JP2000244824A - 画素信号補正方法および装置並びにそれに使用する固体検出器 - Google Patents

画素信号補正方法および装置並びにそれに使用する固体検出器

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JP2000244824A
JP2000244824A JP11339689A JP33968999A JP2000244824A JP 2000244824 A JP2000244824 A JP 2000244824A JP 11339689 A JP11339689 A JP 11339689A JP 33968999 A JP33968999 A JP 33968999A JP 2000244824 A JP2000244824 A JP 2000244824A
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JP11339689A
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English (en)
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Takao Kuwabara
孝夫 桑原
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線固体検出器から読み出された画像信号
のバラツキを補正する補正装置において、画像信号が飽
和するような量(最大放射線量)のX線が照射されたと
きに、補正後の信号にバラツキが生じないようにする。 【解決手段】 検出器1からX線を照射しない状態にお
いて画素信号S1を読み出し、この画素信号S1の値をオフ
セット補正値として補正テーブル16に記憶する。次いで
検出器1に最大放射線量のX線を照射して、各画素信号
S1の補正後の信号値S3の全てが、補正後の信号値として
取り得る最大値となるようなゲイン補正値を求め、補正
テーブル16に記憶する。次いで被写体を実際に撮影して
画素信号S1を得、オフセット調整手段11,AGCアンプ
12において補正テーブル16に記憶されているオフセット
補正値とゲイン補正値とに基づいて画素信号S1のオフセ
ットとゲインの補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体検出器から出
力される画素信号の補正方法および装置並びにそれに使
用される補正機能を有する固体検出器に関し、より詳細
には、可視光を検出して画像信号を出力するCCD撮像
素子等の固体撮像素子や放射線を検出して画像信号を出
力する放射線固体検出器などの固体検出器から出力され
る画素信号を補正する装置および方法並びにこの補正機
能を有する固体検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、可視光を検出して画像信号を
出力するCCD撮像素子等の固体撮像素子が、ビデオカ
メラやデジタルスチルカメラ等に広く利用されている。
この固体撮像素子は、光電変換素子が行列状に多数配置
され、カラー用の場合にはさらに各光電変換素子上に色
フィルタが重ねられたもので、可視画像を担持する画像
信号(各画素の信号値を表す各画素信号からなる)を2
次元マトリクス情報として出力するものである。
【0003】また今日では、医療診断を目的とする放射
線撮影において、照射された放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積させることにより、
放射線画像情報を該蓄電部に静電潜像として記録し、記
録した静電潜像を担持する画像信号を外部に出力する放
射線固体検出器(半導体を主要部とするもの;以下単に
「検出器」ともいう)が各種提案、実用化されている。
この放射線固体検出器としては、種々のタイプのものが
提案されているが、検出器内で画像情報を担持する潜像
電荷を発生させる電荷生成プロセスの面からは、記録用
の放射線を光に変換して検出する光変換方式と前記記録
用の放射線を光導電層で直接検出する直接変換方式の2
つの方式のものがあり、一方、前記蓄電部に蓄積された
潜像電荷の量に応じた電荷を外部に読み出す電荷読出プ
ロセスの面からは、TFT(薄膜トランジスタ)読出方
式と光読出方式の2つの方式のものがある。なお、TF
T読出方式とは、TFTを走査駆動して、蓄電部に蓄積
した潜像電荷を画像信号(電圧値)に変換して出力する
ものであり、光読出方式とは、読取用の電磁波(一般に
は可視光が用いられる)を照射して蓄電部に蓄積した潜
像電荷を画像信号に変換して出力するものである。
【0004】上述した各種方式の放射線固体検出器は、
何れも、固体検出素子が行列状に配列されて成り、放射
線画像を担持する画像信号(各画素の信号値を表す各画
素信号からなる)を2次元マトリクス情報として出力す
るものである。
【0005】以下、可視光を検出して可視画像を担持す
る画像信号を2次元マトリクス情報として出力する固体
撮像素子、および放射線を検出して放射線画像を担持す
る画像信号を2次元マトリクス情報として出力する放射
線固体検出器を、まとめて「固体画像検出器」といい、
2次元マトリクス情報に限定されず、例えば1次元情報
を出力するものも含めて言う場合には「固体検出器」と
いう。また、固体撮像素子を構成する光電変換素子およ
び放射線固体検出器を構成する固体検出素子(後述す
る)等の各種素子を、まとめて「検出素子」という。
【0006】ところで、上述した固体画像検出器を構成
する各検出素子への入射光量或いは入射放射線量対出力
信号値の特性(以下「入出力特性」という)には素子毎
にバラツキがあり、固体画像検出器の全面に一様な放射
線または光(以下代表して「一様放射線」という)を照
射しても、固体画像検出器から出力される画像信号にバ
ラツキが生じてしまう。
【0007】この入出力特性のバラツキは、各検出素子
の感度バラツキ,各検出素子の負荷容量のバラツキ、或
いは各検出素子に接続され検出した画像信号を出力する
ための出力アンプのゲインやオフセット電圧のバラツキ
など、様々な要因によって生じるものである。そして、
このバラツキは画像信号に生じるノイズとなるものであ
り、このバラツキのある画像信号に基づいて画像出力す
ると、ノイズが含まれた、画質の低下した画像が出力さ
れてしまう。
【0008】そこで、この画像信号のバラツキを補正す
るために、固体画像検出器から出力される画像信号を補
正する方法が提案されている(例えば、特開平7−72
256号)。
【0009】この画像信号補正方法は、放射線固体検出
器を構成する検出素子(固体光検出素子)毎に、或いは
所定数の検出素子からなる素子群毎に、放射線を照射し
ないとき(以下「暗時」という)の画像信号の値が0と
なるように補正するとともに、各検出素子に同量の放射
線が照射されるように一様放射線を照射したとき(以下
「明時」という)の画像信号が全ての検出素子または素
子群について略同一となるように補正する補正値を求
め、この補正値に基づいて、放射線検出器から出力され
た画像信号を補正するようにしたものである。そして、
この補正の際に使用する補正値として、暗時の画像信号
の値が0となるように補正するオフセット補正値と、明
時の画像信号が全ての検出素子または素子群について略
同一となるように補正するゲイン補正値を使用して補正
するものである。これにより、画像信号に生じるノイズ
