JP2000236522A - 画像情報処理装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

画像情報処理装置および方法、並びに提供媒体

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JP2000236522A
JP2000236522A JP3408199A JP3408199A JP2000236522A JP 2000236522 A JP2000236522 A JP 2000236522A JP 3408199 A JP3408199 A JP 3408199A JP 3408199 A JP3408199 A JP 3408199A JP 2000236522 A JP2000236522 A JP 2000236522A
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マクロブロックにエラーが発生した場合にお
ける再生画像の乱れ、暴走、またはハングアップを抑止
する。 【解決手段】 簡易復号器81は、入力されたデータス
トリームを復号し、マクロブロック長をメモリ83に、
DC成分をメモリ84に出力する。また、簡易復号器81
は、データストリーム中のエラーを検出して修正MB選択
器85に通知する。さらに、簡易復号器81は、解読し
たヘッダに記述されている各種パラメータを修正MB選択
器85およびMB符号系列発生器86に出力する。修正MB
選択器85は、異常箇所を判断してマクロブロックを置
換する区間を決定し、MB符号系列発生器86は、メモリ
84に記憶されているDC成分に基づいて、置換するマク
ロブロック生成する。置換マクロブロックはスイッチ8
7およびMBパッキング部88を介して出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報処理装置
および方法、並びに提供媒体に関し、特に、データスト
リームのエラーを修正する画像情報処理装置および方
法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、デジタル映像信号を記録
媒体に記録したり伝送したりするためのフォーマットが
数種類提供されている。一般に、デジタル映像信号は、
データ量が極めて多いため、これを記録媒体に長時間記
録する場合、圧縮符号化することが必要である。この圧
縮符号化方法の代表的なものとして、MPEG(Moving Pict
ure Image Coding Experts Group)方式が知られてい
る。MPEG方式は、動き補償予測符号化と離散コサイン変
換(DCT:Discrete Cosine Transform)符号化とを組み合
わせたハイブリット方式である。すなわち、まず最初に
ビデオ信号のフレーム間の差分を取ることにより、時間
軸方向の冗長度を落とした後、離散コサイン変換を用い
て空間軸方向の冗長度を落として能率良く符号化が行わ
れる。
【0003】ところで、記録媒体として磁気テープ等の
テープ状記録媒体を用いるビデオテープレコーダにおい
ては、回転ヘッドを用い、テープの走行方向に対して斜
めに傾斜したトラック、いわゆるヘリカルトラックを形
成するように記録がなされている。このようなヘリカル
トラックが記録形成されたテープ状記録媒体を、2倍
速、3倍速、あるいはサーチのように、高速でテープを
走行させる場合、回転ヘッドのテープ上での軌跡の角度
が記録トラックの傾き角度とは異なってくるため、ヘリ
カルトラックに記録された信号の全てを再生することが
できなくなる。すなわち、高速再生時には、各ヘリカル
トラックの一部を走査(トレース)するような再生が行
われる。
【0004】MPEG方式を用いて圧縮符号化を行い、その
データをテープ状記録媒体に記録すると、上述したサー
チ等の高速再生を行った場合、各ヘリカルトラックの一
部しかトレースされないので、再生されたデータを有効
に活用して高品質の再生画像を得ることが困難になる。
【0005】このため、MPEG方式をそのままテープ状記
録媒体の圧縮符号化方式に用いるよりも、高速再生時に
もある程度有効な画像再生が行える圧縮符号化方法を用
いることが好ましい。
【0006】このことを考慮して、先に本願出願人は、
MPEG方式と同様に動き補償予測符号化と離散コサイン変
換符号化とを組み合わせたハイブリット方式であり、マ
クロブロックを単位として、マクロブロック内の全DCT
ブロックの各DC係数をまとめ、また全DCTブロックの各A
C係数の低次成分から高次成分までを、それぞれ次数毎
にまとめて順次配列して、テープ状記録媒体に記録する
ことにより、サーチ等の高速再生時、マクロブロック内
の画像再生に重要な全てのDC係数および低次のAC係数を
再生できるようにした圧縮符号化方式の記録フォーマッ
ト(以下、SXフォーマットと記述する)を提案してお
り、SXフォーマットのデータ構造については、例えば特
願平10−091993号に記述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、符号化され
たデータストリームにエラーが混入していた場合、その
データストリームは途中から正常に復号することができ
なくなる。例えば、MPEGにおいては、スライスが1つの
可変長符号系列であるので、スライスの中の所定のマク
ロブロックにエラーが生じた場合、そのマクロブロック
から、そのスライスの最後のマクロブロックまでが復号
不可能となることが多い。
【0008】また、エラーが混入した符号系列が偶然に
復号できてしまうことがある。そのような場合、復号さ
れたデータ系列には、画素の過不足やアドレスの逆行等
の矛盾(エラー)が生じている可能性が極めて高い。
【0009】このようなシンタックスエラーは、再生画
像を乱したり、デコーダの暴走やハングアップを引き起
こす原因となる課題があった。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、エラーの混入により復号不能となった箇所
を正常な符号系列に置換することにより、符号再生時の
暴走、またはハングアップを抑止し、もって、再生画像
の乱れを抑えるようにすることができるようにするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像情
報処理装置は、データストリームの一部を復号する復号
手段と、データストリームに混入したエラーを検出する
検出手段と、復号手段で復号された情報に基づいて、検
出手段が検出したエラーに起因して復号不可能となる範
囲を判定する判定手段と、復号手段で復号された情報の
一部を記憶する記憶手段と、記憶手段で記憶された情報
の一部に基づいて、置換するデータを発生する発生手段
と、判定手段の判定結果に基づいて、少なくとも復号不
可能な範囲のデータを、発生手段が発生したデータに置
換する置換手段とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の画像情報処理方法は、デ
ータストリームの一部を復号する復号ステップと、デー
タストリームに混入したエラーを検出する検出ステップ
と、復号ステップで復号された情報に基づいて、検出ス
テップで検出されたエラーに起因して復号不可能となる
範囲を判定する判定ステップと、復号ステップで復号さ
れた情報の一部を記憶する記憶ステップと、記憶ステッ
プで記憶された情報の一部に基づいて、置換するデータ
を発生する発生ステップと、判定ステップの判定結果に
基づいて、少なくとも復号不可能な範囲のデータを、発
生ステップで発生されたデータに置換する置換ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の提供媒体は、データスト
リームの一部を復号する復号ステップと、データストリ
ームに混入したエラーを検出する検出ステップと、復号
ステップで復号された情報に基づいて、検出ステップで
検出されたエラーに起因して復号不可能となる範囲を判
定する判定ステップと、復号ステップで復号された情報
の一部を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶
された情報の一部に基づいて、置換するデータを発生す
る発生ステップと、判定ステップの判定結果に基づい
て、少なくとも復号不可能な範囲のデータを、発生ステ
ップで発生されたデータに置換する置換ステップとを含
む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプロ
グラムを提供することを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の画像情報処理装置、請求
項6に記載の画像情報処理方法、および請求項7に記載
の提供媒体においては、データストリームの一部が復号
され、データストリームに混入したエラーが検出され、
検出されたエラーに起因して復号不可能となる範囲が判
定され、復号された情報の一部が記憶され、記憶された
情報の一部に基づいて、置換するデータが発生され、復
号不可能な範囲のデータが置換される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を適用したビデオカセット
レコーダの構成について、図1を参照して説明する。は
じめにビデオカセットレコーダの記録系の構成について
説明する。シリアルデータ入力部(SDI_IN)1は、ビデオ
信号とオーディオ信号が多重されたシリアル信号SDI In
の入力を受け付けてパラレル信号に変換し、その入力の
位相基準信号Input Syncをトリガ回路(TG)16に出力す
るようになされている。さらに、シリアルデータ入力部
1は、変換したパラレル信号からビデオ信号とオーディ
オ信号を分離して、ビデオ信号をSXエンコーダ(SX_ENC)
2に出力し、オーディオ信号を遅延部(DL)3に出力す
る。
【0016】SXエンコーダ2は、入力されたビデオ信号
を、SXフォーマットに基づいて圧縮符号化し、符号化し
た信号SX1をECC(Error Correction Coding)エンコーダ
(ECC_ENC)4に出力する。遅延部3は、ビデオ信号がSX
エンコーダ2において符号化される間、対応するオーデ
ィオ信号AU1を遅延してECCエンコーダ4に出力するよう
になされている。
【0017】ECCエンコーダ4は、SXフォーマットで圧
縮符号化されたビデオ信号SX1と非圧縮のオーディオ信
号AU1を入力信号として、誤り訂正符号化を実行し、出
力信号REC DATAをイコライザ(EQ)5に出力する。イコラ
イザ5は、入力された信号REC DATAを記録信号REC RFに
