JP2000242118A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000242118A
JP2000242118A JP11045566A JP4556699A JP2000242118A JP 2000242118 A JP2000242118 A JP 2000242118A JP 11045566 A JP11045566 A JP 11045566A JP 4556699 A JP4556699 A JP 4556699A JP 2000242118 A JP2000242118 A JP 2000242118A
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JP
Japan
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oil
recording material
rotating body
image forming
forming apparatus
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JP11045566A
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English (en)
Inventor
Kaneo Yoda
兼雄 依田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to US09/487,731 priority patent/US6459877B1/en
Priority to DE60034719T priority patent/DE60034719T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した定着動作を得る。 【解決手段】 加熱される無端ベルト110に圧接され
る加圧ローラ120と、無端ベルト110表面に離型オ
イルを塗布するオイルローラ150とを有し、無端ベル
ト110に対し、その回転方向に関して圧接部Nよりも
下流側でオイル塗布位置よりも上流側において無端ベル
ト110表面のオイルを吸収するオイル吸収ローラ17
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて用紙等の記録材にトナー画像を形成することのでき
るプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置
に関する。より詳しくは、その定着器に関し、特にその
離型オイル塗布技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いて用紙等の
記録材上にトナー画像を形成する画像形成装置は、回転
駆動される感光体と、この感光体に露光して表面に静電
潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してト
ナー画像となす現像手段と、そのトナー画像を記録材に
転写させる転写手段と、この転写手段によりトナー画像
が転写された記録材を通過させつつ加熱して記録材上に
トナー画像を定着させる定着器とを有している。
【0003】定着器は、通常、少なくとも2つの回転
体、例えば、熱源を有する加熱ローラとこれに圧接され
ている加圧ローラとを有しており、これらローラによっ
て、通過する記録材を挟圧しつつ加熱し、記録材上のト
ナー画像を記録材上に溶融定着させるようになってい
る。
【0004】このような定着器においては、2つの回転
体に周速差があると、その圧接部を通過する記録材上の
トナー画像に擦れが生じて画像が乱れることから、通
常、2つの回転体とも駆動するということはなされてお
らず、一方の回転体のみを駆動し、他方の回転体はこれ
に従動させる構成が採用されている。
【0005】また、トナーが記録材上から回転体(通常
は加熱ローラ)の表面に転移してしまうという現象(い
わゆるオフセット現象)を防止するために、少なくとも
一方の回転体の表面に離型剤としてシリコーンオイル等
の離型オイルを塗布する塗布手段を備えた定着器も知ら
れている。
【0006】そして、従来の定着器におけるオイル塗布
手段は、回転体の幅(軸線方向長さ)全体にオイルを塗
布する構成となっているのが一般的であった。
【0007】またさらに、従来の定着器としては、図5
に示すようないわゆるベルト定着方式の定着器が知られ
ている(特開平8−334997号公報)。
【0008】この定着器は、回転駆動される定着ローラ
2と、加熱ローラ3との間に定着ベルト1を巻掛け張架
し、定着ベルト1を介して定着ローラ2に加圧ローラ4
を圧接させ、この圧接部Nに、トナー画像Tが形成され
た記録材Sを図示矢印方向に通し、前記トナー画像Tを
加熱溶融して記録材S上に定着させるようになってい
る。
【0009】この定着器は、記録材上のトナーが定着ベ
ルト1の表面に転移してしまうという現象(いわゆるオ
フセット現象)を防止するために、定着ベルト1の表面
に離型剤としてシリコーンオイル等の離型オイルを塗布
するオイル塗布ローラ5を備えている。
【0010】そして、この従来の定着器におけるオイル
塗布手段としてのオイル塗布ローラ5は、定着ベルト1
の幅よりも長く形成されており、したがって、定着ベル
ト1の全幅に亙ってオイルが塗布される構成となってい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像形
成装置における定着器では、そのオイル塗布手段が回転
体の幅(軸線方向長さ)全体にオイルを塗布する構成と
なっていたので、回転体における、記録材と接触しない
両端部においては、オイルが記録材に吸収されず、ある
いは記録材に転移されずに累積されることとなる。この
ようにして累積されたオイルの量が多くなると、そのオ
イルが回転体の中央部にも徐々に侵入し、このオイルの
存在によって駆動側の回転体と従動側の回転体との間、
あるいは回転体と記録材との間にスリップが生じ、結果
として、記録材上のトナー画像に擦れが生じて画像が乱
れるというおそれがあった。
【0012】特に、記録材が合成樹脂製シートのよう
に、オイルを吸収しないシートである場合には、上記ス
リップが生じ易かった。
【0013】さらにまた、上述した従来の画像形成装置
におけるベルト定着器(図5)では、定着ベルト1の表
面に塗布されたオイルが、定着ベルト1の裏面1aへ回
り込み易いという問題もあった。
【0014】定着ベルト1の裏面1aへ回り込んだオイ
ルは、定着ベルト1とその駆動ローラである定着ローラ
2との間に徐々に侵入するため、その侵入量がある限度
を越えると、このオイルの存在によって定着ローラ2と
定着ベルト1との間にスリップが生じ、結果として、安
定した定着動作がなされなくなるおそれがあった。
【0015】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、上記スリップが生じ難く、安定した定着動作がなさ
れる画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、加熱される第1回転
体と、この第1回転体に圧接される第2回転体と、これ
ら回転体のうち少なくとも一方の回転体の表面に離型オ
イルを塗布するオイル塗布手段とを有する定着器を備
え、記録材上にトナー画像を形成し、その記録材を、前
記定着器における前記第1回転体と第2回転体との圧接
部に通し、前記トナー画像を加熱溶融して記録材上に定
着させる画像形成装置であって、表面に離型オイルが塗
布される前記回転体に対し、その回転方向に関して前記
圧接部よりも下流側で前記オイル塗布手段によるオイル
