JP2000239810A - 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材 - Google Patents

薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材

Info

Publication number
JP2000239810A
JP2000239810A JP11044120A JP4412099A JP2000239810A JP 2000239810 A JP2000239810 A JP 2000239810A JP 11044120 A JP11044120 A JP 11044120A JP 4412099 A JP4412099 A JP 4412099A JP 2000239810 A JP2000239810 A JP 2000239810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extruded
weight
temperature
cooling
extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11044120A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiro Ishizu
幸郎 石津
Takayuki Tsuchida
孝之 土田
Shigeru Okaniwa
茂 岡庭
Takeshi Komatsu
健 小松
Masahito Yatsukura
政仁 谷津倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP11044120A priority Critical patent/JP2000239810A/ja
Publication of JP2000239810A publication Critical patent/JP2000239810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出直後の高温状態を溶体化処理に利用し、
押出後に改めて溶体化処理を必要とせず、改めて溶体化
処理した場合に匹敵する強度が時効処理のみで付与され
た薄肉押出形材を製造する。 【構成】 押出ダイスから出た直後の形材温度が520
〜570℃となるように平均肉厚2.0mm以下で複雑
形状の薄肉押出形材を押し出し、アルミニウム合金を所
定形状に押し出した後、押出ダイス3から冷却槽11に
至る途中に配置されている保温槽13を通過させて、冷
却槽11の入口で520℃以上に維持し、冷却槽で15
0℃/分以上の冷却速度で焼入れする。アルミニウム合
金としては、Si:0.4〜1.0%,Cu:0.01
〜0.5%,Mg:0.4〜1.1%,Cr:0.05
〜0.25%,Ti:0.01〜0.05%,B:0.
0001〜0.01%,必要に応じてZr:0.05〜
0.2%,Mn:0.05〜0.45%の1種又は2種
を含み、Fe含有量を0.3%以下、Mn+Crの合計
含有量を0.5%以下に規制したアルミニウム合金が使
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出後の押出形材に改
めて溶体化処理することなく時効処理のみを施す、いわ
ゆるT5処理で高い機械的特性をもつ平均肉厚2.0m
m以下のアルミニウム押出形材が得られる押出方法,押
出装置及び得られたアルミニウム押出形材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム押出形材は、押出後にその
まま空冷した後、溶体化→水焼入れ→人工時効のT6処
理、又は押出後、冷却した後で人工時効するT5処理に
よって強度を調整している。押出後の冷却において、押
出直後のダイス端焼入れは、1種の溶体化及び焼入れを
押出中に兼ねる。この点、ダイス端焼入れで冷却する場
合のいわゆるT5処理は、押出後に改めて溶体化処理す
るT6処理に比較してコスト的に安価なことから、魅力
的な方法といえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルミニウム
合金の組成・形状の兼合いによっては、速い速度で押し
出しできず、押出中から焼入れ前までの間における押出
形材の冷却に伴って合金元素が析出する傾向が強く、溶
体化が生じ難い。合金成分の少ない合金系であっても、
平均肉厚が2.0mm以下と薄く複雑形状の押出形材を
製造する場合、押出速度が上がらずに押出中の材料が冷
却槽に到達するまでに冷却が進行するため溶体化し難く
なる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、押出直後の冷却
を抑制することにより、押出形材の後に溶体化条件を確
保すると共に、改めて溶体化処理を施す必要なく人工時
効だけで十分な強度をもつアルミニウム薄肉押出形材を
得ることを目的とする。
【0005】本発明の薄肉押出形材製造方法は、その目
的を達成するため、Si:0.4〜1.0重量%,C
u:0.01〜0.5重量%,Mg:0.4〜1.1重
量%,Cr:0.05〜0.25重量%,Ti:0.0
1〜0.05重量%,B:0.0001〜0.01重量
%,必要に応じZr:0.05〜0.2重量%,Mn:
0.05〜0.45重量%の1種又は2種を含み、残部
が実質的にAlの組成をもち、Fe含有量を0.3重量
%以下、Mn+Crの合計含有量を0.5重量%以下に
規制したアルミニウム合金を鋳造,均質化処理した後、
押出用ビレットに切断し、ビレットを450〜540℃
に加熱し、押出ダイスから出た直後の押出形材の温度が
520〜570℃となるように押し出し、520〜56
0℃の範囲に形材温度を維持して保温槽を通過させた
