JP2000237652A - 給液システム - Google Patents

給液システム

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JP2000237652A
JP2000237652A JP11040140A JP4014099A JP2000237652A JP 2000237652 A JP2000237652 A JP 2000237652A JP 11040140 A JP11040140 A JP 11040140A JP 4014099 A JP4014099 A JP 4014099A JP 2000237652 A JP2000237652 A JP 2000237652A
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liquid supply
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのポンプ装置によって種々の噴射の形態
を取り得ることができるようにし、コストを抑制しつ
つ、給液箇所個々での望ましい噴射条件に容易に対応さ
せることができるようにする。 【解決手段】 液体を送給するポンプユニットPを各給
液箇所Kに対応して設けたノズルNに対応して複数搭載
した1つのポンプ装置1を備え、ノズルNから液体ミス
トを噴霧して給液を行なう液体ミスト給液配管系30
と、ノズルNから液体とエアの混合体を噴射して給液を
行なう液体・エア混合体給液配管系40と、ノズルNか
ら液体のみを噴射して給液を行なう液体給液配管系50
との3種類の給液配管系のうち1種もしくは2種以上の
給液配管系をポンプ装置1の各ポンプユニットPに各ノ
ズルNに対応させて配管した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給液箇所に給液を
行なう給液システムに係り、特に、ノズルから液体を噴
射して給液を行なう給液システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の給液システムとして
は、例えば、金属の切削加工を行なう工作機械やプレス
機械等の産業機械等で用いられ、種々の加工油や潤滑油
を供給して、加工性を高めたり冷却を行なったりあるい
は潤滑を行なう等のシステムが知られている。また、種
々の溶剤を塗布する給液システムも知られている。従
来、このような、給液箇所に液体を噴射して給液を行な
う給液システムとしては、給液箇所に液体ミストを噴射
して潤滑給液を行なうものがあり、この給液システム
は、液体を貯留するタンクに定量ポンプ及びこの定量ポ
ンプに一体に設けられ定量ポンプで計量された液体を霧
化する霧化器を備えて構成される専用の給液装置を用
い、この給液装置の霧化器で生成された液体ミストを配
管を通してエアで上記の給液箇所に搬送して噴射させて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
給液システムにあっては、給液箇所が複数になった場合
に、各給液箇所毎に専用の給液装置を夫々用意しなけれ
ばならないので、コスト高になってしまうという問題が
あった。また、霧化器が固定された専用の給液装置なの
で、給液箇所での液体の噴射の形態が一義的になってし
まい、そのため、給液箇所個々での望ましい噴射条件に
対応させにくいという問題があった。詳しくは、給液箇
所においては、例えば、液体ミストの粒径をできるだけ
小さくして噴射させた方が良い場合、液体ミストの粒径
が小さ過ぎて風圧により拡散し過ぎてしまうような環境
条件のところ等で、液体ミストの粒径をやや大きくして
風圧に負けないようにして確実に給液箇所に液体を付着
させたいような場合、あるいは、機械の構造上給液箇所
側近での噴射が難しい環境条件のところで液体のみを飛
ばして飛距離の長い噴射をさせたい場合等、給液箇所で
の噴射条件を個々に変えて給液したい場合がある。この
ような場合に、従来のシステムでは、対応が困難になっ
ているという問題があった。更に、給液箇所での噴射条
件に対応できないと、噴射液体の無駄が生じてしまい、
省力化に寄与できず、人体や周辺への悪影響が懸念され
るとともに、また、このようなことがないように回収装
置等を設ける等しなければならないことになると、それ
だけ、システムのコスト高につながってしまう。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、1つのポンプ装置によって種々の噴射の形態を
取り得ることができるようにし、コストを抑制しつつ、
給液箇所個々での望ましい噴射条件に容易に対応させる
ことができるようにした給液システムを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の給液システムは、複数の給液箇所に各
給液箇所に対応して設けたノズルから液体を噴射して給
液を行なう給液システムにおいて、上記各ノズル毎に液
体を送給可能な1つのポンプ装置を備えるとともに、該
ポンプ装置に、ノズルからの液体の噴射形態の異なる複
