JP2000239736A - 含空隙材料の雰囲気制御方法および方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法 - Google Patents

含空隙材料の雰囲気制御方法および方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法

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JP2000239736A
JP2000239736A JP11322067A JP32206799A JP2000239736A JP 2000239736 A JP2000239736 A JP 2000239736A JP 11322067 A JP11322067 A JP 11322067A JP 32206799 A JP32206799 A JP 32206799A JP 2000239736 A JP2000239736 A JP 2000239736A
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pressure
annealing
steel sheet
furnace
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JP11322067A
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Yasumitsu Kondo
泰光 近藤
Yoshiaki Hirota
芳明 広田
Shuichi Yamazaki
修一 山崎
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板コイルなどの積層材料、セラミックスや
繊維などの多孔性材料、粒体や塊状体などの集合材料か
らなる含空隙材料について、材料間あるいは材料内の空
隙の雰囲気を効果的に制御する。また方向性電磁鋼板の
コイル状での仕上焼鈍において、純化の促進、良好なグ
ラス被膜を効率的に得る。 【解決手段】 材料を容器に装入し、所望のガス雰囲気
にて容器内の圧力増減を繰り返す。AlNをインヒビタ
ーとする方向性電磁鋼板のコイル状での仕上焼鈍におい
て、炉内雰囲気の温度を1100〜1250℃とし、炉
内圧力の増減を繰り返しながら焼鈍する。また、昇温中
の600℃から1150℃の温度域で、炉内雰囲気の圧
力の増減を繰り返す。 【効果】 設備コスト低減、処理速度の高速化、生産性
向上、省エネ達成など。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板コイルなど材
料面を接触させて重ねた積層材料、セラミックスや繊維
などの多孔性材料、または粒体や塊状体などの集合材料
からなる含空隙材料について、材料間あるいは材料内の
空隙の雰囲気を効果的に制御するための方法、および該
方法による方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】金属材料について、所望の材質を得るた
めの熱処理を施すとき、熱処理炉内にて材料を積層した
状態で加熱する場合がある。たとえば鋼板においては、
熱間圧延や冷間圧延後に再結晶焼鈍を行って、延性など
の優れた加工性を付与しているが、このとき、圧延後に
巻取られた鋼板コイルを焼鈍炉に装入して加熱するコイ
ル焼鈍が行われる場合がある。コイル焼鈍に際しては、
コイルに巻かれた状態の鋼板同士の間(以下、板間とも
いう)の雰囲気制御が必要な場合がある。また、雰囲気
制御が必要であるがために積層状態での熱処理ができ
ず、連続焼鈍が行われる場合がある。
【0003】電磁鋼板では、磁気特性を得るために、冷
延後、脱炭焼鈍、仕上焼鈍、平坦化焼鈍などが施され
る。仕上焼鈍は1200℃程度の焼鈍温度が必要で連続
焼鈍ができないことから、上記のようなコイル焼鈍が行
われる。この焼鈍では、脱炭焼鈍で生成した鋼板表面の
SiO2 と、その後に塗布するMgOを反応させてグラ
ス被膜を形成するが、そのときの水素と水蒸気の分圧比
H2 O/pH2 を適正範囲にしないとグラス被膜形成不
良となる。板間ではMgOからの放出水分があり、p
H2 Oが増加する。したがって昇温速度を遅くし、低水和
のMgOを使うことで、板間の雰囲気制御をしている。
昇温速度を速くすると、短時間で水分が放出されグラス
被膜形成不良となる。
【0004】上記以外に、雰囲気制御ができれば積層状
態で焼鈍可能な場合がある。電磁鋼板の脱炭焼鈍は水素
と水蒸気を含有する雰囲気で施され、表面にSiO2
酸化層を形成する。これが前述のように、次工程である
仕上焼鈍でMgOと反応してグラス被膜を形成する。こ
のSiO2 形成時にもpH2 O/pH2 を適正範囲にしな
いとグラス形成不良となる。この適正範囲は狭く、コイ
ル焼鈍では板間での酸化反応で水蒸気の吸収が起きてい
るため、積層状態では板間の通気性が低く、十分な雰囲
気制御ができない。したがって従来の脱炭焼鈍は連続焼
鈍により行われている。
【0005】このほか、熱処理に限らず、積層した金属
材料間の雰囲気制御が必要な場合がある。たとえば常温
で放置される金属材料では、腐食が進行する場合があ
る。腐食は金属材料表面に水分が付着することで進行し
やすくなる。つまり、金属材料表面に雰囲気の水蒸気が
結露すると腐食が進行しやすい。特に積層した金属材料
間では結露しやすく、腐食しやすいので、材料間の雰囲
気制御が必要となる。
【0006】また雰囲気制御以外でも、金属材料間の雰
囲気置換速度を速めたい場合がある。例えば、コイル状
で金属板を熱処理するときの加熱後の冷却、あるいは熱
延巻き取り後の冷却をコイル状で行うとき、コイル内で
は伝熱が遅く冷却に長時間を要する場合、板間の雰囲気
置換を速めることが必要になる。さらに金属以外でも、
積層した材料間の雰囲気を迅速に制御し、あるいは置換
することが要求される場合がある。さらにまた、セラミ
ックスや繊維などの多孔性材料、粒体や塊状体などの集
合材料についても、材料間あるいは材料内の空隙の雰囲
気を効果的に制御し、あるいは置換することが要求され
る場合がる。
【0007】方向性電磁鋼板は、主としてトランス、発
電機、その他の電気機器の鉄心材料に用いられ、磁気特
性として励磁特性と鉄損特性が良好でなければならな
い。励磁特性は、二次再結晶現象を利用して、圧延面に
(110)面、圧延方向に[001]軸をもった、いわ
ゆるゴス方位を有する結晶粒を発達させることにより得
られる。二次再結晶は周知のように仕上焼鈍で生じる
が、二次再結晶の発現を十分に図るためには、仕上焼鈍
の二次再結晶温度域まで、一次再結晶粒の成長を抑制す
る微細なAlN,MnS,MnSeなどの析出物、いわ