を抑え高画質の放射線画像を出力できるようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像信号補正方法では、明時の補正後の値が、全ての検出
素子または素子群について略一様となるように補正する
とのみ記載され、どのような値を選定すべきかという具
体的なものは開示されておらず、その値によっては、い
ずれかの検出素子から出力される画像信号が飽和するよ
うな放射線量の放射線が全ての検出素子に照射されたと
き、ある画素は補正後に取り得る最大値に変換される
が、別の画素は最大値以下の値に変換され、結果とし
て、補正後の画像信号にバラツキが生じてしまう、つま
り補正が不十分であるという問題がある。
【0011】例えば、暗時の画像信号値が50で明時の
画像信号値が800である検出素子aの画像信号と、暗
時の画像信号値が30で明時の画像信号値が900であ
る検出素子bの画像信号とを、引例の補正方法にしたが
って補正する場合について考える。各検出素子a,bか
ら出力される画像信号の飽和値は何れも1000である
とする。また、補正後に取り得る画像信号の最大値も1
000であるとする。
【0012】先ず、暗時の画像信号値が何れも0となる
ようにオフセット補正がおこなわれ、一方、明時の補正
後の値が共に800になるようにゲイン補正したとす
る。つまり、検出素子aの画像信号は、800が800
となるように変換し、検出素子bの画像信号は、900
が800となるように変換する。
【0013】ここで、各検出素子a,bから出力される
画像信号が飽和するような放射線量の放射線が照射され
たとき、検出素子aの画像信号は飽和値1000とな
り、補正後の値も補正後の最大値である1000とな
る。一方、検出素子bの画像信号は同じく飽和値100
0となるが、補正後の値はおよそ900となり、補正後
の画像信号値にバラツキを生じる。このバラツキをもっ
た補正後の画像信号に基づいて画像出力すると、ある画
素は飽和するがある画素は飽和しないという症状、つま
り飽和しない画素は粒子ノイズとして現れ、見にくい画
像となってしまう。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、検出素子の入出力特性のバラツキを補正するに際
して、検出素子から出力される検出信号が飽和するよう
な光量の光または放射線量の放射線が照射されたとき
に、補正後の信号にバラツキが生じないように補正する
画素信号補正方法および画素信号補正装置、並びに画素
信号補正方法を実現し得る(以下「補正機能を有する」
という)固体検出器を提供することを目的とするもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画素
信号補正方法は、可視光または放射線を検出して各画素
の信号値を表す各画素信号を得る固体検出器の各画素信
号を補正する画素信号補正方法であって、各画素信号の
何れかが飽和レベルとなる光または放射線が固体検出器
に照射されたとき、各画素信号の全てが、信号値として
取り得る最大値となるように補正を行うことを特徴とす
るものである。
【0016】ここで、「固体検出器」とは、可視光や放
射線を検出する半導体を主要部として成る検出素子(画
素に対応する;例えば上述した光電変換素子や固体検出
素子等)を多数有して成る検出器であり、例えば上述し
た固体撮像素子や放射線固体検出器を言う。この固体検
出器は1次元状のものであってもよいし2次元状のもの
であってもよい。以下同様である。
【0017】「光または放射線が固体検出器に照射され
たとき」とは、光または放射線が固体検出器を構成する
各検出素子に照射されたとを意味する。以下同様であ
る。
【0018】本発明による第2の画素信号補正方法は、
可視光または放射線を検出して各画素の信号値を表す各
画素信号を得る固体検出器の前記各画素信号を補正する
画素信号補正方法であって、各画素信号の何れもが飽和
レベル以下となる光または放射線が固体検出器に照射さ
れたときの、各画素信号の内の最も大きい信号の値を求
め、各画素信号各々について、信号値が最も大きい信号
の値以上となるように補正を行うことを特徴とするもの
である。
【0019】ここで「各画素信号の内の最も大きい信号
の値」とは、検出素子の入出力特性が、光量または放射
線量が増大するときに画素信号も大きくなる正特性を呈
する場合における「各画素信号の内の最も大きい信号の
値」を意味し、光量または放射線量が増大するときに画
素信号が小さくなる負特性を呈する場合においては「各
画素信号の内の最も小さい信号の値」と読み替えて、こ
の場合には「各画素信号各々について、補正後の信号値
が前記最も小さい信号の値以下となるように補正を行
う」と読み替える。本発明は、上述のように入出力特性
に応じて文言を読み替えることにより、画素信号の入出
力特性が正特性を呈する場合だけでなく負特性を呈する
場合も含む。
【0020】本発明による第1の画素信号補正装置は、
上記第1の画素信号補正方法を実現する装置、すなわち
可視光または放射線を検出して各画素の信号値を表す各
画素信号を得る固体検出器の前記各画素信号を補正する
画素信号補正装置であって、各画素信号の何れかが飽和
レベルとなる光または放射線が固体検出器に照射された
ときにおける各画素信号の全てが、信号値として取り得
る最大値となるように補正を行う補正手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0021】本発明による第2の画素信号補正装置は、
上記第2の画素信号補正方法を実現する装置、すなわち
可視光または放射線を検出して各画素の信号値を表す各
画素信号を得る固体検出器の前記各画素信号を補正する
画素信号補正装置であって、各画素信号の何れもが飽和
レベル以下となる光または放射線が固体検出器に照射さ
れたときにおける、各画素信号の内の最も大きい信号の
値を求め、各画素信号各々について、信号値が最も大き
い信号の値以上となるように補正を行う補正手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0022】上記画素信号補正方法および装置に使用さ
れる固体検出器としては種々のものを使用することがで
きる。例えば、第1電極層、記録光の照射を受けること
により導電性を呈する記録用光導電層、読取光の照射を
受けることにより導電性を呈する読取用光導電層、多数
の線状電極から成るストライプ電極を備えた第2電極層
を有して成る光読出方式の放射線固体検出器を使用する
ことができる。
【0023】また、本願出願人が特願平11−8792
3号において提案している、多数の線状電極から成る第
1のストライプ電極を備えた第1電極層、記録光の照射
を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層、該
記録用光導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電部、該蓄
電部に略一様の電荷を蓄積せしめるための前露光光の照
射を受けることにより導電性を呈する前露光用光導電
層、および第1のストライプ電極の線状電極に対して交
差するように形成された多数の線状電極から成る第2の
ストライプ電極を備えた第2電極層を、この順に有して
成る放射線固体検出器を使用することができる。
【0024】また、本願出願人が特願平11-87923号にお
いて提案している、多数の線状電極から成る第1のスト
ライプ電極が形成された第1の電極層、前露光光の照射
を受けることにより導電性を呈すると共に記録光の照射
