JP2000244347A - Fm多重受信機 - Google Patents

Fm多重受信機

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JP2000244347A
JP2000244347A JP11040584A JP4058499A JP2000244347A JP 2000244347 A JP2000244347 A JP 2000244347A JP 11040584 A JP11040584 A JP 11040584A JP 4058499 A JP4058499 A JP 4058499A JP 2000244347 A JP2000244347 A JP 2000244347A
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JP
Japan
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processing unit
dgps
multiplex
station
selection
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JP11040584A
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English (en)
Inventor
Masanori Furuya
昌範 古屋
Tomonori Yoshida
友紀 吉田
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM多重受信機において、異なる周波数のF
M多重局からDGPSデータとVICSデータを入手す
る際に、受信周波数を交互に切換える手間を省略して、
DGPSデータとVICSデータとを効率良く入手でき
るようにする。 【解決手段】 それぞれVICS用FM多重局及びDG
PS用FM多重局を選局するRF処理部13,14を専
用に設ける。また、DGPS用FM多重放送のどのデー
タ位置にDGPSデータが存在するか検知して、その対
応時間を切換時間としてタイマ46に設定する。この切
換時間でRF処理部13,14の出力を交互に切換え
て、DGPSデータとVICSデータとを入手する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用ナビゲー
ション装置との関連で使用されるFM多重受信機に係
り、特にGPS受信機により衛星航法を行うための衛星
の誤差情報であるDGPS(デファレンシャルGPS:
Differential GlobalPositi
oning System)データとVIC S(Ve
hicleInformation and Com
munication System)情報等を始めと
する種々の文字図形情報が異なる周波数の放送局で放送
されている場合に用いられるFM多重受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、FMラジオ放送において、FM多
重放送が行われるようになっており、曲名、娯楽情報、
交通情報等を文字等のデータとして音声放送に多重して
種々のサービスが提供されている。そして、このFM多
重放送によりいわゆるVICSサービスも行われるよう
になってきている。このFM多重放送は、デジタルデー
タをMSK変調して、音声帯域外である周波数に多重
し、音声信号のサブチャンネルのレベルに応じてMSK
変調波のレベルを可変するLMSK方式と呼ばれる方式
によるものである。
【0003】そして、現在、FM多重放送にDGPS
(デファレンシャルGPS)データを多重して放送され
ることが予定されている。これは、FM放送局が自局の
位置と衛星からの電波によって測位を行うGPSシステ
ムにより得られた測位データの誤差をDGPSデータと
してFM多重放送の内容の一部として放送するもので、
このDGPSデータを受信してGPSによる自車位置の
測位データを修正すれば、自単位置の測位の精度を上げ
ることができる。
【0004】図9はGPSシステム39に利用される従
来のFM多重受信機70の主要部ブロック図である。後
述のこの発明の実施の形態の10の各要素と重複する部
分は同符号で指示する。FM多重受信機70は、アンテ
ナ15、RF処理部13、IF段26、及びPLL装置
28から構成されるRF処理ブロック11と、FM多重
デコーダ36、制御装置35、ディスプレイ37、メモ
リ38、GPSシステム39、及び入力キー40から構
成される信号処理ブロック12とを備えている。RF処
理処理ブロック11は、アンテナ15と接続され、高周
波信号の処理を行う。また、信号処理ブロック12は、
RF処理ブロック11で復調した信号のデジタル処理を
行う。
【0005】以下、従来例として記載したFM多重受信
機70の動作を説明する。アンテナ15よりデジタルデ
ータが多重されたFM放送の電波が、入力され、RF処
理部13において、PLL装置28からの基準周波数と
ミックスされて、IF段26でダウンコンバートされ
る。FM多重デコーダ36は、このRF信号からFM多
重放送のデジタルデータを取り出して、出力し、制御装
置35に入力する。
【0006】制御装置35には、FM多重デコーダ3
6、ディスプレイ37、メモリ38、GPSシステム3
9、及び入力キー40が接続されている。制御装置35
は、操作者による入力キー40の操作によって希望する
放送局がセットされ、それに対応する周波数にPLL装
置28を設定すべく、PLL装置28へデータを転送す
る。PLL装置28は制御装置35から転送されるデー
タに基づいRF処理部13の周波数を設定する。
【0007】そして、制御装置35は、FM多重デコー
ダ36から出力されるFM多重放送のデータをメモリ3
8に蓄えつつ処理し、ディスプレー37に出力する。こ
れにより、FM多重放送局が放送している文字放送等の
番組、VICS情報等に基づいた交通情報、渋滞情報等
の他、DGPS情報を文字情報としてディスプレー37
に表示することもできる。
【0008】一方、制御装置35に接続されたGPSシ
ステム39は、衛星からの信号を受けて、測位演算を行
