JP2000239517A - 硬化性複合材料 - Google Patents

硬化性複合材料

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JP2000239517A
JP2000239517A JP4145099A JP4145099A JP2000239517A JP 2000239517 A JP2000239517 A JP 2000239517A JP 4145099 A JP4145099 A JP 4145099A JP 4145099 A JP4145099 A JP 4145099A JP 2000239517 A JP2000239517 A JP 2000239517A
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Teruo Katayose
照雄 片寄
Yushi Arai
雄史 新井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンエーテルの優れた誘電特性を
保持し、硬化後において優れた難燃性、耐薬品性および
耐熱性を有し、かつ可視光線を効果的に吸収して導体箔
と高いコントラストを示す硬化性複合材料を提供する。 【解決手段】 硬化性ポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物と、黒色のガラス繊維を含む基材とからなる硬化性
複合材料を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物と基材
からなる硬化性複合材料、その硬化体、および硬化体と
金属箔からなる積層体に関する。本発明の硬化性複合材
料、その硬化体、および積層体は、電子産業、宇宙・航
空機産業等の分野において誘電材料、絶縁材料、耐熱材
料に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、通信用、民生用、産業用等の電子
機器の分野における実装方法の小型化、高密度化への指
向は著しいものがあり、それに伴って材料の面でもより
優れた耐熱性、寸法安定性、電気特性が要求されつつあ
る。例えばプリント配線基板としては、従来からフェノ
ール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を材料とす
る銅張り積層板が用いられてきた。これらは各種の性能
をバランスよく有するものの、電気特性、特に高周波領
域での誘電特性が悪いという欠点を持っている.この問
題を解決する新しい材料としてポリフェニレンエーテル
が近年注目をあび銅張積層板への応用が試みられてい
る。
【0003】しかしながらポリフェニレンエーテルは、
可視光線をほとんど吸収しないため、これらの材料は外
観上淡黄色ないしは褐色を示す。プリント配線基板への
応用を考えると、近年の自動検査機の物体判定方法に適
合させるために、可視光照射下において絶縁樹脂が導体
箔(主として銅箔)と大きなコントラストを示すことが
求められる。その観点からは、従来開発されたポリフェ
ニレンエーテル系熱硬化性樹脂よりも、可視光線を多く
吸収する樹脂が有利である。しかし、単なる顔料などに
よる着色では、ポリフェニレンエーテル系熱硬化性樹脂
の優れた誘電特性、耐熱性、絶縁信頼性を損なう恐れが
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に鑑みてなされたものであり、ポリフェニレンエー
テルの優れた誘電特性を保持し、硬化後において優れた
難燃性、耐薬品性および耐熱性を有し、かつ可視光線を
効果的に吸収して導体箔と高いコントラストを示す硬化
性複合材料を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な課題について鋭意検討を重ねた結果、特定の基材を用
いた硬化性複合材料によってこの課題が解決されること
によりを見い出し、本発明を完成するに到った。すなわ
ち、本発明は次に述べる3つの発明により構成される。
【0006】本発明の第一は、硬化性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物と、黒色のガラス繊維を含む基材と
からなる硬化性複合材料を提供する。(第一発明) 本発明の第二は上記第一発明の硬化性複合材料を硬化し
て得られる硬化複合材料を提供する。(第二発明) 本発明の第三は上記第二発明の硬化複合材料と金属箔か
らなる積層体を提供する。(第三発明) 以下にこれらの発明を詳しく説明する。
【0007】本発明に用いられる硬化性ポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテル系樹
脂(変性物も含む)を成分として含有する組成物であ
る。上記のポリフェニレンエーテル系樹脂の好ましい例
としては、2,6−ジメチルフェノールの単独重合で得
られるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル)、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ンエーテル)のスチレングラフト重合体、2,6−ジメ
チルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールの
共重合体、2,6−ジメチルフェノールと2−メチル−
6−フェニルフェノールの共重合体、2,6−ジメチル
フェノールと多官能フェノール化合物の存在下で重合し
て得られた多官能性ポリフェニレンエーテル樹脂、例え
ば特開昭63−301222号公報、特開平1−297
428号公報に開示されているような一般式(A)およ
び(B)の単位を含む共重合体等が挙げられる。
【0008】以上述べたポリフェニレンエーテル系樹脂
の分子量については、30℃、0.5g/dlのクロロ
ホルム溶液で測定した粘度数ηsp/cが0.1〜1.
