JP2000243624A - 電磁アクチュエータ用ステータコア、動弁装置、及び電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法 - Google Patents
電磁アクチュエータ用ステータコア、動弁装置、及び電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法Info
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- JP2000243624A JP2000243624A JP11040692A JP4069299A JP2000243624A JP 2000243624 A JP2000243624 A JP 2000243624A JP 11040692 A JP11040692 A JP 11040692A JP 4069299 A JP4069299 A JP 4069299A JP 2000243624 A JP2000243624 A JP 2000243624A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F7/00—Magnets
- H01F7/06—Electromagnets; Actuators including electromagnets
- H01F7/08—Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
- H01F7/16—Rectilinearly-movable armatures
- H01F2007/1676—Means for avoiding or reducing eddy currents in the magnetic circuit, e.g. radial slots
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】強度的に優れたステータコアを簡単に製造可能
にすること 【解決手段】一方の端面に電磁コイルを収納するための
収納溝24を有する電磁アクチュエータ用ステータコア
において、ステータコア7は、複数の磁性層21を、磁
性層21間を互いに絶縁した状態で、ステータコアの中
心軸の軸線方向に積層した構造を有しており、上記磁性
層21は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域2
5を有する電磁アクチュエータ用ステータコア
にすること 【解決手段】一方の端面に電磁コイルを収納するための
収納溝24を有する電磁アクチュエータ用ステータコア
において、ステータコア7は、複数の磁性層21を、磁
性層21間を互いに絶縁した状態で、ステータコアの中
心軸の軸線方向に積層した構造を有しており、上記磁性
層21は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域2
5を有する電磁アクチュエータ用ステータコア
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁アクチュエー
タに使用可能なステータコア、それを用いた動弁装置、
及びその製造方法に関する。
タに使用可能なステータコア、それを用いた動弁装置、
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁駆動バルブを有する動弁装置では、
動作時、すなわち磁束の変化時に生じる渦電流の影響が
問題となっている。例えば、対向スプリング型電磁駆動
バルブを用いた吸気バルブまたは排気バルブの開閉運動
を考えた場合、電磁コイルの吸引力発生の際に磁束が変
化するため、磁束が流通する磁性部材中に渦電流が発生
する。渦電流が生じると、バルブの応答性の低下を招い
たり、鉄損の増大による消費電力の増大を招くといった
問題が生じる。
動作時、すなわち磁束の変化時に生じる渦電流の影響が
問題となっている。例えば、対向スプリング型電磁駆動
バルブを用いた吸気バルブまたは排気バルブの開閉運動
を考えた場合、電磁コイルの吸引力発生の際に磁束が変
化するため、磁束が流通する磁性部材中に渦電流が発生
する。渦電流が生じると、バルブの応答性の低下を招い
たり、鉄損の増大による消費電力の増大を招くといった
問題が生じる。
【0003】このような渦電流の低減を目的として、無
垢材で構成された(すなわち磁性層の積層構造ではな
い)ステータコアにスリットを設けるといった技術が知
られている。例えば、特開平9−222006号公報に
は、弁体に連結されたプランジャ(本明細書中のアーマ
チュアに相当する)の両端面に近接して、磁気吸引力の
発生源としての第1及び第2のコアをそれぞれ配置した
内燃機関の動弁装置が開示されている。それぞれのコア
は、その径方向に延在するスリットを有している。この
ような動弁装置において、これらのコアは、スリットが
互いに同一の位置になるように配置されている。
垢材で構成された(すなわち磁性層の積層構造ではな
い)ステータコアにスリットを設けるといった技術が知
られている。例えば、特開平9−222006号公報に
は、弁体に連結されたプランジャ(本明細書中のアーマ
チュアに相当する)の両端面に近接して、磁気吸引力の
発生源としての第1及び第2のコアをそれぞれ配置した
内燃機関の動弁装置が開示されている。それぞれのコア
は、その径方向に延在するスリットを有している。この
ような動弁装置において、これらのコアは、スリットが
互いに同一の位置になるように配置されている。
【0004】また、特開平9−303599号公報に
は、複数のスリットを有する内燃機関の動弁装置用コア
が開示されている。このコアにおいて、一方のスリット
は、一方の端面からコアの軸方向に向けて延在してお
り、他方のスリットは、他方の端面から軸方向に向けて
延在している。そして、これらのスリットは、コアを軸
方向に貫通することなく(すなわち両端面を貫通するこ
となく)、互いにオーバーラップするように設けられて
いる。
は、複数のスリットを有する内燃機関の動弁装置用コア
が開示されている。このコアにおいて、一方のスリット
は、一方の端面からコアの軸方向に向けて延在してお
り、他方のスリットは、他方の端面から軸方向に向けて
延在している。そして、これらのスリットは、コアを軸
方向に貫通することなく(すなわち両端面を貫通するこ
となく)、互いにオーバーラップするように設けられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のステー
タコアは、その一部に絶縁箇所(すなわちスリット)を
設けることにより、渦電流が還流する経路長が大きくな
るようにしている。経路長が大きくなれば、発生した渦
電流を抵抗熱にすばやく変換できるため、渦電流を早期
に消滅させることが期待できる。その結果、渦電流の影
響による問題、すなわち、動弁装置の応答性の低下、或
いは高速駆動に要する消費電力の増大等をある程度解決
することができる。しかしながら、無垢材により構成さ
れた従来のステータコアでは、渦電流の経路が逆向きに
流れ、かつ、それらが近接した状態で接するような領域
がほとんど存在しないため、渦電流間の相互作用は生じ
にくい。事実、上述したいずれの公報においても、その
ような作用については全く言及されておらず、その示唆
さえも存在しない。従って、従来のステータコアの構造
を改良して、渦電流間の相互作用が生じるような構造を
