JP2000240165A - 建物ユニットの連結構造 - Google Patents

建物ユニットの連結構造

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JP2000240165A
JP2000240165A JP11073863A JP7386399A JP2000240165A JP 2000240165 A JP2000240165 A JP 2000240165A JP 11073863 A JP11073863 A JP 11073863A JP 7386399 A JP7386399 A JP 7386399A JP 2000240165 A JP2000240165 A JP 2000240165A
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JP11073863A
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English (en)
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Minoru Yashiro
稔 屋代
Taro Ninagawa
太郎 蜷川
Akihiko Sato
明彦 佐藤
Toshiki Nogami
利樹 野上
Katsutoshi Sugihara
勝利 杉原
Atsushi Takeuchi
淳 竹内
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据え付ける位置が若干異なっても、隣接する
建物ユニット同士や下階の建物ユニットの上に上階の建
物ユニットを所定位置に簡単に連結することのできる建
物ユニットの連結構造を提供する。 【解決手段】 第一建物ユニット2−1と第二建物ユニ
ット2−2を隣接して据え付け、両方の断面コ字形の天
井梁23のウエッブの間に、T字形のスペーサ4の縦材
41を挟んでボルト・ナット7で連結し、スペーサ4の
横材42と天井梁23の上側フランジとをボルト45・
ナット46で連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建物ユニットの連
結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で製造し、この建物ユニットの複数
個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物とな
すものであって、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度
の良い標準化された建物となる特徴があることから、近
年、広く採用されている。
【0003】このとき使用される建物ユニットとして
は、種々あるが、最も多く使用されている建物ユニット
の骨格は、特公昭61−42061号公報に記載されて
いるように、方形の四隅に配置した4本の鋼製の四角筒
の柱と、この4本の柱の上端部を方形の辺に沿って連結
した鋼製の断面コ字形の天井梁と、この4本の柱の下端
部を方形の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形の床梁
とからなるものである。そして、この相対する天井梁に
天井野縁を差し渡し、この天井野縁の下面に天井材を取
り付けて天井とし、相対する床梁に床小梁を差し渡し、
この上に床根太を取り付け、この床根太の上に床材を取
り付けて床とし、天井梁と床梁との間に間柱を取り付
け、この間柱に壁パネルを取り付けて壁として、建物ユ
ニットとなすのである。
【0004】この建物ユニットをユニット建物になすた
めには、建物ユニットの複数個を上下方向や水平方向に
配置して相互に連結する。この連結は、通常、天井梁、
床梁等の構造材同士を連結する。
【0005】この建物ユニットの連結構造としては種々
知られている。例えば、特公平6−15785号公報
(以後従来例1と称する)には、第一建物ユニットと第
二建物ユニットを隣接して据え付け、この第一建物ユニ
ットの断面コ字形の天井梁の上側フランジと第二建物ユ
ニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジとの上にス
ペーサを取り付けた後、第一建物ユニットの上に第三建
物ユニットを、又、第二建物ユニットの上に第四建物ユ
ニットをそれぞれ前記スペーサを挟んで据え付け、この
第三建物ユニットの断面コ字形の床梁の上側フランジの
上と第四建物ユニットの断面コ字形の床梁の上側フラン
ジの上とに連結プレートを架け渡して載せ、連結プレー
トと第三建物ユニットの上側フランジとをボルト・ナッ
トで連結し、連結プレートと第四建物ユニットの上側フ
ランジとをボルト・ナットで連結することが記載されて
いる。
【0006】又、特開平7−158165号公報(以後
従来例2と称する)には、上記スペーサの上下に粘着テ
ープ等の弾性材を設けることにより防振性を向上させる
ことが記載されている。
【0007】又、特開昭52−148913号公報(以
後従来例3と称する)には、隣接する第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面と第二建物
ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面と
に一対の雌ネジを有する係止用脚部を設け、この係止用
脚部に螺入するネジ棒で第一建物ユニットと第二建物ユ
ニットの間隔を調整することが記載されている。
【0008】又、特開昭62−59742号(以後従来
例4と称する)には、上下に積層される第一建物ユニッ
トの天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床梁の
下側フランジとの間にスペーサを介装した状態で、それ
らの上側フランジと下側フランジをボルト締結し、上階
の床振動を抑えるものが記載されている。
【0009】又、特願平9−254935号(以後従来
例5と称する)には、先端に向かって径小のテーパ付き
軸部と、この軸部の径大側に設けられた頭部と、径小側
に設けられたネジ軸とからなり、ネジ軸の外径がテーパ
付き軸部の径小側の外径とほぼ同じになされているボル
トを使用して、2枚の板を連結する構造が記載されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1および従来例2では、第三建物ユニットの断面コ字形
の床梁の上側フランジの上と第四建物ユニットの断面コ
字形の床梁の上側フランジの上とに連結プレートを架け
渡して載せ、連結プレートと第三建物ユニットの上側フ
ランジとをボルト・ナットで連結し、連結プレートと第
四建物ユニットの上側フランジとをボルト・ナットで連
結しているが、このように床梁をボルト・ナットで連結
するためには、下階の第一建物ユニットの天井梁、第二
建物ユニットの天井梁、上階の第三建物ユニットの床梁
および第四建物ユニットの床梁がそれぞれ所定位置にあ
る必要がある。しかし、建物ユニットを据え付けたとき
の誤差等で、隣接する建物ユニットの位置が若干ずれる
ことが多く、従って、建物ユニットの位置調整をしない
と、第一建物ユニットの天井梁および第二建物ユニット
の天井梁と、第三建物ユニットの床梁および第四建物ユ
ニットの床梁との上に連結プレートを架け渡し、床材と
連結プレートに設けられた通孔を合わせ、この通孔の中
にボルトを挿入して、第三建物ユニットの床梁と第四建
物ユニットの床梁とをボルト・ナットで連結することが
極めて困難である。
【0011】又、この上階の第三建物ユニットの床梁や
第四建物ユニットの床梁と連結プレートとをボルト・ナ
ットで連結するときには、下階の建物ユニットの上に上
階の建物ユニットを据え付けた後に、床梁の上や内側に
手を入れてボルト・ナットで連結する必要があるが、こ
のように床梁の上や内側に手を入れてボルト・ナットで
連結するためには、床梁の上に床材を取り付けていると
施工できない。従って、従来は、工場等では床梁の上に
床材を取り付けずに施工現場に運搬し、施工現場でボル
ト・ナットで床梁をスペーサを挟んで取り付けた後に床
梁の上方の床材を取り付けていた。しかし、このように
すると現場施工工数が多くなり不便であった。
【0012】従来例3では、上記のように、建物ユニッ
トを据え付けるときの誤差等で建物ユニットの位置がず
れたときに、建物ユニット間の距離を調整する問題を解
決するためになされたものであり、係止用脚部にネジ棒
を取り付け、このネジ棒を係止用脚部の中に螺入する距
離を加減することにより第一建物ユニットと第二建物ユ
ニットの間隔を調整するようになっている。従って、こ
の方法では第一建物ユニットと第二建物ユニットの間隔
を調整するための工程が必要となって極めて面倒であ
る。
【0013】従来例4では、第一建物ユニットの天井梁
と第三建物ユニットの床梁とをボルト締結するとき、天
井梁の上や床梁の下に手を入れてボルト締結する必要が
ある。このため、工場等では、天井梁に天井材の一部を
取付けず、また床梁に床材の一部を取付けず、施工現場
で上述のボルト締結を行なった後にそれらの天井材、床
材を取付ける必要があり、現場施工工数が多くなり不便
であった。
【0014】従来例5記載のボルトは建物ユニットを連
結するものでないが、通孔が若干ずれた板同士を連結す
る手段としては極めて便利なネジであるので、このネジ
を建物ユニットの連結手段に応用する構造が待たれるも
のである。
【0015】そこで、この発明の目的は、据えつける位
置が若干異なっても、隣接する建物ユニット同士や下階
の建物ユニットの上に上階の建物ユニットを所定位置に
簡単に連結することのできる建物ユニットの連結構造を
提供することである。
【0016】又、工場等で上階の建物ユニットの床材を
取り付けていても下階の建物ユニットの天井梁と上階の
建物ユニットの床梁とを連結することのできる建物ユニ
ットの連結構造も合わせて提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、第一建物ユニットと第二建物ユニットとが隣接して
据え付けられ、この第一建物ユニットの断面コ字形の天
井梁のウエッブと第二建物ユニットの断面コ字形の天井
梁のウエッブとが、両者の間にT字形のスペーサの縦材
を挟んでボルト・ナットで連結され、スペーサのT字形
の両側の横材がそれぞれ第一建物ユニットの天井梁の断
面コ字形の上側フランジと第二建物ユニットの天井梁の
断面コ字形の上側フランジとに載せられボルト・ナット
で連結されているものである。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記第一建物ユニットの天井梁の上にT字形
のスペーサの横材を挟んで第三建物ユニットの断面コ字
形の床梁が載せられ、前記第二建物ユニットの天井梁の
上にT字形のスペーサの横材を挟んで第四建物ユニット
の断面コ字形の床梁が載せられ、第三建物ユニットの断
面コ字形の床梁の上側フランジの上と第四建物ユニット
の断面コ字形の床梁の上側フランジの上とに連結プレー
トが架け渡されて載せられ、この連結プレートと、前記
T字形のスペーサとが連結されて第一建物ユニットの天
井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三建物ユニットの
床梁および第四建物ユニットの床梁が連結されているも
のである。
【0019】この請求項2記載の発明においては、第一
建物ユニットの天井梁の上にT字形のスペーサの横材を
挟んで第三建物ユニットの断面コ字形の床梁が載せられ
ているし、第二建物ユニットの天井梁の上にT字形のス
ペーサの横材を挟んで第四建物ユニットの断面コ字形の
床梁が載せられているが、第三建物ユニットや第四建物
ユニットで物を落としたり歩く等で発生した振動を下階
の第一建物ユニットや第二建物ユニットに伝え難くして
居住性を良くするために、T字形のスペーサの横材と第
三建物ユニットの床梁との間やT字形のスペーサの横材
と第四建物ユニットの床梁の間に防振性を有する粘着テ
ープや弾性シートを挟むとよい。
【0020】又、第三建物ユニットの断面コ字形の床梁
の上側フランジの上と第四建物ユニットの断面コ字形の
床梁の上側フランジの上とに連結プレートが架け渡され
て載せられているが、第三建物ユニットや第四建物ユニ
ットで発生した振動を下階の第一建物ユニットや第二建
物ユニットに伝え難くし、居住性を良くするために、こ
の連結プレートを弾性を有する材料で製造したり、連結
プレートと第三建物ユニットの床梁との間や連結プレー
トと第四建物ユニットの床梁との間に防振性を有する粘
着テープや弾性シートを挟むとよい。
【0021】又、この請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明における第一建物ユニットの天井梁の上に
T字形のスペーサの横材を挟んで第三建物ユニットの断
面コ字形の床梁が載せられていたり、第二建物ユニット
の天井梁の上にT字形のスペーサの横材を挟んで第四建
物ユニットの断面コ字形の床梁が載せられたりしている
が、この第三建物ユニットや第四建物ユニットをそれぞ
れ第一建物ユニットの上や第二建物ユニットの上にガタ
ツかないように載せるためには、T字形のスペーサの横
材の上面は平面である方がよい。
【0022】このようにT字形のスペーサの横材の上面
を平面にするためには、請求項1記載の発明でスペーサ
のT字形の両側の横材をそれぞれ第一建物ユニットの天
井梁の上側フランジと第二建物ユニットの天井梁の上側
フランジとにボルト・ナットで連結する際に、このボル
トやナットをT字形のスペーサの横材の上面から突出さ
せないことが重要である。このようにボルトやナットが
T字形のスペーサの横材の上面から突出させない手段と
しては、T字形のスペーサの横材の上面に窪みを設けて
この窪みの中にボルトの頭やナットを挿入したり、T字
形のスペーサの横材の上面に皿状の窪みを設け、ボルト
に皿ボルトを使用して、この皿ボルトの皿部分をスペー
サの上面の皿状の窪みの中に挿入する方法等がある。
【0023】請求項3記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に第三建物ユ
ニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペーサを
挟んで載せられ、コ字形の固定クリップの上側フランジ
と下側フランジとの間に、第一建物ユニットの断面コ字
形の天井梁の上側フランジ、スペーサおよび第三建物ユ
ニットの断面コ字形の床梁の下側フランジが挿入されて
第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁と
が連結されているものである。
【0024】この請求項3記載の発明においては、コ字
形の固定クリップの上側フランジと下側フランジとの間
に、第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フラ
ンジ、スペーサおよび第三建物ユニットの断面コ字形の
下側フランジが挿入されているが、第三建物ユニットで
発生した振動を下階の第一建物ユニットに伝え難くする
ために、スペーサの上面または下面に弾性シートを設け
たり、又、スペーサ自体を弾性材料で製造するとよい。
【0025】又、このコ字形の固定クリップの下側フラ
ンジを上側フランジより長くし、上側フランジの先端を
上方に湾曲させて、上側フランジと下側フランジの開口
を大きくしていると、作用の項で述べるように、固定ク
リップの上側フランジと下側フランジの間に第一建物ユ
ニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジ、スペーサ
および第三建物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フラ
ンジを挿入し易くなるので好ましい。
【0026】又、この固定クリップのウエッブに設けら
れるビス孔はウエッブ自体に通孔を設け、この通孔の周
囲に雌ネジを設けてビス孔としてもよいし、通孔を設
け、この通孔とナットのネジ孔とを合わせてナットを溶
接してビス孔としてもよい。
【0027】請求項4記載の発明は、第一建物ユニット
と第二建物ユニットとが隣接して据え付けられ、この第
一建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジの
上と第二建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フラ
ンジの上とに連結プレートが架け渡されて載せられ、連
結プレートに設けられた通孔と第一建物ユニットの断面
コ字形の上側フランジに設けられた通孔とに通されたボ
ルトとこのボルトに螺着したナットで連結プレートと第
一建物ユニットの天井梁の上側フランジとが連結され、
連結プレートに設けられた別の通孔と第二建物ユニット
の断面コ字形の上側フランジに設けられた通孔とに通さ
れたボルトとこのボルトに螺着したナットで連結プレー
トと第二建物ユニットの天井梁とが連結された建物ユニ
ットの連結構造であって、前記ボルトはボルトの頭部の
下半部が下方向に向かって径小となる円錐台状となさ
れ、該ボルト頭部の円錐台の径小部の径は連結プレート
の通孔もしくは天井梁の上側フランジの通孔の径より小
となされ、該ボルト頭の円錐台の径大部は連結プレート
の通孔もしくは天井梁の上側フランジの通孔の径より大
となされているものである。
【0028】請求項5記載の発明は、第一建物ユニット
と第二建物ユニットとが隣接して据え付けられ、この第
一建物ユニットの柱の上端面に設けられた板体の上と第
二建物ユニットの柱の上端面に設けられた板体の上とに
連結プレートが架け渡されて載せられ、連結プレートに
設けられた通孔と第一建物ユニットの柱の上端面の板体
に設けられた通孔とに通されたボルトとこのボルトに螺
着したナットで連結プレートと第一建物ユニットの柱の
板体とが連結され、連結プレートに設けられた別の通孔
と第二建物ユニットの柱の上端面の板体に設けられた通
孔とに通されたボルトとこのボルトに螺着したナットで
連結プレートと第二建物ユニットの柱の板体とが連結さ
