JP2000235671A - 電子式金銭登録機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラフィカルで特徴的であり、かつ信頼性の
高い明細書と領収書とが発行可能な電子式金銭登録機を
提供する。 【解決手段】 登録機は、売上登録が終了すると売上登
録データを取引データメモリ４０に記憶し、売上登録の
明細および合計金額と店名ロゴメモリ３７に記憶したロ
ゴデータ４３とを印字した明細書を発行する。続いて領
収書の発行を指定すると、前記売上登録の合計金額と前
記ロゴデータ４３とを印字した領収書を発行する。各ロ
ゴは印字角度が異なるだけであり同じ内容なので、信頼
性の高い明細書と領収書とが発行でき、またロゴは登録
機の店名なのでグラフィカルで特徴的である。領収書に
はさらに売上登録の明細や領収書の発行先名４４が印字
される。またレシート番号を指定して以前の売上登録の
領収書が発行可能である。各部門から抽出された所定数
の商品についての売上登録の明細が印字される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＰＯＳ(Point Of
Sales)ターミナルなどとして用いられて商品の売上登録
を行う電子式金銭登録機に関し、特に売上登録終了後に
明細書を発行するとともに、領収書をも発行可能な電子
式金銭登録機に関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平５−１４３８６２号公報に記載の
電子式金銭登録機（以下、単に「登録機」ともいう）
は、たとえば複数の店が同居する売場で利用するため
に、各店に店コードが割当てられ、店コード毎に店名な
どのメッセージを予め記憶する。店コードを指定する
と、指定した店コードに対応するメッセージを読出して
印字するとともに、商品の売上登録操作を許可する。こ
のようにして、複数のメッセージの中から所望のメッセ
ージを択一的に選択して印字し、明細書、いわゆるレシ
ートを発行している。

【０００３】また特開平６−２２７０９５号公報に記載
の登録機は、単一の登録機で明細書と領収書とを印字す
るために、２種類のスタンプ印刷面を有し、各スタンプ
印刷面を選択的に使用して印字し、明細書と領収書とを
発行している。

【０００４】さらに特開平９−２２６１８４号公報に記
載の登録機は、明細書および／または領収書の発行に先
立って所定のロゴを印字するものであり、特にロゴを９
０°回転させて印字可能としている。具体的には、明細
書と領収書とはともに連続するロール状の記録紙にデー
タを印字して発行されるが、明細書と領収書との縦横方
向が異なる。したがって、ロゴを９０°回転させて印字
し、明細書および領収書において同じようにロゴを印字
している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のように登録機に
おいて様々な明細書や領収書が発行されるが、さらに特
徴的で信頼性の高い明細書および領収書の発行が望まれ
ている。

【０００６】本発明の目的は、グラフィカルで特徴的で
あり、かつ信頼性の高い明細書および領収書が発行可能
な電子式金銭登録機を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、商品の売上登
録を行う売上登録手段と、売上登録の終了を指定する売
上登録終了指定手段と、売上登録終了の指定に応答し
て、売上登録の明細および合計金額を含む売上登録デー
タと売上登録番号とを対応付けて記憶する売上登録デー
タメモリと、ロゴを設定するロゴ設定手段と、売上登録
終了の指定に応答して、該売上登録の明細および合計金
額と設定されたロゴとを印字した明細書を発行する印字
手段とを備える電子式金銭登録機において、印字方向に
対するロゴの印字角度を設定する印字角度設定手段と、
領収書の発行を指定する領収書発行指定手段と、明細書
の発行に続く領収書発行の指定に応答して、直前の売上
登録の合計金額と設定された印字角度のロゴとを印字す
るよう印字手段の動作を制御して領収書を発行させる印
字制御手段とを含むことを特徴とする電子式金銭登録機
である。