塗布位置よりも上流側において前記回転体の表面のオイ
ルを吸収するオイル吸収体が設けられていることを特徴
とする。
【0017】請求項2記載の画像形成装置は、加熱され
る第1回転体と、この第1回転体に圧接される第2回転
体と、これら回転体のうち一方の回転体の表面に離型オ
イルを塗布するオイル塗布手段とを有する定着器を備
え、記録材上にトナー画像を形成し、その記録材を、前
記定着器における前記第1回転体と第2回転体との圧接
部に通し、前記トナー画像を加熱溶融して記録材上に定
着させる画像形成装置であって、前記回転体のうち他方
の回転体に対し、前記一方の回転体表面から転移したオ
イルを吸収するオイル吸収体が設けられていることを特
徴とする。
【0018】請求項3記載の画像形成装置は、請求項1
または2記載の画像形成装置において、前記回転体の軸
線方向に関する、前記オイル吸収体の長さは、画像形成
に供され得る前記記録材の最大通過幅よりも大きいこと
を特徴とする。
【0019】請求項4記載の画像形成装置は、請求項
1,2,または3記載の画像形成装置において、前記オ
イル吸収体は、画像形成に供され得る記録材のうち最大
通過幅を有する記録材の通過領域の縁部およびこの縁部
よりも幅方向外方に伸びる位置に対応した位置において
のみ前記回転体に当接してオイルを吸収することを特徴
とする。
【0020】請求項5記載の画像形成装置は、請求項1
〜4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記オイル吸収体は、前記回転体に当接して従動回
転しつつオイルを吸収するローラであることを特徴とす
る。
【0021】請求項6記載の画像形成装置は、請求項
1,3,4,または5記載の画像形成装置において、前
記第1回転体は、複数本のローラに張架された無端ベル
トであり、前記オイル吸収体は、無端ベルトにおけるロ
ーラへの巻掛け部以外の位置において、かつ前記オイル
塗布手段によるオイル塗布幅全幅に亙って無端ベルトに
当接していることを特徴とする。
【0022】請求項7記載の画像形成装置は、請求項6
記載の画像形成装置において、前記無端ベルトの幅方向
に関する前記オイル吸収体の両外側端部は、前記無端ベ
ルトの縁部よりも内側に位置していることを特徴とす
る。
【0023】請求項8記載の画像形成装置は、請求項1
〜7のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記オイル塗布手段によるオイル塗布幅は、記録材
上に形成され得る最大画像形成幅よりも大きいことを特
徴とする。
【0024】請求項9記載の画像形成装置は、請求項1
〜8のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記画像形成装置は、前記記録材の両面にトナー画
像を形成可能であることを特徴とする。
【0025】請求項10記載の画像形成装置は、請求項
1〜9のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記画像形成装置は、複数色のトナーの重ね合わせ
によるフルカラー画像を形成可能であることを特徴とす
る。
【0026】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、記
録材上にトナー画像が形成され、その記録材が、加熱さ
れる第1回転体と、この第1回転体に圧接される第2回
転体とを備えた定着器における前記圧接部を通過するこ
とにより、前記トナー画像が加熱溶融されて記録材上に
定着させられる。定着器は、前記回転体のうち少なくと
も一方の回転体の表面に離型オイルを塗布するオイル塗
布手段を備えているので、オフセット現象が生じ難くな
る。
【0027】そして、表面に離型オイルが塗布される前
記回転体に対しては、その回転方向に関して前記圧接部
よりも下流側で前記オイル塗布手段によるオイル塗布位
置よりも上流側において前記回転体の表面のオイルを吸
収するオイル吸収体が設けられているので、前記圧接部
を通過したオイルが、圧接部の下流側において前記回転
体の表面に付着していたとしても、そのオイルは、オイ
ル塗布位置よりも上流側においてオイル吸収体によって
吸収されることとなる。
【0028】したがって、回転体上においてオイルが累
積されるということがなくなり、結果として、駆動側の
回転体と従動側の回転体との間、あるいは回転体と記録
材との間のスリップが防止されて、安定した定着動作が
なされることとなる。
【0029】請求項2記載の画像形成装置によれば、記
録材上にトナー画像が形成され、その記録材が、加熱さ
れる第1回転体と、この第1回転体に圧接される第2回
転体とを備えた定着器における前記圧接部を通過するこ
とにより、前記トナー画像が加熱溶融されて記録材上に
定着させられる。定着器は、前記回転体のうち一方の回
転体の表面に離型オイルを塗布するオイル塗布手段を備
えているので、オフセット現象が生じ難くなる。
【0030】このような画像形成装置の定着器において
は、一方の回転体の表面に塗布されたオイルは他方の回
転体に転移し得るので、仮に何等の方策も生じないとし
たならば、両回転体における、記録材と接触しない両端
部においてオイルが累積されるおそれがある。
【0031】これに対し、この請求項2記載の画像形成
装置によれば、前記回転体のうち他方の回転体に対し、
前記一方の回転体表面から転移したオイルを吸収するオ
イル吸収体が設けられているので、両回転体上のオイル
は前記「他方の回転体」を介してオイル吸収体によって
吸収されることとなる。
【0032】したがって、回転体上においてオイルが累
積されるということがなくなり、結果として、駆動側の
回転体と従動側の回転体との間、あるいは回転体と記録
材との間のスリップが防止されて、安定した定着動作が
なされることとなる。
【0033】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項1または2記載の画像形成装置において、前記回転
体の軸線方向に関する、前記オイル吸収体の長さが、画
像形成に供され得る前記記録材の最大通過幅よりも大き
く構成されているので、記録材に吸収されず、あるいは
記録材に転移されなかったオイルが、オイル吸収体によ
って確実に吸収されることとなる。
【0034】したがって、一層安定した定着動作がなさ
れることとなる。
【0035】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項1,2,または3記載の画像形成装置において、前
記オイル吸収体は、画像形成に供され得る記録材のうち
最大通過幅を有する記録材の通過領域の縁部およびこの
縁部よりも幅方向外方に伸びる位置に対応した位置にお
いてのみ前記回転体に当接してオイルを吸収する構成と
なっているので、最大通過幅を有する記録材によって吸
収されず、あるいは記録材に転移されなかったオイルを
有効に吸収することが可能となる。
【0036】しかも、最大通過幅を有する記録材の通過
領域の内側においては、オイル吸収体が回転体に当接し
ないので、回転体の傷付きあるいは摩耗が低減されるこ
ととなる。
【0037】請求項5記載の画像形成装置によれば、請
求項1〜4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置に
おいて、前記オイル吸収体は、前記回転体に当接して従
動回転しつつオイルを吸収するローラで構成されている
ので、回転体の傷付きあるいは摩耗が低減されることと
なる。
【0038】請求項6記載の画像形成装置によれば、請
求項1,3,4,または5記載の画像形成装置におい
て、加熱される前記第1回転体が無端ベルトで構成され
ているので、第1回転体がローラである場合に比べて速