を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層、該
記録用光導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電部、誘電
体層、および第1のストライプ電極の線状電極に対して
交差するように形成された多数の線状電極から成る第2
のストライプ電極を備えた第2の電極層を、この順に有
して成る放射線固体検出器を使用することができる。
【0025】また、本願出願人が特願平11-232763号 に
おいて提案している、多数の線状電極から成る第1スト
ライプ電極を備えた第1電極層、記録光の照射を受ける
ことにより導電性を呈する光導電層、該光導電層で発生
した電荷を蓄積する蓄電部、整流層、および前記第1ス
トライプ電極の線状電極に対して交差するように形成さ
れた多数の線状電極から成る第2ストライプ電極を備え
た第2電極層を、この順に有して成る放射線固体検出器
を使用することができる。
【0026】ここで、「記録光」とは、記録用の電磁波
(可視光や放射線など)や該電磁波の励起により発せら
れた該電磁波の波長と異なる波長の光(例えば可視光)
を意味する。
【0027】本発明による第1の固体検出器は、上記第
1の画素信号補正機能を有する固体検出器、すなわち可
視光または放射線を検出して各画素の信号値を表す各画
素信号を得る固体検出器であって、各画素信号の何れか
が飽和レベルとなる光または放射線が照射されたときに
おける各画素信号の信号値の全てが、信号値として取り
得る最大値となるように、各画素信号を補正する補正手
段を備えたことを特徴とするものである。
【0028】本発明による第2の固体検出器は、上記第
2の画素信号補正機能を有する固体検出器、すなわち可
視光または放射線を検出して各画素の信号値を表す各画
素信号を得る固体検出器であって、各画素信号の何れも
が飽和レベル以下となる光または放射線が照射されたと
きにおける各画素信号の内の最も大きい信号の値を求
め、各画素信号各々について、信号値が最も大きい信号
の値以上となるように、各画素信号を補正する補正手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の効果】本発明による第1の画素信号補正方法お
よび装置、並びに該補正機能を有する固体検出器によれ
ば、各画素信号の何れかが飽和レベル(以下「最大光
量」または「最大放射線量」という)となる光または放
射線が各検出素子に照射されたとき、各画素信号の信号
値の全てが、信号値として取り得る最大値となるように
補正を行うようにしたので、各検出素子の入出力特性に
バラツキがあっても、検出素子の何れかに関して最大光
量または最大放射線量となる条件で撮影された際の各検
出素子の信号値(画素信号)が、補正後においては、全
ての検出素子の補正後の信号値(補正後の画素信号)が
必ず補正後に取り得る最大値に変換されることになり、
最大光量または最大放射線量で撮影された際の画像信号
にバラツキが生じることがなく、品質のよい画像を提供
することができるようになる。
【0030】また、本発明による第2の画素信号補正方
法および装置、並びに該補正機能を有する固体検出器に
よれば、各画素信号の何れもが飽和レベル以下となる光
または放射線を固体検出器の各検出素子に照射たとき
の、各画素信号の内の最も大きい信号の値を求め、各画
素信号各々について、信号値が前記最も大きい信号の値
以上となるように補正を行うようにしたので、各画素信
号のダイナミックレンジが略同じである限り(詳しくは
後述する)、上述同様に、検出素子の何れかに関して最
大光量または最大放射線量となる条件で撮影された際の
各検出素子の信号値(画素信号)が、補正後において
は、全ての検出素子の補正後の信号値(補正後の画素信
号)が必ず補正後に取り得る最大値に変換されることに
なり、最大光量または最大放射線量で撮影された際の画
像信号にバラツキが生じることがなく、品質のよい画像
を提供することができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0032】最初に、以下に説明する本発明の実施の形
態において使用する各種方式の放射線固体検出器につい
て説明する。なお、本発明は、ここで示す方式の放射線
固体検出器に限らず、半導体を主要部として成り、可視
光や放射線を検出する素子を多数配列することにより構
成された固体検出器であればどのようなものを使用して
もよい。例えば放射線を検出して画像信号を出力する他
の方式の放射線固体検出器や、可視光を検出して画像信
号を出力するCCD撮像素子等の固体撮像素子等を使用
してもよい。またこの固体検出器は1次元状のものであ
ってもよいし2次元状のものであってもよい。
【0033】光変換方式の放射線固体検出器としては、
絶縁基板上に夫々が画素に対応する複数個の検出素子と
しての光電変換素子(検出電荷を蓄積する機能を有す
る)を2次元状に形成した2次元画像読取部と、この2
次元画像読取部上に形成された画像情報を担持する放射
線が照射されると画像情報を担持する可視光に変換する
蛍光体層(「シンチレータ」ともいう)を積層して成る
ものがある。この方式の放射線固体検出器から画像情報
を担持する蓄積電荷(潜像電荷)を検出信号として読み
出すに際しては、各光電変換素子と接続されたTFTに
より各光電変換素子を走査駆動する。
【0034】この光変換方式の放射線固体検出器として
は、例えば特開昭59-211263 号、特開平2-164067号、P
CT国際公開番号WO92/06501号、Signal,noise,and r
eadout considerations in the development of amorph
ous silicon photodiode arrays for radiotherapy and
diagnostic x-ray imaging,L.E.Antonuk et.al ,Uni
versity of Michigan,R.A.Street Xerox,PARC,SPIE
Vol.1443 Medical Imaging V;Image Physics(1991) ,
p.108-119 等が提案されている。
【0035】次に直接変換方式の放射線固体検出器とし
ては、絶縁基板上に夫々が画素に対応する複数個の電荷
収集電極を2次元状に形成した2次元画像読取部と、こ
の2次元画像読取部上に形成された画像情報を担持する
放射線が照射されると前記画像情報を担持する電荷を発
生する放射線導電体とを積層して成るものがある。この
方式における検出素子は、電荷収集電極と放射線導電体
を主要部とするものである。そして、この方式の放射線
固体検出器から画像情報を担持する蓄積電荷(潜像電
荷)を検出信号として読み出すに際しては、上述した光
変換方式のものと同様に、各検出素子と接続されたTF
Tにより各検出素子を走査駆動する。
【0036】この直接変換方式の放射線固体検出器とし
ては、例えば、(i) 放射線の透過方向の厚さが通常のも
のより10倍程度厚く設定されたもの(MATERIAL PARAMET
ERSIN THICK HYDROGENATED AMORPHOUS SILICON RADIATI
ON DETECTORS,Lawrence Berkeley Laboratory.Universi
ty of California,Berkeley.CA 94720 Xerox Parc.Palo
Alto.CA 94304)、あるいは(ii)放射線の透過方向に、
