JP2000244578A - アプリケーション・インタフェース制御方法 - Google Patents

アプリケーション・インタフェース制御方法

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JP2000244578A
JP2000244578A JP11040387A JP4038799A JP2000244578A JP 2000244578 A JP2000244578 A JP 2000244578A JP 11040387 A JP11040387 A JP 11040387A JP 4038799 A JP4038799 A JP 4038799A JP 2000244578 A JP2000244578 A JP 2000244578A
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Japan
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application
switching system
application program
network
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JP11040387A
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Keizo Kusaba
圭三 草場
Daisuke Fujitani
大介 藤谷
Kazuhiko Haru
一彦 春
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換システムの新しい各種制御装置の制御手
順が規定されるとしても、従来と同様のアプリケーショ
ン・プログラムを用いて動作する。 【解決手段】 アプリケーション・プログラム400
は、アプリケーション・インタフェースで規定されてい
る従来のAAT装置に対する各種制御インタフェースを
利用するが、本交換システムでは、AAT装置ではな
く、RBT装置410と音声アナウンス装置414によ
りAAT装置と等価な機能を提供する。アプリケーショ
ン・インタフェーサ401は、AAT装置に対するアプ
リケーション・インタフェースをプラットフォーム・イ
ンタフェースに変換し、プラットフォーム402経由で
ドライバ403に指示することにより、AAT装置と等
価な機能を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
・インタフェース制御方法に係る。本発明は、特に、様
々な媒体を介して様々な速度で通信される複数種の信号
(音声/画像/データ)を扱うのに好適なマルチメディ
ア向けの交換システム(ハード構成/オペレーティング
システムの構成)において、その交換システムの制御装
置内に任意にロードされるアプリケーション・プログラ
ムに対し、本交換システムの各種サービスを実現するた
めに必要なアプリケーション・インタフェースの制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日のディジタル通信網では、文献Aで
示される(文献名は注釈を参照。以下同様。)可変長の
パケットに信号をのせて通信するパケット通信網、文献
Bで示される同期化されたフレーム内に時分割されたタ
イムスロットに信号をのせて通信する時分割通信網(以
下、STM(Synchronous Transfer Mode)通信網と称
する)、文献Cで示されるセルと呼ばれる固定長のパケ
ットに信号をのせて通信する非同期転送モード通信網
(以下、ATM(Asynchronous Transfer Mode)通信網
と称する)、さらには、文献Dで示されるIP(Intern
et Protocol)パケットと呼ばれる可変長パケットに信
号をのせてインタネットプロトコル(IP)という手順
に従いIPパケットの通信を行うIP通信網(インター
ネット)のような、様々な通信網により音声・画像・デ
ータの各信号が通信されている。
【0003】また、信号を伝送する媒体も、従来のメタ
リック線や光ファイバというような有線の媒体に加え、
文献Eに示される移動体通信網のように、無線を信号伝
送の媒体とするものが急速に増加している。この移動体
通信網も文献Fに示されたようなSTM通信網と同様
に、タイムスロットに信号をのせて通信するPDC(Pe
rsonal Digital Cellular)・PHS(Personal Handyp
hone System)の通信網と、文献Gに示されたような信
号毎に異なる符号を用いて変調して通信を行うCDMA
(Code Division Multiple Access)通信網が発展して
きている。この様な交換システムにおいては、文献Hに
示されたようなシステムの制御装置を制御するカーネル
やドライバやシステム及び装置管理プログラムのような
オペレーションシステム、あるいはプラットフォームソ
フトウェアのようにシステム固有の制御方法を用いるプ
ログラムを用意し、交換システムのサービスの実現及び
制御に使用するアプリケーション・プログラムに対して
は、このシステム制御に必要なアプリケーション・イン
タフェースを用意し、アプリケーション・プログラムは
このアプリケーション・インタフェースを起動すること
によりサービス制御を実現していた。
【0004】(注釈) 文献A:データ交換の基礎知識(社団法人 電気通信協
会 S53刊行)138ページ 文献B:やさしいディジタル交換(社団法人 電気通信
協会 S58 刊行)34ページ 文献C:B-ISDN絵とき読本((株)オーム社 H5 刊行)9
ページ 文献D:マスタリングTCP/IP((株)オーム社 H6 刊行)
60ページ 文献E:移動通信方式((株)科学新聞社 S46 刊行)7ペ
ージ 文献F:移動通信ハンドブック((株)オーム社 H7 刊
行)301ページ 文献G:やさしいディジタル移動通信(社団法人 電気
通信協会 H5 刊行)32ページ 文献H:CTRON概説-入門・共通規定編-(社団法人 トロ
ン協会 S63 刊行)28ページ
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような現実の
