JP2000237840A - 渦流防止形鋳型受口と鋳込み方法 - Google Patents

渦流防止形鋳型受口と鋳込み方法

Info

Publication number
JP2000237840A
JP2000237840A JP2000042971A JP2000042971A JP2000237840A JP 2000237840 A JP2000237840 A JP 2000237840A JP 2000042971 A JP2000042971 A JP 2000042971A JP 2000042971 A JP2000042971 A JP 2000042971A JP 2000237840 A JP2000237840 A JP 2000237840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molten metal
receiving port
receiving
pouring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000042971A
Other languages
English (en)
Inventor
John D Spurlock
ディ. スプーロック ジョン
Marc S Hall
エス. ホール マーク
Christopher T Keating
ティ. キーティング クリストファー
Richard K Foran
ケイ. フォラン リチャード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howmet Corp
Original Assignee
Howmet Research Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howmet Research Corp filed Critical Howmet Research Corp
Publication of JP2000237840A publication Critical patent/JP2000237840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D35/00Equipment for conveying molten metal into beds or moulds
    • B22D35/04Equipment for conveying molten metal into beds or moulds into moulds, e.g. base plates, runners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/08Features with respect to supply of molten metal, e.g. ingates, circular gates, skim gates
    • B22C9/082Sprues, pouring cups

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、真空鋳造チャンバの溶解チャンバ
内のるつぼに対する鋳型相互間の相対的な整合性の変動
に付随する前記問題を克服する鋳型と鋳込み方法とが求
められる要求を満たすことを目的としている。 【構成】 このため、注湯容器からの無拘束の自由溶湯
流を受ける受け部と、鋳型受口と注湯容器とが不整合状
態にあっても溶湯が渦流を生じにくくなるような態様で
該受け部の周縁部のまわりにおいて周方向に離間しかつ
鋳型への排出口に向かって延在する複数個の渦流防止リ
ブとを含む受口をその上に有する鋳型としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は渦流防止形鋳型受
口と鋳込み方法に係り、特に鋳型内への溶湯の鋳込みに
関する。
【0002】
【従来の技術】生産規模の真空鋳造作業を行なって複数
個の金属鋳物を生産する際には、セラミックのインベス
トメント用シェル鋳型は、真空鋳造チャンバから分離さ
れた鋳型加熱炉内で予熱されて鋳込みに適した鋳型予熱
温度まで高められる。真空鋳造チャンバは、溶解/注湯
用るつぼが配置される溶解チャンバと、溶解チャンバの
下の鋳型受入れチャンバとを含む。溶解チャンバは、溶
解チャンバ内において真空を維持させる摺動式湯口弁等
