JP2000244388A - 無線基地局装置 - Google Patents

無線基地局装置

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JP2000244388A
JP2000244388A JP11045053A JP4505399A JP2000244388A JP 2000244388 A JP2000244388 A JP 2000244388A JP 11045053 A JP11045053 A JP 11045053A JP 4505399 A JP4505399 A JP 4505399A JP 2000244388 A JP2000244388 A JP 2000244388A
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frequency
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carrier
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Toru Sasayama
徹 笹山
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備無線部S1F、S2Fを複数のキャリア
F1、F2間で共用できるようにして、装置のコスト低
減及び小型化を実現する。 【解決手段】 複数のセクタS1、S2毎に複数のキャ
リアF1、F2を用いて移動局装置と無線通信する無線
基地局装置において、セクタ毎且つキャリア毎に現用無
線部S1F1、S1F2、S2F1、S2F2を設ける
と共に、キャリアを切替可能なセクタ毎に用いられる予
備無線部S1F、S2Fを設ける。現用無線部が故障し
た場合には、対応するセクタ用の予備無線部をその局部
発振周波数を変更することにより当該現用無線部のキャ
リアに対応させて動作させ、現用無線部の故障時に移動
局装置との通信を迅速に復旧する。予備無線部をキャリ
アに対して共用化したため、従来に比して装置コストが
低減され、無線基地局装置が小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機やペー
ジャ等といった移動局装置と無線通信を行う無線基地局
装置に関し、特に、通信エリアを複数に分割して各セク
タ毎に周波数の異なる複数のキャリア(搬送波)を用い
る無線基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機やページャ、更には、
無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ等の所謂
モバイルツールの利用が盛んになり、これら多くの移動
局装置を収容するために、例えばCDMA方式へ通信方
式を変更して周波数利用効率を高める工夫がなされてい
る。また、周波数利用効率の向上やマルチパス環境での
影響を軽減するために、無線基地局装置の通信エリアを
複数のセクタに分割し、各セクタ毎に周波数の異なる複
数のキャリアを用いて移動局装置と通信を行う方法も開
発されている。
【0003】図6には、このようなセクタ分割・複数キ
ャリア方式の概念を示してある。無線基地局装置は、例
えば6個の扇形の指向性アンテナ1を放射状に配したセ
クタアンテナ2を用いて、通信エリアを各指向性アンテ
ナ1毎のセクタS1〜S6に分割し、1つのセクタ内で
周波数の異なる複数のキャリアを用いて、移動局装置3
と無線通信を行う。例えば、セクタS1の通信エリアで
は、周波数F1とF2の2種類のキャリアを用いて異な
る移動局装置3と無線通信をし、また、他のセクタS2
でも周波数F1とF2の2種類のキャリアを用いて異な
る移動局装置3と無線通信をする。したがって、セクタ
に分割することにより同じキャリアを重複して利用し周
波数利用効率を上げるとともに、マルチパスによる干渉
波を排除している。
【0004】ここで、セクタ分割・複数キャリア方式を
採用する従来の無線基地局装置は、伝送路に適した変調
や復調処理を行うために図7に示すような無線部を有し
ていた。なお、図7に示す例では、説明を簡明にするた
めに2セクタ・2キャリアの場合を説明する。この無線
基地局装置は、セクタS1用の現用無線部S1Nとセク
タS2用の現用無線部S2Nとの他に、これら現用無線
部が故障した場合に代替するセクタS1用の予備無線部
S1EとセクタS2用の現用無線部S2Eとを備えてい
る。
【0005】そして、セクタS1用の現用無線部S1N
には、周波数F1のキャリアについて無線処理するキャ
リアF1用無線部S1F1と、周波数F2のキャリアに
ついて無線処理するキャリアF1用無線部S1F2とが
備えられている。また、セクタS1用の予備無線部S1
Eには、周波数F1のキャリアについて無線処理するキ
ャリアF1用無線部S1F1と、周波数F2のキャリア
について無線処理するキャリアF2用無線部S1F2と
