JP2000239394A - 光輝性樹脂ペレット - Google Patents

光輝性樹脂ペレット

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JP2000239394A JP9533099A JP9533099A JP2000239394A JP 2000239394 A JP2000239394 A JP 2000239394A JP 9533099 A JP9533099 A JP 9533099A JP 9533099 A JP9533099 A JP 9533099A JP 2000239394 A JP2000239394 A JP 2000239394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の点状や線状等の細かい光輝性を有するグ
リッターが混入している樹脂成形品製造用樹脂ペレット
及び該ペレットを使用して得る樹脂成形品の製造工程で
ある溶融、攪拌時に、グリッターが速やかに分散し、か
つ溶融熱で色鳴きしない耐熱性のあるグリッターを備え
た樹脂成形品製造用の光輝性樹脂ペレットを提供する。 【解決手段】反応器から排出した後に樹脂を溶融状態又
は固化状態でカットして得る樹脂成形品製造用樹脂ペレ
ットにおいて、該樹脂ペレット中に膜厚が200〜50
000Åの金属薄膜層と膜厚が0.1〜100μmの耐
熱性樹脂層を備えた積層体であるグリッターを混入した
ことを特徴とする樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形品製造用
光輝性樹脂ペレットに関するものである。詳細には、多
数の点状や線状等の細かい光輝性を有するフィルム、シ
ート、その他の樹脂成形品の製造に使用される原材料と
しての樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に多数の点状や線状等の細かい光輝
性を有するフィルム、シート、その他の樹脂成形品を製
造する為の原材料として使用される樹脂成形品製造用光
輝性樹脂ペレットの製造方法として、例えば次のような
ものが挙げられる。まず、モノマーを反応器に入れて所
定の条件で反応させて所望のポリマーを得、次に不純物
である未反応のモノマー等を分離、除去した後、薄い箔
状の金属を細かくした金属フレークを加えて攪拌した後
押出機にて排出して、溶融状態又は固化状態でカッター
によるカットを経て目的の樹脂成形品製造用光輝性樹脂
ペレットを製造している。
【0003】そして、多数の点状や線状等の細かい光輝
性を有するフィルム、シート、その他の光輝性樹脂成形
品は、上記該樹脂ペレットをホッパー等の容器に入れ、
押出機で溶融させてから攪拌、混合を行い、押し出しす
ことにより製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、樹脂成形品製造
用光輝性樹脂ペレットには、薄い箔状の金属を細かくし
た金属フレークが使用されていた。この為、該樹脂ペレ
ットの製造時に金属フレークを樹脂中に分散させる際
に、金属フレークが比重が重いので容器の底に溜りやす
く、攪拌しても均一な分散が困難で、攪拌が不充分であ
ると塊が発生することもあり、従って得られた樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットも金属フレークが均一に分
散していなかった。しかも、攪拌にはかなりの時間を要
し、生産性も非常に悪いという問題もあった。また、金
属フレークの呈する光輝性は金属そのものの色彩である
為、単調で変化がなかった。さらに、金属フレークは支
持体がないので形状安定性が悪く、攪拌時にはその形状
を保持できず、容易に破砕した。特に金属フレークが細
く短い糸状である場合には非常に容易に細かく破砕し
た。
【0005】一方、光輝性樹脂成形品の製造時に、上記
従来の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを使用した
場合には、樹脂ペレット中に金属フレークが均一に分散
していない為、できあがった光輝性樹脂成形品も金属フ
レークが均一に分散しておらず、光輝性も均一でないの
で外観上ばらつきが生じるという問題があった。また、
攪拌にも時間を要し、生産性が悪いという問題もあっ
た。特に、2種類以上の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペ
レットを使用した場合には、1種類のみ使用した場合に
比べて、できあがった光輝性樹脂成形品の外観上のばら
つきや生産性の悪化はさらに顕著であった。本発明は、
上記の多くの欠点を除去したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応器から排
出した後に樹脂を溶融状態又は固化状態でカットして得