の適切な絶縁弁によって鋳型受入れチャンバから分離ま
たは絶縁されうる。個別インゴット等の個別装入量の金
属は、鋳型受入れチャンバの上の溶解チャンバ内におい
てるつぼ内で真空(大気圧より低い圧力)下で溶解され
る。前記装入量が適切な鋳込温度になったと判断される
と、操作者は、予熱された鋳型を鋳型加熱炉から取り出
して鋳込みのために真空鋳造チャンバ内に配置するよう
に命じる。たとえば、鋳型取扱者は、予熱された鋳型を
鋳型加熱炉から手作業で取り出し、この予熱された鋳型
を閉鎖状態の絶縁弁により密封された溶解チャンバの下
において鋳型受皿上に手作業で配置する。溶解チャンバ
への絶縁弁が開かれた後に、予熱された鋳型は、鋳型受
皿の下の昇降機により溶解チャンバ内のるつぼの下にお
いて所定の高さまで持ち上げられる。その後、るつぼ
は、溶湯が溶解チャンバ内においてるつぼの下に配置さ
れた予熱済みの鋳型の円錐状受口に自由溶湯流として注
ぎ込まれるような態様で旋回せしめられる。受口は、る
つぼから溶湯流を受けかつこれを鋳型内に導いて該鋳型
を満たすために単純な円錐状の受け部を有する。鋳型が
溶湯により満たされると、鋳型は鋳型受皿上において昇
降機により鋳型受入れチャンバ内へと降ろされ、絶縁弁
が閉じられる。溶湯により満たされた鋳型は、該鋳型内
の溶湯を固化させるために鋳型受入れチャンバ内に維持
されるか、または該チャンバから取り出される。このサ
イクルが繰り返されて、鋳造作業中に複数個の予熱され
た鋳型が一度に1つずつ鋳込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような鋳造作業に
おいて、予熱された鋳型を真空鋳造チャンバ内の鋳型受
皿上に手作業で置くことまたは配置することは、溶解チ
ャンバ内においてるつぼに対する鋳型の相対的な整合性
の変動を引き起こす。この鋳型相互間における整合性の
変動は、一般に鋳造作業の開始時と、さらにまた使用さ
れる鋳型および/または生産される製品(鋳物)が変更
される時とに最大となる。作業時に鋳型を鋳込むとき
は、その作業の残りの期間中に予熱された鋳型のほぼ最
適な配置が一貫して達成されるまで、鋳型取扱者により
調節が行なわれうる。しかしながら、「ジャスト・イン
・タイム」生産方式が採用されると、一連の鋳造作業の
回数が増えかつ時間が短くなるので、溶解用るつぼに対
する鋳型の相対的な不整合性の問題が重要性を増してく
る。
【0004】鋳造作業中に鋳型相互間の整合性が変動す
ることは、るつぼからそれぞれの鋳型の鋳型受口に注ぎ
込まれる溶湯流の整合性に悪影響を及ぼす。たとえば、
このような不整合状態は、該不整合状態により受口にお
いて溶湯が逆流するために、受口内において溶湯のはね
返しを引き起こす。その結果として、入れ干しと湯口効
率の低下とが見られる。さらにまた、このような不整合
状態は、受口内において溶湯の渦流を生じさせ、そのた
めに相対的により低温の鋳型受口内における溶湯の滞留
時間が増大して、熱エネルギーの損失とそれによって引
き起こされる湯境およびチル晶といった鋳損じが発生す
るとともに、溶湯の軸方向のモーメントが低下して、鋳
型充填時間の変動と鋳型内における溶湯層流の減少およ
び溶湯乱流の増加が起こる。鋳型内の乱流は、流動する
溶湯に渦流を形成させて、溶湯の圧力と速度とを低下さ
せ、かつ鋳型の肉薄部分における湯回り不良とドロスの
発生を招く酸化物の形成とを引き起こしうる。鋳型相互
間における鋳型充填パターンの変動は、特定の鋳造作業
中に生産される鋳物内の鋳巣を増加させうる。
【0005】したがって、真空鋳造チャンバの溶解チャ
ンバ内のるつぼに対する鋳型相互間の相対的な整合性の
変動に付随する前記問題を克服する鋳型と鋳込み方法と
が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、鋳型と該鋳型上の受口とに
おいて、受口は、注湯容器から注がれる自由溶湯流を受
ける収束形受け部を形成する壁部と、前記溶湯がそれを
通って前記受口から鋳型内へと流出しうる下部開口とか
らなり、前記壁部は、鋳型受口と前記注湯容器とが不整
合状態にあっても受口内において溶湯が渦流を生じにく
くなるような態様で前記受け部の周縁部のまわりにおい
て周方向に離間しかつ前記開口に向かって延在する複数
個の渦流防止リブを有する鋳型と該鋳型上の受口とを設
けたことを特徴とする。
【0007】また、インベストメント用シェル鋳型と該
鋳型上の受口とにおいて、受口は、注湯容器からの自由
