JP2000241261A - ケーブル状圧力センサ - Google Patents

ケーブル状圧力センサ

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JP2000241261A
JP2000241261A JP11046223A JP4622399A JP2000241261A JP 2000241261 A JP2000241261 A JP 2000241261A JP 11046223 A JP11046223 A JP 11046223A JP 4622399 A JP4622399 A JP 4622399A JP 2000241261 A JP2000241261 A JP 2000241261A
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雅彦 伊藤
Takeshi Nagai
彪 長井
Hiroyuki Ogino
弘之 荻野
Yuko Fujii
優子 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のケーブル状圧力センサは、外電極の形
成に塗装法などの複雑な製造工程を要すると共に大きな
荷重が印加されたとき芯電極と外電極が短絡し易いとい
う課題があった。 【解決手段】 可撓性外側電極10が可撓性支持体9と
その両面に形成された内側金属層7と外側金属層8で構
成され、前記内側金属層7が前記可撓性感圧体4の表面
に巻き付けられて成るケーブル状圧力センサである。従
って、塗装法などのように複雑な製造工程を必要としな
い。また、可撓性感圧体4が大きな荷重により押しつぶ
されても、可撓性支持体9の両面に内側金属層7と外側
金属層8を積層した可撓性外側電極10を巻き付けてい
る方が金属層のみの場合より、付加荷重に対しても強度
が強く断線して電極の破損がしにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブル圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のケーブル状圧力センサは
以下のようなものであった。
【0003】特開昭62−230071号公報では、図
6に示すように、線状導電材1と導電ゴム2とから構成
された芯電極3の周囲に可撓性感圧体4を配置し、その
周囲に可撓性外電極5を配置し、さらにその周囲に熱収
縮チューブから成る外皮6を被覆して成るケーブル状圧
力センサが開示されている。可撓性感圧体4として、合
成ゴムや合成樹脂の中にチタン酸鉛などのセラミック圧
電体粉末を添加した複合体が用いられる。また、可撓性
外電極5として、アルミニウム箔や塗装法による銀系導
電性塗膜が用いられる。
【0004】上記ケーブル状圧力センサの一部あるいは
全面に圧力が印加されたとき、その部分の圧力センサが
歪む結果、芯電極3と外電極5間に電圧が誘起される。
上記圧力センサは、この誘起電圧を利用して圧力を検出
している。
【0005】類似のケーブル状圧力センサが特開平3−
259577号公報にも開示されている。この公報で
は、可撓性感圧体4として、ポリエチレン、ポリプロピ
レンや塩化ビニルなどの樹脂の中にチタン酸鉛などのセ
ラミック圧電体粉末を添加した複合体が開示されてい
る。可撓性外電極5として、無電解メッキ法によるニッ
ケル膜や銅膜、および蒸着法によるアルミニウム膜や銀
膜が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ケーブル状圧力センサでは、可撓性外側電極5として、
アルミニウム箔を用いた場合、アルミニウム箔は引っ張
り強度が弱いので、可撓性感圧体4にアルミニウム箔を
巻き付けるとき充分な張力で巻き付けることができない
という課題を有していた。充分な張力で巻き付けると、
アルミニウム箔は切断され易く、また、低い張力でまき
つけると、アルミニウム箔は可撓性感圧体4に密着しな
い。
【0007】また、可撓性外側電極5として、塗装法、
メッキ法、蒸着法による金属膜を用いた場合、可撓性感
圧体4に密着し易いという利点はあるが、製造工程が複
雑になる、10m以上の長いケーブル状圧力センサの製
造に不適であるという課題を有していた。
【0008】また、可撓性感圧体4として、合成ゴムや
合成樹脂の中にチタン酸鉛などのセラミック圧電体粉末
を添加した複合体が用いられるので、ケーブル状圧力セ
ンサの一部または全面に大きな荷重が印加された場合、
可撓性感圧体4が押しつぶされて、芯電極3と可撓性外
側電極5が接触し、その結果両者が短絡し易いという課