る樹脂成形品製造用樹脂ペレットにおいて、該樹脂ペレ
ット中に膜厚が200〜50000Åの金属薄膜層と膜
厚が0.1〜100μmの耐熱性樹脂層を備えた積層体
であるグリッターを混入したことを特徴とする樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットである。本発明の樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットにおいては、グリッターは
膜厚が200〜50000Åの金属薄膜層の両面又は片
面に膜厚が0.1〜100μmの耐熱性樹脂層を備えた
積層体である。本発明の耐熱性樹脂層はポリアミドイミ
ド樹脂層を使用するのが特に好ましい。
【0007】本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレ
ットは、混入されているグリッターが金属薄膜層と耐熱
性樹脂層を備えた積層体であるので、従来使用されてい
た金属フレークと比較してはるかに比重が軽い。従って
該樹脂ペレットの製造時にグリッターを樹脂中に分散さ
せる際に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一
な分散が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹
脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一
に分散している。しかも、グリッターを均一に分散する
為の攪拌に要する時間も、非常に短縮でき、生産性も飛
躍的に向上した。また、本発明に使用するグリッターに
おいて、金属薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の耐
熱性樹脂層に、染料や顔料等の着色剤を入れることで様
々な色彩の光輝性を現出させることができた。特に、金
属薄膜層の両面に耐熱性樹脂層を備えた積層体において
は、両面の耐熱性樹脂層に同色の染料や顔料等の着色剤
を入れた場合には両面同色の光輝性を現出でき、また、
両面の耐熱性樹脂層にそれぞれ異色の染料や顔料等の着
色剤を入れた場合には、両面異色の光輝性を現出でき、
さらに、片面の耐熱性樹脂層にのみ染料や顔料等の着色
剤を入れた場合には、片面が着色した光輝性、他の片面
は金属そのものの光輝性を現出することができた。ま
た、上記グリッターの耐熱性樹脂層をポリアミドイミド
樹脂層とした場合には、通常の耐熱性樹脂を使用した場
合に比べて、耐熱性がさらに向上するので、樹脂成形品
製造用光輝性樹脂ペレット及び樹脂成形品の製造時の溶
融熱による耐熱性樹脂層の熱劣化や着色剤が溶出する、
いわゆる色鳴き現象の防止に大きな効果がある。さら
に、金属薄膜層にいわば支持体としての耐熱性樹脂層が
積層されているので形状安定性がよく、攪拌時にもその
形状を保持でき、容易に破砕しない。特にグリッターが
細く短い糸状である場合においても細かく破砕しない。
【0008】本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレ
ットは、グリッターが該樹脂ペレット中に均一に分散し
ているから、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレッ
トを使用すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速や
かに、かつ均一に分散するので、できあがった樹脂成形
品もグリッターが均一に分散しており、従って光輝性も
均一でばらつきのない外観が得られる。さらに、攪拌に
要する時間も短縮でき、生産性も向上した。特に、樹脂
成形品に2種類以上のグリッターが必要な場合には、異
なったグリッターを混入した2種類以上の該樹脂ペレッ
トを同時に使用することにより、容易に2種類以上のグ
リッターが均一に分散して混入した樹脂成形品を得るこ
とができる。また、あらかじめ2種類以上のグリッター
を混入した樹脂ペレットを製造しておき、該樹脂ペレッ
トを使用しても同様の効果が得られる。
【0009】本発明でいうグリッターとは、膜厚が20
0〜5000Åの金属蒸着層等の金属薄膜層と膜厚が
0.1〜100μmの耐熱性樹脂層とを積層した細片で
ある。
【0010】さらに、本発明に使用するグリッターを金
属蒸着層等の金属薄膜層の両面に耐熱性樹脂層を備えた
構成の積層体とした場合は、金属薄膜層が表面にむき出
した構成のものとした場合と比較して、樹脂成形品製造
用光輝性樹脂ペレット製造時の溶融、攪拌、混合工程で
グリッターの形状が損なわれたり、その為に光輝性が損
なわれたりすることがない。さらに、上記該グリッター
を混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを原材
料として樹脂成形品を製造する際にも溶融、攪拌、混合