変換して回転ドラム(DRUM)6に供給する。回転ドラム6
は、取り付けられている記録ヘッド(図示せず)に、入
力された記録信号REC RFを供給し、磁気テープ(TAPE)7
に記録させるようになされている。
【0018】次に、ビデオカセットレコーダの再生系の
構成について説明する。回転ドラム6の再生ヘッド(図
示せず)は、磁気テープ7に記録されている磁気信号を
再生して再生信号PB RFをイコライザ5に出力する。イ
コライザ5は、入力された再生信号PB RFに位相等化処
理を施してECCデコーダ(ECC_DEC)8に出力する。ECCデ
コーダ8は、入力された信号PB DATAに対して、誤り訂
正復号(Error CorrectionDecoding)を実行して、再生ビ
デオ信号SXPBと再生オーディオ信号AUPBを分離するとと
もに、圧縮されている再生ビデオ信号SXPBをSXデコーダ
(SX_DEC)9、シリアルデータ出力部(SDTI)10、および
MPEG変換部11に出力し、再生オーディオ信号AUPBを遅
延部(DL)12に出力する。
【0019】SXデコーダ9は、入力されたSXフォーマッ
トの再生ビデオ信号SXPBを復号してシリアルデータ出力
部(SDI_OUT)13に供給する。
【0020】MPEG変換部11は、入力された再生ビデオ
信号SXPB(SXフォーマット)をMPEGフォーマットに変換
して、コンシール回路14に出力するようになされてい
る。コンシール回路14は、MPEG符号化されたビットス
トリームにエラーを検出した場合、そのエラー箇所をシ
ンタックスエラーにならない符号系列に置換し、出力部
(SDTI)15に出力するようになされている。コンシー
ル回路14は、ビットストリーム中にエラーがない場
合、入力されたビットストリームをそのままシリアルデ
ータ出力部(SDTI)15に出力するようになされている。
コンシール回路14の詳細は、図19と図20を参照し
て後述する。
【0021】遅延部12は、入力された再生オーディオ
信号AUPBを遅延して、対応する再生ビデオ信号SXPBとの
タイミングを合わせ、遅延オーディオ信号AUDL1乃至AUD
L3として、シリアルデータ出力部13、シリアルデータ
出力部10、またはシリアルデータ出力部15にそれぞ
れ出力する。
【0022】シリアルデータ出力部13は、SXデコーダ
9から入力されたビデオ信号Videooutと、遅延部12か
ら入力された遅延オーディオ信号AUDL1をマッピング
し、シリアル信号SDI Outとして出力するようになされ
ている。
【0023】シリアルデータ出力部10は、ECCデコー
ダ8から入力された再生ビデオ信号SXPB(SXフォーマッ
ト)と、遅延部12から入力された遅延オーディオ信号
AUDL2をマッピングし、シリアル信号SDTI Out1とし
て、この情報記録装置(ビデオカセットレコーダ)と同
じようにSXフォーマットで圧縮符号化された画像情報を
処理することができる他の装置(図示せず)に出力する
ようになされている。
【0024】シリアルデータ出力部15は、コンシール
回路14から入力されたMPEGフォーマットのビデオ信号
と、遅延部12から入力された遅延オーディオ信号AUDL
3をマッピングし、シリアル信号SDTI Out2としてMPEG
フォーマットの画像情報を処理することができる他の装
置(図示せず)に出力するようになされている。
【0025】トリガ回路16は、外部から入力される外
部基準信号REF Inから基準信号Reference Syncを抽出
し、抽出した基準信号Reference Sync、または入力部1
から入力された位相基準信号Input Syncのうちの一方の
基準信号に同期して、タイミングパルスを発生して各部
に供給する。システムコントローラ(SYSCON)17、およ
びサーボ回路(SERVO)18は、信号SY_SVを用いて互いに
連携を取りながら、それぞれ制御信号SY_IO,SERVO_IO
を出力して各部を制御するようになされている。
【0026】図2は、MPEG変換部11の詳細な構成を示
している。ECCデコーダ8からMPEG変換部11に入力さ
れたSXストリーム(再生ビデオ信号(SXPB))は、可変長
復号部21、およびヘッダ付加部24に供給される。可
変長復号部21は、可変長符号化されているSXストリー
ムをDCT係数が得られるまで部分的に復号することによ
り、データの境界を明確にし、データの並び替えが可能
な信号STRM1を変換部22に出力するようになされてい
る。
【0027】変換部22は、入力信号STRM1に対して、S
XフォーマットとMPEGフォーマットとの相違点であるデ
ータの並び等を修正する。さらに、変換部22は、スタ
ッフィング部25から供給される制御信号CUTが”1”
である場合、DCT係数の高次の非ゼロ係数を0に置換し
て出力信号STRM2を生成し、それを可変長符号化部23
に出力する。
【0028】可変長符号化部23は、入力信号STRM2の
うちの可変長符号化されていない部分に対して可変長符
号化を施して出力信号STRM3としてヘッダ付加部24に
出力する。
【0029】ここで、可変長復号部21乃至可変長符号
化部23の処理をまとめると、図3に示すようになる。
変換部22に相当する0置換部32は、制御信号CUTに
基づいて、可変長復号部31(可変長復号部21に相当
する)から入力されたDCT係数の高次の非ゼロ係数を0
に置換して、可変長符号化部33に出力する。0に置換
されたDCT係数は、可変長符号化部33(可変長符号化
部23に対応する)において符号化されるが、その符号
量は、0に置換される以前のDCT係数が符号化されてい
た符号量よりも確実に減少している。
【0030】このように、符号化されているデータスト
リームの全てを一旦復号することなく、その一部を復号
し、DCT係数の高次の非ゼロ係数を0に置換するだけ
で、容易に任意のビットレートに変換することができ
る。
【0031】また、高次のDCT係数を0に置換して、そ
の符号系列を再生した場合、0への置換によって生ずる
画像劣化は、人間の視覚特性上分かり難いので、実質的
に、画像の劣化を抑止してビットレートを変換すること
ができる。
【0032】図2に戻る。ヘッダ付加部24は、予め入
力されたSXストリームから、入力信号STRM3のタイミン
グ等を検出し、MPEGで規定されている各種のヘッダ情報
(その詳細については後述する)を作成する。その後、
可変長符号化部23から入力された入力信号STRM3に、
作成したヘッダ情報を付加し、出力信号STRM4をスタッ
フィング部25に出力するようになされている。
【0033】スタッフィング部25は、入力信号STRM4
のGOP(Group Of Picture)単位でのデータ長を計算し、
データ長が所定値に達していない場合、入力信号STRM4
にスタッフィングビット”0”を挿入して、GOP単位の
データ長の平均化を図り、MPEGフォーマットの出力信号
MPEG Streamをコンシール回路14(図1)に出力す
る。反対に、GOP単位のデータ長が所定のデータ長を越
える場合、スタッフィング部25は、制御信号CUTを”
1”にして変換部22に出力する。
【0034】システムコントローラインタフェース26
は、外部CPU(図1のシステムコントローラ17)から
の制御信号SYSCON Interfaceに基づいて、可変長復号部
21乃至スタッフィング部25を、対応する制御信号SY
S_VLD,SYS_DIFF,SYS_VLC,SYS_MKHD,SYS_STUFFに基
づいて制御するようになされている。
【0035】次に、MPEG変換部11のビットレート変換
処理について、図4のフローチャートを参照して説明す
る。この処理は、可変長復号部21から変換部22にビ
デオ信号STRM1が入力されたときに開始される。
【0036】ステップS1において、変換部22は、可
変長復号部21から信号の入力が終了したか否かを判定
する。信号の入力が終了したと判定された場合、処理を
終了し、信号の入力が終了していないと判定された場
合、ステップS2に進む。ステップS2において、変換
部22は、DCT係数の最高次からの順番を示すパラメー
タN(Nは0乃至63)を0に初期化する。
【0037】ステップS3において、変換部22は、高
次からN番目のDCT係数の非ゼロ係数を0に置換して、
可変長符号化部23に出力する。可変長符号化部23
は、入力信号のうちの可変長符号化されていない部分に
対して可変長符号化を施してヘッダ付加部24に出力す
る。ヘッダ付加部24は、入力された信号に、予め作成
したヘッダ情報を付加してスタッフィング部25に出力
する。
【0038】ステップS4において、スタッフィング部
25は、ヘッダ付加部24から入力された信号STRM4の
ビットレートが、予め設定されたビットレート以内であ
るか否かを判定する。ビットレートが予め設定されたビ
ットレート以内ではない(設定されたビットレートを超
えている)と判定された場合、ステップS5に進む。ス
テップS5において、スタッフィング部25は、制御信
号CUTを”1”として変換部22に出力する。この制御
信号CUTに対応して、変換部22は、パラメータNを1
だけインクリメントし、ステップS3に戻る。
【0039】その後、ステップS4において、スタッフ
ィング部25に入力された信号STRM4のビットレートが
予め設定されたビットレート以内であると判定されるま
で、ステップS3乃至S5の処理が繰り返され、ステッ
プS4において、スタッフィング部25に出力される信
号のビットレートが予め設定されたビットレート以内で
あると判定された場合、ステップS6に進む。
【0040】ステップS6において、変換部22は、シ
ステムコントローラインタフェース26による制御に基
づいて、パラメータNを1だけデクリメントし、ステッ
プS7に進む。
【0041】ステップS7において、スタッフィング部
25は、入力された信号STRM4のビットレートが予め設
定されたビットレートに達するまで、信号STRM4にスタ
ッフィングビット”0”を挿入する。なお、このスタッ
フィング処理の詳細については、図8を参照して後述す
る。その後、処理は、ステップS3に戻る。
【0042】次に、MPEG変換部11のスタートコードエ
ミュレーション防止処理について説明する。この処理
は、主にヘッダ付加部24において実行される。上述し
たように、MPEG変換部11は、SXフォーマットのデータ
をMPEGフォーマットのデータに変換する処理を実行して
おり、SXフォーマットに特有な、例えば、画像編集用の
情報は、MPEGフォーマットには規定されていないので、
この情報はMPEGフォーマットのユーザデータフィールド
に記述される。このMPEGのユーザデータフィールドは、