やかな加熱が可能となる。
【0039】そして、無端ベルトに対しては、その回転
方向に関して前記圧接部よりも下流側で前記オイル塗布
手段によるオイル塗布位置よりも上流側において前記無
端ベルトの表面のオイルを吸収するオイル吸収体が設け
られているので、前記圧接部を通過したオイルが圧接部
の下流側において前記無端ベルトの表面に付着していた
としても、そのオイルは、オイル塗布位置よりも上流側
においてオイル吸収体によって吸収されることとなる。
【0040】したがって、無端ベルト上においてオイル
が累積されてそのオイルがベルトの裏面へ回り込むとい
う事態がほとんど生じなくなる(少なくとも著しく軽減
される)。
【0041】このため、この請求項6記載の画像形成装
置によれば、無端ベルトをその内方に配置した駆動ロー
ラで駆動する場合はもちろん、外方に配置した駆動ロー
ラで駆動する場合も安定した駆動が可能となり、結果と
して、安定した定着動作がなされることとなる。
【0042】しかも、前記オイル吸収体は、オイル塗布
位置よりも上流側で無端ベルトにおけるローラへの巻掛
け部以外の位置において、かつ前記オイル塗布手段によ
るオイル塗布幅全幅に亙って無端ベルトに当接している
ので、この当接によりオイル塗布位置の前位においてベ
ルトの状態が安定し、ベルトに生じがちな皺の状態も緩
和されることとなるので、良好なオイル塗布状態が得ら
れることとなる。
【0043】請求項7記載の画像形成装置によれば、請
求項6記載の画像形成装置において、前記無端ベルトの
幅方向に関する前記オイル吸収体の両外側端部は、前記
無端ベルトの縁部よりも内側に位置しているので、オイ
ル吸収体に一旦吸収されたオイルが何らかの理由で仮に
オイル吸収体から漏出したとしても、その漏出したオイ
ルが、ベルトの裏面へ回り込むという事態がほとんど生
じなくなる(少なくとも著しく軽減される)。
【0044】したがって、より一層安定した定着動作が
なされることとなる。
【0045】請求項8記載の画像形成装置によれば、請
求項1〜7のうちいずれか一項に記載の画像形成装置に
おいて、前記オイル塗布手段によるオイル塗布幅は、記
録材上に形成され得る最大画像形成幅よりも大きい、別
言すれば、最大画像形成幅がオイル塗布幅よりも小さく
なっているので、オフセット現象が確実に防止されるこ
ととなる。
【0046】請求項9記載の画像形成装置は、請求項1
〜8のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記記録材の両面にトナー画像を形成可能となって
いるので、この画像形成装置によれば、両面にトナー画
像が形成された記録材が定着器における圧接部を通過す
る場合がある。
【0047】記録材上のトナーは、記録材へのオイルの
吸収を阻害する存在となるため、トナー画像が記録材の
両面に形成されていると、トナー画像が片面にのみ形成
されている場合に比べてオイルが記録材に吸収され難く
なる。このため、前述した従来の構成であると、記録材
の両面にトナー画像を形成した場合には、前述したスリ
ップが一層生じ易くなるおそれが大きくなる。
【0048】これに対し、この請求項9記載の画像形成
装置によれば、少なくとも、表面に離型オイルが塗布さ
れる前記回転体に対しては、その回転方向に関して前記
圧接部よりも下流側で前記オイル塗布手段によるオイル
塗布位置よりも上流側において前記回転体の表面のオイ
ルを吸収するオイル吸収体が設けられているので(請求
項2の構成に関しては「他方の回転体」に転移したオイ
ルを吸収するオイル吸収体が設けられているので)、記
録材の両面にトナー画像を形成した場合でも、安定した
定着動作がなされることとなる。
【0049】すなわち、この請求項9記載の画像形成装
置によれば、記録材の両面に安定した定着動作で画像を
形成(定着)することが可能となる。
【0050】請求項10記載の画像形成装置は、請求項
1〜9のうちいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、複数色のトナーの重ね合わせによるフルカラー画像
を形成可能となっているので、この画像形成装置によれ
ば、少なくとも片面に上記フルカラー画像が形成された
記録材が定着器における圧接部を通過する場合がある。
【0051】前述したように記録材上のトナーは、記録
材へのオイルの吸収を阻害する存在となるため、複数色
のトナーの重ね合わせによるフルカラー画像が記録材上
に形成されていると、単色のトナー画像のみが形成され
ている場合に比べてオイルが記録材に吸収され難くな
る。このため、前述した従来の構成であると、記録材に
複数色のトナーの重ね合わせによるフルカラー画像を形
成した場合には、前述したスリップが一層生じ易くなる
おそれが大きくなる。
【0052】これに対し、この請求項10記載の画像形
成装置によれば、少なくとも、表面に離型オイルが塗布
される前記回転体に対しては、その回転方向に関して前
記圧接部よりも下流側で前記オイル塗布手段によるオイ
ル塗布位置よりも上流側において前記回転体の表面のオ
イルを吸収するオイル吸収体が設けられているので(請
求項2の構成に関しては「他方の回転体」に転移したオ
イルを吸収するオイル吸収体が設けられているので)、
記録材上に複数色のトナーの重ね合わせによるフルカラ
ー画像を形成した場合でも、安定した定着動作がなされ
ることとなる。
【0053】すなわち、この請求項10記載の画像形成
装置によれば、安定したフルカラー画像を形成すること
が可能であり、上記請求項9記載の構成と組み合わせた
場合には、記録材の両面に安定したフルカラー画像を形
成(定着)することが可能となる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0055】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
画像形成装置の第1の実施の形態を示す概略図である。
【0056】先ず、この画像形成装置の概要について説
明し、後にその定着器について詳しく説明する。
【0057】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いて単色画像およびフルカラー
画像を形成することのできる装置である。
【0058】図1において、10は感光体ユニットであ
り、その感光体11が、図示しない適宜の駆動手段によ
って図示矢印方向に回転駆動される。
【0059】感光体11は、導電性基材と、その表面に
形成された感光層とを有している。
【0060】感光体11の周りには、その回転方向に沿
って、帯電手段としての帯電ローラ12、露光手段とし
ての露光ユニット20、現像手段としての現像器30
(Y,C,M,K)、転写手段としての中間転写ユニッ
ト40、およびクリーニング手段13が配置される。な
お、感光体ユニット10には、感光体11、帯電ローラ
12、およびクリーニング手段13が組み込まれてい
る。
【0061】帯電ローラ12は、感光体11の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させる。一様に帯電した感
光体11の外周面には、露光ユニット20によって所望
の画像情報に応じた選択的な露光L1がなされ、この露
光L1によって感光体11上に静電潜像が形成される。
【0062】この静電潜像は、現像器30でトナーが付
与されて現像される。
【0063】現像器として、イエロー用の現像器30
Y、シアン用の現像器30C、マゼンタ用の現像器30
M、およびブラック用の現像器30Kが設けられてい
る。これら現像器30Y,30C,30M,30Kは、
それぞれ揺動可能に構成されており、選択的に1つの現
像器の現像ローラ31のみが感光体11に当接し得るよ
