JP2000245909A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000245909A
JP2000245909A JP11051164A JP5116499A JP2000245909A JP 2000245909 A JP2000245909 A JP 2000245909A JP 11051164 A JP11051164 A JP 11051164A JP 5116499 A JP5116499 A JP 5116499A JP 2000245909 A JP2000245909 A JP 2000245909A
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JP
Japan
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winning
ball
winning opening
rotating body
player
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JP11051164A
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English (en)
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Kentaro Nakajima
健太郎 中島
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の稼働率を維持しながらも、遊技者の
不利益を減らすことができる入賞装置を備えた遊技機を
提供する。 【解決手段】 球入口70(停留部)と入賞口72とを
近接して設けたので、球入口70に入ったパチンコ球B
を回転体32で入賞口72に搬送する時間が短くなる。
そのため、遊技者が必要な場合に長期間待つことなくパ
チンコ球Bを入賞口72に入賞させることができる。こ
の場合、遊技者はタイミングを図る必要がなくなるの
で、パチンコ球Bを発射させ続ける。したがって、パチ
ンコ機10の稼働率を維持することができる。また、始
動口センサ34等(センサ)がパチンコ球Bの入賞を検
出してから所要の条件を満たす間は、後続のパチンコ球
Bが入賞口72に入るのを阻止する。この際、遊技者は
大入賞口36等にパチンコ球Bを入賞させて賞球を獲得
することができるので、遊技者の不利益を減らすことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、停留
部から入賞口に遊技球を搬送する回転体を備えた入賞装
置にかかる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つであるパチンコ機(特に第
3種パチンコ機)は、停留部と入賞口とを備えた停留タ
イプの入賞装置を有する。当該入賞装置は停留部に入っ
たパチンコ球を一定時間停留させ、その後に入賞口に入
賞させる。こうした入賞装置の一例としては第3種入賞
装置がある。第3種入賞装置の一つは、パチンコ球を停
留状態で搬送する凹部を備えた回転体を有する。当該回
転体は一定速度で常時回転し、凹部に入ったパチンコ球
を入賞口まで搬送する。凹部に入ってから入賞口まで搬
送されるまでの間、パチンコ球は第3種入賞装置に停留
している状態になる。大当たり遊技では複数のラウンド
で遊技が行われ、所定期間内に当該入賞口にパチンコ球
が入賞すると次のラウンドに進むようになっているパチ
ンコ機が多い。このようなパチンコ機ではパチンコ球が
第3種入賞装置に停留している間、遊技者は大入賞口に
パチンコ球をより多く入賞させてより多くの賞球を獲得
することができる。こうしてパチンコ球を第3種入賞装
置に一定時間停留させることにより、遊技者の不利益を
減少させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第3種入賞装
置の回転体は一定速度で常時回転しているため、その回
転が速い場合には凹部に入ったパチンコ球がすぐに入賞
口に入賞する。そのため、パチンコ球を第3種入賞装置
に停留させて各ラウンドで得られる遊技者の利益は少な
くなってしまう。したがって、回転体の回転を遅くすれ
ば、各ラウンドで得られる遊技者の不利益を減らすこと
ができる。ところが、回転体の回転を遅くすると、単位
時間あたりに回転体の凹部にパチンコ球を入れることが
できる回数が減る。そのため、遊技者は回転体の凹部が
所定位置に達するタイミングを図りながらパチンコ球を
発射させるようになり、パチンコ機の稼働率が低下して
しまう。また、前回のラウンドを終了した後に新たに入
賞口にパチンコ球を入賞させようとしても、上記所定期
間内に入賞させることができない場合がある。こうなる
と次回のラウンドに進めず、回転体の回転を速くした場
合よりもかえって遊技者の不利益が増えてしまう。これ
らのことは他の入賞装置(例えばシャッターの開閉によ
ってパチンコ球を停留させるタイプの第3種入賞装置
等)についても同様の問題が起こり得る。本発明はこの
ような点に鑑みてなされたものであり、遊技機の稼働率
を維持しながらも、遊技者の不利益を減らすことができ
る入賞装置を備えた遊技機を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「停留部」は入賞装置内あるいはその近傍に設け
られ、回転体に遊技球を受け渡すまでに遊技球を停留す
る部位である。 (2)「センサ」,「入賞阻止手段」は、いずれも入賞
装置および/または入賞口、あるいは遊技盤面上に設け
る。 (3)「所要の条件」は遊技機の種類や遊技内容等によ
って任意に定める条件である。例えば、所定時間、所定