他のMPEGのデータフィールドとは異なって、特に規定が
存在せず(フリーフォーマットであり)、任意の情報を
記述できるが、その反面、スタートコードエミュレーシ
ョンを引き起こす可能性がある。
【0043】ここで、スタートコードエミュレーション
について説明する。MPEGにおいては、各データフィール
ドの先頭を示す特別なデータパターンとして、23ビッ
ト連続する”0”と、それに続く1ビットの”1”との
組み合わせをスタートコードとして規定しており、ユー
ザフィールド以外のデータフィールドにおいては、各フ
ィールドの先頭以外で”0”が23ビット連続すること
を禁止している。しかしながら、ユーザデータフィール
ドにおいては、そこに記述するデータは任意であり、ユ
ーザは、意識的に0が23ビット連続することを避けて
データを記述する必要がある。
【0044】スタートコードエミュレーションとは、ユ
ーザデータフィールドに記載されたデータが、偶然にス
タートコードと一致してしまうことであり、これは、画
像破綻を引き起こす可能性が高い致命的なエラーとな
る。
【0045】そこで、本実施の形態においては、ヘッダ
付加部24が、図5に示すように、ユーザデータフィー
ルドの16ビット毎にマーカビット”1”を挿入して、
スタートコードエミュレーションを防止している。
【0046】図6は、ヘッダ付加部24のスタートコー
ドエミュレーション防止処理を実施する部分の詳細な構
成を示しており、図7は各部の動作タイミングを示して
いる。バッファ41は、ユーザデータフィールドに記述
するユーザデータを記憶しており、図7に示すように、
クロック信号に同期して、ユーザデータを16ビットず
つレジスタ45に供給する。したがって、バッファ41
の容量は、(最大ユーザデータ長/16)から求められ
る値以上の容量が必要である。
【0047】ビットずれ測定部42は、ユーザデータス
タートコード(0x000001B2)に同期してリセットされる4
ビットのカウンタ43、およびカウント値を1ずつ増加
する加算器44から構成され、その出力を制御信号ctと
してデータ選択部47に出力する。レジスタ45は、バ
ッファ41から供給された16ビットのユーザデータを
記憶しており、クロックに同期して、記憶しているユー
ザデータreg1をレジスタ46、およびデータ選択部47
に出力する。レジスタ46は、レジスタ45から入力さ
れた16ビットのユーザデータを記憶し、クロックに同
期して記憶しているユーザデータreg2(1クロックサイ
クル前のreg1と同一のユーザデータ)をデータ選択部4
7に出力する。
【0048】データ選択部47は、レジスタ45から入
力されたユーザデータreg1、およびレジスタ46から入
力されたユーザデータreg2の32ビット幅のユーザデー
タのうちの所定の15ビットを、ビットずれ測定部42
からの制御信号ctの値に基づいて選択し、出力するよう
になされている。例えば、図7の一点鎖線部分に示すよ
うに、制御信号ctの値が3である場合、データ選択部4
7は、32ビット幅のユーザデータd3[1]乃至d[16],d2
[1]乃至d2[16]のうちの15ビットのユーザデータd3[4]
乃至d2[2]を選択し、制御信号ctの値が4である場合
(次のクロックサイクルでは)、ユーザデータd4[5]乃
至d3[3]を選択する。マーカビット発生部48は、デー
タ選択部47から15ビットのユーザデータが出力され
た後、マーカビット”1”を出力する。
【0049】このように、出力においては、マーカビッ
トを挿入するので、その出力速度は、バッファ41から
の入力速度に比べて遅くなる。すなわち、16回のクロ
ックサイクルに対して15ワードの入力データしか処理
(出力)できない。そこで、バッファ41は、16回の
クロックサイクルに1回の割合で(図7の例では、制御
信号ctが14であるとき)、レジスタ45へのユーザデ
ータの供給を待機するように制御される。
【0050】なお、本実施の形態の場合、ユーザデータ
に占めるマーカビットの割合は、6.25(=1/16)%であ
り、23ビット毎にマーカビットを挿入した場合(4.35
(=1/23)%)と比較すると、1.9%だけユーザデータの伝
送効率が低下する。しかしながら、ビデオ信号全体に占
めるユーザデータフィールドの割合は数百分の一である
ので、ビデオ信号のストリーム全体としては、伝送効率
の低下は十分に抑えられる(それほど低下していない)
ということができる。
【0051】次に、スタッフィング部25のスタッフィ
ング処理について説明する。図8は、スタッフィング部
25の詳細な構成を示している。スタッフィング部25
(図2)に入力されるビットストリーム(図2の出力信
号STRM4に相当する)は、タイミングジェネレータ5
1、ビットレートカウンタ52、および遅延部(DL)57
に供給される。
【0052】タイミングジェネレータ51は、ビットス
トリームに含まれている信号であって、図9に示すよう
に、ビットストリーム中に有効なデータが存在しない区
間を示しており、1フレーム毎に存在するV-Blanking信
号(通常のビデオ信号の1フィールド毎に存在する垂直
帰線期間の信号に対応する)を検出する。そして、タイ
ミングジェネレータ51は、V-Blanking信号が解除され
た(有効なデータが現れた)タイミングに同期して、信
号GOP_STARTを発生し、ビットレートカウンタ52に出
力する。ビットレートカウンタ52は、信号GOP_START
に同期してカウンタをリセットし、ビットレートストリ
ームに含まれる有効な符号量をカウントし、その値coun
t_valueを比較部53に出力する。
【0053】その後、タイミングジェネレータ51は、
V-Blanking信号が再度発生した(有効なデータが消え
た)タイミングに同期して、信号GOP_ENDを発生し、比
較部53に出力する(ここでは、1GOP=1ピクチャと
されている)。
【0054】比較部53は、信号GOP_ENDが入力された
タイミングに同期して、ビットレートカウンタ52から
入力された有効な符号量を示すカウント値count_value
と、CPUインタフェース(CPU_IF)54(図2のシステム
コントローラインタフェース26に相当する)に予め設
定されているビットレートTarget_bit_rateとを比較す
る。カウント値count_valueがビットレートTarget_bit_
rateよりも小さい場合、比較部3は、その差を示す信号
Stuffing_valueをスタッフィングカウンタ55に出力す
る。
【0055】スタッフィングカウンタ55は、入力され
た差信号Stuffing_valueの値だけカウント動作(計時動
作)を実行し、その間、信号Stuffing_enableをスイッ
チ56に出力する。スイッチ56には、遅延部57によ
り、タイミングジェネレータ51乃至スタッフィングカ
ウンタ55の処理に対応する遅延が施されたビットスト
リーム、およびスタッフィングビット”0”が供給され
ており、スイッチ56は、信号Stuffing_enableが入力
されている間、ビットストリームに”0”をスタッフィ
ングする。
【0056】一方、カウント値count_valueがビットレ
ートTarget_bit_rateよりも大きいと判定した場合、比
較部53は、制御信号CUTに”1”を立てて変換部22
(図2)に出力する。なお、この制御信号CUTに対応し
て変換部22は、上述したように、DCT係数の高次の非
0係数を0に置換する。
【0057】このように、本実施の形態においては、映
像信号に含まれるV-Blanking信号が存在する期間にスタ
ッフィングを行うので、パッキングの必要がない。した
がって、パッキングのためのメモリも必要としない。さ
らに、パッキングを行わないので、システムディレイを
最小とする(リアルタイム処理を行う)ことが可能であ
る。
【0058】次に、コンシール回路14のMPEGデータス
トリーム修正処理について説明するが、その前に、MPEG
データストリームの構造について、図10乃至図13を
参照して説明する。
【0059】MPEGフォーマットにおいては、スライスが
1つの可変長符号系列である。可変長符号系列とは、可
変長符号を復号しなければデータの境界を検出できない
単位である。なお、図10乃至図13において、個々の
可変長符号系列の境界は、実線で示されており、それ以
外の境界は破線で示されている。
【0060】図10に示すように、データストリームの
最上層であるシーケンス層は、ヘッダ部と複数のGOPか
ら構成されている。GOP層は、ヘッダ部と複数のピクチ
ャから構成されている。ピクチャ層は、ヘッダ部と複数
のスライスから構成されている。さらに、スライス層
は、ヘッダ部と1つ以上のマクロブロックで構成されて
いる。
【0061】シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スラ
イス層、およびマクロブロック層の先頭には、バイト単
位に整列された(バイトアラインされた)識別コードSC
(Start Code)が配される。なお、上述したヘッダ部は、
ヘッダ(header)、拡張データ(extension)、およびユー
ザデータ(user data)をまとめて、記述したものであ
る。ヘッダ部は、それぞれ可変長符号系列である。
【0062】また、ヘッダ部には、エンコードのパラメ
ータが記載されており、例えば、シーケンス層のヘッダ
部には画像サイズ(Vertical Size、Horizontal Siz
e)、Progressive Sequence、Chroma Formatが記載され
ており、GOP層のヘッダ部にはTimecodeが記載されてい
る。ピクチャ層のヘッダ部のPicture Coding Extension
には、Intra DC Precision、Intra VLC Formatが記載さ
れている。
【0063】図11に示すように、表示順と伝送順は一
致しない。Iピクチャはその画面(ピクチャ)が単独で
符号化されたものであるのに対し、BピクチャとPピク
チャは他のピクチャとの相関を利用して符号化されたも
のである。すなわち、Bピクチャは直前のIピクチャま
たはPピクチャと、直後のIピクチャまたはPピクチャ
の差分が符号化されたものであり、Pピクチャは直前の
IピクチャまたはPピクチャとの差分が符号化されたも
のであるため、参照するピクチャ(差分をとるためのピ
クチャ)が先に符号化される必要がある。
【0064】すなわち、表示順はGOPの各ピクチャの順
番(pic0,pic1,pic2,・・・)そのものである。しか
しながら、GOP層のストリーム(伝送順)では、他のピ
クチャとの相関を利用しないIピクチャ(pic2)から始
まり、続いてBピクチャ(pic0,pic1)とPピクチャ(pi