が備えられている。
【0006】同様に、セクタS2用の現用無線部S2N
には、周波数F1のキャリアについて無線処理するキャ
リアF1用無線部S2F1と、周波数F2のキャリアに
ついて無線処理するキャリアF2用無線部S2F2とが
備えられている。また、セクタS2用の現用無線部S2
Eには、周波数F1のキャリアについて無線処理するキ
ャリアF1用無線部S2F1と、周波数F2のキャリア
について無線処理するキャリアF2用無線部S2F2と
が備えられている。
【0007】ここに、通常用いている現用無線部S1
N、S2Nの他に代替用の予備無線部S1E、S2Eを
備えているのは、現用無線部が何らかの原因で故障した
場合に、基地局自らが予備無線部に切り替えて移動局装
置との無線通信を自動的に復旧させることができるよう
にするためであり、例えば日本全土にわたって膨大な数
設置される無線基地局に対して、作業者がメンテナンス
する負担を軽減させている。
【0008】なお、図7において、1はセクタS1用の
アンテナ、2はセクタS2用のアンテナ、3はアンテナ
1から送受信する信号を合成及び分配する合成・分配
器、4はアンテナ2から送受信する信号を合成及び分配
する合成・分配器、5は現用無線部S1F1とS1F2
との間でキャリア毎の信号を合成及び分配する合成・分
配器、6は予備無線部S1F1とS1F2との間でキャ
リア毎の信号を合成及び分配する合成・分配器、7は現
用無線部S2F1とS2F2との間でキャリア毎の信号
を合成及び分配する合成・分配器、8は予備無線部S2
F1とS2F2との間でキャリア毎の信号を合成及び分
配する合成・分配器である。
【0009】したがって、この無線基地局装置では、セ
クタS1内の移動局装置とはアンテナ1で送受信を行
い、通常は、キャリアF1の信号は現用無線部S1F1
で無線処理を行い、キャリアF2の信号は現用無線部S
1F2で無線処理を行う。また、セクタS2内の移動局
装置とはアンテナ2で送受信を行い、通常は、キャリア
F1の信号は現用無線部S2F1で無線処理を行い、キ
ャリアF2の信号は現用無線部S2F2で無線処理を行
う。そして、現用無線部S1Nが故障した場合には予備
無線部S1Eに切り替え、現用無線部S2Nが故障した
場合には予備無線部S2Eに切り替えて、セクタ毎、キ
ャリア毎の移動局装置との通信を復旧させる。なお、無
線部へは図外の信号処理部から送信信号が入力され、信
号処理部へは無線部から受信信号が入力され、例えばC
DMA通信方式では、この信号処理部で拡散や逆拡散処
理がなされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線基地局装置にあっては、同じセクタと同じキャリア
に対してそれぞれ予備無線部S1F1、S1F2、S2
F1、S2F2を設けていたため、現用無線部S1F
1、S1F2、S2F1、S2F2と同数の予備無線部
を設けなければならず、装置コストが嵩むばかりか、無
線基地局装置が大型化して街中等で設置スペースを確保
するのが困難となるという問題があった。
【0011】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、予備無線部をキャリア間で共用できるようにし
て、上記従来の課題を解決する無線基地局装置を提供す
ることを目的とする。なお、本発明の更なる目的は、以
下の説明において明らかなところである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のセクタ
毎に複数のキャリアを用いて移動局装置と無線通信する
無線基地局装置において、セクタ毎且つキャリア毎に現
用無線部を複数設けるとともに、キャリアを切り替え可
能なセクタ毎に用いられる予備無線部を複数設けてい
る。そして、或る現用無線部が故障した場合には、対応
するセクタ用の予備無線部をその局部発振周波数を変更
することにより当該現用無線部のキャリアに対応させて
動作させる。したがって、予備無線部はセクタ毎に設け
られるが、局部発振周波数を変更するという簡単な操作
によっていずれのキャリアにも対応できるため、現用無
線部の故障時にも移動局装置との通信を迅速に復旧する
ことができる。そして、このように予備無線部をキャリ
アに対して共用化したため、従来に比して装置コストが
低減され、また、無線基地局装置が小型化できて街中等
での設置を容易に行うことができる。
【0013】上記の局部発振周波数の変更は、例えば局
部発振器を構成する電圧制御発振器(VCO)を作業者
が調整することにより行うこともできるが、本発明の好
ましい態様としては、制御部が、現用無線部が故障した
場合に発するアラーム信号を検知して、局部発振器に周
波数制御信号を送ることにより、予備無線部に供給する
局部発振周波数を当該現用無線部のキャリアに対応する
周波数に変更させる。したがって、作業者の手を煩わせ
ずに自動的に復旧することができ、移動体無線通信シス
