JP2000238313A - 粉体現像剤噴射式画像形成装置 - Google Patents

粉体現像剤噴射式画像形成装置

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JP2000238313A
JP2000238313A JP35895199A JP35895199A JP2000238313A JP 2000238313 A JP2000238313 A JP 2000238313A JP 35895199 A JP35895199 A JP 35895199A JP 35895199 A JP35895199 A JP 35895199A JP 2000238313 A JP2000238313 A JP 2000238313A
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JP
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JP35895199A
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English (en)
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Tatsuya Isono
達也 磯野
Tokifumi Shibata
兆史 芝田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各貫通孔を通じて飛翔する現像剤の量を一定
に保ち、所望濃度の画像を得ることができる粉体現像剤
噴射式画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像制御部38から個別電極36に対し
て、現像剤担持体12に担持されている現像剤18を背
面電極20に向けて付勢するパルス40を印加すると、
現像剤担持体12に保持されている現像剤18は隔壁2
6の貫通孔34を介して飛翔し、隔壁26と背面電極2
0との間にある記録媒体28に付着する。また、現像剤
担持体12と隔壁26との間に、貫通孔34の近傍から
現像剤担持体12の現像剤搬送方向に関して上流側に伸
びた導電性材料からなるシールド部材50を設け、この
シールド部材50と現像剤担持体12とをほぼ同電位に
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電性の粉体現像
剤を電気的な力で飛翔させて記録媒体に付着させること
で画像を作成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置の一態様として、米国
特許第5、477、250号公報に開示されているもの
がある。この画像形成装置は、荷電性の粉末現像剤を担
持する現像剤担持ローラと、現像剤担持ローラに所定の
間隔を置いて対向する背面電極と、現像剤担持ローラ上
の現像剤を背面電極に向けて付勢する電界を形成するた
めの電源を有する。現像剤担持ローラと背面電極との間
には隔壁が配置され、この隔壁と背面電極との間に記録
媒体の通過できる空間が形成されている。隔壁は、現像
剤担持ローラと背面電極との対向する領域に位置する部
分に、複数の貫通孔が形成されている。また、隔壁は、
各貫通孔の周囲に個別電極を有し、各個別電極が駆動電
源に接続されている。
【0003】この画像形成装置によれば、作成すべき画
像に基づく画像信号に対応した電圧が駆動電源から個別
電極に印加される。このとき、印加電圧は、現像剤担持
ローラに保持されている現像剤を背面電極に向けて電気
的に付勢する極性を有する。したがって、この印加電圧
により生じる電界の付勢力と、現像剤担持ローラと背面
電極との間に形成されている電界の付勢力との協力によ
り、印加された個別電極に対向する位置にある一群の現
像剤が現像剤担持ローラから分離し、対応する貫通孔を
介して、隔壁と背面電極との間にある記録媒体に到達
し、この記録媒体上に現像剤のドットが形成される。そ
して、ドットの集合により記録媒体上に目的の画像が形
成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この画
像形成装置では、各個別電極は対応するリード部を介し
て駆動電源に接続されており、駆動電源からリード部を
介して電圧が印加される。したがって、画像信号に対応
した電圧(現像剤を背面電極に向けて付勢する極性を有