0の範囲にあるものが良好に使用できる。また、本発明
でいうポリフェニレンエーテル系樹脂には、変成物も含
まれるが、このような変成物としては、具体的には、不
飽和基を含むポリフェニレンエーテル樹脂(特開昭64
−69628号、特開平1−113425号、特開平1
−113426号公報を参照)、ならびにポリフェニレ
ンエーテル樹脂と不飽和カルボン酸および/または酸無
水物との反応生成物等が挙げられる。
【0009】次に、上記ポリフェニレンエーテル系樹脂
以外に配合される樹脂としては、本発明の目的であるプ
リント基板用材料として基板物性を損なわないものであ
ればどのようなものでもよい。このような樹脂として
は、具体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ジア
リルフタレート、ジビニルベンゼン、多官能性アクリロ
イル化合物、多官能性メタクリロイル化合物、多官能性
マレイミド、多官能性メタクリロイル化合物、多官能性
マレイミド、多官能性シアン酸エステル、多官能性イソ
シアネート、不飽和ポリエステル、トリアリルイソシア
ヌレート、トリアリルシアヌレート、ポリブタジエン、
スチレン−ブタジエン・スチレン−ブタジエン−スチレ
ン等の架橋性ポリマー、種々の熱可塑性樹脂、種々の熱
硬化性樹脂等が挙げられる。これらのものは一般に成形
・硬化して作製された硬化物の物性を向上させる目的で
配合される。
【0010】本発明に用いられる樹脂組成物の好ましい
例としては、ポリフェニレンエーテルおよびトリアリル
イソシアヌレートおよび/またはトリアリルシアヌレー
ト、ポリフェニレンエーテルおよびエポキシ樹脂、ポリ
フェニレンエーテルおよびスチレンブタジエンブロック
コポリマーおよびトリアリルイソシアヌレートおよび/
またはトリアリルシアヌレート、不飽和基を含むポリフ
ェニレンエーテルおよびトリアリルイソシアヌレートお
よび/またはトリアリルシアヌレート、不飽和基を含む
ポリフェニレンエーテルおよびトリアリルイソシアヌレ
ートおよび/またはトリアリルシアヌレートおよびエポ
キシ樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽和カルボ
ン酸および/または酸無水物との反応生成物およびトリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレート、ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽和カルボ
ン酸および/または酸無水物との反応生成物およびエポ
キシ樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽和カルボ
ン酸および/または酸無水物との反応生成物およびトリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレートおよびエポキシ樹脂等が挙げられる。これらの
系における各成分の配合量は、目的に応じて選択され
る。
【0011】また、硬化反応を促進するために、本発明
に用いられるポリフェニレンエーテル系樹脂に通常のラ
ジカル開始剤あるいはエポキシ樹脂の通常の硬化剤を含
有させても良い。さらにその用途に応じて所望の性能を
付与する目的で本来の性質を損なわない範囲の量の充填
剤や添加剤を配合して用いることができる、充填剤とし
てはカーボンブラック、シリカ、アルミナ、チタン酸バ
リウム、タルク、雲母、ガラスビーズ、ガラス中空球等
をあげることができる。添加剤としては、酸化防止剤、
熱安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、蛍光剤、可塑
剤、顔料等を挙げることができる。また難燃性の一層の
向上を図る目的で臭素系、塩素系、リン系、シリコン系
の難燃剤や三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等の難
燃助剤を併用することもできる。
【0012】本発明の複合材料を構成する基材の中に占
める黒色ガラス繊維の割合は、特に限定されないが、基
材の全容積に対して50%以上であることが好ましい。
この割合は70%以上であることがより好ましく、最も
好ましくは90%以上である。本発明において黒色ガラ
ス繊維を得る方法は特に限定されないが、その方法の例
としては、ガラスに黒色の物質を添加した後に紡糸を行
って得る方法と、紡糸後に黒色の物質を繊維の表面に付
着させる方法とが挙げられる。
【0013】また、本発明の硬化性複合材料において基
材の占める割合は、硬化性複合材料100重量部を基準
として5〜90重量%、より好ましくは10〜80重量
%、さらに好ましくは20〜70重量%である。基材が
5重量%より少なくなると複合材料の硬化後の寸法安定
性や強度が不十分であり、また基材が90重量%より多
くなると複合材料の誘電特性や難燃性が劣り好ましくな
い。
【0014】本発明の硬化性複合材料において基材は、
機械的強度を高め、寸法安定性を増大させるために用い
られる。この目的のために、本発明の硬化性複合材料に
他種の基材を加えることもできる。そのような基材とし
ては、ロービングクロス、クロス、チョップドマット、
サーフェシングマットなどの各種ガラス布、アスベスト
布、金属繊維布およびその他合成もしくは天然の無機繊
維布;ポリビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、
