JPH112422A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露付きを効果的に防止できる露受皿の断熱構
造を有した空気調和機を提供する。 【解決手段】 吸込口２と吹出口３とを結ぶ空気通路
に、熱交換器４とファンケーシング５に収容された送風
ファンとを設け、前記熱交換器に対応して、少なくとも
底面に断熱部材８を備えた露受皿６を設けてなる空気調
和機において、前記露受皿の底面に突条のリブ6cを複数
設け、同リブにより空隙ａを形成して前記露受皿および
前記断熱部材の間の断熱性を高めた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係わ
り、より詳細には、露付きを効果的に防止できるように
した露受皿の断熱構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機は、例えば図４乃至図
６で示すように、吸込口２と吹出口３とを結ぶ空気通路
に、熱交換器４とファンケーシング５に収容された送風
ファンとを設け、前記熱交換器４に対応して、少なくと
も底面に断熱部材８を備えるとともに、一側に備えたド
レンホース口７を接着剤Ａで固めた露受皿６を設けてな
る構成であった。

【０００３】前記露受皿６は、シート状の成形部6aおよ
びドレンパン本体6bによって構成され、少なくとも底面
に前記断熱部材８を備えたことによって露付きを防止す
るとともに、前記熱交換器４から滴下した凝縮水を、前
記ドレンホース口７からドレンホース（図示せず）によ
って外部に排出するようにしていた。

【０００４】しかしながら、前記断熱部材８による断熱
効果が不充分となって、露付きを効果的に防止できなく
なってしまうという問題を有していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、露付きを効果的に防止できる露受皿
の断熱構造を有した空気調和機を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路に、熱交
換器とファンケーシングに収容された送風ファンとを設
け、前記熱交換器に対応して、少なくとも底面に断熱部
材を備えた露受皿を設けてなる空気調和機において、前
記露受皿の底面に突条のリブを複数設け、同リブにより
空隙を形成して前記露受皿および前記断熱部材の間の断
熱性を高めた構成となっている。

【０００７】また、前記露受皿の側面に、前記断熱部材
を連続して設けるとともに、同断熱部材と前記露受皿の
側面との間に、前記リブと同様の補助リブを連続して設
け、同補助リブにより補助空隙を形成した構成となって
いる。

【０００８】また、前記リブおよび前記補助リブを、前
記露受皿と一体的に形成した構成となっている。

【０００９】また、前記リブおよび前記補助リブを、縦
横に形成した構成となっている。

【００１０】更に、前記断熱部材を、前記リブおよび前
記補助リブの先端に貼着するようにした構成となってい
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以上のように構成したので、露付
きを効果的に防止できる露受皿の断熱構造を有した空気
調和機となる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１と、図２と、図３（Ａ）および図３
（Ｂ）とにおいて、１は天井面に吊下げ設置された空気
調和機本体、２は同本体１に設けられた吸込口、３は同
吸込口２から吸い込まれ後述する熱交換器で熱交換され
た吸込空気を室内に向けて吹き出すための吹出口、４は
前記吸込口２と前記吹出口３とを結ぶ空気通路に設けら
れ、同吸込口２から吸い込まれた空気を熱交換するため
の熱交換器、５は前記空気通路に設けられ、熱交換され
た空気を前記吹出口３に送出するための送風ファンを収
容したファンケーシング、６は前記熱交換器４に対応し
て設けられ、少なくとも底面に断熱部材８を備え一側に
ドレンホース口７を備えた露受皿で、同露受皿６によ
り、前記熱交換器４から滴下した凝縮水を、前記ドレン
ホース口７からドレンホース（図示せず）によって外部
に排出するようにした構成となっている。

【００１３】前記露受皿６の底面には、一実施例として
図１と、図２と、図３（Ａ）とで示すように、突条のリ
ブ6cを複数設け、同リブ6cにより空隙ａを形成して前記
露受皿６および前記断熱部材８の間の断熱性を高めるよ
うにした構成となっており、これによって、前記熱交換
器４から低温の凝縮水が滴下した際、断熱性を高めて露
付きを効果的に防止できるようにした前記露受皿６の断
熱構造となる。