各通信網や通信システムは、各々独立に開発・導入され
てきたものであり、信号の形式(速度・フォーマット)
や通信手順(信号方式、プロトコル等)にそれぞれ違い
が存在している。また、通信網の特性も異なるので、提
供する通信サービスやそのサービスを提供するための制
御機構(例えば、オペレーションシステムの構成、ハー
ド/ソフトインタフェースの構成、さらには通信アプリ
ケーションソフトの機能や構成)にも違いが存在してい
る。
【0006】一方、通信網を利用して情報の送受信を行
う通信網ユーザや、通信網を提供するプロバイダから
は、上述した各通信網の違いがなくなり(あるいは、吸
収され)、通信網の構成や手順を意識することなく、使
いたいときに、使いたい装置(又は端末)で、情報を最
適に通信できる通信サービスを使用して相手と通信でき
ることが、通信設備の使い勝手の向上や通信コストの低
減となり、社会の発展に貢献につながるとして、強く望
まれている。
【0007】このため、上述の複数種の通信信号(音声
/画像/データ)や通信網(STM/ATMあるいは有
線/無線)を統合して扱えるような統合通信網の検討も
行われているが、一部のメディアを統合して処理するだ
けにとどまっており、まだ完成したものとは言えない。
真に、上述したような様々な通信網を統合した通信網
や、各通信網の違いを吸収して簡単な制御で相互接続し
て通信を可能とするような網間のインターワーキングを
行うことが可能な通信網・通信装置(主に交換システ
ム)及びこれらの制御方法の提供が求められる。
【0008】また、各通信網で開発されたアプリケーシ
ョンソフトに着目してみれば、既存の通信網は、多大な
工数をかけて開発した通信網(開発者)独自の貴重な財
産であり、ハード構成や基本ソフトの構成が変わって
も、これをそのまま用いたいという希望もある。すなわ
ち、複数の通信網のインタワーキングを行うような場合
であっても、既存アプリケーションソフトはそのまま使
えるようにしたいという要求もある。
【0009】また、従来の技術で述べたように、アプリ
ケーション・プログラムがアプリケーション・インタフ
ェースを利用することにより交換システムのサービスを
制御することになるが、その際にシステムを構成する装
置は、対向するネットワークとのサービス制御方法によ
り装置に対する制御方法も変わってしまう。例えば、S
TM系ネットワークと対向するときのサービス制御方法
とATM系ネットワークと対向するときのサービス制御
方法とは、異なるものとなる。さらに、システムが新た
なネットワークとインタラクトすることにより、又は、
新たな装置を導入することにより、装置の制御方法が変
わることも考えられる。
【0010】一方、アプリケーション・プログラムにお
いては、新しい制御方法に追従するためにこれに対応し
て行われるアプリケーション・インタフェースの変更に
則した変更を行う必要があり、特に提供するサービスの
変更はなくてもプログラムの変更を余儀なくされる場合
がある。例えば、従来交換機で行っていた対向交換機と
の間の回線選択トランスレータ試験で用いていたAAT
(Automatic Answer Trunk、自動応答トランク)は、従
来の交換機では実際にAATという試験に必要な各種音
源、リングバックトーン、音声アナウンス等の機能を装
備したハードウェアを用意していたが、これらの機能は
単体で実現する装置があれば必要はなく、例えばリング
バックトーンを送出する音源装置の制御や音声アナウン
ス装置の制御の組み合わせでAATと等価な機能が実現
されるので、アプリケーション・プログラムよりこれら
装置への制御を行うように変更すればいい。しかしなが
ら、従来においては、このためだけに既存のアプリケー
ション・プログラムの変更を余儀無くされており、ソフ
トウェア資産活用が行えない。
【0011】本発明の目的は、上述したような既存の通
信網の統合あるいは相互接続を実現することにある。ま
た、本発明は、既存の通信網の統合あるいは相互接続を
実現するための通信網を構成するに好適な交換システム
やその制御方法を、簡単な構成や手順で提供することを
目的とする。
【0012】本発明は、例えば、既存の通信網はそのま
ま存在させた状態で、その通信網が元々備えた通信能力
や提供サービスを最大限活用するように各既存の通信網
を接続し、相互接続や通信サービス提供を実施するよう
に、必要な信号変換や交換あるいは制御処理を行い、各
既存の通信網の端末からは希望したときに、希望した宛
先に、希望した媒体で情報を提供するための交換システ
ムやその制御方法を簡単な構成や手順で提供することを
目的とする。
【0013】また、本発明は、本交換システムのような
最新鋭のハード技術により構成される交換システムの新
しい各種制御装置の制御手順が規定されるとしても、従
来のアプリケーション・プログラムの資産活用という観
点から、従来のアプリケーション・プログラムにおいて
従来の制御装置を制御する手順を変更することなく、従
来通りのアプリケーション・インタフェースで動作し、
アプリケーション開発のためのコストを低減できるだけ
でなく、資産として培ってきたソフトウェア品質がその
まま継承されることになり、早期に市場導入を図るよう
にすることを目的とする。
【0014】また、本発明は、交換システムがSTM通
信網やATM通信網やインターネット網といった異種網
とのインターワークを行う通信サービスを実現する上
で、その対向する網特有の制御方法を意識する必要がな
く、単一のインタフェース装置としての制御方法のみを
意識するだけで良いアプリケーション・インタフェース
を提供することを目的とする。そして、本発明は、アプ
リケーション開発における、デバッグコストの割合を大
きく占めるであろう対向網とのインターワーク試験にお
いて、その試験工数を飛躍的に軽減し、早期に低コスト
でサービス開始ができるといった優位性を保持すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述のような課題を解決
するために、本発明による交換システムは、各網間を接
続して信号を交換するスイッチとして固定長のパケット
(セル)を非同期で交換するATMスイッチを備え、こ
のATMスイッチに各通信網との接続を行い通信網から
