JP2000234896A - ブローバック式ガスガンにおける弁装置 - Google Patents

ブローバック式ガスガンにおける弁装置

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JP2000234896A
JP2000234896A JP3493699A JP3493699A JP2000234896A JP 2000234896 A JP2000234896 A JP 2000234896A JP 3493699 A JP3493699 A JP 3493699A JP 3493699 A JP3493699 A JP 3493699A JP 2000234896 A JP2000234896 A JP 2000234896A
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gas
opening
pressure
piston means
valve
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Tatsuo Iwazawa
辰男 岩澤
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Tokyo Marui Co Ltd
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Tokyo Marui Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銃のタイプに左右されずに弾丸を十分強力に
発射可能とする。 【構成】 開口部35で圧力源に通じ、弾丸にガスを噴
射するためスライダー16に後方へばね付勢された前後
移動可能な可動部材14と、可動部材後部のシリンダー
部31にスライダブルに設けられガス通口13からのガ
ス圧力を受けるピストン手段32と、発射用ガス通路2
6の外方に前後移動可能に設けられ、ガス噴射前は開口
部35を閉じ、ガス噴射により後退して開口部35と重
なる通口部36より上記ガス通路26へガスを噴射し、
さらに後退して開口部35を閉じピストン手段32へ全
圧力を集中する筒型弁33とを有し、圧力をピストン受
圧面のほぼ全域に及ぼすガス圧導入部38を筒型弁後部
とピストン受圧面との間に設け、筒型弁33を付勢ばね
40でピストン側に追随させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力源から供給さ
れるガス流の制御により、弾丸の発射とスライダーのブ
ローバックとを行なうブローバック式ガスガンにおける
弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアガンないしはガスガンなどと通称さ
れる種類のガン(銃)は、圧縮空気ないし他の圧縮気体
を使用し、その圧力で弾丸を発射する。この種のガンは
玩具として取り扱われるものが多いけれども、その中に
は実在の銃と同様にブローバックする遊底の動作を模し
たものがある。例えば特許第2561429号の発明も
このようなブローバック動作を扱っている。
【0003】しかし、上記発明では弁部材を開状態にし
ておくロッドが必要とされるため、弾丸に常時に力が加
わり、発射までそれに耐える保持力で弾丸を保持するこ
とが必要となるため様々な問題が予想された。そこで本
発明者は弾丸に上記のような外圧を加える必要をなく
し、弾丸保持力を必要最小限度として命中精度を高く維
持することを課題とした開発を進め、成果について出願
した。特願平10−103945号のものがそれであ
り、同発明はガスの圧力により後退するピストンととも
に可動弁を後退させ、その可動弁の動作により圧力ガス
を弾丸に印加する口を開閉させる構成を有する。
【0004】ところが様々なタイプのガスガンについて
実験を重ね、データを取って見た結果、弾丸の飛び方に
問題のあるものが見出された。或るタイプのガスガンで
は構造上の制約から圧力ガスを十分な時間弾丸へ及ぼす
ことができないことが一つの原因となっている。圧力ガ
スを弾丸に印加する口が開いたあと、可動弁の端部が全
部露出し、受圧面積が大きいため開口状態を維持するば
ね手段をより強力なものとする必要が生じており、その
結果、ガス通口の開閉速度が早過ぎ、必要十分なガス圧