後、押出形材を冷却槽に導き、焼入れ温度から250℃
までの温度域における冷却速度が150℃/分以上とな
るように冷却槽で平均肉厚2.0mm以下の押出形材を
焼き入れることを特徴とする。押出速度は、3〜10m
/分の範囲に設定することが好ましい。得られた押出形
材を155〜190℃×2〜20時間の加熱条件下で時
効処理すると、Mg2Si,CuAl2 等の析出により
強度が付与される。
【0006】使用する押出装置は、アルミニウム合金を
平均肉厚2.0mm以下の所定形状に押し出す押出ダイ
スと、押し出された押出形材を焼入れする冷却槽と、押
出ダイスと冷却槽との間に配置され、押出形材の降温を
抑制する保温槽とを備えている。保温槽としては、断熱
材,反射板又は反射箔を貼り付けた断熱材でできたカバ
ーを備えた保温槽が好ましい。カバーの内側には、ヒー
タを設けることもできる。また、冷却槽の押出ダイス側
開口部に冷媒阻止具を配置するとき、冷却槽から飛散す
る冷媒が冷却前の押出形材に付着することが防止され、
焼入れ時の冷却が均一になると共に、アルマイトが必要
な製品ではアルマイト処理後に均一な外観・色調をもつ
押出形材が得られ、且つ機械的性質も均一化される。
【0007】
【実施の形態】アルミニウム合金の押出では、図1に示
す設備構成の装置が使用される。被押出材料であるアル
ミニウム合金のビレット1は、コンテナ2に収容され
る。コンテナ2には、押出ダイス3を挟んでボルスタ4
及びエンドプラテン5が対向している。ビレット1は、
ステム6の先端に固定されているダミーブロック7で加
圧され、押出ダイス3で区画される押出空間を通過する
際に所定形状に成形され、図1で左方向に押し出され
る。押出形材は、プラテンホール8をガイド9に沿って
送り出され、冷却槽11で冷却され、テーブル12を経
て送られる。通常、冷却槽11で冷却する場合をダイス
端焼入れといい、この時点で溶体化及び焼入れが完了す
る。ビレット1本分の押出が完了すると、切断機10で
押出形材を切断し、押出方向に沿って次工程に送り出し
た後、新しいビレットを用いて同様に押出を始める。
【0008】押出ダイス3から冷却槽11までの距離
は、通常2〜4mである。この距離を通過する押出形材
の温度及び時間は、合金成分の析出又は溶体化に大きな
影響を及ぼす。押出ダイス3から冷却槽11に至る間で
溶体化される材質の押出形材は、後続する冷却槽11で
焼入れされる。溶体化処理は、アルミニウム合金のマト
リックス中に添加元素を固溶させることが目的であり、
押出ダイス3〜冷却槽11を移動する押出形材に所定の
移動時間及び温度が必要とされる。溶体化状態を維持し
て焼入れされるのに適したアルミニウム合金には、たと
えば6061合金(主要合金成分:Si0.4〜0.8
重量%,Mg0.8〜1.2重量%,Cu0.15〜
0.4重量%,Cr0.04〜0.35重量%)があ
る。実際、6061合金を使用した押出では、ダイス端
焼入れが採用されている。しかし、押出後から焼きが入
るまでの間で押出形材の温度降下が小さく溶体化を可能
にするため、肉厚で押出容易な形材形状に限られてお
り、押出速度も10m/分以上の速いものに限られてい
る。ところが、肉厚2.0mm以下で複雑形状の薄肉押
出形材になると、押出圧力が大きくなるため押出速度を
上げることができず、押出中から焼入れまでに押出形材
が溶体化に必要な温度以下に冷えてしまうため十分な焼
きが入らない。そのため、押出時の熱を溶体化に利用で
きず、押出工程とは別工程で溶体化処理・焼入れ等を施
すT6処理で強度を付与している。
【0009】他方、6061合金よりも高い強度が要求
される合金系では、材質改善のために添加される合金成
分の含有量が多くなり、大きな変形抵抗を示す材質にな
る。このような合金系でも、押出速度が遅くなって冷却
槽11に至るまでに押出形材が冷却してしまい、溶体化
処理に必要な時間を確保できるものの温度が確保できな
い。このような場合にも、本発明者等が特願平11−1
1444号で提案したように、溶体化処理に必要な温度
を確保するため、押出ダイス3から冷却槽11に送られ
る押出形材を保温する。保温手段としては、加熱帯の設
置,押出形材を断熱材又は反射板で覆うこと等が採用さ
れる。これにより、押出ダイス3から押し出された押出
形材の保有熱が放射,対流,伝導等で散逸することが防
止され、或いは積極的に加熱され、溶体化に必要な温度
が確保される。
【0010】具体的には、長さ約2000mm,押出ダ
イス3側の口径約350mm,出口側の口径約1000
mmのエンドプラテン5を配置する場合、図1に示すよ
うにプラテンホール8を経て冷却槽11に至る押出形材
の搬送路の一部となるプラテンホール8に保温槽13を
設けている。保温槽13を支持するガイド9は、伝導に
よる熱の散逸を防止するため、断熱材14(図2)を介
して保温槽13に接続することが好ましい。保温槽13
は、押出形材15の押出方向に垂直な面において半円形
断面(図2a),矩形断面(図2b)等の何れの断面形
状をもつものでも良く、押出形材15に合せて保温槽1
3の断面形状が適宜設定される。取扱い性を良くするた
め、保温槽13を分割型にしても良い。保温槽13は、
カバー16をガイド9で支持する構造をもっている。カ
バー16とガイド9との間に断熱材14を介装する(図
2a)と、ガイド9を介した押出形材15の保有熱の散
逸が防止される。或いは、カバー16の内側にヒータ1
7を配置(図2b)し、押出形材15を積極的に加熱し
ても良い。
【0011】カバー16には、押出形材15の保有熱が
散逸することを防止するため、断熱材,反射板等が使用
される。反射板としては、アルミニウム板がある。ま
た、断熱材にアルミニウム箔を貼り付けたカバー16を
使用すると、押出形材15の降温が一層効果的に抑制さ
れる。冷却槽11の押出ダイス3側の開口部には、冷却
