JP2000236861A - 連続焙煎装置及び焙煎釜 - Google Patents

連続焙煎装置及び焙煎釜

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JP2000236861A
JP2000236861A JP11367751A JP36775199A JP2000236861A JP 2000236861 A JP2000236861 A JP 2000236861A JP 11367751 A JP11367751 A JP 11367751A JP 36775199 A JP36775199 A JP 36775199A JP 2000236861 A JP2000236861 A JP 2000236861A
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原料の搬入から焙煎・製品の搬送までを自動化
できる連続焙煎装置の開示 【解決手段】 定量タンク1の底部に搬出口を開口し、
この搬出口に蓋部34を設け、この蓋部34に電気的信
号によりこの蓋部を開閉する電動シリンダ33を設け、
この定量タンク1の下方に焙煎釜40を配置し、この焙
煎釜40に開口部63を設け、この開口部63の縁部に
蓋部42,42を設け、焙煎釜40の外側に蓋部42,
42を開閉する釜開閉リング及び電動シリンダ58を設
け、焙煎釜40の下方に搬送路120を設けるととも
に、この搬送路120近傍にバーナ41を配置し、回転
軸52に電気ヒータ71を配置するとともに、電気ヒー
タ71の外側周囲を遠赤外線物質で被覆し、回転軸52
の外部にスリップリング73を設けた連続焙煎装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焙煎をおこなう材
料の投入から焙煎処理工程及び製品の取り出しまでを自
動的におこなうことが可能な連続焙煎装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,焙煎装置には、焙煎釜が円形断面
のものや楕円形断面のものが知られている。 <乾燥・焙煎工程>円形断面の焙煎釜の場合、焙煎釜内
に回転翼を取り付け、焙煎時に回転翼を回転させて被焙
煎物を焙煎するもの(特公平4−17623号、特公平
5−5463号)が知られている。
【0003】また、焙煎釜の内周壁面に所定間隔で撹拌
翼を多数突出形成し、この撹拌翼により焙煎釜の底部に
たまった被加熱物をすくい上げ、その撹拌翼が上方に至
ったときに被焙煎物を下方に落下させるようにしたもの
(実公平7−26951号)が知られている。
【0004】楕円形の焙煎釜の場合、楕円形ドラムの底
部に溜まった被加熱物を上部まで持ち上げて落下させ、
被加熱物を十分に撹拌させることで均一な乾燥・焙煎を
行うものも知られている(特公平3−56726号) また、いずれの方式も焙煎釜への焙煎原料の投入、排出
作業はオペレータが焙煎釜の開口部の蓋部を開閉させて
手動で行っていた。 <浸漬工程>また、焙煎前の浸漬工程において、定量タ
ンク装置が用いられるが、オペレータが前もってこの定
量タンク装置内に穀物と水を流し込み、定量タンク装置
にて浸漬させ、十分に浸漬された後に、定量タンクの底
部を開き、焙煎装置の焙煎釜内部に穀物を流し込むなど
の作業を行っていた。 <冷却工程>焙煎工程が終了すると、オペレータは焙煎
釜から焙煎製品を吸引機等でトレイ状に取り出し、自然
冷却後、破砕工程や製品仕上げ工程へと送っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
焙煎装置を用いて焙煎原料物の浸漬工程から焙煎工程ま
での作業を自動化するには、次のような問題がある。 <浸漬工程について> (1) 浸漬工程では、定量タンク内に備えられた焙煎
原料収納用の網袋の端部の紐を解いて、焙煎釜内に焙煎
原料を流し込む作業があるが、この作業は作業者の手作
業によって行われているため、人手や処理時間がかかる
と共に、焙煎釜の熱の影響のために作業場内の室温が高
いという厳しい作業環境のために自動化が望まれてい
る。 (2) また、定量タンクと焙煎釜とが離れていて距離
がある場合、浸漬された焙煎原料を定量タンクから取り
出した後に、外部に撒き散らすことなく、焙煎釜の開口
部に向けて滞りなく流し込む必要があるため、定量タン
クと焙煎釜との取付位置や構造及び流し方に注意が必要
であった。 (3) さらに、焙煎工程を経た場合、含水率6パーセ
ント製品におけるでんぷんのα化度は、30〜40パー
セント程度であり、そのまま飲用する健康食品やドリン
ク用としてはα化度が低く、このため消化を良くするた
めには、α化度を向上させる必要があった。特に、玄米
の場合、消化性が悪くα化度の向上が望まれていた。 <乾燥・焙煎工程について> (4) 穀物を数時間にわたり長時間かけて黒焼き状態
になるまで焙煎する必要がある場合、強火加熱では表面
のみが焦げて内部に火が通りにくく、均一加熱が出来に
くい。このため、弱火加熱や火力制御が必要となってく
るが、外部加熱によるガス加熱では、安全性、信頼性や
制御性に劣る問題がある。 (5) 焙煎釜から製品を取り出す場合、電動機で回転
翼又は回転釜を焙煎時の逆方向に回転させて、焙煎釜の
一端の排出口から製品を取り出す方法がとられるが、円
形断面の焙煎釜では、被加熱物が円形の焙煎釜の周辺一
部を滑るだけであり、製品取り出し中に撹拌が行われな
いので、焙煎釜内壁に接触している部位及びその近傍の
加熱が促進される一方、焙煎釜内壁から離れている部分
は加熱されないため、均一な焙煎が行われ難い問題があ
る。
【0006】また、楕円形断面の焙煎釜の場合、均一な
焙煎は可能であるものの、回転翼の装着が出来ない。特
に、炉内部は高温になるため、電動機や油圧機器類の駆
動部を装着することも不可能である。従って、作業者の
手作業による製品の取り出しが行われるため、時間がか
かる。また、取り出し作業中には焙煎釜は回転が停止し
ているので、焙煎釜内部に溜まっている焙煎製品が余分
に加熱され、焙煎むらの発生や省力化の障害或いは処理
時間の増大などの問題があった。 (6) また、焙煎工程において、含水率が3〜14%
程度の通常焙煎の場合、焙煎時間は20〜45分と比較
的短時間である。この場合、焙煎釜を介して釜外部から
加熱するので、熱伝達も悪く、このため焙煎時間が長く
なり、製品の熱劣化により製品品質が低下するという問
題がある。 (7) また、焙煎工程において、焙煎釜の回転数の違
いや釜への投入量による被焙煎物の撹拌状況の違いや、
焙煎工程の初期、中期、後期における穀物の含水率の異
なり等により、製品の均一性に差異が生じていた。さら
に、焙煎時間が1回当たり30分ほど要し、生産性が低
いため、品質の低下を来すことなく生産性を向上するこ
とが望まれていた。 (8) また、焙煎終了時の判定は従来タイマーなどに
よる焙煎時間の設定により決定されていたが、外気の温
度・湿度や原料の浸漬状況及び1日の焙煎工程のうち初
期か後期かなどの影響で製品の仕上がり含水率が異な
り、均一な製品が出来ないという問題があった。 (9) 焙煎温度の測定につき、管体構造をもつ回転軸
の他端に温度センサーを設け、焙煎釜内の蒸気を穴を開
けた回転軸を通して焙煎温度を測定する方法が用いられ
ているが、管体の肉厚が厚い場合、回転軸が加熱され、
焙煎が終了しても温度が低下しないため、連続運転時の
温度測定に支障を来し、問題があった。 (10) また、焙煎終了時には、オペレータが焙煎釜
から焙煎製品を吸引機等でトレイ状に取り出し、製品を
トレイ上に拡げたり、攪拌するなどして手動による自然
冷却に頼っており、特に焙煎度の高い焙煎製品のときに
は、排出したとき酸化して品質を劣化させたり、燃焼さ
せてしまうなどの問題があり、品質向上や生産性向上の
面から最適な冷却方法が望まれていた。
【0007】本発明にかかる連続焙煎装置は、この様な
事情に鑑みてなされたものであり、焙煎原料の浸漬、焙
煎釜内への搬入、焙煎釜からの製品取り出しの各工程を
自動化して作業環境を向上すると共に、一連の工程を短
時間に行って、焙煎処理以外の作業工程における焙煎釜
の熱の影響を少なくすることにより、均一の焙煎を行う
とともに、焙煎原料の種類や状態に応じた焙煎処理を制
御できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の連続焙煎装置は、焙煎原料の収
納口並びに排出口を備えた定量タンクと、この定量タン
クに前記焙煎原料を供給する第1の搬送手段と、非円形
断面を有すると共に、前記定量タンクから前記焙煎原料
を受け入れる開口部及び該開口部の蓋部を備え、水平な
回転軸を中心に回転可能な焙煎釜と、前記蓋部を開閉す
る開閉機構と、前記焙煎釜を加熱するための加熱手段
と、前記焙煎釜から排出される焙煎済みの焙煎製品を受
け取る第2の搬送手段と、前記定量タンクから前記焙煎
釜に前記焙煎原料を移動させるときに、前記開口部が上
に向くように前記焙煎釜を停止させて前記蓋部を開け、
前記定量タンクの排出口を開いて前記焙煎原料を前記焙
煎釜に移動させた後に前記蓋部と前記定量タンクの排出
口とを閉じ、前記焙煎原料の焙煎度合いに応じて前記焙
煎釜の回転と前記加熱手段の加熱とを制御した後、前記
開口部が下に向くように前記焙煎釜を停止させて前記蓋
部を開けるように、前記焙煎釜及び前記開閉機構並びに
