JP2000235895A - 放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明装置

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JP2000235895A
JP2000235895A JP12781599A JP12781599A JP2000235895A JP 2000235895 A JP2000235895 A JP 2000235895A JP 12781599 A JP12781599 A JP 12781599A JP 12781599 A JP12781599 A JP 12781599A JP 2000235895 A JP2000235895 A JP 2000235895A
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lamp
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discharge lamp
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JP12781599A
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Katsuhide Misono
勝秀 御園
Yuichiro Takahara
雄一郎 高原
Yoshiaki Hara
美昭 原
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】始動時のグロー・アーク転移時間を短縮すると
ともに、スパッタリングによる黒化の少ない放電ランプ
点灯装置及びこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】酸化物を主体とした顆粒状、スポンジ状又
は塊状の複合セラミックスからなる熱電子放出物質を開
口部を備えた電気伝導性の容器内に収納した一対のセラ
ミックス電極3cを透光性放電容器3aの両端内部に封
装し、イオン化媒体を封入しなる放電ランプ3を点灯回
路2で点灯する。点灯回路2は、点灯初期の所要期間中
セラミックス電極の熱電子放出物質に点灯回路から投入
される電力を相対的に大にし、所要時間後は相対的に小
となるよう構成した。投入電力を相対的に大にするに
は、ランプ電流のクレストファクターを大、或はランプ
電流を大にする。セラミックス電極3cの投入電力は、
グロー放電電流のピーク値に応じて大となる。小にする
には、ランプ電流かクレストファクターを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス電
極、これを用いた放電ランプ、放電ランプ点灯装置およ
び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−43546号公報には、塊
状、粒状またはスポンジ状の半導体磁器を、半導体磁器
からなりNb系層のスパッタリング防止層を形成し、か
つ開口部を備えた円筒状の容器内に収納してなるいわゆ
るセラミックス電極(従来技術1)が開示されている。
【0003】従来技術1は、塊状、粒状またはスポンジ
状の半導体磁器を用いたことにより、熱容量を小さくし
て熱伝導率を小さくすることができる。そのため、放電
開始と同時に塊状、粒状またはスポンジ状の半導体磁器
に陰極輝点が形成され、ここから熱電子が放出されるの
で、より高温で安定な温度状態を保ち、電流密度を高く
とれて安定なアーク放電を行うことができる。
【0004】しかし、従来技術1においては、塊状、粒
状またはスポンジ状の半導体磁器の耐スパッタリング性
が良好でなく、水銀などのイオンによる衝撃によってス
パッタリングを生じやすいという問題がある。
【0005】これに対して、特開平6−267404号
公報においては、塊状または粒状の半導体磁器の表面に
Taの炭化物の薄層を形成した(従来技術2)ことによ
り、水銀などのイオンによる衝撃に半導体磁器が耐える
ようになった。
【0006】しかしながら、従来技術2においては、放
電がゆらぎ、発光がちらつくなどの不安定な現象が発生
する。
【0007】さらに、特開平10−83792号公報に
は、有底円筒状容器およびこの容器に収納される顆粒成
形体の表面にTaCからなる炭化膜を形成して(従来技
術3)、従来技術2の問題を解決することを目指してい
る。
【0008】以上の従来技術1ないし3により順次技術
的課題が解決されてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上説明し
た従来のそれぞれのセラミックス電極を備えた放電ラン
プを点灯初期の始動時に短時間で熱電子放出物質に陰極
輝点が形成されない場合があった。セラミックス電極
は、半導体で点灯初期の始動直後において電極温度が低
い状態のときには、熱電子放出物質の抵抗率が高いため
に、抵抗率の低い金属製のホルダ、金属容器またはセラ
ミックス電極の近傍に配設された水銀ゲッタ(Ti−H
gアマルガム)やゲッタ(Al−Zr合金)から放電し
やすくなる。いったん、このような状態で放電すると、
イオン電流は金属製のホルダ、金属容器または水銀ゲッ
タやゲッタの方に集中するので、なかなか熱電子放出物
質の温度が上昇しないで、本来のアーク放電に転移しに
くくなるために、管端部の早期黒化や、最悪の場合には
点灯回路が破損したり、放電ランプが破損するという問
題があった。
【0010】また、アーク放電による点灯後において
も、イオン電流による加熱で賄われる以外は電極が常時
必ずしも十分に加熱される構成ではないので、一般の蛍
光ランプなどの放電ランプに用いられている酸化物陰極
に比較して、陰極降下電圧が高く、その分スパッタリン
グが生じやすい傾向がある。
【0011】本発明は、セラミックス電極を備えた放電
ランプの始動時のグロー・アーク転移時間を短縮すると
ともに、スパッタリングによる黒化の少ない放電ランプ
点灯装置およびこれを用いた照明装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、透光性放電容器、開口部を備えた電気
伝導性の容器およびアルカリ土類元素および遷移金属元
素の酸化物を主体とし表面を遷移金属元素の炭化物また
は窒化物で被覆した顆粒状、スポンジ状または塊状の複
合セラミックスからなり容器内に収納された熱電子放出
物質を備えているセラミックス電極からなり透光性放電
容器の少なくとも一端内部に封装されたセラミックス電
極、ならびに透光性放電容器の内部に封入されたイオン
化媒体を含んでなる放電ランプと;放電ランプの点灯初
期の所要期間中放電ランプの一対のセラミックス電極の
熱電子放出物質に投入される電力を相対的に大きくし、
所要期間経過後は相対的に小さくする点灯回路と;を具
備していることを特徴としている。
【0013】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0014】<放電ランプについて> (透光性放電容器について)透光性放電容器は、細長く
て内部に細長い放電空間を形成するもので、透光性であ
れば、その材料は制限されないが、一般的にはガラスを
用いて構成することができる。この場合、ガラスとして
はホウケイ酸ガラスなどの硬質または半硬質ガラスや、
ソーダライムガラス、鉛ガラスなどの軟質ガラスを用い
ることができる。また、低圧水銀蒸気放電または低圧キ
セノンガス放電によって発生する紫外線をそのまま利用
する場合には、石英ガラスを用いて透光性放電容器を形
成することができる。
【0015】さらに、透光性放電容器の横断面形状は、
通常円形にするのが一般的であるが、要すれば非円形た
とえば楕円形その他任意の横断面形状にすることができ
る。
【0016】さらにまた、透光性放電容器の長手方向の
形状は、直管はもとより、環形、半円形、L字形、U字
形、W字形など所望の形状にすることができる。
【0017】さらにまた、透光性放電容器の径および長
さは、放電ランプの用途に応じて適当に設定することが
できる。しかし、従来管径6mmの細管では熱陰極形の
放電ランプを得ることが極めて困難であったが、本発明
においてはセラミックス電極を用いて熱陰極を形成する
ので、管径8mm以下の細管の透光性放電容器におい
て、特に効果的である。
【0018】(セラミックス電極について)透光性放電
容器の両端内部には一対の電極が封装されるが、本発明
においては、その少なくとも一方がセラミックス電極に
より構成されてる。一対の電極のうち一方にのみセラミ
ックス電極を用いるのは、直流点灯形またはパルス点灯
形の放電ランプの場合であって、陰極をセラミックス電
極にする。また、一対の電極をセラミックス電極にする
場合は、交流点灯形の放電ランプである。そして、セラ
ミックス電極は以下に示す構成を備えている。
【0019】まず、容器について説明する。
【0020】「電気伝導性の容器」とは、導電性を備え
ていれば、特に材質は限定されない。しかし、アルカリ
土類元素および遷移金属元素を主成分とする複合セラミ
ックスまたは遷移金属からなり、開口部を有する容器が
好適である。
【0021】また、複合セラミックスからなる容器の場
合には、その外側を金属製筒状ホルダによって固定する
ことができる。
【0022】さらに、容器の表面は、必要に応じて遷移
金属の炭化物およびまたは窒化物の被膜で被覆して、耐
スパッタリング特性を強化することができる。
【0023】さらにまた、容器の開口部は、容器内に収
納された後述する熱電子放出物質が容器の開口部に向か
って露出することにより、その表面に陰極輝点が形成さ
れるようになる。
【0024】そうして、電気伝導性の容器は、後述する