数種類の給液配管系のうち1種もしくは2種以上の給液
配管系を各ノズルに対応させて配管した構成としてい
る。この構成によれば、給液配管系を配管するときは、
給液箇所個々での望ましい噴射条件に対応させて1種も
しくは2種以上の給液配管系を各ノズルに対応させて配
管する。そして、このシステムによれば、ポンプ装置が
1つであることからコストが抑制される。また、給液箇
所個々での望ましい噴射条件に対応した液体の噴射が行
なわれる。その結果、給液箇所で、適切な加工,冷却や
潤滑等が行なわれ、また、噴射液体の無駄が防止され、
省力化が図られる。
【0006】そしてまた、このような目的を達成するた
め、本発明の給液システムは、複数の給液箇所に各給液
箇所に対応して設けたノズルから液体を噴射して給液を
行なう給液システムにおいて、液体を送給するポンプユ
ニットを上記各ノズルに対応して複数搭載した1つのポ
ンプ装置を備えるとともに、ポンプユニットに配管され
ノズルに至る主管及び該ノズルにエアを直接供給するエ
ア供給管を有し、該ノズルから液体ミストを噴霧して給
液箇所に給液を行なう液体ミスト給液配管系と、ポンプ
ユニットに配管されノズルに至る主管及び該主管の途中
に配管されたエア送給管を備え、該エア送給管からのエ
アにより主管内の液体をノズルまで搬送するとともにノ
ズルから液体とエアの混合体を噴射して給液箇所に給液
を行なう液体・エア混合体給液配管系と、ポンプユニッ
トに配管されノズルに至る主管のみを備え、ノズルから
液体のみを噴射して給液箇所に給液を行なう液体給液配
管系との3種類の給液配管系のうち1種もしくは2種以
上の給液配管系を上記ポンプ装置の各ポンプユニットに
各ノズルに対応させて配管した構成としている。
【0007】これによれば、給液配管系を配管するとき
は、給液箇所個々での望ましい噴射条件に対応させて1
種もしくは2種以上の給液配管系を各ノズルに対応させ
て配管する。そして、このシステムによれば、ポンプ装
置が1つであることからコストが抑制される。また、給
液箇所個々での望ましい噴射条件に対応した液体の噴射
が行なわれる。特に、3種類の給液配管系を接続できる
ので、液体ミスト給液配管系では、例えば、液体ミスト
の粒径をできるだけ小さくして噴射させた方が良い場合
に対応でき、液体・エア混合体給液配管系では、液体ミ
ストの粒径が小さ過ぎて風圧により拡散し過ぎてしまう
ような環境条件のところ等で、液体ミストの粒径をやや
大きくして風圧に負けないようにして確実に給液箇所に
液体を付着させたいような場合に対応でき、液体給液配
管系では、機械の構造上給液箇所側近での噴射が難しい
環境条件のところで液体のみを飛ばして飛距離の長い噴
射をさせたい場合に対応できる等、給液箇所での噴射条
件に確実に対応することができるようになる。
【0008】また、必要に応じ、上記ポンプ装置を、液
体を貯留する液体タンクと、該液体タンクに設けられる
ベースとを備え、上記複数のポンプユニットを上記ベー
スに取付けた構成としている。ポンプユニットをベース
に集約できるので、コンパクトにすることができる。更
に、必要に応じ、上記ポンプユニットを、エア駆動ポン
プで構成し、該ポンプユニットで使用するエアのエア源
と、上記液体ミスト給液配管系及び液体・エア混合体給
液配管系で使用するエアのエア源とを共用にした構成と
している。1つのエア源でポンプの駆動と給液配管系の
噴射を行なわせることができ、駆動効率を向上させるこ
とができる。
【0009】更にまた、必要に応じ、上記ポンプユニッ
トを、一方側にエアの出入口を有したシリンダと、該シ
リンダ内に進退可能に設けられたピストンと、上記シリ
ンダ内に設けられ上記ピストンを後退方向に付勢するス
プリングと、上記シリンダの他方側に設けられ上記シリ
ンダの出入口からエアを排気してピストンがスプリング
力により後退させられたときタンク内の液体を吸引する
サクション部と、上記シリンダの他方側に設けられ上記
シリンダの出入口からエアを供給してピストンをスプリ
ング力に抗して進出させたときタンク内の液体を吐出す
る吐出口部とを備えて構成している。ポンプユニットが
シリンダ及びピストンからなるプランジャタイプで構成
されるので、液体の給液量が定量になり、給液箇所の給
液量の管理が容易に行なわれる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態に係る給液システムについて説明する。
図1に示すように、実施の形態に係る給液システムS
は、金属の切削加工を行なう工作機械やプレス機械等の
産業機械等で用いられるものであり、複数(図では3か
所)の給液箇所K(K1 ,K2 ,K3 )に各給液箇所K
(K1 ,K2 ,K3 )に対応して設けたノズルN(N1
,N2 ,N3 )から液体を噴射して給液を行なうシス
テムである。この給液システムSにおいては、各ノズル
N(N1 ,N2 ,N3 )に対応して複数(図では3台)
の液体を送給するポンプユニットP(P1 ,P2 ,P3
)を搭載した1つのポンプ装置1を備えている。ポン
プ装置1は、図2に示すように、液体を貯留する上開放