ゆるインヒビターを存在させる必要がある。
【0008】しかしながら、方向性電磁鋼板の鉄損は、
窒素やイオウなどの非金属元素が残留していると、時効
析出により鉄損が劣化する。したがってこれらの元素は
二次再結晶終了後に高温の純化焼鈍で除去しなければな
らない。通常、二次再結晶と純化焼鈍は同一の仕上焼鈍
工程で行われる。脱炭焼鈍された方向性電磁鋼板は、酸
化マグネシウムを主成分とする焼鈍分離剤で被覆され、
コイル状に巻き取られた後、水素を主とした雰囲気で焼
鈍され、二次再結晶とフォルステライト被膜形成、純化
処理が施される。この方法では、二次再結晶完了後、鋼
板の窒素濃度を20ppm以下に下げる純化過程に長い
時間が必要である。この純化過程では、高温にコイルを
長時間保定するために、コイルの下側にクリープ変形に
よる鋼板の形状不良が生じ歩留まりを低下させる。ま
た、純化のための保定とその加熱と冷却に時間がかかる
ため、製造工期が長く生産性が低下するという問題点が
ある。
【0009】この問題に関し、特開平1−123032
号公報で、仕上焼鈍時にコイルとコイル受け台に珪砂を
敷き詰め、コイル下部に発生する形状不良を防止する方
法を提案している。また特開平2−232320号公報
では、コイル巻き取り時の張力を制御することにより、
形状不良発生を抑制する方法を提案している。これらの
技術は、コイルとコイル受け台との熱膨張差に起因する
コイル下側の応力の発生を軽減でき、形状不良軽減の効
果はあるものの、高温状態で長時間コイルの自重がコイ
ル下側にかかるという問題点は解消できず、形状不良の
発生をなくすには至っていない。また、仕上焼鈍に長時
間を要するという問題は依然として残っている。一方、
形状不良や製造工期の長時間化の原因である純化過程を
短時間化する研究は少ない。特開平7−118749号
公報において、焼鈍分離剤にアルミナを用いることで窒
素とイオウの純化を促進する方法を提案している。
【0010】また方向性電磁鋼板は、鋼板表面に優れた
絶縁被膜を得ることが重要である。良好な絶縁被膜を得
るためには、鋼板上に直接形成するグラス被膜を欠陥の
ないものにする必要がある。このグラス被膜は、脱炭焼
鈍で形成したSiO2 を主とする酸化層と、MgOを主
成分とする焼鈍分離剤が反応して形成される。
【0011】欠陥のないグラス被膜を形成させるには、
仕上焼鈍中での酸化度を適当な範囲に維持しなければな
らない。酸化度は、水蒸気分圧pH2 Oと水素分圧pH2
の比pH2 O/pH2 で表わされる。酸化度が高いと、点
状の欠陥部をもつグラス被膜が形成される。酸化度が低
いと、グラス被膜形成反応が十分に進行せず、グラス被
膜が薄くなる。例えば特公昭62−53578号公報に
おいて、600〜1200℃での保持すべき酸化度を温
度の関数として開示している。
【0012】しかし、このように雰囲気の酸化度を制御
したとしても、板間を通してのガスの通気性は悪く、板
間雰囲気の酸化度を制御することは難しく、また板幅の
中央部では焼鈍分離剤から放出される水分により酸化度
の高い部分ができ、板幅の中央部とエッジ部での被膜品
質に差が生じることがあり、十分な効果を得るに至って
いない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、鋼板コイルなど材料面を接触させて
重ねた積層材料、セラミックスや繊維などの多孔性材
料、または粒体や塊状体などの集合材料からなる含空隙
材料について、材料間あるいは材料内の空隙の雰囲気を
効果的に制御すること、および該雰囲気の置換を高速化
することである。また、方向性電磁鋼板のコイル状での
仕上焼鈍において、窒素の純化を促進し、焼鈍時間の短
縮または純化温度の低温化を可能にし、形状不良の低
減、処理時間の短縮化、および省エネルギーを達成する
こと、ならびに、仕上焼鈍でのコイル板間のガス置換を
促進し、板間の酸化度を制御することで、良好なグラス
被膜を得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1発明法は、積層材料、多孔性材料または
集合材料からなる含空隙材料を容器に装入し、所望のガ
ス雰囲気にて該容器内の圧力増減を繰り返すことを特徴
とする含空隙材料の雰囲気制御方法である。そして、前
記含空隙材料が金属材料であり、前記容器内にて熱処理
を行うことができる。また、前記圧力増減における圧力
増のとき、材料間または材料内に存在するのが好ましく
ない特定成分が、目標の雰囲気における組成より少ない
割合のガスを導入することが好ましい。また、前記圧力
増減における圧力増のとき、n種の成分A,B,C,・
・・からなるガス雰囲気の組成比pA :pB :pC ・・
・を所望の範囲内とするガスを導入することが好まし
い。さらに、前記容器内における冷却時に圧力増減を繰
り返すことが好ましい。
【0015】第2発明法は、重量%で、酸可溶性Al:
0.01〜0.06%,N:0.005〜0.013%
を含有した冷延板を一次再結晶焼鈍に次いで、そのまま
あるいは窒化処理してから焼鈍分離剤を塗布した後に、
水素を含有する雰囲気にてコイル状で焼鈍する方向性電
磁鋼板の仕上焼鈍方法において、炉内雰囲気の温度を1
100〜1250℃の温度域とし、炉内圧力の増減を繰
り返しながら焼鈍することを特徴とする方向性電磁鋼板
の仕上焼鈍方法である。
【0016】そして、仕上焼鈍時の圧力増減における圧
力差ΔP(MPa)と、圧力増減の繰り返し回数n
(回)とが、(1)式の条件を満たすことが好ましい。 ΔP×n > 0.05×[N]×d ------------ (1) 但し、ΔP:圧力差 (MPa) n :圧力増減の繰り返し回数(回) [N]:仕上焼鈍前の鋼中窒素濃度 (ppm) d :板厚 (mm)
【0017】第3発明法は、方向性電磁鋼板素材を最終
冷延後、脱炭焼鈍を施し、あるいはさらに窒化処理を施
した後、焼鈍分離剤を塗布し水素を含有する雰囲気でコ
イル状で焼鈍する方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法におい
て、昇温中の炉内雰囲気の温度が600℃から1150
℃の温度域で、炉内圧力の増減を繰り返すことを特徴と
する方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法である。
【0018】そして、昇温中の炉内雰囲気の温度が60
0℃から1150℃の温度域で、炉内雰囲気ガスの酸化
度(pH2 O/pH2 )を0.20〜1.0の範囲とし、
炉内雰囲気の圧力の増減を繰り返し、その時の圧力差Δ
P(MPa)と繰り返し回数n(回)とが、(2)式お
よび(3)式の条件を満たすことが好ましい。 ΔP×n>1 ---------------(2) ΔP>0.01 -------------(3)
【0019】