テムの稼動を維持することができる。
【0014】また、本発明の好ましい態様としては、現
用無線部と予備無線部とを基板を違えた別個なユニット
(例えば、カード形式)に構成し、これら無線部ユニッ
トを基地局本体に、端子を接続させてネジ止め取り付け
して設ける、ソケットに嵌めて取付け接続する等して、
着脱可能に設ける。したがって、無線部が故障した場合
には上記のようにして自動的に復旧するが、メンテナン
ス作業等において、故障している無線部をユニット単位
で容易に交換することができる。
【0015】また、本発明の好ましい態様としては、他
のセクタ用の無線部に比べて、同じセクタ用の現用無線
部と予備無線部とを接近した位置に配置する。例えばC
DMA方式では比較的周波数が高い無線通信を行うが、
無線部における処理に際して、このような高周波信号が
漏洩して干渉を生じてしまうことがあり、セクタ間での
同じ周波数キャリアの干渉が生じてしまう場合には、干
渉によって通信不能の事態をも招いてしまうこととな
る。これに対して、本発明では、上記のように同じセク
タに用いる無線部はまとめた領域に配置し、他のセクタ
に用いる無線部をでき得るだけ離して配置することによ
り、無線部から高周波信号が漏洩しても、セクタ間での
同じ周波数キャリアの干渉が生じないようにしている。
【0016】更に、本発明の好ましい態様としては、上
記のようなレイアウト構成を採用する場合には、同じセ
クタ用の現用無線部と予備無線部とを同一の基板上に設
けてユニット化し、他のセクタ用の無線部ユニットと基
板を異ならせる。これにより、セクタ毎の無線部を基板
毎にセパレートして上記の干渉をより確実に防止すると
ともに、無線部をセクタ毎のユニットにして、製造に際
してユニット基板による組み立てを行わせ、また、メン
テナンスに際してはユニット基板毎の交換を行わせて、
作業者による作業負担を軽減させることができる。な
お、本発明では、無線部とはアンテナとベースバンド処
理部との間で変調や復調処理を行う機能部分を言う。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を、図に示す実施例を参照
して具体的に説明する。図1には、本発明の第1実施例
に係る無線基地局装置の無線部部分の構成を示してあ
る。なお、本実施例は、2セクタ・2キャリアで無線通
信を行うCDMA方式であり、無線部へは図外の信号処
理部から送信信号が入力され、信号処理部へは無線部か
ら受信信号が入力され、この信号処理部では送信信号を
拡散処理や受信信号の逆拡散処理がなされる。
【0018】この無線基地局装置は、キャリアF1用の
現用無線部F1Nと、キャリアF2用の現用無線部F2
Nとの他に、キャリアF1とキャリアF2とのいずれに
も対応できる予備無線部FEを備えている。そして、キ
ャリアF1用の現用無線部F1Nには、セクタS1の周
波数F1のキャリアについて無線処理するセクタS1用
無線部S1F1と、セクタS2の周波数F1のキャリア
について無線処理するセクタS2用無線部S2F1とが
備えられている。
【0019】また、キャリアF2用の現用無線部F2N
には、セクタS1の周波数F2のキャリアについて無線
処理するセクタS1用無線部S1F2と、セクタS2の
周波数F2のキャリアについて無線処理するセクタS2
用無線部S2F2とが備えられている。また、予備無線
部FEには、セクタS1の周波数F1又はF2のキャリ
アについて無線処理するセクタS1用無線部S1Fと、
セクタS2の周波数F1又はF2のキャリアについて無
線処理するセクタS2用無線部S2Fとが備えられてい
る。ここで、本例では、現用無線部F1N、F2N、予
備無線部FEをそれぞれ別個な基板に設けて各無線部を
ユニット化し、例えば、各ユニットを取付け固定してい
るネジの着脱により、故障した無線部をユニット毎に着
脱して交換できるようになっている。
【0020】セクタS1用の無線部S1F1、S1F2
及びS1Fは、セクタS1のアンテナ11に合成・分配
器13を介して接続され、セクタS2用の無線部S2F
1、S2F2及びS2Fは、セクタS2のアンテナ12
に合成・分配器14を介して接続されている。このよう
に、同じセクタ内の無線部間で接続がなされ、セクタ間
を跨って接続がなされていないため、これら接続経路を
通して比較的高周波の送受信信号が漏洩してセクタ間で
の干渉が生じてしまうことはない。また、これら合成・
分配器との接続、及び、信号処理部との接続は、例えば
ソケット・プラグの差込、接続端子同士の接合等のよう
に、電気的な接続を容易に着脱できる態様で行われてお
り、上記の無線部ユニット毎の交換作業が更に容易とな
っている。そして、この無線基地局装置には、現用無線
部が故障した際に発するアラームを検知して、所定の周
波数制御信号を予備無線部FEへ送信する制御部15が
備えられており、予備無線部FEのキャリア周波数を故
障した現用無線部に対応したキャリア周波数に設定させ
る。
