JP2000245982A - パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体 - Google Patents

パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体

Info

Publication number
JP2000245982A
JP2000245982A JP11051166A JP5116699A JP2000245982A JP 2000245982 A JP2000245982 A JP 2000245982A JP 11051166 A JP11051166 A JP 11051166A JP 5116699 A JP5116699 A JP 5116699A JP 2000245982 A JP2000245982 A JP 2000245982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
design
sewing
separation
patchwork
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11051166A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiyo Amano
美智代 天野
Takeshi Kawaguchi
猛 川口
Yumiko Takeda
由美子 武田
Satoru Makino
悟 牧野
Yoshihisa Kayanaka
良久 茅中
Toshihiko Ikeda
俊彦 池田
Ryohei Komiya
量平 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP11051166A priority Critical patent/JP2000245982A/ja
Priority to US09/514,585 priority patent/US6295480B1/en
Publication of JP2000245982A publication Critical patent/JP2000245982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/08Arrangements for inputting stitch or pattern data to memory ; Editing stitch or pattern data

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッチワークデザインが所望の縫製手法に適
しているか否かを自動的に判定できるパッチワークデザ
インの適正判定装置を実現する。 【解決手段】 CPUは、パッチワークデザインを構成
する線分の両端点が共に外周線上にある線分を抽出し
(S404)、ピースの分離後の一方に他の線分が存在
しないような線分を抽出し(S406)、抽出できた場
合は(S408:Yes)、その抽出した線分によって
1ピース分離する(S410)。続いて分離後のデザイ
ンを判定対象とし(S412)、1ピース単位の分離を
行う(S404〜S414)。そして、総ての線分を使
用した場合は(S414:No)、総て1ピース単位で
分離できたことになるため適正判定フラグを立てる(S
416)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作成しようとする
パッチワークのデザインが、希望する縫製手法によって
縫製できるものであるか否かを自動的に判定することが
できるパッチワークデザインの適正判定装置およびその
適正判定装置を機能させるためのコンピュータプログラ
ムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パッチワークを作成する手法とし
ては、たとえば、好みのパッチワークデザインを作成
し、そのパッチワークデザインを構成するのにふさわし
いピースと呼ばれる布片を用意し、それらのピースを順
次ミシンによって縫い付けて行く手法が知られている。
ところで、近年では、ペーパーピーシング(ペーパーフ
ァンデーションピーシングとも呼ばれる)という手法が
普及するようになった。この手法は、パッチワークのパ
ッチワークデザインを縫い付け順序を示す番号と共に印
刷した型紙に布片を縫い付けて行く手法である。この手
法の利点は、布の大きさが適当で良いこと、印付けや布
のカットが必要ないことなどである。そのため、上記手
法には、所望のパッチワークを非常に手軽かつ簡単に作
成でき、また、ピースが小さくても綺麗に作成できると
いう特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ペーパー
ピーシングは、1ピースの1辺をミシンによる直線縫い
で型紙に縫い付けるという作業を繰り返す手法であるた
め、どのようなパッチワークデザインについても適用で
きる手法ではない。ここで、どのようなパッチワークデ
ザインの場合にペーパーピーシングを適用できないかに
ついて図31および図32を参照して説明する。図31
は、パッチワークデザインを示す説明図である。図31
(A)は、「fish」と呼ばれるパッチワークデザイ
ンを示す説明図であり、図31(B)は、「boxe
s」と呼ばれるパッチワークデザインを示す説明図であ
り、図31(C)は、「NorthWind」と呼ばれ
るパッチワークデザインを示す説明図であり、図31
(D)は、図31(B)に示すパッチワークデザインを
修正したパッチワークデザインを示す説明図である。図
32は、ペーパーピーシングを適用できない状態を示す
説明図である。なお、各図の中にふられた符号はピース
を示し、数字は縫い付け順序を示す。
【0004】まず、図31(A)に示す「fish」
は、数字で示される縫い付け順序にしたがってピースを
縫い付けて行くことにより完成できる。ところが、図3
1(B)に示す「boxes」は、図32に示すよう
に、ピースT1およびピースT2を縫目M1に沿って型
紙Wに縫い付け、ピースT3を縫目M2に沿って型紙W
に縫い付けることができるが、ピースT4は、2辺を直
線縫いしなければならないため、ペーパーピーシングに
適さない。また、図31(C)に示す「NorthWi
nd」は、ラインL1の両側にある三角形の集合部分を
ペーパーピーシングで縫い付けることができない。しか
し、ラインL1によって2分割されるブロックQおよび
ブロックRを構成する各ピースをそれぞれペーパーピー
シングで縫い付け、その後にブロックQおよびブロック
Rを継ぎ合わせれば作成可能である。
【0005】以上のように、パッチワークデザインによ
ってはペーパーピーシングを適用できない場合がある。
また、ペーパーピーシングと、ブロック同士の継ぎ合わ
せとを組み合わせなければパッチワークデザインを作成
できない場合もある。しかし、どのようなパッチワーク
デザインの場合に、ペーパーピーシングを適用できない
かの判定や、ペーパーピーシングと継ぎ合わせとを組み
合わせれば作成可能となるという判定などは、そのため
のノウハウを持っていなければできないという問題があ
る。現状では、ペーパーピーシング用のパッチワークデ
ザインのデザインは、そのようなノウハウを持った特定
のデザイン業者が行っており、一般のキルター達は、既
存のパッチワークデザインを使用するだけで、自ら独自
のパッチワークデザインをデザインすることは難しいと
いう認識があった。また、複雑なパッチワークデザイン
になると、デザイン経験のある者でも、前述の判定をす
るのは難しい場合が多い。
【0006】そこで、本発明は、パッチワークのデザイ
ンがパッチワークを作成する所定の縫製手法に適してい
るか否かを自動的に判定する装置およびその装置を機能
させるためのコンピュータプログラムが記録された記録
媒体を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
本発明者は、上記目的を達成するため、請求項1ないし
請求項74に記載の発明では、複数のピースから構成さ
れるパッチワークのデザインを示すパッチワークデータ
に基づいて上記デザインを解析する解析手段と、この解
析手段による解析結果に基づいて、上記デザインが、パ
ッチワークを作成する所定の縫製手法に適しているか否
かを判定する判定手段とを備えるという技術的手段を採
用する。
【0008】つまり、複数のピースから構成されるパッ
チワークのデザインは、上記解析手段によって解析さ
れ、判定手段が、その解析結果に基づいて、上記デザイ
ンが、パッチワークを作成する所定の縫製手法に適して
いるか否かを自動的に判定する。したがって、パッチワ
ークの経験の差を問わず、上記デザインがパッチワーク
を作成する所定の縫製手法に適しているか否かを判定す
ることができる。
【0009】また、請求項1ないし請求項74に記載の
発明は、請求項38に記載するように、複数のピースか
ら構成されるパッチワークのデザインを示すパッチワー
クデータに基づいて上記デザインを解析する解析処理
と、その解析結果に基づいて、上記デザインが、パッチ
ワークを作成する所定の縫製手法に適しているか否かを
判定する判定処理とをコンピュータに実行させるための
適正判定プログラムが記録された記録媒体によって実施
できる。
【0010】つまり、たとえば、後述する発明の実施の
形態において述べるように、上記適正判定プログラム
は、記録媒体としてのCD−ROMやフロッピーディス
ク(FD)に記録され、その記録された適正判定プログ
ラムをコンピュータにインストールし、あるいは、使用
時に上記記録媒体をコンピュータによってドライブする
ことにより、上記解析および判定を行うことができるか
らである。もしくは、コンピュータやそれに類する制御
装置に備えられた記録媒体に上記適正判定プログラムを
予め記録しておくことにより、上記解析および判定を行
うことができるからである。
【0011】特に、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のパッチワークデザインの判定装置において、
上記解析手段は、隣接するピース間を隔てる境界線の性
質を解析し、上記判定手段は、上記解析手段によって解
析された境界線の性質に基づいて上記デザインからピー
スを1つの境界線を分離線として1ピース単位で分離す
るピース分離手段と、このピース分離手段による分離を
繰り返すことにより、総てのピースを分離できるか否か
を判定するピース分離判定手段とを備え、そのピース分
離判定手段による判定結果に基づいて、上記デザイン
が、1ピース単位で縫製することによりパッチワークを
作成する縫製手法に適しているか否かを判定するという
技術的手段を採用する。
【0012】つまり、判定手段に備えられたピース分離
手段は、上記解析手段によって解析された境界線の性質
に基づいて上記デザインからピースを1つの境界線を分
離線として1ピース単位で分離し、ピース分離判定手段
は、上記ピース分離手段による分離を繰り返すことによ
り、総てのピースを分離できるか否かを自動的に判定す
る。ここで、ピース分離手段による分離を繰り返すこと
により、総てのピースを分離できるか否かの判定は、換
言すれば、1ピース単位の縫製を繰り返すことにより、
上記デザインのパッチワークを作成できるか否かの判定
である。そして、判定手段は、上記ピース分離判定手段
による判定結果に基づいて、上記デザインが、1ピース
単位で縫製することによりパッチワークを作成する縫製
手法に適しているか否かを自動的に判定する。したがっ
て、上記デザインが、1ピース単位の縫製を繰り返すこ
とにより作成するパッチワークのデザインとしてふさわ
しいか否かを判定する経験の差を問わず、デザインが、
そのような縫製手法に適しているか否かを判定すること
ができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項3
9に記載するように、請求項38に記載の記録媒体にお
いて、上記解析処理は、隣接するピース間を隔てる境界
線の性質を解析し、上記判定処理は、上記解析処理によ
って解析された境界線の性質に基づいて上記デザインか
らピースを1つの境界線を分離線として1ピース単位で
分離するピース分離処理と、このピース分離処理を繰り
返すことにより、総てのピースを分離できるか否かを判
定するピース分離判定処理とを備え、そのピース分離判
定処理による判定結果に基づいて、上記デザインが、1
ピース単位で縫製することによりパッチワークを作成す
る縫製手法に適しているか否かを判定するという技術的
手段によって実施できる。それは、前述の請求項38に
記載の記録媒体と同じ理由である。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のパッチワークデザインの判定装置において、上記ピ
ース分離手段がピースの分離を行う際に用いる分離線を
示す分離線データを上記分離が行われるごとに順次記憶
する分離線データ記憶手段と、この分離線データ記憶手
段に記憶された分離線データの記憶順序を逆順にした縫
製順序と、その縫製順序に対応する分離線データとに基
づいて各ピースの縫製順序に関するデータを生成する縫
製順序データ生成手段とを備えるという技術的手段を採
用する。
【0015】つまり、分離線データ記憶手段は、上記ピ
ース分離手段がピースの分離を行う際に用いる分離線を
示す分離線データを上記分離が行われるごとに順次記憶
し、縫製順序データ生成手段は、上記分離線データ記憶
手段に記憶された分離線データの記憶順序を逆順にした
縫製順序と、その縫製順序に対応する分離線データとに
基づいて各ピースの縫製順序に関するデータを生成す
る。したがって、上記生成された縫製順序に関するデー
タにしたがって各ピースを縫製すれば、上記デザインの
パッチワークを作成できるため、パッチワークを縫製す
る経験の有無を問わず、容易にパッチワークを作成でき
る。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項4
0に記載するように、請求項39に記載の記録媒体にお
いて、上記ピース分離処理がピースの分離を行う際に用
いる分離線を示す分離線データを上記分離が行われるご
とに分離線データ記憶手段に順次記憶する分離線データ
記憶処理と、この分離線データ記憶処理によって上記分
離線データ記憶手段に記憶された分離線データの記憶順
序を逆順にした縫製順序と、その縫製順序に対応する分
離線データとに基づいて各ピースの縫製順序に関するデ
ータを生成する縫製順序データ生成処理とを上記コンピ
ュータに実行させるための縫製順序生成プログラムが記
録されたという技術的手段によって実施できる。それ
は、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由であ
る。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載のパッチワークデザインの判定装置において、上記判
定手段は、上記解析手段によって解析された境界線の性
質に基づいて上記デザインを1つの境界線を分割線とし
て複数のピースよりなる2ブロックに分割する2分割手
段を備え、上記ピース分離判定手段は、上記2分割手段
による分割と、上記ピース分離手段による1ピース単位
の分離とを組み合わせて行うことにより、総てのピース
を分離できるか否かを判定し、そのピース分離判定手段
による判定結果に基づいて、上記デザインが、1ピース
の縫製および2分割されたブロックの縫製を組み合わせ
て行うことによりパッチワークを作成する縫製手法に適
しているか否かを判定する。
【0018】つまり、上記判定手段に備えられた2分割
手段は、上記解析手段によって解析された境界線の性質
に基づいて上記デザインを1つの境界線を分割線として
複数のピースよりなる2ブロックに分割し、上記ピース
分離判定手段は、上記2分割手段による分割と、上記ピ
ース分離手段による1ピース単位の分離とを組み合わせ
て行うことにより、総てのピースを分離できるか否かを
判定する。そして、上記判定手段は、ピース分離判定手
段による判定結果に基づいて、上記デザインが、1ピー
スの縫製および分割されたブロックの縫製を組み合わせ
て行うことによりパッチワークを作成する縫製手法に適
しているか否かを判定する。したがって、1ピースの縫
製および分割されたブロックの縫製を組み合わせて行う
ことによりパッチワークを作成する縫製手法を用いた経
験の有無を問わず、デザインが、そのような縫製手法に
適しているか否かを判定することができる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、請求項4
1に記載するように、請求項39に記載の記録媒体にお
いて、上記判定処理は、上記解析処理によって解析され
た境界線の性質に基づいて前記デザインを1つの境界線
を分割線として複数のピースよりなる2ブロックに分割
する2分割処理を備え、前記ピース分離判定処理は、前
記2分割処理による分割と、前記ピース分離処理による
1ピース単位の分離とを組み合わせて行うことにより、
総てのピースを分離できるか否かを判定し、そのピース
分離判定処理による判定結果に基づいて、前記デザイン
が、1ピースの縫製および2分割されたブロックの縫製
を組み合わせて行うことによりパッチワークを作成する
縫製手法に適しているか否かを判定するという技術的手
段によって実現できる。それは、前述の請求項38に記
載の記録媒体と同じ理由である。
【0020】特に、請求項5に記載の発明では、請求項
4に記載のパッチワークデザインの判定装置において、
上記ピース分離手段がピースの分離を行う際に用いる分
離線を示す分離線データおよび上記2分割手段が2分割
を行う際に用いる分割線を示す分割線データを上記分離
および分割が行われるごとに順次記憶する分解データ記
憶手段と、この分解データ記憶手段に記憶された分離線
データおよび分割線データの記憶順序を逆順にした縫製
順序と、その縫製順序に対応する分離線データおよび分
割線データとに基づいて各ピースの縫製順序に関するデ
ータを生成する縫製順序データ生成手段とを備えるとい
う技術的手段を採用する。
【0021】つまり、分解データ記憶手段は、上記ピー
ス分離手段がピースの分離を行う際に用いる分離線を示
す分離線データおよび上記2分割手段が2分割を行う際
に用いる分割線を示す分割線データを上記分離および分