c5)が配置される。
【0065】図12に示すように、マクロブロック(M
B)は、画像(ピクチャ)を16画素×16画素の格子
状に分割したものであり、マクロブロックを水平方向に
連結したものがスライスである。
【0066】MPEGストリームにおけるピクチャ内でのス
ライスの順、およびスライス内でのマクロブロックの順
は、マクロブロックアドレスの小さい順(画面上におい
て、上から下、左から右)でなければならず、スライス
の逆行、およびオーバラップ(二重定義)は、MPEGの規
格上許されていない。ただし、スライス間のギャップ
(スキップ)は許容される。
【0067】連続するスライスの前のスライスの最後の
マクロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロッ
クとが連続する、出願人が提案している放送用および業
務用機器の規格であるβカム(商標)では、スライス間
のマクロブロックオーバラップを形成することは許され
ていない。
【0068】スライスのピクチャ内の垂直位置(MB Row)
はスライス層のヘッダ(SSC:SliceStart Code)に記述
されており(図12の例では、mb_row=4が記述されて
おり)、スライスの先頭のマクロブロックの水平位置(M
B Column)は、スライス層の先頭のマクロブロック層に
記述されている(図12の例では、mb_column=1,3、
または9が記述されている)。画像(ピクチャ)内にお
けるマクロブロックの絶対位置(マクロブロックアドレ
ス)は、画像の水平方向のマクロブロック数MBWidth
(シーケンス層のヘッダの画像サイズ(Vertical size,H
orizontal size)のHorizontal sizeから計算される)を
用いて、次式のように表すことができる。マクロブロッ
クアドレス=((MB Row)-1)×(MB Width)+(MB Column)
【0069】スライス層における先頭から2番目以降の
マクロブロック層には、直前のマクロブロックとのマク
ロブロックアドレスの差が記述されている(図12の例
では、網かけしたスライス層(mb_row=4の第2番目の
スライス層)の3番目のマクロブロック層には差=+2
(2番目のマクロブロックがスキップされているので、
直前のマクロブロックは先頭のマクロブロックとなり、
+2(=5-3)となる)が、4番目のマクロブロック層には差
=+1(=6-5)が、それぞれ記述されている)。あるマク
ロブロックにマクロブロックアドレスの差として2以上
が記述されていた場合、それは、直前のマクロブロック
とそのマクロブロックとの間のマクロブロックがスキッ
プされたことを意味している。ただし、スライスの先頭
および末尾のマクロブロック(図12のmb_column=2の
マクロブロックとmb_column=6のマクロブロック)はス
キップすることが禁止されており、また、Iピクチャの
マクロブロックは原則としてスキップされない。
【0070】MPEG2においては、さらに1つのスライス
を構成するマクロブロックのMB Rowは、すべて同一でな
ければならないと規定されている。従って、図10に示
すように、Slice層のheaderにmb_rowが記述され、最初
のマクロブロックの冒頭にmb_columnが符号化されて記
述される。2番目以降のマクロブロックの冒頭には、直
前のマクロブロックとのmb_columnの差の値が符号化さ
れて記述される。
【0071】スライスのストリームについて、図12に
示した画面を参照して、詳細に説明すると、mb_rowの値
が”4”である位置には、3つのスライスが存在する。
最初のスライスのSSC(slice_start_code)には、この
スライスのmb_rowの値”4”が記述されている。最初の
マクロブロック(mb_row=4,mb_column=1)の冒頭に
は、このマクロブロックのmb_columnの値”1”が記述
されている。次のマクロブロック(mb_row=4,mb_colum
n=2)の冒頭には、直前のマクロブロック(mb_row=4,m
b_column=1)とのmb_columnの値の差”1”(=2-1)が記
述されている。
【0072】2番目のスライスのSSCには、このスライ
スのmb_rowの値”4”が記述されている。最初のマクロ
ブロック(mb_row=4,mb_column=3)の冒頭には、この
マクロブロックのmb_columnの値”3”が記述されてい
る。2番目のマクロブロック(mb_row=4,mb_column=
5)の冒頭には、直前のマクロブロック(mb_row=4,mb_
column=3)とのmb_columnの値の差”2”(=5-3)が記述
されている。最後のマクロブロック(mb_row=4,mb_col
umn=6)の冒頭には、直前のマクロブロック(mb_row=
4,mb_column=5)とのmb_columnの値の差”1”(=6-5)
が記述されている。なお、mb_row=4,mb_column=4の位
置のマクロブロックは、スキップされるため、スライス
のストリームには含まれない。3番目のスライスについ
ても、同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0073】マクロブロックは、8×8画素の4個のブ
ロックの集合体であり、Chroma Formatが4:2:0であれ
ば、輝度ブロックYが4個と、青と赤の色差ブロックC
b,Cr各1個から構成され、Chroma Formatが4:2:2で
あれば、輝度ブロックYが4個と、青と赤の色差ブロッ
クCb,Cr各2個から構成され、Chroma Formatが4:
4:4であれば、輝度ブロックYが4個と、2種類の色差
ブロックCb,Cr各4個から構成される。
【0074】マクロブロックを、図13を参照してさら
に詳細に説明すると、マクロブロックの冒頭には、マク
ロブロックヘッダとして、前述したmb_columnの値、ま
たは直前のマクロブロックとのmb_columnの差を表すmac
roblock_adress_increment、マクロブロックの符号化モ
ードを表すmacroblock_type、フレームまたはフィール
ドの予測タイプを表すframe/field_motion_type、DCTが
フレームモードかフィールドモードかを表すdct_type、
マクロブロックの量子化ステップ・サイズを表すquanti
zer_scale_code、動きベクトルを表すmotion_vector[fo
rward]とmotion_vector[backward]、輝度ブロックと色
差ブロックのパターンを表すcoded_block_patternが記
述されている。
【0075】各ブロック(例えば、輝度ブロックである
block[Y4])には、64個の量子化されたDCT係数の系列
を、零係数の連続回数(Run)と、その直後の非零係数
(Level)を1つの単位として可変長符号化したものが
含まれている。
【0076】前述したように、シーケンス層、GOP層、
スライス層およびそれらの拡張データとユーザデータの
先頭には、バイトアラインされた識別コード(スタート
コード)が付加されるが、マクロブロックとマクロブロ
ックの間には、スタートコードが付加されないので、ス
ライス層では、各スライスが最小の可変長符号系列の単
位である。
【0077】上述した規定によれば、スライス層の先頭
のマクロブロック層の水平位置と、次のスライス層の先
頭のマクロブロック層の水平位置の差から、スライス内
のマクロブロックの数を計算することができる。また、
シーケンス層のヘッダに記述された画像サイズ(Vertica
l size,Horizontal size)から、画像内の垂直方向のマ
クロブロックの数(Vertical size)、および水平方向の
マクロブロック数(Horizontal size)を計算することが
できる。
【0078】さらに、GOP層のヘッダに記述されたTimec
odeから、GOP内のピクチャ数を計算することができる。
このように、符号系列の一部、それも、バイトアライン
されているスタートコードの近傍を復号するだけで、GO
Pのピクチャ数、画像内のマクロブロック構成、および
スライス内のマクロブロック数といったデータストリー
ムの骨格を知ることができる。
【0079】次に、コンシール回路14で行われるMPEG
データストリームの修正処理について説明する。例え
ば、図14(A)に示すように、スライス層の5番目の
マクロブロック層にエラーが混入していた場合、そのマ
クロブロック層の復号は不可能であり、同じ可変長符号
系列内のそれより後の6番目乃至9番目のマクロブロッ
ク層の復号も不可能となる。しかしながら、9番目のマ
クロブロックに続くスタートコード(スライススタート
コード(SSC))は、バイトアラインされているため、可
変長符号を復号することなく、4バイトのパターンマッ
チングを行うだけで検出することができる。したがっ
て、このスライススタートコード以降のマクロブロック
は復号することができる。
【0080】このスライススタートコードに続くヘッダ
を復号して垂直位置MB Rowを取得し、これに続く先頭マ
クロブロックの最初の符号を復号して水平位置MB Colum
nを取得して、そのマクロブロックのマクロブロックア
ドレスを得ることができる。このマクロブロックアドレ
スから、それより前の途中のマクロブロックで復号不能
となったスライスの先頭マクロブロックのマクロブロッ
クアドレスを減算すれば、途中のマクロブロックで復号
不能となったスライスに含まれるマクロブロックの総数
が得られる。さらに、この総数から復号不能になる以前
に正しく復号できたマクロブロックの数を減算すれば、
復号できなかったマクロブロックの数を得ることができ
る。
【0081】また、例えば、復号できないマクロブロッ
クに連続して、シーケンスヘッダコード(SHC)、グルー
プスタートコード(GSC)、またはピクチャスタートコー
ド(PSC)が存在するか、もしくは、復号できないマクロ
ブロックに連続してシーケンスエンドコード(SEC)が存
在する場合、途中のマクロブロックで復号不能となった
スライスで画像が完結しているはずである。
【0082】そこで、適宜に、各層のヘッダ部のスター
トコードの近傍を復号してGOPのピクチャ数、画像内の
マクロブロック構成、およびスライス内のマクロブロッ
ク数を取得し、この全マクロブロック数から、スライス
の先頭マクロブロックのマクロブロックアドレスの値、
および復号不能となる以前に正しく復号できたマクロブ
ロックの数を減算すれば、復号できなかったマクロブロ
ックの数を得ることができる。
【0083】具体的な計算は、以下の通りである。例え