前記加熱手段を制御する制御手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0009】本発明の請求項2の連続焙煎装置は、請求
項1の連続焙煎装置において、前記開閉機構は焙煎釜の
回転軸に同軸の回転体を相対回動可能に設け、この回転
体の回動制御により前記蓋部を開閉するように構成した
ことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3の連続焙煎装置は、請求
項1、2のいずれかの連続焙煎装置において、前記焙煎
釜内に電気ヒータを設けるとともに、この電気ヒータを
耐熱性管体で覆い、前記回転軸に前記電気ヒータに通電
する通電手段を設けたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4の連続焙煎装置は、請求
項1〜3のいずれかの連続焙煎装置において、前記焙煎
釜内部であって前記焙煎釜が回転するときに前記焙煎原
料が流動する領域内に、前記焙煎原料の温度を検知する
検知手段を設け、前記回転軸の前記焙煎釜外側の部位
に、前記検知手段に通電する通電手段を設けたことを特
徴とする。
【0012】本発明の請求項5の連続焙煎装置は、請求
項1〜4のいずれかの連続焙煎装置において、前記焙煎
釜の回転数を計測する手段が設けられていることを特徴
とする。
【0013】本発明の請求項6の連続焙煎装置は、請求
項5の連続焙煎装置において、前記焙煎釜を回転駆動す
るモータは、前記焙煎釜内部の焙煎原料の含水率に対応
する適正回転数を指示するプログラム制御手段を備えて
いることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項7の連続焙煎装置は、請求
項6の連続焙煎装置において、前記焙煎釜の直上を避け
た横の位置に前記定量タンクを配置し、前記定量タンク
と前記焙煎釜とが横方向に延びる第3の搬送手段により
接続されていることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8の連続焙煎装置は、請求
項1〜請求項7のいずれかの連続焙煎装置において、前
記第2の搬送手段は、前記焙煎釜から排出される前記焙
煎製品を搬送するコンベアと、このコンベア上の前記焙
煎製品を冷却する冷却手段とを備えていることを特徴と
する。
【0016】本発明の請求項9の焙煎釜は、焙煎装置に
用いられる焙煎釜であって、焙煎釜の蓋部を開閉する開
閉機構は、前記焙煎釜の回転軸に同軸の回転体を相対回
動可能に設け、この回転体の回動制御により前記蓋部を
開閉するように構成されていることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項10の焙煎釜は、請求項9
の焙煎釜であって、前記焙煎釜内に電気ヒータを設ける
とともに、この電気ヒータを耐熱性管体で覆い、前記回
転軸に前記電気ヒータに通電する通電手段を設けたこと
を特徴とする。
【0018】本発明の請求項11の焙煎釜は、請求項
9、10のいずれかの焙煎釜において、前記焙煎釜内部
であって前記焙煎釜が回転するときに前記焙煎原料が流
動する領域内に、前記焙煎原料の温度を検知する検知手
段を設け、前記回転軸の前記焙煎釜外側の部位に、前記
検知手段に通電する通電手段を設けたことを特徴とす
る。
【0019】本発明の請求項12の焙煎釜は、請求項9
〜11のいずれかの焙煎釜において、前記焙煎釜の回転
数を計測する手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】請求項1の連続焙煎装置によれば、第1の
搬送手段から定量タンクに搬送される焙煎原料を所定量
確保する工程と、定量タンクでの焙煎原料を水に浸漬す
る工程と、焙煎釜に搬入した後の焙煎工程と、焙煎後の
搬送工程とを自動的に行うことができ、温度等の厳しい
作業環境における運搬・焙煎チェック・制御等の労働を
軽減でき、長時間の焙煎処理を連続して行うことが出来
る。
【0021】請求項1の連続焙煎装置において、前記焙
煎釜が非円形断面の筒体形状(例えば、6角形、楕円
等)を有すると、焙煎原料の攪拌が行われやすく均一な
焙煎が行われやすい。また、焙煎釜を適正な回転速度で
回転させることにより、焙煎釜内部の穀物を大きく攪拌
することが出来る。即ち、角速度を遅くすると、穀物が
焙煎釜内壁に沿って滑るように移動し、角速度を過度に
速めると、遠心力によって穀物が楕円断面の長径部分に
位置したまま回転してしまうが、適正な角速度で焙煎釜
を回転させると、長径部分に貯まった焙煎原料は上部に
位置したときに、落下することを繰り返す。このため、
焙煎釜内部の焙煎原料は常時攪拌されることとなり、焙
煎処理が均一に行われることとなる。
【0022】また、第1の搬送手段により焙煎原料を定
量タンクに連続して供給することが可能となる。定量タ
ンクに水流により焙煎原料を搬送する場合には、洗浄と
浸漬とが行われやすく、焙煎前の工程の時間の短縮化が
可能である。定量タンクに水に濡れていない焙煎原料を
供給し、定量タンクに焙煎原料を洗浄する手段を設ける
場合には、定量タンク内に焙煎原料を送るコンベアの洗
浄や防菌・防かび等の処理が顕著に少なくなり、メンテ
ナンスが容易である。
【0023】定量タンク内の水に浸漬された焙煎原料に
予め加温する場合には、含水率が高まり、焙煎処理にお
いてα化度を向上させた焙煎を行うことが可能である。
定量タンクに蒸気管及び排気管を設けて、定量タンクに
供給された焙煎原料の加熱・浸漬を行っても良い。
【0024】請求項2の連続焙煎装置によれば、回転体
を回転軸に対して相対回動可能に設けることにより、焙
煎釜外部から大きな駆動力を得ることができ、焙煎釜回
転時に蓋部が内部の焙煎原料を支える力を確保できる。
【0025】請求項3の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
内部に電気ヒータを配備することにより、内部から焙煎
原料を加熱でき、短時間に焙煎原料の均一な焙煎を行う
ことができる。請求項3の通電手段は、回転軸内に配電
線を設け、回転軸の焙煎釜外側の端部にリング状のスリ
ップリングと接触子を設けることにより、構成可能であ
る。
【0026】また、請求項3の連続焙煎装置によれば、
焙煎釜内部に電気ヒータを配備し、この電気ヒータに通
電する通電手段を設けたことにより、電気ヒータによっ
て焙煎釜の内側から加熱が出来るので、熱効率が高く、
しかも、安全性・信頼性・制御性の良い焙煎を行うこと
が出来る。
【0027】電気ヒータとして、赤外線ヒータ、或い
は、遠赤外線ヒータを使用すると、対流伝熱から放射伝
熱に変わる。遠赤外線エネルギーは被加熱体の内部に浸
透しやすく、穀物内部から加熱がはかれるため、熱伝達
が早まり、短時間で加熱・焙煎が可能となると共に、発
熱体温度を下げて使用できるので、穀物の栄養成分の損
壊を更に低減できる。
【0028】また、電気ヒータの外側を耐熱性管体で覆
うことにより、焙煎原料に遠赤外線が照射され易く、内
部まで熱が浸透しやすいので、原料の表面と内部とが均
一に加熱されやすく、質の高い焙煎を行うことができ
る。
【0029】なお、耐熱性管体の焙煎原料に接触する表
面を遠赤外線物質(例えば、琺瑯、セラミック等)で覆
うと、遠赤外線が放射されやすくなり、更に均一な加熱
を行うことが可能となる。
【0030】また、例えば、バーナーにより焙煎釜の外
側から加熱するのみならず、電気ヒータによる内部加熱
を行う場合、加熱源が外部と内部の両面から加熱するの
で、短時間、均一に加熱焙煎できると共に、二カ所から
加熱するので、加熱量を分割でき、穀物加熱時の加熱温
度を下げることが出来る。その結果、穀物の栄養成分の
損壊を低減できる。このときに、バーナーによる加熱の
時には通常の外部加熱となる。電気ヒータによる加熱の
みの時には内部加熱となる。
【0031】更に、焙煎釜内部で焙煎原料が絶えず上か
ら下に落下するので、内部の電気ヒータに穀物が衝突
し、電気ヒータに傷を与える虞がある。しかも、定量タ
ンクで水に浸漬された穀物原料は加熱による水分蒸散に
より、電気ヒータの絶縁が低下することがあり得る。し
かし、電気ヒータを耐熱性管体により覆うことによっ
て、このような問題を解消できる。
【0032】請求項4の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
内の焙煎原料が流動する領域に焙煎原料の温度を検知す
る検知手段が設けられているので、適正な焙煎の制御行
うことができると共に、回転軸に通電手段が設けられて
いるので、焙煎釜の回転に係わらず検知手段に給電する
ことができる。焙煎原料表面でなく焙煎原料の内部の温
度を電気的に検知することが出来、正確な焙煎処理制御
を行うことが出来る。また、温度センサは焙煎後直ちに
温度の低下しやすい場所に取付が自由に出来るので、連
続運転の温度計測が支障なくできる。
【0033】請求項5の連続焙煎装置によれば、焙煎原
料の違い並びに焙煎の程度の違いに応じて焙煎釜の回転
数を制御することができる。また、焙煎釜内部の焙煎原
料の回転と、焙煎釜の回転との同期がとれるので、焙煎
処理工程の初期・中期・後期における含水率の変化にあ
わせて焙煎を行うことが出来、製品の均一性が向上す
る。
【0034】請求項6の連続焙煎装置によれば、プログ
ラム制御により焙煎を行うので、連続焙煎において自動
化が容易である。また、製品仕上がりの含水率は焙煎原
