JP2000236217A - 電圧制御発振器およびそれを用いた通信機 - Google Patents

電圧制御発振器およびそれを用いた通信機

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JP2000236217A
JP2000236217A JP11036264A JP3626499A JP2000236217A JP 2000236217 A JP2000236217 A JP 2000236217A JP 11036264 A JP11036264 A JP 11036264A JP 3626499 A JP3626499 A JP 3626499A JP 2000236217 A JP2000236217 A JP 2000236217A
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JP
Japan
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resonance
controlled oscillator
circuit
capacitor
voltage controlled
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JP11036264A
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English (en)
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Morihiro Nakano
守啓 中野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振系における副共振を小さくすることので
きる電圧制御発振器を提供する。 【解決手段】 チョーク回路11を、直列に接続された
インダクタL1および抵抗R1に並列に第1のコンデン
サC1を接続し、第1のコンデンサC1と制御電圧端子
6の間を第2のコンデンサC2を介して接地して構成す
る。 【効果】 抵抗R1がチョーク回路11を含んで形成さ
れる副共振の共振系のQを劣化させるため、副共振を小
さくし、異常発振を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧制御発振器およ
びそれを用いた通信機、特に携帯電話などの移動体通信
機器に用いられる電圧制御発振器およびそれを用いた通
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来の電圧制御発振器の回路図
を示す。図4において、電圧制御発振器1は、増幅回路
2、共振回路3、チョーク回路4、出力端子5、制御電
圧端子6、結合コンデンサCc、バラクタダイオードV
Dで構成されている。ここで、増幅回路2は一端が出力
端子5に、他端が共振回路3に接続されている。共振回
路3には結合コンデンサCcを介してバラクタダイオー
ドVDのカソードが接続されている。バラクタダイオー
ドVDのアノードは接地されている。バラクタダイオー
ドVDのカソードと制御電圧端子6の間にはチョーク回
路4が接続されている。ここで、チョーク回路4はイン
ダクタンス素子であるインダクタL1と第1のコンデン
サC1を並列に接続し、第1のコンデンサC1と制御電
圧端子6の接続点を第2のコンデンサC2を介して接地
して構成されている。このように構成された電圧制御発
振器1においては、共振回路3とバラクタダイオードV
Dで決定される共振周波数で発振し、その出力は出力端
子5から出力される。
【0003】ここで、制御電圧端子6は、バラクタダイ
オードVDに直流電圧を印加することによって、バラク
タダイオードVDの内部容量を変化させ、共振回路3や
バラクタダイオードVDなどからなる共振系の共振周波
数を変化させ、それによって電圧制御発振器1の発振周
波数を変化させるための端子である。また、インダクタ
L1は制御電圧端子6に接続されるループフィルタなど
の負荷が共振回路3に影響しないように設けられたイン
ダクタンス素子で、例えば幅が狭く、一定の長さを持つ
マイクロストリップ線路などで構成されている。また、
第1のコンデンサC1はインダクタL1が必ずしも理想
的なチョークとして働かないのを補うために、インダク
タL1とともに発振周波数付近において共振させて、発
振周波数においてバラクタダイオードVDのカソードと
制御電圧端子6との間のインピーダンスをできるだけ高
くするために設けられている。そして、第2のコンデン
サC2は同じく制御電圧端子6に接続される負荷が共振
回路に影響しないように、制御電圧端子6を高周波的に
接地するために設けられたバイパスコンデンサである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電圧制
御発振器1の共振系においては、共振回路3とバラクタ
ダイオードVDの容量成分で構成される主共振に加え
て、チョーク回路4のインダクタL1とバラクタダイオ