のプラスチック製液体タンク3と、液体タンク3の開口
4を塞いで液体タンク3にビス5で固定されて設けられ
る板状のベース6とを備えている。そして、複数のポン
プユニットPは、このベース6に列設されて取付けられ
ている。符号7はベース6に設けられた給液口である。
【0011】このポンプユニットPは、エア駆動ポンプ
であり、図2及び図3に示すように、一方側にエアの出
入口11を有したシリンダ10と、シリンダ10内に進
退可能に設けられたピストン12と、シリンダ10内に
設けられピストン12を後退方向に付勢するスプリング
13と、シリンダ10の他方側に設けられ液体タンク3
内の液体をシリンダ10内に吸引可能な一方向弁14を
備えシリンダ10の出入口11からエアを排気してピス
トン12がスプリング13力により後退させられたとき
液体を吸引するサクション部15と、シリンダ10の他
方側に設けられシリンダ10内の液体を吐出可能な一方
向弁16を有しシリンダ10の出入口11からエアを供
給してピストン12をスプリング13力に抗して進出さ
せたとき液体を吐出する吐出口部17とを備えて構成さ
れている。また、ポンプユニットPは、その吐出量が、
例えば、0.01〜0.05cc/shot,吐出サイ
クルが、例えば、最大2回/秒,使用空気圧力範囲が、
例えば、0.3〜0.7MPaに設定されている。この
ポンプ装置1においては、ポンプユニットP(P1 ,P
2 ,P3 )がベース6に集約されているので、コンパク
トになっており、設置が容易に行なわれる。
【0012】図2に示すように、18はベース6上に設
けられ吐出口部17に連通した吐出口である。また、図
1及び図3に示すように、20はポンプユニットPで使
用するエアのエア源、21はポンプユニットPに接続さ
れたエア通路管、22はエア通路管21に介装されたレ
ギュレータ、23はエア通路管21に介装された圧力
計、24はエア通路管21に介装されるとともにベース
6上あるいは液体タンク3とは離れた制御盤内部等に設
けられ、ポンプユニットPへのエアの供給及び停止によ
り圧力開放する3方向電磁弁である。各ポンプユニット
P(P1 ,P2 ,P3 )は、1つの3方向電磁弁24で
同時に制御されるようになっている。尚、各ポンプユニ
ットP(P1 ,P2 ,P3 )毎に3方向電磁弁24を設
け、各ポンプユニットP(P1 ,P2 ,P3 )毎に個々
に制御するようにしても良い。
【0013】また、ポンプ装置1には、図1に示すよう
に、ノズルN(N1 ,N2 ,N3 )からの液体の噴射形
態の異なる複数種類の給液配管系のうち1種もしくは2
種以上の給液配管系が各ノズルN(N1 ,N2 ,N3 )
に対応させて配管されている。実施の形態では、液体ミ
スト給液配管系30,液体・エア混合体給液配管系40
及び液体給液配管系50の3種類の給液配管系がポンプ
装置1の各ポンプユニットP(P1 ,P2 ,P3 )に夫
々配管されている。各給液配管系について説明する。液
体ミスト給液配管系30は、ポンプユニットP1 に配管
されノズルN1 に至る主管31と、ノズルN1 にエアを
直接供給するエア供給管32とを有し、ノズルN1 から
液体ミストを噴霧して給液箇所K1 に給液を行なうもの
である。ノズルN1 は、先端のノズルチップ33と、ノ
ズルチップ33が固定され主管31からの液体とエア供
給管32からのエアを合流させてノズルチップ33から
液体ミストを噴霧させるスプレイブロック34とから構
成されている。ノズルチップ33の内径は、例えば、液
体ミストが、ほとんど1〜20μm程度の粒径の液体で
生成されるように適宜に定められている。例えば、ノズ
ルチップ33の内径は0.2mm以下に定められてい
る。このノズルN1 は、給液箇所Kとして、例えば、液
体ミストの粒径をできるだけ小さくして噴射させた方が
良い条件のところに設けられる。
【0014】液体・エア混合体給液配管系40は、ポン
プユニットP2 に配管されノズルN2 に至る主管41
と、主管41の途中に3方継手43を介して配管された
エア送給管42とを備え、エア送給管42からのエアに
より主管41内の液体をノズルN2 まで搬送するととも
にノズルN2 から液体とエアの混合体を噴射して給液箇
所K2 に給液を行なうものである。ノズルN2 の内径
は、例えば、液体が、ほとんど200〜400μm程度
の粒径、望ましくはほとんど300μm±20μm程度
になるように、適宜に定められている。例えば、ノズル
N2 の内径は0.2mm〜0.8mmに定められてい
る。このノズルN2 は、給液箇所Kとして、例えば、液
体ミストの粒径が小さ過ぎて風圧により拡散し過ぎてし
まうような環境条件のところ等で、液体ミストの粒径を
やや大きくして風圧に負けないようにして確実に給液箇
所Kに液体を付着させたいような条件のところに設けら
れる。
【0015】液体給液配管系50は、ポンプユニットP
3 に配管されノズルN3 に至る主管51のみを備え、ノ
ズルN3 から液体のみを噴射して給液箇所K3 に給液を
行なうものである。ノズルN3 の内径は、例えば、液体
が線状に噴射されるように、例えば、0.2mm〜0.