熱電子放出物質を収納するとともに、必要に応じて透光
性放電容器の両端に封着された導入線に支持される。
【0025】次に、熱電子放出物質について説明する。
【0026】熱電子放出物質は、アルカリ土類元素およ
び遷移金属元素を主成分とする酸化物の複合セラミック
スからなる。好ましくは、アルカリ土類元素の酸化物と
してBaO、CaOおよびSrOからなるグループから
一種または複数種を選択して用いる。また、遷移金属元
素としてZrOおよびTiOのいずれか一種または
複数種と、V、Nb、Ta、Sc
、Y、La 、Dy、Ho
、HfO、CrO、MoO、WOとを用
いる。
【0027】また、熱電子放出物質は、顆粒状、スポン
ジ状または塊状に形成されている。そして、これらの形
態であることにより、いずれも熱容量が小さくなり、か
つ熱伝導率を小さくできる。そのため、熱電子放射が始
まるとともに高温になりやすく、安定な温度状態を維持
できる。なお、「塊状」とは、たとえば顆粒が複数連結
したような多孔質の状態を備えていることをいう。
【0028】さらに、熱電子放出物質は、その表面が炭
化物およびまたは窒化物で被覆されている。これらの被
覆を表面に形成することにより、熱電子放出物質のスパ
ッタリングを防止する作用がある。しかし、熱電子放出
物質は、内部から拡散によって表面に達するので、問題
ない。また、上記被覆は、始動時など熱電子放出物質の
温度が低いときに、電気伝導を補助する機能も有する。
【0029】次に、セラミックス電極の配設について説
明する。
【0030】透光性放電容器の両端内部に一対のセラミ
ックス電極を配設するには、フレアシール、ビードシー
ル、ボタンシール、ピンチシールなどの常法にしたがっ
て封装すればよい。管径が大きい場合には、フレアシー
ルが適している。管径が小さい場合には、ビードシール
やボタンシールなどが適している。なお、透光性放電容
器の両端に封着する導入線は、特別に必要とする場合以
外は1本でよい。
【0031】以上のシール形式は、いずれも導入線を封
着して、導入線の内端にセラミックス電極を接続する構
成であるが、要すればセラミックス電極の容器または金
属製筒状ホルダを直接透光性放電容器の両端に封着し
て、透光性放電容器の外部に露出したセラミックス電極
の容器の外面に直接給電するように構成してもよい。
【0032】(イオン化媒体について)透光性放電容器
に封入するイオン化媒体は、低圧水銀蒸気放電を行わせ
る場合には、水銀および数千〜数万Paの希ガスを封入
する。水銀は、純水銀を直接封入してもよいし、Ti
Hg合金などからなる水銀ゲッターまたはBi−In−
HgやInHgなどのアマルガムの形で封入することが
できる。希ガスとしては、アルゴン、ネオン、クリプト
ン、キセノンなどの一種または複数種好ましくはアルゴ
ンを混合して用いることができる。
【0033】また、低圧希ガス放電を行わせる場合に
は、上記希ガスのみを封入する。
【0034】さらに、低圧ナトリウム蒸気放電を行わせ
る場合には、ナトリウムと希ガスたとえばネオンなどを
封入する。
【0035】(その他の構成について)放電ランプが直
流点灯形の場合、陽極はセラミックス電極を用いる必要
がなく、たとえばNi板などを用いてもよい。
【0036】また、放電によって発生した放射の波長を
変換して所望の波長の放射を得る場合には、透光性放電
容器の内面側に蛍光体層を形成することができる。
【0037】(本発明が適応可能な放電ランプについ
て)本発明は、低圧水銀蒸気放電ランプたとえば蛍光ラ
ンプ、低圧希ガス放電ランプ、低圧ナトリウムランプな
どの各種低圧放電ランプに好適である。しかし、本発明
は、低圧放電ランプ以外の放電ランプにも適応する。
【0038】<点灯回路について>点灯回路は、放電ラ
ンプを始動し、点灯するための回路手段であり、放電ラ
ンプに対して放電のための電気エネルギーを供給する電
源機能、放電ランプの負特性を補償する限流インピーダ
ンス機能、および点灯初期の所定期間の前後で放電ラン
プのセラミックス電極の熱電子放出物質に投入される電
力を所要に制御する制御機能を備えている。
【0039】(電源機能について)放電ランプに対する
電源は、交流、直流およびパルスのいずれの態様であっ
てもよい。また、交流は低周波交流および高周波交流の
いずれでもよい。しかし、小形、軽量で、しかも制御が
容易な高周波交流が好適である。
【0040】高周波交流によって放電ランプを点灯する
場合、高周波インバータを用いることができる。
【0041】(限流インピーダンスについて)源流イン
ピーダンスとしては、インダクタンス、キャパシタンス
および抵抗のいずれか1種または複数種の組み合わせで
用いてもよい。
【0042】また、インダクタンスを源流インピーダン
スの少なくとも一部とする場合、チョークコイル、漏洩
トランスの漏洩インダクタンスによってそのインダクタ
ンスを確保することができる。
【0043】(制御機能について)制御機能は、放電ラ
ンプの点灯初期の所要期間中放電ランプの一対のセラミ
ックス電極の熱電子放出物質に投入される電力を相対的
に大きくし、所要期間の経過後に相対的に小さく制御す
る。「点灯初期」とは、冷却状態の放電ランプを点灯す
るために電源を投入したときであることを意味する。ま
た、「所要期間」とは、放電ランプのグロー放電開始時
からグロー放電に転移した時までの時間ないしはこれに
アーク放電に転移してから時間差を加えた時間を意味す
る。
【0044】したがって、点灯初期の所要期間の終期
は、たとえばグロー放電からアーク放電に転移したこと
を検出することによって把握することができる。グロー
放電からアーク放電に転移したことの検出は、電気的手
段、光学的手段または熱的手段などを用いて直接的にこ
れを行うことができる。また、上記と異なる手段とし
て、放電ランプがグロー放電からアーク放電に転移する
時間を予め測定し、または計算して、タイマ手段を用い
て点灯初期からの経過時間に応じて間接的に決定するこ
とも許容される。
【0045】次に、セラミックス電極の熱電子放出物質
に投入される電力を制御するには、たとえばランプ電流
の実効値を変えないでクレストファクターを変化させ
る、クレストファクターを変えないでランプ電流の実効
値を変える、または両者を組み合わせるなどによって実
現することができる。
【0046】セラミックス電極の熱電子放出物質に投入
される電力は、イオン電流×陰極降下電圧であり、イオ
ン電流はグロー放電時のほぼランプ電流に等しい。
【0047】ランプ電流のクレストファクターを変える
場合、グロー放電時にランプ電流のクレストファクター
を大きくすると、ランプ電流のピーク値が高くなるため
に、陰極降下電圧が高くなり、その結果セラミックス電
極の熱電子放出物質に投入される電力が増加する。
【0048】一方、ランプ電流の実効値を変える場合、
グロー放電時にランプ電流を大きくすると、クレストフ
ァクターが不変であったとしても、ランプ電流のピーク
値が高くなるから、陰極降下電圧が高くなるとともに、
イオン電流も大きくなるので、セラミックス電極の熱電
子放出物質に投入される電力が増加する。
【0049】<本発明の作用について>本発明において
は、放電ランプの点灯初期の所要期間中放電ランプのセ
ラミックス電極の熱電子放出物質に投入する電力を相対
的に大きくし、所要期間経過後は相対的に小さくするこ
とにより、グロー放電電流のピーク値が相対的に高くな
るために、陰極降下電圧が高くなり、その結果セラミッ
クス電極の熱電子放出物質に投入される電力が増加す
る。熱電子放出物質に投入される電力は、イオン電流×
陰極降下電圧であり、イオン電流=グロー放電時のラン
プ電流だからである。
【0050】そうして、熱電子放出物質に投入される電
力が増加すると、熱電子放出物質の温度が短時間に上昇
して、アーク放電に必要なグロー・アーク転移温度に到
達してアーク放電に早期に移行するため、グロー・アー
ク転移時間が短縮するとともに、スパッタリングによる
黒化が低減する。
【0051】次に、アーク放電に移行した後には、相対
的にセラミックス電極の熱電子放出物質に投入される電
力を相対的に小さくして定格状態で点灯させる。このよ
うな状態を実現するためには、クレストファクターを小
さくし、ランプ電流の実効値を小さくし、または両者を
組み合わせることができる。
【0052】ところで、セラミックス電極は、小径の透
光性放電容器を備えた放電ランプを熱陰極形にして高光
出力化を図れることから期待されているが、この種の放
電ランプは、一般的に高周波点灯に好適している。放電
ランプを高周波点灯すると、1周期の間の陰極スポット
の温度変化はなくなる。
【0053】なお、セラミックス電極の熱電子放出物質
は、果粒状、スポンジ状または塊状をなしていることに
より、熱容量が小さくて、しかも熱伝導率が小さいの
で、放電ランプの点灯中、十分な高温になって多量の熱
電子を放出する。これにより、大きなランプ電流を流し
て発光量を増加することができる。
【0054】また、熱電子放出物質の表面を遷移金属の
炭化物およびまたは窒化物の被膜で被覆したので、導電
性が向上し、かつ耐スパッタリング特性が向上する。
【0055】さらに、放電ランプが一対の電極がセラミ
ックス電極であるところの交流点灯形である場合に、放
電ランプの製造直後から安定な陰極スポットを熱電子放
出物質の表面に形成するには、製造直後のエージングを
直流で行うのが効果的である。すなわち、セラミックス
電極は、透光性放電容器が外径8mm以下の細い放電ラ
ンプを熱陰極点灯できるので、特に効果的であるが、こ
のような細い透光性放電容器においては、製造直後では
水銀が透光性放電容器内に十分に拡散しきれないため
に、点灯すると水銀蒸気圧が不足している方のセラミッ