割が行われるごとに順次記憶し、縫製順序データ生成手
段は、上記分解データ記憶手段に記憶された分離線デー
タおよび分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序
と、その縫製順序に対応する分離線データおよび分割線
データとに基づいて各ピースの縫製順序に関するデータ
を生成する。したがって、上記生成された縫製順序に関
するデータにしたがって各ピースおよびブロックを縫製
すれば、上記デザインのパッチワークを作成できるた
め、1ピース単位の縫製およびブロック単位の縫製を組
み合わせた縫製の経験の有無を問わず、容易にパッチワ
ークを作成できる。
【0022】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
2に記載するように、請求項41に記載の記録媒体にお
いて、上記ピース分離処理がピースの分離を行う際に用
いる分離線を示す分離線データおよび上記2分割処理が
2分割を行う際に用いる分割線を示す分割線データを上
記分離および分割が行われるごとに分解データ記憶手段
に順次記憶する分解データ記憶処理と、この分解データ
記憶処理によって上記分解データ記憶手段に記憶された
分離線データおよび分割線データの記憶順序を逆順にし
た縫製順序と、その縫製順序に対応する分離線データお
よび分割線データとに基づいて各ピースの縫製順序に関
するデータを生成する縫製順序データ生成処理とを上記
コンピュータに実行させるための縫製順序生成プログラ
ムが記録されたという技術的手段によって実施できる。
それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由
である。
【0023】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載のパッチワークデザインの判定装置において、上記縫
製順序データ生成手段は、上記分解データ記憶手段に記
憶された分離線データおよび分割線データの記憶順序を
逆順にした縫製順序と、その縫製順序に対応する分離線
データおよび分割線データとを所定のルールで構築して
各ピースの縫製順序に関するデータを生成するという技
術的手段を採用する。
【0024】つまり、上記分解データ記憶手段に記憶さ
れたデータに基づいて、複数の縫製順序が考えられる場
合があり、そのような場合に、上記所定のルールを予め
所望のルールに設定しておくことにより、そのルールに
したがった縫製順序に関するデータを生成できる。した
がって、上記生成された縫製順序に関するデータにした
がって各ピースおよびブロックを縫製すれば、上記所定
のルールにしたがった縫製を行うことができる。
【0025】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
3に記載するように、請求項42に記載の記録媒体にお
いて、上記縫製順序データ生成処理は、上記分解データ
記憶手段に記憶された分離線データおよび分割線データ
の記憶順序を逆順にした縫製順序と、その縫製順序に対
応する分離線データおよび分割線データとを所定のルー
ルで構築して各ピースの縫製順序に関するデータを生成
する縫製順序生成プログラムが記録されたという技術的
手段によって実施できる。それは、前述の請求項38に
記載の記録媒体と同じ理由である。
【0026】特に、請求項7に記載の発明では、請求項
6に記載のパッチワークデザインの判定装置において、
上記所定のルールは、上記複数のピースからなるブロッ
ク同士を縫い合わせる手順の回数が最も少なくなるよう
にすることであるという技術的手段を採用する。
【0027】したがって、上記生成された縫製順序に関
するデータにしたがって各ピースおよびブロックを縫製
すれば、上記複数のピースからなるブロック同士を縫い
合わせる手順の回数が最も少ない縫製を行うことができ
る。たとえば、上記所定の縫製手法が、請求項31に記
載するように、上記デザインに対応する紙にピースを縫
製するペーパーピーシング手法である場合は、1ピース
単位で縫製して行くことに特徴を有しているため、上記
ブロック同士の縫い合わせ作業が少ない方がそのような
手法には都合が良い。つまり、上記所定のルールはペー
パーピーシング手法に好適なルールである。
【0028】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
4に記載するように、請求項43に記載の記録媒体にお
いて、上記所定のルールは、上記複数のピースからなる
ブロック同士を縫い合わせる手順の回数が最も少なくな
るようにするという技術的手段によって実施できる。そ
れは、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由で
ある。
【0029】請求項8に記載の発明では、請求項6また
は請求項7に記載のパッチワークデザインの適正判定装
置において、上記所定のルールは、1ピースずつ縫製す
る手順よりも、複数のピースからなるブロック同士を縫
い合わせる手順の方が可能な限り後段の手順となること
であるという技術的手段を採用する。
【0030】したがって、上記生成された縫製順序に関
するデータにしたがって各ピースおよびブロックを縫製
すれば、上記複数のピースからなるブロック同士を縫い
合わせる手順の方が可能な限り後段の手順となる縫製を
行うことができる。たとえば、上記所定の縫製手法が、
上述のペーパーピーシング手法である場合は、1ピース
単位で縫製してブロックを作成し、その後でブロック同
士を縫い合わせた方が、縫い合わせの位置合わせを行い
易いし、継ぎ目も綺麗にできるため、上述のように、ブ
ロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後段の
手順となる方が都合が良い。つまり、上記所定のルール
はペーパーピーシング手法に好適なルールである。
【0031】また、請求項8に記載の発明は、請求項4
5に記載するように、請求項43または請求項44に記
載の記録媒体において、上記所定のルールは、1ピース
ずつ縫製する手順よりも、複数のピースからなるブロッ
ク同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後段の手順
となるようにすることであるという技術的手段によって
実施できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒
体と同じ理由である。
【0032】請求項9に記載の発明では、請求項5に記
載のパッチワークデザインの適正判定装置において、上
記判定手段は、上記ピース分離手段および2分割手段を
用いて上記デザインを複数通りの分解手順によって分解
し、上記分解データ記憶手段は、上記複数通りの分解手
順ごとに、上記ピース分離手段がピースの分離を行う際
に用いる分離線を示す分離線データおよび上記2分割手
段が2分割を行う際に用いる分割線を示す分割線データ
を順次記憶し、上記縫製順序データ生成手段は、上記分
解データ記憶手段に記憶された分離線データおよび分割
線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、その縫製
順序に対応する分離線データおよび分割線データとに基
づいて各ピースの縫製順序に関するデータを上記分解手
順ごとに求め、その求められた縫製順序に関するデータ
の中から所定の条件を満たすもののみを縫製順序に関す
るデータとして生成するという技術的手段を採用する。
【0033】つまり、デザインによっては、1ピース単
位の分離および2分割の組み合わせが複数通り存在する
場合がある。そこで、そのような場合には、その複数通
りの組み合わせでデザインを分解した場合のデータを分
解データ記憶手段に記憶しておき、縫製順序データ生成
手段が、上記記憶された分解データの中から所定の条件
を満たすもののみを縫製順序に関するデータとして生成
するようにする。したがって、1ピース単位の分離およ
び2分割の組み合わせが複数通り存在する場合は、所定
の条件を満たすもののみを縫製順序に関するデータとし
て生成することができるため、その生成された縫製順序
に関するデータにしたがって各ピースおよびブロックを
縫製すれば、上記所定の条件を満たした縫製を行うこと
ができる。
【0034】また、請求項9に記載の発明は、請求項4
6に記載するように、請求項42に記載の記録媒体にお
いて、上記判定処理は、上記ピース分離処理および2分
割処理を用いて上記デザインを複数通りの分解手順によ
って分解し、上記分解データ記憶処理は、上記複数通り
の分解手順ごとに、上記ピース分離処理がピースの分離
を行う際に用いる分離線を示す分離線データおよび上記
2分割処理が2分割を行う際に用いる分割線を示す分割
線データを順次記憶し、上記縫製順序データ生成処理
は、上記分解データ記憶手段に記憶された分離線データ
および分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序
と、その縫製順序に対応する分離線データおよび分割線
データとに基づいて各ピースの縫製順序に関するデータ
を上記分解手順ごとに求め、その求められた縫製順序に
関するデータの中から所定の条件を満たすもののみを縫
製順序に関するデータとして生成する縫製順序生成プロ
グラムが記録された記録媒体によって実施できる。それ
は、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由であ
る。
【0035】特に、請求項10に記載の発明では、請求
項9に記載のパッチワークデザインの適正判定装置にお
いて、上記所定の条件は、上記複数のピースからなるブ
ロック同士を縫い合わせる手順の回数が最も少なくなる
ようにすることであるという技術的手段を採用する。
【0036】したがって、上記生成された縫製順序に関
するデータにしたがって各ピースおよびブロックを縫製
すれば、上記複数のピースからなるブロック同士を縫い
合わせる手順の回数が最も少ない縫製を行うことができ
る。たとえば、上記所定の縫製手法が、請求項31に記
載するように、上記デザインに対応する紙にピースを縫
製するペーパーピーシング手法である場合は、1ピース
単位で縫製して行くことに特徴を有しているため、上記
ブロック同士の縫い合わせ作業が少ない方がそのような
手法には都合が良い。つまり、上記所定のルールはペー
パーピーシング手法に好適なルールである。
【0037】また、請求項10に記載の発明は、請求項
47に記載するように、請求項46に記載の記録媒体に
おいて、上記所定の条件は、上記複数のピースからなる
ブロック同士を縫い合わせる手順の回数が最も少なくな
るようにする縫製順序生成プログラムが記録されたとい
う技術的手段によって実施できる。それは、前述の請求
項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0038】請求項11に記載の発明では、請求項9ま
たは請求項10に記載のパッチワークデザインの適正判
定装置において、上記所定の条件は、1ピースずつ縫製
する手順よりも、複数のピースからなるブロック同士を
縫い合わせる手順の方が可能な限り後段の手順となるよ
うに縫製順序を構築するものであるという技術的手段を
採用する。
【0039】したがって、上記生成された縫製順序に関
するデータにしたがって各ピースおよびブロックを縫製
すれば、上記複数のピースからなるブロック同士を縫い
合わせる手順の方が可能な限り後段の手順となる縫製を
行うことができる。たとえば、上記所定の縫製手法が、
上述のペーパーピーシング手法である場合は、1ピース
単位で縫製してブロックを作成し、その後でブロック同
士を縫い合わせた方が、縫い合わせの位置合わせを行い
易いし、継ぎ目も綺麗にできるため、上述のように、ブ
ロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後段の
手順となる方が都合が良い。つまり、上記所定のルール
はペーパーピーシング手法に好適なルールである。
【0040】また、請求項11に記載の発明は、請求項
48に記載するように、請求項46または請求項47に
記載の記録媒体において、上記所定の条件は、1ピース
ずつ縫製する手順よりも、複数のピースからなるブロッ
ク同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後段の手順
となるように縫製順序を構築する縫製順序生成プログラ
ムが記録されたという技術的手段によって実施できる。
それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由
である。
【0041】請求項12に記載の発明では、請求項4な
いし請求項11のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記ピース分離判定手
段は、上記ピース分離手段による1ピース単位の分離に
よって総てのピースを分離できないと判定した場合に、
上記2分割手段による2分割を行うという技術的手段を
採用する。
【0042】つまり、最初から2分割を組み入れるので
はなく、最初に、1ピース単位の分離によって総てのピ
ースを分離できないと判定した場合に、上記2分割を行
う。したがって、前述のペーパーピーシング手法のよう
に、1ピース単位の縫製を繰り返すことによりパッチワ
ークを作成する手法によってパッチワークを作成できる
デザインであるか否かの判定を優先して行うことができ
る。
【0043】また、請求項12に記載の発明は、請求項
49に記載するように、請求項41ないし請求項48の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記ピース分
離判定処理は、上記ピース分離処理による1ピース単位
の分離によって総てのピースを分離できないと判定した
場合に、上記2分割処理による2分割を行うという技術
的手段によって実施できる。それは、前述の請求項38
に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0044】請求項13に記載の発明では、請求項4な
いし請求項12のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記ピース分離判定手
段は、上記2分割手段による2分割の回数が所定の分割
回数を超える場合には、上記デザインが、1ピースの縫
製および2分割されたブロックの縫製を組み合わせて行
うことによりパッチワークを作成する縫製手法に適して
いないと判定するという技術的手段を採用する。
【0045】つまり、1ピース単位の縫製を繰り返すこ
とを基本としているような縫製手法にあっては、なるべ
く2分割の回数が少ない方が望ましいため、2分割の回
数が所定の分割回数を超えるような場合は、上記縫製手
法に適していないと判定する。したがって、2分割の回
数がどの程度存在すると、上記縫製手法に適していない
かを判定する経験の差を問わず、上記判定を自動的に行
うことができる。
【0046】また、請求項13に記載の発明は、請求項
50に記載するように、請求項41ないし請求項49の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記ピース分
離判定処理は、上記2分割処理による分割の回数が所定
の分割回数を超える場合には、上記デザインが、1ピー
スの縫製および2分割されたブロックの縫製を組み合わ
せて行うことによりパッチワークを作成する縫製手法に
適していないと判定するという技術的手段によって実施
できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と
同じ理由である。
【0047】特に、請求項14に記載の発明では、請求
項13に記載のパッチワークデザインの適正判定装置に
おいて、上記所定の分割回数の設定を変更する分割回数
設定変更手段を備えるという技術的手段を採用する。
【0048】つまり、2分割の回数がどの程度存在する
と、上記縫製手法に適していないかについての感覚は、
個人差があるが、上記所定の分割回数の設定を変更する
ことにより、そのような個人差に対応することができ
る。
【0049】また、請求項14に記載の発明は、請求項
51に記載するように、請求項50に記載の記録媒体に
おいて、上記所定の分割回数の設定を変更する分割回数
設定変更プログラムが記録されたという技術的手段によ
って実施できる。それは、前述の請求項38に記載の記
録媒体と同じ理由である。
【0050】請求項15に記載の発明では、請求項2な
いし請求項14のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記境界線の性質は、
上記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
を示すものであり、上記分離線は、分離の対象となるデ
ザインの外周に両端点を有する線分であるという技術的
手段を採用する。
【0051】つまり、パッチワークのデザインを構成す
るピースは、隣接するピース間を隔てる境界線によって
区画されており、その境界線は線分として把握できる。
そこで、その線分の両端点が分離の対象となるデザイン
の外周に存在する場合は、その線分を分離線としてピー
スを分離できる。たとえば、後述する発明の実施の形態
において述べるように、境界線同士の交点の座標を線分
の端点として求めることができるため、そのような端点
が分離の対象となるデザインの外周に存在する線分を検
索することができる。
【0052】また、請求項15に記載の発明は、請求項
52に記載するように、請求項39ないし請求項51の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記境界線の
性質は、上記デザインの外周に両端点を有する線分であ
るか否かを示すものであり、上記分離線は、分離の対象
となるデザインの外周に両端点を有する線分であるとい
う技術的手段によって実施できる。それは、前述の請求
項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0053】請求項16に記載の発明では、請求項4な
いし請求項15のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記境界線の性質は、