の入賞口に遊技球が所定個数だけ入賞するとき、あるい
はいずれかの条件を満たすときとしてもよい。
【0005】当該手段1によれば、停留部と入賞口とを
近接して設けたので、停留部に入った遊技球を回転体で
入賞口に搬送する時間を短くすることができる。そのた
め、回転体の回転速度にかかわらず遊技球が入賞装置に
停留する時間が短くなるので、必要な場合に遊技球をす
ぐに入賞口に入賞させることができる。したがって、遊
技者は回転体に搬送される遊技球が入賞口に入るまで待
ってタイミングを図って遊技球を発射させる必要がなく
なるので、遊技機の稼働率を維持することができる。ま
た、遊技球の入賞をセンサで検出してから所要の条件を
満たす間は、入賞阻止手段によって後続の遊技球が入賞
口に入るのを阻止できる。すなわち後続の遊技球は入賞
装置に停留された状態になる。したがって、この間に遊
技者は大入賞口等に入賞させることにより多くの賞球を
獲得することができるので、遊技者の不利益を減らすこ
とができる。その結果、回転体の回転を速くして回転体
の凹部に遊技球を入れられる単位時間当たりの回数を増
やすことができる。そして、遊技者は回転体の凹部が球
入口部(停留部)に到達するまで待ってタイミングを図
って遊技球を発射させる必要がなくなるので、遊技機の
稼働率を維持することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請
求項2に記載した用語「停留解除手段」には、遊技球を
入賞装置から放出する放出口,役物装置等のように他の
入賞装置に遊技球を誘導する誘導口,一般の入賞口など
のように、遊技球が入賞口に搬送されて入賞しないよう
に停留を解除するための全ての手段を含む。この解釈
は、他の請求項および発明の詳細な説明についても同様
である。
【0007】当該手段2によれば、回転体を正逆方向に
回転させることができる。通常は停留部から入賞口に遊
技球を搬送する時間が短い方向に回転体を回転(以下
「正方向回転」と呼ぶ。)させる。そのため、回転体の
回転速度にかかわらず遊技球が入賞装置に停留する時間
が短くなるので、必要な場合に遊技球をすぐに入賞口に
入賞させることができる。この場合、遊技者はタイミン
グを図って遊技球を発射させる必要がなくなるので、遊
技球を発射させ続ける。したがって、遊技機の稼働率を
維持することができる。一方、遊技球の入賞をセンサで
検出してから所要の条件を満たす間は停留部から入賞口
に遊技球を搬送する時間が長い方向に回転体を回転(以
下「逆回転」と呼ぶ。)させる。また、回転体が遊技球
を停留部から入賞口に搬送する途中において入賞装置に
設けた停留解除手段によって遊技球の停留を解除する。
こうして後続の遊技球が入賞口に入るのを阻止する。し
たがって、この間に遊技者は大入賞口等に入賞させるこ
とにより多くの賞球を得ることが可能になるので、遊技
者の不利益を減らすことができる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3
によれば、通常は開閉部材を開放位置に切り換えて入賞
口を開放するので、必要な場合に遊技球をすぐに入賞口
に入賞させることができる。この場合、遊技者はタイミ
ングを図って遊技球を発射させる必要がなくなるので、
遊技球を発射させ続ける。したがって、遊技機の稼働率
を維持することができる。一方、遊技球の入賞をセンサ
で検出してから所要の条件を満たす間は、開閉部材を閉
鎖位置に切り換えて入賞口を閉鎖する。こうして後続の
遊技球は入賞口に入るのを阻止されるので、当該遊技球
は入賞装置に停留された状態になる。したがって、この
間に遊技者は大入賞口等に入賞させることにより多くの
賞球を得ることが可能になるので、遊技者の不利益を減
らすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕まず、実施の形態1は遊技機の一つで
ある第3種パチンコ機に本発明を適用したものであっ
て、図1〜図7を参照しながら説明する。当該実施の形
態1は、回転体の正逆回転によって遊技球が入賞口に入
賞するのを阻止する態様である。ここで、図1には第3
種パチンコ機の遊技盤面を正面図で示す。図2には制御
部の構成をブロック図で示す。第3種入賞装置と大入賞
口とについて、図3には正面図を示し、図4には図3の
A−A断面を示す。図5には入賞阻止処理をフローチャ
ートで示す。図6,図7には回転体の回転と入賞口への
入賞の態様を示す。
【0010】まず図1に示すパチンコ機10の遊技盤面
12には、第1複合装置14,ゲート26,第2複合装
置60,第3種入賞装置28,大入賞口36,一般の入
賞口,ランプ類22等が適宜に配置されている。第1複
合装置14は、天入賞口16,図柄表示器20,保留球
ランプ18等を有する。天入賞口16は一般の入賞口で
ある。図柄表示器20には例えば3つの7セグメントL
EDを用い、図柄(例えば英数字や記号等)を変動し停
止して表示する。すなわちゲート26をパチンコ球が通
過したときに図柄の変動が始まり、その後に停止して表
示する。そして、停止して表示された図柄が当たり図柄
(例えば図柄「777」)と一致すると、第2複合装置
60における役物装置44が所定期間(例えば0.5秒
間)だけ開く。なお図柄表示器20には、液晶表示器,
CRT,LED表示器,プラズマ表示器等のように図柄
が表示可能な他の表示器を用いてもよい。保留球ランプ
18は図柄表示器20の上方に設けられ、所定個数の発
光体(例えば4個のLED)を有する。当該保留球ラン
プ18は、図柄表示器20の図柄変動中にゲート26を
通過したパチンコ球の個数(以下「保留球数」と呼
ぶ。)を表示する。ゲート26はゲートセンサ64を有
する。
【0011】第2複合装置60は役物装置44,振分装
