JP2000234039A - 押出ラミネート用樹脂組成物およびそれよりなるフィルム - Google Patents
押出ラミネート用樹脂組成物およびそれよりなるフィルムInfo
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- JP2000234039A JP2000234039A JP11036867A JP3686799A JP2000234039A JP 2000234039 A JP2000234039 A JP 2000234039A JP 11036867 A JP11036867 A JP 11036867A JP 3686799 A JP3686799 A JP 3686799A JP 2000234039 A JP2000234039 A JP 2000234039A
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Abstract
びホットタック性などの性能に優れ、加工性の改良され
た押出ラミネート用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 下記(a)〜(e)の特性を有する直鎖
状エチレン・α−オレフィン共重合体60〜95重量%
および高圧ラジカル重合法ポリエチレン40〜5重量%
からなる樹脂組成物を用いる。 (a)Mw/Mnが3以下、(b)密度が0.850〜
0.980g/cm3、(c)MFRが0.5〜20g
/10分、(d)貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率
(G’’)の値が一致する周波数(f0)からf0/10
までの周波数領域におけるG’の傾きS(S=Δlog
G’/Δlogf)が0.7<S<0.9、(e)16
0〜220℃の範囲で求めた流動の活性化エネルギーΔ
Hが35kJ/mol以下。
Description
れ、低温ヒートシール性、ヒートシール強度およびホッ
トタック性が、従来の成形材料に比べて著しく優れてい
る押出ラミネート用樹脂組成物に関するものである。
てきたものは、ラジカル開始剤を使用し、高温高圧下で
エチレンを重合することによって得られた高圧法低密度
ポリエチレン(LDPE)であった。LDPEが押出ラ
ミネートに使用される理由は、通常の押出機で容易に押
し出され、T−ダイより非常に安定した溶融膜を得るこ
とができ、その溶融膜が充分なドローダウン性を有し、
さらには基材との接着性が良いからである。しかしなが
ら、LDPEは、水物包装のように高いヒートシール強
度が要求される分野、また優れたホットタック性が要求
される自動包装分野等には使用できず、優れた加工性を
有していながら、その使用範囲は限られている。このた
め、このLDPEの代替材料として、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)等が用いられているが、このよ
うなEVAは低温ヒートシール性に優れているが、LD
PEの他の欠点であるヒートシール強度やホットタック
性について改良することができず、しかも、ラミネート
加工時の通常の成形温度である280℃付近での熱安定
性にも欠けているので、ラミネート加工時に分解して特
有のにおいを発生するという問題点もあった。
製造されるエチレンとα−オレフィンとの共重合体、い
わゆる直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が出現
した。しかし、このLLDPEはヒートシール強度、ホ
ットタック性、耐衝撃強度等に優れ、LDPEの上記欠
点を改良することができる性能を有しているが、加工性
に大きな問題を抱えていた。すなわち、このLLDPE
は、従来のLDPEと比較して押出機内での剪断粘度が
高いために樹脂圧力が大きくなって高速加工が難しくな
ったり、押出機の所用動力が著しく増大したりするとい
う欠点があった。また、溶融張力が小さいために、T−
ダイでの製膜性が不安定、すなわち、膜の厚みや幅に斑
ができて実用に供することができないとの欠点もあっ
た。しかし、これらの欠点は、特開昭58−19493
5号公報等に記載されているLLDPEとLDPEとを
ブレンドする技術によって改良できることが提案され
た。しかしながら、チーグラー触媒で重合されたエチレ
ン・α−オレフィン共重合体は、密度を下げるとベタツ
キの原因となる低分子量成分が急激に増加する。この点
から、密度を下げるのに制約が大きく、結果として低温
ヒートシール性を付与することが困難であった。
によって加工性を満足させることができる材料は、逆に
低温ヒートシール性、ヒートシール強度、ホットタック
性などが不足となりがちで、これらの性能と加工性のバ
ランスの良好な材料の開発が望まれていた。一方、近
年、特開昭58−19309号公報等に記載されている
新しい触媒を使用することによって、従来のLLDPE
よりも分子量分布、組成分布の狭い材料が得られること
となった。本発明者らは、この特殊なLLDPEを押出
ラミネート材料に適用するために検討を行ったところ、
上記の低温ヒートシール性、ヒートシール強度およびホ
ットタック性の性能については従来のLLDPEよりも
格段に良好なものとなるが、LLDPEの欠点である加
工性の不良が従来のものより大幅に悪化してしまい、よ
り一層バランスの悪い材料となってしまうことが判明し
た。この問題を解決する方法としては、特開平7−26
079号公報に記載されているように、特定の性能を有
するLDPEをブレンドすることで改良する方法が提案
されている。本方法を使用することで、ある程度の性能
は達成できているが、充分な加工性を付与するためには
LDPEを大量にブレンドすることが必要であり、それ
に伴いLLDPEの優れた機械強度を低下させてしまう
という問題が残っている。
DPEのこのような優れた性能を保ちながら加工性を改
良する、上記従来の材料では達成できなかった低温ヒー
トシール性、ヒートシール強度およびホットタック性な
どの性能に優れ、かつ、加工性の改良された押出ラミネ
ート用の樹脂組成物を提供することにある。
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の分子量分布と分
岐度分布を有する直鎖状エチレン・α−オレフィン共重
合体をゲルが生成しない特定の範囲でラジカル発生剤と
