JP2000234123A - 焼入れ用治具 - Google Patents

焼入れ用治具

Info

Publication number
JP2000234123A
JP2000234123A JP11033308A JP3330899A JP2000234123A JP 2000234123 A JP2000234123 A JP 2000234123A JP 11033308 A JP11033308 A JP 11033308A JP 3330899 A JP3330899 A JP 3330899A JP 2000234123 A JP2000234123 A JP 2000234123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
jig
quenching
head
works
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11033308A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Takasaki
典大 高崎
Hideo Aihara
秀雄 相原
Wakato Terashi
稚人 寺師
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKUNI KIKO KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
MIKUNI KIKO KK
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKUNI KIKO KK, Toyota Motor Corp filed Critical MIKUNI KIKO KK
Priority to JP11033308A priority Critical patent/JP2000234123A/ja
Publication of JP2000234123A publication Critical patent/JP2000234123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの焼入れ処理に先立って治具本体にワ
ークをセットする作業、あるいは焼入れ処理後に治具本
体からワークを取り出す作業を円滑に行えるようにし、
かつセット作業に際しては治具本体に対してワークを横
向きの姿勢で、一度に複数本のセットを可能とする。 【解決手段】 一端に頭部32を有する長尺の軸状部品
をワーク30として焼入れ処理を行う際に、複数個のワ
ーク30を縦置きの姿勢で並べた状態にセットするため
の焼入れ用治具であって、治具本体10の片面側には、
ワーク30をその頭部32の側から挿入可能な複数個の
受入口14が設けられ、かつ他面側には各ワーク30の
頭部32を受け止める支持プレート20が設けられ、前
記の各受入口14を構成している枠部材12の断面形状
が、ワーク30の挿入側では可能な限り小さい断面積に
設定され、前記支持プレート20側ではワーク30の頭
部32における軸部からの張り出し部分が引っかからな
い大きさの円弧状に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトなどの長尺
の軸状部品をワークとして焼入れ処理を行う際、複数個
のワークを縦置きの姿勢で並べた状態にセットするため
の焼入れ用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の長尺のワークは、焼入れ歪みを
抑えるために縦置きの姿勢で焼入れ処理を行うのが一般
的である。そしてこの焼入れ処理は、一度に複数個のワ
ークを対象として行うため、これらの各ワークを縦置き
の姿勢で並べた状態にセットするための治具が使用され
る。なお特開平9−227946号公報には、長尺のワ
ークを縦置きに代えて炉内に吊り下げ、その状態で焼入
れ処理を行う技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の治具を用いて焼
入れ処理を行う場合、その治具に対して各ワークを縦向
きに1本づつセットしなければならず、ロボットによる
自動セットにおいても限られた狭い範囲での位置割り出
しが必要であり、いずれにしても時間のかかる作業とな
っている。また自動セットの場合においてワークが治具
の一部に引っかかると、装置の異常停止を招く原因とな
る。一方、焼入れ処理後において治具から各ワークを取
り出すには、通常は治具の上下面を反転させてワークを
落下させるのであるが、このときにワークの一部(ボル
トの頭部など)が治具に引っかかって落下しないことが
あり、この場合も作業を中断することとなる。
【0004】なおワークを吊り下げる形式においては、
対象となるワークの頭部形状がソケットタイプの場合、
この頭部を上にしてセット作業が行われるため、ソケッ
トによって洗浄液や焼入れ油が汲み出され、これらが無
駄に消費される。
【0005】本発明は前記課題を解決しようとするもの
で、その目的は、ワークの焼入れ処理に先立って治具本
体にワークをセットする作業、あるいは焼入れ処理後に