の信号をセルに変換/逆変換する他、各通信網からの制
御信号や制御手順を交換システム内部用の信号と手順に
変換/逆変換する各種通信網インタフェース(アプリケ
ーション・インタフェーサ)を備えた。また、交換シス
テムの制御を行う制御部は、制御内容に応じて機能分散
された複数のプロセッサをATMスイッチに接続する構
成で、各通信網インタフェースと制御信号を通信して網
間接続に必要な交換制御等を行う構成とした。また、複
数のプロセッサ間同士は、ATMスイッチとは異なる制
御信号専用のスイッチを介して相互接続することで機能
分散された信号制御処理を高速に行い、かつ、網間で通
信する信号を交換するATMスイッチの負荷を増やさな
い構成とした。
【0016】また、制御部では、各種通信網が提供する
通信サービスを継続して処理する、あるいは別の通信網
に好適な通信サービスに変換して提供できるよう、既存
の網の通信サービスを提供するアプリケーションソフト
を導入した際に、ソフトの構成や機能の差分を吸収する
アプリケーションソフトと交換システム本体のオペレー
ションシステムのインタフェース変換手段を備えた。こ
の構成により、アプリケーションソフトが追加変更され
ても、これを吸収して動作させ様々な通信サービスの変
換・提供ができる構成とした。
【0017】具体的には、本発明においては、例えば、
上述のように交換システムを構成する装置が対向するネ
ットワークシステムとの制御方法の違いや新たに導入さ
れた装置によりその制御方法が異なる場合において、ア
プリケーション・プログラムに対してはこの制御方法の
違いを意識させないようにした。そして、本発明では、
アプリケーション・インタフェースの中でアプリケーシ
ョン・プログラムへ提供する制御方法は同じままにして
おき、制御対象となる交換システムが実際に有する装置
固有の制御方法に変換して制御を行うことにより、この
結果アプリケーション・プログラムにしてみると何ら違
いが無いように交換システムを利用可能とする構成とし
た。
【0018】本発明の解決手段によると、交換システム
が具備しない装置又はプロトコルに対するアプリケーシ
ョン・プログラムの各命令を受けるステップと、エージ
ェント・オブジェクトを確保し、アプリケーション・プ
ログラムの各命令に対応するオブジェクト識別子をその
エージェント・オブジェクトに割り当てるステップと、
エージェント・オブジェクトのオブジェクト識別子に対
応する予め定められたシナリオ・オブジェクトを参照
し、アプリケーション・プログラムの各命令に対応し
た、交換システムが実際に具備する装置又はプロトコル
の処理についてのシナリオを得るステップと、得られた
処理についてのシナリオに従い、交換システムが具備す
る装置又はプロトコルによる実際の処理を実行するステ
ップとを備え、交換システムが具備する各装置又はプロ
トコルを制御するオペレーションシステムと、交換シス
テムを利用するアプリケーション・プログラムとの間
で、交換システムが具備する各装置又はプロトコルの制
御手順をアプリケーション・プログラムが意識せずに各
装置又はプロトコルを制御するようにしたアプリケーシ
ョン・インタフェース制御方法を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関する交換システ
ム、この交換システムを用いた通信網の構成、交換制御
及び通信網制御の実施形態について、図面を用いて説明
する。
【0020】従来の統合型交換システムでは、相互接続
される通信網や取り扱える信号種類に制約が生じてい
た。これに対して、本発明の交換システムでは、本シス
テムを制御するソフトウェアのアプリケーションとオペ
レーションシステムとの間にインタフェース変換手段を
備え、異種の通信網の制御手段の違いを吸収することに
より、複数種類の異なる通信網同士の相互接続を可能と
した。本発明の交換システムやこれを用いた通信網なら
びに制御方法は、ATMセルを使用する通信網とIPパ
ケットを使用する通信網との接続、及び、有線通信網と
無線通信網との相互接続等のように、あらゆる種別の通
信網との相互接続においても適用できるものである。
【0021】図1は、本発明の交換システムが適用され
る通信網全体の構成を示す網構成図である。通信網全体
は、交換システム1−1、1−2、1−3を備えた通信
網100に、ATM通信網101、STM通信網10
2、IP通信網103、移動体通信網104等の各種通
信網及びネットワークが接続されたものである。また、
各通信網には、端末106−1、106−2、106−
3等が接続される。移動体通信網104は、基地局BS
及び移動体CSを有する。その他に、無線局又は無線ロ
ーカルネットワーク105が、適宜の網に接続されても
よい。ATM通信網101は、ATMセルで情報を送受
信するものであり、ITU(International Telecommun
ication Union、国際電気通信連合)のITU−T勧告
Q.2931等で規約される。STM通信網102は、
時分割多重されたタイムスロットで情報を送受信するも
のであり、例えば、D70ディジタル交換網やINS6
4通信網である。IP通信網103は、IPパケットで
情報を送受信するものであり、例えばインターネットと
呼ばれるものである。また、移動体通信網104は、例
えば、PDC/PHS、CDMA等と呼ばれる通信網で
ある。そして、本発明の交換システム1−1、1−2及
び1−3は、各種通信網からのユーザ間で通信される情
報等を含む各種信号の変換を行ったり、接続要求・応
答、切断要求・応答等の制御信号の解析・変換を行うこ
とで、異なる通信網同士の接続を実現することができる
ものである。
【0022】図2に、本発明を適用する交換システムの
概略構成図を示す。交換システム1は、スイッチ(S
W)10、ATMインタフェース(ATMIF)20、
STMインタフェース(STMIF)30、IPインタ
フェース(IPIF)40、信号装置(SIG装置)5
0、処理装置(CP)60、管理保守装置(OAM装
置)70、応答装置80を備える。また、ATM通信網
101は、CDMA等の移動体通信網104を含むこと
もできる。STM通信網102は、PDC・PHS等の
移動体通信網104を含むこともできる。ここでは、ま
