JP2000235961A - 導電性薄膜材料及びこれを用いた薄膜トランジスタ用配線 - Google Patents

導電性薄膜材料及びこれを用いた薄膜トランジスタ用配線

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JP2000235961A
JP2000235961A JP3763299A JP3763299A JP2000235961A JP 2000235961 A JP2000235961 A JP 2000235961A JP 3763299 A JP3763299 A JP 3763299A JP 3763299 A JP3763299 A JP 3763299A JP 2000235961 A JP2000235961 A JP 2000235961A
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Mayumi Inoue
真弓 井上
Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積の表示装置やメモリ集積回路に用いら
れる薄膜トランジスタ用に低コスト且つ、電気抵抗、耐
ヒロック発生性の面から優れた導電性薄膜材料を提供す
る。 【解決手段】 電極の主材料のAlに、添加物としてZ
r,Hf,Cu,Ti,Mo,W,Fe,Cr,Mn等
の金属元素とSi,Geなどの半導体系元素とを所定量
づつ添加して、高温プロセスにおけるヒロック発生を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性薄膜材料に
関し、特にアクティブマトリクス方式の液晶やメモリ集
積回路に利用される薄膜トランジスタ用の電極、配線等
用の導電性薄膜用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示型テレビジョン受像機やパソコ
ンの画像表示のために用いられる薄膜トランジスタ(素
子)(TFT、Thin Film Transist
or:以下、TFTとも記す。)には、半導体(材料)
としてアモルファスシリコン(以下「a−Si」とも記
す。)を用いるものと、単一や大きな結晶からなるポリ
シリコン(以下「p−Si」とも記す。)を用いるもの
がある。
【0003】ところで、p−SiTFTは、a−SiT
FTよりも半導体としてのシリコン(以下、Siとも記
す。)内の電子等の移動が早く、この特性上高精細化
(小型化、高画素密度化、高性能表示化)に適してお
り、また画素部の駆動用回路を画素部を形成する基板上
に作り込めるため、低価格化にも寄与するものと期待さ
れている。
【0004】さて、このp−SiTFTには、基板上の
アモルファス状あるいは超微細な結晶状のSiを多結晶
化(単一や大きな結晶化)する際の温度によって、高温
型と低温型がある。
【0005】低温型では、安価なガラス基板を用い、そ
の表面に微細なTFTを多数設けるが、その結果として
大面積化が可能となる。ところで、その大面積化を実際
に実現するためには、トランジスタ素子そのものはもと
より配線等も微細化するため、低抵抗の配線用の材料が
必要であり、その材料として電気抵抗の低いアルミニウ
ム(Al)や銅(Cu)等が注目され、また実際に使用
されている。 ただし、Cuについては、酸化膜との密
着性が悪いこと、RIEによる加工性に難があることの
ため、本発明が主対象としている高微細かついわゆる1
5インチ(38センチ)以上、更には20インチ(51
センチ)以上の大きい面積の液晶表示パネルの薄膜トラ
ンジスタ用配線の主材料としては通常用いられない。
【0006】以下、液晶表示装置のパネルとして使用す
るためAlを配線材料に用いたTFTを配列した基板の
製造方法の概略を、図1を用いて説明する。本図は、各
工程の進展に伴って、TFTの形成されていく様子を示
したものである。 (a)ガラスからなる透光性基板1にSiO2 からなる
薄い下地絶縁膜2を形成した後、その上面にa−Si膜
を形成し、不必要な部分のa−Si膜をエッチングにて
取り去ることにより、基板上の画素や駆動部の配置等か
ら定まる所定の形状に個別化して配列(パターニング)
する。更にこの状態で、エキシマレーザーを用いてa−
Siのガラス製基板上での溶融、結晶化を行い、大きな
あるいは単一のシリコン結晶からなる、そしてTFTで
の半導体部となるポリシリコン層3を形成し、これによ
り素子の半導体材料としてのシリコンの電界効果移動度