題も有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、芯電極と、前記芯電極の周囲に配置され
た可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の表面に配置され
た可撓性外側電極とから成り、前記可撓性外側電極が可
撓性支持体とその両面に形成された金属層とから構成さ
れ、少なくとも前記金属層のどちらか一方の面が前記可
撓性感圧体の表面に巻き付けられて成るケーブル状圧力
センサである。
【0010】上記発明によれば、可撓性外側電極が可撓
性支持体とその両面に形成された金属層とから構成され
ているので、可撓性感圧体の表面に充分な張力で可撓性
外側電極を巻き付けることができる。従って、塗装法な
どのように複雑な製造工程を必要としない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかるケーブ
ル状圧力センサは、内側電極としての芯電極と、前記芯
電極の周囲に配置された可撓性感圧体と、前記芯電極の
周囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の
表面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記可撓
性外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された金属
層とから構成され、少なくとも前記金属層のどちらか一
方の面が前記可撓性感圧体の表面に巻き付けられて成る
ケーブル状圧力センサである。可撓性外側電極が可撓性
支持体とその両面に形成された金属層とから構成されて
いる。可撓性支持体は充分な張力に耐えるので、可撓性
感圧体の表面に充分な張力で可撓性外側電極を巻き付け
ることができる。従って、塗装法などのように複雑な製
造工程を必要としない。
【0012】本発明の請求項2にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性支持体が高分子フィルムで構成され
る。高分子フィルムとして、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリスチレンな
ど多くの種類のフィルムが様々な用途に供せられてい
る。これら高分子フィルムの機械的インピーダンスは、
可撓性感圧体のそれに比べ小さいので、ケーブル状圧力
センサ全体の機械的インピーダンスを低く保持できる。
従って、同圧力センサに圧力が印加されたとき、容易に
変形する。また、市販されているので容易に入手できる
と共に低価格である。
【0013】本発明の請求項3にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性支持体がポリエチレンテレフタレート
フィルムで形成されている。種々の高分子フィルムの中
でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムは150℃
の高耐熱性を有しているので、耐熱性に優れたケーブル
状圧力センサが実現できる。
【0014】本発明の請求項4にかかるケーブル状圧力
センサは、金属層がアルミニウムで構成されている。高
分子フィルムで構成された可撓性支持体表面にアルミニ
ウム層が形成されているので、その機械的インピーダン
スは、可撓性感圧体のそれに比べ小さい。従って、ケー
ブル状圧力センサ全体の機械的インピーダンスを低く保
持できるので、同圧力センサに圧力が印加されたとき、
容易に変形する。また、高分子フィルム上に金属層を形
成した可撓性外側電極も市販されているので容易に入手
できると共に低価格である。
【0015】本発明の請求項5にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性外側電極の金属層が可撓性感圧体の表
面に巻き付けられるとき、前記金属層同志が部分的に積
層された構成である。可撓性感圧体上に巻きつけられた
可撓性外側電極同志が、部分的に積層されて巻き付けら
れているので、可撓性感圧体全体は金属層で覆われる。
従って、金属層をアース電位にして、芯電極と可撓性外
側電極間から誘起電圧を検出することにより外部空間か
らのノイズを遮断できる。
【0016】本発明の請求項6にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性外側電極の金属層がが前記可撓性感圧
体の表面に巻き付けられるとき、前記金属層同志が積層