ば、途中のマクロブロックで復号不能となったスライス
の先頭マクロブロックの垂直位置MB Rowが”3”であ
り、そのスライスの先頭マクロブロックの水平位置MB C
olumnが”2”であり、復号できないマクロブロックに
続くスライス層のヘッダに記述された垂直位置MB Row
が”3”であり、それに続く先頭マクロブロックの水平
位置MB Columnが”11”である場合、復号不能となっ
たマクロブロックを含むスライス内のマクロブロック数
は、”9”(=11−2)である。そのうちの4番目の
マクロブロックまで正しく復号できたとすると、復号で
きなかったマクロブロックの数は5(=9−4)とな
る。
【0084】このような正しく復号されなかったマクロ
ブロックをMPEGのシンタックスを守る所定のマクロブロ
ックに置換することが、MPEGデータストリ−ム修正処理
である。
【0085】図14乃至図18は、正しく復号されなか
ったマクロブロックを所定のマクロブロックに置換する
方法を示している。例えば、図14(A)に示すよう
に、スライス層の先頭から5番目のマクロブロックにエ
ラーが混入していた場合、図14(B)に示すように、
5番目乃至9番目のマクロブロックを所定のマクロブロ
ックに置換することができる。または、図14(C)に
示すように、5番目乃至8番目のマクロブロックをスキ
ップして9番目のマクロブロックを所定のマクロブロッ
クに置換することができる。
【0086】あるいは、図14(D)に示すように、5
番目および9番目のマクロブロックを所定のマクロブロ
ックに置換して、6番目乃至8番目のマクロブロックを
スキップすることができる。さらに、図14(E)に示
すように、1番目乃至9番目のマクロブロックを所定の
マクロブロックに置換することができる。または、図1
4(F)に示すように、1番目および9番目のマクロブ
ロックを所定のマクロブロックに置換して、2番目乃至
8番目のマクロブロックをスキップすることができる。
【0087】図15(A)に示すように、スライス層の
ヘッダにエラーが混入していた場合、図15(B)に示
す例では、そのスライス層のスタートコードを除く全て
のデータが置換されている。図16(A)に示すよう
に、ピクチャ層のヘッダにエラーが混入していた場合、
図16(B)に示す例では、そのピクチャ層のスタート
コードを除く全てのデータが置換されている。
【0088】図17(A)に示すように、GOP層のヘッ
ダにエラーが混入していた場合、図17(B)に示す例
では、そのGOP層のスタートコードを除く全てのデータ
が置換されている。図18(A)に示すように、シーケ
ンス層のヘッダにエラーが混入していた場合、図18
(B)に示す例では、そのシーケンス層のスタートコー
ドを除く全てのデータが置換されている。また、図18
(C)に示す例では、そのシーケンス層のシーケンスス
タートコード(SSC)がシーケンスエンドコード(SEC)に置
換されている。
【0089】図19は以上のようなMPEGデータストリー
ム修正処理を実行するコンシール回路14の構成例を示
している。可変長復号部61は、図2の可変長復号部2
1に相当し、メモリ62、置換区間制御部63、マクロ
ブロック(MB)係数系列発生部64、およびスイッチ65
は、図2の変換部22に相当し、可変長符号化部66
は、図2の可変長符号化部23に相当する。すなわち、
コンシール回路14は、MPEG変換部11と一体化して構
成することもできる。
【0090】可変長復号部61は、入力されたデータス
トリームを復号し、ヘッダとマクロブロックの単位に分
割してメモリ62に出力する。したがって、可変長復号
部61には、スタートコードを検出し、ヘッダを解読し
て、RunとLevelにまで復号できる能力が必要であるが、
逆量子化を実行してDCT係数の系列まで復号する能力は
必要ない。
【0091】また、可変長復号部61は、入力されたデ
ータストリーム中のエラー(復号不能なエラーマクロブ
ロック)を検出して置換区間制御部63に通知するよう
になされている。さらに、可変長復号部61は、解読し
たヘッダに記述されている各種パラメータ(画像のサイ
ズ、垂直位置MB Row、水平位置MB Column、および復号
済みマクロブロック数等)を置換区間制御部63および
可変長符号化部66に出力する。
【0092】置換区間制御部63は、可変長復号部61
からのエラー通知と各種パラメータに基づいて、異常箇
所を判断してマクロブロックを置換する区間を決定し、
決定結果に対応してマクロブロック係数系列発生部6
4、およびスイッチ65を制御する。
【0093】マクロブロック係数系列発生部64は、エ
ラーマクロブロックと置換するマクロブロックの係数系
列を発生する。例えば、ブラックのマクロブロックに置
換する場合、イントラマクロブロックとして、輝度信号
ブロックに0x10、色差信号ブロックに0x80の係数系列が
発生される。また、最も発生符号量が少ないグレーのマ
クロブロックに置換する場合、イントラマクロブロック
として、輝度信号ブロック、および色差信号ブロックに
0x80の係数系列が発生される。さらに、任意の図柄のマ
クロブロックに置換する場合、前後の影響を受けないイ
ントラマクロブロックとし、DC成分だけで構成される平
坦な図柄が発生される。
【0094】スイッチ65は、メモリ62から供給され
るヘッダの符号系列およびマクロブロックの係数系列、
またはマクロブロック係数系列発生部64から供給され
る置換用のマクロブロックの係数系列の一方を、置換区
間制御部63による制御に基づいて選択し、可変長符号
化部66に出力する。
【0095】可変長符号化部66は、入力された係数系
列を符号化して出力する。なお、このとき、メモリ62
から入力されたヘッダは、既に符号化されているのでそ
のまま流用される。
【0096】図20は、コンシール回路14の他の構成
例を示している。同図において、可変長復号部61、置
換区間制御部63、およびスイッチ65は、図19に示
した構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0097】メモリ72は、ヘッダ毎、およびマクロブ
ロック毎に分割された符号系列を記憶する。マクロブロ
ック符号系列発生部74は、置換用マクロブロックの符
号系列を発生する。例えば、ブラックやグレイのイント
ラマクロブロック、単純フレーム間予測であって符号化
不要である(DCT係数を持たない)Pピクチャ用マクロ
ブロック、または1つ前のマクロブロックと予測方向お
よび動きベクトルが同じである符号化不要のBピクチャ
用マクロブロックが予め記憶されており、可変長復号部
61から入力されるパラメータに対応して、これらの置
換用マクロブロックの符号系列がスイッチ65に供給さ
れる。
【0098】マクロブロック(MB)パッキング部76は、
スイッチ65から入力される符号系列(メモリ72から
供給された符号系列、またはマクロブロック符号系列発
生部74から供給された符号系列)をパッキングして
(8ビットにビットアレイして)出力する。
【0099】図20に示した実施の形態の図19に示し
た実施の形態に対する優位性は、以下の通りである。す
なわち、メモリ72(図20)は、復号される前の、圧
縮された符号系列を記憶するので、係数系列を記憶する
メモリ62よりも、その容量は小さいものでよい。ただ
し、マクロブロックの符号系列とともに、その符号長を
記憶する必要がある。また、マクロブロック単位の符号
系列のパッキングを行うだけなので、マクロブロックパ
ッキング部76(図20)は、符号化を行う可変長符号
化部66(図19)よりも、その回路の規模が圧倒的に
小さい。マクロブロック符号系列発生部74は、単純フ
レーム間予測であって符号化不要であるPピクチャ用マ
クロブロック、または1つ前のマクロブロックと予測方
向と動きベクトルが同じである符号化不要のBピクチャ
用マクロブロック(スキップされるマクロブロック)を
供給できるので、実質上、エラーマクロブロック部分を
フリーズさせて補正することができる。
【0100】なお、上述したMPEGデータストリーム修正
処理は、可変長符号の復号、および再符号化を実行する
ものの、量子化や逆量子化を経ないので、エラーに関係
しない箇所のマクロブロックの画質の劣化は発生しな
い。
【0101】図21乃至図24を参照して、Iピクチャ
(progressive_sequence=0,chroma_format==4:2:2)
内のマクロブロックを置換する具体例を説明する。図2
1に示すように、マクロブロックのSlice Headerには、
start_codeを示す値"00000000_00000000_00000001"、mb
_rowを示す8ビットの値(ここでは、********と記
載)、quantizer_scale_codeを示す5ビットの値(ここ
では、*****(00000以外)と記載)、およびextra_bit_
sliceを示す値"1"が記述されている。
【0102】スライスの先頭のマクロブロックには、マ
クロブロックヘッダとしての、macroblock_adress_incr
ement(mb_column)を示す4ビットの値(ここでは、"*
***"と記載)、macroblock_type(=Intra)を示す値"1"、
およびdct_typeを示す1ビットの値(ここでは、"*"と
記載)が記述される。マクロブロックヘッダ以降には、
4つの輝度ブロックのDC成分の値(DCY0乃至DCY3)と、
それぞれのEOB(End Of Block)、および2種類の色差
ブロックCb,CrそれぞれのDC成分の値(DCB0,DCB1,DC
R0,DCR1)と、それぞれのEOB(End Of Block)が記述
される。前述したように、AC成分は記述されない。
【0103】図21のDCY0乃至DCR1には、エラーマクロ
ブロックをグレイに置換する場合、図22に示す値が設
定される。4つの輝度ブロック(DCY0乃至DCY3)のDC成
分には、すべてdct_dc_size_luminance=0を示す値"100"
が設定され、各色差ブロック(DCB0乃至DCR1)のDC成分
には、すべてdct_dc_size_chrominance=0を示す値"00"
が設定される。
【0104】エラーマクロブロックをブラックに置換す
る場合、図21のDCY0乃至DCR1には、図23に示す値が
設定される。intra_dc_precision==0(8ビット)の場
合、図23(A)に示すように、DCY0には、dct_dc_siz
e_luminance=7とdct_dc_differential=-70(Hex)を示す
値”1111_10 0001111”が設定される。
DCY1乃至DCR1は、図22における場合と同様の値が設定
