JP2000233940A - 濃色アンバーガラス及びガラスびん - Google Patents
濃色アンバーガラス及びガラスびんInfo
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Abstract
つ、紫外域のみならず可視域である300〜700nm付
近の透過率も低く、しかも、安定していて泡の問題がな
いアンバーガラスを得る。 【解決手段】 ガラス中の着色元素として、CuをCu2
O換算で0.02〜0.2%、Fe2O3を0.19%以
上含有する濃色アンバーガラスである。着色元素として
Fe2O3を0.19%以上配合し、ガラスを還元側に寄
せることでガラスがアンバーに着色され、CuをCu2O
換算で0.02〜0.2%配合することで、ガラスの安
定性を損なうことなく、アンバーが濃色化され、これに
より紫外線のみならず可視域の透過率が低くなる。
Description
使用する新規な濃色アンバーガラス、及び、このガラス
からなるガラスびんに関する。
まりから、ガラスびんの肉厚は薄くなり、内容物たる食
料、飲料の保護の観点から、紫外部だけでなく可視域の
波長(300〜700nm付近)までの領域での透過率の
低い濃色アンバーガラスで、視覚的にもアンバーに近い
色相を備えたガラスが必要になってきた。
すなわち、厚み4mm換算のCIE(国際照明委員会)法
(以下単に「CIE表示」という)により、Y(明度)
=17〜29%、λd(主波長)=582〜586nm、
Pe(刺激純度)=94〜98%の色調に入るガラスの
製造に際しては、S--の存在下(還元性の高いガラス)
で鉄を主体とする着色元素で製造することは一般的であ
る。
の透過率を低く押さえ、かつ、視覚的にも従来のアンバ
ーガラスに近い色相を有するガラスをこのような従来方
法で得るには、鉄濃度を増し還元剤量を増し、単にアン
バーの色調を濃くするのが一般的であった。しかし、こ
のような従来方法で溶融したガラスはきわめて不安定
で、泡の問題を解決することが困難であった。したがっ
て、現実的にはアンバーの色調を濃くするには限界があ
り、とくに、600〜650nm付近の可視域の光の透過
率を、厚み4mm換算で13%以下と低く抑えるガラスを
従来方法で得ることは困難であった。
ネルギーや省資源の意識の高まりから、ガラスびんの肉
厚は薄くなり、内容物たる食料、飲料の保護の観点か
ら、紫外部だけでなく、可視光までの領域での透過率の
低い濃色アンバーガラスが必要になってきた。本発明
は、従来のアンバーガラスに近い色相を維持しつつ、紫
外域のみならず可視域である300〜700nm付近の透
過率も低く、しかも、安定していて泡の問題がないアン
バーガラスを得ることである。また、このガラスから肉
厚の薄いガラスびんを得ることで、従来の肉厚のガラス
びんと同様に内容物を保護し、省資源化に貢献すること
である。
色元素として、CuをCu2O換算で0.02〜0.2
%、Fe2O3を0.19%以上含有することを特徴とす
る濃色アンバーガラスである。着色元素としてFe2O3
を0.19%以上配合し、ガラスを還元側に寄せること
でガラスがアンバーに着色され、CuをCu2O換算で
0.02〜0.2%配合することで、ガラスの安定性を
損なうことなく、アンバーが濃色化され、これにより紫
外線のみならず可視域の透過率が低くなる。CuがCu2
O換算で0.02%よりも少ない場合には、アンバーを
濃色化する効果が小さく、0.2%よりも多い場合に
は、金属銅が析出しなすくなる。Cuは、金属粉、酸化
銅のいずれのかたちで配合してもよい。さらに銅の発色
のためには熱処理が必要となるのが一般的であるが、本
発明のガラスは還元性であるため熱処理をしなくても容
易に銅の発色が得られる。なお、この明細書において、
ガラスの成分表示における%はいずれも重量%を表して
いる。
(Y)=3〜10%、主波長(λd)=585〜600n
m、刺激純度(Pe)=95%以上とすることができる。
このようにすることで、従来のアンバーガラスに近い色
相を維持しつつ濃色化されたガラスとなる。CIE表示
をこのようにすることは、上記の範囲内でCu及びFe2
O3の量を適宜に選択するとともに、還元剤の量を適宜
とすることで、当業者にとって容易に可能なことであ
る。
肉厚1〜3mmの軽量ガラスびんを製造すると、従来の肉
厚のアンバーガラスのびんと同等か同等に近い程度に紫
外線及び可視光線を遮断し、内容物を保護することがで
きる。とくに、CIE表示(厚み4mm換算)で明度
(Y)=3〜10%、主波長(λd)=585〜600n
m、刺激純度(Pe)=95%以上の濃色アンバーガラス
を用いると、軽量ガラスびんであっても、従来の肉厚の
アンバーガラスのびんと見た目では良く似た色相とな
る。
本発明の実施例1〜3、及び、比較例により本発明を詳
細に説明する。
uがCu2O換算で0.09%、Fe2O3が0.345%含
まれる濃色アンバーガラスを得た。CIE表示はY=
3.7%、λd=596.2nm、Pe=99.6%であっ
た。この濃色アンバーガラスは安定していて泡の問題は
発生しなかった。
uがCu2O換算で0.06%、Fe2O3が0.345%含
まれる濃色アンバーガラスを得た。CIE表示はY=
5.3%、λd=590.9nm、Pe=98.0%であっ
た。この濃色アンバーガラスは安定していて泡の問題は
発生しなかった。
uがCu2O換算で0.03%、Fe2O3が0.345%含
まれる濃色アンバーガラスを得た。CIE表示はY=
8.6%、λd=592.0nm、Pe=99.1%であっ
た。この濃色アンバーガラスは安定していて泡の問題は
発生しなかった。
