JP2000240965A

JP2000240965A - 空気調和機

Info

Publication number: JP2000240965A
Application number: JP11040792A
Authority: JP
Inventors: Shunsuke Nakajima; 俊介中嶋
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1999-02-19
Filing date: 1999-02-19
Publication date: 2000-09-08

Abstract

(57)【要約】【課題】送風機にクロスフローファンを使用し、吹出
し空気の方向を斜め下向きにできるようにした空気調和
機を提供する。【解決手段】居室内の天井と二方向の壁面のコーナに
密接して取付られ、下方に吸込口２を有し、円弧の部分
に吹出口３を有する略４分の１円弧の略扇形状に形成さ
れた空気調和機本体１であって、前記吸込口２と吹出口
３を結ぶ空気通路に、前記本体１の底面より上方前面側
に任意の角度で傾斜する前部熱交換器4aと、上方背面側
に任意の角度で傾斜する後部熱交換器4bとを略Ｖ字形に
配設し、同熱交換器4a,4b で熱交換された空気を前記吹
出口３に送るクロスフローファン５と、同クロスフロー
ファン５を駆動するファンモータと、前記熱交換器の4
a,4b 凝縮水を処理する露受皿６とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のコーナに据
付設置する空気調和機に係わり、より詳細には、送風機
にクロスフローファンを使用し、吹き出し空気の方向を
斜め下向きにできるようにした構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の壁面のコーナに据付設置するタイ
プの空気調和機としては、例えば図７に示すようなもの
がある。本体２１はその背面の底面に吸込グリル２２と
エアーフィルタ２３とを備えた吸込口２４を有し、前面
に複数の左右風向板２５と、水平風向板２６を備えた吹
出口２７を有し、本体２１内部は前後に区画され、前方
の区画には熱交換器２８と、同熱交換器２８下部に露受
皿２９が配置され、後方の区画には送風口を熱交換器２
８に向けた遠心式の多翼ファン３０が配置され、その後
方に電装品箱を設けた構成となっている。

【０００３】上記構成において、多翼ファン３０により
吸込口２４から室内空気を吸込み、熱交換器２８で空気
を熱交換し、本体２１前面の吹出口２７より室内に送風
するようにしている。しかしながら、前記多翼ファン３
０を用いた場合、水平方向への空気の吹出しは有利であ
るが、冷房・暖房に有効な下方向への吹出しは不利であ
るという問題を有していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、送風機にクロスフローファンを使用
し、吹出し空気の方向を斜め下向きにできるようにした
空気調和機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、居室内の天井と二方向の壁面のコーナに密
接して取付られる、略４分の１円弧の略扇形状に形成さ
れ、下面に吸込口を有し、円弧状の前面に吹出口を有す
る本体の、前記吸込口と前記吹出口を結ぶ空気通路に、
底面より前方または後方に任意の角度で傾斜する前部熱
交換器と、上方背面側に任意の角度で傾斜する後部熱交
換器とを配設するとともに、同両熱交換器の上方に熱交
換された空気を前記吹出口に送出するクロスフローファ
ンを配設し、前記熱交換器の下部に凝縮水を受ける露受
皿を配設し、前記前部熱交換器の前面または下面に補助
吸込口を設けた構成となっている。

【０００６】また、前記前部熱交換器と前記後部熱交換
器とを略Ｖ字状に配設した構成となっている。

【０００７】また、前記前部熱交換器と前記後部熱交換
器とをほぼ平行に配設した構成となっている。

【０００８】また、前記後部熱交換器上端と前記吸込口
の後部とを結ぶ通路に、通風用の隔壁を設けた構成とな
っている。

【０００９】また、前記後方に傾斜する前部熱交換器の
上端と前記下面の補助吸込口の後部とを結ぶ通路に、通
風用の隔壁を設けた構成となっている。

【００１０】また、前記吹出口の中央部に吹き出し空気
を、左右方向に曲げる案内板を設けた構成となってい
る。

【００１１】また、前記吹出口の左右両壁をそれぞれ外
側方向に向けた構成となっている。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいた実施例として説明する。図１、図２お
よび図３において、１は居室内の天井Ａと二方向の壁面
Ｂのコーナに密接して取付られ、下面に吸込口２を有
し、円弧の前面に吹出口３を有する略４分の１円弧の略
扇形状に形成され空気調和機本体である。

【００１３】前記本体１下部の化粧カバー１ａに前記吸
込口２となる吸込グリル２ａを，前記本体１前面円弧の
部分に前記吹出口３となる吹出グリル３ａを設け、前記
本体１内部に底面より前方に任意の角度で傾斜する前部
熱交換器４ａと、上方背面側に任意の角度で傾斜する後
部熱交換器４ｂとを略Ｖ字形に配設し、同前部熱交換器
４ａおよび後部熱交換器４ｂで熱交換された空気を前記
吹出口３に送るクロスフローファン５と、同クロスフロ
ーファン５を駆動するファンモータ５ａと、前記前部熱
交換器４ａおよび後部熱交換器４ｂの下部に凝縮水を受
ける露受皿６を設け、前記前部熱交換器４ａの前面に補
助吸込口２ｂを設け、前記本体１後部に電装品箱１ｂと
を設けた構成となっている。

【００１４】前記クロスフローファン５を略Ｖ字形の前
記前部熱交換器４ａと、後部熱交換器４ｂとの間の上部
に配設し、前記クロスフローファン５の上部と、前記吹
出口３の上部とを結ぶ前記本体１内の空気通路に、リア
ガイダー７を配設するとともに、前記クロスフローファ
ン５の下部と、前記吹出口３の下部とを結ぶ空気通路
に、スタビライザー８を配設した構成となっている。ま
た、前記後部熱交換器４ｂの上端と、前記吸込口２の後
部とを結ぶ通路に、通風用の隔壁９を設けた構成となっ
ている。また、前記吹出口３には、複数の左右風向板１
１と水平風向板１２が設けられている。