全芳香族ポリエステル繊維、アクリル繊維、全芳香族ポ
リアミド繊維、ポリベンズオキサゾール繊維、ポリテト
ラフルオロエチレン繊維などの合成繊維から得られる織
布または不織布;綿布、麻布、フェルトなどの天然繊維
布;カーボン繊維布;クラフト紙、コットン紙、紙−ガ
ラス混繊紙などの天然セルロース系布などが挙げられ
る。
【0015】本発明の樹脂組成物と基材との複合方法に
ついては特に限定されることはなく、樹脂組成物を溶融
して基材中に含浸させる溶融法、樹脂組成物を溶媒に溶
解後基材に含浸させ次いで溶媒を乾燥してプリプレグを
得る湿式法等が採用できる。本発明の積層体に用いられ
る金属箔としては、たとえば銅箔、アルミニウム箔等が
挙げられる。その厚みは特に限定されないが、3−20
0ミクロンが好ましく、より好ましくは5−105ミク
ロンである。
【0016】本発明の硬化性複合材料の成形および硬化
は温度:80−300℃、時間:1分−10時間、圧
力:0.1−500kg/cm2の範囲、より好ましくは、
温度:150−250℃、時間:1分−5時間、圧力:
1−100kg/cm2の範囲で行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を一層明確にするた
めに実施例を挙げて説明する。
【0018】
【参考例1】30℃、0.5g/dlのクロロホルム溶
液で測定した粘度数ηsp/cが0/44のポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル):100
重量部と、無水マレイン酸:1.5重量部、および2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン(日本油脂(株)製 パーヘキサ25B):1.
0重量部を室温でドライブレンドした後、シリンダー温
度300℃、スクリュー回転数230rpmの条件で2
軸押し出し機により押出した。この反応生成物をポリマ
ーAとする。なお、以下の参考例、実施例で記載された
各ポリマーの粘度数ηsp/Cは、この参考例1と同一
の方法で測定されたものである。
【0019】
【参考例2】ηsp/C=0.56のポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレンエーテル)を用いて、特開
昭64−69629号に開示された公知の方法に従っ
て、ηsp/c=0.62のアリル基置換ポリフェニレ
ンエーテル(平均置換率14%)を合成した。このアリ
ル置換ポリフェニレンエーテルをポリマーBとする。
【0020】
【実施例1】ポリマーA60重量部、トリアリルイソシ
アヌレート40重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン4重量部、難燃剤
(1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)エタン)20
重量部をトルエンを溶剤として用いて混合し、スタイル
2116の旭シュエーベル(株)製黒色ガラスクロスに
含浸、乾燥してプリプレグを得た。プリプレグの樹脂量
は60重量%であった。
【0021】厚さ18μmの電解銅箔、上のプリプレグ
5枚、厚さ18μmの電解銅箔をこの順に重ね、それら
を180℃、2時間、圧力20kg/cm2の加熱加圧
により接着、硬化して厚さ0.8mmの両面銅張積層板
を形成した。この両面銅張積層板に写真法による選択的
エッチングを施して導体回路パタンを形成した。この導
体回路パタンを形成した積層体に対し、光学的自動外観
検査装置を反射モードで使用したところ、何ら問題なく
装置が動作することが確認された。
【0022】上の両面銅張積層板を用いて、選択的エッ
チングでJIS C 6481に規定されている誘電特
性測定試料を作成した。自動平衡ブリッジ法により誘電
率と誘電正接を測定したところ、それぞれ3.6と0.
003であった。上の両面銅張積層板の銅箔をエッチン
グにより除去し、燃焼性試験を行ったところ、UL94
V−0相当の難燃性を有していた。
【0023】
【比較例1】ポリマーA60重量部、トリアリルイソシ
アヌレート40重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン4重量部、難燃剤
(1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)エタン)20
重量部、カーボンブラック0.1重量部をトルエンを溶
剤として用いて混合し、スタイル2116のガラスクロ
スに含浸、乾燥してプリプレグを得た。プリプレグの樹
脂量は60重量%であった。
【0024】厚さ18μmの電解銅箔、上のプリプレグ
5枚、厚さ18μmの電解銅箔をこの順に重ね、それら
を180℃、2時間、圧力20kg/cm2の加熱加圧
により接着、硬化して厚さ0.8mmの両面銅張積層板
を形成した。この両面銅張積層板に写真法による選択的
エッチングを施して導体回路パタンを形成した。この導
体回路パタンを形成した積層体に対し、光学的自動外観
検査装置を反射モードで使用したところ、何ら問題なく
装置が動作することが確認された。
【0025】上の両面銅張積層板を用いて、選択的エッ
チングでJIS C 6481に規定されている誘電特
性測定試料を作成した。自動平衡ブリッジ法により誘電
率と誘電正接を測定したところ、それぞれ3.7と0.