【０００８】本発明に従えば、売上登録終了後には、該
売上登録の明細および合計金額に加えて設定されたロゴ
が印字された明細書が発行される。明細書の発行に続い
て領収書の発行が指定されると、前記売上登録の合計金
額と前記ロゴとが印字された領収書が発行される。領収
書に印字されるロゴと明細書に印字されるロゴとは印字
角度が異なるだけで、同一のものである。したがって、
信頼性の高い明細書および領収書を発行することができ
る。また、ロゴを登録機を使用する店に独自のもの、た
とえば店名として設定することによって、グラフィカル
で特徴的なロゴが印字できる。

【０００９】また本発明は、前記電子式金銭登録機は売
上登録番号を指定する売上登録番号指定手段をさらに含
み、前記印字制御手段は印字手段の動作を制御して指定
された売上登録番号の売上登録に関する領収書を発行さ
せることを特徴とする。

【００１０】本発明に従えば、売上登録の終了直後に、
該売上登録に関する明細書と領収書とが発行可能である
とともに、売上登録番号を指定することによって以前の
売上登録に関する領収書をも発行することができる。こ
の場合も、領収書にはグラフィカルで特徴的なロゴが印
字され、高い信頼性の領収書が発行できる。

【００１１】また本発明は、前記印字制御手段は売上登
録の明細をも印字するよう印字手段の動作を制御して領
収書を発行させることを特徴とする。

【００１２】本発明に従えば、領収書には売上登録の合
計金額およびロゴのみならず、該売上登録の明細が印字
される。印字された売上登録明細によって客は発行され
た領収書が直前または以前に発行された明細書に関する
ものであることを容易に確認でき、したがって信頼性の
高い領収書を発行することができる。

【００１３】また本発明は、前記電子式金銭登録機は領
収書の発行先を設定する領収書発行先設定手段をさらに
含み、前記印字制御手段は設定された領収書発行先をも
印字するよう印字手段の動作を制御して領収書を発行さ
せることを特徴とする。

【００１４】本発明に従えば、領収書には売上登録の合
計金額およびロゴのみならず、該領収書の発行先が印字
される。印字された発行先によって客は領収書の発行先
を容易に確認でき、したがって信頼性の高い領収書を発
行することができる。

【００１５】また本発明は、前記電子式金銭登録機は領
収書に売上登録の明細として印字可能な売上登録商品数
を設定する売上登録商品数設定手段をさらに含み、前記
印字制御手段は、売上登録の商品数を認識する売上登録
商品数認識手段と、設定された売上登録商品数と認識さ
れた売上登録商品数とを比較する比較手段とを含み、認
識された売上登録商品数が設定された売上登録商品数よ
りも多いとき、選択的に設定された売上登録商品数分の
売上登録の明細を印字するよう印字手段の動作を制御し
て領収書を発行させることを特徴とする。

【００１６】本発明に従えば、領収書に売上登録の明細
を印字する場合、売上登録商品数が多数あると領収書に
印字される商品数が多くなって見栄えなどが低下してし
まう。そこで本発明では、領収書に印字される商品数を
所定数に定めることによって、グラフィカルで特徴的な
ロゴが印字された信頼性の高い領収書が見栄えを低下す
ることなく発行可能となる。

【００１７】また本発明は、前記売上登録データメモリ
は各商品の部門を示す部門データを含む売上登録データ
を記憶し、前記印字制御手段は、認識された売上登録商
品数が設定された売上登録商品数よりも多いとき、各部
門から売上登録商品を選択して設定された売上登録商品
数分の売上登録の明細を印字するよう印字手段の動作を
制御して領収書を発行させることを特徴とする。

【００１８】本発明に従えば、特に所定数だけ印字され
る商品を各部門から選択することによって、グラフィカ
ルで特徴的なロゴが印字された信頼性の高い領収書が見
栄えを低下することなく発行でき、かつ各部門の商品が
偏りなく印字できる。したがって、客は領収書に印字さ
れた売上登録の明細によって、どの部門の商品を購入し
たかを容易に把握することができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の一形態で
ある電子式金銭登録機１のブロック図である。登録機１
は、ＣＰＵ（中央演算処理装置）２、ＲＯＭ（リードオ
ンリメモリ）３、ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）
４、ブザー５、ドロワー６、プリンタインタフェイス
（Ｉ／Ｆ）７、プリンタ８、ＫＤＣ（キーディスプレイ
コントローラ）９、モードスイッチ（ＳＷ）１０、キー
ボード（ＫＥＹ）１１、液晶表示装置（ＬＣＤ）１２、
スキャナインタフェイス（Ｉ／Ｆ）１３およびスキャナ
１４を含んで構成される。