料の温度により判明しているので、焙煎の程度をプログ
ラム制御で行う際に焙煎原料の温度や回転数等を設定す
ることにより、焙煎初期や焙煎後期における仕上がりの
不均一が解消される。
【0035】請求項7の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
から上昇する熱気が定量タンクに直接あたりにくくな
り、定量タンクでの予期しない加熱を避けることによ
り、適正な原料の浸漬工程を行うことができ、定量タン
ク内において焙煎原料の成分が流出しにくい。
【0036】請求項8の連続焙煎装置によれば、コンベ
アにより焙煎後の焙煎製品が移動しながら搬送されると
ともに、冷却手段により冷却するので、焙煎製品が一カ
所に山積みにならず、焙煎製品において焙煎が更に進行
することが防止される。
【0037】請求項8の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
が焙煎製品を排出する時にコンベアを移動するように、
コンベアを無端ベルト(例えばメッシュ状のベルト、或
いは、穴開きプレートの連結体)等により構成すると、
焙煎釜にて焙煎した製品に送風することにより焙煎製品
が冷まされるために、焙煎終了後にも更に焙煎が進行す
ることを防止できる。
【0038】請求項9の焙煎釜によれば、回転体を回転
軸に対して相対回動可能に設けることにより、焙煎釜外
部から大きな駆動力を得ることができ、焙煎釜回転時に
蓋部が内部の焙煎原料を支える力を確保できる。
【0039】請求項10の焙煎釜によれば、焙煎釜内部
に電気ヒータを配備することにより、内部から焙煎原料
を加熱でき、短時間に焙煎原料の均一な焙煎を行うこと
ができる。
【0040】請求項11の焙煎釜によれば、焙煎釜内の
焙煎原料が流動する領域に焙煎原料の温度を検知する検
知手段が設けられているので、適正な焙煎の制御行うこ
とができると共に、回転軸に通電手段が設けられている
ので、焙煎釜の回転に係わらず検知手段に給電すること
ができる。
【0041】請求項12の焙煎釜によれば、焙煎原料の
違い並びに焙煎の程度の違いに応じて焙煎釜の回転数を
制御することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施形態
にかかる連続焙煎装置を図面に基づいて説明する。 [第1の実施の形態]図1乃至図18は第1の実施の形
態にかかる連続焙煎装置を示す。この連続焙煎装置は、
焙煎原料(例えば、玄米、麦、豆等の穀類、コーヒー、
ゴマ、茶、植物等)を貯蔵する定量タンク1と、定量タ
ンク1の焙煎原料2を焙煎する焙煎機構3と、焙煎機構
3にて焙煎された製品を取り出す搬出機構4と、定量タ
ンク1及び焙煎機構4及び搬出機構4を制御する制御装
置5とを備えている。
【0043】定量タンク1は、図3、図4に示すよう
に、例えば、矩形断面の平面形状を有しており、上部側
壁部1A、1Bには、水と穀物からなる原料を供給する
供給管6(第1の搬送手段)と水を排出する排出管7と
が接続されており、図示しないポンプで供給される。定
量タンク1には蒸気配管1C、排気配管1Dが配置さ
れ、蒸気により原料の水を加熱したり、焙煎穀物を蒸し
たりする事ができるようになっている。この蒸気配管1
Cには配管途中において、供給管6と排出管7の位置高
さよりも高い状態で、定量タンク1内に供給された水が
この箇所1Cから外部へ排水することが防止されてい
る。
【0044】定量タンク1内の上部側壁部1A、1Bの
下部には底部の開いた網袋8が定量タンク1の内壁に沿
って張り巡らされている。網袋8は焙煎原料の穀物を通
過させない大きさの編み目を有しており、焙煎原料を浸
漬する水を抜くことが出来るようになっている。定量タ
ンク1の下部内側には、網袋8の底部を支えられるよう
に一対の底板部9、9が配置されている。
【0045】定量タンク1の内部下部には、一対の底板
部9、9の支持フレーム10を支持する回転軸11がそ
れぞれ取り付けられている。支持フレーム10の上部に
は連結棒12を介して底板部9が固定されている。支持
フレーム10の自由端部は定量タンク1の内側に位置し
ており、支持フレーム10の自由端部にエアシリンダ1
3のシリンダロッド14に連結されたリンク15が連結
ピン16により軸支されて連結されている。
【0046】定量タンク1の底部は上部が広く下部が狭
い角錐形状に形成され、底部の開口部の縁部にフランジ
17が外側に向けて水平に突出している。このフランジ
17には、蓋部18が水平方向に回動可能に接触してお
り、通常は蓋部18が底部の開口部を塞いでいる。
【0047】定量タンク1の下部外側周壁部に突出固定
されたブラケット19には、図5に示す円筒部20が下
方に突出するように(図5では上下を反対に表示)、固
定されており、円筒部20の中心部に中心軸21が固着
されている。中心軸21の下端部(図5において上端
部)には、ストッパフランジ22が取り付けられてい
る。中心軸21には、弾発付勢力を有するコイルスプリ
ング23と、円筒状の蓋部取付部24と、リング状のレ
バー取付部25とが装着されている。コイルスプリング
23は、円筒部20の下端部と蓋部取付部24との間に
介在している。蓋部取付部24の下端部にはレバー取付
部25と噛み合うリング状のフランジ部26が形成され
ている。蓋部取付部24とレバー取付部25はコイルス
プリング23によりストッパフランジ22に押し付けら
れている。レバー取付部25と蓋部取付部24とは、図
6に示すカム機構30を構成している。
【0048】このカム機構30は、蓋部取付部24側に
形成された係合穴26と傾斜面27、及び、レバー取付
部25に形成された係合突起28と傾斜突起部29とに
よって構成されている。カム機構30はレバー取付部2
5と蓋部取付部24の周方向の対称位置に一対形成され
ている。
【0049】レバー取付部25は、図6の矢印A方向に
移動するとき、係合穴26の壁面26Aに係合突起28
が当たって蓋部取付部24を矢印A方向に回動させる。
これによって、蓋部取付部24に取り付けられた蓋部1
8が矢印A方向に回動して、定量タンク1の底部の開口
部が開かれる。
【0050】また、レバー取付部25は、図6の矢印B
方向に移動するとき、傾斜面27と傾斜突起部29とが
当たって、蓋部18が定量タンク1の底部の開口部を閉
鎖する方向に回動する。そして、蓋部18の閉塞位置を
決めるためにフランジ17に設けられた図示しないスト
ッパに対して蓋部18が当たると、傾斜突起部29が傾
斜面27を乗り越え、レバー取付部25の下面部25A
が蓋部取付部24の上面部24Aに乗り上げる。これに
よって、コイルスプリング23を圧縮して蓋部18が定
量タンク1の底部の開口部をきつく閉鎖する。なお、係
合突起28が突出する高さは、傾斜突起部29が突出す
る高さより低く設定され、傾斜突起部29が傾斜面27
を乗り越えてゆく途中で、係合突起28が係合穴26の
開口部より高い位置に位置するようになっている。ま
た、傾斜突起部29が傾斜面27に当たって、蓋部18
が定量タンク1の底部開口部を閉鎖する動作をすると
き、係合突起28は係合穴26の縦壁面26Bには当た
らないで、係合突起28の図6における左側への移動を
許容する。
【0051】蓋部取付部24と蓋部18との間には蓋部
18を下から支えるブラケット31が溶接固定されてい
る。
【0052】レバー取付部25には、蓋部18を開閉す
るためのレバー32が突出形成されており、このレバー
32の先端部には電動シリンダ33のシリンダロッド
(図示せず)が連結されている。電動シリンダ33は連
続焙煎装置のフレームに固定されている。
【0053】蓋部18の下方には、円錐状の底部34が
一体に取り付けられており、円錐状底部34が蓋部18
と一体になって定量タンク1の底部開口部を開けること
により、定量タンク1内の焙煎原料が落下可能になる。
円錐形状部34には、定量タンク1内の焙煎原料を浸漬
していた水を排水するドレンパイプ35が接続されてお
り、ドレンパイプ35の途中には定量タンク1内の水分
の量を調整するバルブ36が設けられている。ドレンパ
イプ35は蓋部34と一体に回動するため、ドレンパイ
プ35の底部34の反対側の端部はたとえばゴムやプラ
スチックチューブ等の弾性変形可能な可撓性のあるチュ
ーブにより、壁面等に固定されたパイプに接続されてお
り、湾曲可能になっている。
【0054】焙煎機構3は、焙煎釜40と、バーナ41
と、焙煎釜40内に配置された電気ヒータ71と、焙煎
釜40の蓋部42を開閉する開平機構43とにより概略
構成されている。
【0055】焙煎釜40及びバーナ41を格納するケー
ス44は、箱体形状に形成されている。外装ケース44
の一対の側壁部44A、44Bの外側にはそれぞれ、ブ
ラケット46、47が取り付けられている。側壁部44
Aに突出設置されたブラケット46にはモータ48、軸
受け台座49が搭載されており、軸受け台座49に軸受
け50が固定されている。また、側壁部44Bに突出設
置されたブラケット47には軸受け51が固定されてい
る。軸受け50,51には焙煎釜40を貫通する回転軸
52が回転自在に装着されている。回転軸52の軸受け
50側の端部にはスプロケット53が固定され、スプロ
ケット53は電動モータ48の出力軸のスプロケット5
4とチェーン55により連結されている。
【0056】回転軸52の軸受け50側の部位には、図
7に示すように、開閉機構43の主要構成をなす固定リ
