP H10337636A JP 16491897 A JP16491897 A JP 16491897A JP 16491897 A JP16491897 A JP 16491897A JP H10337636 A JPH10337636 A JP H10337636A
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JP16491897A
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Toshiaki Otsuki
俊明 大槻
Seiji Ishii
清次 石井
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 5軸加工機の工具姿勢と工具長補正ベクトル
の自動算出。 【解決手段】 各指定点Pi について、全指定点から4
個の指令点Pj 、Pk 、Ps 、Pt を次の条件で選び出
す。Ps ;Pi に先行する指定点で、進行方向ベクトル
<Qi >と<Pi Ps >が相当の角度で交差し、且つ、
Pi との距離が最小で、制限距離d内にある指令点。P
j ;Pi に先行する指定点で、Pi との距離が制限距離
dを越えず、最もdに近い指令点。Pk ;Pi に後行す
る指定点で、Pi との距離が制限距離dを越えず、最も
dに近い指令点。Pt ;Pi に後行する指定点で、進行
方向ベクトル<Qi >と<Pi Pt >ga相当の角度で交
差し、且つ、Pi との距離が最小で、なお且つ、制限距
離d内にある指令点。これら4点またはその内の3点P
a 、Pb 、Pc から、非平行ベクトル対<Ai >、<B
i >などを定めその外積から、法線ベクトル<Ni >を
求める。更に、<Ni>と指定された傾斜関係を持つよ
う工具長補正ベクトル<TLi >が定められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本3軸と工具を
回転させる回転軸2軸を有する5軸の工作機械(5軸加
工機)を制御するための制御装置に関し、更に詳しく言
えば、前記5軸加工機の工具軸方向を自動的に決定する
機能を備えた数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】5軸加工機は、図1(a)に示すよう
に、基本3軸と工具を回転させる回転軸2軸を有する加
工機として知られている。同図において、工具1は先端
部に取り付けたボールエンドミル4を工具軸TL周り
(矢印SP)に回転させてワークWの切削加工を行なう
ものである。C軸(Z軸方向周りの回転軸)で駆動され
る工具取付部2には、回転中心3を通りZ軸に垂直な工
具支承軸が設けられ、この工具支承軸周りに回転自在な
態様で工具1が取り付けられている。
【0003】同図に付記したように、X軸周り及びY軸
周りの回転軸をそれぞれA軸、B軸と呼ぶ習慣に従え
ば、C軸の回転位置に応じて、5軸加工機の回転2軸
は、「C軸とA軸」あるいは「C軸とB軸」と言うこと
も出来るので、本明細書ではこれをA/B軸と表記す
る。基本3軸については、ワークWを載置するテーブル
TBあるいは工具取付部2を搭載した駆動機構(図示省
略)に振り分けられる。
【0004】これら5軸を駆動するサーボモータを数値
制御装置で制御する場合、工具1の回転中心3を制御点
として制御装置による工具1の位置・姿勢の制御(5軸
の制御)が行なわれる。一方、工具1による実際の加工
点はボールエンドミル4の先端5付近にある。また、切
削希望経路DPは、加工プログラムで指定される複数個
の指令点・・・PN-1 、PN 、PN+1 ・・・で教示され
る(以下、指令点の記号は、適宜PN で代表させる)。
【0005】従って、実際の制御にあたっては、各指令
点PN に対応する制御点QN を定める必要がある。その
ためには、指令点PN から制御点QN へ向かう方向と指
令点PN と制御点QN の間の距離を指定してやれば良
い。このような2つの量を指定するベクトル<TL>
は、工具長補正ベクトルと呼ばれる。なお、本明細書に
おいては指令点PN と制御点QN の間の距離、即ち工具
長補正ベクトルの長さLを単に「工具長」と呼ぶことに
する。ボールエンドミル4の先端点を実際の加工点と見
なす場合には、工具長Lはボールエンドミル4の先端点