の向上等を図る。 (b)ポリシリコン層3上に、SiO2 からなるゲート
絶縁膜4を常圧CVD法にて製膜する。更に、その上面
にAlを主原料とし、その他SM耐性、EM耐性等の目
的で、Cu、Hf、B、Si等の元素を添加してなる導
電膜を形成し、不必要な部分のAl膜をエッチング等で
取去って所定の形状にすることによりゲート電極5を形
成する。 (c)図では明示はしていないが、ゲート絶縁膜4を所
定の形状に加工する。この後、ポリシリコン層3にゲー
ト電極5をマスクとしてイオンドーピング法にて不純物
イオンを注入し、ポリシリコン層にチャンネル領域31
をはさんでソース領域32及びドレイン領域33を形成
する。 (d)ゲート電極、ゲート絶縁膜上表面にSiO2 から
なる層間絶縁膜6を製膜し、更にソース電極及びドレイ
ン電極を形成する部分の層間絶縁膜にコンタクトホール
7を開孔する。 (e)開孔したコンタクトホールを利用してソース電極
8とドレイン電極9を形成する。
【0007】なお、以上はあくまでも製造方法の概略の
一例であり、実際には用途や必要に応じて電界集中防止
のためゲート電極近傍に2段階の濃度に分けて不純物元
素のイオンを打ち込んだり、打ち込む(ドーピング)不
純物元素にも種々の選択がなされたり、更には打ち込ん
だ不純物元素の活性化のための熱処理等をしているのは
勿論である。
【0008】また、基板上には多数のTFTが上下、左
右に何段、何列にも並んで形成されるのも勿論である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来例で
は、ゲート電極を所望のパターンに形成するのは、フォ
トリソグラフィーによって形成したレジストをマスクと
して、ウェットエッチングによっていた。
【0010】しかしながら、将来の高品質映像化への要
求のもと、そして画素の高密度化、トランジスタの小型
化のもとで、幅が2μmの配線を実現するためには、エ
ッチング量(寸法出し)の制御が難しい(現時点で、
1、2μmの誤差が生じうる)。このため、ウェットエ
ッチングではオーバーエッチ量を見込むと実現不可能で
あり、どうしてもドライエッチングが必須である。
【0011】また、特に20インチクラス以上の大きな
高精細表示面(パネル)を実現するためには、配線材料
としては比抵抗で5μΩ・cm程度である必要がある。
【0012】15インチクラス以下の大きさの高精細表
示面の実現においても、10μΩ・cm以下である必要
がある。
【0013】そして、ドライエッチングが可能かつ電気
抵抗が小さいという両方の条件を満たすような電極材料
はAlまたは1at%(原子%)程度の低濃度の添加物
を有するAl合金である。
【0014】しかし、それらのAl系の材料は、TFT
アレイの高温(450℃)プロセス、具体的には非晶質
シリコンの溶融、再結晶等、その前処理としての水素の
追い出し、その後処理としてのダングリングボンドへの
水素の結合等の熱処理時に、ヒロック(表面に突起物が
生じる現象)を多発する。そして、それを原因としてゲ
ート電極とソース電極のクロス部でゲートとソース間の
ショートや断線を引き起こし、歩留まりが低下する。
(なお、これらについては、権田俊一監修、多賀等編集
「薄膜作製応用ハンドブック(1995)」(株)エヌ
・ティー・エス刊に詳しく記載されている。このため、
これ以上の詳細な説明は省略する。)このため、単にド
ライエッチングが可能、電気抵抗が小さいというだけで
なく、TFTアレイの高温プロセスでヒロックが発生し
ない。そしてこれは当然のことであるが安価で信頼性も
高い、そして取扱いも容易なアルミ系合金の開発が望ま
れていた。
【0015】またこのため、かかるAl合金となす、そ
して勿論安価、取扱い容易な添加材、混合物や化合物の
開発、発見が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題に
鑑み、歩留まりよく大面積の液晶表示装置を製造するこ
とが可能な薄膜トランジスタ用のAl系の配線、電極材
料、特に混合、添加する元素を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0017】上記目的を達成するため、本発明のゲート
電極を構成する導電性薄膜は、Alを主成分とし、副成
分として結晶粒界に偏析してヒロックやボイド発生を防
止する金属元素と、Alと合金を形成してヒロックやボ
イドの発生防止を行う半導体系元素(半導体元素や長周
期律表にて1つ端寄りや1つ2つ中央寄り、一つ下等こ
れに近い位置にある元素)を含むことを特徴とするもの