治具本体からワークを取り出す作業を円滑に行えるよう
にし、かつセット作業に際しては治具本体に対してワー
クを横向きの姿勢で、一度に複数本のセットを可能とす
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1記載の発明は、一端に頭部
を有する長尺の軸状部品をワークとして焼入れ処理を行
う際に、複数個のワークを縦置きの姿勢で並べた状態に
セットするための焼入れ用治具であって、治具本体の片
面側には、ワークをその頭部の側から挿入可能な複数個
の受入口が設けられ、かつ他面側には各ワークの頭部を
受け止める支持プレートが設けられ、前記の各受入口を
構成している枠部材の断面形状が、ワークの挿入側では
可能な限り小さい断面積に設定され、前記支持プレート
側ではワークの頭部における軸部からの張り出し部分が
引っかからない大きさの円弧状に設定されている。
【0007】この構成によれば、治具本体の各受入口を
構成している枠部材の断面形状により、これらの受入口
にワークを頭部の側から挿入してセットする作業、ある
いは焼入れ処理後に治具本体からワークを取り出す作業
において、各ワークの頭部が枠部材に引っかかることが
なく、これらの作業が円滑に行われる。したがってワー
クのセットに際しては、治具本体の受入口に対して複数
本のワークを横向きの姿勢で一度に挿入することが可能
となり、また焼入れ処理後におけるワークの取り出し作
業は、治具本体を反転させるだけで各ワークを一斉に落
下させて回収できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の焼
入れ用治具であって、枠部材における支持プレート側の
断面形状がワークの軸部外周からの頭部の張り出し寸法
よりも大きい半径の円弧状に設定されている。この寸法
設定により、治具本体の各受入口の中でワークがどのよ
うに偏っても頭部が枠部材に引っかかることは防止され
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の焼
入れ用治具であって、前記枠部材がワークの挿入方向に
関して二列以上配置され、これらが横置き姿勢のワーク
を安定して支持できるように配置されている。この構成
では、前記のようにワークを横向きで治具本体の受入口
に挿入してセットするとき、各ワークのぐらつきや脱落
が解消される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は焼入れ用治具を表した正面図、図2は焼入
れ用治具を一部破断して表した側面図、図3は同じく焼
入れ用治具を一部破断して表した平面図、図4は図3の
一部を拡大して表した断面図である。これらの図面で示
すように治具本体10は、その片面(正面)側において
格子状をした二枚の枠部材12を備えている。これらの
枠部材12は、所定の間隔を隔てて二列に配置されてい
るとともに、矩形状をし複数個の受入口14をそれぞれ
有している。
【0011】前記治具本体10は、その四隅と上下それ
ぞれの中間位置との計6箇所において背面側へ延びる連
結部16を備えている。そして両枠部材12は、これら
相互間の数箇所(3箇所)に位置する補強部19と前記
の各連結部16とによって相互に一体化されている。つ
まり本実施例の治具本体10は、例えば鋳造による一体
成型品である。また前記の各連結部16の端部には、治
具本体10の背面側において支持プレート20(グリッ
ド)を取り外し可能に組み付けるための溝18がそれぞ
れ形成されている。
【0012】さて前記の両枠部材12の断面形状は、図
4で明らかなように治具本体10の正面側では小さい円
弧形状に設定され、かつ背面側では所定の大きさの円弧
形状に設定されている。したがって各受入口14の開口
面積は治具本体10の正面側で大きく、背面側で小さく
なっているとともに、各受入口14の正面側及び背面側
の縁はそれぞれ滑らかな曲面となっている。
【0013】図5は焼入れの対象である長尺のワーク3
0を表した平面図である。このワーク30は、その頭部
32がソケット34を有するタイプのボルトである。こ
のように長尺の軸状部品であるワーク30については、
すでに説明したように焼入れ歪みを抑えるために縦置き
の姿勢で焼入れ処理を行う必要がある。そのために前記
治具本体10の各受入口14に対してワーク30をその
頭部32の側から挿入し、複数個のワーク30を縦置き
の姿勢で並べた状態にセットする。
【0014】ところでパーツフィーダによって送られて
くるワーク30は横向きであり、かつ相互間の間隔及び
頭部32の向きも揃っている。この状態のワーク30を
1本ずつ縦向きにして治具本体10の受入口14に挿入
するのでは、セットに時間がかかる。そこで本実施の形
態では、パーツフィーダによって送られてきた横向きの
ワーク30を、図6で示すように複数本まとめてプッシ
ャー40により治具本体10の受入口14に挿入する。
【0015】前記プッシャー40による挿入を何度か繰
り返すことで個々の受入口14に対するワーク30の挿
入を終えたら、図7で示すように治具本体10を前記支
持プレート20の側(背面側)が下になるように倒す。
これによって各ワーク30は、それぞれの頭部32が下
になった縦置きの姿勢で並べられた状態となる。この状
態のままで各ワーク30に対する焼入れ処理を行うので
あるが、このときにワーク30の頭部32は下になって
いるのでソケット34によって洗浄液や焼入れ油が汲み
出されることはない。そして焼入れ処理を終えたら、治
具本体10をその上下が図7の状態とは逆になるように
反転させ、それによって焼入れ処理後の各ワーク30が
個々の受入口14から落下して回収される。
【0016】図8はワーク30の挿入時における枠部材
12の断面形状と頭部32との関係を表した説明図、図
9はワーク30の落下(ばらし)時における枠部材12
の断面形状と頭部32との関係を表した説明図である。
図8で示すように枠部材12の小さい方の円弧形状は、
その半径R1が小さいほどワーク30の挿入時における
頭部32との接触抵抗を小さくできる。ただし鋳造時の
湯まわり性を考慮した寸法を確保することが必要であ
る。
【0017】これに対して枠部材12の大きい方の円弧
形状は、その半径R2がワーク30の軸部外周からの頭
部32の張り出し寸法Dよりも大きい寸法に設定されて
いる(図9)。これにより、ワーク30が受入口14の
中でどちらに偏っても頭部32が枠部材12に引っかか
ることは防止され、焼入れ処理後のワーク30をそれぞ
れの受入口14からスムースに落下させることができ
る。なお半径R2についても、あまり大きくしすぎる
と、その断面形状が大きくなってワーク30の収容本数
が少なくなるので、配慮が必要である。
【0018】図10,11は横置きのワーク30を支持
するための両枠部材12の配置を表した説明図である。
これらの図面で示す寸法A,Bは、ワーク30の重心点
Gとの関係で決定される。なお寸法Cはワーク30の重
心点Gから頭部32の端面までの長さである。そこで寸
法A,Cの関係が図11(a)で示すように(A>C)
の場合、ワーク30を挿入するときに頭部32が奥側
(右側)の枠部材12に引っかかってしまう。したがっ
て(A<C)に設定しなければならない。
【0019】また寸法B,Cの関係が図11(b)で示
すように(B>C)の場合、頭部32が支持プレート2
0に到達した状態においてワーク30の落下が生じる。
したがって(B<C)に設定する必要がある。さらに寸
法A,B,Cの関係が図11(c)で示すように(A+
B<C)であるとすると、ワーク30が挿入側に抜け落
ちる。したがって(A+B>C)でなければならない。
【0020】前記支持プレート20は、焼入れ処理時に
おいて各ワーク30の全荷重を受けるため、図12の仮
想線で示すような反りが生じやすい。そこで、この支持
プレート20を定期的に各連結部16の溝18から外
し、その表裏を反転して使用することで一方向に反りが
生じるのを防止する。これによって前記の寸法Bが一定
に維持される。
【0021】以上のように本実施に形態では、一端に頭
部32を有する長尺の軸状部品であるワーク30(ボル
トに限らない)を縦置きの姿勢で並べた状態にセットす
るための焼入れ用治具において、前記の各受入口14に
ワーク30を挿入する作業、あるいは焼入れ処理後に治
具本体10から各ワーク30を取る出す作業がそれぞれ
円滑に行える。そして挿入作業はワーク30を横向きの
姿勢で一度に複数本のセットが可能であり、また焼入れ
処理後の取り出し(ばらし)作業は、治具本体10を反
転させるだけで、各ワーク30を一斉に落下させて回収
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼入れ用治具を表した正面図。
【図2】焼入れ用治具を一部破断して表した側面図。
【図3】同じく焼入れ用治具を一部破断して表した平面
図。
【図4】図3の一部を拡大して表した断面図。
【図5】ワークの平面図。
【図6】治具本体に対するワークのセット作業を表した
斜視図。
【図7】焼入れ処理時の治具本体を表した説明図。
【図8】ワークの挿入時における枠部材の断面形状と頭
部との関係を表した説明図。
【図9】ワークのばらし時における枠部材の断面形状と
頭部との関係を表した説明図。
【図10】両枠部材の配置を表した説明図。
【図11】両枠部材の配置の変更例を表した説明図。
【図12】支持プレート(グリッド)の歪み(反り)を
表した説明図。
【符号の説明】
10 治具本体 12 枠部材 14 受入口 20 支持プレート 30 ワーク 32 頭部
フロントページの続き (72)発明者 相原 秀雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 寺師 稚人 愛知県西加茂郡三好町大字三好字八和田山 5番138 ミクニ機工株式会社内 Fターム(参考) 4K042 AA25 BA13 DA01 DF01 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に頭部を有する長尺の軸状部品をワ
    ークとして焼入れ処理を行う際に、複数個のワークを縦
    置きの姿勢で並べた状態にセットするための焼入れ用治
    具であって、 治具本体の片面側には、ワークをその頭部の側から挿入
    可能な複数個の受入口が設けられ、かつ他面側には各ワ
    ークの頭部を受け止める支持プレートが設けられ、前記