と回転中心点(制御点)3の間の距離となる。
【0006】このように、工具長補正ベクトル<TL>
は、工具1の長さと姿勢の情報を含んでいる。工具長L
は定数のパラメータで指定可能である一方、工具1の姿
勢には選択の自由度が残されている。そこで、実際に工
具長補正ベクトル<TL>を定めるには、工具1の姿勢
を指定してやらなければならない。
【0007】工具姿勢の指定に用いられる代表的な手法
として、工具長補正機能がある。この手法を適用する場
合、加工プログラムで指令点PN 毎に工具姿勢を定める
ためのデータを教示しておく必要がある。工具姿勢を指
定するために用いられるパラメータとしては、例えば工
具1の向きを指定する3個1組の値(I,J,K)があ
る。
【0008】図1(b)はこれを説明する図で、工具1
の方向が、3個1組の値(I,J,K)で指定される任
意の長さのベクトルDで指定されることを表わしてい
る。工具1の向きは、指令点PN から制御点(回転中心
3)へ向かうものとする。例えば、図示した例に即して
言えば、(1.00,1.80,6.00)などと指定
される。
【0009】この(I,J,K)のデータと別途指定さ
れる工具長データ(制御点3から測った工具長Lを表わ
すデータ)から、工具長補正ベクトル<TL>を構成す
ることが出来る。工具長補正ベクトル<TL>が定まれ
ば、各指令点PN に対応する制御点QN の位置・姿勢を
制御装置内部で定めることが出来る。そして、制御点Q
N が定まれば、プログラムで指定されている他の制御条
件(指令速度、コーナ部における運動の滑らか度など)
を考慮して、周知のサーボ制御により制御点の運動(位
置と姿勢の推移)が制御され、意図に従った加工が実行
される。
【0010】ここで問題となるのは、各指令点PN 毎に
工具姿勢を表わす(I,J,K)のデータを教示する必
要があることである。加工プログラムとは別のパラメー
タ設定機能によって工具姿勢を指定する方式もあるが、
各指令点PN 毎に工具姿勢を指定するためのデータの入
力が必要であることには変わりはない。
【0011】各指令点PN 毎に工具姿勢を指定するため
のデータは、例えばCADデータに基づいてこれを作成
し、5軸加工機の制御装置に入力されている。しかし、
実際の加工プログラムに含まれる指令点の数は多数にの
ぼることが多く、これらデータ(例えば上記I、J,
K)の作成及び入力作業の負担が非常に大きくなってい
るのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、指令点毎に工具姿勢を指定するデータを特別に教示
・入力しなくとも、各指令点の位置のデータ(姿勢を含
まず。以下同じ。)を利用して工具姿勢を自動的に定
め、それに基づいて各軸の制御を行なうことが出来る5
軸加工機の制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】5軸加工機による実際の
加工においては、希望する工具姿勢は加工面の方向(法
線方向で代表される)に依存してほぼ決められることが
非常に多い。従って、多くの場合、各指令点における加
工面の方向が判れば、工具姿勢はその加工面方向に対し
て特定の関係を有するように定めてやれば良いというこ
とになる。本発明はこのことを前提に、更に、加工面の
方向が急激に変化する部分(例えば稜線部、隅部、局所
的凹凸部など)を除き、各指令点における加工面の方向
は、その指令点から遠くない加工面の平均的な面方向と
ほぼ一致し、それは各指令点の近傍に存在する複数の指
令点(近似代表指令点群と呼ぶ)が張る平面(近似代表
平面と呼ぶ)の方向で代表し得ると言う考え方に基づい
てなされたものである。
【0014】即ち、本発明は、位置を教示された指令点
の内の少なくとも一部について、各指令点に対してその
指令点における加工面を近似的に表現する指令点群を前
記位置を教示された指令点の中から選択する手段と、そ
れら指令点群の位置を表わすデータを用いてそれら選択
された指令点群が張る近似代表平面の方向を求める手段
と、求められた近似代表面の方向に関して予め定められ
た関係を持つような方向を算出する方向算出手段を5軸
加工機の制御装置設に設け、前記算出された方向を表わ
すデータと予め与えられた工具長を表わすデータに基づ
いて各軸の制御を行なうようにすることにより上記課題
を解決したものである。