有するステータコアを用いれば、動弁装置の性能を一層
向上させることが期待できる。
タコアは、その一部に絶縁箇所(すなわちスリット)を
設けることにより、渦電流が還流する経路長が大きくな
るようにしている。経路長が大きくなれば、発生した渦
電流を抵抗熱にすばやく変換できるため、渦電流を早期
に消滅させることが期待できる。その結果、渦電流の影
響による問題、すなわち、動弁装置の応答性の低下、或
いは高速駆動に要する消費電力の増大等をある程度解決
することができる。しかしながら、無垢材により構成さ
れた従来のステータコアでは、渦電流の経路が逆向きに
流れ、かつ、それらが近接した状態で接するような領域
がほとんど存在しないため、渦電流間の相互作用は生じ
にくい。事実、上述したいずれの公報においても、その
ような作用については全く言及されておらず、その示唆
さえも存在しない。従って、従来のステータコアの構造
を改良して、渦電流間の相互作用が生じるような構造を
有するステータコアを用いれば、動弁装置の性能を一層
向上させることが期待できる。
【0006】そこで、本発明の目的は、動弁装置等の電
磁アクチュエータの動作時に発生する渦電流を効果的に
低減し、消費電力の増大を招くことなく応答性の一層の
向上を図ることである。
磁アクチュエータの動作時に発生する渦電流を効果的に
低減し、消費電力の増大を招くことなく応答性の一層の
向上を図ることである。
【0007】また、本発明の別の目的は、強度的に優れ
たステータコアを簡単に製造可能にすることである。
たステータコアを簡単に製造可能にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、第1の発明は、一方の端面に電磁コイルを収
納するための収納溝を有する電磁アクチュエータ用ステ
ータコアにおいて、ステータコアは、複数の磁性層を、
磁性層間を互いに絶縁した状態で、ステータコアの中心
軸の軸線方向に積層した構造を有しており、上記磁性層
は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域を有する
電磁アクチュエータ用ステータコアを提供する。
るために、第1の発明は、一方の端面に電磁コイルを収
納するための収納溝を有する電磁アクチュエータ用ステ
ータコアにおいて、ステータコアは、複数の磁性層を、
磁性層間を互いに絶縁した状態で、ステータコアの中心
軸の軸線方向に積層した構造を有しており、上記磁性層
は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域を有する
電磁アクチュエータ用ステータコアを提供する。
【0009】一方、第2の発明は、電磁力によってバル
ブを動作させる動弁装置において、電磁力によって変位
し、当該変位と連係してバルブを動作させるアーマチュ
アと、アーマチュアの一方の端面側に設けられた第1の
ステータコアと、第1のステータコアに収納された第1
の電磁コイルと、アーマチュアの他方の端面側に設けら
れた第2のステータコアと、第2のステータコアに収納
された第2の電磁コイルとを有し、第1のステータコア
及び第2のステータコアは、ステータコアは、複数の磁
性層を、磁性層間を互いに絶縁した状態で、ステータコ
アの中心軸線の方向に積層した構造を有しており、上記
磁性層は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域を
有する動弁装置を提供する。
ブを動作させる動弁装置において、電磁力によって変位
し、当該変位と連係してバルブを動作させるアーマチュ
アと、アーマチュアの一方の端面側に設けられた第1の
ステータコアと、第1のステータコアに収納された第1
の電磁コイルと、アーマチュアの他方の端面側に設けら
れた第2のステータコアと、第2のステータコアに収納
された第2の電磁コイルとを有し、第1のステータコア
及び第2のステータコアは、ステータコアは、複数の磁
性層を、磁性層間を互いに絶縁した状態で、ステータコ
アの中心軸線の方向に積層した構造を有しており、上記
磁性層は、ステータコアの径方向に延在する絶縁領域を
有する動弁装置を提供する。
【0010】ここで、第1の発明または第2の発明にお
いて、絶縁領域のそれぞれは、ステータコアの中心軸の
方向において同一の位置に形成されていてもよい。ま
た、絶縁領域のそれぞれは、ステータコアの中心軸の方
向において異なる位置に形成されていてもよい。このよ
うな絶縁領域は、磁性層の一部を切断することで形成さ
れるスリットであってもよい。
いて、絶縁領域のそれぞれは、ステータコアの中心軸の
方向において同一の位置に形成されていてもよい。ま
た、絶縁領域のそれぞれは、ステータコアの中心軸の方
向において異なる位置に形成されていてもよい。このよ
うな絶縁領域は、磁性層の一部を切断することで形成さ
れるスリットであってもよい。
【0011】さらに、第3の発明は、複数の磁性層がス
テータコアの中心軸の軸線方向に積層された構造を有す
る電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法におい
て、ステータコアの形状に相当する複数の環状磁性板を
形成するステップと、それぞれの環状磁性板の一部に絶
縁領域を形成するステップと、それぞれの絶縁領域がス
テータコアの中心軸の方向において異なる位置に存在す
るような状態で、環状磁性板をステータコアの中心軸の
軸線方向に積層するステップとを有する電磁アクチュエ
ータ用ステータコアの製造方法を提供する。
テータコアの中心軸の軸線方向に積層された構造を有す
る電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法におい
て、ステータコアの形状に相当する複数の環状磁性板を
形成するステップと、それぞれの環状磁性板の一部に絶
縁領域を形成するステップと、それぞれの絶縁領域がス
テータコアの中心軸の方向において異なる位置に存在す
るような状態で、環状磁性板をステータコアの中心軸の
軸線方向に積層するステップとを有する電磁アクチュエ
ータ用ステータコアの製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、電磁駆動バルブを有する
エンジンの動弁装置の一例を示した断面図である。一対
の電磁コイル5,6が対向配置されたツインコイル式電
磁駆動バルブ1が、エンジンのそれぞれの気筒における
吸気ポート(及び/または)排気ポートに介装されてい
る。バルブ4(吸気バルブ/排気バルブ)は、シリンダ
ヘッド2中のバルブステムガイド3に摺動自在に挿通さ
れている。
エンジンの動弁装置の一例を示した断面図である。一対
の電磁コイル5,6が対向配置されたツインコイル式電
磁駆動バルブ1が、エンジンのそれぞれの気筒における
吸気ポート(及び/または)排気ポートに介装されてい
る。バルブ4(吸気バルブ/排気バルブ)は、シリンダ
ヘッド2中のバルブステムガイド3に摺動自在に挿通さ
れている。
【0013】円筒状のステータコア7,9における一端
面に設けられた収納溝には、電磁コイル5,6が収納さ
れている。なお、ステータコア9の構造については後述
する。開弁用電磁コイル5が収納されたステータコア7
は、シリンダヘッド2に取り付けられている。一方、閉
弁用電磁コイル6が収納されたステータコア9は、ステ
ータコア7,9間の距離を調整するためのリフトアジャ
スタ8に取り付けられている。アーマチュア17は磁性