金属板を介して2つ以上積層されたもの(Metal/Amorpho
us Silicon Multilayer Radiation Detectors,IEEE TRA
NSACTIONS ON NUCLEAR SCIENCE.VOL.36.NO.2.APRIL 198
9)、あるいは(iii) CdTe等を使用したもの(特開平
1-216290号)等が提案されている。
【0037】また、第1電極層、記録光の照射を受ける
ことにより導電性を呈する記録用光導電層、読取光の照
射を受けることにより導電性を呈する読取用光導電層、
多数の線状電極から成るストライプ電極を備えた第2電
極層を有して成る光読出方式の放射線固体検出器を使用
することができる。この光読出方式の放射線固体検出器
としては、例えば、本願出願人が特願平10-232824号 に
おいて提案している、直接変換方式の一つであって読取
用の電磁波(例えば可視光等)を走査して読み出す改良
型直接変換方式の放射線固体検出器、すなわち、記録用
の放射線に対して透過性を有する第1の導電体層、該第
1の導電体層を透過した記録用の放射線の照射を受ける
ことにより光導電性(正確には放射線導電性)を呈する
記録用光導電層、第1の導電体層に帯電される電荷と同
極性の電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該
電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する
電荷輸送層、読取用の電磁波の照射を受けることにより
光導電性(正確には電磁波導電性)を呈する読取用光導
電層、読取用の電磁波に対して透過性を有する第2の導
電体層を、この順に積層して成るものを使用することが
できる。この検出器は、記録用光導電層と電荷輸送層と
の界面に形成される蓄電部に、画像情報を担持する潜像
電荷を蓄積するものである。第1の導電体層および第2
の導電体層は電極として機能するものである。また、こ
の方式における検出素子は、記録用光導電層、電荷輸送
層および読取用光導電層を主要部とするものである。
【0038】なお、この改良型直接変換方式の放射線固
体検出器において潜像電荷を読み出す、すなわち潜像電
荷が担持する静電潜像を読み出す方式としては、第2の
導電体層(以下「読取電極」という)を平板状のものと
し、この読取電極側にレーザ等のスポット状の読取光を
走査して潜像電荷を検出する方式と、読取電極をクシ歯
状のストライプ状電極とし、ストライプ状電極の長手方
向と略直角な方向に延びたライン光源を該ストライプ状
電極の長手方向に走査して潜像電荷を検出する方式があ
る。
【0039】また、本願出願人が特願平11-87923号にお
いて提案している、多数の線状電極から成る第1のスト
ライプ電極を備えた第1電極層、記録光の照射を受ける
ことにより導電性を呈する記録用光導電層、該記録用光
導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電部、該蓄電部に略
一様の電荷を蓄積せしめるための前露光光の照射を受け
ることにより導電性を呈する前露光用光導電層、および
第1のストライプ電極の線状電極に対して交差するよう
に形成された多数の線状電極から成る第2のストライプ
電極を備えた第2電極層を、この順に有して成る放射線
固体検出器を使用することができる。
【0040】また、本願出願人が特願平11-87923号にお
いて提案している、多数の線状電極から成る第1のスト
ライプ電極が形成された第1の電極層、前露光光の照射
を受けることにより導電性を呈すると共に記録光の照射
を受けることにより導電性を呈する記録用光導電層、該
記録用光導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電部、誘電
体層、および第1のストライプ電極の線状電極に対して
交差するように形成された多数の線状電極から成る第2
のストライプ電極を備えた第2の電極層を、この順に有
して成る放射線固体検出器を使用することができる。
【0041】また、本願出願人が特願平11-232763号 に
おいて提案している、多数の線状電極から成る第1スト
ライプ電極を備えた第1電極層、記録光の照射を受ける
ことにより導電性を呈する光導電層、該光導電層で発生
した電荷を蓄積する蓄電部、整流層、および前記第1ス
トライプ電極の線状電極に対して交差するように形成さ
れた多数の線状電極から成る第2ストライプ電極を備え
た第2電極層を、この順に有して成る放射線固体検出器
を使用することができる。
【0042】以下、本発明による画素信号補正方法を実
現する画素信号補正装置の第1の実施の形態について説
明する。
【0043】図1は本発明による画素信号補正装置の一
実施の形態としての画像信号補正装置10を放射線固体
検出器1と共に示した図、図2は画像信号補正装置10
を用いた画像信号読出システムの全体構成を表す図であ
る。図示するように、画像信号補正装置10は、照射さ
れた放射線を可視光に変換するシンチレータ3と2次元
画像読取部2とから構成された光変換方式の放射線固体
検出器1と接続されているものである。また、この画像
信号補正装置10は、照射手段としてのX線源4を備え
(図2参照)、さらに被写体6の放射線を可視画像とし
て出力する再生手段8と接続されている。再生手段8と
しては、CRT等の電子的に表示するもの、CRT等に
表示された放射線画像をビデオプリンタ等に記録するも
のなど種々のものを採用することができる。また、被写
体6の放射線画像は磁気テープ、光ディスク等に記録保
存するようにしてもよい。
【0044】図1に示すように、検出器1の2次元画像
読取部2は、不図示のシンチレータにより変換された可
視光を検出し、この可視光を被写体の放射線画像を担持
するアナログ値の検出信号(以下、本例においては「画
像信号」という)に光電変換する光電変換部22とこの
光電変換部22により変換された信号電荷(画素信号)
を一時的に蓄電するコンデンサ23とからなる検出素子
としての光電変換素子24を2次元状に多数配して成る
ものである。
【0045】2次元画像読取部2には、図1の縦方向に
並ぶ各光電変換素子24から出力される各画素信号S0
を増幅するための出力アンプ25が縦列分設けられてお
り、さらに各光電変換素子24から出力される各画素信
号S0を一旦蓄電しておくための負荷容量26が縦列分
設けられている。
【0046】図1に示すように、光電変換素子24に
は、コンデンサ23に蓄電した信号電荷を転送するTF
Tから成る転送部21が接続されている。各転送部21
の出力は信号線27aに接続されており、信号線27a
は図1の縦方向に延在して出力アンプ25と接続され、
また負荷容量26を介してマルチプレクサ28と接続さ
れている。一方、各転送部21のゲートは走査線27b
に接続されており、走査線27bは図1の横方向に延在
して走査パルス発生器29と接続されている。なお、光
電変換素子24のカソード側は内部電源VBと接続されて
いる。
【0047】このように信号線27aおよび走査線27
bは転送部21としての薄膜トランジスタ(TFT)と
接続され、マルチプレクサ28および走査パルス発生器
29による走査制御にしたがって、所定画素に対応する
光電変換素子24の画素信号S1が出力アンプ25を介
して出力されるようになっている。
【0048】一方、画像信号補正装置10は、検出器1
から出力された画素信号S1のオフセットを調整するた
めのオフセット調整手段11と、オフセット調整された