力を弾丸に印加することができないためと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
着目してなされたものであり、その課題は、銃種によら
ずに弾丸を十分強力に発射できるようにすることであ
る。また本発明の他の課題は弾丸の発射に必要な能力を
容易に得ることができるブローバックガスガンにおける
弁装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、前後方向へ移動可能にスライダーに設けら
れ、かつ後方へばね付勢されており、銃身後部の発射位
置にある弾丸にガスを噴射するために、開口部で圧力源
に通じた発射用ガス通路を有する可動部材と、可動部材
後部のシリンダー部に前後方向へ移動可能に設けられ、
シリンダー部に形成されたガス通口を通して圧力源から
のガス圧力を受けるピストン手段と、発射用ガス通路の
外方にて前後方向へ移動可能に設けられ、ガス噴射前は
ピストン手段に押され前方に位置して上記開口部を閉
じ、ガス噴射により後退するピストン手段とともに後退
して上記開口部と通口部が重なるときに前記発射用ガス
通路へガスを噴射し、さらに後退して開口部を閉じピス
トン手段ヘガスの全圧力を集中するように動作する筒型
弁とを有し、ガス噴射時に圧力を初めにピストン手段受
圧面のほぼ全域に及ぼすためにガス圧導入部を筒型弁後
端部とピストン受圧面との間に設け、ピストン手段の位
置に筒型弁を追随させる付勢ばねを設けるという手段を
講じたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る弁装置は、圧力源か
ら供給されるガス流の制御により、弾丸の発射とスライ
ダーのブローバックとを行なうためのものである。
【0008】圧力源は通常、ガン本体の内部ないしはガ
ン本体の外部に設けられ、ガスはガス通路を経て本発明
に係る弁装置へ圧力送給される。ガン本体には銃身が装
備されそれに対してスライダーがスライダブルにつまり
前後方向へ移動可能に設けられる。スライダーはガス圧
力によって後退させられるが、その後原位置へ復帰しな
ければならず、そのためばね手段が用いられる。スライ
ダーの上記ブローバックにより銃身後部の発射位置へ弾
丸の装填が行なわれる。
【0009】発射位置にある弾丸に対して、或いは発射
位置に弾丸がない場合には銃身後部の開口に対して、夫
々ガスを噴射するために可動部材が前後方向へ移動可能
にスライダーに設けられる。可動部材はスライダーに対
して移動可能であるとともに、後方へばね手段によって
付勢される。この可動部材には発射用ガス通路が形成さ
れているが、その前部は前記の発射位置に向かって開い
ており、後部は圧力源に通じるため開口部のみが開き他
は閉じている。
【0010】上記可動部材の後部はシリンダー部となっ
ており、シリンダー部の中を前後方向へ気密的に摺動可
能なピストン手段が用意される。ピストン手段はガス圧
力によりスライダーを後退させるための手段であり、ス
ライダー側と一体に前後摺動可能であるように設けられ
る。
【0011】ピストン手段がスライダー側と一体に前後
摺動可能であることは必要であるが、ピストン構造につ
いては変更の余地がある。例えばピストン手段は単一の
部材のみから成っていても良いし、受圧部にピストンカ
ップを有していても良いだけでなく、ピストン手段を複
数の部材に分け、各部材が離れたり接したりするような
伸縮構成を持っていても良い。
【0012】後者の伸縮構成を有するものは全長の短縮
が可能なので、スライダー長さが短いタイプのガスガン
に適する。伸縮構成を有するピストン手段の場合、複数
の部材の間に、複数部材が離れる方向へ作用する押しば
ねを介在させておく。
【0013】なおスライダーのブローバックにより引き
金、撃鉄系統の操作も行なわれる。スライダーが後退す
る動作で撃鉄を起こす操作が行なわれ、撃鉄は起こされ
た状態に引き金が引かれるまで保持される、と同時に引
き金操作に連動する撃鉄の打撃のためのばねが蓄圧され
る。
【0014】可動部材の発射用ガス通路の外方には、筒
形弁が前後方向へ移動可能に設けられる。筒型弁は、ガ
ス噴射前はピストン手段に押され、前方に位置して上記
開口部を閉じ、ガス噴射により後退するピストン手段と
ともに後退して、上記開口部と通口部が重なるときにガ
スを前記発射用ガス通路へ噴射し、さらに後退すると開
口部を閉じ、ピストン手段へガスの全圧力を集中するよ
