JP2000233779A - 自動二輪車のヘッドランプ防振装置 - Google Patents
自動二輪車のヘッドランプ防振装置Info
- Publication number
- JP2000233779A JP2000233779A JP11037798A JP3779899A JP2000233779A JP 2000233779 A JP2000233779 A JP 2000233779A JP 11037798 A JP11037798 A JP 11037798A JP 3779899 A JP3779899 A JP 3779899A JP 2000233779 A JP2000233779 A JP 2000233779A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lamp housing
- damping material
- motorcycle
- headlamp
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
でき、剥離を抑制防止して防振性能の向上を図り、コス
トダウンも期待できる自動二輪車のヘッドランプ防振装
置を提供する。 【解決手段】 自動二輪車の前部にヘッドランプを取り
付けたものであって、ヘッドランプを構成するランプハ
ウジング1の下面内側に減衰材2を二色射出成形により
一体成形する。ランプハウジング1の内面に減衰材2を
射出成形により二色一体成形するので、ランプハウジン
グ1の下面内側を主装着部分とし、ランプハウジング1
の後面下側のコーナ部のように屈曲部にも隙間なく装着
できる。これにより、接着により防振シートを張るのに
較べ、場所の制約を受けることがない。
Description
ロードタイプ等に代表される自動二輪車のヘッドランプ
防振装置の改良に関するものである。
車の車体の前部上方に向けて設置され、ランプバルブの
点灯により、前方を照明するよう機能する。このような
ヘッドランプは、車体を通じてエンジンの振動の影響を
受けたり、走行中の車体の振動が作用する。また、ヘッ
ドランプのランプバルブは、振動に弱く、振動を受ける
と、断線して照明に支障を来すおそれが考えられる。
振装置は、図7に示すように、ランプバルブAを反射板
Bを介し備えたランプハウジングCの下面に、防振シー
トDが両面接着テープ等を用いて接着されている。そし
て、ランプハウジングCの振動を防振シートDで減衰
し、ランプバルブAに伝わる振動を軽減してランプバル
ブAの断線を防止するようにしている。
車のヘッドランプ防振装置は、以上のように構成されて
いるので、防振シートDが雨水を受けたり、長期間使用
すると、経年変化で接着剤が劣化し、防振シートDが剥
がれて防振機能を維持することができなくなるという問
題があった。しかも、ランプハウジングCの下面は、通
常見えない場所にあるので、防振シートDの剥離を知ら
ないでいることが少なくない。また、ランプハウジング
Cに防振シートDを取り付けるのに、防振シートDを所
定の形状に切断し、両面接着テープを用いて接着するの
で、部品点数の増加や手間がかかってコスト高になると
いう問題もある。
衰材を所望の形状や厚さに形成することができ、剥離を
抑制防止して防振性能の向上を図り、コストダウンをも
期待することができる自動二輪車のヘッドランプ防振装
置を提供することを目的としている。
目的を達成するため、自動二輪車の前部にヘッドランプ
を取り付けたものであって、上記ヘッドランプを構成す
るランプハウジングの底面内側に減衰材を射出成形によ
り一体成形したことを特徴としている。なお、上記ラン
プハウジングの底面の減衰材取付個所に貫通孔を設け、
この貫通孔に上記減衰材の一部を充填するようにするこ
とが好ましい。また、上記ランプハウジングの減衰材取
付個所と上記減衰材とを同質系の成形材料で成形するこ
とが望ましい。さらに、上記ランプハウジングの減衰材
取付個所と上記減衰材とを二色射出成形すると良い。
は、衝撃強さ、引張強さ及び耐熱性等に優れるABSエラ
ストマー等を使用して板形やL字形等に成形される。ラ
ンプハウジングの底面と減衰材とは、ランプハウジング
の底面の硬度が高く、減衰材の硬度が低く設定されてい
る。また、二色射出成形(two-color injection mouldin
g)とは、2個の射出シリンダを備え、それぞれに2色又
は2種の成形材料を供給し、可塑化、溶融しながら取り
付けてある1個の金型キャビティに同時又は順次に連続
して射出し、一体二色成形することをいう。この二色射
出成形によれば、ピンポイントで組合せ材を配置するこ
とが可能となる。
を充填するので、射出成形の金型で取付ける範囲を、ラ
ンプハウジングの後面までかかるよう設定する等、自由
度が増大する。また、減衰材の層の厚さも場所により自
由に変更することができる。これらにより、防振効果の
向上が期待できる。また、ランプハウジングの内面に減
衰材を成形するので、減衰材の剥離する心配がない。ま
た、ランプハウジングの単数複数の貫通孔に減衰材を充
填し、貫通孔を減衰材で埋めれば、一層強固に減衰材を
固定することが可能になる。
PBT-ABS(ポリブチレンテレフタレート−アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン)、又はPC-ABS(ポリカーボネイト
−アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の複合材料
を材料としてランプハウジングを射出成形するととも
に、減衰材も同質系の合成樹脂、例えばABSエラストマ
ー等を材料として射出成形すれば、同質材料同士が溶け
合うので、接触面積が拡大し、減衰機能、防振機能の向
上が期待できる。また、ランプハウジングの成形に続い
て型成形することができ、コストダウンを図ることがで
きる。こうして、減衰材により、ランプハウジングの振
