JP2000233376A - ガラス研磨面清掃用モノフィラメント - Google Patents

ガラス研磨面清掃用モノフィラメント

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JP2000233376A
JP2000233376A JP3526099A JP3526099A JP2000233376A JP 2000233376 A JP2000233376 A JP 2000233376A JP 3526099 A JP3526099 A JP 3526099A JP 3526099 A JP3526099 A JP 3526099A JP 2000233376 A JP2000233376 A JP 2000233376A
Authority
JP
Japan
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monofilament
cleaning
glass
cerium oxide
thermoplastic resin
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Application number
JP3526099A
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English (en)
Inventor
Kenzo Ando
健三 安藤
Koji Osaki
孝司 尾▼さき▼
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Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス表面に付着した砥剤粒子や研磨パッド
破片などの清掃効果がすぐれ、かつガラス表面に傷をつ
けることがなく良好な研磨面を得ることができるガラス
研磨面清掃用モノフィラメントを提供する。 【解決手段】 本発明のガラス研磨面清掃用モノフィラ
メントは、粒径が0.5〜2.5μmの酸化セリウム粒
子を5〜30重量%含有する熱可塑性樹脂組成物からな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ガラスやガラ
スディスクなどの研磨面清掃加工に使用するモノフィラ
メントに関し、さらに詳しくは、ガラス表面に付着した
砥剤粒子や研磨パッド破片などの清掃効果がすぐれ、か
つガラス表面に傷をつけることがなく良好な研磨面を得
ることができるガラス研磨面清掃用モノフィラメントに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶ガラスやガラスディスクの表
面研磨加工は、次のような方法で行われている。
【0003】まず、ガラス材の表面を、ダイヤホイール
などで粗研削し、スライジングおよびエッジ加工した
後、これをラッピング機にかけて、酸化アルミナ、炭化
ケイ素などの砥材粒子に水、薬液などを加えたスラリを
用いて平坦化加工を行なう。次いで、酸化セリウム、酸
化ジルコニウム、シリカなどの砥材粒子に水、薬液など
を加えたスラリと、硬質発砲ウレタンや軟質発砲ウレタ
ンなどの研磨パッドとを用いてポリシングすることによ
り、平滑仕上加工を行なう。引き続いて、回転ブラシな
どを用い、必要に応じて水、薬液などを加えながらブラ
ッシングすることにより、清掃仕上げ加工を行なう。
【0004】上記清掃仕上げ加工は、ガラス材表面に残
存し付着した砥剤粒子や研磨パットの破片を除去するた
めの最終仕上げ加工である。
【0005】そして、上記清掃仕上げ加工で使用するブ
ラシの毛材としては、ポリアミドモノフィラメントなど
が用いられていたが、これらの材料では、ガラス表面に
傷がつくのを防止するために材料の繊維径を小さくする
と砥剤粒子や研磨パットの破片を十分に除去することが
できず、逆に清掃効果を高めるために材料の繊維径を高
めるとガラス表面に傷がつき易くなるという二律背反の
関係があり、十分な清掃効果と良好な研磨面の両立が困
難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0007】したがって、本発明の目的は、ガラス表面
に付着した砥剤粒子や研磨パッド破片などの清掃効果が
すぐれ、かつガラス表面に傷をつけることがなく良好な
研磨面を得ることができるガラス研磨面清掃用モノフィ
ラメントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のガラス研磨面清掃用モノフィラメント
は、粒径が0.5〜2.5μmの酸化セリウム粒子を5
〜30重量%含有する熱可塑性樹脂組成物からなること
を特徴とする。
【0009】そして、本発明の本発明のガラス研磨面清
掃用モノフィラメントにおいては、モノフィラメントの
繊維径が0.1〜0.5mmの範囲であること、モノフ
ィラメントを形成する熱可塑性樹脂がポリアミドおよび
ポリエステルから選ばれた少なくとも1種からなるこ
と、および液晶ガラスまたはガラスディスクの研磨面清
掃用に使用されることが、好ましい条件として挙げられ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳述する。
【0011】本発明のガラス研磨面清掃用モノフィラメ
ントは、酸化セリウム粒子を含有する熱可塑性樹脂組成
物を通常の方法で溶融紡糸し、必要に応じて延伸、熱固
定してなるモノフィラメントから構成されるものであ
る。
【0012】本発明で使用する酸化セリウム粒子は、粒
径が0.5〜2.5μm、特に0.7〜2.0μmの範
囲にあることが重要であり、粒径が0.5μm未満では
清掃効果が劣り、2.5μmを越えるとガラス表面に傷
をつけやすくなるため好ましくない。
【0013】酸化セリウム粒子のモノフィラメント中の
含有量は5〜30重量%、特に10〜20重量%の範囲
が好ましく、5重量%未満では十分な清掃効果が得られ
ず、30重量%を越えるとモノフィラメントの靭性が損
なわれて強度の低下を招き、耐久性に劣るようになるた
め好ましくない。
【0014】本発明のガラス研磨面清掃用モノフィラメ
ントの構成材料である熱可塑性樹脂は、特に制限される
ものではないが、なかでもナイロン6、ナイロン61