【0021】このキャリア周波数の変更設定について更
に詳しく説明すると、予備無線部S1FとS2Fとには
それぞれ図2に示すような周波数変更部が備えられてい
る。ここで、予備無線部S1Fの受信系を例にとって説
明すると、合成・分配器13からの受信信号は増幅器1
6で増幅されて、ミキサ17において局部発振器18か
ら供給される局部周波数信号と混合され、帯域制限フィ
ルタ19を通過することにより周波数F1又は周波数F
2のいずれか一方のキャリア成分が抽出されて、信号処
理部へ出力される(なお、抽出されたキャリア成分は更
に内部処理用の周波数に変換される場合もある)。
【0022】すなわち、周波数制御信号で局部発振器1
8の電圧制御発振器を調整して出力周波数を或る値に
し、この周波数をミキサ17で受信信号に混合すること
により、図3(a)に示すように受信信号の周波数帯域
をシフトさせて、周波数F1とF2のキャリア成分の内
の周波数F1のキャリア成分のみを帯域制限フィルタ1
9の通過帯域内にシフトさせ、周波数F1のキャリア成
分のみを帯域制限フィルタ19から出力させる。また、
周波数制御信号で局部発振器18の電圧制御発振器を調
整して出力周波数を他の或る値にすると、この周波数を
ミキサ17で受信信号に混合することにより、図3
(b)に示すように受信信号の周波数帯域をシフトさせ
て、周波数F1とF2のキャリア成分の内の周波数F2
のキャリア成分のみを帯域制限フィルタ19の通過帯域
内にシフトさせ、周波数F2のキャリア成分のみを帯域
制限フィルタ19から出力させる。
【0023】したがって、現用無線部S1F1が故障し
た場合には、制御部15からの周波数制御信号によっ
て、予備無線部S1Fの局部発振周波数が周波数F1に
対応する値に変更され、当該予備無線部S1Fが周波数
F1用に設定される。すなわち、故障した現用無線部S
1F1に代わって、予備無線部S1Fが合成・分配器1
3から入力されたセクタS1のキャリアF1の受信信号
を無線処理し、図外の信号処理部へ出力する。
【0024】なお、予備無線部S1Fの送信系について
は、信号処理部からの送信信号は増幅器16で増幅され
て、ミキサ17において局部発振器18から供給される
局部周波数信号と混合され、帯域制限フィルタ19を通
過することにより周波数F1又は周波数F2のいずれか
一方のキャリア成分が抽出されて、合成・分配器13へ
出力される(なお、抽出されたキャリア成分は更に内部
処理用の周波数に変換される場合もある)。また、セク
タS2用の予備無線部S2Fについても上記と同様であ
り、現用無線部S2F1とS2F2とのいずれかが故障
した場合には、制御部15によって予備無線部S2Fの
局部発振周波数が変更されて、当該故障した現用無線部
に代わって予備無線部S2Fが無線処理を行う。
【0025】図4には本発明の第2実施例に係る無線基
地局装置の無線部部分の構成を示してあり、本実施例で
は、同じセクタの無線部を同じ基板上に設けてユニット
化し、異なるセクタの無線部ユニットとは基板を違えて
セクタ間での漏洩信号による干渉をより効果的に防止し
ている。なお、本実施例は、第1実施例と同様に2セク
タ・2キャリアで無線通信を行うCDMA方式であり、
第1実施例と同様な部分については同一符号を付して重
複する説明は省略する。
【0026】この無線基地局装置は、セクタS1用のユ
ニットとして第1の基板21上に、キャリアF1用の現
用無線部S1F1と、キャリアF2用の現用無線部S1
F2と、キャリアF1とキャリアF2とのいずれにも対
応できる予備無線部S1Fとを設け、セクタS2用のユ
ニットとして第2の基板22上に、キャリアF1用の現
用無線部S2F1と、キャリアF2用の現用無線部S2
F2と、キャリアF1とキャリアF2とのいずれにも対
応できる予備無線部S2Fとを設けてある。
【0027】そして、セクタS1用の無線部S1F1、
S1F2及びS1Fは、セクタS1のアンテナ11に合
成・分配器13を介して接続され、セクタS2用の無線
部S2F1、S2F2及びS2Fは、セクタS2のアン
テナ12に合成・分配器14を介して接続されている。
このように、同じセクタの無線部が同じ基板上にユニッ
ト化され、他のセクタのユニットと基板で分離されてい
るため、漏洩信号によるセクタ間での干渉がより確実に
防止されているとともに、セクタユニット毎の組み立て
や交換が行えて製造やメンテナンス作業が容易化されて
いる。
【0028】本実施例の無線基地局装置は、上記の第1
実施例と同様に、現用無線部が故障した際に発するアラ
ームを制御部15が検知して、所定の周波数制御信号を
対応するセクタの予備無線部へ送信し、当該予備無線部
のキャリア周波数を故障した現用無線部に対応したキャ
リア周波数に設定することにより、当該故障した現用無
線部に代わって予備無線部が送受信信号の無線処理を行
う。なお、本実施例では、セクタ毎に基板を違えて無線
部をユニット化したが、このように基板を違えずとも、