溶湯流を受ける収束形受け部を形成する壁部と、前記溶
湯がそれを通って前記受口から鋳型内へと流出しうる下
部開口とからなり、前記壁部は、鋳型受口と前記注湯容
器とが不整合状態にあっても受口内において溶湯が渦流
を生じにくくなるような態様で前記受け部の周縁部のま
わりにおいて周方向に離間しかつ前記開口に向かって延
在する複数個の渦流防止リブより上において最上部の連
続する円滑な縁部を形成するインベストメント用シェル
鋳型と該鋳型上の受口とを設けたことを特徴とする。
【0008】更に、注湯容器から鋳型内へと溶湯を鋳込
む方法において:鋳型の受口を前記注湯容器に対して配
置する段階と、一定装入量の溶湯を前記注湯容器に供給
する段階と、前記装入量の溶湯の無拘束の自由流を前記
注湯容器から受口受け部に注ぎ込む段階であって、前記
自由流を前記受口受け部の周縁部のまわりに周方向に離
間しかつ下部受口開口に向かって延在する複数個の渦流
防止リブに接触させることにより前記鋳型内へと再誘導
して、前記注湯容器と鋳型受口とが不整合状態にあって
も前記受口内において溶湯が渦流を生じにくくなるよう
にする段階を含む注湯段階とからなる、注湯容器から鋳
型内へと溶湯を鋳込むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
1つの具体例において、鋳型と溶解/注湯用るつぼ等の
注湯容器との間における不整合状態の前記悪影響を減少
させるよう構成された受口をその上に有する鋳型を提供
する。このために、受口は、注湯容器から注がれる自由
溶湯流を受ける収束形受け部を形成する壁部と、溶湯が
それを通って受口から鋳型内へと流出しうる下部開口と
からなる。受口壁部は、鋳型受口と注湯容器とが不整合
状態にあっても、その結果として受口に注ぎ込まれる溶
湯が渦流を生じることが少なくなるような態様で受け部
の周縁部のまわりに周方向に離間しかつ前記開口に向か
って延在する複数個の渦流防止リブを含む。
【00010】真空鋳造、不活性ガス鋳造および空気鋳
造時に溶湯を注湯容器から鋳型内へと注ぐ本発明の具体
例の方法において、鋳型の前記受口は注湯容器の下に配
置され、一定の装入量の金属が注湯容器内において溶解
されるか、または注湯容器内に供給され、前記溶解され
た装入量の自由溶湯流が注湯容器から受口に注ぎ込まれ
て、不整合状態の溶湯流は渦流防止リブにより受口の中
央に向かって再誘導または偏向されることで鋳型の充填
が改善されるようになる。
【00011】
【実施例】本発明の前記およびその他の目的と利点と
は、下記の図面を以下の詳細な説明と組み合せることに
よって、より容易に理解されよう。
【00012】図1〜4に、鋳造作業を行なって複数個
の金属鋳物を生産する真空鋳造装置の略図が示されてい
る。真空鋳造チャンバ10は、溶解/注湯用るつぼ15
が配置される溶解チャンバ12と、この溶解チャンバの
下の鋳型受入れチャンバ14とを含んで図示されてい
る。溶解チャンバ12は、溶解チャンバに連通する真空
ポンプ管路18aを経由して真空ポンプP1により真空
を溶解チャンバ内において維持させる摺動式湯口弁等の
適切な絶縁弁16によって鋳型受入れチャンバ14から
分離または絶縁される。個別インゴットI等の個別装入
量の金属は、鋳型受入れチャンバ14の上の溶解チャン
バ12内において垂直に配向される溶解/注湯用るつぼ
15内で真空(大気圧より低い圧力)下で溶解される。
インゴットIは、密封可能な接近口13を介してるつぼ
15内に配置されうる。前記装入量が溶解されかつ鋳込
みに適した温度になったと判断されると、操作者は、予
熱された鋳型20を隣接する別個の鋳型加熱炉22から
取り出して真空鋳造チャンバ10の気密扉17の開口部
を経由して鋳型受皿24上に配置するように命じる。た
とえば、鋳型取扱者は、予熱された鋳型20を鋳型加熱
炉から手作業で取り出し、この予熱された鋳型20を閉
鎖状態の絶縁弁16により密封された溶解チャンバ12
の下に配置される鋳型受皿24上に手作業で配置する。
その後、真空鋳造チャンバ10の気密扉17が閉じられ
る。次に、鋳型受入れチャンバ14が真空ポンプ管路1
8bを経由して真空ポンプP2により真空排気される。
鋳型受皿24上の予熱された鋳型20は、絶縁弁16が
開かれた後に、鋳型受皿の下の昇降機26により、図1
に破線で示されるように溶解チャンバ12内の溶解/注
湯用るつぼ15の下において所定の高さまで持ち上げら
れる。その後、るつぼ15は、電気サーボモータまたは