うになっている。したがって、これらの現像器30は、
イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれ
かのトナーを感光体11の表面に付与して感光体11上
の静電潜像を現像しトナー画像を形成する。
【0064】トナー画像は、中間転写ユニット40の中
間転写体をなす中間転写ベルト46上に転写される。
【0065】クリーニング手段13は、上記転写後に、
感光体11の外周面に残留し付着しているトナーを掻き
落とすクリーナブレードと、このクリーナブレードによ
って掻き落とされたトナーを受ける受け部とを備えてい
る。
【0066】中間転写ユニット40は、駆動ローラ41
と、4本の従動ローラ42,43,44,45と、これ
ら各ローラの回りに張架された中間転写体としての無端
状の中間転写ベルト46とを有している。
【0067】駆動ローラ41は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体11の端部に設けられた駆動
用歯車(図示せず)と噛み合っていることによって、感
光体11と略同一の周速で回転駆動され、したがって中
間転写ベルト46が感光体11と略同一の周速で図示矢
印方向に循環駆動されるようになっている。
【0068】従動ローラ45は、駆動ローラ41との間
で中間転写ベルト46がそれ自身の張力によって感光体
11に圧接される位置に配置されており、感光体11と
中間転写ベルト46との圧接部において一次転写部T1
が形成されている。
【0069】駆動ローラ41には、中間転写ベルト46
を介して図示しない電極ローラが配置されており、この
電極ローラを介して、中間転写ベルト46に一次転写電
圧が印加される。
【0070】従動ローラ42はテンションローラであ
り、図示しない付勢手段によって中間転写ベルト46を
その張り方向に付勢している。
【0071】従動ローラ43は、二次転写部T2を形成
するバックアップローラである。このバックアップロー
ラ43には、中間転写ベルト46を介して二次転写手段
としての二次転写ローラ48が対向配置されている。二
次転写ローラ48は、図示しない接離機構により中間転
写ベルト46に対して接離可能である。二次転写ローラ
48には、二次転写電圧が印加される。
【0072】従動ローラ44は、ベルトクリーナ49の
ためのバックアップローラである。ベルトクリーナ49
は、中間転写ベルト46と接触してその外周面に残留し
付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード49
aと、このクリーナブレード49aによって掻き落とさ
れたトナーを受ける受け部49bとを備えている。この
ベルトクリーナ49は、図示しない接離機構によって中
間転写ベルト46に対して接離可能である。
【0073】中間転写ベルト46は、導電層と、この導
電層の上に形成され、感光体11に圧接される抵抗層と
を有する複層ベルトで構成されている。導電層は、合成
樹脂からなる絶縁性基体の上に形成されており、この導
電層に、前述した電極ローラを介して、一次転写電圧が
印加される。
【0074】中間転写ベルト46が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体11上のトナー画
像が中間転写ベルト46上に転写され、中間転写ベルト
46上に転写されたトナー画像は、二次転写部T2にお
いて、二次転写ローラ48との間に供給される用紙等の
シート(記録材)Sに転写される。
【0075】なお、中間転写ユニット40には、前記電
極ローラ、テンションローラ42の付勢手段、二次転写
ローラ48、およびベルトクリーナ49も組み込まれて
いる。
【0076】記録材Sは、給紙手段をなす給紙装置50
から給送され、ゲートローラ対Gによって所定のタイミ
ングで二次転写部T2に供給される。51は記録材Sを
積層保持する給紙カセット、52はピックアップローラ
である。
【0077】二次転写部T2でトナー画像が転写された
記録材Sは、定着手段をなす定着器100を通ることに
よってそのトナー画像が記録材S上に定着される。
【0078】定着器100は、後に図2を参照して詳し
く説明するように、加熱される第1回転体としての無端
ベルト110と、この無端ベルト110に圧接される第
2回転体としての加圧ローラ120と、無端ベルト11
0の表面に離型オイルを塗布するオイル塗布手段として
のオイルローラ150とを有しており、無端ベルト11
0と加圧ローラ120との圧接部Nによって、通過する
記録材Sを挟圧しつつ加熱して、トナー画像Tを記録材
S上に溶融定着させる。
【0079】定着器100を通った記録材Sは、最終的
には、排紙経路60を通って、装置本体のケース70上
に形成されたシート受け部71上に排出されるが、この
画像形成装置は、定着器100を通過した記録材Sの表
裏を反転させて再び二次転写部T2に記録材Sを返送す
ることのできる反転返送経路60’を備えている。すな
わち、この実施の形態における記録材Sの搬送手段は、
排紙経路60および反転返送経路60’を有しており、
排紙経路60が反転返送経路60’の一部を構成してい
る。
【0080】反転返送経路60’は、定着器100を通
過した記録材Sを搬入し、かつ、一旦搬入した記録材S
を逆送することのできる互いに独立した2つの排紙経路
61,62を有するスイッチバック経路63と、このス
イッチバック経路63から逆送された記録材Sを再び前
記二次転写部T2に向けて返送する返送路64とを有し
ている。したがって、この反転返送経路60’によって
再び二次転写部T2に返送される記録材Sは、その表裏
が反転されて二次転写部T2に返送されることとなる。
【0081】このような画像形成装置は、記録材Sの表
面(第1面)にのみトナー画像を形成することもできる
し、両面(表裏である第1面および第2面)にトナー画
像を形成することもできる。
【0082】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0083】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の図示しない制御部に入力
されると、感光体11、現像器30の各ローラ31、お
よび中間転写ベルト46が回転駆動される。
【0084】(ii)感光体11の外周面が帯電ローラ
12によって一様に帯電される。
【0085】(iii)一様に帯電した感光体11の外
周面に、露光ユニット60によって第1色目(例えばイ
エロー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0086】(iv)感光体11には、第1色目(例え
ばイエロー)用の現像器30Yの現像ローラのみが接触
し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目
(例えばイエロー)のトナー画像が感光体11上に形成
される。
【0087】(v)中間転写ベルト46には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体
11上に形成されたトナー画像が、一次転写部T1にお
いて中間転写ベルト46上に転写される。このとき、二
次転写ローラ48およびベルトクリーナ49は、中間転
写ベルト46から離間している。
【0088】(vi)感光体11上に残留しているトナ
ーがクリーニング手段13によって除去された後、除電
手段21からの除電光L2によって感光体11が除電さ
れる。
【0089】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
画像が中間転写ベルト46上において重ね合わされて中
間転写ベルト46上に形成される。