クス電極側では希ガスが発光する状態がしばらくの間継
続する。このような状態では、輝度が低下するばかりで
なく、陰極降下電圧が大きいために、イオン衝撃により
熱電子放出物質の表面に析出した熱電子放出源であるア
ルカリ土類元素たとえばBaがスパッタによって表面か
ら失われる。その結果、点灯直後は電極温度が高い状態
がしばらく続き、高温により熱電子放出物質の表面が再
び遊離Baによって覆われると、熱電子放出が良好にな
るので、陰極降下電圧が低下し、電極温度も低下する。
【0056】したがって、水銀蒸気圧が低い側の電極で
は熱電子放出が安定するまでの時間が長くなるために、
スパッタや蒸発により失われるBaの量が多くなり、放
電ランプが短寿命になる。これを回避するために、放電
ランプの製造直後には水銀が密度勾配で十分拡散してい
くまでエージングするのが普通であるが、エージング時
間が長くなるという問題がある。
【0057】そこで、上記の問題を解決するためには、
直流でエージングするのが効果的であることが分かっ
た。また、適当な時間直流でエージングした後に直流の
極性を切り換えるのがよい。たとえば、透光性放電容器
の一端側から水銀を水銀ゲッタにより封入し、高周波に
より水銀蒸気を透光性放電容器内に放出させたら、水銀
放出側のセラミックス電極を陽極とし、反対側のセラミ
ックス電極を陰極として直流によるエージングを行う。
これにより、水銀イオンが電気泳動によって陰極側へ移
動する。電気泳動による水銀イオンの移動速度は、密度
勾配による水銀の拡散速度よりはるかに大きいので、短
時間のエージングで水銀蒸気は透光性放電容器内に均一
に分布する。次に、直流の極性を反転させてさらにエー
ジングを行う。この極性反転を行うのは、最初のエージ
ングの際に陽極としたセラミックス電極の表面に陰極ス
ポットを形成して動作を安定させるためである。なお、
最後に高周波でエージングしてもよいし、直流のエージ
ングを極性の反転を繰り返して行ってもよい。
【0058】いずれにしても、水銀蒸気圧が低い状態で
エージングを開始して極めて短時間に水銀蒸気圧を高め
ることができるので、セラミックス電極に与えるダメー
ジが少なく、また短時間で水銀が透光性放電容器内に拡
散するので、陰極スポットが速やかに安定し、さらにエ
ージング時間も短縮する。
【0059】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
透光性放電容器、開口部を備えた電気伝導性の容器およ
びアルカリ土類元素および遷移金属元素の酸化物を主体
とし表面を遷移金属元素の炭化物または窒化物で被覆し
た顆粒状、スポンジ状または塊状の複合セラミックスか
らなり容器内に収納された熱電子放出物質を備えている
セラミックス電極からなり透光性放電容器の両端内部に
封装された一対のセラミックス電極、ならびに透光性放
電容器の内部に封入されたイオン化媒体を含んでなる放
電ランプと;放電ランプの点灯初期の所要期間中は放電
ランプの一対のセラミックス電極間に相対的にクレスト
ファクターの大きな第1のランプ電流を供給する第1の
ランプ電流供給回路および所要期間経過後は相対的にク
レストファクターの小さな第2のランプ電流を供給する
第2のランプ電流供給回路を備えている点灯回路と;を
具備していることを特徴としている。<点灯回路につい
て>点灯回路は、第1のランプ電流供給手段および第2
のランプ電流供給手段を備えているとともに、放電ラン
プの負特性を補償する限流機能、ならびに第1のランプ
電流供給手段および第2のランプ電流供給手段を切り換
える制御手段を備えている。
【0060】第1のランプ電流供給手段は、放電ランプ
の始動後グロー放電期間中に放電ランプの一対のセラミ
ックス電極間に相対的にクレストファクターの大きな第
1のランプ電流を供給すれば、どのような回路構成であ
ってもよい。
【0061】同様に第2のランプ電流供給手段は、放電
ランプがアーク放電に転移後に放電ランプの一対のセラ
ミックス電極間に相対的にクレストファクターの小さな
第2のランプ電流を供給すれば、どのような回路構成で
あってもよい。
【0062】第1および第2のランプ電流のクレストフ
ァクターの大小は、それらの間の相対的な関係において
定まる。なお、「クレストファクター」とは、ピーク値
/実効値により求まる値をいう。
【0063】第1のランプ電流供給手段および第2のラ
ンプ電流供給手段を切り換える制御手段は、自動または
手動のいずれであってもよいが、好適には自動的な切り
換え制御である。
【0064】<本発明の作用について>本発明において
は、放電ランプの始動後のグロー放電の期間中にはクレ
ストファクターの相対的に大きな第1のランプ電流を放
電ランプの一対のセラミックス電極間に供給する。これ
により、グロー放電電流のピーク値が相対的に高くなる
ために、陰極降下電圧が高くなり、その結果セラミック
ス電極の熱電子放出物質に投入される電力が増加する。
【0065】そうして、熱電子放出物質に投入される電
力が増加すると、熱電子放出物質の温度が短時間に上昇
して、アーク放電に必要なグロー・アーク転移温度に到
達してアーク放電に早期に移行するため、スパッタリン
グによる黒化が低減する。
【0066】次に、アーク放電に移行した後には、相対
的にクレストファクターが小さいランプ電流が第2のラ
ンプ電流供給手段によって供給され、以後放電ランプの
点灯を継続する。
【0067】一般に、クレストファクターの大きなラン
プ電流波形で点灯すると、電極温度で引き出せる熱電子
電流によってランプ電流を賄いきれる位相角範囲が狭く
なるので、残りの位相角範囲においては、陰極降下電圧
を高くして、イオン衝撃による二次電子電流で補わなけ
ればならない。そのため、陰極損失とスパッタリングと
が増大し、発光効率の低下とランプ短寿命とを招きやす
い傾向がある。
【0068】これに対して、本発明においては、アーク
放電転移後にはクレストファクターの相対的に小さな第
2のランプ電流を放電ランプの一対のセラミックス電極
間に供給することにより、陰極温度で熱電子電流を取り
出せる位相角範囲が増大するので、陰極降下電圧が低下
して発光効率が向上する。また、スパッタリングによる
黒化が減少してランプ寿命が長くなる。
【0069】請求項3の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2記載の放電ランプ点灯装置において、第1のラ
ンプ電流供給手段は、第1のランプ電流を供給する第1
のランプ電流供給回路であり;第2のランプ電流供給手
段は、第2のランプ電流供給回路である;ことを特徴と
している。
【0070】本発明において、第1のランプ電流供給回
路は、放電ランプの点灯初期の所要期間中作用して放電
ランプにクレストファクターの相対的に大きなランプ電
流を供給する。
【0071】また、第2のランプ電流供給回路は、放電
ランプが所要期間経過後に作用して放電ランプに相対的
にクレストファクターの小さなランプ電流を供給する。
【0072】したがって、本発明においては所用期間経
過後は第1のランプ電流供給回路が放電ランプに接続
し、アーク放電中は第2のランプ電流供給回路が放電ラ
ンプに接続する。
【0073】限流インピーダンスは、第1および第2の
ランプ電流供給回路に対して共通に接続される構成であ
ってもよいし、各ランプ電流供給回路ごとに固有に接続
される構成であってもよい。
【0074】第1のランプ電流供給回路から第2のラン
プ電流供給回路への切り換え制御は、手動または自動の
いずれであってもよい。なお、各回路の切り換えの際
に、ランプ電流の瞬断が生じないように、若干時間オー
バーラップさせながら切り換えるように回路を構成する
ことができる。
【0075】そうして、本発明においては、所用期間中
を第1のランプ電流供給回路が担当し、また所用期間経
過後を第2のランプ電流供給回路が担当するので、各ラ
ンプ電流供給回路ごとに最適設計を行うことが容易にな
る。
【0076】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2記載の放電ランプ点灯装置において、第2のラ
ンプ電流供給手段は、放電ランプの一対のセラミックス
電極に常時接続して第2のランプ電流を供給する第2の
ランプ供給回路であり;第1のランプ電流供給手段は、
第2のランプ電流に重畳して第1のランプ電流を合成す
るように補助電流を供給する補助電流供給回路および第
2のランプ電流供給回路によって構成されている;こと
を特徴としている。
【0077】本発明においては、相対的にクレストファ
クターの小さな第2のランプ電流に補助電流を重畳させ
てクレストファクターの相対的に大きな第1のランプ電
流を合成により形成するように構成されている。このた
めには、第1のランプ電流供給回路の出力端と補助電流
供給回路の出力端とを、放電ランプの一対のセラミック
ス電極の間に対して、直列接続する。
【0078】また、所望のクレストファクターを得るた
めに、第1のランプ電流供給回路と補助電流供給回路を
所望の位相関係になるように同期させることができる。
【0079】さらに、補助電流供給回路の出力電流波形
を位相制御してパルス状にすると効果的である。ただ
し、補助電流の時間幅は第2のランプ電流の時間幅に比
較してある程度大きい割合を占めていないと、アーク放
電に転移するのに必要な電力を投入できない。
【0080】さらにまた、本発明において、第2のラン
プ電流供給回路が放電ランプの一対のセラミックス電極
に「常時接続している」とは、放電ランプを所要期間中
接続しているという補助電流供給回路に対する相対的な
意味であって、消灯している期間中も接続しているとい
う意味ではない。
【0081】そうして、本発明においては、第2のラン