工程で上記と同様の効果が得られる。特に耐熱性樹脂層
にポリアミドイミド樹脂層を使用した場合には、耐熱性
がいっそう向上し、さらに顕著な効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂成形品製造用光輝性
樹脂ペレットに使用される樹脂は一般に樹脂ペレットに
使用される樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ABS、ナイロン、
フッ素樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂などの樹脂や、シリコンゴム、ウレタンゴムなど
のゴム等々から、耐熱性のものが適宜選択できる。
【0012】本発明でいうグリッターとは、前記した通
り、膜厚が200〜50000Åの金属薄膜層と膜厚が
0.1〜100μmの耐熱性樹脂層とを積層した細片で
ある。グリッターを金属蒸着層等の金属薄膜層の両面に
耐熱性樹脂層を備えた構成の積層体とした場合は、耐熱
性及び形状安定性がさらに向上する。特に、耐熱性樹脂
層にポリアミドイミド樹脂層を使用すれば、いっそう耐
熱性が向上する。グリッターを樹脂成形品製造用樹脂ペ
レット中に混入することにより、本発明の樹脂成形品製
造用光輝性樹脂ペレットを得ることができる。
【0013】グリッターの金属薄膜層としては、例え
ば、Al、Ag、Au、Cu、Ni、Zn、In、S
n、Cr、Ni−Cr、Alの酸化物、Siの酸化物、
等の各種の金属や合金や金属酸化物からなる金属薄膜層
が使用できる。金属薄膜層の各種の金属や合金や金属酸
化物は、単体のものであってもよくあるいはそれらの混
合のものであってもよい。
【0014】また、上記金属薄膜層は、真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング等の従来公知の薄膜
生成法により形成することができ、膜厚は200〜50
000Å、好ましくは350〜10000Å程度設ける
のが適当である。金属薄膜層の厚さが200Åより薄い
と、薄すぎて金属光沢すなわちメタリック感が不充分に
なり易い。50000Åより厚いと、グリッター製造時
のカット、破砕あるいは打抜きがスムースにでき難くな
る。
【0015】グリッターの耐熱性樹脂層に、例えば、ポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましく使用できる。これら
の熱硬化性樹脂は、単体のものであってもよくあるいは
それらの混合のものであってもよい。
【0016】また、上記耐熱性樹脂層は、リバースロー
ルコート法、ダイコート法、グラビアコート法、等の従
来公知のコーティング法で形成することができ、膜厚
は、0.1〜100μm、好ましくは1.0〜50μ
m、より好ましくは2.0〜30μm程度設けるのが適
当である。耐熱性樹脂層の厚さが0.1μmより薄い
と、連続した樹脂塗膜の形成が困難であり、グリッター
が粉々になり易く、さらに着色する場合には、着色剤の
添加量が制限され充分に着色し難い。また、耐熱性樹脂
層の厚さが100μmより厚いと、グリッターに占める
耐熱性樹脂の割合が多くなるので金属光沢が不充分にな
り易く、さらに、グリッターのカット、破砕あるいは打
抜きがスムースにでき難くなる。
【0017】グリッターとして金属薄膜層の両面に耐熱
性樹脂層を備えた構成の積層体を使用した場合は、前記
した通り、金属薄膜層が表面にむき出した構成のグリッ
ターを使用した場合と比較して、樹脂成形品製造用光輝
性樹脂ペレット及び光輝性樹脂成形品製造時の溶融、攪
拌、混合工程でグリッターの形状が損なわれたり、その
為に光輝性が損なわれたりすることがない。さらに、上
記該グリッターを混入した樹脂成形品製造用光輝性樹脂
ペレットを原材料として樹脂成形品を製造する際にも、
溶融、攪拌、混合工程で上記と同様の効果が得られるの
で、本発明に使用するグリッターは金属薄膜層の両面に
耐熱性樹脂層を備えた構成の積層体が好ましい。特に、
耐熱性樹脂層にポリアミドイミド樹脂層を使用した場
合、上記効果がさらに顕著となる。
【0018】本発明で使用されるグリッターの製造方法
に特に制限はないが、例えば、グリッターを金属薄膜層
の両面に耐熱性樹脂層を積層した細片とする場合は、ベ
ースフィルムであるプラスチックフィルム上に順次形成
した、耐熱性樹脂層、真空蒸着等の薄膜生成法による金
属蒸着層等の金属薄膜層、及び耐熱性樹脂層を、プラス
チックフィルムから一体として剥離し、その後その剥離
したものをカット、破砕あるいは打抜きする方法等を採
用することができる。
【0019】グリッターのカット、破砕あるいは打抜き
する方法としては、例えば、0.05mm〜1.5mm
幅にスリットして糸状にしてこれを適宜の長さ例えば
0.1mm〜20mmにカットする方法、ハンマーミ
ル、ボールミル、ニーダー等を用いる破砕方法、トムソ