その他のるつぼ旋回作動装置により、図4に示されるよ
うに溶湯が溶解チャンバ12内においてるつぼの下に配
置された予熱済みの鋳型20の円錐状受口30に無拘束
の自由溶湯流Sとして注ぎ込まれるような態様で支点1
5aのまわりにおいて破線で示される注湯位置まで旋回
せしめられる。予熱された鋳型20が溶湯により満たさ
れた後に、溶湯により満たされた鋳型は、鋳型受皿24
上において昇降機26により鋳型受入れチャンバ14内
へと降ろされる。その後、絶縁弁16が閉じられる。溶
湯により満たされた鋳型20は、該鋳型内の溶湯を固化
させるために鋳型受入れチャンバ14内に維持される
か、または該チャンバから取り出される。このサイクル
が繰り返されて、鋳造作業中に複数個の予熱された鋳型
が一度に1つずつ鋳込まれる。
【00013】各々の鋳型20は、その上に円錐状受口
30を含む。鋳型20は、一般に、製作対象の鋳物の可
溶性模型(たとえばろう)(図示せず)を繰り返しセラ
ミック泥しょうに浸し、余剰泥しょうを脱液し、この泥
しょうをセラミック・スタッコによりスタッコ処理して
最終的に所望の鋳型厚さを形成させる周知の「ロストワ
ックス」法によって形成されるシェル鋳型40からな
る。前記模型を除去してシェル鋳型40を残存させ、こ
のシェル鋳型を高温で焼成することで鋳込みに適した鋳
型強度が得られる。受口30は、一般に、鋳込まれる溶
湯に合わせた適切なセラミック材料と粘結剤とを従来式
に常温圧縮成形して、この常温圧縮成形された受口を高
温で焼成して受口の強度を高めることにより予め成形さ
れる。この受口30は、一般に、ろう型組立体をセラミ
ックのシェル鋳型材料で被覆する従来のロストワックス
・シェル・インベストメント法においてシェル鋳型20
の一部分となるように従来式ろう型組立体に取り付けら
れる。ニッケルまたはコバルトを母材とする超合金の鋳
込みにおいては、受口30は、ムライトまたはその他の
適切なセラミック材料により製作されうる。
【00014】本発明の1つの具体例によれば、鋳型受
口30は、溶解/注湯用るつぼ15(またはその他の注
湯容器)から注がれる自由溶湯流Sを受ける下方収束形
受け部31を形成する壁部30aと、溶湯がそれを通っ
て受口からシェル鋳型40内へと流出しうる下部円錐状
開口30bとからなり、前記シェル鋳型は、湯口40a
と図5に示されるように該湯口40aに接続されて該湯
口から溶湯を受けるようになっている1つ以上の鋳型空
隙部40bとを含む。
【00015】受口壁部30aは、最上部の連続する円
滑な受口縁部30cを形成するとともに、該縁部30c
より下において、図4に示されるようにるつぼ15から
注がれた不整合状態の自由溶湯流Sを受け部31の中央
に向かって再誘導または偏向し、以って受口30内に注
ぎ込まれる溶湯が渦流を生じることが少なくなるような
態様で縁部30cの下において受け部31の周縁部のま
わりに周方向に離間しかつ開口30bに向かって延在す
る複数個の細長い渦流防止リブ33を含む。これらの渦
流防止リブ33は、一般に、受口30の成形時に受口の
その他の特徴と一体成形される。
【00016】各々の渦流防止リブ33は、複合的な角
度を有して設けられる第1の内面33aと第2の内面3
3bとを有する。たとえば、各リブ33の第1の表面3
3aは、円滑な受口縁部30cから始まりかつ該縁部と
滑らかに融合するとともに、第2の表面33bより大き
い角度で受口30の中央長手軸Aに向かって下方に収束
する。各渦流防止リブ33に関して図示されている複合
的な角度は、最小限のリブ材料を使用して最大限の渦流
防止効果をもたらす。第2の表面33bは、図4に最も
わかりやすく示されているように、開口30bと滑らか
に融合して、開口30bを通る溶湯の滑らかな流動をも
たらす。
【00017】渦流防止リブ33は、90°離間して図
示されているが、使用される渦流防止リブ33の個数を
増加または減少させて該リブ間の周方向の間隔を異なら
せることもできるため、本発明はこれに限定されない。
【00018】本発明を限定するのではなしにさらに例
示することを目的として、本発明を実用化してニッケル
を母材とする超合金を重力鋳造するために用いられる特
定の受口30は、5.5インチの上部直径と4.3イン
チの下部直径と30°の収束テーパとを有する最上部の
円滑な縁部30cを含む。この縁部30cは、20°の
収束テーパ角を有するリブ付き受け部30dへと遷移す
る。リブ付き受け部30dは、渦流防止リブ33と2.