た、IP通信網103としては、インターネット等が用
いられる。
【0023】異種網とのインタフェースは、まず、AT
MIF装置20は、ATM通信網101やCDMA等の
移動体通信網104との間について、インタラクション
を行う。STMIF装置30は、STM通信網102や
PDC/PHS等の移動体通信網104との間につい
て、インタラクションを行う。また、IPIF装置40
は、IP通信網103との間について、インタラクショ
ンを行う。
【0024】また、交換システム1内においてこれら異
種網との交換接続は、各インタフェース装置間をSW1
0を介して接続することで実現する。SW10は、例え
ばATMスイッチを用いることができる。また、それぞ
れの網との信号処理は、SIG装置50にて実施する。
そして、それぞれの網に対し必要時に送受信する可聴音
は、TKY装置、PBS/R装置等の応答装置80で、
その制御を行う。また、各インタフェース装置及びその
インタフェースを介在した対向網との試験、各種保守機
能は、OAM装置70にて実現する。
【0025】このような交換システムにおける上述の各
装置は、CP60により統括して制御される。各装置固
有の制御ファームウェアは、各装置にダウンロードされ
て実行されることができるが、交換システム全体を制御
する目的から各装置をシステムとして統括制御するドラ
イバ及びカーネル及び装置管理プログラムと言ったプラ
ットフォームプログラムは、CP60にロードされて実
行されることができる。また、本システムのアプリケー
ション・プログラムも、このCP60にロードされて実
行されることができる。
【0026】つぎに、本発明の中核をなすアプリケーシ
ョン・インタフェース部分の実施の形態について説明す
る。そこで、本発明のアプリケーション・インタフェー
ス方式を説明する前に、従来のアプリケーション・イン
タフェースを説明する。図3に、従来のアプリケーショ
ン・インタフェースを説明するためのプログラム階層図
を示す。
【0027】従来のシステムにおけるハードウェアとソ
フトウェアの階層構成としては、まず、交換システムを
構成する各装置(ハードウェア)200がある。この各
装置(ハードウェア)200をソフトウェアが制御する
ためのハード・ソフトインタフェース204が設けら
れ、このインタフェースを経由して各装置(ハードウェ
ア)200を制御するカーネル・ドライバソフトウェア
(カーネル・ドライバプログラム)201が配置され
る。さらに、制御対象装置を効率よく管理するためのシ
ステム・装置管理ソフトウェア(システム・装置管理プ
ログラム)202が配置され、これらソフトウェア(プ
ログラム)をアプリケーション・プログラム203で利
用可能とするため、プラットホーム・インタフェース2
06が提供される。
【0028】ここで、アプリケーション・プログラム2
03は、このプラットフォーム・インタフェース206
を利用することになり、その結果、アプリケーション・
インタフェース205は、プラットホーム・インタフェ
ース206と同位置となる。したがって、交換システム
を構成する各装置の制御手順が、アプリケーション・イ
ンタフェース205に色濃く反映されることとなる。
【0029】つぎに、図4に、本発明で適用するアプリ
ケーション・インタフェース方式のプログラム階層図を
示す。ここでは、まず、交換システムを構成する各装置
(ハードウェア)300がある。この各装置(ハードウ
ェア)300をソフトウェアが制御するためのハード・
ソフトインタフェース304が設けられ、このインタフ
ェースを経由して各装置(ハードウェア)300を制御
するカーネル・ドライバソフトウェア(カーネル・ドラ
イバプログラム)301が配置される。さらに、制御対
象装置を効率よく管理するためのシステム・装置管理ソ
フトウェア(システム・装置管理プログラム)302が
配置され、これらソフトウェア(プログラム)をアプリ
ケーション・プログラム303で利用可能とするための
プラットホーム・インタフェース306及びアプリケー
ション・インタフェース307が提供される。
【0030】この構成では、プラットホーム・インタフ
ェース306とアプリケーション・インタフェース30
7の間に、アプリケーション・インタフェーサ305を
さらに設置し、アプリケーション・プログラム303に
は直接プラットホーム・インタフェース306を見せな
い構成となっている。このため、装置制御方法の変更等
でプラットホーム・インタフェース306に変更が生じ
たときなどにおいては、このアプリケーション・インタ
フェーサ305でインタフェースの整合取りを行う。こ
れにより、アプリケーション・インタフェース307
は、変更を行う必要が無く、保存性を保つことが可能と
なり、アプリケーション・プログラム303をそのまま
継続して使用することができる。
【0031】つぎに、本交換システムにおけるアプリケ
ーション・インタフェーサの実現方法の具体例を、以下
に説明する。ここでは、回線選択トランスレータ試験を
実施する上でアプリケーション・プログラムが手順とし
て利用するAAT(Automatic Answer Trunk、自動応答
トランク)制御を例にとって説明する。
【0032】図5に、アプリケーション・インタフェー
サ方式によるAAT制御の説明図を示す。この図は、本
交換システムにおける対向交換システムとの間で実施す
る回線選択トランスレータ試験等において、アプリケー
ション・プログラム400が、従来の交換システムで行
われているAAT装置に対する制御手順に基づく試験を
実施する場合を示したものである。
【0033】アプリケーション・プログラム400は、
アプリケーション・インタフェースで規定されている従
来のAATに対する各種制御インタフェース(図中符号
404,405,406,411,415,416参
照)を利用するが、本交換システムでは、AAT装置な
るハードウェアは搭載せず、AAT装置と等価な機能を
提供する。すなわち、一例として、回線選択トランスレ
ータ試験を実現するためにAAT装置で実現しているR
BT(リングバックトーン)送信機能と音声アナウンス
送出機能は、AAT装置ではなく、本交換システムに具
備されている音源装置のRBT装置410と音声アナウ
ンス装置414を組み合わせて使用することにより、A