槽11から外部に飛散する冷媒を阻止するためにアルミ
ニウム板,鋼板等で作られ、押出形材15の断面形状よ
りも若干大きな開口部を備えた冷媒阻止具18を配置す
ることが好ましい。冷却槽11から外部への冷媒の飛散
が冷媒阻止具18で阻止されるため、飛散した冷媒が冷
却槽11に入る前の押出形材の表面に付着して、表面部
分が局部的に降温することがない。その結果、均一な温
度分布をもった押出形材が冷却槽11に導入され、機械
的性質及び金属組織が均質化され、機械的性質が均一
で、製品にアルマイト処理した場合でもアルマイト処理
後の外観が均一な押出形材が得られる。
【0012】対象とするアルミニウム合金の合金成分及
び含有量等は、次の通りである。Si:0.4〜1.0重量% Mg:0.4〜1.1重量% 時効処理によってMg2 Siとなって析出し材料強度を
向上させる合金成分である。Mg2 Si系析出物による
強度付与には、0.4重量%以上のSi及び0.4重量
%以上のMgが必要である。しかし、1.0重量%を超
えるSi,1.1重量%を超えるMgでは、押出圧力が
上がり押出性が悪くなるため、薄肉押出形材の押出速度
に悪影響を及ぼす。Cu:0.01〜0.5重量% マトリックスを固溶強化する合金成分であり、Mg2
i析出による強度の向上に加えて更なる向上に有効なA
2 Cuとしても析出する。Cuの添加効果は含有量
0.01重量%以上で顕著に現れるが、0.5重量%を
超える過剰量のCuが含まれると耐食性が劣化する傾向
が示される。
【0013】Cr:0.05〜0.25重量% Mn:0.05〜0.45重量% 必須成分成分として添加されるCr及び任意成分として
添加されるMnは、共に押出時に再結晶粒の成長を抑制
し、押出形材の機械的性質を向上させる作用を呈する。
その結果、微細な結晶粒からなる組織をもち、強度及び
伸びが改善されたアルミニウム合金が得られる。Cr,
Mnは、耐食性の向上にも有効な合金成分である。この
ような効果は、0.05重量%以上のCr,0.05重
量%以上のMnで顕著になる。しかし、0.25重量%
を超えるCr,0.45重量%を超えるMn又は合計量
で0.5重量%を超えるMn+Crを添加すると、晶出
物が粗大化して延性,靭性が低下し易くなる。Zr:0.05〜0.2重量% 必要に応じて添加される合金成分であり、Mn,Crと
共同して押出時に再結晶粒の粗大化を抑制し、押出形材
の機械的性質及び耐食性を向上させる作用を呈する。押
出工程を経た鍛造品においても押出時に生じた繊維状組
織を残存させる作用があり、引張強さを向上させる。こ
のような作用は、0.05〜0.2重量%のZrを添加
するとき顕著に現れる。
【0014】Ti:0.01〜0.05重量%, B:0.0001〜0.01重量% 鋳造結晶粒の微細化に有効な合金成分であり、機械的性
質を安定させ、押出後のTi高濃度部及びTi低濃度部
が層状に分布することから耐食性の向上にも寄与する。
しかし、多量添加は、粗大晶出物の発生によりアルミニ
ウム合金の靭性を劣化させる。そこで、本発明において
は、Ti含有量を0.01〜0.05重量%,B含有量
を0.0001〜0.01重量%の範囲に設定した。Fe:0.3重量%以下 不純物として混入する成分であり、伸び,靭性及び耐食
性に悪影響を及ぼす粗大なAl−Fe−Si系化合物と
なってマトリックスに分散する。そのため、Fe含有量
は少ないほど望ましく、本発明ではFe含有量の上限を
0.3重量%に設定したが、過度にFe含有量を下げる
ことは地金のコストを上昇させる。
【0015】鋳造,均質化処理 所定の組成に成分調整されたアルミニウム合金は、DC
鋳造で微細な鋳造結晶粒をもつビレットに鋳造された
後、均質化処理される。均質化処理では、Mg,Si,
Cu等をマトリックスに均一に固溶させるため、たとえ
ば520〜560℃×2〜10時間の加熱条件が採用さ
れる。均質化処理されたアルミニウム合金は、Mg2
i等の析出を防止するため強制空冷される。
【0016】押出時のビレット加熱温度:450〜54
0℃ 均質化処理されたビレットは、押出直後の押出形材の温
度が520〜560℃となるように、450〜540℃
に加熱される。ビレットの加熱温度が540℃を超える
と、押出直後に押出形材の温度が560℃を超えること
があり、押出形材が部分的に溶融する虞れがある。逆に
ビレットの加熱温度が450℃未満では、押出形材の温
度が520℃を下回ることがあり、冷却槽11に至る過
程で十分な溶体化が進行せず、後工程の時効処理段階で
十分な強度及び伸びが付与されない。なお、押出形材の
温度は、先端が尖った熱電対を押出形材に突き当てて測
定される。このとき、熱電対の先端は、押出形材に約1
mm程度めり込んだ状態になる。
【0017】押出直後の押出形材の温度:520〜57
0℃ 押出形材の温度は、押出直後に520〜570℃の範囲
に管理される。押出直後の形材温度は、溶体化に重要な
条件であり、520〜570℃の範囲に維持することに
よりSi,Mg,Cu等がマトリックスに十分固溶し、
焼入れ後の時効処理時に必要強度が付与される。押出直
後の形材温度が570℃を超えると、押出形材が部分的
に溶融する虞れがある。逆に520℃未満の形材温度で
は、均質化処理後ビレット中に析出していたMg2 Si
等がマトリックスに十分固溶せず、Si,Mg,Cu等
の固溶量が不充分になる。その結果、時効処理時に目標
強度が確保できない。
【0018】押出速度:3〜10m/分 本発明が対象とするアルミニウム合金押出形材は、平均
肉厚が2.0mm以下で複雑形状をもっていることから
(形材の周長)/(断面積)の比率が大きいため、押出
加工時の変形抵抗が大きく、押出圧力が上昇する。押出
圧力を少しでも低下させるため、ビレット温度を上限温
度近傍まで上げて変形抵抗を小さくした条件下で押出加
