JP2000246323A - リンガーロール装置およびその液絞り方法 - Google Patents

リンガーロール装置およびその液絞り方法

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JP2000246323A
JP2000246323A JP11046664A JP4666499A JP2000246323A JP 2000246323 A JP2000246323 A JP 2000246323A JP 11046664 A JP11046664 A JP 11046664A JP 4666499 A JP4666499 A JP 4666499A JP 2000246323 A JP2000246323 A JP 2000246323A
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JP
Japan
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ringer
liquid
ringer roll
stage
roll
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JP11046664A
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English (en)
Inventor
Shinichi Okuno
真一 奥野
Akiyuki Iwatani
明之 岩谷
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液体を用いて帯状物を連続的に処
理する設備における液絞り用のリンガーロール装置に関
する。 【解決手段】前段には処理される帯状物の最小幅以下の
長さの前段リンガーロールを設け、後段には幅方向に2
つに分かれ、かつ、軸方向にシフト可能として両端部の
みを液絞りする後段リンガーロールを両端部に設け、更
に、該後段リンガーロールの入側位置に帯状物中心から
端部方向に向けて液溜まりを吹き払うエアワイパを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を用いて帯状
物を連続的に処理する設備の液絞り用リンガーロール装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体を用いて帯状物を連続的に
処理する設備の処理後の液絞り方法としては帯状物の最
大幅以上の幅を有するリンガーロールで帯状物を挟み込
んで行う方法がとられている。図2はリンガーロール装
置の説明図であるが、図において処理槽2を通った帯状
物である鋼板1は多量の処理液を伴っているため、胴長
の前段リンガーロール5で液絞りを行う。通常、リンガ
ーロールはゴムなどで被覆されており、前段リーガーロ
ール5は、継続使用するとエッジ部が磨耗し、鋼板など
の帯状物のエッジに相当する部分の液絞り性が低下し、
取り替え寿命となる。
【0003】このロールの寿命を延長させるための液絞
り方法としては、特開昭62-127118号公報に開示されて
いるように、リンガーロールを軸方向に往復シフトさせ
る方法が知られている。しかしこの方法では、帯状物端
部と接触する部分で磨耗したリンガーロールの段差を、
往復シフトすることで均等に磨耗させることはできる
が、磨耗を避けることはできないという問題がある。ま
た大幅な液絞り不良が生じやすく、実質的な取り替え寿
命の延長につながらなかった。
【0004】そのため、特開平7-88534 号公報では、前
段には帯状物の最大処理幅以上を有する前段リンガーロ
ールを設け、後段に端部のみを液絞りする後段リンガー
ロールを両端部に設け、かつ端部の磨耗損傷状況に応
じ、磨耗損傷部を帯状物幅の外部へ順次移動させるよう
にして、前段で中央部の液絞り、後段で端部の液絞りを
行うようにしたリンガーロール装置が開示されており、
液絞り不良を有効に防ぐことができたとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、前段リンガーロールの長さを、通板する帯状物の最
大処理幅よりも広くしていることから、例えば、最小処
理幅の帯状物を液絞り処理した後、最大処理幅の帯状物
の液絞り処理を行うと、最小処理幅の帯状物の処理時に
発生したロール摩耗で生じた隙間によって、最大処理幅
の帯状物の処理時に液絞り不良が発生してしまう場合が
ある。
【0006】この液絞り不良による処理残りは、端部の
液絞り用の後段リンガーロールによって処理することに
なるが、前段リンガーロールのロール摩耗で生じた隙間
