JP2000241052A - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JP2000241052A
JP2000241052A JP11046269A JP4626999A JP2000241052A JP 2000241052 A JP2000241052 A JP 2000241052A JP 11046269 A JP11046269 A JP 11046269A JP 4626999 A JP4626999 A JP 4626999A JP 2000241052 A JP2000241052 A JP 2000241052A
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ice
cool air
fan
ice making
chill
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Norihiro Kakimoto
昇宏 柿本
Toshishige Sugino
利成 杉野
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍室内への冷気の供給の有無に拘わらずに、
製氷皿内の水を略均一に冷却して氷結させ、短時間で氷
塊を作ることができる製氷装置を提供する。 【解決手段】製氷装置1は、冷凍室3内に冷気を供給す
る第1送風手段としての冷気供給用ファン6、その冷気
の一部、又は冷凍室3内にある冷気を製氷皿10に向け
て送り出す第2送風手段としての製氷用ファン13、こ
の製氷用ファン13から送り出される冷気を案内し、そ
の風向を変換する風向制御手段としてのフィン14など
を備える。冷気供給用ファン6が作動している場合に
は、そこから送り出される冷気で製氷皿10の冷凍室奥
側の水を、製氷用ファン13から送り出される冷気で製
氷皿10の冷凍室手前側の水を冷却し、氷結させる。冷
気供給用ファン6の作動が停止した場合には、製氷用フ
ァン13から送り出される冷気をフィン14で製氷皿1
0の水全体にむらなく吹き付けて冷却し、氷結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、冷凍冷蔵
庫などの冷凍室内において、製氷皿に貯えらる水に冷気
を吹き付けることによって冷却し、氷結させて、氷塊を
作る製氷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵庫などの冷凍室内に設置される
製氷装置101の冷凍室奥側には、図7および図8に示
されるように、冷凍室内に冷気を供給して循環させる第
1送風手段としての冷気供給用ファン102と、冷凍室
内の冷気を製氷皿103の冷凍室手前側に向けて送り出
す第2送風手段としての製氷用ファン104が設けられ
ている。以下、この製氷装置101による製氷作業の概
略について、冷気供給用ファン102が作動している場
合と、作動していない場合とに分けて説明する。
【0003】なお、冷気供給用ファン102は、冷凍室
内の温度が予め利用者などが設定した設定値より高いと
きに作動して冷凍室内に冷気を供給し、冷凍室内の温度
がその設定値に達したときに停止するように制御され
る。
【0004】まず、冷気供給用ファン102が作動して
いる場合について、図7を参照しつつ説明する。冷気供
給用ファン102によって冷凍室内に供給される冷気
は、図7中破線矢印Xで示されるように、その一部は製
氷用ファン104に吸い込まれるとともに、残りはその
まま製氷皿103上面の開口面側をその長手方向に沿っ
て流れる。
【0005】製氷用ファン104に吸い込まれた冷気
は、一端部に製氷用ファン104を格納しているととも
に、内部に冷気通路105を有している冷気ダクト10
6の内部に向けて送り出される。冷気ダクト106の内
部に送り出された冷気は、図7中破線矢印Yで示される
ように、冷気ダクト106の内部に設けられている冷気
案内面107で案内されて冷気通路105に沿って流