い、制御装置35に測位データを出力する。操作者が入
力キー40の操作によりナビゲーションモードを設定す
ると、ディスプレー37はGPSシステム39内部の地
図データや測位された自車現在位置データを重ね合わせ
る等して表示する。この場合、操作者がVICS情報が
多重された放送局を受信するようにセットすれば、さら
に、道路渋滞情報や地図と重ね合わせた道路渋滞情報を
ディスプレー37に表示することも可能である。
【0009】一方、入力キー40により操作者がナビゲ
ーションモードの設定をし、さらに、DGPSデータが
多重された放送局をセットした場合、GPSシステム3
9から得られた自車位置の測位データが、FM多重デコ
ーダ36からのDGPSデータに基づいて誤差を修正し
つつ、ディスプレー37のナビゲーション画面に表示さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、VICS情報
サービスが行われているFM放送局やその他のFM放送
局とDGPSデータ放送が行われているFM放送局とが
異なる周波数の放送局である場合には、自車位置を正確
に把握しようとしてDGPSデータを放送している放送
局にFMチューナをセットした場合には、他のFM放送
を受信することができず、逆に、VICS情報を必要と
したり、文字放送等を楽しみたい場合には、DGPSデ
ータを受信できなかった。
【0011】これを解決するために、単一のRF処理部
を有する受信機において、ある放送局を受信しつつ、D
GPSデータが放送されている時間のみ受信機をDGP
S局に切り換えることでDGPSデータを取得しつつ、
DGPS局ではない非DGPS局を聴取するような方法
が考えられる。
【0012】しかし、これではRF処理部の切換に伴
い、制御装置35からPLL装置28へのデータ設定時
間やPLL装置28がロックするまでに要する時間がロ
スとなる。また、受信中の放送局の電界強度が弱くなっ
て、受信精度が悪化した場合に、切換を停止するとして
も、別のサービスエリアに進入したことを検知して、同
一の情報を放送している放送局に選局し直して、同一情
報を受信し続けること(同一局自動追従)はできなかっ
た。さらに、上述のように切換を停止したときには、そ
の後、受信可能になったか否かの判断ができない。よっ
て、サービスエリア内に進入したか否かは、メモリ38
に格納されているDGPS局のサービスエリア情報によ
って判別する必要があった。このため、DGPS局を受
信するためには、現放送の受信を中断した後、受信機の
周波数データを設定し直して、切換の復帰をするしかな
く、PLL装置28へのデータ設定のためのロスは解消
しない。
【0013】また、受信機自体を2個備えて、各周波数
を個別に受信するようにすれば、上記の問題は解決する
とも考えらられる。しかし、これでは、表示装置も各々
必要となって、内全体が大掛かりなものとなり、実用的
でない。
【0014】この発明の目的は、上述の問題点を克服す
るFM多重受信機を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のFM多重受信
機(10)は次のものを有している。2個のRF処理部
(13,14) 各RF処理部(13,14)が選局するFM多重局の周
波数を設定するPLL装置(28,29) 一方及び他方のRF処理部(13,14)がそれぞれV
ICS用FM多重局及びDGPS用FM多重局を選局す
るようにPLL装置(28,29)にそれぞれ周波数デ
ータを設定するPLL設定手段(52) VICS用FM多重局を選局したRF処理部(13)の
出力とDGPS用FM多重局を選局したRF処理部(1
4)の出力とを交互に切換えて選択するRF処理部選択
手段(25) RF処理部選択手段(25)により選択された方のRF
処理部(13,14)の出力を復調してFM多重データ
を得るFM多重データ抽出手段(36)
【0016】このFM多重受信機(10)は、2個のR
F処理部(13,14)を備えているものであればよ
い。3個以上のRF処理部(13,14)を備えている
FM多重受信機(10)は、当然に、2個のRF処理部
(13,14)を備えているので、このFM多重受信機
(10)に含まれる。このFM多重受信機(10)は、
VICSデータやDGPSデータを入手するために、装
備されるものであるので、車載用ナビゲーション装置に
組み込まれ、又は車載用ナビゲーション装置と組み合わ
せて使用されるものである。FM多重受信機(10)
は、車載用ナビゲーション装置と組み合わせて使用され
る場合には、一般には、例えばカーラジオとして自動車
に搭載され、FM多重データ受信のみならず、音楽放送
等の番組受信と合わせて使用される。
【0017】こうして、VICS用FM多重局及びDG
PS用FM多重局が各RF処理部(13,14)におい
て選局状態に保持されており、VICSデータ及びDG
PSデータは、周波数データの変更を行うことなく、R
F処理部選択手段(25)における切替により直ちに取
得できるので、取得が効率的となる。
【0018】この発明のFM多重受信機(10)は、さ
らに、次のものを有している。DGPS用FM多重局を
選局しているRF処理部(14)の出力よりその中のD
GPSデータの出現時間間隔を検出する時間間隔検出手
段(48) 時間間隔検出手段(48)が検出した時間間隔に基づい
てRF処理部選択手段(25)の切換時間を設定する切
換時間設定手段(51)
【0019】DGPS用FM多重局からのDGPSデー
タの放送は、常時行われているものではなく、所定の時
間間隔で行われている。したがって、DGPS用FM多
重局がDGPSデータを放送している時間に合わせて、
そのDGPS用FM多重局を選局中のRF処理部(1
3,14)をRF処理部選択手段(25)が選択するこ
とにより、VICSデータの取得漏れを抑制しつつ、D
GPSデータの取得を確保できる。
【0020】この発明のFM多重受信機(10)は、さ
らに、次のものを有している。各RF処理部(13,1
4)の選局電波の電界強度を検出する電界強度検出手段
(21,23) 電界強度検出手段(21,23)により選局電波の電界
強度が所定レベル以下であると検出されたRF処理部以