【0090】(viii)所定のタイミングで給紙装置
50から記録材Sが供給され、記録材Sの先端が二次転
写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要するに
記録材S上の所望の位置に、中間転写ベルト46上のト
ナー画像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ4
8が中間転写ベルト46に押圧されるとともに二次転写
電圧が印加され、中間転写ベルト46上のトナー画像
(基本的には4色のトナー画像が重ね合わせられたフル
カラー画像)が記録材S上に転写される。また、ベルト
クリーナ49が中間転写ベルト46に当接し、二次転写
後に中間転写ベルト46上に残留しているトナーが除去
される。
【0091】(ix)記録材Sが定着器100を通過す
ることによって記録材S上にトナー画像が定着し、その
後、記録材Sが所定の位置に向け(両面印刷でない場合
にはシート受け部71に向け、両面印刷の場合には、ス
イッチバック経路63を経て返送路64に向け)搬送さ
れる。
【0092】すなわち、表面(第1面)にのみ画像を形
成する場合には、給紙装置50から給送された記録材S
は、その第1面に二次転写部T2でトナー画像が転写さ
れ、定着器100で定着された後、排紙経路61または
62を経てシート受け部71上に排出される。なお、排
紙経路61,62の入り口部分60Aには、図示しない
経路切換手段が設けられており、これによってどちらの
排紙経路(61,62)に記録材Sが搬入されるかが決
定される。
【0093】両面(第1面および第2面)に画像を形成
する場合には、給紙装置50から給送された記録材S
は、その第1面に二次転写部T2でトナー画像が転写さ
れ、定着器100で定着された後、一旦排紙経路61ま
たは62(スイッチバック経路63)に入り、逆送され
て返送路64を経て、ゲートローラ対Gによって所定の
タイミングで再び二次転写部T2に返送され、第2面に
もトナー画像が転写される。その後、定着器100で第
2面にもトナー画像が定着され、排紙経路61または6
2を経てシート受け部71上に排出される。
【0094】以上、この実施の形態の画像形成装置の概
要について説明したが、次に、その定着器100につい
て詳しく説明する。
【0095】図2は定着器100の主要部を示す概略
図、図3は同じく主要部を示す部分省略展開図である。
【0096】前述したように、定着器100は、加熱さ
れる第1回転体としての無端ベルト110と、この無端
ベルト110に圧接される第2回転体としての加圧ロー
ラ120と、無端ベルト110の表面に離型オイルを塗
布するオイル塗布手段としてのオイルローラ150とを
有しており、無端ベルト110と加圧ローラ120との
圧接部Nによって、通過する記録材Sを挟圧しつつ加熱
して、トナー画像Tを記録材S上に溶融定着させるよう
になっている。
【0097】無端ベルト110は、薄肉金属製(例えば
ニッケル製)のベルト基材の表面に、記録材およびトナ
ーに対する剥離性に優れた表層(例えばシリコーンゴム
層)を形成したものであり、この実施の形態では3本の
ローラ130,160,および140に張架されてい
る。
【0098】これら無端ベルト110および各ローラを
回転させるための駆動ローラとしては、上記3本のロー
ラ130,160,140のうちいずれかのローラを用
いることができるが、この実施の形態では、ローラ16
0を駆動ローラとして用いている。ローラ130は、無
端ベルト110と加圧ローラ120との圧接部Nを形成
するために無端ベルト110を内方から支持するバック
アップ部材としてのバックアップローラとして構成して
ある。また、ローラ140は、無端ベルト110を加熱
する加熱手段としての加熱ローラとして構成してあり、
同時に無端ベルト110に張力を付与するテンションロ
ーラとして構成してある。
【0099】すなわち、無端ベルト110は、駆動ロー
ラ160が画像形成装置本体に設けられた図示しない駆
動手段によって図2の矢印方向(時計方向)に回転駆動
されることにより同図の矢印方向(時計方向)に循環駆
動され、加熱ローラ140で加熱された後、バックアッ
プローラ130の位置で、加圧ローラ120との間で、
記録材Sを挟圧しつつ加熱してトナー画像Tを記録材S
上に溶融定着させる圧接部Nを形成している。
【0100】バックアップローラ130は、金属製の軸
131と、この軸131の回りに設けられた比較的肉厚
の弾性層132とを有しており、軸131で定着器10
0のフレーム(図示せず)に対して回転可能に支持され
ている。
【0101】加熱ローラ140は、熱伝導性に優れた材
料(例えばアルミニウム)でパイプ状に形成されてお
り、その内部に熱源である発熱体141が配置されてい
る。この加熱ローラ140は、無端ベルト110の巻掛
け部において無端ベルト110を急速に加熱することが
可能である。この実施の形態の加熱ローラ140は前述
したようにテンションローラとして構成されており、そ
の軸受部材142を介して適宜の付勢手段143で無端
ベルト110の張り方向(図2において右方)に付勢さ
れている。
【0102】加圧ローラ120は、パイプ状の熱伝導性
に優れた芯材121と、この芯材121の表面に設けら
れた比較的肉薄で前記バックアップローラ130の弾性
層132よりは硬い弾性層122と、この弾性層122
の表面に形成された、記録材およびトナーに対する剥離
性に優れた表層122aとを備え、芯材121の内部に
熱源であるハロゲンランプ123が配置されている。
【0103】加圧ローラ120は、その軸受部材124
を介して適宜の付勢手段125でバックアップローラ1
30に向けて付勢されている。したがって、加圧ローラ
120は、その付勢手段125で無端ベルト110を介
してバックアップローラ130に圧接されており、その
圧接部Nは、バックアップローラ130の弾性層132
が加圧ローラ120の弾性層122よりも肉厚で柔らか
いことから、バックアップローラ130側に凸状に形成
される。
【0104】オイルローラ150は、軸151と、この
軸151の回りに固定された肉厚の多孔質材料または繊
維質材料からなるオイル保持層152とを備えている。
オイル保持層152には、離型オイルが含浸させてあ
り、その表面は、オイル塗布量を調整するためのオイル
透過性を有する薄膜シート、例えば、多孔質PTFEシ
ート153で被覆してある。
【0105】オイルローラ150は、その軸受部材15
4を介し適宜の付勢手段155で無端ベルト110に圧
接されて従動回転し、無端ベルト110の表面に、シリ
コーンオイル等の離形オイルを塗布する。オイルローラ
150は、駆動ローラ160と加熱ローラ140との間
において、無端ベルト110に圧接されている。
【0106】図2、図3において、170はオイル吸収
体としてのオイル吸収ローラである。
【0107】オイル吸収ローラ170は、表面に離型オ
イルが塗布される無端ベルト110に対し、その回転方
向に関して前記圧接部Nよりも下流側で前記オイルロー
ラ150によるオイル塗布位置150aよりも上流側に
設けられている。
【0108】オイル吸収ローラ170は、軸171と、
この軸171の回りに固定された、離型オイルの吸収性
に優れた多孔質材料または繊維質材料(例えばフェル
ト)からなるオイル吸収層172とを備えている。
【0109】オイル吸収ローラ170は、その軸受部材
174を介し適宜の付勢手段175で無端ベルト110
に圧接されて従動回転し、無端ベルト110の表面に付
着している離形オイルを吸収する。
【0110】このオイル吸収ローラ170は、無端ベル
ト110におけるローラへの巻掛け部以外の位置、この
実施の形態では駆動ローラ160とオイルローラ150