材で形成された円板であり、その周囲に存在する電磁力
(磁気的吸引力)によって移動する。アーマチュア17
の変位に連係してバルブ4も変位する。また、ステータ
コア9の上部にはケース11が取り付けられている。ケ
ース11にはバルブ4の軸方向に孔が設けられており、
アーマチュア17と一体化されたアーマチュアステム1
7aがこの孔に摺動可能な状態で挿入される。それによ
り、アーマチュア17はバルブ4の軸方向にのみ移動す
ることができる。
面に設けられた収納溝には、電磁コイル5,6が収納さ
れている。なお、ステータコア9の構造については後述
する。開弁用電磁コイル5が収納されたステータコア7
は、シリンダヘッド2に取り付けられている。一方、閉
弁用電磁コイル6が収納されたステータコア9は、ステ
ータコア7,9間の距離を調整するためのリフトアジャ
スタ8に取り付けられている。アーマチュア17は磁性
材で形成された円板であり、その周囲に存在する電磁力
(磁気的吸引力)によって移動する。アーマチュア17
の変位に連係してバルブ4も変位する。また、ステータ
コア9の上部にはケース11が取り付けられている。ケ
ース11にはバルブ4の軸方向に孔が設けられており、
アーマチュア17と一体化されたアーマチュアステム1
7aがこの孔に摺動可能な状態で挿入される。それによ
り、アーマチュア17はバルブ4の軸方向にのみ移動す
ることができる。
【0014】ステータコア7の貫通孔には、バルブステ
ム4bが挿通されていると共に、バルブヘッド4aをバ
ルブシート12に押圧する方向(すなわち閉方向)に付
勢する閉弁用スプリング13が収納されている。このス
プリング13は、コッタピン14を介してバルブステム
4bに固着されたリテーナ15と、シリンダヘッド2に
設けられた環状の受け座との間に介装されている。ま
た、バルブステム4bの端部には、アーマチュア17と
バルブ4とのクリアランスを調整するためのシム16が
装着されている。一方、ステータコア9の貫通孔には、
バルブヘッド4aをバルブシート12から離間する方向
(すなわち開方向)に付勢する開弁用スプリング19が
収納されている。このスプリング19は、アーマチュア
17と、ケース11側の受け座との間に介装されてい
る。一対の電磁コイル5,6に電流を流していない状態
において、アーマチュア17は、互いに反対方向である
スプリング13,19の付勢力が釣り合っている中立位
置で静止している。この中立位置において、アーマチュ
ア17はシム16を押圧しているため、バルブ4は半開
した状態になっている。なお、ケース11には、バルブ
4のリフト量を検出するためのリフトセンサ10が装着
されている。リフトセンサ10は、アーマチュアステム
17aの先端部に取り付けられたニードル17cの動き
によって生じる渦電流を検出して、渦電流に応じた電圧
を出力する。この出力電圧をモニタリングすることによ
り、バルブ4の開閉状態を検出する。
ム4bが挿通されていると共に、バルブヘッド4aをバ
ルブシート12に押圧する方向(すなわち閉方向)に付
勢する閉弁用スプリング13が収納されている。このス
プリング13は、コッタピン14を介してバルブステム
4bに固着されたリテーナ15と、シリンダヘッド2に
設けられた環状の受け座との間に介装されている。ま
た、バルブステム4bの端部には、アーマチュア17と
バルブ4とのクリアランスを調整するためのシム16が
装着されている。一方、ステータコア9の貫通孔には、
バルブヘッド4aをバルブシート12から離間する方向
(すなわち開方向)に付勢する開弁用スプリング19が
収納されている。このスプリング19は、アーマチュア
17と、ケース11側の受け座との間に介装されてい
る。一対の電磁コイル5,6に電流を流していない状態
において、アーマチュア17は、互いに反対方向である
スプリング13,19の付勢力が釣り合っている中立位
置で静止している。この中立位置において、アーマチュ
ア17はシム16を押圧しているため、バルブ4は半開
した状態になっている。なお、ケース11には、バルブ
4のリフト量を検出するためのリフトセンサ10が装着
されている。リフトセンサ10は、アーマチュアステム
17aの先端部に取り付けられたニードル17cの動き
によって生じる渦電流を検出して、渦電流に応じた電圧
を出力する。この出力電圧をモニタリングすることによ
り、バルブ4の開閉状態を検出する。
【0015】このような構成において、バルブ4の開閉
運動は、一対の電磁コイル5,6に制御部18から供給
される電流により制御することができる。バルブ4を閉
状態から開状態へと変化させる場合、制御部18は、閉
弁用電磁コイル6に対する電流供給を停止した後に、開
弁用電磁コイル5に対する電流供給を開始する。これに
より閉弁用電磁コイル6がアーマチュア17を吸引する
力が消滅し、開弁用電磁コイル5の吸引力が発生する。
アーマチュア17(及びそれに連動するバルブ4)は、
この吸引力と開弁用スプリング19の付勢力により電磁
コイル5に向けて移動し、ステータコア7に吸着されて
停止する。この状態でバルブ4は最大のリフト量を有し
全開状態となる。一方、バルブ4を開状態から閉状態へ
と変化させる場合、制御部18は、閉弁用電磁コイル5
に対する電流供給を停止した後に、閉弁用電磁コイル6
に対する電流供給を開始すればよい。バルブ4の開閉タ
イミングは、エンジン回転数、アクセル開度、クランク
角パルス、エンジン冷却水温度等の各種パラメータに基
づいて、各気筒の吸気バルブ及び排気バルブごとに制御
される。
運動は、一対の電磁コイル5,6に制御部18から供給
される電流により制御することができる。バルブ4を閉
状態から開状態へと変化させる場合、制御部18は、閉
弁用電磁コイル6に対する電流供給を停止した後に、開
弁用電磁コイル5に対する電流供給を開始する。これに
より閉弁用電磁コイル6がアーマチュア17を吸引する
力が消滅し、開弁用電磁コイル5の吸引力が発生する。
アーマチュア17(及びそれに連動するバルブ4)は、
この吸引力と開弁用スプリング19の付勢力により電磁
コイル5に向けて移動し、ステータコア7に吸着されて
停止する。この状態でバルブ4は最大のリフト量を有し
全開状態となる。一方、バルブ4を開状態から閉状態へ
と変化させる場合、制御部18は、閉弁用電磁コイル5
に対する電流供給を停止した後に、閉弁用電磁コイル6
に対する電流供給を開始すればよい。バルブ4の開閉タ
イミングは、エンジン回転数、アクセル開度、クランク
角パルス、エンジン冷却水温度等の各種パラメータに基
づいて、各気筒の吸気バルブ及び排気バルブごとに制御
される。
【0016】(第1の実施例)図2は、第1の実施例に
おけるステータコア7,9の斜視図である。ステータコ
ア9(以下、ステータコア7についても同様)は、複数
の磁性層21を、ステータコア7の中心軸Cの軸線方向
に積層した構造を有している。隣接した磁性層間には絶
縁層22が存在し、一方の磁性層21と他方の磁性層2
1とを電気的に絶縁している。環状の磁性層21は、例
えば、0.1mm程度の均一な層厚を有しており、軟磁気特
性に優れ、かつ、高周波(例えば5kHz以上)での鉄損
が極めて小さい無方向性の珪素鋼板を用いて形成するこ
とができる。また、磁性層21の表面の内の少なくとも
一方は絶縁膜で被膜されている。絶縁膜は、例えば、平
板の表面に、数μm程度の膜厚が確保されるように絶縁
性塗料を塗布することにより形成することができる。磁
性層21の表面には絶縁塗料が塗布されているため、積
層時には塗布膜が絶縁層22に相当する。磁性層21同
