JP2000244164A - プラズマディスプレイの防塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイ本体を壁から外さなく
ともフィルタの清掃を可能としたプラズマディスプレイ
の防塵装置を提供すること。 【解決手段】 プラズマディスプレイ１本体の吸気口１
１ａに対応する通気口５ａを備え、同通気口にフィルタ
４を固定したフィルタカバー５を別体に形成し、同フィ
ルタカバーを前記プラズマディスプレイ本体背面に着脱
自在に被着するようにしたので、本体を壁から外さなく
とも、フィルタカバーだけを外すことができ、同フィル
タカバーに固定されたフィルタを簡単に清掃することが
できる。また、前記フィルタカバーの両側部に、前記プ
ラズマディスプレイ本体の両側面に取り付けられた壁掛
け用の係止ピン１Ａに嵌着する鍵状の係止孔５ｂを設け
たので、プラズマディスプレイ本体へのフィルタカバー
の着脱が簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイの防塵装置に係わり、とくにプラズマディスプレイ
本体に着脱自在に取り付けられるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３に示すように、壁掛金具２を
壁３に固定し、同壁掛金具２に備える取付孔２ａから係
止ピン１Ａを通してプラズマディスプレイ１の側面に固
定することによりプラズマディスプレイ１を壁３に取り
付けるようにしている。このプラズマディスプレイ１
は、図４に示すように、筐体１１の背面および下面に設
けた吸気口１１ａと排気口１１ｂを結ぶ通風路にＰＤＰ
１２ａやＰＤＰ駆動基板１２ｂ等の発熱体と送風機１３
を配置し、同吸気口１１ａより外気を吸入し、同外気に
より前記発熱体の発生する熱を奪って排気口１１ｂから
外部に放出するようにしている。このため、吸気口１１
ａから外気と共に塵埃が吸入され易く、吸い込まれた塵
埃が電気回路に付着してショートしたり、発火したりす
るという問題がある。このため、プラズマディスプレイ
１には防塵装置が必要となり、従来、この防塵装置は、
図５に示すように、プラズマディスプレイ１の筐体１１
に備えた前記吸気口１１ａに網目状、或いは布状のフィ
ルタ４を貼付して吸気口１１ａから進入する塵埃を捕集
するようにしていた。しかし、この構成では、フィルタ
４は捕集した塵埃により目詰まりをおこし、流風量が減
り、冷却効率が劣化するばかりか、送風機の寿命を短く
してしまうという問題があった。そこで、前記フィルタ
４を吸気口１１ａに着脱自在に固定して定期的に外して
掃除する方法が考えられたが、吸気口１１ａは筐体１１
の背面や下面等に設けられているため、このフィルタ４
を外すにはプラズマディスプレイ１本体を壁から外さな
ければならず、大変な作業となっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、プラズマディスプレイ本体を壁から外さ
なくともフィルタの清掃を可能としたプラズマディスプ
レイの防塵装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、プラズマディスプレイ本体の吸気口に対応
する通気口を備え、同通気口にフィルタを固定し、両側
部に同プラズマディスプレイ本体の両側面に取り付けら
れた壁掛け用の係止ピンに嵌着する鍵状の係止孔を設け
たフィルタカバーを別体に形成し、同フィルタカバーを
前記プラズマディスプレイ本体背面に着脱自在に被着す
るようにしたプラズマディスプレイの防塵装置としてい
る。