れ、冷気ダクト出口108から製氷皿103の上面の開
口面側の冷凍室手前側に向けて吹き付けられる。これに
よって、製氷皿103が有している複数の製氷凹部10
9のうち、冷凍室手前側の製氷凹部109に貯えられて
いる水の氷結が促進され、氷塊となる。
【0006】また、製氷用ファン104に吸い込まれな
かった冷気は、複数の製氷凹部109のうち、主に冷凍
室奥側の製氷凹部109に貯えられている水の氷結を促
進させ、氷塊にする。
【0007】以上で冷気供給用ファン102が作動して
いる場合の製氷作業は終了となる。
【0008】次に、冷気供給用ファン102の作動が停
止した場合について、図8を参照しつつ説明する。この
場合、製氷作業には冷気供給用ファン102によって冷
凍室内に供給されてくる冷気ではなく、既に冷凍室内に
存在している冷気を用いる。製氷用ファン104によ
る、冷凍室手前側の製氷凹部109に貯えられている水
の製氷作業は、前述の冷気供給用ファン102が作動し
ている場合と同様なのでその説明を省略する。
【0009】冷凍室奥側の製氷凹部109に貯えられて
いる水は、冷凍室内の冷気が室内の僅かな温度差によっ
て自然対流して、製氷皿103の上面の開口面側に順次
当たることによって氷結を促進され、氷塊となる。
【0010】以上で冷気供給用ファン102の作動が停
止した場合の製氷作業は終了となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のような製氷装置
101を有している冷凍冷蔵庫などにおいては、それが
有している冷凍室内の温度に応じて冷気供給用ファン1
02が作動したり、停止したりする。冷気供給用ファン
102および製氷用ファン104がともに作動している
ときには、これら冷気供給用ファン102および製氷用
ファン104を介して送風される冷気により製氷皿10
3全体が略均一に冷却されるが、冷気供給用ファン10
2が停止したときには、冷凍室奥側の製氷凹部109に
貯えられている水に吹き付けられる冷気の風量が減少し
てしまう。そのため、製氷皿103が有するすべての製
氷凹部109に貯えられている水を、製氷凹部109の
位置に拘わらずに均一に冷却し難い。よって、すべての
水が氷結して、氷塊となるまでの製氷時間が長くなって
しまう。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、第1送
風手段が作動しているか、停止しているかに拘わらず
に、製氷皿に貯えられているすべての水を略均一に冷却
することができ、それにより、短時間で水を氷結させて
能率よく氷塊を作ることができる製氷装置を得ることに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る製氷装置は、製氷皿が設置さ
れた冷凍室内に冷気を供給する第1送風手段と、前記冷
凍室内の冷気を前記製氷皿に向けて送り出す第2送風手
段と、この第2送風手段から送り出される前記冷気の送
風方向を前記第1送風手段の作動の有無に応じて変換す
る風向制御手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0014】この発明の製氷装置によれば、第1送風手
段の作動が停止したときに、第2送風手段によって送り
出される冷気の送風方向を、風向制御手段によって変換
して、その冷気を製氷皿全体にむらなく当てることがで
きる。そのため、第1送風手段の作動が停止していると
きでも、製氷皿に貯えられている水を、その貯えられて
いる位置に拘わらずに略均一に冷却することができる。
よって、短時間で水を氷結させて氷塊を作ることができ
る。
【0015】また、請求項1の発明を実施するにあた
り、この発明に従属する請求項2の発明のように、前記
風向制御手段は、前記第2送風手段の前記冷気を送り出
す側において回動可能に支持される複数枚のフィンを具
備する構成にするとよい。
【0016】この発明の製氷装置によれば、前記請求項