含まない従来のアンバーガラスを得た。CIE表示はY
=15.3%、λd=588.6nm、Pe=98.8%で
あった。
各波長における透過率(4mm換算)を図1に示す。図
中、符号1は実施例1、符号2は実施例2、符号3は実
施例3、符号4は比較例の透過率曲線を示している。実
施例は、いずれも比較例に比べて可視域の透過率が小さ
くなっている。例えば、600nmを例にとると、実施例
1、2は比較例の約30%程度であり、実施例3は比較
例の60%程度である。
アンバーガラスに近い色相を維持しつつ、紫外域のみな
らず可視域である300〜700nm付近の透過率も低い
ものである。しかも、安定していて泡の問題がない。本
発明の濃色アンバーガラスで製造した肉厚の薄い軽量び
んは、従来の肉厚のアンバーガラスびんと同様の色合い
とすることができ、同程度か、それ以上に内容物を保護
することができるものである。
を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラス中の着色元素として、CuをCu2
O換算で0.02〜0.2%、Fe2O3を0.19%以
上含有することを特徴とする濃色アンバーガラス。 - 【請求項2】 請求項1の濃色アンバーガラスにおい
て、CIE表示(厚み4mm換算)で明度(Y)=3〜1
0%、主波長(λd)=585〜600nm、刺激純度
(Pe)=95%以上であるり、600nmの透過率(厚
み4mm換算)が20%以下であることを特徴とする濃色
アンバーガラス。 - 【請求項3】 請求項1又は2の濃色アンバーガラスか
らなり、平均肉厚が1〜3mmであることを特徴とするガ
ラスびん。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375877A JP2000233940A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-21 | 濃色アンバーガラス及びガラスびん |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37505098 | 1998-12-14 | ||
JP10-375050 | 1998-12-14 | ||
JP10375877A JP2000233940A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-21 | 濃色アンバーガラス及びガラスびん |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000233940A true JP2000233940A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=26582659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10375877A Pending JP2000233940A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-21 | 濃色アンバーガラス及びガラスびん |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000233940A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356349A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | リサイクルが可能な貴金属をドープした着色ガラス、その製造方法およびリサイクル方法 |
JP2009242131A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | アンバーガラス組成物、及びアンバーガラスの製造方法 |
WO2010106634A1 (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-23 | 東洋ガラス株式会社 | 銅赤ガラス |
JP2011241118A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Toyo Glass Co Ltd | 銅赤ガラス |
-
1998
- 1998-12-21 JP JP10375877A patent/JP2000233940A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002356349A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | リサイクルが可能な貴金属をドープした着色ガラス、その製造方法およびリサイクル方法 |
JP2009242131A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | アンバーガラス組成物、及びアンバーガラスの製造方法 |
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JP5229828B2 (ja) * | 2009-03-17 | 2013-07-03 | 東洋ガラス株式会社 | 銅赤ガラス |
JP2011241118A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Toyo Glass Co Ltd | 銅赤ガラス |
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