画素信号S2のゲインを調整するためのゲイン調整手段
としてのオートゲインコントロールアンプ(以下「AG
Cアンプ」という)12と、AGCアンプ12から出力
された画素信号S3を対数変換する対数変換手段13
と、対数変換された画素信号S4をデジタル画像信号D
1に変換するA/D変換器14と、A/D変換された画
像信号D1を一旦記憶するフレームメモリ15とを有し
て成るものである。さらに、検出器1から出力された画
素信号S1のオフセットとゲインを調整するための補正
値を記憶し、この補正値をオフセット調整手段11とA
GCアンプ12に入力するための補正テーブル16を有
する。オフセット調整手段11,AGCアンプ12およ
び補正テーブル16とで、本発明の補正手段17が構成
される。
【0049】次にこの画像信号補正装置10の作用につ
いて説明する。
【0050】まず、X線源4からX線5を出射しない状
態、すなわち「暗時」において検出器1から画素信号S
1を読み出す。すなわち、図1に示す、走査パルス発生
器29から図1の横方向に一列に並ぶ各光電変換素子2
4に転送パルスが送られ、最も上側の列の各光電変換素
子24のスイッチが「入」状態となる。これにより最も
上側の列の光電変換素子24の信号電荷はマルチプレク
サ28に同時に送られ、負荷容量26に一旦蓄電され
る。次いで、出力アンプ25のスイッチを入れることに
より、負荷容量26に蓄電された信号電荷が出力され、
出力アンプ25により増幅されて検出器1から画素信号
S1として出力される。
【0051】検出器1から出力された画素信号S1は、
オフセット調整手段11、AGCアンプ12を通過し
て、対数変換手段13,A/D変換器14により対数変換
され、デジタル信号に変換され、フレームメモリ15に入
力される。この操作を、検出器1を構成する各光電変換
素子24の縦方向に並ぶすべてのライン毎に行い、各ラ
イン毎の画素信号S1を得る。
【0052】ここで検出器1から出力された暗時の画素
信号S1においては、検出器1にX線5は照射されてい
ないために、画素信号S1の値は何れの光電変換素子2
4から出力されたも0となるはずである。しかしなが
ら、各光電変換素子24の感度の違い、出力アンプ25
のオフセット電圧のばらつきによる誤差のために、全て
の画素信号S1の値が0となるとは限らない。このた
め、X線5を照射しない状態において、検出器1を構成
する光電変換素子24の各ライン毎に出力された光電変
換素子24の各画素信号S1の値をオフセット補正値と
してフレームメモリ15から補正テーブル16に入力す
る。このような処理を、最も上の列から最も下の列へと
順次繰り返して、各ライン毎の各光電変換素子24毎の
オフセット補正値を補正テーブル16に記憶する。
【0053】次いで、上述したオフセット補正値をオフ
セット調整手段11に入力してオフセットを0にした状
態でX線源4からX線5を出射し、検出器1に所定放射
線量のX線5を一様に照射した状態において、検出器1
から画素信号S1を読み出す。すなわち、前述したX線
5を照射していない暗時の状態と同様に、検出器1を構
成する各光電変換素子24の図示横方向に並ぶ一ライン
の光電変換素子24毎に画素信号S0が読み出される。
読み出された画素信号S1は、オフセット調整手段11
において前述したオフセット補正値によりオフセットが
補正されて、AGCアンプ12を通過し、対数変換手段
13により対数変換され、A/D変換器14によりデジ
タル信号D1に変換され、フレームメモリ15に入力さ
れる。なお、上記において「検出器1に所定放射線量の
X線5を一様に照射」するに際しては、どのような方法
を使用してもよい。例えば、検出器1の全面に所定放射
線量のX線5を一度に照射してもよいし、所定放射線量
のX線5で検出器1の全面を走査してもよい。
【0054】ここで、X線5を一様に照射した状態にお
いて、検出器1から出力された画素信号S1において
は、各ライン毎に出力された画素信号S1の値は一定と
なるはずであるが、上述したような各光電変換素子24
の感度の違い、出力アンプ25のゲインやオフセット電
圧のばらつき、さらには負荷容量26の誤差のために各
ライン毎そして各光電変換素子24毎に異なるものとな
ってしまう。そこで、フレームメモリ15に入力された
各光電変換素子24毎の画像信号D1のばらつきを求
め、このばらつきに基づいて、各光電変換素子24毎の
画像信号D1が一定となるようなゲイン補正値が求めら
れる。求められたゲイン補正値は補正テーブル16に入
力される。このような処理を、最も上の列から最も下の
列へと順次繰り返して、各ライン毎の各光電変換素子2
4毎のゲイン補正値を補正テーブル16に記憶する。
【0055】ここで、各ライン毎の各光電変換素子24
毎の画素信号S3が一定となるようなゲイン補正値を求
めるに際しては、各光電変換素子24の画素信号S1の
何れかが飽和レベルまたは飽和レベル近傍となる放射線
量すなわち最大放射線量の放射線が検出器1の全ての光
電変換素子24に照射されたとき、各画素信号S1の補
正後の信号値S3の全てが、補正後の信号値として取り
得る最大値となるようにする。このために、上述したオ
フセットを0にした状態で検出器1に一様なX線5を照
射するに際しては、照射手段としてのX線源4により最
大放射線量の放射線を全ての光電変換素子24に一様に
照射し、すなわち被写体6を介することなく照射し、こ
の状態において検出器1から画素信号S1を読み出し
て、各画素信号S1の補正後の信号値S3の全てが、補
正後の信号値として取り得る最大値となるようなゲイン
補正値を求める。
【0056】このようにして、オフセット補正値および
ゲイン補正値が求められ、補正テーブル16に記憶され
た後に、被写体6のX線画像の撮影が行われる。すなわ
ち図2に示すように、X線源4より発せられたX線5は
被写体6に照射され、被写体6を透過する。被写体6を
透過したX線5は検出器1に照射される。検出器1に照
射されたX線5はシンチレータ3に照射され可視光に変
換される。変換された可視光は検出器1を構成する各光
電変換素子24の光電変換部22により受光され、光電
変換部22において信号電荷が発生される。このように
して、各光電変換素子24において可視光の発光輝度、
すなわち入射した放射線のエネルギーに比例した信号電
荷が発生し、コンデンサ23に蓄電される。
【0057】次いで、フレームメモリ15からアドレス
信号Aが、走査パルス発生器29および出力アンプ25
に送られ、各ライン毎の信号電荷が読み出される。すな
わち、走査パルス発生器29から最も上の列の各光電変
換素子24に転送パルスが送られ、最も上の列の各光電
変換素子24のスイッチは「入」状態となり、光電変換
部22で発生した信号電荷は転送部21を通じて転送さ
れる。これにより、最も上の列の各光電変換素子24の
信号電荷はマルチプレクサ28に同時に送られる。マル
チプレクサ28からは最も上の列のアナログ電気信号
(画像信号)S1が取り出され、一旦負荷容量26に蓄
電された後に出力アンプ25により増幅されて検出器1
から出力される。これを最も上の列から最も下の列まで
時系列的に繰り返すことで、各列毎の各光電変換素子2
4からのアナログ画素信号S1が検出器1から時系列的
に出力される。
【0058】一方、フレームメモリ15からは、補正テ
ーブル16にもアドレス信号Aが送られており、検出器
1から各ライン毎に出力された画素信号S1は、オフセ
ット調整手段11において補正テーブル16に記憶され
ている各ライン毎のオフセット補正値により、まずオフ
セットの補正がなされる。次いで、オフセットの補正が
