JP2000235984A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JP2000235984A
JP2000235984A JP3810099A JP3810099A JP2000235984A JP 2000235984 A JP2000235984 A JP 2000235984A JP 3810099 A JP3810099 A JP 3810099A JP 3810099 A JP3810099 A JP 3810099A JP 2000235984 A JP2000235984 A JP 2000235984A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAs基板を用いた電界効果トランジスタ
において、他の性能を損なうことなくドレイン耐圧の向
上を図る。 【構成】 このFETは、n+ 高濃度層(3a、3b)
とゲート電極7端との間の基板表面に、P(リン)を含
む層4を備えている。この領域ではP原子がAs空孔と
置き換わり、As空孔による表面準位の形成を抑制し、
安定なGaP化合物を形成している。その結果、この領
域を介するリーク電流が減少し、高いドレイン耐圧が得
られる。また、Si原子がAs空孔と置換する作用も抑
制されるため、相互コンダクタンス等のFETの他の特
性を損なうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGaAsをベース材料と
する化合物半導体電界効果トランジスタ(FET)の特
性向上に関し、なかんずく、高出力FETの耐圧向上
と、ゲートコンダクタンス特性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】PHS等の高周波通信分野において高出
力、低歪型のFETが切望されている。超薄層の動作層
を有する、いわゆるパルスドープFETは、低歪動作が
比較的低電力条件で達成できるため、これらの用途に適
するデバイスである。しかしながら、一般にFETで高
出力を得るためには、ドレインバイアス電圧を高い値に
保持する必要があり、そのためゲート−ドレイン間の耐
圧を高くしなければならない。従来、このゲート−ドレ
イン間の耐圧を高める方法としては、半導体基板表面
のゲート電極形成部をエッチングによりリセス形状と
し、ゲート−ドレイン間の半導体表面に存在する表面準
位の影響を避ける、ゲート−ドレイン間の電極距離を
ゲート−ソース間の電極距離に比較し広く設定した、い
わゆるオフセットゲート構造を採用する、ドレイン電
極直下にあって、ドレイン電極とオーミック接続をとる
ための高濃度領域である、ドレインn+ 領域の抵抗値を
高める、すなわちこの領域のキャリア濃度を低める、等
の方法が採用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法では、溶液エッチングによりリセス形状を作成す
るための不均一性から逃れることができず、ウェハー
内、異なるウェハー間での、FET特性のばらつきが大
きかった。また、ゲート電極形成工程前のエッチング工
程が必須となることから、FETゲート電極をn+ 領域
に対して自己整合的に形成することができず、この面で
も不均一性を伴うものであった。のオフセットゲート
構造を採用する方法では、プロセス工程が増加すること
に加え、ゲート−ドレイン間距離が伸びるため、ドレイ
ン抵抗が高くなってしまう。さらに、で問題となって
いる、半導体の表面状態の影響を受ける区間も長くなっ
てしまうため、耐圧向上のための効果は小さかった。
のn+ 層の抵抗値を高めることは、ドレイン、あるいは
ソース領域の抵抗を高めてしまうため、相互コンダクタ
ンス等の他のFET特性を犠牲にしていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、FETの諸特
性の低下を招くことなく、ゲート−ドレイン耐圧を向上
させる構造およびその形成方法を提供するものであり、
ゲート電極とソース電極、ドレイン電極下の高濃度不純