【発明の実施の形態】第1発明法の対象とする材料は、
積層材料、多孔性材料または集合材料からなる含空隙材
料であり、鋼材、非鉄金属、非金属を含む。積層材料
は、材料面を互いに接触させて積層された状態のもので
ある。具体的には帯状の平板をコイルに巻いたもの、シ
ート状の平板を積み重ねたもの、線材をコイルに巻いた
もの、棒材や各種形状の材料を束ねたもの、布地を巻い
たものあるいは積み重ねたもの、などがある。多孔性材
料は材料内に空隙を有するものであり、セラミックス、
レンガ、スポンジ、繊維などがある。集合材料は粉体、
粒体、塊状体などが集合したものであり、粉末冶金用原
料、焼結原料などがある。また多孔性材料の積層材料や
集合材料もある。容器内での処理としては、熱処理、冷
却、乾燥、特定雰囲気での養生などがあり、容器には雰
囲気ガスの導入および排出手段、圧力増減手段、必要に
応じて加熱および冷却手段が設けられている。
【0020】第1発明法は、このような含空隙材料を容
器に装入し、所望のガス雰囲気にて該容器内の圧力増減
を繰り返す。圧力減時には、空隙材料の材料間または材
料内の空隙のガスが外部に放出され、圧力増時には、所
望雰囲気のガスが材料間または材料内の空隙に導入され
る。これを繰り返すことで、材料間または材料内の雰囲
気を所望のガス雰囲気へ迅速に置換する。
【0021】金属材料では、加工性や硬さなどの材質を
付与するための熱処理のほか、酸化処理などの表面反応
処理を目的に熱処理が施される場合がある。前者の場合
は高温酸化を防止し、あるいは酸化スケールを還元する
ために、後者の場合は、反応の進行度を加速または制御
するために、それぞれ好ましい雰囲気ガスの組成があ
る。その際、熱処理を施す容器内を好ましい雰囲気組成
にしても、材料間または材料内の空隙に滞留したガス
や、材料から発生するガスまたはガスの材料への吸収に
より、材料間または材料内の雰囲気組成が好ましい雰囲
気ガス組成から外れることがある。
【0022】第1発明法により容器内の圧力増減を繰り
返せば、圧力減時には、好ましい組成から外れまたは外
れそうな組成の雰囲気ガスを材料間または材料内から放
出させ、圧力増時には、好ましい組成に調整された雰囲
気ガスを材料間または材料内へ導入することができ、材
料間または材料内の雰囲気組成を好ましい雰囲気組成に
迅速に置換し、熱処理中をとおして常に維持することが
できる。
【0023】含空隙材料において、材料間または材料内
に存在すると好ましくない特定成分が存在する場合があ
る。例えば積層材料では、金属材料の酸化スケールを還
元性雰囲気にて還元除去する場合の酸化性気体は、還元
反応を阻害する。室温にある金属材料間の水蒸気は、室
温の低下により金属材料表面に結露することで金属材料
を腐食させる。多孔性材料では、断熱レンガ内の水蒸気
はレンガの断熱性を著しく低下させる。布地、衣類、布
団等の繊維間、あるいは繊維内に含まれる水分や水蒸気
は、断熱性を低下させ着用時の快適性を損ねるほか、カ
ビ発生や虫食いの原因にもなる。
【0024】これらの場合、含空隙材料が置かれた容器
内の圧力増減を繰り返すとき、これら好ましくない成分
が目標雰囲気における組成よりも少ない割合のガスを導
入することで、材料間または材料内の雰囲気の置換を迅
速化できる。また材料から好ましくない成分の放出があ
る場合においても、該成分を好ましい濃度以下の組成と
することができる。すなわち、圧力減時に含空隙材料に
ある該成分を含むガスを材料間または材料内から放出さ
せ、圧力増時に該成分が好ましい濃度より低く調整され
た雰囲気ガスを材料間または材料内に導入することで、
材料間または材料内の該成分を常に好ましい濃度以下に
することができる。
【0025】含空隙材料において、材料間または材料内
のn種の成分の組成比を好ましい範囲にしたい場合があ
る。例えば金属材料の酸化処理を水素と水蒸気を含有す
る雰囲気で施す場合、酸化のしやすさは水素分圧pH2
水蒸気分圧pH2O の比である酸化度pH2/pH2O で決ま
る。したがって所望の酸化処理を施すためには、pH2
H2O を好ましい範囲とする必要がある。この場合、酸
化反応の進行に伴い水蒸気は材料に吸収されpH2O は低
下傾向となる。また金属材料の窒化処理の場合、窒化は
アンモニアを経由して進行する。アンモニア濃度は窒素
分圧pN2と水素分圧pH2で決まり、K=pN2/(pH2
3 に比例する。また窒化反応の進行に伴い、窒素は材料
に吸収されpN2は低下する傾向となる。
【0026】これらの場合、これら含空隙材料が置かれ
た容器内にn種のA,B,C,・・・からなるガス雰囲
気の組成比pA ,pB ,pC ・・・を所望の範囲内と
し、容器内の圧力増減を繰り返すことで、材料間または
材料内の雰囲気の置換を迅速化できる。また材料からn
種の成分の中の単独または複数の成分の放出または吸収
がある場合においても、n種の成分の組成比を所望の範
囲内とすることができる。すなわち、圧力減時に含空隙
材料内にあるn種の成分比が所望の範囲から外れまたは
外れかけた雰囲気ガスを材料外に放出させ、圧力増時に
n種の成分比が所望の範囲に調整された雰囲気ガスを材
料間または材料内に導入し、材料間または材料内のn種
の成分比を常に所望の範囲とすることができる。さら
に、高温状態からの冷却に際しては、圧力減時には材料
間または材料内に滞留している高温雰囲気ガスを放出さ
せ、圧力増時には冷却ガスを材料間または材料内に導入
することで、迅速な冷却が行われる。
【0027】このような第1発明法により、含空隙材料
の各種処理における雰囲気制御が効果的に行え、従来は
困難であった処理も可能となる。例えば金属材料では、
帯板コイルなど積層状態での熱処理により、酸化防止、
酸化スケールの還元、酸化処理、窒化処理が行える。こ
のため、従来は雰囲気制御が必要なため帯板連続焼鈍の
ようにコイルを展開して熱処理していたものをコイルで
行え、また単品で行っていたものを積み重ね、あるいは
束ねた状態で行うことも可能となる。さらに、積層金属
材料の乾燥による腐食防止、セラミックス、レンガ、布
地、衣類、布団など多孔性材料の、単品あるいは積層状
態での乾燥、などにも著しい効果が発揮される。
【0028】つぎに第2発明法について説明する。一般
に方向性電磁鋼板は良好な磁気特性を得るために、二次
再結晶発現前にAlN,MnS,MnSeなどの微細な
インヒビターが適当量あり、かつ一次再結晶粒径および
集合組織が適正であることが必要である。これらのイン
ヒビターは一次再結晶の成長を抑制し、良好な二次再結
晶の発現のために有効であるが、二次再結晶の発現が完
了した後は、磁気的性質確保の点から有害となるので、
純化しなければならない。第2発明法は、AlNを主た
るインヒビターとしたときの仕上焼鈍方法である。
【0029】Alの含有量として、酸可溶性Alが0.