上記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
を示すものであり、上記分割線は、分割の対象となるデ
ザインの外周に両端点を有する線分であるという技術的
手段を採用する。
【0054】つまり、線分の両端点が分割の対象となる
デザインの外周に存在する場合は、その線分を分割線と
してデザインを2分割できる。たとえば、後述する発明
の実施の形態において述べるように、境界線同士の交点
の座標を線分の端点として求めることができるため、そ
のような端点が分割の対象となるデザインの外周に存在
する線分を検索することができる。
【0055】また、請求項16に記載の発明は、請求項
53に記載するように、請求項41ないし請求項52の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記境界線の
性質は、上記デザインの外周に両端点を有する線分であ
るか否かを示すものであり、上記分割線は、分割の対象
となるデザインの外周に両端点を有する線分であるとい
う技術的手段によって実施できる。それは、前述の請求
項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0056】請求項17に記載の発明では、請求項1な
いし請求項16のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記判定手段による判
定結果を報知する判定結果報知手段を備えるという技術
的手段を採用する。
【0057】つまり、パッチワークを行いたいデザイン
が、所定の縫製手法に適しているか否かの判定結果を本
装置を使用する者などに、たとえば音、音声、画面表
示、あるいは、紙への印刷などによって知らせることが
できる。
【0058】また、請求項17に記載の発明は、請求項
54に記載するように、請求項38ないし請求項53の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記判定処理
による判定結果を報知する判定結果報知プログラムが記
録されたという技術的手段によって実施できる。それ
は、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由であ
る。
【0059】特に、請求項18に記載の発明では、請求
項17に記載のパッチワークデザインの適正判定装置に
おいて、上記判定結果報知手段は、上記判定手段による
判定結果を画面に表示するという技術的手段を採用す
る。
【0060】つまり、判定結果を画面に表示できるた
め、判定結果を視覚で知らせることができる。
【0061】また、請求項18に記載の発明は、請求項
55に記載するように、請求項54に記載の記録媒体に
おいて、上記判定結果報知プログラムは、上記判定処理
による判定結果を画面に表示するという技術的手段によ
って実施できる。それは、前述の請求項38に記載の記
録媒体と同じ理由である。
【0062】請求項19に記載の発明では、請求項1な
いし請求項18のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記デザインを画面に
表示するデザイン表示手段を備えるという技術的手段を
採用する。
【0063】つまり、所定の縫製手法に適しているか否
かの判定の対象となるデザインを画面に表示できるた
め、判定対象を視覚で確認できる。
【0064】また、請求項19に記載の発明は、請求項
56に記載するように、請求項38ないし請求項55の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記デザイン
を画面に表示するデザイン表示プログラムが記録された
という技術的手段によって実施できる。それは、前述の
請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0065】請求項20に記載の発明では、請求項3、
請求項5ないし請求項19のいずれか1つに記載のパッ
チワークデザインの適正判定装置において、上記縫製順
序に関するデータは、上記縫製順序と分離線とを対応付
けたデータであり、その分離線によって分離されたピー
スと縫製順序とを対応付けて画面に表示する縫製順序表
示手段が備えられたという技術的手段を採用する。
【0066】つまり、分離されたピースは、縫製するピ
ースであるから、そのピースと縫製順序とを対応付けて
画面に表示することにより、縫製順序を知らせることが
できる。したがって、縫製の経験の差を問わず、容易に
パッチワークを作成できる。
【0067】また、請求項20に記載の発明は、請求項
57に記載するように、請求項40、請求項42ないし
請求項56のいずれか1つに記載の記録媒体において、
上記縫製順序に関するデータは、上記縫製順序と分離線
とを対応付けたデータであり、その分離線を縫製順序と
対応付けて画面に表示する縫製順序表示プログラムが記
録されたという技術的手段によって実施できる。それ
は、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由であ
る。
【0068】請求項21に記載の発明では、請求項5な
いし請求項19のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記縫製順序に関する
データは、上記縫製順序に対して分離線または分割線を
対応付けたデータであり、その分離線によって分離され
たピースおよび上記分割線によって2分割されたブロッ
クを縫製順序と対応付けて画面に表示する縫製順序表示
手段が備えられたという技術的手段を採用する。
【0069】つまり、縫製すべきピースおよびブロック
を縫製順序と対応付けて画面に表示することにより、縫
製順序を知らせることができる。したがって、ブロック
同士の縫い合わせを必要とする縫製手法の場合であって
も、縫製の経験の差を問わず、容易にパッチワークを作
成できる。
【0070】また、請求項21に記載の発明は、請求項
58に記載するように、請求項42ないし請求項56の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記縫製順序
に関するデータは、上記縫製順序に対して分離線または
分割線を対応付けたデータであり、その分離線または分
割線を縫製順序と対応付けて画面に表示する縫製順序表
示プログラムが記録されたという技術的手段によって実
施できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体
と同じ理由である。
【0071】請求項22に記載の発明では、請求項20
に記載のパッチワークデザインの適正判定装置におい
て、上記縫製順序表示手段は、上記分離線を縫い目とし
て縫製順序と対応付けて画面に表示するという技術的手
段を採用する。
【0072】つまり、複雑なデザインの場合は、縫い目
を探し難い場合があるが、縫い目と縫製順序とを対応付
けて画面に表示できるため、複雑なデザインであっても
縫製の経験の差を問わず、容易にパッチワークを作成で
きる。
【0073】また、請求項22に記載の発明は、請求項
59に記載するように、請求項57に記載の記録媒体に
おいて、上記縫製順序表示プログラムは、上記分離線に
よって分離されたピースと縫製順序とを対応付けて画面
に表示するという技術的手段によって実施できる。それ
は、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由であ
る。
【0074】請求項23に記載の発明では、請求項21
に記載のパッチワークデザインの適正判定装置におい
て、上記縫製順序表示手段は、上記分離線および分割線
を縫製順序と対応付けて画面に表示するという技術的手
段を採用する。
【0075】つまり、2分割を伴うような複雑なデザイ
ンの場合は、縫い目を探し難い場合があるが、縫い目と
縫製順序とを対応付けて画面に表示できるため、2分割
を伴うような複雑なデザインであっても縫製の経験の差
を問わず、容易にパッチワークを作成できる。
【0076】また、請求項23に記載の発明は、請求項
60に記載するように、請求項58に記載の記録媒体に
おいて、上記縫製順序表示プログラムは、上記分離線に
よって分離されたピースおよび上記分割線によって分割
されたブロックと縫製順序とを対応付けて画面に表示す
るという技術的手段によって実施できる。それは、前述
の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0077】請求項24に記載の発明では、請求項1な
いし請求項23のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記判定手段によって
上記デザインが上記所定の縫製手法に適していないと判
定された場合に、少なくとも上記適していない部分のデ
ザインを画面に表示する不適合部分表示手段が備えられ
たという技術的手段を採用する。
【0078】つまり、上記所定の縫製手法に適していな
い部分のデザインを視覚で知ることができる。
【0079】また、請求項24に記載の発明は、請求項
61に記載するように、請求項38ないし請求項60の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記判定処理
によって上記デザインが上記所定の縫製手法に適してい
ないと判定された場合に、少なくとも上記適していない
部分のデザインを画面に表示する不適合部分表示プログ
ラムが備えられたという技術的手段によって実施でき
る。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ
理由である。
【0080】請求項25に記載の発明では、請求項19
ないし請求項24のいずれか1つに記載のパッチワーク
デザインの適正判定装置において、上記画面に表示され
たデザインを修正する修正手段が備えられたという技術
的手段を採用する。
【0081】つまり、画面に表示されたデザインを修正
することにより、所望のオリジナルデザインを作成でき
る。また、前述の不適合部分表示手段によって表示され
た不適合部分を修正することにより、上記所定の縫製手
法に適したデザインにすることができる。
【0082】また、請求項25に記載の発明は、請求項
62に記載するように、請求項56ないし請求項61の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記画面に表
示されたデザインを修正する修正プログラムが備えられ
たという技術的手段によって実施できる。それは、前述
の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0083】請求項26に記載の発明では、請求項20
ないし請求項25のいずれか1つに記載のパッチワーク
デザインの適正判定装置において、上記縫製順序表示手
段は、上記縫製順序を色によって表示するという技術的
手段を採用する。
【0084】つまり、縫製順序を色によって表示するこ
とができるため、縫製順序を色によって表示しない場合
よりも、縫製順序を明確化することができる。
【0085】また、請求項26に記載の発明は、請求項
63に記載するように、請求項57ないし請求項62の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記縫製順序
表示プログラムは、上記縫製順序を色によって表示する
という技術的手段によって実施できる。それは、前述の
請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0086】請求項27に記載の発明では、請求項26
に記載のパッチワークデザインの適正判定装置におい
て、上記縫製順序表示手段は、上記適していない部分の
デザインと、適している部分のデザインとを色を異なら
せて表示するという技術的手段を採用する。
【0087】したがって、所定の縫製手法に適していな
い部分を明確化することができる。
【0088】また、請求項27に記載の発明は、請求項
64に記載するように、請求項63に記載の記録媒体に
おいて、上記縫製順序表示プログラムは、上記適してい
ない部分のデザインと、適している部分のデザインとを
色を異ならせて表示するという技術的手段によって実施
できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と
同じ理由である。
【0089】請求項28に記載の発明では、請求項22
ないし請求項27のいずれか1つに記載のパッチワーク
デザインの適正判定装置において、上記縫製順序表示手
段は、同じ形状のピースは、同じ色で表示するという技
術的手段を採用する。
【0090】したがって、同じ形状のピースを容易に把
握することができる。
【0091】また、請求項28に記載の発明は、請求項
65に記載するように、請求項59ないし請求項64の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記縫製順序
表示プログラムは、同じ形状のピースは、同じ色で表示
するという技術的手段によって実施できる。それは、前
述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0092】請求項29に記載の発明では、請求項1な
いし請求項28のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記パッチワークデー
タが記憶された記憶手段が備えられたという技術的手段
を採用する。
【0093】つまり、パッチワークデータが記憶された
記憶手段を備えているため、その記憶手段から所望のパ
ッチワークデータを読み出すことができるので便利であ
る。
【0094】また、請求項29に記載の発明は、請求項
66に記載するように、請求項38ないし請求項65の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記パッチワ
ークデータが記憶された記憶領域を有するという技術的
手段によって実施できる。それは、前述の請求項38に
記載の記録媒体と同じ理由である。
【0095】請求項30に記載の発明では、請求項1な
いし請求項29のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記パッチワークデー
タは、パッチワークの表面を画像読取り装置によって読
取ったものであるという技術的手段を採用する。
【0096】つまり、パッチワークの表面を画像読取り
装置によって読取ったパッチワークデータが、所定の縫
製手法に適しているか否かを判定できるため、デザイン
の種類を増やすことができる。
【0097】また、請求項30に記載の発明は、請求項
67に記載するように、請求項38ないし請求項66の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記パッチワ
ークデータは、パッチワークの表面を画像読取り装置に
よって読取ったものであるという技術的手段によって実
施できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体
と同じ理由である。
【0098】また、請求項1ないし請求項30のいずれ
か1つに記載の技術的手段は、請求項31および請求項
68に記載するように、上記デザインに対応する紙に上
記ピースを縫製するペーパーピーシング手法に好適に採
用される。
【0099】それは、ペーパーピーシング手法は、上記
デザインに対応する紙に上記ピースを縫製することによ
り、容易にパッチワークを作成できる特徴を有する一
方、縫製しようとするデザインが、1ピース単位の縫製
を繰り返すというペーパーピーシング特有の手法に適し
ているか否かの判定は、経験がないと難しい場合が多い
が、請求項1ないし請求項30のいずれか1つに記載の
技術的手段を用いることにより、経験の差を問わず、上
記判定を行うことができるからである。
【0100】請求項32に記載の発明では、請求項1な
いし請求項31のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記判定結果を被印刷
媒体に印刷する判定結果印刷手段が備えられたという技
術的手段を採用する。
【0101】つまり、上記判定結果を被印刷媒体に印刷
できるため、判定結果を被印刷媒体にて保存しておくこ
とができるので、どのようなデザインの場合がパッチワ
ークに適しているか否かについて整理しておくことがで
きる。
【0102】また、請求項32に記載の発明は、請求項
69に記載するように、請求項38ないし請求項68の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記判定結果
を被印刷媒体に印刷する判定結果印刷プログラムが記録
されたという技術的手段によって実施できる。それは、
前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0103】請求項33に記載の発明では、請求項1な
いし請求項32のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記デザインを被印刷
媒体に印刷するデザイン印刷手段が備えられたという技
術的手段を採用する。
【0104】つまり、上記デザインを被印刷媒体、たと
えば紙に印刷できるため、その印刷された紙をペーパー
ピーシングの型紙として使用することができる。また、
どのようなデザインの場合がパッチワークに適している
か否かについてデザイン別に保管しておくことができ
る。
【0105】また、請求項33に記載の発明は、請求項
70に記載するように、請求項38ないし請求項69の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記デザイン
を被印刷媒体に印刷するデザイン印刷プログラムが記録
されたという技術的手段によって実施できる。それは、
前述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0106】請求項34に記載の発明では、請求項20
ないし請求項33のいずれか1つに記載のパッチワーク
デザインの適正判定装置において、上記縫製順序表示手
段によって表示可能な内容を被印刷媒体に印刷する縫製
順序印刷手段が備えられたという技術的手段を採用す
る。
【0107】つまり、分離線と縫製順序とを対応付けた
