JP2000246419A - 成形金型及び成形方法 - Google Patents

成形金型及び成形方法

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JP2000246419A JP11047585A JP4758599A JP2000246419A JP 2000246419 A JP2000246419 A JP 2000246419A JP 11047585 A JP11047585 A JP 11047585A JP 4758599 A JP4758599 A JP 4758599A JP 2000246419 A JP2000246419 A JP 2000246419A
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cavity
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die
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Hiroki Kuramoto
浩樹 蔵本
Makoto Iida
誠 飯田
Keiji Takasu
慶治 鷹栖
Tsutomu Kono
務 河野
Masakazu Ogawa
雅和 小川
Shozo Nakamura
省三 中村
Naotake Ebinuma
尚武 海老沼
Masayuki Yamada
政行 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】金属及びその合金の射出成形及びダイキャスト
において、溶融した金属及びその合金を金型のキャビテ
ィに鋳込んだ時に、溶融金属及びその合金の急冷によ
り、流動性が悪化する。これにより、未充填部ができた
り、バリが発生したりする。また、成形品の厚肉部と薄
肉部では、冷却速度が異なるために内部歪みが発生し、
そり変形あるいは強度低下の原因となるのを防ぐ金型を
提供する。 【解決手段】薄肉部のキャビティ表面に断熱部あるいは
断熱層8,8′を設け、また、冷却速度を均一にするた
めに、金型のキャビティ表面に断熱部あるいは断熱層を
設け、キャビティの薄肉部6の断熱部あるいは断熱層の
厚みを厚くし、キャビティの厚肉部7の厚みを薄くし、
さらに、金型のキャビティ表面に断熱部あるいは断熱層
を設け、ゲートからの距離が遠くなるのにしたがって、
断熱部あるいは断熱層の厚みを厚くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属及びその合金
の射出成形及びダイキャスト成形金型及び成形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属及びその合金の射出成形及びダイキ
ャストにおいては、図6に示すように成形金型1が可動
型2と固定型3により構成され、成形品形状のキャビテ
ィ4が形成された成形金型1に金属及びその合金を溶融
あるいは半溶融(固相と液相の混在)状態にしてスプル5
及びゲート9を通して、キャビティ4に射出充填あるい
は鋳込むことにより、製品を成形している。成形金型1
の材質は耐熱性、強度、耐摩耗性、耐腐食性の観点から
金型用の鋼材が使われている。金属及びその合金は熱伝
導率が比較的大きいため、金型のキャビティ4に射出充
填あるいは鋳込んだ時、冷却速度が大きく、溶融金属及
び合金の凝固により、流動性が著しく悪化する。これに
より、キャビティ全体に溶融金属あるいは合金を充填で
きず、未充填状態となる。流動性を確保するために、ダ
イキャストでは金属及びその合金を溶融点よりもかなり
高い温度で鋳込む方法が行われている。また、射出成形
においては、金属及びその合金を半溶融の固相と液相の
混在状態として高速、高圧で金型のキャビティに射出充
填する方法が行われている。これは、金属及びその合金
を半溶融の固相と液相の混在状態とすることにより、い
わゆるチクソトロピー状態により、流動性を確保しよう
というものである。しかし、実際にはキャビティが薄肉
であったり、複雑形状の場合、流動性が悪くなり未充填
状態となる。そのため、射出成形においても金属及びそ
の合金を溶融点温度近傍まで高くして射出充填する必要
がある。この場合も、キャビティ表面の転写性の確保は
難しく成形品の表面性状は悪い。また、高速、高圧で射
出充填するため、キャビティ全体に充填させた場合に過
充填になり易く、バリが発生する。流動性を確保する別
の方法として、金型温度を高くする方法があるが、金属
及びその合金の溶融点温度はかなり高く、その近傍まで