ング56と、釜開閉リング57と、釜開閉リンク60,
61が設けられている。固定リング56は回転軸52に
一体に固定されている。固定リング56の周面には、図
8にも示すように、電動シリンダ58の一端部が連結さ
れ、電動シリンダ58の他端部は釜開閉リング57の連
結突起59に連結されている。釜開閉リング57は回転
軸52に対して回転自在とされ、電動シリンダ58と連
結されていることにより、回転軸52と同時回転可能と
なっているが、電動シリンダ58の伸縮により、回転軸
52に対して相対的に回動する。
【0057】釜開閉リング57は、回転軸52に取り付
けられた焙煎釜40の蓋42,42を開閉するものであ
る。釜開閉リング57は、図7に示すように、釜開閉リ
ンク60,61を介して蓋42,42に連結されてい
る。釜開閉リンク60,61には蓋42,42を開閉す
る際に微調整を行うスプリング62が設けられている。
【0058】焙煎釜40は、回転軸52を直角に横断す
る断面において楕円形状を有する筒体形状に形成されて
おり、定量タンク1から焙煎原料を搬入する開口部63
を有する。この開口部63の縁部に、ヒンジを介して蓋
部42,42がそれぞれ軸支されている。蓋部42,4
2は、釜開閉リンク60,61により、開口部63を閉
鎖する方向に付勢されて、取り付けられている。
【0059】回転軸52の焙煎釜40内部に位置する部
位には、半楕円形の筒体からなる放熱ケース70、70
(耐熱性管体)が一対取り付けられている。放熱ケース
70の外側周面には遠赤外線放射物質(たとえば、アル
ミナ、セラミック)が層をなすように溶射により被覆さ
れている。放熱ケース70の内部には石英ヒータなどか
らなる電気ヒータ71が設置されている。放熱ケース7
0の中央部には回転軸52に装着固定する円形の凹部7
2が形成されており、一対の放熱ケース70,70は楕
円形状に組み合わせられて回転軸52に固定される。
【0060】回転軸52のケース44の外側であって軸
受け50,51近傍の部位には、一対の電気ヒータ7
1、71に給電するためのスリップリング73,74が
取り付けられている。スリップリング73,74は、接
触子75及び導線75Aを介して電気ヒータ制御回路7
5に接続されている。また、回転軸52内部にはスリッ
プリング73と電気ヒータ71とスリップリング74と
を接続する導線75B、75Cが設けられている。
【0061】また、焙煎釜40の内壁には焙煎釜40の
内壁の温度を計測する温度センサ76が設けられてお
り、焙煎釜40の焙煎原料2が流動する領域には焙煎原
料2の温度を計測する温度センサ77が設けられ、更
に、放熱ケース70の周面には放熱ケース70の温度を
計測する温度センサ78が設けられている。
【0062】回転軸52の側壁部44Bの外側であって
軸受け51側の部位には、スリップリング79〜81が
取り付けられている。スリップリング79〜81は導線
79A〜81Aを介して温度センサ76〜78に接続さ
れ、接触子82〜84及び導線82A〜84Aを介して
温度測定回路82に接続されている。
【0063】温度測定回路82は判定回路83に接続さ
れ、判定回路83は電気ヒータ制御回路75と燃焼器制
御回路84に接続されている。温度測定回路82は、温
度センサ76〜78に所定電圧の電流を供給し、温度セ
ンサ76〜78からの電流変化又は電圧降下により、温
度センサ76〜78の検知している温度を判定回路83
に出力する。
【0064】判定回路83は、焙煎原料2を所定の含水
率及びα化度に到達させるために必要熱量を得るための
目標温度が設定変更可能とされており、焙煎原料2の目
標温度と、焙煎釜40の外側の目標温度と、放熱ケース
70の目標温度が設定できるようになっている。
【0065】判定回路83は、温度センサ78から判定
回路82を介して得られる出力を電気ヒータ71の目標
温度と比較し、目標温度より高い場合に電気ヒータ71
への給電を停止するように電気ヒータ制御回路75に出
力する。電気ヒータ制御回路75は判定回路83からの
制御信号により送電線85からの給電を断続する。
【0066】また、判定回路83は、温度センサ77か
らの計測温度が温度測定回路82を介して入力され、温
度センサ77による焙煎原料2の温度が、焙煎原料の加
熱目標温度以下である時に、電気ヒータ75への給電を
行う。なお、温度センサ77の焙煎原料2の温度が焙煎
原料のための目標温度より低く、温度センサ78の放熱
ケース70の温度が目標温度より高い場合には、焙煎原
料2の温度を優先させて電気ヒータ71への通電を行
う。
【0067】更に、判定回路83には、温度センサ76
から温度測定回路82を介して焙煎釜40の外周面の温
度が入力される。焙煎釜40の外側の温度が焙煎釜自身
の目標温度より低い場合は、バーナ41を燃焼させる。
バーナ41が点火していない場合には、イグナイタを作
動させ、ガスを供給し、バーナ41がすでに点火してい
る場合には、ガスを供給することはいうまでもない。焙
煎釜40の温度が目標温度より高くなった場合には、バ
ーナ41へのガス供給を停止する。
【0068】ケース44の下部には吸気口90が形成さ
れ、ケース44の上部には排気口91が形成されてい
る。ケース44の上部であって定量タンク1の底部開口
部の下の位置には、焙煎原料2を投入するための投入口
93が設けられている。投入口93には蓋部94が水平
回転可能に設けられている。ケース44の投入口93の
縁部には固定軸95が突出して形成されており、この固
定軸95の周りに円筒部96が回動可能に挿通されてい
る。円筒部96には蓋部94と水平に突出するレバー9
7とが一体に溶接固定されている。レバー97には、電
動シリンダ98のシリンダロッドが連結されており、シ
リンダロッドの進退動作により蓋部94が開閉する。
【0069】ケース44の下方内側には、傾斜面部99
が一対形成されており、この傾斜面部99,99にバー
ナ41が多数設けられている。バーナ41は、LPガス
を燃焼させるものであるが、都市ガスでもよい。
【0070】図12(A)、図12(B)に示すよう
に、水平な壁面100にバーナ41を垂直に立てた場合
には、バーナ41のガス吹き出しノズル101から噴出
するガスが発火すると、ガス吹き出し穴102からのび
る火炎103は垂直上方に延びる。
【0071】図13(A)(B)に示すように、互いに
向き合うように傾斜する傾斜壁面99、99にバーナ4
1,41を直立させて設けると、両側のバーナ41から
の火炎103,103は外側に広がり易くなり、焙煎釜
40の下部全体に熱が伝わり易くなる。
【0072】さらに、図14(A)(B)のように、傾
斜壁面99に対してバーナ41がやや外向きに倒れてい
ると、図12(A)(B)よりも、両側からの火炎10
3、103同士が焙煎釜40の中心部に向かって集まり
やすくなり、燃焼効率を高めることができる。
【0073】図15は、バーナ41へのガスの供給経路
を概略して示している。図1に示す左右の傾斜壁面9
9,99にはそれぞれガス管104、104が接続され
ている。左右のガス管104,104には、ガスの供給
量を手動で調整するための手動調整弁105と、強火と
弱火とを電気的に切り替える切替電磁弁106と、安全
確保のための安全遮断弁107とが接続されている。安
全遮断弁107にはLPガス管112が接続されてい
る。切替電磁弁106は、図11の燃焼制御回路84に
より電気的に制御される。燃焼制御回路84には、バー
ナ41に着火するイグナイタ109と炉内温度センサ1
10と立ち消え温度センサ111とが、それぞれ接続さ
れている。
【0074】炉内温度センサ110はケース44内部に
設けられるもので、ケース44内部の温度が焙煎に不十
分な低温領域にある場合と、ケース44内部の温度が焙
煎には適した適温領域にある場合を検知し、不十分な低
温領域にあるときに切替電磁弁106をガス供給量大に
切り替え、適温領域にあるときに切替電磁弁106をガ
ス供給量小に切り替え、異常に高温になった時に、安全
遮断弁107を遮断する。
【0075】立ち消えセンサ111は、バーナ41の近
傍に配置されるもので、バーナ41にガスが供給されて
いるにもかかわらず、バーナ41の温度が上昇しない場
合に、安全遮断弁107を遮断する。立ち消えセンサ1
11が作動した場合には、安全遮断弁107を遮断した
状態で、オペレータがガス漏れのないことを確認した上
で手動により、安全遮断弁107を開き、燃焼制御回路
84をリセットする。
【0076】ケース44の内面下部には、焙煎釜40が
回転して開口部63が真下を向いたときに、蓋部42,
42に案内されて落下する焙煎済みの製品を受け止める
搬送路120が設けられている。搬送路120は焙煎釜
40の長手方向に延びており、搬送路120の外側に
は、冷却のための冷風又は外気の送風設備が設けられて
いる。
【0077】焙煎釜40にて加熱されて排出された焙煎
製品2の温度は通常150°C〜200°Cである。こ
の温度帯を数十分保持すると、製品のビタミン、タンパ
ク質などの栄養成分は変質し始める。このため、出来る
だけ早く搬送路120に搬出された製品温度を下げるた
めに、バーナ41から離し、バーナ41からの伝導・対
流・放射による熱を防止する。このため、搬送路120
の側壁は極力長くとってある。また、冷風又は外気によ
り搬送路120を冷却し、更に、搬送路120に設けた
スクリュー121により素早く搬出することにより、製