物層との間の表面領域に、Pを含む層を備えたことを特
徴とする。また、このPを含む表面層中にはドナー不純
物を含んでいてもよく、さらに、P原子とこのドナー不
純物との正味の数としてP原子が多く含まれることが好
ましい。
【0005】本発明のFETの製造方法は、活性層とな
る層が形成された半導体基板上に、ソース電極、ドレイ
ン電極の各高濃度不純物層に対応する開口部を有するマ
スクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクと
して、ドナー不純物を選択イオン注入する。その後、こ
の開口部を広げ、広がったパターンをマスクとしてPを
イオン注入することを特徴とする。また、このマスクパ
ターンを形成する前に、基板上に絶縁膜を形成して、こ
の絶縁膜上にマスクパターンを形成する方法であっても
よく、その場合の以後工程は、全く同様に行うことが可
能である。
【0006】
【作用】GaAs中のAs(砒素)は蒸気圧が高く容易
に解離してしまう。GaAs表面近傍はその為Asの空
格子が非常に多いと考えられ、このAs空格子に起因す
る表面準位が、FETの耐圧向上を阻害する要因になっ
ていると考えられる。一方、PはGaAs中ではAs原
子位置(サイト)に入り込み、非常に安定な状態を形成
する。故に、GaAs表面近傍にP原子を注入すると、
この注入されたP原子の多くは最終的にはAsサイトに
入り安定な状態を形成する。したがって、As空格子に
起因する表面準位の数が抑制され、FETの耐圧を向上
させることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面をもとに本発明の実施の
形態を説明する。
【0008】(実施例1)図1は本発明によるFETの
断面構造を表している。1は半絶縁性GaAs基板であ
り、比抵抗がほぼ1.0×107 Ωcmで不純物を故意
にはドープしていないアンドープ基板である。この時の
半絶縁性はEL2と呼ばれる深いドナー準位が基板中に
自然形成されることで達成される。このEL2は過剰A
s原子がGaサイトに入り込んだ状態であると考えられ
ている。
【0009】2はこの半絶縁性GaAs基板中に形成さ
れた活性層であり、本実施例においては、Si原子を加
速度30keV、ドーズ量2.0×1012cm-2の条件
で基板に直接選択イオン注入することにより形成した。
この時のSi原子の注入プロファイルは、図2で示され
るように、最高濃度位置(Rp)が表面から30nmの
位置にあり、そこから基板中の深浅両方向にわたってガ
ウス関数状の分布を有する。最高濃度は約8.0×10
17cm-3であり、この時の基板表面での濃度は6.0×
1017cm-3となっている。
【0010】活性層の両脇にある層3は所謂n+ 層であ
りSiイオンをSiN膜5を介してスルー注入すること
で形成されたものである。すなわち、SiN膜5上にn
+ 領域に相当する開口部を有するレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして選択イオン
注入により形成したものである。注入の条件としては、
加速電圧120keVで、ドーズ量2.0×1013cm
-2である。絶縁膜5はプラズマCVD法により形成され
た窒化シリコン(SiN)膜であり、その厚さは0.8
nmである。n+ 層はこのSiN膜を介するスルー注入
を行っている故に、n+ 層中のSi原子の分布は図2で
示されるように、表面で最も濃度が高く、基板深い方向
に向かいガウス関数に従って次第に濃度が小さくなるプ
ロファイルとなる。すなわち、活性層のプロファイルと
比較すると、基板表面が等価的に深い位置に移動したも
のとなる。絶縁膜5の膜厚と、注入加速電圧の関係でこ
の見かけ上の表面位置は左右される。n+ 層に求められ
る注入条件として、表面で最も濃度が高くなるように、
注入加速電圧と絶縁膜厚件が適宜選択される。先の加速
電圧120keV、ドーズ量2.0×1013cm-2の条
件では、表面でのSiイオン濃度として1.0×1018
cm-3であり、深さ100nmの領域では、これが8.