【００１５】図４は本発明による他の実施例を示したも
ので、前記前部熱交換器４ａを前記本体１の底面より後
方に任意の角度で傾斜させ、前記後部熱交換器４ｂとほ
ぼ平行になるよう配設し、前記前部熱交換器４ａの下面
に補助吸込口２ｃを設けた構成とすることにより、本体
１の前面下部からの吸込みにおける、吹出風のショート
サーキットを防ぐことができる。また、前記後方に傾斜
させた前部熱交換器４ａの上端と前記補助吸込口２ｃの
後部とを結ぶ通路に、通風用の隔壁９ａを設けるととも
に、前部熱交換器４ａの下部に露受皿６ａを設けた構成
となっている。

【００１６】また、図５に示すように、前記吹出口３の
中央部に吹き出し空気を、左右方向に曲げる案内板１０
を設けた構成とすることにより、前記クロスフローファ
ン５から水平に吹出風を左右方向に曲げ、部屋全体に行
き渡りやすくすることができる。

【００１７】また、図６に示すように、前記吹出口３の
左右両壁3a,3b をそれぞれ外側方向に向けて配置した構
成とすることにより、吹出風を左右風向板１１だけに頼
らず、部屋全体に行き渡りやすくすることができる。

【００１８】以上の構成により、前記本体１を、例えば
前記クロスフローファン５を略Ｖ字形の前記前部熱交換
器４ａと、後部熱交換器４ｂとの間の上部に配設し、前
記クロスフローファン５の上部と、前記吹出口３の上部
とを結ぶ前記本体１内の空気通路に、リアガイダー７を
配設するとともに、前記クロスフローファン５の下部
と、前記吹出口３の下部とを結ぶ空気通路に、スタビラ
イザー８を配設した構成とし、また、前記後部熱交換器
４ｂの上端と、前記吸込口２の後部とを結ぶ通路に、通
風用の隔壁９を設けるようにしたので、吹き出し空気の
方向を、冷房および暖房に有利な斜め下向きにできるよ
うにした空気調和機となる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明によると、クロスフ
ローファンを略Ｖ字形の前記前部熱交換器と、後部熱交
換器との間の上部に配設し、クロスフローファンの上部
と、吹出口の上部とを結ぶ本体内の空気通路に、リアガ
イダーを配設するとともに、前記クロスフローファンの
下部と、吹出口の下部とを結ぶ空気通路に、スタビライ
ザーを配設した構成とし、また、後部熱交換器の上端
と、吸込口の後部とを結ぶ通路に、通風用の隔壁を設け
るようにしたので、吹き出し空気の方向を、冷房および
暖房に有利な斜め下向きにできるようにした空気調和機
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の据付状態を示す斜視
図である。

【図２】本発明による空気調和機の一実施例を示す要部
上面図である。

【図３】本発明による空気調和機の一実施例を示す要部
側断面図である。

【図４】本発明による他の実施例を示す要部側断面図で
ある。

【図５】本発明による吹出風を左右方向に曲げる一実施
例を示す上面図である。

【図６】本発明による吹出風を左右方向に曲げる他の実
施例を示す上面図である。

【図７】従来例による空気調和機の要部側断面図であ
る。

【符号の説明】

１空気調和機本体２吸込口 2a 吸込グリル 2b,2c 補助吸込口３吹出口 4a 前部熱交換器 4b 後部熱交換器５クロスフローファン 5a ファンモータ６露受皿７リアガイダー８スタビライザー９、9a 隔壁 10 案内板 11 左右風向板 12 水平風向板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】居室内の天井と二方向の壁面のコーナに
密接して取付られる、略４分の１円弧の略扇形状に形成
され、下面に吸込口を有し、円弧状の前面に吹出口を有
する本体の、前記吸込口と前記吹出口を結ぶ空気通路
に、底面より前方または後方に任意の角度で傾斜する前
部熱交換器と、上方背面側に任意の角度で傾斜する後部
熱交換器とを配設するとともに、同両熱交換器の上方に
熱交換された空気を前記吹出口に送出するクロスフロー
ファンを配設し、前記熱交換器の下部に凝縮水を受ける
露受皿を配設し、前記前部熱交換器の前面または下面に
補助吸込口を設けてなることを特徴とする空気調和機。
【請求項２】前記前部熱交換器と前記後部熱交換器と
を略Ｖ字状に配設してなることを特徴とする請求項１記
載の空気調和機。
【請求項３】前記前部熱交換器と前記後部熱交換器と
をほぼ平行に配設してなることを特徴とする請求項１記
載の空気調和機。
【請求項４】前記後部熱交換器上端と前記吸込口の後
部とを結ぶ通路に、通風用の隔壁を設けてなることを特
徴とする請求項１記載の空気調和機。
【請求項５】前記後方に傾斜する前部熱交換器の上端
と前記下面の補助吸込口の後部とを結ぶ通路に、通風用
の隔壁を設けてなることを特徴とする請求項１記載の空
気調和機。
【請求項６】前記吹出口の中央部に吹き出し空気を、
左右方向に曲げる案内板を設けてなることを特徴とする
請求項１記載の空気調和機。
【請求項７】前記吹出口の左右両壁をそれぞれ外側方
向に向けてなることを特徴とする請求項１記載の空気調
和機。