外のRF処理部の出力のみに、RF処理部選択手段(2
5)の選択を固定する選択固定手段(51)
【0021】選局電波の電界強度が所定レベル以下にな
っている場合、VICSデータ及びDGPSデータの取
得は困難であり、RF処理部選択手段(25)が、その
ような電波を選局しているRF処理部(13,14)を
選択しても、その選択中の時間が無駄になるだけであ
る。したがって、そのような電波を選局しているRF処
理部(14)の出力を、RF処理部選択手段(25)が
選択するのを中止して、出力からデータ取得可能なRF
処理部(13)の出力の選択に時間を当てることによ
り、データ取得可能なRF処理部(13,14)からの
漏れのない情報取得を図ることができる。
【0022】この発明のFM多重受信機(10)は、さ
らに、次のものを有している。各RF処理部(13,1
4)の選局しているFM多重局の電界強度を検出する電
界強度検出手段(21,23) DGPS用FM多重局を選局しているRF処理部(1
4)の選局電波の電界強度が所定レベル以下になったこ
とが電界強度検出手段(23)により検出されると、そ
のRF処理部(14)以外のRF処理部(13)の出力
のみにRF処理部選択手段(25)の選択を固定する選
択固定手段(51)
【0023】DGPS用FM多重局の電波の電界強度が
所定レベル以下になっている場合、DGPSデータの取
得は困難であり、RF処理部選択手段(25)が、その
DGPS用FM多重局を選局しているRF処理部(1
4)を選択しても、その選択中の時間が無駄になるだけ
である。したがって、VICS用FM多重局を選局して
いるRF処理部(13,14)の出力のみをRF処理部
選択手段(25)が選択するようにして、VICSデー
タの漏れのない取得を図ることができる。
【0024】この発明の前記選択固定手段(51)によ
れば、選択固定手段(51)は、DGPS用FM多重局
を選局しているRF処理部(14)の選局電波の電界強
度が所定レベル以下になった状態が所定時間以上継続し
た場合のみ、そのRF処理部(14)以外のRF処理部
(13)の出力のみにRF処理部選択手段(25)の選
択を固定する。
【0025】DGPS用FM多重局の電波の電界強度の
レベル低下は一時的な場合があり、多少待てば、再び回
復する個とがある。DGPS用FM多重局を選局してい
るRF処理部(14)の選局電波の電界強度が所定レベ
ル以下である状態が所定時間以上継続した場合のみ、R
F処理部選択手段(25)の選択を固定することによ
り、無用な選択固定を排除できる。
【0026】この発明のFM多重受信機(10)は、さ
らに、次のものを有している。DGPS用FM多重局の
サービスエリアを予め記憶しているサービスエリア記憶
手段(57) 現在位置を検出する現在位置検出手段(39) サービスエリア記憶手段(57)の記憶内容及び現在位
置検出手段(39)による現在位置の検出に基づいて現
在位置がDGPS用FM多重局選局中のRF処理部(1
4)のDGPS用FM多重局のサービスエリア外である
と判断したときには、そのRF処理部(14)以外のR
F処理部(13)の出力のみにRF処理部選択手段(2
5)の選択を固定する選択固定手段(51)
【0027】DGPS用FM多重局よりDGPSデータ
を取得していても、FM多重受信機(10)を装備する
移動体、例えば自動車が移動して、現在位置がサービス
エリア外となった場合には、DGPSデータを取得する
ことができなくなる。したがって、このような場合は、
RF処理部選択手段(25)が、DGPS用FM多重局
を選局しているRF処理部(14)からの出力の選択し
ていても時間の無駄であり、VICS用FM多重局を選
局しているRF処理部(13,14)の出力のみをRF
処理部選択手段(25)が選択するようにして、VIC
Sデータの漏れのない取得を図ることができる。
【0028】この発明のFM多重受信機(10)は、さ
らに、次のものを有している。DGPS用FM多重局の
サービスエリアを予め記憶しているサービスエリア記憶
手段(57) 現在位置を検出する現在位置検出手段(39) 選択固定手段(51)によるRF処理部選択手段(2
5)の選択固定期間に現在位置がサービスエリア内であ
るDGPS用FM多重局をサービスエリア記憶手段(5
7)の記憶サービスエリア及び現在位置検出手段(3
9)の検出現在位置に基づいて検索し、該当DGPS用
FM多重局が検索されれば、RF処理部選択手段(2
5)により出力を選択されていないRF処理部(14)
に該当DGPS用FM多重局を選局させるとともに、R
F処理部選択手段(25)の選択固定を解除する固定解
除手段(51)
【0029】RF処理部選択手段(25)が、DGPS
用FM多重局を選局しているRF処理部(14)の出力
の選択を中止した後、FM多重受信機(10)を装備す
る移動体がDGPS用FM多重局のサービスエリア内へ
進入することがある。固定解除手段(51)は、RF処
理部選択手段(25)の選択固定期間に現在位置をサー
ビスエリアに含むDGPS用FM多重局を適宜検索し、
これにより、DGPS用FM多重局のサービスエリア内
への移動体の進入に伴い、直ちに、DGPSデータを入
手することができる。
【0030】この発明のFM多重受信機(10)によれ
ば、該当DGPS用FM多重局がDGPSデータを含む
か否かを調べ、含まないと判明したときは、固定解除手
段(51)による選択固定の解除を保留する。
【0031】DGPS用FM多重局は、放送時間によっ
てはVICSデータの放送をしていない場合がある。そ
のような場合に、RF処理部選択手段(25)により選
択されていない方のRF処理部(13,14)を選択し
ても意味がない。したがって、そのような場合には、選
択解除手段による選択解除は行わないことにする。
【0032】この発明のFM多重受信機(10)によれ
ば、選択固定手段(51)によるRF処理部選択手段
(25)の選択固定期間では、RF処理部選択手段(2
5)により出力を選択されていないRF処理部(14)
(以下、「非選択中RF処理部(14)」と言う。)
に、現在位置において所定の電界強度以上で受信可能な
FM局を順次選局させて、選局したFM局がDGPSデ
ータを含むかを調べ、DGPSデータを含むFM局が見