せず、距離を置いて巻き付けられた構成である。可撓性
感圧体上に巻きつけられた可撓性外側電極同志が積層し
ないので、ケーブル状圧力センサ全体の機械的インピー
ダンスを低く保持できる。従って、同圧力センサに圧力
が印加されたとき、容易に変形する。
【0017】本発明の請求項7にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性外側電極が積層されてあるいは積層せ
ず距離を置いて巻き付けられると共に、更に、導電性編
組で被覆された構成である。
【0018】ケーブル状圧力センサ全体の機械的インピ
ーダンスを低く保持できると共に、更に、金属層をアー
ス電位にして、芯電極と可撓性外側電極間から誘起電圧
を検出することにより外部空間からのノイズを遮断でき
る。
【0019】本発明の請求項8にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性外側電極の金属層にリード線を接続す
る構成である。ケーブル状圧力センサ端部の可撓性外側
電極を露出させリード線と電極表面の金属層とを接続し
てそのリード線を回路に接続することにより、ケーブル
状圧力センサに負荷された荷重に対して発生する誘起電
圧を安定的に取り出すことができる。また、ケーブル状
圧力センサと制御回路内の端子治具の接続作業が容易に
なる。
【0020】本発明の請求項9にかかるケーブル状圧力
センサは、可撓性外側電極の金属層に導電性接着剤でリ
ード線を接続する手段である。可撓性外側電極にリード
線を接続するときにケーブル状圧力センサの前記電極の
端部を露出させ、リード線と電極表面の金属層と導電性
接着剤で接続する。このことにより、ケーブル状圧力セ
ンサと制御回路内の端子治具の接続にハンダなどが使用
でき作業が容易にできる。
【0021】本発明の請求項10にかかるケーブル状圧
力センサは、可撓性外側電極の金属層とリード線を圧着
手段で接続する手段である。前記電極と金属層を圧着治
具で介してまたはボンディングなどの溶着で接続する。
このことにより、ケーブル状圧力センサと制御回路内の
端子治具の接続にハンダなどが使用でき作業が容易にで
きる。
【0022】本発明の請求項11にかかるケーブル状圧
力センサは、導電性編組にリード線を接続する構成であ
る。導電性編組にリード線を接続して、そのリード線を
制御回路内の端子治具に接続することができ、編組を端
子治具に接続する場合よりも容易に接続できる。
【0023】本発明の請求項12にかかるケーブル状圧
力センサは、内側電極である芯電極と、前記芯電極の周
囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の表
面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記可撓性
外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された金属層
とから構成され、前記金属層の一方の面が前記可撓性感
圧体の表面に巻き付けられ、もう一方の金属層表面周囲
に導電性の金属線を巻き付けた構成である。可撓性外側
電極の表面に導電性金属線を巻き付けるので、可撓性感
圧体と前記電極の金属層がより密着するためにケーブル
状圧力センサからの信号電圧をより取り込むことができ
る。また、前記導電性金属と前記可撓性外側電極の端部
とともに制御回路内の端子治具に接続することができ
る。
【0024】本発明の請求項13にかかるケーブル状圧
力センサは、芯電極の端部のどちらか一方にリード線を
接続する構成である。芯電極にリード線を接続する場
合、芯電極を露出する必要がある。ケーブル状圧力セン
サの両端では、この露出作業が容易であり、制御回路の
端子治具に固定するときケーブル状圧力センサの両端部
は制御回路に近い位置で接続できるので、リード線を短
くでき、端子治具への接続固定が容易である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明である実施例1
のケーブル状圧力センサの見取図である。
【0027】芯電極3の周囲に可撓性感圧体4を形成し
た後、可撓性支持体9と前記可撓性支持体9を挟持して
内側金属層7と外側金属層8を形成する。このように、
可撓性支持体9と内側金属層7および外側金属層8から
成る可撓性外側電極10が可撓性感圧体4の周囲に巻き
付けられる。このとき、可撓性外側電極10の内側金属
層7が可撓性感圧体4の表面と接触するように巻き付け
られる。
【0028】芯電極3として、従来例で示した構成の芯
電極や複数の金属細線だけから成る芯電極または、長尺