0×1017cm-3となる。
【0011】4はPを含む表面層である。この層は、先
のn+ 層の注入の後、選択注入に用いたレジストパター
ンの開口部領域を、エッチングにより広めた後に絶縁膜
5を介してスルー注入により形成された。その時の条件
は、加速電圧120keVで、ドーズ量が5.0×10
12cm-2である。この層のプロファイルは図2に示され
るものとなる。PとSiは原子番号、質量とも類似の物
質であるためり、その注入プロファイルもn+ 層に類似
のものとなる。n+ 層と重なった領域では、この層中の
Si濃度が圧倒的に高いため、Pの効果は明瞭には検知
できないものとなるが、n+ 層とは重ならずに活性層と
のみ重なる領域(n+ 層とゲート電極端の間の領域)で
は、注入されたPイオンのうち表面側ではこれが明瞭に
識別可能となる。すなわち、P注入はSiN膜のスルー
注入を行っているため、表面での濃度が最大で、基板深
さ方向に向かってガウス関数的に減少するプロファイル
を示す。これに対し、活性層のSiは、基板表面から深
さRpの地点で最大値が存在するプロファイルを示すか
らである。
【0012】本実施例においては、Pを含む層をイオン
注入により形成した。イオン注入によるP原子は、As
空格子を埋めることにより、ドナー不純物であるSi原
子がこのAs空格子に入り込む確率を低下させることが
できる。Si原子はGaAs中のGaサイトに置換する
ことでドナーとしての機能を果たすが、その一方でAs
サイトと置換することも可能である。Asサイトに置換
したSi原子はアクセプタとして機能し、伝導電子の数
を減らす役割を果たしてしまう。本発明で用いたP原子
が、Asサイトに入り込むことで、アクセプタとしての
Si原子濃度を低下させることになり、P原子を注入し
た領域の抵抗を低下させることが可能となる。本発明の
Si原子、P原子の注入条件で形成されたn+ 層のシー
ト抵抗は、P注入の有無で300Ω/□から250Ω/
□に減少した。このことは上に説明した作用を裏付ける
結果である。
【0013】また、Asサイトに置換したP原子はミク
ロ的にみると、GaPという非常に安定した化合物を形
成する。したがって、GaAs基板の表面で、AsとP
が置換すると、その表面はGaPという非常に安定した
化合物で被われることになり、表面の欠陥に起因するF
ETの耐圧低下を招くことがない。
【0014】さらに、本実施例ではSiNを介するスル
ー注入によりP原子をGaAs基板中に打ち込んでい
る。P原子は当然SiN膜中にも残留することになる
が、このSiN膜中の不完全な(Si−H)結合、すな
わち、水素原子がこの結合から外れた状態の(Si−)
結合に対し、H原子に代わってP原子がSiと結びつき
安定な状態を形成する。SiN膜中の不完全な結合は、
GaAs基板の表面にも影響を及ぼすために、この不完
全な(Si−)結合をPが補償することは、GaAs基
板表面にも好結果をもたらすことになる。
【0015】この効果は、SiN膜に限らずSiO2
膜、SiON膜などの他のGaAs基板表面に形成され
る膜についても同様であり、かつこれらの膜の成膜方法
に作用されない一般的な効果である。
【0016】次に本発明に係るFETの製造方法につい
て、図3の工程図を基に説明する。まず、半絶縁性のG
aAs基板上1に、活性層となる領域を開口部とするレ
ジストパターン9を通常のフォトリソグラフィ法により
形成する(図3a)。このレジストパターンをマスクと
して、29Si+ イオンを加速電圧30keV、ドーズ量
2.0×1012cm-2の条件で選択注入する。Siイオ
ンは一般に28Si+が主要イオンであるが、その同位体
として10%ほど29Si+ を含んでいる。この29Si+
を用いるのは、29Si+ を用いた場合には、282 +28
CO+ などの同重核イオンの混入を避ける目的がある。
【0017】注入後にレジストパターンを除去し、Ga
As基板表面全面にSiN膜5を厚さ80nmでプラズ
マCVD法により形成する(図3b)。プラズマCVD
は、基板温度320℃とし、Si原料がSiH4 で、N
原料がNH3 の混合ガスを用い、13.56MHzの高
周波を印加して、プラズマ状態を形成することにより行
った。この絶縁膜は以下に説明する注入イオンを活性化
する際のアニール膜としての機能を兼ねるため、GaA
s基板との密着性が良好でなければならない。
【0018】SiN絶縁膜形成後、この膜の上にn+
3に対応した開口部を有するレジストパターン9を、通
常のフォトリソグラフィー法により形成する(図3
c)。このパターンはゲート電極が形成される領域を挟
んで二つの開口部を有するパターンとなっている。この
レジストパターンをマスクにしてSiイオンを、加速電
圧120keV、ドーズ量2.0×1013cm-2の条件