4インチの最下部直径とを有する円錐状排出口30bへ
と遷移する。これらの渦流防止リブ33は、0.3イン
チの周方向幅と30°の第1上部収束テーパ角と開口3
0bへと至る5°の第2下部収束テーパ角とを有する。
全ての収束テーパ角は、たとえば図3に示される受口3
0の中心長手軸Aに対する角度である。受口30は、図
5に示されるように鋳型材料を受け入れる外側環状溝3
0eを含む。
【00019】本発明の具体例の方法において、鋳型取
扱者は、鋳型加熱炉22から予熱された鋳型20を手作
業で取り出し、該予熱された鋳型20を閉鎖状態の絶縁
弁16により密封された溶解チャンバ12の下に配置さ
れる鋳型受皿24上に手作業で配置する。その後、真空
鋳造チャンバ10の気密扉17が閉じられる。鋳型受皿
24上の予熱された鋳型20は、絶縁弁16が開かれた
後に、鋳型受皿24の下の昇降機26により、溶解チャ
ンバ12内の溶解/注湯用るつぼ15の下において所定
の高さまで持ち上げられる。次に、るつぼ15は、支点
15aのまわりにおいて図1の破線で示される位置まで
旋回せしめられて、一定装入量の溶湯が予熱された鋳型
20の受口30に無拘束の自由溶湯流Sとして重力注湯
される。鋳型取扱者が予熱された鋳型20を鋳型受皿2
4上において溶解/注湯用るつぼ15と整合しない状態
に偶然に配置した場合は、自由溶湯流Sは、たとえば図
4に示されるように、受口30の中心部に注ぎ込まれず
に該受口の中心から若干横方向に偏倚した位置に落下衝
突する。このような状態において、受口の渦流防止リブ
33は、図4に示されるように受口30に落下衝突する
不整合状態の自由溶湯流Sを直ちに、受口30内におけ
る溶湯の渦流を減少させかつ受口内における溶湯のはね
返しを減少させるような態様で該受口の中心部の方へと
再誘導または偏向するため、溶湯の逆流が減少する。渦
流防止リブ33は、より低温の受口30内における溶湯
の滞留時間を減少させかつ溶湯流の軸方向のモーメント
を増大させて溶湯の層流化を高めるとともに鋳型内にお
ける溶湯の乱流化を減少させるような態様で受口30内
における溶湯の渦流を実質的に減少させる。図5に示さ
れるように、本発明は、さらにまた、鋳型空隙部40b
を有する鋳型40の湯口40aの壁部Wを下って延在す
る渦流防止リブ33’を配設することで溶湯の層流化を
高める前記効果を維持させて湯回り不良を低減または解
消することを意図している。湯口40aは、受口30と
鋳型空隙部40bとに連通して溶湯を鋳型空隙部に搬送
する。湯口リブ33’は、一般に該湯口リブと略軸方向
に整合する受口リブ33から、溶湯を鋳型空隙部に送給
する横方向の湯道25まで延在しうるが、本発明は、こ
のような整合状態に限定されない。
【00020】本発明は、鋳造作業中に溶解チャンバ1
2内においてるつぼ15に対する鋳型20の整合性が鋳
型相互間で変動することに付随する前記問題を克服す
る。
【00021】上記では本発明を特定の具体例に関して
詳細に説明したが、当業者には、添付の請求の範囲に記
載される本発明の精神および範囲から逸脱することなし
に本発明に改変および変更等を加えうることが理解され
よう。
【00022】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によ
れば、真空鋳造、不活性ガス鋳造および空気鋳造時に溶
湯を注湯容器から鋳型内へと注ぐ方法において、鋳型の
前記受口は注湯容器の下に配置され、一定の装入量の金
属が注湯容器内において溶解されるか、または注湯容器
内に供給され、前記溶解された装入量の自由溶湯流が注
湯容器から受口に注ぎ込まれて、不整合状態の溶湯流は
渦流防止リブにより受口の中央に向かって再誘導または
偏向されることで鋳型の充填が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶解チャンバ内の溶解用るつぼの下において真
空鋳造チャンバ内の鋳型受皿上に配置されて図示される
本発明の具体例による鋳型の正面図である。
【図2】本発明の具体例による鋳型受口の平面図であ
る。
【図3】図2の鋳型受口の直径方向断面図である。
【図4】溶解用るつぼの下において不整合状態にある本
発明の具体例による鋳型の斜視図であり、鋳型受口に注
ぎ込まれて渦流防止リブにより再誘導される溶湯流が示
されている。
【図5】渦流防止形鋳型受口と渦流防止リブを有する鋳
型湯口とを有する鋳型の断面図である。
【符号の説明】
10 真空鋳造チャンバ 12 溶解チャンバ 13 接近口 14 鋳型受入れチャンバ 15 溶解/注湯用るつぼ 16 絶縁弁 17 気密扉 18a 真空ポンプ管路 20 鋳型 22 鋳型加熱炉 24 鋳型受皿 26 昇降機 30 円錐状受口 30a 壁部 30b 下部円錐状開口 30c 受口縁部 33 渦流防止リブ 40 シェル鋳型 40a 湯口 40b 鋳型空隙部
フロントページの続き (72)発明者 マーク エス. ホール アメリカ合衆国 78641 テキサス州 リ ーンダー ミスティ ベンド 13206番地 (72)発明者 クリストファー ティ. キーティング アメリカ合衆国 76302 テキサス州 ウ イチタ フォールズ バーリントン スト リート 1607番地 (72)発明者 リチャード ケイ. フォラン アメリカ合衆国 76308 テキサス州 ウ イチタ フォールズ バルバドス ストリ ート 4511番地