ポリエステル繊維束を平板銅線で巻いて構成する芯電極
などが用いられる。可撓性感圧体4として、ゴムや樹脂
の中にチタン酸鉛、チタン酸鉛ジルコン酸鉛などのセラ
ミック圧電体粉末を添加した複合体が用いられる。
【0029】可撓性外側電極10は、可撓性感圧体4に
接する内側金属層7と可撓性支持体9と前記可撓性支持
体9の外側に形成される外側電極層8で構成される。可
撓性支持体9として、高分子フィルムが優れている。高
分子フィルムは、芯電極3の周囲に可撓性感圧体4を形
成した構成物の機械的インピーダンスに比べ小さな機械
的インピーダンスを有するので、可撓性感圧体4に巻き
付けられても全体の機械的インピーダンスを増加させな
い。従って、外部からの圧力に応じて、容易に変形する
からである。高分子フィルムの厚さは、できるだけ薄い
方がその機械的インピーダンスも小さくなるので好まし
いが、工業的に多く利用されている、数十μm以下の厚
さが入手の容易性や価格の点でも好ましい。また、高分
子フィルムは、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、塩化ビニール、ナイロン、ポリ
エチレン、トリアセテートなど種々の材料で構成される
が、これらの中でもポリエチレンテレフタレートは高耐
熱性(最高使用温度150℃)を有する点で優れてい
る。
【0030】また、内側金属層7および外側金属層8と
して、アルミニウム層、銅層、ニッケル層などがある
が、これらの中でもアルミニウム層が優れている。アル
ミニウム層は、銅層に比べ熱的に酸化され難く、また、
ニッケル層に比べ柔らかいので機械的インピーダンスが
小さいからである。高分子フィルムである可撓性支持体
9の両面にアルミニウムなどの内側金属層7と外側金属
層8を形成するには、両者を接着剤で接合して形成して
もよいし、また、スパッタ法や蒸着法で形成してもよ
い。金属層の厚さも、高分子フィルムと同様、できるだ
け薄い方が好ましいが、入手の容易性や価格の点を考慮
すると10μm以下が好ましい。可撓性支持体9の両面
に内側金属層7と外側金属層8を形成して構成した可撓
性外側電極10は市販されており、本発明のケーブル状
圧力センサでは、この可撓性外側電極10を可撓性感圧
体4に巻き付けているので、従来の外電極5に比べ、塗
装法、メッキ法や蒸着法などの複雑な製造工程を特に必
要としない。
【0031】また、可撓性を有するケーブル状圧力セン
サでは、ケーブル全体としての可撓性確保のために、可
撓性を有する芯電極3、可撓性感圧体4や可撓性外側電
極10で構成される。前述したように、可撓性感圧体4
として、ゴムや樹脂の中にチタン酸鉛、チタン酸鉛ジル
コン酸鉛などのセラミック圧電体粉末を添加した複合体
が用いられる。ゴムや樹脂は機械的インピーダンスが小
さく、外部から圧力が印加されたとき、容易に変形す
る。
【0032】この変形を通じてゴムや樹脂の中に添加さ
れた圧電体粉末に応力が印可される結果、芯電極3と可
撓性外側電極10間に電圧が誘起されるので、圧力が検
出できる。このようにゴムや樹脂は可撓性を実現する上
で不可欠である。
【0033】図1に示したように、可撓性支持体9と内
側金属層7およびと外側金属層8で構成される可撓性外
側電極10のうち内側金属層7のアルミニウム層を可撓
性感圧体4の表面に接して巻き付けたセンサ(センサ
A)とアルミニウム層である金属層のみを可撓性感圧体
4の表面に接して巻き付けたセンサ(センサB)をそれ
ぞれ作成し、室温で両者に荷重を徐々に増加して印加
し、センサAでは芯電極3と可撓性外側電極10間、セ
ンサBでは芯電極3とアルミニウム層間で、それぞれの
電極間が短絡するときの荷重を測定した。
【0034】アルミニウム層は10μm、可撓性支持体
9である高分子フイルムはポリエチレンテレフタレート
10μmを用いた。また、このときのケーブル状圧力セ
ンサにポリエチレン系樹脂である塩素化ポリエチレンに
チタン酸ジルコン酸鉛系粉末を添加した可撓性感圧体4
を用いた。
【0035】そして、両者とも外径は約2φmmとした。
その結果、センサAの短絡荷重は約150kgf、セン
サBは、荷重を付加していくと約10kgfで、金属層
のみを用いたアルミニウム層が断線してしまった。
【0036】このことはセンサAに用いられる内側金属
層7と可撓性支持体9および外側金属層8がそれぞれ接
着層で挟持されて構成される可撓性外側電極10が、セ
ンサBの場合の金属層のみの可撓性電極の場合よりも強
度が増したためで、大きな付加荷重を印加しても可撓性
外側電極10が破損してしまうことはない。このよう