【０００５】前記フィルタを前記フィルタカバーに貼付
してなるプラズマディスプレイの防塵装置としている。

【０００６】前記フィルタを前記フィルタカバーに着脱
自在に取り付けてなるプラズマディスプレイの防塵装置
としている。

【０００７】前記フィルタカバーの通気口に対応して対
向配置され、前記フィルタを出し入れするガイドを設け
たプラズマディスプレイの防塵装置としている。

【０００８】前記フィルタカバーの周縁に弾性材を貼付
したこプラズマディスプレイの防塵装置としている。

【０００９】前記フィルタカバーの通気口周縁に弾性材
を貼付したプラズマディスプレイの防塵装置としてい
る。

【００１０】前記ガイドを弾性材で形成したプラズマデ
ィスプレイの防塵装置としている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以上のように、本発明のプラズマ
ディスプレイの防塵装置においては、プラズマディスプ
レイ本体の吸気口に対応する通気口を備え、同通気口に
フィルタを固定したフィルタカバーを別体に形成し、同
フィルタカバーを前記プラズマディスプレイ本体背面に
着脱自在に被着するようにしたので、本体を壁から外さ
なくとも、フィルタカバーだけを外すことができ、同フ
ィルタカバーに固定されたフィルタを簡単に清掃するこ
とができる。また、前記フィルタカバーの両側部に、前
記プラズマディスプレイ本体の両側面に取り付けられた
壁掛け用の係止ピンに嵌着する鍵状の係止孔を設けたの
で、プラズマディスプレイ本体へのフィルタカバーの着
脱が簡単である。また、フィルタを前記フィルタカバー
に着脱自在に取り付けたので、清掃しても綺麗にならな
いフィルタを交換することもできる。また、フィルタカ
バーの周縁または通気口に弾性材を貼付したので、フィ
ルタをプラズマディスプレイ本体の吸気口に密着配置し
て塵埃の進入を確実に防ぐことができる。

【００１２】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明によるプラズマ
ディスプレイの防塵装置を詳細に説明する。図１は本発
明によるプラズマディスプレイの防塵装置の一実施例を
示す要部断面図である。図において、１はプラズマディ
スプレイで、プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）、
これを駆動する駆動基板、電源基板等等の発熱部品を筐
体１１内に収容している。この筐体１１の背面および下
面には吸気口１１ａを備え、上面には排気口１１ｂを備
えている。また、この筐体１１の両側面には係止ピン１
Ａが取り付けられる図示しないネジ孔を備えている。こ
の吸気口１１ａと排気口１１ｂを結ぶ通風路には前記発
熱部品が配置され、排気口１１ｂの近傍には送風機１３
を臨ませている。

【００１３】４は前記吸気口１１ａに対応して配置さ
れ、塵埃を捕集してその進入を防止するフィルタであ
る。５は前記筐体１１の背面および下面に被着されるフ
ィルタカバーで、前記吸気口１１ａに対応する通気口５
ａを備え、同通気口５ａには前記フィルタ４が取り付け
られている。また、このフィルタカバー５の両側部には
前記筐体１１の両側面の図示しないネジ孔に取り付けら
れた壁掛け用の係止ピン１Ａに嵌着する鍵状の係止孔５
ｂおよび取付孔５ｃが形成されている。この係止孔５ｂ
は下方に屈曲形成されており、前記係止ピン１Ａが下方
の係止部５ｂ１に係止されるようにしている。即ち、こ
のフィルタカバー５を筐体１１の下方背面から前方に向
けて被着することにより、係止ピン１Ａが係止孔５ｂに
挿入され、さらに、フィルタカバー５を上方に持ち上げ
ることにより、係止ピン１Ａが係止孔５ｂの係止部に係
止される。６は前記フィルタカバー５の周縁およびまた
は、通気口５ａの周縁に貼付されるゴム等の弾性材で、
同弾性材６によりフィルタカバー５と筐体１１を密着し
て、外気が通気口５ａ以外の所から吸気されないように
している。７は前記フィルタ４を吸気口５ａに着脱自在
に取り付けるガイドで、ゴム等の弾性材で形成してい
る。

【００１４】以上の構成において、つぎにその着脱手順
を説明する。まず、図３に示すように、壁掛金具２を壁
３に固定し、同壁掛金具２に備える３つの取付孔２ａの
内、上下２つの取付孔２ａから係止ピン１Ａを通してプ
ラズマディスプレイ１の側面に固定してプラズマディス
プレイ１を壁３に取り付ける。つぎに、フィルタ４を固
定したフィルタカバー５を筐体１１の下方背面から前方
に向けて被着して、係止ピン１Ａを係止孔５ｂに挿入
し、さらに、フィルタカバー５を上方に持ち上げて、係
止ピン１Ａを係止孔５ｂの係止部に係止されるようにす
る。つぎに、係止ピン１Ａを前記壁掛金具２に備える中
央の取付孔２ａから、前記フィルタカバー５の取付孔５
ｃを通して筐体１１の両側面に備える図示しないネジ孔
に螺合して固定する。