AT装置と等価な機能を提供する。
【0034】また、AAT装置に対する各種制御インタ
フェースとしては、例えば、AAT捕捉404、パス接
続405、試験開始指示406、結果返送要求411、
パス解放415及びATT解放416等がある。一方、
実際の装置の制御は、アプリケーション・プログラム4
00より指定される入りチャネル408とRBT装置4
10との間をSW409を介してパス接続する命令(入
りチャネル−RBTパス予約/接続)407と、そのパ
スを解放する命令(入りチャネル−RBTパス解放)4
12と、さらに、入りチャネル408と音声アナウンス
装置414をSW409を介してパス接続する命令(入
りチャネル−音声アナウンスパス接続)413と、その
パスを解放する命令(入りチャネル−音声アナウンスパ
ス解放)417等がある。そして、これら各命令をソフ
トウェアのプラットフォーム402経由でドライバ40
3に指示することにより、AAT装置と等価な機能が発
揮される。
【0035】ここで、図6に、論理モデルと実際のハー
ドモデルの比較説明図を示す。図5に示されたように、
アプリケーション400が利用する各種装置制御のため
のアプリケーション・インタフェース(図5中符号40
4、405、406、411、415、416参照)と
プラットフォーム402に指示する命令(図5中符号4
07、412、413、417参照)の対応づけが必要
になるが、これを行うのが、アプリケーション・インタ
フェーサ401である。この実施の形態では、図6
(A)に示されるように、アプリケーション400から
は、交換システムがAATを実装しているようにみえる
AAT論理モデル15を提供している。しかしながら、
図6(B)に示されるように、実際の交換システムのハ
ードモデルは、AAT装置のハードは実装していないハ
ードモデル16となっている。
【0036】つぎに、このアプリケーション・インタフ
ェーサが実際に行うアプリケーション・インタフェース
とプラットホーム・インタフェース(プラットフォーム
への指示命令)との対応付けの実現方法を、上述のAA
T制御を例に説明する。
【0037】図7乃至図9に、アプリケーション・イン
タフェーサのアプリケーション/プラットフォーム間イ
ンタフェース整合機構の説明図(1/3)〜(3/3)
を示す。この実施の形態の特徴として、まず、アプリケ
ーション・インタフェースとプラットホーム・インタフ
ェースとが機能的に異なる規定が行われていても、その
機能的な動作手順の対応づけを制御の対象となる装置毎
にシナリオ形式で記述し、アプリケーション・インタフ
ェースとシナリオとの間にエージェントオブジェクトを
生成し、これが仲介者的な役目を果たすことである。そ
して、アプリケーション・インタフェーサ509は、ア
プリケーション・インタフェースで記述された命令語を
逐次解釈し、適正なプラットホーム・インタフェースの
命令語に翻訳し、適正なタイミングでこれを実行する。
【0038】まず、アプリケーション・プログラム50
0は、アプリケーション・インタフェースの中の一つで
あるAAT捕捉インタフェース501を起動する。AA
T捕捉インタフェース501が起動されると、内部処理
においてアプリケーション・インタフェーサ509に制
御が移り、まず、エージェント・オブジェクトの生成を
行う(502)。これにより、エージェント・オブジェ
クト510が生成され、オブジェクト識別子が決定され
る。なお、この実際の処理は、例えば、所定のメモリの
アロケートにより行うことができる。
【0039】つぎに、この生成したエージェントオブジ
ェクト510の初期化を行う。この例の場合、エージェ
ントオブジェクト510は、AAT制御というパラメー
タで初期化される(503)。これによりエージェント
・オブジェクト510は、AAT制御エージェント・オ
ブジェクト511として初期化が行われ、AAT制御に
必要なシナリオであるAAT制御シナリオ・オブジェク
ト512を生成し、そのオブジェクト識別子を、例えば
自オブジェクト511内のデータ(ポインタ)として記
憶する。オブジェクト識別子としては、ポインタの他適
宜のデータを用いることができる。
【0040】ここで、AAT制御シナリオ・オブジェク
トの構成を説明する。図10に、アプリケーション・イ
ンタフェーサのシナリオ・オブジェクトの説明図の一例
を示す。この図は、シナリオの構成図を、AAT制御シ
ナリオを例に説明したもので、シナリオ600は、4種
類のフィールド要素を備えた配列体で構成される。この
シナリオでは、アプリケーション・インタフェースの起
動順序とプラットホーム・インタフェースの起動順序と
が異なることを考慮して、以下のような各フィールドを
備える。すなわち、起動されるアプリケーション・イン
タフェース名を起動順に列挙するフィールド(602)
と、そのインタフェースが起動されたことを記憶する実
行フラグ(601)と、この一連のアプリケーション・
インタフェースが起動されることにより起動すべきプラ
ットホーム・インタフェースが確定した時点でそのイン
タフェース名を記述するフィールド(604)と、起動
すべきインタフェースがあることを表示する有無表示
(603)を有する。実行フラグ(601)には、該当
するインタフェースを起動したら、例えばフラグ”1”
を立てる。また、有無表示(603)には、例えば、起
動すべきインタフェースがある場合”1”を記憶し、無
い場合”0”を記憶する。
【0041】ここで、再び図7に戻って説明する。上述
のAAT制御の場合のように、通常、AATのような有
限リソース等のリソースハント時は、アプリケーション
・インタフェースの返送情報として捕捉結果等を返す必
要がある。この場合、AATは、実際にはRBTと音声
アナウンス装置で機能を実現することから、これらノン
ブロックリソースでは、一律無条件に返送結果は”O
K”を返送することになる。また、アプリケーション・
インタフェース(AAT捕捉インタフェース)の返送パ
ラメータとして、捕捉を成功したAAT番号を返送する
必要がある。この場合は、AAT制御エージェントオブ
ジェクトのオブジェクト識別子によりAAT番号を返送
することができる(504)。
【0042】つぎに、アプリケーション・プログラム5
00は、パス接続インタフェース505を起動する。こ