なされた画素信号S2は、AGCアンプ12において、
補正テーブル16に記憶されている各ライン毎のゲイン
補正値により、ゲインの補正がなされる。このようにオ
フセットおよびゲインの補正がなされた画素信号S3は
対数変換手段13において対数変換され、A/D変換器
14においてデジタル信号D1に変換され、フレームメ
モリ15に入力される。この処理を各ライン毎に行い、
これにより被写体6の放射線画像情報を担持するデジタ
ル値の画像信号D1がフレームメモリ15に記憶され
る。
【0059】次いでフレームメモリ15から補正済の画
像信号D2が出力され、図2に示す再生手段8において
可視像として再生される。
【0060】このように、本発明による画像信号補正装
置は、検出器1を構成する各光電変換素子24の各ライ
ン毎にオフセットおよびゲインを調整するようにしたた
め、各ライン毎の各光電変換素子24毎の出力の相違に
基づくライン状のノイズの発生を防止することができ、
S/Nの良好な高画質の画像を得ることができる。
【0061】また、最大放射線量の放射線が各光電変換
素子24に照射されたとき、各画像信号の補正後の信号
値S3の全てが、補正後の信号値として取り得る最大値
となるようなゲイン補正値に基づいてゲインの補正を行
うようにしたので、各光電変換素子24の感度の違い、
出力アンプ25のゲインやオフセット電圧のバラツキ、
さらには負荷容量26のバラツキ(これらをまとめて
「光電変換素子24の入出力特性のバラツキ」という)
があっても、光電変換素子24の何れかに関して最大放
射線量となる条件で撮影された際の各光電変換素子24
の画像信号値S1が、補正後においては、全ての光電変
換素子24の補正後の画像信号値S3が必ず補正後に取
り得る最大値以上の値に変換されることになり、最大放
射線量で撮影された際の補正済画素信号S3(S4,D
1,D2も同様)にバラツキが生じることがなく、品質
のよい画像を提供することができるようになる。
【0062】次に、本発明による画素信号補正方法を実
現する画素信号補正装置の第2の実施の形態について説
明する。上記の画像信号補正装置10は、オフセット調
整手段11において先ずオフセットの補正を行った後
に、AGCアンプ12においてゲインの補正を行うよう
にしたものであるが、本発明はこれに限らず、補正テー
ブル16に記憶されているオフセット補正値とゲイン補
正値の2つの補正値に基づいてオフセットとゲインの補
正を同時に行うようにしてもよい。図3はこの態様によ
る画像信号補正装置30の構成を示す図である。なお図
3においては、図1に示す画像信号補正装置10と同一
構成の部分については同一番号を付して示し、ここでは
詳細な説明は省略する。
【0063】図3に示すように、この画像信号補正装置
30は、補正テーブル16に記憶されているオフセット
補正値とゲイン補正値の2つの補正値に基づいて検出器
1から出力された画素信号S1のオフセットとゲインの
補正を同時に行う調整手段18を備えてなるものであ
る。補正テーブル16と調整手段18とで本発明の補正
手段19が構成される。
【0064】まず、前述した画像信号補正装置10と同
様に、検出器1を構成する各光電変換素子24の図示横
方向に並ぶ各ライン毎の各光電変換素子24のオフセッ
ト補正値およびゲイン補正値が求められ、補正テーブル
16に記憶される。
【0065】次いで、画像信号補正装置10と同様に、
X線源4より発せられたX線5は被写体6に照射され、
被写体6を透過する。被写体6を透過したX線5は検出
器1に照射される。検出器1に照射されたX線5はシン
チレータ3に照射され可視光に変換される。変換された
可視光は検出器1を構成する各光電変換素子24により
受光されて光電変換される。この際フレームメモリ15
からアドレス信号Aが走査パルス発生器29および出力
アンプ25に送られ、各ライン毎に画素信号S1が出力
される。
【0066】一方、フレームメモリ15からは、前述し
た例と同様に、補正テーブル16にもアドレス信号Aが
送られており、検出器1から各ライン毎に出力された画
素信号S1は、補正手段19において、オフセットおよ
びゲインの補正がなされる。すなわち、調整手段18に
おいて補正テーブル16に記憶されたオフセット補正値
およびゲイン補正値により、オフセットとゲインの値を
適正な値に変換する信号変換テーブルが作成され、この
テーブルに基づいて、各ライン毎に検出器1から出力さ
れた画素信号S1が補正され画素信号S3が出力され
る。
【0067】このように補正がなされた画素信号S3
は、対数変換等が成された後にフレームメモリ15に入
力され、補正画像信号D2として不図示の再生手段に入
力され、この再生手段において可視像として再生され
る。
【0068】次に、本発明による画素信号補正方法を実
現する画素信号補正装置の第3の実施の形態について説
明する。この画像信号補正装置40は、各画像信号の何
れもが飽和レベル以下となる放射線量(以下単に「飽和
レベル以下の放射線量」という)を検出器1の各光電変
換素子24に照射したときの、各画素信号S1の内の最
も大きい画像信号の値(以下「最大検出値Dmax」とい
う)を求め、各画像信号各々について、補正後の信号値
が最大検出値Dmax以上となるように補正を行うようにし
た点で、上記第1の形態の画像信号補正装置10或いは
30とは異なる。図4はこの態様による画像信号補正装
置40の構成を示す図である。なお図4においては図1
に示す画像信号補正装置10と同一構成の部分について
は同一番号を付して示し、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0069】図4に示すように、この画像信号補正装置
40は、画像信号補正装置10の補正手段17を補正手
段41としたのみで、その他の構成は上記画像信号補正
装置10と同じである。上記補正手段17は、各画素信
号S3が一定となるようなゲイン補正値を求めるに際し
て、最大放射線量の放射線が検出器1の全ての光電変換
素子24に照射されたとき、各画素信号S1の補正後の
信号値S3の全てが、補正後の信号値として取り得る最
大値となるようにゲイン補正値を求めるものであるが、
補正手段41は、飽和レベル以下の放射線量の放射線を
検出器1の各光電変換素子24に照射したときの、各画
素信号S1の内の最も大きい画像信号の値、すなわち最
大検出値を求め、各画素信号S1各々について、補正後
の信号値が最大検出値以上となるゲイン補正値を求める
ものである。
【0070】以下、補正手段41の作用について詳細に
説明する。
【0071】補正後の信号値が最大検出値Dmax以上とな
るゲイン補正値を求めるに際しては、飽和レベル以下の
放射線量の放射線を検出器1の各光電変換素子24に照
射し、この状態すなわち「明時」において検出器1から
各画素信号S1を読み出して、各画素信号S1の内の最
も大きい画像信号の値、すなわち最大検出値Dmaxを求
め、各画像信号各々について、補正後の信号値が最大検
出値Dmax以上となるゲイン補正値を求める。以下、具体
的に説明する。
【0072】図5は、X線源4からX線5を出射しない
暗時と飽和レベル以下の放射線量の放射線を照射する明
時とにおいて、検出器1から各画素信号S1を読み出し
たときの、画素信号S1のヒストグラムを示す。図5に
示すように、光電変換素子24の入出力特性のバラツキ
のために、暗時および明時の何れにおいても、信号値に
バラツキをもっている。
【0073】補正手段41の最大検出値取得手段42