つかれば、そのFM局を非選択中RF処理部(14)に
選局させ、かつRF処理部選択手段(25)の選択固定
を解除する。
【0033】このFM多重受信機(10)では、DGP
S用FM多重局のサービスエリアを予め記憶しているサ
ービスエリア記憶手段(57)を省略して、現在位置に
おいてDGPS情報を入手可能なDGPS用FM多重局
を探し出すことができる。
【0034】この発明のFM多重受信機(10)によれ
ば、選択固定手段(51)によるVICS用FM多重局
選局のRF処理部選択手段(25)への選択固定期間で
は、2個のRF処理部(13,14)に共に同一のVI
CS用FM多重局を選局させ、選局電波の電界強度の大
きい方のVICS用FM多重局をRF処理部選択手段
(25)に選択させて、ダイバーシティー受信を実施す
るようにした。
【0035】こうして、DGPS情報の取得が困難な期
間では、ダイバーシティー受信を実行して、少なくとも
2個のRF処理部(13,14)を装備するFM多重受
信機(10)の利点を発揮できる。
【0036】この発明のFM多重受信機(10)によれ
ば、ダイバーシティー受信中、DGPSデータを送出し
ているDGPS用FM多重局があるか否かを適宜調べる
ことにし、もしあれば、ダイバーシティー受信を中止し
て、そのDGPS用FM多重局を2個のRF処理部(1
3,14)の一方に選局させ、RF処理部選択手段(2
5)の選択固定を解除する。
【0037】ダイバーシティー受信実施中も、DGPS
データ取得が可能にならないかを絶えず監視し、DGP
Sデータ取得が可能となりしだい、DGPSデータ取得
を再開することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1はGPSシステム39に
利用される従来のFM多重受信機10の主要部ブロック
図である。このFM多重受信機10は、RF処理ブロッ
ク11及び信号処理ブロック12を有している。RF処
理ブロック11は、RF処理ブロック群16、RF選択
スイッチ25、IF段26、PLL装置群17と、PL
L選択スイッチ30と、VCO選択スイッチ24とを備
えている。RF処理部群13は、2個のRF処理部1
3,14を備え、RF処理部13,14は、それぞれ内
部にVCO20,22、電界強度検出器21,23を備
えている。また、信号処理ブロック12は、FM多重デ
コーダ36、制御装置35、ディスプレイ37、メモリ
38、GPSシステム39、及び入力キー40を備えて
いる。
【0039】アンテナ15,16は、それぞれRF処理
部13,14へ接続されており、これにより、各FM局
の電波は、アンテナ15,16において電気信号へ変換
されて、それぞれRF処理部13,14へ入力される。
VCO20は、PLL装置28と共にループを形成し、
VCO20はPLL装置28から出力される基準電圧に
基づく発振周波数をPLL装置28へフィードバックし
て、RF処理部13の受信周波数を設定する。PLL装
置28,29への周波数データは制御装置35から出力
される。
【0040】一方、VCO22は、PLL選択スイッチ
30を介してPLL装置28又は29から基準電圧を入
力されるようになっている。PLL選択スイッチ30は
制御装置35からの制御信号によりPLL装置28,2
9の一方の基準電圧をVCO22へ供給する。
【0041】なお、制御装置35は、PLL選択スイッ
チ30と一緒にVCO切換スイッチ24及びRF選択ス
イッチ25も制御する。PLL選択スイッチ30がPL
L装置28を選択しているときは、VCO22は発振停
止となり、VCO切換スイッチ24がオンにされる。こ
れにより、VCO20の発振周波数が、VCO切換スイ
ッチ24を介してRF処理部14の受信周波数制御用の
周波数として設定される。この場合、PLL装置28と
VCO20とのループに基づいてのみ周波数が設定さ
れ、これをRF処理部14の周波数の設定に用いること
により、2個のRF処理部13,14の受信周波数を同
一に設定できる.
【0042】一方、PLL選択スイッチ30が制御装置
35からの切換信号を受けて、PLL装置24と接続さ
れた場合には、VCO22の発振停止を解除し、VCO
選択スイッチ24をオフとすることによりVCO22と
PLL装置29との間にループを形成する。すなわち、
PLL装置29からの基準電圧に基づくVCO22から
の発振周波数をPLL装置29にフィードバックする。
PLL装置29の受信周波数データも制御装置35から
供給される。PLL装置28を設定するデータとPLL
装置29を設定するデータを異なるものとすることによ
り、2個のRF処理部13,14が異なる周波数に設定
されることになる。なお、PLL装置28のデータとP
LL装置29のデータを同一とすることにより、2個の
RF処理部13,14を同一の周波数に設定することも
可能である。ただし、その場合には、VCO14,15
の発信周波数に微妙なズレがなく、相互変調がないこと
が条件となるため、現実にはそのような設定は行わない
ようにしておく。
【0043】各RF処理部13,14により受信された
放送波は、電界強度検出器21,23により電界強度が
検出される。電界強度検出器21,23は、それぞれ制
御装置35及びRF処理部切換スイッチ25と接続され
ている。また、RF処理部切換スイッチ25は制御装置
35とも接続され、GPSシステム39からの情報に基
づく制御装置35からの切換制御信号によっても制御さ
れる。
【0044】RF処理部切換スイッチ25によって選択
されたいずれかのRF処理部13,14により受信され
た信号は、IF段26に導かれる。IF段26と接続さ
れたFM多重デコーダ36以降のデータ復調動作は図9
の従来技術の説明と同様のため省略する。
【0045】図2はFM多重受信機10の信号処理ブロ
ック12の詳細なブロック図である。信号処理ブロック
12は、FM多重デコーダ36、制御装置35、ディス
プレイ37、メモリ70、GPSシステム39、及び入
力キー40を備えている。制御装置35は、DGPSデ
ータ処理部44と、RF処理ブロック制御部45と、G
PSデータ処理部55と、タイマ46とを備えている。
タイマ46は、DGPSデータ位置検出部48により求