との間において無端ベルト110に当接している。
【0111】なお、図2に示すように、定着器100に
は、二次転写部T2(図1参照)によりトナー画像Tが
形成(転写)された記録材Sを無端ベルト110と加圧
ローラ120との圧接部(ニップ部)Nに導く、ガイド
102が設けられている。また、圧接部Nの下流側に
は、定着後の記録材Sを排紙経路60(図1参照)に導
く図示しないガイドが設けられている。
【0112】次に、図3を参照して無端ベルト110お
よび各ローラ等の寸法について説明する。
【0113】Bは無端ベルト110の幅、Oはオイルロ
ーラ150のオイル保持層152の長さすなわちオイル
塗布幅、Cはオイル吸収ローラ170のオイル吸収層1
72の長さ、すなわちオイル吸収幅である。
【0114】Pは画像形成に供され得る記録材Sの最大
通過幅である。この実施の形態の画像形成装置は、最大
でA3サイズの記録材を縦置き状態で通過させることが
できるので、記録材Sの最大通過幅Pは、A3サイズの
記録材の短手方向の長さ(A4サイズの記録材の長手方
向長さ)である。
【0115】Iは記録材上に形成され得る最大画像形成
幅である。
【0116】以上から分かるように、この実施の形態で
は、オイル吸収ローラ170は、オイルローラ150に
よるオイル塗布幅O全幅に亙って無端ベルト110に当
接している(すなわちC>Oである)。また、オイル吸
収ローラ170のオイル吸収層172の長さCは、画像
形成に供され得る記録材の最大通過幅Pよりも大きく設
定されている(すなわちC>Pである)。したがって、
オイル吸収ローラ170は、少なくとも、画像形成に供
され得る記録材のうち最大通過幅Pを有する記録材Sの
通過領域の縁部Pe,Peおよびこの縁部Peよりも幅
方向外方に伸びる位置Pe1,Pe1に対応した位置に
おいて無端ベルト110に当接してオイルを吸収するよ
うになっている。
【0117】また、オイル吸収ローラ170のオイル吸
収層172の長さCは、無端ベルト110の幅Bよりも
小さくなっており(B>C)、したがって、無端ベルト
110の幅方向に関するオイル吸収体であるオイル吸収
層172の両外側端部172a,172aは、無端ベル
ト110の縁部111よりも内側に位置している。
【0118】さらに、オイルローラ150によるオイル
塗布幅Oは、記録材S上に形成され得る最大画像形成幅
Iよりも大きく設定されている(すなわちO>Iであ
る)。
【0119】なお、上記各長さの関係をまとめると、B
>C>O>Iとなっている。記録材の最大通過幅Pに関
しては、C>Pでさえあれば良く、したがって、P>O
>Iでも、O>P>Iでもどちらでも良い。
【0120】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0121】(a)記録材S上にトナー画像Tが形成さ
れ、その記録材Sが、加熱される第1回転体としての無
端ベルト110と、この無端ベルト110に圧接される
第2回転体としての加圧ローラ120とを備えた定着器
100における圧接部Nを通過することにより、前記ト
ナー画像Tが加熱溶融されて記録材S上に定着させられ
る。定着器100は、前記回転体のうち少なくとも一方
の回転体(この実施の形態では無端ベルト110)の表
面に離型オイルを塗布するオイル塗布手段としてのオイ
ルローラ150を備えているので、オフセット現象が生
じ難くなる。
【0122】そして、表面に離型オイルが塗布される無
端ベルト110に対しては、その回転方向に関して前記
圧接部Nよりも下流側でオイルローラ150によるオイ
ル塗布位置150aよりも上流側において無端ベルト1
10の表面のオイルを吸収するオイル吸収体170が設
けられているので、前記圧接部Nを通過したオイルが、
圧接部Nの下流側において無端ベルト110の表面に付
着していたとしても、そのオイルは、オイル塗布位置1
50aよりも上流側においてオイル吸収体170によっ
て吸収されることとなる。
【0123】したがって、無端ベルト110上において
オイルが累積されるということがなくなり、結果とし
て、駆動側の回転体(この場合無端ベルト110)と従
動側の回転体(この場合加圧ローラ120)との間、あ
るいは回転体と記録材Sとの間のスリップが防止され
て、安定した定着動作がなされることとなる。
【0124】具体例をもって説明すると、図3におい
て、E1,E2で示す領域は、オイルローラ150によ
り塗布幅Oでもって塗布されたオイルO1が圧接部Nに
達してその中央部が記録材Sで吸収された後に、圧接部
Nの下流側において無端ベルト110の表面に残留し付
着しているオイルO1’のその付着領域の例を示してい
る。
【0125】例えばこのように、圧接部Nを通過したオ
イルO1’が、圧接部Nの下流側において無端ベルト1
10の表面に付着していたとしても、そのオイルO1’
は、オイル塗布位置150aよりも上流側においてオイ
ル吸収体170によって吸収されることとなる。
【0126】したがって、無端ベルト110上において
オイルが累積される(余剰オイルO1’上にさらにオイ
ルO1が塗布される)ということがなくなり、結果とし
て、駆動側の回転体(この場合無端ベルト110)と従
動側の回転体(この場合加圧ローラ120)との間、あ
るいは回転体と記録材Sとの間のスリップが防止され
て、安定した定着動作がなされることとなる。
【0127】(b)回転体の軸線方向(無端ベルト11
0の幅方向)に関する、オイル吸収体170の長さC
が、画像形成に供され得る記録材の最大通過幅Pよりも
大きく構成されているので、記録材Sに吸収されず、あ
るいは記録材Sに転移されなかったオイル(例えば上記
オイルO1’)が、オイル吸収体170によって確実に
吸収されることとなる。
【0128】したがって、一層安定した定着動作がなさ
れることとなる。
【0129】(c)オイル吸収体は、無端ベルト110
に当接して従動回転しつつオイルを吸収するオイル吸収
ローラ170で構成されているので、無端ベルト110
の傷付きあるいは摩耗が低減されることとなる。
【0130】(d)加熱される第1回転体が無端ベルト
110で構成されているので、第1回転体がローラであ
る場合に比べて速やかな加熱が可能となる。
【0131】そして、前述したように、無端ベルト11
0に対しては、その回転方向に関して前記圧接部Nより
も下流側でオイル塗布手段150によるオイル塗布位置
150aよりも上流側において無端ベルト110の表面
のオイルを吸収するオイル吸収体170が設けられてい
るので、圧接部Nを通過したオイルが圧接部Nの下流側
において無端ベルト110の表面に付着していたとして
も、そのオイル(例えば上記オイルO1’)は、オイル
塗布位置150aよりも上流側においてオイル吸収体1
70によって吸収されることとなる。
【0132】したがって、無端ベルト110上において
オイルが累積されてそのオイルがベルト110の裏面へ
回り込むという事態がほとんど生じなくなる(少なくと
も著しく軽減される)。
【0133】このため、この実施の形態の画像形成装置
によれば、無端ベルト110をその内方に配置した駆動
ローラ(例えば駆動ローラ160)で駆動する場合はも
ちろん、外方に配置した駆動ローラで駆動する場合(例
えば加圧ローラ120を駆動ローラとして用いる場合)
も安定した駆動が可能となり、結果として、安定した定
着動作がなされることとなる。
【0134】(e) しかも、オイル吸収体170は、
オイル塗布位置150aよりも上流側で無端ベルト11
0におけるローラへの巻掛け部以外の位置において、か
つオイル塗布手段150によるオイル塗布幅O全幅に亙
って無端ベルト110に当接しているので、この当接に
よりオイル塗布位置150aの前位においてベルト11
0の状態が安定し、ベルト110に生じがちな皺の状態