01%未満ではAlNのインヒビターを微細に分散析出
させることが難しく、0.06%を超えるとAlNが析
出時に粗大化して、インヒビターの効果が得られない。
したがって、酸可溶性Alを0.01〜0.06%の範
囲とする。
【0030】窒素含有量が0.005〜0.013%で
AlNが適当なサイズに析出し、良好な二次再結晶が発
現する。0.005%未満ではインヒビターの効果が小
さく二次再結晶不良となる。また0.013%を超える
とAlNが粗大となりインヒビターの効果が得られな
い。したがって冷延時の窒素の含有量は0.005〜
0.013%とした。
【0031】AlNについて、鋳造時までに必要量の窒
素を含有させて1350〜1400℃程度の高温に加熱
し、Alと窒素を固溶させ、熱延板あるいは最終冷延前
の中間板においてAlNのインヒビターを微細に析出さ
せる方法、または上記窒素含有量の鋼板を脱炭焼鈍後に
窒化することによりAlNを析出させる方法がとられる
が、本発明はその作用からいってどちらの方法について
も有効である。
【0032】適当な大きさのインヒビターが存在し、微
細一次再結晶粒をもち、良好な集合組織をもつ鋼板を8
50〜1100℃の温度範囲に加熱することにより、二
次再結晶粒が発達する。インヒビターは、大部分の一次
再結晶の粒成長を抑制し、少数の一次再結晶粒のみの成
長つまり二次再結晶粒の核の成長を可能にするために必
要である。しかし、一旦所定の二次再結晶粒が成長した
後には磁気的性質の点から有害となるので、インヒビタ
ーを除去するための純化を行わなければならない。この
純化は仕上焼鈍工程で施される。
【0033】まず純化を施す温度について規定する。窒
素の純化はAlNがNとAlに分解することが必要で
ある。温度1000℃未満ではAlNの分解が不十分で
窒素の純化が進行しない。したがって純化の温度は10
00℃以上でなければならない。1250℃超の温度で
はコイル焼鈍すると鋼板の強度が低く、形状不良の発生
が甚だしい。鋼板温度と炉内雰囲気温度に温度差がある
ことを考慮して、炉内雰囲気の温度を1100〜125
0℃とした。
【0034】窒素の純化は3過程を経る。AlNがA
lと原子状の窒素に分解する。窒素原子は鋼中を拡散
し鋼板表面に到達する。鋼板表面に到達した窒素原子
が他の窒素原子と結合し窒素ガスとなり気相に放出され
る。本発明者らは、方向性電磁鋼板の純化時ではの窒
素原子が窒素ガスとなる過程が律速となっていることを
知見した。この反応には窒素ガスが鋼板を窒化する逆反
応が存在する。1000〜1200℃の温度域では、窒
素分圧が0.025MPa(0.25気圧)のときこの
逆反応と正反応の速度が等しくなる。窒素分圧が0.0
25MPaでは純化は進行せず、それより窒素分圧が下
がるほど窒素の純化が速くなる。これより窒素分圧を
0.025MPa未満とする必要がある。当然窒素分圧
は低いほどその純化速度を速くすることができる。
【0035】コイル状で焼鈍する場合、コイルの板間に
鋼板から放出された窒素ガスが滞留している。板間の窒
素ガスはコイルのエッジからしか放出されないが、板間
の隙間は狭いため窒素ガスが速やかに放出されない。す
なわち、コイルの板間に滞留した窒素ガスが鋼板を窒化
する反応を生ぜしめ、窒素の純化の進行を妨げているの
である。第2発明法により、板間に滞留した窒素ガスを
速やかに板間から放出する。
【0036】第2発明法において、炉内の圧力の増減を
繰り返すことで、板間に滞留した窒素ガスをより速く放
出する作用を説明する。ここでは板幅方向の温度、ガス
組成は一定であると仮定する。図1に時間に対応する圧
力の時間変化と、板間の窒素分圧の時間変化と、窒素ガ
ス濃度の時間変化を示す。
【0037】(時間t1)初期の炉内圧力をPt1とす
る。ここで圧力の単位は気圧とする。窒素ガスが鋼板か
ら放出される速度は速く、板間の窒素分圧は鋼板中の窒
素濃度と平行となる窒素分圧PNe近くに達している。1
100〜1200℃の温度範囲では10〜120秒程度
で平衡窒素分圧近くになる。すなわち、この段階におけ
る板間の窒素濃度はPNe/Pt1と表現できる。
【0038】(時間t2)ここから炉内の圧力をPt2
加圧する。通常、純化過程は水素100%で施されるた
め、炉内の圧力を増加させると、板間に水素が進入す
る。しかし、窒素分圧としてはすでに平衡近くに達して
いるため、加圧しても変化せず、PNeのままである。こ
の段階で板間の窒素ガス濃度はPNe/Pt2に低下する。
【0039】(時間t3からt4)炉内を加圧前の圧力
t1に戻すと、板間のガスはそのままの組成(窒素ガス
濃度:PNe/Pt2)で板間から放出される。圧力減少前
後(t3からt4)では板間のガス組成は変化しない