置46等を有する。役物装置44は可動翼片(いわゆる
チューリップ)を有し、当該可動翼片はソレノイド54
によって開閉される。振分装置46は役物装置44に入
ったパチンコ球のみを受け入れるように構成されてお
り、振分部材50,複数の入賞口等を有する。当該振分
部材50は、ソレノイド52によって遊技盤面12に対
して前後方向に移動可能に構成されている。上記複数の
入賞口には、一または複数の特定入賞口を有する。当該
特定入賞口は権利センサ48を有し、パチンコ球の入賞
を検出すると権利を発生させる。
【0012】第3種入賞装置28はモータ30,回転体
32等を有する。大入賞口36は蓋40,ソレノイド4
2等を有する。なお、これら第3種入賞装置28と大入
賞口36の具体的な構成については後述する。一般の入
賞口としては、入賞口24,56,58,62等があ
り、必要に応じてパチンコ球の入賞を検出するための入
賞センサを有する。ここで、上記ゲートセンサ64,権
利センサ48,始動口センサ34,大入賞口センサ38
はパチンコ球の通過または入賞を検出するセンサであっ
て、例えば近接センサ,マイクロスイッチ,光センサ等
のいずれかを用いる。
【0013】遊技盤面12以外では、賞球を含むパチン
コ球を一時的に貯留する下皿、タバコの吸い殻等を入れ
る灰皿、効果音や音楽等を出すスピーカ、遊技者の手が
ハンドルに触れているか否かを検出するタッチセンサ、
ガラス枠の開放を検出する金枠センサ等を有する。ラン
プ類22には電球やLED等の発光体が用いられてお
り、図示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊
技内容等に合わせて適切な位置に配置される。
【0014】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御部の構成や作動等について、図2
を参照しながら説明する。当該メイン制御部200は、
パチンコ機10の背面側に備える。図2に示すように、
メイン制御部200はCPU(プロセッサ)110,R
OM202,RAM204,タイマー206,入力処理
回路208,出力処理回路212,表示制御回路21
4,通信制御回路216等を有する。CPU210は、
ROM202に格納されている遊技制御プログラムに従
ってパチンコ機10におけるパチンコ遊技を制御する。
遊技制御プログラムは、後述する入賞阻止処理等を実現
するためのプログラムを含む。ROM202には遊技制
御プログラムのほかに、大当たり値等のようなパチンコ
遊技を実現するための各種データが格納される。当該R
OM202には一般にEPROMを用いるが、EEPR
OMやフラッシュメモリ等のような他のメモリを用いて
もよい。RAM204には、ラウンド数,大入賞口36
の入賞個数等の各種データあるいは入出力信号が格納さ
れる。RAM204にはDRAMやSRAMを用いる
が、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモ
リを用いてもよい。なお、RAM204はバッテリによ
ってバックアップすれば、不揮発性メモリと同様にな
る。
【0015】タイマー206はCPU210から指令を
受けて計時機能を実行し、乱数値を変化(増加または減
少)させるためにカウント信号を出力したり、大入賞口
開放期間等のような期間管理などを行う。入力処理回路
208は、ゲートセンサ64,権利センサ48,始動口
センサ34,大入賞口センサ38等から送られたそれぞ
れの信号(例えばパルス信号)を受けてメイン制御部2
00内で処理可能なデータ形式に変換し、バス218を
介してCPU210やRAM204等に送る。バス21
8を介してCPU210から送られた作動データを受け
た出力処理回路212は信号変換を行なって各種作動装
置に出力し、当該各種装置を作動させる。各種装置とし
ては、ソレノイド42,52,54やモータ30等のよ
うにパチンコ機10に備えられている各種装置が該当す
る。
【0016】表示制御回路214はCPU210からバ
ス218を介して送られた表示データを受けて、図柄表
示器20に対して所要の表示を行う。当該表示制御回路
214は保留球ランプ18に対して保留球数(例えば、
0≦保留球数≦4)に応じた個数のランプを表示した
り、ランプ類22を遊技状態等に合わせて適宜に点灯/
消灯する等のような表示制御を行う。通信制御回路21
6は枠制御部300(その他にホールコンピュータ40
0等)との間においてデータを送信および/または受信
するための回路である。上記各構成要素は、いずれもバ
ス218に互いに結合されている。
【0017】枠制御部300はメイン制御部200と同
様にCPUを中心に構成されており、その内容は周知で
あるので詳細な説明を省略する。当該枠制御部300
は、パチンコ遊技を行うために必要なパチンコ球の発射
等を制御し、効果音や音楽等をスピーカから出し、ある
いは金枠センサによる扉開放の検査等を適切なタイミン
グで行う。ホールコンピュータ400はホール(遊技
場)を運営するために用いられ、パチンコ機,スロット
マシン,遊技媒体(パチンコ球やメダル等)の貸出機,
照明機器等の各種装置や機器を総括して制御する。
【0018】次に、第3種入賞装置28と大入賞口36
の具体的な構成について、図3,図4を参照しながら説
明する。第3種入賞装置28は、モータ30、回転体3
2、区画壁74,84等を有する。モータ30(駆動
体)はメイン制御部200によって制御可能であり、か
つ正逆回転可能なものを用いる。モータ30と回転体3
2との間は、モータ30の回転力(動力)を回転体32
に伝達する動力伝達部材76によって連結する。モータ
30の回転方向を制御すると、回転体32を正方向また
は逆方向に回転させることができる。回転体32は第3