内容、分離線および分割線と縫製順序とを対応付けた内
容、縫製すべきピースと縫製順序とを対応付けた内容、
あるいは、縫製すべきピースおよびブロックと縫製順序
とを対応付けた内容を被印刷媒体、たとえば紙に印刷で
きるため、その印刷された紙をペーパーピーシングの型
紙として使用することができる。また、その印刷された
紙を集めて型紙集などを作ることができる。
【0108】また、請求項34に記載の発明は、請求項
71に記載するように、請求項57ないし請求項70の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記縫製順序
表示プログラムによって表示可能な内容を被印刷媒体に
印刷する縫製順序印刷プログラムが記録されたという技
術的手段によって実施できる。それは、前述の請求項3
8に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0109】請求項35に記載の発明では、請求項1な
いし請求項34のいずれか1つに記載のパッチワークデ
ザインの適正判定装置において、上記判定手段によって
上記デザインが上記所定の縫製手法に適してないと判定
された場合に、少なくとも上記適していない部分のデザ
インを被印刷媒体に印刷する不適合部分印刷手段が備え
られたという技術的手段を採用する。
【0110】つまり、上記所定の縫製手法に適していな
いと判定された部分のデザインを被印刷媒体、たとえば
紙に印刷できるため、その印刷された紙を集めておくこ
とにより、どのようなデザインが適していないかについ
て整理することができる。
【0111】また、請求項35に記載の発明は、請求項
72に記載するように、請求項38ないし請求項71の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記判定処理
によって上記デザインが上記所定の縫製手法に適してな
いと判定された場合に、少なくとも上記適していない部
分のデザインを被印刷媒体に印刷する不適合部分印刷プ
ログラムが記憶されたという技術的手段によって実施で
きる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と同
じ理由である。
【0112】請求項36に記載の発明では、請求項35
に記載のパッチワークデザインの適正判定装置におい
て、上記不適合部分印刷手段は、上記適してない部分の
デザインと、適している部分のデザインとを色を異なら
せて印刷するという技術的手段を採用する。
【0113】つまり、上記所定の縫製手法に適していな
いと判定された部分のデザインの色が、適している部分
のデザインと異なる色で印刷できるため、どの部分が適
していないかを明確にすることができる。
【0114】また、請求項36に記載の発明は、請求項
73に記載するように、請求項72に記載の記録媒体に
おいて、上記不適合部分印刷プログラムは、上記適して
ない部分のデザインと、適している部分のデザインとを
色を異ならせて印刷するという技術的手段によって実施
できる。それは、前述の請求項38に記載の記録媒体と
同じ理由である。
【0115】請求項37に記載の発明では、請求項34
ないし請求項36のいずれか1つに記載のパッチワーク
デザインの適正判定装置において、上記縫製順序印刷手
段は、同じ形状のピースは、同じ色で印刷するという技
術的手段を採用する。
【0116】つまり、同じ形状のピースを同じ色で被印
刷媒体、たとえば紙に印刷できるため、その紙をペーパ
ーピーシングの型紙として使用すれば、どの形状のピー
スがいくつ必要であるかを容易に把握できる。
【0117】また、請求項37に記載の発明は、請求項
74に記載するように、請求項71ないし請求項73の
いずれか1つに記載の記録媒体において、上記縫製順序
印刷プログラムは、同じ形状のピースは、同じ色で印刷
するという技術的手段によって実施できる。それは、前
述の請求項38に記載の記録媒体と同じ理由である。
【0118】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパッチワークデザ
インの適正判定装置(以下、判定装置と略称する)およ
び記録媒体の実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下に記載する各実施形態では、本発明の判定装
置として、パッチワークデザインがペーパーピーシング
に適しているか否かを判定する装置を代表に説明する。
図1は、第1実施形態の判定装置の外観を示す説明図で
ある。図1に示すように、判定装置30には、コンピュ
ータ50が備えられており、コンピュータ50には、キ
ーボード31、マウス32、カラーイメージスキャナ3
3、フラッシュメモリ装置34、CRTディスプレイ3
5およびプリンタ37が電気的に接続されている。
【0119】キーボード31およびマウス32は、コン
ピュータ50の操作に用いる他、パッチワークデザイン
の作成に用いる。カラーイメージスキャナ33は、印刷
物に印刷されたパッチワークデザインをイメージデータ
として読み取り、その読み取ったイメージデータをコン
ピュータ50へ送出する。フラッシュメモリ装置34
は、RAMカード36を着脱自在な構造になっている。
フラッシュメモリ装置34は、装着されたRAMカード
34からパッチワークデザインなどのデータを読み出
し、その読み出したデータをコンピュータ50へ送出す
る。また、フラッシュメモリ装置34は、コンピュータ
50から送出されたパッチワークデザインなどのデータ
をRAMカード36に書き込む。プリンタ37は、作成
されたパッチワークデザインなどを紙に印刷する。
【0120】コンピュータ50は、カラーイメージスキ
ャナ33、あるいは、フラッシュメモリ装置34から送
出されたパッチワークデザインが、ペーパーピーシング
に適しているか否かの適正判定処理を行う。また、コン
ピュータ50は、その判定結果や判定対象となるパッチ
ワークデザインなどをCRTディスプレイ35に表示す
る表示処理を行う。コンピュータ50には、フロッピー
ディスクに対してデータの読み書きを行うフロッピーデ
ィスクドライブ(FDD)51と、CD−ROMからデ
ータを読み取るCD−ROMドライブ(CD−ROM
D)52とが備えられている。
【0121】次に、判定装置30の電気的構成について
図2を参照して説明する。図2は、判定装置30の主な
電気的構成をブロックで示す説明図である。コンピュー
タ50には、前述の適正判定処理や表示処理などを実行
するCPU53が内蔵されている。CPU53には、バ
ス59を介してROM54と、RAM55と、ハードデ
ィスクコントローラ(HDC)56とが接続されてい
る。ハードディスクコントローラ(HDC)56には、
ハードディスクドライブ(HDD)57が接続されてお
り、ハードディスクドライブ(HDD)57は、内蔵さ
れているハードディスク(HD)58に対してデータの
読み書きを行う。
【0122】ROM54には、電源がONされたときに
コンピュータ50を起動するための起動プログラムなど
が記憶されている。RAM55は、ROM54から読出
された起動プログラムやハードディスク(HD)58か
ら読出された各種プログラムやデータを一時的に記憶す
る。バス59には、入出力インターフェース(I/F)
60が接続されており、その入出力インターフェース
(I/F)60には、キーボード31、マウス32、カ
ラーイメージスキャナ33、フラッシュメモリ装置3
4、CRTディスプレイ35およびプリンタ37が接続
されている。
【0123】ここで、ハードディスク(HD)58の記
憶内容について、それを示す図3(A)を参照して説明
する。ハードディスク(HD)58には、オペレーティ
ングシステム(OS)58aおよび前述の適正判定処理
を行うための適正判定プログラム58bが記憶されてい
る。オペレーティングシステム(OS)58aとして
は、マイクロソフト社のMS−Windows(Win
dowsは、マイクロソフト社の登録商標)やMS−D
OSなどを用いる。適正判定プログラム58bは、解析
プログラム58cおよび判定プログラム58dを有す
る。解析プログラム58cは、作成されたパッチワーク
デザインの図柄を構成する境界線などを解析し、判定プ
ログラム58dは、解析プログラム58cによる解析結
果に基づいて、上記パッチワークデザインデータによっ
て示されるパッチワークデザインが、ペーパーピーシン
グに適しているか否かを判定する。
【0124】また、ハードディスク(HD)58には、
上記解析結果に基づいて縫製順序を表示するための縫製
順序データを生成する縫製順序生成プログラム58e
と、上記判定結果を報知するための判定結果報知プログ
ラム58fと、パッチワークデザインや判定結果などを
CRT35に表示するための表示プログラム58gと、
作成されたパッチワークデザインなどをプリンタ37に
よって印刷するための印刷プログラム58hとが記憶さ
れている。さらに、ハードディスク(HD)58には、
カラーイメージスキャナ33、フラッシュメモリ装置3
4、CRTディスプレイ35およびプリンタ37などを
使用可能とするための各種ドライバ58eと、パッチワ
ークデザインを作図するための作図用プログラム58j
と、ワードプロセッサ用のソフトなどの各種アプリケー
ションプログラム58kとが記憶されている。また、R
AM55には、その構成を説明する図3(B)に示すよ
うに、作成されたパッチワークデザインのデータを記憶
するデザイン記憶領域55a、判定処理実行時に分解さ
れたピースや分割されたブロックなどを示す分解データ
を記憶する分解データ記憶領域55bなどから構成され
る。さらに、RAM55は、CPU53によって処理さ
れた処理結果、あるいは、ハードディスク(HD)58
から読出されたプログラムを一時的に記憶する。
【0125】次に、CPU53が実行する主な処理内容
について、それを示す図10のメインフローチャートを
参照して説明する。なお、以下では、パッチワークの縫
製手法としてペーパーピーシングを用いる場合を例に挙
げて説明する。CPU53は、デザイン作成処理(ステ
ップ(以下、Sと略す)100)、境界線解析処理(S
200)、記憶処理(S300)、判定処理(S40
0)、表示処理(S500)、縫製順序データ生成処理
(S600)および印刷処理(S700)を実行する。
【0126】デザイン作成処理(S100)では、判定
装置10(図1)を操作する者(以下、操作者と称す
る)がパッチワークデザインを作成するための処理を行
う。この処理には、作図用プログラム58jが用いら
れ、そのパッチワークデザインは、キーボード31およ
びマウス32を操作することにより作成される。境界線
解析処理(S200)では、デザイン作成処理(S10
0)において作成されたパッチワークデザインが、各図
形間を隔てるどのような境界線によって構成されている
かなどの解析を行う。
【0127】記憶処理(S300)では、デザイン作成
処理(S100)において作成されたパッチワークデザ
インおよび解析処理(S200)において解析された結
果などを記憶する処理を行う。判定処理(S400)で
は、デザイン作成処理(S100)において作成された
パッチワークデザインが、ペーパーピーシングに適して
いるか否かの判定を境界線解析処理(S200)による
解析結果に基づいて行う。
【0128】表示処理(S500)では、デザイン作成
処理(S100)において作成されたパッチワークデザ
イン、境界線解析処理(S200)において解析された
結果および判定処理(S400)において判定された結
果などをCRTディスプレイ35に表示する処理を行
う。縫製順序データ生成処理(S600)では、境界線
解析処理(S200)において解析された結果、記憶処
理(S300)において記憶された結果および判定処理
(S400)において判定された結果などに基づいて、
ピースなどを縫製する順序を示す縫製順序データを生成
する。その生成された縫製順序データは、CRTディス
プレイ35に表示される。
【0129】印刷処理(S700)では、デザイン作成
処理(S100)において作成されたパッチワークデザ
イン、境界線解析処理(S200)において解析された
結果、判定処理(S400)において判定された結果お
よび縫製順序データ生成処理(S600)において生成
された縫製順序データなどをプリンタ37によってペー
パーピーシング用の紙などに印刷する処理を行う。
【0130】次に、CPU53が実行するデザイン作成
処理(S100)の流れについて図4および図11を参
照して説明する。図4は、デザインを構成する線分の端
点の座標などを書き込むための端点情報リストの説明図
であり、図11は、デザイン処理の流れを示すフローチ
ャートである。なお、ここでは、操作者は、図24に示
すパッチワークデザインをマウス32を用いて作成する
ものとして説明する。また、このデザイン作成処理にお
いて描画されたデータは、図13に示す記憶処理の描画
データ記憶処理(S302)によってRAM55に記憶
される。CPU53は、操作者が、マウス32を用いて
線分の描画を開始したことを検出すると(S102:Y
es)、その端点(始点)座標をRAM55の端点情報
リスト55c(図4)に書込む(S104)。端点(始
点)座標としては、たとえばマウスを最初にクリックし
た位置の座標が検出される。そして、最初にクリックし
た位置を端点Aとすると、その端点AのXY座標(x
a,ya)を端点情報リスト55cに書込む(図4)。
【0131】続いて、CPU53は、線分の描画の終了
を検出すると(S106:Yes)、その端点(終点)
座標を端点情報リスト55cに書き込む(S108)。
端点(終点)座標としては、たとえばマウスを2回目に
クリックした位置の座標が検出される。そして、2回目
にクリックした位置をB点とすると、そのB点のXY座
標(xb,yb)を端点情報リスト55cに書込む(図
4)。以上のようにして、CPU53は、次のS110
において、パッチワークデザインの作成終了の命令を検
出するまで、上記S102〜S108を繰り返し実行
し、点C〜点Jまでの座標を端点情報リスト55cに書
き込んで行く。
【0132】そして、CPU53は、端点情報リスト5
5cに書き込まれた端点A〜端点JのXY座標に基づい
て、図5に示す端点接続マトリクス55dを作成する
(S112)。端点接続マトリクス55dは、各端点間
の接続関係を示すマトリクスであり、図中○印は、線分
を構成する接続関係を示しており、×印は、線分を構成
しない接続関係を示す。ただし、端点間に他の端点が存
在する接続関係は、線分が重複するため×印が付されて
いる。たとえば、図24に示すように、端点Aおよび端
面B間は線分を構成するため○印が付されており、端点
Aおよび端点C間には、端点Bが存在するため×印が付
されている。
【0133】続いて、CPU53は、端点がパッチワー
クデザインの外周線90(図24)上に存在するか否か
を示す外周線上フラグを端点情報リスト55cに書き込
む(S114)。図24に示すように、端点A〜端点H
は、総て外周線90上に存在するため、外周線上フラグ
0が書込まれ、端点Jは、外周線上に存在しないため、
外周線上フラグ1が書込まれる。
【0134】次に、CPU53が実行する境界線解析処
理(図10のS200)の流れについて、それを示す図
12のフローチャートを参照して説明する。この境界線
解析処理は、図24に示すパッチワークデザインが、ペ
ーパーピーシングに適したものであるか否かの判定処理
(図10のS400)において判定に使用するデータを
作成するための処理である。このため、この境界線解析
処理は、操作者が、上記判定を行うための命令を出した
ときに実行され、この境界線解析処理に引き続いて判定
処理(図10のS400)が実行される。なお、この境
界線解析処理における各種の処理結果は、図13に示す
記憶処理の解析データ記憶処理(S304)によってR
AM55に記憶される。
【0135】CPU53は、操作者が、上記判定を行う
ための命令を出したことを検出すると(S202:Ye
s)、端点情報リスト55c(図4)および端点接続マ
トリクス55d(図5)を参照し、両端点が外周線90
上で隣接していない線分の両端点のリストLpを作成す
る(S204)。図24に示すように、両端点が外周線
90上で隣接していない線分は、AJ、BF、CE、G
JおよびHJであるから、それら線分の両端点のリスト
Lpは、図6(A)に示すように、{(A,J),
(B,F),(C,E),(G,J),(H,J)}と
なる。このリストLpは、RAM55のリスト記憶領域
55e(図3(B))に格納される。
【0136】続いて、CPU53は、リストLpのうち
両端点が外周線90上にあるものを抽出し、その抽出さ
れたものによってリストLsを作成する(S206)。
図24に示すように、両端点が外周線90上にある線分
は、BFおよびCEであるから、それら線分の両端点の
リストLsは、図6(A)に示すように、{(B,
F),(C,E)}となる。このリストLsは、RAM
55の記憶領域55cに格納される。
【0137】続いて、CPU53は、S204において
求めたリストLpの中からS206において求めたリス
トLsを除外し(Lp−Ls)、その除外の結果得られ
るリストをLiとする(S208)。このリストLi
は、少なくとも一方の端点が外周線90上に存在しない
端点(以下、内包端点と称する)である線分の両端点の
リストである。つまり、両端点とも内包端点であるもの
も含まれる(なお、図24に示すパッチワークデザイン
では、そのような線分は存在しない)。
【0138】続いて、CPU53は、リストLiのうち
一方の端点が外周線90上の点p1であるものを抽出す
る(S210)。たとえば、点p1を端点Aとすると、
一方の端点が端点Aである(A,J)が抽出される。続
いて、CPU53は、抽出できたと判定し(S212:
Yes)、その抽出したものをリスト要素tmとする
(S214)。続いて、CPU53は、S212におい
て求められたリスト要素tmの他方の端点p2が、一方
の端点であり、他方の端点をp3としたとき、p1、p
2およびp3が一直線上にあるものを抽出する(S21
6)。
【0139】たとえば、リスト要素tmを上記(A,
J)とすると、他方の端点p2は端点Jになるから、ま
ず、その端点Jが一方の端点であるものを抽出する。端
点Jが一方の端点であるものは、GJおよびHJであ
る。そして、他方の端点p3が端点Hとすると、(p
1,p2,p3)=(A,J,H)となるが、図24に