1に記載の発明の作用に加えて、風向制御手段は複数枚
のフィンなどから構成される。それらのフィンは第2送
風手段の冷気を送り出す側で回動可能に支持されるの
で、フィンの回動方向を製氷皿に向けることによって、
製氷皿全体に冷気をむらなく当てることができる。した
がって、この請求項2の発明の製氷装置においても、第
1送風手段が作動しているか、停止しているかに拘わら
ずに、製氷皿に貯えられている水を、その貯えられてい
る位置に拘わらずに略均一に冷却することができる。よ
って、短時間で水を氷結させて氷塊を作ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に基づいて、本
発明の一実施形態に係る製氷装置1を説明する。
【0018】まず、製氷装置1を有する冷凍冷蔵庫2の
構成の一部を、図1を参照しつつ説明する。この冷凍冷
蔵庫2はその上部に図示しない断熱材などで形成されて
いる冷凍室3を、その下部に同じく図示しない断熱材な
どで形成されている冷蔵室4を備えている。冷凍室3お
よび冷蔵室4のそれぞれは冷気供給通路5に通じてい
て、この冷気供給通路5内には図示しない冷却器が設け
られている。冷気供給通路5の冷凍室入口付近には、冷
凍室3の室内へ冷気を供給するための第1送風手段とし
ての冷気供給用ファン6が設置されている。同様に、冷
気供給通路5の冷蔵室入口付近にも、冷蔵室4の室内へ
冷気を供給するための冷気供給用ファン7が設置されて
いる。冷気供給用ファン6および冷気供給用ファン7は
図示しないモータなどによって駆動される。
【0019】冷凍室3および冷蔵室4のそれぞれの室内
には、この冷凍冷蔵庫2の使用者などがそれぞれの室内
の温度などを所定の値に設定するとともに、その設定値
に基づいてそれぞれの室内環境を自動的に管理するため
の室内環境設定管理装置8が1つずつ設置されている。
室内環境設定管理装置8は、例えば、図示しない温度セ
ンサが測定した測定値と、予め設定された設定値とを比
較し、測定値が設定値と一致するように、図示しない制
御部を通じて冷気供給用ファン6を作動、あるいは停止
させる。
【0020】例えば、冷凍室3内の温度センサによる測
定値が設定値よりも高い場合には、室内環境設定管理装
置8は制御部を通じて冷凍室3側の冷気供給用ファン6
を作動させる。これによって、冷凍室3内に冷気が送り
込まれて、冷凍室3の室内が冷却される。冷凍室3内の
温度センサによる測定値が、予め登録された設定値と一
致したことを室内環境設定管理装置8が認識した後、制
御部を通じて冷気供給ファン6が停止させられる。以上
の一連の動作、および冷凍室3を形成している断熱材の
断熱作用などにより、冷凍室3の室内はこの冷凍冷蔵庫
2の使用者などが予め設定した温度に保たれる。
【0021】また、前述の冷凍室3の場合と同様にし
て、冷蔵室4の温度管理も、室内環境設定管理装置8が
制御部を通じて、冷蔵室4側の冷気供給用ファン7を作
動、あるいは停止させることにより行われる。
【0022】次に、冷凍室3の室内について、図1から
図4を参照しつつ、詳しく説明する。冷凍室3の室内に
は、図1に示すように、図示しない制御部とともに冷凍
室3内の室内環境を所定の状態に保持する前述の室内環
境設定管理装置8、水を氷結させて氷塊を作る製氷装置
本体9、氷結用の水が貯えられる、可撓性を有する製氷
皿10、製氷皿10から排出される氷塊が貯えられる貯
氷箱11、および氷塊が解けたときの水を受ける水受け
12などが設置されている。室内環境設定管理装置8に
ついては、その主な働きを既に前述してあるので、その
詳しい説明を省略する。
【0023】製氷装置本体9には、図1から図3に示す
ように、その冷凍室奥側に第2送風手段としての製氷用
ファン13が設置されている。この製氷用ファン13は
図示しないモータなどによって駆動される。また、製氷
用ファン13の冷気が送り出される側(以下、下流側と
記述する。)には、その冷気の風向を変換する風向制御
手段として、1枚1枚が平板状の部材からなる複数枚の
フィン14が設置されている。