士の接合は、例えば、ワニスや樹脂による接着、溶接、
或いはかしめ等の手法により行われる。なお、本明細書
において、「絶縁」とは、導電性を有する磁性平板等よ
りも電流が流れにくい性質をいう。
おけるステータコア7,9の斜視図である。ステータコ
ア9(以下、ステータコア7についても同様)は、複数
の磁性層21を、ステータコア7の中心軸Cの軸線方向
に積層した構造を有している。隣接した磁性層間には絶
縁層22が存在し、一方の磁性層21と他方の磁性層2
1とを電気的に絶縁している。環状の磁性層21は、例
えば、0.1mm程度の均一な層厚を有しており、軟磁気特
性に優れ、かつ、高周波(例えば5kHz以上)での鉄損
が極めて小さい無方向性の珪素鋼板を用いて形成するこ
とができる。また、磁性層21の表面の内の少なくとも
一方は絶縁膜で被膜されている。絶縁膜は、例えば、平
板の表面に、数μm程度の膜厚が確保されるように絶縁
性塗料を塗布することにより形成することができる。磁
性層21の表面には絶縁塗料が塗布されているため、積
層時には塗布膜が絶縁層22に相当する。磁性層21同
士の接合は、例えば、ワニスや樹脂による接着、溶接、
或いはかしめ等の手法により行われる。なお、本明細書
において、「絶縁」とは、導電性を有する磁性平板等よ
りも電流が流れにくい性質をいう。
【0017】また、ステータコア9には、貫通孔23
と、電磁コイルを収納するための収納溝24とが形成さ
れている。貫通孔23は、ステータコア9の両端面を貫
通しており、このスペースにスプリング19等の部材が
収納される。また、一方の端面に形成された環状の収納
溝24には、これとほぼ同一の高さを有し、かつ、ほぼ
同一径を有する環状の電線ボビン(ボビンに電線を渦巻
き状に巻き付けたもの)が挿入される。
と、電磁コイルを収納するための収納溝24とが形成さ
れている。貫通孔23は、ステータコア9の両端面を貫
通しており、このスペースにスプリング19等の部材が
収納される。また、一方の端面に形成された環状の収納
溝24には、これとほぼ同一の高さを有し、かつ、ほぼ
同一径を有する環状の電線ボビン(ボビンに電線を渦巻
き状に巻き付けたもの)が挿入される。
【0018】さらに、ステータコア9には、一方の端面
から他方の端面に向かって延在し、両端面を貫通するス
リット25が形成されている。スリット25は、ステー
タコア9の一部に機械加工を施すことにより形成するこ
とができるが、各磁性層21に予め形成された切り欠き
部を組み合わせて形成してもよい。後者の手法による場
合、まず、それぞれの磁性層21の一部を切断して切り
欠き部を予め形成しておく。このC字状の磁性層21
を、切り欠き部がステータコア9の中心軸Cに対して同
一方向に整列するように、換言すると中心軸Cの方向に
おいて同一位置になるように積層する。これにより、ス
テータコアの両端面を貫通するスリット25が形成され
る。
から他方の端面に向かって延在し、両端面を貫通するス
リット25が形成されている。スリット25は、ステー
タコア9の一部に機械加工を施すことにより形成するこ
とができるが、各磁性層21に予め形成された切り欠き
部を組み合わせて形成してもよい。後者の手法による場
合、まず、それぞれの磁性層21の一部を切断して切り
欠き部を予め形成しておく。このC字状の磁性層21
を、切り欠き部がステータコア9の中心軸Cに対して同
一方向に整列するように、換言すると中心軸Cの方向に
おいて同一位置になるように積層する。これにより、ス
テータコアの両端面を貫通するスリット25が形成され
る。
【0019】なお、詳細については後述するが、スリッ
ト25は、その絶縁性によって渦電流の経路を規制する
機能を有する。従って、このような絶縁性という観点で
見れば、スリット25はステータコア9の切断部(すな
わちエアギャップ)である必要は必ずしもなく、周知の
絶縁材料で充填された絶縁層であっても構わない。
ト25は、その絶縁性によって渦電流の経路を規制する
機能を有する。従って、このような絶縁性という観点で
見れば、スリット25はステータコア9の切断部(すな
わちエアギャップ)である必要は必ずしもなく、周知の
絶縁材料で充填された絶縁層であっても構わない。
【0020】図3は、電磁コイル6の通電時にステータ
コア9の内外を流通する磁束Φの状態を示した図であ
る。同図において、右側のコイル部6Rでは電流が紙面
裏側から表側へと電流が流れ、左側のコイル部6Lでは
表側から裏側へ流れる場合を考える。この場合、コイル
部6Rでは、このコイル部6Rを囲うように反時計回り
の磁束Φがステータコア部9R内で生じ、ステータコア
部9R、アーマチュア17、及びスタータコア部9Rと
アーマチュア17との間のエアギャップによって磁気回
路が形成される。一方、左側のコイル部6Lでは、この
コイル6Lを囲うように時計回りの磁束Φがコア部9L
内で生じ、同様の磁気回路が形成される。
コア9の内外を流通する磁束Φの状態を示した図であ
る。同図において、右側のコイル部6Rでは電流が紙面
裏側から表側へと電流が流れ、左側のコイル部6Lでは
表側から裏側へ流れる場合を考える。この場合、コイル
部6Rでは、このコイル部6Rを囲うように反時計回り
の磁束Φがステータコア部9R内で生じ、ステータコア
部9R、アーマチュア17、及びスタータコア部9Rと
アーマチュア17との間のエアギャップによって磁気回
路が形成される。一方、左側のコイル部6Lでは、この
コイル6Lを囲うように時計回りの磁束Φがコア部9L
内で生じ、同様の磁気回路が形成される。
【0021】動弁装置では、エンジンの回転数に同期さ
せて、バルブ4(アーマチュア17)を高速に運動させ
なければならない。従って、コイルへの供給電流を瞬時
に変化させ、極めて短時間の間に吸引力(すなわち磁
束)を変化させる必要がある。しかしながら、瞬時に磁
束を変化させようとすると、磁束の過渡的な変化過程に
おいて磁束変化を妨げるような作用が働く。これはレン
ツの法則として知られている作用であり、磁束が変化す
ると、その変化を妨げるように逆起電力が生じる。この
逆起電力の影響でステータコア7,9内で渦電流が発生
する。渦電流は、バルブの応答性を悪化させたり、バル
ブの高速駆動に際して消費電力を増大させるといった問
題が生じる。
せて、バルブ4(アーマチュア17)を高速に運動させ
なければならない。従って、コイルへの供給電流を瞬時
に変化させ、極めて短時間の間に吸引力(すなわち磁
束)を変化させる必要がある。しかしながら、瞬時に磁
束を変化させようとすると、磁束の過渡的な変化過程に
おいて磁束変化を妨げるような作用が働く。これはレン
ツの法則として知られている作用であり、磁束が変化す
ると、その変化を妨げるように逆起電力が生じる。この
逆起電力の影響でステータコア7,9内で渦電流が発生
する。渦電流は、バルブの応答性を悪化させたり、バル
ブの高速駆動に際して消費電力を増大させるといった問
題が生じる。
【0022】上述した磁気回路が形成され得る状態で、
電磁コイル6への通電を停止した状態から通電した場合
を考える。図4は、図2の積層構造における各磁性層2
1における渦電流Iの経路をマクロ的に示した概略図で
ある。なお、同図(a)では、渦電流Iの流れを把握し
やすくするため、スリット25の領域を実際よりも相当
大きく表示している。また、同図(b)は、図2のA−
A断面を概略的に示している。各磁性層21は絶縁層2
2により電気的に分離されているため、渦電流Iは、磁
性層21間を流通することはなく磁性層21ごとに独立