反応させ、その後、酸化防止剤を添加して溶融押出ペレ
ット化することにより得られる樹脂に、特定のLDPE
をブレンドすることにより、上記本発明の目的が達成さ
れることを見い出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
の特性を有するエチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
ィンからなる直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体
60〜95重量%および高圧ラジカル重合で得られるメ
ルトフローレートが1.0〜20g/10分のポリエチ
レン40〜5重量%からなる押出ラミネート用樹脂組成
物およびそれよりなるフィルムに関するものである。
ロマトグラフィー)より求められる重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以
下、(b)密度が0.850〜0.980g/cm3、
(c)190℃,2160gの荷重で測定したメルトフ
ローレートが0.5〜20g/10分、(d)動的粘弾
性の周波数依存性から得られる貯蔵弾性率(G’)と損
失弾性率(G’’)の値が一致する周波数(f0)から
f0/10までの周波数領域におけるG’の傾きS(S
=ΔlogG’/Δlogf)が0.7<S<0.9、
(e)160〜220℃の範囲で求めた流動の活性化エ
ネルギーΔHが35kJ/mol以下。
オレフィン共重合体は、エチレンと炭素数3〜12のα
−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.850
〜0.980g/cm3の範囲で、GPCより求められ
る重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比
(Mw/Mn)が3以下で、JIS K 7210条件
4に従って、190℃,2160gの荷重下で測定され
たメルトフローレート(MFR)が0.5〜20g/1
0分のものであり、動的粘弾性の周波数依存性から得ら
れる貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G’’)の値が
一致する周波数(f0)からf0/10までの周波数領域
におけるG’の傾きS(S=ΔlogG’/Δlog
f)が0.7<S<0.9であり、160〜220℃の
範囲で求めた流動の活性化エネルギーΔHが35kJ/
mol以下である。
えると低分子量成分が増加して粘着性が増し、加工が困
難となるばかりでなく、ラジカル発生剤と反応させた場
合、容易にゲルが発生し、製品上好ましくない。また、
JIS K 7210条件4による190℃,2160
gの荷重下でのメルトフローレートが0.5g/10分
未満であると樹脂の粘度が高く、押出成形が困難とな
り、20g/10分を越えると溶融張力が低下し、加工
時の引き取りが困難となる。
れる貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G’’)の値が
一致する周波数(f0)からf0/10までの周波数領域
におけるG’の傾きS(S=ΔlogG’/Δlog
f)が0.7以下であると製品中にゲルが発生して使用
不可能となり、0.9以上であると溶融時の粘度低下が
大きく、LDPEを大量にブレンドしなければ押出ラミ
ネートが困難となる。一方、流動の活性化エネルギーが
35kJ/molを越えると溶融時の粘度の温度依存性
が大きく、良好な製品が得られる成形加工温度範囲が非
常に狭くなる。
は、具体的には以下のごとく求める。
PC(カラム:東ソー製 GMHHR−H(S)、溶
媒:1,2,4−トリクロロベンゼン)を使用して、G
PC法により、MwおよびMnを測定し、Mw/Mnを
算出した。なお、東ソー製 標準ポリスチレンを用い
て、ユニバーサルキャリブレーション法によりカラム溶
出体積は校正した。
ン共重合体は、例えば、以下に例示するような公報に開
示されている方法によって製造することができる。
0−35007号公報、特開昭60−35008号公
報、特開平3−163088号公報、特開昭61−29
6008号公報、特開昭63−22804号公報、特開
昭58−19309号公報、特願昭60−00862号
公報、特開昭63−61010号公報、特開昭63−1
52608号公報、特開昭63−264606号公報、
特開昭63−280703号公報、特開昭64−600
3号公報、特開平1−95110号公報、特開平3−6
2806号公報、特開平1−259004号公報、特開
昭64−45406号公報、特開昭60−106808
号公報、特開昭60−137911号公報、特開昭61
−296008号公報、特許公表63−501369号
公報、特開昭61−221207号公報、特開平2−2
2307号公報、特開平2−173110号公報、特開
平2−302410号公報、特開平1−129003号
公報、特開平1−210404号公報、特開平3−66
710号公報、特開平3−70710号公報、特開平1
−207248号公報、特開昭63−222177号公
報、特開昭63−222178号公報、特開昭63−2
22179号公報、特開平1−12407号公報、特開
平1−301704号公報、特開平1−319489号
公報、特開平3−74412号公報、特開昭61−26
4010号公報、特開平1−275609号公報、特開
昭63−251405号公報、特開昭64−74202
号公報、特開平2−41303号公報、特開平1314
88号公報、特開平3−56508号公報、特開平3−
70708号公報、特開平3−70709号公報などが
挙げられる。
用することができる直鎖状エチレン・α−オレフィン共
重合体の製造方法を説明する。この直鎖状エチレン・α
−オレフィン共重合体は、例えば、シクロペンタジエニ
ル誘導体を含有する有機遷移金属化合物と、これと反応
してイオン性の錯体を形成する化合物および/または有
機金属化合物からなる触媒の存在下で、エチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンを共重合することにより、
好適に製造することができる。
は、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−