種入賞装置28に入ったパチンコ球を一時的に停留して
搬送する複数(図3の例では5個)の凹部80を有す
る。回転体32の凹部80に入って搬送されたパチンコ
球は入賞口72に入賞し得る。区画壁74,84は回転
体32の外周に沿って設けるとともに、区画壁74,8
4の端部相互間でパチンコ球が通過可能な部位を設け
る。当該通過可能な部位には、図3の例では上部側に設
けた球入口70と、下部側に設けた球出口82とがあ
る。ここで、球入口70を形成する区画壁74,84の
上端部は上方に適宜延出され、これらと回転体32の外
周面とでパチンコ球を停留可能にする。すなわち、球入
口70は請求項1にいう「停留部」に相当する。入賞口
72は球入口70に近接した位置の遊技盤面12に設け
た孔である。当該遊技盤面12の裏側には、入賞口72
に入ったパチンコ球を誘導する誘導路78を設けてい
る。その誘導路78にはパチンコ球の入賞を検出する始
動口センサ34を設けている。
【0019】次に、大入賞口36は大入賞口センサ3
8,蓋40,ソレノイド42,ラウンド表示器86,カ
ウント表示器88等を有し、第3種入賞装置28の下側
に設けている。大入賞口36に対応する遊技盤面12の
裏側には誘導路90を設けている。その誘導路90には
パチンコ球の入賞を検出する大入賞口センサ38を設け
ている。蓋40はソレノイド42のプランジャ42aと
連結している(図4参照)。そのため、蓋40はソレノ
イド42(駆動体)の駆動制御によって開閉し、パチン
コ球が入賞しやすい位置と入賞しにくい位置との間で切
り換え可能になっている。ラウンド表示器86は大当た
り遊技におけるラウンド回数を表示する。カウント表示
器88は現在のラウンドで大入賞口36に入賞したパチ
ンコ球の個数を表示する。なお請求項に記載した用語と
の関係では、球入口70は「停留部」に相当し、球出口
82は「停留解除手段」,「放出口」に相当し、始動口
センサ34,権利センサ48は「センサ」に相当する。
【0020】次に、上記構成をなすパチンコ機10にお
いて本発明を実現するための処理手順について、図5を
参照しながら説明する。図5に示す入賞阻止処理は図2
に示すメイン制御部200においてROM202に格納
されている遊技制御プログラムをCPU210が実行す
ることによって実現される。当該実行のタイミングは、
振分装置46の特定入賞口に入賞したパチンコ球を権利
センサ48が検出して権利を発生したことを条件とし
て、その後初めて第3種入賞装置28の始動口センサ3
4がパチンコ球を検出したときである。すなわち、大当
たり遊技における第1ラウンドの入賞時である。第2ラ
ウンド以降では、各ラウンドを開始した後に始動口セン
サ34がパチンコ球を検出したときである。なお、回転
体32は通常状態においてほぼ一定速度で正回転(例え
ば右回り回転)しているものとする。また、請求項に記
載した用語との関係では、入賞阻止処理,モータ30,
回転体32,球出口82等が「入賞阻止手段」に相当す
る。
【0021】図5に示す入賞阻止処理では、まず初期化
処理を行う〔ステップS10〕。当該初期化処理として
は、例えば、現在のラウンドで大入賞口36に入賞した
パチンコ球の個数を所定値(例えば0)に初期化した
り、タイマー206に対してリセット信号を送って作動
可能な状態にする等を行う。その後、正回転している回
転体32を逆回転させ〔ステップS12a〕、大入賞口
36の蓋40を開け〔ステップS14〕、タイマー20
6の計時を始める〔ステップS16〕。具体的には、図
2においてCPU210から出力処理回路212を介し
てモータ30に逆回転を行う信号を送って回転体32を
逆回転させる。同様にCPU210から出力処理回路2
12を介してソレノイド42に作動信号を送って蓋40
を開ける。さらにCPU210からタイマー206に計
時開始の信号を送って計時を始めさせる。
【0022】そして、大入賞口開放期間(例えば30秒
間)が経過するまで、あるいは大入賞口36にパチンコ
球が所定数(例えば10個)入賞するまで(以下、当該
期間を「待機期間」と呼ぶ)待機する〔ステップS1
8,S20〕。当該待機期間は請求項に記載した用語
「所要の条件を満たす間」に相当する。待機期間内に大
入賞口36にパチンコ球が入賞すると、対応する個数の
賞球を払い出す。その後、大入賞口開放期間を経過する
と、図2に示すタイマー206がCPU210に対して
割込信号を出力する。そのため、CPU210は当該割
込信号を受けると大入賞口開放期間が経過したと判別す
る。こうして大入賞口開放期間が経過し(ステップS2
0のYES)、あるいは大入賞口36にパチンコ球が所
定数入賞すると(ステップS18のYES)、逆回転し
ている回転体32を正回転に戻し〔ステップS22
a〕、大入賞口36の蓋40を閉じる〔ステップS2
4〕。こうして大当たり遊技における1ラウンドが終了
し、所定ラウンド(例えば16ラウンド)を終了するま
で第3種入賞装置28の始動口センサ34がパチンコ球
の入賞を検出するごとに上記入賞阻止処理を実行する。
【0023】ここで、上記入賞阻止処理を実行すること
によって第3種入賞装置28に入ったパチンコ球が入賞
口72に入賞するのを阻止する様子について、図6,図
7を参照しながら説明する。入賞阻止処理を実行すると
き以外の状態(権利が発生していない遊技状態または権
利発生直後の遊技状態)では、図6(A)に示すように
回転体32はほぼ一定速度で正回転(矢印D2方向に回
転)する。このときの回転体32の回転速度は任意であ
り、速くてもよく遅くてもよい。球入口70でごく短時
間停留された後に回転体32の凹部80に入ったパチン
コ球Bは、回転体32によって搬送される。ところが球
入口70と入賞口72とは近接して設けられているた
め、パチンコ球Bは凹部80に搬送されて間もなく入賞