うに動作する。
【0015】筒型弁の通口部と可動部材の開口部との重
なり時間だけ、圧力源から弾丸若しくは弾丸が込められ
るべき銃身後部の開口へ向けてガスが噴射される。本発
明に含まれる一つの例では発射用ガス通路を設けた可動
部材の中筒部の外側に筒型弁を嵌挿し、筒型弁の通口部
の面積を可動部材の開口部の面積よりも広くすること
で、弾丸発射用能力を高める。この構成は実施例1とし
て後述する。
【0016】しかし、スライダー長さが短いタイプのガ
スガンについては筒型弁の通口部の面積を十分広くとれ
ないことが予測される。このような場合、既に説明した
ピストン手段を前後複数の部材に分け、かつ伸縮可能と
した構成を利用して対処することができる。筒型弁の通
口部と可動部材の開口部との重なりによってガスが発射
用ガス通路に噴射されると、そのガスは弾丸の発射に使
われると同時に筒型弁を後退させるので、筒型弁はピス
トン手段に当接しブレーキがかかる状態となって筒型弁
の後退速度が遅くなり、通口部と開口部との重なり時間
を長くすることが可能となる。
【0017】故に、伸縮構成を有するピストン手段につ
いても弾丸発射能力を高めることができる。この構成に
ついては実施例2の中で説明する。
【0018】上記の可動部材とピストン手段及び筒型弁
はさらに以下のような条件のものに置かれる。即ちガス
噴射時の初期においてもピストン手段の受圧面のほぼ全
域にガス圧力を及ぼす目的で、ガス圧導入部を筒型弁後
端部とピストン受圧面との間に設ける。これは、筒型弁
後端部とピストン受圧面とが全面で接触していたのでは
接触面のほぼ全面にガス圧力を及ぼすことができず、ピ
ストン手段の後退が遅れる点を解決するものである。
【0019】ガス圧導入部の具体的構成はピストン手段
の受圧面を可能な限りガス圧力流に露出させることがで
きるものであれば良い。一つの典型は可動部材の後端を
前後方向軸線に対して直交する面とせず、傾斜させてピ
ストン手段の受圧面との間にガス圧力流導入のための空
所を設けることである。傾斜に限らず、前後方向移動軸
線に対して直交する面に切り欠きを設けたり、ピストン
受圧面を可能な限り露出させるべく同面と可動部材後端
との間に距離を置くために受圧面に当たる突起を設けた
りする方法であっても良い。
【0020】そして、ピストン手段の後退に筒型弁を追
随して後退させるために、付勢ばねを筒型弁に作用させ
る。故にこのばねが押しばねであるときは可動部材と筒
型弁との間に介装される。この付勢ばねには、前記した
スライダーのブローバックのための復帰用ばね手段より
も弱いばねが使われる。また、前記伸縮構成を有するピ
ストン手段には押しばねが使用されるが、この押しばね
は筒型弁の付勢ばねよりも強いばねでなければならず、
かつブローバックのための復帰用ばね手段よりは弱いば
ねでなければならない。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して本発明に係るブローバッ
ク式ガスガンにおける弁装置についてより詳細に説明す
る。図1ないし図6は本発明に係る弁装置の実施例1を
示しており、制約の少ないタイプのガスガンに当たる例
である。
【0022】例示のブローバック式ガスガン10は、発
射操作によりガスを蓄圧部の形で示された圧力源11か
ら部外通路12へ噴出させ、ガス通口13より可動部材
14内へガスを導入し、弾丸15の発射及び次弾の装填
のためのスライダー16のブローバック動作を行なう。
可動部材14はスライダー16に設けられているが、前
後方向へ移動可能であり、かつばね手段17によって後
方へ付勢された状態にある。
【0023】ガスガンの場合、引き金と呼ばれる操作部
材18が発射操作のため一般的に用いられる。操作部材
18はガス噴出を開閉制御するスイッチのような役割を
果たす部材であるが、モデルガン型ガスガンの場合には
実銃の動作を模した動きを行なう必要がある。このため
引き金操作によって撃鉄に相当する打撃部材19を連動
させ、打撃部材19の回転により撃針等を打撃する動作
で中間部材を介して常閉の開閉弁20を押し、弁口21
を開く一連の動作が行なわれる。この一連の動作は、一
つの例示であり、要は発射操作により部外通路12へガ
スを噴出させ、下流に位置するガス通口13より可動部
材14内へガスを導入し得れば良い。
【0024】弾丸15の収容部22とその供給経路も実
銃にならった形式がとられる。収容部22はグリップ部
分に位置し、弾丸15をそれが装填されるべき装弾室2
3の方向へ押すばね等の付勢手段24を有する。上記装
弾室23は銃身25の後端部に位置し、弾丸15は装弾
室23に対して後方から装填され、可動部材14内の発
射用ガス通路26にガス通口13から圧縮ガスが噴射さ
れたときに、弾丸15の発射がなされる。
【0025】ガスの圧力により、弾丸15の発射と、ス
ライダー16の滑動動作とを行なわせるために本発明に
係る弁装置30が設けられる。
【0026】この弁装置30は発射用ガス通路26を有
する可動部材14と、そのシリンダー部31内にて摺動
可能なピストン手段32と、発射用ガス通路26の外側
に前後方向へ移動可能に設けられた筒型弁33を有す
る。また実施例1の弁装置30は、閉じた後端部34を
有する可動部材14の中筒部29の後端近くに形成され
た開口部35と、筒型弁33に、上記開口部35と重な
るように形成された通口部36とを開閉手段として有す
る。
【0027】ピストン32はピストンカップなどと呼ば
れる受圧部材37を先端に有し、全体として十分余裕の
ある大きさを有する。可動部材14の後端部34は下向
き傾斜面とされ、受圧部材37の正面と一部でのみ接し
て残りの広い範囲にガス圧力が加わるガス圧導入部38
を構成している。
【0028】筒型弁33は、開口となった後端部にてピ
ストン手段32(の受圧部材37)に当接しており、ガ
ス通口13に近い後端部に形成された後端開口部39に
よって内部のガス圧導入部38と外部のガス通口13の
部分とを通じている。また筒型弁33はピストン手段3
2の後退動作に追従させるための付勢ばね40によって
後方へ付勢されている。上記付勢ばね40は、図外の復
帰用ばね手段よりも弱いばねである。
【0029】弾丸15の装弾室23への装填は可動部材
14が後退後前進する作用によって行なう。可動部材1
4の後退で、弾丸収容部22の上端を塞いでいた押え4
1、つまり可動部材14の一部が移動して上記収容部2
2の上端を開き、押し出された1発の弾丸は可動部材1
4の前進時に発射用ガス通路26を構成している可動部
材先端部42で装弾室23へ押し込まれることとなる。
先端部42は装弾室23の受け部49に接して止まる。
【0030】スライダー16はガン本体に対して前後方
向へ滑動可能なものとして公知であり、本発明でもその
動きを模す構成をとる。44はそのスライダー16のも
どし動作のためのばね手段、45はピストン手段32と
スライダー16との結合部材を示す。
【0031】以上の構成をとる本発明の場合、可動部材
14は銃身後端側の受け部49に先端部42が接して位
置決めされるので弾丸15には発射まで何の外力も加わ
らない。勿論装弾室23にて保持されているが、この保
持力は弾丸自体の重量を支えるために必要十分な大きさ
で良い。
【0032】このような構成において、本装置は次のよ
うに作動する。図1は、弾丸15が装弾室23に装填さ
れ、その弾丸15の直後に可動部材14が配置され、打
撃部材19が起こされて撃発動作が停止された状態を示
す。この状態ではピストン手段32は前進位置にあり、
その先端の受圧部材37に可動部材14の後端部34の
一部がばね付勢下に接し、かつ筒型弁33の後側の端部
にて当接し、開閉手段は閉じている。
【0033】引き金操作により打撃部材19が作動する
と、弁口21が開いて蓄圧部(11)のガスが部外通路
12へ噴出し、この状態が打撃部材19の作動力によっ
て維持される。図2参照。ガスは可動部材14のガス通
口13からシリンダー31内へ流入し、開閉手段が閉じ
ているためピストン手段32の受圧部材37にのみ集中
的に作用する。ピストン手段32が後退し始めるととも
に、筒型弁33が同方向へばね付勢下に移動し始める。
この間、ガスの圧力はガス圧導入部38からピストン手
段受圧部材37の正面と可動部材14の中筒部29を囲
んでいる筒型弁33に作用するので、可動部材14の後
端部は圧力の影響を殆んど受けず、付勢ばね40もガス
圧力に対抗するので、筒型弁33は速やかにピストン手
段32の後退に追随する。
【0034】ピストン手段32が後退し、開閉手段の開
口部35と通口部36とが重なる状態になると、装弾室
23へ通じる発射用ガス流路26にガスが十分に流入
し、その圧力によって、装弾室23に保持されていた弾
丸15が一気に発射される。図3の状態である。この通
口部36は開口部35よりも広く、ガス導入時間を長く
とることができるため、弾速を上げることができる。ま
たピストン手段32にはガスの圧力が継続してかかって
いるため、開閉手段が開いていてもピストン手段32は
後退運動を続ける。
【0035】その結果、開閉手段が再び閉じ状態とな
り、後退運動を続けているピストン手段32にガスの圧
力が集中する。ピストン手段32は後退運動を続け、こ
の過程で打撃部材19が後退するピストン手段32によ
って引き起こされ始める。図4参照。なお筒型弁33は
付勢ばね40の作用を受けて可動部材14の開口部35
を閉じている。
【0036】筒型弁33が後退限界に達し、開閉手段が
再び閉状態となったのちもピストン手段32はなお後退
可能である。このため筒型弁33とピストン手段32と
は分離し、筒型弁33の後端部34にもガス圧力がかか
るが、この部分の断面積は小さく、ガス圧力の影響を受
けず、負圧弁のような動作をすることがない。
【0037】可動部材14がスライダー16と共にさら
に後退し、打撃部材19が引き起こし位置に係止される
段階になると、開閉弁20が復帰して弁口21が閉じ、
ガスの噴出が停止する(図5)。スライダー16の後退
とともに、ガスガン本体の上部が露出される。このとき
本発明では可動部材14がピストン手段32と共に後退
してスライダー16の中にほぼ隠れ、外から見えないた
め、実銃に近いよりリアルな感じとなる。
【0038】後退したスライダー16により弾丸収容部
22の押え41がなくなり、弾丸15が1発分上へ押さ
れ、ガスの圧力の影響を受けていないピストン手段32
はスライダー16等と共にばね手段44によって原位置
へ復帰し、ストッパで停止する。これにより上記1発の
弾丸が可動部材14の先端部42によって装弾室23へ
押し込まれ装弾が完了する(図1参照)。
【0039】図7ないし図12を参照して本発明に係る
弁装置の実施例2を説明する。この例は小型である等、
より制約の多いことが予測されるタイプのガスガンに適
したものである。
【0040】実施例2も基本的構成は実施例1の場合と
全く同じである。即ち前後方向へ移動可能にスライダ6
6に設けられ、かつ後方へばね付勢されており、銃身7
5の後部の発射位置(装弾室73)にある弾丸65にガ
スを噴射するために、開口部85で圧力源61に通じ得
る発射用ガス通路76を有する移動部材64を具備して
いる。発射用ガス通路76も、実施例1同様、可動部材
64の中筒部79に設けられており、その閉じた後端部
84の近くに開口部85を設けている。
【0041】上記可動部材64の後部のシリンダー部8
1にはピストン手段82が前後方向へ摺動可能に設けら
れており、このピストン手段82には可動部材64のシ
リンダー部81に形成された通口部63を通して圧力源
61からのガス圧力が伝えられる。実施例2のピストン
手段82は前、後2部材95、96とそれらの中間に置
かれた押しばね97とからなる伸縮構成を有している。
前、後2部材95、96は相互に前後方向へ移動可能で
あるように、係合部98によって離脱が防止された上で
押しばね97により離間方向への作用力を受け、同ばね
97が圧縮されるまでは一体に動作する。
【0042】このようなピストン手段82は伸縮構成を
有することによって、圧縮時の全長短縮化により小型の
ピストンとなり、伸長時の全長延伸化により大型のピス
トンとなる。伸長時、受圧部材87を前方へ配置して可
動部材中筒部79の後端部84及び筒型弁83の後端部
に当接可能とする。
【0043】筒型弁83は発射用ガス通路76を有する
中筒部79の外側に前後方向へ移動可能に設けられ、ガ
ス発射前はピストン手段に押され前方に位置して開口部
85を閉じ、ガス噴射により後退するピストン手段82
とともに後退して、開口部85と通口部86とが重なる
ときにガスを発射用ガス通路76に噴射可能とする。実
施例2では、ピストンの前部材95が後部材96に接し
たときに開口部85と通口部86とが重なるように設定
可能であり、これにより噴射ガス量の制御が行なえるか
ら、実施例1のように通口部86を開口部85よりも大
面積に設定することは必要ではない。
【0044】ピストン手段82の受圧部材87の正面に
ガス圧力を効果的に作用させるために、ガス圧導入部8
8を可動部材64の中筒部79の後端部34背面に設け
ること、そこへのガス流の優先的誘導のための後端開口