が内側寄りになりすぎて、後段リンガーロールでは処理
しきれない場合が発生する。また、全板幅に渡って良好
な液絞りができないことから、前段リンガーロールの有
効寿命が短くなり、交換周期が短くなってしまうという
問題があった。
【0007】更に、従来のリンガーロール装置では、後
段リンガーロールで液絞りした液体の一部が排出され
ず、逆に帯状物の中央部側に流れ込んでしまい液絞り不
良となるという問題もあった。本発明は、上記の問題点
を解決し、リンガーロールの取り替え寿命の延長を図
り、かつ液絞り不良を防ぐリンガーロール装置およびそ
の液絞り方法を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体を用いて
帯状物を連続的に処理する設備における液絞り用のリン
ガーロール装置であって、前段には処理される帯状物の
最小幅以下の長さの前段リンガーロールを設け、後段に
は幅方向に2つに分かれ、かつ、軸方向にシフト可能と
して両端部のみを液絞りする後段リンガーロールを両端
部に設け、更に、該後段リンガーロールの入側位置に帯
状物中心から端部方向に向けて液溜まりを吹き払うエア
ワイパを設けたことを特徴とするリンガーロール装置に
よって上記課題を解決したのである。
【0009】また、前記の後段リンガーロールをロール
軸方向にオシレーション運動させることが液絞りに有効
であることを見出したのである。ここで、オシレーショ
ン運動とは軸方向に往復シフトさせることをいう。更
に、上記リンガーロール装置を用いた液絞りを行うに際
し、前記の後段リンガーロールにおける端部の磨耗、損
傷状況に応じ、端部の液絞り性能を低下させないよう磨
耗損傷部を帯状物幅の外部へ順次移動させるようにして
リンガーロール装置の液絞りを行うことで上記課題を解
決したのである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によれば、図1に示すよう
に前段リンガーロール5の長さを帯状物1の最小板幅以
下としているため、従来発生していたような不均一な摩
耗が発生することはない。また、端部専用の後段リンガ
ーロール8で帯状物1端部の液絞りを行い、かつ後段リ
ンガーロール8の磨耗損傷状況に応じて、磨耗損傷部を
順次帯状物幅の外部へ移動させることにより、後段リン
ガーロール8の液絞り性は低下せず、前段および後段リ
ンガーロールの寿命を大幅に延長することができる。
【0011】後段リンガーロール8は、後述のように、
9の方向に自在に移動させることができるが、この移動
機構をもちいて後段リンガーロール8を9の方向にオシ
レーション運動(すなわち、通板時に後段リンガーロー
ル8の軸方向に往復シフト運動)させることによって、
後段リンガーロール8の局所的な偏摩耗を防ぐことがで
き、また、液絞り性を更に向上させて筋状の液残りを防
止することができる。
【0012】オシレーション運動の周期、ストローク幅
等については特に規定しないが、局所的な偏摩耗の発生
状況に応じて適宜調整することが好ましい。ここでは、
オシレーション運動を行わせる機構として、後段リンガ
ーロール8の移動機構を兼用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、別に専用の機構を
設けるようにしてもよい。
【0013】更に、本発明においては、後段リンガーロ
ール8の入り側にエアワイパ30を設け、前段リンガーロ
ール5で液絞りされない部分である帯状物両端部の液溜
まりをあらかじめ帯状物中央から両端部側に向けて吹き
払うようにしたので、帯状物の両端部に残った液溜まり
を後段リンガーロール8で完全に液絞りすることがで
き、液溜まりが後段リンガーロール8の内側に流れ込ん
で、ラインの下流に流れてしまう液絞り不良を完全に解
消することができた。
【0014】ここで、帯状物1は6の方向に搬送されて
いる。次に、後段リンガーロール8とその周辺設備につ
いて詳細に説明する。図3に後段リンガーロール8とそ
の周辺の詳細の平面図を、図4に側面図を示す。すなわ
ち、図3に示すように、内部に軸受11を設け、外周にゴ
ムライニング12を施したエッジ専用の後段リンガーロー
ル8をスライドベース14上に設け、エアシリンダー20で
圧下をかけ、液絞りを行っている。
【0015】エッジ専用の後段リンガーロール8の磨耗
損傷状況に応じて、幅調整モータ18を回転させ、スクリ
ュー16に左ネジ、右ネジを設けることにより、磨耗損傷
部を鋼板幅の外部へ同時に順次移動することができるよ
うにされている。このようにして端部の液絞り性能を低
下させることのないようにしたので、前段リンガーロー
ル5では鋼板1の中央部のみの液絞りを行い、鋼板1端
部は液絞りせず、液絞り未了のまま後段リンガーロール