ン刃による打抜き方法等を採用することができる。
【0020】また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレッ
トの原料になる樹脂とグリッターを溶融、攪拌、混合す
るには公知の方法を採用することができ、例えば、バン
バリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、一軸もしく
は二軸押出機等を用いて、溶融、攪拌、混合することが
できる。
【0021】さらに、溶融した状態のものから樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットを得るには公知の方法を採
用することができ、例えば、溶融した状態でノズルから
押出して排出し、ストランド状にしたものをストランド
カッターによりカットしてペレット化する方法、溶融し
た状態でノズルから押出して排出したものをホットカッ
ターによりカットしてペレット化する方法、シート状に
押出して排出したものをシートカッターによりカットし
てペレット化する方法等が挙げられる。あるい
【0022】樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットの形
状としては特に制限はなく、例えば、円柱状、直方状、
球状等があげられる。
【0023】また、樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレッ
トの大きさには特に制限はなく、該樹脂ペレットの大き
さがグリッターより小さくてグリッターを包含できない
ものや大きすぎて取り扱いが容易でないものでなければ
特に問題はない。
【0024】樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット中の
グリッター混入量は、グリッターの種類や大きさ、形状
によって変わるので特に制限はなく、それらに応じて適
宜選択すればよい。しかし、グリッターの混入量が少な
すぎると所望の光輝性が充分に得られないことがあり、
一方グリッターの混入量が多すぎると、樹脂成形品製造
用光輝性樹脂ペレットの強度が充分に保たれない為に、
グリッターの形状が変化したり、グリッターが均一に分
散されなかったりするので、結果的に所望の光輝性を有
する樹脂成形品を得られないという問題が生じる場合が
ある。
【0025】所望の光輝性を有する樹脂成形品を得る為
の原材料となる樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレット
は、1種類だけで使用してもよく、また、2種類以上を
混合して使用してもよく、さらに、必要に応じてグリッ
ターの混入されていないマスターペレットと混合して使
用する等、所望の光輝性を得る為に容易に調整すること
ができる。
【0026】
【実施例】金属薄膜層である膜厚が500ÅのAl蒸着
層を耐熱性樹脂層である膜厚が10μmのポリアミドイ
ミド樹脂層でサンドイッチして、金属薄膜層の両面に耐
熱性樹脂層を積層したAl蒸着耐熱性樹脂積層体を、幅
約0.2mmの糸状にスリットし、さらにこの糸状にス
リットしたものを長さ約0.3mmにカットして、グリ
ッターを得た。反応後不純物を除去し250℃以上に溶
融したABS樹脂中に、ABS樹脂70重量%に対して
得られたグリッターを約30重量%添加し、一軸押出機
にて約30分間スクリュー圧をかけて、ABS樹脂中に
該グリッターを均一に分散させた後、押出して排出しホ
ットカッターでカットし、直径2mm、長さ5mmの樹
脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットを得た。該樹脂ペレ
ットは、全体が多数の細かい美麗な光輝性を呈してい
た。グリッターとして従来の金属フレークを使用した場
合と比較して、押出機での溶融、攪拌に要した時間は約
半分に短縮され生産性が大幅に向上した。得られた樹脂
成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、各々の樹脂ペレッ
ト中にグリッターが存在していて、また、グリッターは
樹脂ペレット中に均一に分散されており、強度も充分で
あった。次に上記光輝性樹脂ペレット50部とグリッタ
ーを混入していないマスターペレット50部をホッパー
に投入し、約20分間押出機で溶融、攪拌した後、樹脂
を押出して目的の樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形
品は、何れも均一な光輝性のある外観を呈しており、ロ
ット間のばらつきもなかった。また、本発明の樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットを使用しない従来の製造法
と比較して、押出機での溶融、攪拌に要した時間は短縮
され生産性が向上した。
【0027】