められたDGPSデータ時間間隔を切換時間としてセッ
トし、所定の時間間隔でRF処理部切換制御部51に制
御信号を送出する、また、電界強度検知部54は、電界
強度検出器21,23により検出された電界強度レベル
に基づいて所定の制御信号をRF処理部切換制御部51
に送出する。なお、電界強度検知部54には電界強度の
低下が所定時間継続したか否かを検出する図示しない内
部タイマが機能的に設けられている。RF処理ブロック
制御部45には、RF選択スイッチ25へ制御信号を発
しかつVC022の発振のオンオフを制御するRF処理
部切換制御部51、PLL装置28,29へ受信周波数
データを送るPLL設定部52、及びPLL選択スイッ
チ30を制御するPLL切換制御部53が機能的に設け
られている。
【0046】DGPSデータ処理部44には、FM多重
デコーダから出力されるデータにDGPSデータが存在
するか否かを判別し、RF処理ブロック制御部45に制
御信号を送出するDGPSデータ判別部47と、制御装
置35に入力されるDGPSデータが入力データの中の
何パケット目にあるかとDGPSデータ継続時間とを検
出するとともにRF処理ブロック制御部45に制御信号
を送出するDGPSデータ位置検出部48とが機能的に
設けられている。GPSデータ処理部55は、エリア判
別部56と内部メモリ57を機能的に備えている。内部
メモリ57は、GPSシステム39からのデータを格納
する。また、エリア判別部56は、GPSシステム39
からの情報及び内部メモリの情報に基づいて現在位置が
所定のFM多重放送局のエリア内にあるか否かを判別す
る。
【0047】さらに、入力キー40はRF処理ブロック
制御部45と接続され、また、内部内部メモリ57内の
情報を読み出すためにGPSデータ処理部55とも接続
されている。PLL切換制御部53及びPLL設定部5
2は入力キー40によっても制御される。
【0048】以上のごとく構成されたFM多重受信機1
0の動作を図3〜図8のフローチャートに従って説明す
る。図3では、VICSデータを放送中のFM多重局を
第1のFM局として入力キー40の操作により設定する
(ステップS31)。すなわち、入力キー40の操作に
よりRF処理部切換制御部51からの制御信号に基づい
てRF選択スイッチ25をRF処理部13側に設定さ
れ、PLL設定部52からの制御信号に基づいてPLL
装置28に必要なデータが送出される。
【0049】次に、ステップS32では、DGPS局を
受信する必要があるか否かを判定し、判定がYESであ
れば、ダブル周波数設定モードへ移行し、NOであれ
ば、ダイバーシティー設定モードへ移行する。操作者が
DGPSデータを必要としない場合や第1のFM局がV
ICSデータと共にDGPSデータも含む場合には、第
1のFM局の受信周波数と異なる受信周波数のFM局を
受信する必要がないので、ダイバーシティー設定モード
へ移行する。一方、ステップS31で設定したFM局が
DGPSデータ放送を行っていない非DGPS局である
が、DGPSデータを必要とする場合には、第1のFM
局とは異なる周波数のDGPS局を第2のFM局として
受信する必要があるため、所定のキー入力でダブル周波
数設定モードを設定し、切換受信処理へ進む。
【0050】以下、図4〜図8のフローチャートを参照
しつつ説明する。このFM多重受信機10の動作は、
(1)ダブル周波数設定モード、(2)間欠切換モー
ド、(3)ダイバーシティー設定モードの3種類のモー
ドからなる。
【0051】(1)ダブル周波数設定モード:ダブル周
波数設定モードは、切換受信処理、エリア内判断処
理及び自動追従処理からなる。
【0052】切換受信処理(図4):ダブル周波数設
定モードが指定されると、キー入力を受けて、ステップ
S41では、DGPS局受信準備を行う。具体的には、
PLL切換制御部53の出力信号によりPLL選択スイ
ッチ30をPLL装置29側へ切り換えるのと同時に、
同様にPLL切換制御部53からの出力信号によりVC
O22の発振をオンし、VCO選択スイッチ24をオフ
する。
【0053】この状態で、入力キー40より指令を受け
たPLL設定部52は、DGPS用FM多重局に設定す
べくPLL装置29に所定のデータを出力する(ステッ
プS42)。この場合、DGPS用FM多重局はプリセ
ットされている局を選択してもよいし、内部メモリ57
に転送されたGPSシステム39が備えるDGPS用F
M多重局リストデータに基づいて設定してもよい。次
に、RF処理部切換制御部51によりRF処理部切換ス
イッチ25をRF処理部14側にセットする(ステップ
S43)。なお、フローチャートでは、RF処理部1
3,14をそれぞれ第1及び第2のRF処理部と呼んで
いる。
【0054】このようにしてDGPS用FM多重局を受
信すると、DGPSデータ判別部47がFM多重デコー
ダ36からのデータがDGPSデータを含むと判断し、
DGPSデータ位置検出部48は、FM多重データのう
ちDGPSデータが何パケット目にあるか検出する。そ
して、DGPSデータの継続時間を求め、DGPSデー
タ間の時間を切換時間としてタイマ46にセットすると
ともに(ステップS44)、DPGSデータ位置検出部
56からの制御信号を受けたRF処理ブロック制御部4
5の中のRF処理部切換制御部51がRF処理部切換ス
イッチ25に制御信号を発する。タイマ46はステップ
S44で求めた所定間隔でRF処理部切換制御部51を
制御し、RF処理部切換スイッチ25は、設定された切
換時間でRF処理部13,14を交互に切り換え(ステ
ップS45)、RF処理部13,14の出力が交互にI
F段26へ入力される。このようにして、DGPSデー
タが放送されている期間のみRF処理部切換スイッチ2
5をDGPS局に切り換えて、VICS局の受信を継続
しつつ、DGPSデータを得ることができる。
【0055】上記のように切換を継続しつつ受信する
が、ステップS46で電界強度検出器18により検出さ
れたDGPS用FM多重局の電界強度が低下したことを
電界強度検知部54が検知した場合、ステップS48で
電界強度検知部54内部に設定されたタイマにより所定
時間継続したかどうか判断し、所定時間継続した場合に