工する。ビレット温度を上昇させても押出速度が3〜1
0m/分の範囲にあると、押出形材が焼入れ前に溶体化
に必要な温度以下に冷えすぎるので、押出形材の降温を
抑制する保温槽が必要になる。この点、10m/分を超
える押出速度では、押出形材の温度降下が小さいため保
温槽を必要としない。
【0019】保温槽の設置:押出ダイス3と冷却槽11
との間にはエンドプラテン5,切断機10等が配置され
ており、通常の仕様では押出ダイス3〜冷却槽11間の
距離は約3.5mである。押出速度を5m/分と仮定す
ると、押出ダイス3から冷却槽11までを押出形材が通
過するのに約40秒の時間がかかる。押出形材の温度低
下を小さくする上では、押出ダイス3〜冷却槽11間の
距離を短くすることが考えられるが、エンドプラテン
5,切断機10のサイズ等から距離の短縮には限界があ
る。したがって、押出形材の通過時間を短くすることに
は、実操業面からくる制約が加わる。
【0020】通常の仕様(押出ダイス3〜冷却槽11間
の距離:約3.5m,押出速度:3〜10m/分)を前
提にすると、押出直後の形材温度が520〜570℃で
あった押出形材が冷却槽11に達する時点では形材温度
が520℃未満に低下している。このように降温した押
出形材は、冷却槽11で急冷しても溶体化が不充分にな
る。そこで、押出ダイス3と冷却槽11との間に保温槽
13を設け、押出形材の降温を防止すると共に、冷却槽
11に導入される直前において押出形材の温度を520
〜560℃の範囲に維持している。また、Si,Mg,
Cu等の合金成分をマトリックスに十分固溶させるため
には、所定の時間が必要である。本発明者等の実験によ
ると、固溶化に要する時間は、520〜560℃の温度
域で10秒以上であることが判った。このことは、押出
速度を過度に上げて押出ダイス3〜冷却槽11を押出形
材が通過する所要時間を短くしても、時効処理による強
度確保に有効でないことを意味する。ただし、押出後に
10秒以上の時間及び520〜560℃の温度域が確保
できる条件下では、その位置で押出形材を焼き入れるこ
とも可能である。
【0021】冷却槽に入る直前の押出形材の形材温度
(焼入れ温度):520〜560℃ 焼入れ温度から250℃までの押出形材の冷却速度:1
50℃/分以上 520〜570℃で押し出した押出形材を保温槽13に
送り込んでも、保温槽13をでて冷却槽11に入るまで
の間で若干の温度低下が避けられない。そこで、冷却槽
11に入る押出形材の温度が520℃を下回らないよう
に温度管理する。押出形材が520℃未満に降温する
と、Mg2 Si,Al2 Cu等の析出が開始し、固溶し
ているMg,Si,Cu等の固溶量が不足する。その結
果、焼入れが不充分になる。冷却槽11に入る直前の押
出形材の温度は、焼入れ温度に当たり、良好な焼入れ効
果を得るために520〜560℃の範囲に設定される。
【0022】押出形材は、冷却槽11で水焼入れされ
る。焼入れ温度から250℃までの温度域における冷却
速度を150℃/分以上に設定すると、300N/mm
2 以上の強度が押出形材に付与される。強度に及ぼす冷
却速度の影響を考慮すると、冷却槽11における冷却方
法も重要なポイントであり、押出形材に歪みが発生しな
いような冷却方法で急冷する必要がある。冷却速度が強
度に及ぼす定量的な影響は、本発明者等により調査・研
究の結果から明らかにされたものであり、たとえば冷却
槽11の入口で形材温度520℃以上に維持して焼入れ
し、時効処理した場合では図3に示すように冷却速度が
増加するほど引張強さが向上している。
【0023】時効処理:155〜195℃×2〜20時
間の人工時効 以上に掲げた条件下で製造された押出形材は、十分量の
Mg,Si,Cu等がマトリックスに固溶しているた
め、改めて溶体化処理を施す必要なく、時効処理によっ
て300N/mm2 以上の強度,15%以上の伸びが付
与される。機械的特性の改善は、Ti,B等によって鋳
造結晶粒が微細化され、Cuで強化されたマトリックス
から析出するMg2 Si,Al2 Cu等の作用によるも
のである。水焼入れから時効処理までの経過時間も機械
的性質に影響を及ぼす。本発明の合金系においては、水
焼入れ後に常温に放置することなく、可能な限り速やか
に時効処理することが強度向上につながり、得られる強
度も安定化する。具体的には、自然時効時間を短くし、
水焼入れ後から4日以内に時効処理することが好まし
い。このようにして優れた機械的特性が付与され、30
0N/mm2 以上の引張強さをもつ薄肉押出形材は、ト
ラックの床材,バンパー補強材等に要求される特性を十
分に満足する。
【0024】
【実施例】成分調整した溶湯を脱ガス,脱滓,微細化処
理した後、直径273mmの鋳塊にDC鋳造した。得ら
れた鋳塊を昇温速度80℃/時で加熱し、540℃×6
時間で均質化処理し、冷却速度200℃/時で強制空冷
し、押出用鋳塊を用意した。この押出用鋳塊は、Si:
0.78重量%,Mg:0.92重量%,Cu:0.3
7重量%,Mn:0.34重量%,Cr:0.11重量
%,Ti:0.019重量%,B:0.002重量%,
Zn:0.00重量%,Fe:0.17重量%,Zr:
0.11重量%,Mn+Cr:0.45重量%,残部実
質的にAlの組成をもっていた。
【0025】押出用鋳塊をビレットに切断し、500℃
にビレットを加熱した後、押出速度5m/分で平均肉厚
1.86mmの薄肉押出形材に押し出した。得られた薄
肉押出形材は、目形断面形状をもち、サイズが100m
m×65mm,外周部長辺側肉厚が2.2mm,外周部
短辺側肉厚が1.8mm,リブ肉厚が1.4mmであっ
た。押出形材の温度は、押出ダイス3の出口で555℃
であった。押出装置としては、厚み4mmのアルミニウ
ム板で作られ半径150mm,長さ2000mmの半円
状のカバー16を備えた保温槽13をプラテンホール8