示すように、(A,J,H)は、一直線上にない。ま
た、他方の端点p3が端点Gとすると、(p1,p2,
p3)=(A,J,G)となり、図24に示すように、
(A,J,G)は、一直線上にあるため、(A,J,
G)を抽出する(S216)。
【0140】続いて、CPU53は、抽出できたと判定
し(S218:Yes)、S216において抽出したも
のをリスト要素tnとする(S220)。続いて、CP
U53は、リスト要素tnの一方の端点が外周線90上
に達したか否かを判定する(S222)。この判定は、
総てのリスト要素tnを抽出できたか否かの判定を意味
する。たとえば、図24に示すように、端点Jおよび端
点G間に端点Kが存在するような場合には、(A,J)
と一直線上にあるものとして(J,K)および(G,
K)の2つがリスト要素tnとして抽出される(S22
0)。そこで、その場合、リスト要素tnの一方の端点
である端点Gが外周線90に達したと判定されれば、総
てのリスト要素tnを抽出できたことになる。
【0141】続いて、CPU53は、リスト要素tnの
一方の端点が外周線90上に達したと判定すると(S2
22:Yes)、リスト要素tnの集合をリストLtと
する(S224)。たとえば、S216〜S222を繰
り返し実行することにより、抽出されたリスト要素tn
が、(A,J)および(G,J)であるとすると、Lt
={(A,J)および(G,J)}になる(S22
4)。続いて、CPU53は、リストLtの各端点間を
接続したリストを作成し、そのリストをLmとする(S
226)。たとえば、Lt={(A,J)および(G,
J)}であるとすると、図6(B)に示すように、Lm
={(A,J,G)}となる。
【0142】続いて、CPU53は、リストLiの中か
らリストLtのリスト要素を除外し、その除外された残
りのリストをLnとする(S228)。たとえば、Li
={(A,J),(G,J),(H,J)}であり、L
t={(A,J)および(G,J)}であるとすると、
Ln=Li−Lt={(H,J)}となる(S22
8)。以上のようにして総ての境界線の解析を終了し、
図6(B)に示すように、境界線の性質別のリストL
s、LmおよびLnが求められる。
【0143】次に、CPU53が実行する判定処理(S
400)の流れについて図7、図14および図25を参
照して説明する。図7(A)〜図7(E)は、図6
(B)に示したリスト55eから線分データが削除され
て行く様子を示す説明図である。図14は、判定処理の
流れを示すフローチャートであり、図25は、パッチワ
ークデザインをピース単位で分離して行く様子を示す説
明図である。なお、ここでは、操作者は、上述の解析処
理において例に挙げた図24に示すパッチワークデザイ
ンを描画したものとし、そのパッチワークデザインが、
ペーパーピーシングに適しているか否かの判定を行う場
合を説明する。また、この判定処理における各種の処理
結果は、図13に示す記憶処理における判定データ記憶
処理(S306)によってRAM55に記憶される。
【0144】CPU53は、解析処理(S200)の終
了を検出すると(S402:Yes)、RAM55に記
憶されているリスト55f(図7(A))および端点情
報リスト55cを参照し、両端点共に外周線上フラグが
立っている線分、つまり両端点が外周線90上にある線
分をリスト55eから抽出する(S404)。この処理
は、端点情報リスト55cを参照し、該当する端点に外
周線上フラグが立っているか否かを判定することにより
行う。本例では、線分(B,F)および(C,E)が抽
出される。
【0145】続いて、CPU53は、上記抽出した線分
のうち、その線分によってピースを分離した場合に、分
離された一方の部分の中に他の線分が存在しないことに
なる線分を抽出し、その抽出した線分をピースの分離に
用いる線分(以下、分離線と称する)に決定する(S4
06)。上記決定は、たとえば、次の手法によって行わ
れる。図24において、端点HをXY座標の原点、端点
Hから端点Gに向かう方向をX軸の正方向、端点Hから
端点Aに向かう方向をY軸の正方向とする。そして、線
分(B,F)の一方の端点Bに着目し、端点BからX軸
の正方向に他の端点が存在するか否か検索する。図24
において端点BからX軸の正方向には、他の端点Cが存
在する。
【0146】また、線分(B,F)の他方の端点Fに着
目し、端点FからY軸の正方向に他の端点を検索する
と、Y軸の正方向には、他の端点Eが存在する。つま
り、上記のように、着目した端点からX軸およびY軸の
正方向に検索を行い、他の端点が検索された場合は、そ
の着目した端点を有する線分(B,F)は、上記決定か
ら除外する。一方、線分(C,E)の端点Cおよび端点
Eに着目し、上記検索を行うと、両端点共に他の端点が
存在しないから、線分(C,E)を上記決定の対象とす
る。
【0147】そして、CPU53は、抽出できたと判定
し(S408:Yes)、その抽出した線分を分離線と
して1ピース分離する(S410)。本例では、図25
(A)に示すように、分離線(C,E)によってピース
P1が分離される(S410)。なお、この処理によっ
て図7(B)に示すように、線分データ(C,E)は、
リスト55eから削除される。また、この処理によって
分離されたピースを示す画像データが、RAM55に記
憶される。続いて、CPU53は、1ピース分離された
後のデザインを本判定対象とし(S412)、分離後の
デザインの中に線分が残っているか否かを判定する(S
414)。つまり、リスト55eの中に線分が残ってい
るか否かを判定する(S414)。本例では、図7
(B)に示すように、リスト55eの中に線分が残って
いるためS404に戻り(S414:Yes)、リスト
55eから両端点共に外周線上フラグが立っている線分
を抽出する。本例では、線分(B,F)、線分(A,
J,G)および線分(H,J)が抽出される(S40
4)。
【0148】続いて、CPU53は、分離後の一方に他
の線分が存在しない線分として線分(B,F)を抽出す
る(S406)。続いて、CPU53は、抽出できたと
判定し(S408:Yes)、上記抽出した線分(B,
F)を分離線として、図25(B)に示すようにピース
P2を分離する(S410)。この処理によって図7
(C)に示すように、線分データ(B,F)は、リスト
55cから削除される。続いて、CPU53は、分離後
のデザインを判定対象とし(S412)、図7(C)に
示すように、リスト55eには、線分(A,J,G)お
よび線分(H,J)が残っているため、S404へ進む
(S414:Yes)。続いて、CPU53は、リスト
55eから両端点共に外周線上フラグが立っている線分
(A,J,G)および線分(H,J)を抽出し(S40
4)、分離後の一方に他の線分が存在しない線分として
線分(A,J,G)を抽出する(S406)。
【0149】続いて、CPU53は、抽出できたと判定
し(S408:Yes)、その抽出した線分(A,J,
G)を分離線として、図25(C)に示すように、ピー
スP3を分離する(S410)。この処理によって図7
(D)に示すように、線分データ(A,J,G)は、リ
スト55eから削除される。続いて、CPU53は、分
離後のデザインを判定対象とし(S412)、図7
(C)に示すように、リスト55eには、線分データ
(H,J)が残っているため、S404へ進む(S41
4:Yes)。続いて、CPU53は、リスト55eか
ら両端点共に外周線上フラグが立っている線分(H,
J)を抽出し(S404)、分離後の一方に他の線分が
存在しない線分として線分(H,J)を抽出する(S4
06)。
【0150】続いて、CPU53は、抽出できたと判定
し(S408:Yes)、その抽出した線分(H,J)
を分離線として、図25(D)に示すように、ピースP
4を分離する(S410)。この処理によって図7
(D)に示すように、線分データ(H,J)は、リスト
55eから削除される。続いて、CPU53は、分離後
のデザインを判定対象とするが(S412)、図7
(D)に示すように、リスト55eには、線分データが
残っていないためS416へ進む。S416では、この
パッチワークデザインは、ペーパーピーシングに適して
いるという判定結果が出たことを示す適正判定フラグが
立てられ、この判定処理が終了したことを示す判定終了
フラグを立てる(S418)。
【0151】また、分離後のデザインの中には線分が残
っており(S414:Yes)、その残っている中から
両端点共に外周線上にある線分を抽出したが(S40
4)、その抽出された線分の中から、分離後の一方に他
の線分が存在しない線分を抽出できなかった場合は(S
406、S408:No)、判定処理を終了する(S4
18)。つまり、分離後の一方に他の線分が存在するよ
うな線分によっては、1ピースを分離できないため、そ
のようなデザインが含まれている場合は、ペーパーピー
シングに適していないものと判定する。たとえば、発明
が解決しようとする課題において述べたように、図26
(B)に示すboxesデザインの場合、デザイン中の
田の字部分に着目すると、線分(J,N)および線分
(P,L)によっては、いずれも1ピースの分離を行う
ことができない。したがって、田の字部分を含むパッチ
ワークデザインは、ペーパーピーシングに適していない
と判定される。
【0152】次に、CPU53が実行する表示処理(図
10のS500)の流れについて、それを示す図15を
参照して説明する。CPU53は、描画中であると判定
すると(S500:Yes)、その描画されている線分
をCRTディスプレイ35に表示する(S502)。C
PU53は、前述の判定処理(S400)が終了するま
で線分の表示を行い(S504:No)、判定処理の終
了を検出すると(S504:Yes)、適正判定フラグ
が立っているか否かを判定する(S506)。続いて、
CPU53は、適正判定フラグが立っていると判定する
と(S506:Yes)、適正であることを示す内容を
CRTディスプレイ35に表示する。また、CPU53
は、適正判定フラグが立っていないと判定すると(S5
06:No)、不適正であることおよび不適正部分をC
RTディスプレイ35に表示する(S510)。
【0153】適正であることを示す内容は、たとえば、
「このパッチワークデザインは、ペーパーピーシングに
よって作成できます。」というメッセージであり、不適
正であることを示す内容は、たとえば、「このパッチワ
ークデザインは、ペーパーピーシングによって作成でき
ません。」というメッセージである。そして、それらの
メッセージは、CRTディスプレイ35の画面上に表示
される。また、それらのメッセージを音声で再生するよ
うにしてもよい。図28は、図31(A)に示すbox
esデザインを作図した結果、不適正である判定が出さ
れた場合に、CRT45に表示された不適正部分を示す
説明図である。
【0154】不適正部分80(網目模様の部分)は、そ
れ以外の部分とは、異なる色で表示され、不適正部分8
0が明瞭になるようになっている。また、不適正部分8
0の外周線を他の線よりも太い線で表示してもよい。さ
らに、不適正部分80の外周線を他の線と異なる色で表
示してもよい。そしてさらに、不適正部分80のみを点
滅表示させてもよい。このように、メッセージを見るこ
とにより、あるいは、聞くことにより、判定結果を知る
ことができる。
【0155】また、CPU53は、不適正部分を表示し
た後に(S510)、操作者によって不適正部分の修正
命令が出されたことを検出すると(S512:Ye
s)、CRT35の表示状態を修正可能状態、つまり作
図可能な状態に設定する(S514)。たとえば、操作
者は、図31(A)に示すboxesデザインの不適正
部分である田の字部分の十字線を削除し、図31(D)
に示すように、対角線を1本描画するように修正でき
る。これにより、ペーパーピーシングに適したパッチワ
ークデザインを完成できる。以上のように、作成したパ
ッチワークデザインを修正できるため、折角苦労して作
成したパッチワークデザインが台無しになることがな
い。
【0156】次に、CPU53が実行する縫製順序デー
タ生成処理(図10のS600)の流れについて図16
および図8を参照して説明する。図16は、縫製順序デ
ータ生成処理の流れを示すフローチャートである。図8
(A)は、前述の境界線解析処理(図10のS200)
における解析結果である分離線データのリストを示す説
明図であり、図8(B)は、生成された縫製順序データ
のリストを示す説明図である。CPU53は、操作者に
より、縫製順序生成命令が出されたことを検出すると
(S602:Yes)、RAM55に記憶されているリ
スト55eを読み込む(S604)。続いて、CPU5
3は、その読み込んだリスト55eを構成する各分離線
データの記憶順序を総て逆順に並び替える(S60
6)。
【0157】本例では、図8(A)に示すように、分離
線データ(B,F)、(C,E)、(A,J,G)、
(H,J)が、それぞれ記憶順序1〜4にて記憶されて
いるため、それらの記憶順序を逆順にして並び替えるこ
とにより、図8(B)に示すように、記憶順序1〜4に
対して分離線データ(H,J)、(A,J,G)、
(C,E)、(B,F)が対応付けられた縫製順序デー
タリスト55dとなる。そして、CPU53は、上記S
606において作成された縫製順序リスト55fをRA
M55へ出力する(S608)。ここで、前述の表示処
理のS512以降の流れを説明する。CPU53は、縫
製順序生成命令が出されたことを検出すると(S51
2:Yes)、RAM55に記憶されている縫製順序リ
スト55fを読込み(S514)、その読み込んだ縫製
順序リスト55fに基づいて縫製順序をCRTディスプ
レイ35に表示するための縫製順序表示データを作成す
る(S516)。
【0158】縫製順序表示データは、たとえば、縫製順
序を示す番号に対応するキャラクタデータによって構成
される。そのキャラクタデータとしては、たとえば、ハ
ードディスクHD58に記憶されている辞書に格納され
ている括弧付き数字や丸付き数字などを用いる。続い
て、CPU53は、前述の判定処理(S400)のS4
10の1ピース分離処理において分離され、RAM55
に格納されている画像データを読出し、その読出した画
像データと、上記S524において作成されたキャラク
タデータとを対応付けてCRTディスプレイ35に表示
する(S518)。たとえば、その表示は、図25
(E)に示すように、分離された各ピースと縫製順序を
示す括弧付き数字とを対応付けた態様で行われる。ある
いは、図25(F)に示すように、ピースを分離する前
の状態で、各ピースと縫製順序とを対応付けた態様で行
われる。また、縫目と縫製順序とを対応付けて表示する
こともできる。
【0159】次に、CPU53が実行する印刷処理(図
10のS700)の流れについて、それを示す図17の
フローチャートを参照して説明する。CPU53は、操
作者によって出された印刷命令を検出し(S702:Y
es)、プリンタ37の準備ができていることを検出す
ると(S704:Yes)、RAM55に記憶されてい
るデータを読込み(S706)、その読み込んだデータ
を印刷用紙に印刷する(S708)。また、CPU53
は、プリンタの準備ができていない場合は(S704:
No)、プリンタの準備ができていない旨のメッセージ
をCRTディスプレイ35に表示する(S710)。
【0160】この印刷処理において印刷用紙に印刷する
データとしては、操作者がデザイン作成処理(S10
0)において描画したパッチワークデザイン、あるい
は、表示処理2においてCRTディスプレイ35に表示
されるパッチワークデザイン、縫製順序(図25
(E)、(F))および不適合部分80である。また、
ハードディスクHD58に記憶されているパッチワーク
デザイン、RAMカード36から読み込んだパッチワー
クデザイン、カラーイメージスキャナ33によって読取
ったパッチワークデザイン、あるいは、表示処理1にお
いてCRTディスプレイ35に表示される判定結果を印
刷することもできる。したがって、パッチワークデザイ
ンおよび縫製順序(図25(E)、(F))をペーパー
ピーシング用の紙に印刷すれば、その印刷された紙を型
紙として使用することができる。この場合、縫製順序が
印刷されているため、その縫製順序にしたがってピース
を縫製するだけの簡単な作業となるので、ペーパーピー
シングの経験の浅い者でも容易に所望のパッチワークを
作成できる。
【0161】以上のように、本第1実施形態の判定装置
を使用すれば、自分が作成したパッチワークデザインが
ペーパーピーシングに適しているか否かの判定をコンピ
ュータ50によって自動的に判定することができる。し
たがって、ペーパーピーシングの経験の差にかかわら
ず、その判定を行うことができるため、オリジナルのパ
ッチワークデザインを気軽に作成できる。しかも、ペー
パーピーシングに不適正と判定された場合は、その部分
を表示できるため、その後の参考にすることができる。
また、不適正部分を修正できるため、折角作成したパッ
チワークデザインが無駄になることがない。
【0162】ところで、上記実施形態では、図24に示
すパッチワークデザインを判定する場合を例に挙げて説
明したが、図26(A)に示すfishデザインを判定
できることは勿論である。この場合、fishデザイン
は、図27に示す分離手順によって分離することができ
る。まず、ピースP9を分離し(図27(1))、以
下、ピースP8(図27(2))、ピースP7(図27
(3))、ピースP6(図27(4))、ピースP5
(図27(5))、ピースP4(図27(6))、ピー
スP3(図27(7))、ピースP2(図27(8))
という順序で総てのピースが分離される。したがって、
fishデザインは、総て1ピース単位で分離できるた
め、ペーパーピーシングに適していると判定される。
【0163】次に、本発明の第2実施形態について図1
8、図9(A)および図29を参照して説明する。図1
8は、CPU53が実行する判定処理の流れを示すフロ
ーチャートである。図9(A)は、RAM55に格納さ
れる分解データリストの説明図であり、図29(A)〜
(K)は、判定対象となるパッチワークデザインを分解
する過程を示す説明図である。本第2実施形態の判定装
置は、1ピース単位で総てのピースを分離できないパッ
チワークデザインを2分割を組み合わせることにより、
総てのピースを分離できることを特徴とする。
【0164】なお、本実施形態では、図26(C)に示
すNorthWindデザインが、1ピース単位の分離