【発明の効果】本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペ
レットは、該樹脂ペレット中に、膜厚が200〜500
00Åの金属薄膜層と膜厚が0.1〜100μmの耐熱
性樹脂層とを備えた積層体であるグリッターを混入して
いるので、該樹脂ペレットの製造時及び樹脂成形品製造
用の原材料として使用した場合には、次のような効果が
ある。 本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、
混入されているグリッターが金属薄膜層と耐熱性樹脂層
を備えた積層体であるので、従来使用されていた金属フ
レークと比較してはるかに比重が軽い。従って該樹脂ペ
レットの製造時にグリッターを樹脂中に分散させる際
に、容器の底に溜ることもなく、攪拌しても均一な分散
が容易で、塊が発生することもなく、得られた樹脂成形
品製造用光輝性樹脂ペレットもグリッターが均一に分散
している。 しかも、グリッターを均一に分散する為の攪拌に要
する時間も、非常に短縮でき、生産性も飛躍的に向上し
た。 また、本発明に使用するグリッターにおいて、金属
薄膜層と耐熱性樹脂層を備えた積層体の耐熱性樹脂層
に、染料や顔料等の着色剤を入れることで様々な色彩の
光輝性を現出させることができた。特に、金属薄膜層の
両面に耐熱性樹脂層を備えた積層体においては、両面の
耐熱性樹脂層に同色の染料や顔料等の着色剤を入れた場
合には、両面同色の光輝性を現出でき、また、両面の耐
熱性樹脂層にそれぞれ異色の染料や顔料等の着色剤を入
れた場合には、両面異色の光輝性を現出でき、さらに、
片面の耐熱性樹脂層にのみ染料や顔料等の着色剤を入れ
た場合には、片面が着色した光輝性、他の片面は金属そ
のものの光輝性を現出することができた。 また、上記グリッターの耐熱性樹脂層をポリアミド
イミド樹脂層とした場合には、通常の耐熱性樹脂を使用
した場合に比べて、耐熱性がさらに向上するので、樹脂
成形品製造用光輝性樹脂ペレット及び樹脂成形品の製造
時の溶融熱による耐熱性樹脂層の熱劣化や着色剤が溶出
する、いわゆる色鳴き現象の防止に大きな効果がある。 さらに、金属薄膜層にいわば支持体としての耐熱性
樹脂層が積層されているので形状安定性がよく、攪拌時
にもその形状を保持でき、容易に破砕しない。特にグリ
ッターが細く短い糸状である場合においても細かく破砕
しない。 本発明の樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレットは、
グリッターが該樹脂ペレット中に均一に分散しているか
ら、樹脂成形品の製造時において該樹脂ペレットを使用
すると、溶融、攪拌する際にグリッターが速やかに、か
つ均一に分散するので、できあがった樹脂成形品もグリ
ッターが均一に分散しており、従って光輝性も均一でば
らつきのない外観が得られる。さらに、攪拌に要する時
間も短縮でき、生産性も向上した。特に、樹脂成形品に
2種類以上のグリッターが必要な場合には、異なったグ
リッターを混入した2種類以上の該樹脂ペレットを同時
に使用することにより、容易に2種類以上のグリッター
が均一に分散して混入した樹脂成形品を得ることができ
る。また、あらかじめ2種類以上のグリッターを混入し
た樹脂ペレットを製造しておき、該樹脂ペレットを使用
しても同様の効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA04 AA08 AA13 AA15 AA18 AA22 AA23 AA30 AA44 AA46 AA47 AA54 AA60 AA71 AB08 AC06 AC90 AD01 AD06 AD07 AE23 AE30 DA46 DA50 DA55 4F201 AA40 AC01 AD03 AD05 AD20 AG03 AR12 BA02 BC02 BC12 BC17 BC19 BC37 BL06 BL42 BL43 BL47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応器から排出した後に樹脂を溶融状態又
    は固化状態でカットして得る樹脂成形品製造用樹脂ペレ
    ットにおいて、該樹脂ペレット中に膜厚が200〜50
    000Åの金属薄膜層と膜厚が0.1〜100μmの耐
    熱性樹脂層を備えた積層体であるグリッターを混入した
    ことを特徴とする樹脂成形品製造用光輝性樹脂ペレッ
    ト。
  2. 【請求項2】グリッターが金属薄膜層の両面に耐熱性樹
    脂層を備えた積層体である請求項1記載の樹脂成形品製
    造用光輝性樹脂ペレット。
  3. 【請求項3】耐熱性樹脂層がポリアミドイミド樹脂層で
    ある請求項1又は2記載の樹脂成形品製造用光輝性樹脂
    ペレット。
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