に配置した設備構成を使用した。なお、カバー16とガ
イド9との間に断熱材14を介在させ、ガイド9とカバ
ー16との間を熱遮断した。また、カバー16は、カバ
ー16内の空気が対流によって外部に散逸しないよう
に、出口側開口部の半円状上部を塞いだ。
【0026】保温槽13の出口で押出形材の温度を測定
したところ、544℃であった。すなわち、押出形材が
保温槽13を通過する間の温度低下は11℃に止まって
いた。長さ2000mmの保温槽13を押出形材が通過
するのに20秒かかった。この通過所要時間は、10秒
以上あり、Mg,Si,Cu等をマトリックスに固溶さ
せる上では十分な時間である。保温槽13の出口から冷
却槽11の入口までは、間に切断機10が配置されてい
ることもあって1.5mの距離となっている。そのた
め、保温槽13〜冷却槽11を通過する間に押出形材が
若干温度低下し、冷却槽11の入口で押出形材の温度が
520℃になったが、Mg,Si,Cu等の析出が生じ
ることなく固溶状態は十分に維持された。冷却槽11の
入口に、厚さ1mmの鋼板から作られ、押出形材の外径
より大きな開口部を設けた冷媒飛散防止用の冷媒阻止具
18を取り付けた。
【0027】冷却槽11では、複数個の3mm幅スリッ
トから10kgf/cm2 の圧力水を押出形材に吹き付
け、冷却槽11に満ちた冷却水を溢流させる直接水冷方
式を採用した。18℃の工業用水を冷却水として使用し
た。水冷中に押出形材の温度を測定したところ、冷却槽
11の入口から0.5mの位置で押出形材が冷却水の水
温18℃まで冷却されていた。押出速度が5m/分であ
ることから、冷却槽11の入口から内部に0.5m入っ
た位置までの所要時間は6秒である。そして、冷却槽1
1の入口で形材温度が520℃であった押出形材が6秒
の間に18℃に下がっているので、このときの冷却速度
は84℃/秒(5040℃/分)と計算される。押出形
材は、このような急冷を受けても歪み変形が許容範囲に
収められていた。歪み変形の抑制は、押出形材が薄肉で
断面の厚さ内で温度差が小さいため、ほぼ均一に冷却さ
れた結果であると推察される。
【0028】水焼入れされた押出形材に、180℃×4
時間の時効処理を施した。時効処理後に押出形材の機械
的特性を調査したところ、強度が350N/mm2
0.2%耐力が324N/mm2 ,伸びが13.9%で
あり、車輌用バンパー補強材に要求される機械的特性を
十分に備えていた。得られた機械的特性は、この種の合
金にT6処理を施した材料の機械的特性に匹敵する。し
たがって、T6処理に替えて本発明法のようなT5処理
を採用することができ、改めて溶体化処理を必要としな
いことから製造コストが節減されることを意味する。時
効処理後の押出形材をアルマイト処理したところ、ブラ
ックスポット等の色調不良が発生せず、均一な外観を呈
する製品が得られた。均一な外観は、冷却槽11の入側
で押出形材表面に対する冷却水の飛沫付着が冷媒阻止具
18で抑制され、押出形材が均一に冷却されたことに起
因するものと考えられる。
【0029】比較のため、保温槽13を設置しない以外
は同様な条件下で押出形材を製造した。この場合、押出
形材は熱容量の小さな薄肉であるため、押出ダイス3の
出口で555℃であった形材温度が冷却槽11の入口で
494℃と大きく温度低下した。また、冷却槽11の入
口から内部に0.5m入った個所では、水冷された押出
形材が冷却水の水温と同じ18℃に降温した。このとき
の冷却速度は、6秒間に494℃から18℃まで降温し
たので79℃/秒と算出された。焼入れされた押出形材
の歪み変形は、許容範囲に収められていた。冷却された
押出形材を同じ条件下で時効処理したところ、強度が3
07N/mm2 ,0.2%耐力が284N/mm2 ,伸
びが22.9%になっており、保温槽13を設けた場合
に得られた押出形材に比較して強度及び0.2%耐力の
低下が顕著であった。このような機械的特性では、0.
2%耐力が不足していることからバンパー用補強材とし
て使用できない。
【0030】保温槽13を配置しないことによる強度不
足は、次のように推察される。押出ダイス3と冷却槽1
1との間に保温槽13を配置しない場合、押出形材の焼
入れ温度が低すぎるため、押出ダイス3から冷却槽11
までを押出形材が通過する間にMg,Si,Cu等がマ
トリックスに十分固溶できず、一部がMg2 Si,Al
2 Cu等として析出する。その結果、マトリックスに固
溶しているMg,Si,Cu等の固溶量が少なくなり、
後工程の時効処理時に強度向上に有効なMg2 Si,A
2 Cu等の析出量が不足したためと考えられる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、押出
ダイスから送り出された薄肉で複雑形状の押出形材が冷
却槽に導入されるまでの間で押出形材の温度を保温槽に
より520℃以上に維持すると共に、Mg,Si,Cu
等がマトリックスに固溶するために必要な時間を確保し
ている。この押出形材を冷却槽に導入して急冷すると、
十分な固溶量のMg,Si,Cu等が固溶したままで押
出形材が冷却され、時効処理による強度向上に必要な固
溶量が確保される。このように押出直後の高温状態を溶
体化処理に利用しているので、処理コストの高いT6処
理に比較して、必要強度を付与した押出形材が安価に製
造できる。しかも、時効処理後の押出形材は、300N
/mm2 以上の0.2%耐力をもつため、車輌用バンパ
ー補強材や床材等の構造材に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で使用する押出装置
【図2】 保温装置の2例
【図3】 水焼入れ時の冷却速度が時効処理後の引張強
さに及ぼす影響を表わしたグラフ
【符号の説明】 1:ビレット 2:コンテナ 3:押出ダイス
4:ボルスタ 5:エンドプラテン 6:ステム