デセン、1−ウンデセン、1−ドデセンなどを挙げるこ
とができる。
法、気相重合法等が挙げられる。
た直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体に、ラジカ
ル発生剤を添加し、ラジカル発生剤を分解して反応させ
たものを使用する。
有機過酸化物、例えばハイドロパーオキサイド類、ジア
ルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類などが
好ましく、中でも1分半減期を与える分解温度が90℃
を越えるものが好適である。
イド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、1,3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ
(t−ブチル)パーオキサイド、2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン3、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(t−ブチル)
パーオキシフタレート等が挙げられる。
ても良いが、具体的な例を示すと以下のような方法が挙
げられる。
化する時点でラジカル発生剤を同時にフィードして溶融
押出反応させる。
ーバッチをあらかじめ作っておき、そのマスターバッチ
と上記共重合体ペレットをブレンドして押し出し、反応
させる。
・α−オレフィン共重合体に酸化防止剤を添加して、さ
らに溶融混練させる。
段を採用しても良いが、具体的な例を示すと以下のよう
な方法が挙げられる。
ミル等の混練機を使用して、上記重合体に酸化防止剤を
添加する。
ッチをあらかじめ作っておき、そのマスターバッチと上
記共重合体ペレットを溶融混練する。
ル系酸化防止剤および燐系酸化防止剤が挙げられる。フ
ェノール系酸化防止剤としては、モノフェノール系、チ
オビスフェノール系、トリスフェノール系等の酸化防止
剤が挙げられ、さらに具体的に例示すると、2,4−ビ
ス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,
5−ジ(t−ブチル)アニリノ)−1,3,5−トリア
ジン(例えば、日本チバガイギー(株)より商品名イル
ガノックス565として市販されている。)、オクタデ
シル−3−(3,5−ジ(t−ブチル)−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート(例えば、日本チバガイギ
ー(株)より商品名イルガノックス1076として市販
されている)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ(t−ブチル)−4−ヒドロキシベ
ンジル)−イソシアヌレート(例えば、日本チバガイギ
ー(株)より商品名イルガノックス3114として市販
されている。)などが挙げられ、これらは単独または2
以上の混合物として用いられる。また、燐系酸化防止剤
を具体的に例示すると、トリス(2,4−ジ(t−ブチ
ル)フェニル)フォスファイト(例えば、日本チバガイ
ギー(株)より商品名イルガフォス168として市販さ
れている。)、テトラキス(2,4−ジ(t−ブチル)
フェニル)−4,4’−ビフェニレンフォスフォナイト
(例えば、日本チバガイギー(株)より商品名イルガフ
ォス P−EPQ FFとして市販されている)、トリ
ス(ノニルフェニル)フォスファイト(例えば、旭電化
(株)より商品名MARK 1178として市販されて
いる。)などが挙げられ、単独またはこれらの混合物と
して用いられる。
チレンは、通常の重合法を用いて製造されるものであ
り、メルトフローレートが1.0〜20g/10分であ
るものを任意に選択することができる。
のメルトフローレートが20g/10分を越えるとフィ
ルムの成膜性が不安定となり、また、1.0g/10分
未満であると押出性やフィルムの外観が不良となる。
いて、直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体が60
重量%より少ないとヒートシール性、ホットタック性が
不良となり、95重量%を越えると加工性が不良とな
る。
物には、本発明の効果を著しく損なわない範囲で他の任
意成分を添加することができる。他の任意成分として
は、エチレン・プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体ゴム、エチレン・ブテン共重
合体ゴム等のエチレン系共重合体ゴム、スチレン・ブタ
ジエンゴム、スチレン・ブタジエンブロック共重合体ま
たはその水素添加物、ポリプロピレン、ポリエチレン等
のポリオレフィン樹脂、タルク、炭酸カルシウム、クレ
ー、マイカ、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム等の充
填剤、難燃剤、各種の顔料などを配合することができ
る。
組成物を得る方法としては、如何様な手段を採用しても
良い。
を用いて、フィルムに成形加工することができる。フィ
ルムの製造は、ドライラミネート法、押出ラミネート
法、サンドイッチラミネート法、共押出法等により、各
種基材に押出コーティングあるいは基材と共押出するこ
とによって、ラミネートされた各種包装用フィルムを得
ることができる。特に、押出ラミネート法により基材に
ラミネートして、ラミネートフィルムとすることが好ま
しい。また、各種基材とシーラント基材とのサンドイッ
チラミネート基材として使用することもできる。
箔、セロファン、織布、不織布、フィルムとすることが
できる高分子重合体、例えば、高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重
合体、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリ(1−ブテ
ン)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)等のオレフィ
ン重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル等
のビニル重合体、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