ードVDなどの容量成分による副共振を持つことがあ
る。
【0005】図5に、電圧制御発振器1の共振回路3と
結合コンデンサCcの接続部から結合コンデンサCc側
を見たインピーダンスの周波数特性をスミスチャートで
示す。図5において、マーカーA1、A2、A3、A4
はそれぞれ、始点(200MHz)、副共振点(約60
0MHz)、共振点(約950MHz)、終点(2GH
z)の位置を示している。副共振点A2においては位相
が比較的大きく回転している。このように副共振点が存
在すると、電圧制御発振器1の異常発振などの原因にな
るという問題がある。
【0006】また、副共振点は、チョーク回路4のイン
ダクタL1や第1のコンデンサC1の値を大きくするこ
とによって抑える(周波数をずらす)こともできるが、
その場合には周波数感度(制御電圧端子5に印加する電
圧の変化に対する発振周波数の変化量)の低下や周波数
直線性(制御電圧端子5に印加する電圧の変化と発振周
波数の変化との間の関係)の劣化が生じるという問題が
ある。
【0007】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、共振系における副共振を小さくするこ
とのできる電圧制御発振器、およびそれを用いた通信機
を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電圧制御発振器は、増幅回路と、該増幅回
路に接続された共振回路と、該共振回路に接続されたバ
ラクタダイオードと、制御電圧端子と、前記バラクタダ
イオードのカソードと前記制御電圧端子の間に接続され
たチョーク回路とを有し、該チョーク回路は、インダク
タンス素子と抵抗を直列に接続し、該直列に接続された
インダクタンス素子および抵抗に並列に第1のコンデン
サを接続し、該第1のコンデンサと前記制御電圧端子の
接続点を第2のコンデンサを介して接地してなることを
特徴とする。
【0009】また、本発明の通信機は、上記の電圧制御
発振器を用いたことを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、本発明の
電圧制御発振器においては、共振系の副共振を小さくす
ることができる。
【0011】また、本発明の通信機によれば、高い安定
性を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の電圧制御発振器
の一実施例を示す。図1において、図4と同一もしくは
同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0013】図1において、電圧制御発振器10のチョ
ーク回路11には、インダクタL1に直列に抵抗R1が
設けられている。そして、第1のコンデンサC1は、直
列に接続されたインダクタL1と抵抗R1に並列に接続
されている。
【0014】このように構成された電圧制御発振器10
において、チョーク回路11に設けられた抵抗R1は、
チョーク回路11を含んで形成される共振系において、
信号を減衰させる、すなわち共振系のQを劣化させる要
因となる。そのため、抵抗R1はチョーク回路11のイ
ンダクタL1とバラクタダイオードVDの容量成分によ
る副共振に対してもQを劣化させる要因として働き、結
果的に電圧制御発振器10における副共振を小さくする
ことができる。
【0015】図2に、電圧制御発振器10の共振回路3
と結合コンデンサCcの接続部から結合コンデンサCc
側を見たインピーダンスの周波数特性をスミスチャート
で示す。図2において、図5と同一もしくは同等の部分
には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0016】図2に示した周波数特性を図5に示した周
波数特性と比較すると分かるように、図2の周波数特性
においてはマーカーA2で示される副共振点においては
位相の回転はほとんどなく、副共振が小さくなっている
ことが分かる。このように副共振が小さくなると、この
副共振を原因として電圧制御発振器10が異常発振する
可能性が小さくなる。
【0017】また、チョーク回路11においては、イン
ダクタL1や第1のコンデンサC1、第2のコンデンサ
C2の値を変更する必要はないので、周波数感度の低下
や周波数直線性の劣化の問題も発生しない。
【0018】そして、共振回路3とバラクタダイオード
VDの容量成分で構成される主共振に対しては、チョー
ク回路11は共振周波数が抵抗R1によって変化せず、
従来通りチョークとして機能するため、抵抗R1を共振
電流が流れて信号を減衰させる、すなわち主共振のQを
劣化させる要因になることはない。
【0019】なお、電圧制御発振器10のチョーク回路
11においては、インダクタL1の制御電圧端子6側に
抵抗R1を接続しているが、インダクタL1の結合コン
デンサCc側に抵抗R1を接続しても構わないものであ
る。また、インダクタL1と抵抗R1を一体化して、イ
ンダクタL1に抵抗R1と同じ値の比較的大きな抵抗成
分を持たせたものであっても構わないものである。