【００１５】フィルタカバー５を筐体から外すには、前
記中央の取付孔２ａに挿入した係止ピン１Ａを外した
後、フィルタカバー５を下方に引いて係止ピン１Ａを係
止孔５ｂの係止部から外し、つぎに、フィルタカバー５
を後方に引くことにより係止ピン１Ａを係止孔５ｂから
外すことにより、フィルタカバー５を外すことができ
る。フィルタカバー５に固定されるフィルタ４はそのま
ま清掃するか、塵埃の付着の多い時は、外して交換する
ことができる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプラ
ズマディスプレイの防塵装置によれば、プラズマディス
プレイ本体の吸気口に対応する通気口を備え、同通気口
にフィルタを固定したフィルタカバーを別体に形成し、
同フィルタカバーを前記プラズマディスプレイ本体背面
に着脱自在に被着するようにしたので、本体を壁から外
さなくとも、フィルタカバーだけを外すことができ、同
フィルタカバーに固定されたフィルタを簡単に清掃する
ことができる。前記フィルタカバーの両側部に、前記プ
ラズマディスプレイ本体の両側面に取り付けられた壁掛
け用の係止ピンに嵌着する鍵状の係止孔を設けたので、
プラズマディスプレイ本体へのフィルタカバーの着脱が
簡単である。また、フィルタを前記フィルタカバーに着
脱自在に取り付けたので、清掃しても綺麗にならないフ
ィルタを交換することもできる。また、フィルタカバー
の周縁または通気口に弾性材を貼付したので、フィルタ
をプラズマディスプレイ本体の吸気口に密着配置して塵
埃の進入を確実に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるプラズマディスプレイの防塵装置
の一実施例を示す要部側断面図である。

【図２】本発明によるプラズマディスプレイの防塵装置
の一実施例を示す要部拡大断面図である。

【図３】プラズマディスプレイの壁への取付を示す概略
側面図である。

【図４】従来のプラズマディスプレイの概略構成を示す
要部側断面図である。

【図５】従来のプラズマディスプレイの防塵装置を示す
要部側断面図である。

【符号の説明】 １ プラズマディスプレイ １Ａ 係止ピン ２ 壁掛金具 ３ 壁 ４ フィルタ ５ フィルタカバー ５ａ 通気口 ５ｂ 係止孔 ５ｃ 取付孔 ６ 弾性材 ７ ガイド １１ 筐体 １１ａ 吸気口 １１ｂ 排気口 １３ 送風機

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラズマディスプレイ本体の吸気口に対
   応する通気口を備え、同通気口にフィルタを固定し、両
   側部に同プラズマディスプレイ本体の両側面に取り付け
   られた壁掛け用の係止ピンに嵌着する鍵状の係止孔を設
   けたフィルタカバーを別体に形成し、同フィルタカバー
   を前記プラズマディスプレイ本体背面に着脱自在に被着
   するようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ
   の防塵装置。
2. 【請求項２】 前記フィルタを前記フィルタカバーに貼
   着してなることを特徴とする請求項１記載のプラズマデ
   ィスプレイの防塵装置。
3. 【請求項３】 前記フィルタを前記フィルタカバーに着
   脱自在に取り付けてなることを特徴とする請求項１記載
   のプラズマディスプレイの防塵装置。
4. 【請求項４】 前記フィルタカバーの通気口の周縁両側
   に対向配置され、前記フィルタを出し入れするガイドを
   設けたことを特徴とする請求項３記載のプラズマディス
   プレイの防塵装置。
5. 【請求項５】 前記フィルタカバーの周縁に弾性材を貼
   付したことを特徴とする請求項１記載のプラズマディス
   プレイの防塵装置。
6. 【請求項６】 前記フィルタカバーの通気口周縁に弾性
   材を貼付したことを特徴とする請求項１記載のプラズマ
   ディスプレイの防塵装置。
7. 【請求項７】 前記ガイドを弾性材で形成したことを特
   徴とする請求項５または請求項６記載のプラズマディス
   プレイの防塵装置。