する。)が個別電極に印加されると、リード部とこれに
対向する現像剤担持ローラ部分との間に強い電界が形成
され、この部分にその周囲にある現像剤が集まり、現像
剤担持ローラ上に現像剤の濃淡部分を生じる。そのため
に、貫通孔に対向する位置に到達した現像剤担持ローラ
部分から各貫通孔を介して飛翔する現像剤量が貫通孔ご
とに異なり、所望の画質が得られないという問題があ
る。
【0005】特に、図5のように貫通孔100を千鳥状
に複数列配置した場合、現像剤搬送方向に関して上流側
のリード部102に現像剤が矢印のように引き寄せら
れ、リード部102に対向する現像剤担持ローラ部分同
士の間に存在する現像剤量が減少する。このため、上流
側の貫通孔100aに供給される現像剤量に比べて、下
流側の貫通孔100bへの現像剤供給量が少なくなる。
【0006】そこで、本発明は、各貫通孔を通じて飛翔
する現像剤の量を一定に保ち、所望濃度の画像を得るこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る画像形成装置は、荷電性の粉
体現像剤を担持し、この現像剤を所定の方向に搬送する
現像剤担持体と、非導電性材料からなり、現像剤担持体
と所定の間隔を置いて対向し、現像剤担持体に近接する
領域に複数の貫通孔を有する隔壁と、隔壁に設けられ
た、各貫通孔の近傍に位置する電極とこの電極に接続さ
れたリード部と、リード部に接続された画像信号の出力
部と、出力部の出力を調整し、電極と現像剤担持体との
間の電界強度を変えることにより、貫通孔に対向した現
像剤担持部分に保持されている現像剤を貫通孔を介して
飛翔させ、隔壁を挟んで現像剤担持体の反対側にある記
録媒体に付着させる画像形成装置において、現像剤担持
体と隔壁との間に、貫通孔の近傍から現像剤担持体の現
像剤搬送方向に関して上流側に伸びた導電性材料からな
るシールド部材を設け、このシールド部材を所定電位に
保持したことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る画像形成装置は、請求項1
の画像形成装置において、前記シールド部材は、現像剤
担持体とほぼ同電位に設定されていることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項3に係る画像形成装置は、請求項1
の画像形成装置において、シールド部材が現像剤担持体
に担持されている現像剤と接触していることを特徴とす
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る
粉体現像剤噴射式画像形成装置における画像作成部10
の概略構成を示す。画像形成部10は、導電性の材料か
らなるローラ状の現像剤担持体12を有する。現像剤担
持体12は矢印14で示す方向に回転自在に支持されて
いる。また、現像剤担持体12は、第1のバイアス電源
16に接続され、所定の電圧(ここでは負極性のバイア
ス電圧VB1)が印加できるようにしてある。現像剤担持
体12の外周には粉体の現像剤18が担持されており、
この現像剤18は所定の極性(ここでは負極性)に帯電
されている。
【0011】現像剤担持体12の下方には、この現像剤
担持体12と所定の間隔をあけてローラ状の背面電極2
0が、現像剤担持体12と平行に設けてある。背面電極
20は矢印22で示す方向に回転自在に支持されてい
る。また、背面電極20は第2のバイアス電源24に接
続され、所定の電圧(ここでは正極性のバイアス電圧V
B2)が印加できるようにしてある。バイアス電圧VB1
B2の値は、現像剤担持体12と背面電極20との電位
差によってそれらの間に形成される電界により、現像剤
担持体12に担持されている負極帯電現像剤18が背面
電極20に向けて吸引されるが、その吸引力だけでは現
像剤18が現像剤担持体12から分離しないように調節
されている。
【0012】現像剤担持体12と背面電極20との間に
は隔壁26が配置されている。現像剤担持体12と隔壁
26の間隔L1は、現像剤担持体12に保持されている
現像剤18が隔壁26との接触により掻き取られない程
度の僅かの隙間が形成されるように設定する。他方、背
面電極20と隔壁26の間隔L2は、これらの間を記録
媒体28(例えば、紙、樹脂フィルム)が通過できると
ともに、後に説明するように、この記録媒体28に付着
した現像剤18が隔壁26と接触しない程度の空間30
が形成されるように設定する。