が、全圧がPt1と低くなるため窒素分圧は平衡分圧より
低いPNet1/Pt2となる。板間の体積をVとすると、
この間に、V(PNe−PNet1/Pt2)の体積(1気圧
での体積に換算した値)の窒素ガスが板間から放出され
る。
【0040】この圧力Pt1のままで再び10〜120秒
程度の時間を経ると、板間の窒素分圧は平衡分圧である
Neとなり、再び時間t1に戻る。すなわち、1回の圧
力変化でV(PNe−PNet1/Pt2)の体積の窒素が板
間から強制的に放出される。n回の圧力変化でnV(P
Ne−PNet1/Pt2)の窒素ガスが放出される。圧力変
化を大気圧より減圧しても同様の作用が得られるが、水
素ガスを利用することから炉のシール性を十分確保する
必要がある。
【0041】つぎに、純化短時間化効果のある圧力差Δ
Pと圧力増減の繰り返し回数nの範囲を実験により求め
た。脱炭焼鈍と必要に応じ窒化処理を施した方向性電磁
鋼板の、板厚0.22から0.35mmを試料とし、焼鈍
分離剤を塗布し、コイル状に巻き取り仕上焼鈍を施し
た。15℃/hで昇温し1200℃で保定した。1100
℃〜1200℃の温度範囲で炉内圧力を圧力差0.00
1MPa(0.01気圧)から1MPa(10気圧)の
範囲で増減を繰り返した。また比較として圧力変化なし
での焼鈍も施した。1200℃での保定時間を変えて取
り出した試料の窒素濃度を分析し、窒素濃度が10pp
m以下の場合を純化完了とした。圧力差なしに比べ純化
完了に必要な保定時間が1時間以上短縮された場合を効
果ありと判定した。
【0042】純化に要する1200℃での保定時間は、
仕上焼鈍前に含有する鋼中の窒素量によって変わる。し
たがって、鋼中に含有する窒素量を示す板厚d(mm)と
仕上焼鈍前の窒素量[N](ppm)の積に対して、本
発明による板間ガス放出量を示す圧力差ΔP(MPa)
と圧力増減の繰り返し回数nの積で結果を整理した(図
2)。これより、(1)式の示す圧力差ΔPと圧力増減
の繰り返し回数nの領域で効果があることがわかった。 ΔP×n > 0.05×[N]×d ………… (1) ΔP:圧力差(MPa) n :圧力増減の繰り返し回数 [N]:仕上焼鈍前の鋼中窒素濃度(ppm) d :板厚 (mm) なお(1)式は、圧力差ΔPをatm(気圧)単位で表
した図2の式においてΔPをMPa単位で表したもので
ある。
【0043】次に第3発明法は、コイル状で焼鈍する際
の板間の酸化度(PH2 O/PH2 )の制御を可能にし、
良好なグラス被膜形成を可能にするものである。一般に
方向性電磁鋼板は絶縁被膜を形成するために、脱炭焼鈍
で形成したSiO2 を主体とする酸化物と、MgOを主
成分とする焼鈍分離剤が仕上焼鈍で反応して、Mg2
iO4 を主とするグラス被膜を形成させる。
【0044】板間の酸化度の制御を困難にしているの
は、焼鈍分離剤からの放出水分である。MgOを主とす
る焼鈍分離剤は、鋼板に塗布する際に水中でスラリー状
にして塗布するが、MgOは水和され、仕上焼鈍中に板
間に水分を放出する。板間の通気性はよくないため、少
量の水分放出でも板間雰囲気の露点は炉内雰囲気より高
くなる。
【0045】板間雰囲気組成を炉内雰囲気組成に近づけ
るためには、炉内圧力の増減を繰り返すことで達成でき
る。その作用を図3を用いて説明する。圧力P1 にて保
定された圧力を、時刻t1 から時刻t2 にかけて圧力P
2 に上げる。時刻t2 かた時刻t3 までは圧力P2 に保
つ。時刻t3 から時刻t4 にかけて圧力をP2 からP1
に下げ、時刻t4 以降、圧力をP1 に保定する。焼鈍中
にこのような圧力増減を繰り返す。
【0046】焼鈍中は、焼鈍分離剤から放出される水分
で板間雰囲気の酸化度(pH2 O/p H2 )は徐々に上が
り、炉内雰囲気の酸化度より高くなる。酸化度がR2
ある時刻t1 から、時刻t2 にかけて炉内雰囲気の圧力
を増加させると、板間雰囲気よりも酸化度の低い炉内雰
囲気のガスが板間に進入し、板間雰囲気の酸化度をR 1
まで下げる。時刻t2 以降圧力を保定すると、再び酸化
度は徐々に増加する。
【0047】時刻t3 から時刻t4 にかけて炉内の雰囲
気の圧力を下げると、板間からガスが放出されるが、焼
鈍分離剤からの放出水分による酸化度の上昇以外は酸化
度を変化させない。時刻t4 からの圧力保定でも酸化度
は徐々に増加する。すなわち、焼鈍分離剤から水分が放
出され、板間の酸化度が徐々に上昇するが、本発明によ
る圧力操作により、圧力を増加する間に酸化度を調整し
た炉内雰囲気が板間に進入して酸化度を下げることがで
きる。
【0048】増減する圧力差は、その作用からして大き
いほど効果は高い。圧力差が0.01MPa未満(0.