【0024】次に、製氷装置本体9の製氷用ファン13
およびフィン14とその付近を、図3および図4を参照
しつつ説明する。
【0025】製氷用ファン13の周囲には、図3に示す
ように、製氷用ファン13を取り囲むようにファンケー
ス22が設けられている。このファンケース22の製氷
用ファン13の下流側の端面には、製氷用ファン13に
よって送り出される冷気を通すための冷気吹き出し口2
3が略全面に開口して設けられている。また、この冷気
吹き出し口23の周囲には、冷凍室3の室内の冷気を冷
凍室3の室内だけで循環させる場合に、その冷気を一旦
ファンケース22を通して製氷用ファン13の冷気を吸
い込む側(以下、上流側と記述する。)に流動させるた
めの通気孔24が複数設けられている。
【0026】また、製氷用ファン13の下流側において
冷気吹き出し口23に対向して設置されている複数枚の
フィン14は、それらの製氷用ファン13側端部をそれ
らの長手方向に沿って貫通するフィン第1回動軸25に
固定されている。
【0027】それらのフィン第1回動軸25は、その両
端が図示しない軸受けに回動可能に支持されている。ま
た、複数枚のフィン14は、それらの製氷用ファン13
側とは反対側の端部に、それらの長手方向に沿ってフィ
ン第2回動軸26がフィン14に対して回動自在に挿入
されている。
【0028】それとともに、それらのフィン第2回動軸
26の一端部は複数枚のフィン14を同時に同一方向に
向けるためのスライド棒27に回動自在に係合されてい
る。このスライド棒27は図示しないフィン駆動装置に
接続されている。このフィン駆動装置を作動させてスラ
イド棒27を図3中実線矢印S方向に沿って動かすこと
によって、複数枚のフィン14をそれぞれが固定されて
いるフィン第1回動軸25を中心として図3中実線矢印
R方向に沿って同時に同一方向に向かせることができ
る。
【0029】それらのフィン14は一つ一つの構造が簡
単であるため、製造が簡単であり、かつ、動作も単純で
ある。よって、製氷装置本体9にフィン14などを設置
することに伴なう組み立てが容易であり、かつ、故障も
起き難い。また、冷気ダクト嵌合部29内において、そ
れらのフィン14を設置するための空間も大きくとらず
に済むため、製氷装置本体9が必要以上に大きくなり、
冷凍室3内の有効スペースを狭くしてしまうおそれも低
い。
【0030】また、以上説明した、製氷用ファン13、
ファンケース22、フィン14、および図示しないフィ
ン駆動装置などは、製氷装置本体9の幅方向の一側部に
設けられている冷気ダクト嵌合部29の内部に格納され
て組み付けられる。この冷気ダクト嵌合部29が有する
一端開口は冷気導入部30も兼ねている。
【0031】冷気供給用ファン6によって冷気供給通路
5を通されて冷凍室3内に運ばれてくる冷気の一部、お
よび既に冷凍室3内に存在する冷気の一部は、製氷用フ
ァン13によってこの冷気導入部30から冷気ダクト2
8の内部に向かって送り出される。この冷気ダクト28
は、製氷用ファン13によって冷気ダクト28の内部に
送り込まれる冷気の流れを整えるものである。
【0032】冷気ダクト28は、図4に示すように、冷
気ダクト28の内部に形成されている幾つかの平面およ
び曲面から構成される冷気案内面31によって製氷用の
冷気通路32を形成している。冷気ダクト28にはその
長手方向に沿った側部のうち、製氷皿10と対向する側
にその全長にわたって冷気送風用の開口部33がスリッ
ト状に開放されて設けられている。また、この冷気送風
用の開口部33のうち冷気ダクト嵌合部29側とは反対
側の端部の部分は、製氷用ファン13によってそこまで
流されてくる冷気を製氷皿10に向けて吐き出すため
の、冷気吐き出し口34となっている。
【0033】製氷装置本体9の中央下部には、図1およ
び図2に示すように、製氷される水が貯えられる製氷皿
10が配置されている。この製氷皿10は、その厚み方
向一側面に開口部16が設けられているとともに、同形
に区画形成されている複数の製氷凹部17を有してい