で、SiNを介してスルー注入する。Siイオンは先の
活性層と同様に29Si+ を用いるのが好ましい。
【0019】このn+ 層3の注入プロファイルは、前述
したようにSiN膜を介するスルー注入を行っているた
め、その最高濃度位置(Rp)がほぼGaAs基板表面
にあり、基板深さ方向に向かってガウス関数状の分布と
なっていて、オーミック金属との接触抵抗を低減させて
いる。Siイオン注入後、レジストパターンの開口部を
エッチングにより広める(図3d)。エッチングは酸素
プラズマを用いたRIE(反応性イオンエッチング)に
より行う。この時、GaAs基板表面はSiN絶縁膜に
被われているため、この酸素プラズマの影響を全く受け
ることがない。従って、活性層、n+ 層の両注入層は酸
素プラズマに晒されることがなく、基板表面がプラズマ
ダメージから保護される。RIEによるエッチングは、
レジスト開口部を広げることと同時にレジストの厚さも
薄くする作用がある。この時の縦(厚さの減少)と横
(開口部の広がり)のエッチング速度は、大よそ1:1
となる。従って、開口部の横方向に広がりを大きくした
い場合には、予め最初に設けるレジスト層の厚さを厚く
してn+ 層の注入パターンを作製しておく必要がある。
今回の横方向の広がり量は0.3μmとした。
【0020】次いで広がった開口部のパターンをマスク
としてPを加速電圧120keV、ドーズ量5.0×1
12cm-2で注入する(図3d)。Pのプロファイルは
先に説明した様に、Siのn+ 層のそれとほとんど異な
ることはない。ドーズ量がSiの1/4であるため、n
+ 層に重なった領域ではPの効果は明瞭には検知されな
いが、エッチングによりレジストマスクパターンが広が
った領域は、n+ 層のSiイオンは注入されていないの
で、Pの層が識別可能となる。
【0021】P注入後にレジストパターンの開口部にS
iO2 膜8をスパッタリングにより形成する(図4
a)。スパッタリングによるSiO2 膜8の膜質は異方
性の非常に強い膜であり、レジストパターンの側壁面に
付着した膜の性質と、基板開口部、あるいはレジストパ
ターン上に形成した膜の膜質とでは、前者がはるかに疎
の状態にある。希フッ酸に対し前者は容易に溶解するも
のの、後者の溶解度は非常に小さい。故に、SiO2
8形成後に希フッ酸溶液に浸潤させると、レジストパタ
ーン側壁部に付着した膜のみが除去され、開口部、レジ
ストパターン上部にはSiO2 膜8が除去されないで残
る(図4b)。次いで、有機溶剤系の溶液によりレジス
トパターンを除去すると、SiN絶縁膜5上に、SiO
2 パターン8がn+ 開口部のみに残される(図4c)。
そしてそのパターンの周囲形状は、P注入を行った際の
レジストマスクパターンを再現したものとなっている。
【0022】その後、注入イオンを活性化するための熱
処理を基板全体に施す。熱処理条件は、温度800℃に
20分保持する条件とした。熱処理後、オーミック金属
6をn+ 層上に、そして2つのSiO2 膜をマスクとし
てSiN膜をエッチング除去した後、露出したGaAs
基板表面領域にゲート金属7を形成してFETを完成す
る(図4d)。オーミック金属としては、AuGe/N
iの2層金属を、各々80nm、30nm連続的に形成
し、これを450℃で60秒熱処理して合金化した。一
方、ゲート金属としては、Ti/Pt/Auの3層の金
属を、それぞれ100nm、40nm、150nmの厚
さで形成したものと用いた。
【0023】(実施例2)以上説明したFETの構造お
よびその製造方法は、活性層をSiの選択イオン注入で
形成したFETに係る例であるが、本発明はこの種の活
性層に止まるものではない。例えば、活性層をエピタキ
シャル成長により形成することも可能である。図4はこ
のようなFETの例である。
【0024】図4において、21は半絶縁性のGaAs
基板であり、この基板上にバッファー層18としてアン
ドープGaAs層を1000nm、活性層12としてS
iを2.0×1018cm-3ドープし、厚さ15nmのパ
ルスドープ層、アンドープGaAsキャップ層19を4
0nm、連続的に形成した。その後、基板表面にSiN
膜15を形成しn+ 層に該当する開口部を有するレジス
トパターン19を形成して、n+ 層のSiイオン注入を
行う。SiN膜の形成条件、厚み、イオン注入と条件は
全て第1の実施の形態と同様である。Siイオン注入後
にレジストパターンの開口部をエッチングにより0.3
μm程度広め、その後Pを第1の実施例と同様の条件に
てイオン注入を行う。Pはn+ 層と重なる領域では注入
ドーズ量が小さいため陽にその構造は現れないが、エッ
チングにより広められた領域では、基板表面のP濃度が
背景のSi濃度よりも高くなり、顕著な構造となって識
別できる。
【0025】次いで、基板全体を高温で熱処理し、注入