7:ダミーブロック 8:プラテンホール 9:ガイド 10:切断機 11:冷却槽 1
2:テーブル 13:保温槽 14:断熱材 15:押出形材
16:カバー 17:ヒータ 18:冷媒阻止具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 612 C22F 1/00 612 624 624 630 630A 682 682 683 683 692 692A 692B 693 693A 694 694B // C22C 21/06 C22C 21/06 (72)発明者 岡庭 茂 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 小松 健 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 谷津倉 政仁 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 Fターム(参考) 4E029 AA06 SA02 SA06 TA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:0.4〜1.0重量%,Cu:
    0.01〜0.5重量%,Mg:0.4〜1.1重量
    %,Cr:0.05〜0.25重量%,Ti:0.01
    〜0.05重量%,B:0.0001〜0.01重量%
    を含み、残部が実質的にAlの組成をもち、Fe含有量
    を0.3重量%以下に規制したアルミニウム合金を鋳
    造,均質化処理した後、押出用ビレットに切断し、ビレ
    ットを450〜540に加熱し、押出ダイスから出た直
    後の押出形材の温度が520〜570℃となるように押
    し出し、520〜560℃の範囲に形材温度を維持して
    保温槽を通過させた後、押出形材を冷却槽に導き、焼入
    れ温度から250℃までの温度域における冷却速度が1
    50℃/分以上となるように冷却槽で平均肉厚2.0m
    m以下の押出形材を焼き入れる薄肉押出形材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 更にMn:0.05〜0.45重量%,
    Zr:0.05〜0.2重量%の1種又は2種を含み、
    Mn+Crの合計含有量を0.5重量%以下に規制した
    アルミニウム合金を使用する請求項1記載の薄肉押出形
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 押出速度3〜10m/分でアルミニウム
    合金を押し出す請求項1又は2記載の薄肉押出形材の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の方法で製
    造された薄肉押出形材を155〜190℃×2〜20時
    間の加熱条件下で時効処理する薄肉押出形材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の方法で製
    造され、機械加工により寸法精度を整えたバンパー補強
    材。
  6. 【請求項6】 アルミニウム合金を平均肉厚2.0mm
    以下の所定形状に押し出す押出ダイスと、押し出された
    押出形材を焼入れする冷却槽と、押出ダイスと冷却槽と
    の間に配置され、押出形材の降温を抑制する保温槽とを
    備えている請求項1〜4の何れかに記載の製造方法に使
    用される薄肉押出形材用押出装置。
  7. 【請求項7】 断熱材,反射板又は反射箔を貼り付けた
    断熱材でできたカバーを備えた保温槽が配置されている
    請求項6記載の押出装置。
  8. 【請求項8】 内側にヒータを設けたカバーを備えた保
    温槽が配置されている請求項6記載の押出装置。
  9. 【請求項9】 押出ダイス側開口部に冷媒阻止具を備え
    た冷却槽が配置されている請求項6記載の押出装置。
JP11044120A 1999-02-23 1999-02-23 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材 Pending JP2000239810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044120A JP2000239810A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044120A JP2000239810A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000239810A true JP2000239810A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12682756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11044120A Pending JP2000239810A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000239810A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105472A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2003105471A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2008069395A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Toyota Motor Corp アルミニウム合金押出材の製造装置