【0013】隔壁26は非導電性材料からなる薄い板で
形成されている。図1、2に示すように、隔壁26の一
部、すなわち現像剤担持体12と背面電極20とが対向
する領域(印刷領域32)に含まれる部分には、この隔
壁26を貫通する複数の孔34が、現像剤担持体12の
中心軸と平行な線上に、所定の間隔をあけて形成されて
いる。隔壁26の内部または表面には、各孔34を囲む
ように、リング状の個別電極36が設けてある。各個別
電極36は、個別電極36に対し現像剤担持体12の回
転方向(すなわち現像剤18の搬送方向)に関し個別電
極36の上流側に配置され、且つ現像剤担持体12の中
心軸に略垂直に並んだリード部37を介して、コントロ
ーラ(画像制御部)38に接続され、このコントローラ
38から各個別電極36に画像信号に対応したパルス電
圧40が印加できるようにしてある。
【0014】画像形成部10の孔34周辺領域の拡大図
である図3に最もよく示されているように、現像剤の搬
送方向に関して孔34の上流側に板状の導電性スペーサ
50が配置されており、その先端部54が現像剤担持体
12に保持されている現像剤層56に接触し、現像剤層
56の厚さを均一にするようになっている。スペーサ5
0は、図2のようにリード部37上方を覆うとともに、
孔34の上流側の個別電極部分52上方に達するまで伸
びており、その先端部54と孔34との距離L 3は、個
別電極部分52と孔34との距離をL4としたときにL3
がL4以下であるように設定されている。また、スペー
サ50には、現像剤担持体12の電位VB1と等しくなる
ように、第1のバイアス電源16に接続されている。
【0015】このように構成された画像作成部10の画
像作成動作時、記録媒体28が印刷領域32に運ばれる
と、この記録媒体28と同期を取って、コントローラ3
8より個別電極36にパルス40(ここでは正極性)が
印加される。これにより、個別電極36とこれに対向す
る現像剤担持体部分との間には、この現像剤担持体部分
に保持されている負極性現像剤18を背面電極20に向
けて付勢する新たな電界が形成される。この新たに形成
された電界は、すでに第1と第2のバイアス電源16、
24により現像剤担持体12と背面電極20との間に形
成されている電界と相俟って、現像剤担持体部分に担持
されている一群の現像剤18を現像剤担持体12から分
離し、飛翔させる。
【0016】飛翔した現像剤の集団は対応する孔34を
通り、この孔34に対向する記録媒体部分に付着してド
ットを形成する。そして、このようにして形成された多
数のドットの集合により目的の画像が作成される。な
お、記録媒体28に付着した現像剤は記録媒体28と共
に図示しない定着工程に運ばれ、そこで加熱溶融されて
記録媒体28に固定される。
【0017】上記実施例では、スペーサ50は所定電位
に保持されており電気的なシールド作用を有するため、
上述した個別電極36へのパルス電圧印加時、現像剤担
持体12に保持されている現像剤18はリード部37に
生じる電界の影響を受けない。よって、画像形成部10
に均一でむらのない現像剤層56を供給することができ
る。
【0018】また、スペーサ50と現像剤担持体12と
の間には、現像剤18をスペーサ50側に引き寄せる電
界が生じていないため、現像剤18が現像剤担持体12
によって搬送されている最中にスペーサ50に不要に付
着するようなことはない。従って、現像剤18がスペー
サ50に固着することが有効に防止され、装置の長寿命
化に貢献する。
【0019】更に、スペーサ50と現像剤担持体12と
は電位差がないので、両者間に電界が生じておらず搬送
中の現像剤18が不要な電気的影響を受けることもな
い。
【0020】また、スペーサ50は、孔34の上流側の
個別電極部分52よりも孔34の近くに配置されている
ので、現像剤18が現像剤担持体12から分離し孔34
を通過する際に、個別電極部分52上方の隔壁26表面
に現像剤18が付着・堆積する問題を避けることができ
る。
【0021】以上の説明は本発明の一実施形態に関する
ものであって、本発明は種々改変可能である。例えば、
導電性スペーサ50の先端部に、現像剤層56の厚さを
均一にするブレードを設けることで、スペーサ全体の厚
さを小さくしてもよい。
【0022】さらに、現像剤担持体12、背面電極20
はローラに限るものでなく、ベルト、剛性の板であって
もよい。要するに、現像剤担持体は現像剤を担持できる
部材であればよく、背面電極は、現像剤担持体と協働し