1気圧未満)になると、板間に炉内雰囲気を送り込む駆
動力が小さくなり、その効果はなくなる。したがって圧
力差は0.01MPa以上(0.1気圧以上)でなけれ
ばならない。増減する圧力差が一定ならば、1回の圧力
操作で放出される水分量は圧力増減の繰り返し回数に比
例するため、その繰り返し回数は多いほうがより効果が
ある。
【0049】圧力増減により板間から放出される水分量
は、圧力差ΔPと繰り返し回数nに影響される。実験に
より、板間雰囲気の酸化度制御に効果のある圧力差ΔP
と圧力増減の繰り返し回数nの関係を求めた。幅1mの
20tコイルの方向性電磁鋼板コイルを焼鈍分離剤塗布
後、昇温速度15℃/hで仕上焼鈍し、600〜1150
℃の間で圧力増減を繰り返した。このときの圧力差ΔP
と圧力増減の繰り返し回数nを変えて、炉内雰囲気と板
間雰囲気の酸化度(pH2 O/pH2 )の測定を行った。
【0050】炉内雰囲気と板間雰囲気の酸化度(pH2 O
/pH2 )の差の最大値が0.4以下にできた場合を、
酸化度制御の効果がある範囲とした。これは、グラス被
膜形成の適正な酸化度の範囲(pH2 O/pH2 で0.2
0〜1.0)に常に制御できるためである。その結果を
図4に示す。図4より、(2)式および(3)式の領域
で酸化度制御の効果があることがわかった。 ΔP×n>1 …………………… (2) ΔP>0.01気圧 …………… (3) ΔP:圧力差(MPa) n:圧力増減の繰り返し回数 なお(2)式および(3)式は、圧力差ΔPをatm
(気圧)単位で表した図4の式において、ΔPをMPa
単位で表したものである。
【0051】前述したように良好な被膜を形成するため
には、グラス被膜形成までの酸化度(pH2 O/pH2
を0.20〜1.0の適当な酸化度に保つ必要がある。
本発明はコイル状の板間雰囲気の酸化度を炉内雰囲気に
近づけるものである。従って、維持すべき炉内雰囲気の
酸化度は0.20〜1.0とすることが好ましい。
【0052】仕上焼鈍は酸化を防ぐために水素を含有し
た雰囲気で焼鈍するが、水素は安全上の理由からその着
火温度以上となる600℃以上で導入する。本発明の圧
力操作をする最低温度は炉内温度で600℃とした。グ
ラス被膜は1000℃から1100℃で形成される。コ
イル内の温度差を考慮すると、炉内温度1150℃まで
にグラス被膜が形成される。したがって圧力操作をする
最高温度は1150℃とした。
【0053】第3発明法は、コイルを外部から加熱する
通常の仕上焼鈍だけでなく、コイルを電気で直接加熱す
る仕上焼鈍でも効果を発揮する。コイルに誘電加熱や直
接通電加熱により仕上焼鈍を施す場合、短時間でかつコ
イル内の温度差が小さいまま鋼板を加熱することができ
る。しかしながら、焼鈍分離剤からの水分放出が短時間
で起きるために、従来法では、板間雰囲気の水蒸気濃度
が適正範囲から大きく外れ、グラス被膜の不良発生が甚
だしくなる。これに対して本発明法では、板間の雰囲気
制御の効果により、問題が解決される。
【0054】
【実施例】[実施例1]厚さ7μmのスケールが付着し
た幅1mの低炭素鋼熱延鋼板を700℃に加熱し、コイ
ルに巻き取り、保温炉内で700℃のまま20分間保定
した。保定中の炉内雰囲気を水素25%、窒素75%と
し、保定炉内を、0.1MPa(大気圧)と0.104
9MPa(大気圧+0.05kgf/cm2 )の間で圧力増減
を繰り返した。保定後、水素1%、窒素99%の雰囲気
でコイルを冷却した。冷却後の鋼板表面のスケール残存
状況を、圧力増減を行わなかった比較例と対比して表1
に示す。表1から明らかなように、本発明法により、鋼
板の全幅にわたってスケールを還元除去することができ
た。
【0055】
【表1】
【0056】[実施例2]重量%で、Si:3.25
%、C:0.055%、Mn:0.12%、S:0.0
07%、酸可溶Al:0.026%、N:0.0070
%を含有し、残部がFeと不可避的不純物からなる方向
性電磁鋼スラブを1150℃で加熱し、熱間圧延し、熱
延板焼鈍後、冷間圧延し、0.23、0.27、0.3
5mmの板厚とした。湿潤水素雰囲気で脱炭焼鈍し、アン
モニアを含む水素雰囲気で窒化し、MgOを主成分とす
る焼鈍分離剤を塗布し、コイル状に巻取り、仕上焼鈍を
施した。仕上焼鈍時は15℃/hの昇温速度で加熱し12
00℃で5時間保定した。1050℃から1200℃ま
での昇温中と保定中に炉内の圧力を、0.1MPa(1
気圧)と(0.1+ΔP)MPa{(1+ΔP)気圧}
の間をn回繰り返し変化させた。
【0057】仕上焼鈍後のコイル下端の形状歪みはいず
れの条件でも発生しなかった。仕上焼鈍後の残留窒素濃
度を測定し純化の良否を判定した。また比較例として圧
力変化を行わなかった場合の結果もあわせて表2に示
す。本発明により、純化時の板間窒素分圧を低位に保つ
ことができ、方向性電磁鋼板の純化反応を促進し、純化
程度の良好な方向性電磁鋼板を得ることができた。
【0058】
【表2】
【0059】[実施例3]重量%で、Si:3.25
%、C:0.055%、Mn:0.12%、S:0.0
07%、酸可溶Al:0.026%、N:0.0070
%を含有し、残部がFeと不可避的不純物からなる方向
性電磁鋼スラブを1150℃で加熱し、熱間圧延し、熱
延板焼鈍後、冷間圧延し、0.23、0.27、0.3