イオンの活性化を図る。熱処理条件は、860℃で2秒
とする。時間を短く設定するのは、本実施の形態におい
ては活性層を非常に薄く形成しているため、この活性層
の不純物イオンが熱処理により再分布し、活性層の厚み
が大きくなるのを防ぐためである。このような短時間の
熱処理には、ハロゲンランプを光源とするランプアニー
ルが効果的となる。
【0026】熱処理後FETを形成する周辺の領域を半
絶縁性基板までエッチングして、FET間の素子分離を
行いFETを完成する。なお、オーミック16、ゲート
17の電極金属は第1の実施の形態と同様なものを用い
た。
【0027】(実施例3)以上の実施の形態において
は、ゲート電極と二つのn+ 層との間の距離が、互いに
等しいFETの場合についてのものであるが、本発明は
その一方の距離が他方に比較し長い、いわゆるオフセッ
トゲートFETに対しては更に効果的となる。オフセッ
トゲートFETにおいては、ゲート電極端とドレイン側
+ 層端との距離が、ソース側のそれに比較し長いもの
であるが、このことは、ドレイン側で基板の表面状態の
影響を受ける領域が増大したことを意味する。この増大
した領域に対し、P注入を行い表面状態を補償すること
は、FET特性の改善、特にドレイン耐圧の改善に直結
する。以下に本発明を用いるオフセットゲートの製造方
法について説明する。
【0028】図5は本発明によるオフセットゲートFE
Tの製造方法を示す工程フロー図である。
【0029】半絶縁性GaAs基板21に活性層22を
イオン注入し、その注入後に基板全面にSiN膜25を
形成しn+ 層23の注入を行う工程までは、先に説明し
たものと全く同様である(図5a)。オフセットゲート
FETでは、n+ 層23注入後にこのマスクパターンを
一旦除去し、その後改めてn' 層注入用のレジストパタ
ーン29を形成する(図5b)。このn' 注入用のパタ
ーン29は一部がn+層23と重なる二つの開口部を備
え、両開口部の中間の領域が、n+ 層23の中間領域の
間にあって、かつ一方のn+ 層に偏ったものとなってい
る。このn' 層のレジストパターンをマスクとして、
n' 層29をイオン注入する。この時の条件は29Si+
を用い、加速電圧60keVでドーズ量5.0×1012
cm-2である。イオン注入されたn' 層29は同じSi
Nスルー注入でも加速電圧がn+ よりも低いためさらに
基板表面側に偏った層になり、半導体の表面空乏層の拡
大を抑制する作用を有する。
【0030】その後、n' 層29の開口部をエッチング
により0.3μm広げ、Pを加速電圧120keVで
5.0×1012cm-2の条件で注入する(図5c)。活
性層22、n+ 層23、n' 層29、P注入層24の注
入プロファイルは図6のようになっている。オーミック
電極直下の領域はすべての層が多重注入されているが、
最も注入ドーズ量が多く、加速電圧が高いn+ 層23が
支配的となる。ゲート電極直下は活性層のみが注入され
ている。そして、ゲート電極とn+ 層23との中間領域
には、n' 層29、P注入層24、活性層22の3層が
多重注入されているn+ 層側の領域と、P注入層と活性
層が多重注入されているゲート電極側の領域が存在す
る。後者の領域では、基板表面側から、まずP注入層2
4があり、ついで活性層のSi注入層22が存在し、さ
らに基板深い側では再びP注入層24が現れる。そして
表面側のP注入層内においては、P原子がAsサイトに
置換することで安定な状態を形成し表面準位を補償す
る。さらに、活性層、基板深い側のP注入層内ではSi
原子がAsサイトに入ってアクセプター準位を形成する
ことを補償している。
【0031】前者の領域ではn+ 層23が存在するた
め、表面側でのP注入層24は顕著には認められない。
+ 層のSi原子とP原子との数が同程度になるためで
ある。しかし、この領域のP原子も表面準位の補償、S
i原子のAsサイトへの置換抑制効果を持つため、デバ
イス特性の改善に効果がある。特に、本実施例で示され
るオフセットゲートFETの場合には、P注入層、活性
層、n' 層、n+ 層の多重注入領域の長さが伸びるた
め、この領域にPを注入して、GaAs基板表面の特性
を改善することは、デバイスの耐圧、高周波特性に非常
に効果的となる。
【0032】注入後は図3(e)以降に示されるものと
全く同様な製造工程に従いFETを作製することが可能
である。さらに、本実施例のオフセットゲート構造は活
性層をイオン注入で作製したFETに限らず、エピタキ
シャル成長によるパルスドープ構造を有する図4のFE
Tに対しても全く同様に適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明によるFETでは、n+ 層とゲー
ト金属端との間の半導体基板表面に、P原子を含む表面