れ、この第一建物ユニットの上に第三建物ユニットが据
え付けられ、第二建物ユニットの上に第四建物ユニット
が据え付けられた建物ユニットの連結構造であって、前
記ボルトはボルトの頭部の下半部が下方向に向かって径
小となる円錐台状となされ、該ボルト頭部の円錐台の径
小部の径は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側フ
ランジの通孔の径より小となされ、該ボルト頭の円錐台
の径大部は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側フ
ランジの通孔の径より大となされ、且つ、ボルトの頭が
上端にゆくに従ってテーパ状に小さくなされ、このボル
トの頭が第三建物ユニットと第四建物ユニットの柱の下
端の板体に設けられた通孔の中に挿入されているもので
ある。
【0029】請求項6記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面にスペーサ
を取着するとともに、第三建物ユニットの断面コ字形の
床梁の下側フランジの下面にスペーサを取着し、第一建
物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの側のス
ペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互いに並置
させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床梁を載
せ、第一建物ユニットの側のスペーサと第三建物ユニッ
トの側のスペーサの両者に設けてある連結孔に連結具を
挿着して第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニット
の床梁とが連結されているものである。
【0030】請求項7記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面にスペーサ
を取着するとともに、第三建物ユニットの断面コ字形の
床梁の下側フランジの下面にスペーサを取着し、第一建
物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの側のス
ペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互いに並置
させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床梁を載
せ、第一建物ユニットの側のスペーサに設けてある連結
アーチと、第三建物ユニットの側のスペーサに設けてあ
る連結アーチとを上下の逆向き状にて並置し、両連結ア
ーチの重なり部に形成される連結孔に連結具を挿着して
第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁と
が連結されているものである。
【0031】請求項8記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三建物
ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペーサ
を挟んで載せられ、第一建物ユニットの天井梁の上側フ
ランジと第三建物ユニットの床梁の下側フランジとを上
記スペーサの側傍で締結するボルトを設け、第一建物ユ
ニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で上記
ボルトに設けてある操作部を螺動操作して第一建物ユニ
ットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが連結されて
いるものである。
【0032】請求項9記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三建物
ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペーサ
を挟んで載せられ、該スペーサには第一建物ユニットの
天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床梁の下側
フランジに設けてある貫通孔に入る突起が立設され、該
突起にはそれら上側フランジもしくは下側フランジの貫
通孔の周縁部に衝合し得る引き寄せテーパが設けられて
おり、第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの
床梁の梁間で上記スペーサに連結してある引き寄せ具に
よりスペーサを水平移動させ、スペーサが備える突起の
テーパを第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと第
三建物ユニットの床梁の下側フランジそれぞれの貫通孔
の周縁部に衝合させそれらの梁同士が互いに引き寄せら
れて第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床
梁とが連結されているものである。
【0033】請求項10記載の発明は、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三建
物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペー
サを挟んで載せられ、該スペーサには引き寄せ具がそれ
ら建物ユニットの外側から内側に挿入され、該引き寄せ
具の挿入端には前面コ字形の押え金具が螺着され、該押
え金具には第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと
第三建物ユニットの床梁の下側フランジに衝合し得る上
下のテーパ部とそれらテーパ部に続く上下の水平部とが
設けられており、引き寄せ具をそれら建物ユニットの外
側から螺動操作することにより押え金具を水平移動さ
せ、該押え金具の上下のテーパ部〜水平部を第一建物ユ
ニットの天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床
梁の下側フランジに衝合させそれらの梁同士が互いに引
き寄せられて第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁とが連結されているものである。
【0034】請求項11記載の発明は、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジに該建物ユニッ
トの内側に突き出る突き出し板を固定するとともに、該
突き出し板の上面に粘着部を備えてなり、第一建物ユニ
ットの上に載せられる第三建物ユニットの断面コ字形の
床梁に接合されている床小梁の下面が、第一建物ユニッ
トの側の上記突き出し板粘着部に接着し、これらの突き
出し板と床小梁を介して第一建物ユニットの天井梁と第
三建物ユニットの床梁とが連結されているものである。
【0035】
【作用】この発明の建物ユニットの連結構造をなす一施
工方法を説明しながら、作用について説明する。
【0036】請求項1記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁のウエッブと第二建物ユニットの
断面コ字形の天井梁のウエッブとが、両者の間にT字形
のスペーサの縦材を挟んでボルト・ナットで連結されて
いる。
【0037】かかる構造にするには、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁のウエッブに通孔を設け、第二建
物ユニットの断面コ字形の天井梁のウエッブに通孔を設
け、T字形のスペーサの縦材に通孔を設けていて、第一
建物ユニットと第二建物ユニットとを隣接して据え付け
た後、第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁のウエッ
ブと第二建物ユニットの断面コ字形の天井梁のウエッブ
との間にT字形のスペーサの縦材を挿入し、ボルトを第
一建物ユニットのウエッブの通孔、スペーサの通孔、第
二建物ユニットのウエッブの通孔とに通し、先端からナ
ットを螺着すればよい。
【0038】この際、第一建物ユニットを据え付ける際
の誤差や第二建物ユニットを据え付ける際の誤差等で、
第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天井梁
との距離が多少異なっていても、ボルトを通すことがで
きるし、スペーサの縦材の厚みを第一建物ユニットの天
井梁と第二建物ユニットの天井梁との間の所定距離にほ
ぼ等しくし、ボルト・ナットで巻き締めて第一建物ユニ
ットの天井梁のウエッブと第二建物ユニットの天井梁の
ウエッブとをT字形のスペーサの縦材の両側に密着させ
ると、第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの
天井梁との距離をスペーサの縦材の厚みとほぼ同じ距
離、即ち、所定距離にすることができる。
【0039】更に、この請求項1記載の発明は、スペー
サのT字形の両側の横材がそれぞれ第一建物ユニットの
天井梁の断面コ字形の上側フランジと第二建物ユニット
の天井梁の断面コ字形の上側フランジとに載せられボル
ト・ナットで連結されている。
【0040】かかる構造になすには、スペーサのT字形
の両側の横材にそれぞれ通孔を設け、第一建物ユニット
の天井梁の断面コ字形の上側フランジに通孔を設け、第
二建物ユニットの天井梁の断面コ字形の上側フランジに
通孔を設けていて、第一建物ユニットの天井梁と第二建
物ユニットの天井梁との間にスペーサのT字形の縦材を
挿入して上端部にあるスペーサの横材を天井梁の上に架
け渡して載せた後、スペーサの通孔と第一建物ユニット
の上側フランジの通孔とを、又、スペーサの別の通孔と
第二建物ユニットの上側フランジの通孔とをそれぞれ合
わした後、この等の通孔にボルトを通し、この先端から
ナットを螺着させればよい。
【0041】この際、従来では、据え付ける際の誤差等
で第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天井
梁との距離が異なっていると、この建物ユニットの天井
梁の位置を矯正しながらこれ等の通孔を合わせてボルト
を挿入する必要があり、ボルトの挿入に苦労していた
が、請求項1記載の発明では、前記のように、第一建物
ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天井梁との隙間
を所定距離に合わせているので、この天井梁の上にスペ
ーサを載せて通孔を合わせるだけでよく、従って、スペ
ーサのT字形の両側の横材をそれぞれ第一建物ユニット
の天井梁の断面コ字形の上側フランジと第二建物ユニッ
トの天井梁の断面コ字形の上側フランジにボルト・ナッ
トで簡単に連結することができる。
【0042】請求項1記載の発明はこのように、第一建
物ユニットの天井梁のウエッブと第二建物ユニットの天
井梁のウエッブとが、又、第一建物ユニットの天井梁の
上側フランジと第二建物ユニットの天井梁の上側フラン
ジとがスペーサを介してボルト・ナットで連結されてい
るので、両方の天井梁がウエッブとフランジの両方で連
結され、両者が強固に連結される。
【0043】請求項2記載の発明は、第一建物ユニット
の天井梁の上にT字形のスペーサの横材を挟んで第三建
物ユニットの断面コ字形の床梁が載せられ、第二建物ユ
ニットの天井梁の上にT字形のスペーサの横材を挟んで
第四建物ユニットの断面コ字形の床梁が載せられてい
る。
【0044】かかる構造になすには、請求項1記載の発
明で第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天
井梁の上に取り付けられているT字形のスペーサの上に
第三建物ユニットと第四建物ユニットを据え付ければよ
い。
【0045】又、請求項2記載の発明は、第三建物ユニ
ットの断面コ字形の床梁の上側フランジの上と第四建物
ユニットの断面コ字形の床梁の上側フランジの上とに連
結プレートが架け渡されて載せられている。
【0046】かかる構造になすには、第三建物ユニット
の床梁と第四建物ユニットの床梁との間から連結プレー
トを差し入れて、第三建物ユニットの床梁の上と第四建
物ユニットの床梁の上とに連結プレートを架け渡して載
せればよい。
【0047】更に、請求項2記載の発明では、この連結
プレートとT字形のスペーサとが連結されて第一建物ユ
ニットの天井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三建物
ユニットの床梁および第四建物ユニットの床梁が連結さ
れている。
【0048】かかる構造になすには、連結プレートに通
孔を設け、T字形のスペーサの横材のほぼ中央にネジ孔
を設けていて、上記のようにして第三建物ユニットの床
梁の上と第四建物ユニットの床梁の上とに連結プレート
を架け渡して取り付けた後に、第三建物ユニットの床梁
と第四建物ユニットの床梁との間からボルトを挿入し、
このボルトを連結プレートの通孔を通してT字形のスペ
ーサのネジ孔に螺入すればよい。
【0049】請求項2記載の発明はこのような構造にな
っているので、第一建物ユニットの天井梁、第二建物ユ
ニットの天井梁、第三建物ユニットの床梁および第四建
物ユニットの床梁を簡単に且つ強固に連結できる。
【0050】このように、第三建物ユニットと第四建物
ユニットとの間から連結プレートを挿入して床梁の上に
載せたり、第三建物ユニットと第四建物ユニットとの間
からボルトを挿入し、このボルトをT字形のスペーサの
ネジ孔に螺入して固定すればよく、床梁の上や内側に手
を入れてボルト・ナットで連結する必要がない。従っ
て、第三建物ユニットや第四建物ユニットの床材を予め
取り付けていても施工に支障がない。即ち、従来では、
上階である第三建物ユニットや第四建物ユニットの床梁
の上側フランジと連結プレートとをボルト・ナットで連
結していたが、このようにするためには、床梁の上方の
床材を工場等で取り付けていると作業できないので、工
場等でこの床材の上方の床材を取り付けずに施工現場に
運搬し、施工現場で上側フランジと連結プレートとをボ
ルトナットで連結した後に床材を取り付けていた。しか
し、このようにすると現場施工工数が増加して不便であ
った。本発明では、床梁と床梁との間から連結プレート
やボルトを挿入すればよいので、床梁の上方に床材を工
場等で取り付けることができ、現場施工工数を少なくす
ることができる。
【0051】請求項3記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に第三建物ユ
ニットの断面コ字形の床梁の下側フランジが、この両者
の間にスペーサを挟んで載せられている。
【0052】かかる構造になすには、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上にスペーサを
載せ、この上に第三建物ユニットの断面コ字形の床梁を
載せればよい。
【0053】更に、請求項3記載の発明では、コ字形の
固定クリップの上側フランジと下側フランジとの間に、
第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フラン
ジ、スペーサおよび第三建物ユニットの断面コ字形の床
梁の下側フランジが挿入されて第一建物ユニットの天井
梁と第三建物ユニットの床梁とが連結されている。
【0054】かかる構造になすには、第三建物ユニット
を第一建物ユニットの上に据え付ける前に、断面コ字形
の固定クリップの上側フランジと下側フランジとの間に
第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フラン
ジ、スペーサおよび第三建物ユニットの断面コ字形の床
梁の下側フランジが入る位置になるように固定クリップ
を第一建物ユニットに配置し、ボルトをスペーサに設け
られたほぼ水平な通孔を貫通させて固定クリップのウエ
ッブに設けられたネジ孔に少し螺入させておいて、第一
建物ユニットの上に第三建物ユニットを据え付ける。そ
の後、ボルトを固定クリップのネジ孔に螺入する。
【0055】すると、固定クリップが引き寄せられ、固
定クリップの上側フランジと下側フランジとの間に第一
建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジ、ス
ペーサおよび第三建物ユニットの断面コ字形の床梁の下
側フランジが挿入される。
【0056】請求項3記載の発明はこのような構造にな
っているので、第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
の上側フランジ、スペーサおよび第三建物ユニットの断
面コ字形の床梁の下側フランジが固定クリップで強固に
取り付けられる。
【0057】このように、床梁や天井梁の内側に手を入
れることなくスペーサの横側からボルトを固定クリップ
のウエッブのネジ孔に螺入するだけで両者を固定させる
ことができるので、外壁部分のように、隣に第二建物ユ
ニットや第三建物ユニットのない第一建物ユニットと第
三建物ユニットとを連結する場合に便利である。しか
も、スペーサの横側からボルトを固定クリップのネジ孔
に螺入するだけであるので、第三建物ユニットの床材を
工場等で取り付けられていても、第一建物ユニットと第
三建物ユニットとを簡単に連結することができ、現場施
工工数を少なくすることができる。
【0058】尚、このコ字形の固定クリップの下側フラ
ンジを上側フランジより長くし、上側フランジの先端を
上方に湾曲させて、上側フランジと下側フランジの開口
を大きくしていると、固定クリップの下側フランジの上
側フランジより長い部分を第一建物ユニットの天井梁の
上側フランジの下側面に取り付けて、この固定クリップ
の下側フランジが天井梁の上側フランジの下側面沿って
移動し易いようにし、且つ、ボルトをスペーサに設けら
れたほぼ水平な通孔を通して固定クリップのウエッブの
ネジ孔に少し螺入したスペーサを第一建物ユニットの天
井梁の上に配置し、このスペーサの上に第三建物ユニッ
トの床梁を据え付ける。その後、ボルトをウエッブのネ
ジ孔に螺入させると、固定クリップの下側フランジが天
井梁の上側フランジの下側面に沿って、天井梁や床梁の