金型温度を上げるのは難しく、さらにその温度で均一に
制御するのは困難である。また、高周波誘導加熱により
金型のキャビティ表面を加熱する方法がプラスチック射
出成形において行われているが、この方法も高温での均
一温度制御は難しい。また、特開平5−185197号
公報に記載されているように金型のキャビティの薄肉部
と厚肉部を熱伝導率の異なる材質にし、薄肉部の熱伝導
率を小さくすることにより、薄肉部の冷却速度を遅らせ
て、全体の温度を均一に保つ方法が行われている。この
ように、熱伝導率の小さい材質を用いることは流動性を
確保することには有効であり、薄肉部と厚肉部の熱伝導
率を変えることにより冷却速度の均一化を図ることは重
要である。しかし、上記公報の方法では、金型材質とし
て用いられる材料の熱伝導率は限られるため、精密に温
度制御を行おうとした場合、材質の選定が難しく、適し
た材質がない可能性が高く、温度の均一化を図るのは難
しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来技
術では、溶融した金属及びその合金を金型のキャビティ
に射出充填あるいは鋳込んだ時に、溶融金属及びその合
金の急冷による粘度の増大及び凝固により、特に薄肉部
あるいはゲートからの距離が遠い領域での流動性が悪化
する。これにより、未充填部ができたり、高圧力負荷に
よる過充填によりバリが発生したりする。また、キャビ
ティ表面の転写性が確保できなくなり、成形品の表面性
状は悪化する。さらに、成形品の厚肉部と薄肉部では、
冷却速度が異なるために内部歪みが発生し、そり変形あ
るいは強度低下の原因となる。本発明の目的は、溶融し
た金属及びその合金を金型のキャビティに射出充填ある
いは鋳込んだ時に、薄肉部あるいはゲートからの距離が
遠い領域での溶融金属及びその合金の流動性を確保し、
未充填あるいはバリ発生を防ぐとともに、薄肉部と厚肉
部の冷却速度を均一にし、そり変形及び強度低下を防止
することである。また、キャビティ表面の転写性を確保
し、特に成形品の薄肉部の表面性状を向上させることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は溶融した金属及びその合金を金型のキャビ
ティに射出充填あるいは鋳込んだ時に、溶融金属及びそ
の合金の流動性が特に悪化する薄肉部のキャビティ表面
に断熱部あるいは断熱層を設けたものである。また、溶
融金属及びその合金の流動性を確保するとともに冷却速
度を均一にするために、金型のキャビティ表面に断熱部
あるいは断熱層を設け、キャビティの薄肉部の断熱部あ
るいは断熱層の厚みを厚くし、キャビティの厚肉部の厚
みを薄くしたものである。さらに、金型のキャビティ表
面に断熱部あるいは断熱層を設け、ゲートからの距離が
遠くなるのにしたがって、断熱部あるいは断熱層の厚み
を厚くしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施例を図
面を用いて説明する。
【0006】実施例1:図1に成形金型1のキャビティ
の薄肉部6の表面に断熱層8、8′を設けた本発明によ
る実施例を示す。成形金型1は可動型2と固定型3によ
り構成され、キャビティは薄肉部6と厚肉部7が形成さ
れている。射出成形機あるいはダイキャストマシーン
(ここでは図示せず)により溶融あるいは半溶融状態にさ
れた金属及びその合金は成形金型1のスプル5及びゲー
ト9を通して、薄肉部6や厚肉部7が形成されたキャビ
ティに射出充填あるいは鋳込まれる。ここで、成形金型
1のキャビティの薄肉部6の表面には可動型2には断熱
層8が、また固定型3には断熱層8′が設けられてい
る。ここでは、可動型2と固定型3の両方に断熱層8、
8′を設けたが、可動型あるいは固定型のどちらか一方
に断熱層を設けてもよい。本実施例では、成形金型1の
キャビティ薄肉部6の厚さは0.8mmであり、厚肉部7の
厚さは1.6mmである。また、断熱層8、8′は熱伝導率
1.15W/m・Kのジルコニア系のセラミックスがプラズマ溶
射により設けられており、その厚さは1mmである。本実
施例で採用したセラミックはマグネシウムやアルミニウ
ム等の金属及びその合金よりも硬度が高く、射出成形圧
による変形もなく成形品の平面精度を低下させることは
ない。断熱層としては断熱効果のあるものならどのよう
な材料を用いてもよいが、耐熱性、耐食性、耐摩耗性、
強度の面から好ましくはセラミックスがよい。断熱層の
熱伝導率は、断熱効果を向上させるために小さいほどよ
いが、好ましくは5W/m・K以下がよい。断熱層8、8′の
厚みは、キャビティ薄肉部6の厚みや断熱層の熱伝導率
及びゲート9からの距離により、適正な厚みに設定する