8mmに定められている。このノズルN3 は、給液箇所
Kとして、例えば、機械の構造上給液箇所側近での噴射
が難しい環境条件のところで液体のみを飛ばして飛距離
の長い噴射をさせたい条件のところに設けられる。
【0016】液体ミスト給液配管系30及び液体・エア
混合体給液配管系40のエア源20は、ポンプユニット
Pで使用するエアのエア源20と同じであり、共用され
ている。60はポンプユニットPのエア通路管21から
分岐した分岐管であり、この分岐管60に分配器61を
介して液体ミスト給液配管系30のエア供給管32,液
体・エア混合体給液配管系40のエア送給管42が並列
接続されている。62は分岐管60に介装されたレギュ
レータ、63は分岐管60に介装された圧力計である。
液体ミスト給液配管系30及び液体・エア混合体給液配
管系40においては、図1の例では、常時エアが供給さ
れており、ポンプ装置1からの液体の供給がないとき
は、ノズルNからは、エアのみが噴射される。尚、液体
ミスト給液配管系30のエア供給管32,液体・エア混
合体給液配管系40のエア送給管42に、ポンプユニッ
トPのエア通路管21に介装された3方向電磁弁24と
同様の3方向電磁弁を介装して、エア供給管32及びエ
ア送給管42でのエアの供給及び供給停止の制御を行な
っても良いことは勿論である。また、実施の形態では、
液体として、生分解性加工油が用いられている。
【0017】従って、この実施の形態に係る給液システ
ムSによって、給液を行なうときは、ポンプ装置1のポ
ンプユニットP(P1 ,P2 ,P3 )に3方向電磁弁2
4の切換により、エアが供給されると、供給毎にポンプ
ユニットP(P1 ,P2 ,P3 )が駆動され、液体ミス
ト給液配管系30,液体・エア混合体給液配管系40及
び液体給液配管系50に夫々定量の液体が供給される。
そして、液体ミスト給液配管系30においては、ノズル
N1 から液体ミストが噴霧されて給液箇所K1 に給液さ
れる。この場合、液体ミストが、例えば、ほとんど1〜
20μm程度の粒径の液体で生成されるので、液体ミス
トの粒径ができるだけ小さくなって噴射され、給液箇所
K1 の条件に合致した給液が行なわれる。また、液体・
エア混合体給液配管系40においては、ノズルN2 から
液体とエアの混合体が噴射されて、給液箇所K2 に給液
される。この場合、液体が、例えば、ほとんど200〜
400μm程度の粒径になるので、液体の粒径がやや大
きくして風圧に負けないようにして確実に給液箇所K2
に液体が付着させられ、給液箇所K2 の条件に合致した
給液が行なわれる。更に、液体給液配管系50において
は、ノズルN3 から液体のみが噴射されて、給液箇所K
3 に給液が行なわれる。この場合、液体が線状に噴射さ
れるので、機械の構造上側近での噴射が難しい環境条件
のところでも、確実に液体が付着させられ、給液箇所K
3 の条件に合致した給液が行なわれる。
【0018】また、実施の形態においては、ポンプユニ
ットP(P1 ,P2 ,P3 )で使用するエアのエア源2
0と、液体ミスト給液配管系30及び液体・エア混合体
給液配管系40で使用するエアのエア源20とが共用さ
れているので、1つのエア源20でポンプの駆動と給液
配管系の噴射が行なわれ、そのため、駆動効率が向上さ
せられる。更に、ポンプユニットP(P1 ,P2 ,P3
)は、シリンダ10及びピストン12からなるプラン
ジャタイプで構成されているので、液体の給液量が定量
になり、そのため、給液箇所K(K1 ,K2 ,K3 )の
給液量の管理が容易に行なわれ、また、省力化も図られ
る。更にまた、液体は生分解性加工油なので、ミストに
よる人体や周辺等への悪影響が極力低減させられ、環境
上好ましいものになる。
【0019】尚、上記実施の形態では、液体ミスト給液
配管系30,液体・エア混合体給液配管系40及び液体
給液配管系50の3種類の給液配管系を全部備えたが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、1種または2
種の組合せでも良く、適宜変更して差支えない。また、
上記実施の形態では、ポンプ装置1は3つのポンプユニ
ットP(P1 ,P2 ,P3 )を備えているが、必ずしも
これに限定されるものではなく、2つのポンプユニット
Pを備え、あるいは、4以上のポンプユニットPを備え
て構成しても良く、適宜変更して差支えない。この場合