プ電流供給回路が常時放電ランプに接続しているので、
グロー放電からアーク放電へ転移した際の回路の切り換
えに瞬断を生じることがない。
【0082】また、所望のクレストファクターを有する
ランプ電流を比較的容易に形成することができる。
【0083】請求項5の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2ないし4のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、点灯初期の所要期間は、放電ランプのグロ
ー放電開始時からアーク放電に転移した時までであり;
放電ランプがグロー放電からアーク放電に転移したこと
を検出するアーク放電検出手段およびアーク放電検出手
段がアーク放電に転移したことを検出した際に放電ラン
プの相対的にクレストファクターの小さな第2のランプ
電流を供給するように点灯回路を制御する制御手段を具
備している;ことを特徴としている。
【0084】本発明は、点灯初期の所要期間の定義を規
定するとともに、これを検出するアーク放電検出手段
と、制御手段とを具備していて、アーク放電を検出した
ときに自動的に第2のランプ電流を供給するように点灯
回路を制御する構成を規定している。
【0085】アーク放電検出手段は、グロー放電からア
ーク放電へ転移したのを検出できればどのような構成で
あってもよい。たとえば、ランプ電流、ランプ電圧など
の電気的、ランプの発光などの光学的または温度などの
熱的な手段を用いて検出し、その出力を判定してアーク
放電への転移を検出することができる。
【0086】制御手段は、クレストファクターの相対的
に小さなランプ電流を供給するように点灯回路を制御す
ることができれば、どのような構成であってもよい。た
とえば、請求項2のように第1のランプ電流供給回路か
ら第2のランプ電流供給回路に切り換える構成の場合に
は、リレーなどの切り換え手段を用いることができる。
また、請求項4のように第2のランプ電流供給回路に補
助電流供給回路を直列接続する構成の場合には、補助電
流供給回路の動作を停止させる制御信号を発生する手段
を用いることができる。
【0087】請求項6の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2ないし5のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、第1のランプ電流は、クレストファクター
が1.4以上であり;第2のランプ電流は、クレストフ
ァクターが1.4未満であることを特徴としている。
【0088】本発明においては、第1および第2のラン
プ電流のクレストファクターを数値で規定している。
【0089】第1のランプ電流の波形としては、たとえ
ば正弦波、3角波および正弦波にその第3高調波がピー
ク値が基本波より高くなる位相で重畳した波形などが含
まれる。
【0090】また、第2のランプ電流の波形としては、
たとえば矩形波、台形波および正弦波にその第3高調波
がピーク値が基本波より低くなる位相で重畳した波形な
どが含まれる。
【0091】請求項7の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2ないし5のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、第2のランプ電流は、矩形波電流であるこ
とを特徴としている。
【0092】本発明は、第2のランプ電流のクレストフ
ァクターの好適例を規定している。
【0093】すなわち、矩形波は、クレストファクター
が1であり、このため全位相角範囲においてセラミック
ス電極の熱電子放出物質から熱電子を放出させることが
できるので、陰極降下電圧が大きくなる期間がなくな
り、イオン衝撃による二次電子電流でランプ電流を賄う
必要がないので、発光効率が高くなるとともに、スパッ
タが最も少なくなる。
【0094】また、矩形波は、直流のスイッチングによ
り容易に形成することができる。
【0095】さらに、矩形波の基本周波数に直列共振さ
せることにより、正弦波に波形変換させることができる
ので、要すれば点灯回路を切り換えることなしに、第1
のランプ電流および第2のランプ電流を放電ランプの点
灯状態に応じて順次形成するように構成することが可能
になる。
【0096】請求項8の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項2ないし7のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、所要期間は、放電ランプのグロー放電開始
時からアーク放電に転移した時までの時間に時間差を加
えた時間であり;アーク放電に転移後第2のランプ電流
を供給するまでに時間差を与える時間差発生手段を備え
ている;ことを特徴としている。
【0097】本発明において、時間差は、数秒ないし数
十秒が好適である。
【0098】そうして、放電ランプがアーク放電に転移
してから時間差をおいて第2のランプ電流に切り換える
ため、アーク放電に転移後の時間差の間、第1のランプ
電流が放電ランプに引き続き流れることになる。このた
め、セラミックス電極の温度が多少高めに維持されるの
で、アークを確実に形成するのに効果的である。
【0099】また、上記の程度の時間差であれば、一回
当たりの点灯時間に比較してはるかに短いので特段問題
にはならない。
【0100】請求項9の発明の放電ランプ点灯装置は、
透光性放電容器、開口部を備えた電気伝導性の容器およ
びアルカリ土類元素および遷移金属元素の酸化物を主体
とし表面を遷移金属元素の炭化物または窒化物で被覆し
た顆粒状、スポンジ状または塊状の複合セラミックスか
らなり容器内に収納された熱電子放出物質を備えている
セラミックス電極からなり透光性放電容器の両端内部に
封装された一対のセラミックス電極、ならびに透光性放
電容器の内部に封入されたイオン化媒体を含んでなる放
電ランプと;放電ランプを高周波点灯する点灯回路と;
放電ランプの点灯初期の所要期間中放電ランプに点灯回
路から定格より大きなランプ電流を供給し、所要期間経
過後に定格ランプ電流を供給するように点灯回路を制御
する制御手段と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0101】本発明は、放電ランプを高周波点灯すると
ともに、放電ランプの点灯初期の所定時間中定格より大
きなランプ電流を流すような構成を規定している。これ
により、点灯初期のグロー放電中にセラミックス電極の
熱電子放出物質に投入する電力を増加して、早期にアー
ク放電に転移させるとともに、スパッタリングによる黒
化を低減するように構成したものである。
【0102】高周波点灯する点灯回路には、高周波イン
バータが好適であるが、種々の回路方式のインバータを
用いることができる。
【0103】ランプ電流を制御するには、高周波出力電
圧を変化させたり、源流インピーダンスにリアクタンス
が用いられている場合に出力周波数を変化させるなどに
よって、これを行うことができる。
【0104】請求項10の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に配設された請求項1ないし9の
いずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;を具備してい
ることを特徴としている。
【0105】本発明において、「照明装置」とは、セラ
ミックス電極を備えた放電ランプの発光を何らかの目的
で用いるあらゆる装置を含む広い概念である。照明装置
を例示すれば、以下のとおりである。すなわち、バック
ライト装置およびバックライト装置を組み込んだ各種装
置たとえば自動車用計器パネル、携帯情報端末器、パー
ソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、液晶テレビジ
ョン、GPS、ならびに照明器具、画像読取装置および
この画像読取装置を組み込んだファクシミリ、複写機、
スキャナなどのオフィスオートメーション機器などであ
る。なお、バックライト装置は、サイドライト式および
直下式のいずれであってもよい。
【0106】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0107】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示す回路図である。
【0108】図において、1は低周波交流電源、2は点
灯回路、3は放電ランプ、4はアーク放電検出手段、5
は制御手段である。
【0109】低周波交流電源1は、商用交流電源からな
る。
【0110】点灯回路2は、たとえば40kHz程度の
高周波で放電ランプ3を点灯するもので、第1のランプ
電流供給手段2a、第2のランプ電流供給手段2bおよ
び限流手段2cからなる。
【0111】第1のランプ電流供給手段2aは、入力端
が低周波交流電源1間に接続された第1のランプ電流供
給回路2a1からなり、放電ランプ3にクレストファク
ターが約1.414の正弦波交流からなる第1のランプ
電流iL1を供給する。
【0112】第2のランプ電流供給手段2bは、入力端
が低周波交流電源1間に接続された第2のランプ電流供
給回路2b1からなり、放電ランプ3にクレストファク
ターが1の矩形波交流からなる第2のランプ電流iL2
を供給する。
【0113】限流手段2cは、インダクタンスからな
り、第1または第2のランプ電流供給回路2a1または
2b1と放電ランプ3との間に直列に接続される。
【0114】放電ランプ3については、図2をも参照し
て以下説明する。