る。製氷用の水はこれら複数の製氷凹部17ごとに区切
られて製氷皿10に貯えられる。
【0034】この製氷皿10には図示しない受水部が設
けられており、製氷される水は冷凍室3内に設けられて
いる、同じく図示しない給水器から製氷作業の開始直前
に一旦この受水部に注がれ、その後、この受水部から製
氷皿10の内部全体に所定量だけ水が均等に張られてい
き、各製氷凹部17内に貯えられる。なお、この給水器
は、製氷装置本体9などを介して冷凍冷蔵庫2の外部の
水道と接続されている。
【0035】製氷皿10は、その中央部が長手方向に沿
って延びる製氷皿回動軸15に固定されているととも
に、製氷装置本体9に回動可能に支持されている。製氷
皿10に貯えられた水が氷結されて、氷塊になると、そ
のことを製氷皿10に設置された図示しない氷結検知セ
ンサが感知する。
【0036】すると、そのことが信号として制御部に送
られ、制御部は製氷皿10をその開口部16が下側に向
くように製氷皿回動軸15を中心に回動させる。開口部
16が下側を向いて製氷皿10が略水平になる位置にお
いて、製氷皿10の外枠10aの一部が製氷装置本体9
に設けられている図示しないストッパに当接し、この当
接で製氷皿10の一端側の端部がそれ以上回動しないよ
うに、その動きが規制される。
【0037】製氷皿10の一端側の端部がその回動を規
制された状態のまま、制御部は製氷皿10の他端側の端
部をさらに回動させようとする。すると、可撓性を有す
る製氷皿10は全体が捩じられる。これにより、製氷凹
部17の中の氷塊はそこから剥がれ落ちて、製氷皿10
の下方に配置されている貯氷箱11に貯えられる。
【0038】氷塊が製氷皿10からすべて剥がれ落ちた
後には、制御部は製氷皿10を先程とは反対方向に回動
させる。開口部16が上側となり、製氷皿10が水平に
戻ると、制御部は製氷皿10の回動を停止させる。この
後は、前述の給水作業以降の工程を繰り返す。
【0039】また、製氷装置本体9の幅方向一側部に
は、貯氷箱11の内部に貯えられる氷の量を調べるため
の氷量検知レバー18が、製氷装置本体9の長手方向に
沿って設置されている。この氷量検知レバー18はその
冷凍室手前側端部が製氷装置本体9の冷凍室手前側でレ
バー回動軸19に固定されて製氷装置本体9に対して上
下方向に回動可能に支持されているとともに、図示しな
いモータなどによって駆動される。この氷量検知レバー
18は、製氷装置本体9による製氷作業と並行して随
時、後述する貯氷箱11の内部に貯えられている氷の量
を調べるようになっている。
【0040】例えば、貯氷箱11に貯えられている氷の
量が少なく、氷量検知レバー18が所定位置よりも下方
に下がる場合には、そのことが信号として制御部に伝え
られ、制御部は氷量検知レバー18が所定位置よりも上
方に来るまで、製氷作業を継続させ、また、貯氷箱11
に貯えられる氷の量が所定量に達し、氷量検知レバー1
8が所定のレベル位置に配置した場合には、製氷作業を
停止させる。
【0041】製氷装置本体9の下方に配置された貯氷箱
11はその冷凍室奥側から冷凍室手前側に向かってその
深さが深くなるように、底部20に傾斜がつけられて形
成されている。このため、製氷皿10から貯氷箱11に
排出された氷が自然に冷凍室手前側に集まってくる。こ
のため、貯氷箱11の内部で氷があちこちに散乱し難
く、貯氷箱11からの氷の取り出しが容易となる。
【0042】また、この貯氷箱11の底部20の冷凍室
手前側の、深さが最も深い部分には、停電のときなどに
冷凍室3の室内への冷気の供給が止まり、氷が溶けるこ
とによって貯氷箱11の内部に溜まる水を、貯氷箱11
の外部に放出するための水抜き孔21が設けられてい
る。この水抜き孔21は、製氷装置1により製氷される
氷の大きさよりも小径に形成されている。さらに、この
水抜き孔21の下方には水受け12が設置されている。
水抜き孔21から放出される水は、まず、水受け12に
受け止められ、次に、そこに連通されている図示しない
排水パイプに通されて、最後に、排水パイプの出口側端