される。
【0105】intra_dc_precision==1(9ビット)の場
合、図23(B)に示すように、DCY0には、dct_dc_siz
e_luminanc=8と、dct_dc_differential=-E0(Hex)を表
す値”1111_110 0001111_1”が設定
される。DCY1乃至DCR1は、図22における場合と同一の
値が設定される。
【0106】intra_dc_precision==2(10ビット)の
場合、図23(C)に示すように、DCY0は、dct_dc_siz
e_luminance=9と、dct_dc_differential=-1C0(Hex)を表
す値”1111_1110 0001111_11”が
設定される。DCY1乃至DCR1は、図22における場合と同
一の値が設定される。
【0107】さらに、intra_dc_precision==3(11ビ
ット)の場合、図23(D)に示すように、DCY0には、
dct_dc_size_luminance=10と、dct_dc_differential=-3
80(Hex)を表す値”1111_111_0 00011
11_111”が設定される。DCY1乃至DCR1は、図22
における場合と同一の値が設定される。
【0108】以上は、スライスの先頭のマクロブロック
についての例であるが、スライスの2番目以降のマクロ
ブロックにおいては、図24に示すように、DCY0乃至DC
Y3のいずれにも、dct_dc_size_luminance=0に対応する
値”100”が設定される。また、DCB0乃至DCR1には、
それぞれdct_dc_size_chrominiance=0に対応する値”0
0”が設定される。
【0109】PピクチャまたはBピクチャ内の先頭のマ
クロブロックにおいては、図25に示すように、各マク
ロブロックに、所定の値が設定される。図25の例にお
いては、DCY0,DCB0,DCR0には、後述する所定の値が設
定され、DCY1乃至DCY3には、dct_dc_size_luminance=0
に対応する値”100”が設定され、DCB1,DCR1には、
dct_dc_size_chrominance=0に対応する値”00”が設
定される。
【0110】図25のDCY0,DCB0,DCR0には、エラーマ
クロブロックをグレイに置換する場合、図26に示す値
が設定される。この例においては、DCY0に、値”10
0”が設定され、DCB0,DCR0には、値”00”が設定さ
れる。
【0111】さらに、エラーマクロブロックをブラック
に置換する場合には、図25のDCY0,DCB0,DCR0は、図
27に示すように設定される。
【0112】すなわち、intra_dc_precision==0(8ビ
ット)の場合、図27(A)に示すように、DCY0に、
値”1111_10 000111”が設定され、DCB
0,DCR0には、値”00”が設定される。
【0113】intra_dc_precision==1(9ビット)の場
合、図27(B)に示すように、DCY0に、値”1111
_110 0001111_1”が設定され、DCB0,DC
R0には、値”00”が設定される。
【0114】intra_dc_precision==2(10ビット)の
場合、図27(C)に示すように、DCY0に、値”111
1_1110 0001111_11”が設定され、DC
B0,DCR0には、値”00”が設定される。
【0115】intra_dc_precision==3(11ビット)の
場合、図27(D)に示すように、DCY0に、値”111
1_1111_0 0001111_11”が設定さ
れ、DCB0,DCR0には、値”00”が設定される。
【0116】PピクチャまたはBピクチャのスライス内
の2番目以降のマクロブロックには、図28に示すよう
に、DCY0乃至DCY3に、値”100”が設定され、DCB0乃
至DCR1には、値”00”が設定される。
【0117】Pピクチャ内のマクロブロックの値をホー
ルドする場合には、図29に示すように、macroblock_t
ypeとして「MV,Not Coded」を示す値”001”が設定
される。この他、必要に応じてframe/field_motion_typ
e,motion_vertical_field_select[0][0],motion_vect
or(field0,forward)==(0,0),motion_vertical_field_s
elect[1][0],motion_vector(field1,forward)==(0,0)
の値が、所定の値に適宜設定される。
【0118】図14乃至図18を用いて説明した、正し
く復号できなかったマクロブロックを置換する所定のマ
クロブロックは、シンタックスエラーを回避することが
目的であるので、置換後のデータストリームがMPEGのシ
ンタックスを守る限り、任意であるが、置換した所定の
マクロブロックを含むデータストリームを復号したと
き、画質を損なわないようにするのが望ましい。
【0119】上述したように、この所定のマクロブロッ
クとして、ブラックの(輝度信号が0x10であり、色差信
号が0x80である)マクロブロック、発生する符号量が最
も少ないグレイの(輝度信号、および色差信号が0x80で
ある)マクロブロック、または平坦な図柄のマクロブロ
ックを利用することができる。
【0120】グレイのマクロブロックは、全ブロックの
DC成分がDC予測のリセット値(中央値)に一致してお
り、DC成分を除くすべてのDCT係数が”0”のイントラ
マクロブロックとすればよい。この場合、各ブロックは
DC成分とEOB(End of Block)だけで構成され、DC成分
以外のDCT係数は”0”であるため、quantizer_scale_c
odeを任意とすることができる。ただし、直前のマクロ
ブロックがイントラマクロブロックであった場合、DC成
分の予測をしなければならないため、直前のマクロブロ
ックのDC成分の値を記憶しておく必要がある。
【0121】ブラックのマクロブロックは、輝度ブロッ
クのDC成分が最小であり、色差ブロックのDC成分がDC予
測のリセット値(中央値)に一致しており、DC成分を除
くすべてのDCT係数が”0”のイントラマクロブロック
とすればよい。
【0122】以上に述べたように、置換するマクロブロ
ックをグレイまたはブラックとすることは、非常に簡便
な方法であるが、図19または図20に示したような構
成のMPEG変換部11で所定の処理を施したMPEG信号を、
コンシール回路14で特別の処理をすることなく、その
まま出力すると、復号後の画像に誤りが目立つ場合があ
る。そこで、復号後の画像の誤りを極力抑えるために、
画像信号の空間方向の高い相関性を利用して、コンシー
ル回路14で、置換するマクロブロックを生成(補正)
することができる。
【0123】例えば、Iピクチャ内のマクロブロックを
置換する場合、図30に示すように、同一ピクチャ内の
周辺のブロックから、そのDC成分を推測してマクロブロ
ックを生成することができる。各ブロックでは、DC成分
とEOBのみが符号化され、DC成分以外のDCT係数は、グレ
イやブラックの場合と同様に必要ない。
【0124】参照する周辺のブロックの選択は、種々考
えられるが、例えば、輝度ブロックに対しては、図30
の左側の列に示す方法を採用することができる。また色
差ブロックについては、Chroma Formatが4:4:4の場合、
図30の左側の列に示す方法を、Chroma Formatが4:2:2
の場合、図30の中央の列に示す方法を、またChromaFo
rmatが4:2:0の場合、図30の右側の列に示す方法を、
それぞれ採用することができる。
【0125】図30を横方向に具体的に説明すると、図
30(A)は、エラーのない直前のマクロブロックを参
照する方法を示しており、この方法の場合、参照データ
として、直前のマクロブロックの符号系列、マクロブロ
ック長、およびDC成分を記憶しておく必要がある。
【0126】図30(B)は、エラーのない直前のマク
ロブロックと真上のマクロブロックを参照する方法を示
しており、この方法の場合、その参照の比率は、ともに
1/2づつ、または直前を3/4,真上を1/4などと
することができる。この場合、参照データとして、符号
系列とマクロブロック長を、前述の比率に応じて、1マ
クロブロック分記憶する必要があり、また、真上から直
前までのDC成分を記憶しておく必要がある。
【0127】図30(C)は、エラーのない直前のマク
ロブロック、真上のマクロブロック、および直下のマク
ロブロックを参照する方法を示しており、その参照の比
率は、図30(B)の場合と同様、種々の比率とするこ
とができる。この場合、参照データとして、符号系列と
マクロブロック長を、前述の比率に応じて、1マクロブ
ロック分記憶する必要があり、また、真上から直下まで
のDC成分を記憶しておく必要がある。さらにこの場合、
真下のマクロブロックを参照するため、置換マクロブロ
ックを生成するのに、MB Width分の遅延が伴う。
【0128】さらに、図30(D)に示すように、エラ
ーのない真上、直前、直後、および真下のマクロブロッ
クを参照する方法、または、図30(E)に示すよう
に、エラーのない真上、直前、直後、真下、および斜め
4方向のマクロブロックを参照する方法を採用すること
もできる。また、これらの方法を適宜使い分けることも
できる。
【0129】BピクチャとPピクチャ内のマクロブロッ
クを置換する場合、図31に示すように、動画像が時間
方向に強い相関性を持っていることを利用して、マクロ
ブロックを作成することができる。Pピクチャ内のエラ
ーマクロブロックは、「MC(動き補償予測),MV(動き
ベクトル)="0",Not Coded」の符号系列で置換され
る。これは、0の符号(Not Coded)を、MV=0の動き
ベクトルで動き補償することを意味する。この方法で置
換すると、図31(A)に示すように、このエラーマク
ロブロックは、直前または直近のIピクチャの同一位置
のマクロブロックと同じ図柄に復号される。ここで、動
きベクトルがない(MV=0)にも関わらず、「No MC」では
なく、「MC」を使用する(動き補償を行う)のは、「No
MC,Not Coded」がMPEGに定義されていないためであ
る。
【0130】また、図31(B)に示すように、Pピク
チャ内のエラーマクロブロックをスキップするようにし
ても、図31(A)と同様の効果を得ることができる。
つまり、Pピクチャにおいてスキップされたマクロブロ
ックは、「MV="0",Not Coded」として、すなわち、実
質的に、「No MC,Not Coded」として処理されるからで
ある。
【0131】Bピクチャ内のエラーマクロブロックは、