    の各受入口を構成している枠部材の断面形状が、ワーク
    の挿入側では可能な限り小さい断面積に設定され、前記
    支持プレート側ではワークの頭部における軸部からの張
    り出し部分が引っかからない大きさの円弧状に設定され
    ている焼入れ用治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焼入れ用治具であって、 枠部材における支持プレート側の断面形状がワークの軸
    部外周からの頭部の張り出し寸法よりも大きい半径の円
    弧状に設定されている焼入れ用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の焼入れ用治具であって、 枠部材がワークの挿入方向に関して二列以上配置され、
    これらが横置き姿勢のワークを安定して支持できるよう
    に配置されている焼入れ用治具。
JP11033308A 1999-02-10 1999-02-10 焼入れ用治具 Pending JP2000234123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11033308A JP2000234123A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 焼入れ用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11033308A JP2000234123A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 焼入れ用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000234123A true JP2000234123A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12382941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11033308A Pending JP2000234123A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 焼入れ用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000234123A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390507A (zh) * 2020-04-03 2020-07-10 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种中央传动杆控制壁厚差及动不平衡量制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390507A (zh) * 2020-04-03 2020-07-10 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种中央传动杆控制壁厚差及动不平衡量制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005145461A (ja) 収納トレイ
US6071056A (en) Shipping tray backside location
JPH0662542U (ja) ウエーハカセット
JP2000234123A (ja) 焼入れ用治具
JP2009161218A (ja) 電子部品収容トレイ
JP4157755B2 (ja) ワーク整列方法
US6371310B1 (en) Boat for land grid array packages
JPS63276239A (ja) ウエハキャリア治具
JPH088293B2 (ja) チップ実装装置
JP2005340264A (ja) 基板収納容器用補助具及び基板収納容器
JPH06246598A (ja) ユニット式工作機械
JP2784375B2 (ja) 基板保持具
JP2863471B2 (ja) めっき用治具からのワーク自動取り外し装置
JPH0225566Y2 (ja)
JP2608845B2 (ja) カセット式金型の保持構造
KR20170004148A (ko) 적재 지그
JPH03145142A (ja) リードフレーム収納マガジン
JP3986028B2 (ja) ガラス板搬送用カセット
JP2010082664A (ja) 鋳造機若しくはプレス機を備えた鋳造機における自動取り出し装置
JPH11326342A (ja) 分注装置用チップラック
JP2004359512A (ja) ワーク整列用治具、ワーク整列装置およびワーク整列方法
JP2021068770A (ja) チップ状電子部品用ジグ
US20030214771A1 (en) Printed circuit board scrap edge removal tool
JP3624024B2 (ja) 板状製品の移し替え方法およびその装置
JPS61159599A (ja) 表面処理装置用ラツク