US8168013B2 (en) 2008-08-21 2012-05-01 Aisin Keikinzoku Co., Ltd. Al-Mg-Si aluminum alloy extruded product exhibiting excellent fatigue strength and impact fracture resistance
CN106391741A (zh) * 2016-10-09 2017-02-15 山东南山铝业股份有限公司 一种铝合金桨叶型材及其制作工艺
CN107267818A (zh) * 2017-06-07 2017-10-20 安徽生信铝业股份有限公司 一种汽车保险杠用铝合金及其制备方法
US9970090B2 (en) 2012-05-31 2018-05-15 Rio Tinto Alcan International Limited Aluminum alloy combining high strength, elongation and extrudability
KR101950595B1 (ko) * 2017-08-22 2019-02-20 현대제철 주식회사 알루미늄 합금 및 그 제조방법
CN111330986A (zh) * 2020-04-07 2020-06-26 宿迁市河海大学研究院 一种制备具有可控双峰组织的高强高韧镁合金薄板的高效集成加工方法
CN112676371A (zh) * 2021-01-07 2021-04-20 安徽鑫发铝业有限公司 一种高强韧超薄中空高铁铝型材的制备方法
JP2021095588A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 トヨタ自動車株式会社 アルミニウム合金塑性加工品の製造方法
CN114273862A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 东北大学 一种一体化成型铝合金电池托盘及其制造方法
CN114807792A (zh) * 2022-04-28 2022-07-29 镇江银海科技材料有限公司 一种防爆铝箔表面热处理用冷却装置及其冷却方法
CN115323227A (zh) * 2022-08-04 2022-11-11 广东伟业铝厂集团有限公司 铝合金光伏组件边框及其制备方法
CN115382934A (zh) * 2022-08-11 2022-11-25 广东伟业铝厂集团有限公司 用于3c电子设备的铝型材及其制备方法
CN116287899A (zh) * 2023-03-24 2023-06-23 北京欧力普城市科技有限公司 一种灯杆用铝合金及其制备方法
CN116815000A (zh) * 2023-06-13 2023-09-29 安徽辉隆集团辉铝新材料科技有限公司 一种低密度耐蚀高强铝合金成型用制造方法及制造装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105471A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2003105472A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2008069395A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Toyota Motor Corp アルミニウム合金押出材の製造装置
JP4703525B2 (ja) * 2006-09-13 2011-06-15 トヨタ自動車株式会社 アルミニウム合金押出材の製造装置
US8168013B2 (en) 2008-08-21 2012-05-01 Aisin Keikinzoku Co., Ltd. Al-Mg-Si aluminum alloy extruded product exhibiting excellent fatigue strength and impact fracture resistance
US9970090B2 (en) 2012-05-31 2018-05-15 Rio Tinto Alcan International Limited Aluminum alloy combining high strength, elongation and extrudability
CN106391741B (zh) * 2016-10-09 2019-07-02 山东南山铝业股份有限公司 一种铝合金桨叶型材及其制作工艺
CN106391741A (zh) * 2016-10-09 2017-02-15 山东南山铝业股份有限公司 一种铝合金桨叶型材及其制作工艺
CN107267818A (zh) * 2017-06-07 2017-10-20 安徽生信铝业股份有限公司 一种汽车保险杠用铝合金及其制备方法
CN107267818B (zh) * 2017-06-07 2019-02-22 安徽生信铝业股份有限公司 一种汽车保险杠用铝合金及其制备方法
KR101950595B1 (ko) * 2017-08-22 2019-02-20 현대제철 주식회사 알루미늄 합금 및 그 제조방법
JP2021095588A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 トヨタ自動車株式会社 アルミニウム合金塑性加工品の製造方法
CN111330986A (zh) * 2020-04-07 2020-06-26 宿迁市河海大学研究院 一种制备具有可控双峰组织的高强高韧镁合金薄板的高效集成加工方法
CN112676371A (zh) * 2021-01-07 2021-04-20 安徽鑫发铝业有限公司 一种高强韧超薄中空高铁铝型材的制备方法