ウエッブ方向に引き寄せられ、この固定クリップの大き
く開いている開口の中へ第一建物ユニットの断面コ字形
の天井梁の上側フランジ、スペーサおよび第三建物ユニ
ットの床梁の下側フランジが入り易くなるので第一建物
ユニットの天井梁と第二建物ユニットの床梁の連結が更
に容易になる。
【0059】請求項4記載の発明は、第一建物ユニット
の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上と第二建物ユ
ニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上とに連
結プレートが架け渡されて載せられ、連結プレートに設
けられた通孔と第一建物ユニットの断面コ字形の上側フ
ランジに設けられた通孔とに通されたボルトとこのボル
トに螺着したナットで連結プレートと第一建物ユニット
の天井梁とが連結され、連結プレートに設けられた別の
通孔と第二建物ユニットの断面コ字形の上側フランジに
設けられた通孔とに通されたボルトとこのボルトに螺着
したナットで連結プレートと第二建物ユニットの天井梁
とが連結されている構造は、従来例1や従来例2に記載
されている従来の構造とほぼ同じである。
【0060】しかし、この請求項4記載の発明では、前
記ボルトはボルトの頭部の下半部が下方向に向かって径
小となる円錐台状となされ、該ボルト頭部の円錐台の径
小部の径は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側フ
ランジの通孔の径より小となされ、該ボルト頭の円錐台
の径大部は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側フ
ランジの通孔の径より大となされていることが異なる。
【0061】このような構造になすには、ボルトを上側
フランジに設けられた通孔と連結プレートに設けられた
通孔の中のどちらか径の大きい方の通孔から小さい方の
通孔に挿入する。
【0062】すると、第一建物ユニットと第二建物ユニ
ットとを隣接させて据え付けるときの誤差等で両者の天
井梁の通孔の位置が若干異なっていても、大きい方の通
孔の範囲ならば、大きい方の通孔と小さい方の通孔とが
合い、その結果、ボルトを大きい方の通孔から小さい方
の通孔に挿入することが簡単にできる。
【0063】次に、このボルトの先端からナットを螺着
させる。その際、大きい方の通孔の中心と小さい方の通
孔の中心とが合っていれば、このままの状態でボルトの
先端にナットを螺着できる。
【0064】大きい方の通孔の中心と小さい方の通孔の
中心とが合ってない場合には、このボルトの先端がナッ
トに螺入するに従って、ボルトのテーパ付き軸部が通孔
の中に入って行くと同時に、通孔の側壁が径大になって
いるテーパの傾斜面に押され、大きい方の通孔の中心と
小さい方の通孔の中心とが合う方向に両者の天井梁が相
対的に移動する。
【0065】固定ボルトがナットに完全に螺着される
と、この上側フランジに設けられた通孔と連結プレート
に設けられた大きい方の通孔の径が軸部のテーパの径大
側の径とがほぼ等しくなされているので、上側フランジ
に設けられた通孔の中心と連結プレートに設けられた通
孔の中心とが合った状態、即ち、連結プレートと天井梁
とが所定位置になって固定される。
【0066】請求項4記載の発明は、このような構造に
なっているので、第一建物ユニットと第二建物ユニット
を据え付けるときに、誤差等で第一建物ユニットの天井
梁と第二建物ユニットの天井梁とが所定距離より若干異
なっていても、ボルトを上側フランジに設けられた通孔
と連結プレートに設けられた通孔との中に挿入し易く、
しかも、ボルト・ナットで巻き締めるに従って、第一建
物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天井梁との距
離が所定距離に近づき、最後には両者が所定距離だけ隔
てられて固定される。
【0067】請求項5記載の発明を請求項4記載の発明
と比較すると、天井梁の上側フランジが柱の下端に設け
られた板体であることが異なること、および第一建物ユ
ニットの上に第三建物ユニットが据え付けられ、第二建
物ユニットの上に第四建物ユニットが据え付けられてい
ることが異なる。
【0068】従って、この請求項5記載の発明では、第
一建物ユニットの柱と第二建物ユニットの柱とが請求項
4記載の発明と同様にに所定距離だけ隔てられて固定さ
れる。
【0069】そして、この請求項5記載の発明では、ボ
ルトの頭が上端にゆくに従ってテーパ状に小さくなさ
れ、このボルトの頭が第三建物ユニットと第四建物ユニ
ットの柱の下端の板体に設けられた通孔の中に挿入され
ているから、第三建物ユニットや第四建物ユニットの柱
の下端面に設けられた板体の通孔の中に挿入し易いし、
又、この頭を挿入して第一建物ユニットの上に第三建物
ユニットを、又、第二建物ユニットの上に第三建物ユニ
ットを据え付けると、第三建物ユニットと第四建物ユニ
ットが所定位置に据え付けられる。
【0070】請求項6記載の発明にあっては、第一建物
ユニットの天井梁の上側フランジの上面に取着したスペ
ーサと、第三建物ユニットの床梁の下側フランジの下面
に取着したスペーサとを互いに並置させ、それらのスペ
ーサに設けてある連結孔に連結具を挿着することによ
り、第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床
梁の開きをスペーサを介して所定の寸法に矯正した状態
で上下に強固に連結できる。
【0071】このとき、連結具は、第一建物ユニットの
天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で、それらスペ
ーサの連結孔に挿着作業でき、天井梁の上や床梁の下に
手を入れて挿着作業する必要がない。従って、工場等で
天井梁に天井材の全部を、床梁に床材の全部を取付ける
ことができ、現場施工工数を少なくすることができる。
【0072】そして、第一建物ユニットの天井梁と第三
建物ユニットの床梁のそれぞれに工場生産段階でスペー
サを取付けておけば、施工現場では、連結具を挿着する
だけで第一建物ユニットと第三建物ユニットを上下に強
固に連結し、上階の床振動を抑制できる。
【0073】請求項7記載の発明にあっては、第一建物
ユニットの天井梁の上側フランジの上面に取着したスペ
ーサと、第三建物ユニットの床梁の下側フランジの下面
に取着したスペーサとを互いに並置させ、それらのスペ
ーサに設けてある連結アーチがともに形成する連結孔に
連結具を挿着することにより、第一建物ユニットの天井
梁と第三建物ユニットの床梁の開きをスペーサを介して
所定の寸法に矯正した状態で上下に強固に連結できる。
【0074】このとき、連結具は、第一建物ユニットの
天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で、それらスペ
ーサがともに形成する連結孔に挿着作業でき、天井梁の
上や床面の下に手を入れて挿着作業する必要がない。従
って、工場等で天井梁に天井材の全部を、床梁に床材の
全部を取付けることができ、現場施工工数を少なくする
ことができる。
【0075】そして、第一建物ユニットの天井梁と第三
建物ユニットの床梁のそれぞれに工場生産段階でスペー
サを取付けておけば、施工現場では、連結具を挿着する
だけで第一建物ユニットと第三建物ユニットを上下に強
固に連結し、上階の床振動を抑制できる。
【0076】請求項8記載の発明にあっては、第一建物
ユニットの天井梁の上側フランジの上に、スペーサを挟
んで、第三建物ユニットの床梁の下側フランジを載せた
後、該スペーサの側傍で、ボルトにより第一建物ユニッ
トの天井梁と第三建物ユニットの床梁とを締結すること
により、第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニット
の床梁とをスペーサを介して上下に強固に連結できる。
【0077】このとき、ボルトは第一建物ユニットの天
井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で螺動操作でき、
天井梁の上や床梁の下に手を入れて螺動操作する必要が
ない。従って、工場等で天井梁に天井材の全部を、床梁
に床材の全部を取付けることができ、現場施工工数を少
なくすることができる。
【0078】そして、第一建物ユニットの天井梁に工場
生産段階でスペーサを取付け、かつ第一建物ユニットの
天井梁と第三建物ユニットの床梁のそれぞれに工場生産
段階でボルト、ナットを取付けておけば、施工現場で
は、ボルトを螺動操作するだけで第一建物ユニットと第
三建物ユニットを上下に強固に連結し、上階の床振動を
抑制できる。
【0079】請求項9に記載の発明にあっては、第一建
物ユニットの天井梁の上側フランジの上に、スペーサを
挟んで、第三建物ユニットの床梁の下側フランジを載せ
るとともに、スペーサが備える突起をそれらの上側フラ
ンジと下側フランジに設けてある貫通孔に入れた後、引
き寄せ具によりスペーサを水平移動させ、スペーサが備
える突起のテーパをそれら上側フランジと下側フランジ
それぞれの貫通孔の周縁部に衝合させることにより、そ
れら梁同士を互いに引き寄せ、第一建物ユニットの天井
梁と第三建物ユニットの床梁とをスペーサを介して上下
に強固に連結できる。
【0080】このとき、引き寄せ具は、第一建物ユニッ
トの天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で引き寄せ
操作でき、天井梁の上や床梁の下に手を入れて引き寄せ
操作する必要がない。従って、工場等で天井梁に天井材
の全部を、床梁に床材の全部を取付けておくことがで
き、現場施工工数を少なくすることができる。
【0081】そして、第一建物ユニットの天井梁に工場
生産段階でスペーサと引き寄せ具を取付けておけば、施
工現場では引き寄せ具を引き寄せ操作するだけで第一建
物ユニットと第三建物ユニットを上下に強固に連結し、
上階の床振動を抑制できる。
【0082】請求項10に記載の発明にあっては、第一
建物ユニットの天井梁の上側フランジの上に、スペーサ
を挟んで、第三建物ユニットの床梁の下側フランジを載
せるとともに、スペーサに挿入してある引き寄せ具に螺
着されている押え金具の上下のテーパ部をそれらの上側
フランジと下側フランジに当接させた状態で、引き寄せ
具の螺動操作により押え金具を水平移動させ、押え金具
の上下のテーパ部〜水平部をそれらの上側フランジと下
側フランジに衝合させることにより、それら梁同士を互
いに引き寄せ、第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユ
ニットの床梁とをスペーサを介して上下に強固に連結で
きる。
【0083】このとき、引き寄せ具は、第一建物ユニッ
トの天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で引き寄せ
操作でき、天井梁の上や床梁の下に手を入れて引き寄せ
操作する必要がない。従って、工場等で天井梁に天井材
の全部を、床梁に床材の全部を取付けておくことがで
き、現場施工工数を少なくすることができる。
【0084】そして、スペーサに引き寄せ具と押え金具
を組付けた組付体を用意し、施工現場ではスペーサを第
一建物ユニットの天井梁の上側フランジの上にセット
し、この上に第三建物ユニットを据え付けた後、引き寄
せ具を引き寄せ操作するだけで第一建物ユニットと第三
建物ユニットを上下に強固に連結し、上階の床振動を抑
制できる。
【0085】請求項11に記載の発明にあっては、第一
建物ユニットの天井梁の上側フランジに突き出し板を固
定しておくことで、第一建物ユニットの上に第三建物ユ
ニットを据え付けると、第三建物ユニットの床小梁が上
述の突き出し板の粘着部に接着し、これらの突き出し板
と床小梁を介して、第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床小梁とを互いに引き寄せ、上下に強固に
連結できる。
【0086】尚、突き出し板と粘着部の厚みの合計値
を、第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと第三建
物ユニットの床小梁の下面とがなす間隙のばらつきを含
む最大値と同等以上とすることにより、突き出し板は弾
性撓みによって上記ばらつきを必ず吸収しながら、第三
建物ユニットの床小梁の下面に必ず接着できる。
【0087】このとき、第一建物ユニットと第三建物ユ
ニットは、第一建物ユニットの上に第三建物ユニットを
据え付けるだけで突き出し板の粘着部と第三建物ユニッ
トの床小梁との接着状態を得ることができる。従って、
工場等で天井梁に天井材の全部を、床梁に床材の全部を
取付けておくことができ、現場施工工数を少なくするこ
とができる。
【0088】そして、第一建物ユニットの天井梁に工場
生産段階で突き出し板を取付けておけば、施工現場では
第一建物ユニットの上に第三建物ユニットを据え付ける
だけで第一建物ユニットと第三建物ユニットを上下に強
固に連結し、上階の床振動を抑制できる。
【0089】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1〜図4は本発明
の一実施例を示すもので、図1は第一建物ユニットの天
井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三建物ユニットの
床梁および第四建物ユニットの床梁の連結構造を示す縦
断面図、図2はユニット建物を示す斜視図、図3は建物
ユニットの骨格を示す斜視図、図4は図1の連結構造に
なす手段を説明するための分解斜視図である。
【0090】図1〜図4において、1はユニット建物で
あり、このユニット建物1は、図2に示すように、基礎
9の上に1階の建物ユニット2を据え付け、この1階の
建物ユニット2の上に2階の建物ユニット2を据え付
け、最上階の建物ユニットの上に屋根パネル3を取り付
けたものである。
【0091】この実施例では、隣接する2個の1階の建
物ユニット2のそれぞれの上に2階の建物ユニット2を
据え付けた場所(図2のA部分)の連結構造を主として
説明する。
【0092】この連結構造を説明するために、1階の隣
接する建物ユニット2の一方を第一建物ユニット2−1
とし、他方を第二建物ユニット2−2とし、第一建物ユ
ニット2−1の上に据え付けられた2階の建物ユニット
2を第三建物ユニット2−3とし、第二建物ユニット2
の上に据え付けられ2階の建物ユニット2を第四建物ユ
ニット2−4とする。
【0093】建物ユニット2の骨格は、図3に示すよう
に、矩形の四隅に立設された4本の角筒状の鋼製の柱2
1、21、21、21と、この4本の柱21の下端部を
方形の辺に沿って連結された4本の断面コ字形長尺体の
鋼製の床梁22、22、22、22と、この4本の柱2
1の上端部を方形の辺に沿って連結された断面コ字形長
尺体の鋼製の天井梁23、23、23、23とからな
る。
【0094】そして、相対する床梁22、22に断面ロ
字形長尺体の鋼製の床小梁24が差し渡され、この床小
梁24の先端に取り付けられたコ字形の取付片221が
床梁22に溶接されて、取り付けられ、この床小梁24
の上に木製の床根太25が取り付けられ、この床根太の
上に床材26が取り付けられて床が形成される。又、相
対する天井梁23、23に木製の天井野縁27が差し渡
され、この天井野縁27の下面に天井材28が取り付け
られて天井が形成される。
【0095】又、壁を設ける場所には床梁22と天井梁
23との間に複数本の断面コ字形長尺体の鋼製の間柱2
9が立設され、この間柱29の内側に内壁パネルが取り
付けられ、間柱の外側に外壁パネルが取り付けられ、こ
の内壁パネルと外壁パネルとの間に断熱材が取り付けら
れて壁が形成されている。
【0096】第一建物ユニット2−1と第二建物ユニッ
ト2−2の天井梁23のウエッブには、図4に示すよう
に、通孔231が、又、上側フランジには通孔232が
それぞれ設けられている。
【0097】4はT字形の金属製のスペーサであり、こ
のT字形のスペーサ4は、板状の横材41と、この横材
41の下方にほぼ垂直に取り付けられた縦材42とから
なる。このT字形のスペーサ4の縦材42には通孔42
1が設けられ、横材41のほぼ中央にネジ孔411が設
けられ、このネジ孔411の両側縁部には、それぞれ4
個の通孔412、412、412、412が設けられて
いる。
【0098】そして、この縦材42の厚みは、第一建物
ユニット2−1の天井梁23から第二建物ユニット2−
2の天井梁23までの所定距離とほぼ同じになってい
る。なお、横材41に設けられている通孔412の入口
は皿状に拡げられていて、この中に挿入される皿ボルト
45の皿451部分がスッポリと入るようになってい
る。又、このネジ孔411はロングボルト49が螺入で
きるようになっている。
【0099】5は防振性を有するアクリル系粘着剤から
なる粘着シートである。
【0100】6は連結プレートであり、この連結プレー
ト6のほぼ中央には、ロングボルト49が通過する大き
さの通孔61が設けられている。
【0101】7は第一建物ユニット2−1の天井梁23
と第二建物ユニット2−2の天井梁23とを連結するボ
ルト71とナット72とからなるボルト・ナットであ
る。なお、天井梁23の通孔231とT字形のスペーサ
4の縦材42の通孔421とは、このボルト71が通過
する大きさになっている。
【0102】次に、このユニット建物1の施工方法につ
いて説明する。工場で建物ユニット2、屋根パネル3等
を製造し、この建物ユニット2、屋根パネル3等を施工
現場に運搬する。
【0103】施工現場では、予め設けられている基礎9
の上に1階の建物ユニット2を据え付け、この1階の建
物ユニット2の上に2階の建物ユニット2を据え付け、
これ等の建物ユニット2の床梁22や天井梁23を相互
に連結した後、最上階の建物ユニット2の上に屋根パネ
ル3を取り付けてユニット建物1を完成させる。
【0104】この際の図2のA部分の1階の建物ユニッ
ト2の天井梁23と2階の建物ユニット2の床梁22と
を相互に連結する連結方法について説明する。
【0105】先ず、第一建物ユニット2−1と第二建物
ユニット2−2とを基礎9の上に隣接して据え付ける。