のインタフェースは、交換システムの入り回線チャネル
とAATをスイッチを経由してパス接続するためのもの
で、入力情報としては、入り回線チャネル番号とAAT
捕捉インタフェース501で捕捉したAAT番号であ
る。
【0043】アプリケーション・インタフェーサ509
の内部において、この入力情報のAAT番号よりオブジ
ェクト識別子を特定し、AAT制御エージェント・オブ
ジェクトを特定する(506)。つぎに、このAAT制
御エージェント・オブジェクト513に対しパス接続イ
ベントを送信すると、AAT制御エージェント・オブジ
ェクト513は、記憶していたAAT制御シナリオ・オ
ブジェクト514を参照する。ここで、アプリケーショ
ン・インタフェースのパス接続に対応するプラットホー
ム・インタフェースの入りチャネル−RBTパス予約を
検索し、パス接続の実行フラグを”1”とする。また、
AAT制御エージェント・オブジェクト513は、今回
プラットホーム・インタフェースとして片方向パス予約
実行インタフェースを起動する必要があることを識別
し、プラットホーム・インタフェースである片方向パス
予約実行インタフェース518を起動する。この起動結
果は、片方向パス予約実行インタフェース518→AA
T制御エージェント・オブジェクト513→ステップ5
06と順次返送される。返送結果は、パス予約に成功す
ればAAT制御エージェント・オブジェクト513にお
いて入りチャネル−RBT間パス情報(予約情報)を記
憶しておき、また、アプリケーション・プログラム50
0に”OK”が返送される。一方、パスが全話中の時
は、”NG”(話中)が返送される。
【0044】なお、上述のAAT制御の例では、アプリ
ケーション・インタフェースであるAAT捕捉とパス接
続の2つが起動された時点で、プラットホーム・インタ
フェースである、入りチャネル−RBTパス予約インタ
フェースを起動するようにしていた。本発明は、これに
限らず、適宜のアプリケーション・インタフェースが起
動された時点で、プラットフォーム・インタフェースを
起動することができる。
【0045】つぎに、図8に示される説明図に移る。ア
プリケーション・プログラム500は、アプリケーショ
ン・インタフェースの試験開始指示507を起動する。
この場合も、制御対象となるAAT番号が入力情報とな
っている。これを受けて、アプリケーション・インタフ
ェーサ509は、AAT番号よりAAT制御エージェン
ト・オブジェクトを特定し(508)、AAT制御エー
ジェント・オブジェクト515に対し、試験開始指示イ
ベントを送信する。AAT制御エージェント・オブジェ
クト515は、AAT制御シナリオ・オブジェクト51
6を参照することにより、今回受信した試験開始指示イ
ベントにより、入りチャネル−RBT間のパスを接続す
べきタイミングであることを識別し、AAT制御エージ
ェント・オブジェクト513で記憶しておいた入りチャ
ネル−RBT間パス情報を元にプラットホーム・インタ
フェースである片方向パス接続オーダ実行インタフェー
ス519を起動する。この起動結果は、片方向パス接続
オーダ実行インタフェース519→AAT制御エージェ
ント・オブジェクト515→ステップ508と順次返送
される。返送結果は、パス接続に成功すればアプリケー
ション・プログラム500に”OK”が返送されて指示
確認され、一方、パス接続に失敗すると、”NG”が返
送される。
【0046】つぎに、アプリケーション・プログラム5
00は、アプリケーション・インタフェースの試験結果
返送要求520を起動する。この場合、制御対象となる
AAT番号と、試験結果を音声アナウンスで返送するた
めの音声アナウンス識別子が、入力情報となっている。
これを受けて、アプリケーション・インタフェーサ50
9は、AAT番号よりAAT制御エージェント・オブジ
ェクトを特定し(521)、AAT制御エージェント・
オブジェクト522に対し、試験結果返送要求イベント
を送信する。AAT制御エージェント・オブジェクト5
22は、AAT制御シナリオ・オブジェクト523を参
照することにより、今回受信した試験結果返送要求イベ
ントにより、入りチャネル−RBT間パスを解放し、続
いて入りチャネル−音声アナウンス間パスを接続する必
要があることを識別する。そして、AAT制御エージェ
ント・オブジェクト522は、AAT制御エージェント
・オブジェクト513で記憶しておいた入りチャネル−
RBT間パス情報を元に、プラットホーム・インタフェ
ースである片方向パス解放オーダ実行インタフェース5
24を起動し、続いて片方向パス接続オーダ実行インタ
フェース525を起動する。
【0047】この起動結果は、片方向パス接続オーダ実
行インタフェース525→AAT制御エージェント・オ
ブジェクト522→ステップ521と順次返送される。
返送結果は、パス接続に成功すれば、AAT制御エージ
ェント・オブジェクト522において入りチャネル−音
声アナウンス間パス情報を記憶しておき、”OK”が返
送される。一方、パスが全話中の時は、”NG”(話
中)が返送される。
【0048】つぎに、図9に示される説明図に移る。ア
プリケーション・プログラム500は、アプリケーショ
ン・インタフェースのパス解放526を起動する。この
場合、制御対象となるAAT番号が入力情報となってい
る。アプリケーション・インタフェーサ509は、これ
を受けて、AAT番号よりAAT制御エージェント・オ
ブジェクトを特定し(527)、AAT制御エージェン
ト・オブジェクト528に対し、パス解放イベントを送
信する。AAT制御エージェント・オブジェクト528
は、AAT制御シナリオ・オブジェクト529を参照す
ることにより、今回受信したパス解放イベントにより、
起動すべきプラットフォーム・インタフェースの有無表
示が”0”であるので、今回はプラットホーム・インタ
フェースの起動は不要であることを識別する。
【0049】つぎに、アプリケーション・プログラム5
00は、アプリケーション・インタフェースのAAT解
放530を起動する。この場合、制御対象となるAAT
番号が入力情報となっている。これを受けて、アプリケ
ーション・インタフェーサ509は、AAT番号よりA
AT制御エージェント・オブジェクトを特定し(53
1)、AAT制御エージェントオブジェクト532に対