口72に入賞することになる。この場合、遊技者はタイ
ミングを図ってパチンコ球Bを発射させる必要がなくな
るので、パチンコ球Bを発射させ続ける。したがって、
パチンコ機10の稼働率を維持することができる。な
お、第3種入賞装置28の球入口70に入る難易度は、
当該球入口70の上方に設けられた釘を調整することで
変わる。
【0024】権利が発生した後に行われる大当たり遊技
では、パチンコ球Bが入賞口72に入賞すると次回のラ
ウンドに進む。この場合、大入賞口開放期間が経過する
まで、あるいは大入賞口36に所定数入賞するまでの途
中でパチンコ球Bが入賞口72に入賞すると、当該入賞
時以降に大入賞口36に入賞すれば得られたであろう賞
球の分だけ遊技者は不利益を受ける。しかし、上記入賞
阻止処理のステップS12aを実行すると、図6(B)
に示すように回転体32がほぼ一定速度で逆回転(矢印
D4方向に回転)する。ところが、回転体32が停留中
のパチンコ球Bを入賞口72に搬送する途中には球出口
82がある。当該球出口82に達したパチンコ球Bは重
力によって落下し、結果的に第3種入賞装置28から放
出されることになる。そのため、後続のパチンコ球Bは
搬送途中に放出されるので、待機期間中に入賞口72に
入るのを阻止できる。このように、回転体32の回転方
向を変えるとともに、搬送途中で球出口82からパチン
コ球Bを放出することにより、後続のパチンコ球Bが入
賞口72に入るのを阻止しつつ、この間に遊技者は大入
賞口36等にパチンコ球を入賞させて多くの賞球を得る
ことが可能になり、遊技者の不利益を減らすことができ
る。
【0025】そして、上記入賞阻止処理のステップS2
2a,S24を実行すると、図7(B)に示すように回
転体32がほぼ一定速度で正回転する状態になる。この
場合には、凹部80に停留されているパチンコ球Bが比
較的短時間で入賞口72に入賞することになる。球入口
70から入ってくるパチンコ球Bについては上記図6
(A)の場合と同様である。こうして待機期間を経過し
て次回のラウンドに進むことができる。また、待機期間
経過後に回転体32に停留したパチンコ球Bは確実に入
賞口72に入賞させられるので、遊技者は次回以降のラ
ウンドにおいて賞球を獲得することが可能になる。した
がって、遊技者の不利益を減らすことができる。
【0026】上記実施の形態1によれば請求項1に対応
し、球入口70(停留部)と入賞口72とを近接して設
けたので、球入口70に入ったパチンコ球Bを回転体3
2で入賞口72に搬送する時間を短くすることができ
る。そのため、回転体32の回転速度にかかわらずパチ
ンコ球Bが第3種入賞装置28(入賞装置)に停留する
時間が短くなるので、必要な場合にパチンコ球Bをすぐ
に入賞口72に入賞させることができる。この場合、遊
技者はタイミングを図ってパチンコ球Bを発射させる必
要がなくなるので、パチンコ球Bを発射させ続ける。し
たがって、パチンコ機10の稼働率を維持することがで
きる。また、最初は権利センサ48(センサ)がパチン
コ球Bの入賞を検出し、その後は始動口センサ34(セ
ンサ)がパチンコ球Bの入賞を検出してから待機期間
(所要の条件を満たす間)を経過するまでは、後続のパ
チンコ球Bが入賞口72に入るのを阻止する。すなわち
後続のパチンコ球Bは第3種入賞装置28に停留された
状態になる。この際、遊技者は大入賞口36等にパチン
コ球Bを入賞させることにより、賞球を獲得することが
できる。したがって、遊技者の不利益を減らすことがで
きる。
【0027】また請求項2に対応し、回転体32は正逆
方向に回転させることができる。通常は回転体32を正
回転させるので、回転体32の回転速度にかかわらずパ
チンコ球Bが第3種入賞装置28に停留する時間が短く
なるので、遊技者は必要な場合にパチンコ球Bをすぐに
入賞口72に入賞させることができる。この場合、遊技
者はタイミングを図ってパチンコ球Bを発射させる必要
がなくなるので、パチンコ球Bを発射させ続ける。した
がって、パチンコ機10の稼働率を維持することができ
る。一方、最初は権利センサ48がパチンコ球Bの入賞
を検出し、その後は始動口センサ34がパチンコ球Bの
入賞を検出してから待機期間を経過するまでは回転体3
2を逆回転させる。また、回転体32がパチンコ球Bを
凹部80から入賞口72に搬送する途中における第3種
入賞装置28に設けた球出口82(停留解除手段)によ
ってパチンコ球Bを放出して停留を解除する。こうして
後続のパチンコ球Bが入賞口72に入るのを阻止するの
で、当該パチンコ球Bは第3種入賞装置28に停留され
た状態になる。したがって、この間に遊技者は大入賞口
36等に入賞させることにより多くの賞球を得ることが
可能になるので、遊技者の不利益を減らすことができ
る。
【0028】さらに、待機期間中は回転体32を逆回転
させており、パチンコ球Bは搬送途中に設けられた球出
口82(放出口)によって第3種入賞装置28から放出
される。そのため、当該パチンコ球Bは入賞口72に入
賞することはない。したがって、後続のパチンコ球Bが
入賞口72に入賞するのをより確実に阻止することがで
きる。
【0029】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2は実
施の形態1と同様に、遊技機の一つである第3種パチン
コ機に本発明を適用したものであって、図8〜図13を
参照しながら説明する。当該実施の形態2は、開閉部材
によって遊技球が入賞口に入賞するのを阻止する態様で
ある。ここで、第3種入賞装置と大入賞口とについて、
図8には正面図を示し、図9には図8のB−B断面を示
す。図10にはシャッターの作動態様を示す。図11に
は入賞阻止処理をフローチャートで示す。図12,図1