に、本発明のケーブル状圧力センサによれば、従来に大
きな付加荷重をかけられるケーブル状圧力センサを得る
ことができる。
【0037】図2は、本発明における実施例1のケーブ
ル状圧力センサ長尺方向の切断面を示す断面図である。
可撓性外側電極10が可撓性感圧体4の表面に巻き付け
られるとき、可撓性外側電極10は部分的に積層された
部分11を有した構成である。
【0038】この構成では、芯電極3と可撓性外側電極
10間で誘起電圧を検出するとき、内側金属層7をアー
ス電位にすることにより外部ノイズを遮断できる利点が
ある。なお、この構成では、積層された部分11の長さ
はできるだけ短いほうが好ましい。ケーブル状圧力セン
サが外部圧力により変形するとき、積層された部分11
もまた変形するので、このとき積層された部分11での
変形抵抗が小さくなり、変形し易いからである。
【0039】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
圧力センサ構成を示す断面図である。可撓性外側電極1
0が可撓性感圧体4の表面に巻き付けられるとき、可撓
性外側電極10は自身で積層せず、距離を置いて巻き付
けられた構成である。図2に示した積層された部分11
が存在せず、また、可撓性外側電極10は距離を置いて
巻き付けられるので、これらの分の変形抵抗が小さくな
る利点がある。しかし、本構成では、芯電極3と内側金
属層7間で誘起電圧を検出するとき外部ノイズを拾い易
い。内側金属層7が芯電極3の周囲を完全に覆っていな
いからである。このような場合、図4に示すように、可
撓性外側電極10の周囲を導電性編組12で被覆するこ
とが望ましい。芯電極3と内側金属層7間から誘起電圧
を検出するとき、内側金属層7と導電性編組12を短絡
して、アース電位に保持することにより外部ノイズを遮
断することができる。
【0040】以上のように構成されたケーブル状圧力セ
ンサの可撓性外側電極の金属層にAg粒子を主成分とし
た熱硬化性樹脂を混合した導電性接着剤で銅より線から
なるリード線を接続する。また、可撓性外側電極の金属
層に圧着端子を用いて、同様のリード線を接続する。こ
のようにして、可撓性外側電極の金属層とリード線を接
続する事ができるので、このケーブル状圧力センサ端部
から制御回路までのリード接続が可能となる。
【0041】また、図4に示すような導電性編組12を
被覆したケーブル状圧力センサでは、この導電性編組1
2に上記で述べた方法等により、リード線を接続して、
ケーブル状圧力センサ端部から制御回路までのリード接
続が可能となる。
【0042】(実施例3)本発明における実施例3のケ
ーブル状圧力センサを図5に示す。
【0043】可撓性感圧体4の表面に可撓性外側電極1
0が巻き付けられたあと、可撓性外側電極10の外側金
属層8表面上に導電性金属線13である銅線を巻き付け
る。この構成により、可撓性外側電極10の内側金属層
7が可撓性感圧体4とより「密着するので、信号電圧を
より高感度で取り出す事ができる。また、可撓性外側電
極10の外側電極層8と導電性金属線13が接触して導
通しているので、制御回路での端子処理の際に基板端子
にこの導電性金属線をハンダにより接続することがで
き、端子処理が容易になる。
【0044】また、芯電極の端部に実施例2のなかで述
べたようなリード線を接続するすることにより、制御回
路での端子処理の際に基板端子にこの導電性金属線をハ
ンダにより接続することができ、端子処理が容易にな
る。
【0045】なお、上記実施例では、図6に示した従来
例の外皮6について特に触れてないが、保護などの必要
に応じて用いてもよいことは明らかである。また、外被
として、熱収縮チューブ以外にも塩化ビニールやウレタ
ン樹脂などを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかるケーブル状圧力センサによれば、芯電極と、前記
芯電極の周囲に配置された可撓性感圧体と、前記芯電極
の周囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体
の表面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記可
撓性外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された金
属層で構成され、少なくとも一方の金属層が前記可撓性
感圧体の表面に巻き付けられて成るので、塗装法などの
ように複雑な製造工程を必要としない。また、このケー
ブル状圧力センサは可撓性外側電極が可撓性支持体の両