品の搬出時の温度を60°C〜80°Cに下げることが
出来る。
【0078】スクリュー121はケース44の下部外側
に設けられた電動モータ122の出力軸に接続されてお
り、焙煎製品を搬送路120に接続されたシュート12
4に搬送する。シュート124には図示しない別のスク
リューが配備されており、シュート121内に搬送され
た焙煎製品を取り出すことができるようになっている。
【0079】次に、この連続焙煎装置の動作を説明す
る。
【0080】初期状態においては、定量タンク1は空に
なっており、電動シリンダ33は蓋部18により定量タ
ンク1の底部開口部を閉じ、電動シリンダ13は収縮状
態となって、定量タンク1内の底板部9,9は水平状態
とされている。焙煎釜40は原料投入用の開口部63を
上に位置させて停止し、蓋部42、42は開口部63を
閉じ、また、蓋部94は投入口93を閉鎖している。焙
煎釜40内の電気ヒータ71、及びバーナ41は消えて
おり、電動モータ122は停止している。
【0081】焙煎作業の開始には、供給管6から水及び
焙煎穀物からなる焙煎原料を原料として、定量タンク1
内に貯留されると、図示しない定量センサ(例えばロー
ドセル)が原料の重量を検知してプログラムコントロー
ラ130(制御手段並びにプログラム制御手段)に設定
した目標重量と比較し、原料の重量が目標重量に到達し
たら、供給管6からの原料供給を停止する。プログラム
コントローラ130は焙煎釜40の近傍に配置される。
このとき余分な水は排水管7から排水され、穀物のみが
定量タンク1の網袋8内に貯留される。
【0082】原料を定量タンク1に供給したら、原料の
穀物を浸漬し始めると同時に、プログラムコントローラ
130に設定した燃焼器制御回路84から点火を行う信
号を出力し、バーナー41を点火すると共に、同じくコ
ントローラ130から電気ヒータ制御回路75に加熱を
始めるための信号を出力し、電気ヒータ71を徐々に加
熱させ、焙煎釜40を温める。
【0083】これにより、焙煎釜40が加熱され始めた
ら、プログラムコントローラ130から電動シリンダ5
8にシリンダロッドを伸ばす信号を出力し、電動シリン
ダ58のシリンダロッドを伸ばして蓋部42,42を開
けると共に、プログラムコントローラ130から電動シ
リンダ98に命令を出力してそのシリンダロッドを収縮
させて蓋部94を開け、原料の受け入れ準備をする。
【0084】プログラムコントローラ130は、電動シ
リンダ58、98の蓋部開放命令の出力後に時間の経過
を確認し、原料が浸漬に要する所定時間(30分)経過
して焙煎機側の原料受け入れ準備が完了したら、バルブ
36を開き、定量タンク1内の水を排出し、排出が終わ
ると、バルブ36を元のように閉じる。次に、電動シリ
ンダ33を収縮させて蓋部34を開いて定量タンク1の
底部の開口部を開け、電動シリンダ13のシリンダロッ
ド14を伸ばして底板部10を開く。これによって、網
袋8に入っていた原料は網袋8の底の開口部及び投入口
93及び開口部63を通して焙煎釜40内に投入され
る。
【0085】プログラムコントローラ130は、底板部
10を開いて所定時間経過したら、電動シリンダ13の
シリンダロッド14を収縮させて底板部10、10を水
平に保ち、網袋8の底を塞ぐと共に、電動シリンダ33
のシリンダロッドを伸ばして蓋部34により定量タンク
1の底部開口部を塞ぐ。
【0086】定量タンク1の底部開口部の閉鎖後、プロ
グラムコントローラ130は、焙煎釜40を回転させる
電動モータ48を回転させる。焙煎釜40の回転数は、
焙煎釜40の近傍に配置した音センサ(図示省略)によ
り計測する。音センサは、焙煎釜40内部を移動する焙
煎原料の発生音を検知するものであり、焙煎原料が曲率
の高い長径側内壁から曲率の低い短径側内壁に移動する
ときに、周期的に発生する音を検知し、プログラムコン
トローラ130に出力する。
【0087】ここで、釜内部の穀物の挙動について説明
する。釜内部の焙煎原料の穀物は、釜の回転数の差異に
より次のような挙動を起こし変化する。すなわち、図1
8(A)に示すように、回転数が遅く、釜長径部の下部
にある穀物は釜の回転にあわせて上部へ移動し、穀物が
頂点に達したときに、穀物の上部表面に沿いながら下方
向へ移動し攪拌される。すなわち、釜内部と穀物上表面
との間で穀物は循環されて攪拌される。この場合、穀物
は釜底部の接触時間が長くなり、一部の穀物が加温され
やすく、焦げやすくなり、不均一な加熱になりやすい。
音としては「ざーーーー」という音で、音センサには定
値の連続出力となる。
【0088】また、釜の軸上に取り付け、軸への衝撃
力、圧力を測定する振動センサにも音センサと同様に若
干の波は生じるが、ほぼ定値の連続出力となる。
【0089】図18(B)では、焙煎釜40の回転数が
適正であり、釜長径部の下部にある穀物は、釜40の回
転にあわせて上部に移動し、更にそこから斜め上方向に
向けて穀物は投げ出され、放物線軌跡を描いて落下す
る。落下した穀物は回転してきた釜長径部に落ち込み、
回転を続け、再び上部へ移動したときに投げ出される。
このようにして、穀物は大きく循環し、攪拌される。こ
の結果、穀物は焦げることなく、適正に加熱・焙煎され
る。音としては、「ザッ、ザッ、ザッ・・・」という音
で音センサには定値の不連続出力となる。
【0090】また、振動センサには音センサと同様に大
きな波が周期的に生じる不連続出力となる。
【0091】図18(C)では、回転数が早く、釜長径
部の下部にある穀物は、釜の回転にあわせて上部へ移動
し、しかも穀物は早い回転数で、遠心力が大きくなるた
め、上部の穀物は落下しなくなり、常に釜長径部に密着
して回転をし続けることとなる。音としては無音にな
る。また、振動センサには音センサと同様に無振動とな
り出力がなくなる。
【0092】このように、適正な回転数に制御する。な
お、本装置に音センサが存在しない場合には、目安の回
転数として、焙煎釜40の電動モータ48は、焙煎初期
状態では、高速回転時の単位時間当たりの回転速度Nの
約半分の回転速度1/2・Nで回転させ、焙煎中期には
3/4・Nの回転速度で回転させ、焙煎後期には回転速
度Nで回転させる。これにより、焙煎原料は焙煎釜40
内で適度に均一に焙煎される。
【0093】焙煎釜40が回転しているときに、図11
の温度センサ76,77,78は検知温度をプログラム
コントローラ130に設定した温度測定回路82に出力
し、同じくプログラムコントローラ130に設けた判定
回路83及び燃焼器制御回路84を介して、バーナー4
1の電磁弁106の制御を行うと共に、電気ヒータ制御
回路75を介して電気ヒータ71の制御を行う。即ち、
焙煎する原料の量及び焙煎程度に応じて加熱エネルギー
を計算・設定可能であるので、その目標温度及び時間と
比較して、電気ヒータ71への供給電力の制御並びにバ
ーナー41の燃焼エネルギーの増減を制御する。
【0094】なお、焙煎作業日において初めて連続焙煎
装置を稼働する場合には、焙煎釜40を加熱する時間が
必要であるので、プログラムコントローラ130の炉内
温度センサ110の検知温度により、稼働初期であるか
連続焙煎状態かを判定し、稼働初期であれば、焙煎釜4
0の予備加熱を行った後に、焙煎釜40の蓋部42を開
けるようにする。また、連続焙煎状態のときは、焙煎釜
40内の焙煎原料に余分な熱が加わって不均一な焙煎が
行われることを防止するために、電気ヒータ71への給
電を停止する。更に、焙煎釜40の焙煎原料の焙煎仕上
がり温度を温度センサ76により検知する場合、連続回
転時でもほぼ検知可能であるが、正確な検温のために
は、電動モータ48を一旦停止し、焙煎仕上がり温度に
到達しなければ、再度電動モータ48を回転する。
【0095】焙煎原料の温度センサ76が焙煎目標温度
に到達したら、焙煎釜40の開口部63を真下に向ける
ように、電動モータ48を回転させ、真下検知スイッチ
により焙煎釜40の開口部63が真下を向いたら、電動
モータ48を停止させると共に、電動モータ122を回
転させると共に、冷風を排出溝120の中及び外壁並び
にシュート124の内外に吹きかけると同時に、電気ヒ
ータ71及びバーナ41を切る。
【0096】なお、電動モータ48により開口部63が
真上に向けるか真下に向けるかの角度を決めるために、
例えば、釜開閉リング57の円周面などに、真上検知用
の突起と真下検知用の突起とを突設し、台座49に真上
検知用及び真下検知用のマイクロスイッチをそれぞれ設
けておく。
【0097】次に、電動シリンダ58のシリンダロッド
を伸ばして蓋部42,42を開き、焙煎原料を搬送路1
20内に搬出し、所定時間電動モータ122を回転して
排出溝120内の焙煎原料をシュート124に搬送完了
させると共に、電動シリンダ58のシリンダロッドを収
縮させて蓋部42を閉じて、焙煎工程を完了させる。
【0098】なお、焙煎釜40が焙煎処置を行っている
最中に、定量タンク1内には所定量の原料を供給管6か
ら再び搬入して貯留することで穀物を浸漬し、焙煎工程
に入る準備をしている。ここで、焙煎工程及び排出工程
が終わり、焙煎釜40の開口部63が真上を向いたら、
前述のように、電動シリンダ98のシリンダロッドを収
縮させて蓋部94を開け、電動シリンダ33のシリンダ
ロッドを収縮させて蓋部34を開け、電動シリンダ13
のシリンダロッドを伸ばして底板部10を開く。これに
より、新たな焙煎原料が焙煎釜40内に搬入される。以
下、焙煎釜40の蓋部42,42を閉じ、蓋部94,3