部89を通口部86近くの後端に設けることも実施例1
の場合と同様である。他の構成は実施例1の場合と同じ
で良いので、実施例1の符号を実施例2の各図面に援用
し、詳細な説明は省略する。実施例2の弁装置の動作に
ついてその特徴的な部分を中心に説明する。弾丸65が
装弾室73に装填された図7の状態では、可動部材64
は先端部42が装弾室73の受け部49に接して止ま
り、スライダー66のもどし動作のためのばね手段44
の押し力を受けている点実施例1と同じである。なお、
各ばねの強さは筒型弁83の付勢ばね40が最も弱く、
スライダー66のもどし動作のためのばね手段44が最
も強く、ピストン手段82の押しばね97はそれらの中
間に設定される。
【0045】操作部材18が引かれ、打撃部材19が回
転して開閉弁20が開となり、ガスが噴出すると、ガス
はガス通口13からシリンダー部81に進入し、ピスト
ン手段82の受圧部材87の正面に作用しこれを押しば
ね97に抗して後退させることとなる。図8参照。この
とき筒型弁83の通口部86と可動部材64の開口部8
5は重なっていないため、受圧部材87にガス圧力が集
中するのも実施例1と同様である。
【0046】ピストン手段82は前部材95が後退して
後部材96に当たる頃になると前記通口部86が開口部
85と重なるようになり、瞬時に発射用ガス通路76に
噴射された圧力ガス流により弾丸65が発射される。図
9参照。このとき筒型弁83はピストン手段82に接す
ることでピストン手段82の運動の支配下に置かれてお
り、後退速度が遅くなるので開口部85と通口部86の
重なり時間を実施例1の場合よりも長くとることが可能
となっている。故に小型化されても十分な弾丸発射能力
を持つ。
【0047】弾丸発射後、開口部85と通口部86は再
び閉じ、ガス圧力はピストン手段82に集中し、スライ
ダー66を後退させる動作が続く。図10参照。可動部
材64の中筒部材64の中筒部79が筒型弁83の中に
あるためガス圧力を受けにくく、より軽い付勢ばね40
で済むことは実施例1と同じである。付勢ばね40の強
化は開口部85と通口部86の重なり時間の短縮につな
がるので不利である。
【0048】スライダー66が限度一杯に後退するので
開閉弁20が閉じ、ガス圧力の減少による可動部材64
がスライダー66内を後退する方向へ移動する。これに
より次弾が収容部22上へ出得る状態となり(図1
1)、続くスライダー66の復帰動作により弾丸65の
装填が完了する。図7の状態への復帰の完了である。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであり、発射用ガス通路の外側に筒型弁を配設
し、筒形弁に設けた通口部と可動部材に設けた開口部と
の重なり時に弾丸を発射するとともに、前記通口部と開
口部との重なり時間の調節が可能なため、弾丸に十分強
力な圧力を印加することができ、ガス圧導入部によりピ
ストン手段の受圧面のほぼ全域にガス圧力を作用可能で
あり、確実安定なブローバックが可能になるという特徴
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブローバック式ガスガンにおける
弁装置の1実施例を示す発射準備状態の断面図。
【図2】発射操作直後の開閉手段が閉じている状態を示
す断面図。
【図3】開閉手段が開き弾丸を発射した状態を示す断面
図。
【図4】ピストン、スライダが後退している途中の段階
を示す断面図。
【図5】ピストン、スライダの後退限界を示す給弾過程
の断面図。
【図6】実施例1のガスガンの構造を示す側面図。
【図7】本発明に係る弁装置の実施例2を示す発射準備
状態の断面図。
【図8】発射操作直後の開閉手段が閉じている状態を示
す断面図。
【図9】開閉手段が開き弾丸を発射した状態を示す断面
図。
【図10】ピストン、スライダが後退している途中の段
階を示す断面図。
【図11】ピストン、スライダの後退限界を示す給弾過
程の断面図。
【図12】実施例2のガスガンの構造を示す側面図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、前後方向へ移動可能にスライダーに設けら
れ、かつ後方へばね付勢されており、銃身後部の発射位
置にある弾丸にガスを噴射するために、開口部で圧力源
に通じた発射用ガス通路を有する可動部材と、可動部材
後部のシリンダー部に前後方向へ移動可能に設けられ、