も緩和されることとなるので、良好なオイル塗布状態が
得られることとなる。
【0135】(f)無端ベルト110の幅方向に関する
オイル吸収体170の両外側端部172aは、無端ベル
ト110の縁部111よりも内側に位置しているので、
オイル吸収体170に一旦吸収されたオイルが何らかの
理由で仮にオイル吸収体170から漏出したとしても、
その漏出したオイルが、ベルト110の裏面へ回り込む
という事態がほとんど生じなくなる(少なくとも著しく
軽減される)。
【0136】したがって、より一層安定した定着動作が
なされることとなる。
【0137】(g)オイル塗布手段150によるオイル
塗布幅Oは、記録材S上に形成され得る最大画像形成幅
Iよりも大きい、別言すれば、最大画像形成幅Iがオイ
ル塗布幅Oよりも小さくなっているので、オフセット現
象が確実に防止され、綺麗な画像を得ることが可能とな
る。
【0138】(h)この画像形成装置によれば、記録材
Sの両面にトナー画像を形成可能となっているので、両
面にトナー画像が形成された記録材Sが定着器100に
おける圧接部Nを通過する場合がある。
【0139】記録材S上のトナーは、記録材Sへのオイ
ルの吸収を阻害する存在となるため、トナー画像が記録
材Sの両面に形成されていると、トナー画像が片面にの
み形成されている場合に比べてオイルが記録材Sに吸収
され難くなる。このため、前述した従来の構成である
と、記録材Sの両面にトナー画像を形成した場合には、
前述したスリップが一層生じ易くなるおそれが大きくな
る。
【0140】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、少なくとも、表面に離型オイルが塗布され
る無端ベルト110に対しては、その回転方向に関して
前記圧接部Nよりも下流側でオイル塗布手段によるオイ
ル塗布位置150aよりも上流側において無端ベルト1
10の表面のオイルを吸収するオイル吸収体170が設
けられているので、記録材Sの両面にトナー画像を形成
した場合でも、安定した定着動作がなされることとな
る。
【0141】すなわち、この画像形成装置によれば、記
録材Sの両面に安定した定着動作で画像を形成(定着)
することが可能となる。
【0142】(i)この画像形成装置によれば、複数色
のトナーの重ね合わせによるフルカラー画像を形成可能
となっているので、少なくとも片面に上記フルカラー画
像が形成された記録材Sが定着器100における圧接部
Nを通過する場合がある。
【0143】前述したように記録材S上のトナーは、記
録材Sへのオイルの吸収を阻害する存在となるため、複
数色のトナーの重ね合わせによるフルカラー画像が記録
材S上に形成されていると、単色のトナー画像のみが形
成されている場合に比べてオイルが記録材Sに吸収され
難くなる。このため、前述した従来の構成であると、記
録材Sに複数色のトナーの重ね合わせによるフルカラー
画像を形成した場合には、前述したスリップが一層生じ
易くなるおそれが大きくなる。
【0144】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、少なくとも、表面に離型オイルが塗布され
る無端ベルト110に対しては、その回転方向に関して
前記圧接部Nよりも下流側でオイル塗布手段によるオイ
ル塗布位置150aよりも上流側において無端ベルト1
10の表面のオイルを吸収するオイル吸収体170が設
けられているので、記録材S上に複数色のトナーの重ね
合わせによるフルカラー画像を形成した場合でも、安定
した定着動作がなされることとなる。
【0145】すなわち、この画像形成装置によれば、安
定したフルカラー画像を形成することが可能であり、し
かも、記録材Sの両面に安定したフルカラー画像を形成
(定着)することが可能となる。
【0146】<第2の実施の形態>この実施の形態は、
請求項2記載の発明に対応するものである。
【0147】この実施の形態が上述した第1の実施の形
態と異なる点は、図2に仮想線170’で示すように、
オイル吸収体としてのオイル吸収ローラ170を、表面
に離型オイルが塗布される回転体(この場合無端ベルト
110)にではなく、表面に離型オイルが塗布されない
側の回転体(他方の回転体)としての加圧ローラ120
に対して設け、無端ベルト110の表面から加圧ローラ
120の表面に転移したオイルを吸収するようにした点
にありその他の点に変わりはない。
【0148】このような定着器においては、一方の回転
体である無端ベルト110の表面に塗布されたオイルは
他方の回転体である加圧ローラ120に転移し得るの
で、仮に何等の方策も生じないとしたならば、両回転体
における、記録材Sと接触しない両端部(例えば図3に
E1,E2で示した領域およびその周辺)においてオイ
ルが累積されるおそれがある。
【0149】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、表面に離型オイルが直接塗布されない加圧
ローラ120に対し、無端ベルト110表面から転移し
たオイルを吸収するオイル吸収体170’が設けられて
いるので、両回転体上のオイルは加圧ローラ120を介
してオイル吸収体170’によって吸収されることとな
る。
【0150】したがって、回転体110,120上にお
いてオイルが累積されるということがなくなり、結果と
して、駆動側の回転体と従動側の回転体との間、あるい
は回転体と記録材との間のスリップが防止されて、安定
した定着動作がなされることとなる。
【0151】したがってまた、この実施の形態によって
も、上記第1の実施の形態による(a)(b)(c)
(d)(f)(g)(h)(i)の作用効果と同様な作
用効果が得られる。
【0152】<第3の実施の形態>図4は、本発明に係
る画像形成装置の第3の実施の形態におけるオイル吸収
体を主として示す部分切断概略図である。この図におい
て、前述した第1の実施の形態と同様な部分については
同様の符号を付してある。
【0153】この実施の形態が、前述した第1の実施の
形態と異なる点は、オイル吸収体としてのオイル吸収ロ
ーラ170の形状を変えた点にあり、その他の点に変わ
りはない。
【0154】図4に示すように、この実施の形態におけ
るオイル吸収ローラ170の特徴は、画像形成に供され
得る記録材のうち最大通過幅Pを有する記録材の通過領
域の縁部Peおよびこの縁部Peよりも幅方向外方に伸
びる位置Pe1に対応した位置においてのみ無端ベルト
110に当接してオイルを吸収する点にある。
【0155】具体的には、このオイル吸収ローラ170
におけるオイル吸収層172は、大径部172b,17
2bとこれら大径部172b,172bを連結している
小径部172cとを有しており、大径部172b,17
2bのみが無端ベルト110に当接するようになってい
る。大径部172b,172bにより吸収されたオイル
は、その量がある程度多くなると大径部172から小径
部172cへと浸透して小径部172cによって保持さ
れる。
【0156】この実施の形態によれば、オイル吸収体
は、画像形成に供され得る記録材のうち最大通過幅Pを
有する記録材の通過領域の縁部Peおよびこの縁部より
も幅方向外方に伸びる位置Pe1に対応した位置におい
てのみ無端ベルト110に当接してオイルを吸収する構
成となっているので、最大通過幅Pを有する記録材によ
って吸収されず、あるいは記録材に転移されなかったオ
イル(例えば前記オイルO1’)を有効に吸収すること
が可能となる。
【0157】しかも、最大通過幅Pを有する記録材の通
過領域の内側(前記大径部172b,172b同士の間
隔W内の領域)においては、オイル吸収体170が無端
ベルト110に当接しないので、無端ベルト110の傷
付きあるいは摩耗が低減されることとなる。
【0158】なお、種々のサイズの記録材が画像形成に