【0115】図2は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における放電ランプの端部を示す要部拡大
断面図である。
【0116】放電ランプ3は、透光性放電容器3a、蛍
光体層3b、セラミックス電極3c、金属性筒状ホルダ
3dおよび導入線3eを含んで構成されている。
【0117】透光性放電容器3aは、内径が3mmの軟
質ガラス管を、長さ200mmとして、両端にそれぞれ
導入線3e、3eを封着し、内部に水銀および約1万P
aのアルゴンからなるイオン化媒体を封入している。
【0118】蛍光体層3bは、透光性放電容器3aの内
面に形成されている。
【0119】セラミックス電極3cは、開口部を備えた
電気伝導性の容器3c1および熱電子放出物質3c2か
らなる。
【0120】電気伝導性の容器3c1は、Ba(Zr、
Ta)の複合酸化物半導体セラミックスのカップ状の成
形体からなり、表面にTaCの被膜が形成されている。
【0121】熱電子放出物質3c2は、アルカリ土類元
素としてBaが、遷移金属元素としてTaおよびZrが
用いられていて、Ba(Zr、Ta)の複合酸化物半導
体セラミックスを形成しており、その粉末を焼結して、
顆粒状に成形されている。そして、その顆粒の表面には
TaCの被膜が形成されている。また、熱電子放出物質
2は、多数の顆粒体が電気伝導性の容器3c1の中に充
填されて収納され、かつ焼結により容器3c1に固着さ
れている。
【0122】金属製筒状ホルダ3dは、Niからなり、
カップ状にプレス成形され、その筒状部内にセラミック
ス電極3cの電気伝導性の容器3c1を挿入し、加締め
て固着して支持している。また、金属製筒状ホルダ3d
は、その背面の中央部を導入線3eの先端に溶接するこ
とによって導入線3eに支持されている。
【0123】したがって、セラミックス電極3cは、金
属製筒状ホルダ3dを介して導入線4bに支持されるこ
とによって、透光性放電容器の両端内部に封装されてい
る。
【0124】アーク放電検出手段4は、ランプ電流検出
手段4aおよびアーク放電判定手段4bからなる。
【0125】ランプ電流検出手段4aは、電流変流器か
らなり、点灯回路2および放電ランプ3の間に直列に挿
入されている。
【0126】アーク放電判定手段4bは、ランプ電流検
出手段4aの出力を制御入力してグロー放電からアーク
放電に転移した、すなわち所用期間が経過したのを判定
したときに、制御手段5に制御出力を送出する。
【0127】制御手段5は、リレー5aおよびスイッチ
5bからなる。
【0128】リレー5aは、スイッチ5bと直列回路を
形成し、その直列回路が低周波交流電源1の両端間に接
続されている。そして、一対のリレー接点5a1、5a
2を備えている。
【0129】一対のリレー接点5a1、5a2は、第1
および第2のランプ電流供給回路2a1、2b1の出力
端を択一的に限流手段2cおよび放電ランプ3の直列回
路に接続する。
【0130】スイッチ5bは、アーク放電判定手段4b
の制御出力によってオンする。
【0131】次に、回路動作について説明する。
【0132】放電ランプ3を点灯するに当たり低周波交
流電源1を投入する際にはスイッチ5bがオフしている
ので、リレー接点5a1、5b2は、図1に示す接続状
態にある。すなわち、第1のランプ電流供給回路2a1
の出力端が限流手段2cおよび放電ランプ3の直列回路
に接続している。
【0133】そうして、低周波交流電源1を投入する
と、第1のランプ電流供給回路2a1から正弦波交流電
圧が限流手段2cを介して放電ランプ3に印加され、放
電ランプ3は始動してグロー放電を開始する。
【0134】図3は、本発明の放電ランプ点灯装置にお
ける第1のランプ電流の波形を示す波形図である。
【0135】すなわち、第1のランプ電流iL1は、正
弦波であり、グロー放電時には、第1のランプ電流供給
回路2a1から図3に示すように正弦波の第1のランプ
電流iL1が放電ランプ3に供給される。正弦波のクレ
ストファクターは約1.414でピーク値が実効値の
1.414倍なので、セラミックス電極3に投入される
電力は、陰極降下電圧に比例し、また陰極降下電圧がピ
ーク値に比例するので、結局ピーク値に比例して大きく
なり、セラミックス電極3の温度上昇時間を短縮でき
る。
【0136】そうして、グロー放電によってセラミック
ス電極3cの熱電子放出物質の温度がアーク放電に必要
な高温になると、アーク放電に転移する。アーク放電に
転移すると、ランプ電流が増加するので、アーク放電検
出手段4のランプ電流検出手段4aの出力が増加し、ア
ーク放電判定手段4bがアーク放電に転移した、すなわ
ち所用期間が経過したことを判定し、その制御出力によ
って制御手段5のスイッチ5bがオンする。スイッチ5
bがオンすると、リレー5aが付勢されるので、リレー
接点5a1、5a2は図において下方の固定接点をメー
クする。これによって、第1のランプ電流供給回路2a
1に代わって第2のランプ電流供給回路2b1の出力端
が限流手段2cおよび放電ランプ3の直列回路に接続す
るので、第2のランプ電流供給回路2b1から引き続い
て第2のランプ電流iL2が供給され、アーク放電が持
続する。
【0137】図4は、本発明の放電ランプ点灯装置にお
ける第2のランプ電流の波形を示す波形図である。
【0138】すなわち、第2のランプ電流iL2は、そ
の波形が矩形波で、クレストファクターは1である。
【0139】アーク放電中のランプ電流が矩形波である
と、その全位相角範囲で熱電子放出によってランプ電流
が賄われる。
【0140】図5は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における点滅寿命特性を比較例のそれとと
もに示すグラフである。
【0141】図において、横軸は点滅回数(万回)を、
縦軸は残存率(%)を、それぞれ示す。また、曲線Aは
本発明の第1の実施形態を、曲線Bは比較例を、それぞ
れ示す。なお、比較例は、ランプ電流をグロー放電およ
びアーク放電を通じて正弦波としたもので、その他の条
件は同一にした。また、点滅条件は、30秒点灯、30
秒消灯を繰り返すものとした。
【0142】図から明かなように、本発明の第1の実施
形態の方が優れた点滅寿命特性を示す。
【0143】図6は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における点灯寿命特性を比較例のそれとと
もに示すグラフである。
【0144】図において、横軸は点灯時間(千時間)
を、縦軸は残存率(%)を、おれぞれ示す。また、曲線
Cは本発明の第1の実施形態を、曲線Dは比較例を、そ
れぞれ示す。なお、点灯条件は、2時間50分点灯、1
0分間消灯を繰り返すものとした。
【0145】図から明かなように、本発明の第1の実施
形態においては、点灯時間12000時間において残存
率が50%以上であったが、比較例においては残存率が
10%以下であった。
【0146】図7は、本発明の放電ランプ点灯装置にお
ける第1のランプ電流の他の波形例を示す波形図であ
る。
【0147】すなわち、図に示す波形は、正弦波交流に
対してピーク値が高くなるような位相で、第3高調波を
重畳したものである。
【0148】図8は、本発明の放電ランプ点灯装置にお
ける第2のランプ電流の他の波形例を示す波形図であ
る。
【0149】すなわち、図に示す波形は、台形波交流で
ある。
【0150】図9は、本発明の放電ランプ点灯装置にお
ける第2のランプ電流のさらに他の波形例を示す波形図
である。
【0151】すなわち、図に示す波形は、正弦波交流に
対してピーク値が低くなるような位相で第3高調波を重
畳したものである。
【0152】図10は、本発明の放電ランプ点灯装置に
用いる放電ランプの他の例におけるセラミックス電極を
示す拡大断面図である。
【0153】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0154】すなわち、この例のセラミックス電極は、
電気伝導性の容器3c1が遷移金属であるTaをプレス
成形してカップ状に形成したものである。同様に表面に
はTaC被膜が被着されて、耐スパッタリング性を高め
ている。
【0155】図11は、本発明の放電ランプ点灯装置に
用いる放電ランプの製造直後のエージングを直流で行っ
た場合の透光性放電容器の内径と水銀拡散時間との関係
を比較例のそれとともに示すグラフである。
【0156】図において、横軸は透光性放電容器の内径
(mm)を、縦軸は水銀拡散時間(秒)を対数目盛り
で、それぞれ示す。また、曲線Eはエージングを直流で
行った場合を、曲線Fはエージングを交流で行った比較
例を、それぞれ示す。
【0157】図から明らかなように、製造直後のエージ
ングを直流で行うことにより、交流で行う場合に比較し
てエージング時間を著しく短縮できる。
【0158】図12は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第2の実施形態を示す回路図である。
【0159】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0160】本実施形態は、点灯回路2が第1のランプ
電流供給回路2aに代えて補助電流供給回路2dを用い
るとともに、それらが供給する電流を重畳して第1のラ
ンプ電流を合成するように構成している点で異なる。
【0161】すなわち、第1のランプ電流供給手段2a
は、第2のランプ電流供給回路2b1および補助電流供
給回路2dから構成される。そして、第2のランプ電流
供給回路2bおよび補助電流供給回路2dの入力端は低
周波交流電源1に対して並列接続しているが、第2のラ
ンプ電流供給回路2bの出力端は、限流手段2cおよび
放電ランプ3の直列回路の両端に常時接続している。こ