【００１４】また、他の実施例として図３（Ｂ）で示す
ように、前記露受皿６の側面に前記断熱部材８を連続し
て設けるとともに、同断熱部材８と前記露受皿６の側面
との間に、前記リブ6cと同様の補助リブ6c' を連続して
設け、同補助リブ6c' により補助空隙ｂを形成した構成
となっており、これによって、前記熱交換器４から低温
の凝縮水が滴下した際、前記空隙ａとともに前記補助空
隙ｂを形成して断熱性をより高めることができるため、
露付きをより効果的に防止できるようにした前記露受皿
６の断熱構造となる。

【００１５】また、前記リブ6cおよび前記補助リブ6c'
を、前記露受皿６と一体的に形成したことにより、前記
露受皿６の強度を増強させることができるとともに、寸
法形状が正確に仕上げられると共に、コスト的に有利な
構成となっている。

【００１６】また、前記リブ6cおよび前記補助リブ6c'
を縦横に形成したことにより、前記露受皿６の強度をよ
り増強させることができるとともに、前記断熱部材８
を、前記リブ6cおよび前記補助リブ6c' の先端に効果的
に貼着できるようにした構成となっている。

【００１７】更に、感圧式の前記断熱部材８を、前記リ
ブ6cおよび前記補助リブ6c' の先端に貼着するようにし
たことにより、前記断熱部材８を強固に貼着できるよう
になって、上記に説明したとおり、前記空隙ａおよび前
記補助空隙ｂを介し前記断熱部材８を強固に貼着したの
で、露付きを効果的に防止できるようにした前記露受皿
６の断熱構造となる。

【００１８】以上の構成により、図１と、図２と、図３
（Ａ）および図３（Ｂ）とで示すように、前記露受皿６
に突条の前記リブ6cおよび前記補助リブ6c' を夫々複数
設け、これらリブ6cおよび補助リブ6c' により前記空隙
ａおよび前記補助空隙ｂを形成して前記露受皿６および
前記断熱部材８の間の断熱性を高めるようにしたことに
よって、前記熱交換器４から低温の凝縮水が滴下した
際、断熱性を高めて露付きを効果的に防止できる前記露
受皿６の断熱構造を有した空気調和機となる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明によると、露付きを
効果的に防止できる露受皿の断熱構造を有した空気調和
機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の断面図である。

【図２】本発明による空気調和機の要部分解斜視図であ
る。

【図３】本発明による空気調和機の要部断面図で、
（Ａ）は一実施例を示し、（Ｂ）は他の実施例を示す。

【図４】従来例による空気調和機の断面図である。

【図５】従来例による空気調和機の要部分解斜視図であ
る。

【図６】従来例による空気調和機の要部断面図である。

【符号の説明】

１ 空気調和機本体 ２ 吸込口 ３ 吹出口 ４ 熱交換器 ５ ファンケーシング ６ 露受皿 6c リブ 6c' 補助リブ ７ ドレンホース口 ８ 断熱部材 ａ 空隙 ｂ 補助空隙

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路に、熱
   交換器とファンケーシングに収容された送風ファンとを
   設け、前記熱交換器に対応して、少なくとも底面に断熱
   部材を備えた露受皿を設けてなる空気調和機において、 前記露受皿の底面に突条のリブを複数設け、同リブによ
   り空隙を形成して前記露受皿の底面および前記断熱部材
   の間の断熱性を高めたことを特徴とする空気調和機。
2. 【請求項２】 前記露受皿の側面に、前記断熱部材を連
   続して設けるとともに、同断熱部材と前記露受皿の側面
   との間に、前記リブと同様の補助リブを連続して設け、
   同補助リブにより補助空隙を形成したことを特徴とする
   請求項１に記載の空気調和機。
3. 【請求項３】 前記リブおよび前記補助リブを、前記露
   受皿と一体的に形成したことを特徴とする請求項１また
   は請求項２に記載の空気調和機。
4. 【請求項４】 前記リブおよび前記補助リブを、縦横に
   形成したことを特徴とする請求項１乃至請求項３に記載
   の空気調和機。
5. 【請求項５】 前記断熱部材を、前記リブおよび前記補
   助リブの先端に貼着するようにしたことを特徴とする請
   求項１乃至請求項４に記載の空気調和機。