JP2000234124A - 球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法Info
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- JP2000234124A JP2000234124A JP11032906A JP3290699A JP2000234124A JP 2000234124 A JP2000234124 A JP 2000234124A JP 11032906 A JP11032906 A JP 11032906A JP 3290699 A JP3290699 A JP 3290699A JP 2000234124 A JP2000234124 A JP 2000234124A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 球状黒鉛鋳鉄を迅速で、環境に優しく、また
高い生産性でオーステンパー処理する。 【解決手段】 被処理材を大気中にて0.1〜3分間8
50℃〜920℃に加熱し、ついでこの被処理材の恒温
変態温度より50℃〜200℃低い温度まで急冷し、そ
の後上記恒温変態温度で相変態を行う。
高い生産性でオーステンパー処理する。 【解決手段】 被処理材を大気中にて0.1〜3分間8
50℃〜920℃に加熱し、ついでこの被処理材の恒温
変態温度より50℃〜200℃低い温度まで急冷し、そ
の後上記恒温変態温度で相変態を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状黒鉛鋳鉄の強
化熱処理方法の1つである、オーステンパー処理方法に
関するものである。
化熱処理方法の1つである、オーステンパー処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処
理方法は、毒性を有するソルト(塩浴)と呼ばれる塩化
物中で図1に示す一般的な処理条件で加熱と恒温変態と
空冷が行われている。
理方法は、毒性を有するソルト(塩浴)と呼ばれる塩化
物中で図1に示す一般的な処理条件で加熱と恒温変態と
空冷が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記オーステン
パー処理方法では下記のような種々の問題がある。
パー処理方法では下記のような種々の問題がある。
【0004】加熱方法 図1に示した処理条件での850℃〜920℃に加熱す
るとき、長時間にわたる高温ゆえの酸化が激しく、その
ため自動車部品等の高精度を要求される機械部品にあっ
ては、炉内無酸化雰囲気が必要であり、かつ加熱が長時
間(0.5Hr〜2.0Hr)であることにより、これ
が生産性を阻害する要因の1つであった。
るとき、長時間にわたる高温ゆえの酸化が激しく、その
ため自動車部品等の高精度を要求される機械部品にあっ
ては、炉内無酸化雰囲気が必要であり、かつ加熱が長時
間(0.5Hr〜2.0Hr)であることにより、これ
が生産性を阻害する要因の1つであった。
【0005】恒温変態方法 ソルト炉中にて、370℃〜400℃でやはり長時間
(0.5Hr〜2.5Hr)の恒温保持が必要であり、
生産性に問題があった。
(0.5Hr〜2.5Hr)の恒温保持が必要であり、
生産性に問題があった。
【0006】公害対策 ソルト炉から取り出し、放冷するとき、製品表面に多量
のソルトが付着しているので、このソルトを洗浄除去す
る必要があり、ソルトの消耗量の増大・洗浄後の廃液処
理費が過大となっている。
のソルトが付着しているので、このソルトを洗浄除去す
る必要があり、ソルトの消耗量の増大・洗浄後の廃液処
理費が過大となっている。
【0007】また、このように上記従来の処理方法では
上記した問題点のほかに、ソルトに頼った処理であるた
め、結果的に処理費用が高くなり、また環境問題から新
規工場の設立は公害処理設備に膨大な費用がかかり、技
術の普及も期待された程進んでいない。
上記した問題点のほかに、ソルトに頼った処理であるた
め、結果的に処理費用が高くなり、また環境問題から新
規工場の設立は公害処理設備に膨大な費用がかかり、技
術の普及も期待された程進んでいない。
【0008】本発明は上記のことになされたもので、従
来法のソルトを用いたオーステンパー処理に代わって、
迅速で、環境に優しく、また高い生産性が得られるよう
にした球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法を提供す
ることを目的とするものである。
来法のソルトを用いたオーステンパー処理に代わって、
迅速で、環境に優しく、また高い生産性が得られるよう
にした球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、加熱方法、恒温変態方法を種々実験
して本発明をなしとげた。