5mmの板厚とした。湿潤水素雰囲気で脱炭焼鈍し、アン
モニアを含む水素雰囲気で窒化し、MgOを主成分とす
る焼鈍分離剤を塗布し、コイル状に巻取り、仕上焼鈍を
施した。仕上焼鈍時は15℃/hの昇温速度で加熱し11
50℃で10時間保定した。1050℃から1150℃
までの昇温中と保定中に炉内の圧力を、0.1MPa
(1気圧)と(0.1+ΔP)MPa{(1+ΔP)気
圧}の間をn回繰り返し変化させた。仕上焼鈍後のコイ
ル下端の形状歪みはいずれの条件でも発生しなかった。
仕上焼鈍後の残留窒素濃度を測定し純化の良否を判定し
た。また比較例として圧力変化を行わなかった場合の結
果もあわせて表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】[実施例4]重量%で、Si:3.25
%、C:0.055%、Mn:0.12%、S:0.0
07%、酸可溶Al:0.026%、N:0.0070
%を含有し、残部がFeと不可避的不純物からなる方向
性電磁鋼スラブを1150℃で加熱し、熱間圧延し、熱
延板焼鈍後、冷間圧延し、0.35mmの板厚とした。湿
潤水素雰囲気で脱炭焼鈍し、アンモニアを含む水素雰囲
気で窒化し、MgOとAl2 3 粒からなる焼鈍分離剤
兼板間の絶縁剤を塗布し、コイル状に巻取り、仕上焼鈍
を施した。仕上焼鈍はコイルに直接電気を流す通電加熱
方式をとった。加熱方法は図5に示す。MgOとAl2
3 粒で板間を絶縁したコイル1の先端と後端をケーブ
ル2で短絡し、電磁鋼板コイル1自体を二次コイルとす
るトランス3を設置し、一次コイル4に交流電流を流す
ことで、電磁鋼板コイル1の圧延方向に電圧を誘起し電
流を流した。炉体と外気とのシール部は水冷しパッキン
を取り付けて気密性を確保した。
【0062】650℃までを1時間で加熱した後、15
℃/hの昇温速度で1100℃まで加熱した。その後10
0℃/hで1150℃まで加熱し、5時間保定した。この
保定中に水素100%の雰囲気で炉内の圧力を大気圧未
満の圧力P1と大気圧以上の圧力P2との間で圧力の増
減を繰り返した。圧力P1とP2と増減の繰り返し回数
nを変えて、焼鈍後の残留窒素濃度を測定し純化の良否
を判定した。また加熱方法とヒートサイクルは同じであ
るが、圧力の増減操作を行わず0.1MPa(1気圧)
の水素100%雰囲気で焼鈍した場合の結果もあわせて
表4に示す。仕上焼鈍後のコイル下端の形状歪みはいず
れの条件でも発生しなかった。
【0063】
【表4】
【0064】[実施例5]重量%で、Si:3.25
%、C:0.055%、Mn:0.12%、S:0.0
07%、酸可溶Al:0.026%、N:0.0070
%を含有し、残部がFeと不可避的不純物からなる方向
性電磁鋼スラブを1150℃で加熱し、熱間圧延し、熱
延板焼鈍後、冷間圧延し、0.22mmの板厚とした。こ
れを湿潤水素雰囲気で脱炭焼鈍し、アンモニアを含む水
素雰囲気で窒化し、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を
塗布しコイル状に巻取り、仕上焼鈍を施した。
【0065】仕上焼鈍時は15℃/hの昇温速度で加熱し
1200℃で20時間保定した。この仕上焼鈍での60
0〜1100℃までの温度範囲で、炉内雰囲気として水
素と窒素の雰囲気に水蒸気を加え、pH2 O/pH2
0.25とし、炉内圧力を、0.1MPa(1気圧)と
(0.1+ΔP)MPa{(1+ΔP)気圧}の間をn
回繰り返し変化させた。1100℃以上では純化のため
水素100%とした。
【0066】仕上焼鈍後の磁気特性とグラス被膜の形成
状況を調べた。また、比較例として圧力変化を行わなか
った場合の結果もあわせて表5に示す。表5から明らか
なように、本発明により、鋼板の全幅にわたり水素と水
蒸気の分圧比を制御でき、安定したグラス被膜形成を達
成することができた。
【0067】
【表5】
【0068】[実施例6]重量%で、Si:3.25
%、C:0.055%、Mn:0.12%、S:0.0
07%、酸可溶Al:0.026%、N:0.0070
%を含有し、残部がFeと不可避的不純物からなる方向
性電磁鋼スラブを1150℃で加熱し、熱間圧延し、熱
延板焼鈍後、冷間圧延し、0.22mmの板厚とした。こ
れを湿潤水素雰囲気で脱炭焼鈍し、アンモニアを含む水
素雰囲気で窒化し、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を
塗布しコイル状に巻取り、水素を主として窒素と水蒸気
を加えた雰囲気で仕上焼鈍を施した。
【0069】仕上焼鈍時は実施例4におけると同様、図
5に示すように、コイル1のトップとエンド間に直接電
気を流して加熱する通電加熱法を用いた。方向性電磁鋼
板は電気抵抗が大きく、トップとエンドの間で電気を流
したときのトップとエンド間の電圧が高くなる。この電
圧を抑えるために、コイル1自体が二次コイルとなるよ
うにトランス3をコイル1に通し、コイル1内に電圧を
誘起させる方法を用いた。この通電加熱時のコイル内の
温度差は50℃以下であった。
【0070】焼鈍条件は、板温650℃までを1時間で
加熱し、2時間保定した。その後30分で板温1050
℃まで加熱し、2時間保定した。その後30分で115
0℃まで加熱し20時間保定した。加熱開始から105
0℃の保定終了までの酸化度(pH2 O/pH2 )を0.