はエリア内判断処理へ進む一方、電界強度が所定値以上
である場合には、ステップS49で受信の終了を行わな
い限り、ステップS45に戻り、切換受信を継続する。
なお、受信を終了する場合には所定の入力キー40の操
作により受信を終了する。
【0056】エリア内判断処理(図5) 図4の切換受信処理において電界強度が所定値未満の状
態を所定時間継続した場合に、すなわちステップS48
の判定がYESとなった場合に、図5のエリア内判断処
理へ移行する。
【0057】まず、ステップS51では、電界強度が既
に低いのであるから、電界強度検知部54からのRF処
理部切換制御部51への指令に基づいて、DGPS局の
受信を一旦停止すべくRF処理部切換スイッチ25をR
F処理部13に固定する。次に、ステップS52でGP
Sシステム39により測位された現在位置を示す緯度、
経度情報の現在位置データを検出しする。この現在位置
データはGPSデータ処理部55のエリア判別部56へ
転送される。内部メモリ57には、予めGPSシステム
で使用される地図データの一部として格納されているD
GPS局を中心としたサービスエリア情報を格納してお
くか、又はFM多重放送受信中に得たDGPS代替周波
数のリストを内部メモリ57に蓄えておく。
【0058】エリア判別部56は現在位置から受信でき
る他のDGPS局があるか否か判断する(ステップS5
3)。現在位置で受信できるDGPS局は、内部メモリ
57のエリア情報を参照して、GPSシステム39から
転送されてくる現在位置データに基づいて現在位置をサ
ービスエリアとするDGPS局を検索することにより求
めることができる。また、他のDGPS局であるかは、
PLL設定部58に設定されている現在の周波数データ
と、今回、検索したDGPS局の周波数データとが別で
あるかにより判別できる。
【0059】現在位置から受信できる他のDGPS局が
ある場合には、他のDGPSデータ放送局を受信するた
めに周波数を設定し直すべくRF処理部切換スイッチ2
5をRF処理部13側に保持したまま自動追従処理へ移
行する。他のDGPS局がない場合には、RF処理部切
換制御部51に制御信号を送出し、RF処理部切換スイ
ッチ25をRF処理部13に保持したまま、すなわち、
RF処理部14において現在受信中のDGPS局の電界
強度低下は一時的なものとみなして、ステップS54に
おいて、所定時間、電界強度の回復を待つ。そして、電
界強度が所定時間内に所定値以上に回復したならば、再
び、ステップS46(図4)へ戻り、回復しなければ、
ステップS55において現在位置ではDGPS局の受信
不能と判断し、RF処理部切換スイッチ25をRF処理
部13への接続状態に保持したまま、間欠切換モードヘ
移行する。
【0060】自動追従処理(図6) まず、ステップS61で内部メモリ57及びエリア判別
部56から現在位置で受信できるDGPS局の1つを選
択する。基本的にDGPSデータはどの放送局から送信
されているものでも現在位置の修正に役立つので、上記
DGPS局の選択は任意でよい。次に、ステップS62
では、選択したDGPS局についての周波数設定データ
をPLL設定部52からPLL装置29に送出し、PL
L装置29に設定する。そして、ステップS63におい
て、RF処理部切換スイッチ25をRF処理部13から
RF処理部14へ切り換え、ステップS64において、
DGPSデータ判別部47によりDGPSデータがある
か否か判別する。DGPSデータがあると判別した場合
には、切換受信処理(図4)のステップS44へ戻る。
これに対して、DGPS局のエリア情報が完全ではなか
ったり、電界強度が低かった場合等、DGPSデータを
検出できなかった場合には、ステップS65へ進み、他
のDGPS局があるか否かを判別し、その判別がYES
であれば、エリア情報内の他のDGPS局を選択すべく
ステップS61へ戻り、NOである場合には、RF処理
部切換制御部51よりRF処理部切換スイッチ25へ制
御信号を送り、RF処理部切換スイッチ25がRF処理
部13を選択するよう制御して、間欠切換モードヘ移行
する。
【0061】(2)間欠切換モード(図7):RF処理
部切換スイッチ25はRF処理部13を選択している状
態で、間欠切換モードヘ移行してくるので、まず、ステ
ップS71で、RF処理部14における選局ををRF処
理部13のVCO20で制御すべく、PLL選択スイッ
チ30をPLL装置28側にセットし、VC022をO
FF、VCO選択スイッチ24をONにセットする。次
にタイマ46を所定時間間隔、例えば15分をセットす
る(ステップS72)。この状態でダイバーシティー受
信を行う(ステップS73)。なお、ダイバーシティー
設定モードの詳細は図8で詳細に述べるため、ここでは
省略する。タイマ46が初期に設定した15分を経過し
たと判断した場合には(ステップS74)、内部メモリ
57のエリア情報を読み出し、現在位置から最短の距離
にあるDGPS局を呼び出して(ステップS75)、そ
のDGPS局の周波数データをPLL装置29(フロー
チャートでは、PLL装置28,29をそれぞれ第1及
び第2のPLL装置と呼んでいる。)にセットする(ス
テップS76)。ここで、PLL装置29をセットして
も、PLL選択スイッチ30はPLL装置28側に切り
換えられているので、ダイバーシティー受信の動作その
ものには影響がない。次に、RF処理部切換スイッチ2
5がどちらを選択しているかにかかわらず、一旦、RF
処理部13に切り換え(ステップS77)、また、最短
距離のDGPS局を受信すべく、RF処理部14を異な
る周波数に設定するために、PLL選択スイッチ30を
PLL装置29に切り換え、VCO15を0N、VCO
選択スイッチ24を0FFとする。すなわちRF処理部
22における選局をRF処理部22自身のVCO22に
より制御する(ステップS78)。次に、RF処理部切
換スイッチ25をRF処理部14にセットし(ステップ
S79)、DGPSデータ判別部47によりDGPSデ
ータを入手できるものであるか否か判断する(ステップ
S80)。DGPSデータを入手不能である場合には、
DGPSデータ判別部47からの制御信号に基づいてR
F処理部切換制御部51がRF処理部切換スイッチ25
へRF処理部13への切換指令を発して、RF処理部切