面に金属層が積層しているので、金属層のみで構成され
ている可撓性外電極よりも付加加重に対して大きな強度
を持ち、可撓性外側電極の断線を防止することができ
る。
【0047】また、本発明の請求項2にかかるケーブル
状圧力センサによれば、可撓性支持体が小さな機械的イ
ンピーダンスを有する高分子フィルムで構成されるの
で、ケーブル状圧力センサ全体の機械的インピーダンス
を低く保持できる。従って、同圧力センサに圧力が印加
されたとき、容易に変形する。また、市販されているの
で容易に入手できると共に低価格である。
【0048】また、本発明の請求項3にかかるケーブル
状圧力センサによれば、可撓性支持体が高耐熱性ポリエ
チレンテレフタレートフィルムで形成されているので、
耐熱性に優れたケーブル状圧力センサが実現できる。
【0049】また、本発明の請求項4にかかるケーブル
状圧力センサによれば、金属層がアルミニウムで構成さ
れているので、ケーブル状圧力センサ全体の機械的イン
ピーダンスを低く保持できる。従って、同圧力センサに
圧力が印加されたとき、容易に変形する。また、銅層に
比べ耐酸化性に優れ、ニッケル層に比べ小さい機械的イ
ンピーダンスである。また、高分子フィルム上に金属層
を形成した可撓性外側電極も市販されているので容易に
入手できると共に低価格である。
【0050】また、本発明の請求項5にかかるケーブル
状圧力センサによれば、可撓性外側電極の金属層が可撓
性感圧体の表面に巻き付けられるとき、前記可撓性外側
電極同志が部分的に積層された構成であるので、可撓性
感圧体全体は金属層で覆われる。従って、金属層をアー
ス電位にして、芯電極と可撓性外側電極間から誘起電圧
を検出することにより外部空間からのノイズを遮断でき
る。
【0051】また、本発明の請求項6にかかるケーブル
状圧力センサによれば、可撓性外側電極の金属層が前記
可撓性感圧体の表面に巻き付けられるとき、前記可撓性
外側電極同志が積層せず、距離を置いて巻き付けられた
構成であるので、ケーブル状圧力センサ全体の機械的イ
ンピーダンスを低く保持できる。従って、同圧力センサ
に圧力が印加されたとき、容易に変形する。
【0052】本発明の請求項7にかかるケーブル状圧力
センサによれば、可撓性外側電極同志が積層せず、距離
を置いて巻き付けられると共に、更に、導電性編組で被
覆された構成であるので、ケーブル状圧力センサ全体の
機械的インピーダンスを低く保持できると共に、更に、
金属層をアース電位にして、芯電極と可撓性外側電極間
から誘起電圧を検出することにより外部空間からのノイ
ズを遮断できる。
【0053】本発明の請求項8にかかるケーブル状圧力
センサによれば、可撓性外側電極の金属層にリード線を
接続する構成であるので、ケーブル状圧力センサの端部
を接続したリード線を端子治具を介して制御回路に容易
に接続することができるので、ケーブル状圧力センサに
負荷された荷重に対して発生する誘起電圧を安定的に取
り出すことができる。
【0054】本発明の請求項9にかかるケーブル状圧力
センサによれば、可撓性外側電極の金属層に導電性接着
剤でリード線を接続する手段であり、このことにより、
ケーブル状圧力センサと制御回路内の端子治具の接続に
ハンダなどが使用でき作業が容易にできる。
【0055】本発明の請求項10にかかるケーブル圧力
センサによれば、可撓性外側電極の金属層とリード線を
圧着手段で接続するので、これによりケーブル状圧力セ
ンサと制御回路内の端子治具の接続にハンダなどが使用
でき作業が容易にできる。
【0056】本発明の請求項11にかかるケーブル圧力
センサによれば、導電性編組にリード線を接続する構成
であるため、導電性編組にリード線を接続して、そのリ
ード線を制御回路内の端子治具に接続することができ、
編組を端子治具に接続する場合よりも容易に接続でき
る。
【0057】本発明の請求項12にかかるケーブル状圧
力センサによれば、内側電極である芯電極と、前記芯電
極の周囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧
体の表面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記
可撓性外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された
金属層とから構成され、前記金属層の一方の面が前記可
撓性感圧体の表面に巻き付けられ、もう一方の金属層表
面周囲に導電性の金属線を巻き付けた構成である。その
ため、可撓性外側電極の表面に導電性金属線を巻き付け
るので、可撓性感圧体と前記電極の金属層がより密着す