である。具体的には、以下の構成としている。
【0018】請求項1記載の発明においては、Alと固
溶もしくは結合して合金を形成してヒロックやボイドの
発生防止を行う半導体系元素と、Al合金の結晶粒界に
偏析してヒロックやボイド発生を防止する金属元素とを
含むことを特徴としている。
【0019】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0020】半導体系元素は、Alと固溶若しくは化学
結合してAl合金を形成してヒロックやボイドの発生防
止を行う。
【0021】金属元素は、Al合金の結晶粒界に偏析し
てヒロックやボイド発生を防止する。
【0022】請求項2記載の発明においては、金属元素
は、Mg、長周期律表第4周期3a族Scから1b族銅
まで、第5周期3a族Yから8族Pdまで、第6周期4
a族Hfから8族Ptまでのうちの少くとも1つであ
り、半導体系元素は、C、Si、P、Zn、Ga、G
e、As、Cd、In、Sn、Sb、Hg、Tl、P
b、Biの少くとも1つ、そして、本願出願時点の廃棄
物処理や環境等の面から好ましくはSi、Zn、Ga、
Ge、In、Snの少くとも一つであることを特徴とし
ている。
【0023】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0024】金属元素は、Mg、第4周期3a族Seか
ら1b族銅まで、第5周期3a族Yから8族Pdまで、
第6周期4a族Hfから8族Irまでのうちの少くとも
1つから選択される。
【0025】半導体系元素は、Si、通常はZn、G
a、Ge、In、Snの少くとも1つから選択される。
【0026】ただし、将来の産業、技術の発達や他の何
等かの効果、目的をも兼ねてC、P、As、Cd、S
b、Hg、Tl、Pb、Biが選択されることもある。
【0027】従って、いずれにしろランタノイド、アク
チノイド等と異なり、一般に安価、取扱い容易、実績が
あり、勿論ドライエッチングも可能である。
【0028】請求項3記載の発明においては、金属元素
が、Zr,Hf,Cu,Ti,Mo,W,Fe,Cr及
びMn中から選ばれた少くとも1種の元素であり、半導
体系元素が、Si及びGe中から選ばれた少くとも1種
の元素であることを特徴としている。
【0029】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0030】金属元素として、Zr,Hf,Cu,T
i,Mo,W,Fe,Cr及びMn中から少くとも1種
の元素が選ばれる(含む、これら元素が複数種添加、混
合される)。
【0031】半導体系元素として、Si及びGeの少く
とも1種から選ばれる。
【0032】請求項4記載の発明においては、Ti、C
uを除く金属元素を実験でその効果が有るのを推定しう
る最大範囲たる0.4at(atom、原子)%以上
2.7at%以下、好ましくは同じく実験で推定しうる
範囲たる0.5at%以上2.5at%以下、更に好ま
しくは実験で確かめられた1.5at%程度(この値の
+−10%)含有し、半導体系元素を実験でその効果が
有るのを推定しうる最大範囲たる0.4at%以上1.
7at%以下、好ましくは同じく実験で推定しうる範囲
たる好ましくは0.5at%以上1.5at%以下、更
に好ましくは実験で確かめられた1at%程度(この値
の+−10%)含有していることを特徴としている。
【0033】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0034】Ti、Cuを除く金属元素は、0.4at
%以上2.7at%以下、好ましくは0.5at%以上
2.5at%以下、更に好ましくは1.5at%程度含
有含有される。
【0035】半導体系元素は、0.4at%以上1.7
at%以下、好ましくは0.5at%以上1.5at%
以下、更に好ましくは1at%程度含有される。
【0036】請求項5記載の発明においては、金属元素
としてTiを0.5at%以上0.55at%以下若し
くは1.2at%以上2.5at%以下含有し、半導体
系元素を0.4at%以上1.7at%以下含有してい
る。
【0037】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0038】Tiは熱プロセスで変質し易く、ドライエ
ッチングが困難となる。しかし、0.5at%以上0.
55at%以下ならそう困難でない。
【0039】また、実験の結果、1.5at%でも良好
であった。このため、実験から技術的に外挿しうる1.