層が形成されるため、この領域のAs空孔に起因する表
面準位が少なく、高耐圧特性を得ることが可能となる。
またPをSi多重注入したn+領域では、Siイオンが
As空孔に置換する反応が抑制され、Ga空孔と置換す
る割合が高くなり、ドナーイオンへの活性化率を高める
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFETの断面構造を表す図であ
る。
【図2】活性層Si、n+ 層SiとPの注入プロファイ
ルを表す図である。
【図3】本発明によるFETの製造工程前半部を表すフ
ロー図である。
【図4】本発明によるFETの製造工程後半部を表すフ
ロー図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を表す図である。
【図6】本発明のによるオフセットゲートFETの製造
工程フロー図である。
【図7】活性層、n+ 層、n' 層、P注入層の注入プロ
ファイルを示す図である。
【符号の説明】
1、11、21:半絶縁性GaAs基板 2、22:活性層 3、13,23:n+ 層 4、14、24:P注入層 5、15、25:SiN膜 6、16、26:オーミック電極 7、17、27:ゲート電極 8:SiO2 膜 9:レジストパターン 12:パルスドープ層 18:バッファー層 19:キャップ層 29:n' 層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次いで広がった開口部のパターンをマスク
としてPを加速電圧120keV、ドーズ量5.0×1
12cm-2で注入する(図3d)。Pのプロファイルは
先に説明した様に、Siのn+ 層のそれとほとんど異な
ることはない。ドーズ量がSiの1/4であるため、n
+ 層に重なった領域ではPの効果は明瞭には検知されな
いが、エッチングによりレジストマスクパターンが広が
った領域は、n+ 層のSiイオンは注入されていないの
で、Pの層が識別可能となる。この時、エッチングによ
り広がった領域の抵抗値を低下させるために、Siを加
速電圧50keVでドーズ量2×1012 cm-2 程度注入
することも効果的である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例2 以上説明したFETの構造およびその製造方法は、活性
層をSiの選択イオン注入で形成したFETに係る例で
あるが、本発明はこの種の活性層に止まるものではな
い。例えば、活性層をエピタキシャル成長により形成す
ることも可能である。図はこのようなFETの例であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図において、21は半絶縁性のGaAs
基板であり、この基板上にバッファー層18としてアン
ドープGaAs層を1000nm、活性層12としてS
iを2.0×1018cm-3ドープし、厚さ15nmのパ
ルスドープ層、アンドープGaAsキャップ層19を4
0nm、連続的に形成した。その後、基板表面にSiN
膜15を形成しn+ 層に該当する開口部を有するレジス
トパターン19を形成して、n+ 層のSiイオン注入を
行う。SiN膜の形成条件、厚み、イオン注入と条件は
全て第1の実施の形態と同様である。Siイオン注入後
にレジストパターンの開口部をエッチングにより0.3
μm程度広め、その後Pを第1の実施例と同様の条件に
てイオン注入を行う。Pはn+ 層と重なる領域では注入
ドーズ量が小さいため陽にその構造は現れないが、エッ
チングにより広められた領域では、基板表面のP濃度が
背景のSi濃度よりも高くなり、顕著な構造となって識
別できる。この時エッチングにより広がった領域の抵抗
値を低下させるために、Siを加速電圧50keV、ド
ーズ量2×1012 cm-2 程度の条件で注入することも効
果的である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図は本発明によるオフセットゲートFE
Tの製造方法を示す工程フロー図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】半絶縁性GaAs基板21に活性層22を
イオン注入し、その注入後に基板全面にSiN膜25を
形成しn+ 層23の注入を行う工程までは、先に説明し
たものと全く同様である(図a)。オフセットゲート
FETでは、n+ 層23注入後にこのマスクパターンを
一旦除去し、その後改めてn' 層注入用のレジストパタ
ーン29を形成する(図b)。このn' 注入用のパタ
ーン29は一部がn+層23と重なる二つの開口部を備
え、両開口部の中間の領域が、n+ 層23の中間領域の
間にあって、かつ一方のn+ 層に偏ったものとなってい