同じセクタの現用無線部と予備無線部とは基板上の或る
まとまった領域に配設し、同じセクタの無線部同士は比
較的近く、異なるセクタの無線部とは比較的離れたレイ
アウト構成とすれば、同様にセクタ間での干渉を効果的
に防止することができる。
【0029】図5には、本発明の第3実施例に係る無線
基地局装置の無線部部分の構成を示してある。本実施例
は、6セクタで無線通信を行うCDMA方式であり、無
線部へは図外の信号処理部から送信信号が入力され、信
号処理部へは無線部から受信信号が入力され、この信号
処理部では送信信号を拡散処理や受信信号の逆拡散処理
がなされる。なお、キャリア数は実施する場合の要求に
よって、2キャリア又は4キャリアに設定することが可
能である。
【0030】本実施例では、各セクタ(セクタ1〜6)
毎にカード化した無線部(RFカードA〜C)を3つ設
けている。そして、セクタ1のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ1のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ1の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ1のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ1のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ1のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0031】また、セクタ2のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ2のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ2の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ2のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ2のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ2のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0032】また、セクタ3のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ3のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ3の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ3のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ3のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ3のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0033】また、セクタ4のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ4のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ4の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ4のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ4のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ4のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0034】また、セクタ5のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ5のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ5の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ5のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ5のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ5のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0035】また、セクタ6のRFカードAは現用無線
部であり、このセクタ6のRFカードAでは、周波数A
(Freq.A)の送信信号(TX)、周波数B(Fr
eq.B)の送信信号(TX)、周波数A(Freq.