シリンダー部に形成されたガス通口を通して圧力源から
のガス圧力を受けるピストン手段と、発射用ガス通路の
外方にて前後方向へ移動可能に設けられ、ガス噴射前は
ピストン手段に押され前方に位置して上記開口部を閉
じ、ガス噴射により後退するピストン手段とともに後退
して上記開口部と通口部が重なるときに前記発射用ガス
通路へガスを噴射し、さらに後退して開口部を閉じピス
トン手段ヘガスの全圧力を集中するように動作する筒型
弁とを有し、ガス噴射時に圧力を初めにピストン手段受
圧面のほぼ全域に及ぼすためにガス圧導入部を筒型弁後
端部とピストン受圧面との間に設け、ピストン手段の位
置に筒型弁を追随させる付勢ばねを設け、上記開口部と
通口部との重なり時間を調節可能とすることによって弾
丸に十分強力な圧力を印加可能とするという手段を講じ
たものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】筒型弁33は、後端部にてピストン手段3
2(の受圧部材37)に当接しており、ガス通口13に
近い筒型弁後端部に形成された後端開口部39によって
内部のガス圧導入部38と外部のガス通口13の部分と
を通じている。また筒型弁33はピストン手段32の後
退動作に追従させるための付勢ばね40によって後方へ
付勢されている。上記付勢ばね40は、図外の復帰用ば
ね手段よりも弱いばねである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力源から供給されるガス流の制御によ
    り、弾丸の発射とスライダーのブローバックとを行なう
    ブローバック式ガスガンにおいて、前後方向へ移動可能
    にスライダーに設けられ、かつ後方へばね付勢されてお
    り、銃身後部の発射位置にある弾丸にガスを噴射するた
    めに、開口部で圧力源に通じ得る発射用ガス通路を有す
    る可動部材と、可動部材後部のシリンダー部に前後方向
    へ移動可能に設けられ、シリンダー部に形成されたガス
    通口を通して圧力源からのガス圧力を受けるピストン手
    段と、発射用ガス通路の外方にて前後方向へ移動可能に
    設けられ、ガス噴射前はピストン手段に押され前方に位
    置して上記開口部を閉じ、ガス噴射により後退するピス
    トン手段とともに後退して上記開口部と通口部が重なる
    ときに前記発射用ガス通路へガスを噴射し、さらに後退
    して開口部を閉じピストン手段ヘガスの全圧力を集中す
    るように動作する筒型弁とを有し、ガス噴射時に圧力を
    初めにピストン手段受圧面のほぼ全域に及ぼすためにガ
    ス圧導入部を筒型弁後端部とピストン手段受圧面との間
    に設け、ピストン手段の位置に筒型弁を追随させる付勢
    ばねを設けたことを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 ピストン手段は事実上単一の部材から成
    っている請求項1記載のブローバック式ガスガンにおけ
    る弁装置。
  3. 【請求項3】 ピストン手段は複数の部材から成り、各
    部材が離間、接触可能に組み合わされ、かつ離れる方向
    へばね付勢された構成を有する請求項1記載のブローバ
    ック式ガスガンにおける弁装置。
  4. 【請求項4】 発射用ガス通路を設けた可動部材の中筒
    部の外側に筒型弁を嵌挿し、筒型弁の通口部の面積を可
    動部材の開口部の面積よりも広くした構成を有する請求
    項1〜3のいずれか記載のブローバック式ガスガンにお
    ける弁装置。
  5. 【請求項5】 筒型弁はピストン手段に当接しブレーキ
    がかかる状態となって筒型弁の後退速度が遅くなり、通
    口部と開口部との重なり時間を延長可能とした構成を有
    する請求項1〜3のいずれか記載のブローバック式ガス
    ガンにおける弁装置。
  6. 【請求項6】 ガス圧導入部は、ピストン手段の正面と
    可動部材の中軸部の後端部とが面接触するのを妨げ、ピ
    ストン受圧面を可能な限り露出させる傾斜面、切り欠き
    又は突起によってもたらされる請求項1記載のブローバ
    ック式ガスガンにおける弁装置。
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