必要がある。断熱効果を上げるには厚くしたほうがよい
が、厚くするほど冷却速度が遅くなるため、冷却時間が
長くなり成形サイクルが長くなるという問題が生じた
り、断熱層のない厚肉部との冷却速度が大きく異なるた
めに内部歪みが発生するという問題が生じる。このた
め、本実施例では流動解析および熱伝導解析により冷却
速度を最適化するように断熱層の厚みを設定した。本実
施例では断熱層はセラミックスのプラズマ溶射で設けら
れているが、断熱層として断熱部材を中子として取り付
けて形成してもよい。
【0007】本実施例の成形金型を用いてマグネシウム
合金を射出成形したところ、未充填によるひけ不良がな
く、キャビティ表面の転写性が良好で、さらに内部歪み
によるそり変形が少ない成形品を得ることができた。
【0008】実施例2:図2に成形金型1のキャビティ
表面に断熱層8、8′を設け、キャビティの薄肉部6の
断熱層の厚みを厚くし、キャビティの厚肉部7の断熱層
の厚みを薄くした本発明による実施例を示す。成形金型
1は可動型2と固定型3により構成され、キャビティは
薄肉部6と厚肉部7が形成されている。射出成形機ある
いはダイキャストマシーン(ここでは図示せず)により溶
融あるいは半溶融状態にされた金属及びその合金は成形
金型1のスプル5及びゲート9を通して、薄肉部6や厚
肉部7が形成されたキャビティに射出充填あるいは鋳込
まれる。ここで、成形金型1の可動型2には断熱層8
が、また固定型3には断熱層8′が設けられている。こ
こでは、可動型2と固定型3の両方に断熱層8、8′を
設けたが、可動型あるいは固定型のどちらか一方に断熱
層を設けてもよい。断熱層8、8′はキャビティの薄肉
部6では厚く、厚肉部7では薄く設けられている。本実
施例では、成形金型1のキャビティ薄肉部6の厚さは0.
6mmであり、厚肉部7の厚さは1.2mmである。また、断熱
層8、8′は熱伝導率 1.15W/m・Kのジルコニア系のセラ
ミックスがプラズマ溶射により設けられており、キャビ
ティ薄肉部6の断熱層の厚みは1mm、キャビティ厚肉部
7の断熱層の厚みは0.5mmである。断熱層8、8′の厚
みは、キャビティ薄肉部6及び厚肉部7の厚みや断熱層
の熱伝導率及びゲート9からの距離により、適正な厚み
に設定する必要があるが、本実施例では流動解析および
熱伝導解析により冷却速度を最適化するように断熱層の
厚みを設定した。
【0009】本実施例の成形金型を用いてマグネシウム
合金を射出成形したところ、未充填によるひけ不良がな
く、キャビティ表面の転写性が良好で、さらに内部歪み
によるそり変形が少ない成形品を得ることができた。
【0010】実施例3:図3に成形金型1のキャビティ
4の表面に断熱層8、8′を設け、ゲート9からの距離
が遠くなるのにしたがって断熱層8、8′の厚みを連続
的に厚くした本発明による実施例を示す。成形金型1は
可動型2と固定型3により構成され、キャビティ4は均
一の厚みに形成されている。射出成形機あるいはダイキ
ャストマシーン(ここでは図示せず)により溶融あるいは
半溶融状態にされた金属及びその合金は成形金型1のス
プル5及びゲート9を通して、キャビティ4に射出充填
あるいは鋳込まれる。ここで、成形金型1の可動型2に
は断熱層8が、また固定型3には断熱層8′がゲート9
からの距離が遠くなるのにしたがって連続的に厚くなる
ように形成されている。ここでは、可動型2と固定型3
の両方に断熱層8、8′を設けたが、可動型あるいは固
定型のどちらか一方に断熱層を設けてもよい。本実施例
において、成形金型1のキャビティ4の厚さは0.8mmであ
る。また、断熱層8、8′は熱伝導率 1.15W/m・Kのジル
コニア系のセラミックスがプラズマ溶射により設けられ
ており、ゲート9の近傍の断熱層8、8′の厚みは0.5m
mであり、ゲートから最も遠い流動末端部の断熱層8、
8′の厚みが1mmになるように連続的に厚くなってい
る。
【0011】本実施例の成形金型を用いることにより、
射出充填あるいは鋳込まれた溶融金属及びその合金の急
冷が防がれ、流動末端部まで良好な流動性を確保できる
とともに、均一な冷却が行われ、内部歪みによるそり変
形の少ない成形品を得ることができる。
【0012】実施例4:図4に成形金型1のキャビティ
4の表面に断熱層8、8′を設け、ゲート9からの距離
が遠くなるのにしたがって断熱層8、8′の厚みを不連
続的に厚くした本発明による実施例を示す。成形金型1
は可動型2と固定型3により構成され、キャビティ4は
均一の厚みに形成されている。射出成形機あるいはダイ
キャストマシーン(ここでは図示せず)により溶融あるい
は半溶融状態にされた金属及びその合金は成形金型1の