にも、給液配管系の組合せは、適宜に定めて良い。尚ま
た、上記ポンプユニットP(P1 ,P2 ,P3 )には、
液体ミスト給液配管系30,液体・エア混合体給液配管
系40及び液体給液配管系50の3種類以外の給液配管
系を接続しても良いことは勿論である。また、実施の形
態に係る給液システムSは、金属の切削加工を行なう工
作機械やプレス機械等の産業機械等で用いられる例で説
明したが、それ以外のあらゆる装置に組み込んで適用し
て良いことは勿論である。即ち、噴射される液体は、加
工油,切削油,あるいは潤滑油に限定されず、種々の溶
液,溶剤等、どのような液体を取り扱うように構成して
良いことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の給液シス
テムによれば、各ノズル毎に液体を送給可能な1つのポ
ンプ装置を備えるとともに、ポンプ装置にノズルからの
液体の噴射形態の異なる複数種類の給液配管系のうち1
種もしくは2種以上の給液配管系を各ノズルに対応させ
て配管したので、ポンプ装置が1つであることからコス
トを抑制することができるとともに、種々の噴射の形態
を取り得ることができ、給液箇所個々での望ましい噴射
条件に容易に対応させることができる。その結果、給液
箇所での噴射条件に対応できるので、噴射液体の無駄が
防止され、省力化を図ることができ、人体や周辺等への
悪影響を極力低減させることができ、環境上好ましいも
のになる。
【0021】そして、ポンプユニットを各ノズルに対応
して複数搭載した1つのポンプ装置を備え、液体ミスト
給液配管系,液体・エア混合体給液配管系及び液体給液
配管系との3種類の給液配管系のうち1種もしくは2種
以上の給液配管系を各ノズルに対応させて配管した場合
には、ポンプユニットによって給液配管系の給液を行な
うことができるので、より一層給液箇所個々での望まし
い噴射条件に容易に対応させることができる。また、3
種類の給液配管系を接続できるので、例えば、液体ミス
トの粒径をできるだけ小さくして噴射させた方が良い場
合、液体ミストの粒径が小さ過ぎて風圧により拡散し過
ぎてしまうような環境条件のところ等で、液体ミストの
粒径をやや大きくして風圧に負けないようにして確実に
給液箇所に液体を付着させたいような場合、あるいは、
機械の構造上給液箇所側近での噴射が難しい環境条件の
ところで液体のみを飛ばして飛距離の長い噴射をさせた
い場合等、給液箇所での噴射条件に確実に対応すること
ができるようになる。
【0022】また、ポンプ装置を、液体を貯留する液体
タンクと、液体タンクに設けられるベースとを備え、複
数のポンプユニットをベースに取付けた場合には、ポン
プユニットをベースに集約できるので、コンパクトにす
ることができる。更にまた、ポンプユニットを、エア駆
動ポンプで構成し、ポンプユニットで使用するエアのエ
ア源と、液体ミスト給液配管系及び液体・エア混合体給
液配管系で使用するエアのエア源とを共用にした場合に
は、1つのエア源でポンプの駆動と給液配管系の噴射を
行なわせることができ、駆動効率を向上させることがで
きる。更に、ポンプユニットをシリンダ及びピストンか
らなるプランジャタイプで構成した場合には、液体の給
液量が定量になるので、給液箇所の給液量の管理を容易
にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給液システムを示す
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る給液システムのポン
プ装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る給液システムにおい
て、ポンプ装置のポンプユニットの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】 S 給液システム K(K1 ,K2 ,K3 ) 給液箇所 N(N1 ,N2 ,N3 ) ノズル P(P1 ,P2 ,P3 ) ポンプユニット 1 ポンプ装置 3 液体タンク 6 ベース 10 シリンダ 11 出入口 12 ピストン 13 スプリング 15 サクション部 17 吐出口部 20 エア源 21 エア通路管 30 液体ミスト給液配管系 31 主管 32 エア供給管 33 ノズルチップ 34 スプレイブロック 40 液体・エア混合体給液配管系 