のため、放電ランプ3が点灯中第2のランプ電流は、グ
ロー放電およびアーク放電の両方を通じて流れ続ける。
【0162】これに対して、補助電流供給回路2dの出
力端は、限流手段2cに磁気結合させて配設した2次巻
線間に接続している。したがって、補助電流供給回路2
dから供給される補助電流は限流手段2cがトランスを
構成するために、第2のランプ電流に重畳して第1のラ
ンプ電流を形成する。補助電流供給回路2dは、グロー
放電期間中にのみ補助電流を供給するように、アーク放
電検出手段4により制御される。
【0163】図13は、本発明の第2の実施形態におけ
る各電流波形を示す波形図である。
【0164】図において、(a)は第2のランプ電流波
形、(b)は補助電流波形、(c)は第1のランプ電流
波形である。
【0165】すなわち、補助電流は、デューティおよび
位相が制御されて第2のランプ電流波形のほぼ中央に重
畳され、クレストファクターが矩形波のそれより大きく
なって第1のランプ電流を合成する。
【0166】アーク放電に転移すると、アーク放電検出
手段4がアーク放電を検出すると、制御手段5が補助電
流供給回路2dの動作を停止させるので、第2のランプ
電流のみが放電ランプ3に流れる。
【0167】図14は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第3の実施形態を示す回路図である。
【0168】図において、図12と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0169】本実施形態は、時間差発生手段6を備えて
いる点で異なる。
【0170】すなわち、制御手段5と補助電流供給回路
2dとの間に時間差発生手段6が介在していることによ
り、補助電流供給回路2dの動作停止が時間差の分遅れ
る。その間クレストファクターの相対的に大きな第1の
ランプ電流が流れ続けることによって、セラミックス電
極の熱電子放出物質の温度が上昇して確実にアーク放電
に転移する。
【0171】図15は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第4の実施形態を示す回路図である。
【0172】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0173】本実施形態は、回路の切り換えを行うこと
なしにクレストファクターを変化させるように構成した
点で異なる。
【0174】すなわち、点灯回路2は、低周波交流電源
1側からノイズフィルタ2e、全波整流回路2f、昇圧
チョッパ2g、ハーフブリッジ形高周波インバータ2
h、限流インダクタンス2c、直流カットコンデンサ2
iおよび共振コンデンサ2jを備えている。
【0175】昇圧チョッパ2gは、インダクタ2g1、
スイッチング手段2g2、ダイオード2g3および平滑
コンデンサ2g4を備えている。そして、全波整流回路
2fの非平滑直流を昇圧された平滑化直流を得るととも
に、低周波交流電源1側に対しては高力率で、しかも高
調波歪の少ない負荷電流の供給を受ける。
【0176】ハーフブリッジ形高周波インバータ2h
は、平滑コンデンサ2g4の両端間に接続された一対の
スイッチング手段2hA、2hBを交互にオン、オフさ
せることによって平滑化直流をスイッチングして、スイ
ッチング手段2hBの両端部に高周波の矩形波を発生す
る。
【0177】限流インダクタンス2c、直流カットコン
デンサ2iおよび共振コンデンサ2jは、直列接続され
て高周波インバータ2hの出力端間に接続されている。
【0178】一方、放電ランプ3は、共振コンデンサ2
jと並列接続される。
【0179】次に、回路動作について説明する。
【0180】低周波交流電源1を投入すると、昇圧チョ
ッパ2gの昇圧された平滑化直流が平滑コンデンサ2g
4の両端間に得られる。ハーフブリッジ形高周波インバ
ータ2hは、平滑化直流を入力として高周波の矩形波に
変換して出力する。
【0181】放電ランプ3が始動してグロー放電中はラ
ンプ電流が小さく、その等価抵抗が比較的大きいので、
限流インダクタンス2cおよび共振コンデンサ2jが直
列共振する。これにより、共振コンデンサ2jの両端間
には正弦波の高周波電圧が現れ、放電ランプ3にはこの
高周波電圧が印加される。その結果、放電ランプ3には
正弦波の第1のランプ電流が供給される。
【0182】放電ランプ3がアーク放電に転移すると、
放電ランプの等価抵抗が小さくなるために、直列共振は
なくなり、ハーフブリッジ形高周波インバータ2hの矩
形波出力電圧が放電ランプ3の両端間に印加されるの
で、矩形波の第2のランプ電流が放電ランプ3に供給さ
れる。
【0183】以上から明かなように、本実施形態におい
ては、点灯回路2の切り換えなしにクレストファクター
が所要に調整された第1および第2のランプ電流を放電
状態に応じて自動的に切り換えて放電ランプ3に供給す
ることができる。
【0184】図16は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第5の実施形態を示す回路図である。
【0185】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0186】本実施形態は、所要期間をタイマ手段22
により設定するとともに、所要期間中ランプ電流を相対
的に大きくしてセラミックス電極の熱電子放出物質に投
入する電力を相対的に大きくする構成である。
【0187】すなわち、点灯回路2は、受電コネクタ2
1、タイマ回路22、降圧チョッパ23、高周波インバ
ータ24、限流キャパシタンス25を備えている。
【0188】受電コネクタ21は、直流電源端子t1、
t2および制御電源端子t3を備えていて、受電コネク
タ21のそれぞれの端子に対応する端子を備えた図示し
ない給電コネクタに接続される。
【0189】タイマ手段22は、時定数回路Tおよびコ
ンパレータCPを主体に構成されている。
【0190】時定数回路Tは、抵抗器R1およびコンデ
ンサC1の直列回路からなり、直流電源端子t1、t2
間に接続されている。
【0191】コンパレータCPは、ICによって構成さ
れていて、制御電源電圧が印加されていると、タイマ出
力のない状態では、そのポート1の電位が直流電源端子
t2の電位に等しくなっている。そして、コンパレータ
CPは、コンデンサC1の端子電圧を監視し、当該電圧
が基準電圧を超えた時にタイマ出力を生じて、ポート1
が開放される。
【0192】降圧チョッパ23は、トランジスタQ1、
ダイオードDおよびインダクタLを主体として構成さ
れ、トランジスタQ1をスイッチングするトランジスタ
Q2、トランジスタQ2を制御する発振器OSなどを備
えている。なお、タイマ回路22のポート1は、トラン
ジスタQ2のコレクタに接続している。
【0193】また、インダクタLは、後述する高周波イ
ンバータ24の定電流インダクタLが兼用されている。
【0194】そうして、降圧チョッパ23は、トランジ
スタQ2が発振器OSによってスイッチングされるのに
伴ってトランジスタQ1がオンすると、直流電源からト
ランジスタQ1を経由してインダクタLに増加電流が流
れて電磁エネルギーが蓄積される。次に、トランジスタ
Q2がオフし、これに伴いトランジスタQ1がオフする
と、インダクタLに蓄積されていた電磁エネルギーが放
出されてインダクタL、高周波インバータ24およびダ
イオードDの経路を減少電流が流れる。
【0195】直流電源電圧をVp、高周波インバータに
印加される出力電圧をVo、トランジスタQ1のオン時
間をTON、オフ時間をTOFFとすると、出力電圧V
oは下記の数式1にほぼ等しくなる。
【0196】
【数1】Vo={TON/(TON+TOFF)}Vp したがって、降圧チョッパ23が作動していると、直流
電源電圧Vpより低い出力電圧Voを生じて、高周波イ
ンバータ24に相対的に低い直流電源電圧を印加する。
【0197】これに対して、予め設定された所要期間中
タイマ回路22のポート1は直流電源端子t2と同電位
になっているから、トランジスタQ2が短絡状態のた
め、降圧チョッパ23はその動作を停止し、かつトラン
ジスタQ1が連続的にオンするので、相対的に高い直流
電源電圧がそのまま高周波インバータ24に供給され
る。
【0198】タイマ手段22が動作して所要期間が経過
すると、タイマ出力を生じてポート1が開放される。こ
れによりトランジスタQ2のオン・オフに伴ってトラン
ジスタQ1がオン・オフするため、降圧チョッパは作動
を開始する。
【0199】ところで、高周波インバータ24は、並列
インバータによって構成されており、絶縁形出力トラン
スIT、一対のトランジスタQ3、Q4、定電流インダ
クタL、共振コンデンサC2および始動回路Stを備え
ている。
【0200】絶縁形出力トランスITは、1次巻線w
p、2次巻線wsおよび3次巻線wtを備えている。1
次巻線wpの両端にトランジスタQ3、Q4のコレクタ
および共振コンデンサC2が並列に接続し、エミッタが
ともに直流電源端子t2に接続している。また、1次巻
線wpの中点が定電流インダクタLを介して降圧チョッ
パ23の正の出力端に接続している。2次巻線wsの両
端には、限流キャパシタンス25を直列に介して放電ラ
ンプ3が接続している。さらに、3次巻線wtの両端が
トランジスタQ3、Q4のベースにそれぞれ接続してい
る。
【0201】始動回路Stは、一端がトランジスタQ
3、Q4のベースに接続され、他端が降圧チョッパ23
の正の出力端に接続された一対の抵抗器R2、R3から
なる。
【0202】そうして、高周波インバータ24は、トラ
ンジスタQ3、Q4の交互スイッチングおよび1次巻線
wpのインダクタンスと共振コンデンサC2との並列共