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型と該鋳型上の受口とにおいて、受口
    は、注湯容器から注がれる自由溶湯流を受ける収束形受
    け部を形成する壁部と、前記溶湯がそれを通って前記受
    口から鋳型内へと流出しうる下部開口とからなり、前記
    壁部は、鋳型受口と前記注湯容器とが不整合状態にあっ
    ても受口内において溶湯が渦流を生じにくくなるような
    態様で前記受け部の周縁部のまわりにおいて周方向に離
    間しかつ前記開口に向かって延在する複数個の渦流防止
    リブを有する鋳型と該鋳型上の受口とを設けたことを特
    徴とする渦流防止形鋳型受口。
  2. 【請求項2】 前記壁部は、前記リブより上において最
    上部の連続する円滑な縁部を形成する請求項1に記載の
    渦流防止形鋳型受口。
  3. 【請求項3】 各々の前記リブは、第1の内面と第2の
    内面とを有し、前記第1の表面は、前記第2の表面より
    大きい角度で前記受口の中心長手軸に向かって収束する
    請求項1に記載の渦流防止形鋳型受口。
  4. 【請求項4】 鋳型は、周方向に離間する複数個の渦流
    防止リブを湯口壁部の周縁部のまわりに有する湯口壁部
    を含む請求項1に記載の渦流防止形鋳型受口。
  5. 【請求項5】 インベストメント用シェル鋳型と該鋳型
    上の受口とにおいて、受口は、注湯容器からの自由溶湯
    流を受ける収束形受け部を形成する壁部と、前記溶湯が
    それを通って前記受口から鋳型内へと流出しうる下部開
    口とからなり、前記壁部は、鋳型受口と前記注湯容器と
    が不整合状態にあっても受口内において溶湯が渦流を生
    じにくくなるような態様で前記受け部の周縁部のまわり
    において周方向に離間しかつ前記開口に向かって延在す
    る複数個の渦流防止リブより上において最上部の連続す
    る円滑な縁部を形成するインベストメント用シェル鋳型
    と該鋳型上の受口とを設けたことを特徴とする渦流防止
    形鋳型受口。
  6. 【請求項6】 各々の前記リブは、第1の内面と第2の
    内面とを有し、前記第1の表面は、前記第2の表面より
    大きい角度で前記受口の中心長手軸に向かって収束する
    請求項5に記載の渦流防止形鋳型受口。
  7. 【請求項7】 注湯容器から鋳型内へと溶湯を鋳込む方
    法において:鋳型の受口を前記注湯容器に対して配置す
    る段階と、一定装入量の溶湯を前記注湯容器に供給する
    段階と、前記装入量の溶湯の無拘束の自由流を前記注湯
    容器から受口受け部に注ぎ込む段階であって、前記自由
    流を前記受口受け部の周縁部のまわりに周方向に離間し
    かつ下部受口開口に向かって延在する複数個の渦流防止
    リブに接触させることにより前記鋳型内へと再誘導し
    て、前記注湯容器と鋳型受口とが不整合状態にあっても
    前記受口内において溶湯が渦流を生じにくくなるように
    する段階を含む注湯段階とからなる、注湯容器から鋳型
    内へと溶湯を鋳込むことを特徴とする鋳込み方法。
  8. 【請求項8】 前記鋳型を鋳型受皿上に手作業で配置
    し、前記鋳型受皿上の前記鋳型を前記注湯容器の下の位
    置まで持ち上げる段階を含む請求項7に記載の鋳込み方
    法。
  9. 【請求項9】 前記装入量は、前記注湯容器内において
    真空下で溶解される請求項7に記載の鋳込み方法。
  10. 【請求項10】 前記自由流の流れを鋳型湯道壁部の周
    縁部のまわりにおいて周方向に離間する複数個の渦流防
    止リブと接触させることにより誘導する請求項7に記載
    の鋳込み方法。
JP2000042971A 1999-02-22 2000-02-21 渦流防止形鋳型受口と鋳込み方法 Pending JP2000237840A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US25518799A 1999-02-22 1999-02-22
US09/255187 1999-02-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000237840A true JP2000237840A (ja) 2000-09-05

Family

ID=22967225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000042971A Pending JP2000237840A (ja) 1999-02-22 2000-02-21 渦流防止形鋳型受口と鋳込み方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1031391A1 (ja)
JP (1) JP2000237840A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101256A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 成型用鋳型