4,並びに底板部10を閉じて、焙煎釜40を再び回転
し、バーナ41を点火し、電気ヒータ71に通電して次
の焙煎作業を行う。
【0099】次に、定量タンク1内に蒸気配管を設置し
た場合のα化度を向上させる手順について説明する。
【0100】従来の焙煎処理方法では、水と穀物からな
る原料を定量タンク1に投入後、浸漬水温度10°C〜
20°Cで30分浸漬し、焙煎処理に入る。
【0101】しかし、定量タンク1内に蒸気配管1Cを
設置した場合の焙煎方法では、水と穀物からなる原料を
定量タンク1に投入した後に、蒸気配管1Cに蒸気を供
給して浸漬水を35°Cに加温し、原料を15分間浸漬
する。供給された蒸気は排気管1Dから排気される。
【0102】次に、原料の浸漬後バルブ36を開にして
排水する。排水後は蒸気配管1Cに160°Cの蒸気を
通し、穀物を15分間蒸す。このときの穀物の仕上がり
温度は90°C〜100°Cとする。穀物を蒸した後に
焙煎処理に入る。
【0103】従来方法での浸漬後の含水率は、20パー
セント程度で、一方改善したこの方法では蒸し工程後の
含水率は26パーセント程度になる。この原料を30分
間焙煎し、更に粉砕した後のα化度は、従来方法の場
合、焙煎後のα化度は30%〜40%、粉砕後は50%
〜60%である。定量タンク1内において蒸気を供給す
る改善方法の場合、焙煎後のα化度は50%〜60%、
粉砕後のα化度は70%〜80%となり、焙煎穀物の粉
砕後の粉を健康ドリンクの素材として適用でき、飲用し
ても消化性の良いものとすることができる。 [第2の実施の形態]図19、図20は本発明の第2の
実施の形態にかかる連続焙煎装置200を示したもので
ある。この連続焙煎装置200は、焙煎原料(例えば、
玄米粒、或いは大豆粒)を水に濡らさない状態で定量タ
ンク201〜204に送ることにより、定量タンク20
1〜204までの搬送経路の洗浄・滅菌・防黴等の手間
を少なくするとともに、定量タンク201〜204を焙
煎釜205の真上位置から横に離間して配置することに
より定量タンク201〜204内の浸漬された焙煎原料
の蒸れ等を防止し、更に、焙煎終了後の焙煎製品を取り
出して放熱冷却させるようにしたものである。
【0104】即ち、乾燥した若しくは濡れていない焙煎
原料を投入する原料供給タンク206の下部供給口20
7は、縦長矩形断面で定量タンク201〜204の配列
方向に延びるコンベアハウジング208の受入口209
に臨んで開口している。コンベアハウジング208の内
部には長手方向に延びるチェーンコンベア210(第1
の搬送手段)が配備されている。チェーンコンベア21
0には受入口209から取り入れられた焙煎原料を定量
タンク201〜204の配列方向に移送するための搬送
板211が多数形成されている。チェーンコンベア21
0はコンベアハウジング207の両端部に設けられたス
プロケット212、213により駆動され、片方のスプ
ロケット212はモーター214により回転する。
【0105】コンベアハウジング208の下部であって
定量タンク201〜204の上方には、焙煎原料の投入
口215がそれぞれ開口しており、各投入口215の下
部には定量タンク201〜204への焙煎原料の投入を
コントロールする蓋板216が設けられている。蓋板2
16は、定量タンク201〜204に所定量の焙煎原料
が供給されるまで投入口215を開き、それ以外は閉じ
ているように、図示しないエアシリンダにより開閉制御
される。
【0106】定量タンク201〜204の下部にも同様
に蓋板217が設けられている。蓋板217は、通常定
量タンク201〜204に焙煎原料並びに水を投入する
とき並びに所定時間浸漬するときに、下部開口部を閉鎖
しており、所定時間浸漬が行われた後に、開いて浸漬し
た焙煎原料をスクリューコンベア218(第3の搬送手
段)内に導入する。
【0107】定量タンク201〜204の下部には、図
21に示すように、焙煎原料219と水とを分離するメ
ッシュ状の筒体220が設けられており、メッシュ状筒
体220の周りに排出される水を排水口221に導く円
筒部222が形成されている。円筒部222の下部には
蓋板217が開閉可能に設けられている。
【0108】定量タンク201〜204は、浸漬するた
めの水を供給する図示しない給水用ノズル、洗浄用シャ
ワー、攪拌のための給水ノズル、及びオーバーフロー排
水口並びに給水用レベルセンサを備えている。浸漬用給
水用ノズルは定量タンク201〜204の上部に設けら
れている。洗浄用シャワーは定量タンク201〜204
の上部内壁面に設けられ、攪拌用給水ノズルは内壁下部
から斜め上方に向かって延びており、定量タンク201
〜204の上部に向かって投入された焙煎原料を渦流に
より攪拌して洗浄するようになっている。オーバーフロ
ー排水口は所定水位以上の水を定量タンク201〜20
4に隣接する排水配管(図示省略)に排水する。
【0109】定量タンク201〜204は、スクリュー
コンベア218によって焙煎釜205の真上の位置から
横にずれた位置に配置されている。スクリューコンベア
218の焙煎釜205に臨む開口部は図示しない蓋部に
より開閉される。
【0110】焙煎釜205及び焙煎釜205の蓋の開閉
機構並びに焙煎釜205を回転させる駆動機構の構成
は、第1の実施の形態にて説明した焙煎釜40及び蓋4
2の開閉機構及び駆動機構の構成と同様であるので、そ
の説明を援用する。
【0111】焙煎釜205の上部には、バーナ223の
熱及び焙煎釜205の熱が上方に移動することを規制し
て、定量タンク201〜204内部の焙煎原料に熱が加
わることを防止するためのフード228が設けられてい
る。
【0112】焙煎釜205の下部には、棒状に延びるガ
ス噴出口を有するラインバーナ223(図20参照)が
配備されている。ラインバーナ223の下部には焙煎済
みの製品を搬送するコンベア224(第2の搬送手段)
が配置されている。コンベア224は焙煎済み製品を支
持可能な隙間を有するメッシュ状搬送板を多数連結した
ものからなり、吸引ファン225により焙煎済み製品か
ら熱を奪うことが出来るようになっている。226は吸
引ファン225に空気を導く案内板である。
【0113】コンベア224の焙煎製品搬送先には、焙
煎済み製品を収納するホッパー227が配置されてお
り、コンベア224が運んできた焙煎済み製品がホッパ
ー227内に蓄積されるようになっている。
【0114】第2の実施の形態にかかる連続焙煎装置の
動作は、第1の実施の形態にかかる連続焙煎装置と略同
様であり、原料供給タンク206からチェーンコンベア
210に供給された乾燥焙煎原料はチェーンコンベア2
10により搬送されて、定量タンク201〜204内に
投入され、所定量焙煎原料が投入されたら蓋板216が
閉鎖される。定量タンク201〜204内部では焙煎原
料投入後に水が供給され、焙煎原料の洗浄及び浸漬がな
される。所定時間の浸漬が完了したら、蓋板217及び
排水口221を閉鎖するバルブが開いて定量タンク20
1〜204の水が排水される。排水後は、蓋板217が
開いて定量タンク201〜204の焙煎原料がスクリュ
ーコンベア218内に移送され、スクリューコンベア2
18により焙煎釜205に移送される。その際には、焙
煎釜205の蓋板42が開閉されることは言うまでもな
い。焙煎釜205の回転及びバーナー223の発火は第
1の実施の形態と略同様であるので、その説明を援用す
る。所定時間の焙煎の完了後には、焙煎釜205の排出
口が下向きになり、蓋板42,42が開いてコンベア2
24上に排出される。コンベア224は焙煎製品をホッ
パー227側に移動させるように回転するが、そのとき
に、吸引ファン225が回転してコンベア224上の焙
煎製品を放熱させ、焙煎が過度に進行しないようになっ
ている。
【0115】この場合、メッシュ状のコンベア上に焙煎
製品を搭載し、コンベアの下部から吸引する。吸引され
る空気は搭載された製品間を均一に流れるので、製品温
度は内部の製品まで均一に冷却することが出来る。
【0116】その他の動作は第1の実施の形態にかかる
連続焙煎装置と同様であるので、その説明を援用する。
【0117】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項8の連続焙煎
装置によれば、焙煎原料の浸漬、焙煎釜内への搬入、焙
煎釜からの製品取り出しの各工程を自動化して作業環境
を向上すると共に、一連の工程を短時間に行って、焙煎
処理以外の作業工程における焙煎釜の熱の影響を少なく
することにより、均一の焙煎を行うとともに、焙煎原料
の種類や状態に応じた焙煎処理を制御できるようにする
ことができる。
【0118】特に、本発明の請求項1の連続焙煎装置に
よれば、第1の搬送手段から定量タンクに搬送される焙
煎原料を所定量確保する工程と、定量タンクでの焙煎原
料を水に浸漬する工程と、焙煎釜に搬入した後の焙煎工
程と、焙煎後の搬送工程とを自動的に行うことができ、
温度等の厳しい作業環境における運搬・焙煎チェック・
制御等の労働を軽減でき、長時間の焙煎処理を連続して
行うことが出来る。
【0119】請求項1の連続焙煎装置において、前記焙
煎釜が非円形断面の筒体形状(例えば、6角形、楕円
等)を有すると、焙煎原料の攪拌が行われやすく均一な
焙煎が行われやすい。また、焙煎釜を適正な回転速度で
回転させることにより、焙煎釜内部の穀物を大きく攪拌
することが出来る。即ち、角速度を遅くすると、穀物が