し、パス解放イベントを送信する。AAT制御エージェ
ント・オブジェクト532は、AAT制御シナリオ・オ
ブジェクト533を参照することにより、今回受信した
AAT解放イベントにより、入りチャネル−音声アナウ
ンス間パスの解放を行う必要があることを識別し、AA
T制御エージェント・オブジェクト522に記憶した入
りチャネル−音声アナウンス間パス情報を元に、プラッ
トホーム・インタフェースの片方向パス解放オーダ実行
インタフェース534を起動する。片方向パス解放オー
ダ実行インタフェース534が起動されると、上述と同
様に、アプリケーション・プログラム500に、”O
K”が返送され、一方、起動が失敗のときは、”NG”
が返送される。
【0050】以上の例は、アプリケーション・インタフ
ェースのうち、AAT制御についてその論理モデルをア
プリケーション・プログラムに提供し、実際の交換シス
テムには存在しないAAT装置の仮想的な制御をアプリ
ケーション・レベルで提供するものであった。そして、
これは、主に、図2におけるTKY、PBS/R装置等
の応答装置80とSW10との間の制御手順についての
ものであったが、AAT制御等の要求元である対向交換
システムについては、従来から行われているSTM通信
網102はもちろんのこと、ATM通信網101、移動
体通信網104又はIP通信網105等からのAAT制
御等の要求がある場合も、アプリケーション・プログラ
ムからのAAT制御等のアプリケーション・インタフェ
ースは、上述の説明と同様に保存される。
【0051】また、アプリケーション・プログラムが要
求するハードウェアは、AAT装置に限らず、適宜のハ
ードウェアについても同様に、本発明を適用することが
できる。さらに、ハードウェア装置に限らず、適宜のプ
ロトコル、制御手順等にも、本発明を適用することがで
きる。
【0052】また、アプリケーション・プログラムが、
ある交換システムを構成する各装置又はプロトコルを制
御するように用意されたアプリケーション・インタフェ
ースを利用する場合において、交換システムを構成する
各装置又はプロトコルが追加若しくは変更され、又は、
これに伴いその装置又はプロトコルの制御方法が追加若
しくは変更された場合でも、本発明を適用することによ
り、アプリケーション・インタフェースは、アプリケー
ション・プログラムを、交換システムの各装置又はプロ
トコルが変更される前と同様に引き続き利用できる。
【0053】また、例えば、図2に示されたOAM装置
70等の装置から実施される各種発信試験等において擬
似発信端末等の装置を制御する場合のように、交換シス
テムが要求元となるアプリケーション・インタフェース
についても、上記説明と同様の考え方で、本発明を適用
することができる。この場合も、発信先がSTM通信網
102であろうが、ATM通信網101、移動体通信網
104、又は、IP通信網105等であろうが、どのよ
うな通信網に対しても本発明を適用することができ、そ
のアプリケーション・インタフェースはアプリケーショ
ン・プログラムに対して保存されることができる。
【0054】さらに、交換システムを経て、ATM通信
網101からSTM通信網102といったように、異種
網間を中継する通信サービスの場合にも、本発明を適用
することができる。その場合、ATMIF装置20やS
TMIF装置30といった各種装置固有の制御方法を、
アプリケーション・インタフェース・レベルでアプリケ
ーション・プログラムに対し、単一の又は既存のインタ
フェース装置の制御方法として提供することが可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明は、本交換システムのような最新
鋭のハード技術により構成される交換システムの新しい
各種制御装置の制御手順が規定されるとしても、従来の
アプリケーション・プログラムの資産活用という観点か
ら従来のアプリケーション・プログラムにおいて従来の
制御装置を制御する手順を変更することなく、従来通り
のアプリケーション・インタフェースで動作できるた
め、アプリケーション開発のためのコストを低減できる
だけでなく、資産として培ってきたソフトウェア品質が
そのまま継承されることになり、早期に市場導入を図る
ことができる。
【0056】また、本交換システムが特徴としているS
TM通信網やATM通信網やインターネット網といった
異種網とのインターワークを行う通信サービスを実現す
る上で、その対向する網特有の制御方法を意識すること
の必要のない単一のインタフェース装置としての制御方
法のみを意識するだけで良いアプリケーション・インタ
フェースが提供でき、アプリケーション開発における、
デバッグコストの割合を大きく占めるであろう対向網と
のインターワーク試験においてその試験工数が飛躍的に
軽減され、早期に低コストでサービス開始ができるとい
った優位性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交換システムが適用される通信網全体
の構成を示す網構成図。
【図2】本発明を適用する交換システムの概略構成図。
【図3】従来のアプリケーション・インタフェースを説
明するためのプログラム階層図。
【図4】本発明で適用するアプリケーション・インタフ
ェース方式のプログラム階層図。
【図5】アプリケーション・インタフェーサ方式による
AAT制御の説明図。
【図6】論理モデルと実際のハードモデルの比較説明
図。
【図7】アプリケーション・インタフェーサのアプリケ
ーション/プラットフォーム間インタフェース整合機構
の説明図(1/3)。
【図8】アプリケーション・インタフェーサのアプリケ
ーション/プラットフォーム間インタフェース整合機構
の説明図(2/3)。
【図9】アプリケーション・インタフェーサのアプリケ
ーション/プラットフォーム間インタフェース整合機構
の説明図(3/3)。
【図10】アプリケーション・インタフェーサのシナリ
オ・オブジェクトの説明図。
【符号の説明】