を解決するために、加熱方法、恒温変態方法を種々実験
して本発明をなしとげた。
【0010】すなわち、加熱方法として、無酸化雰囲気
加熱炉に代えて、高周波加熱方法を用いる。850℃〜
920℃に昇温後の保持期間は、0.1〜3分間でよ
い。ごく短時間の加熱であるため、大気中でも製品の酸
化は発生しない。
加熱炉に代えて、高周波加熱方法を用いる。850℃〜
920℃に昇温後の保持期間は、0.1〜3分間でよ
い。ごく短時間の加熱であるため、大気中でも製品の酸
化は発生しない。
【0011】恒温変態方法として、図1に示したように
球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理時の恒温変態温度
(T1)が370℃〜400℃とすれば、これより10
0℃〜200℃低い温度(T2)の冷却液に一旦浸漬し
て冷却する。このときの冷却時間は、必要部位が所定の
温度に達するまでとし、通常0.1〜3分でよい。その
後直ちに大気炉中へ移動し、370℃〜400℃の恒温
変態温度(T1)に0.5〜1.5Hrにわたって恒温
移動加熱炉等にて加熱して恒温変態を行う。この方法を
とれば恒温変態時間が短くてすむ。
球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理時の恒温変態温度
(T1)が370℃〜400℃とすれば、これより10
0℃〜200℃低い温度(T2)の冷却液に一旦浸漬し
て冷却する。このときの冷却時間は、必要部位が所定の
温度に達するまでとし、通常0.1〜3分でよい。その
後直ちに大気炉中へ移動し、370℃〜400℃の恒温
変態温度(T1)に0.5〜1.5Hrにわたって恒温
移動加熱炉等にて加熱して恒温変態を行う。この方法を
とれば恒温変態時間が短くてすむ。
【0012】そして公害対策として冷却液に鉱物油等を
使用してソルトを使用しない。これにより特別な公害対
策は不要となった。
使用してソルトを使用しない。これにより特別な公害対
策は不要となった。
【0013】上記した熱処理の実施の形態を図示すると
図2に示すようになる。そしてこのときの限定条件をあ
げると次のようになる。大気炉における恒温変態温度を
T1、恒温変態直前の急冷時冷却温度をT2としたとき
に、 T1=300℃〜450℃(0.5〜1.5Hr) T2=150℃〜300℃(0.1〜3分) T1−T2=50℃〜200℃
図2に示すようになる。そしてこのときの限定条件をあ
げると次のようになる。大気炉における恒温変態温度を
T1、恒温変態直前の急冷時冷却温度をT2としたとき
に、 T1=300℃〜450℃(0.5〜1.5Hr) T2=150℃〜300℃(0.1〜3分) T1−T2=50℃〜200℃
【0014】ここで、850℃〜950℃に加熱した球
状黒鉛鋳鉄をこれの恒温変態温度(300℃〜450
℃)より低い150℃〜300℃の冷却液に浸漬する理
由は、(1)冷却液に用いられる鉱物油の引火点が30
0℃〜400℃であり、従って300℃を越えた冷却温
度では発火の恐れがあること。(2)一方、オーステン
パー処理は、マルテンサイト開始点(MS点)直上で行
う必要があり、高炭素球状黒鉛鋳鉄のMS点は約100
℃であり、従って150℃より低い冷却温度では目的と
するベイナイト相が得られないこと。(3)恒温変態が
短時間で完了することなどにある。
状黒鉛鋳鉄をこれの恒温変態温度(300℃〜450
℃)より低い150℃〜300℃の冷却液に浸漬する理
由は、(1)冷却液に用いられる鉱物油の引火点が30
0℃〜400℃であり、従って300℃を越えた冷却温
度では発火の恐れがあること。(2)一方、オーステン
パー処理は、マルテンサイト開始点(MS点)直上で行
う必要があり、高炭素球状黒鉛鋳鉄のMS点は約100
℃であり、従って150℃より低い冷却温度では目的と
するベイナイト相が得られないこと。(3)恒温変態が
短時間で完了することなどにある。
【0015】本発明方法に供する球状黒鉛鋳鉄は一般の
JIS規格の1〜4種のFCD材でも十分用いられる
が、より高品質の製品を得る場合には、表1に示した化
学成分の材料を用いるものがよい。なお表中の残りはF
eである。
JIS規格の1〜4種のFCD材でも十分用いられる
が、より高品質の製品を得る場合には、表1に示した化
学成分の材料を用いるものがよい。なお表中の残りはF
eである。
【0016】
【表1】
【0017】高C低Siをベースとする球状黒鉛鋳鉄
は、MS点が低下し、急冷時の冷却温度を比較的低く設
定できる。これにより冷却液に用いられる鉱物油の引火
点、あるいは次工程の恒温変態温度との兼ね合いも温度
差が大きくとれて好都合となる。
は、MS点が低下し、急冷時の冷却温度を比較的低く設
定できる。これにより冷却液に用いられる鉱物油の引火
点、あるいは次工程の恒温変態温度との兼ね合いも温度
差が大きくとれて好都合となる。
【0018】被処理材中へのNi,Moの添加も望まし