【0020】図3に、本発明の通信機の一実施例とし
て、図1に示した本発明の電圧制御発振器10を用いた
通信機の受信回路部のブロック図を示す。図3におい
て、通信機20はアンテナ21、フィルタ22、アンプ
23、電圧制御発振器10、ミキサ24、フィルタ2
5、アンプ26、信号処理回路27で構成されている。
ここで、アンテナ21はフィルタ22とアンプ23を介
してミキサ24に接続されている。電圧制御発振器10
もミキサ24に接続されている。ミキサ24の出力はフ
ィルタ25とアンプ26を介して信号処理回路27に接
続されている。
【0021】このように構成された通信機20におい
て、アンテナ21で受信した高周波のRF信号は、フィ
ルタ22で不要な信号が除去されて、アンプ23で増幅
されてミキサ24に入力される。一方、電圧制御発振器
10で発生したローカル信号もミキサ24に入力され
る。ミキサ24においては、入力された2つの信号をミ
キシングしてその差の周波数のIF信号を出力する。こ
の時、電圧制御発振器10が異常発振もなく安定して動
作するため、ミキサから出力されるIF信号も安定なも
のになる。
【0022】ミキサ24から出力されたIF信号はフィ
ルタ25で不要な信号が除去され、アンプ26で増幅さ
れて信号処理回路27に入力される。信号処理回路27
においては、入力された信号に含まれている情報を復調
して取り出して、たとえば音声信号に変換したりする。
【0023】このように、本発明の電圧制御発振器10
を用いることにより、高安定な通信機を構成することが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の電圧制御発振器によれば、増幅
回路と、それに接続された共振回路と、それに接続され
たバラクタダイオードと、制御電圧端子と、バラクタダ
イオードのカソードと制御電圧端子の間に接続されたチ
ョーク回路とを有し、そのチョーク回路が、インダクタ
ンス素子と抵抗を直列に接続し、それに並列に第1のコ
ンデンサを接続し、第1のコンデンサと制御電圧端子の
間を第2のコンデンサを介して接地して構成することに
より、共振系における副共振を小さくし、異常発振を防
止することができる。
【0025】また、本発明の通信機においては、本発明
の電圧制御発振器を用いることによって、高安定に機能
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御発振器の一実施例を示す回路
図である。
【図2】図1の電圧制御発振器の、共振回路と結合コン
デンサの接続点から結合コンデンサ側を見たインピーダ
ンスを示す図である。
【図3】本発明の通信機の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図4】従来の電圧制御発振器を示す回路図である。
【図5】図4の電圧制御発振器の、共振回路と結合コン
デンサの接続点から結合コンデンサ側を見たインピーダ
ンスを示す図である。
【符号の説明】
2…増幅回路 3…共振回路 5…出力端子 6…制御電圧端子 10…電圧制御発振器 11…チョーク回路 20…通信機 Cc…結合コンデンサ C1…第1のコンデンサ C2…第2のコンデンサ L1…インダクタ R1…抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅回路と、該増幅回路に接続された共
    振回路と、該共振回路に接続されたバラクタダイオード
    と、制御電圧端子と、前記バラクタダイオードのカソー
    ドと前記制御電圧端子の間に接続されたチョーク回路と
    を有し、 該チョーク回路は、インダクタンス素子と抵抗を直列に
    接続し、該直列に接続されたインダクタンス素子および
    抵抗に並列に第1のコンデンサを接続し、該第1のコン
    デンサと前記制御電圧端子の接続点を第2のコンデンサ
    を介して接地してなることを特徴とする電圧制御発振
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電圧制御発振器を用い
    たことを特徴とする通信機。
JP11036264A 1999-02-15 1999-02-15 電圧制御発振器およびそれを用いた通信機 Pending JP2000236217A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184811A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Epson Toyocom Corp 発振装置

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JP2007184811A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Epson Toyocom Corp 発振装置

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