【0015】各近似代表面の方向を求めるには、例えば
その近似代表面を張る指令点群の位置を表わすデータを
用いて1対の非平行ベクトルを定め、それら非平行ベク
トルの外積から近似代表面の法線方向を表わすベクトル
を求める計算を行なえば良い。各指令点の近似代表面を
張る指令点群には、当該指令点自身は含まれないことが
好ましいが、含まれていても良い。また、近似代表面の
算出が困難な指令点については、別途、従来と同様のパ
ラメータで指定したり、直近の指令点について算出され
た近似代表面で代用するなどの措置をとることが出来
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の一つの実施形態
に係る制御装置としての数値制御装置(CNC)のハー
ドウェア構成を要部ブロック図で示したものである。同
図において、符号10で示された数値制御装置(CN
C)は、全体を統括制御するプロセッサ11を備える。
プロセッサ11は、バス21を介して、ROM12に格
納されたシステムプログラムを読み出し、このシステム
プログラムに従って、数値制御装置(CNC)10全体
の制御を実行する。また、例えばDRAMで構成される
RAM13には、一時的に計算データ、表示データ等が
格納される。
【0017】CMOS14には、加工プログラム及び各
種パラメータが格納される。加工プログラムは加工経路
を定めるための複数の指令点の位置データを含んでいる
が、一部の「例外的な指令点」を除き、各指令点につい
ての工具姿勢を指定するデータは含まれていない。本実
施形態では、後述するように、「例外的な指令点」は最
初の指令点のみである。また更に、CMOS14に格納
されるデータには、後述する本発明特有の処理を行なう
為のプログラム並びに関連パラメータ(工具長L及び後
述する小距離dなど)が含まれる。
【0018】以下、これらプログラムを合わせて動作プ
ログラムと呼ぶこととする。CMOS14は図示されな
いバッテリでバックアップされ、数値制御装置(CN
C)10の電源がオフされてもデータが消去されない不
揮発性メモリとして機能する。
【0019】インターフェイス15は、外部機器用との
入出力を行なう為に設けられ、オフラインプログラミン
グ装置、プリンタ等の外部機器31が接続される。オフ
ラインプログラミング装置で作成された動作プログラム
のデータは、インターフェイス15を介して数値制御装
置(CNC)10に読み込まれる。数値制御装置(CN
C)10で編集された動作プログラムのデータは、例え
ばプリンタで出力可能である。
【0020】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は、数値制御装置(CNC)10に内蔵さ
れ、ラダー形式で作成されたシーケンスプログラムで機
械を制御する。即ち、動作プログラムで指令されたM機
能、S機能及びT機能に従って、これらをシーケンスプ
ログラムで必要な信号に変換し、I/Oユニット17か
ら機械側(ここでは5軸加工機)に出力する。この出力
信号は、機械側の各種動作部(エアシリンダ、ネジ、電
気アクチュエータ等)を作動させる。また、機械側の各
種スイッチや機械操作盤のスイッチ等の信号を受けて、
必要な処理をして、プロセッサ11に渡す。
【0021】グラッフィク制御回路18は、各軸(5
軸)の現在位置、アラーム、パラメータ、画像データ等
のディジタルデータを画像信号に変換して出力する。こ
の画像信号は、CRT/MDIユニット25の表示装置
26に送られ、表示装置26に表示される。インターフ
ェイス19は、CRT/MDIユニット25内のキーボ
ード27からデータを受けて、プロセッサ11へ渡す。
【0022】インターフェイス20は、手動パルス発生
器32に接続され、手動パルス発生器32からのパルス
を受ける。手動パルス発生器32は機械操作盤に実装さ
れ、ワークテーブルを含む機械本体の可動部を手動で移
動・位置決めするために使用することが出来る。
【0023】軸制御回路41〜45は、プロセッサ11
からの各軸(5軸)の移動指令を受けて、各軸の指令を
サーボアンプ51〜55に出力する。サーボアンプ51
〜55は、この移動指令を受けて、各軸のサーボモータ
61〜65を駆動する。これら各軸のサーボモータ61
〜65は、加工機の基本3軸(X軸、Y軸、Z軸)並び