したループを形成する。ある磁性層21における渦電流
Iは、図4(a)のように磁性層21の上表面近傍を時
計方向に流れると共に、スリット25の一方の壁部25
aで上面から下面へ向かうため、下表面近傍では反時計
方向に流れる。下面を流れる渦電流Iは、スリット25
に到達すると、他方の壁部25bを下面から上面へと流
れ、ループが形成される。すなわち、スリット25を形
成することにより、上表面の渦電流と下表面の渦電流と
は流れる向きが逆になる。その他の磁性層21について
も、同様の渦電流のループが形成される。
電磁コイル6への通電を停止した状態から通電した場合
を考える。図4は、図2の積層構造における各磁性層2
1における渦電流Iの経路をマクロ的に示した概略図で
ある。なお、同図(a)では、渦電流Iの流れを把握し
やすくするため、スリット25の領域を実際よりも相当
大きく表示している。また、同図(b)は、図2のA−
A断面を概略的に示している。各磁性層21は絶縁層2
2により電気的に分離されているため、渦電流Iは、磁
性層21間を流通することはなく磁性層21ごとに独立
したループを形成する。ある磁性層21における渦電流
Iは、図4(a)のように磁性層21の上表面近傍を時
計方向に流れると共に、スリット25の一方の壁部25
aで上面から下面へ向かうため、下表面近傍では反時計
方向に流れる。下面を流れる渦電流Iは、スリット25
に到達すると、他方の壁部25bを下面から上面へと流
れ、ループが形成される。すなわち、スリット25を形
成することにより、上表面の渦電流と下表面の渦電流と
は流れる向きが逆になる。その他の磁性層21について
も、同様の渦電流のループが形成される。
【0023】ここで、ステータコア9の高さをH、磁性
層21の積層数をnとすると、ある磁性層21において
上表面を流れる渦電流I1と下表面を流れる渦電流I2の
間隔は、ほぼH/n(絶縁層22の膜厚を無視した場
合)に相当する。実際のステータコアにおける積層数n
は非常に大きいため、この間隔は非常に小さくなる。従
って、上表面とした表面とを逆向きに流れる渦電流
I1,I2が非常に近接した状態で存在するため、これら
の間に相互作用、すなわち、渦電流により生じる各磁束
の打ち消し合いが生じる。図5に示したように、二つの
渦電流I1,I2が近接した状態で流れようとする場合、
それぞれの渦電流により発生する磁束Φ1,Φ2は(電磁
コイル中の電流によって直接生じる磁束と区別するため
に以下、二次的磁束という)、その大きさがほぼ同じ
で、その向きが反対となる。従って、二次的磁束Φ1,
Φ2が互いに打ち消し合うため、結果として渦電流が流
れにくい状態が形成される。
層21の積層数をnとすると、ある磁性層21において
上表面を流れる渦電流I1と下表面を流れる渦電流I2の
間隔は、ほぼH/n(絶縁層22の膜厚を無視した場
合)に相当する。実際のステータコアにおける積層数n
は非常に大きいため、この間隔は非常に小さくなる。従
って、上表面とした表面とを逆向きに流れる渦電流
I1,I2が非常に近接した状態で存在するため、これら
の間に相互作用、すなわち、渦電流により生じる各磁束
の打ち消し合いが生じる。図5に示したように、二つの
渦電流I1,I2が近接した状態で流れようとする場合、
それぞれの渦電流により発生する磁束Φ1,Φ2は(電磁
コイル中の電流によって直接生じる磁束と区別するため
に以下、二次的磁束という)、その大きさがほぼ同じ
で、その向きが反対となる。従って、二次的磁束Φ1,
Φ2が互いに打ち消し合うため、結果として渦電流が流
れにくい状態が形成される。
【0024】このような二次的磁束の打ち消し合いは、
単独の磁性層21においてのみならず、磁性層21同士
の間においても生じる。図4(b)に示した3つの磁性
層21の内の真中の磁性層21について考えた場合、そ
の上表面を流れる渦電流の向きは、それより上に位置す
る磁性層21の下表面を流れる渦電流の向きと逆向きに
なっている。そして、これらの渦電流は、絶縁層22の
層厚程度で近接して存在している。同様に、真中の磁性
層21の下表面を流れる渦電流は、それより下に位置す
る磁性層21の上表面を流れる渦電流と逆向きに流れ、
近接している。従って、隣接した磁性層21の間でも、
二次的磁束Φ1,Φ2が互いに打ち消し合うため、結果と
して渦電流が流れにくい状態が生じる。従って、二次的
磁束Φ1,Φ2間の相互作用により、磁性層21内で発生
する渦電流I1,I2が低減するため、ステータコア9全
体で発生する渦電流も低減する。このような理由で、渦
電流の影響が低減されるため、動弁装置の消費電力の増
大を招くことなく、バルブの応答性を向上させることが
可能となる。
単独の磁性層21においてのみならず、磁性層21同士
の間においても生じる。図4(b)に示した3つの磁性
層21の内の真中の磁性層21について考えた場合、そ
の上表面を流れる渦電流の向きは、それより上に位置す
る磁性層21の下表面を流れる渦電流の向きと逆向きに
なっている。そして、これらの渦電流は、絶縁層22の
層厚程度で近接して存在している。同様に、真中の磁性
層21の下表面を流れる渦電流は、それより下に位置す
る磁性層21の上表面を流れる渦電流と逆向きに流れ、
近接している。従って、隣接した磁性層21の間でも、
二次的磁束Φ1,Φ2が互いに打ち消し合うため、結果と
して渦電流が流れにくい状態が生じる。従って、二次的
磁束Φ1,Φ2間の相互作用により、磁性層21内で発生
する渦電流I1,I2が低減するため、ステータコア9全
体で発生する渦電流も低減する。このような理由で、渦
電流の影響が低減されるため、動弁装置の消費電力の増
大を招くことなく、バルブの応答性を向上させることが
可能となる。
【0025】これに対して、積層構造にすることなく無
垢材(単層構造)に単にスリットを設けたような従来の
ステータコアにおいては、このような二次的磁束の打ち
消し合いといった作用は生じにくい。図6は、無垢材の
ステータコア内の渦電流の経路を説明した図である。同
図(a)に示したように、渦電流Iは、スリット25に
て折り返すため、ステータコア71の両表面付近を逆向
きに流れるような渦電流Iが形成される。しかしなが
ら、同図(b)に示したように、上表面を流れる渦電流
I1と下表面を流れる渦電流I2との間隔は、ステータコ
ア71の高さH相当となる。従って、本実施例のステー
タコア9と比べて、二次的磁束の打ち消し合いの程度が
少ないため、渦電流の流通は阻害されにくい。
垢材(単層構造)に単にスリットを設けたような従来の
ステータコアにおいては、このような二次的磁束の打ち
消し合いといった作用は生じにくい。図6は、無垢材の
ステータコア内の渦電流の経路を説明した図である。同
図(a)に示したように、渦電流Iは、スリット25に
て折り返すため、ステータコア71の両表面付近を逆向
きに流れるような渦電流Iが形成される。しかしなが
ら、同図(b)に示したように、上表面を流れる渦電流
I1と下表面を流れる渦電流I2との間隔は、ステータコ
ア71の高さH相当となる。従って、本実施例のステー
タコア9と比べて、二次的磁束の打ち消し合いの程度が
少ないため、渦電流の流通は阻害されにくい。
【0026】さらに、スリットが形成されていない単な
る積層構造を有するステータコアにおいても、このよう
な二次的磁束の打ち消し合いは生じにくい。図7は、ス
リットを有さない積層構造型のステータコアにおける渦
電流の流れを示した断面図である。磁性層は、ステータ