供され、したがって前記大径部172b,172b同士
の間隔Wよりも通過幅(図4のP1参照)の小さな記録
材が供されることによりその通過幅P1外でかつ上記間
隔W内にオイルが残留することがあったとしても、その
残留オイルは、その後、最大通過幅Pを有する記録材S
が画像形成に供され、定着器100を通過した時点で、
最大通過幅を有する記録材Sにほとんど吸収され、ある
いはほとんど記録材Sに転移することとなる。
【0159】この実施の形態によっても、第1の実施の
形態によって得られる(a)(b)(c)(d)(f)
(g)(h)(i)の作用効果と同様な作用効果が得ら
れる。
【0160】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0161】例えば、 上記実施の形態では、加熱される第1回転体として無
端ベルト110を採用しているが、請求項6および7以
外の発明に関しては、第1回転体としてローラを採用す
ることもできる。
【0162】上記実施の形態では、オイル吸収体とし
てオイル吸収ローラ170を採用しているが、請求項5
以外の発明に関しては、オイル吸収体として、フェルト
等のオイル吸収性に優れた材料からなるパッド状のもの
等を採用することもできる。
【0163】第3の実施の形態における小径部172
cは必ずしも必要ではない。
【0164】
【発明の効果】請求項1〜10記載のいずれの画像形成
装置によっても、安定した定着動作がなされることとな
る。
【0165】さらに、請求項3記載の画像形成装置によ
れば、一層安定した定着動作がなされることとなる。
【0166】請求項4記載の画像形成装置によれば、最
大通過幅を有する記録材によって吸収されず、あるいは
記録材に転移されなかったオイルを有効に吸収すること
が可能となり、しかも、回転体の傷付きあるいは摩耗が
低減されることとなる。
【0167】請求項5記載の画像形成装置によれば、回
転体の傷付きあるいは摩耗が低減されることとなる。
【0168】請求項6記載の画像形成装置によれば、第
1回転体がローラである場合に比べて速やかな加熱が可
能となるとともに、安定した定着動作がなされ、しか
も、良好なオイル塗布状態が得られることとなる。
【0169】請求項7記載の画像形成装置によれば、よ
り一層安定した定着動作がなされることとなる。
【0170】請求項8記載の画像形成装置によれば、オ
フセット現象が確実に防止されることとなる。
【0171】請求項9記載の画像形成装置によれば、記
録材の両面に安定した定着動作で画像を形成(定着)す
ることが可能となる。
【0172】請求項10記載の画像形成装置によれば、
安定したフルカラー画像を形成することが可能となる。
【0173】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態
を示す概略図。
【図2】定着器100の主要部を示す概略図。
【図3】定着器100の主要部を示す部分省略展開図。
【図4】本発明に係る画像形成装置の第3の実施の形態
におけるオイル吸収体を主として示す部分切断概略図。
【図5】従来技術の説明図。
【符号の説明】
S 記録材 100 定着器 110 無端ベルト(第1回転体) 111 縁部 120 加圧ローラ(第2回転体) 150 オイルローラ(オイル塗布手段) 170 オイル吸収ローラ(オイル吸収体) 172a 両外側部 C オイル吸収体の長さ N 圧接部 O オイル塗布幅 P 記録材の最大通過幅 I 最大画像形成幅

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱される第1回転体と、この第1回転
    体に圧接される第2回転体と、これら回転体のうち少な
    くとも一方の回転体の表面に離型オイルを塗布するオイ
    ル塗布手段とを有する定着器を備え、記録材上にトナー
    画像を形成し、その記録材を、前記定着器における前記
    第1回転体と第2回転体との圧接部に通し、前記トナー
    画像を加熱溶融して記録材上に定着させる画像形成装置
    であって、 表面に離型オイルが塗布される前記回転体に対し、その
    回転方向に関して前記圧接部よりも下流側で前記オイル
    塗布手段によるオイル塗布位置よりも上流側において前
    記回転体の表面のオイルを吸収するオイル吸収体が設け
    られていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 加熱される第1回転体と、この第1回転
    体に圧接される第2回転体と、これら回転体のうち一方
    の回転体の表面に離型オイルを塗布するオイル塗布手段
    とを有する定着器を備え、記録材上にトナー画像を形成
    し、その記録材を、前記定着器における前記第1回転体
    と第2回転体との圧接部に通し、前記トナー画像を加熱
    溶融して記録材上に定着させる画像形成装置であって、 前記回転体のうち他方の回転体に対し、前記一方の回転
    体表面から転移したオイルを吸収するオイル吸収体が設
    けられていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体の軸線方向に関する、前記オ
    イル吸収体の長さは、画像形成に供され得る前記記録材
    の最大通過幅よりも大きいことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記オイル吸収体は、画像形成に供され
    得る記録材のうち最大通過幅を有する記録材の通過領域
    の縁部およびこの縁部よりも幅方向外方に伸びる位置に
    対応した位置においてのみ前記回転体に当接してオイル
    を吸収することを特徴とする請求項1,2,または3記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記オイル吸収体は、前記回転体に当接
    して従動回転しつつオイルを吸収するローラであること
    を特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1回転体は、複数本のローラに張
    架された無端ベルトであり、前記オイル吸収体は、無端
    ベルトにおけるローラへの巻掛け部以外の位置におい
    て、かつ前記オイル塗布手段によるオイル塗布幅全幅に
    亙って無端ベルトに当接していることを特徴とする請求
    項1,3,4,または5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記無端ベルトの幅方向に関する前記オ
    イル吸収体の両外側端部は、前記無端ベルトの縁部より
    も内側に位置していることを特徴とする請求項6記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記オイル塗布手段によるオイル塗布幅
    は、記録材上に形成され得る最大画像形成幅よりも大き
    いことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置は、前記記録材の両面
    にトナー画像を形成可能であることを特徴とする請求項
    1〜8のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置は、複数色のトナー
    の重ね合わせによるフルカラー画像を形成可能であるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一項に記載
    の画像形成装置。
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