0、ナイロン612、ナイロン12、ナイロン11、ナ
イロン6/66共重合体などのポリアミド、およびポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエステルエラストマーなどのポリエステルが、
モノフィラメントの強靭性がすぐれる点で好ましく用い
られる。
【0015】上記酸化セリウム粒子含有モノフィラメン
トは、上記熱可塑性樹脂に酸化セリウム粒子を必要量含
有せしめた熱可塑性樹脂組成物を溶融混合してペレタイ
ズし、紡糸機に供し、紡糸口金から紡出せしめた後、冷
却し、必要に応じて延伸、熱固定することにより得られ
る。
【0016】なお、酸化セリウム粒子を含有する熱可塑
性樹脂組成物には、耐光剤、耐候剤、酸化防止剤、老化
防止剤、顔料、染料および可塑剤などの各種添加剤を、
目的とする性能を阻害しない範囲で添加することができ
る。
【0017】また、本発明のガラス研磨面清掃用モノフ
ィラメントの繊維径は、0.1〜0.5mm、特に0.
15〜0.3mmであることが好ましく、0.1mm未
満ではブラシとしての毛腰が弱く、清掃効果が乏しい上
に耐久性に劣り、0.5mmを越えると、毛腰が強すぎ
ガラス表面に傷をつけやすくなるため好ましくない。
【0018】つまり、モノフィラメントが粒径が0.5
〜2.5μmの酸化セリウム粒子を5〜30重量%含有
し、その粒径を0.1〜0.5mmの範囲にすることに
よって、十分な清掃効果と良好な研磨面の両立を図るこ
とが可能となる。
【0019】このようにして得られた本発明のガラス研
磨面清掃用モノフィラメントは、これを毛材として用い
てチャンネルブラシなどを製作し、液晶ガラスやガラス
ディスクなどの研磨面の清掃用に好適に使用することが
できる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の構成・効果を
さらに説明する。
【0021】[実施例1]平均粒径1μmの酸化セリウ
ム粒子(昭和電工(株)製)を、溶融したナイロン61
2[ヒュルス社製、D1840)に10重量%混合し、
これをペレタイズにしたもの押出紡糸機に供し、押出温
度250℃の条件で孔径1.0mmの紡糸口金から溶融
紡糸した後、水冷却を経て3倍に延伸することにより、
繊維径が0.2mmのモノフィラメントを製造した。
【0022】次に、上記モノフィラメントを適宜な長さ
にカットし、毛丈35mm、直径20cmのチャンネル
ブラシを製作した。
【0023】一方、液晶ディスプレイ用フォトマスクを
製造するに際し、液晶ガラスの表面を、ダイヤホイール
で粗研削し、スライジングおよびエッジ加工した後、こ
れをラッピング機にかけて、酸化アルミナに水を加えた
スラリを用いて平坦化加工を行ない、次いで酸化セリウ
ムに水を加えたスラリと、軟質発砲ウレタン製研磨パッ
ドとを用いてポリシングした。
【0024】そして、上記液晶ガラス研磨面の最終仕上
工程に、洗浄液を供しつつ、上記チャンネルブラシを用
いたブラッシングを行った結果、ガラス研磨面を傷つけ
ることなくガラス研磨面に付着していた酸化アルミナや
酸化セリウムおよび研磨パット破片を十分に取り除くこ
とができ、すぐれた清掃効果が得られた。
【0025】[比較例1]ナイロン612製の直径0.
2mmの通常のモノフィラメントを用いて、実施例1と
同様のチャンネルブラシを製作し、これを実施例1と同
様の試験に供した結果、清掃効果が不十分で、酸化アル
ミナや酸化セリウムおよび研磨パット破片の残存付着が
認められた。
【0026】[比較例2]酸化セリウムの代わりに、平
均粒径1μの酸化アルミナ粒子をナイロン612に10
重量%含有せしめた直径0.2mmのモノフィラメント
を用いて、実施例1と同様のチャンネルブラシを製作
し、これを実施例1と同様の試験に供した結果、清掃効
果が不十分で、酸化アルミナや酸化セリウムおよび研磨
パット破片の残存付着が認められたばかりか、研磨面に
筋状の微細な傷を生じ、良好な研磨面を得ることができ
なかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラス研
磨面清掃用モノフィラメントは、ガラス表面に付着した
砥剤粒子や研磨パッド破片などの清掃効果がすぐれ、か
つガラス表面に傷をつけることがなく良好な研磨面を得
ることができるため、液晶ガラスやガラスディスクなど
のガラス研磨面の清掃用ブラシ毛材として好ましく使用
することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が0.5〜2.5μmの酸化セリウ
    ム粒子を5〜30重量%含有する熱可塑性樹脂組成物か
    らなることを特徴とするガラス研磨面清掃用モノフィラ
    メント。
  2. 【請求項2】 前記モノフィラメントの繊維径が0.1
    〜0.5mmの範囲であることを特徴とする請求項1に
    記載のガラス研磨面清掃用モノフィラメント。
  3. 【請求項3】 前記モノフィラメントを形成する熱可塑
    性樹脂がポリアミドおよびポリエステルから選ばれた少
    なくとも1種からなることを特徴とする請求項1または
    2に記載のガラス研磨面清掃用モノフィラメント。
  4. 【請求項4】 液晶ガラスまたはガラスディスクの研磨
    面清掃用に使用されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のガラス研磨面清掃用モノフィラメ
    ント。
JP3526099A 1999-02-15 1999-02-15 ガラス研磨面清掃用モノフィラメント Pending JP2000233376A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103009272A (zh) * 2011-09-23 2013-04-03 吉富新能源科技(上海)有限公司 一种镀膜制程前光伏玻璃镀表面清洗研磨刷轮

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103009272A (zh) * 2011-09-23 2013-04-03 吉富新能源科技(上海)有限公司 一种镀膜制程前光伏玻璃镀表面清洗研磨刷轮

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