【００２０】ＣＰＵ２は、ＲＯＭ３に記憶されたマイク
ロ命令に従って登録機１の全体の動作を統括的に制御す
る。ＲＯＭ３には具体的に、ブザー５、ドロワー６、プ
リンタ８および液晶表示装置１２などのＣＰＵ２の周辺
回路の動作を制御するためのマイクロ命令が記憶され
る。またＲＯＭ３には、液晶表示装置１２に固定的に表
示されるメッセージやプリンタ８で固定的に印字される
メッセージなどを有するテーブルが予め記憶される。Ｒ
ＡＭ４は、前記マイクロ命令に従って登録機１を動作さ
せる際などに一時的に用いられ、本形態の登録機１では
特に後述する店名ロゴメモリ３７、ロゴ角度設定メモリ
３８、発行先名メモリ３９、取引データメモリ４０、規
定数メモリ４１およびワークメモリ４２を備える。ブザ
ー５は、各種エラー音を発する。ドロワー６には、売上
金、つり銭および小切手などが収納される。

【００２１】プリンタ８は、プリンタインタフェイス７
を介してＣＰＵ２に接続される。プリンタＩ／Ｆ７は、
プリンタコントローラ、ドライバおよびタイミング信号
回路を含んで構成され、プリンタ８の印字動作を制御す
る。プリンタ８は、売上の登録モードにおいて明細書、
いわゆるレシートと領収書とを発行し、点検・精算モー
ドにおいて売上登録データなどを所定の記録紙に印字し
たレポートを出力する。明細書は、少なくとも売上登録
の詳細および合計金額と、設定されたロゴとが、所定の
記録紙に印字されて構成される。また領収書は、少なく
とも売上登録の合計金額と、設定されたロゴとが、所定
の記録紙に印字されて構成される。

【００２２】モードスイッチ１０、キーボード１１およ
び液晶表示装置１２は、ＫＤＣ９を介してＣＰＵ２に接
続される。ＫＤＣ９は、モードスイッチ１０、キーボー
ド１１および液晶表示装置１２の各動作を制御する。モ
ードスイッチ１０は、登録機１が予め備える設定、時刻
表示、登録、点検および精算などの動作モードを選択す
るためのスイッチである。キーボード１１は、複数のキ
ーから成り、当該キーボード１１からは売上登録データ
や各種設定データなどが入力される。液晶表示装置１２
には、登録および設定される各種入力データが表示さ
れ、また操作が不適切なことによってエラー状態となっ
たことや操作案内データなどが表示される。

【００２３】スキャナ１４は、スキャナインタフェイス
１３を介してＣＰＵ２に接続される。スキャナインタフ
ェイス１３は、スキャナ１４の動作を制御する。スキャ
ナ１４は、商品に付されたバーコードを読取る。

【００２４】図２は、モードスイッチ１０とキーボード
１１とを示す図である。モードスイッチ１０によって、
設定、時刻表示、登録、点検および精算などの各種動作
モードおよび電源のオフを切換えて選択することができ
る。キーボード１１は、複数のキー１８〜３６を有す
る。レシート発行／停止キー１８によって、レシートの
発行および停止が指定される。紙送りキー（↑）１９に
よって、ロール状の記録紙を強制的に搬送することがで
きる。後レシートキー２０によって、レシート発行が停
止されているときに、登録動作終了後のレシートの発行
が指定される。

【００２５】支払いキー２１によって、商品取引による
支払いとは別の支払いがあったことが指定される。戻品
キー２２によって、返品があったことが指定される。ク
リアーキー（ＣＬ）２３によって、登録および設定デー
タなどの間違いを訂正したり、エラー音の停止を指定し
たりすることができる。乗算キー（×）２４によって、
同じ商品を複数登録することが指定される。また、乗算
キー２４は、データ設定時に使用される。入金キー２５
によって、商品取引による入金とは別の入金があったこ
とが指定される。訂正キー２６によって、間違った登録
および設定データの訂正が指定される。

【００２６】複数の数値キー２７によって、登録すべき
売上金額、単価、数量および操作者の識別コードなどの
各種数値データが入力される。複数の商品キー２８によ
って、登録すべき売上金額などの売上登録データが入力
される。百分率キー（％）２９によって、金額の割引き
や割増しが指定される。掛売りキー３０によって、掛売
り取引が指定される。小計キー３１によって、小計の算
出およびその結果の表示が指定される。現金キー（現／
預／替）３２によって、現金売り、現金預かりおよび両
替動作が指定される。

【００２７】レシート番号入力キー３３によって、レシ
ート番号、すなわち売上登録番号の入力が指定される。
発行先名入力キー３４によって、領収書に印字する発行
先名の入力が指定される。変換キー３５によって、発行
先名を入力する際に、たとえば仮名で入力した発行先名
の漢字への変換が指定される。領収書発行キー３６によ
って領収書の発行が指定される。

【００２８】図３は、ＲＡＭ４を示す図である。ＲＡＭ
４は、前述した店名ロゴメモリ３７、ロゴ角度設定メモ
リ３８、発行先名メモリ３９、取引データメモリ４０、
規定数メモリ４１およびワークメモリ４２を備える。店
名ロゴメモリ３７には、図４（Ａ）に示されるように、
登録機１を使用する店に特有のロゴデータ４３が、たと
えばイメージデータで記憶される。予め設定されて該メ
モリ３７に記憶されたロゴデータ４３に基づいて明細書
および領収書にロゴが印字され、これによってグラフィ
カルで特徴的なロゴを有する明細書および領収書が発行
可能となる。

【００２９】ロゴ角度設定メモリ３８には、印字時にお
けるロゴの印字方向に対する角度が記憶される。予め設
定されて該メモリ３８に記憶されたロゴ角度に基づいて
ロゴが印字される。たとえば、前記ロゴ角度は９０°ま
たは４５°に設定される。

【００３０】発行先名メモリ３９には、図４（Ｂ）に示
されるように、領収書の発行時に入力された発行先名４
４が記憶され、また該メモリ３９から発行先名４４が読
出されて領収書に印字される。これによって、信頼性の
高い領収書が発行できる。該メモリ３９には複数の発行
先名４４が記憶可能であり、いずれか１つが選択されて
領収書に印字される。

【００３１】取引データメモリ４０には、図４（Ｃ）に
示されるように、たとえば１日の売上登録に関して、売
上登録番号に相当する発行したレシートの番号４５、売
上登録の日時４６、操作者の識別コードである担当者コ
ード４７、各商品がそれぞれ属する部門を示す商品コー
ド４８、商品名４９、売上登録の数量５０、商品の単価
５１および売上金額５２が互いに対応付けられて記憶さ
れる。売上登録が終了する毎に、各データ４５〜５２が
該メモリ４０に記憶される。該メモリ４０に記憶された
データ４５〜５２に基づいて、領収書が発行される。

【００３２】規定数メモリ４１には、領収書に売上登録
の明細として印字すべき商品数が数値データとして、た
とえば３が記憶される。予め設定されて該メモリ４１に
記憶される商品数は、領収書の形式に応じて適宜決定さ
れる。

【００３３】ワークメモリ４２は、設定データや集計デ
ータの格納領域、登録データの一時格納領域、演算処理
や集計処理などを実行するときに使用する各種バッファ
やフラグ、および印字のときに使用するプリントバッフ
ァとして使用される。

【００３４】図５は、ロゴ角度を設定するための操作手
順を示す図である。まずこの設定のＪＯＢコードＡＡＡ
を数値キー２７を用いて入力し、次に小数点キー（．）
２７および乗算キー（×）２４を押下して確定する。続
いて、ロゴ角度Ｂを数値キー２７を用いて入力する。間
違った場合は、クリアキー２３を押下してロゴ角度Ｂの
入力をやり直す。角度入力が終了すると、小計キー３１
を押下して確定する。他の値を設定する場合は、該値の
入力から繰返し、設定が完了すると現金キー３２を押下
する。このようにしてロゴ角度が設定され、設定された
ロゴ角度は前記ロゴ角度設定メモリ３８に記憶される。
なおここで、ロゴ角度を９０°とする場合には１が、４
５°とする場合には２がそれぞれ対応付けられ、１また
は２がロゴ角度Ｂとして入力される。

【００３５】図６は、プリンタ８から発行される明細書
（レシート）５３の例を示す図である。明細書５３で
は、ロール状の記録紙の長手方向である印字方向５４ａ
に対して、直交する方向を行方向とし、平行な方向を列
方向としてデータが印字される。明細書５３には、まず
店名ロゴメモリ３７の記憶内容に基づいてロゴ５５が印
字される。ここで、ロゴ５５の印字の基準方向５４ｂ
は、前記印字方向５４ａと平行に設定される。

【００３６】次に、レシート発行の日付５６および売上
登録番号に相当するレシート番号５７が印字され、操作
の責任者名５８および操作者コード５９が印字される。
続いて、売上登録の詳細が印字される。すなわち、各商
品毎に、商品コード６０、商品名６１、売上登録の数量
６２、単価６３および売上金額６４がそれぞれ印字され
る。さらに、外税対象額（売上金額６４の税抜き合計金
額）６５、外税対象額６５に対する消費税額６６、売上
金額６４の税込合計金額６７（外税対象額６５＋消費税
額６６）、客からの預かり金額６８およびつり銭６９が
印字される。

【００３７】図７は、プリンタ８から発行される領収書
７０の例を示す図である。領収書の発行は、領収書発行
キー３６の押下によって指定される。領収書発行キー３
６の押下の後、レシート番号入力キー３３が押下されて
レシート番号、すなわち売上登録番号が入力されたとき
には、以前に行われた入力された売上登録番号の売上登
録に関する領収書７０が発行され、レシート番号入力キ
ー３３の押下がないときには、直前の売上登録に関する
領収書７０が発行される。領収書７０では、ロール状の
記録紙の長手方向である印字方向７１ａに対して、平行
な方向を行方向とし、直交する方向を列方向としてデー
タが印字される。すなわち、領収書７０と明細書５３と
は縦横方向が逆となる。

【００３８】領収書７０には、領収書番号７４および領
収書発行の日付７５が印字され、領収書であることを表
す所定のタイトル（ここでは「領収書」）７５が印字さ
れる。続いて、発行先名メモリ３９から読出された発行
先名４４である発行先名（ここでは「アアア商事」）７
６が印字され、税込合計金額である領収金額（ここでは
「３，７９０円」）７７が印字され、その後に領収した
ことを示すメッセージ（ここでは「正に領収しまし
た。」）が印字される。さらに取引データメモリ４０お
よび規定数メモリ４１を参照して売上登録の明細７８が
印字され、店名ロゴメモリ３７およびロゴ角度設定メモ
リ３８を参照して店名ロゴ７２が印字される。

【００３９】売上登録の明細７８としては、商品名７９
および数量８０が印字される。特に、規定数メモリ４１
に記憶された数よりも売上登録の商品数が多い場合に
は、メモリ４１に記憶された数だけの商品について、商
品名７０と数量８０とが選択的に印字され、その他に商
品があることおよび全ての商品数量８１が印字される。
また特に、選択的に印字される商品は、取引データメモ
リ４０の商品コード４８によって区分される各部門の中
から所定数、たとえば１つずつ選択される。

【００４０】たとえば、図４（Ｃ）の取引データメモリ
４０に０００１のレシート番号４５で記憶された売上登
録商品数が５点の売上登録データに関する領収書７０を
発行する場合、３点の売上登録商品数が選ばれる。ここ
で、各部門単位の商品を抽出するために、部門を示す商
品コード４８の先頭桁がチェックされる。ここでは、商
品コード４８は１０２００，１０３００，２０５００，
３０１５０および３０３５０であり、１，２および３の
３種類の部門の商品があることが判る。次に、抽出した
各商品の商品名４９および数量５０と、全ての売上登録
商品数とが、領収書に印字するデータとして取引データ
メモリ４０から読出されてＲＡＭのワークメモリ４２に
格納される。

【００４１】店名ロゴ７２は、店名ロゴメモリ３７に記
憶されたデータをロゴ角度設定メモリ３８に記憶された
角度で印字される。ここではロゴ角度設定メモリ３８に
９０°が記憶され、店名ロゴ７２の印字の基準方向７１
ｂは、前記印字方向７１ａと直交するように設定され
る。領収書７０と明細書５３とは縦横方向が逆となるだ
けであり、印字方向７０ａは前記印字方向５４ａと同じ
方向であり、ロゴの印字基準方向７１ｂは前記印字基準
方向５４ｂと同じ方向である。

【００４２】なお、前記ロゴ角度設定メモリ３８に４５
°と記憶された場合、店名ロゴ７２の印字の基準方向７
１ｂは印字方向７１ａと４５°となるように設定され
る。

【００４３】図８は、登録機１の商品の売上登録モード
の動作を示すフローチャートである。ステップａ１で売
上登録モードが開始されるとステップａ２に進み、スキ
ャナ１４が各商品に付されたバーコードを読取ったか否
かをＣＰＵ２が判断する。読取ったと判断するとステッ
プａ３に進み、商品の売上登録処理を行ってステップａ
２に戻る。読取っていないと判断するとステップａ４に
進み、キーボード１１からのキー入力があったか否かを
判断する。キー入力があったと判断するとステップａ５
に進み、キー入力がなかったと判断するとステップａ２
に戻る。

【００４４】ステップａ５では、キー入力が小計キー３
１の押下であったか否かを判断する。小計キー３１の押
下であったときには売上登録が完了したと判断してステ
ップａ６に進む。ステップａ６で現金キー３２が押下さ
れるとステップａ７に進み、レシートを発行し、売上登
録データを集計して取引データメモリ４０に格納してス
テップａ２に戻る。ステップａ５で小計キー３１の押下
でなかったときにはステップａ８に進む。

【００４５】ステップａ８では、領収書発行キー３６の
押下であったか否かを判断する。領収書発行キー３６の
押下であったときにはステップａ９に進み、領収書を発
行してステップａ２に戻る。領収書発行キー３６の押下
ではなかったときにはステップａ１０に進み、押下され
たキーに対応する所定の処理、たとえば直前にバーコー
ドが読取られた商品の個数の入力処理を行ってステップ
ａ２に戻る。

【００４６】図９は、登録機１の領収書の発行処理動作
を示すフローチャートである。ステップｂ１で領収書の
発行処理が開始されるとステップｂ２に進み、レシート
番号入力キー３３が押下されたか否かをＣＰＵ２が判断
する。レシート番号入力キー３３が押下されたときには
ステップｂ３に進み、レシート番号、すなわち売上登録
番号が数値キー２７を用いて入力される。入力が終わる
とステップｂ４に進み、以前の取引データであって、入
力されたレシート番号の取引きデータを取引データメモ
リ４０から読出す。そして、規定数メモリ４１に記憶さ
れた商品数と、読出した取引データの商品数とを比較
し、読出した取引データの商品数の方が多いならば、各
部門毎の商品について規定数メモリ４１に記憶された商
品数だけ商品名および数量を抽出する。さらに、全ての
売上登録商品数および税込合計金額である領収金額とと
もに、領収書に印字するデータとしてワークメモリ４２
に格納する。ステップｂ４の処理が終了するとステップ
ｂ５に進み、発行先名入力キー３４の押下を待ち、発行
先名入力キー３４が押下されるとステップｂ８に進む。

【００４７】前記ステップｂ２でレシート番号入力キー
３３が押下されなかったときにはステップｂ６に進み、
発行先名入力キー３４が押下されたか否かを判断する。
発行先名入力キー３４が押下されるとステップｂ７に進
んで、直前の取引データを取引データメモリ４０から読
出す。そして、上述した以前の取引の場合と同様に、規
定数メモリ４１に記憶された商品数と、読出した取引デ
ータの商品数とを比較し、読出した取引データの商品数
の方が多いならば、各部門毎の商品について規定数メモ
リ４１に記憶された商品数だけ商品名および数量を抽出
する。さらに、全ての売上登録商品数および税込合計金
額である領収金額とともに、領収書に印字するデータと
してワークメモリ４２に格納する。ステップｂ７の処理
が終了するとステップｂ８に進む。ステップｂ６で発行
先名入力キー３４が押下されなかったときにはステップ
ｂ２に戻る。

【００４８】ステップｂ８で発行先が入力されるとステ
ップｂ９に進み、入力された発行先名が発行先名メモリ
３９に記憶されているか否かを判断する。記憶されてい
るときにはステップｂ１０に進み、記憶されていないと
きにはステップｂ１１に進む。ステップｂ１０では、発
行先名メモリ３９から入力された発行先名と同じ発行先
名を抽出してステップｂ１２に進む。ステップｂ１１で
は、入力された発行先名を発行先名メモリ３９に記憶し
てステップｂ１２に進む。ステップｂ１２では、抽出ま
たは入力された発行先名を領収書に印字するデータとし
てワークメモリ４２に格納してステップｂ１３に進む。
ステップｂ１３ではワークメモリ４２に格納された領収
書を印字するためのデータと、店名ロゴメモリ３７に記
憶されたロゴデータ４３とを印字した領収書を発行して
動作を終了する。このとき店名ロゴメモリ３７に記憶さ
れたロゴデータ４３は、角度設定メモリ３８に記憶され
たロゴ角度で印字される。

【００４９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、売上登録
終了後には該売上登録の明細、合計金額およびロゴが印
字された明細書が発行され、続いて領収書の発行が指定
されると、前記売上登録の合計金額と前記ロゴとが印字
された領収書が発行される。明細書のロゴと領収書のロ
ゴとは印字角度が異なるだけであり、内容は同じなの
で、信頼性の高い明細書および領収書が発行でき、また
当該ロゴを登録機の使用店の店名などとして、グラフィ
カルで特徴的なロゴを有する明細書および領収書を発行
することができる。

【００５０】また本発明によれば、直前の売上登録に関
する領収書に限らず、売上登録番号を指定して以前の売
上登録に関する領収書をも発行可能であり、この場合も
グラフィカルで特徴的なロゴを有する信頼性の高い領収
書を発行することができる。

【００５１】また本発明によれば、領収書には売上登録
の合計金額およびロゴに加えて、該売上登録の明細が印
字されるので、発行された領収書が直前または以前に発
行された明細書に関連するものであることを容易に確認
でき、信頼性の高い領収書を発行することができる。

【００５２】また本発明によれば、領収書には売上登録
の合計金額およびロゴに加えて、該領収書の発行先が印
字されるので、領収書の発行先を容易に確認できる信頼
性の高い領収書を発行することができる。

【００５３】また本発明によれば、売上登録の明細とし
て領収書に印字される商品を所定の数だけ抽出すること
によって、グラフィカルで特徴的な信頼性の高い領収書
を見栄えの低下を防止して発行することができる。

【００５４】また本発明によれば、特に各部門から商品
を抽出することによって、グラフィカルで特徴的な信頼
性の高い領収書を見栄えを低下することなく発行でき、
またどの部門の商品を購入したかを容易に把握できる領
収書を発行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態である電子式金銭登録機
１のブロック図である。