コアの中心軸の軸線方向に積層されている。この構造に
おいて、渦電流は、渦電流を折り返すためのスリットが
存在しないため、各磁性層の両端面付近を同一方向に流
れる。両表面を流れる渦電流は、近接した状態(H/n
相当の間隔)で流れるものの、同一方向に流れているた
め二次的磁束の打ち消し合いが生じない。従って、単な
る積層構造では渦電流の低減を期待できない。なお、中
心軸の軸線の方向に磁性層を積層した構造を有するステ
ータコアは、モータ等のステータコアのように、その構
造が全く異なる場合はともかく、図1に示したような動
弁装置において一般的に用いられるものではない。
る積層構造を有するステータコアにおいても、このよう
な二次的磁束の打ち消し合いは生じにくい。図7は、ス
リットを有さない積層構造型のステータコアにおける渦
電流の流れを示した断面図である。磁性層は、ステータ
コアの中心軸の軸線方向に積層されている。この構造に
おいて、渦電流は、渦電流を折り返すためのスリットが
存在しないため、各磁性層の両端面付近を同一方向に流
れる。両表面を流れる渦電流は、近接した状態(H/n
相当の間隔)で流れるものの、同一方向に流れているた
め二次的磁束の打ち消し合いが生じない。従って、単な
る積層構造では渦電流の低減を期待できない。なお、中
心軸の軸線の方向に磁性層を積層した構造を有するステ
ータコアは、モータ等のステータコアのように、その構
造が全く異なる場合はともかく、図1に示したような動
弁装置において一般的に用いられるものではない。
【0027】以上の説明から明らかなように、本実施例
のような構造を有するステータコアは、スリットにより
渦電流を折り返すことで、渦電流の流れを逆転させてい
る。そして、ステータコアの中心軸の軸線方向に磁性層
を積層することにより、互いに向きが異なる渦電流を近
接させている。その結果、渦電流が流れにくい状態が形
成されるため、ステータコア内における渦電流を効果的
に低減することができる。
のような構造を有するステータコアは、スリットにより
渦電流を折り返すことで、渦電流の流れを逆転させてい
る。そして、ステータコアの中心軸の軸線方向に磁性層
を積層することにより、互いに向きが異なる渦電流を近
接させている。その結果、渦電流が流れにくい状態が形
成されるため、ステータコア内における渦電流を効果的
に低減することができる。
【0028】(第2の実施例)図8は、第2の実施例に
おけるステータコアの斜視図である。第1の実施例と同
様である部材については、同一符号を付することにより
説明を省略する。本実施例におけるステータコア9(ス
テータコア7についても同様)の特徴は、磁性層21の
一部を切断することにより形成されたスリット26のそ
れぞれが、中心軸を中心として異なる方向に存在してい
る点である。この場合、スリット26は、ステータコア
9の周囲において偏ることなく、均一にばらつくように
配置することが好ましい。このスリット26は、第1の
実施例の場合と同様に、磁性層21の切断部(すなわち
エアギャップ)である必要は必ずしもなく、周知の絶縁
材料で充填された絶縁領域であっても構わない。
おけるステータコアの斜視図である。第1の実施例と同
様である部材については、同一符号を付することにより
説明を省略する。本実施例におけるステータコア9(ス
テータコア7についても同様)の特徴は、磁性層21の
一部を切断することにより形成されたスリット26のそ
れぞれが、中心軸を中心として異なる方向に存在してい
る点である。この場合、スリット26は、ステータコア
9の周囲において偏ることなく、均一にばらつくように
配置することが好ましい。このスリット26は、第1の
実施例の場合と同様に、磁性層21の切断部(すなわち
エアギャップ)である必要は必ずしもなく、周知の絶縁
材料で充填された絶縁領域であっても構わない。
【0029】このような構成を有するステータコアは、
第1の実施例の場合と同様の効果を有する他、スリット
26が特定の領域に重ならないため、スリットによるス
テータコアの変形を少なくでき、ステータコア寸法精度
を一層向上させることができる。また、スリットを分散
して配置することにより、ステータコアの強度を向上さ
せることができる。
第1の実施例の場合と同様の効果を有する他、スリット
26が特定の領域に重ならないため、スリットによるス
テータコアの変形を少なくでき、ステータコア寸法精度
を一層向上させることができる。また、スリットを分散
して配置することにより、ステータコアの強度を向上さ
せることができる。
【0030】上記の構成を有するステータコア9は、以
下のような方法によって形成することができる。図9
は、図8のステータコア9の組立方法の一例を示した図
である。ステータコア9は、ステータコア9の組み立て
に先立ち予め形成された3つの磁性構造体(すなわちロ
ア磁性体40、インナ磁性体41及びアウタ磁性体4
2)を組み合わせることによって形成される。ロア磁性
体40は、製造しようとするステータコア9と同じ外径
を有しており、かつ、ステータコア9の貫通孔23と同
じ径の貫通孔が設けられている。この円筒状のロア磁性
体40の端面上に、中心軸が一致するようにインナ磁性
体41とアウタ磁性体42とを配置し、この状態を維持
しながら、磁性積層体40,41,42を接合する。
下のような方法によって形成することができる。図9
は、図8のステータコア9の組立方法の一例を示した図
である。ステータコア9は、ステータコア9の組み立て
に先立ち予め形成された3つの磁性構造体(すなわちロ
ア磁性体40、インナ磁性体41及びアウタ磁性体4
2)を組み合わせることによって形成される。ロア磁性
体40は、製造しようとするステータコア9と同じ外径
を有しており、かつ、ステータコア9の貫通孔23と同
じ径の貫通孔が設けられている。この円筒状のロア磁性
体40の端面上に、中心軸が一致するようにインナ磁性
体41とアウタ磁性体42とを配置し、この状態を維持
しながら、磁性積層体40,41,42を接合する。
【0031】円筒状のインナ磁性体41の内径は、ステ
ータコア9の貫通孔23の径に相当する。また、インナ
磁性体41の外径は、ステータコア9の中心軸から収納
溝24の内壁(すなわち中心軸から近い方の側壁)まで
の距離に相当する。一方、円筒状のアウタ磁性体42の
内径は、ステータコア9の中心軸から収納溝24の外壁
(すなわち中心軸から遠い方の側壁)までの距離に相当
し、その外径は、ステータコア9の外径に相当する。
ータコア9の貫通孔23の径に相当する。また、インナ
磁性体41の外径は、ステータコア9の中心軸から収納
溝24の内壁(すなわち中心軸から近い方の側壁)まで
の距離に相当する。一方、円筒状のアウタ磁性体42の
内径は、ステータコア9の中心軸から収納溝24の外壁
(すなわち中心軸から遠い方の側壁)までの距離に相当
し、その外径は、ステータコア9の外径に相当する。
【0032】ロア磁性体40、インナ磁性体41及びア
ウタ磁性体42は、その中心に孔を有するディスク状の
磁性層21(それぞれの磁性体に対応した形状を有す
る)を、磁性層21間を絶縁した状態で積層することに
より形成する。各磁性層21の少なくとも一方の表面に
は絶縁塗料が塗布されている。この絶縁膜は積層時に絶
縁層22に相当する。また、各磁性層21にはスリット
26が設けられている。磁性層22を積層する際には、
このスリット26がランダムな(すなわちステータコア
の中心軸の方向において異なる位置に均一にばらつくよ
うな)位置になるようにしている。そして、得られた積