と、複数のピースからなるブロック同士の継ぎ合わせと
を用いる縫製手法に適しているか否かについて判定する
ものとする。また、境界線の解析処理は、前述の第1実
施形態において述べた境界線処理(S200)による解
析が終了しており、その解析された線分のリストは、R
AM55に記憶されているものとする。
【0165】最初に、分解データリストの構成について
図9(A)を参照して説明する。分解データリスト55
gは、ピース分離のための線分であるか、あるいは、2
分割するための線分であるかを示す分解種類、線分およ
び判定対象から構成される。この分解データリスト55
eには、判定処理によってピース分離あるいは2分割が
実行されるごとに対応するデータが格納される。
【0166】次に、判定処理の流れについて図18を参
照して説明する。CPU53は、解析処理(S200)
の終了を検出すると(S402:Yes)、両端点共に
外周線上にある線分をリストから抽出し(S404)、
その抽出された線分のうち、分離後の一方に他の線分が
存在しない線分を抽出する(S406)。本例の場合
は、線分(B,H)および線分(D,F)が抽出される
(図26参照)。このとき、その抽出されたおよび線分
(D,F)および(B,H)は、図9(A)に示すよう
にRAM55の分解データリスト55eに格納される。
また、分解種類としてそれぞれピース分離が格納され、
分解対象としてそれぞれP1b、P2bが格納される。
【0167】続いて、CPU53は、抽出できたと判定
し(S408:Yes)、その抽出された線分によって
1ピース分離する(S410)。ここでは、図29
(A)に示すように、線分(B,H)によってピースQ
6を分離するものとする。続いて、CPU53は、分離
後のブロックP1aを判定対象とし(S412)、線分
リストに線分が残っていると判定する(S414:Ye
s)。続いて、CPU53は、線分(D,F)を抽出し
(S404、S406)、図29(B)に示すように、
線分(D,F)によってピースR6を分離する(S40
8:Yes、S410)。続いて、CPU53は、分離
後のブロックP2aを判定対象とし(S412)、線分
(B,J,K)、線分(I,L,F)、線分(I,J,
D)および線分(H,L,K)を抽出する(S40
4)。
【0168】ここで、上記抽出した線分は、図26
(C)に示すように、いずれも分離後の双方のブロック
の中に他の線分が存在することになるため、S406の
処理においては、線分を抽出できなかったと判定し(S
408:No)、ブロックP2aを2分割する線分(以
下、分割線と称する)を検索する(S420)。本例で
は、図26(C)に示すように、分割線CGが検索され
るため、分割線ありと判定し(S422:Yes)、そ
の分割線CGによって図29(C)に示すように、ブロ
ックP2aを2分割する(S424)。続いて、CPU
53は、その2分割されたブロックの一方のブロックを
判定対象とする(S426)。ここでは、ブロックQお
よびRのうち、ブロックQを判定対象とする。
【0169】以降、CPU53は、ブロックQに対して
上述したS404〜S414を実行し、1ピース単位の
分離を行う(図29(D)〜(G))。また、その分離
に使用された線分、分解種類および分解対象が分解デー
タリスト55gに格納される(図9(A))。また、ブ
ロックRについてもブロックQと同じ処理が実行され、
1ピース単位の分離を行い(図29(H)〜(K))。
また、その分離に使用された線分、分解種類および分解
対象が分解データリスト55gに格納される(図9
(A))。そして、図29(K)に示すように、総ての
ピースが分離されると、CPU53は、線分が残ってい
ないと判定し(S414:Yes)、適正判定フラグを
立て(S416)、判定終了フラグを立て(S41
8)、判定処理2を終了する。続いて、その判定結果
は、表示処理(図15)によってCRT35に表示され
る。また、操作者の操作により、縫製順序をピースと共
にCRTディスプレイ35に表示したり、プリンタ37
によって紙に印刷することもできる。
【0170】以上のように、第2実施形態の判定装置を
使用すれば、1ピース単位で総てのピースを分離できな
いが、2分割を行うことにより、1ピース単位での分離
が可能となるようなパッチワークデザインであっても、
ペーパーピーシングに適しているか否かの判定を自動的
に行うことができる。
【0171】次に、本発明の第3実施形態について、図
19〜図21、図30を参照して説明する。ところで、
ペーパーピーシングは、1ピースにつき1辺をミシンで
直線縫いして行くだけで所望のパッチワークを作成でき
ることに特徴を有するため、できる限りブロック同士の
継ぎ合わせが少ない方が望ましい。そこで、本第3実施
形態の判定装置の特徴は、2分割のパターンが複数存在
する場合に、最もペーパーピーシングに適しているパタ
ーンを抽出できることを特徴とする。図19は、本第3
実施形態における縫製順序データ生成処理を示すフロー
チャートであり、図20および図21は、判定処理を示
すフローチャートである。図30(A)〜(E)は、N
orthWindデザインのブロック部分を分割するパ
ターンを示す説明図である。
【0172】なお、ここでは、NorthWindデザ
イン(図31(C))の判定を行う者とする。また、境
界線解析処理は、前述の第1実施形態と同じ処理によっ
て解析が終了しているものとする。さらに、図20に示
す判定処理においてS402〜S422は、前述の第2
実施形態における判定処理(図18)と同じであるた
め、以下では異なる部分を中心に説明する。
【0173】図29(B)に示したように、North
Windデザインの大きな三角形のピースQ6およびピ
ースR6を分離すると、小さな複数の三角形が集合した
ブロックが残る。このブロックを2分割するパターン
は、図30に示すように、(A)〜(E)の5種類存在
する。図中L1およびL2は、分割線を示す。その分割
線の数が少ないほど、ペーパーピーシングに適している
パターンとなるため、CPU53は、そのパターンを抽
出するための処理を行う。なお、以下の処理において、
分離されたピースおよびブロックに関するデータは、図
9(A)に示したように、分解データリスト55gに各
判定処理ごとに格納される。
【0174】CPU53は、分割線が存在すると判定す
ると(S422:Yes)、その分割線の数が複数ある
か否かを判定する(S428)。つまり、ブロックを分
割するパターンが複数存在するか否かを判定する(S4
28)。ここでは、図30に示したように、分割線は、
L1およびL2の2本あるため、肯定判定され(S42
8:Yes)、図21のS430へ進む。続いて、CP
U53は、分割線の数N1を算出する(S430)。本
例では、分割線の数N1=2となる。続いて、CPU5
3は、この判定処理を実行する回数を分割線の数と同じ
N1に設定する(S432)。つまり、この判定処理を
分割線の数だけ実行する。
【0175】続いて、CPU53は、複数の分割線の中
から1本の分割線を選択し(S434)、その選択した
分割線によってブロックを2分割する(S436)。続
いて、CPU53は、分割回数Mに1を加算し(S43
8)、上記2分割されたブロックの一方のブロックを判
定対象とする(S442)。続いて、CPU53は、図
20に示す処理S404〜S414と同じ処理を実行
し、1ピース単位の分離を行う(S444〜S45
4)。続いて、CPU53は、抽出できない、つまり1
ピースを分離できる線分が残っていないと判定するまで
(S448:No)、S444〜S454を繰り返し、
抽出できないと判定すると(S448:No)、分割線
を検索する(S456)。
【0176】続いて、CPU53は、分割線ありと判定
すると(S458:Yes)、その分割線によってブロ
ックを2分割し(S460)、分割回数Mに1を加算す
る(S462)。そして、CPU53は、その2分割さ
れたブロックの一方のブロックを判定対象とし(S44
2)、そのブロックのピース分離を行う(S444〜S
454)。このようにして、CPU53は、S442〜
S472を繰り返し、線分が残っていないと判定すると
(S454:No)、判定処理回数N1から1を現在す
る(S464)。つまり、上記S434において選択し
た1本の分割線に基づいて判定処理が終了する。続い
て、CPU53は、次の判定処理のために分割回数Mを
リセットし(S466)、適正判定フラグを立てる(S
460)。
【0177】続いて、CPU53は、判定処理回数N1
が0になったか否かを判定し(S470)、判定処理回
数N1が0になっていない場合は(S470:No)、
次の分割線を選択し(S434)、上記同様の処理を行
う(S436〜S470)。そして、CPU53は、総
ての判定処理を終了すると(S470:Yes)、分割
回数Mが最小の判定処理を選択し(S472)、判定終
了フラグを立てる(S474)。また、上記選択された
判定処理に対応する分解データリスト55gに基づい
て、縫製順序データを生成すれば、分割回数Mが最小
の、つまりブロック同士の継ぎ合わせ回数を最小にして
パッチワークを作成できる。
【0178】以上のように、本発明第3実施形態の判定
装置を使用すれば、ブロックを分割するパターンが複数
存在するようなパッチワークデザインの場合であって
も、ブロック同士の継ぎ合わせ回数が最も少ない縫製パ
ターンを抽出できる。したがって、パッチワーク作成の
経験の差にかかわらず、効率良くパッチワークを作成す
ることができる。
【0179】また、上記分割回数Mが一定回数以上にな
った場合は、そのようなパッチワークデザインは、ペー
パーピーシングに適さないものであるとして、早期に判
定結果を出すように構成することもできる。この場合の
判定処理は、たとえば図22に示す流れになる。図22
は、判定処理の一部を取り出して示すフローチャートで
ある。つまり、分割回数Mに1を加算する処理(S43
8)の次に、分割回数Mが予め設定されている分割回数
M1以上になったか否かを判定する処理を行う(S44
0)。そして、分割回数MがM1以上になった場合は、
図21に示すS470へ進む(S440:Yes)。こ
の場合、適正判定フラグは立たないため(S468)、
適正判定が行われない。
【0180】また、上記分割回数Mを変更できるように
構成することもできる。この場合の処理を図23のフロ
ーチャートに示す。つまり、サブルーチンを設け、操作
者が分割回数の変更命令を出したことを検出すると(S
490:Yes)、分割回数Mを変更する(S49
2)。このように、分割回数Mを所望の数値に変更でき
るように構成することにより、ブロック同士の継ぎ合わ
せ回数をパッチワーク作成の経験量やパッチワークデザ
インの構成などに対応させることができる。
【0181】さらに、ブロック同士の継ぎ合わせ手順
が、可能な限り、1ピース単位の縫製手順よりも後にな
るように構成することもできる。この場合の縫製順序デ
ータ生成処理の流れを図19のフローチャートに示す。
CPU53は、縫製順序生成命令を検出すると(S62
0:Yes)、図9(A)に示す分解データリスト55
gを読み込む(S622)。続いて、CPU53は、図
9(B)に示すように、上記読み込んだ分解データリス
ト55gに含まれる2分割データを上位へ移動し、分割
されたブロックに対応する分解データを2分割データの
下位へ移動する(S624)。そして、CPU53は、
記憶順序を逆順に並び替えて縫製順序データを作成し
(S626)、その作成した縫製順序データを出力する
(S628)。このように、ブロック同士の継ぎ合わせ
手順を可能な限り1ピース単位の縫製手順よりも後にな
るように処理できるため、ペーパーピーシングにふさわ
しい縫製手順を得ることができる。
【0182】ところで、上述の各実施形態では、判定の
対象となる縫製手法としてペーパーピーシングを例に挙
げて説明したが、他の縫製手法にも本発明を適用でき
る。また、上述の各実施形態では、図1に示したよう
に、主にコンピュータ50が本発明の装置として機能し
たが、判定装置として独立した装置に構成することもで
きる。また、ミシンと一体化することもできる。さら
に、上述の各実施形態では、操作者が作成したパッチワ
ークデザインの判定を行う場合を例に挙げて説明した
が、カラーイメージリーダ33によって読取ったパッチ
ワークデザインの判定を行うこともできる。この場合、
読取った画像データをベクトル化し、そのベクトル化さ
れたデータに基づいて、各線分の端点の座標を演算する
画像作成プログラムが用いられる。また、RAMカード
36によって提供されるパッチワークデザインを判定す
ることもできる。なお、上記各実施形態において使用し
た各種プログラムは、CD−ROM65、フロッピーデ
ィスク(FD)64、あるいは、RAMカード36に記
憶されており、そのプログラムをハードディスク(H
D)58やRAM55にインストールすることにより、
CPU53が上記プログラムを実行可能となる。あるい
は、上記プログラムは、予めハードディスク(HD)5
8やROM54などに記憶される。そこで、CD−RO
M65、フロッピーディスク(FD)64、RAMカー
ド36、ハードディスク(HD)58およびROM54
などが、本発明の記録媒体に対応する。
【0183】なお、CPU53が実行するS200〜S
228が本発明の解析手段として機能し、S400〜S
418が判定手段として機能する。また、リスト記憶領
域55eが本発明の分離線データ記憶手段に対応し、C
PU53が実行するS306が分離線データ記憶手段と
して機能する。さらに、CPU53が実行するS600
〜S608が本発明の縫製順序データ生成手段として機
能する。また、分解データリスト55gが本発明の分解
データ記憶手段に対応し、CPU53が実行するS30
6が分解データ記憶手段として機能する。さらに、CP
U53が実行するS490およびS492が本発明の分
割回数設定変更手段として機能し、S500〜S518
が判定結果報知手段として機能する。また、CPU53
が実行するS510が本発明の不適合部分表示手段とし
て機能し、S512およびS514が修正手段として機
能する。さらに、記憶領域55aが本発明の記憶手段に
対応し、CPU53が実行するS702〜S708がデ
ザイン印刷手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の判定装置の外観を示す説
明図である。
【図2】判定装置30の主な電気的構成をブロックで示
す説明図である。
【図3】図3(A)は、ハードディスク(HD)58の
記憶内容を示す説明図であり、図3(B)は、RAM5
5の構成を示す説明図である。
【図4】デザインを構成する線分の端点の座標などを書
き込むための端点情報リストの説明図である。
【図5】端点接続マトリクス55dの説明図である。
【図6】図6(A)および図6(B)は、線分のリスト
を示す説明図である。
【図7】図7(A)〜図7(E)は、図6(B)に示し
たリスト55eから線分データが削除されて行く様子を
示す説明図である。
【図8】図8(A)は、境界線解析処理における解析結
果である分離線データのリストを示す説明図であり、図
8(B)は、生成された縫製順序データのリストを示す
説明図である。
【図9】図9(A)および図9(B)は、RAM55に
格納される分解データリストの説明図である。
【図10】CPU53が実行する主な処理内容を示すメ
インフローチャートである。
【図11】デザイン処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図12】境界線解析処理の流れを示すフローチャート
である。
【図13】記憶処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図14】判定処理の流れを示すフローチャートでああ
る。
【図15】表示処理の流れを示すフローチャートでああ
る。
【図16】縫製順序データ生成処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図17】印刷処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図18】判定処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図19】縫製順序データ生成処理を示すフローチャー
トである。
【図20】判定処理を示すフローチャートである。
【図21】図20に示す判定処理に続く判定処理を示す
フローチャートである。
【図22】判定処理の一部を取り出して示すフローチャ
ートである。
【図23】分割回数Mを変更する場合の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図24】パッチワークデザインを示す説明図である。
【図25】図25(A)〜図25(F)は、パッチワー
クデザインをピース単位で分離して行く様子を示す説明
図である。
【図26】図26(A)〜図26(C)は、パッチワー
クデザインを示す説明図である。
【図27】図27(1)〜図27(8)は、fishデ
ザインからピースを分離する手順を示す説明図である。
【図28】不適正部分を示す説明図である。
【図29】図29(A)〜(K)は、判定対象となるパ
ッチワークデザインを分解する過程を示す説明図であ
る。
【図30】図30(A)〜(E)は、NorthWin
dデザインのブロック部分を分割するパターンを示す説
明図である。
【図31】図31(A)〜図31(C)は、パッチワー
クデザインを示す説明図であり、図31(D)は、図3
1(B)に示すパッチワークデザインを修正したパッチ
ワークデザインを示す説明図である。
【図32】図32は、ペーパーピーシングを適用できな
い状態を示す説明図である。
【符号の説明】