41 主管 42 エア送給管 50 液体給液配管系 51 主管 60 分岐管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C011 EE01 EE08 EE09 3J071 AA13 AA15 BB02 BB11 BB14 BB16 CC01 DD26 FF16 4D073 AA01 AA10 BB01 BB03 CA01 CA04 CA06 4G068 AA01 AA03 AA06 AB11 AC13 AC20 AD21 AD41 AE06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の給液箇所に各給液箇所に対応して
    設けたノズルから液体を噴射して給液を行なう給液シス
    テムにおいて、 上記各ノズル毎に液体を送給可能な1つのポンプ装置を
    備えるとともに、 該ポンプ装置に、ノズルからの液体の噴射形態の異なる
    複数種類の給液配管系のうち1種もしくは2種以上の給
    液配管系を各ノズルに対応させて配管したことを特徴と
    する給液システム。
  2. 【請求項2】 複数の給液箇所に各給液箇所に対応して
    設けたノズルから液体を噴射して給液を行なう給液シス
    テムにおいて、 液体を送給するポンプユニットを上記各ノズルに対応し
    て複数搭載した1つのポンプ装置を備えるとともに、 ポンプユニットに配管されノズルに至る主管及び該ノズ
    ルにエアを直接供給するエア供給管を有し、該ノズルか
    ら液体ミストを噴霧して給液箇所に給液を行なう液体ミ
    スト給液配管系と、 ポンプユニットに配管されノズルに至る主管及び該主管
    の途中に配管されたエア送給管を備え、該エア送給管か
    らのエアにより主管内の液体をノズルまで搬送するとと
    もにノズルから液体とエアの混合体を噴射して給液箇所
    に給液を行なう液体・エア混合体給液配管系と、 ポンプユニットに配管されノズルに至る主管のみを備
    え、ノズルから液体のみを噴射して給液箇所に給液を行
    なう液体給液配管系との3種類の給液配管系のうち1種
    もしくは2種以上の給液配管系を上記ポンプ装置の各ポ
    ンプユニットに各ノズルに対応させて配管したことを特
    徴とする給液システム。
  3. 【請求項3】 上記ポンプ装置を、液体を貯留する液体
    タンクと、該液体タンクに設けられるベースとを備え、
    上記複数のポンプユニットを上記ベースに取付けたこと
    を特徴とする請求項2記載の給液システム。
  4. 【請求項4】 上記ポンプユニットを、エア駆動ポンプ
    で構成し、該ポンプユニットで使用するエアのエア源
    と、上記液体ミスト給液配管系及び液体・エア混合体給
    液配管系で使用するエアのエア源とを共用にしたことを
    特徴とする請求項2または3記載の給液システム。
  5. 【請求項5】 上記ポンプユニットを、一方側にエアの
    出入口を有したシリンダと、該シリンダ内に進退可能に
    設けられたピストンと、上記シリンダ内に設けられ上記
    ピストンを後退方向に付勢するスプリングと、上記シリ
    ンダの他方側に設けられ上記シリンダの出入口からエア
    を排気してピストンがスプリング力により後退させられ
    たときタンク内の液体を吸引するサクション部と、上記
    シリンダの他方側に設けられ上記シリンダの出入口から
    エアを供給してピストンをスプリング力に抗して進出さ
    せたときタンク内の液体を吐出する吐出口部とを備えて
    構成したことを特徴とする請求項3または4記載の給液
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100656098B1 (ko) 2004-07-15 2006-12-11 임화용 개선된 무화 절삭유 공급장치
CN103551914A (zh) * 2013-10-17 2014-02-05 重庆潍柴发动机厂 半干式切削加工系统
CN104801451A (zh) * 2015-04-08 2015-07-29 胡和萍 一种自动纠偏分切机切割液喷头

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