2at%以上2.5at%以下程度としている。
【0040】また、半導体系元素は、0.4at%以上
1.7at%以下、好ましくは0.5at%以上1.5
at%以下、更に好ましくは1at%程度としている。
【0041】請求項6記載の発明においては、金属元素
として、本来濃度が増加するとドライエッチングが困難
な筈のCuを0.75at%以上2.15at%以下含
有し、半導体系元素を0.4at%以上1.7at%以
下含有していることを特徴としている。
【0042】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0043】金属元素として、Cuを0.75at%以
上2.15at%以下、好ましくは1at%以上2at
%以下、更に好ましくは実験で確かめた1.5at%含
有している。
【0044】また、半導体元素を、0.4at%以上
1.7at%以下、好ましくは0.5at%以上1.5
at%以下、更に好ましくは1at%程度としている。
【0045】請求項7記載の発明においては、金属元素
として、Zrを0.4at%以上1.7at%以下、好
ましくは0.5at%以上1.5at%以下含有し、半
導体系元素として、Siを0.4at%以上1.7at
%、好ましくは0.5at%以上1.5at%以下含有
していることを特徴としている。
【0046】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0047】Zrを、金属元素として0.4at%以上
1.7at%以下、好ましくは0.5at%以上1.5
at%以下含有する。
【0048】Siを、半導体系元素として0.4at%
以上1.7at%、好ましくは0.5at%以上1.5
at%含有する。
【0049】請求項8記載の発明においては、金属元素
として、Zrを0.4at%以上1.7at%以下含有
し、半導体系元素の役を担う元素として、本来は半導体
とはほど遠い純粋の金属であるCuを0.1at%以上
1at%以下含有していることを特徴としている。
【0050】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0051】金属元素として、Zrを0.4at%以上
1.7at%以下、好ましくは0.5at%以上1.5
at%以下、更に好ましくは1at%前後含有してい
る。
【0052】また、半導体系元素として、本来は半導体
系ではないが、Cuを0.1at%以上1at%以下、
好ましくは0.4at%以上0.7at%以下、更に好
ましくは、0.5at%程度含有している。
【0053】請求項9記載の発明においては、請求項1
から請求項8記載の発明のAlを主成分とする導電性薄
膜材料を400℃以上に曝して、Alを主成分とする各
原料元素相互若しくはAlを主成分とする合金金素の粒
界相互の接触を良好ならしめたことにより、その電気比
抵抗が10μΩ・cm以下であることを特徴としてい
る。
【0054】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0055】請求項1から請求項8記載の発明のAlを
主成分とする導電性薄膜材料を400℃以上、好ましく
は450℃以上に曝して、Alを主成分とする各原料元
素相互若しくはAlを主成分とする合金金素の粒界相互
の接触を良好ならしめたことにより、その電気比抵抗が
10μΩ・cm以下としている。これにより、特に16
インチ、好ましくは15インチ以下のかなり大型の液晶
表示パネル用の基板に形成された薄膜トランジスタ用の
導電性薄膜材料として適したものとなる。
【0056】請求項10記載の発明においては、請求項
1から請求項9記載の発明におけるAlを主成分とする
導電性薄膜材料を400℃以上、好ましくは450℃以
上に曝して、Alを主成分とする各原料元素相互若しく
はAlを主成分とする合金金素の粒界相互の接触を良好
ならしめたことにより、その電気比抵抗が5μΩ・cm
以下であることを特徴としている。
【0057】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0058】請求項1から請求項9記載のAlを主成分
とする導電性薄膜材料を400℃以上に曝して、Alを
主成分とする各原料元素相互若しくはAlを主成分とす
る合金元素の粒界相互の接触を良好ならしめたことによ
り、その電気比抵抗が5μΩ・cm以下である。これに
より、特に20インチ、好ましくは18インチ以上の大
型の液晶表示パネル用の基板に形成された薄膜トランジ
スタ用の導電性薄膜材料として適したものとなる。
【0059】請求項11記載の発明においては、材料
は、請求項1から請求項10記載の発明のAlを主成分
とする導電性薄膜材料であり、幅は、4μm以下である
ことを特徴としている。
【0060】上記構成により、以下の作用がなされる。
【0061】材料は、請求項1から請求項10記載のA
lを主成分とする導電性薄膜材料であり、幅は、4μm
以下である。
【0062】以上の他、基板上に形成された多結晶シリ
コンからなる半導体の注入した不純物の活性化や注入に
より生じた欠陥の治癒のため行なう熱処理温度(本来
は、シリコンの再結晶温度やこれに近い800〜900
度前後が好ましいが、基板の材質の耐熱上限等から定ま
る。なお、ガラス基板の場合には、熱収縮等より定ま
り、上限は600度である。)、基板の大きさ(大きい
程配線の電気抵抗は大となる)等を考慮して、金属元素
や半導体系元素の含有量(率)や導電性薄膜の幅が定め
られる(一般的に、金属元素の含有量が多いと電気抵抗
は大となる)。
【0063】
【実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に基づい
て説明する。
【0064】(第1の実施の形態)以下、本発明の導電
性薄膜について、薄膜形成後エッチング及び300〜4