スプル5及びゲート9を通して、キャビティ4に射出充
填あるいは鋳込まれる。ここで、成形金型1の可動型2
には断熱層8が、また固定型3には断熱層8′がゲート
9からの距離が遠くなるのにしたがって不連続的に厚く
なるように形成されている。ここでは、可動型2と固定
型3の両方に断熱層8、8′を設けたが、可動型あるい
は固定型のどちらか一方に断熱層を設けてもよい。本実
施例において、成形金型1のキャビティ4の厚さは0.8mm
であり、断熱層8、8′はゲート9からの距離にしたが
って、0.5mmと1mmの2段階で厚くなるように形成されて
いる。
【0013】本実施例の成形金型を用いることにより、
射出充填あるいは鋳込まれた溶融金属及びその合金の急
冷が防がれ、流動末端部まで良好な流動性を確保できる
とともに、均一な冷却が行われ、内部歪みによるそり変
形の少ない成形品を得ることができる。
【0014】実施例5:図5に成形金型1のキャビティ
表面に断熱層8、8′を設け、キャビティの薄肉部6の
断熱層の厚みを厚くし、キャビティの厚肉部7の断熱層
の厚みを薄く形成し、さらに流動末端部の金型キャビテ
ィ端面表面部10にも断熱層を設けた本発明による実施例
を示す。成形金型1は可動型2と固定型3により構成さ
れ、キャビティは薄肉部6と厚肉部7が形成されてい
る。射出成形機あるいはダイキャストマシーン(ここで
は図示せず)により溶融あるいは半溶融状態にされた金
属及びその合金は成形金型1のスプル5及びゲート9を
通して、薄肉部6や厚肉部7が形成されたキャビティに
射出充填あるいは鋳込まれる。ここで、成形金型1の可
動型2には断熱層8が、また固定型3には断熱層8′が
設けられている。ここでは、可動型2と固定型3の両方
に断熱層8、8′を設けたが、可動型あるいは固定型の
どちらか一方に断熱層を設けてもよい。断熱層8、8′
はキャビティの薄肉部6では厚く、厚肉部7では薄く設
けられているとともに、流動末端部の金型キャビティ端
面表面部10にも形成されている。本実施例では、流動末
端部の金型キャビティ端面表面部10に形成されている断
熱層の厚みは1mmであり、熱伝導率 1.15W/m・Kのジルコ
ニア系のセラミックスがプラズマ溶射により設けられて
いる。
【0015】本実施例の成形金型を用いてマグネシウム
合金を射出成形したところ、流動末端部における未充填
及びひけ不良のない成形品を得ることができた。
【0016】以上の実施例1から5においては、スプル
部5の表面には断熱部あるいは断熱層を設けていない
が、この部分に断熱部あるいは断熱層を設けてもよい。
【0017】また、本発明に係わる成形方法について、
金属の射出成形方法を一例として図7を用いて説明す
る。成形装置10は加熱シリンダー14、スクリュー15、射
出用油圧シリンダー18からなる射出部とトグル機構16、
型締め用油圧シリンダー17、可動盤11、固定盤12からな
る型締め部とにより構成されている。成形金型1は可動
盤11と固定盤12の間に取り付けられており、可動盤11の
動作により開閉される。成形品の材料となる金属ペレッ
ト13はホッパー19のなかに挿入されている。金属ペレッ
ト13はヒーター20が取り付けられている加熱シリンダー
14に送り込まれ、溶融または半溶融金属21となる。その
際に加熱シリンダー14のなかのスクリュー15の回転動作
により、混練され溶融または半溶融金属21の均一化が図
られるとともに計量が行われる。計量された溶融または
半溶融金属21は射出シリンダー18内のピストンと連結し
ているスクリュー15の前進動作により、成形金型1のキ
ャビティ内に射出充填される。射出充填された金属が冷
却されて固化した後、成形品として取り出される。上
記、金属の射出成形方法において、本発明は請求項1か
ら6を適用した断熱部を設けた成形金型を用いたことを
特徴とする成形方法である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、溶融した金属及びその
合金を金型のキャビティに射出充填あるいは鋳込んだ時
に、溶融金属及びその合金の急冷が防がれ、流動末端部
まで良好な流動性を確保でき、未充填によるひけ不良あ
るいはバリ発生を防ぐことができる。また、均一な冷却
が行われ、内部歪みによるそり変形の少ない成形品を得
ることができる。さらに、キャビティ表面の転写性を確