「Fwd,MV="0",Not Coded」、または「Interpolated,
MV="0",Not Coded」の符号系列で置換される。「Fwd,
MV="0",Not Coded」の場合、図31(A)の2枚目の
(Pピクチャの左側の)Bピクチャに示すように、直前
のIピクチャと同じ図柄(前値ホールド、フリーズ)と
なり、「Interpolated,MV="0",Not Coded」の場合、
図31(A)の1枚目の(Iピクチャの右側の)Bピク
チャに示すように、参照画像(前のIピクチャと後のP
ピクチャ)の平均値の図柄(クロスフェード)となる。
【0132】また、図31(B)に示すように、Bピク
チャ内のエラーマクロブロックをスキップすると、Bピ
クチャのスキップされたマクロブロックは、直前のマク
ロブロックと同じ動き補償(予測方向(Forward、Backw
ard、Interpolated)と動きベクトルが同じ)を行った
後、”Not Coded”として処理される。
【0133】図14(A)に示したように、エラーマク
ロブロックが複数連続する場合、マクロブロックを、図
14(B)乃至(D)に示すように置換することを説明
したが、各ピクチャにそれぞれの方法が適用できるか否
かを図31(C),(D)を参照して説明する。
【0134】図14(B)に示したエラーマクロブロッ
クをすべて置換する方法は、Iピクチャ、Pピクチャ、
およびBピクチャのすべてに適用することができる。こ
れに対し、図14(C)および(D)で示したエラーマ
クロブロックの一部をスキップする方法は、Pピクチャ
とBピクチャには適用できるが、Iピクチャには適用で
きない。これは、Iピクチャのマクロブロックはスキッ
プが禁止されているからである。
【0135】図14(B)乃至図14(D)に示す3つ
の方法のいずれが採用された場合においても、Pピクチ
ャのエラーマクロブロックは、すべて同一の画像に復号
される(図31(C),(D))。Bピクチャのエラー
マクロブロックは、エラーマクロブロックのすべてを置
換する方法(図14(B))、または連続したエラーマ
クロブロックの最初と最後を置換し、中間のエラーマク
ロブロックをスキップする方法(図14(D))が採用
された場合、図31(C)に示すように、同一の画像に
復号される。連続するエラーマクロブロックの最後のみ
を置換する方法(図14(C))が採用された場合、B
ピクチャのエラーマクロブロックは、図31(D)に示
すように復号される。
【0136】エラーマクロブロックをスキップすると、
総符号長を短く抑えることができる。従って、エラーマ
クロブロックをスキップして、できる限り少ないデータ
でエラーマクロブロックを置換し、符号長の不足分をス
タッフィングして、もとのデータ長と揃えることが望ま
しい。ただし、スライスの最終マクロブロックをスキッ
プすることは、MPEG規定により禁じられている。
【0137】図32は、コンシール回路14が、自らの
簡易復号器81によりエラーを検出し、MPEGデータスト
リーム修正処理を実行する場合の構成例を示している。
【0138】簡易復号器81は、図1のMPEG変換部11
からのMPEG STREAM(入力符号系列)を簡易復号し、ヘ
ッダとマクロブロックの単位まで分割する。簡易復号器
81は、抽出したマクロブロック長をメモリ83に出力
するとともに、マクロブロックのDC成分を復号して、メ
モリ84に出力する。また、簡易復号器81は、マクロ
ブロックアドレスとそれぞれのヘッダに含まれる各種の
パラメータを抽出し、修正MB選択器85およびMB符号系
列発生器86に出力する。
【0139】簡易復号器81の復号能力は、スタートコ
ードを検出、弁別し、ヘッダ部を解読し、マクロブロッ
ク単位まで分割する能力で十分であり、マクロブロック
をランとレベル系列や、DCT係数系列まで復号する能力
は必要とされない。ただし、前述したIピクチャの置換
符号系列を生成するために、DCT係数のDC成分を復号す
る能力は必要とされる。従って、簡易復号器81は、逆
量子化、逆DCT、Pピクチャ、およびBピクチャの画素
値を復号する必要はなく、動き補償機能において必要と
される、2フレーム分のメモリも必要とされない。簡易
復号器81は、MPEG STREAM(入力符号系列)の異常を
検出し、エラーフラグを修正MB選択器85に出力する。
【0140】なお、簡易復号器81に、回路規模は増え
るが、ランとレベルまで復号し、ランを累計して、ブロ
ック内のDCT係数の数を確認したり、DC値が規定の範囲
内に収まっていることを確認させる機能を持たせること
もできる。
【0141】メモリ82は、コンシール回路14に入力
されたMPEG STREAM(入力符号系列)を記憶する。メモ
リ83は、簡易復号器81から入力されたマクロブロッ
ク長を記憶する。メモリ84は、簡易復号器81から入
力されたDC成分を記憶する。
【0142】修正MB選択器85は、簡易復号器81から
入力されたマクロブロックアドレス、種々のパラメータ
(Progressive Sequence,Picture Coding Type,Chrom
a Format,Intra DC Precision,Intra VLC Formatな
ど)およびエラーフラグから、MPEG STREAM(入力符号
系列)の異常区間を判定し、修正区間をMB符号系列発生
器86に指示するとともに、対応する制御信号をスイッ
チ87,89に出力する。
【0143】MB符号系列発生器86は、修正MB選択器8
5から修正区間の指示があったとき、簡易復号器81か
ら入力されたマクロブロックアドレス、種々のパラメー
タ(Progressive Sequence,Picture Coding Type,Chr
oma Format,Intra DC Precision,Intra VLC Formatな
ど)、並びにメモリ84からの過去のDC成分に応じて、
最適な(図30および図31を参照して詳述した)置換
する符号系列をスイッチ87に出力するとともに、対応
するマクロブロック長をスイッチ89に出力する。
【0144】スイッチ87は、修正MB選択器85からの
制御信号により、メモリ82からの符号系列またはMB符
号系列発生器86からの符号系列を選択し、MBパッキン
グ部88に出力する。スイッチ89は、メモリ83から
のマクロブロック長またはMB符号系列発生器86からの
マクロブロック長を、修正MB選択部85からの制御信号
に基づいて選択し、MBパッキング部88に出力する。MB
パッキング部88は、MB符号系列発生器86から入力さ
れたヘッダとマクロブロック、およびマクロブロックと
マクロブロックとの間のパッキングを行う。
【0145】コンシール回路14の動作について説明す
ると、MPEG変換部11(図1)から入力されたMPEG STR
EAM(入力符号系列)は、メモリ82に入力されて記憶
されるとともに、簡易復号器81に入力されて簡易復号
される。簡易復号器81において、MPEG STREAM(入力
符号系列)にエラーが発見された場合、エラーフラグが
修正MB選択器65に出力される。
【0146】修正MB選択器65は、MPEG STREAM(入力
符号系列)中の異常区間を判定し、その区間に対応する
信号を、MB符号系列発生器86に供給する。MB符号系列
発生器86は、メモリ84からの過去のDC成分などから
最適な置換符号系列とそのマクロブロック長を生成し、
スイッチ87とスイッチ89にそれぞれ出力する。スイ
ッチ87,89は、修正MB選択器85からの制御信号に
基づき、MB符号系列発生器86からの置換符号系列とそ
のマクロブロック長を選択し、MBパッキング部88に出
力する。MBパッキング部88は、入力された符号系列
を、必要に応じてパッキング修正し、シリアルデータ出
力部15(図1)に出力する。
【0147】簡易復号器81において、MPEG STREAM
(入力符号系列)にエラーが発見されなかった場合、入
力されたMPEG STREAM(入力符号系列)がメモリ82、
スイッチ87、およびMBパッキング部88を介して、そ
のままシリアルデータ出力部15に出力される。
【0148】図32のコンシール回路14は、簡易復号
器81でMPEG STREAM(入力符号系列)の異常を検出す
る構成としているが、図33に示すように、ECCデコー
ダ8からのエラーフラグをコンシール回路14の修正MB
選択器85に入力し、簡易復号器81からのエラーフラ
グを省略するか、両者を併用することもできる。図33
のコンシール回路14は、前述したエラーフラグの点を
除いて、図32の場合と同様であるので、ここではその
説明を省略する。
【0149】MPEGのストリームでは、ヘッダ部にエンコ
ードのパラメータが記載されており、具体的な画像情報
は、ヘッダ部に続くブロック層に符号化されて記載され
ている。デコーダはヘッダ部からパラメータを読みと
り、そのパラメータに基づいて、ブロック層に符号化さ
れている画像情報を復号する。従って、図32に示すよ
うに、デコーダ(簡易復号器81)でエラーを検出する
構成とした場合、必然的にマクロブロック以下の階層に
エラーが検出される。例えば、スタートコードが異常と
なった場合、本来スタートコードではない部分をスター
トコードと認識してしまったり、スタートコードを見落
としてしまったりして、本来のスタートコード以降のど
こかのマクロブロックで、復号不能に陥ったり、復号結
果に矛盾または不整合が発生したりするので、結果的に
エラーが検出される。
【0150】つまり、デコーダによりエラーを検出する
場合、ヘッダ部を信用することが前提となり、マクロブ
ロックの符号系列を発生させることができる符号系列発
生器を擁して、マクロブロック単位の置換を行うことと
なる。
【0151】これに対して、図33に示すように、外部
の回路(例えば、図1のECCデコーダ8)によって、エ
ラーを検出する場合、スタートコードやヘッダ部のエラ
ーを検出できる可能性がある。ヘッダ部のエラーが検出
された場合、そのエラーがスライスヘッダ部のときはそ
のスライス、そのエラーがピクチャヘッダ部のときはそ
のピクチャ、そのエラーがGOPヘッダ部のときはそのGO
P、そのエラーがシーケンスヘッダ部のときはそのシー
ケンスが信用できないことになる。しかし、ピクチャ以
上の単位で、符号系列の置換を行うことは、回路規模と
遅延時間の増大を招くために、現実的な修復方法ではな
い。
【0152】そこで、図33において、ヘッダ部のエラ
ーをECCデコーダ8で検出したときは、メモリ82に予
め記憶しておいた過去のヘッダ、具体的には直近の1GO
P分のヘッダを使用したストリームを出力するようにす
ることもできる。これは、多くの場合、ヘッダ部はGOP
単位で繰り返される性質を利用するものである。