に回転2軸(C軸、A/B軸)を駆動する。
【0024】符号651はA/B軸駆動用のサーボモー
タ65に付設された位置検出器としてのパルスコーダで
あり、図示は省略したが、他軸のサーボモータ61〜6
4にも同様にパルスコーダが付設される。これらパルス
コーダの出力パルスは、位置フィードバック信号や速度
のフィードバック信号の生成に使用される。
【0025】スピンドル制御回路71は、スピンドル回
転指令の指令を受けて、スピンドルアンプ72にスピン
ドル速度信号を出力する。スピンドルアンプ72は、こ
のスピンドル速度信号を受けて、スピンドルモータ73
を指令された回転速度で回転し、5軸加工機の工具1の
ボールエンドミル4を回転させる。
【0026】以上述べたハードウェア構成は、通常の数
値制御装置と特に変わりはない。即ち、本発明は数値制
御装置のハードウェア構成に新規な条件を要求するもの
ではなく、次に説明する内容の処理を実行するためのソ
フトウェア手段が備わっていれば良い。
【0027】図3は、数値制御装置10が内部で行なう
本発明特有の処理の概要を説明するためのフローチャー
トである。本処理は、動作プログラム起動時に全指令点
に関してまとめて実行されても良いし、機械の移動に応
じて何度かに分けて実行されても良い。ここでは、便宜
上、前者のケースについて説明する。なお、本処理を各
軸(5軸)の移動目標位置の計算周期毎に行なうこと
も、処理能力が許容すれば可能である。
【0028】また、工具長を表わすパラメータL、制限
距離d、傾斜角条件を表わすパラメータ(θ、φ)は全
指令点に共通とする。そして、本実施形態において例外
的に扱われる最初の指令点N1 について工具姿勢を指定
するデータ(I,J,K)またはこれに代わる回転2軸
の指定値(θA/B0,θC0)は、加工プログラムに書き込
まれているものとする(別途パラメータとして設定も
可)。
【0029】図3に示した処理の各ステップの要点は次
の通りである。 ステップS1;指令点指標iが初期値(i=1)か否か
をチェックし、i=1であればステップS2へ進み、そ
うでなければステップS3へ進む。 ステップS2;最初の指令点P1 について予め指定され
ている(I,J,K)と工具長Lに基づいて、工具長補
正ベクトル<TL1 >を定めて記憶する。なお、工具姿
勢が回転2軸の指定値(θA/B0,θC0)で与えられてい
る場合には、それを用いて工具長補正ベクトル<TL1
>を定めて記憶する。 ステップS3;指令点指標iの1カウントアップ。
【0030】ステップS4;下記条件(1)の下で、4
個の指令点Pj 、Pk 、Ps 、Ptからなる集合{Mi
}を定めることを試みる。条件(1)は全指定点から
指令点Ps 、Pt 、Pj 、Pk 、を選び出すための条件
で、ここでは次の通りとする。
【0031】[条件(1)] Ps ;指定点列{P1 ・・Pi-1 }に属し、進行方向ベ
クトル<Qi >=<Pi Pi+1 >(但し、最終指令点P
f については、<Qf >=<Pf-1 Pf >とする。以
下、同様。)と<Pi Ps >のなす角度θs が45°<
θs <135°の範囲にあり、且つ、Pi との距離が最
小で、なお且つ、制限距離d内にある指令点。θs に課
した制限角度は、進行方向ベクトルと相当程度の角度を
もって交差する方向に存在するという条件を具体化した
もので、数値は一例である。 Pj ;指定点列{P1 ・・Pi-1 }に属し、Pi との距
離が制限距離dを越えず、且つ、制限距離dに近い指令
点。Pj =Pi-1 であっても構わない。 Pk ;指定点列{Pi Pi+1 ・・・Pf }(Pf は最終
指令点)に属し、Piとの距離が制限距離dを越えず、
且つ、制限距離dに近い指令点。Pk =Pi+1であって
も構わない。 Pt ;指定点列{Pi Pi+1 ・・・Pf }に属し、進行
方向ベクトル<Qi >と<Pi Pt >のなす角度θt
が45°<θt <135°の範囲にあり、且つ、Pi
との距離が最小で、なお且つ、制限距離d内にある指令
点。θt に課した制限角度は、進行方向ベクトルと相
当程度の角度をもって交差する方向に存在するという条
件を具体化したもので、数値は一例である。
【0032】図4(a)には、こうような条件を満たす
指令点Ps 、Pt 、Pj 、Pk の位置関係を例示した。
【0033】ステップS5;ステップS4の試みが成功