保し、表面性状を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す成形金型の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2を示す成形金型の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例3を示す成形金型の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例4を示す成形金型の断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例5を示す成形金型の断面図であ
る。
【図6】従来技術による成形金型の断面図である。
【図7】金属の射出成形装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…成形金型、2…可動型、3…固定型、4…キャビテ
ィ、5…スプル、6…キャビティ薄肉部、7…キャビテ
ィ厚肉部、8、8′…断熱層、9…ゲート、10…流動末
端部のキャビティ端面表面部、11…可動盤、12…固定
盤、13…金属ペレット、14…加熱シリンダー、15…スク
リュー、16…トグル機構、17…型締め用油圧シリンダ
ー、18…射出用油圧シリンダー、19…ホッパー、20…ヒ
ーター、21…溶融または半溶融金属。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷹栖 慶治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 河野 務 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 小川 雅和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中村 省三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 海老沼 尚武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山田 政行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属又はその合金を、溶融又は半溶融状態
    にして金型に射出充填する射出成形又は鋳込むダイキャ
    ストにおいて、金型のキャビティの薄肉部の表面に断熱
    部を設けたことを特徴とする成形金型。
  2. 【請求項2】請求項1記載の金型に設けた断熱部を、断
    熱材又は断熱層で構成したことを特徴とする成形金型。
  3. 【請求項3】金属又はその合金を、溶融又は半溶融状態
    にして金型に射出充填する射出成形又は鋳込むダイキャ
    ストにおいて、前記金型のキャビティ表面に断熱材又は
    断熱層を設け、該キャビティの薄肉部の断熱材又は断熱
    層の厚みを厚くし、キャビティの厚肉部の厚みを薄くし
    たことを特徴とする成形金型。
  4. 【請求項4】金属又はその合金を、溶融又は半溶融状態
    にして金型に射出充填する射出成形又は鋳込むダイキャ
    ストにおいて、前記金型のキャビティ表面に断熱材又は
    断熱層を設け、ゲートからの距離が遠くなるのにしたが
    って、断熱材又は断熱層の厚みを厚くしたことを特徴と
    する成形金型。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3において、金属又はその合
    金の流動末端部の金型キャビティ端面表面部にも断熱材
    又は断熱層を設けたことを特徴とする成形金型。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4において、断熱材又は断熱
    層の熱伝導率を5W/m・K以下にしたことを特徴とする成形
    金型。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4において、断熱材又は断熱
    層をセラミックスで構成したことを特徴とする成形金
    型。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7を適用した断熱材又は断熱
    層を設けた金型で成形することを特徴とする金属又はそ
    の合金の射出成形又はダイキャスト成形方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7を適用した断熱材又は断熱
    層を設けた金型及び成形方法で成形することを特徴とす
    る金属又はその合金の射出成形品又はダイキャスト成形
    品。
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