部に設置されている、同じく図示しない蒸発皿に流し込
まれて、そこで蒸発させられる。このため、解けた水が
再び氷結して他の氷とくっつき合って、氷の見栄えを損
なわすことなどを抑制できる。また、解けた水は蒸発皿
から自然に空気中に蒸発していくので、冷凍冷蔵庫2の
使用者などが一々水を捨てる手間などを省くことができ
る。
【0043】次に、前述の構成からなる製氷装置1の製
氷作業を、冷凍室3側の冷気供給用ファン6が作動して
いる場合と、作動が停止した場合とに分けて、図5およ
び図6を参照しつつ説明する。
【0044】まず、冷凍室3側の冷気供給用ファン6が
作動している場合について説明する。冷気供給用ファン
6によって冷凍室3内に送り込まれてくる冷気の一部
は、図5中破線矢印Aによって示されるように、製氷装
置本体9に向かって流れる。さらに、その冷気は製氷用
ファン13に吸い込まれるものと、製氷用ファン13に
吸い込まれずに、そのままの勢いで製氷皿10に向かっ
て流れ込むものとの2つに大きく分かれる。
【0045】製氷用ファン13に吸い込まれた冷気は、
図5中破線矢印Bによって示されるように、冷気ダクト
28の内側の冷気案内面31によって形成されている冷
気通路32内に送り込まれて、冷気案内面31に案内さ
れて冷気通路32の冷凍室手前側端部に設けられている
冷気吐き出し口34から、主に製氷皿10の冷凍室手前
側端部の、製氷皿10の開口部16の上方に向かって吹
き付けられる。これによって、製氷皿10が有する複数
の製氷凹部17に貯えられている水のうち、主に冷凍室
手前側の製氷凹部17に貯えられている水が冷却されて
氷結し、氷塊となる。
【0046】また、製氷用ファン13に吸い込まれず
に、直に製氷皿10に向かって流れ込む冷気は、製氷皿
10の開口部16に、その上方から、かつ、冷凍室奥側
から冷凍室手前側に向かって吹き付けられる。これによ
って、製氷皿10が有する複数の製氷凹部17に貯えら
れている水のうち、冷凍室奥側の製氷凹部17に貯えら
れている水が主に冷却されて氷結し、氷塊となる。
【0047】以上説明したように、冷気供給用ファン6
が働いている場合は、図5中破線矢印A、同じく破線矢
印Bで示されているような2つの冷気の流れで製氷皿1
0に貯えられている水全体をむらなく冷却することがで
きる。このため、製氷皿10のすべての製氷凹部17に
貯えられている水は略均一に冷却されて氷結し、氷塊と
なる。よって、製氷皿10に貯えられている水全体を短
時間で製氷することができる。
【0048】次に、冷凍室3内の温度が設定温度に達し
て、冷気供給用ファン6の作動が停止した場合について
説明する。この場合、冷気供給通路5を通じて冷凍室3
内に新しい冷気は送り込まれて来ないので、製氷作業に
は既に冷凍室3の室内に存在する冷気が用いられる。冷
気供給用ファン6の作動が停止したときには、これに応
じて図示しない制御部によりフィン駆動装置が駆動さ
れ、図6に示されるように、フィン14が一斉に製氷皿
10の側部に向くように回動する。製氷用ファン13に
吸い込まれた冷気は、図6中破線矢印Cで示されている
ように、その大部分がフィン14によって案内され、冷
気ダクト28の開口部33を通り、製氷皿10の上面の
開口部16にその上方から、その冷凍室奥側から冷凍室
手前側までむらなく当たるように送風される。
【0049】また、フィン14で案内しきれなかった冷
気は、そのまま冷気通路32内を流れていき、冷気ダク
ト28が冷凍室手前側端部に有している冷気吐き出し口
34から、製氷皿10の開口部16の冷凍室手前側に向
けて、その上方から当たるように送風される。
【0050】このように、冷気供給用ファン6の作動が
停止した場合には、冷凍室3内の冷気を製氷用ファン1
3で循環させ、製氷用ファン13から送り出された冷気
を、図6中破線矢印Cで示すようにフィン14で案内し
て、冷気ダクト28の開口部33および冷気吐き出し口
34から、製氷皿10の開口部16の全面にむらなく当
たるように吹き付ける。このため、製氷皿10のすべて