【0153】なお、上述したMPEGデータストリーム修正
処理は、可変長符号の復号、および再符号化を実行する
ものの、量子化や逆量子化を経ないので、エラーに関係
しない箇所のマクロブロックの画質の劣化は発生しな
い。
【0154】例えば、図30(A)に示すように、直前
のマクロブロックを参照するようにする場合、図34に
示すように、そのマクロブロックのDCY0は、直前のマク
ロブロックのDCY1に設定され、DCY1は、値”00”に設
定され、DCY2は、直前のマクロブロックのDCY3と、自分
自身のマクロブロックのDCY1(=”00”)(この値
は、直前のマクロブロックのDCY3から直前のマクロブロ
ックのDCY1を減算した値に等しい)に設定され、DCY3
は、値”00”に設定される。さらにDCB0は、直前のマ
クロブロックのDCB0に設定され、DCR0は、直前のマクロ
ブロックのDCR0と自分自身のマクロブロックのDCB0との
差に設定され、DCB1は、直前のマクロブロックのDCB1に
設定され、DCR1は、直前のマクロブロックのDCR1と、自
分自身のマクロブロックのDCR0との差に設定される。
【0155】Bピクチャ内のマクロブロックを補完する
場合は、図35に示すように、各種のパラメータが、適
宜、所定の値に設定される。
【0156】以上においては、本発明をビデオカセット
レコーダに適用した場合を例としたが、本発明は、その
他の画像情報処理装置に適用することが可能である。
【0157】なお、上記各処理を行うコンピュータプロ
グラムは、磁気ディスク、CD-ROM等の情報記録媒体より
なる提供媒体のほか、インターネット、デジタル衛星な
どのネットワーク提供媒体を介してユーザに提供するこ
とができる。
【0158】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の画像情
報処理装置、請求項6に記載の画像情報処理方法、およ
び請求項7に記載の提供媒体によれば、復号不可能とな
る範囲を判定して、復号不可能な範囲のデータを復号不
可能な範囲より前また後のデータに基づいて置換するよ
うにしたので、再生時の暴走、またはハングアップを抑
止し、さらに再生画像の画質を向上させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオカセットレコーダの構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のMPEG変換部11の構成を示すブロック図
である。
【図3】MPEG変換部11の処理を説明する図である。
【図4】MPEG変換部11のビットレート変換処理を説明
するフローチャートである。
【図5】スタートコードエミュレーション防止処理を説
明する図である。
【図6】図2のヘッダ付加部24のスタートコードエミ
ュレーション防止処理に関わる部分の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6のヘッダ付加部24のスタートコードエミ
ュレーション防止処理を説明するタイミングチャートで
ある。
【図8】図2のスタッフィング部25の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】図8のスタッフィング部25のスタッフィング
処理を説明するタイミングチャートである。
【図10】MPEG方式のストリームのデータ構造を説明す
る図である。
【図11】図10のGOP層のデータ構造を説明する図で
ある。
【図12】図10のスライスのストリームを説明する図
である。
【図13】図10のスライス層のより詳細なデータ構造
を説明する図である。
【図14】図1のコンシール回路14のMPEGデータスト
リーム修正処理を説明する図である。
【図15】図1のコンシール回路14のMPEGデータスト
リーム修正処理を説明する図である。
【図16】図1のコンシール回路14のMPEGデータスト
リーム修正処理を説明する図である。
【図17】図1のコンシール回路14のMPEGデータスト
リーム修正処理を説明する図である。
【図18】図1のコンシール回路14のMPEGデータスト
リーム修正処理を説明する図である。
【図19】図1のコンシール回路14の構成例を示すブ
ロック図である。
【図20】図1のコンシール回路14の他の構成例を示
すブロック図である。
【図21】コンシール回路14が行うIピクチャの修正
処理を説明する図である。
【図22】Iピクチャをグレイに修正する場合の処理を
説明する図である。
【図23】Iピクチャをブラックに修正する場合の処理
を説明する図である。
【図24】Iピクチャのスライス内の2番目以降のマク
ロブロックを修正する場合の処理を説明する図である。
【図25】コンシール回路14が行うPピクチャおよび
Bピクチャの修正処理を説明する図である。
【図26】PピクチャまたはBピクチャをグレイに修正
する場合の処理を説明する図である。
【図27】PピクチャまたはBピクチャをブラックに修
正する場合の処理を説明する図である。
【図28】PピクチャまたはBピクチャのスライス内の
2番目以降のマクロブロックを修正する場合の処理を説
明する図である。
【図29】Pピクチャのマクロブロックをホールドする
場合の処理を説明する図である。
【図30】図1のコンシール回路14が行うコンシール
処理を説明する図である。
【図31】図1のコンシール回路14が行うコンシール
処理を説明する図である。
【図32】図1のコンシール回路14の他の構成例を示
すブロック図である。
【図33】図1のコンシール回路14のさらに他の構成
例を示すブロック図である。
【図34】図30(A)のコンシール処理を説明する図
である。
【図35】Bピクチャのコンシール処理を説明する図で
ある。
【符号の説明】 11 MPEG変換部, 8 ECCデコーダ, 14 コン
シール回路, 21可変長復号部, 22 変換部,
23 可変長符号化部, 24 ヘッダ付加部, 25
スタッフィング部, 26 システムコントローライ
ンタフェース, 31 可変長復号部, 32 0置換
部, 33 可変長符号化部, 61可変長復号部,
62 メモリ, 63 置換区間制御部, 64 マク
ロブロック計数系列発生部, 66 可変長符号化部,
81 簡易復号器, 82,83,84 メモリ,
85 修正MB選択器, 86 MB符号系列発生器,88
MBパッキング器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報が圧縮符号化されたデータスト
    リームのエラーを修正する画像情報処理装置において、 前記データストリームの一部を復号する復号手段と、 前記データストリームに混入したエラーを検出する検出
    手段と、 前記復号手段で復号された情報に基づいて、前記検出手
    段が検出したエラーに起因して復号不可能となる範囲を
    判定する判定手段と、 前記復号手段で復号された前記情報の一部を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段で記憶された前記情報の一部に基づいて、
    置換するデータを発生する発生手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、少なくとも前記復
    号不可能な範囲のデータを、前記発生手段が発生したデ
    ータに置換する置換手段とを含むことを特徴とする画像
    情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記検出手段が検出し
    た前記復号不可能な範囲より前の所定の範囲のデータを
    記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記検出手段が検出し
    た前記復号不可能な範囲より後の所定の範囲のデータを
    さらに記憶することを特徴とする請求項2に記載の画像
    情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記発生手段は、符号系列を発生するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記データストリーム
    の誤り検出の情報を用いて復号不可能となる範囲をさら
    に判定することを特徴とする請求項1に記載の画像情報
    処理装置。
  6. 【請求項6】 画像情報が圧縮符号化されたデータスト
    リームのエラーを修正する画像情報処理装置の画像情報
    処理方法において、 前記データストリームの一部を復号する復号ステップ
    と、 前記データストリームに混入したエラーを検出する検出
    ステップと、 前記復号ステップで復号された情報に基づいて、前記検
    出ステップで検出されたエラーに起因して復号不可能と
    なる範囲を判定する判定ステップと、 前記復号ステップで復号された前記情報の一部を記憶す
    る記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶された前記情報の一部に基づい
    て、置換するデータを発生する発生ステップと、 前記判定ステップの判定結果に基づいて、少なくとも前
    記復号不可能な範囲のデータを、前記発生ステップで発
    生されたデータに置換する置換ステップとを含むことを
    特徴とする画像情報処理方法。
  7. 【請求項7】 画像情報が圧縮符号化されたデータスト
    リームのエラーを修正する画像情報処理装置に、 前記データストリームの一部を復号する復号ステップ
    と、 前記データストリームに混入したエラーを検出する検出
    ステップと、 前記復号ステップで復号された情報に基づいて、前記検
    出ステップで検出されたエラーに起因して復号不可能と
    なる範囲を判定する判定ステップと、 前記復号ステップで復号された前記情報の一部を記憶す
    る記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶された前記情報の一部に基づい
    て、置換するデータを発生する発生ステップと、 前記判定ステップの判定結果に基づいて、少なくとも前
    記復号不可能な範囲のデータを、前記発生ステップで発
    生されたデータに置換する置換ステップとを含む処理を
    実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを
    提供することを特徴とする提供媒体。
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