3には回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す。な
お、パチンコ機10の構成等は同様であるので、説明を
簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異な
る点を説明する。したがって、図1,図2等に示す要素
と同一の要素には同一の符号を付し、当該要素の説明も
省略する。
【0030】ここで、実施の形態2では実施の形態1と
異なるのは次の通りである。すなわち第1に、第3種入
賞装置28にさらにシャッター92,ソレノイド100
等を設けた点である。第2に、回転体32の回転方向を
正回転のみとした点である。なお請求項に記載した用語
との関係では、シャッター92は「開閉部材」に相当
し、ソレノイド100は「切換手段」に相当し、シャッ
ター92,ソレノイド100等が「入賞阻止手段」に相
当する。
【0031】まず、シャッター92を作動させるための
構成について、図8〜図10を参照しながら説明する。
このシャッター92は回転体32と入賞口72との間に
設ける。図9,図10に示すようにシャッター92はソ
レノイド100によって、入賞口72を開放する開放位
置と、入賞口72を閉鎖する閉鎖位置との間で切り換え
られる。この際、シャッター92は動力伝達部材76と
ほぼ同位置を中心に回動する。シャッター92はソレノ
イド100のプランジャ100a,接合部材98,ピン
96,アーム94を用いて連結している(図10参
照)。接合部材98はプランジャ100aの先端部に設
け、接合部材98とアーム94との間をピン96で連結
する。アーム94はシャッター92と一体になってお
り、ピン96が通る長孔を有する。上記構成によってシ
ャッター92はソレノイド100の駆動制御によって入
賞口72を開閉し、パチンコ球が入賞しやすい開放位置
と入賞しにくい閉鎖位置との間で切り換えできる。シャ
ッター92が開放位置にある開放状態を図10(A)に
示し、シャッター92が閉鎖位置にある閉鎖状態を図1
0(B)に示す。
【0032】次に、上記構成をなすパチンコ機10にお
いて本発明を実現するための処理手順について、図11
を参照しながら説明する。図11に示す入賞阻止処理は
図2に示すメイン制御部200においてROM202に
格納されている遊技制御プログラムをCPU210が実
行することによって実現される。当該実行のタイミング
や請求項に記載した用語との関係は実施の形態1と同様
である。ここで、図11に示す入賞阻止処理が図5に示
す入賞阻止処理と異なるのは、ステップS12aに代え
てシャッター92で入賞口72を閉じ〔ステップS12
b〕、ステップS22aに代えてシャッター92を退避
して入賞口72を開ける点である〔ステップS22
b〕。
【0033】ここで、上記入賞阻止処理を実行すること
によって第3種入賞装置28に入ったパチンコ球が入賞
口72に入賞するのを阻止する様子について、図12,
図13を参照しながら説明する。なお、回転体32はほ
ぼ一定速度で正回転(矢印D2方向に回転)し、回転速
度は任意である。入賞阻止処理を実行するとき以外の通
常状態ではシャッター92は開放位置にあり、図12
(A)に示すようになる。当該通常状態は図6(A)と
同様であるので説明を省略する。
【0034】権利が発生した後に行われる大当たり遊技
で上記入賞阻止処理のステップS12bを実行すると、
図12(B)に示すようにシャッター92が閉鎖位置に
切り換えられる。この場合には、球入口70から入り凹
部80に停留されたパチンコ球Bは、シャッター92に
よって入賞口72に入賞することを阻止される。こうし
て待機期間(所要の条件を満たす間)は後続のパチンコ
球Bが入賞口72に入るのを阻止できる。すなわち、後
続のパチンコ球Bは第3種入賞装置28内に停留された
状態になる。また待機期間中には、図13(A)に示す
ように複数の凹部80にパチンコ球Bが停留され回転体
32によって搬送されることもある。ところが、パチン
コ球Bは球出口82に達すると重力によって落下し、結
果的に第3種入賞装置28から放出されることになる。
そのため、後続のパチンコ球Bは搬送途中に放出される
ので、待機期間中に入賞口72に入るのを阻止できる。
このように、シャッター92によって入賞口72に入賞
することを阻止したので、この間に遊技者は大入賞口3
6等にパチンコ球を入賞させることにより多くの賞球を
得ることが可能になる。
【0035】そして、上記入賞阻止処理のステップS2
2b,S24を実行すると、図13(B)に示すように
シャッター92が開放位置に切り換えられる。この場合
には、球入口70から入ってきたパチンコ球Bが凹部8
0に停留され、比較的短時間で入賞口72に入賞するこ
とになる。こうして待機期間を経過して次回のラウンド
に進むことができる。また、待機期間経過後に回転体3
2に停留したパチンコ球Bは確実に入賞口72に入賞さ
せられるので、遊技者は次回以降のラウンドにおいて賞
球を得ることが可能になる。したがって、遊技者の不利
益を減らすことができる。
【0036】上記実施の形態2によれば請求項3に対応
し、通常はシャッター92(開閉部材)を開放位置に切
り換えて入賞口72を開放するので、遊技者は必要な場
合にパチンコ球Bをすぐに入賞口72に入賞させること
ができる。この場合、遊技者はタイミングを図ってパチ
ンコ球Bを発射させる必要がなくなるので、パチンコ球
Bを発射させ続ける。したがって、パチンコ機10(遊
技機)の稼働率を維持することができる。一方、パチン
コ球Bの入賞をセンサで検出してから所要の条件を満た
す間は、シャッター92を閉鎖位置に切り換えて入賞口
72を閉鎖する。こうして後続のパチンコ球Bは入賞口
72に入るのを阻止されるので、当該パチンコ球Bは第
3種入賞装置28(入賞装置)に停留された状態にな