【図２】モードスイッチ１０とキーボード１１とを示す
図である。

【図３】ＲＡＭ４を示す図である。

【図４】ＲＡＭ４が有するメモリ３７，３９，４０を示
す図である。

【図５】店名ロゴ角度の設定のための操作手順を示す図
である。

【図６】明細書５３の例を示す図である。

【図７】領収書７０の例を示す図である。

【図８】電子式金銭登録機１の商品の売上登録動作を示
すフローチャートである。

【図９】電子式金銭登録機１の領収書発行処理を示すフ
ローチャートである。

【符号の説明】

１ 電子式金銭登録機 ２ ＣＰＵ（中央演算処理装置） ３ ＲＯＭ（リードオンリメモリ） ４ ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ） ６ ドロワー ８ プリンタ １０ モードスイッチ １１ キーボード １４ スキャナ ３３ レシート番号入力キー ３４ 発行先名入力キー ３５ 変換キー ３６ 領収書発行キー ３７ 店名ロゴメモリ ３８ ロゴ角度設定メモリ ３９ 発行先名メモリ ４０ 取引データメモリ ４１ 規定数メモリ ４２ ワークメモリ ５３ 明細書（レシート） ５５，７２ ロゴ ７０ 領収書 ７８ 売上登録の明細

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の売上登録を行う売上登録手段と、 売上登録の終了を指定する売上登録終了指定手段と、 売上登録終了の指定に応答して、売上登録の明細および
   合計金額を含む売上登録データと売上登録番号とを対応
   付けて記憶する売上登録データメモリと、 ロゴを設定するロゴ設定手段と、 売上登録終了の指定に応答して、該売上登録の明細およ
   び合計金額と設定されたロゴとを印字した明細書を発行
   する印字手段とを備える電子式金銭登録機において、 印字方向に対するロゴの印字角度を設定する印字角度設
   定手段と、 領収書の発行を指定する領収書発行指定手段と、 明細書の発行に続く領収書発行の指定に応答して、直前
   の売上登録の合計金額と設定された印字角度のロゴとを
   印字するよう印字手段の動作を制御して領収書を発行さ
   せる印字制御手段とを含むことを特徴とする電子式金銭
   登録機。
2. 【請求項２】 前記電子式金銭登録機は売上登録番号を
   指定する売上登録番号指定手段をさらに含み、 前記印字制御手段は印字手段の動作を制御して指定され
   た売上登録番号の売上登録に関する領収書を発行させる
   ことを特徴とする請求項１記載の電子式金銭登録機。
3. 【請求項３】 前記印字制御手段は売上登録の明細をも
   印字するよう印字手段の動作を制御して領収書を発行さ
   せることを特徴とする請求項１または２記載の電子式金
   銭登録機。
4. 【請求項４】 前記電子式金銭登録機は領収書の発行先
   を設定する領収書発行先設定手段をさらに含み、 前記印字制御手段は設定された領収書発行先をも印字す
   るよう印字手段の動作を制御して領収書を発行させるこ
   とを特徴とする請求項１〜３のうちのいずれか１つに記
   載の電子式金銭登録機。
5. 【請求項５】 前記電子式金銭登録機は領収書に売上登
   録の明細として印字可能な売上登録商品数を設定する売
   上登録商品数設定手段をさらに含み、 前記印字制御手段は、 売上登録の商品数を認識する売上登録商品数認識手段
   と、 設定された売上登録商品数と認識された売上登録商品数
   とを比較する比較手段とを含み、 認識された売上登録商品数が設定された売上登録商品数
   よりも多いとき、選択的に設定された売上登録商品数分
   の売上登録の明細を印字するよう印字手段の動作を制御
   して領収書を発行させることを特徴とする請求項３記載
   の電子式金銭登録機。
6. 【請求項６】 前記売上登録データメモリは各商品の部
   門を示す部門データを含む売上登録データを記憶し、 前記印字制御手段は、認識された売上登録商品数が設定
   された売上登録商品数よりも多いとき、各部門から売上
   登録商品を選択して設定された売上登録商品数分の売上
   登録の明細を印字するよう印字手段の動作を制御して領
   収書を発行させることを特徴とする請求項５記載の電子
   式金銭登録機。