の製氷凹部17に貯えられている水は略均一に冷却され
て氷結し、氷塊となる。よって、製氷皿10に貯えられ
ている水全体を短時間で製氷することができる。
【0051】なお、冷気供給用ファン6の作動が停止し
てしばらくすると、冷凍室3内の温度が上昇して、この
冷凍冷蔵庫2の使用者などが予め設定した設定値よりも
高くなる。冷凍室3内の温度センサはそのことを検知し
て、信号として制御部に知らせる。すると、制御部は冷
気供給用ファン6を作動させるとともに、フィン14を
先程とは逆の向きに回動させて、冷気ダクト28の長手
方向に沿った向きに戻す。この作業は製氷装置1による
製氷作業中に随時行なわれるので、製氷皿10に吹き付
けられる冷気の風量が略安定した状態で製氷作業は継続
される。
【0052】以上説明したように、この実施形態の製氷
装置1においては、冷気供給用ファン6の作動、非作動
に拘わらずに、製氷皿10のすべての製氷凹部17に貯
えられている水が略均一に冷却されて氷結し、氷塊とな
る。このため、短時間で製氷することができる。
【0053】なお、本発明は前記一実施形態には制約さ
れない。例えば、風向制御手段は製氷用ファン13の下
流側に独立してフィン14を設けずに、製氷用ファン1
3自体が冷気ダクト嵌合部29内において、その向きを
変えることができる構成としてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1または2に記載の発明に係る製
氷装置によれば、第1送風手段が作動している場合に
は、そこから送り出される冷気と第2送風手段から送り
出される冷気とを共に用いて、製氷皿全体にむらなく冷
気を吹き付けることができる。そして、第1送風手段の
作動が停止した場合には、第2送風手段から送り出され
る冷気を風向制御手段を用いて製氷皿全体にむらなく吹
き付けることができる。よって、第1送風手段の作動、
非作動に拘わらずに、製氷皿に貯えられる水を略均一に
冷却して氷結させ、短時間で氷塊にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製氷装置を有する冷
凍冷蔵庫において、冷気の流れの一部を示す概略図。
【図2】図1の製氷装置付近の側面図。
【図3】図1の製氷装置が有する第2送風手段および風
向制御手段の一部を示す斜視図。
【図4】図1の製氷装置が有する冷気ダクトの斜視図。
【図5】図1の製氷装置において、第1送風手段が作動
している場合の冷気の流れを示す平面図。
【図6】図1の製氷装置において、第1送風手段が作動
していない場合の冷気の流れを示す平面図。
【図7】従来の製氷装置において、第1送風手段が作動
している場合の冷気の流れを示す平面図。
【図8】従来の製氷装置において、第1送風手段が作動
していない場合の冷気の流れを示す平面図。
【符号の説明】
1…製氷装置 3…冷凍室 6…冷気供給用ファン(第1送風手段) 10…製氷皿 13…製氷用ファン(第2送風手段) 14…フィン(風向制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷皿が設置された冷凍室内に冷気を供
    給する第1送風手段と、 前記冷凍室内の冷気を前記製氷皿に向けて送り出す第2
    送風手段と、 この第2送風手段から送り出される前記冷気の送風方向
    を前記第1送風手段の作動の有無に応じて変換する風向
    制御手段とを具備することを特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 前記風向制御手段は、前記第2送風手段
    の前記冷気を送り出す側において回動可能に支持される
    複数枚のフィンを具備することを特徴とする前記請求項
    1に記載の製氷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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