【0106】すると、第一建物ユニット2−1の天井梁
23と第二建物ユニット2−2の天井梁23とが接近し
た状態になる。なお、この第一建物ユニット2−1の天
井梁23と第二建物ユニット2−2の天井梁23との距
離は、据え付ける際の若干の誤差等で所定距離より若干
ずれて取り付けられることが多い。
【0107】次に、図4に示すように、この第一建物ユ
ニット2−1の天井梁23と第二建物ユニット2−2の
天井梁23との間にT字形のスペーサ4の縦材42を挿
入する。この際、据え付ける際の誤差等で第一建物ユニ
ット2−1の天井梁23と第二建物ユニット2−2の天
井梁23との距離がT字形のスペーサ4の縦材42の幅
より狭いと、この天井梁23間の距離を拡げて挿入す
る。
【0108】次に、この第一建物ユニット2−1の天井
梁23の通孔231、T字形のスペーサ4の縦材42の
通孔421および第二建物ユニット2−2の天井梁23
の通孔231にボルト71を挿入し、先端からナット7
2を螺合させて第一建物ユニットの床梁23と第二建物
ユニット2−2の床梁23とを連結する。
【0109】この際、据え付ける際の誤差等で第一建物
ユニット2−1の天井梁23と第二建物ユニット2−2
の天井梁23との距離が狭かったり所定距離である場合
には、両方の天井梁23、23の間にT字形のスペーサ
4の縦材42が挟まれて密着した状態になっているので
両者を簡単にボルト・ナットで連結できる。
【0110】又、第一建物2−1の天井梁23と第二建
物ユニット2−2の天井梁23との距離が所定距離より
広い場合には、ボルト・ナット7を巻き締めるに従って
両者が近づいて、第一建物ユニット2−1の天井梁23
のウエッブと第二建物ユニットの天井梁23のウエッブ
とがT字形のスペーサ4の縦材42の両側に密着し、第
一建物ユニット2−1の天井梁23と第二建物ユニット
2−2の天井梁23との距離がスペーサ4の縦材42の
厚み、即ち、ほぼ所定距離になって両者が連結される。
【0111】次に、T字形のスペーサ4の横材41の両
側に設けられている通孔412、412からそれぞれ第
一建物ユニット2−1や第二建物ユニット2−2の天井
梁23の上側フランジに設けられている通孔232に皿
ボルト45を挿入し、その先端からナット46を螺合さ
せて両者を連結する。
【0112】この際、ボルト・ナット7で第一建物ユニ
ット2−1の天井梁23と第二建物ユニット2−2の天
井梁23との距離がほぼ所定距離になっているので、通
孔412と通孔232とが合っている。従って、皿ボル
ト45を通孔412と通孔232に挿入し、その先端に
ナットを螺着させて、簡単に両者を連結することができ
る。
【0113】尚、この連結作業は第一建物2−1ユニッ
トや第二建物ユニット2−2の上に第三建物ユニット2
−3や第四建物ユニット2−4を据え付ける前であるか
ら、手を天井梁23の上方や天井材23の両側に差し出
して簡単に連結できる。
【0114】このようにすると、第一建物ユニット2−
1の天井梁23のウエッブと第二建物ユニット2−2の
天井梁23とのウエッブが、又、第一建物ユニット2−
1の天井梁23の上側フランジと第二建物ユニットの天
井梁の上側フランジとが、T字形のスペーサ4を介して
ボルト・ナット7で連結されているというように、両方
の天井梁23、23がウエッブと上側フランジの両方で
連結されているので強固に連結される。
【0115】次に、図4に示すように、T字形のスペー
サ4の両側に粘着シート5を貼り付け、この上に第三建
物ユニット2−3と第四建物ユニット2−4とを据え付
ける。
【0116】すると、図1に示すように、第一建物ユニ
ット2−1の天井梁23と第三建物ユニット2−3の床
梁22との間にはT字形のスペーサ4の横材41と粘着
シート5とが挟まれ、又、第二建物ユニット2−2の天
井梁23と第四建物ユニット2−4の床梁22との間に
はT字形のスペーサ4の横材41と粘着シート5とが挟
まれた状態になって据え付けられる。
【0117】この際、第一建物ユニット2−1の天井梁
23とT字形のスペーサ4とは、又、第二建物ユニット
2−1の天井梁23とT字形のスペーサ4とは、それぞ
れ、皿ボルト45とナット46で取り付けられているの
で、この皿ボルト45がスペーサ4の上面から上方に突
出してない。従って、この第一建物ユニッ2−1と第二
建物ユニット2−2の上方に第三建物ユニット2−3と
第四建物ユニット2−4を据え付けてもガタつきの発生
がない。
【0118】次に、第三建物ユニット2−3と第四建物
ユニット2−4との間から連結プレート6を挿入して、
第三建物ユニット2−3の床梁22の上と第四建物ユニ
ット2−4の床梁22の上とに予め貼り付けられている
粘着シート5の上に連結プレート6を架け渡して取り付
けた後、第三建物ユニット2−3と第四建物ユニット2
−4の間から連結プレート6の通孔61からロングボル
ト49を挿入し、第三建物ユニット2−3の床梁22と
第四建物ユニット2−4の床梁22との間を通過させ
て、T字形のスペーサ4の横材41に設けられたネジ孔
411に螺入する。
【0119】すると、第三建物ユニット2−3と第四建
物ユニット2−4が第一建物ユニット2−1と第二建物
ユニット2−2に強固に取り付けられる。
【0120】しかも、第三建物ユニット2−3と第四建
物ユニット2−4との間から連結プレートを挿入して床
梁22の上に載せたり、第三建物ユニット2−3と第四
建物ユニット2−4の間からロングボルト49を挿入し
てT字形のスペーサ4の横材41に設けられたネジ孔4
11に螺入して第三建物ユニット2−3の床梁22と第
四建物ユニット2−4の床梁22とを取り付ければよい
ので、第三建物ユニット2−3の床材26を工場で取り
付けていても、床材の内側に手を入れてボルト・ナット
で連結する必要がなく、作業に支障がない。従って、現
場施工工数が少なくなり便利である。
【0121】又、粘着シート5がT字形のスペーサ4の
横材41の上と、第三建物ユニット2−3の床梁22の
上や第四建物ユニット22の上とに貼り付けられている
ので、第三建物ユニット2−3や第四建物ユニット2−
4の振動が第一建物ユニット2−1や第二建物ユニット
2−2に伝わり難い。従って、2階で物を落としたり歩
いたりしても、下方に振動や音が響かず居住性のよい建
物となる。
【0122】(実施例2)図5は本発明の他の実施例を
示すもので、第一建物ユニットの天井梁や第二建物ユニ
ットの天井梁とT字形のスペーサの横材との連結部の構
造を示す要部拡大断面図である。
【0123】この図5に示す実施例2を図1〜図4に示
す実施例1と比較すると、第一建物ユニット2a−1の
天井梁23aや第二建物ユニット2a−2の天井梁23
aとT字形のスペーサ4aの横材41aとの連結構造が
異なる。
【0124】即ち、T字形のスペーサ4aの横材41a
に設けられている通孔412aの入口には、ボルト45
aの頭451aがスッポリと入る大きさの窪みが設けら
れていて、通孔412aから天井梁23aに設けられて
いる通孔232aにボルト45aを挿入し、この先端か
らナット46aを螺着させてT字形のスペーサ4aと天
井梁23aとを連結すると、T字形のスペーサ4aの上
面からボルト45aの頭451aが突出しないようにな
っている。
【0125】その他の構造および施工方法は実施例1と
ほぼ同じであるので説明を省略する。
【0126】(実施例3)図6〜図10は本発明の別の
実施例を示すもので、図6は第一建物ユニットの天井梁
と第三建物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面図、
図7はユニット建物を示す斜視図、図8(A)はスペー
サの平面図、図8(B)は図8(A)の側面図、図9
(A)は固定クリップの正面図、図9(B)は図9
(A)の側面図、図10は固定クリップを1階の建物ユ
ニットの天井梁の上側フランジに仮止めした状態を示す
斜視図である。
【0127】図6〜図10において、1bはユニット建
物であり、このユニット建物1bは、図7に示すよう
に、基礎9bの上に1階の建物ユニット2bを据え付
け、この1階の建物ユニット2bの上に2階の建物ユニ
ット2bを据え付け、最上階の建物ユニットの上に屋根
パネル3bを取り付けたものである。
【0128】この実施例では、1階の建物ユニット2b
の上に、2階の建物ユニット2bを据え付けた場所(図
7のB部分)の連結構造を主として説明する。この連結
構造を説明するために、1階の建物ユニット2bを第一
建物ユニット2b−1とし、第一建物ユニット2b−1
の上に据え付けられた2階の建物ユニット2bを第三建
物ユニット2b−3とする。
【0129】建物ユニット2bの骨格は、実施例1とほ
ぼ同じであるので説明を省略する。そして、この実施例
1とほぼ同じ部材や同じ場所は、同じ番号にbを付して
説明する。但し、第一建物ユニット2b−1の天井梁2
3bには通孔が設けられてない。
【0130】95bは外壁パネルであり、この外壁パネ
ル95bはユニット建物1bの外壁を設ける場所に天井
梁23bと床梁22bとの間に間柱が立設され、この間
柱に取り付けられている。
【0131】4bは幅ほぼ50mm、長さほぼ200m
m、厚みほぼ12mmの板状の合成ゴム製の防振性のよ
いスペーサであり、このスペーサ4bには、図8に示す
ように、幅方向に貫通したほぼ水平な直径9mmの通孔
41bが設けられている。
【0132】8bはコ字形の金属製の固定クリップであ
り、この固定クリップ8bは、図9に示すように、上側
フランジ81bは長さ50mmであり、下側フランジ8
2bは長さ70mmであって、下側フランジ82bの方
が20mmだけ長くなっている。又、上側フランジ81
bの先端は上方に湾曲していて、開口85bが大きく開
いている。又、ウエッブ83bには、ほぼ中央に通孔が
設けられ、この通孔の周縁部に、通孔とネジ孔とを合わ
せてナットが溶接されてネジ孔84bが形成されてい
る。
【0133】88bは通しボルトであり、89bはほぼ
中央に通孔891bを有する押さえプレートであり、こ
の通しボルト88bは、図10に示すように、押さえプ
レート89bの通孔891b、スペーサ4bの通孔41
bを貫通して固定クリップ8bのネジ孔84bに螺入さ
れている。
【0134】次に、このユニット建物1bの施工方法に
ついて説明する。工場で建物ユニット2b、屋根パネル
3b等を製造し、この建物ユニット2b、屋根パネル3
b等を施工現場に運搬する。
【0135】施工現場では、予め設けられている基礎9
bの上に1階の建物ユニット2bを据え付け、この1階
の建物ユニット2bの上に2階の建物ユニット2bを据
え付け、これ等の建物ユニット2bの床梁22bや天井
梁23bを相互に連結した後、最上階の建物ユニット2
bの上に屋根パネル3bを取り付けてユニット建物1b
を完成させる。
【0136】この際のユニット建物1bの外側部分(図
7のB部分)の1階の建物ユニット2bの天井梁23b
と2階の建物ユニット2bの床梁22bとを相互に連結
する連結方法について説明する。
【0137】先ず、第一建物ユニット2b−1を基礎9
の上に据え付ける。次に、押さえプレート89bの通孔
891bとスペーサ4bの通孔41bとを貫通した通し
ボルト88bの先端を固定クリップ8bのネジ孔84b
に少し螺入しているスペーサ4bを、図10に示すよう
に、第一建物ユニット2−1の天井梁23の上側フラン
ジの下面に、固定クリップ8bの下側フランジ82bの
上側フランジ81bより長くなっている部分を断面コ字
形の天井梁23bの上側フランジの下側に沿った状態に
して、天井梁23bの上面に粘着剤45bで取り付け
る。
【0138】次に、第三建物ユニット2b−3の床梁2
2bをスペーサ4bの上に、据え付ける。
【0139】次に、通しボルト88bを回転させて固定
クリップ8bのウエッブ83bに設けられているネジ孔
84bに螺入する。
【0140】すると、固定クリップ8bが天井梁23b
や床梁22bの方向に引き寄せられて、固定クリップ8
bの下側フランジ82bが天井梁23bの下側フランジ
の下面に沿って移動し、固定クリップ8bの大きく開い
ている開口85bから第一建物ユニット2b−1の天井
梁23bの上側フランジ、固定クリップ8bおよび第三
建物ユニット2b−3の床梁22bの下側フランジが挿
入される。
【0141】このようになって、第一建物ユニット2b
−1の天井梁23bと第三建物ユニット2b−3の床梁
22bとを強固に連結することができる。
【0142】このように、床梁22bや天井梁23bの
内側に手を入れることなく横側から通しボルト88bを
回転させて、ネジ孔84bに螺入するだけで天井梁23
bと床梁22bとが連結できるので、工場で第三建物ユ
ニット2b−3の床梁22bに床材26bを取り付けて
いても支障がなく、現場施工工数が削減されて、便利で
ある。
【0143】又、スペーサ4bが合成ゴム製であるか
ら、第三建物ユニット2b−3の振動が第一建物ユニッ
ト2b−1に伝わり難い。従って、2階で物を落とした
り歩いたりしても、下方に振動や音が響かず居住性のよ
い建物となる。
【0144】(実施例4)図11〜図14は本発明の更
に別の実施例を示すもので、図11は第一建物ユニット
の天井梁と第二建物ユニットの天井梁の連結構造を示す
縦断面図、図12はユニット建物を示す斜視図、図13
(A)は連結プレートの斜視図、図13(B)は連結ボ
ルトの正面図、図14(A)は連結プレートの通孔の中
に連結ボルトを挿入する前の状態を示す断面図、図14
(B)は連結プレートの通孔の中に連結ボルトを挿入し
ている状態を示す縦断面図である。
【0145】図11〜図14において、1cはユニット
建物であり、このユニット建物1cは、図12に示すよ
うに、基礎9cの上に1階の建物ユニット2cを据え付
け、この1階の建物ユニット2cの上に2階の建物ユニ
ット2cを据え付け、最上階の建物ユニットの上に屋根
パネル3cを取り付けたものである。
【0146】この実施例では、1階の建物ユニット2c
と1階の建物ユニット2cを据え付けた天井梁23cと
天井梁23c(図12のC部分)の連結構造を主として
説明する。
【0147】この連結構造を説明するために、1階の一
方の建物ユニット2cを第一建物ユニット2c−1と
し、他方の建物ユニット2cを第二建物ユニット2c−
2として説明する。
【0148】建物ユニット2cの骨格は、実施例1とほ
ぼ同じであるので説明を省略する。そして、この実施例
1とほぼ同じ部材や同じ場所は、同じ番号にcを付して
説明する。但し、第一建物ユニット2c−1の天井梁2
3cのウエッブと第二建物ユニット2c−2の天井梁2
3cのウエッブには通孔が設けられてない。
【0149】6cは板状の連結プレートであり、この連
結プレート6cには、図13(イ)に示すように、2個
の通孔61c、61cが設けられている。
【0150】65cは連結ボルトであり、この連結ボル
ト65cは、図13(ロ)に示すように、先端に向かっ
て径小のテーパ付きの軸部651cと、この軸部651
cの径大側に設けられた頭部652cと、径小側に設け
られたネジ軸653cとからなる。
【0151】そして、連結プレート6cの通孔61cは
連結ボルト65cの径大部分とほぼ同じ径を有する。
又、天井梁23cの通孔232cは径小側に設けられて
いるネジ軸653cとほぼ同じ径を有する。従って、図
14から判るように、連結プレート6cの通孔61cの
方が天井梁23cの通孔232cより大きい径を有す
る。
【0152】次に、このユニット建物1cの施工方法に
ついて説明する。工場で建物ユニット2c、屋根パネル
3c等を製造し、この建物ユニット2c、屋根パネル3
c等を施工現場に運搬する。
【0153】施工現場では、予め設けられている基礎9
cの上に1階の建物ユニット2cを据え付け、この1階
の建物ユニット2cの上に2階の建物ユニット2cを据
え付け、これ等の建物ユニット2cの床梁22cや天井
梁23cを相互に連結した後、最上階の建物ユニット2
cの上に屋根パネル3cを取り付けてユニット建物1c
を完成させる。
【0154】この際のユニット建物1cの1階の第一建
物ユニット2c−1の天井梁23cと1階の第二建物ユ
ニット2c−2の天井梁23cとが隣接している部分
(図12のC部分)の第一建物ユニット2c−1の天井
梁23cと第二建物ユニット2c−2の天井梁23cを
相互に連結する連結方法について説明する。
【0155】先ず、第一建物ユニット2c−1と第二建
物ユニット2c−2を隣接させて基礎9cの上に据え付
ける。
【0156】次に、第一建物ユニット2c−1の天井梁
23cの上側フランジの上と第二建物ユニット2c−2
の上側フランジの上とに連結プレート6cを架け渡し、
図14(A)に示すように、一方の天井梁23cの通孔
232cの下側にナット66cを沿わせ連結プレート6
cの通孔61cから連結ボルト65cを天井梁23の通
孔232cを通過させてナット66cに軸部651cの
手前まで螺入しておく。
【0157】次に、他方の天井梁23cの通孔232c
の下側にナットを沿わせ、同様にして、連結プレート6
cの通孔61cから連結ボルト65cを天井梁23の通
孔232cを通過させてナット66cに軸部651cの
手前まで螺入する。
【0158】すると、通孔61cが通孔232cより大
きいから、第一建物ユニット2c−1と第二建物ユニッ
ト2c−2を据え付ける際に若干ずれ、その結果、連結
プレート6cの通孔61cの中心が天井梁23cの通孔
232cの中心より若干ずれていても、大きな通孔61
cの範囲ならば、連結プレート6cを若干移動させるこ
とにより、連結プレート6cの2個の通孔61c、61
cが、それぞれ、第一建物ユニット2c−1の天井梁2
3cの通孔232cと、第二建物ユニット2c−2の天
井梁23cの通孔232cとにほぼ合致し、通孔61c
から通孔232cに連結ボルト65cを、ネジ部653
cまで挿入させることができる。
【0159】両方の連結ボルト65cをナット66cの
中に螺入する。すると、大きい方の通孔61cの中心と
小さい方の通孔232cの中心とが合っていれば、この
ままの状態で強固に連結できる。
【0160】大きい方の通孔61cの中心と小さい方の
通孔232cの中心とが合ってない場合には、この連結
ボルト65cのネジ部653cをナット66cに螺入す
るに従って、連結ボルト65cのテーパ付き軸部651