る。このn' 層のレジストパターンをマスクとして、
n' 層29をイオン注入する。この時の条件は29Si+
を用い、加速電圧60keVでドーズ量5.0×1012
cm-2である。イオン注入されたn' 層29は同じSi
Nスルー注入でも加速電圧がn+ よりも低いためさらに
基板表面側に偏った層になり、半導体の表面空乏層の拡
大を抑制する作用を有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】その後、n' 層29の開口部をエッチング
により0.3μm広げ、Pを加速電圧120keVで
5.0×1012cm-2の条件で注入する(図c)。活
性層22、n+ 層23、n' 層29、P注入層24の注
入プロファイルは図のようになっている。オーミック
電極直下の領域はすべての層が多重注入されているが、
最も注入ドーズ量が多く、加速電圧が高いn+ 層23が
支配的となる。ゲート電極直下は活性層のみが注入され
ている。そして、ゲート電極とn+ 層23との中間領域
には、n' 層29、P注入層24、活性層22の3層が
多重注入されているn+ 層側の領域と、P注入層と活性
層が多重注入されているゲート電極側の領域が存在す
る。後者の領域では、基板表面側から、まずP注入層2
4があり、ついで活性層のSi注入層22が存在し、さ
らに基板深い側では再びP注入層24が現れる。そして
表面側のP注入層内においては、P原子がAsサイトに
置換することで安定な状態を形成し表面準位を補償す
る。さらに、活性層、基板深い側のP注入層内ではSi
原子がAsサイトに入ってアクセプター準位を形成する
ことを補償している。ここで、エッチングにより広げら
れた領域の抵抗を低下させるために、Siを加速電圧5
0keV、ドーズ量2×1012 cm-2 程度注入すること
も効果的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 良二 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 5F102 FA01 GB01 GC01 GD01 GJ05 GK05 GL05 GR07 GR12 GR13 GR16 GS02 GS04 GT03 GV08 HC01 HC07 HC11 HC15 HC21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性GaAs基板、 ドナー不純物を含む該基板中に形成された活性層、 前記活性層のキャリア濃度を制御するゲート電極とこの
    ゲート電極を挟むソース、ドレインの各電極、 前記ソース、ドレインの各電極下に設けられ、前記活性
    層よりも不純物濃度が高く、かつ前記基板の表面から前
    記活性層よりも深く形成された高濃度不純物層、とを少
    なくとも備える電界効果トランジスタにおいて、少なく
    とも前記ゲート電極と、前記高濃度不純物層との間の前
    記基板表面にP(リン)を含む表面層を備えることを特
    徴とする、電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記表面層におけるP濃度が、前記基板
    表面でのドナー不純物の濃度よりも高い、請求項1に記
    載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記Pの表面層が絶縁物を介するスルー
    注入により形成されたことを特徴とする、請求項1に記
    載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜が、シリコン窒化膜、シリコ
    ン酸化膜、シリコン窒化酸化膜の群より選択されたいず
    れかの膜である、請求項3に記載の電界効果トランジス
    タ。
  5. 【請求項5】 活性層となる層が形成された半導体基板
    上に、ドレイン電極、ソース電極に対応する開口部を有
    するマスクパターンを形成し、このパターンをマスクと
    してドナー不純物を選択イオン注入することにより高濃
    度不純物層を形成する第1の工程と、前記パターンの開
    口部を広げ、この広がったパターンをマスクとしてPを
    選択イオン注入する第2の工程とを含む、電界効果トラ
    ンジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記マスクパターンが半導体基板上の絶
    縁膜の上に形成され、前記高濃度不純物層のドナー不純
    物のイオン注入、および、前記Pの注入が前記絶縁膜を
    介して行われる、請求項5に記載の製造方法。
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