50℃の真空熱処理を行った後でシート抵抗を測定して
評価した結果を、以下の表形式の記載1(記載スペース
の都合で、本来の表でなく、明細書本文の記載とす
る。)に示す。
【0065】本表(形式の記載)1の項目は左より右へ
導電膜の組成、ヒロック発生の有無、熱処理後の比抵抗
(その値、単位はμΩ・cm)の適否、ウエットエッチ
ング(WH)の可否、ドライエッチング(DH)の可
否、導電膜材料としての総合評価(適否)である。
【0066】また、組成であるが、主材料はアルミニウ
ムであり、これへの添加、混合物の原子パーセントを示
している。
【0067】次に、真空熱処理であるが、300〜45
0℃は、ガラス基板上に形成した非晶質シリコン膜から
の水素の追い出し、ポリシリコン膜のダングリング等の
熱処理における温度及びアルミニウムの融点(660
℃)を考慮したものである。
【0068】従って、アルミニウムの融点の絶対温度の
2/3(一般的に、金属はこの温度でクリープ等各種の
物理的、機械的性質に大きな影響が出てくる)+50
(余裕)(=400)℃以上であるならば、導電膜の電
気抵抗を少なくするという面からは充分な温度と思われ
る。
【0069】図2に、不純物濃度を0〜3%まで変化さ
せた場合の比抵抗と熱処理温度との関係を示す。本図か
らも、400℃以上ならば問題ないのがわかる。また、
1時間は、上記各シリコン膜の熱処理に要する時間を考
慮したものである。なお実際の基板の熱処理において
は、450℃より高温の場合にそうであるが、その時間
も1時間より短くしてよいものと判断される。
【0070】 〔表(形式の記載)1〕 導電膜組成 ヒロック 比抵抗 WH DH 総合評価 3.0 %Zr × × ○ ○ × 3.0 %Zr−0.5 %Si ○ × ○ ○ × 3.0 %Zr−1.0 %Si ○ × ○ ○ × 3.0 %Zr−1.5 %Si ○ × ○ ○ × 3.0 %Zr−2.0 %Si △ △ ○ ○ × 2.5 %Zr × △ × ○ × 2.5 %Zr−0.5 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.5 %Zr−1.0 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.5 %Zr−1.5 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.5 %Zr−2.0 %Si △ △ × ○ × 2.0 %Zr × △ ○ ○ × 2.0 %Zr−0.5 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.0 %Zr−1.0 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.0 %Zr−1.5 %Si ○ △ ○ ○ △ 2.0 %Zr−2.0 %Si △ △ × ○ × 1.5 %Zr × ○ ○ ○ × 1.5 %Zr−0.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Zr−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Zr−1.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Zr−2.0 %Si △ ○ × ○ × 1.0 %Zr × ○ ○ ○ × 1.0 %Zr−0.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.0 %Zr−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.0 %Zr−1.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.0 %Zr−2.0 %Si △ ○ × ○ × 0.5 %Zr × ○ ○ ○ × 0.5 %Zr−0.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 0.5 %Zr−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 0.5 %Zr−1.5 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 0.5 %Zr−2.0 %Si △ ○ × ○ × Alのみ × ○ ○ ○ × 0.5 %Si × ○ ○ ○ × 1.5 %Si △ ○ ○ ○ △ 2.0 %Si ○ ○ × ○ × WH ウエットエッチングの可否は、○、×で示す。
【0071】DH ドライエッチチングの可否は、
○、×で示す。
【0072】ヒロックに関して ○・・・450℃真空
熱処理1時間でヒロックなし。
【0073】△・・・300℃でヒロックなし。
【0074】×・・・300℃でヒロック発生。
【0075】比抵抗に関して ○・・・5Ω・cm以
下。
【0076】(熱処理後) △・・・5μΩ・cm
以上10Ω・cm未満。
【0077】×・・・10μΩ・cm以上。
【0078】上記表(形式の記載)1より明らかなよう
に、Zrの含有量が0.5at%以上1.5at%以下
であり、Siの含有量が0.5at%以上1.5at%
以下である場合に、450℃以上の熱処理をすることに
より、電気抵抗が5μΩ・cm以下でヒロックの発生な
しとする事ができる。
【0079】なお、以上の試験をなした電極材料のなか
には比抵抗が5μΩ・cm以上10μΩ・cm以下のも
のもあるが、これら材料も液晶表示装置がそう大寸法で
なければ充分使用に耐えるものと判断される。
【0080】なおまた、上記総合評価が○や△の場合に
おけるZrの2.5%、0.5%は比較的高温での耐蝕