る。したがって、この間に遊技者は大入賞口36等に入
賞させることにより多くの賞球を得ることが可能になる
ので、遊技者の不利益を減らすことができる。また、請
求項1にも対応するが、実施の形態1と同様であり同様
の効果を奏するので説明を省略する。
【0037】なお、上記実施の形態2では、シャッター
92を回動させることにより開放位置と閉鎖位置とを切
り換えた。この形態に代えて、図14,図15に示すよ
うにシャッター104を所定方向(例えば矢印D6,D
8方向)スライドさせる構成とし、当該スライドさせる
ことにより開放位置と閉鎖位置とを切り換えるようにし
てもよい。この場合であっても、上記実施の形態2と同
様の効果を得ることができる。さらには、回動,スライ
ド以外の態様によって開放位置と閉鎖位置とを切り換え
るように構成する場合も同様である。
【0038】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質および動作条件等については、上記実施の形態
に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応
用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態では、誘導路78に始動口セン
サ34(センサ)を設けた。この形態に代えて(あるい
は加えて)、入賞口72に始動口センサ34を設けても
よい。誘導路78に始動口センサ34を設ければ、入賞
口72にパチンコ球が入ってから始動口センサ34で検
出するまでにタイムラグが生ずる。このタイムラグによ
って入賞口72にパチンコ球Bが連続的に入賞すると、
次回のラウンドに進み遊技者に不利益となる場合があ
る。しかし、入賞口72に始動口センサ34を設けれ
ば、当該タイムラグを少なくすることができる。そのた
め、入賞口72にパチンコ球Bが連続的に入ろうとして
も、タイムラグが少ないので入賞阻止手段が素早く作動
するようになる。したがって、入賞口72にパチンコ球
Bが連続的に入賞することにより、遊技者の不利益を減
らすことができる。
【0039】(2)上記各実施の形態では、回転体32
を連続的に回転させた。この形態に代えて(あるいは加
えて)、当該回転体32を一時的に停止させてもよい。
具体的には、図5に示すステップS12aに相当するタ
イミングで回転体32を停止させ、ステップS22a相
当するタイミングで回転体32を再び回転させ始める。
この場合、回転体32の凹部80を球入口70とほぼ一
致させ、球入口70に入ったパチンコ球Bがすぐに凹部
80に停留されるように回転体32を位置決めするのが
望ましい。回転体32が停止すると凹部80に停留され
たパチンコ球Bは入賞口72に搬送されなくなるので、
当該パチンコ球Bが入賞口72に入賞するのを阻止する
ことができる。したがって、モータ30の回転・停止を
制御することにより、簡単に本発明を実現することがで
きる。また、上記各実施の形態と同様の効果を得ること
もできる。
【0040】(3)上記各実施の形態では、複数の凹部
80を備えた回転体32を用いた。この形態に代えて、
一の凹部80を備えた回転体を用いてもよい。この場合
であっても当該回転体を正回転させると停留されたパチ
ンコ球Bをすぐに入賞口72に入賞させることができ、
逆回転させると停留されたパチンコ球Bが入賞口72に
入賞するのを阻止することができる。したがって、上記
各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】(4)上記各実施の形態では、球出口82
を有する第3種入賞装置28を用いた。この形態に代え
て球出口82を有しない第3種入賞装置28を用いても
よい。回転体32を逆回転させる場合には、搬送時間が
待機期間とほぼ同じになるように回転速度を予め調整し
ておくか、あるいは回転体32の回転速度を変速させ
る。こうすれば回転体32を正回転させると停留された
パチンコ球Bをすぐに入賞口72に入賞させることがで
き、逆回転させると停留されたパチンコ球Bが入賞口7
2に入賞するのを阻止することができる。したがって、
上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、球出口82を有せず代わりに入賞口72とは別の入
賞口を設けたり、別の入賞装置に遊技球を誘導する誘導
口を設けた第3種入賞装置28を用いてもよい。さら
に、第3種入賞装置28内に設けた貯留部によって待機
期間中に遊技球を一時的に貯留するようにしてもよい。
これらの場合でも結果的に遊技球は入賞口72に入賞す
ることが阻止されるので、上記各実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
【0042】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0043】〔態様1〕 請求項1に記載した遊技機に
おいて、回転体を正逆回転可能に構成し、入賞阻止手段
は、遊技球の入賞をセンサで検出してから所要の条件を
満たす間は停留部から入賞口に遊技球を搬送する時間が
長い方向に回転体を回転させる遊技機。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、回転体を正逆
方向に回転させることができる。通常は停留部から入賞
口に遊技球を搬送する時間が短い方向に回転体を回転
(以下「正方向回転」と呼ぶ。)させる。そのため、回
転体の回転速度にかかわらず遊技球が入賞装置に停留す
る時間が短くなるので、必要な場合に遊技球をすぐに入
賞口に入賞させることができる。この場合、遊技者はタ
イミングを図って遊技球を発射させる必要がなくなるの
で、遊技球を発射させ続ける。したがって、遊技機の稼