振により絶縁形出力トランスITの2次巻線wsの両端
間に正弦波の高周波電圧を昇圧誘起する。始動回路St
によって高周波インバータが起動した後は、3次巻線w
tに誘起する電圧をトランジスタQ3、Q4に帰還する
ことにより、自励発振によってインバータ動作が継続す
る。
【0203】次に、全体の回路動作について説明する。
【0204】最初に直流電源を投入すると、タイマ手段
22がタイマ動作を開始し、設定時限である所要期間に
到達する以前は、降圧チョッパ24のトランジスタQ2
がコンパレータCPのポート1により短絡されているの
で、トランジスタQ1は単なるスイッチとしてオンして
おり、したがって直流電源電圧がそのまま高周波インバ
ータ24の入力端に印加される。直流電源電圧は、降圧
チョッパ23の出力電圧より高いので、高周波インバー
タ24は、相対的に高い高周波出力電圧を発生する。
【0205】したがって、放電ランプ3は、タイマ手段
22が作動している所要期間中、高周波インバータ24
の相対的に高い出力電圧によって始動してグロー放電を
開始する。これによりセラミックス電極の熱電子放出物
質に投入される電力が大きくなり、グロー・アーク転移
時間が短縮されるとともに、スパッタリングが低減す
る。
【0206】タイマ手段22からタイマ出力を生じて所
要期間が経過すると、タイマ手段22のコンパレータC
Pのポート1が開放されて、降圧チョッパ23が動作を
開始する。これにより高周波インバータ24に印加され
る直流電圧が低下するので、高周波出力電圧のそれに応
じて低下し、セラミックス電極3cの熱電子放出物質に
投入される電力が減少し、以後この状態で放電ランプ3
が定格点灯する。
【0207】図17は、本発明の放電ランプ点灯装置の
第6の実施形態を示す回路図である。
【0208】図において、図1および図16と同一部分
については同一符号を付して説明は省略する。
【0209】本実施形態は、放電ランプ3の周囲温度を
検出して所要期間を決定するとともに、所要期間中ラン
プ電流を相対的に大きくしてセラミックス電極の熱電子
放出物質に投入する電力を大きくする構成である。
【0210】すなわち、点灯回路2は、タイマ回路Tに
代えて制御回路CCおよび温度センサRsを配設してい
る。なお、26は全波整流化直流電源、27は電源スイ
ッチである。
【0211】制御回路CCは、所要期間を判定して、所
要期間中降圧チョッパ24の図16に示すトランジスタ
Q2を短絡し、所要期間の経過時に開放する。
【0212】温度センサRsは、感温抵抗からなり、放
電ランプ3の周囲好適にはセラミックス電極3cに対向
する部分に配設される。また、温度センサRsは、その
出力を制御回路CCに制御入力して、制御回路CCに所
要期間の判定情報を提供する。
【0213】そうして、放電ランプ3が始動してグロー
放電からアーク放電に転移していく過程で順次周囲温度
が上昇していくので、温度センサRsの出力が時間の経
過に伴って変化する。グロー放電からアーク放電に転移
するまでの時間と周囲温度との関係を予め調べておくこ
とにより、適切な温度センサRsの出力値が分かるの
で、制御回路CCにおいて所要時間を適切に判定するこ
とができる。
【0214】図18は、本発明の照明装置の第1の実施
形態としての画像読取装置を示す概念的断面図である。
【0215】図において、31は放電ランプ、32は受
光手段、33は信号処理手段、34は原稿載置面、35
は反射板、36はケースである。
【0216】放電ランプ31は、図5に示す実施形態を
採用している。そして、放電ランプ31の発光は、原稿
載置面34を介して原稿(図示しない。)に向けて照射
される。
【0217】受光手段32は、原稿面からの反射光を受
光するように配置されている。
【0218】信号処理手段33は、受光手段32の出力
信号を処理して画像信号を形成する。
【0219】原稿載置面34は、透明ガラスからなり、
その上に原稿を下向きに載置する。
【0220】反射板35は、放電ランプ31から外部に
放射された光を集光して原稿に向けて照射する。
【0221】ケース36は、以上の各構成要素を収納し
ている。
【0222】そうして、放電ランプ31および受光手段
32と、原稿載置面34とを相対的に走査する。すなわ
ち、いずれか一方または双方が反対方向に移動していく
過程で受光手段32が移動方向に対して直角方向に順次
原稿面からの反射光を受光していく。
【0223】本実施形態の画像読取装置は、複写機、イ
メージスキャナおよびファクシミリなどのOA機器など
に適応する。
【0224】図17は、本発明の照明装置の第2の実施
形態としての車載計器用液晶バックライト装置の分解斜
視図である。
【0225】図において、41は放電ランプ、42は反
射板、43は導光板、44は液晶表示体である。
【0226】放電ランプ41は、図5に示す実施形態と
同様な構造を備えている。
【0227】反射板42は、放電ランプ41の発光を導
光板43に導くとともに、放電ランプ41を所定の位置
に保持する。
【0228】導光板43は、透明アクリル樹脂からな
り、端面から放電ランプ41の発光を導入して、前面か
らなるべく均一に出射する。
【0229】液晶表示体44は、自動車の計器パネルを
構成するもので、回転計、スピードメーターなどの表示
部である。そして、導光板43の前面から出射した光で
背面から照明されることにより、計器パネルが照光して
計器類を照明する。
【0230】なお、反射板42は、さらに導光板43お
よび液晶表示体44を重ねた状態でその端縁を挟持す
る。
【0231】
【発明の効果】請求項1ないし9の各発明によれば、ア
ルカリ土類元素および遷移金属元素の酸化物を主体と
し、表面を遷移金属の炭化物または窒化物で被覆した塊
状、顆粒状またはスポンジ状の複合セラミックスからな
る熱電子放出物質を開口部を備えた電気伝導性の容器の
内部に収納したセラミックス電極を透光性放電容器の両
端内部に封装し、透光性放電容器にイオン化媒体を封入
してなる放電ランプの点灯回路を、点灯初期の所要期間
中セラミックス電極の熱電子放出物質に投入される電力
を相対的に大きくし、所要期間経過後は相対的に小さく
するように構成したことにより、グロー・アーク転移時
間を短縮するとともに、スパッタリングによる黒化を低
減した放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0232】請求項2ないし8の発明によれば、加えて
所要期間中は相対的にクレストファクターの大きな第1
のランプ電流を供給するとともに、所要期間経過後は相
対的にクレストファクターの小さな第2のランプ電流を
供給する点灯回路とを具備していることにより、グロー
・アーク転移時間を短縮し、スパッタリングによる黒化
が少なくて、ランプ寿命の長い放電ランプ点灯装置を提
供することができる。
【0233】請求項3の発明によれば、加えて所要期間
中は第1のランプ電流供給回路によって第1のランプ電
流を供給し、所要期間経過後は第2のランプ電流供給回
路に切り換えて第2のランプ電流を供給することによっ
て、各ランプ電流供給回路の設計が容易な放電ランプ点
灯装置を提供することができる。
【0234】請求項4の発明によれば、加えて第2のラ
ンプ電流供給回路を常時放電ランプに接続しておき、第
1のランプ電流を供給するときは補助電流を供給し、こ
れを第2のランプ電流に重畳して第1のランプ電流を合
成するようにした補助電流供給回路を具備していること
により、ランプ電流の切り換えの際に瞬断のおそれがな
い放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0235】請求項5の発明によれば、加えて所要期間
をグロー放電からアーク放電に転移するまでの時間とし
て、アーク放電検出手段およびアーク放電を検出したと
きに点灯回路を制御する制御手段を具備していることに
より、自動的に点灯回路をグロー放電の期間中の第1の
ランプ電流からアーク放電の際の第2のランプ電流に切
り換える放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0236】請求項6の発明によれば、加えて第1のラ
ンプ電流がクレストファクター1.4以上で、第2のラ
ンプ電流がクレストファクター1.4未満であることに
より、それぞれに該当する波形を選定してグロー・アー
ク転移時間の短縮とスパッタリング低減を図る放電ラン
プ点灯装置を提供することができる。
【0237】請求項7の発明によれば、加えて第2のラ
ンプ電流が矩形波であることにより、クレストファクタ
ーが好適で一層効果的な放電ランプ点灯装置を提供する
ことができる。
【0238】請求項8の発明によれば、加えて所要期間
を放電ランプのグロー放電開始時からアーク放電に転移
した時までに時間差を加えた時間として、アーク放電に
転移後時間差を与える時間差発生手段を備えていること
により、アーク転移後時間差の間引き続き第1のランプ
電流を供給してセラミックス電極の温度を高めに維持し
てアークの形成を確実にする放電ランプ点灯装置を提供
することができる。
【0239】請求項9の発明によれば、所要期間中定格
より大きなランプ電流を点灯回路から放電ランプに供給
することにより、セラミックス電極の熱電子放出物質に
投入される電力を相対的に大きくして、グロー・アーク
転移時間を短縮するとともに、スパッタリングによる黒
化を低減した放電ランプ点灯装置を提供することができ
る。
【0240】請求項10の発明によれば、請求項1ない
し9の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示す回路図
【図2】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における放電ランプの端部を示す要部拡大断面図