性や腐蝕性あるいは電気抵抗についての性質であり、低
温での脆性破壊や原子力配管での粒界腐蝕等と異なり、
鋭い境界部や変化点を有したり、そう厳格なものとは思
われない。このため、物理的、化学的あるいは金属学的
常識よりして各2.7%、0.4%までの範囲としても
問題はないと判断される。同じく、各2.5%、0.5
%までの範囲とすれば、まず問題はないと判断される。
【0081】特に、実験にて確認されたZrの含有量が
0.5at%以上1.5at%以下である場合には、そ
の+−10%ならまず問題はないと判断される。また、
相手方の元素がたとえ実験で確認されていない元素であ
っても類似した性質を有するならば、Zrの含有量が
0.5at%以上1.5at%以下である場合には、ま
ず問題はないであろう。
【0082】同じく、Siの1.5%、0.5%も同様
に1.7%、0.4%としても問題はないと判断され
る。特に、Siの含有量が0.5at%以上1.5at
%以下である場合には、その+−10%ならまず問題は
ないと判断される。(なおこの場合には、やはり相手方
の元素が類似した性質を有するならば、まず問題はない
であろう。)更に、材料比の制御や基板の広さや製造
(DEやWH)の容易性等他の条件の面からは、これら
の方が都合がよい(楽)場合も多いであろう。
【0083】(第2の実施の形態)先の第1の実施の形
態と同様の方法で、以下の表形式の記載2に示す組成の
導電性薄膜を形成し、同様の評価試験を行った。その結
果を示す。
【0084】なお、本表(形式の記載)の記載形式は先
の表(形式の記載)1と同じである。
【0085】また、熱処理の温度、時間の意義も同様で
ある。
【0086】 〔表(形式の記載)2〕 導電膜組成 ヒロック 比抵抗 WH DH 総合評価 1.5 %Zr−1.0 %Ge ○ ○ ○ ○ ○ 1.0 %Ge × ○ ○ ○ × 1.5 %Cu−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Hf−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Ti−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Mo−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %W −1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Fe−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Cr−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Mn−1.0 %Si ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Ti × ○ ○ ○ × 1.5 %Ti−1.0 %Ge ○ ○ ○ ○ ○ 1.5 %Cr × ○ ○ ○ × 1.5 %Cr−1.0 %Ge ○ ○ ○ ○ ○ WH ウエットエッチングの可否は、○、×で示す。
【0087】DH ドライエッチングの可否は、○、
×で示す。
【0088】ヒロックに関して ○・・・450℃真空
熱処理1時間でヒロックなし。
【0089】×・・・300℃でヒロック発生。
【0090】比抵抗に関して ○・・・5Ω・cm以
下。
【0091】(熱処理後) ×・・・10μΩ・c
m以上。
【0092】本表より明らかなように、Zrの代わりに
Hf,Cu,Ti,Mo,W,Fe,Cr,Mnを用い
ても、またSiの代わりにGeを用いても両者を同時に
添加することによって450℃以上の熱処理をすること
により、電気抵抗が5μΩ・cm以下でヒロックの発生
なしとする事ができた。
【0093】本願発明者らはこれらの組み合わせにおい
ても、それぞれの元素の添加量を変えた実験を行った
が、表1、表2のZrとSiの場合と同様に元素Aの含
有量が0.5at%以上1.5at%以下であり,元素
Bの含有量が0.5at%以上1.5at%である場合
に良好な導電性薄膜が得られた。
【0094】なお、上記W、Mo等の高融点金属元素に
おいても、実験した0.5at%以上1.5at%以
下、特に表に示す1.5at%程度でなくても、0.4
〜2.7%程度、少くとも0.5%〜2.5%の範囲内
ならば、優れた性質を有するものと判断される。
【0095】半導体元素のSiやGeについても、0.
4〜1.7%程度、少くとも0.5%〜1.5%の範囲
内ならば優れた性質を有するものと判断される。
【0096】特に、実験で確認した1.0%程度なら
ば、相手方元素はこれまた拡げても問題ないであろう。
【0097】(第3の実施の形態)以下、本発明に係る
導電性薄膜材料を配線に用いた薄膜トランジスタの製造
方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。なお、本発明の主要部は材料にあるため、図面その
ものは従来技術の製造方法の説明に使用した図1を流用
する。 (a)ガラス等の透光性基板1上にSiO2 からなる下
地絶縁膜2を常圧CVD法において450℃で厚さが2
00nmになるように形成する。
【0098】この後、その上面にa−Si(アモルファ
スシリコン)とH2 (水素)を使用してプラズマCVD
装置にて270℃で膜厚50nmのa−Si膜を形成
し、エッチングにて所定の形状にパターニングする。
【0099】更に、この基板上に形成したa−Siを、
波長308nmのXeClエキシマレーザーを用いて溶
融、結晶化を行い、半導体層となるポリシリコン層3を
形成する。 (b)ポリシリコン層上にSiO2 からなるゲート絶縁
膜4をECR−CVD法にて300℃で厚さ100nm
に形成する。その後、本発明の電極材料たるAl−0.