が、明時の正常画素の最大検出値Dmaxを求める(図5参
照)。この最大検出値Dmaxを規定する画素を、以下「最
大値検出画素」という。
【0074】次に補正手段41は、各画素、すなわち各
光電変換素子24の画素信号S1に対して、補正後の各
画素信号S3が、全て、 S1(暗時)→S3(暗時)=0 S1(明時)→S3(明時)=Dmax に変換されるような写像(関数,変換テーブルなど)を
作成する。
【0075】例として、画像信号対放射線量が1次関数
で表される場合を考える。この場合には、各画素信号S
1の補正関数が、 D’(x,y)=A(x,y)×D(x,y)+B
(x,y) で表され、暗時および明時の両画像信号からA(x,
y)およびB(x,y)を決定することに相当する。こ
こで(x,y)は画素番号を示し、xは主走査方向の画
素番号、yは副走査方向の画素番号である。D(x,
y)は画素番号(x,y)の画素信号S1の値である。
同じく、D’(x,y)は補正後の画素信号S3の値、
A(x,y) はゲイン補正値、B(x,y)はオフセ
ット補正値である。もちろん、1次関数に限らず、2次
関数など高次関数を使用することもできる。
【0076】上述のように1次関数で表される場合、S
1(暗時)→S3(暗時)=0、S1(明時)→S3
(明時)=Dmaxであるから、 0 =A(x,y)×D(暗)(x,y)+B(x,
y) Dmax=A(x,y)×D(明)(x,y)+B(x,
y) である。ここで、D(暗)(x,y)は暗時の画素信号
S1の値であり、D(明)(x,y)は、明時の画素信
号S1の値である。
【0077】これより、A(x,y)およびB(x,
y)は、下記式、 A(x,y)=Dmax/(D(明)(x,y)−D(暗)
(x,y)) B(x,y)=Dmax×D(暗)(x,y)/(D(暗)
(x,y)−D(明)(x,y)) によって求めることができる。
【0078】このようにして求めた各光電変換素子24
毎のオフセット補正値B(x,y)およびゲイン補正値
A(x,y)を補正テーブル16に記憶する。
【0079】次いで、画像信号補正装置10と同様に、
X線源4より発せられたX線5は被写体6に照射され、
被写体6を透過する。被写体6を透過したX線5は検出
器1に照射される。検出器1に照射されたX線5はシン
チレータ3に照射され可視光に変換される。変換された
可視光は検出器1を構成する各光電変換素子24により
受光されて光電変換される。この際フレームメモリ15
からアドレス信号Aが走査パルス発生器29および出力
アンプ25に送られ、各ライン毎に画素信号S1が出力
される。
【0080】一方、フレームメモリ15からは、前述し
た例と同様に、補正テーブル16にもアドレス信号Aが
送られており、検出器1から各ライン毎に出力された画
素信号S1は、補正手段41において、オフセットおよ
びゲインの補正がなされる。すなわち、調整手段43に
おいて補正テーブル16に記憶されたオフセット補正値
B(x,y)およびゲイン補正値A(x,y)により、
信号変換テーブルが作成され、このテーブルに基づい
て、各ライン毎に検出器1から出力された画素信号S1
が補正され画素信号S3が出力される。
【0081】ここで前述のようにして求めたゲイン補正
値A(x,y)に基づいてゲイン補正を行うようにすれ
ば、明時における放射線量以上の放射線量の放射線が検
出器1に照射されたときの補正後の各画素信号S3の値
は、各画素信号S1のダイナミックレンジが十分ある限
り(後述参照)、最大値検出画素の画素信号S1が飽和
するまでは、全て最大値検出画素の補正後の画素信号S
3max に変換され、また最大値検出画素の画素信号S1
が飽和したときは、全画素の補正後の画像信号の値が同
時に補正後の最大値となるので、光電変換素子24の入
出力特性にバラツキがあっても、補正済画素信号S3
(S4,D1,D2も同様)にバラツキが生じることが
ない。
【0082】例えば、画像信号の飽和値が何れも100
0であって、明時の画像信号値が800である光電変換
素子aと画像信号値が900である光電変換素子bとに
ついて、補正後に取り得る画像信号の最大値を1000
とした場合を考える。なお、暗時の値は何れも0である
とする。
【0083】この例では、光電変換素子bを最大値検出
画素として、先ず明時の補正後の値が共に900になる
ようにゲイン補正が行われる。つまり、光電変換素子a
の画像信号は、800が900となるように変換し、光
電変換素子bの画像信号は、900が900となるよう
に変換する。
【0084】ここで光電変換素子a,bから出力される
画像信号の何れかが略飽和するような放射線量の放射線
が照射されたとき、例えば光電変換素子bの画像信号が
飽和値1000直前の990となる量(明時の1.1
倍)の放射線が照射されたとき、光電変換素子bの補正
後の値は補正後の最大値である1000近傍の990
(明時の補正後の値の1.1倍)となる。また光電変換
素子aの画像信号は880(明時の1.1倍)となり、
補正後の値は990(明時の補正後の値の1.1倍)と
なり、補正後の両画像信号の値にバラツキを生じない。
【0085】したがって、補正手段41における上述し
た補正方法によってゲイン補正を行うようにすれば、光
電変換素子24の入出力特性にバラツキがあっても、補
正済画素信号S3にバラツキが生じることがなく、品質
のよい画像を提供することができるようになる。
【0086】上記において「各画素信号S1のダイナミ
ックレンジが十分ある限り」としたのは、最大値検出画
素の検出信号S1が飽和する以前に他の画素の画素信号
S1が飽和するようなときには、他の画素の補正後の画
素信号S3が補正後の最大値以下の値で飽和してしま
い、上記のような補正を行っても、補正済画素信号S3
にバラツキが生じてしまうからである。なお、このよう
な場合には、上述した画像信号補正装置10または30
による補正方法を適用することにより解決することがで
きるのは言うまでもない。
【0087】なお、上記説明では、何れも、検出器1に
X線5を照射していない場合、すなわち暗時における光
電変換素子24の入出力特性のバラツキを補正するため
にオフセットの補正を行うようにしているが、本発明は
このオフセット補正を必ずしも必要とするものではな
く、ゲインの補正を行うのみで本発明の目的を達成し得
るものである。ただし、上述したようにオフセット補正
を行うようにすれば、全ての画素について、補正後の信
号値が0から最大値まで適正に補正されるようになるの
で好ましい。
【0088】また上述した説明は、何れも、放射線固体
検出器に何も照射しないときの暗時の画像信号、および
検出器に最大放射線量の放射線或いは飽和レベル以下の
放射線量の放射線を照射した場合の画像信号に基づい
て、オフセット補正値およびゲイン補正値を求めて、補
正テーブルに記憶せしめるようにしたものであるが、検
出器のオフセット補正値およびゲイン補正値を画像信号
補正装置上ではなく、本装置とは別個に求め、この別個
に求められた各補正値を予め補正テーブルに記憶してお
き、これに基づいて検出器から出力される画像信号の補
正を行うようにしてもよい。
【0089】さらにまた、上述した実施の形態における
X線源を除く部分、より詳細には本発明による補正手段
の部分を固体検出器と一体にして、好ましくはさらに対
数変換手段13、A/D変換器14およびフレームメモ
リ15を一体にして、補正機能を備えた固体検出器とす
ることもできる。
【0090】なお、これまでに説明した補正は欠陥画素
を除いた正常画素について飽和または最大値を求めて行
なうものである。欠陥画素判定方法としては、本願出願