CN109128043A (zh) * 2018-09-03 2019-01-04 长兴中建耐火材料科技有限公司 一种铁水浇包防冲刷专用浇口及其制备方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103138435B (zh) * 2013-03-19 2016-02-24 合肥凯邦电机有限公司 一种铸铝转子及其浇铸模
CN103317094B (zh) * 2013-06-06 2015-09-09 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 一种三层环壁两层叶片涡流器精铸件的成型方法
CN107552250B (zh) * 2017-09-11 2019-07-16 中石化广州工程有限公司 一种用于卧式分离器的布液器
CN109175333B (zh) * 2018-10-11 2020-05-19 中国工程物理研究院材料研究所 一种均匀浇铸装置及浇铸方法
CN113523191A (zh) * 2021-06-10 2021-10-22 四川简阳海特有限公司 一种浇口杯制造方法
CN117600401B (zh) * 2024-01-23 2024-04-05 合肥工业大学 一种用于汽车轮辋精密铸造的轮辋蜡模成型装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3844337A (en) * 1972-12-18 1974-10-29 Packaging Corp America Pouring sprue
GB8712743D0 (en) * 1987-05-30 1987-07-01 Ae Plc Casting method
US5335711A (en) * 1987-05-30 1994-08-09 Ae Plc Process and apparatus for metal casting
US5171513A (en) * 1992-05-12 1992-12-15 Usx Corporation Refractory article for preventing vortexing in a metallurgical vessel

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101256A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 成型用鋳型
CN109128043A (zh) * 2018-09-03 2019-01-04 长兴中建耐火材料科技有限公司 一种铁水浇包防冲刷专用浇口及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1031391A1 (en) 2000-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01245959A (ja) 鋳型の注湯装置
JP5221195B2 (ja) 鋳造装置,鋳造システム及び方法
JP2000237840A (ja) 渦流防止形鋳型受口と鋳込み方法
CN107999705A (zh) 一种高铅青铜的铸造方法
CN108941513A (zh) 金属液压力输送壳型铸造方法
US20020124987A1 (en) Casting apparatus with mold handling/positioning fixture
US6006821A (en) Method and apparatus for melting and pouring specialty metals
KR100550445B1 (ko) 주단조용 용탕주입장치
CN108393438B (zh) 铁型覆砂垂直分型铸造轴承盖铸件的工艺装置及生产方法
JP7043217B2 (ja) 活性金属の鋳造方法
BR112019001045B1 (pt) Sistema e método para moldar metais fundidos
CN209110156U (zh) 真空与压力结合的壳型铸造装置
KR102216654B1 (ko) 주조 장치 및 이것을 사용한 주조 물품의 제조 방법
US7140415B1 (en) Method and apparatus for direct pour casting
JPH08290261A (ja) 自動注湯方法及びその装置
CN106334782B (zh) 浇口杯装置及其制作方法
US2962780A (en) Metal casting apparatus
CN221109796U (zh) 一种熔模铸造防尘装置
CN211758335U (zh) 一种增强浇铸补缩的浇铸系统
JP6188642B2 (ja) 下注ぎ造塊方法
JP2001150096A (ja) 溶融金属貯蔵部ループを用いたインベストメント鋳造装置及び鋳造方法
KR101839009B1 (ko) 용락 및 산화방지를 위한 주단조 금형의 용탕주입방법
CN207386548U (zh) 一种球墨铸造控压浇注装置
CN106623822B (zh) 一种钕铁硼合金铸锭模具
CN206869023U (zh) 一种带熔体配流槽的下注式铸型