い。Ni,Moは、熱処理性改善、すなわちベイナイト
相変態促進元素であり、0.1wt%以下では効果が認
められないが、Ni2.0wt%以上、Mo1.0wt
%以上で効果が飽和する。それ以上の添加は材料のコス
ト上昇を招く。
い。Ni,Moは、熱処理性改善、すなわちベイナイト
相変態促進元素であり、0.1wt%以下では効果が認
められないが、Ni2.0wt%以上、Mo1.0wt
%以上で効果が飽和する。それ以上の添加は材料のコス
ト上昇を招く。
【0019】
【発明の実施の形態】この実施の形態は新熱処理法とし
て、ソルト(塩浴)を用いないオーステンパー処理を興
行的に確立するものである。
て、ソルト(塩浴)を用いないオーステンパー処理を興
行的に確立するものである。
【0020】高周波加熱オーステンパー処理の基本原理 オーステンパー処理とは、鉄鋼製品の焼き入れによる変
形の発生や、焼き割れを防ぐと共に、強靱性を与えるた
めに適切なオーステナイト化温度へと加熱して安定した
オーステナイト組織にしたものをそのまま、フェライト
及びパーライト生成温度以下、マルテンサイト生成温度
以上の適切な温度範囲に保持した冷却剤中で急冷し、そ
の温度でベイナイトに変態させた後、室温まで冷却する
処理のことをいう。
形の発生や、焼き割れを防ぐと共に、強靱性を与えるた
めに適切なオーステナイト化温度へと加熱して安定した
オーステナイト組織にしたものをそのまま、フェライト
及びパーライト生成温度以下、マルテンサイト生成温度
以上の適切な温度範囲に保持した冷却剤中で急冷し、そ
の温度でベイナイトに変態させた後、室温まで冷却する
処理のことをいう。
【0021】これらの熱処理を行うことにより、焼き入
れ歪みが少なく、強靱なベイナイト組成を得ることがで
きる。そして今回の開発では、被処理材(ワーク)の加
熱には高周波加熱機を用い、急冷却にソルトではなく特
殊焼き入れ油(鉱物油)を用いて行うものである。以下
にその開発工程を示す。
れ歪みが少なく、強靱なベイナイト組成を得ることがで
きる。そして今回の開発では、被処理材(ワーク)の加
熱には高周波加熱機を用い、急冷却にソルトではなく特
殊焼き入れ油(鉱物油)を用いて行うものである。以下
にその開発工程を示す。
【0022】(1)加熱工程 図3(a)に示すようにワーク(歯車)1を高周波加熱
コイル2にて大気中高周波加熱を行い、850℃〜95
0℃のオーステナイト化温度まで加熱する。
コイル2にて大気中高周波加熱を行い、850℃〜95
0℃のオーステナイト化温度まで加熱する。
【0023】(2)冷却工程 図3(b)に示すように、上記工程でオーステナイト化
温度まで加熱したワーク1を150℃〜300℃の特殊
焼き入れ液3に浸漬してこれを150℃〜300℃に急
冷する。
温度まで加熱したワーク1を150℃〜300℃の特殊
焼き入れ液3に浸漬してこれを150℃〜300℃に急
冷する。
【0024】(3)恒温変態工程 上記工程で150℃〜300℃まで冷却した後、図3
(C)に示すように、このワーク1を電気炉(大気炉)
4内に入れて0.5〜1.5Hrほど300℃〜450
℃で保持してベイナイト化させる。
(C)に示すように、このワーク1を電気炉(大気炉)
4内に入れて0.5〜1.5Hrほど300℃〜450
℃で保持してベイナイト化させる。
【0025】(4)冷却工程 電気炉4からワーク1を取り出した後、空冷または急冷
(水冷)する。
(水冷)する。
【0026】(実施例)この実施例に供されるワーク1
は図4に示すようになっていて、内径:122mm、外
径:145.8mm、厚さ:10mmの球状黒鉛鋳鉄か
らなる歯車である。そしてこれの化学成分は表2に示す
通りである。なお表中の残りはFeである。
は図4に示すようになっていて、内径:122mm、外
径:145.8mm、厚さ:10mmの球状黒鉛鋳鉄か
らなる歯車である。そしてこれの化学成分は表2に示す
通りである。なお表中の残りはFeである。
【0027】
【表2】
【0028】ワークの組織 素地(マトリックス):オールフェライト グラファイトの大きさ:35〜80ミクロン 素材硬度:HRB74(Hv137) 歯先1aの顕微鏡写真(125倍)による組織を図5
(a)に示す。歯底1bの顕微鏡写真(125倍)によ
る組織を図5(b)に示す。
(a)に示す。歯底1bの顕微鏡写真(125倍)によ
る組織を図5(b)に示す。
【0029】次に処理条件を変えた第1、第2、第3の
実施を以下に示す。 (第1実施例) 処理条件 加熱温度950℃(1分間保持)→冷却温度150℃→
恒温変態温度300℃(0.5Hr保持)→水冷。 図6はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
また図7は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真であ
り、(a)は125倍、(b)は250倍である。この