CN114273862A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 东北大学 一种一体化成型铝合金电池托盘及其制造方法
CN114807792A (zh) * 2022-04-28 2022-07-29 镇江银海科技材料有限公司 一种防爆铝箔表面热处理用冷却装置及其冷却方法
CN114807792B (zh) * 2022-04-28 2023-08-01 镇江银海科技材料有限公司 一种防爆铝箔表面热处理用冷却装置及其冷却方法
CN115323227A (zh) * 2022-08-04 2022-11-11 广东伟业铝厂集团有限公司 铝合金光伏组件边框及其制备方法
CN115382934A (zh) * 2022-08-11 2022-11-25 广东伟业铝厂集团有限公司 用于3c电子设备的铝型材及其制备方法
CN115382934B (zh) * 2022-08-11 2023-09-01 广东伟业铝厂集团有限公司 用于3c电子设备的铝型材及其制备方法
CN116287899A (zh) * 2023-03-24 2023-06-23 北京欧力普城市科技有限公司 一种灯杆用铝合金及其制备方法
CN116815000A (zh) * 2023-06-13 2023-09-29 安徽辉隆集团辉铝新材料科技有限公司 一种低密度耐蚀高强铝合金成型用制造方法及制造装置
CN116815000B (zh) * 2023-06-13 2024-02-13 安徽辉隆集团辉铝新材料科技有限公司 一种低密度耐蚀高强铝合金成型用制造方法及制造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000239810A (ja) 薄肉押出形材の製造方法,押出装置及びアルミニウム押出形材
CA2797446C (en) Damage tolerant aluminium material having a layered microstructure
US20230295777A1 (en) Manufacturing process for obtaining high strength extruded products made from 6xxx aluminium alloys
CN109415780B (zh) 6xxx系列铝合金锻造坯料及其制造方法
EP1649950A2 (en) Method for manufacturing copper alloys
JPH09310141A (ja) 押出し性に優れた構造材料用高強度Al−Zn−Mg系合金押出し形材及びその製造方法
EP1702995A1 (en) METHOD FOR PRODUCING Al-Mg-Si ALLOY EXCELLENT IN BAKE-HARDENABILITY AND HEMMABILITY
JP5233607B2 (ja) 成形性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法
CN111004950B (zh) 2000铝合金型材及其制造方法
JP3766357B2 (ja) 強度部材用アルミニウム合金鍛造材および鍛造用素材
JP2004084058A (ja) 輸送機構造材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法およびアルミニウム合金鍛造材
RU2351674C2 (ru) Толстостенная плита из алюминиевого сплава с высокой прочностью и малой чувствительностью к быстрому охлаждению (варианты) и способ ее изготовления (варианты)
JP2000212708A (ja) ダイス端保温押出法、押出装置及びアルミニウム押出形材
JPH10317114A (ja) 空気焼入れ性が良好な中強度Al−Mg−Si系合金押出し形材の製造方法
JPH10110231A (ja) 耐摩耗性,鋳造性,鍛造性に優れた鋳造・鍛造用アルミ合金材及びその製造法
EP3763844A1 (en) Al-mg-si alloy exhibiting superior combination of strength and energy absorption
JPH04341546A (ja) 高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法
JPH08232035A (ja) 曲げ加工性に優れたバンパー用高強度アルミニウム合金材およびその製造方法
JP3550944B2 (ja) 寸法精度に優れた高強度6000系アルミ合金押出し材の製造方法
KR20190030296A (ko) 알루미늄 합금의 처리 방법
JP3550943B2 (ja) 寸法精度に優れた6000系アルミ合金押出し材の製造方法
JP3006446B2 (ja) 熱処理型薄肉アルミニウム押出し形材及びその製造方法
KR20080046974A (ko) 알루미늄 압출재 제조 방법
KR102563406B1 (ko) 2xxx계 알루미늄 합금 및 이의 제조방법
KR20210149092A (ko) 알루미늄-계 합금으로 만든 연속 캐스트 볼트, 압출된 프로파일, 및 이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070206

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070213

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710