A)の受信信号(RX)、及び、周波数B(Freq.
B)の受信信号(RX)の無線処理を行う。セクタ6の
RFカードBは現用無線部であり、このセクタ6のRF
カードBでは、周波数C(Freq.C)の送信信号
(TX)、周波数D(Freq.D)の送信信号(T
X)、周波数C(Freq.C)の受信信号(RX)、
及び、周波数D(Freq.D)の受信信号(RX)の
無線処理を行う。セクタ6のRFカードCは予備無線部
であり、このセクタ6のRFカードCでは、周波数E
(Freq.E)の送信信号(TX)、周波数F(Fr
eq.F)の送信信号(TX)、周波数E(Freq.
E)の受信信号(RX)、及び、周波数F(Freq.
F)の受信信号(RX)の無線処理を行う。
【0036】そして、セクタ1の現用RFカードA、現
用RFカードB、予備RFカードCは、その一方で合成
・分配器(COM/DIST)31を介してセクタ1のアンテナ4
1に接続され、また、その他方で送信信号(TX)線同士
がまとめられ、受信信号(RX)線同士がまとめられて図
外の信号処理部に接続されている。また、セクタ2の現
用RFカードA、現用RFカードB、予備RFカードC
は、その一方で合成・分配器(COM/DIST)32を介してセ
クタ2のアンテナ42に接続され、また、その他方で送
信信号(TX)線同士がまとめられ、受信信号(RX)線同
士がまとめられて図外の信号処理部に接続されている。
【0037】また、セクタ3の現用RFカードA、現用
RFカードB、予備RFカードCは、その一方で合成・
分配器(COM/DIST)33を介してセクタ3のアンテナ43
に接続され、また、その他方で送信信号(TX)線同士が
まとめられ、受信信号(RX)線同士がまとめられて図外
の信号処理部に接続されている。また、セクタ4の現用
RFカードA、現用RFカードB、予備RFカードC
は、その一方で合成・分配器(COM/DIST)34を介してセ
クタ4のアンテナ44に接続され、また、その他方で送
信信号(TX)線同士がまとめられ、受信信号(RX)線同
士がまとめられて図外の信号処理部に接続されている。
【0038】また、セクタ5の現用RFカードA、現用
RFカードB、予備RFカードCは、その一方で合成・
分配器(COM/DIST)35を介してセクタ5のアンテナ45
に接続され、また、その他方で送信信号(TX)線同士が
まとめられ、受信信号(RX)線同士がまとめられて図外
の信号処理部に接続されている。また、セクタ6の現用
RFカードA、現用RFカードB、予備RFカードC
は、その一方で合成・分配器(COM/DIST)36を介してセ
クタ6のアンテナ46に接続され、また、その他方で送
信信号(TX)線同士がまとめられ、受信信号(RX)線同
士がまとめられて図外の信号処理部に接続されている。
【0039】ここで、各セクタ毎に4種類のキャリアを
用いる場合には、周波数A(Freq.A)、周波数B
(Freq.B)、周波数C(Freq.C)、周波数
D(Freq.D)の周波数が異なる4種類のキャリア
を用い、上記の実施例と同様に、周波数E(Freq.