したらステップS10へ進む。しなかったら、ステップ
S6へ進む。
【0034】ステップS6;ステップS4で、指令点P
s 、Pt 、Pj 、Pk の内の3個(組合わせは問わな
い)の選択には成功している場合には、ステップS7へ
進み、そうでない場合にはステップS9へ進む。
【0035】ステップS7;それら3個の指令点を任意
の順序でPa 、Pb 、Pc とし、これらPa 、Pb 、P
c を近似代表面を表わす集合{Mi }とする。図4
(b)には、こうような3個の指令点Pa 、Pb 、Pc
の位置関係を例示した。本例ではPa =Pt 、Pb =P
j 、Pc =Pk となっており、Ps が選択出来なかった
ケースに相当している。なお、これら3点に、Pi 自身
を加えて集合{Mi }とすることも出来る。
【0036】ステップS8;集合{Mi }を構成する4
個の指令点Ps 、Pt 、Pj 、Pkの位置データを用い
て非平行ベクトル対として、<Ai >=<Ps Pt >並
びに<Bi >=<Pj Pk >を定める。 ステップS9;集合{Mi }を構成する3個の指令点P
a 、Pb 、Pc の位置データを用いて非平行ベクトル対
として、<Ci >=<Pa Pb >並びに<Di>=<Pb
Pc >を定める。なお、Pi 自身を加えて集合{Mi
}を構成した場合には、非平行ベクトル対として、例
えば<Ei >=<Pi Pa >と<Di >=<Pb Pc >
を定める。 ステップS10;非平行ベクトル対の外積から、法線ベ
クトル<Ni >を求める。算出式は定められた非平行ベ
クトル対に応じて次のいずれかとなる。 <Ni >=±<Ai >×<Bi >/‖<Ai >×<Bi
>‖ <Ni >=±<Ci >×<Di >/‖<Ci >×<Di
>‖ <Ni >=±<Ei >×<Di >/‖<Ei >×<Di
>‖ 但し、ここで複合±は、<Ni >と<Ni-1 >のなす角
度が90°以下になるものを選択する。
【0037】ステップS11;求められた法線ベクトル
<Ni >から、予め設定されている傾斜角度条件を表わ
すパラメータ(θ、φ)と工具長を表わすパラメータL
を用いて工具長補正ベクトル<TLi >を定める。即
ち、法線ベクトル<Ni >をベクトル<Ri >=<Qi
>×<Ni >周りで角度θ回転させたベクトルを<Ui
>とする。ここで、<Qi >は進行方向ベクトルであ
る。更に、このベクトル<Ui >を進行方向ベクトル<
Qi >の周りで角度φ回転させたベクトルを<Vi >と
する。求める工具長補正ベクトル<TLi >は、次式で
与えられる。なお、図5にはこれらベクトルの関係を示
した。 <TLi >=L・<Vi > ステップS12;指令点<Pi >の工具長補正ベクトル
<TLi >として、直前の指令点<Pi-1 >の工具長補
正ベクトル<TLi-1 >と等しいものを記憶する。 ステップS13;全指令点{P1,P2 ・・・・Pi ・・
・Pf-1,Pf }の工具長補正ベクトル<TL1 >、<T
L2 >・・<TLi >・・・<TLf-1 >、<TLf >
が記憶されたら処理を終了する。そうでなければ、ステ
ップS3へ戻り、上述した処理サイクルを次の指令点に
関して実行する。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、指令点毎に工具姿勢を
指定するデータを特別に教示・入力しなくとも、各指令
点の位置のデータを利用して工具姿勢を自動的に定め、
それに基づいて各軸の制御を行なうことが出来るので、
5軸加工機を用いた加工作業の効率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、加工機の軸構成を説明する図であ
り、(b)は、工具長補正に関連して工具姿勢を(I,
J,K)で指定する手法について説明する図である。
【図2】本発明の一つの実施形態に係る数値制御装置
(CNC)のハードウェア構成を要部ブロック図で示し
たものである。
【図3】数値制御装置が行なう処理の概略を記したフロ
ーチャートである。
【図4】(a)は指令点Ps 、Pt 、Pj 、Pk の位置
関係を例示した図であり、(b)は指令点Pa 、Pb 、
Pc の位置関係を例示した図である。
【図5】法線ベクトル<Ni >から工具長補正ベクトル
<TLi >を求める際に関連するベクトルの関係を示し