cが通孔61cの中に入って行くと同時に、通孔61c
の側壁が径大になっているテーパの傾斜面に押され、大
きい方の通孔61cの中心と小さい方の通孔232cの
中心とが合う方向に両者の天井梁23cが相対的に移動
し、連結ボルト65cをナット66cに螺着できる。
【0161】連結ボルト65cがナット66cに完全に
螺着されると、上側フランジに設けられた通孔232c
の径が軸部651cのテーパの径大側の径とがほぼ等し
くほぼ等しくなされているので、天井梁23cの通孔2
32cと連結プレート6cの通孔61cとが完全に一致
し、建物ユニット2cが所定位置になって、第一建物ユ
ニット2c−1と第二建物ユニット2c−2とが連結さ
れる。
【0162】このように、第一建物ユニット2c−1と
第二建物ユニット2c−2とが若干異なった位置に据え
付けられても、この連接プレート6cを使用し、連結ボ
ルト65cとナット66cとで連結することにより、第
一建物ユニット2c−1と第二建物ユニット2c−2と
が所定位置になって連結される。
【0163】(実施例5)図15〜図17は本発明の更
に別の実施例を示すもので、図15は建物ユニットを示
す斜視図、図16は連結ボルトの正面図、図17は第一
建物ユニットの柱の上に第三建物ユニットの柱が、又、
第二建物ユニットの柱の上に第四建物ユニットの柱が、
それぞれ連結プレートを挟んで載せられている状態を示
す端面図である。
【0164】この図15〜図17に示す実施例5を図1
1〜図14に示す実施例4と比較すると、第一建物ユニ
ット2d−1の柱21dや第二建物ユニット2d−2の
柱21dの上にそれぞれ第三建物ユニット2d−3の柱
21dと第四建物ユニット2d−4の柱21dが連結プ
レート6dを挟んで載せられて連結されていること、連
結ボルト65dの構造が、図16に示すように、頭部6
52dが上方に行くに従って径が細くなっていること、
第一建物ユニット2d−1の柱21dと第二建物ユニッ
ト2d−2の柱21dの上端面にはそれぞれ板体211
dが設けられ、この板体212dには通孔221dが設
けられていておよび、第三建物ユニット2d−3の柱2
1dと第四建物ユニット2d−4の柱21dの下端面に
はそれぞれ板体212dが設けられ、この板体212d
には通孔222dが設けられていて、この通孔221d
の中に連結ボルト65dの頭部652dが挿入されて、
第三建物ユニット2d−3が第一建物ユニット2d−1
の上に、又、第四建物ユニット2d−4が第二建物ユニ
ット2d−2の上に据え付けられていることが異なる。
【0165】尚、第一建物ユニット2d−1や第二建物
ユニット2d−2の柱21dの上端面の板体211dに
設けられている通孔221dや連結プレート6dに設け
られている通孔と連結ボルト65dとの関係は実施例4
とほぼ同じであるその他の構造は実施例4と略同じであ
るので説明を省略する。
【0166】次に、このユニット建物1dの施工方法を
説明する。工場で建物ユニット2d、屋根パネル3d等
を製造し、この建物ユニット2d、屋根パネル3d等を
施工現場に運搬する。
【0167】施工現場では、予め設けられている基礎9
dの上に1階の建物ユニット2dを据え付け、この1階
の建物ユニット2dの上に2階の建物ユニット2dを据
え付け、これ等の建物ユニット2dを相互に連結した
後、最上階の建物ユニット2dの上に屋根パネル3dを
取り付けてユニット建物1dを完成させる。
【0168】この際のユニット建物1dの1階の第一建
物ユニット2d−1の柱21dと1階の第二建物ユニッ
ト2d−2の柱21dの上に第三建物ユニット2d−3
と第四建物ユニット2d−4とが据え付けられた部分
(図16のD部分)の連結方法について説明する。
【0169】先ず、第一建物ユニット2d−1と第二建
物ユニット2d−2とを実施例4と同様にして据え付
け、両方の柱21dの上端面に連結プレート6dを架け
渡して載せ、この連結プレート6dを連結ボルト65d
で第一建物ユニット2d−1の柱21dと第二建物ユニ
ット2d−2の柱21dに取り付けることによって第一
建物ユニット2d−1と第二建物ユニット2d−2とを
連結する。
【0170】すると、実施例4と同様の作用によって第
一建物ユニット2d−1の柱21dと第二建物ユニット
2d−2の柱21dとが所定の距離になって連結され
る。
【0171】その後、図17に示すように、第一建物ユ
ニット2d−1の柱21dや第二建物ユニット2d−2
の柱21dの上にそれぞれ第三建物ユニット2d−3と
第四建物ユニット2d−4を、連結ボルト65dの頭部
652dを柱21dの通孔222dの中に入れながら、
載せる。
【0172】すると、第三建物ユニット2d−3の柱2
2dに設けられている通孔222dの中に連結ボルト6
5dの頭部652dが入り第三建物ユニット2d−3が
第一建物ユニット2d−1に連結プレート6dを挟んで
連結される。又、第四建物ユニット2d−4の柱21d
に設けられている通孔222dの中に連結ボルト65d
の頭部652dが入り第四建物ユニット2d−3が第二
建物ユニット2d−1に連結プレート6dを挟んで連結
される。
【0173】このように、第三建物ユニット2d−3の
床梁22dの上や内側に、又、第四建物ユニット2d−
4の床梁22dの上や内側に手を入れることなく第三建
物ユニット2d−3が第一建物ユニット2d−1に連結
されるし、第四建物ユニット2d−3が第二建物ユニッ
ト2d−1に連結されるので、床梁22dの上方の床材
を取り付けていても支障がなく、現場施工工数が削減で
き便利である。その他の構造は実施例4とほぼ同じであ
るので説明を省略する。
【0174】(実施例6)図18〜図22は本発明の別
の実施例を示すもので、図18は第一建物ユニットの天
井梁と第三建物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面
図、図19は第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁の連結過程を示し、(A)は側面図、(B)
は正面図、図20はスペーサの連結孔への連結具の挿着
状態を示す斜視図、図21はスペーサを示し、(A)は
側面図、(B)は正面図、図22は連結具を示す側面図
である。
【0175】本実施例では、一階の第一建物ユニット2
e−1の上に、二階の第三建物ユニット2e−3を据え
付けた場所の連結構造を説明する。
【0176】第一建物ユニット2e−1の天井梁23e
の上側フランジの上面にスペーサ101を取着するとと
もに、第三建物ユニット2e−3の床梁22eの下側フ
ランジの下面にスペーサ102を取着する。スペーサ1
01、102は、図21に示す如く、皿ボルト103の
頭が納まるザグリ穴104を両面から加工された互いに
同一板厚にて共用可能とされるとともに、互いに並置さ
れたときに係合する係合縁部105に連結孔106を備
え、この連結孔106に図22のピン状連結具107を
挿着可能とされている。即ちスペーサ101、102
は、皿ボルト103の頭をザグリ穴104に納める状態
で、天井梁23e、床梁22eのフランジに取着され
る。103aはナットである。
【0177】第一建物ユニット2e−1の天井梁23e
の上に、第一建物ユニット2e−1の側のスペーサ10
1と第三建物ユニット2e−3の側のスペーサ102と
を互いに並置させた状態(図20)で挟むように、第三
建物ユニット2e−3の床梁22eを載せる。そして、
第一建物ユニット2e−1の側のスペーサ101と第三
建物ユニット2e−3の側のスペーサ102の両者に設
けてある連結孔106に連結具107を挿着して、第一
建物ユニット2e−1の天井梁23eと第三建物ユニッ
ト2e−3の床梁22eとが連結される。
【0178】尚、スペーサ101、102の連結孔10
6は長孔状とされ、第一建物ユニット2e−1の天井梁
23eの上に第三建物ユニット2e−3の床梁22eを
載せたときの、スペーサ101、102の連結孔106
の位置ずれ誤差を吸収可能としている。又、連結具10
7は先端にテーパ107aを設けて連結孔106へ打ち
込み易くされ、基端に引き掛けフランジ107bを設け
て打ち込み面を確保、かつ外し易くされている。
【0179】次に、第一建物ユニット2e−1の天井梁
23eと第三建物ユニット2e−3の床梁22eの連結
方法について説明する。
【0180】(1) 第一建物ユニット2e−1の天井梁2
3e、第三建物ユニット2e−3の床梁22eのそれぞ
れに、予めスペーサ101、102を取着しておく。
【0181】(2) 第一建物ユニット2e−1を基礎の上
に据え付ける。
【0182】(3) 第三建物ユニット2e−3を第一建物
ユニット2e−1の上に据え付ける(図19)。これに
より、第一建物ユニット2e−1の天井梁23eに取着
されているスペーサ101と、第三建物ユニット2e−
3の床梁22eに取着されているスペーサ102とが並
置され、それらの係合片部105に設けられている連結
孔106が互いに合致せしめられる。
【0183】(4) 第一建物ユニット2e−1側のスペー
サ101の連結孔106と、第三建物ユニット2e−3
側のスペーサ102の連結孔106に、連結具107を
打ち込み(図20)、第一建物ユニット2e−1の天井
梁23eと第三建物ユニット2e−3の床梁22eの梁
間の開きを所定の寸法内に矯正し、上下の建物ユニット
2e−1、2e−3同士を強固に連結する(図18)。
【0184】尚、スペーサ101の連結孔106と連結
具107とはがたつきがないようなはめ合い寸法とし、
がたつきや振動による抜けを防止し、がたが大きな場合
には連結具107を打ち込む前に連結具107の表面に
接着剤を塗り込み、がたつき防止、抜け防止を図る。
【0185】従って、本実施例によれば以下の作用があ
る。 第一建物ユニット2e−1の天井梁23eの上側フラ
ンジの上面に取着したスペーサ101と、第三建物ユニ
ット2e−3の床梁22eの下側フランジの下面に取着
したスペーサ102とを互いに並置させ、それらのスペ
ーサ101、102に設けてある連結孔106に連結具
107を挿着することにより、第一建物ユニット2e−
1の天井梁23eと第三建物ユニット2e−3の床梁2
2eの開きをスペーサ101、102を介して所定の寸
法に矯正した状態で上下に強固に連結できる。
【0186】このとき、連結具107は、第一建物ユ
ニット2e−1の天井梁23eと第三建物ユニット2e
−3の床梁22eの梁間で、それらスペーサ101、1
02の連結孔106に挿着作業でき、天井梁23eの上
や床梁22eの下に手を入れて挿着作業する必要がな
い。従って、工場等で天井梁23eに天井材の全部を、
床梁22eに床材の全部を取付けることができ、現場施
工工数を少なくすることができる。
【0187】そして、第一建物ユニット2e−1の天
井梁23eと第三建物ユニット2e−3の床梁22eの
それぞれに工場生産段階で、スペーサ101、102を
取付けておけば、施工現場では、連結具107を挿着す
るだけで第一建物ユニット2e−1と第三建物ユニット
2e−3を上下に強固に連結し、上階の床振動を抑制で
きる。
【0188】尚、本実施例にあっては、スペーサ10
1、102を制振材で構成し、或いはスペーサ101、
102の表面にゴム等の制振シートを設けることによ
り、上階で生じた床振動の下階への伝搬を防止し、居住
性を向上できる。
【0189】(実施例7)図23〜図27は本発明の別
の実施例を示すもので、図23は第一建物ユニットの天
井梁と第三建物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面
図、図24は第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁の連結過程を示し、(A)は側面図、(B)
は正面図、図25はスペーサの連結孔への連結具の挿着
状態を示す斜視図、図26はスペーサを示し、(A)は
側面図、(B)は平面図、図27は連結具を示し、
(A)は側面図、(B)は平面図である。
【0190】本実施形態では、一階の第一建物ユニット
2f−1の上に、二階の第三建物ユニット2f−3を据
え付けた場所の連結構造を説明する。
【0191】第一建物ユニット2f−1の天井梁23f
の上側フランジの上面にスペーサ111を取着するとと
もに、第三建物ユニット2f−3の床梁22fの下側フ
ランジの下面にスペーサ112を取着する。スペーサ1
11、112は、図26に示す如く、薄肉で引っ張り強
度の高い材料から構成され、同一板厚にて共用可能とさ
れ、皿ボルト113の頭が納まるザクリ穴114を付与
されるとともに、互いに並置されたときに上下の逆向き
状態で相隣る連結アーチ115を備え、両連結アーチ1
15の重なり部に連結孔116を形成し、この連結孔1
16に図27のくさび状連結具117を挿着可能とされ
ている。即ち、スペーサ111、112は、皿ボルト1
13の頭をザクリ穴114に納める状態で、天井梁23
f、床梁22fのフランジに取着される。113aはナ
ットである。
【0192】第一建物ユニット2f−1の天井梁23f
の上に、第一建物ユニット2f−1の側のスペーサ11
1と第三建物ユニット2f−3の側のスペーサ112と
を互いに並置させた状態(図25)で挟むように、第三
建物ユニット2f−3の床梁22fを載せる。そして、
第一建物ユニット2f−1の側のスペーサ111と第三
建物ユニット2f−3の側のスペーサ112に設けてあ
る連結アーチ115を上下の逆向き状にて並置し、両連
結アーチ115の重なり部に形成される連結孔116に
連結具117を挿着して、第一建物ユニット2f−1の
天井梁23fと第三建物ユニット2f−3の床梁22f
とが連結される。
【0193】尚、連結具117は先端にテーパ117a
を備えて連結孔116へ打ち込み容易とされ、基端に引
っ掛けフランジ117bを設けて打ち込み面を確保、か
つ外し易くされている。
【0194】次に、第一建物ユニット2f−1の天井梁
23fと第三建物ユニット2f−3の床梁22fの連結
方法について説明する。
【0195】(1) 第一建物ユニット2f−1の天井梁2
3f、第三建物ユニット2f−3の床梁22fのそれぞ
れに、予めスペーサ111、112を取着しておく。
【0196】(2) 第一建物ユニット2f−1を基礎の上
に据え付ける。
【0197】(3) 第三建物ユニット2f−3を第一建物
ユニット2f−1の上に据え付ける(図24)。これに
より、第一建物ユニット2f−1の天井梁23fに取着
されているスペーサ111と、第三建物ユニット2f−
3の床梁22fに取着されているスペーサ112とが並
置され、それらの連結アーチ115により連結孔116
が形成される。
【0198】(4) 第一建物ユニット2f−1側のスペー
サ111の連結アーチ115と、第三建物ユニット2f
−3側のスペーサ112の連結アーチ115とが形成す
る連結孔116に、連結具117を打ち込み(図2
5)、第一建物ユニット2f−1の天井梁23fと第三
建物ユニット2f−3の床梁22fの梁間の開きを所定
の寸法内に矯正し、上下の建物ユニット2f−1、2f
−3同士を強固に連結する(図23)。
【0199】尚、連結具117は、スペーサ111の連
結アーチ115とスペーサ112の連結アーチ115が
形成する連結孔116より若干大きくすることにより、
がたつきや振動による抜けを防止し、がたが大きい場合
や、必要により、連結具117を打ち込む前に連結具1
17の表面に接着剤を塗り込み、がたつき防止、抜け防
止を図る。
【0200】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 第一建物ユニット2f−1の天井梁23fの上側フラ
ンジの上面に取着したスペーサ111と、第三建物ユニ
ット2f−3の床梁22fの下側フランジの下面に取着
したスペーサ112とを互いに並置させ、それらのスペ
ーサ111、112に設けてある連結アーチ115がと
もに形成する連結孔116に連結具117を挿着するこ
とにより、第一建物ユニット2f−1の天井梁23fと
第三建物ユニット2f−3の床梁22fの開きをスペー
サ111、112を介して所定の寸法に矯正した状態で
上下に強固に連結できる。
【0201】このとき、連結具117は、第一建物ユ
ニット2f−1の天井梁23fと第三建物ユニット2f
−3の床梁22fの梁間で、それらスペーサ111、1
12がともに形成する連結孔116に挿着作業でき、天
井梁23fの上や床面の下に手を入れて挿着作業する必
要がない。従って、工場等で天井梁23fに天井材の全
部を、床梁22fに床材の全部を取付けることができ、
現場施工工数を少なくすることができる。
【0202】そして、第一建物ユニット2f−1の天
井梁23fと第三建物ユニット2f−3の床梁22fの
それぞれに工場生産段階でスペーサ111、112を取
付けておけば、施工現場では、連結具117を挿着する
だけで第一建物ユニット2f−1と第三建物ユニット2
f−3を上下に強固に連結し、上階の床振動を抑制でき
る。
【0203】尚、本実施例にあっては、スペーサ11
1、112を制振材で構成し、或いはスペーサ111、
112の表面にゴム等の制振シートを設けることによ
り、上階で生じた床振動の下階への伝搬を防止し、居住
性を向上できる。
【0204】(実施例8)図28〜図31は本発明の別
の実施例を示すもので、図28は第一建物ユニットの天
井梁と第三建物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面
図、図29は第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁の連結過程を示す正面図、図30はボルトを
示し、(A)は側面図、(B)は正面図、図31はナッ
トを示し、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【0205】本実施例では、一階の第一建物ユニット2
g−1の上に、二階の第三建物ユニット2g−3を据え
付けた場所の連結構造を説明する。
【0206】第一建物ユニット2g−1の天井梁23g
の上側フランジの上に、スペーサ121を挟んで、第三
建物ユニット2g−3の床梁22gの下側フランジが載
せられる。スペーサ121は、上下面に予め構造用粘接