焙煎釜内壁に沿って滑るように移動し、角速度を過度に
速めると、遠心力によって穀物が楕円断面の長径部分に
位置したまま回転してしまうが、適正な角速度で焙煎釜
を回転させると、長径部分に貯まった焙煎原料は上部に
位置したときに、落下することを繰り返す。このため、
焙煎釜内部の焙煎原料は常時攪拌されることとなり、焙
煎処理が均一に行われることとなる。
【0120】また、第1の搬送手段により焙煎原料を定
量タンクに連続して供給することが可能となる。定量タ
ンクに水流により焙煎原料を搬送する場合には、洗浄と
浸漬とが行われやすく、焙煎前の工程の時間の短縮化が
可能である。定量タンクに水に濡れていない焙煎原料を
供給し、定量タンクに焙煎原料を洗浄する手段を設ける
場合には、定量タンク内に焙煎原料を送るコンベアの洗
浄や防菌・防かび等の処理が顕著に少なくなり、メンテ
ナンスが容易である。
【0121】定量タンク内の水に浸漬された焙煎原料に
予め加温する場合には、含水率が高まり、焙煎処理にお
いてα化度を向上させた焙煎を行うことが可能である。
定量タンクに蒸気管及び排気管を設けて、定量タンクに
供給された焙煎原料の加熱・浸漬を行っても良い。
【0122】また、焙煎釜が楕円断面を有するように構
成すると、焙煎釜を適正な回転速度で回転させることに
より、焙煎釜内部の穀物を大きく攪拌することが出来
る。即ち、角速度を遅くすると、穀物が焙煎釜内壁に沿
って滑るように移動し、角速度を過度に速めると、遠心
力によって穀物が楕円断面の長径部分に位置したまま回
転してしまうが、適正な角速度で焙煎釜を回転させる
と、長径部分に貯まった焙煎原料は上部に位置したとき
に、落下することを繰り返す。このため、焙煎釜内部の
焙煎原料は常時攪拌されることとなり、焙煎処理が均一
に行われることとなる。
【0123】請求項2の連続焙煎装置によれば、回転体
を回転軸に対して相対回動可能に設けることにより、焙
煎釜外部から大きな駆動力を得ることができ、焙煎釜回
転時に蓋部が内部の焙煎原料を支える力を確保できる。
【0124】請求項3の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
内部に電気ヒータを配備することにより、内部から焙煎
原料を加熱でき、短時間に焙煎原料の均一な焙煎を行う
ことができる。請求項3の通電手段は、回転軸内に配電
線を設け、回転軸の焙煎釜外側の端部にリング状のスリ
ップリングと接触子を設けることにより、構成可能であ
る。
【0125】また、請求項3の連続焙煎装置によれば、
焙煎釜内部に電気ヒータを配備し、この電気ヒータに通
電する通電手段を設けたことにより、電気ヒータによっ
て焙煎釜の内側から加熱が出来るので、熱効率が高く、
しかも、安全性・信頼性・制御性の良い焙煎を行うこと
が出来る。
【0126】電気ヒータとして、赤外線ヒータ、或い
は、遠赤外線ヒータを使用すると、対流伝熱から放射伝
熱に変わる。遠赤外線エネルギーは被加熱体の内部に浸
透しやすく、穀物内部から加熱がはかれるため、熱伝達
が早まり、短時間で加熱・焙煎が可能となると共に、発
熱体温度を下げて使用できるので、穀物の栄養成分の損
壊を更に低減できる。
【0127】また、電気ヒータの外側を耐熱性管体で覆
うことにより、焙煎原料に遠赤外線が照射され易く、内
部まで熱が浸透しやすいので、原料の表面と内部とが均
一に加熱されやすく、質の高い焙煎を行うことができ
る。
【0128】なお、耐熱性管体の焙煎原料に接触する表
面を遠赤外線物質(例えば、琺瑯、セラミック等)で覆
うと、遠赤外線が放射されやすくなり、更に均一な加熱
を行うことが可能となる。
【0129】また、例えば、バーナーにより焙煎釜の外
側から加熱するのみならず、電気ヒータによる内部加熱
を行う場合、加熱源が外部と内部の両面から加熱するの
で、短時間、均一に加熱焙煎できると共に、二カ所から
加熱するので、加熱量を分割でき、穀物加熱時の加熱温
度を下げることが出来る。その結果、穀物の栄養成分の
損壊を低減できる。このときに、バーナーによる加熱の
時には通常の外部加熱となる。電気ヒータによる加熱の
みの時には内部加熱となる。
【0130】更に、焙煎釜内部で焙煎原料が絶えず上か
ら下に落下するので、内部の電気ヒータに穀物が衝突
し、電気ヒータに傷を与える虞がある。しかも、定量タ
ンクで水に浸漬された穀物原料は加熱による水分蒸散に
より、電気ヒータの絶縁が低下することがあり得る。し
かし、電気ヒータを耐熱性管体により覆うことによっ
て、このような問題を解消できる。
【0131】また、電気ヒータによって焙煎釜の内側か
ら加熱が出来るので、内部加熱が出来るので、ガス加熱
よりも熱効率が高く、しかも、安全性・信頼性・制御性
の良い焙煎を行うことが出来、長時間に亘って弱火焙煎
を行って穀物を黒焼き状態にする長時間弱火焙煎が可能
となる。また、バーナーにより焙煎釜の外側から加熱す
るのみならず、電気ヒータによる内部加熱を行うことに
より、加熱源が外部と内部の両面から加熱できるので、
短時間、均一に加熱焙煎できると共に、二カ所から加熱
するので、加熱量を分割でき、穀物加熱時の加熱温度を
下げることが出来る。その結果、穀物の栄養成分の損壊
を低減できる。
【0132】電気ヒータとして、赤外線ヒータ、更に
は、遠赤外線ヒータを使用すると、対流伝熱から放射伝
熱に変わる。遠赤外線エネルギーは被加熱体の内部に浸
透しやすく、穀物内部から加熱がはかれるため、熱伝達
が早まり、短時間で加熱・焙煎が可能となると共に、発
熱体温度を下げて使用できるので、穀物の栄養成分の損
壊を更に低減できる。
【0133】また、例えば、バーナーにより焙煎釜の外
側から加熱するのみならず、電気ヒータによる内部加熱
を行う場合、加熱源が外部と内部の両面から加熱するの
で、短時間、均一に加熱焙煎できると共に、二カ所から
加熱するので、加熱量を分割でき、穀物加熱時の加熱温
度を下げることが出来る。その結果、穀物の栄養成分の
損壊を低減できる。このときに、バーナーによる加熱の
時には通常の外部加熱となる。
【0134】請求項4の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
内の焙煎原料が流動する領域に焙煎原料の温度を検知す
る検知手段が設けられているので、適正な焙煎の制御行
うことができると共に、回転軸に通電手段が設けられて
いるので、焙煎釜の回転に係わらず検知手段に給電する
ことができる。焙煎原料表面でなく焙煎原料の内部の温
度を電気的に検知することが出来、正確な焙煎処理制御
を行うことが出来る。
【0135】請求項5の連続焙煎装置によれば、焙煎原
料の違い並びに焙煎の程度の違いに応じて焙煎釜の回転
数を制御することができる。また、焙煎釜内部の焙煎原
料の回転と、焙煎釜の回転との同期がとれるので、焙煎
処理工程の初期・中期・後期における含水率の変化にあ
わせて焙煎を行うことが出来、製品の均一性が向上す
る。
【0136】請求項6の連続焙煎装置によれば、プログ
ラム制御により焙煎を行うので、連続焙煎において自動
化が容易である。また、製品仕上がりの含水率は焙煎原
料の温度により判明しているので、焙煎の程度をプログ
ラム制御で行う際に焙煎原料の温度や回転数等を設定す
ることにより、焙煎初期や焙煎後期における仕上がりの
不均一が解消される。
【0137】請求項7の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
から上昇する熱気が定量タンクに直接あたりにくくな
り、定量タンクでの予期しない加熱を避けることによ
り、適正な原料の浸漬工程を行うことができ、定量タン
ク内において焙煎原料の成分が流出しにくい。
【0138】請求項8の連続焙煎装置によれば、コンベ
アにより焙煎後の焙煎製品が移動しながら搬送されると
ともに、冷却手段により冷却するので、焙煎製品が一カ
所に山積みにならず、焙煎製品において焙煎が更に進行
することが防止される。
【0139】請求項8の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
が焙煎製品を排出する時にコンベアを移動するように、
コンベアを無端ベルト(例えばメッシュ状のベルト、或
いは、穴開きプレートの連結体)等により構成すると、
焙煎釜にて焙煎した製品に送風することにより焙煎製品
が冷まされるために、焙煎終了後にも更に焙煎が進行す
ることを防止できる。
【0140】請求項9の焙煎釜によれば、回転体を回転
軸に対して相対回動可能に設けることにより、焙煎釜外
部から大きな駆動力を得ることができ、焙煎釜回転時に
蓋部が内部の焙煎原料を支える力を確保できる。
【0141】請求項10の焙煎釜によれば、焙煎釜内部
に電気ヒータを配備することにより、内部から焙煎原料
を加熱でき、短時間に焙煎原料の均一な焙煎を行うこと
ができる。
【0142】請求項11の焙煎釜によれば、焙煎釜内の
焙煎原料が流動する領域に焙煎原料の温度を検知する検
知手段が設けられているので、適正な焙煎の制御行うこ
とができると共に、回転軸に通電手段が設けられている
ので、焙煎釜の回転に係わらず検知手段に給電すること
ができる。
【0143】請求項12の焙煎釜によれば、焙煎原料の
違い並びに焙煎の程度の違いに応じて焙煎釜の回転数を
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる連続焙煎装置の側
面側の概略図
【図2】図1の連続焙煎装置の正面側の概略図