5at%Zr−0.5at%Siからなる導電膜を20
0nmの厚さに形成する。更に、このAl合金膜を、フ
ォトリソグラフィーとエッチングにて所定の形状にして
ゲート電極5を形成する。 (c)ポリシリコン層にイオンドーピング法にてリンや
ボロン等の不純物を注入することにより、チャンネル領
域31をはさんでソース領域32及びドレイン領域33
とLDD領域を形成する。 (d)SiO2 からなる層間絶縁膜6を350℃のp−
CVD法にて400nm製膜する。
【0100】更に、この層間絶縁膜にコンタクトホール
7を開孔する。 (e)Ti膜及びAl膜をそれぞれ80nm、350n
mになるように形成する。更に、このTi及びAl膜を
各々ドライエッチングとウェットエッチングで所定の形
状に形成してソース電極7とドレイン電極8とし、ポリ
シリコンTFTが完成する。
【0101】なお、以上の他、勿論前述の各種処理をお
こなった。
【0102】以上のようにして製造されたTFTは、A
l基配線の性能が優れていることもあり、大面積高精細
画質の液晶表示装置用として非常に優れた性能を示し
た。
【0103】(第4の実施の形態)先の第3の実施の形
態と同様に、ゲート電極に本発明の電極材料たるAl−
1.0at%Hf−1.0at%Siからなる導電膜を
200nmの厚さに形成した後、SiO2 からなる層間
絶縁膜6を450℃の常圧CVD法にて400nm製膜
し、以下同様の方法でポリシリコンTFTを製造した。
【0104】本材料を使用したTFTも、先の第3の実
施の形態のものと同様に優れた性能を示した。
【0105】(第5の実施の形態)本実施の形態は、先
の第1の実施の形と同じく金属元素としてZrを使用す
るのは共通するが、半導体系元素に換えて純粋な金属元
素であるCuを使用する点が異なる。
【0106】実験は、Zrが1at%、Cuが0.5a
t%の場合のみ行なったが、耐ヒロック性、電気比抵
抗、ウエットエッチング性及びドライエッチング性の全
てに良好であった。
【0107】以上、本発明を幾つかの実施の形態に基づ
いて説明してきたが、本発明は何もこれらに限定されな
いのは勿論である。すなわち、例えば以下のようにして
もよい。 1)表に示した金属元素はZr、Hf、Fe等であった
が、それらに換えて長周期律表で近い位置にあるため、
物理的、化学的性質の近い、Mg、第4周期3a族Sc
から1b銅まで、第5周期3a族Yから8族Pdまで、
第6周期4a族Hfから8族Ptまでのうちの少くとも
1つとしている。あるいは、Zr等の一部に換えて、微
量を何か他の目的と併せて添加している。
【0108】同じく、半導体系元素は、C、Si、P、
Zn、Ga、Ge、As、Cl、In、Sn、Sb、H
g、Tl、Pb、Biの少くとも1つとしている。 2)半導体としてpoly−Siを用いたが単結晶S
i、Si−Ge化合物の多結晶体や単結晶体を用いてい
る。 3)ゲート絶縁層の形成方法として、プラズマダメージ
の少ないECR−CVD法を用いている。
【0109】また、製膜方法としては、常圧CVD、ス
パッタ、減圧CVD法等を用いている。 4)絶縁層として、TaOx、Al2 3 等の絶縁膜の
積層膜を採用している。 5)不純物注入後の熱処理に、高温かつ短時間を加える
等して、熱に弱いアルミ系配線用金属の高熱による不都
合発生を防止しつつシリコンの良好な不純物との結合、
回復を図る等している。
【0110】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、Al合金に添加物としてZr,Hf,Cu,T
i,Mo,W,Fe,Cr,Mnなどの金属元素とS
i,Geなどの半導体系元素を用いた導電性薄膜をゲー
ト配線電極として用いることにより、多数の薄膜トラン
ジスタを広いガラス基板に形成する際の高温プロセスに
おいてもヒロックを発生することがなく且つ低抵抗であ
るため、トランジスタ特性及び歩留まりのよい薄膜トラ
ンジスタを形成することができる。
【0111】具体的には従来技術の材料で製造したもの
と比較すると、TFTアレイの高温プロセスでのヒロッ
クの多発が生じないため、それを原因とするゲートとソ
ース間のショートや断線がなく、このため歩留まりを従
来の50%から80%に向上することができる。
【0112】また、ランタノイド、アクチノイド等一般
に高価、取扱いも困難、更に充分に処理方法も開発され
ているとは言いがたい元素を使用しないため、製造も容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薄膜トランジスタの製造の概略工程とこれに
伴う断面の変化を示した図である。