て、現像剤担持体に保持されている現像剤を背面電極に
向けて吸引できることができるものであればよい。
【0023】また、現像剤担持体12、背面電極20、
スペーサ50の極性、電位の設定は使用する現像剤18
の帯電極性、帯電量等の特性や、各部材間の距離によっ
て適宜設定すればよい。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る画像形成装置では、現像剤
担持体12と隔壁26との間に、孔34の近傍から現像
剤担持体12の現像剤搬送方向に関して上流側に伸び、
所定電位に保持した導電性部材50を設けることによっ
て、リード部37に生じる電界の影響による現像剤層5
6の濃淡差が生じず、孔34に対向する位置に達した現
像剤担持体12から分離される現像剤の量を一定に保
ち、その結果、記録媒体28上にむらのない良質の画質
を得ることができる。
【0025】また、画像導電性部材50を現像剤担持体
12と同電位の導電性部材50を設けることによって、
両者間に電界が生じることはなく、搬送途中の現像剤1
8に不要な電気的影響を与えることを防止できる。例え
ば、搬送途中の現像剤18が導電性部材50に電気的に
引き寄せられて付着したり、この付着した現像剤18が
導電性部材50に固着したりするといった不都合を未然
に防止することができる。
【0026】このような画像形成装置は、リード部37
に対向する現像剤担持領域とこれらの部分の間の現像剤
担持領域との濃淡差がないので、図4に示すような隔壁
26に形成する孔34を千鳥状に複数列設けた場合にお
いても、各貫通孔34を介して飛翔する現像剤の量を一
定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の画像形成部を模
式的に表わした断面図。
【図2】 隔壁に形成した孔と本発明に係るスペーサと
の配置を示す平面図。
【図3】 本発明に係る画像形成装置の画像形成部にお
ける孔周辺の拡大断面図。
【図4】 孔を千鳥状に配置したときの孔及びリード部
の配置を示す平面図。
【図5】 孔を千鳥状に配置したときの孔及びリード部
の配置を示す平面図。
【符号の説明】
10:画像形成部、12:現像剤担持体、16:第1の
バイアス電源、18:現像剤、20:背面電極、24:
第2のバイアス電源、26:隔壁、28:記録媒体、3
4:孔、36:個別電極、37:リード部、38:コン
トローラ、40:パルス電圧、50:スペーサ、10
0:貫通孔、102:リード部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE25 AE31 AE74 AE84 AH59 CA02 CA12 CA24 2H029 AB16 AD04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電性の粉体現像剤を担持し、この現像
    剤を所定の方向に搬送する現像剤担持体と、 非導電性材料からなり、現像剤担持体と所定の間隔を置
    いて対向し、現像剤担持体に近接する領域に複数の貫通
    孔を有する隔壁と、 隔壁に設けられた、各貫通孔の近傍に位置する電極とこ
    の電極に接続されたリード部と、 リード部に接続された画像信号の出力部と、 出力部の出力を調整し、電極と現像剤担持体との間の電
    界強度を変えることにより、貫通孔に対向した現像剤担
    持部分に保持されている現像剤を貫通孔を介して飛翔さ
    せ、隔壁を挟んで現像剤担持体の反対側にある記録媒体
    に付着させる画像形成装置において、 現像剤担持体と隔壁との間に、貫通孔の近傍から現像剤
    担持体の現像剤搬送方向に関して上流側に伸びた導電性
    材料からなるシールド部材を設け、 このシールド部材を所定電位に保持したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記シールド部材は、現像剤担持体とほ
    ぼ同電位に設定されていることを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 シールド部材が現像剤担持体に担持され
    ている現像剤と接触していることを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
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