るためにケーブル状圧力センサからの信号電圧をより高
感度で取り出すことができる。また、前記導電性金属と
前記可撓性外側電極の端部とともに制御回路内の端子治
具に接続することができる。
【0058】本発明の請求項13にかかるケーブル状圧
力センサによれば、両端の露出作業が容易であり、制御
回路の端子治具に固定するときケーブル状圧力センサの
両端部は制御回路に近い位置で接続できるので、リード
線を短くでき、端子治具への接続固定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるケーブル状圧力セン
サの見取図
【図2】同センサの長尺方向の断面図
【図3】本発明の実施例2におけるケーブル状圧力セン
サの断面図
【図4】本発明の他の実施例におけるケーブル状圧力セ
ンサの断面図
【図5】本発明の実施例3におけるケーブル状圧力セン
サの見取り図
【図6】従来のケーブル状圧力センサの見取図
【符号の説明】
1 線状導電材 2 導電ゴム 3 芯電極 4 可撓性感圧体 5 可撓性外電極 6 外被 7 内側金属層 8 外側金属層 9 可撓性支持体 10 可撓性外側電極 11 可撓性外側電極の積層部分 12 導電性編組 13 導電性金属線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 弘之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 優子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側電極である芯電極と、前記芯電極の周
    囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の表
    面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記可撓性
    外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された金属層
    とから構成され、すくなくとも前記金属層のどちらか一
    方の面が前記可撓性感圧体の表面に巻き付けられて成る
    ケーブル状圧力センサ。
  2. 【請求項2】可撓性支持体が高分子フィルムである請求
    項1記載のケーブル状圧力センサ。
  3. 【請求項3】可撓性支持体がポリエチレンテレフタレー
    トフィルムである請求項2記載のケーブル状圧力セン
    サ。
  4. 【請求項4】金属層がアルミニウムで構成された請求項
    1記載のケーブル状圧力センサ。
  5. 【請求項5】金属層が可撓性感圧体の表面に巻き付けら
    れるとき、前記金属層同志が部分的に積層された請求項
    1記載のケーブル状圧力センサ。
  6. 【請求項6】金属層が可撓性感圧体の表面に巻き付けら
    れるとき、前記金属層同志が部分的に積層されず、距離
    を置いて巻き付けられた請求項1記載のケーブル状圧力
    センサ。
  7. 【請求項7】可撓性外側電極の周囲を導電性編組で被覆
    した請求項1から6のいずれか1項記載のケーブル状圧
    力センサ。
  8. 【請求項8】可撓性外側電極の金属層にリード線を接続
    する請求項1から6のいずれか1項記載のケーブル状圧
    力センサ。
  9. 【請求項9】可撓性外側電極の金属層に導電性接着剤で
    リード線を接続する請求項8記載のケーブル状圧力セン
    サ。
  10. 【請求項10】可撓性外側電極の金属層に圧着手段でリ
    ード線を接続する請求項8記載のケーブル状圧力セン
    サ。
  11. 【請求項11】導電性編組にリード線を接続する請求項
    7記載のケーブル状圧力センサ。
  12. 【請求項12】内側電極である芯電極と、前記芯電極の
    周囲に配置された可撓性感圧体と、前記可撓性感圧体の
    表面に配置された可撓性外側電極とから成り、前記可撓
    性外側電極が可撓性支持体とその両面に形成された金属
    層とから構成され、前記金属層の一方の面が前記可撓性
    感圧体の表面に巻き付けられ、もう一方の金属層表面周
    囲に導電性金属線を巻き付けたケーブル状圧力センサ。
  13. 【請求項13】芯電極両端の端部のどちらか一方にリー
    ド線を接続する請求項1から11のいずれか1項記載の
    ケーブル状圧力センサ。
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