7、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナイ
ロン610、ポリメタキシレンアジパミド等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート/イソフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリビニルアルコール、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネート等を挙
げることができる。
組成物をヒートシール層に用いた各種の積層フィルムな
いしシートは、菓子、スナック、即席ラーメン、ふりか
け、粉末スープなどの乾燥食品、ハム、ソーセージ、畜
肉などの肉製品、こんにゃく、漬け物、味噌、液状スー
プなどの水物食品などの各種食品や液体洗剤、液体容器
などの包装に、その優れた低温ヒートシール性、ヒート
シール強度、ホットタック性、波袋強度、自動充填包装
適性などの特性を生かして有効に使用することができ
る。
が、これら実施例に限定されるものではない。なお、実
施例および比較例中の貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率
(G’’)、流動の活性化エネルギーΔHは、下記の方
法により測定した。
に基づく測定装置である粘弾性測定アナライザー DV
E−V4(レオロジ(株))を使用し、スリット型冶具
を用いて、測定周波数0.16〜400Hz、測定温度
は160℃、190℃、220℃の各温度で動的粘弾性
の周波数依存性を測定し、190℃を基準温度として貯
蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)のマスターカ
ーブを作成した。なお、歪みは1%以下の線形領域で測
定した。
損失弾性率(G’’)を測定した。
0〜220℃の範囲で、シフトファクター(aT)の温
度依存性の曲線から活性化エネルギーを求めた。
0g/cm3、MFRが20g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤として
パーブチル−P(1分半減期を与える分解温度176
℃)を25ppm添加し、240℃で溶融混練してペレ
ット化した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど変
化が見られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
/cm3、MFRが3.0g/10分である高圧ラジカ
ル重合で得られたLDPE25重量%からなる押出ラミ
ネート用樹脂組成物を積層材に押出ラミネートした。積
層材は、2軸延伸されたナイロンフィルムにアンカーコ
ーティング剤を使用してポリエチレンを積層したもので
ある。押出ラミネートは、成形温度285℃にて、積層
材のポリエチレン側になされた。得られた積層フィルム
の厚み構成は、ナイロンフィルム/ポリエチレン/押出
ラミネート用材料=15/20/30(μm)とした。
0g/cm3、MFRが15g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤として
パーブチル−P(1分半減期を与える分解温度176
℃)を50ppm添加し、240℃で溶融混練してペレ
ット化した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど変
化が見られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが10g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤として
パーブチル−P(1分半減期を与える分解温度176
℃)を100ppm添加し、240℃で溶融混練してペ
レット化した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど
変化が見られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが15g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、酸化防止剤としてイル
ガノックス1076を2000ppmとPEP−Qを5
00ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化
した。このペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが30g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤として
パーブチル−P(1分半減期を与える分解温度176
℃)を500ppm添加し、240℃で溶融混練してペ
レット化した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど
変化が見られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが20g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=1.8であるエチレン・1
−ヘキセン共重合体ペレットに、酸化防止剤としてイル
ガノックス1076を2000ppmとPEP−Qを5
00ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化
した。このペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが20g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=5であるエチレン・1−ヘ
キセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤としてパー
ブチル−P(1分半減期を与える分解温度176℃)を
50ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化
した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど変化が見
られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
0g/cm3、MFRが15g/10分、GPCによる
分子量分布(Mw/Mn)=5であるエチレン・1−ヘ
キセン共重合体ペレットに、ラジカル発生剤としてパー
ブチル−P(1分半減期を与える分解温度176℃)を
50ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化
した。上記の物性値は、反応の前後でほとんど変化が見
られなかった。
ノックス1076を2000ppmとPEP−Qを50
0ppm添加し、240℃で溶融混練してペレット化し
た。この時のペレットの物性を表にまとめた。
にして積層フィルムを得た。
タリスト)を用いて重合された主鎖に長鎖分岐が選択的
に導入された、密度が0.900g/cm3、MFRが
8g/10分、GPCによる分子量分布(Mw/Mn)
=1.9であるエチレン・1−オクテン共重合体ペレッ
ト(ダウケミカル製 アフィニティーPT1450)を
使用した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを
得た。
ルの成形加工条件を以下に示す。
ータイプ) リップクリアランス:0.8mm ダイス直下樹脂温度:285℃ 引き取り速度 :100m/分 (a)サージング:サージングは、押出ラミネートした
フィルムの幅をLとする時、L/2が1.5mm未満で
変動する時を良好、1.5mm以上で変動する時を不良
とする。
機のダイヘッドに取り付けた樹脂圧力計によって測定し
た。
の有効幅をL0、クラフト上にコーティングされたフィ
ルムの幅をLとする時のL0−Lより求めた。
版式ヒートシーラーにて、シール温度110℃、シール
圧力2kg/cm2、シール時間1秒でヒートシールし
た後に、引張試験機にてヒートシール強度を測定した。
Claims (2)
- 【請求項1】下記(a)〜(e)の特性を有するエチレ
ンと炭素数3〜12のα−オレフィンからなる直鎖状エ
チレン・α−オレフィン共重合体60〜95重量%およ
び高圧ラジカル重合で得られるメルトフローレートが
1.0〜20g/10分のポリエチレン40〜5重量%
からなる押出ラミネート用樹脂組成物。 (a)GPC(ゲルパーミエーション・クロマトグラフ
ィー)より求められる重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以下、(b)密
度が0.850〜0.980g/cm3、(c)190
℃,2160gの荷重で測定したメルトフローレートが
0.5〜20g/10分、(d)動的粘弾性の周波数依
存性から得られる貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率
(G’’)の値が一致する周波数(f0)からf0/10
までの周波数領域におけるG’の傾きS(S=Δlog
G’/Δlogf)が0.7<S<0.9、(e)16
0〜220℃の範囲で求めた流動の活性化エネルギーΔ
Hが35kJ/mol以下。 - 【請求項2】シール層に、請求項1に記載の押出ラミネ
ート用樹脂組成物を使用することを特徴とする多層フィ
ルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03686799A JP4158259B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 押出ラミネート用樹脂組成物およびそれよりなるフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03686799A JP4158259B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 押出ラミネート用樹脂組成物およびそれよりなるフィルム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000234039A true JP2000234039A (ja) | 2000-08-29 |
JP4158259B2 JP4158259B2 (ja) | 2008-10-01 |
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ID=12481746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03686799A Expired - Fee Related JP4158259B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 押出ラミネート用樹脂組成物およびそれよりなるフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4158259B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314654A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ラミネート用フィルムおよび積層フィルム |
JP2007091783A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | レトルト包装用フィルム |
-
1999
- 1999-02-16 JP JP03686799A patent/JP4158259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314654A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ラミネート用フィルムおよび積層フィルム |
JP2007091783A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | レトルト包装用フィルム |
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JP4158259B2 (ja) | 2008-10-01 |
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