着材を塗布されて用いられ、まず第一建物ユニット2g
−1の天井梁23gの上側フランジの所定位置に取着さ
れ、その後、第三建物ユニット2g−3の床梁22gの
下側フランジが接着される。
【0207】第一建物ユニット2g−1の天井梁23g
の上側フランジと、第三建物ユニット2g−3の床梁2
2gの下側フランジとを、スペーサ121の両側の側傍
でボルト122とナット123で締結する。
【0208】ボルト122は、図30に示す如く、頭部
122aとねじ部122bの間の細径部122cを平板
124、ワッシャ125に遊挿しており、平板124を
天井梁23gの上側フランジの下面に溶接されて第一建
物ユニット2g−1の側に上動可能に設けられている。
尚、第一建物ユニット2g−1の側に設けられたボルト
122が天井梁23gの上側フランジから突出する長さ
は、スペーサ121の板厚より低くしてある。そして、
ボルト122は、ねじ部122bに図30(B)に示す
如くの二面巾操作部122dを付与し、この操作部12
2dをスパナ、レンチ等で挟持されて螺動操作可能とさ
れている。尚、ボルト122は、先端テーパ部122e
を備え、ナット123に挿入容易化されている。
【0209】ナット123は、図31に示す如く、大外
径の平座金126の上面に立ち上げられた方形状の囲い
127の保持爪127aにより遊びをもって保持され、
平座金126が床梁22gの下側フランジの上面に溶接
されて第三建物ユニット2g−3の側にて囲い127の
範囲内で横移動可能に設けられている。
【0210】即ち、第一建物ユニット2g−1の天井梁
23gの上側フランジの上に、スペーサ121を挟ん
で、第三建物ユニット2g−3の床梁22gの下側フラ
ンジを載せた状態で、ボルト122の操作部122dを
それら天井梁23gと床梁22gの梁間で螺動操作して
ねじ部122dをナット123に螺合させ、第一建物ユ
ニット2g−1の天井梁23gと第三建物ユニット2g
−3の床梁22gとが連結される。
【0211】次に、第一建物ユニット2g−1の天井梁
23gと第三建物ユニット2g−3の床梁22gの連結
方法について説明する。
【0212】(1) 第一建物ユニット2g−1の天井梁2
3g、第三建物ユニット2g−3の床梁22gのそれぞ
れに、予めボルト122、ナット123を設けておく。
又、第一建物ユニット2g−1の天井梁23gの上フラ
ンジに予めスペーサ121を取着しておく。
【0213】(2) 第一建物ユニット2g−1を基礎の上
に据え付ける。このとき、第一建物ユニット2g−1の
天井梁23gに取着されているスペーサ121の上面に
は粘接着剤が塗布されている。
【0214】(3) 第三建物ユニット2g−3を第一建物
ユニット2g−1の上に据え付ける(図29)。そし
て、第三建物ユニット2g−3の床梁22gの下側フラ
ンジと、第一建物ユニット2g−1の天井梁23gの上
側フランジに取着してあるスペーサ121との密着度を
目視し、密着していないとき、第一建物ユニット2g−
1の天井梁23gに取着してあるボルト122を持ち上
げ、第三建物ユニット2g−3の床梁22gに取着して
あるナット123に螺着し、それら天井梁23gと床梁
22gの梁間でボルト122の操作部122dをスパ
ナ、レンチ等で螺動操作する。これにより、天井梁23
gと床梁22gとを互いに引き寄せ、第三建物ユニット
2g−3の床梁22gの下側フランジをスペーサ121
に密着させ、上下の建物ユニット2g−1、2g−3同
士を強固に連結する(図28)。
【0215】従って、本実施例によれば以下の作用があ
る。 第一建物ユニット2g−1の天井梁23gの上側フラ
ンジの上に、スペーサ121を挟んで、第三建物ユニッ
ト2g−3の床梁22gの下側フランジを載せた後、該
スペーサ121の側傍で、ボルト122により第一建物
ユニット2g−1の天井梁23gと第三建物ユニット2
g−3の床梁22gとを締結することにより、第一建物
ユニット2g−1の天井梁23gと第三建物ユニット2
g−3の床梁22gとをスペーサ121を介して上下に
強固に連結できる。
【0216】このとき、ボルト122は第一建物ユニ
ット2g−1の天井梁23gと第三建物ユニット2g−
3の床梁22gの梁間で螺動操作でき、天井梁23gの
上や床梁22gの下に手を入れて螺動操作する必要がな
い。従って、工場等で天井梁23gに天井材の全部を、
床梁22gに床材の全部を取付けることができ、現場施
工工数を少なくすることができる。
【0217】そして、第一建物ユニット2g−1の天
井梁23gに工場生産段階でスペーサ121を取付け、
かつ第一建物ユニット2g−1の天井梁23gと、第三
建物ユニット2g−3の床梁22gのそれぞれに工場生
産段階でボルト122、ナット123を取付けておけ
ば、施工現場ではボルト122を螺動操作するだけで第
一建物ユニット2g−1と第三建物ユニット2g−3を
上下に強固に連結し、上階の床振動を抑制できる。
【0218】尚、本実施例にあっては、スペーサ121
を制振材で構成し、或いはスペーサの上下面にゴム等の
制振シートを設けることにより、上階で生じた床振動の
下階への伝搬を防止し、居住性を向上できる。
【0219】(実施例9)図32〜図34は本発明の別
の実施例を示すもので、図32は第一建物ユニットの天
井梁と第三建物ユニットの床梁の連結過程を示し、
(A)は初期状態を示す縦断面図、(B)は中間状態を
示す縦断面図、(C)は最終状態を示す縦断面図、図3
3はスペーサを示し、(A)は側面図、(B)は正面
図、(C)は平面図、図34は引き寄せ具を示す側面図
である。
【0220】本実施例では、一階の第一建物ユニット2
h−1の上に、二階の第三建物ユニット2h−3を据え
付けた場所の連結構造を説明する。
【0221】第一建物ユニット2h−1の天井梁23h
の上側フランジの上に、スペーサ131を挟んで、第三
建物ユニット2h−3の床梁22hの下側フランジが載
せられる。スペーサ131は、上下面に予め構造用粘接
着剤を塗布されて用いられ、先ず第一建物ユニット2h
−1の天井梁23h上側フランジの所定位置に取着さ
れ、その後、第三建物ユニット2h−3の床梁22hの
下側フランジが接着される。
【0222】このとき、スペーサ131には、上下の突
起132、133が溶接され、突起132、133のそ
れぞれに、第一建物ユニット2h−1の天井梁23hの
上側フランジと第三建物ユニット2h−3の床梁22h
の下側フランジのそれぞれに設けてある貫通孔134、
135に挿入され、それら貫通孔134、135の周縁
部に衝合し得る引き寄せテーパ132a、133aを備
える。
【0223】又、スペーサ131の中央部には引き寄せ
孔136が設けられ、この引き寄せ孔136にJ字ボル
ト状の引き寄せ具137が挿通される。引き寄せ具13
7はJ字端137aを第一建物ユニット2h−1の天井
梁23hの上側フランジ端に引っ掛けられた状態で、ス
ペーサ131の外方側端面から突出する端部に操作ナッ
ト138を螺着され、操作ナット138を締め込むこと
でスペーサ131をユニット内方側へと押し込んで水平
移動させ、突起132、133のテーパ132a、13
3aにより天井梁23hと床梁22hを互いに引き寄せ
可能とする。即ち、第一建物ユニット2h−1の天井梁
23hと第三建物ユニット2h−3の床梁22hの梁間
で、スペーサ131に連結してある上述の引き寄せ具1
37によりスペーサ131を水平移動させ、スペーサ1
31が備える突起132、133のテーパ132a、1
33aを第一建物ユニット2h−1の天井梁23hの上
側フランジと第三建物ユニット2h−3の床梁22hの
下側フランジそれぞれの貫通孔134、135の周縁部
に衝合させてそれら梁同士を互いに引き寄せ、第一建物
ユニット2h−1の天井梁23hと第三建物ユニット2
h−3の床梁22hとを連結するものである。
【0224】次に、第一建物ユニット2h−1の天井梁
23hと第三建物ユニット2h−3の床梁22hの連結
方法について説明する。
【0225】(1) スペーサ131の引き寄せ孔136に
引き寄せ具137を挿通し、引き寄せ具137にナット
138を螺着しておく。
【0226】(2) 第一建物ユニット2h−1の天井梁2
3hに、予め上述(1) のスペーサ131を取着してお
く。このとき、引き寄せ具137のJ字端137aは、
天井梁23hの上側フランジ端に引っ掛けられてある。
又、スペーサ131の突起132は天井梁23hの貫通
孔134に差し込まれ、テーパ132aを貫通孔134
の周縁部に臨ませてある。
【0227】(3) 第一建物ユニット2h−1を基礎の上
に据え付ける。このとき、第一建物ユニット2h−1の
天井梁23hに取着されているスペーサ131の上面に
は粘接着剤が塗布されている。
【0228】(4) 第三建物ユニット2h−3を第一建物
ユニット2h−1の上に据え付ける(図32(A)、
(B))。このとき、スペーサ131の突起133が床
梁22hの貫通孔135に差し込まれ、スペーサ133
aが貫通孔135の周縁部に臨む。
【0229】(5) 第三建物ユニット2h−3の設置後、
引き寄せ具137のJ字端137aが天井梁23hの上
側フランジに引っ掛けられていることを確認し、ナット
138を締め込んでいく。
【0230】(6) 第一建物ユニット2h−1の天井梁2
3hと第三建物ユニット2h−3の床梁22hの梁間寸
法が所定状態に納まっていてスペーサ131を挟持して
いけば、ナット138を締め込んでもスペーサ131は
移動しないが、梁間寸法が過大であればスペーサ131
が移動し、これにより、スペーサ131の突起132、
133のテーパ132a、133aが天井梁23hの上
側フランジと床梁22hの下側フランジそれぞれの貫通
孔134、135の周縁部に衝合し、それら梁同士を互
いに引き寄せ、上下の建物ユニット2h−1、2h−3
同士を強固に連結する(図32(C))。
【0231】従って、本実施例によれば以下の作用があ
る。 第一建物ユニット2h−1の天井梁23hの上側フラ
ンジの上に、スペーサ131を挟んで第三建物ユニット
2h−3の床梁22hの下側フランジを載せるととも
に、スペーサ131が備える突起132、133をそれ
らの上側フランジと下側フランジに設けてある貫通孔1
34、135に入れた後、引き寄せ具137によりスペ
ーサ131を水平移動させ、スペーサ131が備える突
起132、133のテーパ132a、133aをそれら
上側フランジと下側フランジそれぞれの貫通孔134、
135の周縁部に衝合させることにより、それら梁同士
を互いに引き寄せ、第一建物ユニット2h−1の天井梁
23hと第三建物ユニット2h−3の床梁22hとをス
ペーサ131を介して上下に強固に連結できる。
【0232】このとき、引き寄せ具137は、第一建
物ユニット2h−1の天井梁23hと第三建物ユニット
2h−3の床梁22hの梁間で引き寄せ操作でき、天井
梁23hの上や床梁22hの下に手を入れて引き寄せ操
作する必要がない。従って、工場等で天井梁23hに天
井材の全部を、床梁22hに床材の全部を取付けておく
ことができ、現場施工工数を少なくすることができる。
【0233】そして、第一建物ユニット2h−1の天
井梁23hに工場生産段階でスペーサ131と引き寄せ
具137を取付けておけば、施工現場では引き寄せ具1
37を引き寄せ操作するだけで、第一建物ユニット2h
−1と第三建物ユニット2h−3を上下に強固に連結
し、上階の床振動を抑制できる。
【0234】(実施例10)図35〜図40は本発明の
別の実施例を示すもので、図35は第一建物ユニットの
天井梁と第三建物ユニットの床梁の連結構造を示す断面
図、図36は第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁の連結過程を示し、(A)は初期状態を示す
斜視図、(B)は中間状態を示す側面図、(C)は最終
状態を示す側面図、図37はスペーサを示し、(A)は
平面図、(B)は側面図、図38は引き寄せ具を示す側
面図、図39は座金を示し、(A)は正面図、(B)は
側面図、図40は押え金具を示し、(A)は側面図、
(B)は背面図である。
【0235】本実施例では、一階の第一建物ユニット2
i−1の上に、二階の第三建物ユニット2i−3を据え
付けた場所の連結構造を説明する。
【0236】第一建物ユニット2i−1の天井梁23i
の上側フランジの上に、第三建物ユニット2i−3の床
梁22iの下側フランジがスペーサ141を挟んで載せ
られる。このスペーサ141には長尺ボルトからなる引
き寄せ具142の頭部142Aに連なる首下ねじ部14
2Bが座金143を介してそれら建物ユニット2i−
1、2i−3の外側から内側に挿入され、引き寄せ具1
42の挿入端には断面コ字形の押え金具144が螺着さ
れている。押え金具144には第一建物ユニット2i−
1の天井梁23iの上側フランジと第三建物ユニット2
i−3の床梁22iの下側フランジに衝合し得る上下の
テーパ部144Aと、それらテーパ部144Aに続く上
下の水平部144Bとが設けられている。
【0237】そして、引き寄せ具142の頭部142A
を用いて該引き寄せ具142をそれら建物ユニット2i
−1、2i−3の外側から螺動操作することにより押え
金具144を水平移動させ、押え金具144の上下のテ
ーパ部144A〜水平部144Bを第一建物ユニット2
i−1の天井梁23iの上側フランジと第三建物ユニッ
ト2i−3の床梁22iの下側フランジに衝合させ、そ
れら天井梁23i、床梁22i同士が互いに引き寄せら
れて第一建物ユニット2i−1の天井梁23iと第三建
物ユニット2i−3の床梁22iとが連結される。
【0238】尚、スペーサ141は、図37に示す如
く、幅Bを天井梁23i、床梁22iのフランジ幅と同
一に設定され、厚みtを天井梁23iと床梁22iの設
計梁間隙間寸法と同一に設定され、長さLの範囲に複数
の引き寄せ具142のための挿通孔141Aを備える。
また、引き寄せ具142は、図38に示す如く、長尺ボ
ルトからなり、首下寸法Lを座金143の厚みと天井梁
23i、床梁22iのフランジ幅と押え金具144の全
長の総和より大としている。また、座金143は、図3
9に示す如く、長さL、幅B、厚みtの平板状をなし、
長さLを天井梁23iと床梁22iの梁間隙間寸法より
大としている。また、押え金具144は、図40に示す
如く、テーパ部144Aの開口幅W1をスペーサ141
の厚みと天井梁23i、床梁22iの厚みの総和より小
とし、水平部144Bの開口幅W2を天井梁23iと床
梁22iの梁間隙間寸法より大とし、テーパ部144A
の勾配θを45度以下で可及的に小として天井梁23i、
床梁22iのフランジに対し滑り込み容易とし、長さL
1、L2は天井梁23i、床梁22iのフランジ幅、引き
寄せ具142の長さL等を考慮して定め、幅B、高さH
は天井梁23i、床梁22iの接着強度を考慮して定め
る。
【0239】次に、第一建物ユニット2i−1の天井梁
23iと第三建物ユニット2i−3の床梁22iの連結
方法について説明する。
【0240】(1) 第一建物ユニット2i−1を基礎の上
に据え付ける。
【0241】(2) スペーサ141と引き寄せ具142と
座金143と押え金具144の組付体を用意し、スペー
サ141を第一建物ユニット2i−1の天井梁23iの
上側フランジの上にセットする(図36(A))。
【0242】(3) 第一建物ユニット2i−1の上に第三
建物ユニット2i−3を据え付ける。
【0243】(4) 建物ユニット2i−1、2i−3の外
側から、引き寄せ具142の頭部142Aをもって該引
き寄せ具142を外方へと引っ張り、押え金具144の
テーパ部144Aを天井梁23iの上側フランジと床梁
22iの下側フランジに当接し、引き寄せ具142を螺
動する際の押え金具144のまわり止め状態を形成して
おく(図36(B))。
【0244】(5) ボルト回転装置(ソケットレンチ)
145を用いて、引き寄せ具142の頭部142Aを回
転操作し、押え金具144を水平方向外方へと移動させ
る(図36(C))。これにより、押え金具144の上
下のテーパ部144A、水平部144Bにより第一建物
ユニット2i−1の天井梁23iと第三建物ユニット2
i−3の床梁22iとをスペーサ141を挟む状態で互
いに引き寄せ、上下の建物ユニット2i−1、2i−3
同士を強固に連結する。
【0245】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 第一建物ユニット2i−1の天井梁23iの上側フラ
ンジの上に、スペーサ141を挟んで、第三建物ユニッ
ト2i−3の床梁22iの下側フランジを載せるととも
に、スペーサ141に挿入してある引き寄せ具142に
螺着されている押え金具144の上下のテーパ部144
Aをそれらの上側フランジと下側フランジに当接させた
状態で、引き寄せ具142の螺動操作により押え金具1
44を水平移動させ、押え金具144の上下のテーパ部
144A〜水平部144Bをそれらの上側フランジと下
側フランジに衝合させることにより、それら梁同士を互
いに引き寄せ、第一建物ユニット2i−1の天井梁23
iと第三建物ユニット2i−3の床梁22iとをスペー
サ141を介して上下に強固に連結できる。
【0246】このとき、引き寄せ具142は、第一建
物ユニット2i−1の天井梁23iと第三建物ユニット
2i−3の床梁22iの梁間で引き寄せ操作でき、天井
梁23iの上や床梁22iの下に手を入れて引き寄せ操
作する必要がない。従って、工場等で天井梁23iに天
井材の全部を、床梁22iに床材の全部を取付けておく
ことができ、現場施工工数を少なくすることができる。
【0247】そして、スペーサ141に引き寄せ具1
42と押え金具144を組付けた組付体を用意し、施工
現場ではスペーサ141を第一建物ユニット2i−1の
天井梁23iの上側フランジの上にセットし、この上に
第三建物ユニット2i−3を据え付けた後、引き寄せ具
142を引き寄せ操作するだけで第一建物ユニット2i
−1と第三建物ユニット2i−3を上下に強固に連結
し、上階の床振動を抑制できる。
【0248】(実施例11)図41〜図43は本発明の
別の実施例を示すもので、図41は第一建物ユニットの
天井梁と第三建物ユニットの床小梁の連結構造を示す断
面図、図42は第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユ
ニットの床小梁の連結過程を示し、(A)は初期状態を
示す斜視図、(B)は最終状態を示す側面図、図43は
突き出し板を示し、(A)は側面図、(B)は平面図で
ある。
【0249】本実施例では、一階の第一建物ユニット2
j−1の上に、二階の第三建物ユニット2j−3を据え
付けた場所の連結構造を説明する。
【0250】第一建物ユニット2j−1の天井梁23j
の上側フランジに、該建物ユニット2j−1の内側に突
き出る突き出し板151を固定する。突き出し板151
は、図43に示す如く、基端側に取付ボルト152を溶
接されてこのボルト152とナット152Aにより天井
梁23jの上側フランジに固定され、先端側には厚み調
整板153を溶接され、この厚み調整板153の上面に
両面粘着テープからなる粘着部154を備える。
【0251】そして、第一建物ユニット2j−1の上に
載せられる第三建物ユニット2j−3の床梁22jに取
付片156を介して接合されている床小梁157の下面
が、第一建物ユニット2j−1側の上記突き出し板15
1の粘着部154に接着し、これらの突き出し板151
と床小梁157を介して、第一建物ユニット2j−1の
天井梁23jと第三建物ユニット2j−3の床梁22j
とが連結される。
【0252】次に、第一建物ユニット2j−1の天井梁
23jと第三建物ユニット23j−3の床梁22jの連
結方法について説明する。
【0253】(1) 第一建物ユニット2j−1の天井梁2
3jの上側フランジに、突き出し板151をボルト15
2とナット152Aにより取着しておく(図42
(A))。
【0254】(2) 第一建物ユニット2j−1を基礎の上
に据え付ける。
【0255】(3) 第一建物ユニット2j−1の上に第三
建物ユニット2j−3を据え付ける。これにより、第一
建物ユニット2j−1の側の突き出し板151は、第三
建物ユニット2j−3の床梁22jに取着されている床
小梁157が上から載ってきて撓み、床小梁157は突
き出し板151の上面の粘着部154に接着せしめられ
る(図42(B))。これにより、上下の建物ユニット
2j−1、2j−3同士はそれらの突き出し板151、
床小梁157を介して強固に連結される。
【0256】従って、本実施例によれば以下の作用があ
る。 第一建物ユニット2j−1の天井梁23jの上側フラ
ンジに突き出し板151を固定しておくことで、第一建
物ユニット2j−1の上に第三建物ユニット2j−3を
据え付けると、第三建物ユニット2j−3の床小梁15
7が上述の突き出し板151の粘着部154に接着し、
これらの突き出し板151と床小梁157を介して、第
一建物ユニット2j−1の天井梁23jと第三建物ユニ
ット2j−3の床小梁157とを互いに引き寄せ、上下
に強固に連結できる。
【0257】尚、突き出し板151と粘着部154の厚
みの合計値を、第一建物ユニット2j−1の天井梁23
jの上側フランジと第三建物ユニット2j−3の床小梁
157の下面とがなす間隙のばらつきを含む最大値と同
等以上とすることにより、突き出し板151は弾性撓み
によって上記ばらつきを必ず吸収しながら、第三建物ユ
ニット2j−3の床小梁157の下面に必ず接着でき
る。
【0258】このとき、第一建物ユニット2j−1と
第三建物ユニット2j−3は、第一建物ユニット2j−
1の上に第三建物ユニット2j−3を据付けるだけで突
き出し板151の粘着部154と第三建物ユニット2j
−3の床小梁157との接着状態を得ることができる。
従って、工場等で天井梁23jに天井材の全部を、床梁
22jに床材の全部を取付けておくことができ、現場施
工工数を少なくすることができる。
【0259】そして、第一建物ユニット2j−1の天
井梁23jに工場生産段階で突き出し板151を取付け
ておけば、施工現場では第一建物ユニット2j−1の上
に第三建物ユニット2j−3を据え付けるだけで第一建
物ユニット2j−1と第三建物ユニット2j−3を上下
に強固に連結し、上階の床振動を抑制できる。
【0260】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、第一建物ユニ
ットの断面コ字形の天井梁のウエッブと第二建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁のウエッブとが、両者の間にT
字形のスペーサの縦材を挟んでボルト・ナットで連結さ
れ、スペーサのT字形の両側の横材がそれぞれ第一建物
ユニットの天井梁の断面コ字形の上側フランジと第二建
物ユニットの天井の断面コ字形の上側フランジとに載せ
られボルト・ナットで連結されているから、第一建物ユ
ニットの天井梁と第二建物ユニットの天井梁とが所定の
距離だけ離れた状態に簡単に且つ強固に連結される。
【0261】請求項2記載の発明では、第一建物ユニッ
トの天井梁の上にT字形のスペーサの横材を挟んで第三
建物ユニットの断面コ字形の床材が載せられ、第二建物
ユニットの天井梁の上にT字形のスペーサの横材を挟ん
で第四建物ユニットの断面コ字形の床材が載せられ、第
三建物ユニットの断面コ字形の床梁の上側フランジの上
と第四建物ユニットの断面コ字形の床梁の上側フランジ
の上とに連結プレートが架け渡されて載せられ、この連
結プレートと、T字形のスペーサとが連結されて第一建
物ユニットの天井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三
建物ユニットの床梁および第四建物ユニットの床梁が連
結されているから、第一建物ユニットの天井梁、第二建
物ユニットの天井梁、第三建物ユニットの床梁および第
四建物ユニットの床梁が簡単に且つ強固に連結できる
し、又、第三建物ユニットの床梁や第四建物ユニットの
床梁の上方の床材を取り付けていても支障がなく、現場
施工工数を削減でき極めて便利である。
【0262】請求項3記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に第三建物
ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペーサ
を挟んで載せられ、コ字形の固定クリップの上側フラン
ジと下側フランジとの間に、第一建物ユニットの断面コ
字形の天井梁の上側フランジ、スペーサおよび第三建物
ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジが挿入さ
れ、スペーサに設けられたほぼ水平な通孔を貫通したボ
ルトが固定クリップのウエッブに設けられたネジ孔にネ
ジ孔に螺入されて第一建物ユニットの天井梁と第三建物
ユニットの床梁とが連結されているから、第一建物ユニ
ットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが簡単に且つ
強固に連結できるし、又、第三建物ユニットの床梁上方
の床材を取り付けていても支障がなく、現場施工工数を
削減でき極めて便利である。
【0263】請求項4記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上と第二建物
ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上とに
連結プレートが架け渡されて載せられ、連結プレートに
設けられた通孔と第一建物ユニットの断面コ字形の上側
フランジに設けられた通孔とに通されたボルトとこのボ
ルトに螺着されたナットで連結プレートと第一建物ユニ
ットの天井梁とが連結され、連結プレートに設けられた
別の通孔と第二建物ユニットの断面コ字形の上側フラン
ジに設けられた通孔とに通されたボルトとこのボルトに
螺着されたナットで連結プレートと第二建物ユニットの
天井梁とが連結された建物ユニットの連結構造であっ
て、前記ボルトはボルトの頭部の下半部が下方向に向か
って径小となる円錐台状となされ、該ボルト頭部の円錐
台の径小部の径は連結プレートの通孔もしくは天井梁の
上側フランジの通孔の径より小となされ、該ボルト頭の
円錐台の径大部は連結プレートの通孔もしくは天井梁の
上側フランジの通孔より大となされているから、第一建
物ユニットと第二建物ユニットとを据え付けるときの誤
差等で、第一建物の天井梁と第二建物ユニットの天井梁
とが所定距離より若干異なっていても、ボルトを上側フ
ランジに設けられた通孔と連結ボルトに設けられた通孔
との中に挿入し易く、しかも、第一建物ユニットの天井
梁と第二建物ユニットの天井梁とが所定距離だけ離れた
状態に固定され、極めて便利である。
【0264】請求項5記載の発明では、第一建物ユニッ
トの柱の上端面に設けられた板体の上と第二建物ユニッ
トの柱の上端面に設けられた板体の上とに連結プレート
が架け渡されて載せられ、連結プレートに設けられた通
孔と第一建物ユニットの柱の上端面の板体に設けられた
通孔とに通されたボルトとこのボルトに螺着したナット
で連結プレートと第一建物ユニットの柱の板体とが連結
され、連結プレートに設けられた別の通孔と第二建物ユ
ニットの柱の上端面の板体に設けられた通孔とに通され
たボルトとこのボルトに螺着されたナットで連結プレー
トと第二建物ユニットの柱とが連結され、この第一建物
ユニットの上に第三建物ユニットが据え付けられ、第二
建物ユニットの上に第四建物ユニットが据え付けられた
建物ユニットの連結構造であって、前記ボルトはボルト
の頭部の下半部が下方向に向かって径小となる円錐台状
となされ、該ボルト頭部の円錐台の径小部の径は連結プ
レートの通孔もしくは天井梁の上側フランジの通孔の径
より小となされ、該ボルト頭の円錐台の径大部は連結プ
レートの通孔もしくは天井梁の上側フランジの通孔より
大となされ、且つ、ボルトの頭が上端にゆくに従ってテ
ーパ状に小さくなされ、このボルトの頭が第三建物ユニ
ットと第四建物ユニットの柱の下端の板体に設けられた
通孔の中に挿入されているから、第一建物ユニットと第
二建物ユニットとを据え付けるときの誤差等で、第一建
物ユニットと第二建物ユニットが所定距離より若干異な
っていても、ボルトを柱の板体に設けられた通孔と連結
ボルトに設けられた通孔との中に挿入し易く、しかも、
第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天井梁
とが所定距離だけ離れた状態に固定され、極めて便利で
ある。しかも、この上に第三建物ユニットや第四建物ユ
ニットを据え付けると、所定位置に第三建物ユニットと
第四建物ユニットが据え付けられるので便利である。
【0265】請求項6記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面にスペー
サを取着するとともに、第三建物ユニットの断面コ字形
の床梁の下側フランジの下面にスペーサを取着し、第一
建物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの側の
スペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互いに並
置させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床梁を
載せ、 第一建物ユニットの側のスペーサと第三建物ユ
ニットの側のスペーサの両者に設けてある連結孔に連結
具を挿着して第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁とが連結されているようにしたから、第一建
物ユニットと第三建物ユニットを強固に連結できる。
【0266】請求項7記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上面にスペー
サを取着するとともに、第三建物ユニットの断面コ字形
の床梁の下側フランジの下面にスペーサを取着し、第一
建物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの側の
スペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互いに並
置させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床梁を
載せ、第一建物ユニットの側のスペーサに設けてある連
結アーチと、第三建物ユニットの側のスペーサに設けて
ある連結アーチとを上下の逆向き状にて並置し、両連結
アーチの重なり部に形成される連結孔に連結具を挿着し
て第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁
とが連結されているようにしたから、第一建物ユニット
と第三建物ユニットを強固に連結できる。
【0267】請求項8記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三建
物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペー
サを挟んで載せられ、第一建物ユニットの天井梁の上側
フランジと第三建物ユニットの床梁の下側フランジとを
上記スペーサの側傍で締結するボルトを設け、第一建物
ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁の梁間で上
記ボルトに設けてある操作部を螺動操作して第一建物ユ
ニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが連結され
るようにしたから、第一建物ユニットと第三建物ユニッ
トを強固に連結できる。
【0268】請求項9記載の発明では、第一建物ユニッ
トの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三建
物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペー
サを挟んで載せられ、該スペーサには第一建物ユニット
の天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床梁の下
側フランジに設けてある貫通孔に入る突起が立設され、
該突起にはそれら上側フランジもしくは下側フランジの
貫通孔の周縁部に衝合し得る引き寄せテーパが設けられ
ており、第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニット
の床梁の梁間で上記スペーサに連結してある引き寄せ具
によりスペーサを水平移動させ、スペーサが備える突起
のテーパを第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと
第三建物ユニットの床梁の下側フランジそれぞれの貫通
孔の周縁部に衝合させそれらの梁同士が互いに引き寄せ
られて第一建物ユニットの天井と第三建物ユニットの床
梁とが連結されているようにしたから、第一建物ユニッ
トと第三建物ユニットを強固に連結できる。
【0269】請求項10記載の発明では、第一建物ユニ
ットの断面コ字形の天井梁の上側フランジの上に、第三
建物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジがスペ
ーサを挟んで載せられ、該スペーサには引き寄せ具がそ
れら建物ユニットの外側から内側に挿入され、該引き寄
せ具の挿入端には前面コ字形の押え金具が螺着され、該
押え金具には第一建物ユニットの天井梁の上側フランジ
と第三建物ユニットの床梁の下側フランジに衝合し得る
上下のテーパ部とそれらテーパ部に続く上下の水平部と
が設けられており、引き寄せ具をそれら建物ユニットの
外側から螺動操作することにより押え金具を水平移動さ
せ、該押え金具の上下のテーパ部〜水平部を第一建物ユ
ニットの天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床
梁の下側フランジに衝合させそれらの梁同士が互いに引
き寄せられて第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニ
ットの床梁とが連結されているようにしたから、第一建
物ユニットと第三建物ユニットを強固に連結できる。
【0270】請求項11記載の発明では、第一建物ユニ
ットの断面コ字形の天井梁の上側フランジに該建物ユニ
ットの内側に突き出る突き出し板を固定するとともに、
該突き出し板の上面に粘着部を備えてなり、第一建物ユ
ニットの上に載せられる第三建物ユニットの断面コ字形
の床梁に接合されている床小梁の下面が、第一建物ユニ
ットの側の上記突き出し板粘着部に接着し、これらの突
き出し板と床小梁を介して第一建物ユニットの天井梁と
第三建物ユニットの床梁とが連結されているようにした
から、第一建物ユニットと第三建物ユニットを強固に連
結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すもので、第一建
物ユニットの天井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三
建物ユニットの床梁および第四建物ユニットの床梁の連
結構造を示す縦断面図である。
【図2】図2はユニット建物を示す斜視図である。
【図3】図3は建物ユニットの骨格を示す斜視図であ
る。
【図4】図4は図1の連結構造になす手段を説明するた
めの分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の他の実施例を示すもので、第一
建物ユニットの天井梁や第二建物ユニットの天井梁とT
字形のスペーサの横材との連結部の構造を示す要部拡大
断面図である。
【図6】図6は本発明の別の実施例を示すもので、第一
建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁の連結
構造を示す縦断面図である。
【図7】図7はユニット建物を示す斜視図である。
【図8】図8(A)はスペーサの平面図、図8(B)は
図8(A)の側面図である。
【図9】図9(A)は固定クリップの正面図、図9
(B)は図9(A)の側面図である。
【図10】図10は固定クリップを1階の建物ユニット
の天井梁の上側フランジに仮止めした状態を示す斜視図
である。
【図11】図11は本発明の更に別の実施例を示すもの
で、第一建物ユニットの天井梁と第二建物ユニットの天
井梁の連結構造を示す縦断面図である。
【図12】図12はユニット建物を示す斜視図である。
【図13】図13(A)は連結プレートの斜視図、図1
3(B)は連結ボルトの正面図である。
【図14】図14(A)は連結プレートの通孔の中に連
結ボルトを挿入する前の状態を示す断面図、図14
(B)は連結プレートの通孔の中に連結ボルトを挿入し
ている状態を示す縦断面図である。
【図15】図15は本発明の更に別の実施例を示すもの
で、建物ユニットを示す斜視図である。
【図16】図16は連結ボルトの正面図である。
【図17】図17は第一建物ユニットの柱の上に第三建
物ユニットの柱が、又、第二建物ユニットの柱の上に第
四建物ユニットの柱が、それぞれ連結プレートを挟んで
載せられている状態を示す端面図である。
【図18】図18は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面図である。
【図19】図19は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結過程を示し、(A)は側面図、
(B)は正面図である。
【図20】図20はスペーサの連結孔への連結具の挿着
状態を示す斜視図である。
【図21】図21はスペーサを示し、(A)は側面図、
(B)は正面図である。
【図22】図22は連結具を示す側面図である。
【図23】図23は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面図である。
【図24】図24は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結過程を示し、(A)は側面図、
(B)は正面図である。
【図25】図25はスペーサの連結孔への連結具の挿着
状態を示す斜視図である。
【図26】図26はスペーサを示し、(A)は側面図、
(B)は平面図である。
【図27】図27は連結具を示し、(A)は側面図、
(B)は平面図である。
【図28】図28は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結構造を示す縦断面図である。
【図29】図29は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結過程を示す正面図である。
【図30】図30はボルトを示し、(A)は側面図、
(B)は正面図である。
【図31】図31はナットを示し、(A)は側面図、
(B)は平面図である。
【図32】図32は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結過程を示し、(A)は初期状態
を示す縦断面図、(B)は中間状態を示す縦断面図、
(C)は最終状態を示す縦断面図である。
【図33】図33はスペーサを示し、(A)は側面図、
(B)は正面図、(C)は平面図である。
【図34】図34は引き寄せ具を示す側面図である。
【図35】図35は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結構造を示す断面図である。
【図36】図36は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床梁の連結過程を示し、(A)は初期状態
を示す斜視図、(B)は中間状態を示す側面図、(C)
は最終状態を示す側面図である。
【図37】図37はスペーサを示し、(A)は平面図、
(B)は側面図である。
【図38】図38は引き寄せ具を示す側面図である。
【図39】図39は座金を示し、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【図40】図40は押え金具を示し、(A)は側面図、
(B)は背面図である。
【図41】図41は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床小梁の連結構造を示す断面図である。
【図42】図42は第一建物ユニットの天井梁と第三建
物ユニットの床小梁の連結過程を示し、(A)は初期状
態を示す斜視図、(B)は最終状態を示す側面図であ
る。
【図43】図43は突き出し板を示し、(A)は側面
図、(B)は平面図である。
【符号の説明】
1、1b、1c ユニット建物 2、2b、2c 建物ユニット 2−1、2a−1、2b−1、2c−1、2d−1、2
e−1、2f−1、2g−1、2h−1、2i−1、2
j−1 第一建物ユニット 2−2、2a−2、2c−2、2d−2 第二建
物ユニット 2−3、2b−3、2d−3、2e−3、2f−3、2
g−3、2h−3、2i−3、2j−3 第三建物
ユニット 2−4、2d−4 第四建
物ユニット 22、22d、22e、22f、22g、22h、22
i、22j 床梁 23、23a、23b 23c、23d、23e、23
f、23g、23h、23i、23j 天井梁 4、4a、4b スペーサ 41、41a 横材 411 ネジ孔 412、412a 通孔 42 縦材 421 通孔 45、45a ボルト 46 ナット 49 ボルト(ロングボルト) 6、6c、6d 連結プレート 61、61c 通孔 65c、65d 連結ボルト 651c テーパ付き軸部 652c、652d 頭部 653c ネジ軸 7 ボルト・ナット 71 ボルト 72 ナット 8b 固定クリップ 81b 上側フランジ 82b 下側フランジ 83b ウエッブ 84b ネジ孔 85b 開口 88b 通しボルト 101、102 スペーサ 106 連結孔 107 連結具 111、112 スペーサ 115 連結アーチ 116 連結孔 117 連結具 121 スペーサ 122 ボルト 123 ナット 131 スペーサ 132、133 突起 132a、133a テーパ 134、135 貫通孔 137 引き寄せ具 141 スペーサ 142 引き寄せ具 144 押え金具 151 突き出し板 154 粘着部 157 床小梁
フロントページの続き (72)発明者 野上 利樹 茨城県つくば市和台32 株式会社セキスイ ハーモネート施工技術センター内 (72)発明者 杉原 勝利 茨城県つくば市和台32 株式会社セキスイ ハーモネート施工技術センター内 (72)発明者 竹内 淳 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一建物ユニットと第二建物ユニットと
    が隣接して据え付けられ、この第一建物ユニットの断面
    コ字形の天井梁のウエッブと第二建物ユニットの断面コ
    字形の天井梁のウエッブとが、両者の間にT字形のスペ
    ーサの縦材を挟んでボルト・ナットで連結され、スペー
    サのT字形の両側の横材がそれぞれ第一建物ユニットの
    天井梁の断面コ字形の上側フランジと第二建物ユニット
    の天井梁の断面コ字形の上側フランジとに載せられボル
    ト・ナットで連結されていることを特徴とする建物ユニ
    ットの連結構造。
  2. 【請求項2】 前記第一建物ユニットの天井梁の上にT
    字形のスペーサの横材を挟んで第三建物ユニットの断面
    コ字形の床梁が載せられ、前記第二建物ユニットの天井
    梁の上にT字形のスペーサの横材を挟んで第四建物ユニ
    ットの断面コ字形の床梁が載せられ、第三建物ユニット
    の断面コ字形の床梁の上側フランジの上と第四建物ユニ
    ットの断面コ字形の床梁の上側フランジの上とに連結プ
    レートが架け渡されて載せられ、この連結プレートと、
    前記T字形のスペーサとが連結されて第一建物ユニット
    の天井梁、第二建物ユニットの天井梁、第三建物ユニッ
    トの床梁および第四建物ユニットの床梁が連結されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の建物ユニットの連結
    構造。
  3. 【請求項3】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
    の上側フランジの上に第三建物ユニットの断面コ字形の
    床梁の下側フランジがスペーサを挟んで載せられ、コ字
    形の固定クリップの上側フランジと下側フランジとの間
    に、第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁の上側フラ
    ンジ、スペーサおよび第三建物ユニットの断面コ字形の
    床梁の下側フランジが挿入されて第一建物ユニットの天
    井梁と第三建物ユニットの床梁とが連結されていること
    を特徴とする建物ユニットの連結構造。
  4. 【請求項4】 第一建物ユニットと第二建物ユニットと
    が隣接して据え付けられ、この第一建物ユニットの断面
    コ字形の天井梁の上側フランジの上と第二建物ユニット
    の断面コ字形の天井梁の上側フランジの上とに連結プレ
    ートが架け渡されて載せられ、連結プレートに設けられ
    た通孔と第一建物ユニットの断面コ字形の上側フランジ
    に設けられた通孔とに通されたボルトとこのボルトに螺
    着したナットで連結プレートと第一建物ユニットの天井
    梁の上側フランジとが連結され、連結プレートに設けら
    れた別の通孔と第二建物ユニットの断面コ字形の上側フ
    ランジに設けられた通孔とに通されたボルトとこのボル
    トに螺着したナットで連結プレートと第二建物ユニット
    の天井梁とが連結された建物ユニットの連結構造であっ
    て、 前記ボルトはボルトの頭部の下半部が下方向に向かって
    径小となる円錐台状となされ、該ボルト頭部の円錐台の
    径小部の径は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側
    フランジの通孔の径より小となされ、該ボルト頭の円錐
    台の径大部は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側
    フランジの通孔の径より大となされていることを特徴と
    する建物ユニットの連結構造。
  5. 【請求項5】 第一建物ユニットと第二建物ユニットと
    が隣接して据え付けられ、この第一建物ユニットの柱の
    上端面に設けられた板体の上と第二建物ユニットの柱の
    上端面に設けられた板体の上とに連結プレートが架け渡
    されて載せられ、連結プレートに設けられた通孔と第一
    建物ユニットの柱の上端面の板体に設けられた通孔とに
    通されたボルトとこのボルトに螺着したナットで連結プ
    レートと第一建物ユニットの柱の板体とが連結され、連
    結プレートに設けられた別の通孔と第二建物ユニットの
    柱の上端面の板体に設けられた通孔とに通されたボルト
    とこのボルトに螺着したナットで連結プレートと第二建
    物ユニットの柱の板体とが連結され、この第一建物ユニ
    ットの上に第三建物ユニットが据え付けられ、第二建物
    ユニットの上に第四建物ユニットが据え付けられた建物
    ユニットの連結構造であって、 前記ボルトはボルトの頭部の下半部が下方向に向かって
    径小となる円錐台状となされ、該ボルト頭部の円錐台の
    径小部の径は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側
    フランジの通孔の径より小となされ、該ボルト頭の円錐
    台の径大部は連結プレートの通孔もしくは天井梁の上側
    フランジの通孔の径より大となされ、且つ、ボルトの頭
    が第三建物ユニットと第四建物ユニットの柱の下端の板
    体に設けられた通孔の中に挿入されていることを特徴と
    する建物ユニットの連結構造。
  6. 【請求項6】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
    の上側フランジの上面にスペーサを取着するとともに、
    第三建物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジの
    下面にスペーサを取着し、 第一建物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの
    側のスペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互い
    に並置させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床
    梁を載せ、 第一建物ユニットの側のスペーサと第三建物ユニットの
    側のスペーサの両者に設けてある連結孔に連結具を挿着
    して第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床
    梁とが連結されていることを特徴とする建物ユニットの
    連結構造。
  7. 【請求項7】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
    の上側フランジの上面にスペーサを取着するとともに、
    第三建物ユニットの断面コ字形の床梁の下側フランジの
    下面にスペーサを取着し、 第一建物ユニットの天井梁の上に、第一建物ユニットの
    側のスペーサと第三建物ユニットの側のスペーサを互い
    に並置させた状態で挟むように、第三建物ユニットの床
    梁を載せ、 第一建物ユニットの側のスペーサに設けてある連結アー
    チと、第三建物ユニットの側のスペーサに設けてある連
    結アーチとを上下の逆向き状にて並置し、両連結アーチ
    の重なり部に形成される連結孔に連結具を挿着して第一
    建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが連
    結されていることを特徴とする建物ユニットの連結構
    造。
  8. 【請求項8】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
    の上側フランジの上に、第三建物ユニットの断面コ字形
    の床梁の下側フランジがスペーサを挟んで載せられ、 第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと第三建物ユ
    ニットの床梁の下側フランジとを上記スペーサの側傍で
    締結するボルトを設け、 第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁の
    梁間で上記ボルトに設けてある操作部を螺動操作して第
    一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが
    連結されていることを特徴とする建物ユニットの連結構
    造。
  9. 【請求項9】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井梁
    の上側フランジの上に、第三建物ユニットの断面コ字形
    の床梁の下側フランジがスペーサを挟んで載せられ、該
    スペーサには第一建物ユニットの天井梁の上側フランジ
    と第三建物ユニットの床梁の下側フランジに設けてある
    貫通孔に入る突起が立設され、該突起にはそれら上側フ
    ランジもしくは下側フランジの貫通孔の周縁部に衝合し
    得る引き寄せテーパが設けられており、 第一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁の
    梁間で上記スペーサに連結してある引き寄せ具によりス
    ペーサを水平移動させ、スペーサが備える突起のテーパ
    を第一建物ユニットの天井梁の上側フランジと第三建物
    ユニットの床梁の下側フランジそれぞれの貫通孔の周縁
    部に衝合させそれらの梁同士が互いに引き寄せられて第
    一建物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが
    連結されていることを特徴とする建物ユニットの連結構
    造。
  10. 【請求項10】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井
    梁の上側フランジの上に、第三建物ユニットの断面コ字
    形の床梁の下側フランジがスペーサを挟んで載せられ、
    該スペーサには引き寄せ具がそれら建物ユニットの外側
    から内側に挿入され、該引き寄せ具の挿入端には前面コ
    字形の押え金具が螺着され、該押え金具には第一建物ユ
    ニットの天井梁の上側フランジと第三建物ユニットの床
    梁の下側フランジに衝合し得る上下のテーパ部とそれら
    テーパ部に続く上下の水平部とが設けられており、 引き寄せ具をそれら建物ユニットの外側から螺動操作す
    ることにより押え金具を水平移動させ、該押え金具の上
    下のテーパ部〜水平部を第一建物ユニットの天井梁の上
    側フランジと第三建物ユニットの床梁の下側フランジに
    衝合させそれらの梁同士が互いに引き寄せられて第一建
    物ユニットの天井梁と第三建物ユニットの床梁とが連結
    されていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。
  11. 【請求項11】 第一建物ユニットの断面コ字形の天井
    梁の上側フランジに該建物ユニットの内側に突き出る突
    き出し板を固定するとともに、該突き出し板の上面に粘
    着部を備えてなり、 第一建物ユニットの上に載せられる第三建物ユニットの
    断面コ字形の床梁に接合されている床小梁の下面が、第
    一建物ユニットの側の上記突き出し板粘着部に接着し、
    これらの突き出し板と床小梁を介して第一建物ユニット
    の天井梁と第三建物ユニットの床梁とが連結されている
    ことを特徴とする建物ユニットの連結構造。
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