【図3】図1の定量タンクの概略図
【図4】図3の定量タンクの平面的な概略図
【図5】定量タンクの底部開口部の蓋部を開閉する機構
の概略斜視図
【図6】図5のカム形状を示す図
【図7】焙煎釜の蓋部を開閉する電動シリンダの取り付
け状態を示す模式図
【図8】図7の電動シリンダと焙煎釜の取り付け状態を
示す模式図
【図9】図1の電気ヒータの模式的斜視図
【図10】図9の電気ヒータの模式的側面図
【図11】図1の焙煎釜の温度センサ及び制御システム
の概略図
【図12】(A)(B)はガスバーナのノズルの向きに
より火炎の方向を示す概念図
【図13】(A)(B)はガスバーナのノズルの向きに
より火炎の方向を示す概念図
【図14】(A)(B)はガスバーナのノズルの向きに
より火炎の方向を示す概念図
【図15】バーナへのガス供給経路及び制御回路のブロ
ック図
【図16】この実施の形態の連続焙煎装置を制御するプ
ログラムコントローラへの接続状態を示すブロック図
【図17】焙煎釜の低速回転モード、中速回転モード、
高速回転モードを示すグラフ
【図18】(A)は焙煎釜の低速回転時の穀物の動き、
(B)は適正な回転時の穀物の動き、(C)は遠心力に
より穀物が底部に貯留してしまう高速回転時の穀物の動
きを示す説明図
【図19】本発明の第2の実施の形態にかかる連続焙煎
装置の主要構成を示す図
【図20】図19にかかる連続焙煎装置を焙煎釜の回転
軸方向から見た主要構成を示す図
【図21】図19の定量タンクの底部の排水構造を示す
【符号の説明】
1 定量タンク 6 原料の供給管 8 網袋 10 水平板 13 電動シリンダ 33 電動シリンダ 34 蓋部 40 焙煎釜 41 バーナ 42 蓋部 57 釜開閉リング 58 電動シリンダ 71 電気ヒータ 76、77、78 温度センサ 120 搬送路 121 スクリュー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】請求項2の連続焙煎装置によれば、回転体
を回転軸に対して相対回動可能に設けることにより、
内部の高温から避けた操作や焙煎釜外部から大きな駆動
力を得ることができ、焙煎釜回転時に蓋部が内部の焙煎
原料を支える力を確保できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】請求項8の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
が焙煎製品を排出する時にコンベアを移動するように、
コンベアを無端ベルト(例えばメッシュ状のベルト、或
いは、穴開きプレートの連結体)と吸引ファン等により
構成すると、焙煎釜にて焙煎した製品に送風することに
より焙煎製品が均一に冷やされるために、焙煎終了後に
も更に焙煎が進行することを防止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】請求項9の焙煎釜によれば、回転体を回転
軸に対して相対回動可能に設けることにより、炉内部の
高温から避けた操作や焙煎釜外部から大きな駆動力を得
ることができ、焙煎釜回転時に蓋部が内部の焙煎原料を
支える力を確保できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】請求項2の連続焙煎装置によれば、回転体
を回転軸に対して相対回動可能に設けることにより、
内部の高温から避けた操作や焙煎釜外部から大きな駆動
力を得ることができ、焙煎釜回転時に蓋部が内部の焙煎
原料を支える力を確保できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】請求項8の連続焙煎装置によれば、焙煎釜
が焙煎製品を排出する時にコンベアを移動するように、
コンベアを無端ベルト(例えばメッシュ状のベルト、或
いは、穴開きプレートの連結体)と吸引ファン等により
構成すると、焙煎釜にて焙煎した製品に送風することに
より焙煎製品が均一に冷やされるために、焙煎終了後に
も更に焙煎が進行することを防止できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正内容】
【0140】請求項9の焙煎釜によれば、回転体を回転
軸に対して相対回動可能に設けることにより、炉内部の
高温から避けた操作や焙煎釜外部から大きな駆動力を得
ることができ、焙煎釜回転時に蓋部が内部の焙煎原料を
支える力を確保できる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焙煎原料の収納口並びに排出口を備えた定
    量タンクと、 この定量タンクに前記焙煎原料を供給する第1の搬送手
    段と、 非円形断面を有すると共に、前記定量タンクから前記焙
    煎原料を受け入れる開口部及び該開口部の蓋部を備え、
    水平な回転軸を中心に回転可能な焙煎釜と、 前記蓋部を開閉する開閉機構と、 前記焙煎釜を加熱するための加熱手段と、 前記焙煎釜から排出される焙煎済みの焙煎製品を受け取
    る第2の搬送手段と、 前記定量タンクから前記焙煎釜に前記焙煎原料を移動さ
    せるときに、前記開口部が上に向くように前記焙煎釜を
    停止させて前記蓋部を開け、前記定量タンクの排出口を
    開いて前記焙煎原料を前記焙煎釜に移動させた後に前記
    蓋部と前記定量タンクの排出口とを閉じ、前記焙煎原料
    の焙煎度合いに応じて前記焙煎釜の回転と前記加熱手段
    の加熱とを制御した後、前記開口部が下に向くように前
    記焙煎釜を停止させて前記蓋部を開けるように、前記焙
    煎釜及び前記開閉機構並びに前記加熱手段を制御する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする連続焙煎装置。
  2. 【請求項2】請求項1の連続焙煎装置において、前記開
    閉機構は焙煎釜の回転軸に同軸の回転体を相対回動可能
    に設け、この回転体の回動制御により前記蓋部を開閉す
    るように構成したことを特徴とする連続焙煎装置。
  3. 【請求項3】請求項1、2のいずれかの連続焙煎装置に
    おいて、前記焙煎釜内に電気ヒータを設けるとともに、
    この電気ヒータを耐熱性管体で覆い、前記回転軸に前記
    電気ヒータに通電する通電手段を設けたことを特徴とす
    る連続焙煎装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの連続焙煎装置に
    おいて、前記焙煎釜内部であって前記焙煎釜が回転する
    ときに前記焙煎原料が流動する領域内に、前記焙煎原料
    の温度を検知する検知手段を設け、前記回転軸の前記焙
    煎釜外側の部位に、前記検知手段に通電する通電手段を
    設けたことを特徴とする連続焙煎装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの連続焙煎装置に
    おいて、前記焙煎釜の回転数を計測する手段が設けられ
    ていることを特徴とする連続焙煎装置。
  6. 【請求項6】請求項5の連続焙煎装置において、前記焙
    煎釜を回転駆動するモータは、前記焙煎釜内部の焙煎原
    料の含水率に対応する適正回転数を指示するプログラム
    制御手段を備えていることを特徴とする連続焙煎装置。
  7. 【請求項7】請求項6の連続焙煎装置において、前記焙
    煎釜の直上を避けた横の位置に前記定量タンクを配置
    し、前記定量タンクと前記焙煎釜とが横方向に延びる第
    3の搬送手段により接続されていることを特徴とする連
    続焙煎装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかの連続焙煎
    装置において、 前記第2の搬送手段は、前記焙煎釜から排出される前記
    焙煎製品を搬送するコンベアと、このコンベア上の前記
    焙煎製品を冷却する冷却手段とを備えていることを特徴
    とする連続焙煎装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項9のいずれかの連続焙煎
    装置に用いられる焙煎釜であって、前記開閉機構が焙煎
    釜の回転軸に同軸の回転体を相対回動可能に設けられ、
    この回転体の回動制御により前記蓋部を開閉するように
    構成したことを特徴とする焙煎釜。
  10. 【請求項10】請求項9の焙煎釜であって、前記焙煎釜
    内に電気ヒータを設けるとともに、この電気ヒータを耐
    熱性管体で覆い、前記回転軸に前記電気ヒータに通電す
    る通電手段を設けたことを特徴とする焙煎釜。
  11. 【請求項11】請求項9、10のいずれかの焙煎釜にお
    いて、前記焙煎釜内部であって前記焙煎釜が回転すると
    きに前記焙煎原料が流動する領域内に、前記焙煎原料の
    温度を検知する検知手段を設け、前記回転軸の前記焙煎
    釜外側の部位に、前記検知手段に通電する通電手段を設
    けたことを特徴とする焙煎釜。
  12. 【請求項12】請求項9〜11のいずれかの焙煎釜にお
    いて、前記焙煎釜の回転数を計測する手段が設けられて
    いることを特徴とする焙煎釜。
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