人が特願平10-370895号 において提案しているように、
暗状態と明状態で検出した各々の画像に対して、ヒスト
グラムを取得し、正常画素の代表値を推測しその度数か
ら最初に所定の度数以下となる検出信号値、または代表
値に対して所定の係数を乗算または加減算した検出信号
値を欠陥判定値とし、該欠陥判定値を外れる検出信号を
出力する検出素子による画素を欠陥画素として判定する
方法を用いるとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による画像信号補正
装置を放射線固体検出器と共に示した図
【図2】本発明による画像信号補正装置を用いた画像信
号読出システムを表す図
【図3】本発明の第2の実施の形態による画像信号補正
装置を放射線固体検出器と共に示した図
【図4】本発明の第3の実施の形態による画像信号補正
装置を放射線固体検出器と共に示した図
【図5】暗時と明時とにおいて、検出器から各画像信号
を読み出したときの画像信号のヒストグラムを示す図
【符号の説明】
1 放射線固体検出器 2 2次元画像読取部 3 シンチレータ 4 X線源(照射手段) 5 X線 6 被写体 8 再生手段 10,30,40 画像信号補正装置 11 オフセット調整手段 12 AGCアンプ 13 対数変換手段 14 A/D変換器 15 フレームメモリ 16 補正テーブル 17,19,41 補正手段 18 調整手段 24 検出素子としての光電変換素子 42 最大検出値取得手段 43 調整手段 S1〜S4,D1,D2 画素信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光または放射線を検出して各画素の
    信号値を表す各画素信号を得る固体検出器の前記各画素
    信号を補正する画素信号補正方法において、 前記各画素信号の何れかが飽和レベルとなる光または放
    射線が前記固体検出器に照射されたとき、前記各画素信
    号の全てが、信号値として取り得る最大値となるように
    前記補正を行うことを特徴とする画素信号補正方法。
  2. 【請求項2】 可視光または放射線を検出して各画素の
    信号値を表す各画素信号を得る固体検出器の前記各画素
    信号を補正する画素信号補正方法において、前記各画素
    信号の何れもが飽和レベル以下となる光または放射線が
    前記固体検出器に照射されたときの、前記各画素信号の
    内の最も大きい信号の値を求め、 前記各画素信号各々について、信号値が前記最も大きい
    信号の値以上となるように前記補正を行うことを特徴と
    する画素信号補正方法。
  3. 【請求項3】 可視光または放射線を検出して各画素の
    信号値を表す各画素信号を得る固体検出器の前記各画素
    信号を補正する画素信号補正装置において、 前記各画素信号の何れかが飽和レベルとなる光または放
    射線が前記固体検出器に照射されたときにおける各画素
    信号の全てが、信号値として取り得る最大値となるよう
    に前記補正を行う補正手段を備えたことを特徴とする画
    素信号補正装置。
  4. 【請求項4】 可視光または放射線を検出して各画素の
    信号値を表す各画素信号を得る固体検出器の前記各画素
    信号を補正する画素信号補正装置において、 前記各画素信号の何れもが飽和レベル以下となる光また
    は放射線が前記固体検出器に照射されたときにおける、
    前記各画素信号の内の最も大きい信号の値を求め、各画
    素信号各々について、信号値が前記最も大きい信号の値
    以上となるように前記補正を行う補正手段を備えたこと
    を特徴とする画素信号補正装置。
  5. 【請求項5】 前記固体検出器が、第1電極層、記録光
    の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電
    層、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する読
    取用光導電層、多数の線状電極から成るストライプ電極
    を備えた第2電極層を有して成るものであることを特徴
    とする請求項3または4記載の画素信号補正装置。
  6. 【請求項6】 前記固体検出器が、多数の線状電極から
    成る第1のストライプ電極を備えた第1電極層、記録光
    の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導電
    層、該記録用光導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電
    部、該蓄電部に略一様の電荷を蓄積せしめるための前露
    光光の照射を受けることにより導電性を呈する前露光用
    光導電層、および前記第1のストライプ電極の線状電極
    に対して交差するように形成された多数の線状電極から
    成る第2のストライプ電極を備えた第2電極層を、この
    順に有して成るものであることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の画素信号補正装置。
  7. 【請求項7】 前記固体検出器が、多数の線状電極から
    成る第1のストライプ電極が形成された第1の電極層、
    前露光光の照射を受けることにより導電性を呈すると共
    に記録光の照射を受けることにより導電性を呈する記録
    用光導電層、該記録用光導電層で発生した電荷を蓄積す
    る蓄電部、誘電体層、および前記第1のストライプ電極
    の線状電極に対して交差するように形成された多数の線
    状電極から成る第2のストライプ電極を備えた第2の電
    極層を、この順に有して成るものであることを特徴とす
    る請求項3または4記載の画素信号補正装置。
  8. 【請求項8】 前記固体検出器が、多数の線状電極から
    成る第1ストライプ電極を備えた第1電極層、記録光の
    照射を受けることにより導電性を呈する光導電層、該光
    導電層で発生した電荷を蓄積する蓄電部、整流層、およ
    び前記第1ストライプ電極の線状電極に対して交差する
    ように形成された多数の線状電極から成る第2ストライ
    プ電極を備えた第2電極層を、この順に有して成るもの
    であることを特徴とする請求項3または4記載の画素信
    号補正装置。
  9. 【請求項9】 可視光または放射線を検出して各画素の
    信号値を表す各画素信号を得る固体検出器において、 前記各画素信号の何れかが飽和レベルとなる光または放
    射線が照射されたときにおける各画素信号の信号値の全
    てが、信号値として取り得る最大値となるように、前記
    各画素信号を補正する補正手段を備えたことを特徴とす
    る固体検出器。
  10. 【請求項10】 可視光または放射線を検出して各画素
    の信号値を表す各画素信号を得る固体検出器において、 前記各画素信号の何れもが飽和レベル以下となる光また
    は放射線が照射されたときにおける前記各画素信号の内
    の最も大きい信号の値を求め、前記各画素信号各々につ
    いて、信号値が前記最も大きい信号の値以上となるよう
    に、前記各画素信号を補正する補正手段を備えたことを
    特徴とする固体検出器。
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