【図3】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における第1のランプ電流の波形を示す波形図
【図4】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における第2のランプ電流の波形を示す波形図
【図5】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における点滅寿命特性を比較例のそれとともに示すグラ
【図6】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における点灯寿命特性を比較例のそれとともに示すグラ
【図7】本発明の放電ランプ点灯装置における第1のラ
ンプ電流の他の波形例を示す波形図
【図8】本発明の放電ランプ点灯装置における第2のラ
ンプ電流の他の波形例を示す波形図
【図9】本発明の放電ランプ点灯装置における第2のラ
ンプ電流のさらに他の波形例を示す波形図
【図10】本発明の放電ランプ点灯装置に用いる放電ラ
ンプの他の例におけるセラミックス電極を示す拡大断面
【図11】本発明の放電ランプ点灯装置に用いる放電ラ
ンプの製造直後のエージングを直流で行った場合の透光
性放電容器の内径と水銀拡散時間との関係を比較例のそ
れとともに示すグラフ
【図12】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形
態を示す回路図
【図13】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形
態における各電流波形を示す波形図
【図14】本発明の放電ランプ点灯装置の第3の実施形
態を示す回路図
【図15】本発明の放電ランプ点灯装置の第4の実施形
態を示す回路図
【図16】本発明の放電ランプ点灯装置の第5の実施形
態を示す回路図
【図17】本発明の放電ランプ点灯装置の第6の実施形
態を示す回路図
【図18】本発明の照明装置の第1の実施形態としての
画像読取装置を示す概念的断面図
【図19】本発明の照明装置の第2の実施形態としての
車載計器用液晶バックライト装置を示す分解斜視図
【符号の説明】
1…低周波交流電源 2…点灯回路 2a…第1のランプ電流供給手段 2a1…第1のランプ電流供給回路 2b…第2のランプ電流供給手段 2b1…第2のランプ電流供給手段 2c…限流手段 3…放電ランプ 3a…透光性放電容器 3b…セラミックス電極 3e…導入線 4…アーク放電検出手段 4a…ランプ電流検出手段 4b…アーク放電判定手段 5…制御手段 5a…リレー 5a1…リレー接点 5a2…リレー接点 5b…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 美昭 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA01 AA19 AC01 AC02 AC03 AC04 BA03 BA05 BB01 BB10 BC01 BC02 BC03 BC04 DD05 EB01 EB04 EB05 EB07 EB10 GA02 GB01 GB12 GB14 GC03 GC04 HB03 3K082 AA02 AA15 AA35 BA04 BA05 BA24 BA25 BA55 BD03 BD04 BD13 BD14 BD15 BD26 BD32 BE04 BE22 CA31 FA07 5C015 EE06 EE07 FF01 FF03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性放電容器、開口部を備えた電気伝導
    性の容器およびアルカリ土類元素および遷移金属元素の
    酸化物を主体とし表面を遷移金属元素の炭化物または窒
    化物で被覆した顆粒状、スポンジ状または塊状の複合セ
    ラミックスからなり容器内に収納された熱電子放出物質
    を備えているセラミックス電極からなり透光性放電容器
    の少なくとも一端内部に封装されたセラミックス電極、
    ならびに透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒
    体を含んでなる放電ランプと;放電ランプの点灯初期の
    所要期間中放電ランプのセラミックス電極の熱電子放出
    物質に投入される電力を相対的に大きくし、所要期間経
    過後は相対的に小さくする点灯回路と;を具備している
    ことを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】透光性放電容器、開口部を備えた電気伝導
    性の容器およびアルカリ土類元素および遷移金属元素の
    酸化物を主体とし表面を遷移金属元素の炭化物または窒
    化物で被覆した顆粒状、スポンジ状または塊状の複合セ
    ラミックスからなり容器内に収納された熱電子放出物質
    を備えているセラミックス電極からなり透光性放電容器
    の両端内部に封装された一対のセラミックス電極、なら
    びに透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体を
    含んでなる放電ランプと;放電ランプの点灯初期の所要
    期間中は放電ランプの一対のセラミックス電極間に相対
    的にクレストファクターの大きな第1のランプ電流を供
    給する第1のランプ電流供給手段および所要期間経過後
    は相対的にクレストファクターの小さな第2のランプ電
    流を供給する第2のランプ電流供給手段を備えている点
    灯回路と;を具備していることを特徴とする放電ランプ
    点灯装置。
  3. 【請求項3】第1のランプ電流供給手段は、第1のラン
    プ電流を供給する第1のランプ電流供給回路であり;第
    2のランプ電流供給手段は、第2のランプ電流を供給す
    る第2のランプ電流供給回路である;ことを特徴とする
    請求項2記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】第2のランプ電流供給手段は、放電ランプ
    の一対のセラミックス電極に常時接続して第2のランプ
    電流を供給する第2のランプ電流供給回路であり;第1
    のランプ電流供給手段は、第2のランプ電流に重畳して
    第1のランプ電流を合成するように補助電流を供給する
    補助電流供給回路および第2のランプ電流供給手段によ
    って構成されている;ことを特徴とする請求項2記載の
    放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】点灯初期の所要期間は、放電ランプのグロ
    ー放電開始時からアーク放電に転移した時までの時間で
    あり;放電ランプがグロー放電からアーク放電に転移し
    たことを検出するアーク放電検出手段およびアーク放電
    検出手段がアーク放電に転移したことを検出した際に放
    電ランプに相対的にクレストファクターの小さな第2の
    ランプ電流を供給するように点灯回路を制御する制御手
    段を具備している;ことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】第1のランプ電流は、クレストファクター
    が1.4以上であり;第2のランプ電流は、クレストフ
    ァクターが1.4未満である;ことを特徴とする請求項
    2ないし5のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】第2のランプ電流は、矩形波電流であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一記載の放
    電ランプ点灯装置。
  8. 【請求項8】所要期間は、放電ランプのグロー放電開始
    時からアーク放電に転移した時までの時間に時間差を加
    えた時間であり;アーク放電に転移後第2のランプ電流
    を供給するまでに時間差を与える時間差発生手段を備え
    ている;ことを特徴とする請求項2ないし7のいずれか
    一記載の放電ランプ点灯装置。
  9. 【請求項9】透光性放電容器、開口部を備えた電気伝導
    性の容器およびアルカリ土類元素および遷移金属元素の
    酸化物を主体とし表面を遷移金属元素の炭化物または窒
    化物で被覆した顆粒状、スポンジ状または塊状の複合セ
    ラミックスからなり容器内に収納された熱電子放出物質
    を備えているセラミックス電極からなり透光性放電容器
    の両端内部に封装された一対のセラミックス電極、なら
    びに透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体を
    含んでなる放電ランプと;放電ランプを高周波点灯する
    点灯回路と;放電ランプの点灯初期の所要期間中放電ラ
    ンプに点灯回路から定格より大きなランプ電流を供給
    し、所要期間経過後に定格ランプ電流を供給するように
    点灯回路を制御する制御手段と;を具備していることを
    特徴とする放電ランプ点灯装置。
  10. 【請求項10】照明装置本体と;照明装置本体に配設さ
    れた請求項1ないし9のいずれか一記載の放電ランプ点
    灯装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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