1 交換システム 10 スイッチ(SW) 20 ATMインタフェース(ATMIF) 30 STMインタフェース(STMIF) 40 IPインタフェース(IPIF) 50 信号装置(SIG装置) 60 処理装置(CP) 70 管理保守装置(OAM装置) 80 応答装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春 一彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 Fターム(参考) 5K030 HA02 HA10 HB19 HC01 HC09 HD05 KA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換システムが具備しない装置又はプロト
    コルに対するアプリケーション・プログラムの各命令を
    受けるステップと、 エージェント・オブジェクトを確保し、アプリケーショ
    ン・プログラムの各命令に対応するオブジェクト識別子
    をそのエージェント・オブジェクトに割り当てるステッ
    プと、 エージェント・オブジェクトのオブジェクト識別子に対
    応する予め定められたシナリオ・オブジェクトを参照
    し、アプリケーション・プログラムの各命令に対応し
    た、交換システムが実際に具備する装置又はプロトコル
    の処理についてのシナリオを得るステップと、 得られた処理についてのシナリオに従い、交換システム
    が具備する装置又はプロトコルによる実際の処理を実行
    するステップとを備え、 交換システムが具備する各装置又はプロトコルを制御す
    るオペレーションシステムと、交換システムを利用する
    アプリケーション・プログラムとの間で、交換システム
    が具備する各装置又はプロトコルの制御手順をアプリケ
    ーション・プログラムが意識せずに各装置又はプロトコ
    ルを制御するようにしたアプリケーション・インタフェ
    ース制御方法。
  2. 【請求項2】前記エージェント・オブジェクトは、 シナリオ・オブジェクトを参照するためのポインタを具
    備し、そのポインタにより、シナリオ・オブジェクトを
    参照してシナリオを読み出すとともに、 パスの予約、接続又は解放等の交換システムの処理に必
    要な情報を保存することを特徴とする請求項1に記載の
    アプリケーション・インタフェース制御方法。
  3. 【請求項3】前記シナリオ・オブジェクトは、 アプリケーション・インタフェースで提供するインタフ
    ェース名と、実際に処理を実行するプラットホーム・イ
    ンタフェースで規定されたインタフェースの内起動すべ
    きインタフェース名とが対応づけられて記憶されたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のアプリケーション
    ・インタフェース制御方法。
  4. 【請求項4】前記シナリオ・オブジェクトは、アプリケ
    ーション・インタフェースの実行フラグ及び起動すべき
    プラットフォーム・インタフェースの有無情報を含み、 前記シナリオ・オブジェクトに記憶された各処理を実行
    する際、前記有無情報を参照するとともに、前記実行フ
    ラグを立てながら順次処理を実行することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のアプリケーション・
    インタフェース制御方法。
  5. 【請求項5】STM系ネットワーク、ATM系ネットワ
    ーク、IP系ネットワーク又は移動体系ネットワークと
    の対向サービスを制御するマルチメディア対応交換シス
    テムに用いられ、これら各種ネットワークとの通信手段
    がそれぞれ異なる場合において、該通信手段の制御方法
    の違いに拘わらず、あるアプリケーション・プログラム
    に対して同一制御手順を提供することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載のアプリケーション・イン
    タフェース制御方法。
  6. 【請求項6】アプリケーション・プログラムが、ある交
    換システムを構成する各装置又はプロトコルを制御する
    ように用意されたアプリケーション・インタフェースを
    利用する場合において、交換システムを構成する各装置
    又はプロトコルが追加若しくは変更され、又は、これに
    伴いその装置又はプロトコルの制御方法が追加若しくは
    変更された際に、アプリケーション・インタフェース
    は、アプリケーション・プログラムを各装置又はプロト
    コルの変更前と同様に引き続き利用することを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載のアプリケーション
    ・インタフェース制御方法。
  7. 【請求項7】マルチメディア対応の交換システムが、S
    TM系ネットワーク、ATM系ネットワーク、IP系ネ
    ットワーク又は移動体系ネットワークからの着信の際、
    アプリケーション・プログラムの各命令を受け、この交
    換システムの制御装置又はプロトコルを制御するアプリ
    ケーション・プログラムが利用するアプリケーション・
    インタフェースが、送信元のネットワークの種類の違い
    によらず、同一の制御手順を提供することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のアプリケーション・
    インタフェース制御方法。
  8. 【請求項8】マルチメディア対応の交換システムにおけ
    る、STM系ネットワーク、ATM系ネットワークへ、
    IP系ネットワーク又は移動体系ネットワークへの発信
    の際、アプリケーション・プログラムの各命令を受け、
    この交換システムの制御装置又はプロトコルを制御する
    アプリケーション・プログラムが利用するアプリケーシ
    ョン・インタフェースが、宛先のネットワークの種類の
    違いによらず、同一の制御手順を提供することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載のアプリケーショ
    ン・インタフェース制御方法。
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