30 判定装置 31 キーボード 32 マウス 33 カラーイメージリーダ 34 フラッシュメモリ装置 35 CRTディスプレイ 37 プリンタ 50 コンピュータ 53 CPU(解析手段、判定手段) 64 フロッピーディスク(記録媒体) 65 CD−ROM(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 由美子 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 牧野 悟 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 茅中 良久 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 池田 俊彦 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 小宮 量平 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 3B150 CE09 CE24 GE29 GF02 GF03 GF04 GF05 GG04 LB03 MA03 NA59 NA80 NB18 PA01 QA06 QA07 5B046 AA10 DA03 FA06 GA01 GA02 HA09 JA07

Claims (74)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピースから構成されるパッチワー
    クのデザインを示すパッチワークデータに基づいて前記
    デザインを解析する解析手段と、 この解析手段による解析結果に基づいて、前記デザイン
    が、パッチワークを作成する所定の縫製手法に適してい
    るか否かを判定する判定手段と、 が備えられたことを特徴とするパッチワークデザインの
    適正判定装置。
  2. 【請求項2】 前記解析手段は、 隣接するピース間を隔てる境界線の性質を解析し、 前記判定手段は、 前記解析手段によって解析された境界線の性質に基づい
    て前記デザインからピースを1つの境界線を分離線とし
    て1ピース単位で分離するピース分離手段と、このピー
    ス分離手段による分離を繰り返すことにより、総てのピ
    ースを分離できるか否かを判定するピース分離判定手段
    と、を備え、そのピース分離判定手段による判定結果に
    基づいて、前記デザインが、1ピース単位で縫製するこ
    とによりパッチワークを作成する縫製手法に適している
    か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のパ
    ッチワークデザインの適正判定装置。
  3. 【請求項3】 前記ピース分離手段がピースの分離を行
    う際に用いる分離線を示す分離線データを前記分離が行
    われるごとに順次記憶する分離線データ記憶手段と、 この分離線データ記憶手段に記憶された分離線データの
    記憶順序を逆順にした縫製順序と、その縫製順序に対応
    する分離線データとに基づいて各ピースの縫製順序に関
    するデータを生成する縫製順序データ生成手段と、 が備えられたことを特徴とする請求項2に記載のパッチ
    ワークデザインの適正判定装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、 前記解析手段によって解析された境界線の性質に基づい
    て前記デザインを1つの境界線を分割線として複数のピ
    ースよりなる2ブロックに2分割する2分割手段を備
    え、前記ピース分離判定手段は、前記2分割手段による
    2分割と、前記ピース分離手段による1ピース単位の分
    離とを組み合わせて行うことにより、総てのピースを分
    離できるか否かを判定し、そのピース分離判定手段によ
    る判定結果に基づいて、前記デザインが、1ピースの縫
    製および2分割されたブロックの縫製を組み合わせて行
    うことによりパッチワークを作成する縫製手法に適して
    いるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載
    のパッチワークデザインの適正判定装置。
  5. 【請求項5】 前記ピース分離手段がピースの分離を行
    う際に用いる分離線を示す分離線データおよび前記2分
    割手段が2分割を行う際に用いる分割線を示す分割線デ
    ータを前記分離および2分割が行われるごとに順次記憶
    する分解データ記憶手段と、 この分解データ記憶手段に記憶された分離線データおよ
    び分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、そ
    の縫製順序に対応する分離線データおよび分割線データ
    とに基づいて各ピースの縫製順序に関するデータを生成
    する縫製順序データ生成手段と、 が備えられたことを特徴とする請求項4に記載のパッチ
    ワークデザインの適正判定装置。
  6. 【請求項6】 前記縫製順序データ生成手段は、 前記分解データ記憶手段に記憶された分離線データおよ
    び分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、そ
    の縫製順序に対応する分離線データおよび分割線データ
    とを所定のルールで構築して各ピースの縫製順序に関す
    るデータを生成することを特徴とする請求項5に記載の
    パッチワークデザインの適正判定装置。
  7. 【請求項7】 前記所定のルールは、 前記複数のピースからなるブロック同士を縫い合わせる
    手順の回数が最も少なくなるようにすることであること
    を特徴とする請求項6に記載のパッチワークデザインの
    適正判定装置。
  8. 【請求項8】 前記所定のルールは、 1ピースずつ縫製する手順よりも、複数のピースからな
    るブロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後
    段の手順となることであることを特徴とする請求項6ま
    たは請求項7に記載のパッチワークデザインの適正判定
    装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、 前記ピース分離手段および2分割手段を用いて前記デザ
    インを複数通りの分解手順によって分解し、 前記分解データ記憶手段は、 前記複数通りの分解手順ごとに、前記ピース分離手段が
    ピースの分離を行う際に用いる分離線を示す分離線デー
    タおよび前記2分割手段が2分割を行う際に用いる分割
    線を示す分割線データを順次記憶し、 前記縫製順序データ生成手段は、 前記分解データ記憶手段に記憶された分離線データおよ
    び分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、そ
    の縫製順序に対応する分離線データおよび分割線データ
    とに基づいて各ピースの縫製順序に関するデータを前記
    分解手順ごとに求め、その求められた縫製順序に関する
    データの中から所定の条件を満たすもののみを縫製順序
    に関するデータとして生成することを特徴とする請求項
    5に記載のパッチワークデザインの適正判定装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の条件は、 前記複数のピースからなるブロック同士を縫い合わせる
    手順の回数が最も少なくなるようにすることであること
    を特徴とする請求項9に記載のパッチワークデザインの
    適正判定装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の条件は、 1ピースずつ縫製する手順よりも、複数のピースからな
    るブロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後
    段の手順となるように縫製順序を構築するものであるこ
    とを特徴とする請求項9または請求項10に記載のパッ
    チワークデザインの適正判定装置。
  12. 【請求項12】 前記ピース分離判定手段は、 前記ピース分離手段による1ピース単位の分離によって
    総てのピースを分離できないと判定した場合に、前記2
    分割手段による2分割を行うことを特徴とする請求項4
    ないし請求項11のいずれか1つに記載のパッチワーク
    デザインの適正判定装置。
  13. 【請求項13】 前記ピース分離判定手段は、 前記2分割手段による2分割の回数が所定の分割回数を
    超える場合には、前記デザインが、1ピースの縫製およ
    び2分割されたブロックの縫製を組み合わせて行うこと
    によりパッチワークを作成する縫製手法に適していない
    と判定することを特徴とする請求項4ないし請求項12
    のいずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判
    定装置。
  14. 【請求項14】 前記所定の分割回数の設定を変更する
    分割回数設定変更手段が備えられたことを特徴とする請
    求項13に記載のパッチワークデザインの適正判定装
    置。
  15. 【請求項15】 前記境界線の性質は、 前記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
    を示すものであり、 前記分離線は、 分離の対象となるデザインの外周に両端点を有する線分
    であることを特徴とする請求項2ないし請求項14のい
    ずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判定装
    置。
  16. 【請求項16】 前記境界線の性質は、 前記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
    を示すものであり、 前記分割線は、 2分割の対象となるデザインの外周に両端点を有する線
    分であることを特徴とする請求項4ないし請求項15の
    いずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判定
    装置。
  17. 【請求項17】 前記判定手段による判定結果を報知す
    る判定結果報知手段が備えられたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項16のいずれか1つに記載のパッチワ
    ークデザインの適正判定装置。
  18. 【請求項18】 前記判定結果報知手段は、 前記判定手段による判定結果を画面に表示することを特
    徴とする請求項17に記載のパッチワークデザインの適
    正判定装置。
  19. 【請求項19】 前記デザインを画面に表示するデザイ
    ン表示手段が備えられたことを特徴とする請求項1ない
    し請求項18のいずれか1つに記載のパッチワークデザ
    インの適正判定装置。
  20. 【請求項20】 前記縫製順序に関するデータは、 前記縫製順序と分離線とを対応付けたデータであり、 その分離線によって分離されたピースと縫製順序とを対
    応付けて画面に表示する縫製順序表示手段が備えられた
    ことを特徴とする請求項3、請求項5ないし請求項19
    のいずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判
    定装置。
  21. 【請求項21】 前記縫製順序に関するデータは、 前記縫製順序に対して分離線または分割線を対応付けた
    データであり、 その分離線によって分離されたピースおよび前記分割線
    によって2分割されたブロックを縫製順序と対応付けて
    画面に表示する縫製順序表示手段が備えられたことを特
    徴とする請求項5ないし請求項19のいずれか1つに記
    載のパッチワークデザインの適正判定装置。
  22. 【請求項22】 前記縫製順序表示手段は、 前記分離線を縫い目として縫製順序と対応付けて画面に
    表示することを特徴とする請求項20に記載のパッチワ
    ークデザインの適正判定装置。
  23. 【請求項23】 前記縫製順序表示手段は、 前記分離線および分割線を縫い目として縫製順序と対応
    付けて画面に表示することを特徴とする請求項21に記
    載のパッチワークデザインの適正判定装置。
  24. 【請求項24】 前記判定手段によって前記デザインが
    前記所定の縫製手法に適していないと判定された場合
    に、少なくとも前記適していない部分のデザインを画面
    に表示する不適合部分表示手段が備えられたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項23のいずれか1つに記載
    のパッチワークデザインの適正判定装置。
  25. 【請求項25】 前記画面に表示されたデザインを修正
    する修正手段が備えられたことを特徴とする請求項19
    ないし請求項24のいずれか1つに記載のパッチワーク
    デザインの適正判定装置。
  26. 【請求項26】 前記縫製順序表示手段は、 前記縫製順序を色によって表示することを特徴とする請
    求項20ないし請求項25のいずれか1つに記載のパッ
    チワークデザインの適正判定装置。
  27. 【請求項27】 前記縫製順序表示手段は、 前記適していない部分のデザインと、適している部分の
    デザインとを色を異ならせて表示することを特徴とする
    請求項26に記載のパッチワークデザインの適正判定装
    置。
  28. 【請求項28】 前記縫製順序表示手段は、 同じ形状のピースは、同じ色で表示することを特徴とす
    る請求項22ないし請求項27のいずれか1つに記載の
    パッチワークデザインの適正判定装置。
  29. 【請求項29】 前記パッチワークデータが記憶された
    記憶手段が備えられたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項28のいずれか1つに記載のパッチワークデザイ
    ンの適正判定装置。
  30. 【請求項30】 前記パッチワークデータは、 パッチワークの表面を画像読取り装置によって読取った
    ものであることを特徴とする請求項1ないし請求項29
    のいずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判
    定装置。
  31. 【請求項31】 前記所定の縫製手法は、 前記デザインに対応する型紙に前記ピースを縫製するペ
    ーパーピーシング手法であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項30のいずれか1つに記載のパッチワーク
    デザインの適正判定装置。
  32. 【請求項32】 前記判定結果を被印刷媒体に印刷する
    判定結果印刷手段が備えられたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項31のいずれか1つに記載のパッチワー
    クデザインの適正判定装置。
  33. 【請求項33】 前記デザインを被印刷媒体に印刷する
    デザイン印刷手段が備えられたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項32のいずれか1つに記載のパッチワー
    クデザインの適正判定装置。
  34. 【請求項34】 前記縫製順序表示手段によって表示可
    能な内容を被印刷媒体に印刷する縫製順序印刷手段が備
    えられたことを特徴とする請求項20ないし請求項33
    のいずれか1つに記載のパッチワークデザインの適正判
    定装置。
  35. 【請求項35】 前記判定手段によって前記デザインが
    前記所定の縫製手法に適してないと判定された場合に、
    少なくとも前記適していない部分のデザインを被印刷媒
    体に印刷する不適合部分印刷手段が備えられたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項34のいずれか1つに記
    載のパッチワークデザインの適正判定装置。
  36. 【請求項36】 前記不適合部分印刷手段は、 前記適してない部分のデザインと、適している部分のデ
    ザインとを色を異ならせて印刷することを特徴とする請
    求項35に記載のパッチワークデザインの適正判定装
    置。
  37. 【請求項37】 前記縫製順序印刷手段は、 同じ形状のピースは、同じ色で印刷することを特徴とす
    る請求項34ないし請求項36のいずれか1つに記載の
    パッチワークデザインの適正判定装置。
  38. 【請求項38】 複数のピースから構成されるパッチワ
    ークのデザインを示すパッチワークデータに基づいて前
    記デザインを解析する解析処理と、その解析結果に基づ
    いて、前記デザインが、パッチワークを作成する所定の
    縫製手法に適しているか否かを判定する判定処理とをコ
    ンピュータに実行させるための適正判定プログラムが記
    録されたことを特徴とする記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記解析処理は、隣接するピース間を
    隔てる境界線の性質を解析し、 前記判定処理は、 前記解析処理によって解析された境界線の性質に基づい
    て前記デザインからピースを1つの境界線を分離線とし
    て1ピース単位で分離するピース分離処理と、このピー
    ス分離処理を繰り返すことにより、総てのピースを分離
    できるか否かを判定するピース分離判定処理とを備え、
    そのピース分離判定処理による判定結果に基づいて、前
    記デザインが、1ピース単位で縫製することによりパッ
    チワークを作成する縫製手法に適しているか否かを判定
    することを特徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  40. 【請求項40】 前記ピース分離処理がピースの分離を
    行う際に用いる分離線を示す分離線データを前記分離が
    行われるごとに分離線データ記憶手段に順次記憶する分
    離線データ記憶処理と、 この分離線データ記憶処理によって前記分離線データ記
    憶手段に記憶された分離線データの記憶順序を逆順にし
    た縫製順序と、その縫製順序に対応する分離線データと
    に基づいて各ピースの縫製順序に関するデータを生成す
    る縫製順序データ生成処理とを前記コンピュータに実行
    させるための縫製順序生成プログラムが記録されたこと