換スイッチ25にRF処理部13の出力を選択させ(ス
テップS81)、ステップS71に戻る。上記説明した
ようにダイバーシティー受信を行いつつ、適当な時間間
隔でDGPSデータ入手可能なDGPS局の探索を行
い、DGPSデータを入手可能なDGPS局が見つかっ
た場合には、間欠切換モードを解除して、ダブル周波数
モードへ移行すべく、ステップS44(図4)に移行す
る。
【0062】(3)ダイバーシティー設定モード(図
7):ステップS84はステップS71とその内容が同
じなため、その説明を省略する。ステップS85では、
電界強度検出器21,23の電界強度を検出する。頻繁
に切り換わることによる多重データのエラー率が低下す
ることを避けるため、ステップS86において両電界強
度の差が所定値以上あるか否かを判別し、判別がYES
である場合のみ、ステップS87へ進み、NOであれ
ば、ステップS85へ戻る。ステップS87では、電界
強度検出器21により得られた電界強度の方が電界強度
検出器23により得られた電界強度より大きいか否か、
すなわち、すなわちRF処理部13における受信電波の
方がRF処理部14における受信電波より電界強度が大
きいか否かを判断する。電界強度検出器21により得ら
れた電界強度の方が大きい場合にはRF処理部切換スイ
ッチ25をRF処理部13の方を選択するものとし(ス
テップS88)、小さい場合には、RF処理部14を選
択するものとする(ステップS9)。その後、ステップ
S85に戻り、上記動作を継続する。
【0063】
【実施例】上記発明の実施の形態においては、本明細書
が開示した範囲内で種々の変形が可能である。例えば、
エリア情報によってもDGPS局を検出できなかった場
合には、周波数サーチを行うようにしてもよい。このよ
うにすれば、エリア情報が最新のものでなかったとして
も、DGPS局を受信することができる。
【0064】また、デイスプレー37においてナビゲー
ションとして使用するために、地図や自車位置を表示し
ている場合か、DGPS情報の表示を行っている場合に
限り切換受信処理となるように設定することも任意であ
る。DGPSデータは基本的にはナビゲーションの自車
位置の修正に用いられるデータだからである。
【0065】さらに、図7の間欠切換モードにおけるス
テップS76では間欠切換間隔を15分とした実施の形
態を開示したが、これに限定されるものではなく、20
分、30分、1時間等でもよいし、もっと短い5分、1
0分等でもよい。
【0066】また、図8に開示したダイバーシティー設
定モードにおいてはさらに種々の変形・応用が可能であ
る。例えば、受信状態が比較的よく、RF処理部を切り
換える必要がない場合、例えば現在受信中の多重信号中
にデータエラーが含まれていないような受信状態にもか
かわらず、他方のRF処理部に切り換えられて、これに
よってデータエラーを発生させてしまったりするという
問題点を解決するような実施形態も採用できる。例え
ば、受信している側の電界強度が予め設定された電界強
度以上か否かを検出する検出手段と、受信している側の
電界強度が予め設定した電界強度以上であると検出手段
により検出されたとき前記受信電界強度に基づく選択を
禁止し、受信している側の電界強度が予め設定した電界
強度未満であると検出手段により検出されたとき前記受
信電界強度に基づく選択の禁止を解除する切換制御手段
を備えることもできるし、電界強度ではなく、エラー率
に基づいてエラー率が低下しない場合には切換を禁止す
る手段を設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GPSシステムに利用される従来のFM多重受
信機の主要部ブロック図である
【図2】FM多重受信機の信号処理ブロックの詳細なブ
ロック図である
【図3】初期モード設定のフローチャートである。
【図4】ダブル周波数設定モードのフローチャートであ
る。
【図5】エリア内判断処理のフローチャートである。
【図6】自動追従処理のフローチャートである。
【図7】間欠切換モードのフローチャートである。
【図8】ダイバーシティーモードのフローチャートであ
る。
【図9】GPSシステムに利用される従来のFM多重受
信機の主要部ブロック図である
【符号の説明】
10 FM多重受信機 21,23 電界強度検出器(電界強度検出手段) 25 RF処理部切換スイッチ(RF処理部選択手
段) 28,29 PLL装置 36 FM多重デコーダ(FM多重データ抽出手段) 52 PLL設定部(PLL設定手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5K061 AA03 AA09 BB04 BB17 CC16 CC45 DD12 FF02 FF13 JJ07 5K062 AA05 AB13 AB19 AG01 BC11 BE05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のRF処理部(13,14)と、 各RF処理部(13,14)が選局するFM多重局の周
    波数を設定するPLL装置(28,29)と、 一方及び他方のRF処理部(13,14)がそれぞれV
    ICS用FM多重局及びDGPS用FM多重局を選局す
    るように前記PLL装置(28,29)にそれぞれ周波
    数データを設定するPLL設定手段(52)と、 VICS用FM多重局を選局したRF処理部(13)の
    出力とDGPS用FM多重局を選局したRF処理部(1
    4)の出力とを交互に切換えて選択するRF処理部選択
    手段(25)と、 前記RF処理部選択手段(25)により選択された方の
    RF処理部(13,14)の出力を復調してFM多重デ
    ータを得るFM多重データ抽出手段(36)と、を有し
    ていることを特徴とするFM多重受信機。
  2. 【請求項2】 DGPS用FM多重局を選局しているR
    F処理部(14)の出力よりその中のDGPSデータの
    出現時間間隔を検出する時間間隔検出手段(48)と、 前記時間間隔検出手段(48)が検出した時間間隔に基
    づいて前記RF処理部選択手段(25)の切換時間を設