E)と周波数F(Freq.F)とを故障が生じた周波
数A(Freq.A)〜周波数D(Freq.D)のい
ずれかに変更設定すれば、故障した現用RFカードを予
備RFカードで代替して移動局装置との通信を復旧させ
ることができる。また、各セクタ毎に2種類のキャリア
を用いる場合には、周波数A(Freq.A)と周波数
C(Freq.C)とを同一周波数とし、周波数B(F
req.B)と周波数D(Freq.D)とを同一周波
数として周波数が異なる2種類のキャリアを用い、上記
の実施例と同様に、周波数E(Freq.E)と周波数
F(Freq.F)とを故障が生じた周波数A(C)又
は周波数B(D)のいずれかに変更設定すれば、故障し
た現用RFカードを予備RFカードで代替して移動局装
置との通信を復旧させることができる。
【0040】そして、本実施例にあっても、従来に比し
て少ない数の予備無線部により、故障した現用無線部を
代替して移動局装置との通信を自動的に復旧することが
できるとともに、無線部をセクタ間で分離したカード化
しているため、セクタ間での干渉を効果的に防止するこ
とができる。更に、無線部を現用と予備とに分離したカ
ード化にしているため、メンテナンス作業において、故
障した現用無線部を容易に着脱して交換することができ
る。
【0041】なお、上記した各実施例は、CDMA通信
方式の無線基地局装置を例にとって説明したが、本発明
はその通信方式に特に限定はなく、他の通信方式にも適
用することができる。ただし、現在実用化されているシ
ステムに照らすと、CDMA方式はFDMA方式などに
比べて、基地局無線部の周波数チャネル数が少なく、F
DMA方式などに比べて基地局装置内の1つの無線部が
故障した場合に受けるダメージは大きなものとなる。こ
のような現状からすると、本発明はCDMA方式に用い
て特に実用上の効果を発揮する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
予備無線部をその局部発振周波数を変更することにより
複数のキャリアに対応してさせて、故障した現用無線部
を代替させるようにしたため、必要な予備無線部の数を
従来に比して減少させ、無線基地局装置のコスト低減及
び小型化を達成することができる。また、本発明による
と、制御部により現用無線部の故障を検知して、故障し
た現用無線部を予備無線部で代替させるようにしたた
め、作業者の手を煩わせずに無線基地局装置と移動局装
置との通信を自動的に復旧させることができる。また、
同じセクタの無線部同士をまとめて配置するようにした
ため、セクタ間での漏洩信号による干渉を防止して、通
信品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る無線部部分の構成
図である。
【図2】 本発明の一例に係る周波数変更処理部の構成
図である。
【図3】 周波数変更処理を説明する概念図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係る無線部部分の構成
図である。
【図5】 本発明の第3実施例に係る無線部部分の構成
図である。
【図6】 複数セクタ・複数キャリアの通信形態を説明
する概念図である。
【図7】 従来の無線部部分の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
11、12、 41、42、43、44、45、46:
セクタアンテナ、 15:制御部、 17:ミキサ、 18:局部発振器、 19:帯域制限フィルタ、 S1F1:セクタS1・キャリアF1用の現用無線部、 S1F2:セクタS1・キャリアF2用の現用無線部、 S2F1:セクタS2・キャリアF1用の現用無線部、 S2F2:セクタS2・キャリアF2用の現用無線部、 S1F:セクタS1用の予備無線部、 S2F:セクタS2用の予備無線部、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセクタ毎に複数のキャリアを用い
    て移動局装置と無線通信する無線基地局装置において、 セクタ毎且つキャリア毎に現用無線部を複数設けるとと
    もに、キャリアを切り替え可能なセクタ毎に用いられる
    予備無線部を複数設け、 現用無線部が故障した場合には、対応するセクタ用の予
    備無線部をその局部発振周波数を変更することにより当
    該現用無線部のキャリアに対応させて動作させることを
    特徴とする無線基地局。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線基地局において、 現用無線部の故障を検知して、局部発振器に周波数制御
    信号を送ることにより、予備無線部に供給する局部発振
    周波数を当該現用無線部のキャリアに対応する周波数に
    変更させる制御部を備えたことを特徴とする無線基地
    局。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の無線基地
    局において、 現用無線部と予備無線部とを別個なユニットに構成し、
    これら無線部ユニットを着脱可能に設けたことを特徴と
    する無線基地局。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の無線基地
    局において、 他のセクタ用の無線部に比べて、同じセクタ用の現用無
    線部と予備無線部とを接近した位置に配置したことを特
    徴とする無線基地局。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の無線基地局において、 同じセクタ用の現用無線部と予備無線部とを同一の基板
    上に設けてユニット化し、他のセクタ用の無線部ユニッ
    トと基板を異ならせたことを特徴とする無線基地局。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003110488A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信装置
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