ときの歯先部の硬度はHRC40.5〜41.8、歯底
部の硬度はHRC31.3であった。
実施を以下に示す。 (第1実施例) 処理条件 加熱温度950℃(1分間保持)→冷却温度150℃→
恒温変態温度300℃(0.5Hr保持)→水冷。 図6はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
また図7は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真であ
り、(a)は125倍、(b)は250倍である。この
ときの歯先部の硬度はHRC40.5〜41.8、歯底
部の硬度はHRC31.3であった。
【0030】(第2実施例) 処理条件 加熱温度950℃(2分間保持)→冷却温度200℃→
恒温変態温度300℃(1Hr保持)→水冷。 図8はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
また図9は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真であ
り、(a)は125倍、(b)は250倍である。この
ときの歯先部の硬度はHRC33.5〜36.5、歯底
部の硬度はHRC32.5〜36.5であった。
恒温変態温度300℃(1Hr保持)→水冷。 図8はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
また図9は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真であ
り、(a)は125倍、(b)は250倍である。この
ときの歯先部の硬度はHRC33.5〜36.5、歯底
部の硬度はHRC32.5〜36.5であった。
【0031】(第3実施例) 処理条件 加熱温度950℃(3分間保持)→冷却温度150℃→
恒温変態温度300℃(0.5Hr保持)→水冷。 図10はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写
真であり、(a)は125倍、(b)は250倍であ
る。また図11は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
このときの歯先部の硬度はHRC36.0〜39.0、
歯底部の硬度はHRC28.0〜34.5であった。
恒温変態温度300℃(0.5Hr保持)→水冷。 図10はこのときの歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写
真であり、(a)は125倍、(b)は250倍であ
る。また図11は歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真
であり、(a)は125倍、(b)は250倍である。
このときの歯先部の硬度はHRC36.0〜39.0、
歯底部の硬度はHRC28.0〜34.5であった。
【0032】上記した各実施例にて見たように、各処理
条件下における各部のミクロ組織は一部マルテンサイト
を含むものの、素地がベイナイト組織となり、硬度も目
標硬度を得ることができた。なお、処理条件を変えるこ
とにより、それぞれ部品が必要とする組織の堅さを得る
ことができる。
条件下における各部のミクロ組織は一部マルテンサイト
を含むものの、素地がベイナイト組織となり、硬度も目
標硬度を得ることができた。なお、処理条件を変えるこ
とにより、それぞれ部品が必要とする組織の堅さを得る
ことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、従来法のソルト(塩
浴)を用いたオーステンパー処理に代わって、ソルトを
用いないこと、及び加熱時間が短いことにより迅速で、
かつ環境に優しい生産性の高い処理方法を得ることがで
きる。そして結果的にコストパフォーマンスの向上を図
ることができた。
浴)を用いたオーステンパー処理に代わって、ソルトを
用いないこと、及び加熱時間が短いことにより迅速で、
かつ環境に優しい生産性の高い処理方法を得ることがで
きる。そして結果的にコストパフォーマンスの向上を図
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法の処理条件を示す線図である。
【図2】本発明方法の処理条件を示す線図である。
【図3】(a)、(b)、(c)は本発明の熱処理工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図4】(a)はワークの平面図、(b)は図(a)の
Pで示すワークの要部の拡大図である。
Pで示すワークの要部の拡大図である。
【図5】処理前のワークのミクロ組織を示す顕微鏡写真
で、(a)は歯先部、(b)は歯底部を示す。
で、(a)は歯先部、(b)は歯底部を示す。
【図6】第1の実施例の処理条件で処理したワークの歯