働率を維持することができる。一方、遊技球の入賞をセ
ンサで検出してから所要の条件を満たす間は停留部から
入賞口に遊技球を搬送する時間が長い方向に回転体を回
転(以下「逆回転」と呼ぶ。)させる。こうして後続の
遊技球が入賞口に入るのを阻止するので、当該遊技球は
入賞装置に停留された状態になる。したがって、この間
に遊技者は大入賞口等に入賞させることにより多くの賞
球を得ることが可能になるので、遊技者の不利益を減ら
すことができる。
【0044】〔態様2〕 上記態様1に記載した遊技機
において、入賞阻止手段は回転体が遊技球を停留部から
入賞口に搬送する途中における入賞装置に設けた放出口
であり、その放出口によって搬送中の遊技球を遊技盤面
上に放出する遊技機。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、遊技球の入賞
をセンサで検出してから所要の条件を満たす間は回転体
を逆回転させており、遊技球は搬送途中に設けられた放
出口から遊技盤面上に放出される。そのため、当該遊技
球は入賞口に入賞することはない。したがって、後続の
遊技球が入賞口に入賞するのを確実に阻止することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機の稼働率を維持
しながらも、遊技者の不利益を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】第3種入賞装置と大入賞口とを示す正面図であ
る。
【図4】図3のA−A断面を示す図である。
【図5】入賞阻止処理を示すフローチャートである。
【図6】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す図
である。
【図7】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す図
である。
【図8】第3種入賞装置と大入賞口とを示す正面図であ
る。
【図9】図8のB−B断面を示す図である。
【図10】シャッターの作動態様を示す図である。
【図11】入賞阻止処理を示すフローチャートである。
【図12】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す
図である。
【図13】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す
図である。
【図14】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す
図である。
【図15】回転体の回転と入賞口への入賞の態様を示す
図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 28 第3種入賞装置(入賞装置) 30 モータ(入賞阻止手段) 32 回転体(入賞阻止手段) 34 始動口センサ(センサ) 36 大入賞口 38 大入賞口センサ 40 蓋 48 権利センサ(センサ) 70 球入口(停留部) 72 入賞口 80 凹部 82 球出口(入賞阻止手段) 92 シャッター(入賞阻止手段) 100 ソレノイド(入賞阻止手段) 200 メイン制御部 202 ROM 204 RAM 206 タイマー 208 入力処理回路 210 CPU 212 出力処理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞装置と入賞口とを遊技盤面に設け、 その入賞装置には、前記入賞口に近接して設けられてお
    り遊技球を受けて一時的に停留する停留部と、その停留
    部に入った遊技球を前記入賞口に搬送する回転体とを設
    け、 遊技球の入賞をセンサで検出してから所要の条件を満た
    す間は、後続の遊技球が前記入賞口に入るのを阻止する
    入賞阻止手段を設けた遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した遊技機において、 回転体を正逆回転可能に構成し、 入賞阻止手段は、 遊技球の入賞をセンサで検出してから所要の条件を満た
    す間は停留部から入賞口に遊技球を搬送する時間が長い
    方向に回転体を回転させ、 回転体が遊技球を停留部から入賞口に搬送する途中にお
    ける入賞装置に設けた停留解除手段によって遊技球の停
    留を解除する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1,2に記載した遊技機におい
    て、 入賞阻止手段は、入賞口を開閉する開閉部材と、当該開
    閉部材を開放位置と閉鎖位置との間で切り換える切換手
    段とを備え、 その切換手段は、通常は開閉部材を開放位置に切り換え
    て入賞口を開放し、遊技球の入賞をセンサで検出してか
    ら所要の条件を満たす間は開閉部材を閉鎖位置に切り換
    えて入賞口を閉鎖する遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063902A (ja) * 2009-11-16 2010-03-25 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2015029581A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2016019835A (ja) * 2015-09-30 2016-02-04 株式会社大一商会 遊技機
JP2017029671A (ja) * 2014-10-31 2017-02-09 株式会社三洋物産 遊技機

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