    定する切換時間設定手段(51)と、を有していること
    を特徴とする請求項1記載のFM多重受信機。
  3. 【請求項3】 各RF処理部(13,14)の選局電波
    の電界強度を検出する電界強度検出手段(21,23)
    と、 前記電界強度検出手段(21,23)により選局電波の
    電界強度が所定レベル以下であると検出されたRF処理
    部以外のRF処理部の出力のみに、前記RF処理部選択
    手段(25)の選択を固定する選択固定手段(51)
    と、を有していることを特徴とする請求項1又は2記載
    のFM多重受信機。
  4. 【請求項4】 各RF処理部(13,14)の選局して
    いるFM多重局の電界強度を検出する電界強度検出手段
    (21,23)と、 DGPS用FM多重局を選局しているRF処理部(1
    4)の選局電波の電界強度が所定レベル以下になったこ
    とが前記電界強度検出手段(23)により検出される
    と、そのRF処理部(14)以外のRF処理部(13)
    の出力のみに前記RF処理部選択手段(25)の選択を
    固定する選択固定手段(51)と、を有していることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のFM多重受
    信機。
  5. 【請求項5】 前記選択固定手段(51)は、DGPS
    用FM多重局を選局しているRF処理部(14)の選局
    電波の電界強度が所定レベル以下になった状態が所定時
    間以上継続した場合のみ、そのRF処理部(14)以外
    のRF処理部(13)の出力のみに前記RF処理部選択
    手段(25)の選択を固定することを特徴とする請求項
    4のいずれかに記載のFM多重受信機。
  6. 【請求項6】 DGPS用FM多重局のサービスエリア
    を予め記憶しているサービスエリア記憶手段(57)
    と、 現在位置を検出する現在位置検出手段(39)と、 前記サービスエリア記憶手段(57)の記憶内容及び前
    記現在位置検出手段(39)による現在位置の検出に基
    づいて現在位置がDGPS用FM多重局選局中のRF処
    理部(14)のDGPS用FM多重局のサービスエリア
    外であると判断したときには、そのRF処理部(14)
    以外のRF処理部(13)の出力のみに前記RF処理部
    選択手段(25)の選択を固定する選択固定手段(5
    1)と、を有していることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のFM多重受信機。
  7. 【請求項7】 DGPS用FM多重局のサービスエリア
    を予め記憶しているサービスエリア記憶手段(57)
    と、 現在位置を検出する現在位置検出手段(39)と、 前記選択固定手段(51)による前記RF処理部選択手
    段(25)の選択固定期間に現在位置がサービスエリア
    内であるDGPS用FM多重局を前記サービスエリア記
    憶手段(57)の記憶サービスエリア及び前記現在位置
    検出手段(39)の検出現在位置に基づいて検索し、該
    当DGPS用FM多重局が検索されれば、前記RF処理
    部選択手段(25)により出力を選択されていないRF
    処理部(14)に該当DGPS用FM多重局を選局させ
    るとともに、前記RF処理部選択手段(25)の選択固
    定を解除する固定解除手段(51)と、を有しているこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のFM多
    重受信機。
  8. 【請求項8】 前記該当DGPS用FM多重局がDGP
    Sデータを含むか否かを調べ、含まないと判明したとき
    は、前記固定解除手段(51)による選択固定の解除を
    保留することを特徴とする請求項7記載のFM多重受信
    機。
  9. 【請求項9】 前記選択固定手段(51)による前記R
    F処理部選択手段(25)の選択固定期間では、前記R
    F処理部選択手段(25)により出力を選択されていな
    いRF処理部(14)(以下、「非選択中RF処理部
    (14)」と言う。)に、現在位置において所定の電界
    強度以上で受信可能なFM局を順次選局させて、選局し
    たFM局がDGPSデータを含むかを調べ、DGPSデ
    ータを含むFM局が見つかれば、そのFM局を前記非選
    択中RF処理部(14)に選局させ、かつ前記RF処理
    部選択手段(25)の選択固定を解除することを特徴と
    する請求項4〜8のいずれかに記載のFM多重受信機。
  10. 【請求項10】 前記選択固定手段(51)によるVI
    CS用FM多重局選局の前記RF処理部選択手段(2
    5)への選択固定期間では、2個のRF処理部(13,
    14)に共に同一のVICS用FM多重局を選局させ、
    選局電波の電界強度の大きい方のVICS用FM多重局
    を前記RF処理部選択手段(25)に選択させて、ダイ
    バーシティー受信を実施するようにしたことを特徴とす
    る請求項4〜9のいずれかに記載のFM多重受信機。
  11. 【請求項11】 ダイバーシティー受信中、DGPSデ
    ータを送出しているDGPS用FM多重局があるか否か
    を適宜調べることにし、もしあれば、ダイバーシティー
    受信を中止して、そのDGPS用FM多重局を2個のR
    F処理部(13,14)の一方に選局させ、前記RF処
    理部選択手段(25)の選択固定を解除することを特徴
    とする請求項10記載のFM多重受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007194716A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Alps Electric Co Ltd ダイバーシティ受信用チューナ

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