先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)歯250倍である。
先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)歯250倍である。
【図7】第1の実施例の処理条件で処理したワークの歯
底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
【図8】第2の実施例の処理条件で処理したワークの歯
先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
【図9】第2の実施例の処理条件で処理したワークの歯
底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は125
倍、(b)は250倍である。
【図10】第3の実施例の処理条件で処理したワークの
歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は12
5倍、(b)は250倍である。
歯先部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は12
5倍、(b)は250倍である。
【図11】第3の実施例の処理条件で処理したワークの
歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は12
5倍、(b)は250倍である。
歯底部のミクロ組織を示す顕微鏡写真で、(a)は12
5倍、(b)は250倍である。
1…ワーク、1a…歯先、1b…歯底、2…高周波加熱
コイル、3…特殊焼き入れ液、4…電気炉。
コイル、3…特殊焼き入れ液、4…電気炉。
Claims (2)
- 【請求項1】 被処理材を大気中にて0.1〜3分間8
50℃〜920℃に加熱し、ついでこの被処理材の恒温
変態温度より50℃〜200℃低い温度まで急冷し、そ
の後上記恒温変態温度で相変態を行うことを特徴とする
球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法。 - 【請求項2】 被処理材としての球状黒鉛鋳鉄の化学成
分が、重量%でC:3.5〜4.0、Si:1.2〜
2.4、Mn:0.1〜1.0、P:≦0.05、S:
≦0.05、Ni:0.1〜2.0、Mo:0.1〜
1.0、Mg:0.02〜0.05、残りFeであるこ
とを特徴とする請求項1記載の球状黒鉛鋳鉄のオーステ
ンパー処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11032906A JP2000234124A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11032906A JP2000234124A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000234124A true JP2000234124A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12371947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11032906A Pending JP2000234124A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 球状黒鉛鋳鉄のオーステンパー処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000234124A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105483333A (zh) * | 2016-02-01 | 2016-04-13 | 王亮 | 一种adi铸件的热处理方法 |
CN106636879A (zh) * | 2017-02-14 | 2017-05-10 | 广东中天创展球铁有限公司 | 一种球墨铸铁轧辊辊身及其制备方法 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP11032906A patent/JP2000234124A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105483333A (zh) * | 2016-02-01 | 2016-04-13 | 王亮 | 一种adi铸件的热处理方法 |
CN106636879A (zh) * | 2017-02-14 | 2017-05-10 | 广东中天创展球铁有限公司 | 一种球墨铸铁轧辊辊身及其制备方法 |
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