【図2】 比抵抗と熱処理温度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 透光性ガラス基板 2 下地絶縁膜 3 ポリSi半導体層 31 チャンネル領域 32 ソース領域 33 ドレイン領域 4 ゲート絶縁膜(SiO2 ) 5 ゲート電極(Al及びAl合金またはTa) 6 層間絶縁膜(SiO2 ) 7 コンタクトホール 8 ソース電極(Al/Ti) 9 ドレイン電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 HA06 JA24 JA37 KA04 KA05 KA10 MA05 MA07 MA13 MA18 MA19 MA27 MA30 NA29 PA01 4M104 AA01 AA08 AA09 BB02 BB03 BB14 BB38 BB39 BB40 CC05 DD37 DD43 DD55 DD79 FF13 FF22 GG09 GG14 GG16 HH03 HH16 HH20 5F033 HH09 LL09 VV06 VV15 WW01 WW04 XX16 5F110 AA26 BB01 DD02 DD13 EE03 EE06 EE11 FF02 GG02 GG13 HJ13 PP03 QQ04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Alと固溶もしくは結合して合金を形成
    してヒロックやボイドの発生防止を行う半導体系元素
    と、 Al合金の結晶粒界に偏析してヒロックやボイド発生を
    防止する金属元素とを含むことを特徴とするAlを主成
    分とする導電性薄膜材料。
  2. 【請求項2】 前記金属元素は、 Mg、第4周期3a族Scから1b族銅まで、第5周期
    3a族Yから8族Pdまで、第6周期4a族Hfから8
    族Ptまでのうちの少くとも1つであり、 前記半導体系元素は、 C、Si、P、Zn、Ga、Ge、As、Cd、In、
    Sn、Sb、Hg、Tl、Pb、Biの少くとも1つで
    あることを特徴とする請求項1記載の導電性薄膜材料。
  3. 【請求項3】 前記金属元素が、 Zr,Hf,Cu,Ti,Mo,W,Fe,Cr及びM
    n中から選ばれた少くとも1種の元素であり、 前記半導体系元素が、 Si及びGe中から選ばれた少くとも1種の元素である
    ことを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載のAl
    を主成分とする導電性薄膜材料。
  4. 【請求項4】 Ti、Cuを除く前記金属元素を0.4
    at%以上2.7at%以下含有し、 前記半導体系元素を0.4at%以上1.7at%以下
    含有していることを特徴とする請求項1、請求項2若し
    くは請求項3記載のAlを主成分とする導電性薄膜材
    料。
  5. 【請求項5】 前記金属元素としてTiを0.55at
    %以下若しくは1.2at%以上2.5at%以下含有
    し、 前記半導体系元素を0.4at%以上1.7at%以下
    含有していることを特徴とする請求項1若しくは請求項
    2記載のAlを主成分とする導電性薄膜材料。
  6. 【請求項6】 前記金属元素としてCuを0.75at
    %以上2.15at%以下含有し、 前記半導体系元素を0.4at%以上1.7at%以下
    含有していることを特徴とする請求項1若しくは請求項
    2記載のAlを主成分とする導電性薄膜材料。
  7. 【請求項7】 前記金属元素として、 Zrを0.4at%以上1.7at%以下含有し、 前記半導体系元素として、 Siを0.4at%以上1.7at%含有していること
    を特徴とする請求項1、請求項2若しくは請求項3記載
    のAlを主成分とする導電性薄膜材料。
  8. 【請求項8】 前記金属元素として、 Zrを0.4at%以上1.7at%以下含有し、 前記半導体系元素の役を担う元素として、 Cuを0.1at%以上1at%以下含有していること
    を特徴とする請求項1記載の導電性薄膜材料。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7若しくは請求項8記
    載のAlを主成分とする導電性薄膜材料を400℃以上
    に曝して、Alを主成分とする各原料元素相互若しくは
    Alを主成分とする合金金素の粒界相互の接触を良好な
    らしめたことにより、その電気比抵抗が10μΩ・cm
    以下であることを特徴とする基板に形成された薄膜トラ
    ンジスタ用の導電性薄膜材料。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8若しく
    は請求項9記載のAlを主成分とする導電性薄膜材料を
    400℃以上に曝して、Alを主成分とする各原料元素
    相互若しくはAlを主成分とする合金金素の粒界相互の
    接触を良好ならしめたことにより、その電気比抵抗が5
    μΩ・cm以下であることを特徴とする基板に形成され
    た薄膜トランジスタ用の導電性薄膜材料。
  11. 【請求項11】 材料は、 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、請求項7、請求項8、請求項9若しくは請求
    項10記載のAlを主成分とする導電性薄膜材料であ
    り、 幅は、 4μm以下であることを特徴とする基板上にパターン形
    成された薄膜トランジスタ用の配線。
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