た図である。
【符号の説明】
1 工具 2 工具取付部 3 回転中心(制御点Qi ) 4 ボールエンドミル 5 ボールエンドミル先端 6 ボールエンドミル先端からずれたボールエンドミル
表面上の点 7 被切削希望点(プログラム指令点) 10 数値制御装置(CNC) 11 プロセッサ 12 ROM 13 RAM 14 CMOS 15 インターフェイス 16 PMC(プログラマブル・マシン・コントロー
ラ) 17 I/Oユニット 18 グラッフィク制御回路 19 インターフェイス 20 インターフェイス 21 バス 25 CRT/MDIユニット 26 表示装置 27 キーボード 31 外部機器 32 手動パルス発生器 41〜45 軸制御回路 51〜55 サーボアンプ 61〜65 サーボモータ 651 パルスコーダ 71 スピンドル制御回路 72 スピンドルアンプ 73 スピンドルモータ W ワーク TB テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本3軸と、先端部にボールエンドミル
    を装備した工具を回転させる回転軸2軸を有し、前記工
    具の基部に制御点を有する5軸加工機の制御装置であっ
    て、 複数の指令点の位置データを含む加工プログラムを記憶
    する手段と、 前記加工プログラムを再生して前記制御点の位置と姿勢
    を制御する手段と、 前記複数の指令点の内の少なくとも一部について、各指
    令点に対応する加工面を近似的に表現する指令点群を前
    記複数の指令点の中から選択する手段と、 前記選択された指令点群の位置を表わすデータを用いて
    それら選択された指令点群が張る近似代表平面の方向を
    求める手段と、 前記求められた近似代表面の方向に関して予め定められ
    た関係を持つような方向を算出する方向算出手段を備
    え、 前記算出された方向を表わすデータと予め与えられた工
    具長を表わすデータに基づいて前記制御点の位置と姿勢
    の制御が行なわれる、前記5軸加工機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記近似代表面を張る指令点群の位置を
    表わすデータを用いて1対の非平行ベクトルを定める手
    段と、 前記1対の非平行ベクトルの外積から前記近似代表面の
    法線方向を表わすベクトルを求める手段を備えた、請求
    項1に記載された5軸加工機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記近似代表面の内の少なくとも一つ
    は、当該近似代表面に対応する指令点自身が含まれてい
    ない、請求項1または請求項2に記載された5軸加工機
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記近似代表面の内の少なくとも一つ
    は、当該近似代表面に対応する指令点自身が含まれてい
    る、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載された5
    軸加工機の制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531422A (ja) * 1998-10-08 2003-10-21 オープン マインド ソフトウェア テクノロジーズ ゲーエムベーハー 材料片から材料を除去する工程の一部として工具の動作を指示する方法
US7283889B2 (en) 2003-02-19 2007-10-16 Fanuc Ltd Numerical control device, and numerical control method
JP2011183528A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Mitsubishi Electric Corp 自動プログラミング装置、およびその動作プログラム
CN108369407A (zh) * 2015-12-24 2018-08-03 三菱电机株式会社 刀具路径修正装置及刀具路径修正方法

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