    を特徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記判定処理は、 前記解析処理によって解析された境界線の性質に基づい
    て前記デザインを1つの境界線を分割線として複数のピ
    ースよりなる2ブロックに2分割する2分割処理を備
    え、前記ピース分離判定処理は、前記2分割処理による
    2分割と、前記ピース分離処理による1ピース単位の分
    離とを組み合わせて行うことにより、総てのピースを分
    離できるか否かを判定し、そのピース分離判定処理によ
    る判定結果に基づいて、前記デザインが、1ピースの縫
    製および2分割されたブロックの縫製を組み合わせて行
    うことによりパッチワークを作成する縫製手法に適して
    いるか否かを判定することを特徴とする請求項39に記
    載の記録媒体。
  42. 【請求項42】 前記ピース分離処理がピースの分離を
    行う際に用いる分離線を示す分離線データおよび前記2
    分割処理が2分割を行う際に用いる分割線を示す分割線
    データを前記分離および2分割が行われるごとに分解デ
    ータ記憶手段に順次記憶する分解データ記憶処理と、 この分解データ記憶処理によって前記分解データ記憶手
    段に記憶された分離線データおよび分割線データの記憶
    順序を逆順にした縫製順序と、その縫製順序に対応する
    分離線データおよび分割線データとに基づいて各ピース
    の縫製順序に関するデータを生成する縫製順序データ生
    成処理とを前記コンピュータに実行させるための縫製順
    序生成プログラムが記録されたことを特徴とする請求項
    41に記載の記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記縫製順序データ生成処理は、 前記分解データ記憶手段に記憶された分離線データおよ
    び分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、そ
    の縫製順序に対応する分離線データおよび分割線データ
    とを所定のルールで構築して各ピースの縫製順序に関す
    るデータを生成することを特徴とする請求項42に記載
    の記録媒体。
  44. 【請求項44】 前記所定のルールは、 前記複数のピースからなるブロック同士を縫い合わせる
    手順の回数が最も少なくなるようにすることであること
    を特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
  45. 【請求項45】 前記所定のルールは、 1ピースずつ縫製する手順よりも、複数のピースからな
    るブロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後
    段の手順となることであることを特徴とする請求項43
    または請求項44に記載の記録媒体。
  46. 【請求項46】 前記判定処理は、 前記ピース分離処理および2分割処理を用いて前記デザ
    インを複数通りの分解手順によって分解し、 前記分解データ記憶処理は、 前記複数通りの分解手順ごとに、前記ピース分離処理が
    ピースの分離を行う際に用いる分離線を示す分離線デー
    タおよび前記2分割処理が2分割を行う際に用いる分割
    線を示す分割線データを順次記憶し、 前記縫製順序データ生成処理は、 前記分解データ記憶手段に記憶された分離線データおよ
    び分割線データの記憶順序を逆順にした縫製順序と、そ
    の縫製順序に対応する分離線データおよび分割線データ
    とに基づいて各ピースの縫製順序に関するデータを前記
    分解手順ごとに求め、その求められた縫製順序に関する
    データの中から所定の条件を満たすもののみを縫製順序
    に関するデータとして生成することを特徴とする請求項
    42に記載の記録媒体。
  47. 【請求項47】 前記所定の条件は、 前記複数のピースからなるブロック同士を縫い合わせる
    手順の回数が最も少なくなるようにすることであること
    を特徴とする請求項46に記載の記録媒体。
  48. 【請求項48】 前記所定の条件は、 1ピースずつ縫製する手順よりも、複数のピースからな
    るブロック同士を縫い合わせる手順の方が可能な限り後
    段の手順となるように縫製順序を構築するものであるこ
    とを特徴とする請求項46または請求項47に記載の記
    録媒体。
  49. 【請求項49】 前記ピース分離判定処理は、 前記ピース分離処理による1ピース単位の分離によって
    総てのピースを分離できないと判定した場合に、前記2
    分割処理による2分割を行うことを特徴とする請求項4
    1ないし請求項48のいずれか1つに記載の記録媒体。
  50. 【請求項50】 前記ピース分離判定処理は、 前記2分割処理による2分割の回数が所定の分割回数を
    超える場合には、前記デザインが、1ピースの縫製およ
    び2分割されたブロックの縫製を組み合わせて行うこと
    によりパッチワークを作成する縫製手法に適していない
    と判定することを特徴とする請求項41ないし請求項4
    9のいずれか1つに記載の記録媒体。
  51. 【請求項51】 前記所定の分割回数の設定を変更する
    分割回数設定変更プログラムが記録されたことを特徴と
    する請求項50に記載の記録媒体。
  52. 【請求項52】 前記境界線の性質は、 前記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
    を示すものであり、 前記分離線は、 分離の対象となるデザインの外周に両端点を有する線分
    であることを特徴とする請求項39ないし請求項51の
    いずれか1つに記載の記録媒体。
  53. 【請求項53】 前記境界線の性質は、 前記デザインの外周に両端点を有する線分であるか否か
    を示すものであり、 前記分割線は、 2分割の対象となるデザインの外周に両端点を有する線
    分であることを特徴とする請求項41ないし請求項52
    のいずれか1つに記載の記録媒体。
  54. 【請求項54】 前記判定処理による判定結果を報知す
    る判定結果報知プログラムが記録されたことを特徴とす
    る請求項38ないし請求項53のいずれか1つに記載の
    記録媒体。
  55. 【請求項55】 前記判定結果報知プログラムは、 前記判定処理による判定結果を画面に表示することを特
    徴とする請求項54に記載の記録媒体。
  56. 【請求項56】 前記デザインを画面に表示するデザイ
    ン表示プログラムが記録されたことを特徴とする請求項
    38ないし請求項55のいずれか1つに記載の記録媒
    体。
  57. 【請求項57】 前記縫製順序に関するデータは、 前記縫製順序と分離線とを対応付けたデータであり、 その分離線によって分離されたピースと縫製順序とを対
    応付けて画面に表示する縫製順序表示プログラムが記録
    されたことを特徴とする請求項40、請求項42ないし
    請求項56のいずれか1つに記載の記録媒体。
  58. 【請求項58】 前記縫製順序に関するデータは、 前記縫製順序に対して分離線または分割線を対応付けた
    データであり、 その分離線によって分離されたピースおよび前記分割線
    によって2分割されたブロックを縫製順序と対応付けて
    画面に表示する縫製順序表示プログラムが記録されたこ
    とを特徴とする請求項42ないし請求項56のいずれか
    1つに記載の記録媒体。
  59. 【請求項59】 前記縫製順序表示プログラムは、 前記分離線を縫い目として縫製順序と対応付けて画面に
    表示することを特徴とする請求項57に記載の記録媒
    体。
  60. 【請求項60】 前記縫製順序表示プログラムは、 前記分離線および分割線を縫い目として縫製順序と対応
    付けて画面に表示することを特徴とする請求項58に記
    載の記録媒体。
  61. 【請求項61】 前記判定処理によって前記デザインが
    前記所定の縫製手法に適していないと判定された場合
    に、少なくとも前記適していない部分のデザインを画面
    に表示する不適合部分表示プログラムが備えられたこと
    を特徴とする請求項38ないし請求項60のいずれか1
    つに記載の記録媒体。
  62. 【請求項62】 前記画面に表示されたデザインを修正
    する修正プログラムが備えられたことを特徴とする請求
    項56ないし請求項61のいずれか1つに記載の記録媒
    体。
  63. 【請求項63】 前記縫製順序表示プログラムは、 前記縫製順序を色によって表示することを特徴とする請
    求項57ないし請求項62のいずれか1つに記載の記録
    媒体。
  64. 【請求項64】 前記縫製順序表示プログラムは、 前記適していない部分のデザインと、適している部分の
    デザインとを色を異ならせて表示することを特徴とする
    請求項63に記載の記録媒体。
  65. 【請求項65】 前記縫製順序表示プログラムは、 同じ形状のピースは、同じ色で表示することを特徴とす
    る請求項59ないし請求項64のいずれか1つに記載の
    記録媒体。
  66. 【請求項66】 前記パッチワークデータが記憶された
    記憶領域を有することを特徴とする請求項38ないし請
    求項65のいずれか1つに記載の記録媒体。
  67. 【請求項67】 前記パッチワークデータは、 パッチワークの表面を画像読取り装置によって読取った
    ものであることを特徴とする請求項38ないし請求項6
    6のいずれか1つに記載の記録媒体。
  68. 【請求項68】 前記所定の縫製手法は、 前記デザインに対応する型紙に前記ピースを縫製するペ
    ーパーピーシング手法であることを特徴とする請求項3
    8ないし請求項67のいずれか1つに記載の記録媒体。
  69. 【請求項69】 前記判定結果を被印刷媒体に印刷する
    判定結果印刷プログラムが記録されたことを特徴とする
    請求項38ないし請求項68のいずれか1つに記載の記
    録媒体。
  70. 【請求項70】 前記デザインを被印刷媒体に印刷する
    デザイン印刷プログラムが記録されたことを特徴とする
    請求項38ないし請求項69のいずれか1つに記載の記
    録媒体。
  71. 【請求項71】 前記縫製順序表示プログラムによって
    表示可能な内容を被印刷媒体に印刷する縫製順序印刷プ
    ログラムが記録されたことを特徴とする請求項57ない
    し請求項70のいずれか1つに記載の記録媒体。
  72. 【請求項72】 前記判定処理によって前記デザインが
    前記所定の縫製手法に適してないと判定された場合に、
    少なくとも前記適していない部分のデザインを被印刷媒
    体に印刷する不適合部分印刷プログラムが記憶されたこ
    とを特徴とする請求項38ないし請求項71のいずれか
    1つに記載の記録媒体。
  73. 【請求項73】 前記不適合部分印刷プログラムは、 前記適してない部分のデザインと、適している部分のデ
    ザインとを色を異ならせて印刷することを特徴とする請
    求項72に記載の記録媒体。
  74. 【請求項74】 前記縫製順序印刷プログラムは、 同じ形状のピースは、同じ色で印刷することを特徴とす
    る請求項71ないし請求項73のいずれか1つに記載の
    記録媒体。
JP11051166A 1999-02-26 1999-02-26 パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体 Pending JP2000245982A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11051166A JP2000245982A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体
US09/514,585 US6295480B1 (en) 1999-02-26 2000-02-28 Applicability determination device for quilt design and memory medium storing a controlling program thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11051166A JP2000245982A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000245982A true JP2000245982A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12879250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11051166A Pending JP2000245982A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6295480B1 (ja)
JP (1) JP2000245982A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6435117B2 (en) * 1998-05-01 2002-08-20 L&P Property Management Company Printing and quilting method and apparatus
US20150218743A1 (en) * 2014-02-06 2015-08-06 Action Tapes, Inc. D/B/A G7 Solutions Systems and methods for providing pieces for quilt blocks

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5095835A (en) * 1990-09-11 1992-03-17 Td Quilting Machinery Method and apparatus for pattern duplication through image acquisition utilizing machine vision programs with a sewing apparatus having X-Y axis movement
JP3948037B2 (ja) * 1996-11-19 2007-07-25 ブラザー工業株式会社 ミシン
US6026756A (en) * 1999-02-26 2000-02-22 L&P Property Management Company Composite pattern multiple needle quilting method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6295480B1 (en) 2001-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009025420A (ja) 表示制御装置および表示制御方法
JP2007279828A (ja) 帳票処理装置、帳票様式作成装置、帳票、帳票処理用のプログラム、帳票様式作成用のプログラム
JP2010186389A (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2004046632A (ja) 画像処理装置
JP2010049475A (ja) 情報処理装置およびプログラム
KR100905857B1 (ko) 정보 처리 장치 및 정보 처리 장치의 제어 방법
JP4935891B2 (ja) 画像合成装置及び画像合成プログラム
JP2009065640A (ja) 画像作成装置、画像作成方法、画像作成プログラム、および画像作成プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP2012190434A (ja) 帳票定義装置、帳票定義方法、プログラム及び記録媒体
JP2000245982A (ja) パッチワークデザインの適正判定装置および記録媒体
JP4742831B2 (ja) 寸法線の追従を行うcadプログラム、cadプログラム記録媒体、cad装置およびcadシステム
JP6194781B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP4585174B2 (ja) 地籍処理支援システム
JP4992439B2 (ja) Cadシステムの投影方法、cadシステムの投影プログラム及びcadシステム
JP2000353233A (ja) 地図データ印刷システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体
JP4263089B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2007293437A (ja) 部品カタログ生成システム、部品カタログ生成方法、プログラムおよび記録媒体
JP2010165070A (ja) 描画編集方法及び描画編集装置
JP5062076B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム
JPH11253675A (ja) パッチワーク用画像データ処理装置及びパッチワーク用画像データ処理プログラムを記録した記録媒体
JP3890371B2 (ja) 図形表示システム
US20090241063A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer readable medium for designing a gui
JP3721763B2 (ja) 3次元モデルの作成方法
JP5056397B2 (ja) 図面編集装置、図面編集方法、及び、図面編集プログラム
JP2000099555A (ja) パッチワーク編集装置及びパッチワーク編集プログラムを記録した記録媒体