層体40,41,42を接合することにより、図8に示
したステータコア9が完成する。このステータコア9
は、換言すると、ステータコア9を端面方向にスライス
したような断面形状を有する磁性層21を、ステータコ
アの中心軸の軸線方向に積層することによって形成した
ものであるということもできる。
ウタ磁性体42は、その中心に孔を有するディスク状の
磁性層21(それぞれの磁性体に対応した形状を有す
る)を、磁性層21間を絶縁した状態で積層することに
より形成する。各磁性層21の少なくとも一方の表面に
は絶縁塗料が塗布されている。この絶縁膜は積層時に絶
縁層22に相当する。また、各磁性層21にはスリット
26が設けられている。磁性層22を積層する際には、
このスリット26がランダムな(すなわちステータコア
の中心軸の方向において異なる位置に均一にばらつくよ
うな)位置になるようにしている。そして、得られた積
層体40,41,42を接合することにより、図8に示
したステータコア9が完成する。このステータコア9
は、換言すると、ステータコア9を端面方向にスライス
したような断面形状を有する磁性層21を、ステータコ
アの中心軸の軸線方向に積層することによって形成した
ものであるということもできる。
【0033】このように、複数の磁性構造体40,4
1,42を組み合わせてステータコア9を形成する方法
は、比較的簡単な製造方法であると共に、ステータコア
9の磁気特性に関して製品ごとのばらつきが少ないとい
うメリットがある。なぜなら、ステータコア9に機械加
工を施して形成された貫通孔23または収納溝24を、
複数の磁性構造体40,41,42をブロック的に組み
合わせるだけで簡単に形成できるからである。貫通孔2
3または収納溝24を形成するための機械加工が不要に
なれば、機械加工に固有の問題、例えば、切削面におけ
る各磁性層のめくれ等のダメージの発生を招くことはな
い。また、切削加工により生じる微細な切り屑等の付着
によって、磁性層21間がショートしてしまうこともな
い。さらに、各磁性構造体40,41,42中の磁性層
21は薄いために、それぞれの磁性層21にスリット2
6を形成する際の切断加工を、容易にかつ精度よく行う
ことができる。
1,42を組み合わせてステータコア9を形成する方法
は、比較的簡単な製造方法であると共に、ステータコア
9の磁気特性に関して製品ごとのばらつきが少ないとい
うメリットがある。なぜなら、ステータコア9に機械加
工を施して形成された貫通孔23または収納溝24を、
複数の磁性構造体40,41,42をブロック的に組み
合わせるだけで簡単に形成できるからである。貫通孔2
3または収納溝24を形成するための機械加工が不要に
なれば、機械加工に固有の問題、例えば、切削面におけ
る各磁性層のめくれ等のダメージの発生を招くことはな
い。また、切削加工により生じる微細な切り屑等の付着
によって、磁性層21間がショートしてしまうこともな
い。さらに、各磁性構造体40,41,42中の磁性層
21は薄いために、それぞれの磁性層21にスリット2
6を形成する際の切断加工を、容易にかつ精度よく行う
ことができる。
【0034】
【発明の効果】このように本発明では、ステータコアに
形成されたスリット等の絶縁領域により、ステータコア
内で生じる渦電流の経路を折り返すと共に、積層構造と
することにより、互いに反対方向に流れる渦電流が近接
した状態を形成している。従って、渦電流間の相互作用
によって、動弁装置等の電磁アクチュエータの動作時に
発生する渦電流を効果的に低減でき、消費電力の増大を
招くことなく応答性の一層の向上を図ることが可能とな
る。また、本発明の製造方法では、各磁性層にスリット
等の絶縁領域を設け、これらの絶縁領域が異なる位置に
分散して存在するように積層している。従って、強度的
に優れたステータコアを簡単に製造することが可能とな
る。
形成されたスリット等の絶縁領域により、ステータコア
内で生じる渦電流の経路を折り返すと共に、積層構造と
することにより、互いに反対方向に流れる渦電流が近接
した状態を形成している。従って、渦電流間の相互作用
によって、動弁装置等の電磁アクチュエータの動作時に
発生する渦電流を効果的に低減でき、消費電力の増大を
招くことなく応答性の一層の向上を図ることが可能とな
る。また、本発明の製造方法では、各磁性層にスリット
等の絶縁領域を設け、これらの絶縁領域が異なる位置に
分散して存在するように積層している。従って、強度的
に優れたステータコアを簡単に製造することが可能とな
る。
【図1】動弁装置の概略的構造を示した断面図
【図2】第1の実施例におけるステータコアの斜視図
【図3】ステータコアの内外を流通する磁束の状態を説
明するための図
明するための図
【図4】図2のステータコア内の渦電流の経路を説明し
た図
た図
【図5】二次的磁束の打ち消し合いを説明するための図
【図6】無垢材のステータコア内の渦電流の経路を説明
した図
した図
【図7】スリットを有さない積層構造のステータコア内
の渦電流の経路を説明した図
の渦電流の経路を説明した図
【図8】第2の実施例におけるステータコアの斜視図
【図9】第2の実施例におけるステータコアの組立方法
を示した図
を示した図
1 電磁駆動バルブ、 2 シリンダヘッ
ド、 3 バルブステムガイド、 4 バルブ、 4a バルブヘッド、 4b バルブステ
ム、 5,6 電磁コイル、 7,9 ステータ
コア、 8 リフトアジャスタ、 10 リフトセン
サ、 11 ケース、 12 バルブシー
ト、 13,19 スプリング、 14 コッタピ
ン、 15 リテーナ、 16 シム、 17 アーマチュア、 17a アーマチュ
アステム、 17b ニードル、 18 制御部、 21 磁性層、 22 絶縁層、 23 貫通孔、 24 収納溝、 25,26 スリット、 40 ロア磁性
体、 41 インナ磁性体、 42 アウタ磁性
体
ド、 3 バルブステムガイド、 4 バルブ、 4a バルブヘッド、 4b バルブステ
ム、 5,6 電磁コイル、 7,9 ステータ
コア、 8 リフトアジャスタ、 10 リフトセン
サ、 11 ケース、 12 バルブシー
ト、 13,19 スプリング、 14 コッタピ
ン、 15 リテーナ、 16 シム、 17 アーマチュア、 17a アーマチュ
アステム、 17b ニードル、 18 制御部、 21 磁性層、 22 絶縁層、 23 貫通孔、 24 収納溝、 25,26 スリット、 40 ロア磁性
体、 41 インナ磁性体、 42 アウタ磁性
体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽倉 信宏 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 白旗 新一 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DD05 EE35 GC29 JJ02 KK17 5E048 AB01 AD07 CA01
Claims (9)
- 【請求項1】一方の端面に電磁コイルを収納するための
収納溝を有する電磁アクチュエータ用ステータコアにお
いて、 前記ステータコアは、複数の磁性層を、当該磁性層間を
互いに絶縁した状態で、前記ステータコアの中心軸の軸
線方向に積層した構造を有しており、 前記磁性層は、前記ステータコアの径方向に延在する絶
縁領域を有することを特徴とする電磁アクチュエータ用
ステータコア。 - 【請求項2】前記絶縁領域のそれぞれは、前記ステータ