25とし、炉内圧力をP1 気圧とP2 気圧の間をn回繰
り返し変化させた。1150℃以上では純化のために水
素100%とした。仕上焼鈍後の磁気特性とグラス被膜
の形成状況を調べた。また、比較例として圧力変化を行
わなかった場合の結果もあわせて表6に示す。表6から
明らかなように、本発明の実施例ではグラス被膜の不良
発生率は皆無であった。
【0071】
【表6】
【0072】[実施例7]厚さ2.0mm、幅1m、長さ
1mの熱延鋼板を10枚積層し、容器内に常温まま1週
間保管した。容器内に鋼板を積層した後、容器を密封し
て、容器内に乾燥空気を導入し、容器内の圧力を0.1
MPa(大気圧)から0.1098MPa(大気圧+
0.1kgf/cm2 )まで上昇させ、再び0.1MPa(大
気圧)まで減少させ、この操作を10回繰り返した。そ
の後、1週間放置したあと、鋼板を取り出し、鋼板表面
の錆の発生状況を観察した結果を表7に示す。また比較
例として、容器内に熱延鋼板を積層した後、乾燥空気を
導入し、圧力増減を繰り返さなかった場合についてもあ
わせて表7に示す。本発明により、熱延鋼板の板間に残
存した湿った雰囲気の置換が十分にでき、鋼板上への結
露を防止し、鋼板保管時の錆の発生を抑えることができ
た。
【0073】
【表7】
【0074】[実施例8]単重10トンで、板厚0.3
5mmの方向性電磁鋼板コイルの仕上焼鈍時に、1200
℃での保定後に本発明法により冷却した。1200℃か
らの冷却時において炉内の圧力を0.1MPa(大気
圧)と0.149MPa(大気圧+0.5kgf/cm2 )の
間で圧力の増減を繰り返した。そのときのコイルの中心
部(鋼板長手方向の中央でかつ幅方向の中央)の温度を
測定した結果を図6に示す。また比較例として、圧力増
減を行わず大気圧ままで冷却した場合の結果をあわせて
図6に示す。本発明により、コイル焼鈍時に板間の雰囲
気の置換を促進することができ、コイルの冷却速度を速
めることができた。
【0075】
【発明の効果】本発明により、鋼板コイルなど材料面を
たがいに接触させて重ねた積層材料、セラミックスや繊
維などの多孔性材料、または粒体や塊状体などの集合材
料からなる含空隙材料について、材料間あるいは材料内
の空隙の雰囲気を効果的に制御でき、また該雰囲気の置
換を高速化することができる。このため、金属材料の熱
処理等においては、コイル状態での板間雰囲気が迅速に
制御でき、処理速度の高速化、酸化防止、スケール還
元、酸化処理、窒化処理などが効率化する。
【0076】また連続焼鈍工程をコイル焼鈍におきか
え、単品で行われていたものを積み重ねあるいは束ねて
行うことで、設備コスト、エネルギーコストの低減が可
能である。さらに積層金属材料の乾燥による腐食防止、
セラミックス、レンガ、布地、衣類、布団など多孔性材
料の、単品あるいは積層状態での乾燥、などにも著しい
効果が発揮される。
【0077】また方向性電磁鋼板の仕上焼鈍において
は、鋼板の純化が促進され、純化時間の短時間化または
低温化が可能である。また板間のガス置換が促進され、
板間の酸化度を制御することで、良好なグラス被膜が効
率的に得られる。そして形状不良の発生が低減し、生産
性向上、省エネも達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施時の圧力の時間変化と板間窒素分圧
の時間変化と板間窒素ガス濃度の時間変化を示す図であ
る。
【図2】本発明の効果を発揮する圧力差ΔP(気圧)と
圧力増減の繰り返し回数nの領域を示す図である。
【図3】本発明実施時の炉内圧力とコイル板間の窒素分
圧の時間変化を示す図である。
【図4】圧力増減時の圧力差と繰り返し回数の酸化度制
御への効果を示す図である。
【図5】本発明をコイルの通電加熱で仕上焼鈍を施した
ときの加熱方法を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…電磁鋼板コイル 2…ケーブル 3…トランス 4…一次コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/00 303 C22C 38/00 303U 38/06 38/06 (72)発明者 山崎 修一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4K033 RA04 SA02 SA03 TA01 TA03 4K043 AA01 AB01 AB20 BB04 BB05 BB08 DA05 EA01 EA02 FA03 FA07 FA08 FA09 FA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層材料、多孔性材料または集合材料か
    らなる含空隙材料を容器に装入し、所望のガス雰囲気に
    て該容器内の圧力増減を繰り返すことを特徴とする含空
    隙材料の雰囲気制御方法。
  2. 【請求項2】 前記含空隙材料が金属材料であり、前記
    容器内にて熱処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の含空隙材料の雰囲気制御方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力増減における圧力増のとき、材
    料間または材料内に存在するのが好ましくない特定成分
    が、目標の雰囲気における組成より少ない割合のガスを
    導入することを特徴とする請求項1または2記載の含空
    隙材料の雰囲気制御方法。
  4. 【請求項4】 前記圧力増減における圧力増のとき、n
    種の成分A,B,C,・・・からなるガス雰囲気の組成
    比pA :pB :pC ・・・を所望の範囲内とするガスを
    導入することを特徴とする請求項1または2記載の含空
    隙材料の雰囲気制御方法。
  5. 【請求項5】 前記容器内における冷却時に圧力増減を
    繰り返すことを特徴とする請求項1または2記載の含空
    隙材料の雰囲気制御方法。
  6. 【請求項6】 重量%で、酸可溶性Al:0.01〜
    0.06%,N:0.005〜0.013%を含有した
    冷延板を一次再結晶焼鈍に次いで、そのままあるいは窒
    化処理してから焼鈍分離剤を塗布した後に、水素を含有
    する雰囲気にてコイル状で焼鈍する方向性電磁鋼板の仕
    上焼鈍方法において、炉内雰囲気の温度を1100〜1
    250℃の温度域とし、炉内圧力の増減を繰り返しなが
    ら焼鈍することを特徴とする方向性電磁鋼板の仕上焼鈍
    方法。
  7. 【請求項7】 仕上焼鈍時の圧力増減における圧力差Δ
    P(MPa)と、圧力増減の繰り返し回数n(回)と
    が、(1)式の条件を満たすことを特徴とする請求項6
    記載の方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法。 ΔP×n > 0.05×[N]×d ----------(1) 但し、ΔP:圧力差 (MPa) n :圧力増減の繰り返し回数(回) [N]:仕上焼鈍前の鋼中窒素濃度 (ppm) d :板厚 (mm)
  8. 【請求項8】 方向性電磁鋼板素材を最終冷延後、脱炭
    焼鈍を施し、あるいはさらに窒化処理を施した後、焼鈍
    分離剤を塗布し水素を含有する雰囲気でコイル状で焼鈍
    する方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法において、昇温中の
    炉内雰囲気の温度が600℃から1150℃の温度域
    で、炉内圧力の増減を繰り返すことを特徴とする方向性
    電磁鋼板の仕上焼鈍方法。
  9. 【請求項9】 昇温中の炉内雰囲気の温度が600℃か
    ら1150℃の温度域で、炉内雰囲気ガスの酸化度(p
    H2 O/pH2 )を0.20〜1.0の範囲とし、炉内雰
    囲気の圧力の増減を繰り返し、その時の圧力差ΔP(M
    Pa)と繰り返し回数n(回)とが、(2)式および
    (3)式の条件を満たすことを特徴とする請求項8記載
    の方向性電磁鋼板の仕上焼鈍方法。 ΔP×n>1 ---------------(2) ΔP>0.01 -------------(3)
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