007であり、カーボンブラック添加による誘電正接の
悪化が確認された。
【0026】
【実施例2】ポリマーB55重量部、トリアリルイソシ
アヌレート45重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン4重量部、難燃剤
(1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)エタン)20
重量部をトルエンを溶剤として用いて混合し、スタイル
2116の旭シュエーベル(株)製黒色ガラスクロスに
含浸、乾燥してプリプレグを得た。プリプレグの樹脂量
は60重量%であった。
【0027】厚さ18μmの電解銅箔、上のプリプレグ
5枚、厚さ18μmの電解銅箔をこの順に重ね、それら
を180℃、2時間、圧力20kg/cm2の加熱加圧
により接着、硬化して厚さ0.8mmの両面銅張積層板
を形成した。この両面銅張積層板に写真法による選択的
エッチングを施して導体回路パタンを形成した。この導
体回路パタンを形成した積層体に対し、光学的自動外観
検査装置を反射モードで使用したところ、何ら問題なく
装置が動作することが確認された。
【0028】上の両面銅張積層板を用いて、選択的エッ
チングでJIS C 6481に規定されている誘電特
性測定試料を作成した。自動平衡ブリッジ法により誘電
率と誘電正接を測定したところ、それぞれ3.6と0.
002であった。上の両面銅張積層板の銅箔をエッチン
グにより除去し、燃焼性試験を行ったところ、UL94
V−0相当の難燃性を有していた。
【0029】
【比較例2】ポリマーB55重量部、トリアリルイソシ
アヌレート45重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン4重量部、難燃剤
(1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)エタン)20
重量部、カーボンブラック0.1重量部をトルエンを溶
剤として用いて混合し、スタイル2116のガラスクロ
スに含浸、乾燥してプリプレグを得た。プリプレグの樹
脂量は60重量%であった。
【0030】厚さ18μmの電解銅箔、上のプリプレグ
5枚、厚さ18μmの電解銅箔をこの順に重ね、それら
を180℃、2時間、圧力20kg/cm2の加熱加圧
により接着、硬化して厚さ0.8mmの両面銅張積層板
を形成した。この両面銅張積層板に写真法による選択的
エッチングを施して導体回路パタンを形成した。この導
体回路パタンを形成した積層体に対し、光学的自動外観
検査装置を反射モードで使用したところ、何ら問題なく
装置が動作することが確認された。
【0031】上の両面銅張積層板を用いて、選択的エッ
チングでJIS C 6481に規定されている誘電特
性測定試料を作成した。自動平衡ブリッジ法により誘電
率と誘電正接を測定したところ、それぞれ3.7と0.
007であり、カーボンブラック添加による誘電正接の
悪化が確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明の硬化性複合材料を用いた積層体
は、可視光領域における光の反射率が低く、金属箔との
大きなコントラストが得られるため、高精度なプリント
配線板の製造に不可欠な自動外観検査機の使用に適して
いる。また、ポリフェニレンエーテル系樹脂の優れた電
気絶縁性、誘電特性、耐熱性を維持している。
【0033】従って本発明の材料は、電気産業、電子産
業、宇宙・航空機産業等の分野において誘電材料、絶縁
材料、耐熱材料等として用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA02 AA08 AB09 AD02 AD03 AD05 AD09 AD13 AD23 AD38 AD42 AD52 AE02 AF23 AF32 AG03 AH02 AH04 AH31 AJ03 AJ04 AJ25 AK05 AL02 AL09 AL12 4F100 AB01B AB17 AB33B AG00A AK54A BA02 CA08 DG01A GB31 GB41 GB43 JB12A JG04 JG05 JJ03 JL10A 4J002 CH071 DA067 DA077 DA097 DL006 FA017 FA046 FD096 GF00 GN00 GQ00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性ポリフェニレンエーテル系樹脂組
    成物と、黒色のガラス繊維を含む基材とからなる硬化性
    複合材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の硬化性複合材料を硬化し
    て得られる硬化複合材料。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の硬化複合材料と金属箔か
    らなる積層体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009126998A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 硬化性樹脂組成物およびその硬化物
WO2010089241A1 (de) 2009-02-04 2010-08-12 Basf Se Schwarze, uv-stabile thermoplastische formmassen

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JP2009126998A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 硬化性樹脂組成物およびその硬化物
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