8に入り、後段リンガーロール8では端部のみの液絞り
をするようにした。
【0016】また、後段リンガーロール8は磨耗により
鋼板1幅の外側へ移動できるようにしたので、つねに磨
耗しない面で液絞りが出来るような組合わせとすること
ができる。更に、後段リンガーロール8のそれぞれの入
側には、エアワイパ30が設けられており、液溜まりを外
側に吹き払うようにしているので、前段リンガーロール
5で残った液溜まりが後段リンガーロール8の内側に回
り込んでしまい、液絞り不良となってしまうことも解消
することができた。
【0017】エアワイパ30は、図示のように、後段リン
ガーロール8の入側で、かつ、帯状物の中央部側におい
て、後段リンガーロール8の内側から外側に向けて液体
を吹き払うように配設されている。エアワイパ30のエア
量は特に規定しない。吹き払いたい液体の種類に応じて
適宜設定する。本図では、後段リンガロールは個別に軸
受を備えているが、左右リンガロールを貫通軸としても
良い。また、リンガロールのシフトは必ずしも自動とは
限らず、手動により適宜シフトするようにしても良い。
【0018】
【実施例】最小幅1000mmまでの多様な板幅の鋼板を処理
する水切りラインに本発明を適用した。前段リンガーロ
ールの長さは、鋼板の最小幅よりも短い900mm とした。
後段リンガーロールは、図3、図4に図示した構成とし
た。後段リンガーロールは、処理する鋼板の最小幅から
最大幅までをカバーする長さとしている。
【0019】特開平7-88534 号公報においてすでに開示
された従来のリンガーロール装置では、処理を進めるに
つれて前段リンガロールに液絞り不良が発生し、2ヶ月
に1回の頻度でロール交換を実施していた。一方、本発
明のリンガロール装置ではロール摩耗もほとんど発生す
ることはなく、半年間使用した後でも液絞り不良は発生
しなかった。
【0020】すなわち、本発明によって、従来の装置と
比較して3倍以上の寿命延長を実現したのである。
【0021】
【発明の効果】本発明によって、液絞り性能を大幅に向
上させることができ、リンガーロールの寿命を大幅に延
長することができた。更に、本発明では、最小板幅以下
の長さの前段リンガロールと、端部用の長さの短い後段
リンガーロールを組み合わせて用いることから、ライニ
ングや再加工価格が従来装置に比較して安価になるほ
か、軽量で取扱いも容易になる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリンガーロール装置の配置を説明する
平面図である。
【図2】従来のリンガーロール装置を配置したラインの
一例を示す側面図である。
【図3】本発明のリンガーロール装置に係る後段リンガ
ーロールの正面図である。
【図4】本発明のリンガーロール装置に係る後段リンガ
ーロールの側面図である。
【符号の説明】
1 鋼板( 帯状物) 2 処理槽 3 シンクロール 4 デフレクタロール 5 前段リンガーロール 6 ライン進行方向 7 軸受 8 後段リンガーロール 9 移動方向(オシレーション方向) 10 軸 11 軸受 12 ライニング材 13 ブラケット 14 スライドベース 15 ナット 16 スクリュー 17 軸受 18 幅調整モータ(オシレーション駆動兼用) 19 架台 20 エアシリンダ 30 エアワイパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を用いて帯状物を連続的に処理する
    設備における液絞り用のリンガーロール装置であって、
    前段には処理される帯状物の最小幅以下の長さの前段リ
    ンガーロールを設け、後段には幅方向に2つに分かれ、
    かつ、軸方向にシフト可能として両端部のみを液絞りす
    る後段リンガーロールを両端部に設け、更に、該後段リ
    ンガーロールの入側位置に帯状物中心から端部方向に向
    けて液溜まりを吹き払うエアワイパを設けたことを特徴
    とするリンガーロール装置。
  2. 【請求項2】 前記の後段リンガーロールをロール軸方
    向にオシレーション運動させることを特徴とする請求項
    1に記載のリンガーロール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のリンガーロール装置に
    より液絞りを行うに際し、前記の後段リンガーロールに
    おける端部の磨耗、損傷状況に応じ、端部の液絞り性能
    を低下させないよう磨耗損傷部を帯状物幅の外部へ順次
    移動させることを特徴とするリンガーロール装置の液絞
    り方法。
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