動を減衰し、ランプハウジングに取付けるランプバルブ
の振動を軽減し、ランプバルブの断線までの寿命を永く
することが可能になる。
ヘッドランプ防振装置の実施形態を図1ないし図6によ
り説明すると、本実施形態に係る自動二輪車のヘッドラ
ンプ防振装置は、自動二輪車の前部に取り付けられるヘ
ッドランプを構成するランプハウジングの底面内側に減
衰材を一体的に二色射出成形するようにしている。
プハウジング1を備え、このランプハウジング1は、変
形し難い硬質の合成樹脂を用いて略箱形に射出成形機に
より成形されている。そして、ランプハウジング1の内
側の下面を主要部とし、後面下側のコーナー部にかけ
て、硬質の合成樹脂で略L字形の減衰材2が射出成形機
により、ランプハウジング1に一体となるよう成形固着
される。このとき、ランプハウジング1の減衰材2を取
付ける箇所に貫通孔3を複数穿設し、減衰材2が貫通孔
3まで入り込んで埋まるようにしておけば、一層強固に
減衰材2をランプハウジング1に固定することができ
る。
体のレンズ4の外周がシール材5を挟んで嵌合固定され
ている。反射板は、第1反射板6と、第2反射板7とを
備え、第1反射板6は、球軸8で振動を受けたときに矢
印9で示すように僅かに揺動できるよう、ランプハウジ
ング1に取り付けられている。また、第2反射板7は、
レンズ4に取り付けられている。ランプバルブ10は、
左右二灯式に構成され、第1反射板6の凹んだ後面に着
脱自在に嵌入セットされており、埃が入らないよう、シ
ールリング11が外側に被着されている。
に、フレーム12の前部に連結したランプハウジング1
3に複数のボルトを介して螺着されている。フレーム1
2の前部側から側方及び下方にかけては、カウリング1
4で被覆され、風の抵抗を減少させるよう作用する。さ
らに、ランプハウジング1の前面のレンズ4は、図1、
図5及び図6に示すように、カウリング14の前面に設
けた窓孔15に合致して前方を照明できるよう機能す
る。
内面に減衰材2を射出成形により二色一体成形するの
で、ランプハウジング1の下面内側を主装着部分とし、
ランプハウジング1の後面下側のコーナ部のように屈曲
した部分にも隙間なく装着することができる。これによ
り、接着により防振シートを張るのに較べ、場所の制限
を受けることがない。また、減衰材2の厚さも場所によ
り自由に変更することができ、防振効果を著しく向上さ
せることができる。
成形されるランプハウジング1の作業に続けて減衰材2
の装着作業ができ、手間が省けてコストダウンを図るこ
とができる。そして、ランプハウジング1の内側は、雨
水に当ったり、埃が入ることもないので、出荷当初の状
態を永く維持することができ、減衰材2が剥離する心配
もない。さらに、ランプハウジング1に設けた貫通孔3
に減衰材2が入り込むようにするので、減衰材2をラン
プハウジング1に強固に固定することが可能になる。
に減衰材2を射出成形で二色一体成形したものを示した
が、この技術を自動二輪車のメータケース等に応用する
ことも可能である。
ウジングの内面に減衰材を射出成形により取り付けるよ
うにしたので、取付箇所の制限が少なく、屈曲部分等に
代表される三次元的な複雑な取付箇所にも密着させるこ
とができるという効果がある。また、場所により、減衰
材の厚さも変更でき、防振効果を向上させることができ
る。こうして、ランプバルブの振動を軽減し、ランプバ
ルブの寿命を永くすることが可能になる。
に装着するので、雨水が当ったり、埃が付着することが
なく、剥離するのを抑制防止することができ、製造初期
の状況を永く維持することができる。そして、射出成形
するランプハウジングの作業に続いて、減衰材の取付け
もでき、製造コストの低減が期待できる。また、ランプ
ハウジングの貫通孔に減衰材の一部を充填するので、ラ
ンプハウジングに減衰材を一層強固で剥離しない状態に
取り付けることが可能になる。
所と減衰材とを同質系の成形材料で成形するので、防振
機能の拡大や低コスト化を図ることができる。さらにま
た、ランプハウジングの減衰材取付個所と減衰材とを二
色射出成形するので、これらが一体構造となり、経時変
化に伴う減衰材の剥離を抑制防止することが可能にな
る。
置の実施形態におけるランプバルブ位置で縦断した状態
を示す縦断面側面図である。
置の実施形態を示す側面図である。
置の実施形態における球軸部分で横断した状態を示す横
断面平面図である。
置の実施形態におけるフレームへの取付状態を示す分解
斜視図である。
置の実施形態を示す外観正面図である。
置の実施形態における車両前半を示す外観側面図であ
る。
置を示す縦断面側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 自動二輪車の前部にヘッドランプを取り
付けた自動二輪車のヘッドランプ防振装置であって、 上記ヘッドランプを構成するランプハウジングの底面内
側に減衰材を射出成形により一体成形したことを特徴と
する自動二輪車のヘッドランプ防振装置。 - 【請求項2】 上記ランプハウジングの底面の減衰材取
付個所に貫通孔を設け、この貫通孔に上記減衰材の一部
を充填するようにした請求項1記載の自動二輪車のヘッ
ドランプ防振装置。 - 【請求項3】 上記ランプハウジングの減衰材取付個所
と上記減衰材とを同質系の成形材料で成形した請求項2
記載の自動二輪車のヘッドランプ防振装置。 - 【請求項4】 上記ランプハウジングの減衰材取付個所
と上記減衰材とを二色射出成形した請求項2又は3記載