コアの中心軸の方向において同一の位置に形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載された電磁アクチュ
エータ用ステータコア。 - 【請求項3】前記絶縁領域のそれぞれは、前記ステータ
コアの中心軸の方向において異なる位置に形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載された電磁アクチュ
エータ用ステータコア。 - 【請求項4】前記絶縁領域は、前記磁性層の一部を切断
することにより形成されたスリットであることを特徴と
する請求項2または3に記載された電磁アクチュエータ
用ステータコア。 - 【請求項5】電磁力によってバルブを動作させる動弁装
置において、 電磁力によって変位し、当該変位と連係して前記バルブ
を動作させるアーマチュアと、 前記アーマチュアの一方の端面側に設けられた第1のス
テータコアと、 前記第1のステータコアに収納された第1の電磁コイル
と、 前記アーマチュアの他方の端面側に設けられた第2のス
テータコアと、 前記第2のステータコアに収納された第2の電磁コイル
とを有し、 前記第1のステータコア及び前記第2のステータコア
は、複数の磁性層を、当該磁性層間を互いに絶縁した状
態で、前記ステータコアの中心軸の軸線方向に積層した
構造を有しており、前記磁性層は、前記ステータコアの
径方向に延在する絶縁領域を有することを特徴とする動
弁装置。 - 【請求項6】前記絶縁領域のそれぞれは、前記ステータ
コアの中心軸の方向において同一の位置に形成されてい
ることを特徴とする請求項5に記載された動弁装置。 - 【請求項7】前記絶縁領域のそれぞれは、前記ステータ
コアの中心軸の方向において異なる位置に形成されてい
ることを特徴とする請求項5に記載された動弁装置。 - 【請求項8】前記絶縁領域は、前記磁性層の一部を切断
することにより形成されたスリットであることを特徴と
する請求項6または7に記載された動弁装置。 - 【請求項9】複数の磁性層がステータコアの中心軸の軸
線方向に積層された構造を有する電磁アクチュエータ用
ステータコアの製造方法において、 前記ステータコアの形状に相当する複数の環状磁性板を
形成するステップと、 それぞれの前記環状磁性板の一部に絶縁領域を形成する
ステップと、 それぞれの前記絶縁領域が前記ステータコアの中心軸の
方向において異なる位置に存在するような状態で、前記
環状磁性板を前記ステータコアの中心軸の軸線方向に積
層するステップとを有することを特徴とする電磁アクチ
ュエータ用ステータコアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11040692A JP2000243624A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 電磁アクチュエータ用ステータコア、動弁装置、及び電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11040692A JP2000243624A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 電磁アクチュエータ用ステータコア、動弁装置、及び電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000243624A true JP2000243624A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12587620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11040692A Withdrawn JP2000243624A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 電磁アクチュエータ用ステータコア、動弁装置、及び電磁アクチュエータ用ステータコアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000243624A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100359156C (zh) * | 2001-07-16 | 2008-01-02 | 株式会社博世汽车系统 | 燃油喷射器 |
US20130276296A1 (en) * | 2011-03-25 | 2013-10-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stator core manufacturing method |
JP2015177616A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | タカハ機工株式会社 | ソレノイド |
CN106463232A (zh) * | 2014-03-20 | 2017-02-22 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 电磁致动器结构 |
KR20180049025A (ko) * | 2015-09-08 | 2018-05-10 | 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 | 고정자 및 고정자 홀더를 포함하는 전자기 드라이브 |
-
1999
- 1999-02-18 JP JP11040692A patent/JP2000243624A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100359156C (zh) * | 2001-07-16 | 2008-01-02 | 株式会社博世汽车系统 | 燃油喷射器 |
US20130276296A1 (en) * | 2011-03-25 | 2013-10-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stator core manufacturing method |
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CN106463232A (zh) * | 2014-03-20 | 2017-02-22 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 电磁致动器结构 |
KR20180049025A (ko) * | 2015-09-08 | 2018-05-10 | 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 | 고정자 및 고정자 홀더를 포함하는 전자기 드라이브 |
KR102635990B1 (ko) * | 2015-09-08 | 2024-02-14 | 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 | 고정자 및 고정자 홀더를 포함하는 전자기 드라이브 |
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Legal Events
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