JP2000237338A - フォグ消火方法及びその装置 - Google Patents

フォグ消火方法及びその装置

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JP2000237338A
JP2000237338A JP11044958A JP4495899A JP2000237338A JP 2000237338 A JP2000237338 A JP 2000237338A JP 11044958 A JP11044958 A JP 11044958A JP 4495899 A JP4495899 A JP 4495899A JP 2000237338 A JP2000237338 A JP 2000237338A
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JP
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fog
fire
fire extinguishing
liquid
extinguishing
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JP11044958A
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English (en)
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Yukio Yoshiba
裕毅雄 吉葉
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料火災に対して高い抑制効果又は消火
効果を得ることのできるフォグ消火方法及びその装置を
提供する 【解決手段】 消火液をフォグノズルからフォグにして
噴霧するフォグ消火方法において、該消火液をアルカリ
強化液を含む消火液とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォグノズルか
ら消火液を粒径300μm前後以下に微粒化していわゆ
るフォグとして噴霧し、そのフォグにより火災の抑制又
は消火を行うフォグ消火方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】消火液としての水をフォグノズルからフ
ォグにして噴霧し、そのフォグによる冷却作用、窒息作
用等により火災の抑制又は消火を行うフォグ消火方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フォグ消火方法は、消火液として用いるのが水のみであ
るので、液体燃料火災に対しての抑制又は消火の効果は
低いとされている(これについては後記する実験結果に
よって確認することができる。)。
【0004】この発明は、上記事情に鑑み、液体燃料火
災に対して高い抑制効果又は消火効果を得ることのでき
るフォグ消火方法及びその装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するこの
発明について述べれば、それは、消火液をフォグノズル
からフォグにして噴霧するフォグ消火方法において、該
消火液がアルカリ強化液を含むフォグ消火方法である
(請求項1)。また、上記フォグ消火方法であって、消
火液を粒径20μmのフォグにして噴霧するフォグ消火
方法である(請求項2)。さらに、消火液が収容される
消火液タンクと、消火液をフォグとして噴霧するフォグ
ノズルとを備えたフォグ消火装置において、該消火液が
アルカリ強化液を含むフォグ消火装置である(請求項
3)。また、上記フォグ消火装置であって、フォグノズ
ルが消火液を粒径20μmのフォグにして噴霧するもの
であるフォグ消火装置である(請求項4)。
【0006】上記フォグ消火方法・フォグ消火装置によ
れば、後記する実験結果によって確認することができる
様に、液体燃料火災に対して高い抑制効果又は消火効果
を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づき説明する。尚、添付図面において同一図面符号
を付したものは、その名称も機能も同一である。
【0008】図1に示す如く、フォグ消火装置1は、フ
ォグノズル2、火災感知器3、フォグ消火ユニットU等
からなる。フォグノズル2は配管Pを介してフォグ消火
ユニットUに接続され、火災感知器3は配線Lを介して
フォグ消火ユニットUに接続されている。
【0009】フォグノズル2としては、粒子径300μ
m前後以下、好ましくは粒子径20μmのフォグを噴霧
可能なノズルを用いる。
【0010】フォグ消火ユニットUは、消火液が収容さ
れる消火液タンク4、加圧気体が収容される加圧源ボン
ベ5、受信機6等を備えている。
【0011】フォグ消火装置1は、フォグ消火ユニット
Uの受信機6が火災感知器3からの火災信号を配線Lを
介して受けると、加圧源ボンベ5の加圧気体の圧力によ
りフォグノズル2から消火液タンク4の消火液を気体と
混合させつつ微粒化して噴霧する如く構成されている。
即ち、フォグ消火装置1は、液体と気体という二種類の
流体をフォグノズル2から噴霧するものであり、いわゆ
る二流体タイプのフォグ消火装置を構成している。
【0012】なお、上記においてフォグ消火装置1は二
流体タイプのものとしたが、これを消火液のみを噴霧す
るいわゆる一流体タイプのものとしてもよい。この場
合、例えば、上記加圧源ボンベ5等に代えて火災信号に
よって起動するポンプを設け、そのポンプにより消火液
を圧送してフォグノズル2から噴霧するようにすればよ
い。
【0013】加圧源ボンベ5内に収容する加圧気体とし
ては、例えば窒素(N2)等の不活性ガスを用いる。窒
素の場合について述べれば、消火液の加圧源、輸送源と
して適しているし、また、窒素を用いることにより窒素
による消火作用も得ることができる等の利点がある。
【0014】消火液タンク4内に収容する消火液として
は、アルカリ強化液を含む消火液、例えば炭酸カリウム
(K2CO3)の水溶液を含む消火液を用いる。これは、
この発明の発明者が行った次に示す実験の結果に基づく
ものである。
【0015】この発明の発明者は、フォグ消火方法の場
合、液体燃料火災に対する抑制効果又は消火効果が低い
とされている点に鑑み、液体燃料火災に対して高い抑制
効果又は消火効果を得ることができるフォグ消火方法を
得るための実験を行った。
【0016】この実験の実験条件について述べる。 ・実験装置としては、図3に示す如き実験装置T1を用
いた。この実験装置T1における実験室TRの大きさ
は、高さが0.75m、幅が1.7m、奥行きが1.7
mの体積が約2m3のものとした。また、実験室TRは
2層構造のものとし、上層にフォグノズルT2を、下層
に空気循環用のファンTFAをそれぞれ設けた。さら
に、火源TFRとフォグノズルT2の間に衝立TBを設
け、フォグTFGが火源TFRを直撃しないようにし
た。 ・フォグノズルT2は、消火液を空気と混合の上噴霧す
るいわゆる2流体タイプのもので、粒子径20μmの微
粒子水滴を流量58ml/minで噴霧可能なもののと
した。 ・火源TFRは、直径33mmの火皿上のヘプタン(2
0cc)を燃焼させたものとした。 ・フォグノズルT2から噴霧する消火液としては、水の
み(消火液A)、炭酸カリウムの水溶液を含む消火液、
即ちアルカリ強化液を含む消火液である株式会社丸山製
作所の「ロードクライス(商標登録第1465924
号)消火液」(以下単にロードクライス消火液とい
う。)をそのまま、即ちロードクライス消火液の100
%水溶液(消火液B)と、水に50%の割合でロードク
ライス消火液を添加したもの、即ちロードクライス消火
液の50%水溶液(消火液C)の3種類とした。
【0017】上記実験条件のもと、上記消火液A乃至C
について、それぞれをフォグにして噴霧し、それぞれの
ヘプタンの燃焼に対する消火時間(ここで消火時間とは
消火液を噴霧しはじめてから火源TFRにおける炎がな
くなるまでの時間をいうものとする。)を測定するとい
う実験をそれぞれ2回ずつ行った。実験結果は次に示す
通りである。
【0018】
【表1】
【0019】上記実験結果に示される通り、フォグ消火
方法に用いられる消火液として従来より用いられていた
水のみからなる消火液Aを用いた場合、ヘプタンの燃焼
を消火することができなかったが、ロードクライス消火
液からなる消火液B及び同Cを用いた場合には、5分乃
至6分でヘプタンの燃焼を消火することができた。即
ち、上記実験によって、消火液として、炭酸カリウムの
水溶液を含む消化液、即ちアルカリ強化液を含む消火液
を用いれば、ヘプタンの燃焼、即ち液体燃料火災に対し
て高い抑制効果又は消火効果を得ることができる、とい
うことが確認できた。
【0020】上記の如き実験結果を得ることができたこ
とにより、この発明のフォグ消火方法・フォグ消火装置
においては、アルカリ強化液、例えば炭酸カリウムの水
溶液を消火液として用いることとした。
【0021】ここでこの発明のフォグ消火方法・フォグ
消火装置においてアルカリ強化液を含む消火液を用いる
と、なぜ液体燃料火災に対して高い抑制効果又は消火効
果を得ることができるのかを考察してみる。
【0022】一般にアルカリ強化液と呼ばれるアルカリ
金属の水溶液を含む消火液は、水による作用(蒸発潜熱
による冷却作用及び水蒸気発生による窒息作用等)に加
えて、アルカリ金属による作用(燃焼の連鎖反応を断つ
化学的作用等)も有しているとされる。アルカリ強化液
が例えば炭酸カリウムの水溶液であれば、これを消火液
として用いれば、上記と同様に、水による作用に加えて
炭酸カリウムによる作用も有しているものと思われる。
【0023】このようなアルカリ強化液を含む消火液を
用いるこの発明のフォグ消火方法の場合、上記した様に
液体燃料火災に対して高い抑制効果又は消火効果を得る
ことができる。これは、アルカリ強化液を含む消火液を
フォグとして微粒化して噴霧することにより、微粒化さ
れたアルカリ強化液が火炎又は火炎近傍で温度上昇し、
火炎から吸熱し蒸発し、残ったアルカリ金属(アルカリ
強化液が例えば炭酸カリウムの水溶液であれば炭酸カリ
ウム)が負触媒効果を発揮するからであると考えられ
る。
【0024】次に、フォグ消火装置1の具体的な設置例
及びその作動について述べる。
【0025】図2に示す様に、フォグ消火装置1は部屋
R内に設置され、そのフォグノズル2は部屋Rの天井面
Cに、その火災感知器3も部屋Rの天井面Cに設けられ
ている。また、フォグノズル2は配管Pにより、火災感
知器3は配線Lによりフォグ消火ユニットUにそれぞれ
接続されている。
【0026】部屋R内で火災FRが発生し、その火災F
Rを火災感知器3が感知すると、火災感知器3は火災信
号をフォグ消火ユニットU内の受信機6に送信する。受
信機6は火災信号を受けるとソレノイドバルブ7に開弁
信号を送信し、ソレノイドバルブ7はその開弁信号を受
けて開弁する。ソレノイドバルブ7が開弁すると、加圧
源ボンベ5内の加圧気体はレギュレータ8により調圧さ
れた上で消火液タンク4内の消火液を圧送し、フォグノ
ズル2から気体と混合しつつフォグFGとして噴霧す
る。フォグFGは火災FRを覆い、その水による作用と
アルカリ金属(例えば炭酸カリウム)による作用により
火災FRを消火する。
【0027】なお、火災感知器3を用いる代わりに、配
管Pの途中に感熱バルブを設け、この感熱バルブの1次
側まで消火液を加圧充填しておき、感熱バルブの例えば
ヒュージブルリンクが火災の熱によって作動したらフォ
グノズル2から消火液を噴霧させるようにしてもよい。
この場合にはソレノイドバルブが省略される。
【0028】
【発明の効果】この発明のフォグ消火方法、フォグ消火
装置によれば、上記実験結果によって確認することがで
きる様に、液体燃料火災に対して高い抑制効果又は消火
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフォグ消火装置の装置構成を示した
概略図である。
【図2】この発明のフォグ消火装置の設置例を示した縦
断面図である。
【図3】この発明のフォグ消火装置及びフォグ消火装置
の液体燃料火災に対する抑制効果又は消火効果を確認す
るのに用いた実験装置の縦断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 フォグ消火装置 2 フォグノズル 3 火災感知器 4 消火液タンク 5 加圧源ボンベ 6 受信機 7 ソレノイドバルブ FG フォグ U フォグ消火ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火液をフォグノズルからフォグにして
    噴霧するフォグ消火方法において、該消火液がアルカリ
    強化液を含むことを特徴とするフォグ消火方法。
  2. 【請求項2】 消火液を粒径20μmのフォグにして噴
    霧することを特徴とする請求項1記載のフォグ消火方
    法。
  3. 【請求項3】 消火液が収容される消火液タンクと、消
    火液をフォグとして噴霧するフォグノズルとを備えたフ
    ォグ消火装置において、該消火液がアルカリ強化液を含
    むことを特徴とするフォグ消火装置。
  4. 【請求項4】 フォグノズルが消火液を粒径20μmの
    フォグにして噴霧するものであることを特徴とする請求
    項3記載のフォグ消火装置。
JP11044958A 1999-02-23 1999-02-23 フォグ消火方法及びその装置 Pending JP2000237338A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101062436B1 (ko) * 2006-07-12 2011-09-06 포그텍 브란드슈츠 게엠베하 운트 컴파니 카게 소방 방법 및 장치
US10220398B2 (en) 2011-07-11 2019-03-05 Omya International Ag Atomizing nozzle device, atomizing process and use

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