の自動二輪車のヘッドランプ防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11037798A JP2000233779A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 自動二輪車のヘッドランプ防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11037798A JP2000233779A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 自動二輪車のヘッドランプ防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000233779A true JP2000233779A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12507533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11037798A Pending JP2000233779A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 自動二輪車のヘッドランプ防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000233779A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073928B2 (en) | 2003-05-22 | 2006-07-11 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Vehicle headlight |
DE102008014823A1 (de) * | 2008-03-18 | 2009-09-24 | Hella Kgaa Hueck & Co. | Scheinwerfer für ein Kraftfahrzeug |
-
1999
- 1999-02-16 JP JP11037798A patent/JP2000233779A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073928B2 (en) | 2003-05-22 | 2006-07-11 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Vehicle headlight |
DE102008014823A1 (de) * | 2008-03-18 | 2009-09-24 | Hella Kgaa Hueck & Co. | Scheinwerfer für ein Kraftfahrzeug |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7641371B2 (en) | Motor vehicle light comprising a plastic cover disk | |
US6643984B2 (en) | Frame-attached window panel | |
KR100550621B1 (ko) | 캐리어 구조 | |
US6672650B2 (en) | Plastic panel with integrally molded speaker grille | |
US5626413A (en) | Headlamp assembly | |
CN114655126B (zh) | 一种无缝集成激光雷达的汽车饰件以及胶粘工艺 | |
US5410455A (en) | Rear window with an alarm lamp for a vehicle | |
JP2000233779A (ja) | 自動二輪車のヘッドランプ防振装置 | |
JP3140721B2 (ja) | 車両用灯具 | |
US7524096B2 (en) | Multisectional building element with connection seam and method to manufacture same | |
US5283719A (en) | Headlamp and method for forming the same | |
JP5688439B2 (ja) | 接続領域により一体的に取り付けられる第1部分領域及び第2部分領域を有する据え付け具、特に自動車用の据え付け具。 | |
JPH0585287A (ja) | 自動車用バンパ | |
JP3396558B2 (ja) | スピーカグリルの裏蓋装置 | |
KR100410821B1 (ko) | 자동차의 센터필러 스트립의 구조 | |
JPS63240424A (ja) | 車両用ウインドウ | |
JPH063712Y2 (ja) | 自動車用ハイマウンテッドストップランプ | |
JP2600706Y2 (ja) | 自動車の装飾用外装品 | |
JP4005806B2 (ja) | バックドアハンドルの仮組み構造 | |
JPH1134807A (ja) | 車両用の樹脂部品 | |
KR100291090B1 (ko) | 자동차의쿼터고정글래스장착구조 | |
KR100427418B1 (ko) | 자동차 차체 패널 상에 부착되는 부품의 누수 방지 구조 | |
JPH0421205Y2 (ja) | ||
JP2006175601A (ja) | 車両用ウインドゥ及びその製造方法 | |
JPH1059065A (ja) | 自動車のライセンスランプ取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20031209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040518 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20040525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20040525 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |